JP2005011431A - データ記録装置 - Google Patents

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Tetsuo Minagawa
哲郎 皆川
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Abstract

【課題】データ記録装置であって、有線又は無線により送信されてくる連続した1つのデータについて、操作手段による簡単な記録開始又は記録停止の指示により、異なる時刻に指示されたそれぞれの記録開始及び記録停止の指示に基づいてデータを記録することを目的とする。
【解決手段】受信手段が受信したデータを一次記録する一次記録手段と、一次記録手段に記録されたデータを記録する二次記録手段と、データの記録開始及び記録停止の指示を入力する指示入力手段と、指示入力手段から異なる時刻に入力した記録開始の指示に基づいて二次記録手段にファイルを作成し、当該ファイルに一次記録手段のデータの記録を開始し、入力手段から異なる時刻に入力した記録停止の指示に基づいてファイルへのデータの記録を停止する制御を行う制御部とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
無線又は有線により送信されたデータを受信して記録するデータ記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ネットワークインターフェースを備えたホームサーバを備え、当該ホームサーバにネットワークを介して複数のクライアント装置が接続されたホームネットワークシステムが普及し始めている。このホームネットワークシステムは、ホームサーバとして例えばテレビジョンチューナを備えたデータ記録装置を用い、屋内の別々の部屋に複数のクライアント装置を配置した形態で用いられる。複数のユーザは、それぞれのクライアント装置を利用してホームサーバが受信したテレビジョン放送を視聴し、必要であればその放送信号をデータ記録装置に記録するようにして利用している。
【0003】
このテレビジョン放送やラジオ放送などの放送信号を記録するデータ記録装置としては、磁気テープを記録媒体としたビデオテープレコーダやカセットテープレコーダがあるが、最近では、磁気ディスクを記録媒体とし長時間のデータ記録が可能なハードディスクレコーダなどがある。
【0004】
このようなデータ記録装置として、例えば特許文献1(特開平6−284364)のような、テレビジョン放送のデータを一次記録手段に常に記録し、ユーザからの録画の指示があった場合、その指示に基づいて一次記録手段に記録されているデータを二次記録手段に記録するものがある。
【0005】
【特許文献1】特開平6−284364
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されているデータ記録装置は、1人のユーザが利用することを前提としており、ユーザが操作部により行う1回目の記録開始の指示により二次記録手段へのデータの記録を開始し、その後にユーザが操作部により行う1回目の記録停止の指示によりデータの記録を停止する。すなわち、データ記録装置は、操作部から記録開始の指示が入力されると、その指示に基づいてデータの記録を開始し、その後に操作部から記録開始の指示が入力されても、データ記録中は記録開始の指示を無効とし、操作部から記録停止の指示が入力されたとき、その指示に基づいてデータの記録を停止する。
【0007】
しかし、上述したデータ記録装置では、連続した1つのデータ(例えば、テレビジョン放送の放送信号)について、複数のユーザがそれぞれ希望する時刻に記録開始の指示及び記録停止の指示を行い、ぞれぞれのユーザが希望する期間のデータを別々のデータとして記録することができない。このため、ホームネットワークシステムのホームサーバなどの複数のユーザが使用するデータ記録装置として用いても、複数のクライアント装置(ユーザ)から異なる時刻に出力された記録開始及び記録停止の指示により、連続した1つのデータについてそれぞれのユーザが希望する期間であって記録時間が重複する期間を有するデータを記録することができず、不便である。
【0008】
具体的には、当該データ記録装置をホームネットワークシステムのホームサーバとして用い、複数のユーザが特定の1つのチャンネルのテレビジョン放送を視聴しており、一方のユーザ(例えば、ユーザA)の記録開始の指示に基づいてデータ記録を行っている最中に、他方のユーザ(例えば、ユーザB)が記録開始の指示を行っても、データ記録装置は、早い時刻にクライアント装置から入力したユーザAの記録開始の指示によるデータの記録しか受け付けず、ユーザBの記録開始の指示を受け付けない。このため、記録されたデータは、ユーザAが記録開始を希望した時刻からのデータであり、このデータをユーザBが利用する場合には、記録したデータを再生してユーザBが希望する開始位置を検索しなければならず、煩わしい。
【0009】
また、ユーザBが希望する期間のデータのみを必要とするときは、ユーザAの指示に基づくデータ記録が終了した後、ユーザAの記録データを再生し、ユーザB自身が希望する記録開始の時点を探し出し、その時点から別の記録媒体にデータを記録し直すという編集を行わなければならず、手間がかかった。
【0010】
また、ユーザAの記録開始の指示によるデータの記録中にユーザBが記録停止の指示をした場合、データ記録装置は、ユーザBによる記録停止の指示を受け付けることがある。この場合、データ記録装置は、ユーザAの記録開始の指示に基づく記録中のデータの記録を停止するため、ユーザAが希望する期間のデータが記録されない。
【0011】
また、特定の1つのチャンネルのテレビジョン放送について複数のユーザの希望によりデータの記録が行われており、ある時刻にユーザAが記録を停止したいと希望しても、ユーザBが記録を継続したい場合には、ユーザAは、データの記録を停止することができない。このようなデータの記録を希望しているユーザが複数の場合、ユーザは互いにデータの記録開始又は記録停止を確認し合わなければならず、煩わしい。
【0012】
また、記録媒体に記録したデータが不要になった場合でも、そのデータが複数のユーザが利用するデータである場合、そのデータを利用するユーザ全てが不要であるか否かを確認しなければ、データを記録媒体から削除することができず、煩わしい。また、複数のユーザが利用するデータが1つのデータである場合、データ記録終了後に、そのデータを用いてユーザAのデータとユーザBのデータに編集し直す必要があり、時間と手間がかかる。
【0013】
したがって本発明は、有線又は無線により送信されてくるデータを記録するデータ記録装置であって、操作手段による簡単な記録開始又は記録停止の指示により、連続した1つのデータについて、異なる時刻に指示された複数の記録開始の指示に基づいてデータの記録を開始し、異なる時刻に指示された複数の記録停止の指示に基づいてデータの記録を停止することができるデータ記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願の発明は、無線又は有線により送信されたデータを受信する受信手段と、該受信手段が受信したデータを記録する一次記録手段と、該一次記録手段に記録されたデータを記録する二次記録手段と、前記一次記録手段に記録されたデータを前記二次記録手段に記録するための記録開始の指示及び記録停止の指示を入力する指示入力手段と、該指示入力手段から入力された指示に基づいて前記一次記録手段からデータを読み出し前記二次記録手段に記録する制御を行う制御手段とを備え、前記一次記録手段は、入力するデータを順次記録し記録開始時刻が古いデータから順に出力し、前記二次記録手段は、前記制御手段の制御に基づいて前記一次記録手段から出力されたデータを記録し、前記制御手段は、前記指示入力手段から第1の時刻に入力した第1の記録開始の指示に基づいて前記二次記録手段の第1未完成ファイルに前記一次記録手段から読み出したデータの記録を開始し、前記指示入力手段から第2の時刻に入力した第2の記録開始の指示に基づいて前記二次記録手段の第2未完成ファイルに前記一次記録手段から読み出したデータの記録を開始し、前記指示入力手段から入力した第1未完成ファイル又は第2未完成ファイルへの記録停止の指示に基づいて第1未完成ファイル又は第2未完成ファイルへのデータの記録を停止し、第1記録完了ファイル又は第2記録完了ファイルを作成する制御を行うことを特徴とする。
【0015】
本願の発明は、無線又は有線により送信されたデータを受信する受信手段と、該受信手段が受信したデータを記録する一次記録手段と、該一次記録手段に記録されたデータを記録する二次記録手段と、前記一次記録手段に記録されたデータを前記二次記録手段に記録するための記録開始の指示及び記録停止の指示を入力する指示入力手段と、該指示入力手段から入力された指示に基づいて前記一次記録手段からデータを読み出し前記二次記録手段に記録する制御を行う制御手段とを備え、前記一次記録手段は、入力するデータを順次記録し記録開始時刻が古いデータから順に出力し、前記二次記録手段は、前記制御手段の制御に基づいて前記一次記録手段から出力されたデータを記録し、前記制御手段は、前記指示入力手段から第1の時刻に入力した第1の記録開始の指示に基づいて前記二次記録手段の未完成ファイルに前記一次記録手段から読み出したデータの記録を開始した後に前記指示入力手段から第2の時刻に入力した第2の記録開始の指示に基づいて前記二次記録手段の未完成ファイルに第2の記録開始位置を示すマーキング情報を書き込み、前記指示入力手段から第3の時刻又は第4の時刻に入力する記録停止の指示に基づいて前記二次記録手段の未完成ファイルに第1の記録停止位置を示すマーキング情報及び第2の記録停止位置を示すマーキング情報を書き込み記録完了ファイルを作成する制御を行うことを特徴とする。
【0016】
本願の発明は、前述したデータ記録装置において、さらに、前記受信手段が受信したデータを圧縮する圧縮手段を備え、前記一次記録手段は、前記データ圧縮手段が出力した圧縮データを記録することを特徴とする。
【0017】
本願の発明は、前述したデータ記録装置において、さらに、ネットワークに接続された複数の端末装置からの記録開始及び記録停止の指示を受信するネットワーク接続手段を備え、前記制御手段は、前記ネットワーク接続手段により入力する記録開始及び記録停止の指示により前記二次記録手段へのデータの記録の制御を行うことを特徴とする。
【0018】
本願の発明は、前述したデータ記録装置において、前記受信手段は、テレビチューナ又はラジオチューナ又はネットワークインターフェースのうち少なくとも何れか一つであることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例のデータ記録装置の概略構成を示す図である。
図1に示すデータ記録装置10は、テレビチューナ11、操作部12、データ圧縮部13、リングバッファ14、ハードディスク装置15、データ伸長部16、出力部17、制御部18を備える。本実施例では、データ記録装置10は、テレビチューナ11が受信したテレビジョン放送の放送信号を録画する装置として説明する。なお、当該放送信号には映像と音声が含まれるが、説明を簡素化するため、本実施例では、放送信号を受信したテレビチューナ11から出力する信号をビデオデータとして説明する。
【0020】
テレビチューナ11は、ユーザにより選択されたテレビジョン放送の放送信号を受信しビデオデータとして出力する。本実施例では、テレビチューナ11としたが、例えば、ラジオチューナ、ネットワークインターフェースなどの無線又は有線により送信されてくる信号を受信する受信手段であればよい。
【0021】
操作部12は、テレビチューナ11が出力したビデオデータの録画開始及び録画停止並びにハードディスク装置15に記録された録画データの再生開始及び再生停止の指示を示す指示信号を出力する。
【0022】
データ圧縮部13は、テレビチューナ11が出力したビデオデータを圧縮し圧縮ビデオデータを出力する。圧縮方式としては、MPEG(Moving Picture Experts Group)などの圧縮方式を適用できる。本実施例では、データ記録装置10にデータ圧縮部13を備えるとしたが、データ圧縮部13を備えずに、テレビチューナ11が受信したビデオデータを直接リングバッファ14に記録するようにしてもよい。
【0023】
リングバッファ14は、データ圧縮部13から出力された圧縮ビデオデータを一時記録する。本実施例のリングバッファ14は、データ圧縮部13から出力された圧縮ビデオデータを一時記録するとしたが、リングバッファ14は、一次記録手段であり、テレビチューナ11から出力されたデータを順次記録し、制御部18の制御に基づいて先に記録したデータから順番にハードディスク装置15或いはデータ伸長部16に出力するものであればよい。また、データ記録装置10がデータ圧縮部13を備えておらず、後述するデータ伸長部16も備えてない場合、リングバッファ14は、テレビチューナ11が受信したビデオデータを直接記録し、制御部18の制御に基づいて先に記録したデータから順番にハードディスク装置15或いは出力部17に出力するものであればよい。
【0024】
ハードディスク装置15は、二次記録手段であり、制御部18の制御により操作部12から入力した記録開始の指示及び記録停止の指示に基づいて、リングバッファ14から出力された圧縮ビデオデータを記録し、ファイルを作成する。また、制御部18の制御により再生開始の指示及び再生停止の指示に基づいて、記録した圧縮ビデオデータをデータ伸長部16に出力する。
【0025】
ここで、本実施例では、データの記録が完了し、ヘッダが付加されることによりファイルが閉じられ、このファイルを記録完了ファイルとする。ファイルに付加されるヘッダには、当該ファイルを特定するための情報(ファイル名など)、当該ファイルに記録したデータに関する情報(記録データの記録開始時刻や記録停止時刻など)が書き込まれる。また、データを記録中、又は、ヘッダが未記録のファイルを未完成ファイルとして説明する。
【0026】
データ伸長部16は、操作部12によりユーザから指示された記録完了ファイルの圧縮ビデオデータを伸長する。本実施例では、データ記録装置10にデータ伸長部16を備えるとしたが、前述したデータ圧縮部13を備えない場合には、当該データ伸長部16も備える必要がない。
【0027】
出力部17は、データ伸長部16により伸長されたビデオデータをモニタ、アンプ、ネットワークなどに出力する。
【0028】
制御部18は、データ記録装置10を総合的に制御する。制御部18は、テレビチューナ11における放送信号の受信のための制御、データ圧縮部13におけるビデオデータの圧縮処理の制御、データ圧縮部13から出力された圧縮ビデオデータのリングバッファ14への書き込み及び読み出しの制御、操作部12からの指示信号に基づくハードディスク装置15への圧縮ビデオデータの記録およびハードディスク装置15に記録されている圧縮ビデオデータの再生の制御、データ伸長部16における圧縮ビデオデータの伸長処理の制御、出力部17におけるデータ伸長部16により伸長されたビデオデータを出力する制御を行う。
【0029】
操作部12からの指示信号に基づくハードディスク装置15への圧縮ビデオデータの記録の制御において、制御部18は、操作部12からの録画開始の指示信号に基づいてハードディスク装置15に未完成ファイルを作成し、リングバッファ14から圧縮ビデオデータを読み出し、ハードディスク装置15の未完成ファイルに当該圧縮ビデオデータの記録を開始する制御を行う。
【0030】
また、制御部18は、操作部12から録画開始の指示があり、その指示に基づいてハードディスク装置15の未完成ファイルへの圧縮ビデオデータの記録を開始した後、操作部12からさらに録画開始の指示があった場合、先の録画開始の指示信号により記録を開始した未完成ファイルとは別に新たに未完成ファイルを生成し、後の録画開始の指示信号に基づいて新たに作成した未完成ファイルにも圧縮ビデオデータの記録を開始する制御を行う。そして、制御部18は、操作部12からの録画停止の指示信号に基づいて記録中の未完成ファイルの記録を停止する制御を行う。
【0031】
具体的には、制御部18は、テレビチューナ11が出力したデータについて、複数のユーザから異なる時刻に操作部12により記録開始の指示があった場合、記録開始の指示に基づいて操作部12により記録開始指示があった時刻から、リングバッファ14に記録されたデータをハードディスク装置15の未完成ファイルに記録する制御を行う。
【0032】
例えば、テレビチューナ11が受信しているテレビジョン放送の特定のチャンネルXの連続したデータについて、ユーザAが時刻A1で記録開始の指示を行うと、ハードディスク装置15に未完成ファイルAを作成し、その時点(時刻A1)から未完成ファイルAにチャンネルXのデータの記録を開始する。その後、ユーザBが時刻B1で記録開始の指示を行うと、ハードディスク装置15に未完成ファイルBを作成し、その時点(時刻B1)から未完成ファイルBにチャンネルXのデータの記録を開始する。
【0033】
つまり、操作部12からの記録開始の指示に基づいて未完成ファイルAと未完成ファイルBが作成され、未完成ファイルAには、ユーザAの指示により時刻A1からチャンネルXのデータが記録され、未完成ファイルBには、ユーザBの指示により時刻B1からチャンネルXのデータが記録される。
【0034】
そして、複数のユーザからの記録開始指示によりハードディスク装置15の未完成ファイルへのデータの記録中に、操作部12により記録停止の指示があった場合、記録停止の指示があったデータの記録を停止する制御を行う。
【0035】
例えば、ユーザA及びユーザBの指示によりハードディスク装置15に未完成ファイルAと未完成ファイルBが作成され、それぞれの未完成ファイルへのデータの記録を行っている最中に、ユーザAが時刻A2で未完成ファイルAを選択して記録停止の指示を行った場合、指示された未完成ファイルAへのデータの記録を時刻A2で停止し、ヘッダ等を付加し、ファイルを閉じる。このことにより、記録完了ファイルAには、時刻A1から時刻A2の期間のチャンネルXのデータが記録される。
【0036】
このとき、未完成ファイルBへのデータの記録は継続して行われる。そして、ユーザBが時刻B2で未完成ファイルBを選択して記録停止の指示を行った場合、指示された未完成ファイルBへのデータの記録を時刻B2で停止し、ファイルを閉じ、ヘッダを付加する。このことにより、記録完了ファイルBには、時刻B1から時刻B2の期間のチャンネルXのデータが記録される。
【0037】
この結果、データ記録装置10では、1つの連続したデータについて、複数のユーザがそれぞれ希望する時刻に記録開始又は記録停止の指示を入力することにより、ハードディスク装置15にそれぞれのユーザの希望する期間のデータが記録完了ファイルに記録される。したがって、例えば、1台のデータ記録装置があれば、テレビジョン放送などのリアルタイムに放送されている信号を、複数のユーザがそれぞれ希望する時刻に記録開始又は記録停止の指示を行うことにより、それぞれのユーザが希望する期間のデータが記録完了ファイルに記録される。
【0038】
第1実施例のデータ記録装置の動作について説明する。
テレビチューナ11が受信したテレビジョン放送の放送信号は、データ圧縮部13により圧縮処理が施され、リングバッファ14に順次記録される。リングバッファ14は、データ圧縮部13から入力する圧縮ビデオデータが予め定めた量蓄積されると、先に記録した圧縮ビデオデータから順にデータを破棄し、データ圧縮部13から入力する新たな圧縮ビデオデータを順次記録する。
【0039】
操作部12から録画開始の指示があると、制御部18は、ハードディスク装置15にファイルを生成し、リングバッファ14から圧縮ビデオデータを読み出し、ハードディスク装置15の未完成ファイルに順次記録する。また、操作部12から録画停止の指示があると、制御部18は、リングバッファ14からの圧縮ビデオデータの読み出しを中止し、ハードディスク装置15の未完成ファイルへの圧縮ビデオデータの記録を停止し、ヘッダを付加し、ファイルを閉じる。このことにより、ハードディスク装置15には、ユーザの録画開始及び録画停止の指示に基づいて圧縮ビデオデータが記録された記録完了ファイルが作成される。
【0040】
操作部12により記録完了ファイルが選択され、選択された記録完了ファイルについて再生開始の指示があると、制御部18は、選択された記録完了ファイルをハードディスク装置15に記録されている記録完了ファイルから検索し、選択された記録完了ファイルに記録されている圧縮ビデオデータを再生し、データ伸長部16により伸長処理を施し、出力部17からモニタ等に出力する。
【0041】
複数のユーザがデータ記録装置10を利用し、テレビジョン放送の特定のチャンネルXの放送信号について複数のユーザが異なる時刻に録画開始及び録画停止の指示を行った場合のデータ記録装置の動作について説明する。
【0042】
図2は、第1実施例のデータ記録装置における記録の動作を示すフローチャートである。
データ記録装置10の操作パネルに配置された録画ボタン又はリモコンなどの操作部12から録画開始の指示が入力されると、制御部18は、操作部12からの録画開始の指示を受け付け(ステップ20)、ハードディスク装置15に少なくとも1つの未完成ファイルが既に存在し、その未完成ファイルに対して圧縮ビデオデータの記録が開始されているか否かを確認する(ステップ21)。
【0043】
ハードディスク装置15に1つも未完成ファイルが存在せず圧縮ビデオデータの記録が開始されていない場合(ステップ21)、ハードディスク装置15に未完成ファイル(未完成ファイルA)を作成し、未完成ファイルAに圧縮ビデオデータの記録(録画)を開始する(ステップ22)。
【0044】
ハードディスク装置15に少なくとも1つの未完成ファイルが既に存在し圧縮ビデオデータの記録が開始されている場合(ステップ21)、制御部18は、操作部12から受け付けた録画開始の指示は(ステップ20)、録画中の未完成ファイル(未完成ファイルA)の録画開始の指示とは別に録画開始の指示があったものと判断し、録画中のファイルAとは別に新たに未完成ファイル(未完成ファイルB)をハードディスク装置15に作成し、未完成ファイルAと共に未完成ファイルBへの圧縮ビデオデータの記録(録画)を開始する(ステップ23)。
【0045】
最初に、ハードディスク装置15に未だ未完成ファイルが存在しない状態で録画開始の指示があり、その指示に基づいてハードディスク装置15に未完成ファイルAを作成し、未完成ファイルAに圧縮ビデオデータを記録する場合の録画動作について説明する。
録画開始の指示があった時点では(ステップ20)、ハードディスク装置15に未完成ファイルが存在しないため(ステップ21)、制御部18は、ハードディスク装置15に未完成ファイルAを作成する(ステップ22)。
【0046】
制御部18は、リングバッファ14から録画開始の指示があった時点での予め定めたデータ量の圧縮ビデオデータ(ビデオデータA)を読み出す(ステップ24)。制御部18は、ハードディスク装置15のファイルAにポインタをセットする(ステップ25)。ポインタとは、未完成ファイルにデータを書き込む位置を示すアドレスを示す情報である。
【0047】
制御部18は、リングバッファ14から読み出したビデオデータAを、ハードディスク装置15の未完成ファイルAのポインタがセットされた位置に記録する(ステップ26)。その後、ハードディスク装置15に別の未完成ファイルが存在するか否かを確認する(ファイル27)。
【0048】
ハードディスク装置15に別の未完成ファイルが存在しないため(ステップ27)、ステップ24に戻り、リングバッファ14に記録されている次の圧縮ビデオデータ(ビデオデータB)を読み出し(ステップ24)、ハードディスク装置15の未完成ファイルAにおける次にデータを記録する位置にポインタをセットし(ステップ25)、リングバッファ14から読み出したビデオデータBを未完成ファイルAのポインタがセットされた位置に記録する(ステップ26)。これらのハードディスク装置15の未完成ファイルAに記録する動作(ステップ24〜ステップ27)を繰り返し行い、録画を継続する。
【0049】
次に、ハードディスク装置15に既に未完成ファイル(未完成ファイルA)が存在し、未完成ファイルAへの録画中に、別のユーザにより新たに録画開始の指示があった場合の動作について説明する。
録画開始の指示があり(ステップ20)、録画開始の指示があった時点でハードディスク装置15に既に未完成ファイルAが存在し、未完成ファイルAへの圧縮ビデオデータの記録中であった場合(ステップ21)、制御部18は、当該録画開始の指示は、他のユーザによる録画開始の指示であると判断し、ハードディスク装置15に録画中の未完成ファイルAとは別に未完成ファイルBを作成する(ステップ23)。
【0050】
制御部18は、リングバッファ14から録画開始の指示があった時点の予め定めたデータ量の圧縮ビデオデータ(ビデオデータA)を読み出す(ステップ24)。制御部18は、既に録画を開始している未完成ファイルAにおいて、既に記録されているデータに続く次のデータを記録する位置にポインタをセットする(ステップ25)。
【0051】
制御部18は、リングバッファ14から読み出したビデオデータAを未完成ファイルAのポインタがセットされた位置に記録する(ステップ26)。
【0052】
未完成ファイルAのポインタがセットされた位置にビデオデータAを記録した後、制御部18は、ハードディスク装置15に別の未完成ファイル(未完成ファイルB)が存在するか否かを確認する(ファイル27)。ここでは、ハードディスク装置15に未完成ファイルAと未完成ファイルBが作成されているため、未完成ファイルBが存在すると判断する。
【0053】
制御部18は、ハードディスク装置15に未完成ファイルBがあると判断すると(ステップ27)、未完成ファイルBのデータを記録する位置にポインタをセットする(ステップ28)。
【0054】
制御部18は、リングバッファ14から取得しているビデオデータAを、未完成ファイルBのポインタがセットされた位置に記録する(ステップ26)。
【0055】
そして、ハードディスク装置15にさらに別の未完成ファイル(例えば、未完成ファイルC、未完成ファイルDなど)が存在するか否かを確認する(ステップ27)。ハードディスク装置15に別の未完成ファイル(具体的には、ビデオデータAを記録していない未完成ファイルC、或いは、未完成ファイルDなど)が存在する場合(ステップ27)、その別の未完成ファイル(例えば、未完成ファイルB)にポインタをセットし(ステップ28)、リングバッファ14から読み出したビデオデータAをその未完成ファイル(例えば、未完成ファイルB)に記録する(ステップ26)。
【0056】
すなわち、リングバッファ14から取得した予め定めたデータ量の圧縮ビデオデータをハードディスク装置15の未完成ファイルに記録する際、ハードディスク装置15に複数の未完成ファイルが存在する場合、ハードディスク装置15に存在する未完成ファイル数にともなってステップ26からステップ28の処理を繰り返し行う。ハードディスク装置15に、リングバッファ14から取得した予め定めたデータ量の圧縮ビデオデータを未だ記録していない未完成ファイルが存在しない場合(ステップ27)、リングバッファ14から読み出した予め定めたデータ量の圧縮ビデオデータについてハードディスク装置15に存在する全ての未完成ファイルへの記録が完了したものとし、ステップ24に戻る。
【0057】
ここでは、ハードディスク装置15には未完成ファイルAと未完成ファイルBのみが存在しており、未完成ファイルA及び未完成ファイルBへの圧縮ビデオデータの記録が完了したため、ステップ27においては未完成ファイル(例えば、未完成ファイルC、未完成ファイルDなど)は存在せず、ステップ24に戻る。
【0058】
そして、制御部18は、リングバッファ14に記録されている次のビデオデータ(ビデオデータB)をハードディスク装置15の未完成ファイルA及び未完成ファイルBに記録するため、ステップ24からステップ28の処理を繰り返す。
【0059】
このように、リングバッファ14から取得した予め定めたデータ量の圧縮ビデオデータに対し、ステップ24からステップ28の処理を行い、ハードディスク装置15に複数の未完成ファイルが存在する場合には、当該未完成ファイル数に応じてステップ26からステップ28の処理を繰り返し行い、録画を継続する。
【0060】
図3は、第1実施例のデータ記録装置における記録停止の動作を示すフローチャートである。
録画を停止する場合、ユーザは操作部12の操作により録画停止を要求し、その要求により、制御部18は、モニタ等の画面上に録画中の未完成ファイルに関する情報(録画開始時間など)を表示する。ユーザは、表示された録画中の未完成ファイルに関する情報に基づいて、録画中の未完成ファイルのうち録画を停止する未完成ファイルを選択する(ステップ30)。具体的には、ユーザが操作部12のファイル選択ボタンを押すなどの操作により、モニタの画面上に録画中の未完成ファイルに関する情報を表示し、ユーザが操作部12を用いて録画を停止する未完成ファイルを選択することにより、録画を停止する未完成ファイルを特定する。
【0061】
ユーザが録画を停止する未完成ファイルを選択すると、操作部12から録画停止の指示信号が出力され(ステップ31)、制御部18は、ユーザが指定した未完成ファイルに対してビデオデータの記録を停止し、ヘッダを付加し、その未完成ファイルを閉じる(ステップ32)。このことにより、記録完了ファイルが作成される。
【0062】
図3に示す録画停止の処理の流れでは、ハードディスク装置15に存在する未完成ファイル数に関係なく、ユーザが操作部12により録画停止の要求の操作をしたときにモニタの画面に録画中の未完成ファイルに関する情報を表示し、ユーザが操作部12により録画を停止する未完成ファイルを選択すると、選択された未完成ファイルの録画を停止するとしたが、それに限定されない。ユーザが操作部12により録画停止の指示(録画停止ボタンを押す)を行った際、制御部18は、ハードディスク装置15に存在する未完成ファイル数を確認し、ハードディスク装置15に録画中の未完成ファイルが1つのみ存在する場合には、当該未完成ファイルの録画を停止し、ハードディスク装置15に録画中の未完成ファイルが複数存在する場合には、モニタの画面に複数の録画中の未完成ファイルに関する情報を表示し、ユーザがそれらの未完成ファイルの中から録画を停止する未完成ファイルを選択したときに当該選択された未完成ファイルの録画を停止するようにしてもよい。
【0063】
以上のように、第1実施例のデータ記録装置では、録画開始の指示があった場合、ハードディスク装置15に録画中の未完成ファイルが存在するか否かを確認し、録画中の未完成ファイルが存在しない場合には未完成ファイルを作成し、録画中の未完成ファイルが存在する場合には新たに別の未完成ファイルを作成する。リングバッファ14から予め定めたデータ量の圧縮ビデオデータを、順次ハードディスク装置15に存在する未完成ファイルのそれぞれに記録する。
【0064】
そして、ハードディスク装置15に存在する録画中の未完成ファイルについて、ある未完成ファイルが選択され録画停止の指示があった場合、選択された未完成ファイルについて圧縮ビデオデータの記録を停止し、ヘッダを付加してファイルを閉じ、記録完了ファイルを作成する。
【0065】
したがって、データ記録装置10は、テレビチューナ11が受信した信号について指示入力手段により異なる時刻に複数の記録開始又は記録停止の指示が入力した場合に、それぞれの指示を受け付け、その指示に対応してハードディスク装置15にデータを記録することができる。
【0066】
このため、例えば、データ記録装置10に複数のクライアント装置が接続されているホームネットワークシステムなどにおいて、有線又は無線により送信されてくる連続した1つのデータについて、それぞれのクライアント装置から、それぞれのユーザが操作部12を用いて異なる時刻に記録開始又は記録停止の指示を出力した場合でも、データ記録装置10は、クライアント装置からの指示に基づいてハードディスク装置15にそれぞれのユーザが希望する期間のデータを記録することができ、ホームネットワークシステムでのデータの記録におけるユーザの不便さ、または、手間を解消することができる。
【0067】
また、1つの連続したデータについて、複数のユーザがそれぞれ希望する期間のデータを記録する場合に、ユーザ毎に異なるデータ記録装置を使用してデータの記録を行ったり、1つのデータ記録装置を使用する複数のユーザ同士がデータを記録する期間を話し合って決めるなどの手間をかけることなく、それぞれのユーザが希望する期間のデータを簡単に行うことができる。
【0068】
前述した第1実施例では、録画開始の指示が複数あった場合に、録画開始の指示に対応してハードディスク装置15に未完成ファイルを複数作成し、それぞれの未完成ファイルに圧縮ビデオデータを記録するようにしたが、ハードディスク装置に1つの未完成ファイルを作成し、録画開始及び録画停止の指示が複数あった場合に、録画開始及び録画停止の指示に対応して当該未完成ファイルに録画開始位置を示すマーキング及び録画停止位置を示すマーキングを書き込むようにしてもよい。
【0069】
第2の実施例におけるデータ記録装置は、図1に示すデータ記録装置のテレビチューナ11、操作部12、データ圧縮部13、リングバッファ14、ハードディスク装置15、データ伸長部16、出力部17と同様の構成を備えており、これらの構成については説明を省略する。
【0070】
第2の実施例のデータ記録装置における制御部18において、第1の実施例のデータ記録装置の制御部18の制御と異なる点は、制御部18がハードディスク装置15の未完成ファイルに行う圧縮ビデオデータの記録の制御、および、ハードディスク装置15の未完成ファイルへの圧縮ビデオデータの記録停止の制御である。
【0071】
具体的には、第2の実施例のデータ記録装置における制御部18は、操作部12から第1の録画開始の指示があった場合、ハードディスク装置15に1つの未完成ファイルを作成し、当該未完成ファイルに圧縮ビデオデータの記録を開始し、記録開始位置に第1の録画開始の指示により記録を開始したことを示すマーキングをする。そして、操作部12から第2の録画開始の指示があった場合、ハードディスク装置15の未完成ファイルの第2の録画開始の指示があった時刻に対応する位置に、第2の録画開始の指示により記録を開始したことを示すマーキングをする。
【0072】
録画停止のときには、制御部18は、録画中に操作部12により第1の録画停止に対応する第1の録画停止の指示があった場合、ハードディスク装置15の未完成ファイルの第2の録画停止の指示があった時刻に対応する位置に、第2の録画停止の指示により記録を停止したことを示すマーキングをする。そして、操作部12から第2の録画開始の指示に対応する第2の録画停止の指示があった場合、ハードディスク装置15の未完成ファイルの第2の録画停止の指示があった時刻に対応する位置に、第2の録画停止の指示により記録を停止したことを示すマーキングをする。
【0073】
図4は、第2実施例のデータ記録装置における記録開始の動作を示すフローチャートである。
データ記録装置10の操作パネルに配置された録画ボタン又はリモコンなどの操作部12から録画開始の指示が入力されると、制御部18は、操作部12からの録画開始の指示を受け付ける(ステップ40)。制御部18は、ハードディスク装置15に未完成ファイルが存在し、その未完成ファイルに対して録画が開始されているか否かを確認する(ステップ41)。
【0074】
ハードディスク装置15に未完成ファイルが存在せず、未完成ファイルに録画が開始されていない場合(ステップ41)、制御部18は、ハードディスク装置15に未完成ファイルを作成し、未完成ファイルに圧縮ビデオデータの記録を開始する(ステップ42)。このとき、当該未完成ファイルに録画開始指示Aに基づく録画開始位置を示すマーキング(録画開始マーキングA)を書き込む。
【0075】
ハードディスク装置15に未完成ファイルが存在し、当該ファイルに録画開始指示Aにより録画が開始されている場合(ステップ41)、制御部18は、今回操作部12から受け付けた録画開始の指示は、録画開始指示Aとは別の録画開始の指示(録画開始指示B)であるものと判断し、未完成ファイルに録画開始指示Bに基づく録画開始位置を示すマーキング(録画開始マーキングB)を書き込む(ステップ43)。
【0076】
最初に、未だ録画開始の指示がない状態で録画開始の指示(録画開始指示A)があり、その指示に基づいて未完成ファイルに圧縮ビデオデータを記録する場合の録画動作について説明する。
録画開始指示Aがあった時点では(ステップ40)、ハードディスク装置15に未完成ファイルが存在せず録画が開始されていないため(ステップ41)、制御部18は、ハードディスク装置15に未完成ファイルを作成し、当該未完成ファイルに圧縮ビデオデータの記録を開始し、録画開始マーキングAを書き込む(ステップ42)。
【0077】
制御部18は、録画開始指示Aに基づいてリングバッファ14から予め定めたデータ量の圧縮ビデオデータ(ビデオデータA)を読み出し(ステップ44)、ハードディスク装置15の未完成ファイルに記録を開始する(ステップ45)。その後、順次の次の圧縮ビデオデータ(ビデオデータB、C、・・・)をリングバッファ14から読み出し(ステップ44)、ハードディスク装置15の未完成ファイルに記録する(ファイル45)。このステップ44とステップ45の処理を繰り返し行い、録画を継続する。
【0078】
次に、既に録画開始指示Aがありハードディスク装置15に録画中の未完成ファイルが存在し、別のユーザにより新たに録画開始の指示(録画開始指示B)があった場合の動作について説明する。
録画開始の指示(録画開始指示B)があり(ステップ40)、録画開始指示Bがあった時点でハードディスク装置15に既に録画中の未完成ファイルが存在し、圧縮ビデオデータの録画中であった場合(ステップ41)、制御部18は、録画開始指示Bは、他のユーザによる録画開始の指示であると判断し、ハードディスク装置15の録画中の未完成ファイルに録画開始マーキングBを書き込む(ステップ43)。
【0079】
制御部18は、リングバッファ14から予め定めたデータ量の圧縮ビデオデータを読み出し(ステップ44)、ハードディスク装置15の未完成ファイルに記録する(ステップ45)。その後、順次、次の圧縮ビデオデータ(ビデオデータB、C、・・・)をリングバッファ14から取得し(ステップ44)、ハードディスク装置15の未完成ファイルに記録する(ファイル45)。このステップ44とステップ45の処理を繰り返し行い、録画を継続する。
【0080】
図5は、第2実施例のデータ記録装置における記録停止の動作を示すフローチャートである。
録画を停止する場合、ユーザは操作部12の操作により録画停止を要求し、その要求により、制御部18は、モニタ等の画面上に録画中の未完成ファイルに関する情報(例えば、録画開始時刻、録画開始時刻に対応したファイル名など)を表示する。画面上に表示される未完成ファイルに関する情報は、ユーザが自らの指示に基づくファイルであることを認識しやすいように、ユーザ毎に別々のファイル名が付与され表示される。
【0081】
ユーザは、表示された録画中の未完成ファイルに関する情報に基づいて、録画中の未完成ファイルのうち録画を停止する未完成ファイルを選択する(ステップ50)。具体的には、ユーザが操作部12のファイル選択ボタンを押すなどの操作により、モニタの画面上に録画中の未完成ファイルに関する情報を表示し、ユーザが操作部12を用いて録画を停止する未完成ファイルを選択することにより、録画を停止する未完成ファイルを特定する。
【0082】
ユーザが録画を停止する未完成ファイルを選択すると、操作部12から録画停止の指示信号(録画停止指示A)が出力される(ステップ51)。制御部18は、当該録画停止指示Aが、録画開始の指示に対する最後の録画停止指示であるか否かを確認する(ステップ52)。ハードディスク装置15の未完成ファイルが録画中であり、当該未完成ファイルへの録画に対して1つの録画開始指示(録画開始指示A)が行われている場合には、録画停止指示Aは最後の録画停止指示であると判断し、当該未完成ファイルへの録画に対して複数の録画開始指示(録画開始指示A及びB)が行われている場合には、録画停止指示Aは最後の録画停止指示でないと判断する。
【0083】
録画停止指示Aが最後の録画停止指示である場合(ステップ52)、当該未完成ファイルへの圧縮ビデオデータの記録(録画)を中止し、未完成ファイルに録画開始指示Aに対する録画停止指示Aであることを示すマーキング(録画停止マーキングA)を書き込み、ヘッダ(録画開始マーキングA、録画停止マーキングAなどの情報)を付加し、ファイルを閉じる(ステップ53)。このことにより、記録完了ファイルが作成される。
【0084】
録画停止指示Aが最後の録画停止指示でない場合(ステップ52)、未完成ファイルに録画開始指示Aに対する録画停止指示Aであることを示すマーキング(録画停止マーキングA)を書き込むが(ステップ54)、まだ継続している録画があるため、未完成ファイルへの圧縮ビデオデータの記録を引き続き継続する。この状態では、未完成ファイルへの録画は、録画開始指示Bに基づく録画となる。
【0085】
新たに、ユーザが録画を停止する未完成ファイルを選択し、操作部12から録画停止の指示信号(録画停止指示B)が出力されると(ステップ51)、制御部18は、録画停止指示Bが、録画開始の指示に対する最後の録画停止指示であるか否かを確認し(ステップ52)、録画停止指示Bが最後の録画停止指示であると判断すると(ステップ52)、当該未完成ファイルへの圧縮ビデオデータの記録(録画)を停止し、録画開始指示Aに対する録画停止指示Bであることを示すマーキング(録画停止マーキングB)を書き込み、ヘッダ(録画開始マーキングA、録画停止マーキングA、録画開始マーキングB、録画停止マーキングBなどの情報)を付加し、ファイルを閉じる(ステップ53)。このことにより、記録完了ファイルが作成される。
【0086】
図4に示す録画停止の処理の流れでは、録画開始指示の数に関係なく、操作部12により録画停止の要求の操作をしたときにモニタの画面に録画中の未完成ファイルに関する情報を表示し、ユーザが操作部12により録画を停止する未完成ファイルを選択する操作をすると、選択された未完成ファイルの録画を停止するとしたが、それに限定されない。ユーザが録画停止の指示(録画停止ボタンを押す)を行った際、制御部18は、録画開始指示の数を確認し、録画開始指示の数が1つのみである場合には、モニタに録画中の未完成ファイルに関する情報を表示せずに当該未完成ファイルの録画を停止し、録画開始指示の数が複数の場合には、モニタの画面に複数の録画中の未完成ファイルに関する情報を表示し、ユーザがそれらの未完成ファイルの中から録画を停止する未完成ファイルを選択したときに、当該選択された未完成ファイルの録画を停止するようにしてもよい。
【0087】
以上のように、第2実施例のデータ記録装置では、録画開始の指示があった場合、ハードディスク装置15に1つの未完成ファイルを作成し、リングバッファ14に記録されている圧縮ビデオデータを予め定めたデータ量ずつ読み出し、読み出した圧縮ビデオデータをハードディスク装置15の未完成ファイルに記録し、未完成ファイルに録画開始マーキングを書き込む。そして、録画停止指示があった場合、録画中の未完成ファイルに対し録画開始指示が1つであるなら録画停止マーキングを書き込み録画を停止し、録画中の未完成ファイルに対し録画開始指示が複数であるなら、録画停止指示毎に未完成ファイルに録画停止マーキングを書き込み、入力する録画停止指示が当該未完成ファイルへの複数の録画開始指示に対して最後の録画停止指示になるまで録画を継続する。
【0088】
このように、複数のユーザが特定の1つのデータに対し異なる時刻に録画開始又は録画停止の指示を行った際に、ハードディスク装置15の1つの未完成ファイルにそれぞれの録画開始又は録画停止を示すマーキングを書き込むことで、ユーザ毎に行った録画開始又は録画停止に基づく録画期間を区別することができる。
【0089】
また、異なる時刻に指示された録画開始又は録画停止により重複する録画期間があっても、ハードディスク装置15に作成された記録完了ファイルは1つであるため、録画開始の指示毎に独立した記録完了ファイルを作成しデータを記録する場合よりも、ハードディスク装置15に記録するデータ量が少なくてすみ、ハードディスク装置15を有効に利用することができる。
【0090】
また、前記のように1つの未完成ファイルに対し複数の録画開始マーキング及び録画停止マーキングの書き込みにより、複数のユーザからの録画要求に対して作成した記録完了ファイルにおいて、あるユーザから特定の録画データの削除要求があった場合、録画開始マーキング及び録画停止マーキングに基づいて他のユーザの指示に基づいて録画した期間のデータ以外のみを削除するようにすれば、他のユーザの録画結果に影響を与えずに、簡単に削除要求があった録画データを削除することができ、ハートディスク装置15の記録可能容量を増やすことができる。
【0091】
例えば、ハードディスク装置に記録された記録完了ファイルは、時刻10:00:00から10:30:00の期間の録画データであり、ユーザAの指示による録画開始マーキングAの時刻が10:00:00、録画停止マーキングAの時刻が10:20:00であり、ユーザBの指示による録画開始マーキングBの時刻が10:10:00、録画停止マーギンクBの時刻が10:30:00である場合、時刻10:10:00から時刻10:20:00の期間は、ユーザAの指示による録画データとユーザBの指示による録画データとが重複していることになる。この場合、ユーザAが、ユーザAの指示により録画した録画データを削除する指示を行うと、記録完了ファイルのうち時刻10:00:00から時刻10:10:00までの期間の録画データのみが削除され、ユーザBの指示による時刻10:10:00から時刻10:30:00の期間の録画データは削除しない。
【0092】
前述したデータ記録装置10では、装置本体が備えている操作部12からの指示に基づいてデータの記録開始又は記録停止の制御を行っているが、ネットワーク接続手段を備え、そのネットワーク接続手段を介してネットワークに接続されている複数のクライアント装置からの指示入力に基づいてデータの記録開始又は記録停止の制御を行ってもよい。この場合、ネットワークに接続されている複数のクライアント装置は、独立して記録開始又は記録停止の指示を行うことができ、データ記録装置10は、ネットワーク接続手段を介して入力する記録開始又は記録停止の指示に基づいてデータの記録を行う。
【0093】
このネットワークには、ローカルエリアネットワークを用い、プロトコルにはTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)を用いる。TCP/IPの接続により、データ記録装置10は、ネットワークを介して入力する指示信号がどのクライアント装置から指示が行われたかを認識することが可能になる。
【0094】
データ記録装置10にクライアント装置から記録開始の指示入力があった場合、TCP/IPにより記録開始の指示入力を行ったクライアント装置を特定することができ、ハードディスク装置15に記録したデータにクライアント装置を識別するための識別情報を付加する。これにより、複数のクライアント装置からの指示に基づいてデータが記録された場合に、どのデータがどのクライアント装置からの指示に基づいて記録したデータであるかを識別することができる。
【0095】
ハードディスク装置15に複数のクライアント装置からの指示によるデータが記録されており、あるクライアント装置が記録停止の指示を出力した場合、データ記録装置10は、TCP/IPにより記録停止の指示を出力したクライアント装置を認識し、その認識に基づいてハードディスク装置15に記録されたデータを検索し、記録停止の指示を出力したクライアント装置に対応するデータの記録を停止する。
【0096】
【発明の効果】
データ記録装置において、有線又は無線により送信されてくるデータを記録するデータ記録装置であって、操作手段による簡単な記録開始又は記録停止の指示により、連続した1つのデータについて、異なる時刻に指示された複数の記録開始の指示に基づいてデータの記録を開始し、異なる時刻に指示された複数の記録停止の指示に基づいてデータの記録を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のデータ記録装置の概略構成を示す図。
【図2】第1実施例のデータ記録装置における記録の動作を示すフローチャート。
【図3】第1実施例のデータ記録装置における記録停止の動作を示すフローチャート。
【図4】第2実施例のデータ記録装置における記録開始の動作を示すフローチャート。
【図5】第2実施例のデータ記録装置における記録停止の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10・・・データ記録装置、11・・・テレビチューナ、12・・・操作部、13・・・データ圧縮部、14・・・リングバッファ、15・・・ハードディスク装置、16・・・データ伸長部、17・・・出力部、18・・・制御部。

Claims (6)

  1. 無線又は有線により送信されたデータを受信する受信手段と、該受信手段が受信したデータを記録する一次記録手段と、該一次記録手段に記録されたデータを記録する二次記録手段と、前記一次記録手段に記録されたデータを前記二次記録手段に記録するための記録開始の指示及び記録停止の指示を入力する指示入力手段と、該指示入力手段から入力された指示に基づいて前記一次記録手段からデータを読み出し前記二次記録手段に記録する制御を行う制御手段とを備え、前記一次記録手段は、入力するデータを順次記録し記録開始時刻が古いデータから順に出力し、前記二次記録手段は、前記制御手段の制御に基づいて前記一次記録手段から出力されたデータを記録し、前記制御手段は、前記指示入力手段から第1の時刻に入力した第1の記録開始の指示に基づいて前記二次記録手段の第1未完成ファイルに前記一次記録手段から読み出したデータの記録を開始し、前記指示入力手段から第2の時刻に入力した第2の記録開始の指示に基づいて前記二次記録手段の第2未完成ファイルに前記一次記録手段から読み出したデータの記録を開始し、前記指示入力手段から入力した第1未完成ファイル又は第2未完成ファイルへの記録停止の指示に基づいて第1未完成ファイル又は第2未完成ファイルへのデータの記録を停止し、第1記録完了ファイル又は第2記録完了ファイルを作成する制御を行うことを特徴とするデータ記録装置。
  2. 無線又は有線により送信されたデータを受信する受信手段と、該受信手段が受信したデータを記録する一次記録手段と、該一次記録手段に記録されたデータを記録する二次記録手段と、前記一次記録手段に記録されたデータを前記二次記録手段に記録するための記録開始の指示及び記録停止の指示を入力する指示入力手段と、該指示入力手段から入力された指示に基づいて前記一次記録手段からデータを読み出し前記二次記録手段に記録する制御を行う制御手段とを備え、前記一次記録手段は、入力するデータを順次記録し記録開始時刻が古いデータから順に出力し、前記二次記録手段は、前記制御手段の制御に基づいて前記一次記録手段から出力されたデータを記録し、前記制御手段は、前記指示入力手段から第1の時刻に入力した第1の記録開始の指示に基づいて前記二次記録手段の未完成ファイルに前記一次記録手段から読み出したデータの記録を開始した後に前記指示入力手段から第2の時刻に入力した第2の記録開始の指示に基づいて前記二次記録手段の未完成ファイルに第2の記録開始位置を示すマーキング情報を書き込み、前記指示入力手段から第3の時刻又は第4の時刻に入力する記録停止の指示に基づいて前記二次記録手段の未完成ファイルに第1の記録停止位置を示すマーキング情報及び第2の記録停止位置を示すマーキング情報を書き込み記録完了ファイルを作成する制御を行うことを特徴とするデータ記録装置。
  3. 請求項2記載のデータ記録装置において、前記制御手段は、前記二次記録手段に記録されたデータのうち第1の記録開始の指示と第1の記録停止の指示によりデータが記録された期間について削除要求があった場合、前記削除要求された期間のうち第2の記録開始の指示と第2の記録停止の指示によりデータが記録された期間と重複している期間を除く期間のデータを削除することを特徴とすることを特徴とするデータ記録装置。
  4. 請求項1、2及び3のいずれかに記載のデータ記録装置において、さらに、前記受信手段が受信したデータを圧縮する圧縮手段を備え、前記一次記録手段は、前記データ圧縮手段が出力した圧縮データを記録することを特徴とするデータ記録装置。
  5. 請求項1、2、3及び4のいずれかに記載のデータ記録装置において、さらに、ネットワークに接続された複数の端末装置からの記録開始及び記録停止の指示を受信するネットワーク接続手段を備え、前記制御手段は、前記ネットワーク接続手段により入力する記録開始及び記録停止の指示により前記二次記録手段へのデータの記録の制御を行うことを特徴とするデータ記録装置。
  6. 請求項1、2、3、4及び5のいずれかに記載のデータ記録装置において、前記受信手段は、テレビチューナ又はラジオチューナ又はネットワークインターフェースのうち少なくとも何れか一つであることを特徴とするデータ記録装置。
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