JP2005016811A - 加湿機 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱蒸気を冷却した加湿空気を、指向性を高めて吹き出すことのできる加湿機を提供する。
【解決手段】蒸気案内筒3の上部に斜め上方に向け広がるように設けた傾斜壁部8の内側に吹出開口部9を有し回動自在に配設される筒状部10の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板11を設け形成される蓋部12を設け、蓋部12の天板11の内面に加湿空気を衝突させて冷却する構成としたことによって、冷却した加湿空気を吹き出すことができ、また蓋部12の回動範囲を本体5正面の左右角度30度以内として加湿範囲を限定することにより、窓ガラスや壁面への結露発生を抑えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】蒸気案内筒3の上部に斜め上方に向け広がるように設けた傾斜壁部8の内側に吹出開口部9を有し回動自在に配設される筒状部10の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板11を設け形成される蓋部12を設け、蓋部12の天板11の内面に加湿空気を衝突させて冷却する構成としたことによって、冷却した加湿空気を吹き出すことができ、また蓋部12の回動範囲を本体5正面の左右角度30度以内として加湿範囲を限定することにより、窓ガラスや壁面への結露発生を抑えることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒーターで加熱され、発生した蒸気を室内に放散して加湿を行う加湿機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の加湿機として加湿用の吹出口が、蒸気口の位置よりずらして形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。以下その加湿機について図6を参照しながら説明する。
【0003】
図に示すように、霧化筒101に設けた遮蔽板102に設けられる蒸気口103に対し蓋体104に設けられる吹出口105の位置をずらして形成していた。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−18568号公報([0015]、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、霧化筒101の蒸気口103から上昇した蒸気は、蓋体104により案内されながら吹出口105に向かうこととなるが蒸気が当接する蓋体104は平坦で蒸気を冷却するという機能を持つものではなく、また、送風手段との組み合わせによるものではなく、転倒時における熱水の流出を防止するために、蒸気口103と吹出口105の位置をずらしているものであって、吹出口105より吹き出される蒸気温度をある程度下げることはできるが、さらに温度を下げて安全性を高めたいという課題があり、冷却効果の高い吹出口構造が要求されている。
【0006】
本発明は、従来の課題を解決するもので、高湿の加湿空気が直接吹き出されないように冷却した加湿空気を吹き出すことのできる加湿機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、本発明の加湿機は、加熱ユニットで発生した蒸気を送風手段からの風とともに、上方に案内する蒸気案内筒と、この蒸気案内筒の上部に斜め上方に向け広がるように設けられる傾斜壁部と、この傾斜壁部の内側に吹出開口部を有し回動自在に配設される筒状部の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板を設け形成される蓋部とを備え、前記蓋部の天板の内面に加湿空気を衝突させて冷却する構成としたものである。
【0008】
また、蓋部に設けられる吹出開口部とは反対位置に蓋部を回動するつまみを設けたものである。
【0009】
また、蓋部の天板を外周方向に延設して形成したひさし部と、吹出開口部の上部にたれ壁部を形成したものである。
【0010】
また、蓋部に形成されるひさし部の先端部と傾斜壁部との間に加湿口が形成されるようにひさし部の突出長さより、傾斜壁部の突出長さを大としたものである。
【0011】
また、蓋部に設けられる吹出開口部を上下巾の狭い横長形状とし、蓋部の回動可能角度を左右角度30度以内としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、加熱ユニットで発生した蒸気を送風手段からの風とともに上方に案内する蒸気案内筒と、この蒸気案内筒の上部に斜め方向に向け広がるように設けられる傾斜壁部と、この傾斜壁部の内側に吹出開口部を有し回動自在に配設される筒状部の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板を設け形成される蓋部とを備え、前記蓋部の天板の内面に加湿空気を衝突させて冷却することにより高温の加湿空気が蓋部の天板の内面に衝突して冷却したのち、天板の円弧面に沿い移動し、冷却された加湿空気が吹き出されることとなり、人体および室内の環境に悪影響をおよぼさないようにすることができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、蓋部に設けられる吹出開口部とは反対位置に蓋部を回動するつまみを設けたことにより、蓋部の回動操作時に加湿空気が目視できず、吹出開口部の位置がわかりづらいけれども、加湿空気に直接手指が触れないように、つまみで安全に操作することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、蓋部の天板を外周方向に延設して形成したひさし部と、吹出開口部の上部にたれ壁部を形成したことにより、たれ壁部の下方に設けられた吹出開口部より横方向に吹き出された加湿空気は傾斜壁部とひさし部により斜め上方に向かい吹き出されることとなり、吹出方向の指向性が高められるとともに、ひさし部により加湿空気が冷却され、人体への悪影響をもたらすことを防止することができ、また、本体上面の結露も防止することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、蓋部に形成されるひさし部の先端部と傾斜壁部との間に加湿口が形成されるように、ひさし部の突出長さより、傾斜壁部の突出長さを大としたことにより、ひさし部に結露した場合においても、ひさし部の結露水は傾斜壁部により受け止め集められて回収することができ、蓋部やその周囲に水滴が残存するのが防止できる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、蓋部に設けられる吹出開口部を上下巾の狭い横長形状とし、蓋部の回動可能角度を本体正面の左右30度以内としたことにより、吹出指向性を高めた吹出開口部から加湿空気の吹き出す左右方向が本体正面に対し狭く限定され加湿機を部屋の中央に向けて設置した場合に、部屋の壁面や窓方向に加湿空気が吹出すことがなくなり、壁面や窓ガラスの結露を防止でき、また、吹出方向を狭くしぼって指向性を高めていることにより、加湿気流が比較的遠くへ到達しやすくなるが、加湿空気の吹出し範囲が限定されることにより、結露しにくくなる。
【0017】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
【実施例】
(実施例1)
図1〜図5に示すように、底部に逆椀状で内部にヒーター1を有した加熱ユニット2を設けた筒状の蒸気案内筒3に、送風手段4から風を導くために本体5に設けた送風筒部6と連通する連通口7を設け、蒸気案内筒3の上部に斜め上方に向け広がる傾斜壁部8を設け、傾斜壁部8の内側に、一部を切欠き吹出開口部9を形成し、回動自在に配設される筒状部10の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板11を設けて蓋部12を形成する。
【0019】
また、蓋部12の筒状部10に設けられる吹出開口部9は、上部にたれ壁部13を残した上下巾の狭い横長形状とし、吹出開口部9の反対位置には蓋部12を回動するつまみ14を設け、蓋部12の回動可能角度を本体5正面の左右30度以内とするように設ける。なお本体5の正面には操作表示部5aを設けている。
【0020】
また、蓋部12の天板11を外周方向に延設してひさし部15を形成し、ひさし部15の先端部16と傾斜壁部8との間に加湿口17が形成されるようにひさし部15の突出長さより、傾斜壁部8の突出長さを大とした構成とする。
【0021】
上記構成において、加湿機を運転すると、蒸気案内筒3内に設けた加熱ユニット2で加熱された熱水の蒸気が上昇し、蒸気案内筒3の上部に案内される。
【0022】
一方、送風手段4により送風筒部6内に送られた空気は蒸気案内筒3の上方部の側方に設けた連通口7より蒸気案内筒3内に送られ蒸気案内筒3の上部に案内されていた蒸気と合流した加湿空気は、蒸気案内筒3の上部より吹き出されて、蒸気案内筒3の上部に設けた蓋部12の天板11の内面に衝突し、冷却されながら筒状部10に設けたたれ壁部13の下方に形成された吹出開口部9より横方向に吹き出され、傾斜壁部8により斜め上方に案内されながら、傾斜壁部8と蓋部12に設けたひさし部15との間に形成された加湿口17より吹き出されて加湿される。
【0023】
本実施例では、このときの加湿口17の吹出温度を常に60℃以下に維持している。
【0024】
そして、吹出方向を変換するときには、蓋部12に設けられたつまみ14により蓋部12を、蓋部12の回動可能角度として設定されている本体5正面の左右30度以内の範囲で角度調整される。このとき、吹出開口部9の形状を横巾が筒状部10の内径より小で上下巾も狭い横長形状としていることにより指向性が高まり、図4に示すように加湿空気の吹き出される吹出可能範囲は、蓋部回動可能角度で定めた範囲にほぼ納まるように広がることとなる。なお本実施例では蓋部の回動角度を本体正面の30度としたが、本体正面以外を起点として左右30度の回動可能とすることにより、本体の設置方向に限定されずに同様の効果を発揮することができる。
【0025】
このように本発明の実施例1の加湿機によれば、加熱ユニット2で発生した蒸気を送風手段4からの風とともに上方に案内する蒸気案内筒3と、蒸気案内筒3の上部に斜め上方に向け広がるように設けられる傾斜壁部8と、傾斜壁部8の内側に吹出開口部を有し回動自在に配設される筒状部10の上面に中央が上方に膨出して円弧面形状の天板11を設け形成される蓋部12とを備え、蓋部12の天板11の内面に加湿空気を衝突させて冷却する構成としたことにより高温の加湿空気が蓋部12の天板11の内面に衝突して冷却されたのち、天板11の円弧面に沿い移動し、冷却された加湿空気が吹出開口部9に送られ、傾斜壁部8に沿い加湿口17より吹き出されることとなり、安全性を高めた使い易い加湿機とすることができる。
【0026】
また、蓋部12に設けられる吹出開口部9とは反対位置に蓋部12を回動するつまみ14を設けたことにより、蓋部12の回動操作時に加湿空気が目視できず、吹出開口部9の位置がわかりづらいけれども、加湿空気に直接手指が触れないように、つまみ14で安全に操作することができ、吹出開口部9の吹き出し方向も、つまみ14の回動位置から判断して容易に知ることができる。
【0027】
また、蓋部12の天板11を外周方向に延設して形成したひさし部15と、吹出開口部9の上部にたれ壁部13を形成したことにより、たれ壁部13の下方に設けられた吹出開口部9より横方向に吹き出された加湿空気は傾斜壁部8とひさし部15により斜め上方に向かい吹き出されることとなり、吹出方向の指向性が高められるとともに、ひさし部15のフィン効果により加湿空気をさらに冷却して安全性を保つことができ、本体5上面の結露も防止することができる。
【0028】
また、蓋部12に形成されるひさし部15の先端部16と傾斜壁部8との間に加湿口17が形成されるように、ひさし部15の突出長さより、傾斜壁部8の突出長さを大としたことにより、ひさし部15に結露した場合においても、ひさし部15の結露水は傾斜壁部8により受け止め集められて回収することができ、蓋部12やその周囲に水滴が残存するのが防止できる。
【0029】
また、蓋部12に設けられる吹出開口部9を上下巾の狭い横長形状とし、蓋部12の回動可能角度を本体5正面の左右30度以内としたことにより、吹出指向性を高めた吹出開口部9から加湿空気の吹き出す左右方向が本体5の正面に対し、狭く限定され、加湿機の吹出方向を部屋の中央に向けて設置した場合に、部屋の壁面や窓方向に加湿空気が吹き出すことがなくなり、壁面や窓ガラスの結露を防止でき、また、吹出方向を狭くしぼって指向性を高めていることにより、加湿気流が比較的遠くへ到達しやすくなるが、加湿空気の吹出範囲が限定されることにより、結露しにくくなる。
【0030】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば加熱ユニットで発生した蒸気を送風手段からの風とともに上方に案内する蒸気案内筒と、この蒸気案内筒の上部に斜め上方に向け広がるように設けられる傾斜壁部と、この傾斜壁部の内側に、吹出開口部を有し回動自在に配設される筒状部の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板を設け形成される蓋部とを備え、前記蓋部の天板の内面に加湿空気を衝突させて冷却する構成としたので、高温の加湿空気が直接吹き出すことがなくなり、人体に損傷を与える等の障害をなくすことができる加湿機を提供することができる。
【0031】
また、蓋部に設けられる吹出開口部とは反対位置に蓋部を回動するつまみを設けたので、つまみを安全に操作することができる。
【0032】
また、蓋部の天板を外周方向に延設して形成したひさし部と、吹出開口部の上部にたれ壁部を形成したので、吹出指向性を高めることができ、またひさし部の冷却効果および本体上面の結露を防止できる。
【0033】
また、蓋部に形成されるひさし部の先端部と傾斜壁部との間に加湿口が形成されるように、ひさし部の突出長さより、傾斜壁部の突出長さを大としたので、ひさし部に結露した場合でも、結露水を回収することができ、蓋部やその周囲に水滴が残らないようにできる。
【0034】
また、蓋部に設けられる吹出開口部を上下巾の狭い横長形状とし、蓋部の回動可能角度を本体正面の左右30度以内としたので、部屋の壁面や窓ガラス等に結露するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の加湿機の蓋部の状態を示す要部側断面図
【図2】同加湿機の蓋部の状態を示す要部正断面図
【図3】同加湿機の蒸気案内筒と送風手段を示す側断面図
【図4】同加湿機の蓋部の回動角度と吹出範囲を示す平面図
【図5】同加湿機の外観斜視図
【図6】従来の加湿機の断面図
【符号の説明】
2 加熱ユニット
3 蒸気案内筒
4 送風手段
8 傾斜壁部
9 吹出開口部
10 筒状部
11 天板
12 蓋部
13 たれ壁部
14 つまみ
15 ひさし部
16 先端部
17 加湿口
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒーターで加熱され、発生した蒸気を室内に放散して加湿を行う加湿機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の加湿機として加湿用の吹出口が、蒸気口の位置よりずらして形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。以下その加湿機について図6を参照しながら説明する。
【0003】
図に示すように、霧化筒101に設けた遮蔽板102に設けられる蒸気口103に対し蓋体104に設けられる吹出口105の位置をずらして形成していた。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−18568号公報([0015]、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、霧化筒101の蒸気口103から上昇した蒸気は、蓋体104により案内されながら吹出口105に向かうこととなるが蒸気が当接する蓋体104は平坦で蒸気を冷却するという機能を持つものではなく、また、送風手段との組み合わせによるものではなく、転倒時における熱水の流出を防止するために、蒸気口103と吹出口105の位置をずらしているものであって、吹出口105より吹き出される蒸気温度をある程度下げることはできるが、さらに温度を下げて安全性を高めたいという課題があり、冷却効果の高い吹出口構造が要求されている。
【0006】
本発明は、従来の課題を解決するもので、高湿の加湿空気が直接吹き出されないように冷却した加湿空気を吹き出すことのできる加湿機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、本発明の加湿機は、加熱ユニットで発生した蒸気を送風手段からの風とともに、上方に案内する蒸気案内筒と、この蒸気案内筒の上部に斜め上方に向け広がるように設けられる傾斜壁部と、この傾斜壁部の内側に吹出開口部を有し回動自在に配設される筒状部の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板を設け形成される蓋部とを備え、前記蓋部の天板の内面に加湿空気を衝突させて冷却する構成としたものである。
【0008】
また、蓋部に設けられる吹出開口部とは反対位置に蓋部を回動するつまみを設けたものである。
【0009】
また、蓋部の天板を外周方向に延設して形成したひさし部と、吹出開口部の上部にたれ壁部を形成したものである。
【0010】
また、蓋部に形成されるひさし部の先端部と傾斜壁部との間に加湿口が形成されるようにひさし部の突出長さより、傾斜壁部の突出長さを大としたものである。
【0011】
また、蓋部に設けられる吹出開口部を上下巾の狭い横長形状とし、蓋部の回動可能角度を左右角度30度以内としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、加熱ユニットで発生した蒸気を送風手段からの風とともに上方に案内する蒸気案内筒と、この蒸気案内筒の上部に斜め方向に向け広がるように設けられる傾斜壁部と、この傾斜壁部の内側に吹出開口部を有し回動自在に配設される筒状部の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板を設け形成される蓋部とを備え、前記蓋部の天板の内面に加湿空気を衝突させて冷却することにより高温の加湿空気が蓋部の天板の内面に衝突して冷却したのち、天板の円弧面に沿い移動し、冷却された加湿空気が吹き出されることとなり、人体および室内の環境に悪影響をおよぼさないようにすることができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、蓋部に設けられる吹出開口部とは反対位置に蓋部を回動するつまみを設けたことにより、蓋部の回動操作時に加湿空気が目視できず、吹出開口部の位置がわかりづらいけれども、加湿空気に直接手指が触れないように、つまみで安全に操作することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、蓋部の天板を外周方向に延設して形成したひさし部と、吹出開口部の上部にたれ壁部を形成したことにより、たれ壁部の下方に設けられた吹出開口部より横方向に吹き出された加湿空気は傾斜壁部とひさし部により斜め上方に向かい吹き出されることとなり、吹出方向の指向性が高められるとともに、ひさし部により加湿空気が冷却され、人体への悪影響をもたらすことを防止することができ、また、本体上面の結露も防止することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、蓋部に形成されるひさし部の先端部と傾斜壁部との間に加湿口が形成されるように、ひさし部の突出長さより、傾斜壁部の突出長さを大としたことにより、ひさし部に結露した場合においても、ひさし部の結露水は傾斜壁部により受け止め集められて回収することができ、蓋部やその周囲に水滴が残存するのが防止できる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、蓋部に設けられる吹出開口部を上下巾の狭い横長形状とし、蓋部の回動可能角度を本体正面の左右30度以内としたことにより、吹出指向性を高めた吹出開口部から加湿空気の吹き出す左右方向が本体正面に対し狭く限定され加湿機を部屋の中央に向けて設置した場合に、部屋の壁面や窓方向に加湿空気が吹出すことがなくなり、壁面や窓ガラスの結露を防止でき、また、吹出方向を狭くしぼって指向性を高めていることにより、加湿気流が比較的遠くへ到達しやすくなるが、加湿空気の吹出し範囲が限定されることにより、結露しにくくなる。
【0017】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
【実施例】
(実施例1)
図1〜図5に示すように、底部に逆椀状で内部にヒーター1を有した加熱ユニット2を設けた筒状の蒸気案内筒3に、送風手段4から風を導くために本体5に設けた送風筒部6と連通する連通口7を設け、蒸気案内筒3の上部に斜め上方に向け広がる傾斜壁部8を設け、傾斜壁部8の内側に、一部を切欠き吹出開口部9を形成し、回動自在に配設される筒状部10の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板11を設けて蓋部12を形成する。
【0019】
また、蓋部12の筒状部10に設けられる吹出開口部9は、上部にたれ壁部13を残した上下巾の狭い横長形状とし、吹出開口部9の反対位置には蓋部12を回動するつまみ14を設け、蓋部12の回動可能角度を本体5正面の左右30度以内とするように設ける。なお本体5の正面には操作表示部5aを設けている。
【0020】
また、蓋部12の天板11を外周方向に延設してひさし部15を形成し、ひさし部15の先端部16と傾斜壁部8との間に加湿口17が形成されるようにひさし部15の突出長さより、傾斜壁部8の突出長さを大とした構成とする。
【0021】
上記構成において、加湿機を運転すると、蒸気案内筒3内に設けた加熱ユニット2で加熱された熱水の蒸気が上昇し、蒸気案内筒3の上部に案内される。
【0022】
一方、送風手段4により送風筒部6内に送られた空気は蒸気案内筒3の上方部の側方に設けた連通口7より蒸気案内筒3内に送られ蒸気案内筒3の上部に案内されていた蒸気と合流した加湿空気は、蒸気案内筒3の上部より吹き出されて、蒸気案内筒3の上部に設けた蓋部12の天板11の内面に衝突し、冷却されながら筒状部10に設けたたれ壁部13の下方に形成された吹出開口部9より横方向に吹き出され、傾斜壁部8により斜め上方に案内されながら、傾斜壁部8と蓋部12に設けたひさし部15との間に形成された加湿口17より吹き出されて加湿される。
【0023】
本実施例では、このときの加湿口17の吹出温度を常に60℃以下に維持している。
【0024】
そして、吹出方向を変換するときには、蓋部12に設けられたつまみ14により蓋部12を、蓋部12の回動可能角度として設定されている本体5正面の左右30度以内の範囲で角度調整される。このとき、吹出開口部9の形状を横巾が筒状部10の内径より小で上下巾も狭い横長形状としていることにより指向性が高まり、図4に示すように加湿空気の吹き出される吹出可能範囲は、蓋部回動可能角度で定めた範囲にほぼ納まるように広がることとなる。なお本実施例では蓋部の回動角度を本体正面の30度としたが、本体正面以外を起点として左右30度の回動可能とすることにより、本体の設置方向に限定されずに同様の効果を発揮することができる。
【0025】
このように本発明の実施例1の加湿機によれば、加熱ユニット2で発生した蒸気を送風手段4からの風とともに上方に案内する蒸気案内筒3と、蒸気案内筒3の上部に斜め上方に向け広がるように設けられる傾斜壁部8と、傾斜壁部8の内側に吹出開口部を有し回動自在に配設される筒状部10の上面に中央が上方に膨出して円弧面形状の天板11を設け形成される蓋部12とを備え、蓋部12の天板11の内面に加湿空気を衝突させて冷却する構成としたことにより高温の加湿空気が蓋部12の天板11の内面に衝突して冷却されたのち、天板11の円弧面に沿い移動し、冷却された加湿空気が吹出開口部9に送られ、傾斜壁部8に沿い加湿口17より吹き出されることとなり、安全性を高めた使い易い加湿機とすることができる。
【0026】
また、蓋部12に設けられる吹出開口部9とは反対位置に蓋部12を回動するつまみ14を設けたことにより、蓋部12の回動操作時に加湿空気が目視できず、吹出開口部9の位置がわかりづらいけれども、加湿空気に直接手指が触れないように、つまみ14で安全に操作することができ、吹出開口部9の吹き出し方向も、つまみ14の回動位置から判断して容易に知ることができる。
【0027】
また、蓋部12の天板11を外周方向に延設して形成したひさし部15と、吹出開口部9の上部にたれ壁部13を形成したことにより、たれ壁部13の下方に設けられた吹出開口部9より横方向に吹き出された加湿空気は傾斜壁部8とひさし部15により斜め上方に向かい吹き出されることとなり、吹出方向の指向性が高められるとともに、ひさし部15のフィン効果により加湿空気をさらに冷却して安全性を保つことができ、本体5上面の結露も防止することができる。
【0028】
また、蓋部12に形成されるひさし部15の先端部16と傾斜壁部8との間に加湿口17が形成されるように、ひさし部15の突出長さより、傾斜壁部8の突出長さを大としたことにより、ひさし部15に結露した場合においても、ひさし部15の結露水は傾斜壁部8により受け止め集められて回収することができ、蓋部12やその周囲に水滴が残存するのが防止できる。
【0029】
また、蓋部12に設けられる吹出開口部9を上下巾の狭い横長形状とし、蓋部12の回動可能角度を本体5正面の左右30度以内としたことにより、吹出指向性を高めた吹出開口部9から加湿空気の吹き出す左右方向が本体5の正面に対し、狭く限定され、加湿機の吹出方向を部屋の中央に向けて設置した場合に、部屋の壁面や窓方向に加湿空気が吹き出すことがなくなり、壁面や窓ガラスの結露を防止でき、また、吹出方向を狭くしぼって指向性を高めていることにより、加湿気流が比較的遠くへ到達しやすくなるが、加湿空気の吹出範囲が限定されることにより、結露しにくくなる。
【0030】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば加熱ユニットで発生した蒸気を送風手段からの風とともに上方に案内する蒸気案内筒と、この蒸気案内筒の上部に斜め上方に向け広がるように設けられる傾斜壁部と、この傾斜壁部の内側に、吹出開口部を有し回動自在に配設される筒状部の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板を設け形成される蓋部とを備え、前記蓋部の天板の内面に加湿空気を衝突させて冷却する構成としたので、高温の加湿空気が直接吹き出すことがなくなり、人体に損傷を与える等の障害をなくすことができる加湿機を提供することができる。
【0031】
また、蓋部に設けられる吹出開口部とは反対位置に蓋部を回動するつまみを設けたので、つまみを安全に操作することができる。
【0032】
また、蓋部の天板を外周方向に延設して形成したひさし部と、吹出開口部の上部にたれ壁部を形成したので、吹出指向性を高めることができ、またひさし部の冷却効果および本体上面の結露を防止できる。
【0033】
また、蓋部に形成されるひさし部の先端部と傾斜壁部との間に加湿口が形成されるように、ひさし部の突出長さより、傾斜壁部の突出長さを大としたので、ひさし部に結露した場合でも、結露水を回収することができ、蓋部やその周囲に水滴が残らないようにできる。
【0034】
また、蓋部に設けられる吹出開口部を上下巾の狭い横長形状とし、蓋部の回動可能角度を本体正面の左右30度以内としたので、部屋の壁面や窓ガラス等に結露するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の加湿機の蓋部の状態を示す要部側断面図
【図2】同加湿機の蓋部の状態を示す要部正断面図
【図3】同加湿機の蒸気案内筒と送風手段を示す側断面図
【図4】同加湿機の蓋部の回動角度と吹出範囲を示す平面図
【図5】同加湿機の外観斜視図
【図6】従来の加湿機の断面図
【符号の説明】
2 加熱ユニット
3 蒸気案内筒
4 送風手段
8 傾斜壁部
9 吹出開口部
10 筒状部
11 天板
12 蓋部
13 たれ壁部
14 つまみ
15 ひさし部
16 先端部
17 加湿口
Claims (5)
- 加熱ユニットで発生した蒸気を送風手段からの風とともに上方に案内する蒸気案内筒と、この蒸気案内筒の上部に斜め上方に向け広がるように設けられる傾斜壁部と、この傾斜壁部の内側に、吹出開口部を有し、回動自在に配設される筒状部の上面に中央が上方に膨出した円弧面形状の天板を設け形成される蓋部とを備え、前記蓋部の天板の内面に加湿空気を衝突させて冷却する構成とした加湿機。
- 蓋部に設けられる吹出開口部とは反対位置に蓋部を回動するつまみを設けた請求項1記載の加湿機。
- 蓋部の天板を外周方向に延設して形成したひさし部と、吹出開口部の上部にたれ壁部を形成した請求項1記載の加湿機。
- 蓋部に形成されるひさし部の先端部と傾斜壁部との間に加湿口が形成されるように、ひさし部の突出長さより傾斜壁部の突出長さを大とした請求項3記載の加湿機。
- 蓋部に設けられる吹出開口部を上下巾の狭い横長形状とし、蓋部の回動可能角度を左右角度30度以内とした請求項1または3記載の加湿機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180832A JP2005016811A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 加湿機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003180832A JP2005016811A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 加湿機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005016811A true JP2005016811A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34181705
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005016811A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009091009A1 (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-23 | Sanyo Electric Co., Ltd. | 噴霧装置 |
KR100928457B1 (ko) | 2007-10-18 | 2009-11-25 | 주식회사 부방테크론 | 제한된 회전각을 갖는 가습기용 분무노즐 조립체 및 이를포함한 가습기 |
CN106907816A (zh) * | 2015-12-23 | 2017-06-30 | 珠海格力电器股份有限公司 | 加湿器及其出雾机构 |
CN112654821A (zh) * | 2018-09-19 | 2021-04-13 | 松下知识产权经营株式会社 | 液体微细化装置以及使用该液体微细化装置的热交换换气装置 |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003180832A patent/JP2005016811A/ja active Pending
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