JP2005011254A - 処理装置、印刷指示端末、それらの処理プログラム及びユーザ情報管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一度設定したユーザ情報が次の指定時にも有効となり、再び同じユーザ情報を設定する必要がなくなることで、ユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることを可能とする。
【解決手段】印刷時に各種設定情報を設定するプリンタドライバUIを表示し、このプリンタドライバUI画面で設定された設定情報に基づき印刷装置2に印刷を指示するクライアント端末1において、プリンタドライバUIで設定された設定情報を一時的に記憶する一時保存領域15−1と、その一時保存領域15−1の記憶とは別に、プリンタドライバUIで設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶するユーザ保存領域16−2と、プリンタドライバUIを表示する際、ユーザ保存領域16−2からユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する。
【選択図】 図2
【解決手段】印刷時に各種設定情報を設定するプリンタドライバUIを表示し、このプリンタドライバUI画面で設定された設定情報に基づき印刷装置2に印刷を指示するクライアント端末1において、プリンタドライバUIで設定された設定情報を一時的に記憶する一時保存領域15−1と、その一時保存領域15−1の記憶とは別に、プリンタドライバUIで設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶するユーザ保存領域16−2と、プリンタドライバUIを表示する際、ユーザ保存領域16−2からユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の処理時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置(印刷指示端末を含む)に関し、特に、ユーザ情報を使用した処理設定をするユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる処理装置、印刷指示端末、それら処理プログラム及びユーザ情報管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント出力に関する機能において、ユーザごとに一意に決定され、必ずしも出力の都度変更が必要でない「ユーザ情報」をプリント出力指定時に設定することが多くなってきている。
【0003】
例えば、そのようにユーザ情報をプリント出力指定時に設定するものとして以下の技術(1)〜技術(4)が知られている。
【0004】
技術(1):出力データにユーザ識別情報を付加し、そのユーザ識別情報ごとに出力枚数などを蓄積、管理する課金管理技術(特許文献1参照)。
【0005】
技術(2):プリント出力、またはプリント出力のうちのカラー出力を許可するユーザを予め登録し、登録ユーザのみ出力を可能とするユーザ認証の機能において、出力時にユーザ識別のためのユーザ情報を指定する認証技術(特許文献2参照)。
【0006】
技術(3):プリント出力の機密性を保持するため、出力指定時にユーザ識別情報およびパスワードを付加し、出力デバイスにてユーザ認証してはじめて出力が開始されるプリント出力におけるセキュリティーシステム技術(特許文献3参照)。
【0007】
技術(4):プリンタ出力における各処理ステータスをユーザに通知するため、メールアドレスやホストアドレスなどのユーザ情報をあらかじめ出力データに付加し、出力完了時、または用紙切れ、紙詰まりなどのエラー発生時にそのステータスをユーザに通知するステータス管理技術。
【0008】
また、従来、プリント出力時における各パラメータ設定のための出力設定方法として以下の設定方法(A)〜設定方法(D)が知られている。
【0009】
設定方法(A):出力デバイス固有の設定をするデバイス設定方法。尚、このデバイス設定方法では、出力デバイスに対して一意の設定を行い、一般的に管理者のみが設定可能となっている。(アクセス方法:例えばWindows(登録商標)のマイコンピュータ>プリンタ>各プリンタアイコン>プロパティ)
設定方法(B):出力設定におけるデバイスデフォルトを設定するデバイスデフォルト設定方法。尚、このデバイスデフォルト設定方法では、出力デバイスに対して一意の設定を行い、管理者のみが設定可能である。また、ここでの設定値はユーザデフォルト、一時出力設定の初期値となる。(アクセス方法:例えばWindows(登録商標)のマイコンピュータ>プリンタ>各プリンタアイコン>プロパティ>詳細設定>標準設定)
設定方法(C):出力設定におけるユーザデフォルトを設定するユーザデフォルト設定方法。尚、このユーザデフォルト設定方法では、設定するユーザごとに保存され、すべてのユーザが使用可能である。また、ここでの設置値は一時出力設定の初期値となる。(アクセス方法:例えばWindows(登録商標)のマイコンピュータ>プリンタ>各プリンタアイコン>プロパティ>全般>印刷設定)
設定方法(D):アプリケーションから印刷出力する場合の出力設定をする一時出力設定方法。基本的には該当するアプリケーション終了時までの設定。(アクセス方法:例えばWord(登録商標)アプリケーションの印刷>プロパティ)
そして、従来、一般的にユーザ固有の設定値(ユーザ情報)も、他の一般的な出力設定(部数指示や、両面印刷指示や、レイアウト印刷指示など)の値と同じUI上に位置し、各出力設定方法[(A)〜(D)]によってそれぞれの保存先へ保存されている。
【0010】
ところで、従来、一般的に使用される上述の設定方法(D)の一時出力設定方法で設定されるユーザ固有の設定値(ユーザ情報)は、他の一般的な出力設定の値と同様に基本的にはアプリケーションが終了され、次にアプリケーションが立ち上がった際に初期化される。
【0011】
即ち、従来では、一般的に使用される一時出力設定方法でユーザ固有のユーザ情報を設定しても、次に、アプリケーションを立ち上げ印刷設定する時にはまた同様のユーザ情報の設定を行う必要があり、ユーザの使い勝手が悪いものである。
【0012】
ただ、従来、そのような毎回設定が必要となる煩雑さを防ぐために、上述の設定方法(C)のユーザデフォルト設定方法が存在するが、この場合、アプリケーションから出力指示を行う一時出力設定方法による設定に先立ち予めユーザデフォルト設定方法による設定を行っておかなければならないという制約があり、ユーザの使い勝手が悪いものである。
【0013】
また、従来、一般の出力設定項目とは別に、予め設定の必要なデバイス設定のUIに、ユーザ情報を設定させ且つユーザ情報については管理者のみならずすべてのユーザが設定可能とし、その設定値をデバイス一意の設定ではなくユーザごとの設定として保存し使用するものが提供されてきている。
【0014】
しかしながら、この場合デバイス設定におけるユーザ情報が設定されていないと、実際の印刷開始時における一時出力設定においてユーザ情報の必要な機能が指定できないという制限があり、ユーザの使い勝手が悪いものである。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−63008号公報。
【0016】
【特許文献2】
特開平6−332641号公報。
【0017】
【特許文献3】
特開平9−244828号公報。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、従来では、一般的に使用される一時出力設定方法でユーザ固有のユーザ情報を設定しても、次に、アプリケーションを立ち上げ印刷設定する時にはまた同様のユーザ情報の設定を行う必要があり、ユーザの使い勝手が悪いという不都合がある。
【0019】
また、従来、そのような毎回設定が必要となる煩雑さを防ぐために、ユーザデフォルト設定方法が存在するが、アプリケーションから出力指示を行う一時出力設定方法による設定に先立ち予めユーザデフォルト設定方法による設定を行っておかなければならないという制約があり、この場合もユーザの使い勝手が悪いという不都合がある。
【0020】
また、従来、一般の出力設定項目とは別に、予め設定の必要なデバイス設定のUIに、ユーザ情報を設定させ且つユーザ情報については管理者のみならずすべてのユーザが設定可能とし、その設定値をデバイス一意の設定ではなくユーザごとの設定として保存し使用するものが提供されてきているが、デバイス設定におけるユーザ情報が設定されていないと、実際の印刷開始時における一時出力設定においてユーザ情報の必要な機能が指定できないという制限があり、この場合もユーザの使い勝手が悪いという不都合がある。
【0021】
そこで、本発明は上記実状に鑑み、ユーザ情報を使用した処理設定をするユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることが可能な処理装置、印刷指示端末、それらの処理プログラム及びユーザ情報管理方法の提供を目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、印刷時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき印刷装置に印刷を指示する印刷指示端末において、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段の記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶することが可能なユーザ情報記憶手段と、前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶手段からユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0023】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ユーザ情報は、ユーザ毎に課金管理をする場合に用いられるユーザ情報や、ユーザを認証する場合に用いられるユーザ情報や、文書保存或いは再出力機能を使用する場合に用いられるユーザ情報や、バナー出力時に用いられるユーザ情報や、ステータス通知用に用いられるユーザ情報であることを特徴とする。
【0024】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ユーザ情報記憶手段に記憶するユーザ情報を任意に指定する指定手段を更に具備し、前記ユーザ情報記憶手段は、前記指定手段により指定されているユーザ情報を記憶することを特徴とする。
【0025】
また、請求項4の発明は、印刷時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき印刷装置に印刷を指示する印刷指示端末で用いられる処理プログラムであって、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶処理する一時記憶処理ステップと、前記一時記憶処理ステップの記憶処理とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶処理するユーザ情報記憶処理ステップと、前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶処理ステップにて記憶したユーザ情報を読み出し処理しユーザ情報の初期値として表示処理する表示処理ステップとを実行することを特徴とする。
【0026】
また、請求項5の発明は、印刷時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき印刷装置に印刷を指示する印刷指示端末のユーザ情報管理方法であって、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶すると共に、該一時記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶し、前記設定画面を表示する際、前記記憶したユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示することを特徴とする。
【0027】
また、請求項6の発明は、所定の処理を行う場合に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置において、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段の記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶手段からユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0028】
また、請求項7の発明は、所定の処理を行う場合に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置で用いられる処理プログラムであって、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶処理する一時記憶処理ステップと、前記一時記憶処理ステップの記憶処理とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶処理するユーザ情報記憶処理ステップと、前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶処理ステップにて記憶したユーザ情報を読み出し処理しユーザ情報の初期値として表示処理する表示処理ステップとを実行することを特徴とする。
【0029】
また、請求項8の発明は、所定の処理を行う場合に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置のユーザ情報管理方法であって、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶すると共に、該一時記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶し、前記設定画面を表示する際、前記記憶したユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明を適用した印刷システム100の一構成例を示す図である。
【0032】
図1において、この印刷システム100は、クライアント端末1[クライアント端末(1)〜クライアント端末(N)(N:任意の整数)]と、印刷装置2とをネットワーク3で接続して構成される。
【0033】
ここで、クライアント端末1は、印刷装置2に印刷を指示する利用者端末であり、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)で実現される。特に、本実施例では、後述の図4の処理を行うプリンタドライバを有している。
【0034】
尚、このプリンタドライバは、図示しないインターネット経由でダウンロードしてインストールしても良いし、印刷装置を購入した際に添付されて取得或いは別購入にて取得したCD−ROMから読み込んでインストールしても良い。
【0035】
また、印刷装置2は、上記クライアント端末1からの印刷ジョブを受信して用紙への印字処理を実行する。例えば、プリンタや、プリンタ機能やFAX機能やスキャナ機能等を具える複合機から実現される。そして、本実施例では、クライアント端末1から受信した印刷ジョブAに付加されている設定情報を解析し、その設定情報に指定されているユーザ情報に基づきユーザ情報を用いた印刷処理を行う機能を有している。
【0036】
また、ネットワーク3は、上記クライアント端末1と印刷装置2とを通信接続するネットワークであり、例えば、LANケーブル等により実現される。
【0037】
また、図2は、図1に示したクライアント端末1の詳細な構成を示す図であり、図3は、図1に示した印刷装置2の詳細な構成を示す図である。
【0038】
図2において、このクライアント端末1は、例えば、筐体内部に、制御部11と、表示処理部12と、操作処理部13と、記憶媒体読取り/書込み部14と、作業メモリ部15と、記憶装置(HDD)16と、通信インタフェース部17とを具え、筐体外部に、ディスプレイ1−1と、キーボード1−2と、マウス1−3とを具えて構成される。
【0039】
ここで、制御部11は、このクライアント端末における各種処理を制御する。特に、本実施例では、ユーザにより印刷装置2での印刷をする為に上述のプリンタドライバを起動する所定の操作が行われた場合に、そのプリンタドライバを立ち上げ、そのソフトの処理動作を制御する。即ち、ユーザが印刷設定をする為の所定のUI画面(図6乃至図10参照)をディスプレイ1−1上に表示すると共に、その表示したUI画面におけるユーザの入力設定を示す印刷設定情報を付加した印刷ジョブを生成して印刷装置2へ出力する制御を行う。
【0040】
特に、本実施例では、上記UI画面としてユーザ情報を用いた印刷を指示する印刷設定を行う為の印刷設定画面1002(図7参照)、セキュリティプリント設定画面1003(図8参照)、サンプルプリント設定画面1004(図9参照)、印刷設定画面1005(図10参照)を表示する。
【0041】
表示処理部12は、制御部11の制御の下でディスプレイ1−1への各種情報の表示処理を行う。特に、本実施例では、上記プリンタドライバにおける印刷設定のUI画面(図6乃至図10参照)の表示処理を行う。
【0042】
操作処理部13は、制御部11の制御の下でキーボード1−2或いはマウス1−3からのユーザ操作に応じた入力信号の入力処理を行う。特に、本実施例では、ディスプレイ1−1に表示された印刷設定のUI画面(図6乃至図10参照)におけるユーザの設定指定の入力処理を行う。
【0043】
記憶媒体読取り/書込み部14は、DVDや、CD−ROMや、フロッピー(登録商標)ディスク等の各種記憶媒体に記憶されているデータを読取ったり、或いはそれら各記憶媒体にデータを書き込む。
【0044】
作業メモリ部15は、ワークメモリであり、作業中のデータを一時記憶する。そして、本実施例では、この作業メモリ部15が一時保存領域15−1を有する。この一時保存領域15−1とは、プリンタドライバのUI画面(後述の図6乃至図10参照)でユーザにより設定された各種設定情報を一時的に記憶する。尚、この領域のデータは、印刷の都度初期化される。
【0045】
記憶装置16は、このクライアント端末1における各種処理プログラムや設定情報やユーザが記憶保持を希望する印刷データ等のデータを記憶保持するハードディスク(HDD)や大型のメモリである。尚、本実施例では、この記憶装置16がユーザ保存領域16−2及びデバイス保存領域16−3を有する。ここで、ユーザ保存領域16−2は、プリンタドライバのUI画面(後述の図8乃至図10参照)でユーザにより設定されたユーザ情報(ユーザIDや、暗証番号や、通知先メールアドレス)を保存する。尚、この領域に格納されたユーザ情報は、上述の一時保存領域15−1のように印刷の都度初期化されることはない。また、格納されるユーザ情報の一例としては、後述の図11に示すようなユーザ情報が格納される。この図11の例では、ユーザ情報を設定する処理種別(或いは設定画面)毎にユーザ情報を関連付けて記憶している。
【0046】
通信インタフェース部17は、ネットワーク3を介して印刷装置2との印刷ジョブやその印刷ジョブに係わる印刷進捗状況等の情報のやり取りを行うインタフェースである。
【0047】
ディスプレイ1−1は、各種情報を表示する表示部であり、ユーザとのインタフェースを採る。特に、本実施例では、上述のプリンタドライバに従って所定の印刷設定UI画面(図6乃至図10参照)を表示する。
【0048】
キーボード1−2及びマウス1−3は、ユーザの操作を受け付ける操作部であり、ユーザの操作入力信号を入力するユーザインタフェースを採る。特に、本実施例では、上述のディスプレイ1−1に表示した印刷設定UI画面(図6乃至図10参照)上でのユーザ指定を入力する為に用いられる。
【0049】
即ち、このクライアント端末1は、ユーザの指示に応じて、ワープロソフト等で作成された文書データ或いは描画ソフト等で作成された画像データや、記憶媒体読取り/書込み部14で読取ったデータや、図示しない通信インタフェース部を介してインターネット等のネットワークから受信したデータ等の印刷を印刷装置2に指示する。尚、図2では特に示していないが、スキャナ等で入力したデータも印刷可能であるものとする。
【0050】
図3において、この印刷装置2は、印刷処理制御部21と、通信インタフェース部22と、メモリ部23と、記憶装置(HDD)24と、印刷機構部25と、表示・操作パネル部26とを具えて構成される。
【0051】
ここで、印刷処理制御部21は、この印刷装置における印刷処理を制御する制御部である。特に、本実施例では、後述の通信インタフェース部22を介して上述のクライアント端末1から受信した印刷ジョブAに付加されている設定情報を解析し、その設定情報に指定されているユーザ情報[課金管理用のユーザ識別子や、認証用のユーザ識別子若しくはパスワードや、文書保存/再出力機能におけるユーザ識別子若しくはパスワードや、セキュリティープリント機能におけるユーザ識別子若しくはパスワードや、バナー出力におけるプリント出力用のユーザ識別子や、ステータス通知用の通知先情報或いはメールアドレス等)に基づきユーザ情報を用いた印刷処理を行う機能を有している。
【0052】
尚、ここ言うユーザ情報を用いた印刷処理としては、ユーザ情報に基づきユーザ毎に出力枚数などを蓄積管理する課金管理処理や、ユーザ情報に基づきプリント出力またはプリント出力のうちのカラー出力を許可するユーザであるかどうかを認証して印刷制御する処理や、ユーザ情報に基づきプリントデータをプリントせずに保持しておき、表示・操作パネル26から入力されたユーザ情報で認証がとれた場合にはじめて印刷を開始することによりプリント出力の機密性を保持するセキュリティープリント処理や、ユーザ情報に基づきプリンタ出力における各処理ステータス(出力完了ステータスや、用紙切れ、紙詰まり等のエラー発生時におけるエラーステータス)をユーザに通知するメール通知処理(ステータス管理処理とも言う。)などがある。
【0053】
通信インタフェース部22は、ネットワーク3を介してクライアント端末1とのデータのやり取りを行うインタフェース部である。
【0054】
メモリ部23は、通信インタフェース部22で受信した印刷データ等を一時記憶したり、ビットマップに展開した印刷データを記憶するワークメモリである。
【0055】
記憶装置24は、この印刷装置における各種処理プログラムや設定情報等を記憶保持する。
【0056】
印刷機構部25は、手差し給紙トレイや複数の自動給紙トレイ(1〜N)(N:任意の整数)を具え、それら給紙トレイにセットされている用紙(所定のフォーマットが印字されている用紙や、OHPフィルム、ハガキ、カラー用紙、再生紙、光沢紙、普通紙など)に印刷データに基づく画像の印字を行って図示しない出力トレイに出力用紙を排出する一連の印刷工程を行う機構部である。また、ホッチキス止めやパンチング等の後処理も行う。
【0057】
表示・操作パネル部26は、タッチパネル等であり、各種情報を表示したり、ユーザの指示操作を入力するユーザインタフェース部である。特に、本実施例では、ユーザ情報を入力する際に用いられる。例えば、ユーザがセキュリティープリントやサンプルプリント等の印刷を指定した場合に、ユーザIDをもとに出力文書を選択したり、暗証番号を入力してプリント開始を指示する場合に用いられる。
【0058】
次に、上記構成による本発明の処理動作について図4乃至図10を参照して説明する。
【0059】
即ち、ユーザ情報を用いた印刷を指示するユーザの煩わしさを軽減することができるクライアント端末1におけるユーザ情報管理動作について説明する。
【0060】
(1)最初に、ユーザ情報を用いた印刷設定する場合として、ユーザがセキュリティープリント設定をする場合を例にして説明する。
【0061】
尚、ここで言うセキュリティープリントとは、プリント出力の機密性を保持するため、ユーザがクライアント端末1で出力指定時にユーザ識別情報(ID)および暗証番号(或いはパスワード等)を設定してセキュリティープリント設定をして印刷指示を行い、その後、ユーザが印刷装置2まで出向いてその印刷装置2の表示・操作パネル26で暗証番号を入力して認証がとれた後ではじめてプリントが開始されるものである。
【0062】
まず、ユーザが、クライアント端末1の所定のワープロソフトで作成した文書を印刷する場合にそのワープロソフトでディスプレイ1−1に表示されるUI画面の所定の印刷指示項目をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1に基づきディスプレイ1−1に図6に示すような印刷画面1001を表示する。
【0063】
その後、ユーザが、この印刷設定画面1001に具わる「プロパティ」ボタン1001−1をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択押下することにより、ディスプレイ1−1に図7に示す印刷設定画面1002を切り替え表示する。
【0064】
この例では、ユーザはセキュリティープリントを行う場合であるので、ユーザが印刷設定画面1002に具わるプリント種類設定項目1002−1にて選択肢「セキュリティ」をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択指定する(ステップS101)。
【0065】
すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1が現在ユーザ保存領域に格納されるユーザ情報の読み出し処理を行う(ステップS102)。
【0066】
この時、ユーザ保存領域にユーザ情報があれば(ステップS103YES)、読み出したユーザ情報をユーザ情報の初期値として表示するセキュリティプルプリント設定画面1003を表示する(ステップS104)。尚、図8の例では、ユーザ保存領域(図11参照)にセキュリティプルプリント設定用のユーザ情報として「ユーザID:fuji」が保存されると共に、「暗証番号:0123」が保存されていた場合の表示例(A)を示している。この表示例では、セキュリティ保護の観点から「暗証番号:****」と表示したが、入力の際には、「暗証番号:0123」のように保存された情報を表示してもよい。
【0067】
尚、その後、クライアント端末1では、ユーザがそのセキュリティプリント設定画面1003で新たなユーザID及び暗証番号を設定するか否かを監視し、ここで、ユーザが新たなユーザID及び暗証番号の設定を行った場合(ステップS105YES)、その設定されたユーザID及び暗証番号をユーザ保存領域に上書き保存する(ステップS106)。即ち、この場合、上記ステップS104で表示されたユーザ情報の初期値で特定されるユーザとは別のユーザが印刷指示する場合などが考えられ、例えば、その別のユーザが自己のユーザ情報として、新たに「ユーザID:xerox」及び「暗証番号:9876」を設定した場合、プリンタドライバ16−1は、現在ユーザ保存領域に保存されている「ユーザID:fuji」に替えて「ユーザID:xerox」を保存し、また、現在ユーザ保存領域に保存されている「暗証番号:0123」に替えて「暗証番号:9876」を保存する。
【0068】
また、上述のステップS102の読み出し処理で、現在ユーザ保存領域にユーザ情報が保存されていなければ(ステップS103NO)、プリンタドライバ16−1は、プリンタドライバにあらかじめ規定されているデフォルト値をセキュリティプルプリント設定画面1003に表示する(ステップS107)。
【0069】
尚、その後、クライアント端末1では、上述のステップS105に移行して以下同様の処理を行う。
【0070】
このような処理によれば、連続して印刷設定するユーザにとっては、一度設定したセキュリティープリント設定のユーザ情報(「ユーザID」及び「暗証番号」)が次の指定時にも有効となり、再び同じユーザ情報(「ユーザID」及び「暗証番号」)を設定する必要がないので、ユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0071】
(2)次に、ユーザ情報を用いた印刷設定する場合として、ユーザがサンプルプリント設定をする場合を例にして説明する。尚、ここで言うサンプルプリントとは、ユーザがクライアント端末1で出力指定時にユーザ識別情報(ID)を設定してサンプルプリント設定をして印刷指示を行うと、印刷装置2で複数部数のプリントのうち1部のみを試しに出力し、ユーザが印刷装置2まで出向いて出力されたプリントを確認した後、その印刷装置2の表示・操作パネル26で所定の操作を行いプリントを開始することにより残りのプリントを出力するものである。
【0072】
まず、ユーザが、クライアント端末1の所定のワープロソフトで作成した文書を印刷する場合にそのワープロソフトでディスプレイ1−1に表示されるUI画面の所定の印刷指示項目をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1に基づきディスプレイ1−1に図6に示すような印刷画面1001を表示する。
【0073】
その後、ユーザが、この印刷設定画面1001に具わる「プロパティ」ボタン1001−1をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択押下することにより、ディスプレイ1−1に図7に示す印刷設定画面1002を切り替え表示する。
【0074】
この例では、ユーザはサンプルプリントを行う場合であるので、ユーザが印刷設定画面1002に具わるプリント種類設定項目1002−1にて選択肢「サンプルプリント」をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択指定する(ステップS101)。
【0075】
すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1が現在ユーザ保存領域に格納されるユーザ情報の読み出し処理を行う(ステップS102)。
【0076】
この時、ユーザ保存領域にユーザ情報があれば(ステップS103YES)、読み出したユーザ情報をユーザ情報の初期値として表示するサンプルプリント設定画面1004を表示する(ステップS104)。尚、図9の例では、ユーザ保存領域にサンプルプリント設定用のユーザ情報として「ユーザID:fuji」が保存されていた場合の表示例(B)を示している。
【0077】
尚、その後、クライアント端末1では、ユーザがそのサンプルプリント設定画面1004で新たなユーザIDを設定するか否かを監視し、ここで、ユーザが新たなユーザIDの設定を行った場合(ステップS105YES)、その設定されたユーザIDをユーザ保存領域に上書き保存する(ステップS106)。即ち、この場合、上記ステップS104で表示されたユーザ情報の初期値で特定されるユーザとは別のユーザが印刷指示する場合などが考えられ、例えば、その別のユーザが自己のユーザ情報として、新たに「ユーザID:xerox」を設定した場合、プリンタドライバ16−1は、現在ユーザ保存領域に保存されている「ユーザID:fuji」に替えて「ユーザID:xerox」を保存する。
【0078】
また、上述のステップS102の読み出し処理で、現在ユーザ保存領域にユーザ情報が保存されていなければ(ステップS103NO)、プリンタドライバ16−1は、ユーザ情報の初期値の表示が無いサンプルプリント設定画面1004を表示する(ステップS107)。
【0079】
尚、その後、クライアント端末1では、上述のステップS105に移行して以下同様の処理を行う。
【0080】
このような処理によれば、連続して印刷設定するユーザにとっては、一度設定したサンプルプリント設定のユーザ情報(「ユーザID」)が次の指定時にも有効となり、再び同じユーザ情報(「ユーザID」)を設定する必要がないので、ユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0081】
(3)次に、ユーザ情報を用いた印刷設定する場合として、ユーザがメール通知設定をする場合を例にして説明する。
【0082】
尚、ここで言うメール通知設定とは、ユーザがクライアント端末1で出力指定時に通知先メールアドレスを設定しメール通知設定をして印刷指示を行うことにより、印刷装置2が指定ジョブの出力完了ステータス、またはエラー発生時におけるエラー通知を電子メールにて指定された通知先に通知するものである。
【0083】
まず、ユーザが、クライアント端末1の所定のワープロソフトで作成した文書を印刷する場合にそのワープロソフトでディスプレイ1−1に表示されるUI画面の所定の印刷指示項目をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1に基づきディスプレイ1−1に図6に示すような印刷画面1001を表示する。
【0084】
その後、ユーザが、この印刷設定画面1001に具わる「プロパティ」ボタン1001−1をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択押下することにより、ディスプレイ1−1に図7に示す印刷設定画面1002を切り替え表示する。
【0085】
この例では、ユーザはメール通知を行う場合であるので、ユーザが印刷設定画面1002に具わる詳細設定ボタン1002−2をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択指定する(ステップS101)。
【0086】
すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1が現在ユーザ保存領域に格納されるユーザ情報の読み出し処理を行う(ステップS102)。
【0087】
この時、ユーザ保存領域にユーザ情報があれば(ステップS103YES)、読み出したユーザ情報をユーザ情報の初期値として表示する印刷設定画面1005を表示する(ステップS104)。尚、図10の例では、ユーザ保存領域にメール通知設定用のユーザ情報として「メールアドレス:fuji@fujixerox.co.jp」が保存されていた場合の表示例(C)を示している。
【0088】
尚、その後、クライアント端末1では、ユーザがその印刷設定画面1005で新たなメールアドレスを設定するか否かを監視し、ここで、ユーザが新たなメールアドレスの設定を行った場合(ステップS105YES)、その設定されたメールアドレスをユーザ保存領域に上書き保存する(ステップS106)。即ち、この場合、上記ステップS104で表示されたユーザ情報の初期値で特定されるユーザとは別のユーザが印刷指示する場合などが考えられ、例えば、その別のユーザが自己のユーザ情報として、新たに「メールアドレス:fuji@xerox.co.jp」を設定した場合、プリンタドライバ16−1は、現在ユーザ保存領域に保存されている「メールアドレス:fuji@fujixerox.co.jp」に替えて「メールアドレス:fuji@xerox.co.jp」を保存する。
【0089】
また、上述のステップS102の読み出し処理で、現在ユーザ保存領域にユーザ情報が保存されていなければ(ステップS103NO)、プリンタドライバ16−1は、ユーザ情報の初期値の表示が無い印刷設定画面1005を表示する(ステップS107)。
【0090】
尚、その後、クライアント端末1では、上述のステップS105に移行して以下同様の処理を行う。
【0091】
このような処理によれば、連続して印刷設定するユーザにとっては、一度設定したメール通知設定のユーザ情報(「通知先メールアドレス」)が次の指定時にも有効となり、再び同じユーザ情報(「通知先メールアドレス」)を設定する必要がないので、ユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0092】
尚、上記図4乃至図10を用いた実施例では、ユーザ情報を用いた印刷処理として、(1)セキュリティープリント設定処理と、(2)サンプルプリント設定処理と、(3)メール通知設定処理の場合のみ説明したが、これ以外にも、ユーザ情報に基づきユーザ毎に出力枚数などを蓄積管理する課金管理処理や、ユーザ情報に基づきプリント出力またはプリント出力のうちのカラー出力を許可するユーザであるかどうかを認証して印刷制御する処理を行う場合にも図4に示す処理が適用できるものとする。
【0093】
図5は、本発明の各印刷設定方法におけるユーザ情報の保存/読み出しのイメージを示す図である。即ち、本発明は、この図5に示すように、プリンタドライバUIにおいて設定される設定情報のうち、予め決められたユーザ情報の設定情報においては、一時保存領域とは別にユーザ毎に保存されるユーザ保存領域に保存される。また、プリンタドライバUIの表示時に、そのユーザ保存領域に保存されているユーザ情報が読み出されて初期値として表示される。一時保存領域は、印刷の都度初期化される領域であるのに対し、ユーザ保存領域は操作するユーザが同一である限り一度設定した設定値が有効となる。
【0094】
尚、デバイスデフォルト設定方法とユーザデフォルト設定方法によるデータの保存及び読み出しについては従来と同様である。
【0095】
また、ユーザ保存領域に保存するユーザ情報の種類を任意に指定する指定手段を設け、その指定手段により指定されているユーザ情報のみをユーザ保存領域に保存させるようにしても良い。
【0096】
特に、本発明によれば、1台のクライアント端末(印刷指示端末)を不特定多数のユーザが用いるような環境の印刷システムにおいて、ユーザ毎に割り振られた固有のユーザ情報をデフォルトで設定することはできないような状況でも、連続して一人のユーザがクライアント端末を占有できるような場合においては大変有効な手段となる。
【0097】
尚、上記実施例では、印刷指示端末を例にして示したが、これ以外の処理装置にも適用可能である。即ち、本発明は、各種処理設定を行う設定画面において、ユーザ情報を必ずしも使用しなくても済む処理と、ユーザ情報を必ず使用しなければならない処理とが混在するような処理設定を行えるものに適用することで、同じような効果を得ることができる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一度設定したユーザ情報が次の指定時にも有効となり、再び同じユーザ情報を設定する必要がなくなることで、ユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した印刷システムの一構成例を示す図。
【図2】図1に示したクライアント端末の詳細な構成を示す図。
【図3】図1に示した印刷装置の詳細な構成を示す図。
【図4】本発明に係わる処理動作手順を示すフローチャート。
【図5】各印刷設定方法におけるユーザ情報の保存/読み出しのイメージを示す図。
【図6】印刷画面の一構成例を示す図。
【図7】印刷設定画面の一構成例を示す図。
【図8】セキュリティープリント設定画面の一構成例を示す図。
【図9】サンプルプリント設定画面の一構成例を示す図。
【図10】印刷設定画面の一構成例を示す図。
【図11】ユーザ保存領域に保存されるユーザ情報の一構成例を示す図。
【符号の説明】
100…印刷システム、1…クライアント端末(1),クライアント端末(2)、2…印刷装置、3…ネットワーク、11…制御部、12…表示処理部、13…操作処理部、14…記憶媒体読取り/書込み部、15…作業メモリ部、16…記憶装置(HDD)、16−1…プリンタドライバソフト、17…通信インタフェース部、1−1…ディスプレイ、1−2…キーボード、1−3…マウス、21…印刷処理制御部、21−1…印刷ジョブ解析処理部、22…通信インタフェース部、23…メモリ部、24…記憶装置、25…印刷機構部
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の処理時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置(印刷指示端末を含む)に関し、特に、ユーザ情報を使用した処理設定をするユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる処理装置、印刷指示端末、それら処理プログラム及びユーザ情報管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント出力に関する機能において、ユーザごとに一意に決定され、必ずしも出力の都度変更が必要でない「ユーザ情報」をプリント出力指定時に設定することが多くなってきている。
【0003】
例えば、そのようにユーザ情報をプリント出力指定時に設定するものとして以下の技術(1)〜技術(4)が知られている。
【0004】
技術(1):出力データにユーザ識別情報を付加し、そのユーザ識別情報ごとに出力枚数などを蓄積、管理する課金管理技術(特許文献1参照)。
【0005】
技術(2):プリント出力、またはプリント出力のうちのカラー出力を許可するユーザを予め登録し、登録ユーザのみ出力を可能とするユーザ認証の機能において、出力時にユーザ識別のためのユーザ情報を指定する認証技術(特許文献2参照)。
【0006】
技術(3):プリント出力の機密性を保持するため、出力指定時にユーザ識別情報およびパスワードを付加し、出力デバイスにてユーザ認証してはじめて出力が開始されるプリント出力におけるセキュリティーシステム技術(特許文献3参照)。
【0007】
技術(4):プリンタ出力における各処理ステータスをユーザに通知するため、メールアドレスやホストアドレスなどのユーザ情報をあらかじめ出力データに付加し、出力完了時、または用紙切れ、紙詰まりなどのエラー発生時にそのステータスをユーザに通知するステータス管理技術。
【0008】
また、従来、プリント出力時における各パラメータ設定のための出力設定方法として以下の設定方法(A)〜設定方法(D)が知られている。
【0009】
設定方法(A):出力デバイス固有の設定をするデバイス設定方法。尚、このデバイス設定方法では、出力デバイスに対して一意の設定を行い、一般的に管理者のみが設定可能となっている。(アクセス方法:例えばWindows(登録商標)のマイコンピュータ>プリンタ>各プリンタアイコン>プロパティ)
設定方法(B):出力設定におけるデバイスデフォルトを設定するデバイスデフォルト設定方法。尚、このデバイスデフォルト設定方法では、出力デバイスに対して一意の設定を行い、管理者のみが設定可能である。また、ここでの設定値はユーザデフォルト、一時出力設定の初期値となる。(アクセス方法:例えばWindows(登録商標)のマイコンピュータ>プリンタ>各プリンタアイコン>プロパティ>詳細設定>標準設定)
設定方法(C):出力設定におけるユーザデフォルトを設定するユーザデフォルト設定方法。尚、このユーザデフォルト設定方法では、設定するユーザごとに保存され、すべてのユーザが使用可能である。また、ここでの設置値は一時出力設定の初期値となる。(アクセス方法:例えばWindows(登録商標)のマイコンピュータ>プリンタ>各プリンタアイコン>プロパティ>全般>印刷設定)
設定方法(D):アプリケーションから印刷出力する場合の出力設定をする一時出力設定方法。基本的には該当するアプリケーション終了時までの設定。(アクセス方法:例えばWord(登録商標)アプリケーションの印刷>プロパティ)
そして、従来、一般的にユーザ固有の設定値(ユーザ情報)も、他の一般的な出力設定(部数指示や、両面印刷指示や、レイアウト印刷指示など)の値と同じUI上に位置し、各出力設定方法[(A)〜(D)]によってそれぞれの保存先へ保存されている。
【0010】
ところで、従来、一般的に使用される上述の設定方法(D)の一時出力設定方法で設定されるユーザ固有の設定値(ユーザ情報)は、他の一般的な出力設定の値と同様に基本的にはアプリケーションが終了され、次にアプリケーションが立ち上がった際に初期化される。
【0011】
即ち、従来では、一般的に使用される一時出力設定方法でユーザ固有のユーザ情報を設定しても、次に、アプリケーションを立ち上げ印刷設定する時にはまた同様のユーザ情報の設定を行う必要があり、ユーザの使い勝手が悪いものである。
【0012】
ただ、従来、そのような毎回設定が必要となる煩雑さを防ぐために、上述の設定方法(C)のユーザデフォルト設定方法が存在するが、この場合、アプリケーションから出力指示を行う一時出力設定方法による設定に先立ち予めユーザデフォルト設定方法による設定を行っておかなければならないという制約があり、ユーザの使い勝手が悪いものである。
【0013】
また、従来、一般の出力設定項目とは別に、予め設定の必要なデバイス設定のUIに、ユーザ情報を設定させ且つユーザ情報については管理者のみならずすべてのユーザが設定可能とし、その設定値をデバイス一意の設定ではなくユーザごとの設定として保存し使用するものが提供されてきている。
【0014】
しかしながら、この場合デバイス設定におけるユーザ情報が設定されていないと、実際の印刷開始時における一時出力設定においてユーザ情報の必要な機能が指定できないという制限があり、ユーザの使い勝手が悪いものである。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−63008号公報。
【0016】
【特許文献2】
特開平6−332641号公報。
【0017】
【特許文献3】
特開平9−244828号公報。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、従来では、一般的に使用される一時出力設定方法でユーザ固有のユーザ情報を設定しても、次に、アプリケーションを立ち上げ印刷設定する時にはまた同様のユーザ情報の設定を行う必要があり、ユーザの使い勝手が悪いという不都合がある。
【0019】
また、従来、そのような毎回設定が必要となる煩雑さを防ぐために、ユーザデフォルト設定方法が存在するが、アプリケーションから出力指示を行う一時出力設定方法による設定に先立ち予めユーザデフォルト設定方法による設定を行っておかなければならないという制約があり、この場合もユーザの使い勝手が悪いという不都合がある。
【0020】
また、従来、一般の出力設定項目とは別に、予め設定の必要なデバイス設定のUIに、ユーザ情報を設定させ且つユーザ情報については管理者のみならずすべてのユーザが設定可能とし、その設定値をデバイス一意の設定ではなくユーザごとの設定として保存し使用するものが提供されてきているが、デバイス設定におけるユーザ情報が設定されていないと、実際の印刷開始時における一時出力設定においてユーザ情報の必要な機能が指定できないという制限があり、この場合もユーザの使い勝手が悪いという不都合がある。
【0021】
そこで、本発明は上記実状に鑑み、ユーザ情報を使用した処理設定をするユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることが可能な処理装置、印刷指示端末、それらの処理プログラム及びユーザ情報管理方法の提供を目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、印刷時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき印刷装置に印刷を指示する印刷指示端末において、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段の記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶することが可能なユーザ情報記憶手段と、前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶手段からユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0023】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ユーザ情報は、ユーザ毎に課金管理をする場合に用いられるユーザ情報や、ユーザを認証する場合に用いられるユーザ情報や、文書保存或いは再出力機能を使用する場合に用いられるユーザ情報や、バナー出力時に用いられるユーザ情報や、ステータス通知用に用いられるユーザ情報であることを特徴とする。
【0024】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ユーザ情報記憶手段に記憶するユーザ情報を任意に指定する指定手段を更に具備し、前記ユーザ情報記憶手段は、前記指定手段により指定されているユーザ情報を記憶することを特徴とする。
【0025】
また、請求項4の発明は、印刷時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき印刷装置に印刷を指示する印刷指示端末で用いられる処理プログラムであって、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶処理する一時記憶処理ステップと、前記一時記憶処理ステップの記憶処理とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶処理するユーザ情報記憶処理ステップと、前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶処理ステップにて記憶したユーザ情報を読み出し処理しユーザ情報の初期値として表示処理する表示処理ステップとを実行することを特徴とする。
【0026】
また、請求項5の発明は、印刷時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき印刷装置に印刷を指示する印刷指示端末のユーザ情報管理方法であって、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶すると共に、該一時記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶し、前記設定画面を表示する際、前記記憶したユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示することを特徴とする。
【0027】
また、請求項6の発明は、所定の処理を行う場合に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置において、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段の記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶手段からユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0028】
また、請求項7の発明は、所定の処理を行う場合に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置で用いられる処理プログラムであって、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶処理する一時記憶処理ステップと、前記一時記憶処理ステップの記憶処理とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶処理するユーザ情報記憶処理ステップと、前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶処理ステップにて記憶したユーザ情報を読み出し処理しユーザ情報の初期値として表示処理する表示処理ステップとを実行することを特徴とする。
【0029】
また、請求項8の発明は、所定の処理を行う場合に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置のユーザ情報管理方法であって、前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶すると共に、該一時記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶し、前記設定画面を表示する際、前記記憶したユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明を適用した印刷システム100の一構成例を示す図である。
【0032】
図1において、この印刷システム100は、クライアント端末1[クライアント端末(1)〜クライアント端末(N)(N:任意の整数)]と、印刷装置2とをネットワーク3で接続して構成される。
【0033】
ここで、クライアント端末1は、印刷装置2に印刷を指示する利用者端末であり、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)で実現される。特に、本実施例では、後述の図4の処理を行うプリンタドライバを有している。
【0034】
尚、このプリンタドライバは、図示しないインターネット経由でダウンロードしてインストールしても良いし、印刷装置を購入した際に添付されて取得或いは別購入にて取得したCD−ROMから読み込んでインストールしても良い。
【0035】
また、印刷装置2は、上記クライアント端末1からの印刷ジョブを受信して用紙への印字処理を実行する。例えば、プリンタや、プリンタ機能やFAX機能やスキャナ機能等を具える複合機から実現される。そして、本実施例では、クライアント端末1から受信した印刷ジョブAに付加されている設定情報を解析し、その設定情報に指定されているユーザ情報に基づきユーザ情報を用いた印刷処理を行う機能を有している。
【0036】
また、ネットワーク3は、上記クライアント端末1と印刷装置2とを通信接続するネットワークであり、例えば、LANケーブル等により実現される。
【0037】
また、図2は、図1に示したクライアント端末1の詳細な構成を示す図であり、図3は、図1に示した印刷装置2の詳細な構成を示す図である。
【0038】
図2において、このクライアント端末1は、例えば、筐体内部に、制御部11と、表示処理部12と、操作処理部13と、記憶媒体読取り/書込み部14と、作業メモリ部15と、記憶装置(HDD)16と、通信インタフェース部17とを具え、筐体外部に、ディスプレイ1−1と、キーボード1−2と、マウス1−3とを具えて構成される。
【0039】
ここで、制御部11は、このクライアント端末における各種処理を制御する。特に、本実施例では、ユーザにより印刷装置2での印刷をする為に上述のプリンタドライバを起動する所定の操作が行われた場合に、そのプリンタドライバを立ち上げ、そのソフトの処理動作を制御する。即ち、ユーザが印刷設定をする為の所定のUI画面(図6乃至図10参照)をディスプレイ1−1上に表示すると共に、その表示したUI画面におけるユーザの入力設定を示す印刷設定情報を付加した印刷ジョブを生成して印刷装置2へ出力する制御を行う。
【0040】
特に、本実施例では、上記UI画面としてユーザ情報を用いた印刷を指示する印刷設定を行う為の印刷設定画面1002(図7参照)、セキュリティプリント設定画面1003(図8参照)、サンプルプリント設定画面1004(図9参照)、印刷設定画面1005(図10参照)を表示する。
【0041】
表示処理部12は、制御部11の制御の下でディスプレイ1−1への各種情報の表示処理を行う。特に、本実施例では、上記プリンタドライバにおける印刷設定のUI画面(図6乃至図10参照)の表示処理を行う。
【0042】
操作処理部13は、制御部11の制御の下でキーボード1−2或いはマウス1−3からのユーザ操作に応じた入力信号の入力処理を行う。特に、本実施例では、ディスプレイ1−1に表示された印刷設定のUI画面(図6乃至図10参照)におけるユーザの設定指定の入力処理を行う。
【0043】
記憶媒体読取り/書込み部14は、DVDや、CD−ROMや、フロッピー(登録商標)ディスク等の各種記憶媒体に記憶されているデータを読取ったり、或いはそれら各記憶媒体にデータを書き込む。
【0044】
作業メモリ部15は、ワークメモリであり、作業中のデータを一時記憶する。そして、本実施例では、この作業メモリ部15が一時保存領域15−1を有する。この一時保存領域15−1とは、プリンタドライバのUI画面(後述の図6乃至図10参照)でユーザにより設定された各種設定情報を一時的に記憶する。尚、この領域のデータは、印刷の都度初期化される。
【0045】
記憶装置16は、このクライアント端末1における各種処理プログラムや設定情報やユーザが記憶保持を希望する印刷データ等のデータを記憶保持するハードディスク(HDD)や大型のメモリである。尚、本実施例では、この記憶装置16がユーザ保存領域16−2及びデバイス保存領域16−3を有する。ここで、ユーザ保存領域16−2は、プリンタドライバのUI画面(後述の図8乃至図10参照)でユーザにより設定されたユーザ情報(ユーザIDや、暗証番号や、通知先メールアドレス)を保存する。尚、この領域に格納されたユーザ情報は、上述の一時保存領域15−1のように印刷の都度初期化されることはない。また、格納されるユーザ情報の一例としては、後述の図11に示すようなユーザ情報が格納される。この図11の例では、ユーザ情報を設定する処理種別(或いは設定画面)毎にユーザ情報を関連付けて記憶している。
【0046】
通信インタフェース部17は、ネットワーク3を介して印刷装置2との印刷ジョブやその印刷ジョブに係わる印刷進捗状況等の情報のやり取りを行うインタフェースである。
【0047】
ディスプレイ1−1は、各種情報を表示する表示部であり、ユーザとのインタフェースを採る。特に、本実施例では、上述のプリンタドライバに従って所定の印刷設定UI画面(図6乃至図10参照)を表示する。
【0048】
キーボード1−2及びマウス1−3は、ユーザの操作を受け付ける操作部であり、ユーザの操作入力信号を入力するユーザインタフェースを採る。特に、本実施例では、上述のディスプレイ1−1に表示した印刷設定UI画面(図6乃至図10参照)上でのユーザ指定を入力する為に用いられる。
【0049】
即ち、このクライアント端末1は、ユーザの指示に応じて、ワープロソフト等で作成された文書データ或いは描画ソフト等で作成された画像データや、記憶媒体読取り/書込み部14で読取ったデータや、図示しない通信インタフェース部を介してインターネット等のネットワークから受信したデータ等の印刷を印刷装置2に指示する。尚、図2では特に示していないが、スキャナ等で入力したデータも印刷可能であるものとする。
【0050】
図3において、この印刷装置2は、印刷処理制御部21と、通信インタフェース部22と、メモリ部23と、記憶装置(HDD)24と、印刷機構部25と、表示・操作パネル部26とを具えて構成される。
【0051】
ここで、印刷処理制御部21は、この印刷装置における印刷処理を制御する制御部である。特に、本実施例では、後述の通信インタフェース部22を介して上述のクライアント端末1から受信した印刷ジョブAに付加されている設定情報を解析し、その設定情報に指定されているユーザ情報[課金管理用のユーザ識別子や、認証用のユーザ識別子若しくはパスワードや、文書保存/再出力機能におけるユーザ識別子若しくはパスワードや、セキュリティープリント機能におけるユーザ識別子若しくはパスワードや、バナー出力におけるプリント出力用のユーザ識別子や、ステータス通知用の通知先情報或いはメールアドレス等)に基づきユーザ情報を用いた印刷処理を行う機能を有している。
【0052】
尚、ここ言うユーザ情報を用いた印刷処理としては、ユーザ情報に基づきユーザ毎に出力枚数などを蓄積管理する課金管理処理や、ユーザ情報に基づきプリント出力またはプリント出力のうちのカラー出力を許可するユーザであるかどうかを認証して印刷制御する処理や、ユーザ情報に基づきプリントデータをプリントせずに保持しておき、表示・操作パネル26から入力されたユーザ情報で認証がとれた場合にはじめて印刷を開始することによりプリント出力の機密性を保持するセキュリティープリント処理や、ユーザ情報に基づきプリンタ出力における各処理ステータス(出力完了ステータスや、用紙切れ、紙詰まり等のエラー発生時におけるエラーステータス)をユーザに通知するメール通知処理(ステータス管理処理とも言う。)などがある。
【0053】
通信インタフェース部22は、ネットワーク3を介してクライアント端末1とのデータのやり取りを行うインタフェース部である。
【0054】
メモリ部23は、通信インタフェース部22で受信した印刷データ等を一時記憶したり、ビットマップに展開した印刷データを記憶するワークメモリである。
【0055】
記憶装置24は、この印刷装置における各種処理プログラムや設定情報等を記憶保持する。
【0056】
印刷機構部25は、手差し給紙トレイや複数の自動給紙トレイ(1〜N)(N:任意の整数)を具え、それら給紙トレイにセットされている用紙(所定のフォーマットが印字されている用紙や、OHPフィルム、ハガキ、カラー用紙、再生紙、光沢紙、普通紙など)に印刷データに基づく画像の印字を行って図示しない出力トレイに出力用紙を排出する一連の印刷工程を行う機構部である。また、ホッチキス止めやパンチング等の後処理も行う。
【0057】
表示・操作パネル部26は、タッチパネル等であり、各種情報を表示したり、ユーザの指示操作を入力するユーザインタフェース部である。特に、本実施例では、ユーザ情報を入力する際に用いられる。例えば、ユーザがセキュリティープリントやサンプルプリント等の印刷を指定した場合に、ユーザIDをもとに出力文書を選択したり、暗証番号を入力してプリント開始を指示する場合に用いられる。
【0058】
次に、上記構成による本発明の処理動作について図4乃至図10を参照して説明する。
【0059】
即ち、ユーザ情報を用いた印刷を指示するユーザの煩わしさを軽減することができるクライアント端末1におけるユーザ情報管理動作について説明する。
【0060】
(1)最初に、ユーザ情報を用いた印刷設定する場合として、ユーザがセキュリティープリント設定をする場合を例にして説明する。
【0061】
尚、ここで言うセキュリティープリントとは、プリント出力の機密性を保持するため、ユーザがクライアント端末1で出力指定時にユーザ識別情報(ID)および暗証番号(或いはパスワード等)を設定してセキュリティープリント設定をして印刷指示を行い、その後、ユーザが印刷装置2まで出向いてその印刷装置2の表示・操作パネル26で暗証番号を入力して認証がとれた後ではじめてプリントが開始されるものである。
【0062】
まず、ユーザが、クライアント端末1の所定のワープロソフトで作成した文書を印刷する場合にそのワープロソフトでディスプレイ1−1に表示されるUI画面の所定の印刷指示項目をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1に基づきディスプレイ1−1に図6に示すような印刷画面1001を表示する。
【0063】
その後、ユーザが、この印刷設定画面1001に具わる「プロパティ」ボタン1001−1をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択押下することにより、ディスプレイ1−1に図7に示す印刷設定画面1002を切り替え表示する。
【0064】
この例では、ユーザはセキュリティープリントを行う場合であるので、ユーザが印刷設定画面1002に具わるプリント種類設定項目1002−1にて選択肢「セキュリティ」をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択指定する(ステップS101)。
【0065】
すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1が現在ユーザ保存領域に格納されるユーザ情報の読み出し処理を行う(ステップS102)。
【0066】
この時、ユーザ保存領域にユーザ情報があれば(ステップS103YES)、読み出したユーザ情報をユーザ情報の初期値として表示するセキュリティプルプリント設定画面1003を表示する(ステップS104)。尚、図8の例では、ユーザ保存領域(図11参照)にセキュリティプルプリント設定用のユーザ情報として「ユーザID:fuji」が保存されると共に、「暗証番号:0123」が保存されていた場合の表示例(A)を示している。この表示例では、セキュリティ保護の観点から「暗証番号:****」と表示したが、入力の際には、「暗証番号:0123」のように保存された情報を表示してもよい。
【0067】
尚、その後、クライアント端末1では、ユーザがそのセキュリティプリント設定画面1003で新たなユーザID及び暗証番号を設定するか否かを監視し、ここで、ユーザが新たなユーザID及び暗証番号の設定を行った場合(ステップS105YES)、その設定されたユーザID及び暗証番号をユーザ保存領域に上書き保存する(ステップS106)。即ち、この場合、上記ステップS104で表示されたユーザ情報の初期値で特定されるユーザとは別のユーザが印刷指示する場合などが考えられ、例えば、その別のユーザが自己のユーザ情報として、新たに「ユーザID:xerox」及び「暗証番号:9876」を設定した場合、プリンタドライバ16−1は、現在ユーザ保存領域に保存されている「ユーザID:fuji」に替えて「ユーザID:xerox」を保存し、また、現在ユーザ保存領域に保存されている「暗証番号:0123」に替えて「暗証番号:9876」を保存する。
【0068】
また、上述のステップS102の読み出し処理で、現在ユーザ保存領域にユーザ情報が保存されていなければ(ステップS103NO)、プリンタドライバ16−1は、プリンタドライバにあらかじめ規定されているデフォルト値をセキュリティプルプリント設定画面1003に表示する(ステップS107)。
【0069】
尚、その後、クライアント端末1では、上述のステップS105に移行して以下同様の処理を行う。
【0070】
このような処理によれば、連続して印刷設定するユーザにとっては、一度設定したセキュリティープリント設定のユーザ情報(「ユーザID」及び「暗証番号」)が次の指定時にも有効となり、再び同じユーザ情報(「ユーザID」及び「暗証番号」)を設定する必要がないので、ユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0071】
(2)次に、ユーザ情報を用いた印刷設定する場合として、ユーザがサンプルプリント設定をする場合を例にして説明する。尚、ここで言うサンプルプリントとは、ユーザがクライアント端末1で出力指定時にユーザ識別情報(ID)を設定してサンプルプリント設定をして印刷指示を行うと、印刷装置2で複数部数のプリントのうち1部のみを試しに出力し、ユーザが印刷装置2まで出向いて出力されたプリントを確認した後、その印刷装置2の表示・操作パネル26で所定の操作を行いプリントを開始することにより残りのプリントを出力するものである。
【0072】
まず、ユーザが、クライアント端末1の所定のワープロソフトで作成した文書を印刷する場合にそのワープロソフトでディスプレイ1−1に表示されるUI画面の所定の印刷指示項目をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1に基づきディスプレイ1−1に図6に示すような印刷画面1001を表示する。
【0073】
その後、ユーザが、この印刷設定画面1001に具わる「プロパティ」ボタン1001−1をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択押下することにより、ディスプレイ1−1に図7に示す印刷設定画面1002を切り替え表示する。
【0074】
この例では、ユーザはサンプルプリントを行う場合であるので、ユーザが印刷設定画面1002に具わるプリント種類設定項目1002−1にて選択肢「サンプルプリント」をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択指定する(ステップS101)。
【0075】
すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1が現在ユーザ保存領域に格納されるユーザ情報の読み出し処理を行う(ステップS102)。
【0076】
この時、ユーザ保存領域にユーザ情報があれば(ステップS103YES)、読み出したユーザ情報をユーザ情報の初期値として表示するサンプルプリント設定画面1004を表示する(ステップS104)。尚、図9の例では、ユーザ保存領域にサンプルプリント設定用のユーザ情報として「ユーザID:fuji」が保存されていた場合の表示例(B)を示している。
【0077】
尚、その後、クライアント端末1では、ユーザがそのサンプルプリント設定画面1004で新たなユーザIDを設定するか否かを監視し、ここで、ユーザが新たなユーザIDの設定を行った場合(ステップS105YES)、その設定されたユーザIDをユーザ保存領域に上書き保存する(ステップS106)。即ち、この場合、上記ステップS104で表示されたユーザ情報の初期値で特定されるユーザとは別のユーザが印刷指示する場合などが考えられ、例えば、その別のユーザが自己のユーザ情報として、新たに「ユーザID:xerox」を設定した場合、プリンタドライバ16−1は、現在ユーザ保存領域に保存されている「ユーザID:fuji」に替えて「ユーザID:xerox」を保存する。
【0078】
また、上述のステップS102の読み出し処理で、現在ユーザ保存領域にユーザ情報が保存されていなければ(ステップS103NO)、プリンタドライバ16−1は、ユーザ情報の初期値の表示が無いサンプルプリント設定画面1004を表示する(ステップS107)。
【0079】
尚、その後、クライアント端末1では、上述のステップS105に移行して以下同様の処理を行う。
【0080】
このような処理によれば、連続して印刷設定するユーザにとっては、一度設定したサンプルプリント設定のユーザ情報(「ユーザID」)が次の指定時にも有効となり、再び同じユーザ情報(「ユーザID」)を設定する必要がないので、ユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0081】
(3)次に、ユーザ情報を用いた印刷設定する場合として、ユーザがメール通知設定をする場合を例にして説明する。
【0082】
尚、ここで言うメール通知設定とは、ユーザがクライアント端末1で出力指定時に通知先メールアドレスを設定しメール通知設定をして印刷指示を行うことにより、印刷装置2が指定ジョブの出力完了ステータス、またはエラー発生時におけるエラー通知を電子メールにて指定された通知先に通知するものである。
【0083】
まず、ユーザが、クライアント端末1の所定のワープロソフトで作成した文書を印刷する場合にそのワープロソフトでディスプレイ1−1に表示されるUI画面の所定の印刷指示項目をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1に基づきディスプレイ1−1に図6に示すような印刷画面1001を表示する。
【0084】
その後、ユーザが、この印刷設定画面1001に具わる「プロパティ」ボタン1001−1をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択押下することにより、ディスプレイ1−1に図7に示す印刷設定画面1002を切り替え表示する。
【0085】
この例では、ユーザはメール通知を行う場合であるので、ユーザが印刷設定画面1002に具わる詳細設定ボタン1002−2をキーボード1−2或いはマウス1−3等を用いて選択指定する(ステップS101)。
【0086】
すると、クライアント端末1では、プリンタドライバ16−1が現在ユーザ保存領域に格納されるユーザ情報の読み出し処理を行う(ステップS102)。
【0087】
この時、ユーザ保存領域にユーザ情報があれば(ステップS103YES)、読み出したユーザ情報をユーザ情報の初期値として表示する印刷設定画面1005を表示する(ステップS104)。尚、図10の例では、ユーザ保存領域にメール通知設定用のユーザ情報として「メールアドレス:fuji@fujixerox.co.jp」が保存されていた場合の表示例(C)を示している。
【0088】
尚、その後、クライアント端末1では、ユーザがその印刷設定画面1005で新たなメールアドレスを設定するか否かを監視し、ここで、ユーザが新たなメールアドレスの設定を行った場合(ステップS105YES)、その設定されたメールアドレスをユーザ保存領域に上書き保存する(ステップS106)。即ち、この場合、上記ステップS104で表示されたユーザ情報の初期値で特定されるユーザとは別のユーザが印刷指示する場合などが考えられ、例えば、その別のユーザが自己のユーザ情報として、新たに「メールアドレス:fuji@xerox.co.jp」を設定した場合、プリンタドライバ16−1は、現在ユーザ保存領域に保存されている「メールアドレス:fuji@fujixerox.co.jp」に替えて「メールアドレス:fuji@xerox.co.jp」を保存する。
【0089】
また、上述のステップS102の読み出し処理で、現在ユーザ保存領域にユーザ情報が保存されていなければ(ステップS103NO)、プリンタドライバ16−1は、ユーザ情報の初期値の表示が無い印刷設定画面1005を表示する(ステップS107)。
【0090】
尚、その後、クライアント端末1では、上述のステップS105に移行して以下同様の処理を行う。
【0091】
このような処理によれば、連続して印刷設定するユーザにとっては、一度設定したメール通知設定のユーザ情報(「通知先メールアドレス」)が次の指定時にも有効となり、再び同じユーザ情報(「通知先メールアドレス」)を設定する必要がないので、ユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0092】
尚、上記図4乃至図10を用いた実施例では、ユーザ情報を用いた印刷処理として、(1)セキュリティープリント設定処理と、(2)サンプルプリント設定処理と、(3)メール通知設定処理の場合のみ説明したが、これ以外にも、ユーザ情報に基づきユーザ毎に出力枚数などを蓄積管理する課金管理処理や、ユーザ情報に基づきプリント出力またはプリント出力のうちのカラー出力を許可するユーザであるかどうかを認証して印刷制御する処理を行う場合にも図4に示す処理が適用できるものとする。
【0093】
図5は、本発明の各印刷設定方法におけるユーザ情報の保存/読み出しのイメージを示す図である。即ち、本発明は、この図5に示すように、プリンタドライバUIにおいて設定される設定情報のうち、予め決められたユーザ情報の設定情報においては、一時保存領域とは別にユーザ毎に保存されるユーザ保存領域に保存される。また、プリンタドライバUIの表示時に、そのユーザ保存領域に保存されているユーザ情報が読み出されて初期値として表示される。一時保存領域は、印刷の都度初期化される領域であるのに対し、ユーザ保存領域は操作するユーザが同一である限り一度設定した設定値が有効となる。
【0094】
尚、デバイスデフォルト設定方法とユーザデフォルト設定方法によるデータの保存及び読み出しについては従来と同様である。
【0095】
また、ユーザ保存領域に保存するユーザ情報の種類を任意に指定する指定手段を設け、その指定手段により指定されているユーザ情報のみをユーザ保存領域に保存させるようにしても良い。
【0096】
特に、本発明によれば、1台のクライアント端末(印刷指示端末)を不特定多数のユーザが用いるような環境の印刷システムにおいて、ユーザ毎に割り振られた固有のユーザ情報をデフォルトで設定することはできないような状況でも、連続して一人のユーザがクライアント端末を占有できるような場合においては大変有効な手段となる。
【0097】
尚、上記実施例では、印刷指示端末を例にして示したが、これ以外の処理装置にも適用可能である。即ち、本発明は、各種処理設定を行う設定画面において、ユーザ情報を必ずしも使用しなくても済む処理と、ユーザ情報を必ず使用しなければならない処理とが混在するような処理設定を行えるものに適用することで、同じような効果を得ることができる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一度設定したユーザ情報が次の指定時にも有効となり、再び同じユーザ情報を設定する必要がなくなることで、ユーザの煩わしさを解消してユーザの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した印刷システムの一構成例を示す図。
【図2】図1に示したクライアント端末の詳細な構成を示す図。
【図3】図1に示した印刷装置の詳細な構成を示す図。
【図4】本発明に係わる処理動作手順を示すフローチャート。
【図5】各印刷設定方法におけるユーザ情報の保存/読み出しのイメージを示す図。
【図6】印刷画面の一構成例を示す図。
【図7】印刷設定画面の一構成例を示す図。
【図8】セキュリティープリント設定画面の一構成例を示す図。
【図9】サンプルプリント設定画面の一構成例を示す図。
【図10】印刷設定画面の一構成例を示す図。
【図11】ユーザ保存領域に保存されるユーザ情報の一構成例を示す図。
【符号の説明】
100…印刷システム、1…クライアント端末(1),クライアント端末(2)、2…印刷装置、3…ネットワーク、11…制御部、12…表示処理部、13…操作処理部、14…記憶媒体読取り/書込み部、15…作業メモリ部、16…記憶装置(HDD)、16−1…プリンタドライバソフト、17…通信インタフェース部、1−1…ディスプレイ、1−2…キーボード、1−3…マウス、21…印刷処理制御部、21−1…印刷ジョブ解析処理部、22…通信インタフェース部、23…メモリ部、24…記憶装置、25…印刷機構部
Claims (8)
- 印刷時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき印刷装置に印刷を指示する印刷指示端末において、
前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、
前記一時記憶手段の記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶することが可能なユーザ情報記憶手段と、
前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶手段からユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する表示手段と
を具備することを特徴とする印刷指示端末。 - 前記ユーザ情報は、
ユーザ毎に課金管理をする場合に用いられるユーザ情報や、ユーザを認証する場合に用いられるユーザ情報や、文書保存或いは再出力機能を使用する場合に用いられるユーザ情報や、バナー出力時に用いられるユーザ情報や、ステータス通知用に用いられるユーザ情報であることを特徴とする請求項1記載の印刷指示端末。 - 前記ユーザ情報記憶手段に記憶するユーザ情報を任意に指定する指定手段を更に具備し、
前記ユーザ情報記憶手段は、前記指定手段により指定されているユーザ情報を記憶することを特徴とする請求項2記載の印刷指示端末。 - 印刷時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき印刷装置に印刷を指示する印刷指示端末で用いられる処理プログラムであって、
前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶処理する一時記憶処理ステップと、
前記一時記憶処理ステップの記憶処理とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶処理するユーザ情報記憶処理ステップと、
前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶処理ステップにて記憶したユーザ情報を読み出し処理しユーザ情報の初期値として表示処理する表示処理ステップと
を実行することを特徴とする処理プログラム。 - 印刷時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき印刷装置に印刷を指示する印刷指示端末のユーザ情報管理方法であって、
前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶すると共に、該一時記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶し、
前記設定画面を表示する際、前記記憶したユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する
ことを特徴とするユーザ情報管理方法。 - 所定の処理時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置において、
前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、
前記一時記憶手段の記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶手段からユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する表示手段と
を具備することを特徴とする処理装置。 - 所定の処理時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置で用いられる処理プログラムであって、
前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶処理する一時記憶処理ステップと、
前記一時記憶処理ステップの記憶処理とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶処理するユーザ情報記憶処理ステップと、
前記設定画面を表示する際、前記ユーザ情報記憶処理ステップにて記憶したユーザ情報を読み出し処理しユーザ情報の初期値として表示処理する表示処理ステップと
を実行することを特徴とする処理プログラム。 - 所定の処理時に各種設定情報を設定する設定画面を表示し、該設定画面で設定された設定情報に基づき所定の処理を行う処理装置のユーザ情報管理方法であって、
前記設定画面で設定された設定情報を一時的に記憶すると共に、該一時記憶とは別に、前記設定画面で設定されたユーザ固有のユーザ情報を記憶し、
前記設定画面を表示する際、前記記憶したユーザ情報を読み出しユーザ情報の初期値として表示する
ことを特徴とするユーザ情報管理方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006260379A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Seiko Epson Corp | 印刷設定システム、クライアント、印刷設定プログラム |
JP2008265081A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Murata Mach Ltd | 画像形成装置および画像形成制御装置 |
JP2008305298A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Canon Inc | 情報処理装置、印刷設定方法、記憶媒体、プログラム |
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2003
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