JP2005014842A - プッシュスタートスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を向上でき、走行中のスイッチ誤操作によるエンジン停止を防止でき、エンジンON状態の場合、スタータを作動できないようにでき、より安全性を向上できるプッシュスタートスイッチを提供すること。
【解決手段】第1ロック状態、第2ロック状態、スタータ始動状態、解放状態となる2連ハートカム溝223とロット5とのコイルバネ4の付勢力を受ける係合部分を設け、ノブ部2をスタータ始動位置まで移動させないようにノブ部2の移動を制限、解除するソレノイド7の進退するプランジャ71にロック部72を設けた。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍵の代わりに携帯機を持つことによって、携帯機が車両と認証を行うようにし、認証成立の際にエンジンを始動させるプッシュスタートスイッチの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来においては、エンジンの始動を操作するノブは通常においては押圧操作が禁止されているとともに、IDタグから読み取った識別コードが予め登録されていた識別コードと一致したときは押圧禁止状態が解除されるようにして正規のIDタグを携帯した乗員はノブを回転操作してエンジンを始動させている。また、別の実施の形態としてエンジンスタート、ACC電源、IGN電源(ON)、OFFのスイッチを個々に設けている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−297434号公報(第3−4頁、第1図、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、1つのスイッチの操作位置の違う部分に複数の機能を段階的に持たせると複数の操作が予め設計した一定の順にしか行えないものであり、回転操作位置の違いでIGN電源のONとエンジンスタートを割り当てた場合、エンジンが始動している状態で再度セルモータを作動させてしまう誤操作が容易に行えてしまっていた。
一方、エンジンスタート、ACC電源、IGN電源(ON)、OFFというように複数のスイッチを設けるとスイッチの多さから操作の容易さを失い、操作性を悪くしてしまう。
【0005】
また、従来においては、走行中の誤操作防止、キーインターロック機構(シフトがPレンジ以外ではキーが抜けない)が設けられておらず、さらなる安全性の向上が必要であった。
【0006】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、OFFの状態からIGNのみON又はエンジンスタートがそれぞれ行え、IGNのみONの状態からOFF状態又はエンジンスタートがそれぞれ行えるように利便性を向上でき、走行中のスイッチ誤操作によるエンジン停止を防止でき、エンジンON状態の場合、スタータを作動できないようにでき、より安全性を向上できるプッシュスタートスイッチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、携帯機と車両が通信により認証を行って、認証成立の際にエンジンを始動させるために使用するプッシュスタートスイッチにおいて、可動部をスタータ始動位置まで進入させるとイグニッションスイッチが導通し、その後スタータスイッチが導通し、スタータスイッチを導通させた状態で可動部を自由状態にするとイグニッションスイッチの導通が保持されスタータスイッチを導通させない位置で保持される第1ロック状態にし、第1ロック状態から解放位置まで再度可動部を進入させるとイグニッションスイッチとスタータスイッチが導通しない解放状態にする第1プッシュロック機構を設け、第1プッシュロック機構では、可動部をスタータ始動位置より手前でかつIGN接続位置より奥まで進入させるとイグニッションスイッチが導通し、その状態で自由状態にするとスタータを始動させずに第1ロック状態になるようにし、第1ロック状態から再度可動部を前記スタータ始動位置まで進入させるとスタータスイッチが導通し、その状態で自由状態にするとイグニッションスイッチの導通が保持され、スタータスイッチが導通しない位置で保持される第2ロック状態にし、第2ロック状態から再度可動部を進入させるとイグニッションスイッチとスタータスイッチが導通しない解放状態にする第2プッシュロック機構を設け、可動部をスタータ始動位置まで移動させないように可動部の移動を制限、解除する制限手段を設けたことを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項2記載の発明では、第1プッシュロック機構が、可動部をIGN接続位置まで進入させるとイグニッションスイッチが導通し、その状態で自由状態にすると解放状態に戻るようにすることを特徴とする手段とした。
【0009】
請求項3記載の発明では、第1プッシュロック機構及び第2プッシュロック機構が、基端側の1本の溝を三又状に3本に分け、その内の1本を他の2本より短くし、基端側に凹んだ形状の別の溝で隣り合うそれぞれの溝を接続して、ハート形状を並べた溝形状となる2連ハートカム溝を可動部の外周に設けたものであり、可動部を退出方向に付勢するバネを設け、スイッチ内部の奥側に一端が回動自在に固定され他端が前記2連ハートカム溝に係合する係合部を設け、三又状の溝のうち長い2本の端部位置をスタータ始動位置とし、凹んだ形状の溝部分をそれぞれ第1ロック位置、第2ロック位置とし、三又状の溝の1本のスタータ始動位置から係合部が戻ると第1ロック位置に誘導する段差を溝に設け、三又状の溝の中央のスタータ始動位置から係合部が戻ると第2ロック位置に誘導する段差を設け、三又状の溝のうち短いものの端から基端側に係合部を誘導する段差を設けたことを特徴とする手段とした。
【0010】
請求項4記載の発明では、可動部に可動接点を設け、スイッチ内部にイグニッションスイッチの固定接点を設け、第1ロック状態、第2ロック状態、IGN接続位置からスタータ始動位置までを含む可動部の移動範囲において可動接点及び固定接点が接触するようにし、スタータ始動位置まで移動すると可動部が押してONにするスタータスイッチをスイッチ内部に設けたことを特徴とする手段とした。
【0011】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、第1プッシュロック機構と第2プッシュロック機構及び制限手段によって、以下のような操作をできるようにしている。
まず、第1プッシュロック機構により、エンジンOFF状態から可動部をスタータ始動位置まで移動させ、第1ロック状態にすることで、イグニッションスイッチを導通させた後に、スタータスイッチを導通させてエンジンを始動させ、その後イグニッションスイッチの導通のみ保持することでエンジンON状態を保持するようにする(エンジン始動→エンジンON状態)。
また、第1プッシュロック機構により、第1ロック状態から解放位置まで再度可動部を進入させるとイグニッションスイッチ及びスタータスイッチの導通を行わない解放状態にすることで、エンジンのOFF操作が行えるようにする(エンジンON状態→エンジンOFF状態)。
次に、第1プッシュロック機構と制限手段の組み合わせにより、可動部をスタータ始動位置より手前でかつIGN接続位置より奥まで進入可能にして、イグニッションスイッチが導通し、その状態で自由状態にするとスタータを始動させずに第1ロック状態になるようにしてIGN電源に接続した機器を使用できるようにする(エンジンOFFのままIGN電源ON)。
次に、第1プッシュロック機構と第2プッシュロック機構の組み合わせにより、第1ロック状態から再度可動部をスタータ始動位置まで進入させるとスタータスイッチを導通させ、その状態で自由状態にするとイグニッションスイッチが導通しスタータスイッチが導通しない位置で保持される第2ロック状態にすることで、IGN電源に接続した機器を使用する状態からエンジンを始動させ保持する(IGN電源ON→エンジン始動→エンジンON状態)。
次に、第2プッシュロック機構により、第2ロック状態から解放位置まで再度可動部を進入させるとイグニッションスイッチとスタータスイッチが導通を行わない解放状態にすることで、エンジンのOFF操作が行えるようにする(エンジンON状態→エンジンOFF状態)。
このように本発明では、エンジンスタート、IGN電源ON、エンジンOFF、IGN電源OFFが1つのスイッチを押すことにより操作でき、利便性を向上でき、制限手段によりスタータ始動位置まで可動部を移動できないように制限するため、ID認証が行われていない状態では、エンジンは始動できないがIGN電源はONにすることができ、緊急の場合に車載されている機器を働かせることが出来る。また、エンジンON状態の場合、スタータを作動できないようにでき、より安全性を向上できるプッシュスタートスイッチにできる。
【0012】
請求項2記載の発明では、第1プッシュロック機構が、可動部をIGN接続位置まで進入させるとイグニッションスイッチが導通し、その状態で自由状態にすると解放状態に戻るようにする。よって、チェックランプの確認等を行うためにIGN電源をわずかだけON状態にすることができ、さらに利便性を向上させることができる。
【0013】
請求項3記載の発明では、2連ハートロック溝に係合させた係合部が溝に沿って移動するようにして、スイッチ内部に対する可動部の動きを誘導して各状態間の移行を行うようにする。
まず、エンジンOFFの状態から三又状の長い1本の溝を係合部が移動することによってイグニッションスイッチの導通位置またはスタータ始動位置まで移動し、バネの付勢で可動部が戻ることにより戻る係合部が段差により基端側に凹んだ形状の溝に誘導されてバネの付勢力で凹んだ部分で保持されることにより第1ロック状態となるようにする。
次に、この基端側に凹んだ形状の溝から三又状の別の長い1本の溝に移動することにより、解除状態への移行または、スタータ始動位置への移行とし、このうち、スタータ始動位置からの戻る場合には、段差により基端側に凹んだ形状の溝に誘導されてバネの付勢力で凹んだ部分で保持されることにより第2ロック状態となるようにする。
次に、第2ロック状態となる凹んだ形状の溝から、三又状の短い1本の溝に移行すると、凹んだ形状の溝に戻らないように段差で誘導することによって、三又状の短い1本の溝を係合部が移動するようにして解除状態へ移行する。
このように、本発明では、可動部に設けた2連ハートカム溝を係合部が移動することと、可動部を退出方向にバネで付勢すること、および係合部の2連ハートカムに沿った動きを段差で誘導することによって、解除状態、スタータ始動位置、第1ロック状態、第2ロック状態、また、IGN接続位置を所定の順に行えることを、複雑な構成とならずにコストを抑制し、また省スペースでできる。
【0014】
請求項4記載の発明では、可動部に可動接点を設け、スイッチ内部にIGN電源の固定接点を設け、第1ロック状態、第2ロック状態、IGN接続位置からスタータ始動位置までを含む可動部の移動範囲において可動接点及び固定接点が接触するようにし、スタータ始動位置まで移動すると可動部が押してスイッチをONするスタータスイッチをスイッチ内部に設けている。よって、所定の範囲で導通する必要のある接点部分を可動接点とIGN電源の固定接点の導通でできるようにし、スタータ始動位置でONとなるようにスタータスイッチで構成することにより、複雑な構成をならないようにしてコストの抑制と、省スペースができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプッシュスタートスイッチを実現する実施の形態を、請求項1,2,3,4に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
【0016】
(実施例)
【0017】
まず、構成を説明する。
図1は実施例のプッシュスタートスイッチの解除状態を示す断面図である。図2は実施例のプッシュスタートスイッチの解除状態を示す断面図である。図3は実施例のプッシュスタートスイッチの解除状態を示す一部断面図である。図4は実施例のプッシュスタートスイッチの正面図である。図5は実施例のプッシュスタートスイッチのブロック図である。図6は実施例のプッシュスタートスイッチのIGN接続位置を示す断面図である。図7は実施例のプッシュスタートスイッチのIGN接続位置を示す断面図である。図8は実施例のプッシュスタートスイッチの第1ロック状態を示す断面図である。図9は実施例のプッシュスタートスイッチの第2ロック状態を示す断面図である。図10は実施例のプッシュスタートスイッチのスタータON状態を示す断面図である。図11は実施例のプッシュスタートスイッチの制御装置で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図1〜図10における主要符号を説明すると、1はプッシュスタートスイッチ、11はケース、12は基板、13はコネクタ、14は基板に固定した支持筒部、141は支持筒部の横穴部、142はスタータスイッチ、2はノブ部(可動部)、21は押圧部、22は進入部、221は突起部、222は可動接点、223は2連ハートカム溝、223aは第1路、223bは第2路、223cは第3路、223dは第4路、223eは第5路、223fは第6路、223gは第7路、223hは第8路、223iは第9路、224a〜224fは段差、31は固定接点(222と31でイグニッションスイッチを構成する)、4はコイルバネ(バネ)、5はロット(係合部であり、223a〜223e、4、5と第1プッシュロック機構を構成し、223f〜223h、4、5と第2プッシュロック機構を構成する)、51はロット押さえ、6は車両側の制御装置、7はソレノイド、71はプランジャ、72はロック部(7、71、72で制限手段を構成する)、81はスタータリレー、82はIGNリレー、9はスタータモータ(スタータ)である。
【0018】
本実施例のプッシュスタートスイッチ1は、図1〜図10に示すように、箱型形状で広い1面を開口し、開口面と反対側の面に円筒状の部分を設け、その円筒状の部分の内穴が開口面と反対側の面に開口する形状のケース11を設ける。ケース11の開口面には、コネクタ13を備えた基板12を設け、この基板12の中央に筒状で基板12側の内穴を閉じた形状の支持筒部14を設ける。支持筒部14の内穴の底部中央には貫通穴を設け、押されることでON入力となるスタータスイッチ142をこの貫通穴部分の基板12上に設けてスタータスイッチ142のスイッチ部分が支持筒部14の底部より高い位置に突出するようにする。また、スタータスイッチ142の周囲の支持筒部14の底部には環状の凹部分を設けるようにし、この凹部分に係合させるようにしてコイルバネ4を取り付ける。支持筒部14の基板12側の側面には、内穴内部と連通する横穴部141を設ける。さらに、支持筒部14の内穴の側壁部には接触することで通電させる接点となる固定接点31を設ける。
【0019】
次に、支持筒部14の内穴に入出自在な円筒形状の進入部22と進入部22の一端に人の指で押しやすい径の円板形状でケース11の筒部分の内穴開口部内でスライドできる大きさ、形状の押圧部21からなるノブ部2を設ける。
進入部22の基板12側となる先端部分には、スタータスイッチ142を押してONさせる突起部221を設け、突起部221の周囲にはコイルバネ4を挿入するための環状の溝を設け、ノブ部2の進入部22の外周には固定接点31に対応するように可動接点222を設ける。
この可動接点222は、片持ち支持となるよう一端側で固定し、他端を進入部22外周から浮かせるようにし、さらに外周側に膨らませた形状にして、この膨らませた部分が固定接点31に接触するようにする。
【0020】
さらに、ノブ部2の進入部22の外周面には、図3に示すように2連ハートカム溝223を設ける。この2連ハートカム溝223は、基板12側から1つの溝が三又状に3つに分かれる溝部分と、この三又状の溝を基板12側に凹んだ形状の溝で隣り合うそれぞれをつなぐ溝部分からなるものであり、総じて2つの略ハート型を並べた形状のものである。この2連ハートカム溝223において、三又状に分かれた部分は、2本が長く、1本が短くなるようにし、中央の溝部分は長くなるようにする。
また、2連ハートカム溝223において、三又状の溝の基板12側から長い1本の途中でかつ基板12側に凹んだ形状の溝との接続部分までを第1路223aとし、第1路223aの終端から三又状の溝の先端までを第2路223bとする。次に、第1路223aの終端から凹んだ形状の溝部分の最も凹んだ角部分までを第3路223cとし、第3路223c終端から三又状の中央の溝部分の途中に接続するまでを第4路223dとする。次に、三又状に分かれた中央部分の溝の基端側から第4路223dとは別の凹んだ形状の溝への接続部分までを第5路223eとし、第5路223eの終端から三又状の溝の中央の溝の先端までを第6路223fとし、第5路223eの終端から凹んだ形状の溝部分の最も凹んだ角部分までを第7路223gとし、第7路223gの終端から三又状の短い1本の先端に接続するまでを第8路223hとする。次に、三又状の溝のうち短い1本であり、先端が第8路223hに接続する溝部分を第9路223iとする。
【0021】
このようにして第1路223a〜第9路223iにより略ハート型を2つ並べた形状の2連ハートカム溝223を構成する。この2連ハートカム溝223は溝に係合して進むものを第1路223a→第2路223b→第3路223c→第4路223d→第5路223e、または、第1路223a〜第9路223iまでを順に送るよう誘導するように、溝深さを形成するとともに、第1路223aと、第2路223b及び第3路223cとの境目には第1路223aに戻れないように段差224aを設け、同様に第3路223cと第4路223dとの境目部分に段差224b、第4路223dと第5路223eとの境目部分に段差224c、第5路223eと第6路223f及び第7路223gとの境目部分に段差224d、第7路223gと第8路223hとの境目部分に段差224e、第8路223hと第9路223iとの境目部分にも戻れないように段差224fを設ける。
【0022】
次に、2連ハートカム溝223に一端を係合させる中央が長いコ字状のロット5を、他端を支持筒部14の基板12側に回転自在に取り付けるようにして設ける。さらに、2連ハートカム溝223に係合させる一端を2連ハートカム溝223内部に押し付けるロット押さえ51を設ける。
ノブは、進入部22を支持筒部14に挿入するように取り付けられる。この際には支持筒部14に設けたコイルバネ4が進入部22の突起部221の周囲の環状の溝に挿入され、押圧部21を基板12側と反対側に付勢するようにする。また、進入部22には図示しないが爪が設けられ、支持筒部14からノブが分離せずに所定の範囲で進退自在となるようにする。
また、ノブ部2を取り付ける際にはロット5の一端を進入部22の2連ハートカム溝223に係合させるものとする。
【0023】
次に、ケース11内部の基板12上に電流のON/OFFによってプランジャ71を進退させるソレノイド7を設け、ソレノイド7のプランジャ71にはロック部72を設けるようにして、基板12上に設けられた支持筒部14の基板12側に設けた横穴部141から支持筒部14の内部と外部をロック部72が進退できるようにする。
【0024】
このプッシュスタートスイッチ1は、図5に示すように、車両側に設けた制御装置6に接続されており、プッシュスタートスイッチ1のソレノイド7も制御装置6で制御される。また、制御装置6はプッシュスタートスイッチ1の入力によりスタータリレー81、IGNリレー82をONにさせるように接続する。
【0025】
このスタータリレー81がONになるとスタータモータ9が作動するようにし、IGNリレー82がONになると車両の各装置負荷をかけるようにし、IGNリレー82OFFでエンジン停止が行えるようにする。
【0026】
次に、作用を説明する。
【0027】
[制御装置によるソレノイド、各リレーの制御]
図12は実施例のプッシュスタートスイッチ1の制御装置6で実行される処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0028】
ステップS101では、ID認証により認証されたかどうかを判断し、認証されたならばステップS102に移行し、認証されないならばステップS101に移行して認証を待つようにする。
【0029】
ステップS102では、ソレノイド7を駆動したON状態にしてスイッチロックをOFFの状態にする。
【0030】
ステップS103では、スタータスイッチ142がONになったかどうかを判断し、スタータスイッチ142がONになったならばステップS104に移行し、スタータスイッチ142がOFFであるならば、ステップS108に移行する。
【0031】
ステップS104では、スタータリレー81及びIGNリレー82をONにしてエンジンを始動させる。
【0032】
ステップS105では、ソレノイド7をOFFにしてスイッチロックをONの状態にする。
【0033】
ステップS106では、IGNスイッチ(可動接点222と固定接点31)がOFFになったかどうかを判断し、IGNがOFFならばステップS107に移行し、IGNがONならばステップS105に移行する。
【0034】
ステップS107では、IGNリレー82をOFFにすることによりエンジン停止を行い、ステップS101に移行する。
【0035】
ステップS108では、IGNスイッチ(可動接点222と固定接点31)がONになったかどうかを判断し、IGNがONならばステップS109に移行し、IGNがOFFならばステップS101に移行する。
【0036】
ステップS109では、IGNリレー82をONにすることによりIGN電源をONにする。
【0037】
ステップS110では、スタータスイッチ142がONになったかどうかを判断し、スタータスイッチ142がONになったならばステップS104に移行し、スタータスイッチ142がOFFであるならば、ステップS111に移行する。
【0038】
ステップS111では、IGNスイッチ(可動接点222と固定接点31)がOFFになったかどうかを判断し、OFFになったかどうかを判断し、OFFになったならばステップS112に移行し、ONの場合にはステップS110に移行する。
【0039】
ステップS112では、IGNリレー82をOFFにすることで、IGN電源をOFFにして、ステップS101に戻る。
【0040】
[プッシュロック動作によるエンジン始動・ストップ作用]
このプッシュスタートスイッチ1を用いた車両を使用するには、図示しない携帯機を使用する人が持って車両に所定の距離に近づく。すると、携帯機と車両とが通信をおこなって正常な使用者であることを車両が判別してドアロックを解錠する。使用する人が車に乗り込むと、携帯機と車両との通信により認証が行われていることによって、鍵でなく、本実施例のプッシュスタートスイッチ1によりエンジンを始動させることとなる。
【0041】
▲1▼エンジンOFF→エンジンON
車両に人が乗り込んで、エンジンを始動するには、認証後、プッシュスタートスイッチ1のノブ部2を押す。図1〜3に示すエンジンOFFの状態では、ロット5の先端部分は2連ハートカム溝223の基端部分に係合した状態となっている。この状態からノブ部2が押されるとノブ部2は基板12側に移動することとなり、これにより2連ハートカム溝223全体が基板12側に移行することで2連ハートカム溝223をロット5が移動することとなる。ロット5が第1路223aの終端まで達すると図7に示すように可動接点222と固定接点31が接触してIGNスイッチをONにし、さらに、ロット5が第1路223aから第2路223bを通ってスタータ始動位置(図3の拡大図中の略▲4▼の位置)まで移動すると、図10に示すようにノブ部2の進入部22の突起部221が支持筒部14の底部分に設けたスタータスイッチ142を押すこととなる。このことは制御装置6により、導通によるスイッチONがステップS103で検知され、ステップS104の処理によりIGNリレー82、スタータリレー81が制御装置6の制御によりONにされてスタータモータ9に電源が供給されてスタータモータ9が作動し、エンジンが始動する。
【0042】
▲2▼エンジンON状態(第1ロック状態)
第2路223bのスタータ始動位置までロット5が移動した状態でスタータがONしたことにより指をノブ部2から離すと、ノブ部2はコイルバネ4により退出方向に付勢されているため、ロット5の係合端が第2路223bを基端側に戻ろうと移動する。第1路223aと第2路223bの間には、段差224aを設けているのでロット5の係合端は第1路223aに戻らず、第3路223cに誘導され、第3路223cから段差224bを下がって第4路223dの始端部分に位置することとなる。この位置は第3路223cと第4路223dで形成する角部分であり、コイルバネ4の付勢によりロット5を2連ハートカム溝223の基端側に向かわせるような力が働くためこの位置が保持されることとなる。この位置を第1ロック状態とする(図3拡大図中▲4▼´の位置)。この状態では、可動接点222と固定接点31の導通によりIGN電源が保持されることによりエンジンONの状態が保持される。
このエンジンON状態では、ステップS105の処理により、ソレノイド7をOFFにする。すると、ソレノイド7のプランジャ71は図示しないソレノイド7のバネによりソレノイド7本体から突出する方向に移動し、プランジャ71に取り付けたロック部72が支持筒部14の横穴部141から内部に侵入し、ロット5部が2連ハートカム溝223の図3の拡大図中のC位置よりスタータ始動位置側に移動しないようにノブ部2の移動を制限して、ノブ部2の突起部221が再度スタータスイッチ142を押すことを防止する。
【0043】
▲3▼エンジンON→エンジンOFF
ロット5と2連ハートカム溝223の係合状態が第1ロック状態であり、エンジンON状態である際に、エンジンをOFFさせるには、再度プッシュスタートスイッチ1のノブ部2を押す。これにより、ロット5の係合端は第4路223dを移動して段差224cを下がって第5路223eに移動し、スタータ始動位置側へ移動するが、ソレノイド7のロック部72によりロット5の係合端は図3拡大図中のCの位置(図3拡大図中▲5▼の位置)までしか移動できないこととなる。よって、ノブ部2を押した指が離れ、自由状態になるとノブ部2がコイルバネ4で退出方向に付勢されているため、ロット5の係合端は第5路223eを基端側に移動することとなる。この際には、第5路223eと第4路223dの境目部分には段差224cを設けているので、ロット5の係合端が第4路223dに戻ることはない。
このようにしてノブ部2が退出方向に移動すると図1に示すように固定接点31と可動接点222が離れ、このことは導通がなくなることで制御装置6のステップS106の処理で検知され、IGNリレー82が制御装置6のステップS107の処理制御でOFFにされることでエンジンが停止される。
【0044】
▲4▼エンジンOFF→IGN電源ON
エンジンを始動させずにIGN電源に接続される車載される機器を使用するには、ノブ部2を半押しして、ロット5の係合端が図3の拡大図中、線Bを越えた位置、つまり図3の拡大図中▲3▼の位置で指をノブ部2から離すようにする。このことは、第1路223aから第2路223bにロット5の係合端が移る際の段差224aを下がる際の軽い衝撃がノブ部2から指に伝わることで操作する人がわかることとなる。
▲3▼の状態で自由状態となったノブ部2はコイルバネ4の付勢により基板12側から離れようとすることにより第3路223cから第4路223dへ移動し、第4路223dの始端部分である第1ロック状態で保持される。これにより、可動接点222と固定接点31が接触し、ステップS108でこれを検知して、ステップS109の処理でIGNリレー82をONにして、IGN電源をONにしたノブ部2の突起部221をスタータスイッチ142が押さないIGN電源のみONとなる状態が保持される。よって、エンジンを始動させずに車載装置を使用する場合はこの状態で使用すればよい。
【0045】
▲5▼IGN電源ON→IGN電源OFF
ロット5と2連ハートカム溝223の係合状態が第1ロック状態であり、エンジンOFF状態でかつIGN電源がON状態である際に、IGN電源をOFFさせるには、再度プッシュスタートスイッチ1のノブ部2を押す。これにより、ロット5の係合端は第4路223dを移動して段差224cを下がって第5路223eに移動する。操作する人は、この段差224cを下がったことを感覚で知ったならば指をノブ部2から離すようにする。すると、ノブ部2が自由状態になる。ノブ部2はコイルバネ4で退出方向に付勢されているため、ロット5の係合端は第5路223eを基端側に移動することとなる。この際には、第5路223eと第4路223dの境目部分には段差224cを設けているので、ロット5の係合端が第4路223dに戻ることはない。
このようにしてノブ部2が退出方向に移動すると図1に示すように固定接点31と可動接点222が離れ、このことは導通がなくなることで制御装置6のステップS111の処理で検知され、IGNリレー82が制御装置6のステップS112の処理制御でOFFにされることでIGN電源がOFFになる。
よって、IGN電源のみをエンジンを始動させずに使用して、エンジンを始動させることなく使用したIGN電源のOFFが行える。
【0046】
▲6▼IGN電源ON→エンジンON
ロット5と2連ハートカム溝223の係合状態が第1ロック状態であり、エンジンOFF状態でかつIGN電源がON状態である際に、エンジンを始動させるには、再度プッシュスタートスイッチ1のノブ部2を押す。これにより、ロット5の係合端は第4路223dを移動して段差224cを下がって第5路223eに移動し、さらに、第5路223eから段差224dを下がって第6路223fに移動する。第6路223fのスタータ始動位置(図3拡大図中の▲5▼´位置)まで移動すると、図10に示すようにノブ部2の進入部22の突起部221が支持筒部14の底部分に設けたスタータスイッチ142を押すこととなる。このことは制御装置6により、導通によるスイッチONがステップS110で検知され、ステップS104の処理によりIGNリレー82、スタータリレー81が制御装置6の制御によりONにされてスタータモータ9に電源が供給されてスタータモータ9が作動し、エンジンが始動する。
よって、エンジンを始動させずにIGN電源を使用している状態から、IGN電源のOFF操作を行わずにエンジンを始動させることができる。
【0047】
▲7▼IGN電源ON状態から移行したエンジンON状態(第2ロック状態)
第6路223fのスタータ始動位置までロット5が移動した状態でスタータがONしたことにより指をノブ部2から離すと、ノブ部2はコイルバネ4により退出方向に付勢されているため、ロット5の係合端が第6路223fを基端側に戻ろうと移動する。第6路223fとその基端側の第5路223eの間には、段差224dを設けているのでロット5の係合端は第5路223eに戻らず、第7路223gに誘導され、第7路223gから段差224eを下がって第8路223hの始端部分に位置することとなる。この位置は第7路223gと第8路223hで形成する角部分であり、コイルバネ4の付勢によりロット5を2連ハートカム溝223の基端側に向かわせるような力が働くためこの位置が保持されることとなる。この位置を第2ロック状態とする(図3拡大図中▲6▼の位置)。この状態では、可動接点222と固定接点31の導通によりIGN電源が保持されることによりエンジンONの状態が保持される。
このエンジンON状態では、ステップS105の処理により、ソレノイド7をOFFにする。すると、ソレノイド7のプランジャ71は図示しないソレノイド7のバネによりソレノイド7本体から突出する方向に移動し、プランジャ71に取り付けたロック部72が支持筒部14の横穴部141から内部に侵入し、ロット5部が2連ハートカム溝223の図3の拡大図中のC位置よりスタータ始動位置側に移動しないようにノブ部2の移動を制限して、ノブ部2の突起部221が再度スタータスイッチ142を押すことを防止する。
また、第8路223hに接続する第9路223iは、図3拡大図中線Cの位置までしか溝がないようにしていることからも、エンジン始動後に再度スタータが始動することがないようにしている。
【0048】
▲8▼IGN電源ONの状態から移行したエンジンON状態→エンジンOFF
ロット5と2連ハートカム溝223の係合状態が第2ロック状態であり、エンジンON状態である際に、エンジンをOFFさせるには、再度プッシュスタートスイッチ1のノブ部2を押す。これにより、ロット5の係合端は第8路223hを移動して段差224fを下がって第9路223iに移動し、スタータ始動位置側へ移動しようとするが、ソレノイド7のロック部72によりロット5の係合端は図3拡大図中の線Cの位置(図3拡大図中▲7▼の位置)までしか移動できないこととなり、また、第9路223iの溝先端が図3拡大図中の線Cの位置までしかないようにしているので、スタータ始動位置まで移動できない。よって、ノブ部2を押した指はこの位置で離れることとなり、自由状態になるとノブ部2がコイルバネ4で退出方向に付勢されているため、ロット5の係合端は第9路223iを基端側に移動することとなる。この際には、第8路223hと第9路223iの境目部分には段差224fを設けているので、ロット5の係合端が第8路223hに戻ることはない。
このようにしてノブ部2が退出方向に移動すると図1に示すように固定接点31と可動接点222が離れ、このことは導通がなくなることで制御装置6のステップS106の処理で検知され、IGNリレー82が制御装置6のステップS107の処理制御でOFFにされることでエンジンが停止される。
【0049】
▲9▼ノブ部を押している間のみのIGN電源のON
ノブ部2を押している間のみIGN電源をONにするには、プッシュスタートスイッチ1のノブ部2を押す。これによりロット5の先端部分である係合端は2連ハートカム溝223の第1路223aを移動する。操作する人は、ロット5の係合端が図3拡大図中の線Aと線Bの間の位置でロット5の係合端を止めるようにノブ部2の移動を止めるようにする。ロット5が第1路223aの終端近傍であるこの位置まで達すると図7に示すように可動接点222と固定接点31が接触してIGNスイッチをONにするので、ステップS108で判断して、ステップS109の処理でIGNリレー82を制御してIGN電源をONにする。
よって、この状態でチェックランプの状態を確認するなどを行えばよい。
このような短時間のIGN電源の使用が終了したならば、ノブ部2から指を離すようにする。すると、ノブ部2はコイルバネ4によって付勢されているので、基板12から離れる方向、すなわちロット5が第1路223aを戻る方向に移動する。この移動により、可動接点222と固定接点31の接触が離れるので、このことをステップS111で検知してステップS112の処理でIGNリレー82をOFFにしてIGN電源をOFFにする。よって、わずかな時間だけのIGN電源の使用が容易な操作で使用することとなる。
【0050】
[利便性の向上作用]
本実施例では、エンジン始動、エンジン停止、IGN電源ON、IGN電源OFF、押した間だけのIGN電源ON、IGN電源ONからのエンジン始動を押すだけの操作で行うこととなり、操作は容易となり非常に使いやすくなる。
【0051】
[安全性の向上作用]
本実施例のプッシュスタートスイッチ1では、エンジンが始動するとスイッチロックがONの状態となり、ノブ部2をスタータモータ9始動位置まで押すことができないため、エンジン始動後に再度スタータモータ9が始動することがない。
【0052】
[コスト抑制、省スペース作用]
本実施例では、エンジン始動、エンジン停止、IGN電源ON、IGN電源OFF、押した間だけのIGN電源ON、IGN電源ONからのエンジン始動というように多くの操作モードを操作できるが、これを行うための機構は2連ハートカム溝223部で行うため、大きく場所を取るようなこともなく、また、コストを大幅に増加させるような複雑な構成を取るようなこともない。よって、コストの抑制、省スペースになる。
【0053】
次に、効果を説明する。
【0054】
第1実施例のプッシュスタートスイッチにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0055】
(1)携帯機と車両が通信により認証を行って、認証成立の際にエンジンを始動させるために使用するプッシュスタートスイッチ1において、ノブ部2をスタータ始動位置まで進入させると可動接点222と固定接点31が導通してIGN電源がONとなり、その後、スタータスイッチ142がONとなりスタータがONとなって、スタータがONの状態でノブ部2を自由状態にするとノブ部2がIGN電源をON状態で保持しスタータをOFF状態にする位置で保持される第1ロック状態にし、第1ロック状態から解放位置まで再度ノブ部2を進入させるとIGN電源がOFF状態でスタータがOFF状態となる解放状態にする2連ハートカム溝223の片側とロット5とのコイルバネ4の付勢力を受けるよう係合する部分を設け、第1プッシュロック機構では、ノブ部2をスタータ始動位置より手前でかつIGN接続位置より奥まで進入させるとIGN電源がON状態となり、その状態で自由状態にするとスタータを始動させずに第1ロック状態になるようにし、第1ロック状態から再度ノブ部2をスタータ始動位置まで進入させるとスタータスイッチ142がONとなりスタータがONとなって、その状態で自由状態にするとIGN電源がON状態で、スタータがOFF状態で保持される第2ロック状態にし、第2ロック状態から再度ノブ部2を進入させるとIGN電源がOFF状態でスタータがOFF状態である解放状態にする2連ハートカム溝223とロット5とのコイルバネ4の付勢力を受ける係合部分を設け、ノブ部2をスタータ始動位置まで移動させないようにノブ部2の移動を制限、解除するソレノイド7の進退するプランジャ71にロック部72を設けたため、エンジンスタート、IGN電源ON、エンジンOFF、IGN電源OFFが1つのスイッチを押すことにより操作でき、利便性を向上でき、より安全性を向上できるプッシュスタートスイッチ1にできる。
【0056】
(2)第1プッシュロック機構が、ノブ部2をIGN接続位置まで進入させるとIGN電源がONとなり、その状態で自由状態にすると解放状態に戻るようにするため、チャックランプの確認等を行うためにIGN電源をわずかだけON状態にすることができ、さらに利便性を向上させることができる。
【0057】
(3)第1プッシュロック機構及び第2プッシュロック機構が、基端側の1本の溝を三又状に3本に分け、その内の1本を他の2本より短くし、基端側に凹んだ形状の別の溝で隣り合うそれぞれの溝を接続して、ハート形状を並べた溝形状となる2連ハートカム溝223をノブ部2の外周に設けたものであり、ノブ部2を退出方向に付勢するコイルバネ4を設け、スイッチ内部の奥側に一端が回動自在に固定され他端が2連ハートカム溝223に係合するロット5を設け、三又状の溝のうち長い2本の端部位置をスタータ始動位置とし、凹んだ形状の溝部分をそれぞれ第1ロック位置、第2ロック位置とし、三又状の溝の1本のスタータ始動位置からロット5の係合端が戻ると第1ロック位置に誘導する段差224aを溝に設け、三又状の溝の中央のスタータ始動位置からロット5の係合端が戻ると第2ロック位置に誘導する段差224dを設け、三又状の溝のうち短いものの端から基端側にロット5の係合端を誘導する段差224fを設けたため、解除状態、スタータ始動位置、第1ロック状態、第2ロック状態、また、IGN接続位置を所定の順に行えることを、複雑な構成とならずにコストを抑制し、また省スペースでできる。
【0058】
(4)ノブ部2に可動接点222を設け、スイッチ内部にIGN電源の固定接点31を設け、第1ロック状態、第2ロック状態、IGN接続位置からスタータ始動位置までを含むノブ部2の移動範囲において可動接点222及び固定接点31が接触するようにし、スタータ始動位置まで移動するとノブ部2が押してONにするスタータスイッチ142をスイッチ内部に設けたため、複雑な構成をならないようにしてコストの抑制と、省スペースができる。
【0059】
以上、本発明のプッシュスタートスイッチを実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0060】
例えば、実施例では、第1プッシュロック機構と第2プッシュロック機構として2連ハートカム溝とロットの係合を示したが、別の構成によるものにしてもよい。
また、実施例では制限手段としてソレノイドを示したが、モータ等のアクチュエータを使用したものであってもよい。
また、バネはコイルバネでない板バネ等であってもよい。
また、実施例ではロック部がロックする条件としてエンジンON状態を示したが他の条件を加味するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のプッシュスタートスイッチの解除状態を示す断面図である。
【図2】実施例のプッシュスタートスイッチの解除状態を示す断面図である。
【図3】実施例のプッシュスタートスイッチの解除状態を示す一部断面図である。
【図4】実施例のプッシュスタートスイッチの正面図である。
【図5】実施例のプッシュスタートスイッチのブロック図である。
【図6】実施例のプッシュスタートスイッチのIGN接続位置を示す断面図である。
【図7】実施例のプッシュスタートスイッチのIGN接続位置を示す断面図である。
【図8】実施例のプッシュスタートスイッチの第1ロック状態を示す断面図である。
【図9】実施例のプッシュスタートスイッチの第2ロック状態を示す断面図である。
【図10】実施例のプッシュスタートスイッチのスタータON状態を示す断面図である。
【図11】実施例のプッシュスタートスイッチの制御装置で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プッシュスタートスイッチ
11 ケース
12 基板
13 コネクタ
14 (基板に固定した)支持筒部
141 (支持筒部の)横穴部
142 スタータスイッチ
2 ノブ部
21 押圧部
22 進入部
221 突起部
222 可動接点
223 2連ハートカム溝
223a 第1路
223b 第2路
223c 第3路
223d 第4路、
223e 第5路
223f 第6路
223g 第7路
223h 第8路
223i 第9路
224a 段差
224b 段差
224c 段差
224d 段差
224e 段差
224f 段差
31 固定接点
4 コイルバネ
5 ロット
51 ロット押さえ
6 (車両側の)制御装置
7 ソレノイド
71 プランジャ
72 ロック部
81 スタータリレー
82 IGNリレー
9 スタータモータ

Claims (4)

  1. 携帯機と車両が通信により認証を行って、認証成立の際にエンジンを始動させるために使用するプッシュスタートスイッチにおいて、
    可動部をスタータ始動位置まで進入させるとイグニッションスイッチが導通し、その後スタータスイッチ部が導通し、前記スタータスイッチを導通させた状態で可動部を自由状態にするとイグニッションスイッチの導通が保持されスタータスイッチを導通させない位置で保持される第1ロック状態にし、同第1ロック状態から解放位置まで再度可動部を進入させるとイグニッションスイッチとスタータスイッチが導通しない解放状態にする第1プッシュロック機構を設け、
    同第1プッシュロック機構では、可動部をスタータ始動位置より手前でかつIGN接続位置より奥まで進入させるとイグニッションスイッチが導通し、その状態で自由状態にするとスタータを始動させずに第1ロック状態になるようにし、
    同第1ロック状態から再度可動部を前記スタータ始動位置まで進入させるとスタータスイッチが導通し、その状態で自由状態にするとイグニッションスイッチの導通が保持され、スタータスイッチが導通しない位置で保持される第2ロック状態にし、同第2ロック状態から再度可動部を進入させるとイグニッションスイッチとスタータスイッチが導通しない解放状態にする第2プッシュロック機構を設け、
    可動部をスタータ始動位置まで移動させないように可動部の移動を制限、解除する制限手段を設けたことを特徴とするプッシュスタートスイッチ。
  2. 請求項1に記載されたプッシュスタートスイッチにおいて、
    第1プッシュロック機構が、可動部をIGN接続位置まで進入させるとイグニッションスイッチが導通し、その状態で自由状態にすると解放状態に戻るようにすることを特徴とするプッシュスタートスイッチ。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたプッシュスタートスイッチにおいて、
    第1プッシュロック機構及び第2プッシュロック機構が、基端側の1本の溝を三又状に3本に分け、その内の1本を他の2本より短くし、基端側に凹んだ形状の別の溝で隣り合うそれぞれの溝を接続して、ハート形状を並べた溝形状となる2連ハートカム溝を可動部の外周に設けたものであり、
    前記可動部を退出方向に付勢するバネを設け、
    スイッチ内部の奥側に一端が回動自在に固定され他端が前記2連ハートカム溝に係合する係合部を設け、
    三又状の溝のうち長い2本の端部位置をスタータ始動位置とし、
    凹んだ形状の溝部分をそれぞれ第1ロック位置、第2ロック位置とし、
    三又状の溝の1本のスタータ始動位置から係合部が戻ると第1ロック位置に誘導する段差を溝に設け、三又状の溝の中央のスタータ始動位置から係合部が戻ると第2ロック位置に誘導する段差を設け、三又状の溝のうち短いものの端から基端側に係合部を誘導する段差を設けたことを特徴とするプッシュスタートスイッチ。
  4. 請求項3に記載されたプッシュスタートスイッチにおいて、
    可動部に可動接点を設け、スイッチ内部にイグニッションスイッチの固定接点を設け、第1ロック状態、第2ロック状態、IGN接続位置からスタータ始動位置までを含む可動部の移動範囲において前記可動接点及び前記固定接点が接触するようにし、スタータ始動位置まで移動すると可動部が押してONにするスタータスイッチをスイッチ内部に設けたことを特徴とするプッシュスタートスイッチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007186118A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Tokai Rika Co Ltd シフト装置
KR101088370B1 (ko) 2009-02-23 2011-12-01 (주)지오시스템 차량용 스타트 버튼
CN103093983A (zh) * 2011-11-01 2013-05-08 欧姆龙株式会社 具有重置功能的开关

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