JP2005017840A - 鍵盤吹奏楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】シングルバルブ方式を採用することにより構造の簡素化、部品点数の削減を図り、組立作業性、再調整、修理等の作業を容易にするとともに、良好なベンド効果が得られるようにした鍵盤吹奏楽器を提供することにある。
【解決手段】複数の笛室8を有するフレーム3に鍵盤22とベンド機構30を取付ける。各鍵盤22のリードバルブ25は、非演奏時において笛室8の空気出口部9を閉塞しており、演奏時に開放する。ベンド機構30は発音している音のピッチを一時的に下げさせてベンド効果を得るための機構で、全てのリードバルブ25に対応する回動軸35および連結棒36とからなる回動自在なバルブ押圧体31と、このバルブ押圧体31をリードバルブ25方向に回動させる操作手段32と、前記バルブ押圧体31を初期位置に復帰させる付勢手段と、前記バルブ押圧体31の回動角度を制限するストッパ等から構成されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍵盤吹奏楽器の改良に関し、特に発音ピッチを連続的に可変させるベンド機構を備えた鍵盤吹奏楽器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鍵盤吹奏楽器は、基本的には各リードの固有振動数によって発音ピッチ(音程の高低)が決定されるため、音程を連続的に変化させることができず、ポルタメント等の演奏効果を得ることができない楽器とされていた。そこで、最近ではベンド機構を付加することにより発音ピッチを連続的に変化させるようにした鍵盤吹奏楽器も提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、出願人は本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見つけ出すことはできなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−16163号公報(第3〜4頁、段落「0008」〜「0018」図2)
【0004】
前記特開平9−16163号公報に記載されている鍵盤吹奏楽器は、笛室の空気出口部とリードバルブとの間に小孔を有するチョークバルブを設けている。このチョークバルブは、非演奏状態においてリードバルブによって押圧されることにより前記笛室の空気出口部を閉塞しており、鍵盤の押鍵操作に伴いリードバルブが鍵盤と一体に回動してチョークバルブに対する押圧状態を解除すると、チョークバルブも圧縮コイルばねの力によってリードバルブと一体的に回動して前記笛室の空気出口部を開放する。チョークバルブが空気出口部を開放すると、このときの空気の流れによってリードが振動して所定のピッチで発音する。この発音状態でチョークバルブを圧縮コイルばねに抗して閉方向に回動させて空気出口部から流出する空気流の量を規制すると、リードの振動が変化して通常演奏時よりも低いピッチで発音する(ベンド効果)。すなわち、鍵盤と一体に作動するリードバルブと、リードバルブが開いた状態において、リードバルブとは別個に作動し得るチョークバルブとを備えることによりダブルバルブ方式とし、ベンド奏法時にチョークバルブのみを閉方向に回動させて発音ピッチを一時的に下げることによりベンド効果を奏するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の鍵盤吹奏楽器は、各笛室に対して2つのバルブを設ける必要があるため、構造が複雑化し部品点数が増加するという問題があった。
また、笛室の空気出口部とチョークバルブとの隙間およびリードバルブとチョークバルブとの隙間をシール部材によってそれぞれシールする必要があるためシール箇所が多く、シール部材の劣化によりシール性能が低下すると、前記隙間から息漏れし楽器としての性能が低下するという問題が生じる。
また、チョークバルブを笛室の空気出口部とリードバルブとの狭い箇所に組み込まなければならないため、組立作業性が低く、またチョークバルブの再調整、修理等を行う場合は鍵盤とリードバルブをフレームから取り外さなければ作業が行えないなど種々の問題があった。
【0006】
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、シングルバルブ方式を採用することにより構造の簡素化と、部品点数の削減を図り、組立作業性、再調整、修理等の作業を容易にするとともに、良好なベンド効果が得られるようにした鍵盤吹奏楽器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、隔壁によって互いに仕切られて並列状に形成された複数の笛室と、これらの笛室にそれぞれリード孔を介して連通するとともに吹口に連通する空気室と、前記各笛室のリード孔に設けられたリードと、各鍵盤に一体に設けられ前記各笛室の空気出口部を開閉する複数のリードバルブと、これらのリードバルブを閉方向に押すベンド機構とを備えたものである。
【0008】
このような構成によれば、リードバルブが開いているとき、ベンド機構によってリードバルブを閉方向に押圧すると、リードバルブが回動して笛室の空気出口部から外部に流出する空気の流量が減少するため、リードの振動が変化し発音ピッチが通常よりも低くなりベンド効果が得られる。
【0009】
第2の発明は、上記第1の発明において、前記ベンド機構は、全てのリードバルブに対応するように前記リードバルブの後方に回動自在に設けられたバルブ押圧体と、このバルブ押圧体をリードバルブ方向に回動させる操作手段と、前記バルブ押圧体を初期位置に復帰させる付勢手段と、前記バルブ押圧体の回動角度を規制するストッパとで構成されているものである。
【0010】
このような構成によれば、ベンド機構の構成が簡単で、リードバルブを確実に回動させることができる。
【0011】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記ストッパは、ベンド機構の非作動時において前記バルブ押圧体を全開状態におけるリードバルブから離間した初期位置に受け止め係止する第1のストッパ部と、前記ベンド機構の作動時に全開状態の前記リードバルブを前記空気出口部を閉じない角度内で閉方向に回動復帰させると、その回動位置に前記バルブ押圧体を停止させる第2のストッパ部とを有するものである。
【0012】
このような構成によれば、ベンド機構を作動させてバルブ押圧体を第2のストッパ部に当接させると、それ以上リードバルブを回動させることがないので、リードバルブは空気出口部を完全に閉じてしまうようなことがなく、リードの発音状態を停止させることはない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る鍵盤吹奏楽器の一実施の形態を示す平面図、図2は同鍵盤吹奏楽器の正面図、図3は図1の非演奏時におけるIII −III 線拡大断面図、図4は図1のIV−IV線拡大断面図、図5は通常演奏時の拡大断面図、図6はフレームの底面図、図7はベンド機構の非作動時の状態を示す断面図、図8は同ベンド機構の作動時の状態を示す断面図、図9は同ベンド機構の主要構成部品の分解斜視図である。
【0014】
これらの図において、全体を符号1で示す鍵盤吹奏楽器1は、共鳴箱を形成する楽器ケース2を備えている。楽器ケース2は、上方に開放する長方形の浅底箱型に形成され、内部に空気室形成部材4と歌口5を備えたフレーム(笛室形成部材)3が楽器ケース2の上方側開口部を覆うように組み込まれている。
【0015】
前記フレーム3は合成樹脂製の成形品からなり、内部に隔壁6によって互いに仕切られた複数の笛室8が各音高にそれぞれ対応するようにフレーム3の長手方向に並ぶように形成されている。これらの笛室8は、フレーム3の背面側と下面側に開放するように形成されており、背面側の開口部が前記楽器ケース2内に開放する空気出口部9を形成し、下面側の開口部10がリードプレート11によって覆われている。リードプレート11は、全ての笛室8に対して共通に延在する長さと、各笛室8に対応して形成された細長い複数個のリード孔12を有し、このリード孔12を介して笛室8と後述する空気室14とを連通させている。また、リードプレート11の下面側には複数個のリード13が各リード孔12に対応して取付けられている。
【0016】
前記各リード13は、それぞれ所定の長さと固有の振動数を有する短冊状の薄い金属片からなり、基端部がスポット溶接、鋲等によって前記リードプレート11の下面に固定されることにより片持支持されている。したがって、前記歌口5から吹き込まれた空気が前記空気室14からリード孔12を通って笛室8内に流入すると、このときの空気流によってリード13の自由端側が振動し、このリード13の振動によってリード孔12は周期的に開閉され、断続的な空気の流れを形成することにより所定の音高の音が発音される。
【0017】
前記歌口5は、前記フレーム3の演奏時に演奏者側となる左側面に設けた接続孔15に対して着脱可能に差し込み接続されており、前記楽器ケース2の外部に突出している。
【0018】
前記空気室形成部材4は、前記リードプレート11およびリード13を覆うように前記フレーム3の下面前端部に固定されており、この空気室形成部材4と前記フレーム3とで囲まれた空間が前記空気室14を形成している。この空気室14は、前記各笛室8とリード孔12を介して連通するとともに、前記歌口5に接続孔15を介して連通している。
【0019】
前記フレーム3の前記笛室8より上方にはさらに副空気室18が形成されている。この副空気室18は、フレーム3の長手方向に延在し、隔壁19によって所定の容積を有するように3つの室18a,18b,18cに画成されている。また、これらの室18a,18b,18cは、笛室8の隔壁6に形成した連通孔20を介して前記空気室14に連通しており、これによって空気室14の容積を実質的に拡大している。このような副空気室18を設けておくと、空気室14内の空気の固有振動数をリード13に影響されないところに移動、すなわちリード13の固有振動数よりも十分低い値に設定することができるので、リード13の振動によって共振を起こすことがなく、しかも両方の空気室(14,18)内が吹きどまりとならず、低音から高音にいたるまでの全域にわたって平均した音量で演奏することができる。
【0020】
前記フレーム3の上面には白鍵22Aと黒鍵22Bとからなる、たとえば37個の鍵盤22が楽器ケース2の長手方向に並設されている。前記各白鍵22Aと黒鍵22Bは各笛室8に対応して設けられ、後端が図3に示すように前記フレーム3の上面後端部に突設した突起状の回動支点部23によって上下方向に揺動自在に支持され、かつ引張りコイルばね24によって復帰方向(図3において時計方向)の回動習性が付与されている。また、各白鍵22Aと黒鍵22Bの下面後端部寄りには、リードバルブ25がそれぞれ一体に垂設されており、これらのリードバルブ25を通常前記圧縮コイルばね24によって前記フレーム3の背面に後方から圧接することにより、前記各笛室8の空気出口部9を閉塞するとともに、各鍵盤22を初期位置に保持している。
【0021】
さらに、前記フレーム3にはベンド機構30が配設されている。このベンド機構30は、演奏時に鍵操作によって開いたリードバルブ25を前記空気出口部9を完全には閉じない範囲の角度内で閉方向に所要角度回動させることにより発音している音のピッチを一時的に下げさせてベンド効果を得るための機構である。このベンド機構30は、前記フレーム3の背部に回動自在に設けられ全てのリードバルブ25に対応する長さを有するバルブ押圧体31と、このバルブ押圧体31をリードバルブ25方向に回動させる操作手段32と、前記バルブ押圧体31を初期位置に復帰させる付勢手段33と、前記バルブ押圧体31の回動角度を規制する一対のストッパ34等で構成されている。
【0022】
図3、図7〜図9において、前記バルブ押圧体31は、前記リードバルブ25の後方(リードバルブ25が開く側)に位置する平行な回動軸35および連結棒36と、これら回動軸35と連結棒36の両端部付近、中間部2箇所および中央部をそれぞれ連結する3種類、合計7つの連結レバー37,38,39とで構成され、前記回動軸35の両端部と中間部が前記ストッパ34と支持体41とによって回転自在に保持されている。
【0023】
前記回動軸35と連結棒36は金属製で、前記連結レバー37,38,39に設けた貫通孔をそれぞれ貫通し、かつ溶着または接着剤等によって固定されている。回動軸35は、連結棒36より太くて上方かつ後方に位置している。したがって、バルブ押圧体31は、自重により図7において反時計方向の回動習性を有し、左右両端部に設けた連結レバー37が前記各ストッパ34によって初期位置に係止されている。
【0024】
前記操作手段32は、前記フレーム3の下面後端部に設けた案内ブロック40(図3)に進退自在に保持された操作レバーからなり、前端部が前記連結レバー39を押圧する押圧部32Aを形成し、後端に設けた摘み部32Bが前記楽器ケース2の背面下部に設けた挿通孔43から外部に突出している。連結レバー39の下面側には、前記操作手段32の押圧部32Aによって押圧される三角形の突起部39Aが一体に突設されている。
【0025】
前記付勢手段33は前記回動軸35と平行に設けられた左右一対のトーションバーからなり、そのそれぞれの外端が前記連結レバー38に設けた係止部38Aに掛けられ、内端が前記支持体41の孔45に圧入固定されている。このような付勢手段33は、ベンド機構30の非作動状態においては、バルブ押圧体31に対して殆ど作用せず、ベンド機構30を作動してバルブ押圧体31を図8に示すように時計方向に回動させると、捩られてバルブ押圧体31を初期位置に復帰させようとする力が蓄積される。なお、付勢手段33としては、トーションバーに限らず捩りコイルばねを用いてもよい。前記支持体41は前記フレーム3の下面にねじ止め固定されており、前記回動軸35を回動自在に保持するU字状の溝46を有している。
【0026】
前記ストッパ34は、前記バルブ押圧体31の回動角度を規制するためのもので、前記フレーム3の下面の左右両端部に止めねじによってそれぞれ固定されており、前記回動軸35を回転自在に軸支する挿通孔48と、前記連結レバー37の回動を規制する第1、第2のストッパ部50A,50Bとを有している。第1、第2のストッパ部50A,50Bは、ストッパ34の前記連結レバー37と対向する内面に突設した2つの突起部51A,51Bに互いに略平行に対向するように設けた斜面によって構成されている。これらのストッパ部50A,50Bは、ストッパ34をフレーム3の下面後端部にねじ止め固定した状態において、図7および図8に示すように所要角度をもって前下がりに傾斜した斜面であって、通常は第1のストッパ部50Aによって連結レバー37を受け止めて初期位置に係止している(図7)。この状態において、鍵操作によってリードバルブ25を最大角度開いても、リードバルブ25は前記連結棒36に対して当接することはない。第2のストッパ部50Bは、ベンド機構30の作動時にバルブ押圧体31の回動角度を規制することにより、全開状態のリードバルブ25を前記空気出口部9を完全には閉じない範囲の角度内で閉方向に所要角度回動復帰させる。なお、左右一対のストッパ34は、左右対称な形状に形成されており、前記突起部51A,51B間に前記連結レバー37が所要の角度内で回動可能に挿入されている。
【0027】
このような構造からなる鍵盤吹奏楽器1の非演奏時において、リードバルブ25は引張りコイルばね24の付勢力によってフレーム3の背面に圧接されることにより空気出口部9を閉塞している。この状態においては、空気を吹口5に吹き込んでも空気出口部9が閉じられているので、空気は流れず、リード13は振動しない。
【0028】
前記吹口5から空気を吹き込み、ある任意の白鍵22Aまたは黒鍵22Bを押鍵操作すると、当該鍵のリードバルブ25が開き、当該リードバルブに対応する笛室8の空気出口部9を開放させる。空気出口部9が開くと、吹口5より空気室14内に吹き込まれた空気は、押鍵操作された当該鍵に対応する笛室8にリード孔12を通って流入して当該笛室8のリード13を振動させ、空気出口部9から楽器ケース2内に排出されることにより、通常のピッチの音を発音させることができる。
【0029】
この通常の演奏状態において、操作手段32の操作部32Bを手で操作して操作手段32をケース2内に押込むと、操作手段32の押圧部32Aが連結レバー39の突起部39Aを押圧する。これによりバルブ押圧体31が図8において時計方向に回動し、連結棒36が全開状態のリードバルブ25を後方から押圧する。このため、リードバルブ25は閉方向に所要角度回動して空気出口部9を全開時の半分以下の開放状態にする。この結果、空気出口部9の開口面積が絞られることにより、空気出口部9から流出する空気の流量が減少する。したがって、リード13は通常演奏時よりも低いピッチで発音する。このピッチ変化によるベンド効果が通常の音の強弱や鋭さ、柔らかさなどの表現に追加されることで、より演奏効果を高め、曲想の幅を拡大することができる。また、ピッチは操作手段32の操作によってリードバルブ25の開度を繰り返し変えれば連続的に変化する。なお、バルブ押圧体31は連結レバー37がストッパ34の第2のストッパ部50Bに当接するとそれ以上の回動が規制されるため、リードバルブ25を完全に閉じてしまうことはなく発音を継続させる。
【0030】
ベンド奏法から通常の演奏状態に戻すには、操作手段32に対する押圧力を解除すればよい。操作手段32の押圧状態を解除すると、トーションバーからなる付勢手段33による復帰力によってバルブ押圧体31が回動復帰して第1のストッパ部50Aに当接し、リードバルブ25に対する押圧状態を解除する。したがって、リードバルブ25も全開状態に復帰し、リード13の発音状態を通常の発音状態に戻す。
【0031】
なお、上記した実施の形態においては、フレーム3に副空気室18を設けた鍵盤吹奏楽器1に適用した例を示したが、本発明は副空気室18を備えないものにもそのまま適用実施することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る鍵盤吹奏楽器は、リードバルブを動作させることにより笛室の空気出口部を絞るベンド機構を設けたので、発音ピッチを変化させることができ、ポルタメント等の演奏効果が得られ、楽器としての音楽的表現力を高めることができる。また、上記した従来の鍵盤吹奏楽器に比べて構造が簡単で、部品点数を削減することができ、組み立て作業性に優れているばかりか、再調整、修理等を行う場合には鍵を取り外さないで行うことができ、作業性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鍵盤吹奏楽器の一実施の形態を示す平面図である。
【図2】同鍵盤吹奏楽器の正面図である。
【図3】図1の非演奏時におけるIII −III 線拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】通常演奏時の拡大断面図である。
【図6】フレームの底面図である。
【図7】ベンド機構の非作動時の状態を示す断面図である。
【図8】同ベンド機構の作動時の状態を示す断面図である。
【図9】同ベンド機構の主要構成部品の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…鍵盤吹奏楽器、2…楽器ケース、3…フレーム、4…空気室形成部材、6…隔壁、8…笛室、9…空気出口部、12…リード孔、14…空気室、18…副空気室、25…リードバルブ、30…ベンド機構、31…バルブ押圧体、32…操作手段、33…付勢手段、34…ストッパ、35…回動軸、36…連結棒、37,38,39…連結レバー、41…支持体、50A…第1のストッパ部、50B…第2のストッパ部。

Claims (3)

  1. 隔壁によって互いに仕切られて並列状に形成された複数の笛室と、これらの笛室にそれぞれリード孔を介して連通するとともに吹口に連通する空気室と、前記各笛室のリード孔に設けられたリードと、各鍵盤に一体に設けられ前記各笛室の空気出口部を開閉する複数のリードバルブと、これらのリードバルブを閉方向に押すベンド機構とを備えたことを特徴とする鍵盤吹奏楽器。
  2. 請求項1記載の鍵盤吹奏楽器において、
    前記ベンド機構は、全てのリードバルブに対応するように前記リードバルブの後方に回動自在に設けられたバルブ押圧体と、このバルブ押圧体をリードバルブ方向に回動させる操作手段と、前記バルブ押圧体を初期位置に復帰させる付勢手段と、前記バルブ押圧体の回動角度を規制するストッパとで構成されていることを特徴とする鍵盤吹奏楽器。
  3. 請求項1または2記載の鍵盤吹奏楽器において、
    前記ストッパは、ベンド機構の非作動時において前記バルブ押圧体を全開状態におけるリードバルブから離間した初期位置に受け止め係止する第1のストッパ部と、前記ベンド機構の作動時に全開状態の前記リードバルブを前記空気出口部を閉じない角度内で閉方向に回動復帰させると、その回動位置に前記バルブ押圧体を停止させる第2のストッパ部とを有することを特徴とする鍵盤吹奏楽器。
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