JP2005011674A - 燃料電池の排出ガス処理装置 - Google Patents

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一教 福間
Goji Katano
剛司 片野
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晃生 山本
Hideo Numata
英雄 沼田
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Abstract

【課題】排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えない範囲で維持されるように高精度に制御することができる燃料電池の排出ガス処理装置を提供する。
【解決手段】パージされた水素ガスを含むパージ水素含有ガスを滞留させる水素室61と、カソードオフガスを流通させるカソードオフガス通路62aとに連通するガス交換孔62bでの前記パージ水素含有ガス及び前記カソードオフガスの交換量を制御する交換量制御手段(交換量可変手段63、制御装置16)を備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池のスタックからパージされる水素ガスを所定の濃度まで希釈してから排出する燃料電池の排出ガス処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、燃料電池のスタックは、プロトン導電性の高分子電解質膜(PEM膜)を挟んで一側にカソード極を区画し、他側にアノード極を区画して構成された単セルが積層されており、カソード極に供給される空気中の酸素と、アノード極に供給される燃料ガス中の水素ガスとの電気化学反応によって発電するものである。そして、このような燃料電池の分野では、カソード極側から排出される空気と未反応の水素ガスとを混合することによって、水素濃度を低減させてから大気中に排出する装置を備える燃料電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−191422号公報(段落番号〔0024〕、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような装置では、大気中に排出される排出ガス中の水素濃度が可燃範囲を考慮した所定の限界値を超えないように維持されていなければならない。その一方で、このような燃料電池が電気自動車といった車両に搭載されると、車両の走行状態、つまり燃料電池の運転状態によって排出される水素ガスの量は変動する。したがって、たとえ水素ガスの量が変動したとしても排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えることなく、しかも排出ガス中の水素濃度を高精度に制御することができる装置が望まれている。
【0005】
そこで、本発明の課題は、排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えることなく、排出ガス中の水素濃度を高精度に維持することができる燃料電池の排出ガス処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、燃料電池のスタックからパージされる水素ガスを前記スタックのカソードオフガスと混合し、希釈して大気に排出する希釈容器を有する燃料電池の排出ガス処理装置において、前記希釈容器が、パージされた前記水素ガスを含むパージ水素含有ガスを滞留させる水素室と、この水素室と隔てられるとともに、前記カソードオフガスを流通させるカソードオフガス通路と、このカソードオフガス通路と前記水素室とに連通するとともに、当該水素室及び当該カソードオフガス通路の間で前記パージ水素含有ガス及び前記カソードオフガスを交換するためのガス交換孔とを有しており、このガス交換孔での前記パージ水素含有ガス及び前記カソードオフガスの交換量を調節する交換量制御手段をさらに備えることを特徴とする。
【0007】
このような燃料電池の排出ガス処理装置では、水素室内に滞留するパージ水素含有ガスは、ガス交換孔を介してカソードオフガス通路のカソードオフガスと交換される。そして、カソードオフガス通路内に流入したパージ水素含有ガスは、カソードオフガスで希釈される。このようにしてパージ水素含有ガスとカソードオフガスとが交換される際に、交換量制御手段は、その交換量を制御する。つまり、この燃料電池の排出ガス処理装置では、排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えないように交換量を予め設定できるので、パージされた水素ガスは、常に限界値を超えることがないように希釈されて大気に排出される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池の排出ガス処理装置において、前記交換量制御手段が、前記交換量を、前記燃料電池の運転状態に応じて制御することを特徴とする。
【0009】
この燃料電池の排出ガス処理装置では、燃料電池の運転状態に応じて変動するパージされた水素ガス(以下、パージ水素ガスという)の量によって、水素室内に滞留するパージ水素含有ガス中の水素濃度が変動する際に、交換量が、当該運転状態に応じて制御される。したがって、この燃料電池の排出ガス処理装置によれば、たとえ燃料電池の運転状態が変動することによってパージ水素ガスの量が増大したとしても、パージ水素ガスは、常に限界値を超えることがないように希釈されて大気中に排出される。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の燃料電池の排出ガス処理装置において、前記交換量制御手段が、前記交換量を、前記スタックから前記水素ガスをパージする時間間隔に応じて制御することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の燃料電池の排出ガス処理装置において、前記交換量制御手段は、前記水素ガスをパージする前記時間間隔が短くなるように変動した場合に、前記交換量を増大させることを特徴とする。
【0012】
このような燃料電池の排出ガス処理装置では、燃料電池の運転状態に応じて交換量を制御するにあたって、交換量制御手段が水素ガスをパージする時間間隔に応じて当該交換量を制御している。つまり、交換量制御手段は、パージする時間間隔が長くなると、交換量を減少させ、これとは逆に、パージする時間間隔が狭まれば、交換量を増大させる。このような燃料電池の排出ガス処理装置によれば、パージする時間間隔が長く、パージ水素ガスの量が少ない場合には、交換量制御手段が交換量を減少させても、水素室内に高濃度の水素ガスが滞留することはない。また、パージする時間間隔が短くなってパージ水素ガスの量が増大した場合には、交換量制御手段が交換量を増大させることによって、燃料電池の排出ガス処理装置はパージ水素ガスを効率的に希釈する。したがって、この燃料電池の排出ガス処理装置によれば、水素室内に高濃度の水素ガスを滞留させることがない。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池の排出ガス処理装置において、前記交換量制御手段が、前記交換量を、前記水素室内の水素濃度または前記希釈容器の排出側出口における水素濃度に応じて制御することを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の燃料電池の排出ガス処理装置において、前記交換量制御手段は、前記水素室内の水素濃度または前記希釈容器の排出側出口における水素濃度が、それぞれについて予め設定された所定値より低い場合に、前記交換量を増大させることを特徴とする。
【0015】
このような燃料電池の排出ガス処理装置では、燃料電池の運転状態に応じて交換量を制御するにあたって、交換量制御手段が水素室内の水素濃度または希釈容器の排出側出口における水素濃度に応じて当該交換量を制御している。この燃料電池の排出ガス処理装置によれば、水素室内の水素濃度または希釈容器の排出側出口における水素濃度に応じて交換量が制御されるので、パージ水素ガスは、常に限界値を超えることがないように希釈されて大気中に排出される。また、このような燃料電池の排出ガス処理装置では、例えば、パージ水素ガスの量が減少することによって、前記水素室内の水素濃度または前記希釈容器の排出側出口における水素濃度が、それぞれについて予め設定された所定値より低くなった場合に、交換量が増大するように制御される。したがって、このような燃料電池の排出ガス処理装置によれば、排出側出口における水素濃度が所定の限界値を超えることなく、しかも水素室内に滞留する水素ガスを速やかに排出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る燃料電池の排出ガス処理装置(以下、単に「排出ガス処理装置」という)の実施の形態について説明する。参照する図面において、図1は、本実施の形態に係る排出ガス処理装置を搭載する燃料電池自動車の平面図、図2は、本実施の形態に係る排出ガス処理装置を組み込んだ燃料電池システムの説明図、図3(a)は、本実施の形態に係る排出ガス処理装置の交換量制御手段を構成する交換量可変手段の斜視図、図3(b)は、図3(a)の交換量可変手段で設定される低交換量モードの説明図、図3(c)は、図3(a)の交換量可変手段で設定される高交換量モードの説明図、図4は、本実施の形態に係る排出ガス処理装置の交換量制御手段を構成する制御装置が、交換量を制御する際に参照するパージ間隔と交換量との関係を具体的に表したグラフである。
【0017】
まず、本発明に係る排出ガス処理装置の説明に先立って、この排出ガス処理装置を備えた燃料電池システムが組み込まれる燃料電池自動車(以下、「車両」という)の概略について説明する。
【0018】
図1に示すように、車両1には、その略中央部の床下に、燃料電池システムボックス2が配設されている。この燃料電池システムボックス2の内部には、燃料電池システム、すなわち温調器3、燃料電池のスタック4(以下、単に「燃料電池スタック4」という)、加湿器5及び希釈容器6aが車両1の前方から後方に向かって順に配設されている。なお、燃料電池システムは、前記機器3〜5及び6aの他に燃料電池スタック4を冷却するラジエータ(図示せず)や、高圧水素ガス容器23(図2参照)、排出する空気の量を調整可能なコンプレッサ21(図2参照)などから構成されている。
【0019】
図2に示すように、燃料電池スタック4は、高圧水素ガス容器23に貯留された燃料となる水素ガスと、コンプレッサ21から供給される空気(以下、「供給空気」という)との電気化学反応により発電を行うものである。また、この燃料電池スタック4の下部には、発電に伴って生成される水などのドレンを希釈容器6aへ排出するためのアノードドレン配管10が接続されている。なお、この燃料電池スタック4内で生成された水は、アノードドレン配管10の適所に設けられた開閉弁12を手動または自動で開閉することにより希釈容器6aへ流れるようになっている。
【0020】
燃料電池スタック4のアノード側には、その入口に高圧水素ガス容器23からの水素ガスを導く水素ガス供給配管22が接続され、その出口に水素ガスを再び燃料電池スタック4に戻すための循環用配管7が接続されている。そして、この循環用配管7には、その内部に溜まっている水素ガス中の不純物や燃料電池スタック4内で生成される水を含んだ水素ガスを希釈容器6aへ排出するためのパージ水素配管8が接続されている。なお、この循環用配管7内の水素ガスは、パージ水素配管8の適所に設けられたパージ弁8aが制御装置16からの開閉命令信号により所定の時間間隔(以下、この間隔を「パージ間隔」という)をおいて開閉されることで希釈容器6aへ間欠的にパージ(排出)されるようになっている。なお、このパージ間隔は、特許請求の範囲にいう「水素ガスをパージする時間間隔」に相当する。
【0021】
燃料電池スタック4のカソード側には、その入口にコンプレッサ21からの供給空気を導く空気供給配管24が接続され、その出口に燃料電池スタック4から排出される空気(以下、「カソードオフガス」という)を希釈容器6a内に導く排気配管14が接続されている。この排気配管14には、希釈容器6aへのカソードオフガスの流量を制御装置16からの信号により調整する排気弁14aが設けられている。
【0022】
加湿器5は、水素ガス供給配管22の適所に設けられ、その下部に水などのドレンを希釈容器6aへ排出するための加湿器ドレン配管11が接続されている。なお、この加湿器5内のドレンは、加湿器ドレン配管11の適所に設けられた開閉弁13を手動または自動で開閉することにより希釈容器6aへ流れるようになっている。また、図示は省略するが空気供給配管24にも、同様に加湿器5、加湿器ドレン配管11及び開閉弁13が設けられ、その加湿器5のドレンが希釈容器6aに排出されるようになっている。
【0023】
このような燃料電池システムにおいて、本発明に係る排出ガス処理装置は、燃料電池スタック4からパージ水素配管8を介して輸送されるパージされた水素ガス(以下、これを「パージ水素ガス」という)を、燃料電池スタック4から排気配管14を介して輸送されたカソードオフガスで希釈して大気中に放出する際に、後記するように、互いに別経路で輸送されるパージ水素ガスの所定量とカソードオフガスの所定量とを希釈容器6a内で交換することによって、大気中へ放出する排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えない範囲に維持されるように高精度に制御するものである。
【0024】
(第1の実施の形態)
図2に示すように、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25は、主に、希釈容器6a、この希釈容器6a内でパージ水素含有ガス及びカソードオフガスの交換量を調節する交換量可変手段63、制御装置16及び水素濃度検出器26、並びに前記したパージ水素配管8、パージ弁8a、排気配管14及び排気弁14aで構成されている。なお、ここでの交換量可変手段63及び制御装置16は、特許請求の範囲にいう「交換量制御手段」を構成している。
【0025】
希釈容器6aは、閉鎖された内部空間を有しており、この内部空間には、水素室61が形成されている。この水素室61内には、燃料電池スタック4からパージ水素配管8を通じて導かれたパージ水素ガスが、水素室61内の空気と混合さて滞留するようになっている。なお、ここでいうパージ水素ガスと空気との混合ガスは、特許請求の範囲にいう「パージ水素含有ガス」に相当し、以下にこの混合ガスは、単に「パージ水素含有ガス」と称する。
【0026】
この希釈容器6aの内部空間には、混合配管62が配設されている。この混合配管62の一端側には、排気配管14が接続されており、燃料電池スタック4からのカソードオフガスが流入するようになっている。また、混合配管62の他端側には、逆火防止フィルタ15が設けられるとともに、大気中に排出ガスを放出するための排出口が形成されている。つまり、この混合配管62内には、水素室61と隔てられるとともに、一端側から他端側に向けてカソードオフガスが流通するカソードオフガス通路62aが形成されている。なお、前記排出口は、特許請求の範囲にいう「希釈容器の排出側出口」に相当する。この希釈容器6aの排出側出口には、排出管27が接続されるとともに、この排出管27には、希釈容器6aの排出側出口での水素濃度を検出するための水素濃度検出器26が取り付けられている。
【0027】
混合配管62には、カソードオフガス通路62aと水素室61とに連通する1対のガス交換孔62b,62bが混合配管62の延びる方向に沿って並ぶように形成されている。これらガス交換孔62b,62bでは、カソードオフガス通路62aを流れるカソードオフガスと水素室61内に滞留するパージ水素含有ガスとが相互に交換されるようになっている。つまり、カソードオフガスの上流側に形成されたガス交換孔62bを介して、カソードオフガス通路62a内のカソードオフガスCGが水素室61に向けて流入するとともに、下流側に形成されたガス交換孔62bを介して、水素室61内のパージ水素含有ガスPGがカソードオフガス通路62a内に流入するようになっている。なお、上流側のガス交換孔62bでは、水素室61へのカソードオフガスCGの流入のみが行われているのではなく、水素室61側からカソードオフガス通路62a内へのパージ水素含有ガスPGの流入も行われている。また、下流側のガス交換孔62bでは、水素室61側からカソードオフガス通路62a内へのパージ水素含有ガスPGの流入のみが行われているのではなく、水素室61内へのカソードオフガスCGの流入も行われている。つまり、希釈容器6aにおけるパージ水素含有ガスPGとカソードオフガスCGの交換量(以下、単に「交換量」という)は、両ガス交換孔62b,62bを介してカソードオフガス通路62aから水素室61に向けて流入するカソードオフガスCGの所定量と同量のパージ水素含有ガスPGが、水素室61から両ガス交換孔62b,62bを介してカソードオフガス通路62内に流入する際の、当該所定量で定義される。また、交換率(K)は、次式:
K=q/V
(前記式中、qは交換量であり、Vは水素室61の容積である)
で表すことができる。
【0028】
排出管27は、混合配管62内でパージ水素含有ガスがカソードオフガスによって希釈されることによって生成した排出ガスを大気中に放出するようになっている。そして、水素濃度検出器26は、大気中に放出される排出ガス中の水素濃度を検出するとともに、その検出信号を制御装置16に向けて出力するように構成されている。
【0029】
交換量可変手段63は、図3(a)を併せて参照すると明らかなように、混合配管62周りに配設されている。この交換量可変手段63は、混合配管62に嵌め合わされた円筒形状のシャッタ63aと、このシャッタ63aを混合配管62が延びる方向に往復移動させる、例えばソレノイドといったアクチュエータ63bとで構成されている。また、この交換量可変手段63は、制御装置16からの命令信号によって、アクチュエータ63bがシャッタ63aを往復移動させることによって、混合配管62の上流側に形成されたガス交換孔62bを開閉するようになっており、この開閉によって交換量の調節を行うように構成されている。
【0030】
また、交換量可変手段63は、ガス交換孔62bをシャッタ63aで塞ぐ範囲を調節することによって、交換量を無段階で調節する無段階モードと、図3(b)に示すように、シャッタ63aで上流側のガス交換孔62bを塞ぐ低交換量モードと、図3(c)に示すように、上流側のガス交換孔62bを完全に開ける高交換量モードとを設定することができるように構成されている。
【0031】
制御装置16には、ECU(Electronic Control Unit)が使用されている。この制御装置16は、例えば、燃料電池スタック4の発電電流値や、燃料電池スタック4を構成する各セルの電圧値といった燃料電池スタック4の運転状態を検知するように構成されている。このような運転状態は、燃料電池スタック4に配設された図示しない電力取出用端子や、燃料電池スタック4のセル毎に配設された図示しないセルV端子を介して検知されている。
【0032】
また、制御装置16は、検知した燃料電池スタック4の運転状態に応じて、前記パージ弁8aに向けて開閉命令信号を間欠的に送信することによって、パージ間隔を設定するように構成されている。つまり、制御装置16は、例えば、燃料電池スタック4の発電電流値や各セルの電圧値が予め設定した所定値を下回った場合に、パージ間隔を短縮することによって、発電によって生成した前記水及び不純物の排出を頻繁に行い、下回った発電電流値やセルの電圧値を回復するように構成されている。
【0033】
また、制御装置16は、設定したパージ間隔に応じて交換量を設定するように構成されている。例えば、パージ間隔が短縮されて水素室61に滞留するパージ水素含有ガス中の水素濃度が高まるのを回避するために、制御装置16は、交換量を増大させるようになっている。
【0034】
この交換量の設定は、ECUのメモリ(図示せず)内に予め設定されたマップや関数、具体的には、例えば、図4に示すようなパージ間隔tp(sec)と交換量q(m/sec)との対応関係に基づいて、設定したパージ間隔(sec)に対応する交換量(m/sec)を導き出すことによって行われる。
【0035】
また、制御装置16は、交換量可変手段63を前記した無段階モードに設定するとともに、希釈容器6a内において、設定した交換量でパージ水素含有ガスとカソードオフガスとが交換されるように交換量可変手段63に向けて命令信号を送信するように構成されている。
【0036】
その一方で、制御装置16は、排気弁14a(図2参照)に開度調節信号を送信してその開度を調節するように構成されている。そして、この排気弁14aは、開度が調節されることによって、混合配管62内に取り込まれたパージ水素含有ガス中に含まれる水素ガスを所定の濃度にまで希釈するようにカソードオフガス通路62aに流通するカソードオフガスの流量を調節するようになっている。なお、排気弁14aへの開度調節信号の送信は、制御装置16が設定した交換量に基づいて行われる。
【0037】
また、制御装置16は、交換量可変手段63の無段階モードから、前記低交換量モード(図3(b)参照)や、前記高交換量モード(図3(c)参照)への切り替えを行うことができるように構成されている。そして、制御装置16は、前記水素濃度検出器26(図2参照)からの検出信号に基づいて、希釈容器6aの排出側出口での水素濃度を判定するとともに、この判定した水素濃度が所定値より低いか否かによって、低交換量モードと、高交換量モードとを相互に切り替えるようになっている。
【0038】
次に、図面を参照しつつ、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置の動作を示しつつ、この排出ガス処理装置の制御方法について説明する。図5は、本実施の形態に係る排出ガス処理装置で実施される第1の制御方法を説明するためのフローチャート、図6は、本実施の形態に係る排出ガス処理装置で実施される第2の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0039】
本実施の形態に係る排出ガス処理装置25では、次に説明する2つの制御方法を実施することによって、燃料電池スタック4からのパージ水素ガスを希釈することができる。
【0040】
<第1の制御方法>
まず、高圧水素ガス容器23からの水素ガスが加湿器5を経由して燃料電池スタック4に供給されるとともに、コンプレッサ21からの空気が燃料電池スタック4に供給されることによって、燃料電池スタック4が発電を開始すると(図2参照)、制御装置16は、図5に示すように、燃料電池スタック4の発電電流値や各セルの電圧値といった燃料電池の運転状態を検知する(ステップS1)。この運転状態の検知は、燃料電池スタック4が発電している限り、続けられる。そして、制御装置16は、所定の発電電流値やセル電圧値(運転状態)が維持されるように、水素ガスのパージ間隔を設定する(ステップS2)。このパージ間隔は、制御装置16がパージ弁8aに向けて出力する前記開閉命令信号によって決定され、単位時間当たりに制御装置16から出力される開閉命令信号の回数が多くなれば短縮され、少なくなれば延長される。このようなパージ間隔が、燃料電池スタック4の運転中に変更される場合としては、例えば、車両1(図1参照)が一定速度で走行しているとき、つまり燃料電池スタック4が定常状態で発電している間に、前記した不純物や水によって発電電流値やセル電圧値が所定値を下回った場合や、車両1の図示しないスロットル(アクセル)をオン・オフするときのように、車両1で要求される電力量に応じて燃料電池スタック4の発電量を変動させる必要があるとき(過渡状態にあるとき)、つまり燃料電池スタック4内での水の生成率(単位時間当たりの水の生成量)が変動する場合等が挙げられる。このような運転状態に応じてパージ間隔が調節されると、燃料電池スタック4の発電電流値やセル電圧値は所定値に維持される。
【0041】
このようなパージ間隔に応じて燃料電池スタック4から排出されたパージ水素ガスは、パージ水素配管8を通じて水素室61に流れ込む。そして、このパージ水素ガスは水素室61内に存在する空気と混ざり合ってパージ水素含有ガスとして滞留する(図2参照)。
【0042】
その一方で、制御装置16は、設定したパージ間隔に応じて交換量を設定する(ステップS3)。この交換量の設定に際して、制御装置16は、ECUのメモリ(図示せず)に格納された前記マップ等を参照する。そして、このマップ等を参照することによって、制御装置16は、設定したパージ間隔に対応する交換量を導き出す。つまり、再び図4を参照すると明らかなように、パージ間隔が短い場合には、交換量が多くなるように設定され、これとは逆に、パージ間隔が長い場合には、交換量が少なくなるように設定される。
【0043】
次に、制御装置16は、交換量可変手段63を前記した無段階モードに設定するとともに、設定した交換量でパージ水素含有ガスとカソードオフガスとが交換されるように交換量可変手段63に向けて命令信号を送信する(図2参照)。そして、このような命令信号を受けることによって交換量可変手段63は起動する(ステップS4)。つまり、制御装置16からの命令信号を受けたアクチュエータ63b(図3(a)参照)は、制御装置16が設定した交換量でパージ水素含有ガスとカソードオフガスとが交換されるように、シャッタ63aを混合配管62の延びる方向に移動させることによってガス交換孔62の塞ぐ範囲を調節する。その結果、パージ間隔が短い場合には交換量が多くなり、長い場合には交換量が少なくなる。
【0044】
次に、制御装置16は、設定した交換量でカソードオフガス通路62a(図2参照)に流入するパージ水素含有ガスに含まれる水素ガスが所定の濃度に希釈されるように、カソードオフガス通路62aに供給されるカソードオフガスの流量を調節する(ステップS5)。カソードオフガスの流量の調節は、制御装置16が設定した交換量に基づいて、この制御装置16から排気弁14aに向けて出力される開度調節信号によって行われる。そして、カソードオフガスの流量が調節されて、水素濃度が所定値以下に希釈された排出ガスが生成されて、この第1の制御方法に係る工程は終了する。このような第1の制御方法のステップS1乃至ステップS5からなる工程は、燃料電池スタック4の発電中に繰り返される。なお、このような第1の制御方法において、排出ガスが前記排出管27(図2参照)から大気中に放出される際に、制御装置16は、水素濃度検出器26(図2参照)が検出した排出ガス中の水素濃度に応じてカソードオフガスの流量を調節してもよい。
【0045】
<第2の制御方法>
この第2の制御方法では、第1の制御方法と同様にして燃料電池スタック4での発電が開始すると、制御装置16は、図6に示すように、パージ弁8a(図2参照)を開いているか否かによって、水素ガスがパージされているか否かを判断する(ステップS11)。そして、水素ガスがパージされている場合(ステップS11,YES)には、パージ水素ガスがパージ水素配管8を通じて水素室61内に流れ込んでいくため、一時的に水素室61内の水素濃度は高まる。そして、水素室61にパージ水素ガスが流入することによって、水素室61内の水素ガスが押し出される形でガス交換孔62bからカソードオフガス通路62aに進入すると、その水素ガスは排出ガス中の水素濃度を押し上げる原因になる。
【0046】
それに対し、このように水素ガスがパージされている場合(ステップS11,YES)に、制御装置16は、交換量可変手段63を前記した低交換量モード(図3(b)参照)に切り替えて(ステップS12)、交換量を低下させているので、排出ガス中の水素濃度は低濃度に維持される。
【0047】
また、水素ガスがパージされていない場合(ステップS11,NO)に、カソードオフガス通路62aを通じて希釈容器6a内から排出される排出ガスは、水素濃度検出器26でその水素濃度が検出される(ステップS13)。そして、水素濃度検出器26は、その水素濃度の検出信号を制御装置16に出力する。
【0048】
この検出信号を入力した制御装置16は、予め設定された水素濃度の所定値(限界値)より低いか否かを判断する(ステップS14)。そして、その水素濃度が所定値より低い場合(ステップ14,YES)には、交換量可変手段63を前記した高交換量モード(図3(c)参照)に切り替える(ステップS15)。その結果、水素室61内に滞留するパージ水素ガスは、カソードオフガス通路62aを介して迅速に希釈容器6aから排出されていくため、水素室61では次回のパージ水素ガスを受け入れる余裕がより十分に確保される。
【0049】
そして、水素濃度検出器26で検出された水素濃度が、所定値より高い場合(ステップS14,NO)には、制御装置16は、交換量可変手段63を低交換量モード(図3(b)参照)に切り替える(ステップS12)。その結果、前記したと同様に、交換量が低減されて排出ガス中の水素濃度は低濃度に維持される。このような第2の制御方法のステップS11乃至ステップS15からなる工程は、燃料電池スタック4の発電中に繰り返される。
【0050】
(第2の実施の形態)
次に、図面を参照しつつ、第2の実施の形態に係る排出ガス処理装置について説明する。参照する図面において、図7は、第2の実施の形態に係る排出ガス処理装置に使用される希釈容器の模式図である。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0051】
第2の実施の形態に係る排出ガス処理装置は、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25で使用した希釈容器6a及び交換量可変手段63(図2及び図3参照)に代えて、図7に示すような希釈容器6b及び交換量可変手段としての切り替え弁65を使用したほかは、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25と同様に構成されている。
【0052】
希釈容器6bは、図7に示すように、その内部空間に、パージ水素含有ガスが滞留する水素室61と、混合配管62とを備えている。この混合配管62は、相互に平行に配置された2連の配管で構成されており、これら配管はその両端部同士が相互に接続されている。この配管のそれぞれにはガス交換孔62bが形成されており、一方の配管に形成されたガス交換孔62bは、他方の配管に形成されたガス交換孔62bと比較して、その開口面積が小さい。そして、このような混合配管62の一端側には、排気配管14が接続されており、燃料電池スタック4(図2参照)からのカソードオフガスが流入するようになっている。また、混合配管62の他端側からは、流入したカソードオフガスが希釈容器6b外に排出されるようになっている。つまり、この混合配管62内には、水素室61と隔てられるとともに、その一端側から他端側に向けてカソードオフガスが流通するカソードオフガス通路62aが形成されている。
【0053】
切り替え弁65は、このような混合配管62のカソードオフガスの上流側であって、2連の配管の接合部分、つまり排気配管14によって導かれたカソードオフガスがそれぞれの配管に振り分けられる部分に配設されている。この切り替え弁65は、制御装置16からの信号によってカソードオフガスを2つの配管に振り分ける割合を調節するように構成されている。また、希釈容器6bの排出側出口には、第1の実施の形態と同様に、希釈容器6bの排出側出口での水素濃度を検出するための水素濃度検出器26が取り付けられている。
【0054】
次に、この排出ガス処理装置の動作を説明する。この排出ガス処理装置では、制御装置16からの信号によって、切り替え弁65がカソードオフガスの2連の配管に対する振り分けを行う。この際、切り替え弁65が、小さいほうのガス交換孔62bが形成された配管にのみカソードオフガスが流通するように調節されると、交換量の小さい低交換量モードが設定される。これとは逆に、切り替え弁65が、大きいほうのガス交換孔62bが形成された配管にのみカソードオフガスが流通するように調節されると、交換量の大きい高交換量モードが設定される。また、制御装置16からの信号によって、切り替え弁65が2連の配管に対するカソードオフガスの振り分けを無段階に行うように調節されると、無段階モードが設定される。そして、この排出ガス処理装置では、第1の実施の形態と同様にして交換量が制御される。
【0055】
(第3の実施の形態)
次に、図面を参照しつつ、第3の実施の形態に係る排出ガス処理装置について説明する。参照する図面において、図8は、第3の実施の形態に係る排出ガス処理装置に使用される希釈容器の模式図である。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0056】
第3の実施の形態に係る排出ガス処理装置は、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25で使用した希釈容器6a及び交換量可変手段63(図2及び図3参照)に代えて、図8に示すような希釈容器6c及び交換量可変手段としての掃気装置28を使用したほかは、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25と同様に構成されている。
【0057】
希釈容器6cは、図8に示すように、その内部空間に、パージ水素含有ガスが滞留する水素室61と、混合配管62とを備えている。この混合配管62の一端側には、排気配管14が接続されており、燃料電池スタック4(図2参照)からのカソードオフガスが流入するようになっている。また、混合配管62の他端側からは、流入したカソードオフガスが希釈容器6c外に排出されるようになっている。つまり、この混合配管62内には、水素室61と隔てられるとともに、その一端側から他端側に向けてカソードオフガスが流通するカソードオフガス通路62aが形成されている。そして、この混合配管62には、カソードオフガス通路62aと水素室61とに連通するガス交換孔62bが形成されている。
【0058】
掃気装置28は、加圧空気を水素室61内に向けて輸送する加圧空気配管28cと、この加圧空気配管28cに配設された流量調節弁28aと、加圧空気を水素室61に噴射するノズル28bとで構成されている。なお、この加圧空気配管28cへの加圧空気の供給は、前記空気供給配管24(図2参照)に分岐管(図示せず)を設けるとともに、この分岐管を通じて行ってもよいし、別途に設けたコンプレッサ(図示せず)を介して行ってもよい。また、希釈容器6cの排出側出口には、第1の実施の形態と同様に、希釈容器6cの排出側出口での水素濃度を検出するための水素濃度検出器26が取り付けられている。
【0059】
次に、この排出ガス処理装置の動作を説明する。この排出ガス処理装置では、制御装置16からの信号によって、流量調節弁28aが水素室61に向けて輸送される加圧空気の流量を調節する。そして、この加圧空気は、ノズル28bから空気室61内に向けて噴射される。このように加圧空気が水素室61内に噴射されると、加圧空気によって水素室61内のパージ水素含有ガスが攪拌されるとともに、噴射された加圧空気量が増大するにつれて交換量も増大する。つまり、このように加圧空気が噴射されるに際して、流量調節弁28aが、加圧空気の流量を無段階で調節するように設定されると、無段階モードが設定される。そして、予め設定された大小2通りの基準流量のうち、小さいほうの基準流量になるように流量調節弁28aが調節されると、交換量の小さい低交換量モードが設定される。これとは逆に、流量調節弁28aが、大きいほうの基準流量になるように調節されると、交換量の大きい高交換量モードが設定される。そして、この排出ガス処理装置では、第1の実施の形態と同様にして交換量が制御される。
【0060】
(第4の実施の形態)
次に、図面を参照しつつ、第4の実施の形態に係る排出ガス処理装置について説明する。参照する図面において、図9は、第4の実施の形態に係る排出ガス処理装置に使用される希釈容器の模式図である。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0061】
第4の実施の形態に係る排出ガス処理装置は、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25で使用した希釈容器6a及び交換量可変手段63(図2及び図3参照)に代えて、図9に示すような希釈容器6d及び交換量可変手段としてのエア噴きつけ装置29を使用したほかは、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25と同様に構成されている。
【0062】
希釈容器6dは、図9に示すように、その内部空間に、パージ水素含有ガスが滞留する水素室61と、クランク形状の混合配管62とを備えている。この混合配管62の一端側には、排気配管14が接続されており、燃料電池スタック4(図2参照)からのカソードオフガスが流入するようになっている。また、混合配管62の他端側からは、流入したカソードオフガスが希釈容器6d外に排出されるようになっている。つまり、この混合配管62内には、水素室61と隔てられるとともに、その一端側から他端側に向けてカソードオフガスが流通するカソードオフガス通路62aが形成されている。そして、この混合配管62には、一端側から延びるカソードオフガス通路62aが突き当たる位置に、カソードオフガス通路62aと水素室61とに連通するガス交換孔62bが形成されている。
【0063】
エア噴きつけ装置29は、加圧空気を水素室61内に向けて輸送する加圧空気配管29cと、この加圧空気配管29cに配設された流量調節弁29aと、加圧空気をガス交換孔62bに向けて噴きつけるノズル29bとで構成されている。なお、この加圧空気配管29cへの加圧空気の供給は、前記空気供給配管24(図2参照)に分岐管(図示せず)を設けるとともに、この分岐管を通じて行ってもよいし、別途に設けたコンプレッサ(図示せず)を介して行ってもよい。また、希釈容器6dの排出側出口には、第1の実施の形態と同様に、希釈容器6dの排出側出口での水素濃度を検出するための水素濃度検出器26が取り付けられている。
【0064】
次に、この排出ガス処理装置の動作を説明する。この排出ガス処理装置では、排気配管14から混合配管62内に導かれたカソードオフガスCGは、ガス交換孔62bに向かって流れる。そして、流れるカソードオフガスCGの慣性力で、カソードオフガスCGの一部は、ガス交換孔62bを介して水素室61内に流入する。その一方で、流入したカソードオフガスCGに相当する量のパージ水素含有ガスが水素室61からカソードオフガス通路62内に流入する。つまり、希釈容器6d内でカソードオフガスCGとパージ水素含有ガスとの交換が行われる。このとき、ノズル29bから加圧空気がガス交換孔62bに向けて噴きつけられると、加圧空気によってガス交換孔62bが塞がれる。その結果、交換量が低減される。そして、この排出ガス処理装置では、水素室61に向けて輸送される加圧空気の流量が、制御装置16からの信号を受けた流量調節弁29aによって調節される。つまり、このように加圧空気が噴きつけられるに際して、流量調節弁29aが、制御装置16からの信号によって、加圧空気の流量を無段階で調節するように設定されると、交換量を無段階で調節する無段階モードが設定される。そして、予め設定された大小2通りの基準流量のうち、小さいほうの基準流量になるように流量調節弁29aが調節されると、交換量の大きい高交換量モードが設定される。これとは逆に、流量調節弁28aが、大きいほうの基準流量になるように調節されると、交換量の小さい低交換量モードが設定される。そして、この排出ガス処理装置では、第1の実施の形態と同様にして交換量が制御される。
【0065】
(第5の実施の形態)
次に、図面を参照しつつ、第5の実施の形態に係る排出ガス処理装置について説明する。参照する図面において、図10は、第5の実施の形態に係る排出ガス処理装置に使用される希釈容器の模式図である。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0066】
第5の実施の形態に係る排出ガス処理装置は、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25で使用した希釈容器6a及び交換量可変手段63(図2及び図3参照)に代えて、図10に示すような希釈容器6e及び交換量可変手段としてのファン駆動装置30を使用したほかは、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25と同様に構成されている。
【0067】
希釈容器6eは、図10に示すように、その内部空間に、パージ水素含有ガスが滞留する水素室61と、混合配管62とを備えている。この混合配管62の一端側には、排気配管14が接続されており、燃料電池スタック4(図2参照)からのカソードオフガスが流入するようになっている。また、混合配管62の他端側からは、流入したカソードオフガスが希釈容器6e外に排出されるようになっている。つまり、この混合配管62内には、水素室61と隔てられるとともに、その一端側から他端側に向けてカソードオフガスが流通するカソードオフガス通路62aが形成されている。そして、この混合配管62には、カソードオフガス通路62aと水素室61とに連通するガス交換孔62bが形成されている。
【0068】
ファン駆動装置30は、希釈容器6eの内部空間で延びる混合配管62の途中で混合配管62から分岐するファン設置配管32aと、このファン設置配管32aの内部に配設された送気ファン32bとで構成されている。また、希釈容器6eの排出側出口には、第1の実施の形態と同様に、希釈容器6eの排出側出口での水素濃度を検出するための水素濃度検出器26が取り付けられている。
【0069】
次に、この排出ガス処理装置の動作を説明する。この排出ガス処理装置では、制御装置16からの信号によって、送気ファン32bは、その回転速度が調節される。そして、制御装置16からの信号によって回転する送気ファン32bによって、水素室61内のパージ水素含有ガスが、カソードオフガス通路62a内に導かれると、導かれたパージ水素含有ガスと同量のカソードオフガスがガス交換孔62bを介して水素室61内に流入する。つまり、送気ファン32bの回転速度が調節されることによって交換量は調節される。このように回転速度が調節される際に、送気ファン32bの回転速度が無段階で調節されると、交換量を無段階で調節する無段階モードが設定される。そして、予め設定された大小2通りの基準回転速度のうち、小さいほうの基準回転速度になるように送気ファン32bの回転速度が調節されると、交換量の小さい低交換量モードが設定される。これとは逆に、大きいほうの基準回転速度になるように送気ファン32bの回転速度が調節されると、交換量の大きい高交換量モードが設定される。そして、この排出ガス処理装置では、第1の実施の形態と同様にして交換量が制御される。
【0070】
(第6の実施の形態)
次に、図面を参照しつつ、第6の実施の形態に係る排出ガス処理装置について説明する。参照する図面において、図11は、第6の実施の形態に係る排出ガス処理装置に使用される希釈容器の模式図である。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0071】
第6の実施の形態に係る排出ガス処理装置は、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25で使用した希釈容器6a及び交換量可変手段63(図2及び図3参照)に代えて、図11に示すような希釈容器6f及び交換量可変手段としての絞り弁31を使用したほかは、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置25と同様に構成されている。
【0072】
希釈容器6fは、図11に示すように、その内部空間に、パージ水素含有ガスが滞留する水素室61と、混合配管62とを備えている。この混合配管62の一端側には、排気配管14が接続されており、燃料電池スタック4(図2参照)からのカソードオフガスが流入するようになっている。また、混合配管62の他端側からは、流入したカソードオフガスが希釈容器6f外に排出されるようになっている。つまり、この混合配管62内には、水素室61と隔てられるとともに、その一端側から他端側に向けてカソードオフガスが流通するカソードオフガス通路62aが形成されている。そして、この混合配管62には、カソードオフガス通路62aと水素室61とに連通する1対のガス交換孔62b,62bが、混合配管62が延びる方向に並ぶように形成されている。
【0073】
絞り弁31は、1対のガス交換孔62b,62bの間の混合配管62に配設されており、制御装置16からの信号によって、絞り弁31の開度が調節されるようになっている。また、希釈容器6fの排出側出口には、第1の実施の形態と同様に、希釈容器6fの排出側出口での水素濃度を検出するための水素濃度検出器26が取り付けられている。
【0074】
次に、この排出ガス処理装置の動作を説明する。この排出ガス処理装置では、制御装置16からの信号によって、例えば絞り弁31が絞られると、上流側に位置するガス交換孔62bを介してカソードオフガス通路62aから水素室61内に向かって流れ込むカソードオフガスの量が多くなるとともに、下流側に位置するガス交換孔62bを介して水素室61内からカソードオフガス通路62a内に流れ込むパージ水素含有ガスの量が多くなるため、交換量が増大する。これとは逆に、絞り弁31が開かれると、交換量は減少する。つまり、絞り弁31の開度が調節されることによって交換量は調節される。このように開度が調節される際に、絞り弁31の開度が無段階で調節されると、交換量を無段階で調節する無段階モードが設定される。そして、予め設定された大小2通りの基準開度のうち、小さいほう(絞り込んだほう)の基準開度になるように絞り弁31が調節されると、交換量の大きい高交換量モードが設定される。これとは逆に、大きいほう(開くほう)の基準開度になるように絞り弁31の開度が調節されると、交換量の小さい低交換量モードが設定される。そして、この排出ガス処理装置では、第1の実施の形態と同様にして交換量が制御される。
【0075】
以上、本発明に係る排出ガス処理装置を詳細に説明したが、第1乃至第6の実施の形態において、次のような効果を得ることができる。
【0076】
第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置では、燃料電池スタック4の運転状態に応じて設定されたパージ間隔で水素ガスがパージされるとともに、燃料電池スタック4からのパージ水素ガスは、カソードオフガスで希釈される。そして、この排出ガス処理装置では、希釈容器6aにおいて、パージ間隔(パージ水素ガス量)に応じて設定される交換量でパージ水素含有ガスとカソードオフガスとが交換されることによってパージ水素含有ガスに含まれる水素ガスは希釈される。つまり、燃料電池の運転状態によってパージ水素ガス量が変動したとしても、その量に応じてパージ水素ガスが希釈されるので、この排出ガス処理装置を備える燃料電池を搭載した車両では、パージ間隔(パージ水素ガス量)が制限されることはない。したがって、この排出ガス処理装置によれば、車両の動力性能に影響を与えることなく、パージ水素ガスを希釈することができる。つまり、運転モードごとに交換量の設定を変更することができるので、車両の動的性能を向上させることができるとともに、低温環境における始動性を向上させることができる。
【0077】
また、この排出ガス処理装置では、燃料電池スタック4の運転状態に応じて設定されたパージ間隔に基づいて交換量を設定する際に、所定の濃度(限界値を超えない濃度)でパージ水素ガスを希釈するために予め設定された、パージ間隔と交換量との対応関係を示すマップ等に基づいて、制御装置16が当該交換量を導き出すとともに、この交換量でパージ水素含有ガスとカソードオフガスとが交換されるように交換量可変手段63を制御する。したがって、この排出ガス処理装置によれば、パージ間隔(パージ水素ガス量)が変動したとしても、排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えない範囲に維持されるように高精度に制御することができる。
【0078】
また、この排出ガス処理装置によれば、パージ間隔に応じて設定された交換量に基づいてパージ水素ガスが希釈されるので、希釈容器6a内に高濃度の水素ガスを溜め過ぎることなく、効率的にパージ水素ガスを希釈することができる。
【0079】
また、この排出ガス処理装置によれば、水素ガスがパージされて水素室61内の水素濃度が高まっているときは、交換量を低減させることによって、排出ガス中の水素濃度が限界値を超える恐れがなく、また、水素ガスがパージされていないときは、交換量を増加させることによって、希釈容器6aの水素室61に次回のパージ水素ガスを受け入れる余裕を十分に確保することができる。
【0080】
また、この排出ガス処理装置では、排出ガス中の水素濃度を水素濃度検出器26が検出するとともに、この検出された水素濃度に基づいて、交換量が設定されるので、排出ガス中の水素濃度が限界値を超える恐れをより確実になくすることができる。
【0081】
また、この排出ガス処理装置では、排出ガス中の水素濃度を所定の限界値を超えない範囲で高精度に維持しながら、可能な限り多くのパージ水素ガスを希釈し、これを大気中に放出することが可能となる。したがって、この排出ガス処理装置によれば、従来の処理装置のように、蓄える水素量を多くする必要がないので、希釈容器6aの小型軽量化を図ることができる。
【0082】
以上、本発明は、前記実施の形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
例えば、第1、第2、第3及び第6の実施の形態に係る排出ガス処理装置では、混合配管62を希釈容器6a,6b,6c,6fの内部空間に配置したが、本発明はこれに限定されるものではなく、希釈容器6a,6b,6c,6fの外部に混合配管62を配置するとともに、この希釈容器6a,6b,6c,6fの内部空間内に形成された水素室と、混合配管62内に形成されたカソードオフガス通路62aとが連通するように、希釈容器6a,6b,6c,6fの壁と混合配管62の管壁とを貫くガス交換孔とを備えた構造のものであってもよい。このような構造の排出ガス処理装置において、第1の実施の形態で示したような、ガス交換孔62bを開閉する構造の交換量可変手段63は、水素室内に配設されればよい。
【0083】
また、第1乃至第6の実施の形態に係る排出ガス処理装置では、水素濃度検出器26を希釈容器6a,6b,6c,6d,6e,6fの排出側出口での水素濃度を検出するように配置したが、本発明はこれに限定されるものではなく、水素室61内の水素濃度を検出するように、水素濃度検出器26を水素室61内に配置したものであってもよい。
【0084】
また、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置では、混合配管62に1対のガス交換孔62aを設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのガス交換孔62aを混合配管62に設けたものであってもよい。このような構造の排出ガス処理装置において、交換量可変手段の高交換量モードは、図12に示すように、交換量可変手段63(図3(a)参照)のシャッタ63aが、混合配管62の上流側でガス交換孔62bの一部を塞ぐ第1基準位置に配置される場合に設定されればよい。また低交換量モードは、図12に示すように、交換量可変手段63(図3(a)参照)のシャッタ63aが、前記第1基準位置の下流側でガス交換孔62bの一部を塞ぐ第2基準位置に配置される場合に設定されればよい。
【0085】
【発明の効果】
請求項1に記載の排出ガス処理装置によれば、排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えない範囲で維持されるように高精度に制御することができる。
【0086】
請求項2に記載の排出ガス処理装置によれば、運転状態に応じて交換量を制御しているので、その運転状態によって、パージされた水素ガスの量が増大したとしても、排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えないように高精度に維持しながら、水素室に蓄えた水素ガスを大気中に排出することができる。
【0087】
請求項3に記載の排出ガス処理装置によれば、水素ガスをパージする時間間隔に応じて交換量を制御しているので、パージする時間間隔が変動することによってパージされる水素ガスの量が増大したとしても、排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えないように高精度に維持しながら、より効率的に水素室に蓄えた水素ガスを大気中に排出することができる。
【0088】
請求項4に記載の排出ガス処理装置によれば、請求項3の発明と同様の効果を奏するほか、水素ガスをパージする時間間隔が短縮された際に交換量が増大するので、希釈容器の水素室内に高濃度の水素ガスを滞留させることがない。
【0089】
請求項5に記載の排出ガス処理装置によれば、水素室内の水素濃度または希釈容器の排出側出口における水素濃度に応じて交換量が制御されるので、排出ガス中の水素濃度が所定の限界値を超えないようにより確実に制御しながら、水素室に蓄えた水素ガスを大気中に排出することができる。
【0090】
請求項6に記載の排出ガス処理装置によれば、請求項5の発明と同様の効果を奏するほか、水素室内の水素濃度または希釈容器の排出側出口における水素濃度が、それぞれについて予め設定された所定値より低い場合に、交換量を増大させるので、所定の限界値を超えない範囲に排出ガス中の水素濃度を維持しつつ、水素室内に滞留する水素ガスを速やかに排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池の排出ガス処理装置を備えた燃料電池自動車の平面図である。
【図2】排出ガス処理装置を有する燃料電池システムの説明図である。
【図3】図3(a)は、第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置を構成する交換量可変手段の斜視図、図3(b)は、図3(a)の交換量可変手段で設定される低交換量モードの説明図、図3(c)は、図3(a)の交換量可変手段で設定される高交換量モードの説明図である。
【図4】第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置を構成する制御装置が、交換量を制御する際に参照するパージ間隔と交換量との関係を具体的に表したグラフである。
【図5】第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置で実施される第1の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態に係る排出ガス処理装置で実施される第2の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係る排出ガス処理装置を構成する希釈容器の模式図である。
【図8】第3の実施の形態に係る排出ガス処理装置を構成する希釈容器の模式図である。
【図9】第4の実施の形態に係る排出ガス処理装置を構成する希釈容器の模式図である。
【図10】第5の実施の形態に係る排出ガス処理装置を構成する希釈容器の模式図である。
【図11】第6の実施の形態に係る排出ガス処理装置を構成する希釈容器の模式図である。
【図12】他の実施の形態に係る排出ガス処理装置を構成する交換量可変手段を示す模式図である。
【符号の説明】
4 燃料電池スタック
6a 希釈容器
6b 希釈容器
6c 希釈容器
6d 希釈容器
6e 希釈容器
6f 希釈容器
16 制御装置
28 掃気装置(交換量可変手段)
29 エア噴きつけ装置(交換量可変手段)
30 ファン駆動装置(交換量可変手段)
31 絞り弁(交換量可変手段)
61 水素室
62a カソードオフガス通路
62b ガス交換孔
63 交換量可変手段
65 切り替え弁(交換量可変手段)

Claims (6)

  1. 燃料電池のスタックからパージされる水素ガスを前記スタックのカソードオフガスと混合し、希釈して大気に排出する希釈容器を有する燃料電池の排出ガス処理装置において、
    前記希釈容器が、パージされた前記水素ガスを含むパージ水素含有ガスを滞留させる水素室と、
    この水素室と隔てられるとともに、前記カソードオフガスを流通させるカソードオフガス通路と、
    このカソードオフガス通路と前記水素室とに連通するとともに、当該水素室及び当該カソードオフガス通路の間で前記パージ水素含有ガス及び前記カソードオフガスを交換するためのガス交換孔とを有しており、
    このガス交換孔での前記パージ水素含有ガス及び前記カソードオフガスの交換量を調節する交換量制御手段をさらに備えることを特徴とする燃料電池の排出ガス処理装置。
  2. 前記交換量制御手段が、前記交換量を、前記燃料電池の運転状態に応じて制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
  3. 前記交換量制御手段が、前記交換量を、前記スタックから前記水素ガスをパージする時間間隔に応じて制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
  4. 前記交換量制御手段は、前記水素ガスをパージする前記時間間隔が短くなるように変動した場合に、前記交換量を増大させることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
  5. 前記交換量制御手段が、前記交換量を、前記水素室内の水素濃度または前記希釈容器の排出側出口における水素濃度に応じて制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
  6. 前記交換量制御手段は、前記水素室内の水素濃度または前記希釈容器の排出側出口における水素濃度が、それぞれについて予め設定された所定値より低い場合に、前記交換量を増大させることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
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