JP2005012591A - 遠隔監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】集合建造物に於いて、カメラを用いた遠隔監視システムを提供することを目的とする。
【解決手段】スイッチャーは、カメラが撮像したカメラ映像信号を受信し、受信した各カメラのカメラ映像信号等を映像IP変換装置と共聴設備に送信し、共聴設備は、集合アンテナから受信したテレビ映像信号にスイッチャーから受信した信号を混合し、テレビ受像器へ配信し、センサー管理装置は、センサーからセンサー信号を受信し、画像管理装置にセンサー情報を送信し、映像IP変換装置は、スイッチャーから受信したカメラ映像信号をデジタル変換し、デジタル映像信号として画像管理装置に送信し、画像管理装置は、デジタル映像信号を一時的に保存し、センサー情報を受信した際に一時保存しているデジタル映像信号から、単体画像/連続画像を抽出し、それを画像蓄積サーバに送信する、遠隔監視システムである。
【選択図】 図1
【解決手段】スイッチャーは、カメラが撮像したカメラ映像信号を受信し、受信した各カメラのカメラ映像信号等を映像IP変換装置と共聴設備に送信し、共聴設備は、集合アンテナから受信したテレビ映像信号にスイッチャーから受信した信号を混合し、テレビ受像器へ配信し、センサー管理装置は、センサーからセンサー信号を受信し、画像管理装置にセンサー情報を送信し、映像IP変換装置は、スイッチャーから受信したカメラ映像信号をデジタル変換し、デジタル映像信号として画像管理装置に送信し、画像管理装置は、デジタル映像信号を一時的に保存し、センサー情報を受信した際に一時保存しているデジタル映像信号から、単体画像/連続画像を抽出し、それを画像蓄積サーバに送信する、遠隔監視システムである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合建造物に於ける、カメラを用いた遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
マンションやアパート等の集合住宅やビル、団地等(以下、集合建造物)では、駐車場やエントランス(入口)に防犯カメラを設置し、防犯カメラで撮像された画像を、管理人室や警備会社等で専用のモニタを通して遠隔監視している。この従来の遠隔監視システムを図2に示す。
【0003】
又、このような防犯カメラとして、ネットワーク機能を有するカメラ(カメラとそのカメラをコントロールする為のサーバ(カメラサーバ)が一体化又は近傍に設置されたものをいい、所謂ウェブカメラである。以下、ウェブカメラとする)を用い、集合建造物で監視対象となる駐車場やエントランス等に当該ウェブカメラに併せてセンサーを取り付け、当該センサーが反応した場合にウェブカメラで撮像した画像をインターネット等のネットワークを介して、管理人室や警備会社等に設けられた特定のコンピュータ端末に送信する遠隔監視システムも存在している。
【0004】
この遠隔監視システムは、ウェブカメラで撮像した画像をネットワークを介して特定のコンピュータ端末に送信し続け、それを当該特定のコンピュータ端末で受信し保存し、更にセンサーに反応した場合にその通知を当該特定のコンピュータ端末にカメラから送信するシステムである。
【0005】
又このような遠隔監視システムの他にも、カメラで撮像した画像を直接コンピュータ端末に送信するのではなく、下記特許文献1に開示の発明のように、撮像した画像を画像管理装置に一時保存し、センサー反応があった時刻とマッチングさせることによって、センサー反応があった時刻の画像、その前後の画像をサーバに送信する遠隔監視システムが存在している。
【0006】
【特許文献1】
特願2002−217897号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示した従来の遠隔監視システムでは、その撮像された画像を閲覧することが可能なのは、管理人室や警備会社等のごく限られた場所である。従ってこのような防犯カメラが撮像した画像を、各戸で見ることが出来ない。
【0008】
又上記特許文献1に開示されている遠隔監視システムを用いた場合、各戸毎のコンピュータ端末で撮像した画像を確認することは可能であるが、住人は常にコンピュータ端末を起動しているわけではなく、又コンピュータ端末が起動するには多少の時間を要する為、すぐに確認したい場合には、間に合わない場合もある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は、CCDカメラのようなカメラで撮像した画像を、集合建造物のテレビの共聴設備に対して配信することで、テレビの空きチャンネルでこのような画像の閲覧が可能となる遠隔監視システムを発明した。
【0010】
更に上述のようにカメラで撮像した画像をデジタル変換し、それを上記特許文献1を用いて画像蓄積サーバに保管することも可能とする。このようにすることによって、住人は自らのコンピュータ端末で、過去の画像を検索することが可能となる。
【0011】
本発明は、遠隔監視システムは、少なくとも一以上のカメラと、前記カメラの撮像範囲内のセンサー反応を検出する少なくとも一以上のセンサーと、スイッチャーと、共聴設備と、センサー管理装置と、映像IP変換装置と、画像管理装置とからなり、画像蓄積サーバとの間でネットワークを介してデータの送受信が可能であって、前記スイッチャーは、前記カメラが撮像したカメラ映像信号を受信し、前記受信した各カメラのカメラ映像信号を前記映像IP変換装置に送信し、前記受信した各カメラのカメラ映像信号又は前記カメラ映像信号を加工した信号を前記共聴設備に送信する装置であり、前記共聴設備は、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号に前記スイッチャーから受信した信号を混合し、テレビ受像器へ配信する装置であり、前記センサー管理装置は、前記センサーからセンサー信号を受信し、前記画像管理装置にセンサー反応があったことを知らせるセンサー情報を送信する装置であり、前記映像IP変換装置は、前記スイッチャーから受信した前記カメラ映像信号をデジタル変換し、デジタル映像信号として前記画像管理装置に送信する装置であり、前記画像管理装置は、前記映像IP変換装置から受信した前記デジタル映像信号を一時的に保存し、前記センサー管理装置から前記センサー情報を受信した際に一時保存しているデジタル映像信号から、単体画像及び/又は連続画像を抽出し、前記抽出した単体画像及び/又は連続画像を前記画像蓄積サーバに前記ネットワークを介して送信する装置である、遠隔監視システムである。
【0012】
この発明によって、カメラで撮像したカメラ映像信号等をテレビ映像信号に混合することで共聴設備を介して各戸のテレビ受像器で表示可能とすると共に、デジタル変換して画像蓄積サーバに格納しておくことで、画質の劣化等が発生しないことに加えて、保存そのものは、センサー反応があった時刻の前後のみを単体画像、連続画像として蓄積することから、無駄な画像を保存することもない。
【0013】
又、テレビ受像器で画像の確認が可能となることにより、管理人等の為に従来のような専用のモニター等は不要となるほか、管理人室等に設けられているテレビ受像器をそのまま活用することが出来るので、設備投資も最小限度ですみ、安価な遠隔監視システムが可能となる。
【0014】
本発明に於いて、
前記スイッチャーは、1枚の画像の表示区域を予め定められた区域に分割し、前記分割した区域に各カメラからのカメラ映像信号を組み合わせることで複数のカメラからのカメラ映像信号を1枚の画像とし、合成後カメラ映像信号として前記共聴設備に送信する、遠隔監視システムである。
【0015】
集合建造物に設置されるカメラは複数台であることが普通である。そうすると各カメラの画像を確認する為には、カメラの台数に応じた空きチャンネルの数が必要となるが、複数のカメラからのカメラ映像信号を、1枚の画像に分割して表示することによって、1つのチャンネルで複数のカメラからの画像を確認することが出来る。例えば1つのチャンネルで4台のカメラ、9台のカメラ、16台のカメラ等の確認が行える。
【0016】
本発明に於いて、前記スイッチャーは、複数の前記カメラによるカメラ映像信号を時間毎に自動的に切り替え、切り替えたカメラからのカメラ映像信号を前記共聴設備に送信する遠隔監視システムである。
【0017】
集合建造物に設置されるカメラは複数台であることが普通である。そうすると各カメラの画像を確認する為には、カメラの台数に応じた空きチャンネルの数が必要となるが、時間毎に各カメラからのカメラ映像信号を、テレビ映像信号に混合することによって、1つのチャンネルで複数のカメラからの画像を確認することが出来る。即ち、4台のカメラが設置されている場合、カメラAからのカメラ映像信号、カメラBからのカメラ映像信号、カメラCからのカメラ映像信号、カメラDからのカメラ映像信号を、予め定められた時間(例えば2秒)毎に切り替えてテレビ映像信号に混合することによって、1つのチャンネルでは、8秒で全てのカメラからの画像を確認することが可能となる。
【0018】
本発明に於いて、
前記共聴設備は、前記スイッチャーから受信した合成後カメラ映像信号及び/又はカメラ映像信号を、前記集合アンテナから受信したテレビ映像信号が用いていない空きチャンネルの周波数帯の信号として入力し、前記合成後カメラ映像信号及び/又はカメラ映像信号と前記テレビ映像信号とを一つの映像信号として混合する信号混合機と、前記信号混合機で混合した前記映像信号を増幅するブースターと、前記ブースターで増幅した前記映像信号を前記テレビ受像器へ配信する分配機と、からなる、遠隔監視システムである。
【0019】
共聴設備は、上述のように構成されると良い。混合した映像信号を各テレビ受像器に配信する際には、その信号の減衰が発生するが、ブースター等を設けることによってそれらを防止し、よりよい品質でテレビ受像器で表示することが出来る。
【0020】
本発明に於いて、前記画像管理装置は、前記センサー管理装置から前記センサー情報を受信した時刻に於ける一枚の画像に相当するデジタル映像信号を、前記一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出したデジタル映像信号を前記単体画像として前記画像蓄積サーバに送信する単体画像処理を行う、遠隔監視システムである。
【0021】
本発明に於いて、前記画像管理装置は、前記センサー管理装置から前記センサー情報を受信した時刻の前及び/又は後の複数枚の画像に相当するデジタル映像信号を、前記一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出したデジタル映像信号を前記連続画像として前記画像蓄積サーバに送信する連続画像処理を行う、遠隔監視システムである。
【0022】
上述のように単体画像処理、連続画像処理を画像管理装置で行うことによって、単体画像、連続画像を画像蓄積サーバに送信することが出来る。
【0023】
本発明に於いて、前記画像管理装置は、前記連続画像のファイル名を書き込んだ管理側ファイル送信完了ファイルを生成し、前記連続画像を前記画像蓄積サーバに送信する際に併せて送信し、前記画像蓄積サーバから前記連続画像を受信できたことを示すサーバ側ファイル送信完了ファイルを受信することによって、前記連続画像の送信を完了を把握し、前記サーバ側ファイル送信完了ファイルが正常に受信できなかった、或いはエラーであった場合には前記連続画像と前記管理側ファイル送信完了ファイルとを、前記画像蓄積サーバに再度送信する、遠隔監視システムである。
【0024】
このように単に連続画像を画像蓄積サーバに送信するのではなく、管理側ファイル送信完了ファイルを連続画像の次に送信し、サーバ側ファイル送信完了ファイルを画像蓄積サーバから受信することによって、初めて連続画像が正常に送信できたと画像管理装置が判断することで、確実に連続画像を送信することが可能となる。
【0025】
本発明に於いて、前記画像管理装置は、前記単体画像の抽出後に前記単体画像を前記画像蓄積サーバに送信し、前記連続画像の抽出後、前記ネットワークトラフィックの空いている状態の時に前記連続画像を前記画像蓄積サーバに送信する、遠隔監視システムである。
【0026】
連続画像は、複数枚のデジタル映像信号からなる画像を画像蓄積サーバに送信することから、単体画像と比してデータ量が数倍大きくなるので、単体画像と同様に、連続画像抽出後すぐに送信すると、ネットワークトラフィックが混雑している場合にも送信してしまう場合もある。そうするとネットワーク障害の原因にもなりかねないので、ネットワークトラフィックが空いている状態の時に連続画像を送信すると良い。
【0027】
本発明に於いて、前記画像蓄積サーバは、更に、前記ネットワークを介してユーザ端末とデータの送受信が可能であり、前記画像管理装置から受信した単体画像及び/又は連続画像を蓄積し、前記ユーザ端末に送信する、遠隔監視システムである。
【0028】
このように画像蓄積サーバを、ネットワークを介してユーザ端末からアクセス可能とすれば、集合建造物の住人はユーザ端末(コンピュータ端末)を操作することで、過去の単体画像、連続画像を閲覧することが可能となる。
【0029】
本発明に於いて、前記画像蓄積サーバは、データセンターに設置されている、遠隔監視システムである。
【0030】
このように画像蓄積サーバをデータセンターに設けることによって、撮像した画像の保存場所を分散でき、それによってデータの保守性も向上させることが出来る。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明のシステム構成の一例を図1のシステム構成図に示す。遠隔監視システム1は、集合建造物に少なくとも一以上設置されているカメラ2と少なくとも一以上のセンサー3とスイッチャー4と共聴設備8とセンサー管理装置9と映像IP変換装置10と画像管理装置11とを有しており、画像蓄積サーバ12との間でネットワーク15を介してデータの送受信が可能である。
【0032】
カメラ2は、集合建造物に於いて遠隔監視を行いたい場所(監視対象場所)、例えば駐車場やエントランス、階段、エレベータ内、エレベータ乗り場、通路等に設置されており、定期的(例えば0.5秒ごと)に撮像し、カメラ映像信号(カメラ2が撮像した画像となる信号)をスイッチャー4を介して共聴設備8と映像IP変換装置10へ送信する。このカメラ2としてはCCDカメラを用いることが出来る。カメラ2で撮像したカメラ映像信号による画像を図15に示す。
【0033】
センサー3は公知のセンサー3であり、当該センサー3はカメラ2内又はその近傍に設置されており、カメラ2の撮像範囲内のセンサー反応を検出することが出来る。
【0034】
スイッチャー4は、カメラ2で撮像したカメラ映像信号を受信し、各カメラ2のカメラ映像信号を共聴設備8の信号混合機5及び映像IP変換装置10に送信する装置である。スイッチャー4がカメラ映像信号を信号混合機5に送信する際には、複数のカメラ2によるカメラ映像信号を1枚の画像に分割して組合せ(即ち1枚の画像が4分割、9分割、16分割等し、その各分割区域で各カメラ2の画像を表示する)、組み合わせた後(合成後)のカメラ映像信号(合成後カメラ映像信号)を信号混合機5に送信しても良いし、信号混合機5に送信するカメラ映像信号を時間毎に自動的に切り替えることで、そのカメラ映像信号を信号混合機5に送信しても良い。例えば、2秒ごとに、カメラAのカメラ映像信号、カメラBのカメラ映像信号、カメラCのカメラ映像信号、カメラDのカメラ映像信号を送信する。各カメラ2のカメラ映像信号を一枚の画像に合成した合成後カメラ映像信号による画像を図6に示す。スイッチャー4としては、株式会社日立製作所製の「VT−MX800R」を用いることが出来る。
【0035】
共聴設備8は、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号と、スイッチャー4から受信した合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を混合し、テレビ受像器13へ配信する装置である。この際の集合アンテナは、テレビ電波を受信し、受信したテレビ映像信号を共聴設備8へ転送する装置であり、集合建造物に一又は複数設けられている。尚、共聴設備8は、信号混合機5とブースター6と分配機7の各装置からなる。
【0036】
信号混合機5は、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号に、スイッチャー4からの合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を、予め定められたテレビ映像信号の空きチャンネル(例えば2チャンネル、13チャンネル等)の信号として入力し、それらを一つの映像信号として混合する装置である。信号混合機5としては、マスプロ電工株式会社製の「MD770UME」を用いることが出来る。
【0037】
信号混合機5は、スイッチャー4から受信した合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号をテレビ映像信号で用いていない周波数帯の信号として入力し、混合する。その際には、95.75MHz(1チャンネル)から221.75MHz(12チャンネル)、或いは475.75MHz(13チャンネル)から765.75MHz(62チャンネル)の周波数帯のうち、当該集合建造物の集合アンテナで受信しているテレビ映像信号で用いていない周波数帯の信号として入力し、テレビ映像信号と合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号とを、一つの映像信号に混合することとなる。通常は、475.75MHz(13チャンネル)を使用していないことが多いので、合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を475.75MHzの信号として入力し、テレビ映像信号と混合すると良い。
【0038】
ブースター6は、信号混合機5で混合された映像信号を、各戸へ配信する際に、信号の減衰を防止する為、その信号を増幅する装置である。ブースター6としては、マスプロ電工株式会社製の「VUBA32」を用いることが出来る。
【0039】
分配機7は、ブースター6で増幅された映像信号をテレビ受像器13へ配信する装置である。ここで配信された映像信号は、各戸にあるテレビ受像器13で受信し表示する。この時にテレビ受像器13のチャンネルを切り替えることで集合アンテナからのテレビ映像(即ち、普通のテレビ番組)、又はカメラ2からの映像を選択して表示することが出来る。
【0040】
センサー管理装置9は、センサー3からセンサー反応があったことを知らせるセンサー信号を受信後、画像管理装置11へセンサー情報を送信する装置である。センサー反応があった(センサー信号を受信した)場合、どのセンサー3に反応があったかの情報(センサー情報)を、画像管理装置11に送信することとなる。
【0041】
映像IP変換装置10は、スイッチャー4から受信したカメラ映像信号をデジタル変換することで、デジタル映像信号とする装置である。
【0042】
画像管理装置11は、映像IP変換装置10でデジタル信号に変換されたカメラ映像信号(デジタル映像信号)を一時的に保存し、又、センサー管理装置9からセンサー情報を受信した際に、一時保存しているデジタル映像信号に対して、単体画像処理及び/又は連続画像処理を行い、単体画像(一枚の画像のデジタル映像信号。以下同様)及び/又は連続画像(複数枚の画像のデジタル映像信号。以下同様)とを画像蓄積サーバ12にネットワーク15を介して送信する装置である。尚、単体画像とはカメラ2が撮像し、デジタル変換した静止画一枚からなるデジタル映像信号であり、連続画像とはカメラ2が撮像し、デジタル変換した複数枚の静止画からなるデジタル映像信号である。従って連続画像を時系列的に連続して再生すると、動画像のように動きを伴って見える。
【0043】
単体画像処理とは、画像管理装置11がセンサー管理装置9からセンサー情報を受信した時刻に於ける一枚の画像(尚、本明細書に於いて「受信した時刻に於ける画像」とはその時刻が一致する画像のみではなく、一致する時刻の画像がない場合にはその時刻に最も近い時刻の画像も含む)に相当するデジタル映像信号を、一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出したデジタル映像信号を単体画像として画像蓄積サーバ12に送信する処理である。この送信の際には、当該単体画像を圧縮した後に送信することが好適である。
【0044】
連続画像処理とは、画像管理装置11がセンサー管理装置9からセンサー情報を受信した時刻の前及び/又は後(前のみ、後のみ、前後双方のいずれであっても良い)の複数枚の画像に相当するデジタル映像信号を、一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出した複数のデジタル映像信号を連続画像として画像蓄積サーバ12に送信する処理である。
【0045】
この送信の際には、当該連続画像を圧縮した後に、ネットワーク15のトラフィックの空いている状態で送信することが好適である。又、連続画像を画像蓄積サーバ12に送信する場合、ネットワーク15環境によってはその通信が不安定となり、連続画像送信中にトラフィックエラー等が発生することによって、連続画像の全部が送信できない等の問題点が発生する場合もある。そのような問題を回避する為に、連続画像が正常に送信できたか否かを判断する為の、連続画像のファイル名を書き込んだ管理側ファイル送信完了ファイルを画像管理装置11が生成し、連続画像を画像蓄積サーバ12に送信する際に併せて送信する。この管理側ファイル送信完了ファイルは連続画像の次に画像蓄積サーバ12に送信する。
【0046】
管理側ファイル送信完了ファイルには、連続画像のファイル名が書き込まれていることから、そのファイル名と画像蓄積サーバ12で受信できた連続画像のファイル名とを照合し、照合できた場合には画像蓄積サーバ12が連続画像が送信できたことを示す、サーバ側ファイル送信完了ファイルを生成し、画像蓄積サーバ12から画像管理装置11に対して送信する。このサーバ側ファイル送信完了ファイルを画像管理装置11で受信できた場合に、管理側ファイル送信完了ファイルが送信出来た、即ち連続画像が正常に送信できたとの判断となる。一方、正常にサーバ側ファイル送信完了ファイルを受信できなかった場合、或いはエラーを受信した場合には、連続画像と管理側ファイル送信完了ファイルを、再度画像蓄積サーバ12に送信する。
【0047】
画像蓄積サーバ12は、ネットワーク15を介して遠隔監視システム1とユーザ端末14との間でデータの送受信が可能であり、遠隔監視システム1の画像管理装置11から受信した単体画像及び/又は連続画像を蓄積するサーバである。
【0048】
又画像蓄積サーバ12は、ユーザ端末14からのアクセスを受けることによって、ユーザ端末14に対して単体画像及び/又は連続画像を送信し閲覧させる。図7に連続画像再生送信画面の一例を示す。図7(a)は、当該連続画像を構成する静止画像のサムネイル表示を行わない場合であり、図7(b)は、当該連続画像を構成する静止画像のサムネイル表示を行う場合である。
【0049】
更に画像蓄積サーバ12は、単体画像及び/又は連続画像を蓄積する際に、画像管理装置11がセンサー情報を受信した時刻と対応づけて蓄積することによって、対象となるカメラ2の日毎、時毎のセンサー反応件数をユーザ端末14で閲覧することが出来る。図8に日毎センサー反応件数閲覧画面を示し、図9に時毎センサー反応件数閲覧画面を示す。図8の日毎センサー反応件数閲覧画面に於ける日にちを選択することによって、図9の時毎センサー反応件数閲覧画面がユーザ端末14上で表示される。
【0050】
又、画像蓄積サーバ12は、画像管理装置11から連続画像及び管理側ファイル送信完了ファイルを受信した場合には、サーバ側ファイル送信完了ファイルを生成し、画像管理装置11に送信する。
【0051】
この画像蓄積サーバ12は、運営効率等の観点からデータセンターに設置されることが好適である。
【0052】
ユーザ端末14は、各戸の住人が利用する公知のコンピュータ端末(コンピュータ端末には、ネットワーク機能を有する携帯電話、PHS、PDA等を含むものとする)である。
【0053】
テレビ受像器13は、集合建造物の各戸、管理人室等に設置されており、共聴設備8から配信された映像信号を受信し表示する装置である。即ち共聴設備8から配信されたテレビ映像信号、合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を、各々予め定められたチャンネルで表示をする。合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号は、テレビ映像信号で用いていないチャンネルで表示すると良い。従って、住人はこのチャンネルを適宜切り替えることで、テレビ映像信号(即ちテレビ番組)を見たり、合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号(即ちカメラ2が撮像している画像)を見たりすることが出来る。テレビ受像器13でカメラ2からの画像(合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号)が表示された場合の一例を図14に示す。
【0054】
次に本発明のプロセスの流れの一例を図3から図5のフローチャート図及び図1のシステム構成図を用いて詳細に説明する。
【0055】
CCDカメラ等のカメラ2は、集合建造物の駐車場やエントランス、階段、エレベータ内、エレベータ乗り場、通路等に設置されており、そのカメラ2の内部又は近傍に、カメラ2の撮像範囲内を検出できるようにセンサー3が設置されている。図10にそのイメージ図を示す。図10(a)はカメラ2とセンサー3との下方正面からのイメージ図であり、図10(b)は下方側面からのイメージ図を示す。
【0056】
監視対象場所にカメラ2とセンサー3とを設置し、カメラ2は監視対象場所の撮像を定期的(例えば0.5秒ごと)又は不定期に行い(S100)、スイッチャー4にその撮像したカメラ映像信号を送信する。カメラ2が送信するカメラ映像信号による画像の一例を図16に示す。
【0057】
カメラ2から送信されたカメラ映像信号をスイッチャー4で受信すると、テレビ受像器13でカメラ2が撮像したカメラ映像信号の表示が行えるように、スイッチャー4は、各カメラ2のカメラ映像信号を共聴設備8の信号混合機5に送信する。スイッチャー4は、この送信の際には、複数のカメラ2によるカメラ映像信号を、1つの画像の領域を複数に分割して各カメラ2からのカメラ映像信号を1枚の画像に組合せ(即ち1つの画像を4分割、9分割、16分割等し、その各分割区域で各カメラ2の画像を表示する)(S110)、合成後カメラ映像信号を信号混合機5に送信しても良いし、信号混合機5に送信するカメラ映像信号を時間毎に自動的に切り替えることで、そのカメラ映像信号を信号混合機5に送信しても良い。例えば、2秒ごとに、カメラAのカメラ映像信号、カメラBのカメラ映像信号、カメラCのカメラ映像信号、カメラDのカメラ映像信号を送信する。各カメラ2の映像を一つの画像に組み合わせた合成後カメラ映像信号による画像を図6に示す。図6の例では一つの画像を4分割し、左上の分割区域に図15のカメラ映像信号を表示している。
【0058】
共聴設備8は、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号と、スイッチャー4から受信した合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を混合し、各戸のテレビ受像器13へ配信する。この混合の際には、テレビ映像信号で用いていないチャンネルでテレビ受像器13で表示可能なように、混合すると良い。
【0059】
即ち共聴設備8の信号混合機5は、スイッチャー4から受信した合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号で用いていない周波数帯の信号として入力し、テレビ映像信号と合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号とを一つの映像信号として混合を行い(S120)、信号混合機5で混合された映像信号を、ブースター6で増幅する(S130)。
【0060】
ブースター6で増幅後、分配機7は、増幅された映像信号をブースター6から受信し、その映像信号を各戸のテレビ受像器13へ配信する(S140)。ここで配信された映像信号は、各戸にあるテレビ受像器13で受信し、住人が予め定められているチャンネルを選択することで(S150)、その映像信号を表示する(S160)。この際のテレビ受像器13の画面の一例を図14に示す。
【0061】
このようにすることで住人は従来のようにコンピュータ端末を起動しなくても、テレビ受像器13のチャンネルを切り替えることでカメラ2からの映像を見ることが可能となる。
【0062】
一方、S100に於いて、カメラ2で撮像したカメラ映像信号を受信したスイッチャー4は、共聴設備8の信号混合機5へ合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を送信するのに併せて、各カメラ2のカメラ映像信号を映像IP変換装置10に送信する。
【0063】
スイッチャー4から受信したカメラ映像信号はアナログ信号であるので、それをデジタル信号に変換する為、映像IP変換装置10で、カメラ映像信号をデジタル変換する(S170)。このデジタル変換した信号をデジタル映像信号とする。従ってデジタル映像信号はそれを表示するとデジタル画像として表示することが出来る。
【0064】
映像IP変換装置10で変換されたデジタル映像信号を、画像管理装置11は一時保存する(S180)。この一時保存の際には、カメラ2を識別する情報と時刻(好適にはカメラ2で撮像した時刻)と1枚の画像に相当するデジタル映像信号とを関連づけて格納することが良い。
【0065】
又カメラ2が撮像する際には、併せてセンサー3も稼働し(S190)、カメラ2の撮像範囲内のセンサー反応(センサー信号)を検出する。センサー信号をセンサー3から受信したセンサー管理装置9は、どのセンサー3に反応があったかを、センサー情報として画像管理装置11に対して送信する(S200)。例えば「センサーA=ON」のような情報を画像管理装置11に送信する。
【0066】
画像管理装置11は、センサー管理装置9からセンサー情報を受信した際、即ちセンサー反応があった際に(S210)、センサー3の検出範囲を撮像しているカメラ2が撮像した、一時保存しているデジタル映像信号に対して、単体画像処理及び/又は連続画像処理を行い、単体画像及び/又は連続画像を画像蓄積サーバ12にネットワーク15を介して送信する(S220、S230)。どのカメラ2のデジタル映像信号を抽出するかは、画像管理装置11に於いてセンサー3とカメラ2とが関連づけられており、それを検索することで、センサー3に対応するカメラ2のデジタル映像信号の抽出が行える。
【0067】
画像管理装置11が行う単体画像処理は(S220)、センサー反応があったカメラ2のデジタル映像信号であって、画像管理装置11がセンサー管理装置9からセンサー情報を受信した時刻に関連づけられた一枚の画像に相当するデジタル映像信号を、一時保存しているデジタル映像信号から抽出し(S300)、抽出した画像を単体画像とする。そしてこの単体画像を所定の方法で圧縮し(例えばLHAやZIP等の方式で圧縮する)(S310)、画像管理装置11が単体画像として画像蓄積サーバ12にネットワーク15を介して送信する(S320)。
【0068】
又、画像管理装置11が行う連続画像処理は(S230)、センサー反応があったカメラ2のデジタル映像信号であって、画像管理装置11がセンサー管理装置9からセンサー情報を受信した時刻に関連づけられた画像(S300で抽出した単体画像)の前及び/又は後(前のみ、後のみ、前後双方のいずれであっても良い)の複数枚の画像に相当するデジタル映像信号、例えばカメラ2が0.5秒ごとに撮像を行っている場合、前2秒の4枚の画像に相当するデジタル映像信号、後8秒の16枚の画像に相当するデジタル映像信号、を一時保存しているデジタル映像信号から抽出し(S400)、抽出した複数のデジタル映像信号(画像)を連続画像とする。そしてこの連続画像を所定の方法で圧縮し(例えばLHAやZIP等の方式で圧縮する)する(S410)。
【0069】
単体画像及び連続画像での圧縮処理は、画像管理装置11から画像蓄積サーバ12に送信する際のデータ量を減らす為の処理であるので、行わなくても良い。
【0070】
連続画像を画像蓄積サーバ12に送信する場合には、ネットワーク環境によってはその通信が不安定となり、連続画像送信中にトラフィックエラー等が発生することによって一部の画像が正常に送信できない等の問題が発生する場合もある。そのような問題を回避する為に、連続画像が正常に送信できたか否かを判断する為の、連続画像のファイル名が書き込まれた管理側ファイル送信完了ファイルを画像管理装置11が生成し(S420)、連続画像を画像蓄積サーバ12にネットワーク15を介して送信する際に併せて送信する(S430)。
【0071】
この管理側ファイル送信完了ファイルを連続画像の次に画像蓄積サーバ12に送信する。管理側送信完了ファイルには連続画像のファイル名が書き込まれていることから、そのファイル名と画像蓄積サーバ12で受信できたファイル名とを照合し、照合できた場合には画像蓄積サーバ12が、連続画像が送信できたことを示すサーバ側ファイル送信完了ファイルを生成し、画像蓄積サーバ12から画像管理装置11に対して送信する。このサーバ側ファイル送信完了ファイルを画像管理装置11で受信できた場合に、連続画像が正常に送信できたとの判断となり(S440)、これが受信できなかった場合には、或いはエラーを受信した場合には、再度画像管理装置11が画像蓄積サーバ12に連続画像と管理側送信完了ファイルを送信することとなる。
【0072】
画像管理装置11は、単体画像の抽出後すぐに、単体画像を画像蓄積サーバ12に送信し、連続画像は、その抽出後、ネットワーク15のトラフィックが空いている状態に、画像蓄積サーバ12に送信することが好適である。ネットワーク15のトラフィックが空いている状態は、画像管理装置11又は画像蓄積サーバ12が公知の方法で、ネットワークトラフィックを監視しておくことで実現可能である。住人にとってすぐに閲覧を希望する単体画像(センサー反応時のカメラ2が撮像した画像)は、防犯等の観点から緊急性が高く、又データ量が連続画像に比して少ないのですぐに画像蓄積サーバ12に送信してもネットワーク15に負荷は殆ど発生しないが、データ量が多い連続画像は、ネットワークトラフィックの状態に応じて適宜画像蓄積サーバ12に送信する。このような2段階の送信プロセスを設けることによって、住人から要求されるセンサー反応の速報性とネットワークトラフィックの平準化とを両立することが可能となる。
【0073】
一方、S180に於いて画像管理装置11で一時保存したデジタル映像信号は、該当するセンサー情報を受信しなかった場合、即ちセンサー情報を受信した時刻、その前後以外のデジタル映像信号は、所定期間経過後(例えば1時間、1日等)に削除する(S240)。これによって画像管理装置11の記憶装置の記憶容量を一定限度内に抑えることが可能となる。
【0074】
S220又はS230の単体画像処理、連続画像処理によって、画像管理装置11から送信された単体画像、連続画像を画像蓄積サーバ12が受信すると、それらの単体画像又は連続画像が圧縮されている場合にはそれらを解凍した後に、圧縮されていない場合には受信した画像を、画像蓄積サーバ12が蓄積する(S250)。
【0075】
画像蓄積サーバ12は、単体画像又は連続画像の蓄積の前に、画像ファイルのファイル名を変更することが良い。ファイル名を変更する際にはカメラ毎に異なる画像ファイル名とし、画像管理装置11のコード(管理装置コード)とカメラ2を識別する情報(カメラ識別ID)と日時情報と連番とからなることが好適である。これによってカメラ2が撮像した画像のファイル名が、各々異なるフォーマット(即ち異なる製造メーカー、異なる機種)であったとしても、統一することが出来、更に集合建造物でも、建物毎、フロア毎、各戸毎、カメラ毎、日時毎、等の多様な管理をすることが出来る。
【0076】
更に画像蓄積サーバ12は、単体画像及び/又は連続画像を蓄積する際に、センサー3の反応時刻と対応づけて蓄積すると良い(従って画像管理装置11は、単体画像、連続画像を送信する際に、そのセンサー情報を受信した時刻を、併せて送信している)。これによって、対象となるカメラ2の日毎、時毎のセンサー反応件数を、図8の日毎センサー反応件数閲覧画面、図9の時毎センサー反応件数閲覧画面をユーザ端末14で閲覧することが出来る。
【0077】
更に住人は、ユーザ端末14から画像蓄積サーバ12にアクセスし、予め付与されているログインIDやパスワードの認証情報を認証画面(図11)から入力することで、画像蓄積サーバ12でその認証を行い、正常に認証が行われた場合には、画像蓄積サーバ12がユーザ端末14に、図12に示すメニュー画面を送信する。正常に認証できなかった場合には、認証情報の再入力を促す。
【0078】
住人が上述の図8、図9のセンサー反応件数の画面と、当該センサー反応時の単体画像、連続画像を閲覧する場合には、住人がユーザ端末14から図12のメニュー画面から「センサー反応一覧」を選択することによって、図8の日毎センサー反応件数閲覧画面や図9の時毎センサー反応件数閲覧画面がユーザ端末14上で表示される。この際には画像蓄積サーバ12に格納している当該日毎、時間毎のセンサー反応件数を抽出し、グラフ化すればよい。
【0079】
住人がユーザ端末14で図9の時間を選択することによって、画像蓄積サーバ12が当該時間にセンサー反応があった単体画像のセンサー反応画像一覧表示画面を抽出し、ユーザ端末14に送信する。センサー反応画像一覧表示画面の一例を図13に示す。単体画像の一覧から特定の画像を選択することによって、図7の連続画像再生画面がユーザ端末14上で表示され、画像蓄積サーバ12が当該連続画像をユーザ端末14に送信し、再生する。又図13のセンサー反応画像一覧表示画面から、カメラ2や日時を変更することによって、異なる日時のセンサー反応があった単体画像のセンサー反応画像一覧表示画面を閲覧することも可能である。
【0080】
又、図12のメニュー画面から特定のカメラ2を選択することによって、図16に示すように複数のカメラ2による連続画像を同時に再生可能にしても良い。この場合には、一つの連続画像を再生させるのと同じ方法で画面上でカメラ2の連続画像を再生すればよい。
【0081】
更に上述のように、S170では、映像IP変換装置10はスイッチャー4から各カメラ2で撮像したカメラ映像信号を受信しデジタル映像信号に変換するが、各カメラ2毎にデジタル変換するのみならず、スイッチャー4がS110で作成した合成後カメラ映像信号を、スイッチャー4は映像IP変換装置10に対して送信することで、合成後カメラ映像信号をデジタル映像信号に変換しても良い。
【0082】
集合建造物等の監視の場合、実際に事件等があったときの為に、カメラ2で撮像した画像は、保存しておくことが望まれる。この場合、従来の図2のようなシステムでは、モニタの画像を管理人等がビデオ録画機等で録画をしておく必要がある。しかしこのような録画方法だと、何もない時間の画像も録画されてしまい、更にビデオテープの摩耗等によって画質も劣化しやすい。そうすると画像を拡大して不審者の割り出し等の画像処理の際には、該当箇所を探し出すのに時間を要する他、画像自体も不鮮明なものとなってしまう。
【0083】
しかし本発明のように、カメラ2で撮像した画像を、デジタル変換し画像蓄積サーバ12に格納しておくことによって、劣化等が発生しないことに加えて、保存そのものは、センサー反応があった時刻の前後のみを単体画像、連続画像として蓄積するのみであるので、無駄な画像を保存することもない。更に、一方ではカメラ2で撮像した画像をテレビ映像信号に混合することによって、共聴設備8を介して、各戸のテレビ受像器13で確認することも可能となる。これによって、管理人等の為に従来のような専用のモニタ等は不要となるほか、管理人室等に設けられているテレビ受像器13をそのまま活用することが出来るので、設備投資も最小限度ですみ、安価な遠隔監視システム1が可能となる。
【0084】
本発明に於ける各装置は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0085】
尚、本発明を実施するにあたり本実施態様の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体をシステムに供給し、そのシステムのコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによって実現されることは当然である。
【0086】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前記した実施態様の機能を実現することとなり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を当然のことながら構成することになる。
【0087】
プログラムを供給する為の記憶媒体としては、例えば磁気ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を使用することができる。
【0088】
又、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、上述した実施態様の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前記した実施態様の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる不揮発性あるいは揮発性の記憶手段に書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、機能拡張ボードあるいは機能拡張ユニットに備わる演算処理装置などが実際の処理の一部あるいは全部を行い、その処理により前記した実施態様の機能が実現される場合も含まれることは当然である。
【0090】
【発明の効果】
本発明によって、住人はその都度コンピュータ端末を起動しなくても、テレビ受像器13の電源を入れ指定されたチャンネルに合わせるだけで、カメラ2の画像を閲覧することが可能となる。
【0091】
又、カメラ2で撮像した画像はデータセンターの画像蓄積サーバ12内に保管しているので、過去の画像の検索をすることが可能になる。
【0092】
更にカメラ2で撮像した画像を、デジタル変換し画像蓄積サーバ12に格納しておくことによって、劣化等が発生しないことに加えて、保存そのものは、センサー反応があった時刻の前後のみを単体画像、連続画像として蓄積するのみであるので、無駄な画像を保存することもない。更に、一方ではカメラ2で撮像した画像をテレビ映像信号に混合することによって、共聴設備8を介して、各戸のテレビ受像器13で確認することも可能となる。これによって、管理人等の為に従来のような専用のモニタ等は不要となるほか、管理人室等に設けられているテレビ受像器13をそのまま活用することが出来るので、設備投資も最小限度ですみ、安価な遠隔監視システム1が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】従来の遠隔監視の一例を示すシステム構成図である。
【図3】本発明のプロセスの流れの一例を示すフローチャート図である。
【図4】単体画像処理のプロセスの流れの一例を示すフローチャート図である。
【図5】連続画像処理のプロセスの流れの一例を示すフローチャート図である。
【図6】合成後カメラ映像信号の画像の一例を示す図である。
【図7】連続画像再生送信画面の一例を示す図である。
【図8】日毎センサー反応件数閲覧画面の一例を示す図である。
【図9】時毎センサー反応件数閲覧画面の一例を示す図である。
【図10】カメラとセンサーのイメージ図である。
【図11】認証画面の一例を示す図である。
【図12】メニュー画面の一例を示す図である。
【図13】センサー反応画像一覧表示画面の一例を示す図である。
【図14】テレビ受像器で表示されたカメラの画像の一例を示す図である。
【図15】カメラで撮像したカメラ映像信号による画像の一例を示す図である。
【図16】ユーザ端末で複数のカメラの連続画像を再生する画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1:遠隔監視システム
2:カメラ
3:センサー
4:スイッチャー
5:信号混合機
6:ブースター
7:分配機
8:共聴設備
9:センサー管理装置
10:映像IP変換装置
11:画像管理装置
12:画像蓄積サーバ
13:テレビ受像器
14:ユーザ端末
15:ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合建造物に於ける、カメラを用いた遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
マンションやアパート等の集合住宅やビル、団地等(以下、集合建造物)では、駐車場やエントランス(入口)に防犯カメラを設置し、防犯カメラで撮像された画像を、管理人室や警備会社等で専用のモニタを通して遠隔監視している。この従来の遠隔監視システムを図2に示す。
【0003】
又、このような防犯カメラとして、ネットワーク機能を有するカメラ(カメラとそのカメラをコントロールする為のサーバ(カメラサーバ)が一体化又は近傍に設置されたものをいい、所謂ウェブカメラである。以下、ウェブカメラとする)を用い、集合建造物で監視対象となる駐車場やエントランス等に当該ウェブカメラに併せてセンサーを取り付け、当該センサーが反応した場合にウェブカメラで撮像した画像をインターネット等のネットワークを介して、管理人室や警備会社等に設けられた特定のコンピュータ端末に送信する遠隔監視システムも存在している。
【0004】
この遠隔監視システムは、ウェブカメラで撮像した画像をネットワークを介して特定のコンピュータ端末に送信し続け、それを当該特定のコンピュータ端末で受信し保存し、更にセンサーに反応した場合にその通知を当該特定のコンピュータ端末にカメラから送信するシステムである。
【0005】
又このような遠隔監視システムの他にも、カメラで撮像した画像を直接コンピュータ端末に送信するのではなく、下記特許文献1に開示の発明のように、撮像した画像を画像管理装置に一時保存し、センサー反応があった時刻とマッチングさせることによって、センサー反応があった時刻の画像、その前後の画像をサーバに送信する遠隔監視システムが存在している。
【0006】
【特許文献1】
特願2002−217897号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示した従来の遠隔監視システムでは、その撮像された画像を閲覧することが可能なのは、管理人室や警備会社等のごく限られた場所である。従ってこのような防犯カメラが撮像した画像を、各戸で見ることが出来ない。
【0008】
又上記特許文献1に開示されている遠隔監視システムを用いた場合、各戸毎のコンピュータ端末で撮像した画像を確認することは可能であるが、住人は常にコンピュータ端末を起動しているわけではなく、又コンピュータ端末が起動するには多少の時間を要する為、すぐに確認したい場合には、間に合わない場合もある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は、CCDカメラのようなカメラで撮像した画像を、集合建造物のテレビの共聴設備に対して配信することで、テレビの空きチャンネルでこのような画像の閲覧が可能となる遠隔監視システムを発明した。
【0010】
更に上述のようにカメラで撮像した画像をデジタル変換し、それを上記特許文献1を用いて画像蓄積サーバに保管することも可能とする。このようにすることによって、住人は自らのコンピュータ端末で、過去の画像を検索することが可能となる。
【0011】
本発明は、遠隔監視システムは、少なくとも一以上のカメラと、前記カメラの撮像範囲内のセンサー反応を検出する少なくとも一以上のセンサーと、スイッチャーと、共聴設備と、センサー管理装置と、映像IP変換装置と、画像管理装置とからなり、画像蓄積サーバとの間でネットワークを介してデータの送受信が可能であって、前記スイッチャーは、前記カメラが撮像したカメラ映像信号を受信し、前記受信した各カメラのカメラ映像信号を前記映像IP変換装置に送信し、前記受信した各カメラのカメラ映像信号又は前記カメラ映像信号を加工した信号を前記共聴設備に送信する装置であり、前記共聴設備は、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号に前記スイッチャーから受信した信号を混合し、テレビ受像器へ配信する装置であり、前記センサー管理装置は、前記センサーからセンサー信号を受信し、前記画像管理装置にセンサー反応があったことを知らせるセンサー情報を送信する装置であり、前記映像IP変換装置は、前記スイッチャーから受信した前記カメラ映像信号をデジタル変換し、デジタル映像信号として前記画像管理装置に送信する装置であり、前記画像管理装置は、前記映像IP変換装置から受信した前記デジタル映像信号を一時的に保存し、前記センサー管理装置から前記センサー情報を受信した際に一時保存しているデジタル映像信号から、単体画像及び/又は連続画像を抽出し、前記抽出した単体画像及び/又は連続画像を前記画像蓄積サーバに前記ネットワークを介して送信する装置である、遠隔監視システムである。
【0012】
この発明によって、カメラで撮像したカメラ映像信号等をテレビ映像信号に混合することで共聴設備を介して各戸のテレビ受像器で表示可能とすると共に、デジタル変換して画像蓄積サーバに格納しておくことで、画質の劣化等が発生しないことに加えて、保存そのものは、センサー反応があった時刻の前後のみを単体画像、連続画像として蓄積することから、無駄な画像を保存することもない。
【0013】
又、テレビ受像器で画像の確認が可能となることにより、管理人等の為に従来のような専用のモニター等は不要となるほか、管理人室等に設けられているテレビ受像器をそのまま活用することが出来るので、設備投資も最小限度ですみ、安価な遠隔監視システムが可能となる。
【0014】
本発明に於いて、
前記スイッチャーは、1枚の画像の表示区域を予め定められた区域に分割し、前記分割した区域に各カメラからのカメラ映像信号を組み合わせることで複数のカメラからのカメラ映像信号を1枚の画像とし、合成後カメラ映像信号として前記共聴設備に送信する、遠隔監視システムである。
【0015】
集合建造物に設置されるカメラは複数台であることが普通である。そうすると各カメラの画像を確認する為には、カメラの台数に応じた空きチャンネルの数が必要となるが、複数のカメラからのカメラ映像信号を、1枚の画像に分割して表示することによって、1つのチャンネルで複数のカメラからの画像を確認することが出来る。例えば1つのチャンネルで4台のカメラ、9台のカメラ、16台のカメラ等の確認が行える。
【0016】
本発明に於いて、前記スイッチャーは、複数の前記カメラによるカメラ映像信号を時間毎に自動的に切り替え、切り替えたカメラからのカメラ映像信号を前記共聴設備に送信する遠隔監視システムである。
【0017】
集合建造物に設置されるカメラは複数台であることが普通である。そうすると各カメラの画像を確認する為には、カメラの台数に応じた空きチャンネルの数が必要となるが、時間毎に各カメラからのカメラ映像信号を、テレビ映像信号に混合することによって、1つのチャンネルで複数のカメラからの画像を確認することが出来る。即ち、4台のカメラが設置されている場合、カメラAからのカメラ映像信号、カメラBからのカメラ映像信号、カメラCからのカメラ映像信号、カメラDからのカメラ映像信号を、予め定められた時間(例えば2秒)毎に切り替えてテレビ映像信号に混合することによって、1つのチャンネルでは、8秒で全てのカメラからの画像を確認することが可能となる。
【0018】
本発明に於いて、
前記共聴設備は、前記スイッチャーから受信した合成後カメラ映像信号及び/又はカメラ映像信号を、前記集合アンテナから受信したテレビ映像信号が用いていない空きチャンネルの周波数帯の信号として入力し、前記合成後カメラ映像信号及び/又はカメラ映像信号と前記テレビ映像信号とを一つの映像信号として混合する信号混合機と、前記信号混合機で混合した前記映像信号を増幅するブースターと、前記ブースターで増幅した前記映像信号を前記テレビ受像器へ配信する分配機と、からなる、遠隔監視システムである。
【0019】
共聴設備は、上述のように構成されると良い。混合した映像信号を各テレビ受像器に配信する際には、その信号の減衰が発生するが、ブースター等を設けることによってそれらを防止し、よりよい品質でテレビ受像器で表示することが出来る。
【0020】
本発明に於いて、前記画像管理装置は、前記センサー管理装置から前記センサー情報を受信した時刻に於ける一枚の画像に相当するデジタル映像信号を、前記一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出したデジタル映像信号を前記単体画像として前記画像蓄積サーバに送信する単体画像処理を行う、遠隔監視システムである。
【0021】
本発明に於いて、前記画像管理装置は、前記センサー管理装置から前記センサー情報を受信した時刻の前及び/又は後の複数枚の画像に相当するデジタル映像信号を、前記一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出したデジタル映像信号を前記連続画像として前記画像蓄積サーバに送信する連続画像処理を行う、遠隔監視システムである。
【0022】
上述のように単体画像処理、連続画像処理を画像管理装置で行うことによって、単体画像、連続画像を画像蓄積サーバに送信することが出来る。
【0023】
本発明に於いて、前記画像管理装置は、前記連続画像のファイル名を書き込んだ管理側ファイル送信完了ファイルを生成し、前記連続画像を前記画像蓄積サーバに送信する際に併せて送信し、前記画像蓄積サーバから前記連続画像を受信できたことを示すサーバ側ファイル送信完了ファイルを受信することによって、前記連続画像の送信を完了を把握し、前記サーバ側ファイル送信完了ファイルが正常に受信できなかった、或いはエラーであった場合には前記連続画像と前記管理側ファイル送信完了ファイルとを、前記画像蓄積サーバに再度送信する、遠隔監視システムである。
【0024】
このように単に連続画像を画像蓄積サーバに送信するのではなく、管理側ファイル送信完了ファイルを連続画像の次に送信し、サーバ側ファイル送信完了ファイルを画像蓄積サーバから受信することによって、初めて連続画像が正常に送信できたと画像管理装置が判断することで、確実に連続画像を送信することが可能となる。
【0025】
本発明に於いて、前記画像管理装置は、前記単体画像の抽出後に前記単体画像を前記画像蓄積サーバに送信し、前記連続画像の抽出後、前記ネットワークトラフィックの空いている状態の時に前記連続画像を前記画像蓄積サーバに送信する、遠隔監視システムである。
【0026】
連続画像は、複数枚のデジタル映像信号からなる画像を画像蓄積サーバに送信することから、単体画像と比してデータ量が数倍大きくなるので、単体画像と同様に、連続画像抽出後すぐに送信すると、ネットワークトラフィックが混雑している場合にも送信してしまう場合もある。そうするとネットワーク障害の原因にもなりかねないので、ネットワークトラフィックが空いている状態の時に連続画像を送信すると良い。
【0027】
本発明に於いて、前記画像蓄積サーバは、更に、前記ネットワークを介してユーザ端末とデータの送受信が可能であり、前記画像管理装置から受信した単体画像及び/又は連続画像を蓄積し、前記ユーザ端末に送信する、遠隔監視システムである。
【0028】
このように画像蓄積サーバを、ネットワークを介してユーザ端末からアクセス可能とすれば、集合建造物の住人はユーザ端末(コンピュータ端末)を操作することで、過去の単体画像、連続画像を閲覧することが可能となる。
【0029】
本発明に於いて、前記画像蓄積サーバは、データセンターに設置されている、遠隔監視システムである。
【0030】
このように画像蓄積サーバをデータセンターに設けることによって、撮像した画像の保存場所を分散でき、それによってデータの保守性も向上させることが出来る。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明のシステム構成の一例を図1のシステム構成図に示す。遠隔監視システム1は、集合建造物に少なくとも一以上設置されているカメラ2と少なくとも一以上のセンサー3とスイッチャー4と共聴設備8とセンサー管理装置9と映像IP変換装置10と画像管理装置11とを有しており、画像蓄積サーバ12との間でネットワーク15を介してデータの送受信が可能である。
【0032】
カメラ2は、集合建造物に於いて遠隔監視を行いたい場所(監視対象場所)、例えば駐車場やエントランス、階段、エレベータ内、エレベータ乗り場、通路等に設置されており、定期的(例えば0.5秒ごと)に撮像し、カメラ映像信号(カメラ2が撮像した画像となる信号)をスイッチャー4を介して共聴設備8と映像IP変換装置10へ送信する。このカメラ2としてはCCDカメラを用いることが出来る。カメラ2で撮像したカメラ映像信号による画像を図15に示す。
【0033】
センサー3は公知のセンサー3であり、当該センサー3はカメラ2内又はその近傍に設置されており、カメラ2の撮像範囲内のセンサー反応を検出することが出来る。
【0034】
スイッチャー4は、カメラ2で撮像したカメラ映像信号を受信し、各カメラ2のカメラ映像信号を共聴設備8の信号混合機5及び映像IP変換装置10に送信する装置である。スイッチャー4がカメラ映像信号を信号混合機5に送信する際には、複数のカメラ2によるカメラ映像信号を1枚の画像に分割して組合せ(即ち1枚の画像が4分割、9分割、16分割等し、その各分割区域で各カメラ2の画像を表示する)、組み合わせた後(合成後)のカメラ映像信号(合成後カメラ映像信号)を信号混合機5に送信しても良いし、信号混合機5に送信するカメラ映像信号を時間毎に自動的に切り替えることで、そのカメラ映像信号を信号混合機5に送信しても良い。例えば、2秒ごとに、カメラAのカメラ映像信号、カメラBのカメラ映像信号、カメラCのカメラ映像信号、カメラDのカメラ映像信号を送信する。各カメラ2のカメラ映像信号を一枚の画像に合成した合成後カメラ映像信号による画像を図6に示す。スイッチャー4としては、株式会社日立製作所製の「VT−MX800R」を用いることが出来る。
【0035】
共聴設備8は、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号と、スイッチャー4から受信した合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を混合し、テレビ受像器13へ配信する装置である。この際の集合アンテナは、テレビ電波を受信し、受信したテレビ映像信号を共聴設備8へ転送する装置であり、集合建造物に一又は複数設けられている。尚、共聴設備8は、信号混合機5とブースター6と分配機7の各装置からなる。
【0036】
信号混合機5は、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号に、スイッチャー4からの合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を、予め定められたテレビ映像信号の空きチャンネル(例えば2チャンネル、13チャンネル等)の信号として入力し、それらを一つの映像信号として混合する装置である。信号混合機5としては、マスプロ電工株式会社製の「MD770UME」を用いることが出来る。
【0037】
信号混合機5は、スイッチャー4から受信した合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号をテレビ映像信号で用いていない周波数帯の信号として入力し、混合する。その際には、95.75MHz(1チャンネル)から221.75MHz(12チャンネル)、或いは475.75MHz(13チャンネル)から765.75MHz(62チャンネル)の周波数帯のうち、当該集合建造物の集合アンテナで受信しているテレビ映像信号で用いていない周波数帯の信号として入力し、テレビ映像信号と合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号とを、一つの映像信号に混合することとなる。通常は、475.75MHz(13チャンネル)を使用していないことが多いので、合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を475.75MHzの信号として入力し、テレビ映像信号と混合すると良い。
【0038】
ブースター6は、信号混合機5で混合された映像信号を、各戸へ配信する際に、信号の減衰を防止する為、その信号を増幅する装置である。ブースター6としては、マスプロ電工株式会社製の「VUBA32」を用いることが出来る。
【0039】
分配機7は、ブースター6で増幅された映像信号をテレビ受像器13へ配信する装置である。ここで配信された映像信号は、各戸にあるテレビ受像器13で受信し表示する。この時にテレビ受像器13のチャンネルを切り替えることで集合アンテナからのテレビ映像(即ち、普通のテレビ番組)、又はカメラ2からの映像を選択して表示することが出来る。
【0040】
センサー管理装置9は、センサー3からセンサー反応があったことを知らせるセンサー信号を受信後、画像管理装置11へセンサー情報を送信する装置である。センサー反応があった(センサー信号を受信した)場合、どのセンサー3に反応があったかの情報(センサー情報)を、画像管理装置11に送信することとなる。
【0041】
映像IP変換装置10は、スイッチャー4から受信したカメラ映像信号をデジタル変換することで、デジタル映像信号とする装置である。
【0042】
画像管理装置11は、映像IP変換装置10でデジタル信号に変換されたカメラ映像信号(デジタル映像信号)を一時的に保存し、又、センサー管理装置9からセンサー情報を受信した際に、一時保存しているデジタル映像信号に対して、単体画像処理及び/又は連続画像処理を行い、単体画像(一枚の画像のデジタル映像信号。以下同様)及び/又は連続画像(複数枚の画像のデジタル映像信号。以下同様)とを画像蓄積サーバ12にネットワーク15を介して送信する装置である。尚、単体画像とはカメラ2が撮像し、デジタル変換した静止画一枚からなるデジタル映像信号であり、連続画像とはカメラ2が撮像し、デジタル変換した複数枚の静止画からなるデジタル映像信号である。従って連続画像を時系列的に連続して再生すると、動画像のように動きを伴って見える。
【0043】
単体画像処理とは、画像管理装置11がセンサー管理装置9からセンサー情報を受信した時刻に於ける一枚の画像(尚、本明細書に於いて「受信した時刻に於ける画像」とはその時刻が一致する画像のみではなく、一致する時刻の画像がない場合にはその時刻に最も近い時刻の画像も含む)に相当するデジタル映像信号を、一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出したデジタル映像信号を単体画像として画像蓄積サーバ12に送信する処理である。この送信の際には、当該単体画像を圧縮した後に送信することが好適である。
【0044】
連続画像処理とは、画像管理装置11がセンサー管理装置9からセンサー情報を受信した時刻の前及び/又は後(前のみ、後のみ、前後双方のいずれであっても良い)の複数枚の画像に相当するデジタル映像信号を、一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出した複数のデジタル映像信号を連続画像として画像蓄積サーバ12に送信する処理である。
【0045】
この送信の際には、当該連続画像を圧縮した後に、ネットワーク15のトラフィックの空いている状態で送信することが好適である。又、連続画像を画像蓄積サーバ12に送信する場合、ネットワーク15環境によってはその通信が不安定となり、連続画像送信中にトラフィックエラー等が発生することによって、連続画像の全部が送信できない等の問題点が発生する場合もある。そのような問題を回避する為に、連続画像が正常に送信できたか否かを判断する為の、連続画像のファイル名を書き込んだ管理側ファイル送信完了ファイルを画像管理装置11が生成し、連続画像を画像蓄積サーバ12に送信する際に併せて送信する。この管理側ファイル送信完了ファイルは連続画像の次に画像蓄積サーバ12に送信する。
【0046】
管理側ファイル送信完了ファイルには、連続画像のファイル名が書き込まれていることから、そのファイル名と画像蓄積サーバ12で受信できた連続画像のファイル名とを照合し、照合できた場合には画像蓄積サーバ12が連続画像が送信できたことを示す、サーバ側ファイル送信完了ファイルを生成し、画像蓄積サーバ12から画像管理装置11に対して送信する。このサーバ側ファイル送信完了ファイルを画像管理装置11で受信できた場合に、管理側ファイル送信完了ファイルが送信出来た、即ち連続画像が正常に送信できたとの判断となる。一方、正常にサーバ側ファイル送信完了ファイルを受信できなかった場合、或いはエラーを受信した場合には、連続画像と管理側ファイル送信完了ファイルを、再度画像蓄積サーバ12に送信する。
【0047】
画像蓄積サーバ12は、ネットワーク15を介して遠隔監視システム1とユーザ端末14との間でデータの送受信が可能であり、遠隔監視システム1の画像管理装置11から受信した単体画像及び/又は連続画像を蓄積するサーバである。
【0048】
又画像蓄積サーバ12は、ユーザ端末14からのアクセスを受けることによって、ユーザ端末14に対して単体画像及び/又は連続画像を送信し閲覧させる。図7に連続画像再生送信画面の一例を示す。図7(a)は、当該連続画像を構成する静止画像のサムネイル表示を行わない場合であり、図7(b)は、当該連続画像を構成する静止画像のサムネイル表示を行う場合である。
【0049】
更に画像蓄積サーバ12は、単体画像及び/又は連続画像を蓄積する際に、画像管理装置11がセンサー情報を受信した時刻と対応づけて蓄積することによって、対象となるカメラ2の日毎、時毎のセンサー反応件数をユーザ端末14で閲覧することが出来る。図8に日毎センサー反応件数閲覧画面を示し、図9に時毎センサー反応件数閲覧画面を示す。図8の日毎センサー反応件数閲覧画面に於ける日にちを選択することによって、図9の時毎センサー反応件数閲覧画面がユーザ端末14上で表示される。
【0050】
又、画像蓄積サーバ12は、画像管理装置11から連続画像及び管理側ファイル送信完了ファイルを受信した場合には、サーバ側ファイル送信完了ファイルを生成し、画像管理装置11に送信する。
【0051】
この画像蓄積サーバ12は、運営効率等の観点からデータセンターに設置されることが好適である。
【0052】
ユーザ端末14は、各戸の住人が利用する公知のコンピュータ端末(コンピュータ端末には、ネットワーク機能を有する携帯電話、PHS、PDA等を含むものとする)である。
【0053】
テレビ受像器13は、集合建造物の各戸、管理人室等に設置されており、共聴設備8から配信された映像信号を受信し表示する装置である。即ち共聴設備8から配信されたテレビ映像信号、合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を、各々予め定められたチャンネルで表示をする。合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号は、テレビ映像信号で用いていないチャンネルで表示すると良い。従って、住人はこのチャンネルを適宜切り替えることで、テレビ映像信号(即ちテレビ番組)を見たり、合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号(即ちカメラ2が撮像している画像)を見たりすることが出来る。テレビ受像器13でカメラ2からの画像(合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号)が表示された場合の一例を図14に示す。
【0054】
次に本発明のプロセスの流れの一例を図3から図5のフローチャート図及び図1のシステム構成図を用いて詳細に説明する。
【0055】
CCDカメラ等のカメラ2は、集合建造物の駐車場やエントランス、階段、エレベータ内、エレベータ乗り場、通路等に設置されており、そのカメラ2の内部又は近傍に、カメラ2の撮像範囲内を検出できるようにセンサー3が設置されている。図10にそのイメージ図を示す。図10(a)はカメラ2とセンサー3との下方正面からのイメージ図であり、図10(b)は下方側面からのイメージ図を示す。
【0056】
監視対象場所にカメラ2とセンサー3とを設置し、カメラ2は監視対象場所の撮像を定期的(例えば0.5秒ごと)又は不定期に行い(S100)、スイッチャー4にその撮像したカメラ映像信号を送信する。カメラ2が送信するカメラ映像信号による画像の一例を図16に示す。
【0057】
カメラ2から送信されたカメラ映像信号をスイッチャー4で受信すると、テレビ受像器13でカメラ2が撮像したカメラ映像信号の表示が行えるように、スイッチャー4は、各カメラ2のカメラ映像信号を共聴設備8の信号混合機5に送信する。スイッチャー4は、この送信の際には、複数のカメラ2によるカメラ映像信号を、1つの画像の領域を複数に分割して各カメラ2からのカメラ映像信号を1枚の画像に組合せ(即ち1つの画像を4分割、9分割、16分割等し、その各分割区域で各カメラ2の画像を表示する)(S110)、合成後カメラ映像信号を信号混合機5に送信しても良いし、信号混合機5に送信するカメラ映像信号を時間毎に自動的に切り替えることで、そのカメラ映像信号を信号混合機5に送信しても良い。例えば、2秒ごとに、カメラAのカメラ映像信号、カメラBのカメラ映像信号、カメラCのカメラ映像信号、カメラDのカメラ映像信号を送信する。各カメラ2の映像を一つの画像に組み合わせた合成後カメラ映像信号による画像を図6に示す。図6の例では一つの画像を4分割し、左上の分割区域に図15のカメラ映像信号を表示している。
【0058】
共聴設備8は、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号と、スイッチャー4から受信した合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を混合し、各戸のテレビ受像器13へ配信する。この混合の際には、テレビ映像信号で用いていないチャンネルでテレビ受像器13で表示可能なように、混合すると良い。
【0059】
即ち共聴設備8の信号混合機5は、スイッチャー4から受信した合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号で用いていない周波数帯の信号として入力し、テレビ映像信号と合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号とを一つの映像信号として混合を行い(S120)、信号混合機5で混合された映像信号を、ブースター6で増幅する(S130)。
【0060】
ブースター6で増幅後、分配機7は、増幅された映像信号をブースター6から受信し、その映像信号を各戸のテレビ受像器13へ配信する(S140)。ここで配信された映像信号は、各戸にあるテレビ受像器13で受信し、住人が予め定められているチャンネルを選択することで(S150)、その映像信号を表示する(S160)。この際のテレビ受像器13の画面の一例を図14に示す。
【0061】
このようにすることで住人は従来のようにコンピュータ端末を起動しなくても、テレビ受像器13のチャンネルを切り替えることでカメラ2からの映像を見ることが可能となる。
【0062】
一方、S100に於いて、カメラ2で撮像したカメラ映像信号を受信したスイッチャー4は、共聴設備8の信号混合機5へ合成後カメラ映像信号/カメラ映像信号を送信するのに併せて、各カメラ2のカメラ映像信号を映像IP変換装置10に送信する。
【0063】
スイッチャー4から受信したカメラ映像信号はアナログ信号であるので、それをデジタル信号に変換する為、映像IP変換装置10で、カメラ映像信号をデジタル変換する(S170)。このデジタル変換した信号をデジタル映像信号とする。従ってデジタル映像信号はそれを表示するとデジタル画像として表示することが出来る。
【0064】
映像IP変換装置10で変換されたデジタル映像信号を、画像管理装置11は一時保存する(S180)。この一時保存の際には、カメラ2を識別する情報と時刻(好適にはカメラ2で撮像した時刻)と1枚の画像に相当するデジタル映像信号とを関連づけて格納することが良い。
【0065】
又カメラ2が撮像する際には、併せてセンサー3も稼働し(S190)、カメラ2の撮像範囲内のセンサー反応(センサー信号)を検出する。センサー信号をセンサー3から受信したセンサー管理装置9は、どのセンサー3に反応があったかを、センサー情報として画像管理装置11に対して送信する(S200)。例えば「センサーA=ON」のような情報を画像管理装置11に送信する。
【0066】
画像管理装置11は、センサー管理装置9からセンサー情報を受信した際、即ちセンサー反応があった際に(S210)、センサー3の検出範囲を撮像しているカメラ2が撮像した、一時保存しているデジタル映像信号に対して、単体画像処理及び/又は連続画像処理を行い、単体画像及び/又は連続画像を画像蓄積サーバ12にネットワーク15を介して送信する(S220、S230)。どのカメラ2のデジタル映像信号を抽出するかは、画像管理装置11に於いてセンサー3とカメラ2とが関連づけられており、それを検索することで、センサー3に対応するカメラ2のデジタル映像信号の抽出が行える。
【0067】
画像管理装置11が行う単体画像処理は(S220)、センサー反応があったカメラ2のデジタル映像信号であって、画像管理装置11がセンサー管理装置9からセンサー情報を受信した時刻に関連づけられた一枚の画像に相当するデジタル映像信号を、一時保存しているデジタル映像信号から抽出し(S300)、抽出した画像を単体画像とする。そしてこの単体画像を所定の方法で圧縮し(例えばLHAやZIP等の方式で圧縮する)(S310)、画像管理装置11が単体画像として画像蓄積サーバ12にネットワーク15を介して送信する(S320)。
【0068】
又、画像管理装置11が行う連続画像処理は(S230)、センサー反応があったカメラ2のデジタル映像信号であって、画像管理装置11がセンサー管理装置9からセンサー情報を受信した時刻に関連づけられた画像(S300で抽出した単体画像)の前及び/又は後(前のみ、後のみ、前後双方のいずれであっても良い)の複数枚の画像に相当するデジタル映像信号、例えばカメラ2が0.5秒ごとに撮像を行っている場合、前2秒の4枚の画像に相当するデジタル映像信号、後8秒の16枚の画像に相当するデジタル映像信号、を一時保存しているデジタル映像信号から抽出し(S400)、抽出した複数のデジタル映像信号(画像)を連続画像とする。そしてこの連続画像を所定の方法で圧縮し(例えばLHAやZIP等の方式で圧縮する)する(S410)。
【0069】
単体画像及び連続画像での圧縮処理は、画像管理装置11から画像蓄積サーバ12に送信する際のデータ量を減らす為の処理であるので、行わなくても良い。
【0070】
連続画像を画像蓄積サーバ12に送信する場合には、ネットワーク環境によってはその通信が不安定となり、連続画像送信中にトラフィックエラー等が発生することによって一部の画像が正常に送信できない等の問題が発生する場合もある。そのような問題を回避する為に、連続画像が正常に送信できたか否かを判断する為の、連続画像のファイル名が書き込まれた管理側ファイル送信完了ファイルを画像管理装置11が生成し(S420)、連続画像を画像蓄積サーバ12にネットワーク15を介して送信する際に併せて送信する(S430)。
【0071】
この管理側ファイル送信完了ファイルを連続画像の次に画像蓄積サーバ12に送信する。管理側送信完了ファイルには連続画像のファイル名が書き込まれていることから、そのファイル名と画像蓄積サーバ12で受信できたファイル名とを照合し、照合できた場合には画像蓄積サーバ12が、連続画像が送信できたことを示すサーバ側ファイル送信完了ファイルを生成し、画像蓄積サーバ12から画像管理装置11に対して送信する。このサーバ側ファイル送信完了ファイルを画像管理装置11で受信できた場合に、連続画像が正常に送信できたとの判断となり(S440)、これが受信できなかった場合には、或いはエラーを受信した場合には、再度画像管理装置11が画像蓄積サーバ12に連続画像と管理側送信完了ファイルを送信することとなる。
【0072】
画像管理装置11は、単体画像の抽出後すぐに、単体画像を画像蓄積サーバ12に送信し、連続画像は、その抽出後、ネットワーク15のトラフィックが空いている状態に、画像蓄積サーバ12に送信することが好適である。ネットワーク15のトラフィックが空いている状態は、画像管理装置11又は画像蓄積サーバ12が公知の方法で、ネットワークトラフィックを監視しておくことで実現可能である。住人にとってすぐに閲覧を希望する単体画像(センサー反応時のカメラ2が撮像した画像)は、防犯等の観点から緊急性が高く、又データ量が連続画像に比して少ないのですぐに画像蓄積サーバ12に送信してもネットワーク15に負荷は殆ど発生しないが、データ量が多い連続画像は、ネットワークトラフィックの状態に応じて適宜画像蓄積サーバ12に送信する。このような2段階の送信プロセスを設けることによって、住人から要求されるセンサー反応の速報性とネットワークトラフィックの平準化とを両立することが可能となる。
【0073】
一方、S180に於いて画像管理装置11で一時保存したデジタル映像信号は、該当するセンサー情報を受信しなかった場合、即ちセンサー情報を受信した時刻、その前後以外のデジタル映像信号は、所定期間経過後(例えば1時間、1日等)に削除する(S240)。これによって画像管理装置11の記憶装置の記憶容量を一定限度内に抑えることが可能となる。
【0074】
S220又はS230の単体画像処理、連続画像処理によって、画像管理装置11から送信された単体画像、連続画像を画像蓄積サーバ12が受信すると、それらの単体画像又は連続画像が圧縮されている場合にはそれらを解凍した後に、圧縮されていない場合には受信した画像を、画像蓄積サーバ12が蓄積する(S250)。
【0075】
画像蓄積サーバ12は、単体画像又は連続画像の蓄積の前に、画像ファイルのファイル名を変更することが良い。ファイル名を変更する際にはカメラ毎に異なる画像ファイル名とし、画像管理装置11のコード(管理装置コード)とカメラ2を識別する情報(カメラ識別ID)と日時情報と連番とからなることが好適である。これによってカメラ2が撮像した画像のファイル名が、各々異なるフォーマット(即ち異なる製造メーカー、異なる機種)であったとしても、統一することが出来、更に集合建造物でも、建物毎、フロア毎、各戸毎、カメラ毎、日時毎、等の多様な管理をすることが出来る。
【0076】
更に画像蓄積サーバ12は、単体画像及び/又は連続画像を蓄積する際に、センサー3の反応時刻と対応づけて蓄積すると良い(従って画像管理装置11は、単体画像、連続画像を送信する際に、そのセンサー情報を受信した時刻を、併せて送信している)。これによって、対象となるカメラ2の日毎、時毎のセンサー反応件数を、図8の日毎センサー反応件数閲覧画面、図9の時毎センサー反応件数閲覧画面をユーザ端末14で閲覧することが出来る。
【0077】
更に住人は、ユーザ端末14から画像蓄積サーバ12にアクセスし、予め付与されているログインIDやパスワードの認証情報を認証画面(図11)から入力することで、画像蓄積サーバ12でその認証を行い、正常に認証が行われた場合には、画像蓄積サーバ12がユーザ端末14に、図12に示すメニュー画面を送信する。正常に認証できなかった場合には、認証情報の再入力を促す。
【0078】
住人が上述の図8、図9のセンサー反応件数の画面と、当該センサー反応時の単体画像、連続画像を閲覧する場合には、住人がユーザ端末14から図12のメニュー画面から「センサー反応一覧」を選択することによって、図8の日毎センサー反応件数閲覧画面や図9の時毎センサー反応件数閲覧画面がユーザ端末14上で表示される。この際には画像蓄積サーバ12に格納している当該日毎、時間毎のセンサー反応件数を抽出し、グラフ化すればよい。
【0079】
住人がユーザ端末14で図9の時間を選択することによって、画像蓄積サーバ12が当該時間にセンサー反応があった単体画像のセンサー反応画像一覧表示画面を抽出し、ユーザ端末14に送信する。センサー反応画像一覧表示画面の一例を図13に示す。単体画像の一覧から特定の画像を選択することによって、図7の連続画像再生画面がユーザ端末14上で表示され、画像蓄積サーバ12が当該連続画像をユーザ端末14に送信し、再生する。又図13のセンサー反応画像一覧表示画面から、カメラ2や日時を変更することによって、異なる日時のセンサー反応があった単体画像のセンサー反応画像一覧表示画面を閲覧することも可能である。
【0080】
又、図12のメニュー画面から特定のカメラ2を選択することによって、図16に示すように複数のカメラ2による連続画像を同時に再生可能にしても良い。この場合には、一つの連続画像を再生させるのと同じ方法で画面上でカメラ2の連続画像を再生すればよい。
【0081】
更に上述のように、S170では、映像IP変換装置10はスイッチャー4から各カメラ2で撮像したカメラ映像信号を受信しデジタル映像信号に変換するが、各カメラ2毎にデジタル変換するのみならず、スイッチャー4がS110で作成した合成後カメラ映像信号を、スイッチャー4は映像IP変換装置10に対して送信することで、合成後カメラ映像信号をデジタル映像信号に変換しても良い。
【0082】
集合建造物等の監視の場合、実際に事件等があったときの為に、カメラ2で撮像した画像は、保存しておくことが望まれる。この場合、従来の図2のようなシステムでは、モニタの画像を管理人等がビデオ録画機等で録画をしておく必要がある。しかしこのような録画方法だと、何もない時間の画像も録画されてしまい、更にビデオテープの摩耗等によって画質も劣化しやすい。そうすると画像を拡大して不審者の割り出し等の画像処理の際には、該当箇所を探し出すのに時間を要する他、画像自体も不鮮明なものとなってしまう。
【0083】
しかし本発明のように、カメラ2で撮像した画像を、デジタル変換し画像蓄積サーバ12に格納しておくことによって、劣化等が発生しないことに加えて、保存そのものは、センサー反応があった時刻の前後のみを単体画像、連続画像として蓄積するのみであるので、無駄な画像を保存することもない。更に、一方ではカメラ2で撮像した画像をテレビ映像信号に混合することによって、共聴設備8を介して、各戸のテレビ受像器13で確認することも可能となる。これによって、管理人等の為に従来のような専用のモニタ等は不要となるほか、管理人室等に設けられているテレビ受像器13をそのまま活用することが出来るので、設備投資も最小限度ですみ、安価な遠隔監視システム1が可能となる。
【0084】
本発明に於ける各装置は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0085】
尚、本発明を実施するにあたり本実施態様の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体をシステムに供給し、そのシステムのコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによって実現されることは当然である。
【0086】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前記した実施態様の機能を実現することとなり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を当然のことながら構成することになる。
【0087】
プログラムを供給する為の記憶媒体としては、例えば磁気ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を使用することができる。
【0088】
又、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、上述した実施態様の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前記した実施態様の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる不揮発性あるいは揮発性の記憶手段に書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、機能拡張ボードあるいは機能拡張ユニットに備わる演算処理装置などが実際の処理の一部あるいは全部を行い、その処理により前記した実施態様の機能が実現される場合も含まれることは当然である。
【0090】
【発明の効果】
本発明によって、住人はその都度コンピュータ端末を起動しなくても、テレビ受像器13の電源を入れ指定されたチャンネルに合わせるだけで、カメラ2の画像を閲覧することが可能となる。
【0091】
又、カメラ2で撮像した画像はデータセンターの画像蓄積サーバ12内に保管しているので、過去の画像の検索をすることが可能になる。
【0092】
更にカメラ2で撮像した画像を、デジタル変換し画像蓄積サーバ12に格納しておくことによって、劣化等が発生しないことに加えて、保存そのものは、センサー反応があった時刻の前後のみを単体画像、連続画像として蓄積するのみであるので、無駄な画像を保存することもない。更に、一方ではカメラ2で撮像した画像をテレビ映像信号に混合することによって、共聴設備8を介して、各戸のテレビ受像器13で確認することも可能となる。これによって、管理人等の為に従来のような専用のモニタ等は不要となるほか、管理人室等に設けられているテレビ受像器13をそのまま活用することが出来るので、設備投資も最小限度ですみ、安価な遠隔監視システム1が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】従来の遠隔監視の一例を示すシステム構成図である。
【図3】本発明のプロセスの流れの一例を示すフローチャート図である。
【図4】単体画像処理のプロセスの流れの一例を示すフローチャート図である。
【図5】連続画像処理のプロセスの流れの一例を示すフローチャート図である。
【図6】合成後カメラ映像信号の画像の一例を示す図である。
【図7】連続画像再生送信画面の一例を示す図である。
【図8】日毎センサー反応件数閲覧画面の一例を示す図である。
【図9】時毎センサー反応件数閲覧画面の一例を示す図である。
【図10】カメラとセンサーのイメージ図である。
【図11】認証画面の一例を示す図である。
【図12】メニュー画面の一例を示す図である。
【図13】センサー反応画像一覧表示画面の一例を示す図である。
【図14】テレビ受像器で表示されたカメラの画像の一例を示す図である。
【図15】カメラで撮像したカメラ映像信号による画像の一例を示す図である。
【図16】ユーザ端末で複数のカメラの連続画像を再生する画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1:遠隔監視システム
2:カメラ
3:センサー
4:スイッチャー
5:信号混合機
6:ブースター
7:分配機
8:共聴設備
9:センサー管理装置
10:映像IP変換装置
11:画像管理装置
12:画像蓄積サーバ
13:テレビ受像器
14:ユーザ端末
15:ネットワーク
Claims (10)
- 遠隔監視システムは、少なくとも一以上のカメラと、前記カメラの撮像範囲内のセンサー反応を検出する少なくとも一以上のセンサーと、スイッチャーと、共聴設備と、センサー管理装置と、映像IP変換装置と、画像管理装置とからなり、画像蓄積サーバとの間でネットワークを介してデータの送受信が可能であって、
前記スイッチャーは、前記カメラが撮像したカメラ映像信号を受信し、前記受信した各カメラのカメラ映像信号を前記映像IP変換装置に送信し、前記受信した各カメラのカメラ映像信号又は前記カメラ映像信号を加工した信号を前記共聴設備に送信する装置であり、
前記共聴設備は、集合建造物の集合アンテナから受信したテレビ映像信号に前記スイッチャーから受信した信号を混合し、テレビ受像器へ配信する装置であり、前記センサー管理装置は、前記センサーからセンサー信号を受信し、前記画像管理装置にセンサー反応があったことを知らせるセンサー情報を送信する装置であり、
前記映像IP変換装置は、前記スイッチャーから受信した前記カメラ映像信号をデジタル変換し、デジタル映像信号として前記画像管理装置に送信する装置であり、
前記画像管理装置は、前記映像IP変換装置から受信した前記デジタル映像信号を一時的に保存し、前記センサー管理装置から前記センサー情報を受信した際に一時保存しているデジタル映像信号から、単体画像及び/又は連続画像を抽出し、前記抽出した単体画像及び/又は連続画像を前記画像蓄積サーバに前記ネットワークを介して送信する装置である、
ことを特徴とする遠隔監視システム。 - 前記スイッチャーは、
1枚の画像の表示区域を予め定められた区域に分割し、前記分割した区域に各カメラからのカメラ映像信号を組み合わせることで複数のカメラからのカメラ映像信号を1枚の画像とし、合成後カメラ映像信号として前記共聴設備に送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔監視システム。 - 前記スイッチャーは、
複数の前記カメラによるカメラ映像信号を時間毎に自動的に切り替え、切り替えたカメラからのカメラ映像信号を前記共聴設備に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔監視システム。 - 前記共聴設備は、
前記スイッチャーから受信した合成後カメラ映像信号及び/又はカメラ映像信号を、前記集合アンテナから受信したテレビ映像信号が用いていない空きチャンネルの周波数帯の信号として入力し、前記合成後カメラ映像信号及び/又はカメラ映像信号と前記テレビ映像信号とを一つの映像信号として混合する信号混合機と、
前記信号混合機で混合した前記映像信号を増幅するブースターと、
前記ブースターで増幅した前記映像信号を前記テレビ受像器へ配信する分配機と、からなる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遠隔監視システム。 - 前記画像管理装置は、
前記センサー管理装置から前記センサー情報を受信した時刻に於ける一枚の画像に相当するデジタル映像信号を、前記一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出したデジタル映像信号を前記単体画像として前記画像蓄積サーバに送信する単体画像処理を行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の遠隔監視システム。 - 前記画像管理装置は、
前記センサー管理装置から前記センサー情報を受信した時刻の前及び/又は後の複数枚の画像に相当するデジタル映像信号を、前記一時保存しているデジタル映像信号から抽出し、抽出したデジタル映像信号を前記連続画像として前記画像蓄積サーバに送信する連続画像処理を行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遠隔監視システム。 - 前記画像管理装置は、
前記連続画像のファイル名を書き込んだ管理側ファイル送信完了ファイルを生成し、
前記連続画像を前記画像蓄積サーバに送信する際に併せて送信し、
前記画像蓄積サーバから前記連続画像を受信できたことを示すサーバ側ファイル送信完了ファイルを受信することによって、前記連続画像の送信を完了を把握し、前記サーバ側ファイル送信完了ファイルが正常に受信できなかった、或いはエラーであった場合には前記連続画像と前記管理側ファイル送信完了ファイルとを、前記画像蓄積サーバに再度送信する、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の遠隔監視システム。 - 前記画像管理装置は、
前記単体画像の抽出後に前記単体画像を前記画像蓄積サーバに送信し、
前記連続画像の抽出後、前記ネットワークトラフィックの空いている状態の時に前記連続画像を前記画像蓄積サーバに送信する、
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の遠隔監視システム。 - 前記画像蓄積サーバは、更に、前記ネットワークを介してユーザ端末とデータの送受信が可能であり、
前記画像管理装置から受信した単体画像及び/又は連続画像を蓄積し、前記ユーザ端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の遠隔監視システム。 - 前記画像蓄積サーバは、
データセンターに設置されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれに記載の遠隔監視システム。
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2003
- 2003-06-20 JP JP2003175741A patent/JP2005012591A/ja active Pending
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