JP2005012532A - 色変換係数作成方法、プログラムおよび色変換係数作成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本印刷と同じスクリーン処理条件で色変換用パッチ画像を出力する。
【解決手段】指定されたスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像がカラープリンタ20によって出力される。次に、カラープリンタ20から出力された測色用パッチ画像の測色値が求められる。次に、測色値を用いて色変換用処理係数が求められる。そして、色変換用処理係数が、カラープリンタ20を一意に識別する識別子とスクリーン処理条件とに対応付けてクライアント装置10に記憶される。
【選択図】 図2
【解決手段】指定されたスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像がカラープリンタ20によって出力される。次に、カラープリンタ20から出力された測色用パッチ画像の測色値が求められる。次に、測色値を用いて色変換用処理係数が求められる。そして、色変換用処理係数が、カラープリンタ20を一意に識別する識別子とスクリーン処理条件とに対応付けてクライアント装置10に記憶される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ある画像出力装置向けに作成された画像データを出力特性の異なる別の画像出力装置を用いて出力する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷の色校正の方法としては、製版用に作製されたフィルムを用いる方法が主流であった。しかし、デジタル製版機を用いて画像データから直接製版を行うCTP(Computer to Plate)の普及に伴い、製版用2値画像データを用いて校正刷りを出力して色校正に使用したいという要望が高まった。この要望に応える技術として、DDCP(Direct Digital Color Proof)があるが、高価な専用機を使用するため、ユーザの経済的負担が重くなるという問題がある。
【0003】
これに対して、ユーザが既に保有しているカラープリンタに画像データを入力して校正刷りを出力できれば便利である。しかしながら、一般にカラープリンタは、本印刷で使用する印刷機と色の出力特性が異なるため、色校正には適さないとされている。この問題を解決するために、カラープリンタによる出力画像の色調を本印刷の印刷物の色調に一致させるように、カラープリンタに与える画像データを調整する色補正が行われる。具体的には、まず、カラープリンタに測色用パッチの画像データを入力して、測色用パッチの画像を出力させる。次に、分光測光器を用いて、カラープリンタから出力された測色用パッチの側色値を求める。この側色値と印刷機で印刷した測色用パッチの側色値とを比較し、カラープリンタに与えられる画像データに施すべき色変換に使用する色変換用処理係数を求める。この色変換用処理係数を用いて画像データの色変換を行い、色変換後の画像データをカラープリンタに与えることにより、印刷機で印刷したのと同様の色調を持った画像がカラープリンタから出力される。このようにして、カラープリンタで出力した校正刷りを用いた色校正が可能となる。
【0004】
2値画像データの色補正に関しては、種々の技術が提案されている。特許文献1に記載の技術では、2値画像データを多値化し、色補正等の画像処理を行った後、誤差拡散を施して2値画像データを出力することによって、2値画像データに対する色補正の実現を図っている。特許文献2に記載の技術では、2値画像データにソフトフォーカスフィルタ処理を施して多値化し、当該多値画像データの色補正を行った後、誤差拡散を施して2値画像データを出力する。これによって、網点情報を残したままの色補正の実現を図っている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2877356号公報
【特許文献2】
国際公開第02/30103号パンフレット
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、カラープリンタで色変換用パッチ画像を出力する際、カラープリンタ独自のスクリーン処理条件が用いられていた。例えば、本印刷で用いる印刷機がスクリーン線数190の刷版を用いて印刷を行うものとする。これに対して、あるカラープリンタが通常時はスクリーン線数150でスクリーン処理を行うものとする。このような場合、同じ画像データに対応した画像の出力を行う場合であっても、両者で出力される画像は印刷機とカラープリンタの特性の違いと、スクリーン処理の違いにより異なる色調となる。
ところで、校正刷りを出力するためには、カラープリンタによる出力画像が本印刷と色調が一致するように色変換を行う必要がある。この色変換に用いる色変換用処理係数を求める際、従来は、カラープリンタ独自のスクリーン処理条件で出力された色変換用パッチ画像を用いていた。この場合、本印刷と同じスクリーン処理条件を用いてカラープリンタで出力した画像と色変換用パッチ画像との間には、スクリーン処理条件の違いに起因する色調の違いが生じる。そのため、この色変換用パッチ画像の測色値から作成した色変換用処理係数を用いた場合、本印刷と同じスクリーン処理条件で校正刷りを出力しても、正確な色変換が施された校正刷りを得ることができない。
【0007】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、本印刷と同じスクリーン処理条件で色変換用パッチ画像を出力することのできる技術の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明は、スクリーン処理条件を指定し、この指定したスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像の出力をカラー画像出力装置に行わせる出力ステップと、前記カラー画像出力装置から出力された測色用パッチ画像の測色値を求める測色ステップと、前記測色値を用いて色変換用処理係数を求める係数作成ステップと、前記色変換用処理係数を、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶する記憶ステップと、を有する色変換係数作成方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、コンピュータ装置に、スクリーン処理条件を取得する取得ステップと、前記スクリーン処理条件と測色用パッチ画像データとをカラー画像出力装置に送信する送信ステップと、前記スクリーン処理条件に従って前記カラー画像出力装置によって出力された前記測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像の測色値を用いて色変換用処理係数を求める係数作成ステップと、前記色変換用処理係数を、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶する記憶ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
【0010】
また、本発明は、スクリーン処理条件を取得する取得手段と、前記スクリーン処理条件と測色用パッチ画像データとをカラー画像出力装置に送信する送信手段と、前記スクリーン処理条件に従って前記カラー画像出力装置によって出力された前記測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像の測色値を用いて色変換用処理係数を求める係数作成手段と、前記色変換用処理係数を、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶する記憶手段とを備えることを特徴とする色変換係数作成装置を提供する。
【0011】
本発明によれば、まず、指定されたスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像がカラー画像出力装置によって出力される。次に、前記カラー画像出力装置から出力された測色用パッチ画像の測色値が求められる。次に、前記測色値を用いて色変換用処理係数が求められる。そして、前記色変換用処理係数が、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(1.第1実施形態)
(1−1.構成)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる構成を示す図である。図1に示す構成では、クライアント装置10、カラープリンタ20、RIPサーバ40および製版機50がLAN(Local Area Network)2を介して接続されている。
【0013】
カラープリンタ20は、電子写真方式の画像出力装置である。カラープリンタ20は、入力された画像データにスクリーン処理を施して画像を出力する。オペレータが所望のスクリーン処理条件をクライアント装置10からカラープリンタ20に送信することによって、処理条件を指定することができる。
【0014】
RIPサーバ40は、Post Scriptなどのページ記述言語で記述されたベクトルデータを取得し、ベクトルデータをラスタデータに変換し、スクリーン処理を施して製版用2値画像データを生成する。本実施形態におけるRIPサーバ40は、解像度2400dpi(dot per inch)の製版用2値画像データを生成することができる。また、これ以外の解像度を選択することも可能である。このRIPサーバ40によって生成される製版用2値画像データは、例えばTIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データであり、スクリーン処理条件および解像度情報が内包されている。
【0015】
製版機50は、校正済みの製版用2値画像データをRIPサーバ40から受け取り、これに基づいて、直接、版材に露光して刷版を作製するデジタル製版機である。
印刷機60は、製版機50により作製された刷版を用いて、多色刷りの印刷を行う。
【0016】
次にクライアント装置10の構成について説明する。クライアント装置10は、通常のハードウェア構成を有するコンピュータであり、LAN(Local Area Network)2経由で他の装置との間でデータの授受を行うことができる。クライアント装置10の構成を図2に示す。CPU(Central Processing Unit)30は、ROM(Read Only Memory)31に記憶されているプログラムを実行することにより、係数作成手段24で色変換用処理係数を作成するための制御を行う。RAM(Random Access Memory)32は、その際のワークエリアとして使用される。
【0017】
送受信部33は、CPU30による制御の下、LAN2に接続された他の装置との間でデータの送受信を行う。 記憶部34は、ハードディスクドライブ等の大容量記憶装置である。記憶部34には、色変換係数DB(データベース)211が格納されている。表示部35は、画像データのファイル名や処理条件等の入力を促す画面を表示する。オペレータは、キーボードおよびマウスからなる入力部36を駆使してデータ入力を行うことができる。
【0018】
記憶手段21、取得手段22、送信手段23および係数作成手段24は、色変換用処理係数を作成するためにCPU30によって実行されるソフトウェアモジュールである。以下、これらの機能について説明する。
記憶手段21は、カラープリンタ20を一意に識別するための識別子とスクリーン処理条件と色変換用処理係数とを対応付けて色変換係数DB211に格納する。色変換用処理係数は、印刷機60の出力特性に対するカラープリンタ20の出力特性の差異に基づいて予め求められ、色変換係数DB211に格納されている。色変換用処理係数は、例えば特開2002−152543号公報に開示されている方法を用いて作成することができる。
【0019】
取得手段22は、オペレータが入力部36を操作することによって入力されたデータ(カラープリンタ20を一意に識別する識別子およびスクリーン処理条件)をCPU30に供給するモジュールである。また、取得手段22は、入力された識別子およびスクリーン処理条件と同一の組合せからなるレコードが既に色変換係数DB211に格納されているか否かを判定する。同一の組合せからなるレコードが格納されている場合、カラープリンタ20と当該スクリーン処理条件に対応する色変換用処理係数が係数作成手段24によって作成され、色変換係数DB211に格納されていることになる。
【0020】
送信手段23は、オペレータによって入力されたスクリーン処理条件と測色用パッチ画像データとを前述の識別子によって識別されるカラープリンタ20に送信するモジュールである。測色用パッチ画像データは予め記憶手段21に記憶されている。
なお、以上のモジュールをハードウェアによって構成し、CPU30がこれらのモジュールの制御を行うことにより、校正刷り出力のための処理を進めるようにしてもよい。
【0021】
(1−2.動作)
上記の構成によって実現される動作について説明する。
最初にオペレータは、色変換用処理係数を作成するためのプログラムを実行するための指示をクライアント装置10に入力する。この指示が入力されると、CPU30は図3にフローを示すプログラムを実行する。
まず、CPU30は、測色用パッチ画像データ、測色用パッチ画像データに施すスクリーン処理の条件および測色用パッチ画像を出力するカラープリンタ20の識別子をクライアント装置10に入力する。このスクリーン処理条件は、RIPサーバ40で実行可能な処理条件でなければならない。測色用パッチ画像データは、予め記憶部34に格納されている。測色用パッチ画像データは、Post Scriptなどのページ記述言語で記述されたベクトルデータであってもよいし、TIFF(Tagged Image File Format)形式のラスタデータであってもよい。スクリーン条件は、スクリーンタイプ、スクリーン線数、スクリーン角度、スポット形状およびスクリーンファミリから構成される。
【0022】
上記の入力が完了すると、CPU30はカラープリンタ20の識別子とスクリーン処理条件とを取得手段22に引き渡す(ステップS11)。取得手段22は、CPU30が、入力されたのと同一の識別子およびスクリーン処理条件の組合せからなるレコードが既に色変換係数DB211に格納されているか否かを判定する(ステップS12)。
【0023】
同一の組合せからなるレコードが色変換係数DB211に格納されていると判定された場合には、同一の組合せからなるレコードが色変換係数DB211に格納されていることを通知するメッセージを表示部35に表示する(ステップS13)。また、このとき表示部35には、色変換用処理係数を再作成するか否かの選択を促す選択ボタンが表示される(ステップS14)。オペレータは「再作成する」/「再作成しない」のいずれかのボタンをマウス(入力部36)を用いて選択する。「再作成しない」が選択された場合には、CPU30はプログラムの実行を終了する。「再作成する」が選択された場合には、ステップS15に進む。なお、色変換用処理係数の再作成は、次のような場合に必要になる。まず、新品のトナーを使用した場合と製造後数年を経たトナーを使用した場合とでは、トナーの経年変化の影響により、出力画像の色調が異なることがある。また、部品の磨耗などによるカラープリンタ20の性能低下の影響により、出力画像の色調が新品当時と異なる場合もある。このような場合、トナーやカラープリンタが新品のときに作成した色変換用処理係数を用いても、所望の色調が得られないことになる。そこで、上述のように、色変換用処理係数を再作成することが必要となるのである。
【0024】
一方、ステップS12で、同一の組合せからなるレコードが色変換係数DB211に格納されていないと判定された場合には、CPU30は測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とプリンタ識別子とを送信手段23に引き渡す。
送信手段23は、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とをプリンタ識別子により識別されるカラープリンタ20へ送信する(ステップS15)。続いて、クライアント装置10の表示部35には、測色用パッチ画像の測色値を入力することを促す画面が表示され、入力待ちの状態となる。
【0025】
測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件がカラープリンタ20へ供給されると、カラープリンタ20は、このスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データにスクリーン処理を行い、測色用パッチ画像を出力する。オペレータは、分光測光器を用いて、測色用パッチ画像の測色値を求め、この測色値をクライアント装置10に入力する。
【0026】
クライアント装置10に測色値が入力されると、CPU30は測色値を係数作成手段24に引き渡す(ステップS16)。係数作成手段24は、この測色値を用いて色変換用処理係数を作成する。記憶手段21は、作成された色変換用処理係数とカラープリンタ20の識別子とスクリーン処理条件とを対応付けて、色変換係数DB211に格納する(ステップS17)。
【0027】
本実施形態によれば、作成された色変換用処理係数をカラープリンタ20に読み込ませることによって、印刷機60と同一の色調を有する校正刷りを得ることが可能となる。
また、作成された色変換用処理係数をカラープリンタの識別子およびスクリーン処理条件と対応付けて記憶させておくことにより、カラープリンタとスクリーン処理条件の組合せに応じた色変換用処理係数を校正刷りの際に使用することが可能となる。
【0028】
(2.第2実施形態)
(2−1.構成)
本実施形態の第1実施形態と異なる点は以下のとおりである。
送信手段23は、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とカラープリンタ20のプリンタ識別子とをRIPサーバ40に送信する。また、送信手段23は、RIPサーバ40が生成したN値画像データをこのプリンタ識別子で識別されるカラープリンタ20に転送することを指示するメッセージをRIPサーバ40に送信する。
【0029】
(2−2.動作)
図4は、クライアント装置10によって実行されるプログラムのフロー図である。第1実施形態におけるプログラムとの違いはステップS15に代えてステップS21がある点である。以下、ステップS21で行われる動作について説明する。
【0030】
CPU30が、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とカラープリンタ20の識別子とをRIPサーバ40へ送信する。さらに、RIPサーバ40が生成したN値画像データをこの識別子で識別されるカラープリンタ20に転送することを指示するメッセージをRIPサーバ40へ送信する。続いて、クライアント装置10の表示部35には、測色用パッチ画像の測色値を入力することを促す画面が表示され、入力待ちの状態となる。以上がステップS21で行われる動作である。
【0031】
クライアント装置10から測色用パッチ画像データ、スクリーン処理条件およびカラープリンタ20の識別子を受け取ったRIPサーバ40は、このスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データにスクリーン処理を施し、N値画像データを生成する。ここでN値画像データは2値画像データであってもよいし、3値以上の画像データであってもよい。そして、RIPサーバ40は、識別子によって識別されるカラープリンタ20にN値画像データを転送する。RIPサーバ40からN値画像データを受け取ったカラープリンタ20は、N値画像データに基づく測色用パッチ画像を出力する。オペレータは、分光測光器を用いて、測色用パッチ画像の測色値を求め、この測色値をクライアント装置10に入力する。これに続いて、第1実施形態におけるステップS16以降の動作が行われる。
【0032】
本実施形態によれば、題1実施形態と同様の効果が奏される。
【0033】
(3.第3実施形態)
(3−1.構成)
本実施形態の第1実施形態と異なる点は以下のとおりである。
送信手段23は、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とをRIPサーバ40に送信する。また、送信手段23は、RIPサーバ40が生成したN値画像データをクライアント装置10に送信することを指示するメッセージをRIPサーバ40に送信する。また、送信手段10は、クライアント装置10に転送されたN値画像データをカラープリンタ20に転送する。
【0034】
(3−2.動作)
図5は、クライアント装置10によって実行されるプログラムのフロー図である。第1実施形態におけるプログラムとの違いはステップS15に代えてステップS31およびステップS32がある点である。以下、ステップS31およびステップS32で行われる動作について説明する。
CPU30が、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とをRIPサーバ40へ送信する。さらに、RIPサーバ40が生成したN値画像データをクライアント装置10に送信することを指示するメッセージをRIPサーバ40へ送信する。続いて、クライアント装置10の表示部35には、測色用パッチ画像の測色値を入力することを促す画面が表示され、入力待ちの状態となる。以上がステップS31で行われる動作である。
【0035】
クライアント装置10から測色用パッチ画像データおよびスクリーン処理条件を受け取ったRIPサーバ40は、このスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データにスクリーン処理を施し、N値画像データを生成する。ここでN値画像データは2値画像データであってもよいし、3値以上の画像データであってもよい。そして、RIPサーバ40は、クライアント装置10にN値画像データを送信する。RIPサーバ40からN値画像データを受け取ったクライアント装置10は、N地画像データをカラープリンタ20へ転送する(ステップS32)。クライアント装置10からN値画像データを受け取ったカラープリンタ20は、N値画像データに基づく測色用パッチ画像を出力する。オペレータは、分光測光器を用いて、測色用パッチ画像の測色値を求め、この測色値をクライアント装置10に入力する。これに続いて、第1実施形態におけるステップS16以降の動作が行われる。
【0036】
本実施形態によれば、題1実施形態と同様の効果が奏される。
【0037】
(4.変形例)
以上説明した形態に限らず、本発明は種々の形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形した形態でも実施可能である。
【0038】
RIPサーバおよびカラープリンタで実行可能なスクリーン処理条件のデータベースをクライアント装置に格納させておき、実行可能でないスクリーン処理条件が入力されたときに表示部35に警告のメッセージを表示してオペレータに通知するように本発明を変形してもよい。また、RIPサーバおよびカラープリンタで実行可能なスクリーン処理条件をオペレータが入力画面上で選択できるようにしてもよい。また、RIPサーバおよびカラープリンタで実行可能なスクリーン処理条件は、RIPサーバおよびカラープリンタとの通信により取得するようにしてもよい。
【0039】
クライアント装置からLANを介してRIPサーバにアクセスし、カラープリンタ毎に設けられたフォルダに測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とを書き込み、この測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とに基づいて生成されたN値画像データをこのフォルダに対応付けられたカラープリンタに転送させるように本発明を変形してもよい。
【0040】
クライアント装置が実行する処理の手順を記述したプログラムを外部のサーバに記憶させておき、インターネット等の通信網経由で外部のサーバからダウンロードするように本発明を変形してもよい。
【0041】
カラープリンタは、電子写真方式以外の例えばインクジェット式カラープリンタを用いるように本発明を変形してもよい。
【0042】
複数のカラープリンタで同一の色調の画像を出力することを目的として、印刷機以外の他のカラープリンタの出力画像を基準として色変換用処理係数を求めるように本発明を変形してもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、スクリーン処理条件が異なることによる影響を受けない色変換用パッチ画像を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる構成を示す図である。
【図2】同実施形態にかかるクライアント装置10の構成を示す図である。
【図3】同実施形態にかかるクライアント装置10により実行されるプログラムのフロー図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるクライアント装置10により実行されるプログラムのフロー図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかるクライアント装置10により実行されるプログラムのフロー図である。
【符号の説明】
2…LAN、10…クライアント装置,20…カラープリンタ、40…RIPサーバ、50…製版機、60…印刷機、21…記憶手段、22…取得手段、23…送信手段、24…係数作成手段、30…CPU、31…ROM、32…RAM、33…送受信部、34…記憶部、35…表示部、36…入力部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ある画像出力装置向けに作成された画像データを出力特性の異なる別の画像出力装置を用いて出力する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷の色校正の方法としては、製版用に作製されたフィルムを用いる方法が主流であった。しかし、デジタル製版機を用いて画像データから直接製版を行うCTP(Computer to Plate)の普及に伴い、製版用2値画像データを用いて校正刷りを出力して色校正に使用したいという要望が高まった。この要望に応える技術として、DDCP(Direct Digital Color Proof)があるが、高価な専用機を使用するため、ユーザの経済的負担が重くなるという問題がある。
【0003】
これに対して、ユーザが既に保有しているカラープリンタに画像データを入力して校正刷りを出力できれば便利である。しかしながら、一般にカラープリンタは、本印刷で使用する印刷機と色の出力特性が異なるため、色校正には適さないとされている。この問題を解決するために、カラープリンタによる出力画像の色調を本印刷の印刷物の色調に一致させるように、カラープリンタに与える画像データを調整する色補正が行われる。具体的には、まず、カラープリンタに測色用パッチの画像データを入力して、測色用パッチの画像を出力させる。次に、分光測光器を用いて、カラープリンタから出力された測色用パッチの側色値を求める。この側色値と印刷機で印刷した測色用パッチの側色値とを比較し、カラープリンタに与えられる画像データに施すべき色変換に使用する色変換用処理係数を求める。この色変換用処理係数を用いて画像データの色変換を行い、色変換後の画像データをカラープリンタに与えることにより、印刷機で印刷したのと同様の色調を持った画像がカラープリンタから出力される。このようにして、カラープリンタで出力した校正刷りを用いた色校正が可能となる。
【0004】
2値画像データの色補正に関しては、種々の技術が提案されている。特許文献1に記載の技術では、2値画像データを多値化し、色補正等の画像処理を行った後、誤差拡散を施して2値画像データを出力することによって、2値画像データに対する色補正の実現を図っている。特許文献2に記載の技術では、2値画像データにソフトフォーカスフィルタ処理を施して多値化し、当該多値画像データの色補正を行った後、誤差拡散を施して2値画像データを出力する。これによって、網点情報を残したままの色補正の実現を図っている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2877356号公報
【特許文献2】
国際公開第02/30103号パンフレット
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、カラープリンタで色変換用パッチ画像を出力する際、カラープリンタ独自のスクリーン処理条件が用いられていた。例えば、本印刷で用いる印刷機がスクリーン線数190の刷版を用いて印刷を行うものとする。これに対して、あるカラープリンタが通常時はスクリーン線数150でスクリーン処理を行うものとする。このような場合、同じ画像データに対応した画像の出力を行う場合であっても、両者で出力される画像は印刷機とカラープリンタの特性の違いと、スクリーン処理の違いにより異なる色調となる。
ところで、校正刷りを出力するためには、カラープリンタによる出力画像が本印刷と色調が一致するように色変換を行う必要がある。この色変換に用いる色変換用処理係数を求める際、従来は、カラープリンタ独自のスクリーン処理条件で出力された色変換用パッチ画像を用いていた。この場合、本印刷と同じスクリーン処理条件を用いてカラープリンタで出力した画像と色変換用パッチ画像との間には、スクリーン処理条件の違いに起因する色調の違いが生じる。そのため、この色変換用パッチ画像の測色値から作成した色変換用処理係数を用いた場合、本印刷と同じスクリーン処理条件で校正刷りを出力しても、正確な色変換が施された校正刷りを得ることができない。
【0007】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、本印刷と同じスクリーン処理条件で色変換用パッチ画像を出力することのできる技術の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明は、スクリーン処理条件を指定し、この指定したスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像の出力をカラー画像出力装置に行わせる出力ステップと、前記カラー画像出力装置から出力された測色用パッチ画像の測色値を求める測色ステップと、前記測色値を用いて色変換用処理係数を求める係数作成ステップと、前記色変換用処理係数を、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶する記憶ステップと、を有する色変換係数作成方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、コンピュータ装置に、スクリーン処理条件を取得する取得ステップと、前記スクリーン処理条件と測色用パッチ画像データとをカラー画像出力装置に送信する送信ステップと、前記スクリーン処理条件に従って前記カラー画像出力装置によって出力された前記測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像の測色値を用いて色変換用処理係数を求める係数作成ステップと、前記色変換用処理係数を、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶する記憶ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
【0010】
また、本発明は、スクリーン処理条件を取得する取得手段と、前記スクリーン処理条件と測色用パッチ画像データとをカラー画像出力装置に送信する送信手段と、前記スクリーン処理条件に従って前記カラー画像出力装置によって出力された前記測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像の測色値を用いて色変換用処理係数を求める係数作成手段と、前記色変換用処理係数を、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶する記憶手段とを備えることを特徴とする色変換係数作成装置を提供する。
【0011】
本発明によれば、まず、指定されたスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像がカラー画像出力装置によって出力される。次に、前記カラー画像出力装置から出力された測色用パッチ画像の測色値が求められる。次に、前記測色値を用いて色変換用処理係数が求められる。そして、前記色変換用処理係数が、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(1.第1実施形態)
(1−1.構成)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる構成を示す図である。図1に示す構成では、クライアント装置10、カラープリンタ20、RIPサーバ40および製版機50がLAN(Local Area Network)2を介して接続されている。
【0013】
カラープリンタ20は、電子写真方式の画像出力装置である。カラープリンタ20は、入力された画像データにスクリーン処理を施して画像を出力する。オペレータが所望のスクリーン処理条件をクライアント装置10からカラープリンタ20に送信することによって、処理条件を指定することができる。
【0014】
RIPサーバ40は、Post Scriptなどのページ記述言語で記述されたベクトルデータを取得し、ベクトルデータをラスタデータに変換し、スクリーン処理を施して製版用2値画像データを生成する。本実施形態におけるRIPサーバ40は、解像度2400dpi(dot per inch)の製版用2値画像データを生成することができる。また、これ以外の解像度を選択することも可能である。このRIPサーバ40によって生成される製版用2値画像データは、例えばTIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データであり、スクリーン処理条件および解像度情報が内包されている。
【0015】
製版機50は、校正済みの製版用2値画像データをRIPサーバ40から受け取り、これに基づいて、直接、版材に露光して刷版を作製するデジタル製版機である。
印刷機60は、製版機50により作製された刷版を用いて、多色刷りの印刷を行う。
【0016】
次にクライアント装置10の構成について説明する。クライアント装置10は、通常のハードウェア構成を有するコンピュータであり、LAN(Local Area Network)2経由で他の装置との間でデータの授受を行うことができる。クライアント装置10の構成を図2に示す。CPU(Central Processing Unit)30は、ROM(Read Only Memory)31に記憶されているプログラムを実行することにより、係数作成手段24で色変換用処理係数を作成するための制御を行う。RAM(Random Access Memory)32は、その際のワークエリアとして使用される。
【0017】
送受信部33は、CPU30による制御の下、LAN2に接続された他の装置との間でデータの送受信を行う。 記憶部34は、ハードディスクドライブ等の大容量記憶装置である。記憶部34には、色変換係数DB(データベース)211が格納されている。表示部35は、画像データのファイル名や処理条件等の入力を促す画面を表示する。オペレータは、キーボードおよびマウスからなる入力部36を駆使してデータ入力を行うことができる。
【0018】
記憶手段21、取得手段22、送信手段23および係数作成手段24は、色変換用処理係数を作成するためにCPU30によって実行されるソフトウェアモジュールである。以下、これらの機能について説明する。
記憶手段21は、カラープリンタ20を一意に識別するための識別子とスクリーン処理条件と色変換用処理係数とを対応付けて色変換係数DB211に格納する。色変換用処理係数は、印刷機60の出力特性に対するカラープリンタ20の出力特性の差異に基づいて予め求められ、色変換係数DB211に格納されている。色変換用処理係数は、例えば特開2002−152543号公報に開示されている方法を用いて作成することができる。
【0019】
取得手段22は、オペレータが入力部36を操作することによって入力されたデータ(カラープリンタ20を一意に識別する識別子およびスクリーン処理条件)をCPU30に供給するモジュールである。また、取得手段22は、入力された識別子およびスクリーン処理条件と同一の組合せからなるレコードが既に色変換係数DB211に格納されているか否かを判定する。同一の組合せからなるレコードが格納されている場合、カラープリンタ20と当該スクリーン処理条件に対応する色変換用処理係数が係数作成手段24によって作成され、色変換係数DB211に格納されていることになる。
【0020】
送信手段23は、オペレータによって入力されたスクリーン処理条件と測色用パッチ画像データとを前述の識別子によって識別されるカラープリンタ20に送信するモジュールである。測色用パッチ画像データは予め記憶手段21に記憶されている。
なお、以上のモジュールをハードウェアによって構成し、CPU30がこれらのモジュールの制御を行うことにより、校正刷り出力のための処理を進めるようにしてもよい。
【0021】
(1−2.動作)
上記の構成によって実現される動作について説明する。
最初にオペレータは、色変換用処理係数を作成するためのプログラムを実行するための指示をクライアント装置10に入力する。この指示が入力されると、CPU30は図3にフローを示すプログラムを実行する。
まず、CPU30は、測色用パッチ画像データ、測色用パッチ画像データに施すスクリーン処理の条件および測色用パッチ画像を出力するカラープリンタ20の識別子をクライアント装置10に入力する。このスクリーン処理条件は、RIPサーバ40で実行可能な処理条件でなければならない。測色用パッチ画像データは、予め記憶部34に格納されている。測色用パッチ画像データは、Post Scriptなどのページ記述言語で記述されたベクトルデータであってもよいし、TIFF(Tagged Image File Format)形式のラスタデータであってもよい。スクリーン条件は、スクリーンタイプ、スクリーン線数、スクリーン角度、スポット形状およびスクリーンファミリから構成される。
【0022】
上記の入力が完了すると、CPU30はカラープリンタ20の識別子とスクリーン処理条件とを取得手段22に引き渡す(ステップS11)。取得手段22は、CPU30が、入力されたのと同一の識別子およびスクリーン処理条件の組合せからなるレコードが既に色変換係数DB211に格納されているか否かを判定する(ステップS12)。
【0023】
同一の組合せからなるレコードが色変換係数DB211に格納されていると判定された場合には、同一の組合せからなるレコードが色変換係数DB211に格納されていることを通知するメッセージを表示部35に表示する(ステップS13)。また、このとき表示部35には、色変換用処理係数を再作成するか否かの選択を促す選択ボタンが表示される(ステップS14)。オペレータは「再作成する」/「再作成しない」のいずれかのボタンをマウス(入力部36)を用いて選択する。「再作成しない」が選択された場合には、CPU30はプログラムの実行を終了する。「再作成する」が選択された場合には、ステップS15に進む。なお、色変換用処理係数の再作成は、次のような場合に必要になる。まず、新品のトナーを使用した場合と製造後数年を経たトナーを使用した場合とでは、トナーの経年変化の影響により、出力画像の色調が異なることがある。また、部品の磨耗などによるカラープリンタ20の性能低下の影響により、出力画像の色調が新品当時と異なる場合もある。このような場合、トナーやカラープリンタが新品のときに作成した色変換用処理係数を用いても、所望の色調が得られないことになる。そこで、上述のように、色変換用処理係数を再作成することが必要となるのである。
【0024】
一方、ステップS12で、同一の組合せからなるレコードが色変換係数DB211に格納されていないと判定された場合には、CPU30は測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とプリンタ識別子とを送信手段23に引き渡す。
送信手段23は、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とをプリンタ識別子により識別されるカラープリンタ20へ送信する(ステップS15)。続いて、クライアント装置10の表示部35には、測色用パッチ画像の測色値を入力することを促す画面が表示され、入力待ちの状態となる。
【0025】
測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件がカラープリンタ20へ供給されると、カラープリンタ20は、このスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データにスクリーン処理を行い、測色用パッチ画像を出力する。オペレータは、分光測光器を用いて、測色用パッチ画像の測色値を求め、この測色値をクライアント装置10に入力する。
【0026】
クライアント装置10に測色値が入力されると、CPU30は測色値を係数作成手段24に引き渡す(ステップS16)。係数作成手段24は、この測色値を用いて色変換用処理係数を作成する。記憶手段21は、作成された色変換用処理係数とカラープリンタ20の識別子とスクリーン処理条件とを対応付けて、色変換係数DB211に格納する(ステップS17)。
【0027】
本実施形態によれば、作成された色変換用処理係数をカラープリンタ20に読み込ませることによって、印刷機60と同一の色調を有する校正刷りを得ることが可能となる。
また、作成された色変換用処理係数をカラープリンタの識別子およびスクリーン処理条件と対応付けて記憶させておくことにより、カラープリンタとスクリーン処理条件の組合せに応じた色変換用処理係数を校正刷りの際に使用することが可能となる。
【0028】
(2.第2実施形態)
(2−1.構成)
本実施形態の第1実施形態と異なる点は以下のとおりである。
送信手段23は、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とカラープリンタ20のプリンタ識別子とをRIPサーバ40に送信する。また、送信手段23は、RIPサーバ40が生成したN値画像データをこのプリンタ識別子で識別されるカラープリンタ20に転送することを指示するメッセージをRIPサーバ40に送信する。
【0029】
(2−2.動作)
図4は、クライアント装置10によって実行されるプログラムのフロー図である。第1実施形態におけるプログラムとの違いはステップS15に代えてステップS21がある点である。以下、ステップS21で行われる動作について説明する。
【0030】
CPU30が、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とカラープリンタ20の識別子とをRIPサーバ40へ送信する。さらに、RIPサーバ40が生成したN値画像データをこの識別子で識別されるカラープリンタ20に転送することを指示するメッセージをRIPサーバ40へ送信する。続いて、クライアント装置10の表示部35には、測色用パッチ画像の測色値を入力することを促す画面が表示され、入力待ちの状態となる。以上がステップS21で行われる動作である。
【0031】
クライアント装置10から測色用パッチ画像データ、スクリーン処理条件およびカラープリンタ20の識別子を受け取ったRIPサーバ40は、このスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データにスクリーン処理を施し、N値画像データを生成する。ここでN値画像データは2値画像データであってもよいし、3値以上の画像データであってもよい。そして、RIPサーバ40は、識別子によって識別されるカラープリンタ20にN値画像データを転送する。RIPサーバ40からN値画像データを受け取ったカラープリンタ20は、N値画像データに基づく測色用パッチ画像を出力する。オペレータは、分光測光器を用いて、測色用パッチ画像の測色値を求め、この測色値をクライアント装置10に入力する。これに続いて、第1実施形態におけるステップS16以降の動作が行われる。
【0032】
本実施形態によれば、題1実施形態と同様の効果が奏される。
【0033】
(3.第3実施形態)
(3−1.構成)
本実施形態の第1実施形態と異なる点は以下のとおりである。
送信手段23は、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とをRIPサーバ40に送信する。また、送信手段23は、RIPサーバ40が生成したN値画像データをクライアント装置10に送信することを指示するメッセージをRIPサーバ40に送信する。また、送信手段10は、クライアント装置10に転送されたN値画像データをカラープリンタ20に転送する。
【0034】
(3−2.動作)
図5は、クライアント装置10によって実行されるプログラムのフロー図である。第1実施形態におけるプログラムとの違いはステップS15に代えてステップS31およびステップS32がある点である。以下、ステップS31およびステップS32で行われる動作について説明する。
CPU30が、測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とをRIPサーバ40へ送信する。さらに、RIPサーバ40が生成したN値画像データをクライアント装置10に送信することを指示するメッセージをRIPサーバ40へ送信する。続いて、クライアント装置10の表示部35には、測色用パッチ画像の測色値を入力することを促す画面が表示され、入力待ちの状態となる。以上がステップS31で行われる動作である。
【0035】
クライアント装置10から測色用パッチ画像データおよびスクリーン処理条件を受け取ったRIPサーバ40は、このスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データにスクリーン処理を施し、N値画像データを生成する。ここでN値画像データは2値画像データであってもよいし、3値以上の画像データであってもよい。そして、RIPサーバ40は、クライアント装置10にN値画像データを送信する。RIPサーバ40からN値画像データを受け取ったクライアント装置10は、N地画像データをカラープリンタ20へ転送する(ステップS32)。クライアント装置10からN値画像データを受け取ったカラープリンタ20は、N値画像データに基づく測色用パッチ画像を出力する。オペレータは、分光測光器を用いて、測色用パッチ画像の測色値を求め、この測色値をクライアント装置10に入力する。これに続いて、第1実施形態におけるステップS16以降の動作が行われる。
【0036】
本実施形態によれば、題1実施形態と同様の効果が奏される。
【0037】
(4.変形例)
以上説明した形態に限らず、本発明は種々の形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形した形態でも実施可能である。
【0038】
RIPサーバおよびカラープリンタで実行可能なスクリーン処理条件のデータベースをクライアント装置に格納させておき、実行可能でないスクリーン処理条件が入力されたときに表示部35に警告のメッセージを表示してオペレータに通知するように本発明を変形してもよい。また、RIPサーバおよびカラープリンタで実行可能なスクリーン処理条件をオペレータが入力画面上で選択できるようにしてもよい。また、RIPサーバおよびカラープリンタで実行可能なスクリーン処理条件は、RIPサーバおよびカラープリンタとの通信により取得するようにしてもよい。
【0039】
クライアント装置からLANを介してRIPサーバにアクセスし、カラープリンタ毎に設けられたフォルダに測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とを書き込み、この測色用パッチ画像データとスクリーン処理条件とに基づいて生成されたN値画像データをこのフォルダに対応付けられたカラープリンタに転送させるように本発明を変形してもよい。
【0040】
クライアント装置が実行する処理の手順を記述したプログラムを外部のサーバに記憶させておき、インターネット等の通信網経由で外部のサーバからダウンロードするように本発明を変形してもよい。
【0041】
カラープリンタは、電子写真方式以外の例えばインクジェット式カラープリンタを用いるように本発明を変形してもよい。
【0042】
複数のカラープリンタで同一の色調の画像を出力することを目的として、印刷機以外の他のカラープリンタの出力画像を基準として色変換用処理係数を求めるように本発明を変形してもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、スクリーン処理条件が異なることによる影響を受けない色変換用パッチ画像を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる構成を示す図である。
【図2】同実施形態にかかるクライアント装置10の構成を示す図である。
【図3】同実施形態にかかるクライアント装置10により実行されるプログラムのフロー図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるクライアント装置10により実行されるプログラムのフロー図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかるクライアント装置10により実行されるプログラムのフロー図である。
【符号の説明】
2…LAN、10…クライアント装置,20…カラープリンタ、40…RIPサーバ、50…製版機、60…印刷機、21…記憶手段、22…取得手段、23…送信手段、24…係数作成手段、30…CPU、31…ROM、32…RAM、33…送受信部、34…記憶部、35…表示部、36…入力部
Claims (7)
- スクリーン処理条件を指定し、この指定したスクリーン処理条件に従って測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像の出力をカラー画像出力装置に行わせる出力ステップと、
前記カラー画像出力装置から出力された測色用パッチ画像の測色値を求める測色ステップと、
前記測色値を用いて色変換用処理係数を求める係数作成ステップと、
前記色変換用処理係数を、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶する記憶ステップと、
を有する色変換係数作成方法。 - 前記出力ステップにおいては、前記スクリーン処理条件に従って、前記測色用パッチ画像データに対応したN値画像データの出力をRIPサーバに行わせ、このRIPサーバから出力されたN値画像データに対応した画像の出力を前記カラー画像出力装置に行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載の色変換係数作成方法。 - 前記N値画像データは、2値画像データである
ことを特徴とする請求項2に記載の色変換係数作成方法。 - 前記カラー画像出力装置は、カラープリンタである
ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の色変換係数作成方法。 - 前記カラープリンタは、電子写真方式のカラープリンタである
ことを特徴とする請求項4に記載の色変換係数作成方法。 - コンピュータ装置に、
スクリーン処理条件を取得する取得ステップと、
前記スクリーン処理条件と測色用パッチ画像データとをカラー画像出力装置に送信する送信ステップと、
前記スクリーン処理条件に従って前記カラー画像出力装置によって出力された前記測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像の測色値を用いて色変換用処理係数を求める係数作成ステップと、
前記色変換用処理係数を、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶する記憶ステップと
を実行させるためのプログラム。 - スクリーン処理条件を取得する取得手段と、
前記スクリーン処理条件と測色用パッチ画像データとをカラー画像出力装置に送信する送信手段と、
前記スクリーン処理条件に従って前記カラー画像出力装置によって出力された前記測色用パッチ画像データに対応した測色用パッチ画像の測色値を用いて色変換用処理係数を求める係数作成手段と、
前記色変換用処理係数を、前記カラー画像出力装置を一意に識別する識別子と前記スクリーン処理条件とに対応付けて記憶する記憶手段と
を備えることを特徴とする色変換係数作成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003174807A JP2005012532A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 色変換係数作成方法、プログラムおよび色変換係数作成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003174807A JP2005012532A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 色変換係数作成方法、プログラムおよび色変換係数作成装置 |
Publications (1)
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ID=34098178
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JP2003174807A Pending JP2005012532A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 色変換係数作成方法、プログラムおよび色変換係数作成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006304289A (ja) * | 2005-04-06 | 2006-11-02 | Xerox Corp | 画像視覚化装置による非標準色域画像視覚化システム及び方法 |
-
2003
- 2003-06-19 JP JP2003174807A patent/JP2005012532A/ja active Pending
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