JP2005012324A - 携帯電話機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の携帯電話機器では、スケジュールデータ等において、使用者が、表示規制を望むデータに関し、個々のスケジュールデータにそれぞれ表示規制処理を実行していたので、その操作が手間であるという問題があった。
【解決手段】本発明の携帯電話機器では、携帯電話機の有する電話帳ファイルの個別の情報データに対し、シークレット情報を添付することができる。そして、スケジュールデータ内の情報データと電話帳ファイルの個別の情報データとをリンクつけている。そのことで、本発明の携帯電話機器では、選択したスケジュールデータの表示規制処理を実行する際に、そのデータに関連するその他のスケジュールデータも一括して表示規制処理を実行することができる。その結果、使用者は、簡易な操作で、所望のスケジュールデータの表示規制処理を実行することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】本発明の携帯電話機器では、携帯電話機の有する電話帳ファイルの個別の情報データに対し、シークレット情報を添付することができる。そして、スケジュールデータ内の情報データと電話帳ファイルの個別の情報データとをリンクつけている。そのことで、本発明の携帯電話機器では、選択したスケジュールデータの表示規制処理を実行する際に、そのデータに関連するその他のスケジュールデータも一括して表示規制処理を実行することができる。その結果、使用者は、簡易な操作で、所望のスケジュールデータの表示規制処理を実行することができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話帳機能を有し、所望の個人情報データを保護する携帯電話機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機器は小型化、高機能化が進んでいる。そして、携帯電話機器では、例えば、画面が大型化し、大量の文字情報や画像を表示出来るようになっている。
【0003】
また、近年の携帯電話機器では、電子メール機能、スケジュール機能、カメラ機能等、種々のアプリケーション機能を有し、それに伴い、使用者及び第3者等のいろいろな個人情報データも携帯電話機器内に記憶させることができる。
【0004】
従来のコンピュータ・システムの会話処理におけるファイルの機密保護に関し、ファイルの使用許可を決定する要素として端末をグループ化した端末グループ名を設定し、使用者が使用する端末から当該使用者が使用できるファイルを制限することで、利用者毎のファイル機密保護を実現している(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、従来のパーソナルコンピュータでは、例えば、ホストコンピュータとパーソナルコンピュータによるコンピュータシステムに関し、入力データの機密保護を実現し、更に、その入力操作を簡易する自動入力機構に関する(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平2−282842号公報(第3−4頁、第1−4図)
【特許文献2】
特開昭62−241018号公報(第4−6頁、第5−6図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来における携帯電話機器では、通話機能の他に、例えば、電子メール機能、スケジュール機能等を有しており、使用者自身の予定や個人データ等ばかりでなく、第3者の予定や個人データ等も携帯電話機器内に入力し、保存することができた。そして、使用者自身または第3者の予定や個人データの中には、他人に閲覧されては困る情報等が含まれている場合もあった。また、近年では、使用者が、自己の携帯電話機器を紛失等し、他人にその携帯電話機器が渡り、個人情報が悪用されるという問題も発生している。
【0008】
そこで、使用者は、それらの機密性を有する情報を有する場合には、例えば、電子メールの1つ1つの受信データまたは送信データに対し、表示規制を行い、他人が自由に閲覧できないようにしていた。また、使用者は、スケジュール機能の場合も同様に、1つ1つのスケジュールに対し、表示規制を行い、他人が自由に閲覧できないようにしていた。
【0009】
しかしながら、上述したように、電子メールの送受信データの1つ1つに対し、または、スケジュールデータの1つ1つに対し、表示規制を行い、他人が自由に閲覧できないようにする操作は手間であり、操作時間も掛かるという問題があった。
【0010】
本発明は、電話帳機能を有する携帯電話機器に関し、電話帳データ内の個々の個人データに対しシークレット設定を行い、スケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データを電話帳データにリンク付けることで、そのシークレット設定がされた個人等からの着信、発信履歴データ、電子メールの送受信データ、または、上記個人等に関係するスケジュールデータに対し、使用者の選択により、一括して、表示規制を行うものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した各事情に鑑みて成されたものであり、本発明の携帯電話機器では、複数の個別情報データを電話帳ファイルとして記憶する記憶手段と、前記電話帳ファイルの個別情報データに対してシークレット情報データを添付するシークレット情報添付手段と、前記シークレット情報データが添付された個別情報データが含まれたアプリケーションデータを検索するデータ検索手段と、前記データ検索手段により検索されたアプリケーションデータの表示規制を行う表示規制手段とを具備することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイル内の個別情報データにシークレット情報データを添付することができる。そして、当該個別情報データを有するアプリケーションデータの表示規制を行うことができる。
【0012】
また、本発明の携帯電話機器では、シークレット情報の添付を指示する指示手段と、アプリケーションデータの表示中に前記指示手段によりシークレット情報の添付が指示されたとき、当該アプリケーションデータ内の個別情報データと一致する前記電話帳ファイル内の個別情報データを検索する電話帳ファイル検索手段とを具備し、前記シークレット情報添付手段は、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内の個別情報データに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、使用者は、表示手段に表示中のアプリケーションデータを確認しながら、電話帳ファイル内の当該個別情報データにシークレット情報データを添付することができる。
【0013】
また、本発明の携帯電話機器では、複数の個別情報データを電話帳ファイルとして記憶する記憶手段と、シークレット情報の添付を指示する指示手段と、アプリケーションデータの表示中に前記指示手段によりシークレット情報の添付が指示されたとき、当該アプリケーションデータ内の個別情報データと一致する前記電話帳ファイル内の個別情報データを検索する電話帳ファイル検索手段と前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内の個別情報データに対してシークレット情報データを添付するシークレット情報添付手段と、前記シークレット情報データが添付された電話帳ファイル内の個別情報データに関連するアプリケーションデータの表示規制を行う表示規制手段とを具備することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、使用者は、表示手段に表示中のアプリケーションデータを確認しながら、電話帳ファイル内の当該個別情報データにシークレット情報データを添付することができる。更に、使用者は、シークレット情報データの添付を指示する操作により、関連するデータ等の表示規制を行うことができる。
【0014】
また、本発明の携帯電話機器では、複数の個別情報データを一つのレコードとし、当該レコードを複数記憶することで電話帳ファイルを形成する記憶手段と、前記レコードに対してシークレット情報データを添付するシークレット情報添付手段と、前記シークレット情報データが添付されたレコード内の個別情報データが含まれたアプリケーションデータを検索するデータ検索手段と、前記データ検索手段により検索されたアプリケーションデータの表示規制を行う表示規制手段とを具備することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイルを形成する個々のレコードに対し、シークレット情報データを添付することができる。そして、当該レコード内に有する個別情報データと該当するアプリケーションデータの表示規制を行うことができる。
【0015】
また、本発明の携帯電話機器では、シークレット情報の添付を指示する指示手段と、アプリケーションデータの表示中に前記指示手段によりシークレット情報の添付が指示されたとき、当該アプリケーションデータ内の個別情報データを含む前記電話帳ファイル内のレコードを検索する電話帳ファイル検索手段とを具備し、前記シークレット情報添付手段は、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内のレコードに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、使用者は、表示手段に表示中のアプリケーションデータを確認しながら、電話帳ファイル内の当該個別情報データを含むレコードにシークレット情報データを添付することができる。
【0016】
また、本発明の携帯電話機器では、前記アプリケーションデータとして、スケジュール機能のスケジュールデータ、電子メール機能の送信データ、電子メール機能の受信データ、電話機能の発信履歴データ、または電話機能の着信履歴データを含むことを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、スケジュールデータ、送信及び受信データ、発信及び着信履歴データに対して、表示規制を行うことができる。
【0017】
また、本発明の携帯電話機器では、前記個別情報データとして、氏名データ、電話番号データ、またはメールアドレスデータを含むことを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、氏名データ、電話番号データ、またはメールアドレスデータを検索用データとして用いることができる。
【0018】
また、本発明の携帯電話機器では、前記シークレット情報添付手段は、前記電話帳ファイル検索手段により表示中のアプリケーションデータ内の個別情報データと一致する電話帳ファイル内の個別情報データが検索されないとき、表示中のアプリケーションデータに対してシークレット情報データを添付する一方、前記表示規制手段は、前記シークレット情報が添付されたアプリケーションデータの表示規制を行うことを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイル内に該当する個別情報データを有しない場合には、表示手段に表示されているアプリケーションデータのみに対し、表示規制を行うことができる。
【0019】
また、本発明の携帯電話機器では、前記シークレット情報添付手段は、前記指示手段によるシークレット情報の添付対象として電話帳ファイルが選択されたとき、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内の個別情報データに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイル内の該当する個別情報データに対して、直接、シークレット情報データを添付することができる。
【0020】
また、本発明の携帯電話機器では、前記シークレット情報添付手段は、前記指示手段によるシークレット情報の添付対象として電話帳ファイルが選択されたとき、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内のレコードに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイル内の該当する個別情報データを有するレコードに対して、直接、シークレット情報データを添付することができる。
【0021】
また、本発明の携帯電話機器では、前記シークレット情報添付手段は、前記指示手段によるシークレット情報の添付対象としてアプリケーションデータが選択されたとき、表示中のアプリケーションデータに対してシークレット情報データを添付する一方、前記表示規制手段は、前記シークレット情報が添付されたアプリケーションデータの表示規制を行うことを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、使用者の選択により、表示手段に表示されているアプリケーションデータに対して、シークレット情報データを添付し、当該アプリケーションデータのみに対し、表示規制を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明における一実施の形態について、図1〜図7を参照にして詳細に説明する。本発明は、任意の携帯機器に適用できるが、以下では、好適な実施の形態として、折り畳み可能な携帯電話機1について説明する。尚、以下では折り畳み可能な携帯電話機が示されているが、この形態に限定されるものではなく、例えば、ストレート式の携帯電話機の場合でも良い。
【0023】
先ず、図1は本発明の一実施の形態である携帯電話機の(A)開いた状態での内側(キー面)から見た概観図、(B)閉じた状態での外側(背面)から見た概観図であり、図2は同携帯電話機の電気的構成を説明する概略機能ブロック図である。尚、図1の概観図では、カメラ機能を有する形態が示されているが、特に、カメラ機能を有無に限定する必要はなく、図2では、カメラ部の説明を省略する。
【0024】
図1(A)及び(B)に示す如く、例えば、スピーカ2は携帯電話機1の蓋部内側の上方中央に、マイク3は本体部内側の下方中央にそれぞれ配置されている。また、キー操作部15は、撮影を行うためのシャッターキー151、カメラ機能を起動させるカメラキー152、電源投入するための電源キー153、メール機能を起動させるメールキー154、十字キー155、数字入力及び文字入力を行うテンキー156等から構成されている。
【0025】
そして、表示部14は、スピーカ2が配置されている蓋部内側に四角形状で配置されており、第2表示部4は四角い形状で蓋部外側の中央付近に配置されいる。更に、撮像部5は、蓋部外側のヒンジ近くの中央付近に配置され、閉じた状態でも第2表示部4で被写体を確認しながら撮影ができる。また、背面キー6は第2表示部4の下方に配され、閉じた状態でシャッタキーとして使用され、使用者が自らを撮影するのに適している。一方、開いた状態で撮影する場合は、表示部14あるいは第2表示部4で被写体を確認しながら、キー操作部15のシャッタキー151を押下することで撮影することができる。
【0026】
図2に示す如く、本実施の形態の携帯電話機1は、主に、制御部11、メモリ12、表示ドライバ部13、表示部14、バックライト15、キー操作部16、アンテナ17、無線部18、通信制御部19を備えている。尚、上述したように、本実施の形態では、カメラ機能を構成する撮像部、画像処理部及びそれに伴う画像圧縮処理部、画像伸張処理部等の説明は省略する。
【0027】
制御部11は、携帯電話機1を構成する各部位の動作を制御し、例えば、メモリ12、表示ドライバ部13、バックライト15、通信制御部19等を制御する。
【0028】
メモリ12は、読み出し及び書き込み可能なRAM(Randam Access Memory)であり、例えば、ワークメモリ及び不揮発メモリから構成される。メモリ12では、例えば、電話帳ファイル、スケジュールファイル等が保存されている。そして、それぞれのファイルには、電話帳検索機能における氏名、電話番号、メールアドレス等の個人情報データ、スケジュール機能における予定、相手先氏名等のスケジュール情報データが保存されている。また、メモリ12は、予め、設定されている画像データ、音楽データを保存しており、また、アンテナ17等を介して受信した各種受信データ、例えば、画像データ、音楽データ、文字データ等も保存する。
【0029】
制御部11は、表示ドライバ部13に制御信号を送信するとともに、メモリ12に記憶されている文字データ、画像データを、表示ドライバ部13に送る。
【0030】
表示ドライバ部13は、表示部14に表示しようとする文字データ、画像データに従って、表示部14の各画素電極に対して駆動電圧を印加する。表示部14は、液晶ディスプレイおよびEL(Electro Luminescense)ディスプレイなどで実現され、表示ドライバ部13を介して送られてくる画像データに基づく画像を表示する。
【0031】
キー操作部15は、上述したように、数字および文字を入力するためのテンキー156などから構成される。
【0032】
バックライト16は、発光素子である発光ダイオードなどから構成され、表示部14を背面より照明する。バックライト16の点灯、消灯の制御および輝度調整などの制御は、制御部11によって行われる。尚、バックライト16は、使用者によって消灯するための所定の操作が行われるまで点灯する構成としてもよいし、点灯してから所定時間が経過すると消灯する構成としてもよい。
【0033】
アンテナ17は、無線電波を介して基地局と無線通信を行うときに、音声データ、文字データおよび画像データなどを送受信する。無線部18は、所定の通信プロトコルに基づいて、受信時は、基地局からアンテナ17を介して受信したデータを復調し、送信時は、通信制御部19から送られてくる文字データおよび画像データなどを変調して増幅し、アンテナ17を介して基地局に送信する。通信制御部19は、受信データの中で無線部18が復調した画像データを、画像切換制御部、画像圧縮部を介してメモリ12に記憶させる。また、通信制御部19は、受信データの中で文字データ等を制御部11の指示に基づき、メモリ12へと送る。
【0034】
また、本実施の形態における制御部11内の電話帳ファイル検索手段では、メモリ12を制御し、例えば、スケジュール機能の場合には、使用者が選択したスケジュールデータ内の所望の入力欄に入力された個人情報データを認識する。そして、電話帳ファイル検索手段では、当該個人情報データと該当するデータを有する電話帳ファイル内の個々の情報データを検索する。このとき、本実施の形態では、例えば、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータが、スケジュールデータの所望の入力欄に入力されており、これらのデータに基づき電話帳ファイル内の検索を行う。
【0035】
一方、制御部11内の電話帳ファイル検索手段では、電子メール機能の場合には、例えば、送信先のメールアドレスデータに基づき電話帳ファイル内の検索を行う。また、電話帳ファイル検索手段では、電話機能の場合には、例えば、発信先の電話番号データに基づき電話帳ファイル内の検索を行う。
【0036】
尚、本実施の形態では、電話帳ファイル検索手段の用いる検索データとして、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータを用いる場合に限定する必要はない。例えば、画像データ、電話帳ファイルにおける登録番号データ等を電話帳ファイル検索手段の用いる検索データとして用いることも可能である。
【0037】
また、制御部11内のシークレット情報添付手段では、メモリ12を制御し、上述した電話帳ファイル検索手段により検出された電話帳ファイルの個人情報データ、または、当該個人情報データを含むレコードに対しシークレット情報データを添付する。本実施の形態におけるシークレット情報データとは、例えば、スケジュール機能の場合では、シークレット情報データを有する電話帳ファイル内の個人情報データと共通データを有するスケジュールデータは、その他のスケジュールデータと共に、または、連続して表示部14に表示させない、という情報データである。つまり、本実施の形態では、スケジュール機能のデータが電話帳ファイルとリンク付けられており、シークレット情報データを有する電話帳ファイルの個人情報データと共通データを有するスケジュールデータには、自由な閲覧が規制される設定となる。そして、電話帳ファイルの個人情報データにシークレット情報データを有する場合には、使用者が選択したスケジュールデータだけでなく、その個人情報データと共通データを有するその他のスケジュールデータに対しても、シークレット情報データを有するデータとして扱うことができる。
【0038】
一方、スケジュール機能と同様に、制御部11内のシークレット情報添付手段では、電子メール機能において、選択したメールデータから電話帳ファイルのメールアドレスデータ、または、当該メールアドレスデータを含むレコードに対し、シークレット情報データを添付することができる。そして、例えば、共通のメールアドレスデータを有するその他の送信または受信メールデータでは、電話帳ファイルのデータとリンク付けられていることで、シークレット情報データを共有できる。また、シークレット情報添付手段では、電話機能においても、選択した履歴データから電話帳ファイルの履歴データ、または、当該履歴データを含むレコードに対し、シークレット情報データを添付することができる。そして、例えば、共通の電話番号データを有する発信または着信履歴データでは、電話帳ファイルのデータとリンク付けられていることで、シークレット情報データを共有できる。
【0039】
尚、本実施の形態では、使用者が、選択したスケジュールデータ等から電話帳ファイルの個人情報データにシークレット情報データを添付する場合に関し説明したが、この場合に限定する必要はない。例えば、使用者が、電話帳ファイルの個人情報データに、直接、シークレット情報データを添付させる場合でも良い。また、本実施の形態では、電話帳ファイルの個人情報データに該当する個人情報データが存在しない場合には、選択されたスケジュールデータ等のみに、シークレット情報データが添付される。
【0040】
また、制御部11内のデータ検索手段では、メモリ12を制御し、例えば、スケジュール機能の場合には、スケジュールファイル内の全てのスケジュールデータに関し、その所望の入力欄に入力された個人情報データを検索する。そして、データ検索手段では、上述した電話帳ファイル検索手段により該当した電話帳ファイルの個人情報データと共通データを有する、全てのスケジュールデータを判別する。
【0041】
尚、制御部11内のデータ検索手段では、検索用の共通データとして、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータを用いる。そして、本実施の形態では、例えば、検索時の優先順位として列記したデータの順序により、スケジュールファイル内の全てのスケジュールデータの所望の入力欄を検索する。
【0042】
一方、制御部11内のデータ検索手段では、電子メール機能の場合には、例えば、上述した電話帳ファイル検索手段により該当した電話帳ファイルの個人情報データ内のメールアドレスデータと共通のメールアドレスデータを有する送信または受信メールデータを判別する。また、データ検索手段では、電話機能の場合には、例えば、上述した電話帳ファイル検索手段により該当した電話帳ファイルの個人情報データ内の電話番号データと共通の電話番号データを有する発信または着信履歴データを判別する。
【0043】
尚、本実施の形態では、データ検索手段の検索用データとして、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータを用いる場合に限定する必要はない。例えば、画像データ、電話帳ファイルにおける登録番号データ等をデータ検索手段の検索用データとして用いることも可能である。
【0044】
また、制御部11内の表示規制手段では、電話帳ファイルの個人情報データにシークレット情報データを有する場合には、共通データを有するスケジュールデータに対し、表示規制を実行する。つまり、表示規制手段では、シークレット情報データを有する電話帳ファイル内の個人情報データと共通データを有するスケジュールデータを、その他のスケジュールデータと共に、または、連続して表示部14に表示させない、表示規制の処理を実行する。
【0045】
一方、制御部11内の表示規制手段では、スケジュール機能の場合と同様に、電話帳ファイルの当該個人情報データがシークレット情報データを有する場合には、共通メールアドレスデータを有する送信または受信メールデータの表示規制の処理を実行する。また、表示規制手段では、スケジュール機能の場合と同様に、電話帳ファイルの当該個人情報データがシークレット情報データを有する場合には、共通電話番号データを有する発信または着信履歴データの表示規制の処理を実行する。
【0046】
尚、本実施の形態では、スケジュールデータ、送信または受信メールデータ、または、発信または着信履歴データ自体にシークレット情報データが添付されている場合も、表示規制処理が実行される。更に、本実施の形態では、シークレット情報データが添付された電話帳ファイルの個人情報データ自体にも、表示規制処理が実行される。
【0047】
次に、図3は本発明の携帯電話機のメモリに保存されている電話帳ファイルの構成を示す図である。
【0048】
図示の如く、電話帳ファイルはメモリ12に保存されており、そのファイル内には相手先を識別する複数の識別情報データを記憶している。
【0049】
例えば、各行Z1、Z2、Z3…はそれぞれ異なる人名に関する記憶領域となっており、この各行毎に各識別情報データは、レコード単位で記憶されている。そして、各レコードは、登録番号データ21、電話番号データ22、電子メールのメールアドレスデータ23、画像番号データ24、氏名データ25及びその他の情報データの各データフィールド(以下、登録番号フィールド、電話番号フィールド、メールアドレスフィールド、画像番号フィールド、氏名フィールド及びその他の情報フィールドと呼ぶ。)から構成されている。
【0050】
上述したように、本実施の形態のシークレット情報添付手段では、例えば、使用者が、Z3行目に登録されているデータに対して、表示規制の設定を指示する操作を行うと、その他の情報フィールドにシークレット情報データを添付する。そして、携帯電話機1では、スケジュール機能、電子メール機能、または電話機能において、それぞれのファイル内の氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータ等と電話帳ファイルの各種情報データとがリンク付けられている。そのことで、本実施の形態では、携帯電話機1の有する電話帳ファイルに代表して、シークレット情報データを有することで、その他のアプリケーションに対してもシークレット情報データを共有させることができる。
【0051】
尚、上述したように、本実施の形態では、メモリ12内の各レコード毎にシークレット情報データを添付する場合について説明したが、この場合に限定する必要はない。例えば、レコード内の電話番号データ22等の個別の情報データに対してのみに、シークレット情報データを添付することも可能である。その他にも、レコード内の情報データに対し、選択的にシークレット情報データを添付することも可能である。
【0052】
次に、図4は本発明の携帯電話機のスケジュールデータ閲覧画面における所望のスケジュールデータの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートであり、図5は同携帯電話機において、スケジュールデータが表示される表示画面を説明するための図である。
【0053】
図4に示す如く、本実施の形態では、使用者が、携帯電話機1のスケジュールデータ閲覧画面を用いて所望のスケジュールデータを選択し、表示部に表示させる場合には、使用者はキー操作部15を操作しスケジュールデータ閲覧画面の表示を指示すると(ステップS1)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に登録スケジュールデータの一覧表示画面を表示させる。そして、使用者が表示画面に従い、キー操作部15の、例えば、十字キー155を操作し、画面上で所望のスケジュールデータを選択し、決定キーを押下すると、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に選択されたスケジュールデータを表示させる(ステップS2)。
【0054】
次に、使用者が、表示部14に表示されたスケジュールデータを確認し、その他のスケジュールデータと共に一覧表示させないことを望む場合には、使用者はキー操作部15を操作し、選択したスケジュールデータの表示規制を指示すると(ステップS3のYES)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、選択したスケジュールデータと関連するスケジュールデータも一括して表示規制を行うか、否かの選択画面を表示させる(ステップS4)。
【0055】
尚、使用者はキー操作部15を操作し、選択したスケジュールデータの表示規制を指示しない場合には(ステップS3のNO)、ステップS2へと戻り、使用者は、その他のスケジュールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0056】
次に、使用者が、関連するスケジュールデータの一括表示規制の選択画面を確認し、キー操作部15を操作し、選択したスケジュールデータ及びそのスケジュールデータと関連するスケジュールデータも一括して表示規制を行うことを指示すると(ステップS5のYES)、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、スケジュールデータの所定欄に入力された個人情報データを認識する(ステップS6)。そして、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、メモリ12を制御し、認識した個人情報データに基づき、電話帳ファイル内の個人情報データと照合し、検索をする(ステップS7)。このとき、図2を用いて上述したように、個人情報データとしては、例えば、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータが用いられる。
【0057】
次に、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、電話帳ファイル内に該当する個人情報データを検出した場合には(ステップS7のYES)、制御部11のシークレット情報添付手段は、メモリ12を制御し、電話帳ファイルの当該個人情報データにシークレット情報データを、新たに添付する(ステップS8)。そして、制御部11のデータ検索手段では、シークレット情報データの添付された電話帳ファイル内の個人情報データに基づき、スケジュールファイルの全てのスケジュールデータを検索する(ステップS9)。このとき、図2を用いて上述したように、制御部11のデータ検索手段では、例えば、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータ順序で、スケジュールデータの所定欄の入力データとの照合を行う。
【0058】
次に、制御部11のデータ検索手段が、スケジュールファイルのスケジュールデータの中から、該当するスケジュールデータを検出した場合には(ステップS10のYES)、制御部11の表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、該当するスケジュールデータが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS11)。
【0059】
一方、使用者が、キー操作部15を操作し、選択したスケジュールデータのみを表示規制を行うことを指示すると(ステップS5のNO)、あるいは、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、電話帳ファイル内に該当する個人情報データを検出できない場合には(ステップS7のNO)、あるいは、制御部11のデータ検索手段が、スケジュールファイルのスケジュールデータの中から、該当するスケジュールデータを検出できない場合には(ステップS10のNO)、表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、使用者が選択したスケジュールデータのみが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS12)。その後、ステップS2へと戻り、使用者は、その他のスケジュールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0060】
尚、このとき、制御部11内のシークレット情報添付手段では、ステップS5及びS7の場合には、選択したスケジュールデータに対し、シークレット情報データを添付する。また、シークレット情報添付手段では、ステップS10の場合には、電話帳ファイル内の当該個人情報データに対して、または当該個人情報データを含むレコードに対して、シークレット情報データを添付する。
【0061】
次に、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下すると(ステップS13のYES)、制御部11は、携帯電話機1のスケジュールデータ閲覧画面を終了させる。一方、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下しない場合には(ステップS13のNO)、ステップS2へと戻り、使用者は、その他のスケジュールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0062】
次に、図5(A)では、図4のステップS2における、使用者が、選択表示したスケジュールデータを表示する表示部14を示している。本実施の形態では、図示したように、日程欄、分類欄、アラーム欄、画像欄、情報欄、内容欄等を有するが、例えば、情報欄に入力された個人情報データが、電話帳ファイルの個人情報データとの検索に用いられる。そして、上述したように、図5(A)では、氏名データが入力されており、制御部11の電話帳ファイル検索手段では、この氏名データに基づき、電話帳ファイルの個人情報データ内の氏名データとの検索を行う。また、このスケジュールデータの情報欄に電話番号データ、メールアドレスデータも入力することができ、その場合には、電話帳ファイルの個人情報データ内の電話番号データ、またはメールアドレスデータと検索が行われる。
【0063】
一方、本実施の形態では、制御部11のデータ検索手段では、シークレット情報データの添付された電話帳ファイルの個人情報データとスケジュールデータの情報欄に入力された個人情報データとの検索を行う。上述したように、制御部11のデータ検索手段では、例えば、電話帳ファイル内の氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータを用い、その中の少なくとも1つのデータが共通データである場合には、そのスケジュールデータを該当するデータとして検出する。
【0064】
尚、本実施の形態では、図5(A)に示す情報欄に入力された個人情報データのみが検索用の個人情報データとして扱われていたが、この場合に限定する必要はない。例えば、スケジュールデータの内容欄に入力された個人情報データを用いて、上述した検索が行われる場合でも良く、また、スケジュールデータの画像データを用いて上述した検索が行われる場合でも良い。
【0065】
次に、図5(B)では、図4のステップS11における、使用者が、選択表示させたスケジュールデータ及び関連するスケジュールデータの表示規制処理を実行した表示部14を示している。本実施の形態では、図示の如く、1〜10番目までのスケジュールデータを一覧表示する画面であるが、3、6、8、10番目のスケジュールデータが表示されていない。図5(A)に示すように、使用者は、3番目のスケジュールデータを選択し、一括して表示規制処理を実行することを指示している。このとき、制御部11のデータ検索手段では、6、8、10番目のスケジュールデータが、3番目のスケジュールデータで関連するデータとして検出し、制御部11内の表示規制手段では、表示規制処理を実行する。
【0066】
つまり、本実施の形態の携帯電話機1では、使用者は、簡易に、使用者が選択したスケジュールデータの表示規制処理を実行する際に、その他の関連するスケジュールデータに対しても、同時に、表示規制処理を実行することができる。
【0067】
次に、図6は本発明の携帯電話機の電子メールデータ閲覧画面における所望の送信または受信メールデータの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【0068】
図6に示す如く、本実施の形態では、使用者が、携帯電話機1の電子メールデータ閲覧画面を用いて所望の送信または受信メールデータを選択し、表示部に表示させる場合には、使用者はキー操作部15を操作し電子メールデータ閲覧画面の表示を指示すると(ステップS21)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に送信または受信メールデータの一覧表示画面を表示させる。そして、使用者が表示画面に従い、キー操作部15の、例えば、十字キー155を操作し、画面上で所望の送信または受信メールデータを選択し、決定キーを押下すると、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に選択したメールデータを表示させる(ステップS22)。
【0069】
次に、使用者が、表示部14に表示された選択したメールデータを確認し、その他の送信または受信メールデータと同様に、表示部14に表示させないことを望む場合には、使用者はキー操作部15を操作し、選択したメールデータの表示規制を指示すると(ステップS23のYES)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、選択したメールデータと関連する送信及び受信メールデータも一括して表示規制を行うか、否かの選択画面を表示させる(ステップS24)。
【0070】
尚、使用者が、使用者はキー操作部15を操作し、選択したメールデータの表示規制を指示しない場合には(ステップS23のNO)、ステップS22へと戻り、使用者は、その他の送信または受信メールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0071】
次に、使用者が、関連する送信及び受信メールデータの一括表示規制の選択画面を確認し、キー操作部15を操作し、選択したメールデータと関連する送信及び受信メールデータも一括して表示規制を行うことを指示すると(ステップS25のYES)、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、選択したメールデータのメールアドレスデータを認識する(ステップS26)。そして、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、メモリ12を制御し、認識したメールアドレスデータに基づき、電話帳ファイル内の個人情報データ内のメールアドレスデータを照合し、検索をする(ステップS27)。
【0072】
次に、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、電話帳ファイル内の個人情報データから該当するメールアドレスデータを検出した場合には(ステップS27のYES)、制御部11のシークレット情報添付手段は、メモリ12を制御し、電話帳ファイルの当該個人情報データにシークレット情報データを、新たに添付する(ステップS28)。そして、制御部11のデータ検索手段では、シークレット情報データの添付された電話帳ファイル内の個人情報データ内のメールアドレスデータに基づき、電子メールファイルの全ての送信及び受信メールデータを検索する(ステップS29)。
【0073】
次に、制御部11のデータ検索手段が、電子メールファイルの送信及び受信メールデータの中から、該当する送信及び受信メールデータを検出した場合には(ステップS30のYES)、制御部11の表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、該当する送信及び受信メールデータが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS31)。
【0074】
一方、使用者が、キー操作部15を操作し、選択したメールデータのみを表示規制を行うことを指示すると(ステップS25のNO)、あるいは、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、該当する電話帳ファイル内の個人情報データ内のメールアドレスデータを検出できない場合には(ステップS27のNO)、あるいは、制御部11のデータ検索手段が、電子メールファイルの送信及び受信メールデータの中から、該当する送信及び受信メールデータを検出できない場合には(ステップS30のNO)、表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、使用者が選択したメールデータのみが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS32)。その後、ステップS22へと戻り、使用者は、その他の送信または受信メールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0075】
尚、このとき、制御部11内のシークレット情報添付手段では、ステップS25及びS27の場合には、選択したメールデータに対し、シークレット情報データを添付する。また、シークレット情報添付手段では、ステップS30の場合には、電話帳ファイル内の当該メールアドレスデータに対して、または当該メールアドレスデータを含むレコードに対して、シークレット情報データを添付する。
【0076】
次に、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下すると(ステップS33のYES)、制御部11は、携帯電話機1の電子メール閲覧画面を終了させる。一方、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下しない場合には(ステップS33のNO)、ステップS22へと戻り、使用者は、その他の送信または受信メールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0077】
上述したように、本実施の形態の携帯電話機1では、電子メールデータ閲覧画面においても、使用者は、簡易に、使用者が選択したメールデータの表示規制処理を実行する際に、その他の関連する送信または受信メールデータに対しても、同時に、表示規制処理を実行することができる。
【0078】
次に、図7は本発明の携帯電話機の電話履歴データ閲覧画面における所望の発信または着信履歴データの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【0079】
図7に示す如く、本実施の形態では、使用者が、携帯電話機1の電話履歴データ閲覧画面を用いて所望の発信または着信履歴データを選択し、表示部14に表示させる場合には、使用者はキー操作部15を操作し、電話履歴データ閲覧画面の表示を指示すると(ステップS41)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に発信または着信履歴データの一覧表示画面を表示させる。そして、使用者が表示画面に従い、キー操作部15の、例えば、十字キー155を操作し、画面上で所望の発信または着信履歴データを選択し、決定キーを押下すると、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に選択した履歴データを表示させる(ステップS42)。
【0080】
次に、使用者が、表示部14に表示された選択した履歴データを確認し、その他の発信または着信履歴データと同様に、表示部14に表示させないことを望む場合には、使用者はキー操作部15を操作し、選択した履歴データの表示規制を指示すると(ステップS43のYES)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、選択した履歴データと関連する発信または着信履歴データも一括して表示規制を行うか、否かの選択画面を表示させる(ステップS44)。
【0081】
尚、使用者が、キー操作部15を操作し、選択した履歴データの表示規制を指示しない場合には(ステップS43のNO)、ステップS42へと戻り、使用者は、その他の発信または着信履歴データを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0082】
次に、使用者が、関連する発信または着信履歴データの一括表示規制の選択画面を確認し、キー操作部15を操作し、選択した履歴データと関連する発信及び着信履歴データも一括して表示規制を行うことを指示すると(ステップS45のYES)、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、選択した履歴データの電話番号データを認識する(ステップS46)。そして、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、メモリ12を制御し、認識した電話番号データに基づき、電話帳ファイル内の個人情報データ内の電話番号データを照合し、検索をする(ステップS47)。
【0083】
次に、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、電話帳ファイル内の個人情報データから該当する電話番号データを検出した場合には(ステップS47のYES)、制御部11のシークレット情報添付手段は、メモリ12を制御し、電話帳ファイルの当該個人情報データにシークレット情報データを、新たに添付する(ステップS48)。そして、制御部11のデータ検索手段では、シークレット情報データの添付された電話帳ファイル内の個人情報データ内の電話番号データに基づき、電話履歴ファイルの全ての発信及び着信履歴データを検索する(ステップS49)。
【0084】
次に、制御部11のデータ検索手段が、電話履歴ファイルの発信及び着信履歴データの中から、該当する発信及び着信履歴データを検出した場合には(ステップS50のYES)、制御部11の表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、該当する発信及び着信履歴データが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS51)。
【0085】
一方、使用者が、キー操作部15を操作し、選択した履歴データのみを表示規制を行うことを指示すると(ステップS45のNO)、あるいは、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、該当する電話帳ファイル内の個人情報データ内の電話番号データを検出できない場合には(ステップS47のNO)、あるいは、制御部11のデータ検索手段が、電話履歴ファイルの発信及び着信履歴データの中から、該当する発信及び着信履歴データを検出できない場合には(ステップS50のNO)、表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、使用者が選択した履歴データのみが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS52)。その後、ステップS42へと戻り、使用者は、その他の発信または着信履歴データを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0086】
尚、このとき、制御部11内のシークレット情報添付手段では、ステップS45及びS47の場合には、選択した履歴データに対し、シークレット情報データを添付する。また、シークレット情報添付手段では、ステップS50の場合には、電話帳ファイル内の当該電話番号データに対して、または当該電話番号データを含むレコードに対して、シークレット情報データを添付する。
【0087】
次に、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下すると(ステップS53のYES)、制御部11は、携帯電話機1の電話履歴データ閲覧画面を終了させる。一方、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下しない場合には(ステップS53のNO)、ステップS42へと戻り、使用者は、その他の発信または着信履歴データを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0088】
上述したように、本実施の形態の携帯電話機1では、電話履歴データ閲覧画面においても、使用者は、簡易に、使用者が選択した履歴データの表示規制処理を実行する際に、その他の関連する発信または着信履歴データに対しても、同時に、表示規制処理を実行することができる。
【0089】
尚、上述したように、本実施の形態では、使用者が、既に、各ファイル内に保存されているデータを選択し、その選択したデータと共通の個人情報データを有するファイル内のその他のデータに対しても一括して、表示規制処理を実行する場合について説明したが、この場合に限定する必要はない。例えば、電子メールの受信時または送信時において、電話帳ファイルの個人情報データにシークレット情報データを有している場合には、その受信または送信メールデータは、その他の受信または送信メールデータとは、一覧表示されないように表示規制処理を実行することもできる。また、受信メールに対しては、受信時に、受信音、受信表示を行わない等の処理も実行することができる。更に、電話の着信時または発信時においても同様である。
【0090】
更に、本実施の形態では、使用者が、スケジュール機能のスケジュールデータ、電子メール機能の送信データ、電子メール機能の受信データ、電話機能の発信履歴データ、及び電話機能の着信履歴データ等のアプリケーションデータを選択し、表示規制を行うことを指示することで、そのアプリケーションデータに含まれる個人情報データを含む電話帳ファイルに関連するデータの表示規制を行わせるようにしたが、この場合に限定する必要はない。例えば、表示部に電話帳ファイルの一覧を表示させ、その一覧画面において所望の電話帳ファイルに対して表示規制を行うことを指示することで、その電話帳ファイルに関連するアプリケーションデータ等の表示規制を行わせるようにしても良い。
【0091】
更に、本実施の形態では、使用者が、表示部にスケジュールデータを表示させている際に表示規制を行ったときに、当該スケジュールデータ内の個人情報データと一致する個人情報データを含む他のスケジュールデータの表示規制を行っている。また、使用者が、表示部に送信または受信メールデータを表示させている際に表示規制を行ったときに、当該送信または受信メールデータ内の個人情報データと一致する個人情報データを含む他の送信または受信メールデータの表示規制を行っている。また、使用者が、表示部に電話履歴データを表示させている際に表示規制を行ったときに、当該電話履歴データ内の個人情報データと一致する個人情報データを含む他の電話履歴データの表示規制を行っている。しかしながら、本実施の形態では、これらの場合に限定する必要はなく、例えば、表示部にスケジュールデータを表示中に、使用者が表示規制を行ったときに、当該スケジュールデータ内の個人情報データと一致する個人情報データを含む他のスケジュールデータのみならず、送信または受信メールデータ及び電話履歴データの表示規制を行うようにしても良い。また、送信または受信メールデータに表示規制を行う場合、電話履歴データに表示規制を行う場合も同様である。
【0092】
更に、本実施の形態では、1つのレコードに含まれる個別情報データとして、同じ種類のデータ(例えば、電話番号データやメールアドレスデータ)をそれぞれ1つずつ記憶するようにしたが、この場合に限定する必要はない。例えば、2つの電話番号データ(例えば、携帯電話番号データと固定電話番号データ)を記憶できるようにし、2つの電話番号データに対する電話履歴データの表示規制を行うようにしても良い。
【0093】
最後に、上述した説明では、電話帳ファイルの個人情報データの場合について説明したが、本実施の形態では、個人情報データも含み、使用者の会社、お店の名前、電話番号等の個別情報データに対して、同様に適用することができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0094】
【発明の効果】
上述したように、第1に、本発明の携帯電話機器では、使用者が、表示部に、例えば、一覧表示することを望まないスケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データに対し、表示規制を実行することができる。そのことで、本発明の携帯電話機器では、使用者が、自己の携帯電話機器を紛失等した場合でも、所望のスケジュールデータ等を第3者に、無断に閲覧されることを防止することができる。その結果、使用者は、本発明の携帯電話機器内に入力したデータの機密保護を行うことができる。
【0095】
第2に、本発明の携帯電話機器では、携帯電話機器の有する電話帳ファイルの個別情報データにシークレット情報データを添付させることができる。そして、本発明の携帯電話機器では、スケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データ等のデータと電話帳ファイルの個別情報データを有するデータとをリンクさせている。そのことで、本発明の携帯電話機器では、使用者の所望のスケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データ等のデータの表示規制処理を実行する際に、当該データと関連するその他のデータも、一括して表示規制処理を実行することができる。その結果、使用者は、本発明の携帯電話機器内に、既に、保存されているスケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データ等の個々のデータに対して、個別に表示規制処理を行うことなく、簡易に、一括して表示規制処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である携帯電話機の(A)開いた状態での内側(キー面)から見た概観図、(B)閉じた状態での外側(背面)から見た概観図である。
【図2】同携帯電話機の電気的構成を説明するための概略機能ブロック図である。
【図3】同携帯電話機のメモリに保存されている電話帳ファイル内の情報データの構成を説明するための図である。
【図4】同携帯電話機器の所望のスケジュールデータの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】同携帯電話機器のスケジュールデータの表示規制を行う表示画面を説明するための図である。
【図6】同携帯電話機器の所望の電子メールデータの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】同携帯電話機器の所望の電話履歴データの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 スピーカー
3 マイク
4 第2表示部
5 撮像部
6 背面キー
11 制御部
12 メモリ
13 表示ドライバ部
14 表示部
15 キー操作部
16 バックライト
17 アンテナ
18 無線部
19 通信制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話帳機能を有し、所望の個人情報データを保護する携帯電話機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機器は小型化、高機能化が進んでいる。そして、携帯電話機器では、例えば、画面が大型化し、大量の文字情報や画像を表示出来るようになっている。
【0003】
また、近年の携帯電話機器では、電子メール機能、スケジュール機能、カメラ機能等、種々のアプリケーション機能を有し、それに伴い、使用者及び第3者等のいろいろな個人情報データも携帯電話機器内に記憶させることができる。
【0004】
従来のコンピュータ・システムの会話処理におけるファイルの機密保護に関し、ファイルの使用許可を決定する要素として端末をグループ化した端末グループ名を設定し、使用者が使用する端末から当該使用者が使用できるファイルを制限することで、利用者毎のファイル機密保護を実現している(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、従来のパーソナルコンピュータでは、例えば、ホストコンピュータとパーソナルコンピュータによるコンピュータシステムに関し、入力データの機密保護を実現し、更に、その入力操作を簡易する自動入力機構に関する(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平2−282842号公報(第3−4頁、第1−4図)
【特許文献2】
特開昭62−241018号公報(第4−6頁、第5−6図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来における携帯電話機器では、通話機能の他に、例えば、電子メール機能、スケジュール機能等を有しており、使用者自身の予定や個人データ等ばかりでなく、第3者の予定や個人データ等も携帯電話機器内に入力し、保存することができた。そして、使用者自身または第3者の予定や個人データの中には、他人に閲覧されては困る情報等が含まれている場合もあった。また、近年では、使用者が、自己の携帯電話機器を紛失等し、他人にその携帯電話機器が渡り、個人情報が悪用されるという問題も発生している。
【0008】
そこで、使用者は、それらの機密性を有する情報を有する場合には、例えば、電子メールの1つ1つの受信データまたは送信データに対し、表示規制を行い、他人が自由に閲覧できないようにしていた。また、使用者は、スケジュール機能の場合も同様に、1つ1つのスケジュールに対し、表示規制を行い、他人が自由に閲覧できないようにしていた。
【0009】
しかしながら、上述したように、電子メールの送受信データの1つ1つに対し、または、スケジュールデータの1つ1つに対し、表示規制を行い、他人が自由に閲覧できないようにする操作は手間であり、操作時間も掛かるという問題があった。
【0010】
本発明は、電話帳機能を有する携帯電話機器に関し、電話帳データ内の個々の個人データに対しシークレット設定を行い、スケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データを電話帳データにリンク付けることで、そのシークレット設定がされた個人等からの着信、発信履歴データ、電子メールの送受信データ、または、上記個人等に関係するスケジュールデータに対し、使用者の選択により、一括して、表示規制を行うものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した各事情に鑑みて成されたものであり、本発明の携帯電話機器では、複数の個別情報データを電話帳ファイルとして記憶する記憶手段と、前記電話帳ファイルの個別情報データに対してシークレット情報データを添付するシークレット情報添付手段と、前記シークレット情報データが添付された個別情報データが含まれたアプリケーションデータを検索するデータ検索手段と、前記データ検索手段により検索されたアプリケーションデータの表示規制を行う表示規制手段とを具備することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイル内の個別情報データにシークレット情報データを添付することができる。そして、当該個別情報データを有するアプリケーションデータの表示規制を行うことができる。
【0012】
また、本発明の携帯電話機器では、シークレット情報の添付を指示する指示手段と、アプリケーションデータの表示中に前記指示手段によりシークレット情報の添付が指示されたとき、当該アプリケーションデータ内の個別情報データと一致する前記電話帳ファイル内の個別情報データを検索する電話帳ファイル検索手段とを具備し、前記シークレット情報添付手段は、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内の個別情報データに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、使用者は、表示手段に表示中のアプリケーションデータを確認しながら、電話帳ファイル内の当該個別情報データにシークレット情報データを添付することができる。
【0013】
また、本発明の携帯電話機器では、複数の個別情報データを電話帳ファイルとして記憶する記憶手段と、シークレット情報の添付を指示する指示手段と、アプリケーションデータの表示中に前記指示手段によりシークレット情報の添付が指示されたとき、当該アプリケーションデータ内の個別情報データと一致する前記電話帳ファイル内の個別情報データを検索する電話帳ファイル検索手段と前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内の個別情報データに対してシークレット情報データを添付するシークレット情報添付手段と、前記シークレット情報データが添付された電話帳ファイル内の個別情報データに関連するアプリケーションデータの表示規制を行う表示規制手段とを具備することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、使用者は、表示手段に表示中のアプリケーションデータを確認しながら、電話帳ファイル内の当該個別情報データにシークレット情報データを添付することができる。更に、使用者は、シークレット情報データの添付を指示する操作により、関連するデータ等の表示規制を行うことができる。
【0014】
また、本発明の携帯電話機器では、複数の個別情報データを一つのレコードとし、当該レコードを複数記憶することで電話帳ファイルを形成する記憶手段と、前記レコードに対してシークレット情報データを添付するシークレット情報添付手段と、前記シークレット情報データが添付されたレコード内の個別情報データが含まれたアプリケーションデータを検索するデータ検索手段と、前記データ検索手段により検索されたアプリケーションデータの表示規制を行う表示規制手段とを具備することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイルを形成する個々のレコードに対し、シークレット情報データを添付することができる。そして、当該レコード内に有する個別情報データと該当するアプリケーションデータの表示規制を行うことができる。
【0015】
また、本発明の携帯電話機器では、シークレット情報の添付を指示する指示手段と、アプリケーションデータの表示中に前記指示手段によりシークレット情報の添付が指示されたとき、当該アプリケーションデータ内の個別情報データを含む前記電話帳ファイル内のレコードを検索する電話帳ファイル検索手段とを具備し、前記シークレット情報添付手段は、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内のレコードに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、使用者は、表示手段に表示中のアプリケーションデータを確認しながら、電話帳ファイル内の当該個別情報データを含むレコードにシークレット情報データを添付することができる。
【0016】
また、本発明の携帯電話機器では、前記アプリケーションデータとして、スケジュール機能のスケジュールデータ、電子メール機能の送信データ、電子メール機能の受信データ、電話機能の発信履歴データ、または電話機能の着信履歴データを含むことを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、スケジュールデータ、送信及び受信データ、発信及び着信履歴データに対して、表示規制を行うことができる。
【0017】
また、本発明の携帯電話機器では、前記個別情報データとして、氏名データ、電話番号データ、またはメールアドレスデータを含むことを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、氏名データ、電話番号データ、またはメールアドレスデータを検索用データとして用いることができる。
【0018】
また、本発明の携帯電話機器では、前記シークレット情報添付手段は、前記電話帳ファイル検索手段により表示中のアプリケーションデータ内の個別情報データと一致する電話帳ファイル内の個別情報データが検索されないとき、表示中のアプリケーションデータに対してシークレット情報データを添付する一方、前記表示規制手段は、前記シークレット情報が添付されたアプリケーションデータの表示規制を行うことを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイル内に該当する個別情報データを有しない場合には、表示手段に表示されているアプリケーションデータのみに対し、表示規制を行うことができる。
【0019】
また、本発明の携帯電話機器では、前記シークレット情報添付手段は、前記指示手段によるシークレット情報の添付対象として電話帳ファイルが選択されたとき、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内の個別情報データに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイル内の該当する個別情報データに対して、直接、シークレット情報データを添付することができる。
【0020】
また、本発明の携帯電話機器では、前記シークレット情報添付手段は、前記指示手段によるシークレット情報の添付対象として電話帳ファイルが選択されたとき、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内のレコードに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、電話帳ファイル内の該当する個別情報データを有するレコードに対して、直接、シークレット情報データを添付することができる。
【0021】
また、本発明の携帯電話機器では、前記シークレット情報添付手段は、前記指示手段によるシークレット情報の添付対象としてアプリケーションデータが選択されたとき、表示中のアプリケーションデータに対してシークレット情報データを添付する一方、前記表示規制手段は、前記シークレット情報が添付されたアプリケーションデータの表示規制を行うことを特徴とする。従って、本発明の携帯電話機器では、使用者の選択により、表示手段に表示されているアプリケーションデータに対して、シークレット情報データを添付し、当該アプリケーションデータのみに対し、表示規制を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明における一実施の形態について、図1〜図7を参照にして詳細に説明する。本発明は、任意の携帯機器に適用できるが、以下では、好適な実施の形態として、折り畳み可能な携帯電話機1について説明する。尚、以下では折り畳み可能な携帯電話機が示されているが、この形態に限定されるものではなく、例えば、ストレート式の携帯電話機の場合でも良い。
【0023】
先ず、図1は本発明の一実施の形態である携帯電話機の(A)開いた状態での内側(キー面)から見た概観図、(B)閉じた状態での外側(背面)から見た概観図であり、図2は同携帯電話機の電気的構成を説明する概略機能ブロック図である。尚、図1の概観図では、カメラ機能を有する形態が示されているが、特に、カメラ機能を有無に限定する必要はなく、図2では、カメラ部の説明を省略する。
【0024】
図1(A)及び(B)に示す如く、例えば、スピーカ2は携帯電話機1の蓋部内側の上方中央に、マイク3は本体部内側の下方中央にそれぞれ配置されている。また、キー操作部15は、撮影を行うためのシャッターキー151、カメラ機能を起動させるカメラキー152、電源投入するための電源キー153、メール機能を起動させるメールキー154、十字キー155、数字入力及び文字入力を行うテンキー156等から構成されている。
【0025】
そして、表示部14は、スピーカ2が配置されている蓋部内側に四角形状で配置されており、第2表示部4は四角い形状で蓋部外側の中央付近に配置されいる。更に、撮像部5は、蓋部外側のヒンジ近くの中央付近に配置され、閉じた状態でも第2表示部4で被写体を確認しながら撮影ができる。また、背面キー6は第2表示部4の下方に配され、閉じた状態でシャッタキーとして使用され、使用者が自らを撮影するのに適している。一方、開いた状態で撮影する場合は、表示部14あるいは第2表示部4で被写体を確認しながら、キー操作部15のシャッタキー151を押下することで撮影することができる。
【0026】
図2に示す如く、本実施の形態の携帯電話機1は、主に、制御部11、メモリ12、表示ドライバ部13、表示部14、バックライト15、キー操作部16、アンテナ17、無線部18、通信制御部19を備えている。尚、上述したように、本実施の形態では、カメラ機能を構成する撮像部、画像処理部及びそれに伴う画像圧縮処理部、画像伸張処理部等の説明は省略する。
【0027】
制御部11は、携帯電話機1を構成する各部位の動作を制御し、例えば、メモリ12、表示ドライバ部13、バックライト15、通信制御部19等を制御する。
【0028】
メモリ12は、読み出し及び書き込み可能なRAM(Randam Access Memory)であり、例えば、ワークメモリ及び不揮発メモリから構成される。メモリ12では、例えば、電話帳ファイル、スケジュールファイル等が保存されている。そして、それぞれのファイルには、電話帳検索機能における氏名、電話番号、メールアドレス等の個人情報データ、スケジュール機能における予定、相手先氏名等のスケジュール情報データが保存されている。また、メモリ12は、予め、設定されている画像データ、音楽データを保存しており、また、アンテナ17等を介して受信した各種受信データ、例えば、画像データ、音楽データ、文字データ等も保存する。
【0029】
制御部11は、表示ドライバ部13に制御信号を送信するとともに、メモリ12に記憶されている文字データ、画像データを、表示ドライバ部13に送る。
【0030】
表示ドライバ部13は、表示部14に表示しようとする文字データ、画像データに従って、表示部14の各画素電極に対して駆動電圧を印加する。表示部14は、液晶ディスプレイおよびEL(Electro Luminescense)ディスプレイなどで実現され、表示ドライバ部13を介して送られてくる画像データに基づく画像を表示する。
【0031】
キー操作部15は、上述したように、数字および文字を入力するためのテンキー156などから構成される。
【0032】
バックライト16は、発光素子である発光ダイオードなどから構成され、表示部14を背面より照明する。バックライト16の点灯、消灯の制御および輝度調整などの制御は、制御部11によって行われる。尚、バックライト16は、使用者によって消灯するための所定の操作が行われるまで点灯する構成としてもよいし、点灯してから所定時間が経過すると消灯する構成としてもよい。
【0033】
アンテナ17は、無線電波を介して基地局と無線通信を行うときに、音声データ、文字データおよび画像データなどを送受信する。無線部18は、所定の通信プロトコルに基づいて、受信時は、基地局からアンテナ17を介して受信したデータを復調し、送信時は、通信制御部19から送られてくる文字データおよび画像データなどを変調して増幅し、アンテナ17を介して基地局に送信する。通信制御部19は、受信データの中で無線部18が復調した画像データを、画像切換制御部、画像圧縮部を介してメモリ12に記憶させる。また、通信制御部19は、受信データの中で文字データ等を制御部11の指示に基づき、メモリ12へと送る。
【0034】
また、本実施の形態における制御部11内の電話帳ファイル検索手段では、メモリ12を制御し、例えば、スケジュール機能の場合には、使用者が選択したスケジュールデータ内の所望の入力欄に入力された個人情報データを認識する。そして、電話帳ファイル検索手段では、当該個人情報データと該当するデータを有する電話帳ファイル内の個々の情報データを検索する。このとき、本実施の形態では、例えば、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータが、スケジュールデータの所望の入力欄に入力されており、これらのデータに基づき電話帳ファイル内の検索を行う。
【0035】
一方、制御部11内の電話帳ファイル検索手段では、電子メール機能の場合には、例えば、送信先のメールアドレスデータに基づき電話帳ファイル内の検索を行う。また、電話帳ファイル検索手段では、電話機能の場合には、例えば、発信先の電話番号データに基づき電話帳ファイル内の検索を行う。
【0036】
尚、本実施の形態では、電話帳ファイル検索手段の用いる検索データとして、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータを用いる場合に限定する必要はない。例えば、画像データ、電話帳ファイルにおける登録番号データ等を電話帳ファイル検索手段の用いる検索データとして用いることも可能である。
【0037】
また、制御部11内のシークレット情報添付手段では、メモリ12を制御し、上述した電話帳ファイル検索手段により検出された電話帳ファイルの個人情報データ、または、当該個人情報データを含むレコードに対しシークレット情報データを添付する。本実施の形態におけるシークレット情報データとは、例えば、スケジュール機能の場合では、シークレット情報データを有する電話帳ファイル内の個人情報データと共通データを有するスケジュールデータは、その他のスケジュールデータと共に、または、連続して表示部14に表示させない、という情報データである。つまり、本実施の形態では、スケジュール機能のデータが電話帳ファイルとリンク付けられており、シークレット情報データを有する電話帳ファイルの個人情報データと共通データを有するスケジュールデータには、自由な閲覧が規制される設定となる。そして、電話帳ファイルの個人情報データにシークレット情報データを有する場合には、使用者が選択したスケジュールデータだけでなく、その個人情報データと共通データを有するその他のスケジュールデータに対しても、シークレット情報データを有するデータとして扱うことができる。
【0038】
一方、スケジュール機能と同様に、制御部11内のシークレット情報添付手段では、電子メール機能において、選択したメールデータから電話帳ファイルのメールアドレスデータ、または、当該メールアドレスデータを含むレコードに対し、シークレット情報データを添付することができる。そして、例えば、共通のメールアドレスデータを有するその他の送信または受信メールデータでは、電話帳ファイルのデータとリンク付けられていることで、シークレット情報データを共有できる。また、シークレット情報添付手段では、電話機能においても、選択した履歴データから電話帳ファイルの履歴データ、または、当該履歴データを含むレコードに対し、シークレット情報データを添付することができる。そして、例えば、共通の電話番号データを有する発信または着信履歴データでは、電話帳ファイルのデータとリンク付けられていることで、シークレット情報データを共有できる。
【0039】
尚、本実施の形態では、使用者が、選択したスケジュールデータ等から電話帳ファイルの個人情報データにシークレット情報データを添付する場合に関し説明したが、この場合に限定する必要はない。例えば、使用者が、電話帳ファイルの個人情報データに、直接、シークレット情報データを添付させる場合でも良い。また、本実施の形態では、電話帳ファイルの個人情報データに該当する個人情報データが存在しない場合には、選択されたスケジュールデータ等のみに、シークレット情報データが添付される。
【0040】
また、制御部11内のデータ検索手段では、メモリ12を制御し、例えば、スケジュール機能の場合には、スケジュールファイル内の全てのスケジュールデータに関し、その所望の入力欄に入力された個人情報データを検索する。そして、データ検索手段では、上述した電話帳ファイル検索手段により該当した電話帳ファイルの個人情報データと共通データを有する、全てのスケジュールデータを判別する。
【0041】
尚、制御部11内のデータ検索手段では、検索用の共通データとして、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータを用いる。そして、本実施の形態では、例えば、検索時の優先順位として列記したデータの順序により、スケジュールファイル内の全てのスケジュールデータの所望の入力欄を検索する。
【0042】
一方、制御部11内のデータ検索手段では、電子メール機能の場合には、例えば、上述した電話帳ファイル検索手段により該当した電話帳ファイルの個人情報データ内のメールアドレスデータと共通のメールアドレスデータを有する送信または受信メールデータを判別する。また、データ検索手段では、電話機能の場合には、例えば、上述した電話帳ファイル検索手段により該当した電話帳ファイルの個人情報データ内の電話番号データと共通の電話番号データを有する発信または着信履歴データを判別する。
【0043】
尚、本実施の形態では、データ検索手段の検索用データとして、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータを用いる場合に限定する必要はない。例えば、画像データ、電話帳ファイルにおける登録番号データ等をデータ検索手段の検索用データとして用いることも可能である。
【0044】
また、制御部11内の表示規制手段では、電話帳ファイルの個人情報データにシークレット情報データを有する場合には、共通データを有するスケジュールデータに対し、表示規制を実行する。つまり、表示規制手段では、シークレット情報データを有する電話帳ファイル内の個人情報データと共通データを有するスケジュールデータを、その他のスケジュールデータと共に、または、連続して表示部14に表示させない、表示規制の処理を実行する。
【0045】
一方、制御部11内の表示規制手段では、スケジュール機能の場合と同様に、電話帳ファイルの当該個人情報データがシークレット情報データを有する場合には、共通メールアドレスデータを有する送信または受信メールデータの表示規制の処理を実行する。また、表示規制手段では、スケジュール機能の場合と同様に、電話帳ファイルの当該個人情報データがシークレット情報データを有する場合には、共通電話番号データを有する発信または着信履歴データの表示規制の処理を実行する。
【0046】
尚、本実施の形態では、スケジュールデータ、送信または受信メールデータ、または、発信または着信履歴データ自体にシークレット情報データが添付されている場合も、表示規制処理が実行される。更に、本実施の形態では、シークレット情報データが添付された電話帳ファイルの個人情報データ自体にも、表示規制処理が実行される。
【0047】
次に、図3は本発明の携帯電話機のメモリに保存されている電話帳ファイルの構成を示す図である。
【0048】
図示の如く、電話帳ファイルはメモリ12に保存されており、そのファイル内には相手先を識別する複数の識別情報データを記憶している。
【0049】
例えば、各行Z1、Z2、Z3…はそれぞれ異なる人名に関する記憶領域となっており、この各行毎に各識別情報データは、レコード単位で記憶されている。そして、各レコードは、登録番号データ21、電話番号データ22、電子メールのメールアドレスデータ23、画像番号データ24、氏名データ25及びその他の情報データの各データフィールド(以下、登録番号フィールド、電話番号フィールド、メールアドレスフィールド、画像番号フィールド、氏名フィールド及びその他の情報フィールドと呼ぶ。)から構成されている。
【0050】
上述したように、本実施の形態のシークレット情報添付手段では、例えば、使用者が、Z3行目に登録されているデータに対して、表示規制の設定を指示する操作を行うと、その他の情報フィールドにシークレット情報データを添付する。そして、携帯電話機1では、スケジュール機能、電子メール機能、または電話機能において、それぞれのファイル内の氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータ等と電話帳ファイルの各種情報データとがリンク付けられている。そのことで、本実施の形態では、携帯電話機1の有する電話帳ファイルに代表して、シークレット情報データを有することで、その他のアプリケーションに対してもシークレット情報データを共有させることができる。
【0051】
尚、上述したように、本実施の形態では、メモリ12内の各レコード毎にシークレット情報データを添付する場合について説明したが、この場合に限定する必要はない。例えば、レコード内の電話番号データ22等の個別の情報データに対してのみに、シークレット情報データを添付することも可能である。その他にも、レコード内の情報データに対し、選択的にシークレット情報データを添付することも可能である。
【0052】
次に、図4は本発明の携帯電話機のスケジュールデータ閲覧画面における所望のスケジュールデータの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートであり、図5は同携帯電話機において、スケジュールデータが表示される表示画面を説明するための図である。
【0053】
図4に示す如く、本実施の形態では、使用者が、携帯電話機1のスケジュールデータ閲覧画面を用いて所望のスケジュールデータを選択し、表示部に表示させる場合には、使用者はキー操作部15を操作しスケジュールデータ閲覧画面の表示を指示すると(ステップS1)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に登録スケジュールデータの一覧表示画面を表示させる。そして、使用者が表示画面に従い、キー操作部15の、例えば、十字キー155を操作し、画面上で所望のスケジュールデータを選択し、決定キーを押下すると、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に選択されたスケジュールデータを表示させる(ステップS2)。
【0054】
次に、使用者が、表示部14に表示されたスケジュールデータを確認し、その他のスケジュールデータと共に一覧表示させないことを望む場合には、使用者はキー操作部15を操作し、選択したスケジュールデータの表示規制を指示すると(ステップS3のYES)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、選択したスケジュールデータと関連するスケジュールデータも一括して表示規制を行うか、否かの選択画面を表示させる(ステップS4)。
【0055】
尚、使用者はキー操作部15を操作し、選択したスケジュールデータの表示規制を指示しない場合には(ステップS3のNO)、ステップS2へと戻り、使用者は、その他のスケジュールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0056】
次に、使用者が、関連するスケジュールデータの一括表示規制の選択画面を確認し、キー操作部15を操作し、選択したスケジュールデータ及びそのスケジュールデータと関連するスケジュールデータも一括して表示規制を行うことを指示すると(ステップS5のYES)、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、スケジュールデータの所定欄に入力された個人情報データを認識する(ステップS6)。そして、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、メモリ12を制御し、認識した個人情報データに基づき、電話帳ファイル内の個人情報データと照合し、検索をする(ステップS7)。このとき、図2を用いて上述したように、個人情報データとしては、例えば、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータが用いられる。
【0057】
次に、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、電話帳ファイル内に該当する個人情報データを検出した場合には(ステップS7のYES)、制御部11のシークレット情報添付手段は、メモリ12を制御し、電話帳ファイルの当該個人情報データにシークレット情報データを、新たに添付する(ステップS8)。そして、制御部11のデータ検索手段では、シークレット情報データの添付された電話帳ファイル内の個人情報データに基づき、スケジュールファイルの全てのスケジュールデータを検索する(ステップS9)。このとき、図2を用いて上述したように、制御部11のデータ検索手段では、例えば、氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータ順序で、スケジュールデータの所定欄の入力データとの照合を行う。
【0058】
次に、制御部11のデータ検索手段が、スケジュールファイルのスケジュールデータの中から、該当するスケジュールデータを検出した場合には(ステップS10のYES)、制御部11の表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、該当するスケジュールデータが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS11)。
【0059】
一方、使用者が、キー操作部15を操作し、選択したスケジュールデータのみを表示規制を行うことを指示すると(ステップS5のNO)、あるいは、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、電話帳ファイル内に該当する個人情報データを検出できない場合には(ステップS7のNO)、あるいは、制御部11のデータ検索手段が、スケジュールファイルのスケジュールデータの中から、該当するスケジュールデータを検出できない場合には(ステップS10のNO)、表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、使用者が選択したスケジュールデータのみが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS12)。その後、ステップS2へと戻り、使用者は、その他のスケジュールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0060】
尚、このとき、制御部11内のシークレット情報添付手段では、ステップS5及びS7の場合には、選択したスケジュールデータに対し、シークレット情報データを添付する。また、シークレット情報添付手段では、ステップS10の場合には、電話帳ファイル内の当該個人情報データに対して、または当該個人情報データを含むレコードに対して、シークレット情報データを添付する。
【0061】
次に、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下すると(ステップS13のYES)、制御部11は、携帯電話機1のスケジュールデータ閲覧画面を終了させる。一方、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下しない場合には(ステップS13のNO)、ステップS2へと戻り、使用者は、その他のスケジュールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0062】
次に、図5(A)では、図4のステップS2における、使用者が、選択表示したスケジュールデータを表示する表示部14を示している。本実施の形態では、図示したように、日程欄、分類欄、アラーム欄、画像欄、情報欄、内容欄等を有するが、例えば、情報欄に入力された個人情報データが、電話帳ファイルの個人情報データとの検索に用いられる。そして、上述したように、図5(A)では、氏名データが入力されており、制御部11の電話帳ファイル検索手段では、この氏名データに基づき、電話帳ファイルの個人情報データ内の氏名データとの検索を行う。また、このスケジュールデータの情報欄に電話番号データ、メールアドレスデータも入力することができ、その場合には、電話帳ファイルの個人情報データ内の電話番号データ、またはメールアドレスデータと検索が行われる。
【0063】
一方、本実施の形態では、制御部11のデータ検索手段では、シークレット情報データの添付された電話帳ファイルの個人情報データとスケジュールデータの情報欄に入力された個人情報データとの検索を行う。上述したように、制御部11のデータ検索手段では、例えば、電話帳ファイル内の氏名データ、電話番号データ、メールアドレスデータを用い、その中の少なくとも1つのデータが共通データである場合には、そのスケジュールデータを該当するデータとして検出する。
【0064】
尚、本実施の形態では、図5(A)に示す情報欄に入力された個人情報データのみが検索用の個人情報データとして扱われていたが、この場合に限定する必要はない。例えば、スケジュールデータの内容欄に入力された個人情報データを用いて、上述した検索が行われる場合でも良く、また、スケジュールデータの画像データを用いて上述した検索が行われる場合でも良い。
【0065】
次に、図5(B)では、図4のステップS11における、使用者が、選択表示させたスケジュールデータ及び関連するスケジュールデータの表示規制処理を実行した表示部14を示している。本実施の形態では、図示の如く、1〜10番目までのスケジュールデータを一覧表示する画面であるが、3、6、8、10番目のスケジュールデータが表示されていない。図5(A)に示すように、使用者は、3番目のスケジュールデータを選択し、一括して表示規制処理を実行することを指示している。このとき、制御部11のデータ検索手段では、6、8、10番目のスケジュールデータが、3番目のスケジュールデータで関連するデータとして検出し、制御部11内の表示規制手段では、表示規制処理を実行する。
【0066】
つまり、本実施の形態の携帯電話機1では、使用者は、簡易に、使用者が選択したスケジュールデータの表示規制処理を実行する際に、その他の関連するスケジュールデータに対しても、同時に、表示規制処理を実行することができる。
【0067】
次に、図6は本発明の携帯電話機の電子メールデータ閲覧画面における所望の送信または受信メールデータの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【0068】
図6に示す如く、本実施の形態では、使用者が、携帯電話機1の電子メールデータ閲覧画面を用いて所望の送信または受信メールデータを選択し、表示部に表示させる場合には、使用者はキー操作部15を操作し電子メールデータ閲覧画面の表示を指示すると(ステップS21)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に送信または受信メールデータの一覧表示画面を表示させる。そして、使用者が表示画面に従い、キー操作部15の、例えば、十字キー155を操作し、画面上で所望の送信または受信メールデータを選択し、決定キーを押下すると、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に選択したメールデータを表示させる(ステップS22)。
【0069】
次に、使用者が、表示部14に表示された選択したメールデータを確認し、その他の送信または受信メールデータと同様に、表示部14に表示させないことを望む場合には、使用者はキー操作部15を操作し、選択したメールデータの表示規制を指示すると(ステップS23のYES)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、選択したメールデータと関連する送信及び受信メールデータも一括して表示規制を行うか、否かの選択画面を表示させる(ステップS24)。
【0070】
尚、使用者が、使用者はキー操作部15を操作し、選択したメールデータの表示規制を指示しない場合には(ステップS23のNO)、ステップS22へと戻り、使用者は、その他の送信または受信メールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0071】
次に、使用者が、関連する送信及び受信メールデータの一括表示規制の選択画面を確認し、キー操作部15を操作し、選択したメールデータと関連する送信及び受信メールデータも一括して表示規制を行うことを指示すると(ステップS25のYES)、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、選択したメールデータのメールアドレスデータを認識する(ステップS26)。そして、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、メモリ12を制御し、認識したメールアドレスデータに基づき、電話帳ファイル内の個人情報データ内のメールアドレスデータを照合し、検索をする(ステップS27)。
【0072】
次に、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、電話帳ファイル内の個人情報データから該当するメールアドレスデータを検出した場合には(ステップS27のYES)、制御部11のシークレット情報添付手段は、メモリ12を制御し、電話帳ファイルの当該個人情報データにシークレット情報データを、新たに添付する(ステップS28)。そして、制御部11のデータ検索手段では、シークレット情報データの添付された電話帳ファイル内の個人情報データ内のメールアドレスデータに基づき、電子メールファイルの全ての送信及び受信メールデータを検索する(ステップS29)。
【0073】
次に、制御部11のデータ検索手段が、電子メールファイルの送信及び受信メールデータの中から、該当する送信及び受信メールデータを検出した場合には(ステップS30のYES)、制御部11の表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、該当する送信及び受信メールデータが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS31)。
【0074】
一方、使用者が、キー操作部15を操作し、選択したメールデータのみを表示規制を行うことを指示すると(ステップS25のNO)、あるいは、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、該当する電話帳ファイル内の個人情報データ内のメールアドレスデータを検出できない場合には(ステップS27のNO)、あるいは、制御部11のデータ検索手段が、電子メールファイルの送信及び受信メールデータの中から、該当する送信及び受信メールデータを検出できない場合には(ステップS30のNO)、表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、使用者が選択したメールデータのみが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS32)。その後、ステップS22へと戻り、使用者は、その他の送信または受信メールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0075】
尚、このとき、制御部11内のシークレット情報添付手段では、ステップS25及びS27の場合には、選択したメールデータに対し、シークレット情報データを添付する。また、シークレット情報添付手段では、ステップS30の場合には、電話帳ファイル内の当該メールアドレスデータに対して、または当該メールアドレスデータを含むレコードに対して、シークレット情報データを添付する。
【0076】
次に、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下すると(ステップS33のYES)、制御部11は、携帯電話機1の電子メール閲覧画面を終了させる。一方、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下しない場合には(ステップS33のNO)、ステップS22へと戻り、使用者は、その他の送信または受信メールデータを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0077】
上述したように、本実施の形態の携帯電話機1では、電子メールデータ閲覧画面においても、使用者は、簡易に、使用者が選択したメールデータの表示規制処理を実行する際に、その他の関連する送信または受信メールデータに対しても、同時に、表示規制処理を実行することができる。
【0078】
次に、図7は本発明の携帯電話機の電話履歴データ閲覧画面における所望の発信または着信履歴データの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【0079】
図7に示す如く、本実施の形態では、使用者が、携帯電話機1の電話履歴データ閲覧画面を用いて所望の発信または着信履歴データを選択し、表示部14に表示させる場合には、使用者はキー操作部15を操作し、電話履歴データ閲覧画面の表示を指示すると(ステップS41)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に発信または着信履歴データの一覧表示画面を表示させる。そして、使用者が表示画面に従い、キー操作部15の、例えば、十字キー155を操作し、画面上で所望の発信または着信履歴データを選択し、決定キーを押下すると、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、表示部14に選択した履歴データを表示させる(ステップS42)。
【0080】
次に、使用者が、表示部14に表示された選択した履歴データを確認し、その他の発信または着信履歴データと同様に、表示部14に表示させないことを望む場合には、使用者はキー操作部15を操作し、選択した履歴データの表示規制を指示すると(ステップS43のYES)、制御部11は表示ドライバ部13を制御し、選択した履歴データと関連する発信または着信履歴データも一括して表示規制を行うか、否かの選択画面を表示させる(ステップS44)。
【0081】
尚、使用者が、キー操作部15を操作し、選択した履歴データの表示規制を指示しない場合には(ステップS43のNO)、ステップS42へと戻り、使用者は、その他の発信または着信履歴データを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0082】
次に、使用者が、関連する発信または着信履歴データの一括表示規制の選択画面を確認し、キー操作部15を操作し、選択した履歴データと関連する発信及び着信履歴データも一括して表示規制を行うことを指示すると(ステップS45のYES)、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、選択した履歴データの電話番号データを認識する(ステップS46)。そして、制御部11の電話帳ファイル検索手段は、メモリ12を制御し、認識した電話番号データに基づき、電話帳ファイル内の個人情報データ内の電話番号データを照合し、検索をする(ステップS47)。
【0083】
次に、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、電話帳ファイル内の個人情報データから該当する電話番号データを検出した場合には(ステップS47のYES)、制御部11のシークレット情報添付手段は、メモリ12を制御し、電話帳ファイルの当該個人情報データにシークレット情報データを、新たに添付する(ステップS48)。そして、制御部11のデータ検索手段では、シークレット情報データの添付された電話帳ファイル内の個人情報データ内の電話番号データに基づき、電話履歴ファイルの全ての発信及び着信履歴データを検索する(ステップS49)。
【0084】
次に、制御部11のデータ検索手段が、電話履歴ファイルの発信及び着信履歴データの中から、該当する発信及び着信履歴データを検出した場合には(ステップS50のYES)、制御部11の表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、該当する発信及び着信履歴データが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS51)。
【0085】
一方、使用者が、キー操作部15を操作し、選択した履歴データのみを表示規制を行うことを指示すると(ステップS45のNO)、あるいは、制御部11の電話帳ファイル検索手段が、該当する電話帳ファイル内の個人情報データ内の電話番号データを検出できない場合には(ステップS47のNO)、あるいは、制御部11のデータ検索手段が、電話履歴ファイルの発信及び着信履歴データの中から、該当する発信及び着信履歴データを検出できない場合には(ステップS50のNO)、表示規制手段では、メモリ12、表示ドライバ部13を制御し、使用者が選択した履歴データのみが表示部14に表示されないように、表示規制を行う(ステップS52)。その後、ステップS42へと戻り、使用者は、その他の発信または着信履歴データを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0086】
尚、このとき、制御部11内のシークレット情報添付手段では、ステップS45及びS47の場合には、選択した履歴データに対し、シークレット情報データを添付する。また、シークレット情報添付手段では、ステップS50の場合には、電話帳ファイル内の当該電話番号データに対して、または当該電話番号データを含むレコードに対して、シークレット情報データを添付する。
【0087】
次に、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下すると(ステップS53のYES)、制御部11は、携帯電話機1の電話履歴データ閲覧画面を終了させる。一方、使用者が、終了アイコンに対応するキー操作部15を押下しない場合には(ステップS53のNO)、ステップS42へと戻り、使用者は、その他の発信または着信履歴データを選択し、表示部14に表示させることができる。
【0088】
上述したように、本実施の形態の携帯電話機1では、電話履歴データ閲覧画面においても、使用者は、簡易に、使用者が選択した履歴データの表示規制処理を実行する際に、その他の関連する発信または着信履歴データに対しても、同時に、表示規制処理を実行することができる。
【0089】
尚、上述したように、本実施の形態では、使用者が、既に、各ファイル内に保存されているデータを選択し、その選択したデータと共通の個人情報データを有するファイル内のその他のデータに対しても一括して、表示規制処理を実行する場合について説明したが、この場合に限定する必要はない。例えば、電子メールの受信時または送信時において、電話帳ファイルの個人情報データにシークレット情報データを有している場合には、その受信または送信メールデータは、その他の受信または送信メールデータとは、一覧表示されないように表示規制処理を実行することもできる。また、受信メールに対しては、受信時に、受信音、受信表示を行わない等の処理も実行することができる。更に、電話の着信時または発信時においても同様である。
【0090】
更に、本実施の形態では、使用者が、スケジュール機能のスケジュールデータ、電子メール機能の送信データ、電子メール機能の受信データ、電話機能の発信履歴データ、及び電話機能の着信履歴データ等のアプリケーションデータを選択し、表示規制を行うことを指示することで、そのアプリケーションデータに含まれる個人情報データを含む電話帳ファイルに関連するデータの表示規制を行わせるようにしたが、この場合に限定する必要はない。例えば、表示部に電話帳ファイルの一覧を表示させ、その一覧画面において所望の電話帳ファイルに対して表示規制を行うことを指示することで、その電話帳ファイルに関連するアプリケーションデータ等の表示規制を行わせるようにしても良い。
【0091】
更に、本実施の形態では、使用者が、表示部にスケジュールデータを表示させている際に表示規制を行ったときに、当該スケジュールデータ内の個人情報データと一致する個人情報データを含む他のスケジュールデータの表示規制を行っている。また、使用者が、表示部に送信または受信メールデータを表示させている際に表示規制を行ったときに、当該送信または受信メールデータ内の個人情報データと一致する個人情報データを含む他の送信または受信メールデータの表示規制を行っている。また、使用者が、表示部に電話履歴データを表示させている際に表示規制を行ったときに、当該電話履歴データ内の個人情報データと一致する個人情報データを含む他の電話履歴データの表示規制を行っている。しかしながら、本実施の形態では、これらの場合に限定する必要はなく、例えば、表示部にスケジュールデータを表示中に、使用者が表示規制を行ったときに、当該スケジュールデータ内の個人情報データと一致する個人情報データを含む他のスケジュールデータのみならず、送信または受信メールデータ及び電話履歴データの表示規制を行うようにしても良い。また、送信または受信メールデータに表示規制を行う場合、電話履歴データに表示規制を行う場合も同様である。
【0092】
更に、本実施の形態では、1つのレコードに含まれる個別情報データとして、同じ種類のデータ(例えば、電話番号データやメールアドレスデータ)をそれぞれ1つずつ記憶するようにしたが、この場合に限定する必要はない。例えば、2つの電話番号データ(例えば、携帯電話番号データと固定電話番号データ)を記憶できるようにし、2つの電話番号データに対する電話履歴データの表示規制を行うようにしても良い。
【0093】
最後に、上述した説明では、電話帳ファイルの個人情報データの場合について説明したが、本実施の形態では、個人情報データも含み、使用者の会社、お店の名前、電話番号等の個別情報データに対して、同様に適用することができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0094】
【発明の効果】
上述したように、第1に、本発明の携帯電話機器では、使用者が、表示部に、例えば、一覧表示することを望まないスケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データに対し、表示規制を実行することができる。そのことで、本発明の携帯電話機器では、使用者が、自己の携帯電話機器を紛失等した場合でも、所望のスケジュールデータ等を第3者に、無断に閲覧されることを防止することができる。その結果、使用者は、本発明の携帯電話機器内に入力したデータの機密保護を行うことができる。
【0095】
第2に、本発明の携帯電話機器では、携帯電話機器の有する電話帳ファイルの個別情報データにシークレット情報データを添付させることができる。そして、本発明の携帯電話機器では、スケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データ等のデータと電話帳ファイルの個別情報データを有するデータとをリンクさせている。そのことで、本発明の携帯電話機器では、使用者の所望のスケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データ等のデータの表示規制処理を実行する際に、当該データと関連するその他のデータも、一括して表示規制処理を実行することができる。その結果、使用者は、本発明の携帯電話機器内に、既に、保存されているスケジュールデータ、電子メールデータ、電話履歴データ等の個々のデータに対して、個別に表示規制処理を行うことなく、簡易に、一括して表示規制処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である携帯電話機の(A)開いた状態での内側(キー面)から見た概観図、(B)閉じた状態での外側(背面)から見た概観図である。
【図2】同携帯電話機の電気的構成を説明するための概略機能ブロック図である。
【図3】同携帯電話機のメモリに保存されている電話帳ファイル内の情報データの構成を説明するための図である。
【図4】同携帯電話機器の所望のスケジュールデータの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】同携帯電話機器のスケジュールデータの表示規制を行う表示画面を説明するための図である。
【図6】同携帯電話機器の所望の電子メールデータの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】同携帯電話機器の所望の電話履歴データの表示規制を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 スピーカー
3 マイク
4 第2表示部
5 撮像部
6 背面キー
11 制御部
12 メモリ
13 表示ドライバ部
14 表示部
15 キー操作部
16 バックライト
17 アンテナ
18 無線部
19 通信制御部
Claims (11)
- 複数の個別情報データを電話帳ファイルとして記憶する記憶手段と、
前記電話帳ファイルの個別情報データに対してシークレット情報データを添付するシークレット情報添付手段と、
前記シークレット情報データが添付された個別情報データが含まれたアプリケーションデータを検索するデータ検索手段と、
前記データ検索手段により検索されたアプリケーションデータの表示規制を行う表示規制手段とを具備することを特徴とする携帯電話機器。 - シークレット情報の添付を指示する指示手段と、
アプリケーションデータの表示中に前記指示手段によりシークレット情報の添付が指示されたとき、当該アプリケーションデータ内の個別情報データと一致する前記電話帳ファイル内の個別情報データを検索する電話帳ファイル検索手段とを具備し、
前記シークレット情報添付手段は、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内の個別情報データに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機器。 - 複数の個別情報データを電話帳ファイルとして記憶する記憶手段と、
シークレット情報の添付を指示する指示手段と、
アプリケーションデータの表示中に前記指示手段によりシークレット情報の添付が指示されたとき、当該アプリケーションデータ内の個別情報データと一致する前記電話帳ファイル内の個別情報データを検索する電話帳ファイル検索手段と、
前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内の個別情報データに対してシークレット情報データを添付するシークレット情報添付手段と、
前記シークレット情報データが添付された電話帳ファイル内の個別情報データに関連するアプリケーションデータの表示規制を行う表示規制手段とを具備することを特徴とする携帯電話機器。 - 複数の個別情報データを一つのレコードとし、当該レコードを複数記憶することで電話帳ファイルを形成する記憶手段と、
前記レコードに対してシークレット情報データを添付するシークレット情報添付手段と、
前記シークレット情報データが添付されたレコード内の個別情報データが含まれたアプリケーションデータを検索するデータ検索手段と、
前記データ検索手段により検索されたアプリケーションデータの表示規制を行う表示規制手段とを具備することを特徴とする携帯電話機器。 - シークレット情報の添付を指示する指示手段と、
アプリケーションデータの表示中に前記指示手段によりシークレット情報の添付が指示されたとき、当該アプリケーションデータ内の個別情報データを含む前記電話帳ファイル内のレコードを検索する電話帳ファイル検索手段とを具備し、
前記シークレット情報添付手段は、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内のレコードに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする請求項4に記載の携帯電話機器。 - 前記アプリケーションデータとして、スケジュール機能のスケジュールデータ、電子メール機能の送信データ、電子メール機能の受信データ、電話機能の発信履歴データ、または電話機能の着信履歴データを含むことを特徴とする請求項1、請求項3または請求項4に記載の携帯電話機器。
- 前記個別情報データとして、氏名データ、電話番号データ、またはメールアドレスデータを含むことを特徴とする請求項1、請求項3または請求項4に記載の携帯電話機器。
- 前記シークレット情報添付手段は、前記電話帳ファイル検索手段により表示中のアプリケーションデータ内の個別情報データと一致する電話帳ファイル内の個別情報データが検索されないとき、表示中のアプリケーションデータに対してシークレット情報データを添付する一方、
前記表示規制手段は、前記シークレット情報が添付されたアプリケーションデータの表示規制を行うことを特徴とする請求項2、請求項3または請求項5に記載の携帯電話機器。 - 前記シークレット情報添付手段は、前記指示手段によるシークレット情報の添付対象として電話帳ファイルが選択されたとき、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内の個別情報データに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の携帯電話機器。
- 前記シークレット情報添付手段は、前記指示手段によるシークレット情報の添付対象として電話帳ファイルが選択されたとき、前記電話帳ファイル検索手段により検索された電話帳ファイル内のレコードに対してシークレット情報データを添付することを特徴とする請求項5に記載の携帯電話機器。
- 前記シークレット情報添付手段は、前記指示手段によるシークレット情報の添付対象としてアプリケーションデータが選択されたとき、表示中のアプリケーションデータに対してシークレット情報データを添付する一方、
前記表示規制手段は、前記シークレット情報が添付されたアプリケーションデータの表示規制を行うことを特徴とする請求項2、請求項3または請求項5に記載の携帯電話機器。
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JP2003171856A JP2005012324A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 携帯電話機器 |
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