JP2007328524A - 応札システム、及び応札プログラム - Google Patents

応札システム、及び応札プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】応札システムにおいて、競り会場内外のいずれかで情報伝達に遅延が発生した場合においても、ユーザの公平な競り参加及び応札を可能にする。
【解決手段】応札システム1は、商品の金額情報を配信する競り機2と、この競り機2と場内用サーバ機4Aを介してLAN5で接続された競り会場内の場内ポス端末3Aと、競り機2と場外用サーバ機4Bを介してインターネット6で接続された競り会場外の場外ポス端末3Bとを備え、これらの機器及び端末はコンピュータで成る。場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bは、競り機2からの金額情報を受け取ったという受取通知を、競り機2に返信する。競り機2は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bから受取通知が返信されてきたと判断されたとき、商品の金額を競り上げする。従って、競り会場内外のいずれかで情報伝達に遅延が発生した場合においても、ユーザが公平に競りに参加して応札することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、商品について競りが行なわれる競り会場内のユーザによる応札と、競り会場外のユーザによるインターネットを介した応札とが可能な応札システム、及び応札プログラムに関する。
コンピュータの性能や通信機器、通信環境の向上に伴い、通信ネットワークを介した競りが実用化されている。この競りは、競売又はオークションとも呼ばれる。競りに利用される通信ネットワークには、例えば、LANケーブルで繋がれたLAN(Local Area Network)と、電話回線で繋がれたインターネットに代表されるWAN(Wide Area Network)とがある。LANケーブルや電話回線により各種端末や機器を繋ぐことで、端末等の設置場所による制限を受けることなく、データ通信が可能になるが、通信速度が速くなればなるほど、通信ネットワークにおいてデータの中継を行なうTA(Terminal Adapter)やモデム等の中継器による通信スピードダウンの影響が大きくなる。この通信スピードダウンは、端末間の情報伝達の遅延という問題を発生させる一因となる。
情報伝達の遅延は、通信ネットワークを介した応札システムやオークションシステムにおいて、商品の買い逃しや、金額表示の誤り等の問題を引き起こす。ここで、応札システムの構成を簡単に説明する。該システムは、商品の競り値を管理して競り上げを行なう競り機と、競り参加者が応札のため操作するポス端末と、これらの間で通信回線を介してデータ通信を行なうサーバ機とを備える。競り機は、競り上げの度に、商品の金額情報をポス端末に自動的に配信する。ポス端末は、競り機からの金額情報をディスプレイ等に表示し、これを見たユーザの操作に基づき、応札情報を競り機に送信する。
上記と同様の構成を有するオークションシステムにおいて、通信遅延対策が施されたものが知られている。例えば、競りホストが、会員端末から送られてきた応札情報中の応札金額が、競りホストにて管理している現在の競り値と、通信遅延により大きく異なっている場合、受信した応札情報をそのまま破棄するオークションシステム及び競り制御方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、応札装置が、インターネットを介した自動競り上げ装置との間の情報伝送による遅延時間を算出し、算出した遅延時間に基づいて現在価格に対する加算金額を算出し、現在価格に加算金額を加算して応札する応札プログラム、応札装置及び応札方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、オークションシステムには、オークション会場の参加者による入札と、遠隔地の参加者によるインターネットを介した入札とが可能なものがある。このようなオークションシステムでは、オークション会場の参加者は例えば口頭で入札することができるので、非常に短時間での対応が可能である。これに対し、インターネットを介した参加者はキーボード等から数字をタイプ入力する必要があり、時間を要することがある。そこで、入札時の入力の容易性、迅速性を考慮した中継オークションシステムが知られている(例えば、特許文献3参照)。該システムでは、インターネットを介した参加者に提示するWWWページ上に、入札金額を入力するための入札情報入力フレームを配置する。このフレーム内には所望の金額ボタンが配置されており、これをクリックするだけで現時点での最高入札金額よりも所望金額が増額されるので、入札金額の入力を簡略化できる。また、このフレーム内に表示される最高入札金額は、自動的に更新され、実際のそれと差異が生じないようにされる。
特開平2005−18477号公報 特開平2004−318634号公報 特開平2002−41864号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、オークションを適切に行なうことができたが、情報伝達の遅延に伴い、ユーザが商品を買い逃す可能性がある。従って、オークションにおいて、情報伝達の遅延に関わり無く公平性を担保することが難しいものとなる。また、特許文献2に記載の技術では、遅延時間に基づいて算出した金額で応札することができるが、応札直前の正確な価格を把握することはできず、算出した金額が参加者の意図した金額とは異なる場合があるので、情報伝達の遅延による不公平さを解決することができない。また、特許文献3に記載の技術では、入札時の入力の容易性及び迅速性を担保でき、さらに正確な金額での入札が可能になるが、通信回線における情報伝達の遅延に伴う問題を解決することはできない。このため、場所に関係なく、公平にオークションに参加することは困難である。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、競り会場内外のいずれかで情報伝達に遅延が発生した場合においても、ユーザが公平に競りに参加して応札することができる応札システム、及び応札プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、商品の金額を競り上げする機能を有したコンピュータから成る競り機と、競りを行なう競り会場内に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場内ポス端末と、競り会場外に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場外ポス端末と、前記競り機及び場内ポス端末と接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場内用サーバ機と、前記競り機と接続されると共に、前記場外ポス端末とインターネットを介して接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場外用サーバ機と、を備えた応札システムであって、前記競り機は、商品の現在の金額情報を前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機に配信する配信手段と、全ての場内ポス端末及び場外ポス端末から返信される、前記配信手段により配信された金額情報を受け取ったという受取通知が、前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機から転送されたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により全ての場内ポス端末及び場外ポス端末からの受取通知が転送されたと判断されたとき、商品の金額を競り上げする競り上げ手段と、を有し、前記場内用サーバ機及び場外用サーバ機は、前記配信手段により配信された金額情報を前記場内ポス端末又は場外ポス端末に転送する情報転送手段と、前記場内ポス端末又は場外ポス端末から返信される受取通知を前記競り機に転送する通知転送手段と、を有し、前記場内ポス端末及び場外ポス端末は、前記情報転送手段により転送された金額情報を受け取る受取手段と、ユーザの操作に基づき、前記受取手段により受け取られた金額情報に応じて競りに応札する応札手段と、前記情報転送手段により転送された金額情報を受け取ったという受取通知を前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機に返信する返信手段と、を有するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の応札システムにおいて、前記場内用サーバ機及び前記場外用サーバ機は、前記競り機から配信された金額情報を、前記情報転送手段により前記場内ポス端末又は場外ポス端末に転送した後の経過時間を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された所定の経過時間内に、自機と接続された全ての場内ポス端末又は場外ポス端末から受取通知が返信されたか否かを判断し、受取通知が返信されていない場内ポス端末又は場外ポス端末を判別する端末判別手段と、前記端末判別手段により判別された場内ポス端末又は場外ポス端末からの受取通知の返信をタイムアウトとするタイムアウト手段と、前記タイムアウト手段により受取通知の返信がタイムアウトとされた場内ポス端末又は場外ポス端末の代わりに、受取通知を前記競り機に送信する通知送信手段と、を有するものである。
請求項3の発明は、商品の金額を競り上げする機能を有したコンピュータから成る競り機と、競りを行なう競り会場内に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場内ポス端末と、競り会場外に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場外ポス端末と、前記競り機及び場内ポス端末と接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場内用サーバ機と、前記競り機と接続されると共に、前記場外ポス端末とインターネットを介して接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場外用サーバ機と、を備えた応札システムにおける競り機を構成するコンピュータにインストールされる応札プログラムであって、該コンピュータに、商品の現在の金額情報を、前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機を介して、前記場内ポス端末又は場外ポス端末に配信する配信ステップと、全ての場内ポス端末及び場外ポス端末から、前記配信ステップにより配信された金額情報を受け取ったという受取通知が、前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機を介して返信されたか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにより全ての場内ポス端末及び場外ポス端末から受取通知が返信されたと判断されたとき、商品の金額を競り上げする競り上げステップと、を実行させるものである。
請求項4の発明は、商品の金額を競り上げする機能を有したコンピュータから成る競り機と、競りを行なう競り会場内に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場内ポス端末と、競り会場外に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場外ポス端末と、前記競り機及び場内ポス端末と接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場内用サーバ機と、前記競り機と接続されると共に、前記場外ポス端末とインターネットを介して接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場外用サーバ機と、を備えた応札システムにおける場内用サーバ機又は場外用サーバ機を構成するコンピュータにインストールされる応札プログラムであって、該コンピュータに、前記競り機から配信された金額情報を、前記場内ポス端末又は場外ポス端末に転送する情報転送ステップと、前記情報転送ステップにより前記競り機からの金額情報を前記場内ポス端末又は場外ポス端末に転送した後の経過時間を計測する計測ステップと、自機と接続された場内ポス端末又は場外ポス端末から返信される、前記情報転送ステップにより転送された金額情報を受け取ったという受取通知を、前記競り機に転送する通知転送ステップと、前記計測ステップにより計測された所定の経過時間内に、自機と接続された全ての場内ポス端末又は場外ポス端末から受取通知が返信されたか否かを判断し、受取通知が返信されていない場内ポス端末又は場外ポス端末を判別する端末判別ステップと、前記端末判別ステップにより判別された場内ポス端末又は場外ポス端末からの受取通知の返信をタイムアウトとするタイムアウトステップと、前記タイムアウトステップにより受取通知の返信がタイムアウトとされた場内ポス端末又は場外ポス端末の代わりに、受取通知を前記競り機に送信する通知送信ステップと、を実行させるものである。
請求項1又は請求項3の発明によれば、競り機は、金額情報の配信後、全ての場内ポス端末及び場内ポス端末からこの金額情報を受け取ったという受取通知が届くまで競り上げを行なわないので、競り会場内外のいずれかで情報伝達に遅延が発生した場合においても、ユーザが公平に競りに参加して応札することができる。このため、競りの公平性を担保できる。
請求項2又は請求項4の発明によれば、情報伝達の遅延に関わりなく競りの公平性を担保しつつ、スムーズに競りを進行させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る応札システム、及び応札プログラムについて図1乃至図5を参照して説明する。図1は、応札システム1の構成の概略を示す。応札システム1において、商品の競りが行なわれる競り会場内には、商品の金額を競りのために自動的に競り上げする機能を有したコンピュータから成る競り機2と、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場内ポス端末3Aと、が設置される。さらに、競り機1及び場内ポス端末3AとLANを介して接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場内用サーバ機4Aが競り会場内に設置される。また、本システム1において、競り会場外には、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場外ポス端末3Bが設置される。さらに、競り機1及び場外ポス端末3Bとインターネットを介して接続され、これらの間でデータ通信を行なう場外用サーバ機4Bが競り会場外に設置される。競りは、競売又はオークションとも呼ばれ、競りの対象となる商品には、中古車等の物品、土地、建物及び権利が含まれる。
競り機2は、商品の金額、すなわち競り値を競り上げ、その都度、商品の現在価格を示す金額情報を場内ポス端末3A及び場外ポス端末3B(以下、場内ポス端末3A等と略す)に配信する。競り開始時の商品の金額は、競り管理者により競り機2に設定される。競り開始時の金額情報は、競り管理者による操作部の操作に基づいて配信され、競り中の更新された金額情報は、自動的に場内ポス端末3A等に配信される。競り参加者は、場内ポス端末3A等のディスプレイに表示された商品の金額情報に基づいて、該端末を操作して応札する。複数の競り参加者による応札があった場合、競り機2は商品の金額を自動的に競り上げする。競り上げられる金額は、競り管理者により予め設定されるか、或いは競り参加者から提示された応札金額に基づいて決まる。競りは、このような動作が繰り返されることにより行なわれ、最高金額で応札した競り参加者が競り機2により落札者と判断される。
上記のように構成された応札システム1において、競り機2から場内ポス端末3A等に金額情報を伝送する際、伝送経路の違いによって情報伝達に要する時間に差が生じる。例えば、LANを介する場合と、インターネットを介する場合とでは、情報の伝達にかかる時間に差が生じる。応札システム1においては、競り機2と場内用サーバ機4Aの間と、場内用サーバ機4Aと場内ポス端末3Aの間とで、LANを介して情報が伝送され、情報の伝達までに約10msの時間がかかる。これに、競り機2と場外用サーバ機4Bの間と、場外用サーバ機4Bと場外ポス端末3Bの間とでは、インターネットを介して情報が伝送され、情報の伝達までに約30msの時間がかかる。そうすると、例えば競り機2が場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bに同時に金額情報を配信した場合、場内ポス端末3Aと場外ポス端末3Bとでは、金額情報の到着時間が異なり、金額情報の場外ポス端末3B到着時間は、場内ポス端末3A到着時間より遅れる。すなわち、金額情報伝達の遅延が発生する。
このように競り中に金額情報の伝達に遅延が生じた場合、場内ポス端末3A等が受け取った金額情報に基づいて競り参加者が応札したとしても、競り機2では、既に落札者が決定されていて商品を買い逃したり、金額情報が更新されていたりすることがある。このため、競りにおいて公平性を担保することが困難になる。なお、金額情報を含む各種情報の伝達の遅延は、上記のように通信回線が持つ通信速度の違いによるものや、ネットワークの輻輳によるもの、また場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bの動作速度の遅さによるものがある。
そこで、上記のような情報伝達の遅延が生じた場合においても競りの公平性を担保するため、本実施形態による応札システム1は、次に示す動作を行なう。まず、競り機2は、競り開始時に、競り管理者による操作に基づき、予め設定された商品の金額情報を場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bに配信する。競り機2は、複数の応札を受け、商品の金額を自動的に競り上げて金額情報を更新した場合においても、商品の現在の金額情報を場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bに配信する。競り機2からの金額情報を受信した場内用サーバ機4Aは、場内ポス端末3Aに該情報を転送し、同様に金額情報を受信した場外用サーバ機4Bは、場外ポス端末3Bに該情報を転送する。場内用サーバ機4Aからの金額情報を受け取った場内ポス端末3Aは、該情報を受け取ったという受取通知を、場内用サーバ機4Aに返信する。同様に、場外用サーバ機4Bからの金額情報を受け取った場外ポス端末3Bは、受取通知を、場外用サーバ機4Bに返信する。場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bから受取通知を受信した場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bは、この受取通知を競り機2に転送する。競り機2は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知を受信したとき、商品の金額を競り上げする。このように、競り機2は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知が届くまで競り上げを行なわないので、競り会場内外のいずれかで情報伝達に遅延が発生した場合においても、競りの公平性を担保できる。
図2は、上記の応札システム1の構成の詳細を示す。応札システム1において、競り会場内に、競り機2、場内ポス端末3A及び場内用サーバ機4Aが設置され、競り会場外に、場外ポス端末3B及び場外用サーバ機4Bが設置される。競り機2、場内ポス端末3A及び場内用サーバ機4Aは、LAN5を介して電気的に接続され、競り機2、場外ポス端末3B及び場外用サーバ機4Bは、インターネット6を介して電気的に接続される。競り機2、場内ポス端末3A、場外ポス端末3B、場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bは、不図示の入出力インターフェースとして、マウス、キーボード等の操作部と、ディスプレイ等の表示部とを有し、さらに、CD−ROMやFDドライブ等の記憶メディアからプログラム等のデータを読み出すドライブ(不図示)を有する。競り機2及び場内用サーバ機4Aは、競り会場内に1台設置されていても、複数台設置されていても構わない。また、場外用サーバ機4Bは、競り会場外に1台設置されていても、複数台設置されていても構わない。
競り機2は、競りのために競り値の競り上げ制御等の各種制御を行なう制御部21と、この制御部21と場内用サーバ機4Aの間と、制御部21と場外用サーバ機4Bの間とでデータの授受を行なう通信部22と、制御部21に各種動作を実行させるプログラムを記憶する記憶部23と、を有する。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等の中央演算装置を含み、この中央演算装置により、競りに伴う各種処理を行なう競り処理部211と、この競り処理部211により設定された現在の商品の金額情報を場内ポス端末3A等に配信する処理を行なう金額情報処理部212と、場内ポス端末3A等からの受取通知を受信し、この受取通知に基づく指示を競り処理部211に出す受取通知処理部213と、を有する。上記各処理部による処理は、上記中央演算装置により記憶部23から読み出されたプログラムに基づいて実行される。以下に、制御部21を構成する上記各部について詳細に説明する。
競り処理部211は、競り開始時に、記憶部23により記憶された金額情報を、競り管理者による操作部の操作に基づき、金額情報処理部212に送出する。さらに、競り処理部211は、競り中に、競り参加者(ユーザ)による応札を示す応札信号を、場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bから場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bを介して通信部22により受信する。金額処理部211は、複数台の場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bから応札信号を受信した場合、この受信した応札信号をトリガとして、現在の金額に、記憶部23により記憶された金額情報による金額を加算することにより、競り値を自動的に競り上げする。この競り上げられた競り値を示す金額情報は、競り処理部211により金額情報処理部212に送出される。
金額情報処理部212は、競り処理部211から送出された商品の現在の金額を示す金額情報を受け取り、通信部22により、この金額情報を場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bに配信する。このようにして金額情報処理部212及び通信部22は配信手段を成す。配信された金額情報は、場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bにより場内ポス端末3A等に転送される。
受取通知処理部213は、通信部22により、場内ポス端末3A等からの受取通知を受信する。さらに、受取通知処理部213は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bから受取通知が返信され、それらが場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bにより転送されてきたか否かを判断する(判断手段)。この判断は、受取通知に含まれる場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bの識別ID又はIPアドレスに基づいてなされる。受取通知処理部213は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bから受取通知が返信され、それらを受信したと判断したとき、商品の金額を競り上げを競り処理部211に指示する。競り処理部211は、この指示に基づいて競り上げを行なう。このようにして、競り処理部211及び受取通知処理部213は競り上げ手段を成す。上記の通り、競り処理部211は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知が届くまで競り上げを行なわないので、競り会場内外のいずれかで金額情報の伝達に遅延が発生した場合においても、競り参加者の買い逃しや誤応札を防止でき、競りの公平性を担保できる。
通信部22は、LANケーブル及び電話回線の接続が可能であり、接続されたLANケーブル又は電話回線により他の機器とのデータ通信を行なう通信モジュールを含む通信装置と、データの送信先を選択するCPUを含むマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)とで構成される。データの送信先の選択により、そのデータが競り機2宛のものである場合、データの内容に基づき、制御部21の上記各処理部に振り分けられる。さらに、通信部22は、データが場内ポス端末3A宛又は場外ポス端末3B宛のものである場合、該処理部からの指示に基づき、このデータをLANケーブルにより場内用サーバ機4Aに送信するか、或いはこのデータを電話回線により場外用サーバ機4Bに送信する。場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bは、場内ポス端末3A宛又は場外ポス端末3B宛のデータをこれらの端末に転送する。
記憶部23は、ハードディスクと、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリとを含む記憶装置で構成され、この記憶装置により、制御部21を構成する各処理部に上記の処理を実行させる応札プログラムと、競り開始時の商品の金額情報と、競り中の競り上げ金額を示す金額情報とを記憶する。競り開始時の金額情報は、競り管理者による操作部の操作に基づいて設定される。競り中の競り上げ金額を示す金額情報は、競り管理者による操作部の操作に基づいて、又は、競り参加者により場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bから送られてくる応札情報に基づいて設定される。上記の応札プログラムは、不図示のCDドライブに挿入されたCD−ROMからインストールされる。
場外ポス端末3Bは、応札、受取通知返信等の各種動作を制御する制御部31と、この制御部31と場外用サーバ機4Bとの間でデータの授受を行なう通信部32と、制御部31に各種動作を実行させるプログラムを記憶する記憶部33と、を有する。制御部31は、CPU等の中央演算装置を含み、この中央演算装置により、応札に伴う処理を行なう応札処理部311と、この応札処理部311及び後述の受取通知処理部313に現在の商品の金額情報に基づく信号を送出する金額情報処理部312と、この金額情報処理部312からの金額情報の受取に基づき、受取通知を競り機2宛に送信する受取通知処理部313と、を備える。上記各処理部による処理は、上記中央演算装置により記憶部33から読み出されたプログラムに基づいて実行される。場外ポス端末3Bは、競り会場外に複数台設置される。台数は1台であってもよい。以下に、制御部31を構成する上記各部について詳細に説明する。
金額情報処理部312は、競り機2から配信され、場外用サーバ機4Bにより転送されてきた金額情報を、通信部32により受け取る。このようにして金額情報処理部312及び通信部32は受取手段を成す。金額情報を受け取った金額情報処理部312は、この金額情報を応札処理部311に送出すると共に、この金額情報の受け取りを通知する信号を受取通知処理部313に送出する。
応札処理部311は、金額情報処理部312から送出された金額情報を受信し、この金額情報をディスプレイ等の表示部(不図示)に表示する。表示部に表示された金額情報に基づき、競り参加者は応札するか否かを判断する。競り参加者が応札を決定し、競りに応札するために不図示のキーボード等の操作部(不図示)を操作したとき、応札処理部311は、競り参加者の操作に基づく操作部からの信号に応じて、競り機2宛の応札信号を場外用サーバ機4Bに送信する。この応札信号は、応札金額の情報を含んでおり、該信号の送信は通信部32により行なわれる。このようにして、応札処理部311は応札手段を成す。
受取通知処理部313は、金額情報処理部312から送出された、金額情報の受け取りを知らせる信号を受信する。この信号を受信した受取通知処理部313は、この信号をトリガとして、場外用サーバ機4Bから金額情報を受け取ったという受取通知を、場外用サーバ機4Bに返信する。受取通知には、他端末との区別のため、自端末の識別IDやIPアドレス等の情報が含まれる。この受取通知の宛先は競り機2である。このようにして受取通知処理部313及び通信部32は返信手段を成す。
通信部32は、LANケーブル及び電話回線の接続が可能であり、接続されたLANケーブル又は電話回線により他の機器とのデータ通信を行なう通信モジュールを含む通信装置と、データの送信先を選択するCPUを含むマイコンとで構成される。データの送信先の選択により、そのデータが場外ポス端末3B宛のものである場合、データの内容に基づき、制御部31の上記各処理部に振り分けられる。さらに、通信部32は、データが競り機2宛のものである場合、該処理部からの指示に基づき、このデータを電話回線により場外用サーバ機4Bに送信する。場外用サーバ機4Bは競り機2宛のこのデータを該機に転送する。
記憶部33は、ハードディスクと、RAMやROM等のメモリとを含む記憶装置で構成され、この記憶装置により、制御部31を構成する各処理部に上記の処理を実行させる応札プログラムと、落札情報を含む競りに係る各種情報とを記憶する。この応札プログラムは、不図示のCDドライブに挿入されたCD−ROMからインストールされる。
場内ポス端末3Aは、上記の場外ポス端末3Bと同じ構成を持ち、競り会場内に複数台設置される。台数は1台であってもよい。ただし、場内ポス端末3Aの通信部32は、制御部31と場内用サーバ機4Aの間でデータの授受を行なう。データが競り機2宛のものである場合、この通信部32は、制御部31を構成する各処理部からの指示に基づき、このデータをLANケーブルにより場内用サーバ機4Aに送信する。場内用サーバ機4Aは競り機2宛のこのデータを該機に転送する。
場外用サーバ機4Bは、データの転送制御等の各種制御を行なう制御部41と、この制御部41と競り機2の間と、制御部41と場外ポス端末3Bの間とでデータの授受を行なう通信部42と、制御部41に各種動作を実行させるプログラムを記憶する記憶部43と、を有する。制御部41は、CPU等の中央演算装置を含み、この中央演算装置により、応札信号の転送処理を行なう競り処理部411と、金額情報の転送処理を行なうと共に、後述のタイムアウト処理部414に金額情報の受信を通知する金額情報処理部412と、受取通知の転送処理を行なう受取通知処理部413と、金額情報処理部412からの通知に基づき、タイムをカウントするタイムアウト処理部414と、を備える。上記各処理部による処理は、上記中央演算装置により記憶部43から読み出されたプログラムに基づいて実行される。以下に、制御部31を構成する上記各部について詳細に説明する。
競り処理部411は、場外ポス端末3Bから送信された応札信号を通信部42により受信する。この応札信号を受信した競り処理部411は、該信号を通信部42により競り機2に転送する。
金額情報処理部412は、競り機2から配信された金額情報を通信部42により受信する。この金額情報を受信した金額情報処理部412は、該情報を、通信部42により複数台の場外ポス端末3Bのそれぞれに転送して配信する。このようにして、金額情報処理部412及び通信部42は情報転送手段を成す。さらに、金額情報処理部412は、金額情報を転送するとき、この受信を通知する信号をタイムアウト処理部414に送出する。
受取通知処理部413は、場外ポス端末3Bから返信された受取通知を通信部42により受信する。この受取通知を受信した受取通知処理部413は、該通知を、通信部により競り機2に転送する。このようにして、受取通知処理部413及び通信部42は通知転送手段を成す。また、受取通知処理部413は、場外ポス端末3Bから受取通知を受信したとき、この受取通知に基づく信号をタイムアウト処理部414に送出する。
タイムアウト処理部414は、タイマと、CPUを含むマイコンとで構成される。このタイマ及びマイコンによるタイムアウト処理部414の動作を以下に説明する。金額情報が場外ポス端末3Bに転送されたときに金額情報処理部412から送出される信号に基づき、タイマにより金額情報転送後の経過時間が計測される(計測手段)。予め設定された所定の経過時間内に、自機と接続された全ての場外ポス端末3Bから受取通知が返信されたか否かが、受取通知処理部413からの信号に基づいて判断される。場外ポス端末3Bからの受取通知が受信された場合、該通知の返信がされたと判断される。この判断により、自機と接続された全ての場外ポス端末3Bから受取通知が返信されていないと判断されたとき、この受取通知が返信されていない場外ポス端末を判別する(端末判別手段)。上記の判断及び判別は、受取通知が場外ポス端末3Bの識別ID又はIPアドレス等のそれぞれに固有の情報を含むので可能となる。所定の経過時間内に、ある場外ポス端末3Bから受取通知が返信されていない場合、この経過時間後の受取通知の返信は切り捨てられ、受け付けられなくなる。このような処理をタイムアウト処理という(タイムアウト手段)。
自機と接続された全ての場外ポス端末3Bから受取通知が返信されていないとき、受取通知の返信がタイムアウト処理された場外ポス端末3Bの代わりに、受取通知が通信部42により競り機2に送信するように受取通知処理部413に指令が出される(送信手段)。受取通知処理部413は、この指令に基づき、受取通知が返信されてこない場外ポス端末3Bの識別ID又はIPアドレス等を含む受取通知を競り機2に送信する。一方、所定の経過時間内に、自機と接続された全ての場外ポス端末3Bから受取通知が返信されてきたとき、タイムのカウントは自動的に終了される。上記の処理により、競り機2は、場外用サーバ機4Bから代理で送信された受取通知を含む、全ての場外ポス端末3Bからの受取通知を、所定の時間内に受信することができる。このため、競り機2は、これらの受付通知の受信に伴って、所定のスピードで競り上げを行なうことができる。従って、情報伝達の遅延に関わりなく競りの公平性を担保しつつ、スムーズに競りを進行させることができる。
通信部42は、LANケーブル及び電話回線の接続が可能であり、接続されたLANケーブル又は電話回線により他の機器とのデータ通信を行なう通信モジュールを含む通信装置と、データの送信先を選択するCPUを含むマイコンとで構成される。データの送信先の選択により、該データが応札信号である場合、その信号を競り処理部411に送出し、該データが金額情報である場合、該情報を金額情報処理部412に送出し、該データが受付通知である場合、該通知を受取通知処理部413に送出する。さらに、通信部42は、上記の各処理部からの指示に基づき、データが競り機2宛のものである場合、このデータを電話回線により競り機2に送信し、データが場外ポス端末3B宛のものである場合、このデータを電話回線によりポス端末3Bに送信する。
記憶部43は、ハードディスクと、RAMやROM等のメモリとを含む記憶装置で構成され、この記憶装置により、制御部41を構成する各処理部に上記の処理を実行させる応札プログラムを記憶する。この応札プログラムは、不図示のCDドライブに挿入されたCD−ROMからインストールされる。
場内用サーバ機4Aは、上記の場外用サーバ機4Bと同じ構成を持ち、競り会場内に設置される。ただし、場内用サーバ機4Aの通信部42は、制御部41と競り機2の間と、制御部41と場内ポス端末3Aの間とで、LANケーブルによりデータの授受を行なう。
図3は、競り機2、場内ポス端末3A、場外ポス端末3B、場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bにインストールされた応札プログラムにより実行される、情報伝達遅延に対応したこれらの端末及び機器の動作を示す。同図において、場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bをポス端末と略す。
まず、競り機2の金額情報処理部212が、競り開始時に、競り管理者による操作に基づき、予め設定された商品の金額情報を場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bに配信する。競り機2は、複数の応札を受け、商品の金額を自動的に競り上げて金額情報を更新した場合においても、商品の現在の金額情報を場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bに配信する(S101、配信ステップ)。場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bの金額情報処理部412は、競り機2から配信された金額情報を受信する(S102)。金額情報処理部412は、受信した金額情報を、場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bに転送する(S103、情報転送ステップ)。金額情報転送のとき、タイムアウト処理部414が、タイムのカウントを開始する(S104、計測ステップ)。
場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bの金額情報処理部312は、場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bから転送されてきた金額情報を受信する(S105)。このとき、受取通知処理部313は、金額情報処理部312からの信号に基づき、金額情報を受け取ったという競り機2宛の受取通知を場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bに返信する(S106)。
場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bにおいては、金額情報転送後の経過時間が計測され続けている。経過時間が所定のタイムをオーバーしておらず、タイムアウトになっていない場合(S107でNo)であって、受取通知処理部413が受取通知を受信した場合(S108でYes)、受取通知処理部413により受取通知が競り機2に転送される(S109、通知転送ステップ)。受取通知処理部413が受取通知を受信しない場合(S108でNo)、場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bは、上記の経過時間を計測しつつ待機状態となる(S107へ戻る)。受取通知処理部413は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知を受信したか否かを判断し、これらを受信していない場合も(S110でNo)、場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bは同様に待機状態となる(S107へ戻る)。一方、受取通知処理部413が、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知を受信したと判断した場合(S110でYes)、後述のS114の動作が行なわれる。
経過時間が所定のタイムをオーバーし、タイムアウトになった場合(S107でYes)、受取通知が返信されていない場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bが判別される(端末判別ステップ)。判別された場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bからの受取通知の返信は受け付けられなくなり、タイムアウト処理される(S111、タイムアウトステップ)。受取通知の返信がタイムアウト処理された場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bの代わりに、受取通知が受取通知処理部413により生成される(S112)。生成された受取通知には、受取通知が返信されていない場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bに固有のIPアドレス等の情報が含まれる。この受取通知は、競りの公平性を担保しつつ、円滑な競りの進行を可能とするため、競り機2に送信される(S113、通知送信ステップ)。
競り機2の受取通知処理部213は、場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bから送信された受取通知を受信する(S114)。また、受取通知処理部213は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知を受信したか否かを判断し(判断ステップ)、これらの受取通知を受信した場合(S115でYes)、競り処理部211は、受取通知処理部213からの信号に基づいて、応札待ちを開始し、応札に基づく商品の金額の競り上げ(競り上げステップ)が可能な状態になる(S116)。受取通知処理部213が全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bから受取通知を受信したと認識した場合、受信した受取通知の中には、上記のように場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bが代わりに作成したものが含まれる。一方、受取通知処理部213が、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知を受信していないと判断した場合(S115でNo)、競り機2は、これらの受取通知を受信するまで待機状態となる(S114へ戻る)。
図4は、競り開始から応札までの応札システム1の動作を示す。この動作は、図3で示される情報伝達遅延に対応した動作が行なわれて、競り機2が応札待ち状態に遷移した後に続くものである。同図において、場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bをポス端末と略す。
まず、競り機2の競り処理部211が競りを開始し、競りの開始を知らせる競り開始信号を場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bに送信する(S201)。場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bの競り処理部411は、この競り開始信号を受信し(S202)、場内ポス端末3A又は場外ポス端末3Bに転送する(S203)。場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bの応札処理部311は、転送されてきた競り開始信号を受信する(S204)。
競り開始信号を受信した応札処理部311は、競り参加者による操作部の操作に基づき、応札信号を生成し(S205)、生成した応札信号を場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bに送信する(S206)。場内用サーバ機4A又は場外用サーバ機4Bの競り処理部411は、この応札信号を受信し(S207)、競り機2に転送する(S208)。競り機2の競り処理部211はこの応札信号を受信し、競り参加者により現価格の商品につき、応札がなされたことを把握する。
上記のように、競り機2は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知が届くまで競り上げを行なわず、これらの受付通知が届いたときに応札待ち状態となる。その後、競り機2は、競りを開始して競り値を競り上げする。このため、競り会場外の遠隔地にいる参加者も競り会場内にいる参加者も、情報伝達の遅延による弊害を受けることなく競りに公平に参加することができる。遅延による異なる金額での誤応札、買い逃し等の危険性が減少し、場所に左右されない安定した競りが可能となるため、オークション全体が活性化する。
図5は、応札システム1による競りの具体例を時系列に示す。ここで、LANを介した機器又は端末間でのデータの伝達には、例えば10msの伝送時間がかかり、インターネットを介した機器又は端末間でのデータの伝達には、例えば30msの伝送時間がかかるとする。すなわち、競り会場内の競り機2と場内用サーバ機4Aの間のLANを介したデータ伝送と、場内用サーバ機4Aと場内ポス端末3Aの間のLANを介したデータ伝送とで必要とされる時間は10msであるとする。また、競り機2と場外用サーバ機4Bの間のインターネットを介したデータ伝送と、場外用サーバ機4Bと場外ポス端末3Bの間のインターネットを介したデータ伝送とで必要とされる時間は30msであるとする。さらに、場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bから送信される応札信号は、競り機2から配信される金額情報が示す金額で応札する旨示すものであるとする。なお、同図においては、場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bをポスと略し、場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bをサーバと略す。
(1)まず、競り会場内の競り機2の競り処理部211が、出品された商品の競りを開始する。競りの開始に伴い、競り機2の金額情報処理部212は、商品の金額情報を場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bに配信する。
(2)競り開始から10ms経過後、場内用サーバ機4Aの金額情報処理部412は金額情報を受信する。該情報を受信した金額情報処理部412は、金額情報を場内ポス端末3Aに転送して配信する。金額情報転送の伴い、該転送時からの経過時間を計測するため、タイムアウト処理部414によるタイムカウントが開始される。
(3)競り開始から20ms経過後、場内ポス端末3Aの金額情報処理部312は金額情報を受け取る。金額情報を受け取った金額情報処理部312からの信号に基づき、応札処理部311は、現在の商品の金額をディスプレイ等に表示させる。金額情報を受信した場内ポス端末3Aは、該情報を受け取ったという受取通知を受取通知処理部313により場内用サーバ機4Aに返信する。
(4)競り開始から30ms経過後、場内用サーバ機4Aの受取通知処理部413は、場内ポス端末3Aからの受取通知を受信し、この受取通知を競り機2に転送する。受取通知の受信に伴い、上記(2)によるタイムのカウントはこのときに終了される。上記(2)による金額情報の転送後、所定の経過時間内に場内ポス端末3Aから受付通知が返信されてこない場合、受取通知処理部413は、その時間の経過後、その場内ポス端末3Aの代わりに自動的に受付通知を競り機2に送信する。さらに、略同時刻に、場外用サーバ機4Bの金額情報処理部412は、競り機2からインターネットを介して配信された金額情報を受け取ると共に、受け取った金額情報をインターネットを介して場外ポス端末3Bに転送して配信する。金額情報転送の伴い、該転送時からの経過時間を計測するため、タイムアウト処理部414によるタイムカウントが開始される。
(5)競り開始から40ms経過後、競り機2の受取通知処理部213は、場内用サーバ機4Aから転送されてきた受取通知を受信する。(6)競り開始から60ms経過後、場外ポス端末3Bの金額情報処理部312は、上記(4)において場外用サーバ機4Bから配信された金額情報を受け取る。該情報を受け取った金額情報処理部312からの信号に基づき、応札処理部311は、現在の商品の金額をディスプレイ等に表示させる。金額情報を受信した場外ポス端末3Bの受取通知処理部313は、該情報を受け取ったという受取通知を場外用サーバ機4Bに返信する。
(7)競り開始から90ms経過後、場外用サーバ機4Bの受取通知処理部413は、場外ポス端末3Bから送信された受取通知を受信すると共に、この受取通知を競り機2に転送する。受取通知の受信に伴い、上記(4)によるタイムのカウントはこのときに終了される。上記(4)による金額情報の転送後、所定の経過時間内に場外ポス端末3Bから受付通知が返信されてこない場合、受取通知処理部413は、その時間の経過後、その場外ポス端末3Bの代わりに自動的に受付通知を競り機2に送信する。
(8)競り開始から120ms経過後、競り機2の受取通知処理部213は、場外用サーバ機4Bからの受取通知を受信する。場内ポス端末3Aにおける金額表示は、競り機2が受取通知を受け取った競り開始後40msの時点で既に完了しているが、競り機2は、場外ポス端末3Bからの受取通知が競り機2に上がってくる120ms経過後まで待機する。この待機時間は予め設定されており、本具体例においては120msである。これに伴い、場内ポス端末3Aの競り参加者は、該端末に金額が表示されてから、少なくとも120−40=80msの間、応札できない。しかしながら、動作時間が100ms以下である場合、人間の目では速過ぎて動作を判別することは不可能である。従って、一般的に人間は、この応札できない時間を体感できないので、待たされているというストレスが感じることはない。競り機2は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知が揃ったところで応札待ちを開始する。競り機2は、競り参加者が応札を決定するための決定時間、応札待ちをする。この決定時間は予め設定されており、例えば800msである。全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知が揃ったとき、この決定時間のカウントが競り機2により開始される。このように、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知が揃うまで、応札が受け付けられず、さらに応札に伴う競り上げが行なわれないので、競り参加者が場所に関わり無く公平に競りに参加できる。
(9)競り開始から600ms経過後、場内ポス端末3Aの競り参加者と、場外ポス端末3Bの競り参加者と同時に応札したとする。競り参加者による操作に基づき、場内ポス端末3Aの応札処理部311は、場内用サーバ機4Aに応札信号を送信し、場外ポス端末3Bの応札処理部311は、場外用サーバ機4Bに応札信号を送信する。ここで、複数台の場内ポス端末3Aが応札信号を発信したとする。
(10)競り開始から610ms経過後、場内用サーバ機4Aの競り処理部411が、複数台の場内ポス端末3Aから送信された応札信号を受信すると共に、この応札信号を競り機2に転送する。
(11)競り開始から620ms経過後、競り機2は、複数台の場内ポス端末3Aから発信されて場内用サーバ機4Aにより転送されてきた応札信号を受信する。競り機2は、上記(8)において全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知を受信しているので、複数台の場内ポス端末3Aからの応札信号に基づき、上記(8)による決定時間のタイムカウントを中止し、例えば予め設定された金額だけ競り値を競り上げする。競り上げにより金額情報が更新される。競り機2の競り処理部211は、この更新された金額情報を場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bに配信する。
(12)競り開始から630ms経過後、場内用サーバ機4Aの金額情報処理部412は、更新された金額情報を受信すると共に、この金額情報を場内ポス端末3Aに転送して配信する。金額情報転送の伴い、該転送時からの経過時間を計測するため、タイムアウト処理部414によるタイムカウントが開始される。さらに、場外用サーバ機4Bの競り処理部411は、上記(9)において場外ポス端末3Bから送信された応札信号を受信すると共に、この応札信号を競り機2へ送信する。
(13)競り開始から640ms経過後、場内ポス端末3Aの金額情報処理部312は、更新された金額情報を受け取る。この金額情報を受け取った金額情報処理部312からの信号に基づき、応札処理部311は、ディスプレイ等に表示されている商品の金額を更新する。金額情報を受信した場内ポス端末3Aは、該情報を受け取ったという受取通知を受取通知処理部313により場内用サーバ機4Aに返信する。
(14)競り開始から650ms経過後、場内用サーバ機4Aの受取通知処理部413は、場内ポス端末3Aからの受取通知を受信し、この受取通知を競り機2に転送する。受取通知の受信に伴い、上記(12)によるタイムのカウントはこのときに終了される。さらに、略同時刻に、場外用サーバ機4Bの金額情報処理部412は、競り機2からインターネットを介して配信された金額情報を受け取ると共に、受け取った金額情報をインターネットを介して場外ポス端末3Bに転送して配信する。金額情報転送の伴い、該転送時からの経過時間を計測するため、タイムアウト処理部414によるタイムカウントが開始される。
(15)競り開始から660ms経過後、競り機2の受取通知処理部213は、場内用サーバ機4Aから転送されてきた受取通知を受信する。さらに、競り機2の競り処理部211は、上記(12)において場外用サーバ機4Bから転送されてきた応札信号を受信する。しかしながら、上記(11)において既に商品金額の競り上げを行っているので、この応札信号は無効なものとみなされる。
(16)競り開始から670ms経過後、場外ポス端末3Bの金額情報処理部312は、上記(14)において場外用サーバ機4Bから配信された金額情報を受け取る。該情報を受け取った金額情報処理部312からの信号に基づき、応札処理部311は、ディスプレイ等に表示されている現在の商品の金額を更新する。金額情報を受信した場外ポス端末3Bの受取通知処理部313は、該情報を受け取ったという受取通知を場外用サーバ機4Bに返信する。
(17)競り開始から700ms経過後、場外用サーバ機4Bの受取通知処理部413は、場外ポス端末3Bから送信された受取通知を受信すると共に、この受取通知を競り機2に転送する。受取通知の受信に伴い、上記(14)によるタイムのカウントはこのときに終了される。
(18)競り開始から730ms経過後、競り機2の受取通知処理部213は、場外用サーバ機4Bからの受取通知を受信する。競り機2は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知が揃ったところで応札待ちを開始し、上記の決定時間のカウントを始める。
(19)競り開始から1100ms経過後、場外ポス端末3Bの競り参加者が応札したとする。競り参加者による操作に基づき、場外ポス端末3Bの応札処理部311は、場外用サーバ機4Bに応札信号を送信する。ここで、複数台の場外ポス端末3Bが応札信号を発信したとする。
(20)競り開始から1130ms経過後、場外用サーバ機4Bの競り処理部411が、複数台の場外ポス端末3Bから送信された応札信号を受信すると共に、この応札信号を競り機2に転送する。
(21)競り開始から1150ms経過後、場内ポス端末3Aの競り参加者が応札したとする。競り参加者による操作に基づき、場内ポス端末3Aの応札処理部311は、場内用サーバ機4Aに応札信号を送信する。
(22)競り開始から1160ms経過後、競り機2は、複数台の場外ポス端末3Bから発信されて場外用サーバ機4Bにより転送されてきた応札信号を受信する。競り機2は、上記(18)において全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知を受信しているので、複数台の場外ポス端末3Bからの応札信号に基づき、上記(18)による決定時間のタイムカウントを中止し、例えば予め設定された金額だけ競り値を競り上げする。競り上げにより金額情報が更新される。競り機2の競り処理部211は、この更新された金額情報を場内用サーバ機4A及び場外用サーバ機4Bに配信する。さらに、略同時刻に、場内用サーバ機4Aの競り処理部411は、場内ポス端末3Aからの応札信号を受信すると共に、この応札信号を競り機2に転送する。
(23)競り開始から1170ms経過後、場内用サーバ機4Aの金額情報処理部412は、更新された金額情報を受信すると共に、この金額情報を場内ポス端末3Aに転送して配信する。金額情報転送の伴い、該転送時からの経過時間を計測するため、タイムアウト処理部414によるタイムカウントが開始される。さらに、略同時刻に、競り機2の競り処理部211は、上記(22)において場内用サーバ機4Aにより転送された応札信号を受信する。しかしながら、上記(22)において既に商品金額の競り上げを行っているので、この応札信号は無効なものとみなされる。
(24)競り開始から1180ms経過後、場内ポス端末3Aの金額情報処理部312は、更新された金額情報を受け取る。この金額情報を受け取った金額情報処理部312からの信号に基づき、応札処理部311は、ディスプレイ等に表示されている商品の金額を更新する。金額情報を受信した場内ポス端末3Aは、該情報を受け取ったという受取通知を受取通知処理部313により場内用サーバ機4Aに返信する。
(25)競り開始から1190ms経過後、場内用サーバ機4Aの受取通知処理部413は、場内ポス端末3Aからの受取通知を受信し、この受取通知を競り機2に転送する。受取通知の受信に伴い、上記(23)によるタイムのカウントはこのときに終了される。さらに、場外用サーバ機4Bの金額情報処理部412は、競り機2からインターネットを介して配信された金額情報を受け取ると共に、受け取った金額情報をインターネットを介して場外ポス端末3Bに転送して配信する。金額情報転送の伴い、該転送時からの経過時間を計測するため、タイムアウト処理部414によるタイムカウントが開始される。
(26)競り開始から1200ms経過後、競り機2の受取通知処理部213は、場内用サーバ機4Aから転送されてきた受取通知を受信する。(27)競り開始から1220ms経過後、場外ポス端末3Bの金額情報処理部312は、上記(25)において場外用サーバ機4Bから配信された金額情報を受け取る。該情報を受け取った金額情報処理部312からの信号に基づき、応札処理部311は、ディスプレイ等に表示されている現在の商品の金額を更新する。金額情報を受信した場外ポス端末3Bの受取通知処理部313は、該情報を受け取ったという受取通知を場外用サーバ機4Bに返信する。
(28)競り開始から1250ms経過後、場外用サーバ機4Bの受取通知処理部413は、場外ポス端末3Bから送信された受取通知を受信すると共に、この受取通知を競り機2に転送する。受取通知の受信に伴い、上記(25)によるタイムのカウントはこのときに終了される。
(29)競り開始から1280ms経過後、競り機2の受取通知処理部213は、場外用サーバ機4Bからの受取通知を受信する。競り機2は、全ての場内ポス端末3A及び場外ポス端末3Bからの受取通知が揃ったところで応札待ちを開始し、上記の決定時間のカウントを始める。(30)競り開始から2080ms経過後、決定時間の800msが経過し、競り機2により競りは終了する。このとき、商品が「売り切り」に設定されていた場合、商品は「落札」され、そうでない場合、商品は「流れ」となる。
本発明は、上記のような実施形態の構成及び動作に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、LANはLANケーブルによって構築されたものに限定されず、無線によるものであっても構わない。また、競り機2の競り処理部211は、商品の競り値を、所定の時間間隔で、競り参加者による応札の有無に関係なく自動的に競り上げてもよい。
本発明の一実施形態に係る応札システムの構成の概略図。 上記構成の詳細を示す図。 上記実施形態に係る応札プログラムによる、情報伝達遅延に対応した上記応札システムの動作を示すフローチャート。 上記応札システムの競り開始から応札までの動作を示すフローチャート。 上記応札システムによる競りの具体例を時系列に示す図。
符号の説明
1 応札システム
2 競り機
21 制御部
211 競り処理部(競り上げ手段)
212 金額情報処理部(配信手段)
213 受取通知処理部(判断手段、競り上げ手段)
22 通信部(配信手段)
23 記憶部
3A 場内ポス端末
3B 場外ポス端末
31 制御部
311 応札処理部(応札手段)
312 金額情報処理部(受取手段)
313 受取通知処理部(返信手段)
32 通信部(受取手段、返信手段)
33 記憶部
4A 場内用サーバ機
4B 場外用サーバ機
41 制御部
411 競り処理部
412 金額情報処理部(情報転送手段)
413 受取通知処理部(通知転送手段)
414 タイムアウト処理部(計測手段、端末判別手段、タイムアウト手段、送信手段)
42 通信部(送信手段)
43 記憶部
5 LAN
6 インターネット

Claims (4)

  1. 商品の金額を競り上げする機能を有したコンピュータから成る競り機と、競りを行なう競り会場内に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場内ポス端末と、競り会場外に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場外ポス端末と、前記競り機及び場内ポス端末と接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場内用サーバ機と、前記競り機と接続されると共に、前記場外ポス端末とインターネットを介して接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場外用サーバ機と、を備えた応札システムであって、
    前記競り機は、
    商品の現在の金額情報を前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機に配信する配信手段と、
    全ての場内ポス端末及び場外ポス端末から返信される、前記配信手段により配信された金額情報を受け取ったという受取通知が、前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機から転送されたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により全ての場内ポス端末及び場外ポス端末からの受取通知が転送されたと判断されたとき、商品の金額を競り上げする競り上げ手段と、を有し、
    前記場内用サーバ機及び場外用サーバ機は、
    前記配信手段により配信された金額情報を前記場内ポス端末又は場外ポス端末に転送する情報転送手段と、
    前記場内ポス端末又は場外ポス端末から返信される受取通知を前記競り機に転送する通知転送手段と、を有し、
    前記場内ポス端末及び場外ポス端末は、
    前記情報転送手段により転送された金額情報を受け取る受取手段と、
    ユーザの操作に基づき、前記受取手段により受け取られた金額情報に応じて競りに応札する応札手段と、
    前記情報転送手段により転送された金額情報を受け取ったという受取通知を前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機に返信する返信手段と、を有することを特徴とする応札システム。
  2. 前記場内用サーバ機及び前記場外用サーバ機は、
    前記競り機から配信された金額情報を、前記情報転送手段により前記場内ポス端末又は場外ポス端末に転送した後の経過時間を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された所定の経過時間内に、自機と接続された全ての場内ポス端末又は場外ポス端末から受取通知が返信されたか否かを判断し、受取通知が返信されていない場内ポス端末又は場外ポス端末を判別する端末判別手段と、
    前記端末判別手段により判別された場内ポス端末又は場外ポス端末からの受取通知の返信をタイムアウトとするタイムアウト手段と、
    前記タイムアウト手段により受取通知の返信がタイムアウトとされた場内ポス端末又は場外ポス端末の代わりに、受取通知を前記競り機に送信する通知送信手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の応札システム。
  3. 商品の金額を競り上げする機能を有したコンピュータから成る競り機と、競りを行なう競り会場内に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場内ポス端末と、競り会場外に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場外ポス端末と、前記競り機及び場内ポス端末と接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場内用サーバ機と、前記競り機と接続されると共に、前記場外ポス端末とインターネットを介して接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場外用サーバ機と、を備えた応札システムにおける競り機を構成するコンピュータにインストールされる応札プログラムであって、
    該コンピュータに、
    商品の現在の金額情報を、前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機を介して、前記場内ポス端末又は場外ポス端末に配信する配信ステップと、
    全ての場内ポス端末及び場外ポス端末から、前記配信ステップにより配信された金額情報を受け取ったという受取通知が、前記場内用サーバ機又は場外用サーバ機を介して返信されたか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにより全ての場内ポス端末及び場外ポス端末から受取通知が返信されたと判断されたとき、商品の金額を競り上げする競り上げステップと、を実行させることを特徴とする応札プログラム。
  4. 商品の金額を競り上げする機能を有したコンピュータから成る競り機と、競りを行なう競り会場内に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場内ポス端末と、競り会場外に設置され、ユーザが競りに応札するため操作するコンピュータから成る場外ポス端末と、前記競り機及び場内ポス端末と接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場内用サーバ機と、前記競り機と接続されると共に、前記場外ポス端末とインターネットを介して接続され、これらの間でデータ通信を行なうコンピュータから成る場外用サーバ機と、を備えた応札システムにおける場内用サーバ機又は場外用サーバ機を構成するコンピュータにインストールされる応札プログラムであって、
    該コンピュータに、
    前記競り機から配信された金額情報を、前記場内ポス端末又は場外ポス端末に転送する情報転送ステップと、
    前記情報転送ステップにより前記競り機からの金額情報を前記場内ポス端末又は場外ポス端末に転送した後の経過時間を計測する計測ステップと、
    自機と接続された場内ポス端末又は場外ポス端末から返信される、前記情報転送ステップにより転送された金額情報を受け取ったという受取通知を、前記競り機に転送する通知転送ステップと、
    前記計測ステップにより計測された所定の経過時間内に、自機と接続された全ての場内ポス端末又は場外ポス端末から受取通知が返信されたか否かを判断し、受取通知が返信されていない場内ポス端末又は場外ポス端末を判別する端末判別ステップと、
    前記端末判別ステップにより判別された場内ポス端末又は場外ポス端末からの受取通知の返信をタイムアウトとするタイムアウトステップと、
    前記タイムアウトステップにより受取通知の返信がタイムアウトとされた場内ポス端末又は場外ポス端末の代わりに、受取通知を前記競り機に送信する通知送信ステップと、を実行させることを特徴とする応札プログラム。
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