JP2005013129A - 播種機 - Google Patents

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Seiji Kamikajisako
省志 上梶迫
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KEIBUNSYA SEISAKUSHO KK
Keibunsha Seisakusho Co Ltd
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KEIBUNSYA SEISAKUSHO KK
Keibunsha Seisakusho Co Ltd
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Abstract

【課題】製造コストが低廉で、ローターの回転不良や変形が発生しない播種機を提供する。
【解決手段】ローター10をステーター20を中心として連続的に回転させ、ローター10に設けたノズル12にステーター20から供給される負圧を作用させ、ノズル12に種子Sを吸着させた後、ローター10を所定距離回転させた時点で、ノズル12にステーター20から正圧を作用させ、その正圧によって種子Sを離脱させる播種機において、ローター10の内周面とステーター20の外周面との間に、ローター10内周面とステーター20外周面とが摺接しない程度に十分な間隙を形成して負圧間隙部15とし、正圧孔部21に摺動子25を設け、その摺動子25の前端部をローター10の内周面に弾接させ、ステーター20から供給される正圧をノズル12に供給する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負圧と正圧の作用を利用して種を播く播種機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、負圧と正圧の作用を利用して種を等間隔に播くことのできる播種機が使用されている。この播種機は、ローターを、ステーターを軸としてその外周面を摺動させながら回転させ、ローターに設けたノズルにステーターから供給される負圧を作用させ、ノズル12に穿設した吸引口に種を吸着させる。そして、ローターをほぼ3/4回転させた時点で、ノズルにステーターから正圧を作用させ、その正圧によって種を吸引口から離脱させるものである。
【0003】
また、この従来の播種機は、種子を収納する播種ユニット30を本体フレームに一体的に固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の播種機は、種を等間隔に播くことができるという利点を有するが、解決すべき大きな問題がある。すなわち、当該播種機は、ローターをステーターを軸としてその外周面を摺動させながら回転させて、当該ローターにステーターから供給される負圧と正圧を作用させるために、ローターの内周面とステーターの外周面とを密に接触させる必要がある。そのため、当該ローターの内周面とステーターの外周面に精密加工を施すことが要求され、製造コストが高価となっていた。
【0005】
また、播種機は埃等の発生しやすい田畑で使用するため、ローターの内周面とステーターの外周面との間に埃等が侵入して、ローターの回転不良が発生し易いと言った問題もあった。
【0006】
さらに、通常、ローターは樹脂製であるため、回転による摩擦熱で熱膨張し、変形し易いと言った問題もあった。
【0007】
またさらに、この従来の播種機は、種子を収納する播種ユニット30を本体フレームに一体的に固定しているので、着脱することができず、よって、種子の交換やメンテナンスが困難であると言った問題もあった。
【0008】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、製造コストが低廉で、ローターの回転不良や変形が発生せず、また、播種ユニット30に収納する種子の交換やメンテナンスの容易な播種機を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1乃至図3を参照して説明する。第一の発明は、ローター10をステーター20を中心として連続的に回転させ、前記ローター10に設けたノズル12にステーター20から供給される負圧を作用させ、当該ノズル12に穿設した吸引口13に種子Sを吸着させた後、ローター10を所定距離回転させた時点で、ノズル12にステーター20の正圧孔部21から正圧を作用させ、その正圧によって種子Sを吸引口13から離脱させる播種機において、前記ローター10の内周面とステーター20の外周面との間に、ローター10内周面とステーター20外周面とが摺接しない程度に十分な間隙を形成すると共に、当該間隙を、前記ステーター20から供給される負圧を作用させた負圧間隙部15とし、前記正圧孔部21に、バネ27を介して、通気路25を有する摺動子25を設け、その摺動子25の前端部を回転する前記ローター10の内周面に弾接させ、前記ステーター20から供給される正圧を、一時的に前記通気路25を通して前記ノズル12に供給するものである。
【0010】
第二の発明は、第一の発明において、多数の種子Sを収納し、当該種子Sをノズル12の吸引口13に供給する播種ユニット30を、着脱自在に設たものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る播種機の実施形態を、図1乃至図3に示す。これは、不動に設けたステーター20を中心としてローター10を連続的に回転させ、ローター10に設けたノズル12にステーター20から供給される負圧を作用させ、そのノズル12に穿設した吸引口13に種子Sを吸着させた後、当該ローター10を所定距離回転させた時点で、ノズル12にステーター20の正圧孔部21から正圧を作用させ、その正圧によって種子Sを吸引口13から離脱させるタイプの播種機である。
【0012】
ステーター20には、負圧間隙部15に負圧を供給する負圧通路23と、正圧孔部21に連結する正圧通路22を設けている。また、ノズル12は、ローター10に放射状に等間隔で形成した八つの取付孔部11のそれぞれに嵌入組付けしている。当該ノズル12の外周面にはOリング14を嵌合し、取付孔部11の内周面に密着させている。
【0013】
そして、ローター10の内周面とステーター20の外周面との間に、当該内周面と外周面とが摺接しない程度の十分に大きな間隙を形成している。また、この間隙を、ステーター20から供給される負圧を常時作用させた負圧間隙部15としている。
【0014】
さらに、ステーター20の正圧孔部21に、バネ27を介して、その中心部に長手方向に通気路25を形成した摺動子25を設け、その摺動子25の前端部をローター10の内周面に弾接させている。これにより、ステーター20から供給される正圧を、通気路26を通してノズル12に供給する。摺動子25の外周面にもOリング14を嵌合している。
【0015】
なお、この播種機は、ローター10およびステーター20を左右に設けてそれぞれから種子Sを播くことのできる2条型である。また、駆動輪である前輪1とローター10とを分配軸3を介してチェーン2で連結して当該ローター10を回転させ、分配軸3とローター10とはカップリング4によって連結している。また、負圧を発生させるための真空ポンプ(図示せず)と、当該真空ポンプおよび前輪1を駆動させるためのバッテリーは、作業者が背負う構成としている。なお、ステーター20を方向を180°変えることにより、同一のステーター20を左用と右用の両方に対応させることができる。図中、符合5はスプロケットで、符合6はベアリングである。
【0016】
摺動子25は、全体としては中心軸Q−Qを前後水平方向に向けた円柱状をしており、前端面41は母線を水平方向に沿わせた円筒部となっており、外周面にはOリング14を装着する環状溝42が設けられてあり、中心軸Q−Qに沿って前部には小径孔43が設けてあり、後部には小径孔43に連続する大径孔44が設けてあり、更に大径孔44に連通する水平左右方向の透孔45が設けてある。従って、正圧空気は、透孔45,大径孔44,小径孔43を経て、ノズル12に至る。また前端面41の円筒部の曲率半径は、ローター10の内周面10aの半径に一致している。
【0017】
この播種機の作用について、以下説明する。まず、ステーター20の負圧通路23を通して負圧間隙部15に負圧を作用させると共に、ローター10を連続的に回転させる。これにより、ローター10に取り付けられているノズル12内に負圧が作用し、当該負圧によって、その吸引口13に播種ユニット30から供給される種子Sを吸着させる。当該ノズル12は、ローター10の回転と共にそのまま回転し、ほぼ3/4回転した時点で、摺動子25の前端が取付孔部11の後端に一時的に合致する。この合致は、バネ27の作用によって気密に行われる。これにより、ステーター20の正圧通路22から供給される正圧が、摺動子25の通気路25を通過してノズル12内に至り、その正圧によって種子Sが吸引口13から離脱して、地面に落下する。
【0018】
種子Sを落としたノズル12は、そのまま回転を続け、再び播種ユニット30の種子Sを吸着して、上記した動作を行う。こうした動作を繰り返すことにより、多数の種子Sを連続的に、かつ等間隔で播くことができる。
【0019】
こうした作用を発揮する本実施形態における播種機は、ローター10の内周面とステーター20の外周面との間に、当該内周面と外周面とが摺接しない程度の十分に大きな間隙(負圧間隙部15)を形成しているので、少なくともステーター20外周面には精密加工を施す必要がない。よって、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0020】
なお、ローター10の内周面は、摺動子25の前端が弾接するのである程度の精密加工を施す必要があるが、摺動子25の前端が弾接する面積は、従来技術のようなステーター20の外周面が接触する面積より小さいので、その分、精密加工の施工面積が小さく、よって製造コストを抑えることができる。
【0021】
また、ローター10とステーター20との間に形成した負圧間隙部15は十分に大きいので、そこに埃等が侵入してもローター10が回転不良を起こすといった問題が発生しない。さらに、ローター10の内周面にはステーター20の外周面を摺接させないので、摩擦熱によって熱膨張し変形すると行った問題も未然に防止することができる。
【0022】
なお、本実施形態における播種機は、多数の種子Sを収納し、その種子Sをノズル12の吸引口13に供給する播種ユニット30を、着脱自在に設けている。従って、必要に応じて自在に取り外すことができ、種子Sの交換やそのメンテナンスを容易に行うことができる。なお、着脱自在に設ける手段は限定されず、ボルトやナットによって行うこともできるし、嵌め込み式に行うこともできる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る播種機は、ローター10の内周面とステーター20の外周面との間に、当該内周面と外周面とが摺接しない程度の十分な間隙(負圧間隙部15)を形成しているので、少なくともステーター20外周面に精密加工を施す必要がない。よって、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0024】
また、この負圧間隙部15は十分に大きいので、そこに埃等が侵入してもローター10が回転不良を起こすといった問題も発生しない。さらに、ローター10がステーター20との摩擦熱によって熱膨張して変形すると行った問題も防止することができる。
【0025】
請求項2に記載の発明に係る播種機は、請求項1に記載の発明と同様に、製造コストの低廉化およびローター10の回転不良の防止さらにはその変形を未然に防止することができる。また、播種ユニット30を、着脱自在に設けているので、種子Sの交換やそのメンテナンスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る播種機の実施形態を示す概略全体側面図である。
【図2】図1に示す播種機の要部概略平面図である。
【図3】図1に示す播種機の要部概略側面図である。
【図4】摺動子の一部切欠側面図である。
【図5】摺動子の一部切欠平面図である。
【図6】摺動子の一部切欠正面図である。
【符号の説明】
1 前輪
2 チェーン
3 分配軸
4 カップリング
5 スプロケット
6 ベアリング
10 ローター
10a ローターの内周面
11 取付孔部
12 ノズル
13 吸引口
14 Oリング
15 負圧間隙部
20 ステーター
21 正圧孔部
22 正圧通路
23 負圧通路
25 摺動子
26 通気路
27 バネ
30 種子ユニット
41 前端面
42 環状溝
43 小径孔
44 大径孔
45 透孔
S 種子

Claims (1)

  1. ローター(10)をステーター(20)を中心として連続的に回転させ、前記ローターに設けたノズル(12)にステーターから供給される負圧を作用させ、該ノズルに穿設した吸引口(13)に種子(S)を吸着させた後、該ローターを所定距離回転させた時点で、ノズルにステーターの正圧孔部(21)から正圧を作用させ、その正圧によって種子を吸引口から離脱させる播種機において、前記ローターの内周面とステーターの外周面との間に、該ローター内周面とステーター外周面とが摺接しない程度に十分な間隙を形成すると共に、該間隙を、前記ステーターから供給される負圧を作用させた負圧間隙部(15)とし、前記正圧孔部に、バネ(27)を介して、通気路(26)を有する摺動子25を設け、該摺動子の前端部を回転する前記ローターの内周面に弾接させ、前記ステーターから供給される正圧を、前記通気路を通して一時的に前記ノズルに供給してなることを特徴とする播種機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103202130A (zh) * 2013-03-20 2013-07-17 孙文雨 自走式大蒜播种机
CN106171173A (zh) * 2016-07-18 2016-12-07 柳州好顺科技有限公司 一种取种装置
CN113141824A (zh) * 2021-04-29 2021-07-23 云南农业大学 一种基于文丘里效应的气吸式蔬菜种子播种机

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