JP2005014058A - 圧延機の板厚制御方法及び板厚制御装置 - Google Patents

圧延機の板厚制御方法及び板厚制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】圧延材の板厚情報に基づいて板厚予測モデルの修正を行い、この予測板厚制御モデルに基づいて圧延機を制御する。
【解決手段】板厚予測モデルを用いて圧延材2の板厚を予測し、その予測板厚と圧延材2の実績板厚とから算出される板厚情報に基づいて圧延機1の制御を行う圧延機の板厚制御方法において、前記板厚情報を用いて板厚予測モデルの修正を行うと共に、修正された板厚予測モデルから得られる予測板厚を基に圧延機1を制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧延機の板厚制御方法及びその板厚制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
厚鋼板等の圧延材を圧延する際の板厚制御方法としては、一般的にゲージメータ方式とフィードバック方式とが知られている。
ゲージメータ方式とは、圧延機の圧延荷重をミル定数で除算して得た制御量により板厚を制御するものである。しかし、このゲージメータ方式では、圧下位置誤差、ミル定数誤差などの影響を排除することができず、目標とする板厚が得られないことがあった。
【0003】
フィードバック方式は、圧延機出側の板厚計により測定された実績板厚と目標板厚との偏差を求め、求めた実績板厚偏差を板厚制御系にフィードバックすることにより所定の板厚を得るものである。しかしながら制御位置と測定位置とのずれに起因するむだ時間の影響を排除することが困難であった。
これら2つの方式の欠点を補うものとして、特許文献1に記載された技術が公知となっている。この技術は、ゲージメータ方式に基づく予測板厚と目標板厚との偏差(予測板厚偏差)を求めると共に、実績板厚と目標板厚との偏差(実績板厚偏差)を求め、トラッキング処理を行ってむだ時間を考慮した上で、両偏差の差分値を求め、この差分値が0となるように圧延機を調整するのものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−61518 (第3〜4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、予測板厚偏差と実績板厚偏差との差を0にすることに着目して圧延機を制御するものであって、実績板厚と目標板厚とを一致させるような制御を行うものではなかった。したがって、例えば、圧延機出側の実績板厚と目標板厚とにずれ(オフセット)が生じていた場合、この技術をもってかかるオフセットを0とすることは困難であった。
また、実際の厚鋼板等の圧延工程においては、実績板厚と目標板厚とにずれが生じる可能性があり、そのような状況に対応できる制御方法が必要とされていた。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、圧延材の板厚情報に基づいて、板厚予測モデルの修正を行うと共に圧延機を制御することで、圧延機出側の実績板厚と目標板厚とを一致させ高精度な圧延を行うことのできる圧延材の板厚制御方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明方法における課題解決のための技術的手段は、圧延機の圧延情報を基に板厚予測モデルを用いて圧延材の板厚を予測し、その予測板厚と圧延材の実績板厚とから算出される板厚情報に基づいて圧延機の制御を行う圧延機の板厚制御方法において、前記板厚情報を用いて板厚予測モデルの修正を行うと共に、修正された板厚予測モデルから得られる予測板厚を基に圧延機を制御することを特徴とする。
【0008】
この技術的手段によれば、圧延情報を基にして修正された板厚予測モデルを用いて、高精度の板厚制御を実現することが可能となる。
また、本発明方法における課題解決のための技術的手段は、板厚予測モデルを用いて圧延機出側での圧延材の予測板厚を計算した後に、予測板厚と目標板厚との偏差である予測板厚偏差を算出し、圧延機出側にて圧延材の実績板厚を計測した後に、実績板厚と目標板厚との偏差である実績板厚偏差を算出し、実績板厚偏差と予測板厚偏差との差分値を前記板厚情報として算出し、当該差分値で板厚予測モデルの修正を行うと共に、修正後の板厚予測モデルを基に算出される予測板厚偏差が零になるように圧延機を制御することを特徴とする。
【0009】
この技術的手段によれば、実績板厚偏差と予測板厚偏差との差分値(圧延情報)で板厚予測モデルの修正を行うことができ、かかる修正後の板厚予測モデルから算出される予測板厚偏差が零になるように圧延機を制御することで、高精度の板厚制御を実現することが可能となる。
また、本発明方法における課題解決のための技術的手段は、前記予測板厚偏差又は実績板厚偏差に平滑化処理を施すことを特徴とする。
この技術的手段によれば、予測板厚偏差や実績板厚偏差に含まれているノイズ成分を平滑化処理により除去することができるようになる。
【0010】
また、本発明方法における課題解決のための技術的手段は、前記予測板厚偏差に対応する圧延材上の点が、板厚計測位置に達するまでトラッキングした後、実績板厚を計測し、この実績板厚に基づく実績板厚偏差と予測板厚偏差との差分値を求めることを特徴とする。
この技術的手段によれば、予測板厚偏差に対応する圧延材上の点が、板厚計測位置に達するまで追跡した上で、その点での実績板厚を計測することで、予測板厚偏差のむだ時間を補償することができるようになる。
【0011】
また、本発明方法における課題解決のための技術的手段は、前記課題解決のための技術的手段のいずれかを、圧延パス中に複数回行うことを特徴とする。
この技術的手段によれば、一回の圧延パス中に、板厚予測モデルの修正を複数回行うことができ、高精度の板厚制御を実現することが可能となる。
また、本発明装置における課題解決のための技術的手段は、板厚予測モデルから得られる圧延材の予測板厚と目標板厚との偏差である予測板厚偏差を算出する第1算出手段と、圧延材の実績板厚と目標板厚との偏差である実績板厚偏差を算出する第2算出手段と、前記予測板厚偏差と実績板厚偏差との差分値を算出し、この差分値で前記板厚予測モデルの修正を行う第3算出手段と、前記第1算出手段から出力される予測板厚偏差が零になるように圧延機を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
この技術的手段によれば、第1算出手段で予測板厚偏差を算出し、第2算出手段で実績板厚偏差を算出し、第3算出手段において、予測板厚偏差と実績板厚偏差との差分値を算出した上で、この差分値を用いて板厚予測モデルの修正を行い、制御手段で、第1算出手段から出力される予測板厚偏差が零になるように圧延機を制御することが可能となる。
また、本発明装置における課題解決のための技術的手段は、前記第1算出手段は、圧延機出側での圧延材の予測板厚を板厚予測モデルを用いて算出する板厚予測部と、算出された予測板厚と目標板厚との偏差である予測板厚偏差を算出し且つ制御手段に出力する偏差算出部と、前記予測板厚偏差に平滑化処理を施す平滑化処理部とを有し、前記第2算出手段は、圧延機出側で計測された圧延材の実績板厚と目標板厚との偏差である実績板厚偏差を算出する偏差算出部と、算出された実績板厚偏差に平滑化処理を施す平滑化処理部とを備え、前記第3算出手段は、平滑処理後の予測板厚偏差に対応する圧延材上の点が板厚計側位置に達するまで追跡するトラッキング処理部と、トラッキング処理後の予測板厚偏差と平滑処理後の実績板厚偏差との差分値を求め、当該差分値で板厚予測モデルの修正を行う差分値算出部とを有することを特徴とする。
【0013】
この技術的手段によれば、板厚予測部で予測板厚を予測し、第1算出手段の偏差算出部で予測板厚偏差を算出し、第1算出手段の平滑化処理部で前記予測板厚偏差に平滑化処理を施すことができるようになる。
また、第2算出手段の偏差算出部で実績板厚偏差を算出し、第2算出手段の平滑化処理部で実績板厚偏差に平滑化処理を施すことができるようになる。
また、第3算出手段のトラッキング処理部で、平滑化処理後の予測板厚偏差が有するむだ時間を補償した上で、差分算出部で予測板厚偏差と実績板厚偏差との差分値を計算し板厚予測部へフィードバックすることが可能となる。
【0014】
また、第1算出手段の偏差算出部の出力を基に、制御手段は圧延機を制御することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる圧延機の板厚制御方法及び板厚制御装置を、厚鋼板のリバース圧延を行う圧延機を例示して説明する。
圧延材である厚鋼板は、加熱されたスラブが単一の圧延機に導入され、複数回(複数パス)往復圧延を施されることで製造されている。
図1に示す如く、圧延機1は、圧延材2を圧延する一対のワークロール3とそれをバックアップする一対のバックアップロール4とを有している。さらに、圧延機1には、圧延荷重を計測するための圧延荷重計5と、ワークロール3間のギャップ(ロール間隙)を変更する圧下手段6とが備えられている。圧延機1の出側には、圧延材2の出側板厚を計測するための板厚計7が設けられている。
【0016】
板厚制御装置は、圧延材2の厚みを制御するための板厚制御系8を備えている。
板厚制御系8は、板厚予測モデルから得られる圧延材2の予測板厚と目標板厚との偏差である予測板厚偏差を算出する第1算出手段9と、圧延材2の実績板厚と目標板厚との偏差である実績板厚偏差を算出する第2算出手段10と、前記予測板厚偏差と実績板厚偏差との差分値を算出し、この差分値で前記板厚予測モデルの修正を行う第3算出手段11とを備えている。
【0017】
さらに、前記第1算出手段9から出力される予測板厚偏差が零になるように圧延機1を制御する制御手段12を有している。
前記第1算出手段9は、板厚予測部13と、偏差算出部14と、平滑化処理部15とから構成されている。
前記板厚予測部13は、ロードセル等で構成されている圧延荷重計5から出力される圧延機1の圧延荷重Fを入力とし、板厚予測モデルを用いて圧延機出側の予測板厚を計算し出力するものである。
【0018】
前記偏差算出部14は、予測板厚を入力値として、この予測板厚と目標板厚との偏差である予測板厚偏差を算出し出力するものである。
前記平滑化処理部15は、入力された予測板厚偏差に、例えば移動平均処理(ローパスフィルタ処理)などの平滑化処理を施したものを出力をする。
一方、第2算出手段10は、偏差算出部16と平滑化処理部17とを有するものであって、前記偏差算出部16には、前記板厚計7で計測された圧延材2の実績板厚が入力され、この実績板厚と目標板厚との偏差である実績板厚偏差を算出し出力するようになっている。
【0019】
前記平滑化処理部17は、入力された実績板厚偏差に、例えば移動平均処理(ローパスフィルタ処理)などの平滑化処理を施した上で出力をするものである。
前記第3算出手段11は、トラッキング処理部18と、差分値算出部19とを備えている。
トラッキング処理部18は、平滑処理後の予測板厚偏差に対応する圧延材2上の点を板厚計7の直下まで追跡し、その位置に達した際に予測板厚偏差を出力するものである。例えば、トラッキング処理部18が構成されているコンピュータのメモリ上に前記予測板厚偏差を格納する。その後、圧延材上の点が板厚計の直下に来るまでの時間(むだ時間)が経過した後、メモリに格納されている、むだ時間前の予測板厚偏差を取り出して出力するようにする。
【0020】
前記差分値算出部19は、入力されたトラッキング処理後の予測板厚偏差と平滑処理後の実績板厚偏差との差分値を求め、当該差分値を出力するものである。
前記制御手段12は、第1算出手段9の偏差算出部14から出力された予測板厚偏差を入力として、かかる予測板厚偏差を零とするように、圧延機1を制御するものである。すなわち、圧延機1の圧下手段6を作動させ、圧延荷重Fやロール間隙Sを調整するようにしている。
なお、前記板厚制御系8は、圧延機1の外部に設けられたコンピュータや圧延制御コントローラで構成されており、オンラインで圧延機1の圧下特性の計算を行い且つ制御するようになっている。
【0021】
前記板厚制御装置の動作、すなわち圧延機出側の実績板厚(測定板厚)と目標板厚とを一致させるべく圧延機1を制御する方法について、図2のフローチャート、図3のブロック図に基づいて、以下説明する。
ある圧延パスにおいて、圧延材2の圧延が始まった後、圧延荷重計5から出力された圧延機1の圧延荷重Fを入力として、板厚予測部13にて圧延機出側の予測板厚hgを算出する。(S1)
予測板厚hgは[数1]に示すような板厚予測モデルを用いる。
【0022】
【数1】
Figure 2005014058
【0023】
ここで、Sはロール間隙の初期値、Mは圧延機1のミル定数、ERRは後述する実績板厚偏差Δhγと予測板厚偏差Δhgとの差分値(板厚誤差補正項)である。
次に、算出された予測板厚hgを入力とし、この予測板厚hgと圧延機出側の目標板厚haimとの差である予測板厚偏差Δhgを偏差算出部14で計算する。(S2)
計算には[数2]を用いる。
【0024】
【数2】
Figure 2005014058
【0025】
算出された予測板厚偏差Δhgに対しては、ノイズ除去を目的として平滑化処理を行う。例えば、平滑化処理部15をコンピュータ上に実現しておき、各制御周期ごとに得られたΔhgをコンピュータメモリ等に蓄えておいて、複数のΔhgの移動平均を取るようにするとよい。(S3)
これにより、Δhgの高周波成分が除去され、平滑化されることになる。
一方、上記ステップ(S1〜S3)の処理中に、板厚計7により圧延材2の実際の板厚である実績板厚hγを計測し、この実績板厚hγと目標板厚haimとの偏差である実績板厚偏差Δhγを偏差算出部16にて算出する。算出には[数3]を用いる。(S8)
【0026】
【数3】
Figure 2005014058
【0027】
このようにして得られた実績板厚偏差Δhγに対しても、ノイズ除去の目的のため平滑化処理を行う。例えば、コンピュータ上に実現された平滑化処理部17において、各制御周期ごとに得られたΔhγをコンピュータメモリ等に蓄えておき、現在から過去に向かって連続する複数のΔhγの移動平均(ローパスフィルタ処理)を取るようにするとよい。(S9)
また、トラッキング処理部18では、平滑化処理が施された予測板厚誤差Δhgが検出される圧延材2上の点に着目し、かかる検出点を追跡(トラッキング)することで、検出点が板厚計7の測定点すなわち板厚計7の略真下に到達することを確認する。(S4)
その後、予測板厚偏差Δhgと実績板厚偏差Δhγとの差分値ERRを[数4]により計算する。(S5)
この処理ステップは差分値算出部19にて実行されるようになっている。
【0028】
【数4】
Figure 2005014058
【0029】
さらに、前記差分値算出部19は、差分値ERRを板厚予測モデル[数1]に反映させ、予測板厚モデル[数1]に対して変更を行うようにしている。(S6)
なお、S2ステップで算出された予測板厚偏差Δhgは、S7ステップへ入力され、Δhgが0になるように、制御手段12により圧下手段6を操作して圧延機1の圧延荷重Fやロール間隙Sを調整するようになっている。
より詳しくは、制御手段12の中に設けられたPI制御器等に、このΔhgを入力値として入力し、得られる出力値で圧下手段6を制御するようにしている。(S7)
以上のステップS1〜S9を制御周期(数十msec)毎に行うようにしている。換言すれば、1回の圧延パス中に、ステップS1〜S9を複数回繰り返して行うことで、制御周期毎に板厚予測モデルに対して修正を施し、修正済みの板厚予測モデルに基づいて、圧延機1の圧下特性を制御するようにしている。
【0030】
なお、1回目の処理ルーチンでは、修正が施されていない板厚予測モデルにより、圧延機1が制御されることになるが、2回目以降の処理ルーチンでは、修正済みの板厚予測モデルによる圧延機1の制御が行われることになり、実際上何ら問題はない。
本実施形態の板厚制御方法を圧延機1に適用した際に計測された板厚データを図4に例示する。
この図の横軸は圧延を始めてからの経過時間であり、縦軸は実績板厚偏差Δhγである。時刻が圧延開始から約25secの時点より板厚予測モデルの誤差が補正され、約100μmあった目標板厚haimと実績板厚hgとのずれ(オフセット)も時刻30sec以降には略零になっている。すなわち、本実施形態の板厚制御方法を適用することで、圧延機出側の実績板厚と目標板厚との偏差を無くし、高精度の板厚制御ができるようになった。
【0031】
なお、本発明にかかる圧延機の板厚制御方法及びその板厚制御装置は、上記実施の形態に限定されるものではない。
すなわち、圧延機1として厚鋼板のリバース圧延機を例示しているが、薄鋼板用のタンデム圧延機に適用することも可能である。
また、予測板厚モデルはゲージメータ方式を基にしたものであるが、他の予測式を基礎として、そのなかに差分値ERRを含むような形式であってもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、圧延材の板厚情報に基づいて、板厚予測モデルの修正を行うと共に圧延機を制御することで、圧延機出側の実績板厚と目標板厚とを一致させ、高精度に圧延を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧延材の板厚制御装置を示す概念図である。
【図2】圧延材の板厚制御方法のフローチャートである。
【図3】圧延材の板厚制御方法のブロック図である。
【図4】圧延材の板厚制御方法を適用した場合の実績板厚偏差を例示した図である。
【符号の説明】
1 圧延機
2 圧延材
8 板厚制御系
12 制御手段
13 板厚予測部
14 (第1算出手段の)偏差算出部
15 (第1算出手段の)平滑化処理部
16 (第2算出手段の)偏差算出部
17 (第2算出手段の)平滑化処理部
18 トラッキング処理部
19 差分値算出部

Claims (7)

  1. 圧延機の圧延情報を基に板厚予測モデルを用いて圧延材の板厚を予測し、その予測板厚と圧延材の実績板厚とから算出される板厚情報に基づいて圧延機の制御を行う圧延機の板厚制御方法において、
    前記板厚情報を用いて板厚予測モデルの修正を行うと共に、修正された板厚予測モデルから得られる予測板厚を基に圧延機を制御することを特徴とする圧延機の板厚制御方法。
  2. 板厚予測モデルを用いて圧延機出側での圧延材の予測板厚を計算した後に、予測板厚と目標板厚との偏差である予測板厚偏差を算出し、
    圧延機出側にて圧延材の実績板厚を計測した後に、実績板厚と目標板厚との偏差である実績板厚偏差を算出し、
    実績板厚偏差と予測板厚偏差との差分値を前記板厚情報として算出し、
    当該差分値で板厚予測モデルの修正を行うと共に、修正後の板厚予測モデルを基に算出される予測板厚偏差が零になるように圧延機を制御することを特徴とする請求項1に記載の圧延機の板厚制御方法。
  3. 前記予測板厚偏差又は実績板厚偏差に平滑化処理を施すことを特徴とする請求項2に記載の圧延機の板厚制御方法。
  4. 前記予測板厚偏差に対応する圧延材上の点が、板厚計測位置に達するまでトラッキングした後、実績板厚を計測し、この実績板厚に基づく実績板厚偏差と予測板厚偏差との差分値を求めることを特徴とする請求項2又は3に記載の圧延機の板厚制御方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された圧延材の板厚制御方法を、圧延パス中に複数回行うことを特徴とする圧延機の板厚制御方法。
  6. 板厚予測モデルから得られる圧延材の予測板厚と目標板厚との偏差である予測板厚偏差を算出する第1算出手段と、
    圧延材の実績板厚と目標板厚との偏差である実績板厚偏差を算出する第2算出手段と、
    前記予測板厚偏差と実績板厚偏差との差分値を算出し、この差分値で前記板厚予測モデルの修正を行う第3算出手段と、
    前記第1算出手段から出力される予測板厚偏差が零になるように圧延機を制御する制御手段とを有することを特徴とする圧延機の板厚制御装置。
  7. 前記第1算出手段は、圧延機出側での圧延材の予測板厚を板厚予測モデルを用いて算出する板厚予測部と、算出された予測板厚と目標板厚との偏差である予測板厚偏差を算出し且つ制御手段に出力する偏差算出部と、前記予測板厚偏差に平滑化処理を施す平滑化処理部とを有し、
    前記第2算出手段は、圧延機出側で計測された圧延材の実績板厚と目標板厚との偏差である実績板厚偏差を算出する偏差算出部と、算出された実績板厚偏差に平滑化処理を施す平滑化処理部とを備え、
    前記第3算出手段は、平滑処理後の予測板厚偏差に対応する圧延材上の点が板厚計側位置に達するまで追跡するトラッキング処理部と、トラッキング処理後の予測板厚偏差と平滑処理後の実績板厚偏差との差分値を求め、当該差分値で板厚予測モデルの修正を行う差分値算出部とを有することを特徴とする請求項6に記載の圧延機の板厚制御装置。
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