JP2005015774A - 金属板ラミネート用フィルム、フィルムラミネート金属板、および金属缶体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリブチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(I)と、ポリエチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(II)と、エチレン系3元共重合体(P)とからなる二軸延伸フィルムであって、(I)と(II)の質量比(I/II)が80/20〜40/60であり、(P)が、エチレン95〜50質量%と、不飽和カルボン酸0.1〜10質量%と、不飽和カルボン酸のアルキルエステル4.9〜40質量%とからなり、(P)が(I)と(II)の合計100質量部に対して、0.5〜20質量部配合されており、フィルムが200〜223℃に(I)の融点を、また230〜256℃に(II)の融点を有することを特徴とする金属板ラミネート用フィルム。
【選択図】 なし
Description
(1)ポリブチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(I)と、ポリエチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(II)と、エチレン系3元共重合体(P)とからなる二軸延伸フィルムであって、ポリエステル(I)と(II)の質量比(I/II)が80/20〜40/60であり、エチレン系3元共重合体(P)が、エチレン95〜50質量%と、不飽和カルボン酸0.1〜10質量%と、不飽和カルボン酸のアルキルエステル4.9〜40質量%とからなり、エチレン系3元共重合体(P)がポリエステル(I)と(II)の合計100質量部に対して、0.5〜20質量部配合されており、フィルムが200〜223℃にポリエステル(I)の融点を、また230〜256℃にポリエステル(II)の融点を有することを特徴とする金属板ラミネート用フィルム。
(2)上記(1)記載の金属板ラミネート用フィルムが直接加熱接着、又は接着剤を介して積層されてなるフィルムラミネート金属板。
(3)上記(2)記載のフィルムラミネート金属板を用いて成形された金属缶体。
PBT:固相重合を施したPBT、IV1.08dl/g、Tm223℃、Tg30℃、Ti触媒40ppm含有。
PET:固相重合を施したPET、IV0.75dl/g、Tm255℃、Tg74℃、Ge触媒40ppm含有。
DA4−PET:炭素数36のダイマー酸を4mol%共重合したPET、固相重合は施していない。IV0.75dl/g、Tm244℃、Tg53℃、Ge触媒60ppm含有。
SEA5−PET:セバシン酸を5mol%共重合したPET、固相重合は施していない。IV0.78dl/g、Tm240℃、Tg62℃、Ge触媒60ppm含有。
エチレン系3元共重合体(P):表1に示す組成の共重合体。
A.極限粘度(IV)
フェノール/四塩化エタンの等質量混合溶媒を用いて、温度20℃、濃度0.5g/dlで測定した溶液粘度から求めた。
Perkin Elmer社製DSCを用い、20℃/minで昇温時の融点、ガラス転移温度を測定した。フィルムの測定サンプルは、延伸フィルムを100℃/minで280℃まで昇温後、3分保持後に液体窒素中で急冷して非晶状態としたものを用いた。
200℃に加熱した金属ロールと、シリコンゴムロールとの間に、試料フィルムと厚みが0.30mmのアルミ板とを重ね合わせて供給し、速度20m/min、線圧4.9×104N/mで加熱接着し、2sec後に氷水中に浸漬し、冷却してラミネート金属板を得た。得られた積層体から、幅18mmの短冊状の試験片(端部はラミネートせず、ラミネートされた部分がMDに8cm以上確保されるようにする)をTDに11枚切り出した。次に、この試験片のフィルム面に、JIS Z−1522に規定された粘着テープを貼り付け、島津製作所社製オートグラフで、10mm/minの速度で180度剥離試験を行い、その剥離強力を測定することにより、次の基準にしたがって接着性を評価した。
◎:10枚以上の試験片の剥離強力が2.9N以上であるか、又は2.9N以上でフィルムが破断。
○:5〜9枚の試験片の剥離強力が2.9N以上であるか、又は2.9N以上でフィルムが破断。
△:剥離強力が2.9N未満の試験片が7枚以上。
上記Cで得られたラミネート金属板のフィルム側を缶胴内面として、絞りしごき成形を行い500ml相当の2ピース缶を成形した。得られた缶に、1質量%食塩水を満たし、缶体を陽極にして6Vの電圧をかけた時の電流値を測定し、フィルムの欠陥の程度を評価した。電流が多く流れるほど欠陥が多く、缶品位としては1mA以下が好ましい。
上記Cで得られたラミネート金属板を(イ)95℃で30sec沸水処理後、(ロ)95℃で30sec沸水処理後、38℃で3ヶ月保存後に、幅18mmの短冊状の試験片をTDに10枚切り出し、5℃の雰囲気下で1時間以上放置後、フィルム面を外面に、直径2mmの円柱の金属棒を支点にし、その回りに約1秒間かけて約180度折り曲げる。続いて、2kgの錘(先端は10mm×20mmの長方形をした平面)を400mmの高さから折り曲げ面に落下させたときの、幅方向に中央10mm部のフィルムの状態を観察し、次の基準により耐衝撃性を評価した。
×:剥離または破断が目視で認められた。
△:光学顕微鏡で、クラックまたはピンホールが6枚以上に認められた。
○:光学顕微鏡で、クラックまたはピンホールが5〜3枚に認められた。
◎:光学顕微鏡で、クラックまたはピンホールが2枚以下に認められた。
平均粒径2.5μmのシリカを0.08質量%添加したPBTとPET、およびエチレン系3元共重合体(P)を表2に示す割合で配合してTダイを備えた押出し機に供給し、表2に示す押出温度と滞留時間で溶融後、Tダイ出口よりシート状に押出し、急冷固化して未延伸フィルムを得た。次いで、この未延伸フィルムの端部をテンター式同時二軸延伸機のクリップに把持し、40〜60℃の予熱ゾーンを走行させた後、温度50〜80℃でMDに3.0倍、TDに3.3倍で同時二軸延伸した。ただし、その後TDの弛緩率を5%として、温度150℃で4秒間の熱処理を施した後、室温まで冷却して巻き取り、厚さ25μmの二軸延伸フィルムを得た。得られたフィルムから、Cに記述した方法でラミネート金属板を得、同時に評価した。更に、上記Cで得られたラミネート金属板のフィルムの成形性を、Dに記載した方法で評価した。更にラミネート金属板の耐衝撃性評価を、Eに示す方法で評価した。上記試験で得られたフィルムの諸物性と各評価結果を表2に示す。
Claims (3)
- ポリブチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(I)と、ポリエチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(II)と、エチレン系3元共重合体(P)とからなる二軸延伸フィルムであって、ポリエステル(I)と(II)の質量比(I/II)が80/20〜40/60であり、エチレン系3元共重合体(P)が、エチレン95〜50質量%と、不飽和カルボン酸0.1〜10質量%と、不飽和カルボン酸のアルキルエステル4.9〜40質量%とからなり、エチレン系3元共重合体(P)がポリエステル(I)と(II)の合計100質量部に対して、0.5〜20質量部配合されており、フィルムが200〜223℃にポリエステル(I)の融点を、また230〜256℃にポリエステル(II)の融点を有することを特徴とする金属板ラミネート用フィルム。
- 請求項1記載の金属板ラミネート用フィルムが直接加熱接着、又は接着剤を介して積層されてなるフィルムラミネート金属板。
- 請求項2記載のフィルムラミネート金属板を用いて成形された金属缶体。
Priority Applications (1)
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JP2004131326A JP2005015774A (ja) | 2003-05-30 | 2004-04-27 | 金属板ラミネート用フィルム、フィルムラミネート金属板、および金属缶体 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2004131326A JP2005015774A (ja) | 2003-05-30 | 2004-04-27 | 金属板ラミネート用フィルム、フィルムラミネート金属板、および金属缶体 |
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JP2004131326A Pending JP2005015774A (ja) | 2003-05-30 | 2004-04-27 | 金属板ラミネート用フィルム、フィルムラミネート金属板、および金属缶体 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54138055A (en) * | 1978-04-18 | 1979-10-26 | Toray Ind Inc | Resin composition for metal coating |
JPH02263860A (ja) * | 1988-12-28 | 1990-10-26 | Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd | 包装材料 |
JP2002212315A (ja) * | 2001-01-12 | 2002-07-31 | Unitika Ltd | 金属板ラミネート用ポリエステルフィルム、および金属板、金属容器 |
-
2004
- 2004-04-27 JP JP2004131326A patent/JP2005015774A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54138055A (en) * | 1978-04-18 | 1979-10-26 | Toray Ind Inc | Resin composition for metal coating |
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JP2002212315A (ja) * | 2001-01-12 | 2002-07-31 | Unitika Ltd | 金属板ラミネート用ポリエステルフィルム、および金属板、金属容器 |
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