JP2005014096A - 媒体切断装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断手段に対し媒体を介して対向する部位を傷付けることなく媒体を確実に切断することができる媒体切断装置及びその媒体切断装置を備えた記録装置を提供すること。
【解決手段】搬送されてくる媒体を少なくとも搬送方向に切断可能な切断手段210に対し、前記媒体を介して対向する部位230に溝234を設ける。これにより、切断手段210に対し媒体を介して対向する部位230が、切断時に媒体を貫通する切断手段210により傷付けられることを防止することができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送されてくる媒体を少なくとも搬送方向に切断可能な切断手段を有する媒体切断装置及びその媒体切断装置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の記録装置の1つであるプリンタには、媒体である用紙をカッティングするカッタを備えたものがある。このカッタは、用紙を搬送するゴム製の搬送ローラ上に配設されており、搬送ローラまで切り込むことにより用紙をカッティングするようになっている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−2002号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したプリンタでは、カッタを用紙に押し付ける力(カッタ圧)が弱いと用紙を完全に切ることができず、カッタ圧が強過ぎると搬送ローラを深く切り込んでしまうおそれがある。この場合、搬送ローラは直ぐに傷んでしまうので、搬送ローラの交換時期が早まることになる。一方、カッタ圧を紙種に応じて自動的に設定するようにしたプリンタもあるが、全ての紙種を網羅することは困難であり、最適なカッタ圧になっていない場合も多々ある。
【0005】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、切断手段に対し媒体を介して対向する部位を傷付けることなく媒体を確実に切断することができる媒体切断装置及びその媒体切断装置を備えた記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の媒体切断装置では、搬送されてくる媒体を少なくとも搬送方向に切断可能な切断手段を有する媒体切断装置であって、前記切断手段に対し前記媒体を介して対向する部位に溝が設けられていることを特徴としている。これにより、切断手段に対し媒体を介して対向する部位が、切断時に媒体を貫通する切断手段により傷付けられることを防止することができる。
【0007】
また、前記溝は、搬送方向と直交する方向に所定ピッチで複数設けられていることを特徴としている。これにより、切断手段を搬送方向と直交する方向に移動させるとき、切断手段と溝とを一致させることにより、切断手段に対し媒体を介して対向する部位の傷付けを防止することができる。また、前記溝は、前記媒体を搬送する搬送ローラの周面に設けられていることを特徴としている。これにより、搬送ローラの傷付けを防止することができるので、搬送ローラの耐用期間を延ばすことができる。また、前記搬送ローラを搬送方向と直交する方向に移動させる移動手段を備えたことを特徴としている。これにより、切断手段と溝とを常に一致させることができるので、切断手段が搬送方向と直交する方向の任意の位置に移動しても、切断手段に対し媒体を介して対向する搬送ローラの部位の傷付けを完全に防止することができる。
【0008】
また、前記溝は、前記媒体の搬送を案内する搬送案内の案内面に設けられていることを特徴としている。これにより、搬送案内の案内面の傷付けを防止することができるので、搬送精度を向上させることができる。また、前記搬送案内を搬送方向と直交する方向に移動させる移動手段を備えたことを特徴としている。これにより、切断手段と溝を常に一致させることができるので、切断手段が搬送方向と直交する方向の任意の位置に移動しても、切断手段に対し媒体を介して対向する搬送案内の案内面の部位の傷付けを完全に防止することができる。
【0009】
上記目的達成のため、本発明の記録装置では、記録媒体に記録して当該記録部分を切断する記録装置であって、上記各媒体切断装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各媒体切断装置の作用を奏する記録装置を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係る媒体切断装置が適用された記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図、図3は、その断面図である。図1〜図3に示すインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの用紙幅を有するロール紙に記録できる大型のプリンタである。このインクジェット式プリンタ100は、本体部110内に記録部120と排紙部130と本実施形態に係る媒体切断装置200が配設され、本体部110を支える脚部140の間に給紙部150が配設された構成となっている。
【0011】
本体部110は、図1〜図3に示すように、記録部120と排紙部130を覆うプラスチックあるいは板金でなるハウジング111を備えている。そして、このハウジング111は、図1〜図3に示すように、上面及び前面が開放可能なように半透明もしくは透明のプラスチックあるいは板金でなる上蓋112及び前蓋113が配設されている。
【0012】
上蓋112は、図1〜図3に示すように、後部が回動可能に支持されており、ユーザが前部を持って押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、上蓋112を開けることにより記録部120及び排紙部130の上方を大きく開放することができるので、記録ヘッド121やキャリッジ122等のメンテナンス作業及び記録中や排紙中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うことができる。
【0013】
前蓋113は、図1〜図3に示すように、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、前蓋113を開けることにより記録部120及び排紙部130の下方を大きく開放することができるので、給紙中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うことができる。
【0014】
また、本体110の前面側から見て右側下部には、図1及び図2に示すように、各色のインクカートリッジ10を収納保持するホルダ本体161とその前面を覆うカバー162を有するインクカートリッジホルダ160が配設されている。このカバー162は、下部がホルダ本体161に対し回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、カバー162を開けることによりホルダ本体161を大きく開放することができるので、インクカートリッジ10の交換作業等を容易に行うことができる。
【0015】
さらに、本体110の前面側から見て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル170が配設されている。この操作パネル170は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。ユーザは、視認による確実な操作を行うことができるので、動作エラーや動作ミス等を無くすことができる。
【0016】
記録部120は、図2及び図3に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と記録を実行するための図示しない制御部とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入ったインクカートリッジ10とをつなぐインクチューブ124、ロール紙を搬送する紙送りローラ125とその従動ローラ126、ロール紙の浮き上がりを防止する図示しない紙吸引手段等を備えている。
【0017】
記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、ダークイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
【0018】
キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にベアリングを介して載置され、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。FFC123は、一端が制御部のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、記録信号を制御部から記録ヘッド121に送るようになっている。
【0019】
インクチューブ124は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10に繋がれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121に繋がれている。そして、インクチューブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド121に送るようになっている。
【0020】
紙送りローラ125は、図示しないモータから伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。従動ローラ126は、バネ等の付勢部材により紙送りローラ125に押圧されており、紙送りローラ125の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。そして、紙送りローラ125とその従動ローラ126は、給紙されるロール紙を挟持して送り出すようになっている。
【0021】
排紙部130は、図2及び図3に示すように、ロール紙を副走査方向に搬送して排紙する排紙ローラ131とその従動ローラ132等を備えている。排紙ローラ131は、モータから紙送りローラ125を介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。従動ローラ132は、バネ等の付勢部材により排紙ローラ131に押圧されており、排紙ローラ131の正回転駆動に追従して正回転するようになっている。排紙ローラ131とその従動ローラ132は、搬送されるロール紙を挟持して送り出すようになっている。
【0022】
媒体切断装置200は、記録完了したロール紙をカッティングするカッタ210、ロール紙の搬送を案内する搬送案内220、ロール紙を搬送する搬送ローラ230等を備えている。カッタ210は、図3に示すように、刃先が下方を向いた状態で、上下方向及び主走査方向さらに副走査方向に移動自在に配設されている。このカッタ210は、片刃もしくは両刃の刃先を備えており、切断方向が主走査方向及び副走査方向に方向変換可能なように構成されている。
【0023】
カッタ210を上下方向に移動させる手段としては、例えばソレノイドコイル、エアシリンダ、油圧シリンダ、モータとギア機構もしくはプーリ機構の組合せ等が用いられる。また、カッタ210を主走査方向へ移動させる手段としては、例えばモータとプーリ機構の組合せ等が用いられるが、キャリッジ122に直接取り付けるようにしても良い。また、カッタ210を副走査方向へ移動させる手段としては、例えばモータとギア機構の組合せ等が用いられる。また、カッタ210を主走査方向及び副走査方向へ方向変換させる手段としては、例えばモータとギア機構の組合せ等が用いられる。
【0024】
搬送案内220は、カッタ210及び記録ヘッド121の下方に配設されている。そして、搬送ローラ230は、カッタ210の直下であって搬送案内220の案内面220aと面一となるように埋設されている。搬送案内220は、紙送りローラ125から搬送ローラ230を通り排紙ローラ131を経て排紙口133に至る搬送経路を案内するようになっている。搬送ローラ230は、通常は金属製の軸にゴム製のローラが嵌入されているが、金属、ゴム、プラスチック等を任意に組合せて形成しても良い。
【0025】
図4は、上記搬送ローラ230の一部の詳細を示す斜視図である。この搬送ローラ230は、金属製の軸231にゴム製のローラ232が嵌入され、さらに搬送ローラ230全体を軸方向に移動させる軸方向移動手段233を備えている。ローラ232の外周面には、所定深さ、所定幅の円環状の溝234が軸方向に所定ピッチで複数形成されている。軸方向移動手段233は、例えばソレノイドコイル、エアシリンダ、油圧シリンダ、モータとギア機構もしくはプーリ機構の組合せ等で構成されており、搬送ローラ230を少なくとも溝234の形成ピッチ分移動するようになっている。
【0026】
このような溝234を設けることにより、図6に示すように、ロール紙Rを副走査方向にカッティングするためにカッタ210が下降した場合、カッタ210の刃先はロール紙Rを貫通したときに溝234内に入り込む。したがって、ローラ232の外周面の傷付けを防止することができる。なお、溝234は、カッタ210の刃先が入り込んでもローラ232の外周面等と干渉しない深さ及び幅に形成されている。
【0027】
さらに、溝234が軸方向に所定ピッチで複数形成されたローラ232を有する搬送ローラ230は、軸方向移動手段233により軸方向に溝234の形成ピッチ分移動するようになっている。したがって、カッタ210を主走査方向の任意の位置で停止させても、カッタ210と溝234を一致させることができ、その位置にてローラ232の外周面を傷付けずにロール紙を副走査方向にカッティングすることができる。なお、搬送ローラ230は配設しなくても良く、その場合は搬送案内220に溝を設ける必要があり、図5を参照して説明する。
【0028】
図5は、上記搬送案内220の一部の詳細を示す斜視図である。この搬送案内220は、上面に所定深さ、所定幅の副走査方向に延びる直線状の溝221が主走査方向に所定ピッチで複数形成され、同様の所定深さ、所定幅の主走査方向に延びる直線状の溝222が1本形成され、さらに搬送案内220全体を主走査方向に移動させる主走査方向移動手段223を備えている。主走査方向移動手段223は、例えばソレノイドコイル、エアシリンダ、油圧シリンダ、モータとギア機構もしくはプーリ機構の組合せ等で構成されており、搬送案内220を少なくとも溝221の形成ピッチ分移動するようになっている。
【0029】
このような溝221、222を設けることにより、図6に示すように、ロール紙Rを副走査方向、主走査方向にカッティングするためにカッタ210が下降した場合、カッタ210の刃先はロール紙Rを貫通したときに溝221、222内に入り込む。したがって、搬送案内220の上面の傷付けを防止することができる。なお、溝221、222は、カッタ210の刃先が入り込んでも搬送案内220の上面等と干渉しない深さ及び幅に形成されている。
【0030】
さらに、溝221が主走査方向に所定ピッチで複数形成された搬送案内220は、主走査方向移動手段223により主走査方向に溝221の形成ピッチ分移動するようになっている。したがって、カッタ210を主走査方向の任意の位置で停止させても、カッタ210と溝221を一致させることができ、その位置にて搬送案内220の上面を傷付けずにロール紙を副走査方向にカッティングすることができる。
【0031】
なお、溝221は副走査方向に延びるように形成されているので、カッタ210が副走査方向にも移動可能に構成された場合であっても、搬送案内220の上面を傷付けずにロール紙を副走査方向にカッティングすることができる。その場合、溝222も副走査方向に所定ピッチで複数形成し、搬送案内220を副走査方向に溝222の形成ピッチ分移動するように構成すれば、カッタ210を副走査方向の任意の位置で停止させても、カッタ210と溝222を一致させることができ、その位置にて搬送案内220の上面を傷付けずにロール紙を主走査方向にカッティングすることができる。
【0032】
脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142を備えている。そして、支持柱142の上部に本体部110が載置されネジ止め固定されるようになっている。支持柱142に移動用のコロ141が配設されていることにより、重量のある本体部110を所望の位置へスムーズに移動させて設置することができるようになっている。
【0033】
給紙部150は、図1及び図3に示すように、本体部110の下方であって脚部140の間に配設されており、ロール紙の両端を支持する一対の支持部151、ロール紙を給送する送り出しローラ152とピンチローラ153を備えている。さらに、支持部151が固定されているとともに、送り出しローラ152とピンチローラ153の各両端が軸支されている一対のアーム部154を備えている。このような構成の給紙部150の詳細について、さらに図7を参照して以下説明する。
【0034】
図7は、上記給紙部150の詳細を示す斜視図である。一対の支持部151は、対向配置される一対のアーム部154の対向面にそれぞれ固定して取り付けられている。そして、一対の支持部151は、軸受が内蔵されており、図8に示すロール紙Rの内周部に貫装されてロール紙Rを支持するスピンドル155の両端を回動自在に軸支持するようになっている。
【0035】
すなわち、スピンドル155は、中央にロール紙Rが嵌め込まれてロール紙Rの両側に一対のフランジ状のロール紙押さえ156が嵌め込まれ、一対の支持部151の間に架け渡されるようになっている。ユーザは、スピンドル155が取り付けられたロール紙を持ち上げて、スピンドル155の両端を一対の支持部151に嵌め込むのみでロール紙の装着を完了させることができるので、ロール紙のセッティング作業工数を大幅に減少させることができる。
【0036】
送り出しローラ152とピンチローラ153は、各両端が対向配置される一対のアーム部154の対向面にそれぞれ回動自在に軸支持されている。すなわち、送り出しローラ152とピンチローラ153は、一対のアーム部154の間に架け渡されるようにして配設されている。そして、送り出しローラ152の両端は一対のアーム部154の対向面の一定箇所に軸支持されているが、ピンチローラ153は送り出しローラ152に対して当接・離間可能なように、ピンチローラ153の両端軸は一対のアーム部154の対向面に設けられた例えば溝内を移動可能に軸支持されている。そして、ピンチローラ153は、送り出しローラ152に対して当接した位置及び離間した位置にて、例えばアーム部154の対向面に設けられた係止部材と付勢部材等を用いたロック機構によりロックされるようになっている。
【0037】
ユーザは、支持部151に内蔵されている軸受により、ロール紙の先端部を容易に引き出すことができるとともに、ピンチローラ153の移動機構により、ロール紙の先端部を送り出しローラ152とピンチローラ153の間に容易に挿入・挟持させることができるので、ロール紙のセッティング作業工数を大幅に減少させることができる。
【0038】
一対のアーム部154は、脚部140の2本の支持柱142の対向面にそれぞれ図示矢印方向に回動自在に取り付けられている。そして、一対のアーム部154の回動は、図9に示すロール紙のセッティング位置と図7に示すロール紙の給紙位置にて、例えば支持柱142の対向面に設けられた係止部材と付勢部材等を用いたロック機構によりロックされて位置決めされるようになっている。
【0039】
すなわち、一対のアーム部154をロール紙のセッティング位置に回動させたときは、送り出しローラ152とピンチローラ153はインクジェット式プリンタ100の前面側に飛び出し、一対のアーム部154をロール紙の給紙位置に回動させたときは、送り出しローラ152とピンチローラ153はインクジェット式プリンタ100の背面側に回り込んで、ロール紙の搬送経路と接続されるようになっている。
【0040】
ユーザは、ロール紙の先端部を送り出しローラ152とピンチローラ153の間に挿入・挟持させる際、インクジェット式プリンタ100の背面側に潜り込まなくても、インクジェット式プリンタ100の前面側にて通常の立ち位置で作業を行うことができるので、ロール紙のセッティング作業工数を大幅に減少させることができる。
【0041】
なお、上述した実施形態では、一対の支持部151は、対向配置される一対のアーム部154の対向面にそれぞれ固定して取り付けられ、アーム部154とともに回動する構成としたが、脚部140の2本の支持柱142の対向面に取り付けられたアーム部154の回動軸と同芯の軸にそれぞれ固定して取り付けるように構成しても同様の効果を奏する。すなわち、アーム部154の回動とは無関係に常に一定位置に固定された支持部151としても良い。
【0042】
このような構成において、インクジェット式プリンタ100の使用手順を図8〜図14を参照して説明する。先ず、図8(A)に示すように、ユーザは、スピンドル155に嵌め込まれている一対のロール紙押さえ156の一方をスピンドル155の一端から引き抜く。そして、図8(B)に示すように、ユーザは、スピンドル155の一端をロール紙Rの軸穴Cの一端から挿入して貫通させる。
【0043】
さらに、ユーザは、図8(C)に示すように、ロール紙Rの軸穴Cの一端をスピンドル155の他端側に挿入固定されている他方のロール紙押さえ156に嵌め込んで当接させる。続いて、ユーザは、一方のロール紙押さえ156をスピンドル155の一端から挿入して、ロール紙Rの軸穴Cの他端に嵌め込む。これにより、ロール紙Rはスピンドル155と共に回転可能となる。
【0044】
次に、ユーザは、例えば送り出しローラ152を手前に引いてアーム部154を揺動させ、ロール紙の給紙位置に位置決めされている状態(図7参照)にあるアーム部154を図9(A)に示すロール紙のセッティング位置に位置決めしてロックする。そして、ユーザは、スピンドル155が挿入されたロール紙Rを支持部151の上方へ持ち上げ、図9(B)に示すように、スピンドル155の両端部を各支持部151の窪み151aにそれぞれ嵌め込む。このように、スピンドル155の両端を一対の支持部151に嵌め込むのみでロール紙の装着を完了させることができるので、ロール紙のセッティング作業工数を大幅に減少させることができる。
【0045】
次に、図10(A)に示すように、ユーザは、ピンチローラ153を持ち上げて送り出しローラ152に対して離間させてロックする。そして、ロール紙Rの先端部を前方に引き出してピンチローラ153と送り出しローラ152の間に通す。続いて、図10(B)に示すように、ユーザは、ピンチローラ153を押し下げて送り出しローラ152に対して当接させてロックし、ロール紙Rの先端部をピンチローラ153と送り出しローラ152の間に挟持させる。このように、インクジェット式プリンタ100の前面側にて通常の立ち位置でロール紙の先端部を引き出して送り出しローラ152とピンチローラ153に挟持させることができるので、ロール紙のセッティング作業工数を大幅に減少させることができる。
【0046】
次に、図11(A)に示すように、ユーザは、例えば送り出しローラ152を奥へ押してアーム部154を揺動させ、ロール紙のセッティング位置に位置決めされている状態にあるアーム部154をロール紙の給紙位置に位置決めする。これにより、ピンチローラ153と送り出しローラ152の間に挟持されているロール紙Rの先端部歯、給紙案内157の入口に位置決めされる。
【0047】
ここで、ユーザが操作パネル170を操作してインクジェット式プリンタ100を起動させると、図11(B)に示すように、送り出しローラ152が回転を開始する。そして、ピンチローラ153と送り出しローラ152の間に挟持されているロール紙Rは、給紙案内157に案内されて上方の記録部120へ送り出される。そして、図12に示すように、ロール紙Rは、紙送りローラ125とその従動ローラ126に挟持されるとともに、排紙ローラ131とその従動ローラ132に挟持されて副走査方向に搬送されつつ主走査方向に移動する記録ヘッド121から吐出されるインク滴により所定の情報が記録される。
【0048】
この記録完了後、図13に示すように、ロール紙Rは、紙送りローラ125と排紙ローラ131の逆回転により逆搬送され、下降したカッタ210により副走査方向にカッティングされる。最後に、図14に示すように、主走査方向にもカッティングされたロール紙CRは、排紙ローラ131とその従動ローラ132に挟持されて排紙される。
【0049】
以上のように、本実施形態のインクジェット式プリンタ100によれば、カッタ210に対しロール紙を介して対向する搬送ローラ230の周面に溝234が設けられているので、ロール紙の切断時にロール紙を貫通するカッタ210により搬送ローラ230の周面が傷付けられることを防止することができる。そして、搬送ローラ230の耐用期間を延ばすことができる。また、溝234は、ロール紙の搬送方向と直交する方向に所定ピッチで複数設けられているので、カッタ210を搬送方向と直交する方向に移動させるとき、カッタ210と溝234とを一致させることにより、搬送ローラ230の周面の傷付けを防止することができる。
【0050】
また、搬送ローラ230を搬送方向と直交する方向に移動させる軸方向移動手段233を備えているので、カッタ210と溝234とを常に一致させることができ、カッタ210が搬送方向と直交する方向の任意の位置に移動しても、搬送ローラ230の周面の傷付けを完全に防止することができる。また、ロール紙の種類に応じてカッタ圧を微妙に変化させて設定する必要が無くなるので、カッタ圧をラフに設定してもロール紙を確実にカッティングすることができる。
【0051】
また、カッタ210に対しロール紙を介して対向する搬送案内220の上面に溝221、222が設けられているので、ロール紙の切断時にロール紙を貫通するカッタ210により搬送案内220の上面が傷付けられることを防止することができ、搬送精度を向上させることができる。また、搬送案内220を搬送方向と直交する方向に移動させる主走査方向移動手段223を備えているので、カッタ210と溝221を常に一致させることができ、カッタ210が搬送方向と直交する方向の任意の位置に移動しても、搬送案内220の上面の傷付けを完全に防止することができる。
【0052】
以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。例えば、上述した実施形態では、記録装置としてインクジェット式プリンタを例に説明したが、これに限定されるものではなく、媒体切断装置を使用する記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。さらに、媒体を切断する装置であれば記録装置に限定されるものではなく、記録装置以外の装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る媒体切断装置が適用された記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。
【図3】図1のプリンタの主要部の断面図である。
【図4】図1のプリンタの搬送ローラの一部の詳細を示す斜視図である。
【図5】図1のプリンタの搬送案内の一部の詳細を示す斜視図である。
【図6】搬送ローラ、搬送案内の溝とカッタの位置関係を示す図である。
【図7】図1のプリンタの使用手順を示す第1の図である。
【図8】図1のプリンタの使用手順を示す第2の図である。
【図9】図1のプリンタの使用手順を示す第3の図である。
【図10】図1のプリンタの使用手順を示す第4の図である。
【図11】図1のプリンタの使用手順を示す第5の図である。
【図12】図1のプリンタの使用手順を示す第6の図である。
【図13】図1のプリンタの使用手順を示す第7の図である。
【図14】図1のプリンタの使用手順を示す第8の図である。
【符号の説明】
10 インクカートリッジ、100 インクジェット式プリンタ、110 本体部、111 ハウジング、112 上蓋、113 前蓋、120 記録部、121 記録ヘッド、122 キャリッジ、123 FFC、124 インクチューブ、125 紙送りローラ、126 従動ローラ、127 レール、128 キャリッジベルト、130 排紙部、131 排紙ローラ、132 従動ローラ、140 脚部、141 コロ、142 支持柱、150 給紙部、151 支持部、152 送り出しローラ、153 ピンチローラ、154 アーム部、155 スピンドル、156 ロール紙押さえ、157 給紙案内、160 インクカートリッジホルダ、161 ホルダ本体、162 カバー、170 操作パネル、200 媒体切断装置、210 カッタ、220 搬送案内、220a 案内面、221、222、234 溝、230 搬送ローラ、231 軸、232 ローラ、233 軸方向移動手段

Claims (7)

  1. 搬送されてくる媒体を少なくとも搬送方向に切断可能な切断手段を有する媒体切断装置であって、
    前記切断手段に対し前記媒体を介して対向する部位に溝が設けられていることを特徴とする媒体切断装置。
  2. 前記溝は、搬送方向と直交する方向に所定ピッチで複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の媒体切断装置。
  3. 前記溝は、前記媒体を搬送する搬送ローラの周面に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の媒体切断装置。
  4. 前記搬送ローラを搬送方向と直交する方向に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の媒体切断装置。
  5. 前記溝は、前記媒体の搬送を案内する搬送案内の案内面に設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の媒体切断装置。
  6. 前記搬送案内を搬送方向と直交する方向に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の媒体切断装置。
  7. 記録媒体に記録して当該記録部分を切断する記録装置であって、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の媒体切断装置を備えたことを特徴とする記録装置。
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