JP2005010064A - ボルトゲージ - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできるボルトゲージを提供する。
【解決手段】ボルト3の軸部3bに取り付けられてボルト3の歪みに対応する光信号を生じるセンサ部5と、センサ部5からの光信号に基づいて歪みを演算する演算部9と、センサ部5から演算部9に光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部7と、センサ部5を取り付けるボルト3の頭部3aの面から突出した状態で、このセンサ部5を取り付けるボルト3の頭部3aに形成された穴11に対応する位置に取り付けられ、伝送部7を形成する光ファイバが挿通される保護管13とを備えた構成とする。このような構成とすれば、保護管により光ファイバが破損しにくくなるため、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボルトに働く歪や軸力などを測定するボルトゲージに係り、特に、光ファイバ式の歪ゲージを利用したボルトゲージに関する。
【0002】
【従来の技術】
ボルトに働く歪や軸力を測定する方法としては、超音波探触法と歪ゲージを使用する方法とがある。超音波探触法は、ボルトの頭部に探触子を設置し、このボルトの底部分つまり軸部の端面側部分からの超音波の反射時間により、ボルトの軸方向の長さの変化を測定し、軸力に換算するものである。この方法は、ボルトの表面の加工精度が測定結果に影響するといったことから取り扱いに注意が必要であり、また、測定装置本体が比較的高価なため、常時ボルトに取り付けて軸力などの測定を行う場合や、複数のボルトの軸力の測定を行う場合などには不向きである。
【0003】
一方、歪ゲージは、ボルトの軸部の外面に歪ゲージのセンサ部を接着剤などで貼り付けるか、または、ボルトに頭部から軸部にかけて軸方向に形成した穴に歪ゲージのセンサ部を挿入して接着剤などで固定し、センサ部で検出した電気抵抗の変化より歪を測定するものである(特許文献1)。特許文献1には、センサ部に加え増幅器や表示部などを一体に形成してボルトに取り付ける構成が提案されているが、このような一体構成では、使用できるボルトの大きさに制限があり、また、1つのセンサ部に対して一つの増幅器や表示部などが必要となるためコストの面からも不利である。
【0004】
このため、電気抵抗式の歪ゲージとしては、一般に、増幅器や表示部とセンサ部とを別個に構成し配線などで電気的に接続するものが用いられている。しかし、このような電気抵抗式の歪ゲージでは、1つの増幅器や表示部を複数のセンサ部に付け替えて用いることができるためコストの面で有利である反面、増幅器を電気的に接続する度にバランス調整が必要であるため、一度、増幅器とセンサ部との電気的接続を外してしまうと、ボルトの緩みによる軸力の低下などを正確に測定するのが困難である。さらに、電気抵抗式の歪ゲージでは、構成に関係なく、微小な電気抵抗の変化を測定する必要があるため、電磁ノイズの影響を受け易いという問題がある。
【0005】
そこで、バランス調整が不要か、または容易であり、また、電磁ノイズの影響を受けない歪ゲージとして、光ファイバ式の歪ゲージが提案されている(特許文献2及び3)。特許文献2では、グラウンドアンカーの表面に光ファイバ式の歪ゲージを貼り付けて、このグラウンドアンカーに加わる軸力を測定することが提案されているが、この方法は、ボルトに働く歪やボルトの軸力の測定にも適用することが可能である。そして、特許文献3では、ボルトに頭部から軸部にかけて穴を形成し、この穴に光ファイバ式の歪ゲージのセンサ部を挿入し、エポキシ系の接着剤などをこの穴に流し込むことで、ボルトにセンサ部を接着し固定するボルトゲージが提案されている。また、これらの光ファイバ式の歪ゲージでは、センサ部からの光信号に基づいて歪みの値を演算する演算部とセンサ部との間には、光信号を伝送するため、光ファイバで形成される伝送部が連結されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−118637号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−81061号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献3】
米国特許第5,945,665号明細書(第2−3欄、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような光ファイバ式の歪ゲージを利用したボルトゲージを取り付けたボルトでは、光ファイバが折れ易いことから、ボルトを取り扱う場合、例えばボルトの締結作業などを行う場合、伝送部の光ファイバを折って破損させないように細心の注意を払う必要が生じる。このため、光ファイバ式の歪ゲージを利用したボルトゲージを取り付けたボルトは、取り扱いが難しいという問題がある。
【0008】
本発明の課題は、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のボルトゲージは、ボルトの軸部に取り付けられてボルトの歪みに対応する光信号を生じるセンサ部と、このセンサ部からの光信号に基づいて歪みを演算する演算部と、センサ部から演算部に光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部と、センサ部を取り付けるボルトの頭部の面から突出した状態で、このセンサ部を取り付けるボルトの頭部に形成された穴に対応する位置に取り付けられ、伝送部を形成する光ファイバが挿通される保護管とを備えた構成とすることにより上記課題を解決する。
【0010】
ボルトゲージを取り付けたボルトを取り扱う際に、伝送部の光ファイバが折れて破損しやすいのは、光ファイバがボルトに固定された部分と固定されていない部分との境界部である。したがって、このような構成とすることにより、光ファイバがボルトに固定された部分と固定されていない部分との境界部となる光ファイバの部分が保護管によって覆われ保護された状態となり、伝送部を形成する光ファイバが破損し難くなる。すなわち、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできる。
【0011】
さらに、保護管が可撓性を有する管で形成された構成とすれば、光ファイバがより破損し難くなるので好ましい。
【0012】
また、保護管は、一方の端部がセンサ部を取り付けたボルトの頭部の面に当接した状態で設けられ、この保護管の当接した端部と、センサ部を取り付けたボルトの頭部の少なくとも一部分とを覆い、センサ部を取り付けたボルトに保護管を固定する固定部材を備えた構成とする。このような構成とすれば、比較的小さなボルトにも保護管を取り付けることが可能となり、比較的小さなボルトにおいても、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできる。
【0013】
ここで、ボルトの頭部から軸部にかけて形成された穴内にセンサ部を接着剤で固定するときに、接着剤中に形成された気泡を除去するために真空引きを行う。ところが、このようなボルトの頭部の面に当接した保護管と固定部材とを備えた構成とした場合、固定部材とボルトの頭部の面などとの間に空間があると、真空引きの際に、この空間内に接着剤が溜まってしまう。これにより、ボルトに形成された穴内が十分に接着剤で満たされずセンサ部の接着不良が生じ、ボルトゲージの測定精度が低下してしまう場合がある。
【0014】
これに対して、保護管のセンサ部を取り付けたボルトの頭部の面に当接した端部には、この端部の面側から管壁を切り欠いた切り欠き部が形成されている構成とすれば、真空引きを行った際、固定部材とボルトの頭部の面などとの間の空間内に接着剤が溜まらず、ボルトに形成された穴内が十分に接着剤で満たされるため、ボルトゲージの測定精度の低下を抑制できる。
【0015】
また、センサ部としてボルトの異なる位置に取り付けられる複数のセンサ部を有する構成とすれば、ボルトに働く歪みや軸力の分布の測定や、測定した歪みや軸力の温度補償などが行えるので好ましい。
【0016】
さらに、センサ部を取り付けたボルトの頭部に取り付けられ、このボルトの頭部の面との間に空間を形成するカバーを備え、保護管は、このカバーに、このカバーから突出した状態で取り付けられており、このカバーの内面には、このカバーの歪みに対応する光信号を生じる補正用のセンサ部が取り付けられ、演算部は、この補正用のセンサ部からの光信号に応じて、ボルトの軸部に取り付けられるセンサ部からの光信号に基づいて演算した値の補正を行う構成とする。ボルトの歪みの影響を受けにくいカバーに取り付けた補正用のセンサ部からの光信号から演算した値は、カバーの熱変形、つまり温度の影響による歪みを示すものである。このため、この補正用のセンサ部からの光信号に応じて、ボルトの軸部に取り付けられたセンサ部からの光信号から演算した値の補正を行うことで、このボルトの軸力が加わる部分に取り付けられるセンサ部で検出した値の温度補償を行うことができる。
【0017】
また、伝送部は、光ファイバ同士の光学的接続を行う接続部材を有し、この接続部材で分断可能である構成とすれば、ボルトを取り扱うときは、接続部材によって伝送部を分断し、ボルトから出ている伝送部の光ファイバをできるだけ短くすることができる。このため、伝送部を形成する光ファイバがさらに破損し難くなることから、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いをさらに容易にできる。
【0018】
さらに、本発明のボルトゲージは、ボルトの軸部に取り付けられてボルトの歪みに対応する光信号を生じるセンサ部と、このセンサ部からの光信号に基づいて歪みを演算する演算部と、センサ部から演算部に光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部と、この伝送部に設けられて光ファイバ同士の光学的接続を行う接続部材とを備え、伝送部は、接続部材により分断可能であり、接続部材のうち、センサ部に連続する側の伝送部に設けられた接続部材が、センサ部が取り付けられたボルトの頭部に取り付けられている構成とすることにより上記課題を解決する。
【0019】
また、本発明のボルトゲージは、ボルトの軸部に取り付けられてボルトの歪みに対応する光信号を生じるセンサ部と、このセンサ部からの光信号に基づいて歪みを演算する演算部と、センサ部から演算部に光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部と、この伝送部を分断し、この分断した伝送部の対向する光ファイバの端部に各々設けられた第1及び第2のレンズと、センサ部が取り付けられたボルトの頭部に取り付けられ、このボルトの頭部の面との間に空間を形成するカバーとを備え、第1のレンズは、センサ部に連なる側の伝送部の部分の端部に設けられ、センサ部が取り付けられたボルトの頭部に取り付けられており、第2のレンズは、演算部に接続される側の伝送部の部分の端部に設けられており、カバーは、このカバー内に形成された空間内で、第1のレンズに対向させた状態に第2のレンズを支持する構成とすることにより上記課題を解決する。このとき、第1のレンズ及び第2のレンズが、共に、コリメータレンズまたはフレネルレンズである構成とする。
【0020】
これらのような構成とすれば、伝送部を接続部材やレンズの部分で分断した状態では、ボルトからは光ファイバが出ていない状態となる。このため、ボルトの取り扱うとき、伝送部を形成する光ファイバの破損はほとんど生じることがなくなるため、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを一層容易にできる。
【0021】
さらに、カバーに、カバーから突出した状態で取り付けられ、伝送部を形成する光ファイバが挿通される保護管を備えた構成とすれば、分断された伝送部を第1のレンズ及び第2のレンズにより光学的に接続した後も、演算部とボルトとの間の伝送部を形成する光ファイバを破損し難くできる。
【0022】
ところで、ボルトの頭部から軸部にかけて形成した穴にセンサ部を取り付ける場合、穴に接着剤を流し込み、センサ部をボルトに形成した穴内に埋め込んだ状態とする。このとき、センサ部の大きさとボルトに形成した穴の大きさの関係によっては、使用する接着剤の量の増加することによって、気泡が混入し易くなり、混入した気泡によってセンサ部の接着不良が生じる場合がある。センサ部の接着不良が生じると、ボルトに生じた歪みがセンサ部に正確に伝わり難くなり、ボルトゲージの測定精度が低下してしまう。そこで、接着剤の量をできるだけ少なくするため、ボルトに形成する穴の径をできるだけ小さくし、センサ部や伝送部と穴の内面との隙間をできるだ小さくすることが考えられる。しかし、光ファイバ式の歪ゲージに用いられるセンサ部と同等の小さな径の穴をボルトに形成することは難しい。このため、光ファイバ式の歪ゲージを用いたボルトゲージでは、測定精度の低下が問題となっている。
【0023】
これに対して、本発明のボルトゲージは、ボルトの軸部に取り付けられてボルトの歪みに対応する光信号を生じるセンサ部と、このセンサ部からの光信号に基づいて歪みを演算する演算部と、センサ部から演算部に光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部と、センサ部及びこのセンサ部に連なる伝送部の一部分が固定され、センサ部が取り付けられるボルトに軸方向に沿って形成された穴に挿入可能な柱状部材とを備えた構成とする。
【0024】
このような構成とすることにより、センサ部とこのセンサ部に連なる伝送部とが固定されている柱状部材の径を調整して、ボルトに軸方向に沿って形成された穴の内面と柱状部材の面との間の隙間を制御することにより、接着剤の量をできるだけ少なくすることができる。したがって、接着不良が生じ難くなり、ボルトゲージの測定精度を向上できる。
【0025】
また、センサ部及びこのセンサ部に連なる伝送部の部分は、柱状部材中に埋め込まれた構成とする。さらに、柱状部材は延在方向に分割された柱状部材片により形成されており、この柱状部材片間にセンサ部及びこのセンサ部に連なる伝送部の部分が挟み込まれる構成とする。また、センサ部及びこのセンサ部に連なる伝送部の部分は、柱状部材の表面に貼り付けられている構成とする。さらに、センサ部に連なる伝送部の部分が、柱状部材のボルトの穴へ挿入する側の端部で折り返した状態で柱状部材の表面に貼り付けられている構成とする。また、センサ部に連なる伝送部の部分が、柱状部材の周面に巻き付けられた構成とする。
【0026】
また、柱状部材のセンサ部が取り付けられるボルトの頭部側の端面に、柱状部材のセンサ部が取り付けられるボルトの頭部側の端面から突出した状態で取り付けられ、伝送部を形成する光ファイバが挿通される保護管を備えた構成とする。
【0027】
さらに、上記のいずれかに記載のボルトゲージを備えたボルトとすれば、ボルトゲージを備えたボルトの取り扱いを容易にできる。また、ボルトの歪みや軸力などの測定精度を向上できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を適用してなるボルトゲージの第1の実施形態について図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴にセンサ部を埋設した状態を示すボルトの断面図である。図2は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、ボルトの軸部表面にセンサ部を貼り付けた状態を示すボルトの側面図である。
【0029】
本実施形態のボルトゲージ1は、図1及び図2に示すように、光ファイバ式の歪ゲージであり、ボルトゲージ1を取り付けたボルト3の軸部の歪みに対応する光信号を生成するセンサ部5、センサ部5からの光信号を伝送する光ファイバで形成された伝送部7、そして、伝送部7のセンサ部5側と反対側の端部が接続される外部装置9などで構成されている。光ファイバ式の歪ゲージとしては、例えばファイバ・ブラッグ・グレーティング(以下FBGと略称する)センサなど様々な種類のものを使用できる。ここでは、FBGセンサの場合を例として説明する。FBGセンサのセンサ部5は、光ファイバに所定の間隔で複数のスリットまたは傷を形成したものであり、ボルト3の軸部の歪みに応じてセンサ部5に歪みが生じたとき、センサ部5に形成されている複数のスリットまたは傷の間隔が変化するように設置される。
【0030】
センサ部5の設置方法としては、図1に示すように、ボルト3内にセンサ部5を埋め込む方法や、図2に示すように、ボルト3の表面にセンサ部5を貼り付ける方法などがある。ボルト3中にセンサ部5を埋め込む方法では、図1に示すように、ボルト3に頭部3aの頂面から軸部3bの端面に向けて穴11を穿設する。そして、センサ部5を軸部3bの歪みを生じる位置つまり軸力を受ける位置に位置させた状態で、センサ部5を穴11中に接着剤で埋設する。
【0031】
このとき、ボルト3の頭部3a側の穴11の開口部には、伝送部7となる光ファイバが挿通された保護管13が設置される。保護管13は、一部分がボルト3に形成された穴11内に挿入された状態で、残りの部分は、ボルト3の頭部3aの頂面から突出した状態となっており、保護管13の穴11内に挿入された部分が、必要に応じ接着剤などを用いることで、穴11に固定されている。保護管13は、可撓性を有する管、例えばテフロン(登録商標)製の管、その他の合成樹脂製の管、または、金属製のフレキシブル管などで形成されている。このように、保護管13は、光ファイバの折れによる破損を防ぐうえで、可撓性を有し、適度な力をかけると曲がる管であることが望ましい。
【0032】
ボルト3に形成された穴11内には、ボルトゲージ1のセンサ部5などが、ボルト3の頭部3a側から挿入された後、接着剤が入れられる。このとき、穴11の内面と硬化した接着剤との間にできるだけ隙間が生じないようにする必要がある。穴11の内面と硬化した接着剤との間の隙間は、気泡などにより形成される。このため、接着剤を穴11に入れた後、真空引きを行うことにより、気泡の除去を行う。真空引きを行うとき、保護管13のボルト3から突出した側の端部開口から穴11内に入れた接着剤が出てくるのを防ぐため、保護管13のボルト3から突出した側の端部開口を樹脂や接着剤などで塞いでおく。
【0033】
なお、ボルトに形成する穴11は、ボルトの長さや大きさ、穴11の径、穴11を埋めるために用いる接着剤の粘性などに応じ、貫通穴として形成することもできるし、底を有する有底穴として形成することもできる。また、穴11を埋める接着剤や保護管13の開口を塞ぐ接着剤には、例えばエポキシ、シアノアクリレート、ポリエステル、フェノール、ポリイミド、ポリウレタン、合成ゴムなどが使用でき、常温硬化または加熱硬化させる。接着剤は、少なくともセンサ部5を覆う量を穴11に注入し、少なくともセンサ部5ができるだけ完全に硬化した接着剤中に埋まった状態となるようにする。
【0034】
一方、ボルト3の表面にセンサ部5を貼り付ける方法では、図2に示すように、ボルト3の軸部3bのねじが切られていない部分にセンサ部5を接着剤などを用いて貼り付け、さらに、センサ部5を覆うように保護シート15を貼り付ける。ボルト3の頭部3aの鍔状に張り出した部分のセンサ部5を貼り付ける位置に対応する位置には、ボルト3の頭部3aの鍔状に張り出した部分の面間にかけて貫通穴17を穿設している。そして、この貫通穴17に、センサ部5に連なる伝送部7を形成する光ファイバを挿通させる。このとき、ボルト3の頭部3aの頂面側に位置する貫通穴17の開口部分には、伝送部7を形成する光ファイバが挿通された保護管13が設置される。保護管13は、一部分がボルト3の頭部3aに形成された貫通穴17内に挿入された状態で、残りの部分は、ボルト3の頭部3aの頂面から突出した状態となっており、保護管13の貫通穴17内に挿入された部分が、必要に応じ接着剤などを用いることで、貫通穴17に固定されている。
【0035】
いずれの構成においても、センサ部5に連なる伝送部7のセンサ部5が設けられた側と反対側の端部は、外部装置9に接続される。歪みアンプである外部装置9は、例えば、センサ部5に伝送される光の光源、センサ部5からの光信号の波長の変化、つまりセンサ部5で反射してきた光の波長の変化に応じて歪みの値を演算する演算部、演算した値などを記録する記録部、演算した値つまり測定した値を表示する表示部などを含んでいる。なお、レーザ光源といった光源は、外部装置9に設けるだけでなく、ボルト3内に設置することもできる。光源をボルト3内に設置すれば、外部装置9を小型化できる。
【0036】
ボルト3を取り扱う場合、例えばボルト3の締結作業を行う場合、伝送部7を形成している光ファイバが折れて破損し易いのは、伝送部7を形成する光ファイバがボルトに固定された部分と固定されていない部分との境界部、つまり伝送部7を形成している光ファイバがボルト3に形成された穴11または貫通穴17から出てくる部分である。
【0037】
これに対して本実施形態のボルトゲージ1では、伝送部7を形成する光ファイバが、ボルト3の頭部3aの頂面から突出した状態で取り付けられた保護管13に挿通された状態となっている。したがって、例えば、ボルト3を取り扱う際に伝送部7が引っ張られたような状態になっても、保護管13により、伝送部7となる光ファイバが無理に折れ曲がり難くなるため、光ファイバが破損し難くなる。また、保護管13により、ボルトを締結するための工具などが直接光ファイバに当たり難くなることなどからも、光ファイバが破損し難くなる。このように、保護管13により、光ファイバが破損し難くなることから、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできる。
【0038】
さらに、ボルトゲージ1は、光ファイバ式の歪みゲージを利用しているので、電磁ノイズの影響を受けず、また、ボルトに発生する軸力を常時測定できる。
【0039】
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用してなるボルトゲージの第2の実施形態について図3を参照して説明する。図3は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴にセンサ部を埋設した状態を示すボルトの断面図である。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一の構成などには同じ符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と相違する構成や特徴部などについて説明する。
【0040】
本実施形態のボルトゲージが、第1の実施形態と相違する点は、保護管の一部がボルトの頭部から軸部に形成した穴に挿入された状態になっておらず、保護管をボルトの頭部頂面に当接させた状態で、固定部材により保護管をボルトの頭部に固定したことにある。これは、本実施形態のボルトゲージが、第1の実施形態を適用するボルトに比べて小さなボルト、例えば電気抵抗式の歪ゲージでは歪みや軸力の測定が不可能なM1〜M6といった大きさの細径のボルトに適用するものである。このような細径のボルトでは、保護管を挿入できるような径の穴を形成することができない。
【0041】
すなわち、本実施形態のボルトゲージ17では、保護管19の一方の端面をボルト3の頭部3aの頂面に当接させた状態で保護管19が設置されている。保護管19は、第1の実施形態の保護管と同様の材料で形成された可撓性を有する管であり、ボルト3の頭部3aの頂面に位置する穴11の開口に連通させて設置されている。保護管19は、保護管19のボルト3の頭部3aの頂面に当接させた側の端部からボルト3の頭部3aの側面の一部分にかけてを覆うように貼り付けた固定部材21によってボルト3の頭部3aに固定されている。固定部材21は粘着性または接着性を有する柔軟な樹脂や、粘着剤または接着剤が片面に塗布された柔軟なテープなどである。
【0042】
さらに、本実施形態の保護管19には、ボルト3の頭部3aの頂面に当接する側の端部に、この端部の面側から保護管19の管壁を切り欠いた切り欠き部25が形成されている。
【0043】
センサ部5は、保護管19をボルト3の頭部3aに固定部材21によって固定した後、第1の実施形態と同様に穴11内に接着剤を注入して硬化させることにより、穴11中に接着剤に埋まった状態で固定される。このとき、ボルト3に形成された穴11内に接着剤を注入し、気泡の除去のために真空引きを行うと、固定部材21と、ボルト3の頭部3aの頂面や保護管19などとの間に形成された空間23内に接着剤が侵入し溜まってしまう。これにより、センサ部5が接着剤中に完全に埋まった状態にならない場合がある。しかし、本実施形態では、保護管19に切り欠き部25が形成されていることにより、真空引きを行っても空間23内に接着剤が溜まることはなく、センサ部5が硬化した接着剤中に完全に埋まった状態となる。
【0044】
このように本実施形態のボルトゲージ17では、保護管13を挿入できないような径の穴しか形成できない比較的小さなボルトに対しても、固定部材21により保護管13を設置できる。このため、比較的小さなボルトにおいても、ボルトゲージを取り付けたときの取り扱いを容易にできる。
【0045】
ところで、保護管を挿入できないような径の穴しか形成できない大きさのボルトに対する保護管の設置方法としては、保護管の端面とボルトの頭部の端面とを溶接や接着などにより取り付けることが考えられるが、これらの方法では、保護管をボルトの頭部に確実に固定できない場合があり、また、保護管の設置作業が煩雑になってしまう場合がある。しかし、本実施形態のボルトゲージ17では、固定部材21により、比較的小さなボルトに対しても確実に保護管を固定でき、また、保護管の設置も容易である。
【0046】
さらに、本実施形態のボルトゲージ17では、保護管19に切り欠き部25が形成されているため、真空引きを行っても空間23内に接着剤が溜まることはなく、センサ部5を硬化した接着剤中に確実に埋め込むことができる。もし、センサ部5が、接着剤に完全に埋まっていない場合、ボルト3の歪みがセンサ部5の一部にしか伝達されないことになるため、ボルトゲージの測定精度の低下が生じる。しかし、本実施形態のボルトゲージ17では、センサ部5が接着剤に完全に埋まった状態にでき、ボルト3の歪みがセンサ部5全体に伝達されるため、ボルトゲージの測定精度の低下を抑制することができる。
【0047】
(第3の実施形態)
以下、本発明を適用してなるボルトゲージの第3の実施形態について図4乃至図6を参照して説明する。図4は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴に第1及び第2センサ部を埋設した状態を示すボルトの断面図である。図5は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴に第1センサ部を埋設し、ボルトの軸部表面に第2センサ部を貼り付けた状態を示すボルトの側面図である。図6は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴に第1センサ部を埋設し、ボルトの軸部表面に第2センサ部を貼り付けた状態を示すボルトの側面図である。なお、本実施形態では、第1及び第2の実施形態と同一の構成などには同じ符号を付して説明を省略し、第1及び第2の実施形態と相違する構成や特徴部などについて説明する。
【0048】
本実施形態のボルトゲージが、第1及び第2の実施形態と相違する点は、第1センサ部と第2センサ部との複数のセンサ部を有し、軸力の分布の測定や、測定した値の温度補償を行うことにある。これら第1及び第2センサ部は、1つの光ファイバ上に設けられている場合と、各々別個の光ファイバ上に設けられている場合がある。
【0049】
まず、第1及び第2センサ部が1つの光ファイバ上に設けられている場合について説明する。ボルトゲージ27では、図4に示すように、多点測定用光ファイバを用いており、伝送部7に連なる光ファイバの部分29には、複数箇所、本実施形態では2箇所のセンサ部、すなわち、伝送部7に連なる光ファイバの部分29の端部側から順に第1センサ部5及び第2センサ部31が所定の間隔をおいて形成されている。このような第1センサ部5及び第2センサ部31が形成された光ファイバの部分29は、第1の実施形態における図1に示した構成や第2の実施形態と同様に、ボルト3の頭部3aの頂面から軸部3bにかけて形成した穴11内に挿入され、接着剤で埋設される。さらに、ボルト3の頭部3a頂面の穴11の開口部には、第2センサ部31に連なり伝送部7を形成する光ファイバが挿通された保護管13が設置されている。保護管13は、一部分がボルト3の頭部3aに形成された穴11内に挿入された状態で、残りの部分は、ボルト3の頭部3aの頂面から突出した状態となっており、保護管13の穴11内に挿入された部分が、必要に応じ接着剤などを用いることで、穴11に固定されている。
【0050】
第1センサ部5は、第1及び第2の実施形態と同様に、ボルト3の軸力が加わる部分つまりボルト3の歪みが生じる部分に取り付けられている。一方、第2センサ部31は、ボルト3の軸力が加わる部分つまりボルト3の歪みが生じる部分で、第1センサ部5とは異なる位置に取り付けるか、または、ボルト3の軸力が加わらない部分つまりボルト3の歪みが生じない部分に取り付ける。第2センサ部31をボルト3の軸力が加わる部分に位置させた場合には、異なる位置に取り付けられた第1センサ部5と第2センサ部31で測定した値からボルト3内部の軸力の分布を測定できる。
【0051】
また、第2センサ部31をボルト3の軸力が加わらない部分に位置させた場合、第2センサ部31で測定した値は、温度によって生じたボルト3の熱変形による歪みとなる。このため、第1センサ部5からの光信号に基づいて演算した値を、第2センサ部31からの光信号に基づいて演算した値に応じて補正することで、第1センサ部5で測定した値の温度補償を行うことができる。本実施形態で例示したFBGセンサは、その性質上、ボルトの温度と熱変形による歪みの特性との関係がわかっていれば、熱変形の状態から温度の測定も可能である。なお、センサ部の数は、外部装置9のアンプの性能限界まで増やすことができる。
【0052】
次に、第1及び第2センサ部が各々別個の光ファイバ上に設けられている場合について説明する。ボルトゲージ33では、図5に示すように、1つのセンサ部が形成された複数の光ファイバ、本実施形態では、第1センサ部5が形成された光ファイバ35と、第2センサ部31が形成された光ファイバ37との2本の光ファイバを用いており、各光ファイバ35、37は、第1及び第2センサ部5、31が形成された側の端部と反対側の端部で光スイッチ39に接続されている。光スイッチ39は、伝送部7を介して外部装置9に接続されている。
【0053】
第1センサ部5は、第1の実施形態において図1に示した構成や第2の実施形態と同様に、ボルト3の頭部3aの頂面から軸部3bにかけて形成した穴11内に挿入され、接着剤で埋設されている。第2センサ部31は、第1の実施形態において図2に示した構成と同様に、例えばボルト3の軸部3bのねじが切られていない部分に接着剤などを用いて貼り付けられ、さらに、保護シート15で覆われている。ボルト3の頭部3aの鍔状に張り出した部分の第2センサ部31を貼り付ける位置に対応する位置には、ボルト3に頭部3aの鍔状に張り出した部分の面間にかけて貫通穴17が穿設されている。そして、この貫通穴17に、第2センサ部31に連なる光ファイバ37が挿通される。
【0054】
ここで、ボルト3の頭部3a頂面側の穴11の開口部には、第1センサ部5が形成された光ファイバ35が挿通された保護管13が設置されており、ボルト3の頭部3a頂面側に位置する貫通穴17の開口部には、第2センサ部31が形成された光ファイバ37が挿通された保護管13が設置される。各保護管13は、一部分がボルト3に形成された穴11、17内に挿入された状態で、残りの部分は、ボルト3の頭部3aの頂面から突出した状態となっており、各保護管13の穴11、17内に挿入された部分が、必要に応じ接着剤などを用いることで、穴11、17に固定されている。
【0055】
なお、ボルト3に設置する光ファイバの本数つまりセンサ部の数は、光スイッチ39のチャンネルの限界まで増やせる。図5に示した構成では、ボルト3の軸部3bの表面と軸部3b内の中央部とに、各々、第2センサ部31と第1センサ部5とが配置されいる。これにより、ボルト3に曲げが生じている場合、これら第1及び第2センサ部5、31からの情報により、ボルト3の軸力と曲げの両方を測定できる。また、前述の構成と同様に熱変形による歪の値の補正もできる。
【0056】
また、第1及び第2センサ部が各々別個の光ファイバ上に設けられている場合、図9に示すように、カプラー41を介して伝送部7となる光ファイバを2本の光ファイバ35、37に分岐させた構成のボルトゲージ43などにすることもできる。
【0057】
このような本実施形態のボルトゲージ27、33、43でも、第1及び第2の実施形態と同様に、光ファイバが折れて破損し難くなることから、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできる。さらに、本実施形態のボルトゲージ27、33、43では、複数のセンサ部5、31を有しているため、ボルトの軸力の分布と曲げの測定や、熱変形による歪の値の補正などができる。
【0058】
(第4の実施形態)
以下、本発明を適用してなるボルトゲージの第4の実施形態について図7を参照して説明する。図7は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成をボルトの頭部部分を拡大した状態で示す図であり、ボルトに形成した穴にセンサ部を埋設した状態をボルトとカバーの部分を断面で示す図である。なお、本実施形態では、第1乃至第3の実施形態と同一の構成などには同じ符号を付して説明を省略し、第1乃至第3の実施形態と相違する構成や特徴部などについて説明する。
【0059】
本実施形態のボルトゲージは、第3の実施形態と同様に、第1センサ部と第2センサ部との2つのセンサ部を有し、軸力の分布の測定や、測定した値の温度補償を行うが、ボルトの頭部頂面に一端が閉塞された筒状のカバーを設置し、このカバー内面に第2センサ部を設けた点が第3の実施形態と異なる。すなわち、本実施形態のボルトゲージ45は、図7に示すように、第3の実施形態において図5で示した構成と同様で、伝送部7が、光スイッチ39を介して、図7には図示していない第1センサ部が形成された光ファイバ35と、第2センサ部31が形成された光ファイバ37との2本の光ファイバに分岐されている。
【0060】
ボルト3の頭部3aの頂面には、一端が閉塞された筒状のカバー47が取り付けられている。本実施形態のカバー47は、筒状のカバー47の開口した側のリング状の端面をボルト3の頭部3aの頂面に接着剤で固定する場合を示している。しかし、カバー47は、接着剤でボルト3の頭部3aの頂面に固定するだけでなく、例えば、カバー47の開口した側の端部とボルト3の頭部3aの頂面側とに互いに対応するねじを切って螺合させる方法や、ボルト3の頭部3aの頂面にカバー47の開口した側のリング状の端部に対応する溝を形成し、この溝にカバー47の開口した側のリング状の端部を嵌合させる方法など、様々な方法で取り付けることができる。なお、カバー47は、ボルト3と同じ材料で形成するか、または、温度に対する歪みの特性がわかっている材料を用いて形成する。
【0061】
このようなカバー47の閉塞された端部の壁には、ボルト3の頭部3aの頂面から軸部3bにかけて形成した穴11に対応する位置と、カバー47の側壁寄りの位置との2箇所に、各々、カバー47の閉塞された端部の壁を貫通し、カバー47の閉塞された端部の壁から外側に突出した状態で保護管13が固定されている。ボルト3に形成された穴11に対応する位置の保護管13には、図7には図示していない第1センサ部が形成された光ファイバ35が挿通されている。光ファイバ35は、ボルト3に形成された穴11に挿入され、図7には図示していない第1センサ部は、ボルト3に形成された穴11内に接着剤で埋設されている。カバー47側壁面寄りの位置の保護管13には、第2センサ部31が形成された光ファイバ37が挿通されている。第2センサ部31は、カバー47の側壁内面に接着剤などを用いて貼り付けられ、さらに、保護シート15で覆われている。
【0062】
このようにボルトの歪みの影響をほとんど受けないカバー47に第2センサ部31を設置することによって、第3の実施形態よりも正確にボルト3の熱変形による歪みを補正でき、温度補償をより確実に行うことができる。なお、本実施形態の場合、ボルト3のねじ部つまり軸部3bとカバー47との温度差が比較的少ない場合、すなわち、ボルト3の使用雰囲気の温度が一様な場合に適用できる。
【0063】
このような本実施形態のボルトゲージ45でも、カバー47に保護管13を設けることで、第1乃至第3の実施形態と同様に、光ファイバが破損し難くなり、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできる。さらに、ボルト3の使用雰囲気の温度が一様な場合には、温度補償をより確実に行うことができる。
【0064】
(第5の実施形態)
以下、本発明を適用してなるボルトゲージの第5の実施形態について図8を参照して説明する。図8は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴にセンサ部を埋設した状態を示すボルトの断面図である。なお、本実施形態では、第1乃至第4の実施形態と同一の構成などには同じ符号を付して説明を省略し、第1乃至第4の実施形態と相違する構成や特徴部などについて説明する。
【0065】
本実施形態のボルトゲージが、第1乃至第4の実施形態と相違する点は、ボルトから出た伝送部に着脱可能な接続部材を設け、この接続部材により伝送部を分断可能な構成としたことにある。すなわち、本実施形態のボルトゲージ49は、図8に示すように、第1の実施形態において図1で示した構成と同様で、ボルト3に頭部3aの頂面から軸部3bの端面に向けて穴11を穿設し、センサ部5を軸部3bの歪みを生じる位置つまり軸力を受ける位置に位置させた状態で、センサ部5を穴11中に埋設している。このとき、ボルト3の頭部3a頂面側の穴11の開口部には、伝送部7となる光ファイバが挿通された保護管13が設置される。保護管13は、一部分がボルト3に形成された穴11内に挿入された状態で、残りの部分は、ボルト3の頭部3aの頂面から突出した状態となっており、保護管13の穴11内に挿入された部分が、必要に応じ接着剤などを用いることで、穴11に固定されている。
【0066】
ただし、本実施形態のボルトゲージ49では、伝送部7は、外部装置9に接続された側の伝送部7aを形成する光ファイバと、センサ部5に連なる伝送部7bを形成する光ファイバとの2本の光ファイバに分断された状態となっている。伝送部7aを形成する光ファイバの外部装置9に接続された側と反対側の端部と、伝送部7bを形成する光ファイバのセンサ部5が形成された側と反対側の端部とには、各々、光ファイバの光学的接続を行う接続部材となるコネクタ51a、51bが設けられている。
【0067】
コネクタ51a、51bには、光ファイバ用のFCコネクタやSCコネクタなどを使用する。ボルト3の締結作業を行う場合など、ボルト3を取り扱う場合には、コネクタ51a、51bを外した状態で行う。なお、ボルト3を取り扱うときに起こる光ファイバの破損を確実に防ぐうえでは、伝送部7bとなる光ファイバのボルト3の頭部3aの頂面から出ている部分の長さは、5cm以下とすることが望ましい。
【0068】
このような本実施形態のボルトゲージ49では、ボルト3の頭部3a頂面側の穴11の開口部から突出した保護管13が設けられているうえ、伝送部7がコネクタ51a、51bにより、伝送部7aと伝送部7bとに切り離せる。このため、保護管13によって光ファイバが破損し難くなるのに加えて、外部装置9からボルト3が分離された状態で、ボルト3を取り扱える。したがって、さらに光ファイバが破損し難くなることから、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いをさらに容易にできる。
【0069】
加えて、必要なとき以外には外部装置9を取り付けていない状態にでき、光ファイバ式の歪みゲージでは、バランスの調整が必要ないか、または容易であるため、ボルトの定期的な軸力測定が可能になる。
【0070】
(第6の実施形態)
以下、本発明を適用してなるボルトゲージの第6の実施形態について図9及び図10を参照して説明する。図9は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、伝送部に設けた接続部材としてコネクタを用いた構成を示すボルトの断面図である。図10は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、伝送部に設けた接続部材としてフェルールやスリーブを用いた構成を示すボルトの断面図である。なお、本実施形態では、第1乃至第5の実施形態と同一の構成などには同じ符号を付して説明を省略し、第1乃至第5の実施形態と相違する構成や特徴部などについて説明する。
【0071】
本実施形態のボルトゲージは、第5の実施形態と同様に、伝送部を着脱可能な接続部材を介して分断しているが、保護管を用いずに、センサ部に連続する伝送部の部分の端部に設けられた接続部材をボルトの頭部頂面に取り付けた点が第5の実施形態と異なる。すなわち、本実施形態のボルトゲージ53は、図9に示すように、第5の実施形態の構成と同様で、伝送部7が、外部装置9に接続された側の伝送部7aを形成する光ファイバと、センサ部5に連なる伝送部7bを形成する光ファイバとの2本の光ファイバに分断された状態となっている。伝送部7aを形成する光ファイバの外部装置9に接続された側と反対側の端部と、伝送部7bを形成する光ファイバのセンサ部5が形成された側と反対側の端部とには、各々、光学的な接続を行う接続部材となるコネクタ51a、51bが設けられている。
【0072】
本実施形態では、ボルト3に頭部3aの頂面から軸部3bの端面に向けて穴11が穿設されているが、穴11のボルト3の頭部3a頂面での開口部は、伝送部7bに設けられたコネクタ51bを嵌合可能な形状に形成されている。そして、伝送部7bは、センサ部5と共に、全体がボルト3に形成された穴11中に挿入され、伝送部7bに設けられたコネクタ51bが穴11のボルト3の頭部3a頂面での開口部に、適宜接着剤などを用いることで、取り付けられている。センサ部5は、他の実施形態と同様に、穴11中に接着剤で埋設されている。
【0073】
なお、接続部材は、コネクタ51a、51bに代えて、フェルールやスリーブなどで構成することもできる。このような接続部材を備えたボルトゲージ55では、図10に示すように、外部装置9に接続された側の伝送部7aを形成する光ファイバの端部にフェルール57aと、フェルール57aを覆うコネクタ59とを取り付け、センサ部5に連なる伝送部7bを形成する光ファイバの端部には、フェルール57bを取り付ける。したがって、穴11のボルト3の頭部3a頂面での開口部は、伝送部7bに設けられたフェルール57bを嵌合可能な形状に形成され、フェルール57bが取り付けられている。このような接続部材の場合、外部装置9に接続された伝送部7aに設けられたフェルール57aと、センサ部5に連なる伝送部7bに設けられたフェルール57bとをスリーブ61を用いて連結する。
【0074】
コネクタ51bを穴11のボルト3の頭部3a頂面での開口部に埋込む場合、開口部の径は比較的大きくなる。しかし、フェルール57bを埋め込む構成では、穴11の開口部を小さくでき、穴11の加工作業の簡便化や、比較的小型のボルトへの本実施形態の適用が可能となる。
【0075】
これらのボルトゲージ53、55では、ボルト3の締結作業を行う場合など、ボルト3を取り扱う場合には、コネクタ51a、51b、または、フェルール57a、57bとスリーブ61を外し、伝送部7a、7bとを分断した状態で行う。このとき、ボルト3からは光ファイバが出ていない状態となる。
【0076】
このような本実施形態のボルトゲージ53、55では、外部装置9からボルト3が分離された状態で、さらに、光ファイバがボルト3から出ていない状態でボルト3を取り扱える。したがって、ボルトを取り扱うとき、光ファイバが破損することはほとんどなく、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを一層容易にできる。
【0077】
(第7の実施形態)
以下、本発明を適用してなるボルトゲージの第7の実施形態について図11及び図12を参照して説明する。図11は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成をボルトの頭部部分を拡大した状態で示す図であり、コリメータレンズを用いて光学的接続を行う構成をボルトとカバーの部分を断面で示す図である。図12は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成をボルトの頭部部分を拡大した状態で示す図であり、フレネルレンズを用いて光学的接続を行う構成をボルトとカバーの部分を断面で示す図である。なお、本実施形態では、第1乃至第6の実施形態と同一の構成などには同じ符号を付して説明を省略し、第1乃至第6の実施形態と相違する構成や特徴部などについて説明する。
【0078】
本実施形態のボルトゲージは、第5及び第6の実施形態と同様に、伝送部を分断しているが、分断された伝送部となる2本の光ファイバの光学的接続にコネクタやフェルールを用いずにレンズを用い、非接触伝送方式で光学的接続を行う点が第5及び第6の実施形態と異なる。すなわち、本実施形態のボルトゲージ63は、図11に示すように、第5及び第6の実施形態の構成と同様で、伝送部7が、外部装置9に接続された側の伝送部7aを形成する光ファイバと、図11では図示していないセンサ部に連なる伝送部7bを形成する光ファイバとの2本の光ファイバに分断された状態となっている。しかし、本実施形態では、伝送部7aの外部装置9に接続された側と反対側の端部と、伝送部7bの図11では図示していないセンサ部が形成された側と反対側の端部とには、各々、コリメータレンズ65a、65bが設けられている。
【0079】
伝送部7bに設けられたコリメータレンズ65bは、ボルト3の頭部3a頂面から軸部3bの端面に向けて形成された穴11のボルト3の頭部3a頂面での開口部に、適宜接着剤などを用いることで、取り付けられている。伝送部7bは、図11には図示していないセンサ部と共に、全体がボルト3に形成された穴11内に挿入されている。センサ部5は、他の実施形態と同様に、穴11中に接着剤で埋設されている。
【0080】
一方、伝送部7aに設けられたコリメータレンズ65aは、ボルト3の頭部3a頂面に取り付けられたカバー67に固定されている。カバー67は、一端が閉塞された筒状の部材であり、本実施形態では、筒状のカバー67の開口した側のリング状の端面をボルト3の頭部3aの頂面に接着剤で固定した場合を示している。しかし、カバー67は、接着剤でボルト3の頭部3a頂面に固定するだけでなく、例えば、カバー67の開口した側の端部とボルト3の頭部3aの頂面側とに互いに対応するねじを切って螺合させる方法や、ボルト3の頭部3a頂面にカバー67の開口した側のリング状の端部に対応する溝を形成し、この溝にカバー67の開口した側のリング状の端部を嵌合させる方法など、様々な方法で取り付けることができる。
【0081】
このようなカバー67の閉塞された端部の壁には、ボルト3の頭部3aの頂面に固定されたコリメータレンズ65bに対応する位置に保護管13がカバーの外部に突出した状態で取り付けられている。そして、コリメータレンズ65aは、この保護管13のカバー67内に位置する端部に、適宜接着剤などを用いることで、取り付けられている。したがって、ボルト3の頭部3a頂面にカバー67を取り付けることで、コリメータレンズ65aは、コリメータレンズ65bに対向した状態で、そして、コリメータレンズ65bと所定の間隔をおいた状態で、カバー67に支持される。なお、光信号の必要な伝送精度を確実に得るうえで、コリメータレンズ65aの面とコリメータレンズ65bの面とは、角度のずれが約0.2度以下、偏心軸ずれ距離が200μm以下の精度で配置することが望ましい。
【0082】
非接触伝送方式で光学的接続を行うための構成としては、コリメータレンズを用いた構成だけではなく、図12に示すように、伝送部7aの外部装置9に接続された側と反対側の端部と、伝送部7bの図11では図示していないセンサ部が形成された側と反対側の端部とに、各々、フレネルレンズ69a、69bを設けたボルトゲージ71のような構成にすることもできる。フレネルレンズ69a、69bを用いたボルトゲージ71の構成は、コリメータレンズに代えてフレネルレンズを用いた点以外、コリメータレンズを用いた場合と同じである。
【0083】
これらのボルトゲージ63、71では、ボルト3の締結作業を行う場合など、ボルト3を取り扱う場合には、カバー67をボルト3の頭部3aに取り付けていない状態で行う。したがって、ボルト3を取り扱うとき、ボルト3からは光ファイバが出ていない状態となる。
【0084】
このような本実施形態のボルトゲージ63、71では、ボルト3からは光ファイバが出ていない状態で、さらに、外部装置9からボルト3が分離された状態にでボルト3を取り扱える。したがって、ボルトを取り扱うとき、光ファイバが破損することはほとんどなく、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを一層容易にできる。
【0085】
さらに、カバー67に保護管13を設けているため、カバー67をボルト3の頭部3aに取り付けた後も、光ファイバが破損し難くできる。
【0086】
なお、カバー67は、ボルト3の頭部3a頂面に着脱可能に取り付けた構成とすれば、複数のボルトに対して1つの外部装置を用いることができるので望ましい。したがって、接着剤を用いて固定する場合も、できるだけ容易に接着状態を解除できる種類の接着剤を用いることが望ましい。
【0087】
(第8の実施形態)
以下、本発明を適用してなるボルトゲージの第8の実施形態について図13乃至図15を参照して説明する。図13は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す斜視図である。図14は、本発明を適用してなるボルトゲージの柱状部材の形態とセンサ部の柱状部材への取り付け方を示す斜視図であり、(a)は柱状部材に穴を形成してセンサ部を埋設する形態、(b)は柱状部材を2つに分割し、センサ部を挟み込む形態、そして、(c)は柱状部材の表面にセンサ部を貼り付けた形態を示す図である。図15は、本発明を適用してなるボルトゲージの概略構成を示す図であり、保護管を設けた構成を示す斜視図である。なお、本実施形態では、第1乃至第7の実施形態と同一の構成などには同じ符号を付して説明する。
【0088】
本実施形態のボルトゲージ73は、図13に示すように、光ファイバ式の歪ゲージであり、ボルトゲージ73を取り付けたボルト3の軸部の歪みに対応する光信号を生成するセンサ部5、センサ部5からの光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部7、伝送部7のセンサ部5側と反対側の端部が接続される外部装置9、そして、センサ部5及びセンサ部5に連なる伝送部7を形成する光ファイバの一部が取り付けられた柱状部材75などで構成されている。
【0089】
ボルトゲージ73を取り付けるボルトには、ボルト3に頭部3a頂面から軸部3bの端面に向けて、柱状部材75全体を挿入できる穴77を穿設する。そして、この穴77に、センサ部5及びセンサ部5に連なる伝送部7の一部が取り付けられた柱状部材75を伝送部7が出ていない側の端部から挿入し、接着剤により固定する。このように本実施形態では、柱状部材75を穴77に固定することでボルトゲージ73をボルト3に取り付ける。このとき、柱状部材75に取り付けられたセンサ部5が、ボルト3の軸部3bの歪みを生じる位置つまり軸力を受ける位置に来るようにする。
【0090】
柱状部材75は、円柱形状であり、柱状部材75のボルト3に形成した穴77に挿入する側の端部は平坦面状、半球面状、円錐面状とし、他方の端部つまり伝送部7を形成する光ファイバが出ている側の端部は平坦面状とする。また、柱状部材75は、金属、樹脂、ガラス、セラミックなどの様々な材料で形成することができ、柱状部材75をスポンジ状の弾性体で形成する場合は、ボルト3に固定する際に接着剤を他の材質の場合よりも多く使用し、接着剤により硬化させる。
【0091】
なお、ボルトに形成する穴77は、ボルトの長さや大きさ、穴77の径、穴77を埋めるために用いる接着剤の粘性などに応じ、貫通穴として形成することもできるし、ボルト3の軸部3b側に底を有する有底穴として形成することもできる。また、穴77に柱状部材75を固定するための接着剤には、例えばエポキシ、シアノアクリレート、ポリエステル、フェノール、ポリイミド、ポリウレタン、合成ゴムなどを使用し、常温硬化または加熱硬化させる。
【0092】
ところで、センサ部のボルトへの接着の信頼性が、ボルトの軸力の測定精度を左右する。センサ部単体をボルトに形成した穴に挿入して接着剤で埋め込む場合、センサ部の大きさに対してボルトに形成した穴の径が大きくると、センサ部とボルトに形成した穴の内面との間の間隔が大きくなり、使用する接着剤の量が増加してしまう。このように接着剤の量の増加すると、接着剤に気泡などが入り易くなるため、接着不良が生じ易くなり、接着の信頼性が低くなる。特に、光ファイバ式の歪みゲージでは、センサ部の大きさが比較的小さいため、ボルトに形成できる穴の径の加工上の制約から、センサ部とボルトに形成した穴の内面との間の間隔が比較的大きくなってしまう。したがって、光ファイバ式の歪みゲージを用いたボルトゲージでは、センサ部をボルトに形成した穴に埋設するとき、接着不良が生じ易く、ボルトゲージの測定精度に問題が生じる場合がある。加えて、センサ部の接着の信頼性を向上するには、接着作業に対する熟練が必要である。
【0093】
これに対して本実施形態のボルトゲージ73では、柱状部材75をボルト3に形成された穴77に接着剤で固定するとき、柱状部材75の外面に接着剤を塗布し、ボルト3に形成された穴77に挿入することで、ボルト3に形成された穴77の内面と柱状部材75の外面との間に接着剤を満たすことができる。さらに、ボルト3に形成された穴77の径と柱状部材75の外径は、光ファイバの径に比べれば大きいものであるため、ボルト3に形成された穴77の径と柱状部材75の外径の加工精度を向上でき、ボルト3に形成された穴77の内面と柱状部材75の外面との間の隙間を制御できるようになる。これにより、ボルト3に形成された穴77の内面と柱状部材75の外面との間を埋めるための接着剤の量を低減でき、気泡の混入などを抑制できる。したがって、接着の信頼性を向上でき、ボルトゲージの測定精度を向上できる。
【0094】
さらに、柱状部材75をボルト3に形成された穴77に接着剤で固定するとき、柱状部材75の外面に接着剤を塗布し、ボルト3に形成された穴77に挿入するだけで、接着の信頼性を向上し、センサ部5をボルト内部に堅固に固定できるため、接着作業には熟練の必要がない。
【0095】
また、柱状部材の形態及びセンサ部などの取り付け形態は、図13で示したような柱状部材75の表面にセンサ部5及びセンサ部5に連なる伝送部7の一部を貼り付ける形態に限らず、様々な形態にできる。例えば、図14(a)に示すように、中心軸に沿って穴79を形成した柱状部材81を用い、柱状部材81に形成された穴79内に接着剤でセンサ部5を埋設することもできる。さらに、図14(b)に示すように、延在方向に2分割した柱状部材83を用い、柱状部材83を形成する分割した柱状部材片83a、83bの分割面間にセンサ部5を挟み込んで柱状部材片83a、83bの分割面間を接着剤で接着することもできる。
【0096】
加えて、図14(c)に示すように、ボルト3に形成された穴77に挿入する側の端部で折り返すように伝送部7となる光ファイバを貼り付けた柱状部材85を用いることもできる。この場合、柱状部材85の端部から2本の伝送部7となる光ファイバが出ていることになる。したがって、一方の伝送部7となる光ファイバが破損し断線しても、他方の伝送部7となる光ファイバを外部装置9に接続すれば測定が行える。また、図示していないが、柱状部材の円周面の周囲に螺旋状に光ファイバを巻いた形態とすれば、センサ部5の曲げ曲率を大きく取ることができ、光損失を低減できる。
【0097】
また、本実施形態のボルトゲージ73のような光ファイバ式の歪ゲージを利用したボルトゲージを取り付けたボルト3では、光ファイバが折れ易いことから、ボルト3を取り扱う場合、例えばボルト3の締結作業などを行う場合、伝送部7となる光ファイバの部分を折って破損させないように細心の注意を払う必要が生じる。このため、本実施形態のようなボルトゲージ73を取り付けたボルト3では、ボルト3の取り扱いが難しくなるという問題が生じる場合がある。光ファイバが折れて破損し易い部分は、伝送部7を形成する光ファイバのボルト3に固定された部分と固定されていない部分との境界部、つまりボルト3から伝送部7を形成する光ファイバが柱状部材75、81、83、85などから出てくる部分である。
【0098】
このような問題が生じる場合には、例えば中心軸に沿って穴79を形成した柱状部材81を用いた場合、図15に示すように、柱状部材81に形成された穴79の開口部に、伝送部7を形成する光ファイバが挿通された保護管13を設置したボルトゲージ87のような構成にする。保護管13は、一部分が柱状部材81に形成された穴79内に挿入された状態で、残りの部分は、柱状部材81の端面から突出した状態となっており、保護管13の穴79内に挿入された部分が、必要に応じ接着剤などを用いることで、穴79に固定されている。
【0099】
このような構成のボルトゲージ87では、伝送部7となる光ファイバが、柱状部材の端面から突出した保護管13に挿通された状態となっている。したがって、光ファイバが破損し難くなることから、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできる。すなわち、ボルトゲージの測定精度を向上でき、かつ、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできる。
【0100】
なお、第1乃至第8の実施形態の構成は、各々、適宜組み合わせて用いることができる。
【0101】
【発明の効果】
本発明によれば、ボルトゲージを取り付けたボルトの取り扱いを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなるボルトゲージの第1の実施形態の概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴にセンサ部を埋設した状態を示すボルトの断面図である。
【図2】本発明を適用してなるボルトゲージの第1の実施形態の概略構成を示す図であり、ボルトの軸部表面にセンサ部を貼り付けた状態を示すボルトの側面図である。
【図3】本発明を適用してなるボルトゲージの第2の実施形態の概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴にセンサ部を埋設した状態を示すボルトの断面図である。
【図4】本発明を適用してなるボルトゲージの第3の実施形態の概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴に第1及び第2センサ部を埋設した状態を示すボルトの断面図である。
【図5】本発明を適用してなるボルトゲージの第3の実施形態の概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴に第1センサ部を埋設し、ボルトの軸部表面に第2センサ部を貼り付けた状態を示すボルトの側面図である。
【図6】本発明を適用してなるボルトゲージの第3の実施形態の概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴に第1センサ部を埋設し、ボルトの軸部表面に第2センサ部を貼り付けた状態を示すボルトの側面図である。
【図7】本発明を適用してなるボルトゲージの第4の実施形態の概略構成をボルトの頭部部分を拡大した状態で示す図であり、ボルトに形成した穴にセンサ部を埋設した状態をボルトとカバーの部分を断面で示す図である。
【図8】本発明を適用してなるボルトゲージの第5の実施形態の概略構成を示す図であり、ボルトに形成した穴にセンサ部を埋設した状態を示すボルトの断面図である。
【図9】本発明を適用してなるボルトゲージの第6の実施形態の概略構成を示す図であり、伝送部に設けた接続部材としてコネクタを用いた構成を示すボルトの断面図である。
【図10】本発明を適用してなるボルトゲージの第6の実施形態の概略構成を示す図であり、伝送部に設けた接続部材としてフェルールやスリーブを用いた構成を示すボルトの断面図である。
【図11】本発明を適用してなるボルトゲージの第7の実施形態の概略構成をボルトの頭部部分を拡大した状態で示す図であり、コリメータレンズを用いて光学的接続を行う構成をボルトとカバーの部分を断面で示す図である。
【図12】本発明を適用してなるボルトゲージの第7の実施形態の概略構成をボルトの頭部部分を拡大した状態で示す図であり、フレネルレンズを用いて光学的接続を行う構成をボルトとカバーの部分を断面で示す図である。
【図13】本発明を適用してなるボルトゲージの第8の実施形態の概略構成を示す斜視図である。
【図14】本発明を適用してなる第8の実施形態のボルトゲージにおける柱状部材の形態とセンサ部の柱状部材への取り付け方を示す斜視図であり、(a)は柱状部材に穴を形成してセンサ部を埋設する形態、(b)は柱状部材を2つに分割し、センサ部を挟み込む形態、そして、(c)は柱状部材の表面にセンサ部を貼り付けた形態を示す図である。
【図15】本発明を適用してなるボルトゲージの第8の実施形態の概略構成を示す図であり、保護管を設けた構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボルトゲージ
3 ボルト
3a 頭部
3b 軸部
5 センサ部
7 伝送部
9 外部装置
11 穴
13 保護管

Claims (11)

  1. ボルトの軸部に取り付けられてボルトの歪みに対応する光信号を生じるセンサ部と、該センサ部からの光信号に基づいて歪みを演算する演算部と、前記センサ部から前記演算部に光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部と、前記センサ部を取り付けるボルトの頭部の面から突出した状態で、該センサ部を取り付けるボルトの頭部に形成された穴に対応する位置に取り付けられ、前記伝送部を形成する光ファイバが挿通される保護管とを備えたボルトゲージ。
  2. 前記保護管は、一方の端部が前記センサ部を取り付けたボルトの頭部の面に当接した状態で設けられ、該保護管の当接した端部と、前記センサ部を取り付けたボルトの頭部の少なくとも一部分とを覆い、前記センサ部を取り付けたボルトに前記保護管を固定する固定部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のボルトゲージ。
  3. 前記保護管の前記センサ部を取り付けたボルトの頭部の面に当接した端部には、該端部の面側から管壁を切り欠いた切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のボルトゲージ。
  4. 前記センサ部としてボルトの異なる位置に取り付けられる複数のセンサ部を有することを特徴とする請求項1に記載のボルトゲージ。
  5. 前記センサ部を取り付けたボルトの頭部に取り付けられ、該ボルトの頭部の面との間に空間を形成するカバーを備え、前記保護管は、該カバーに、該カバーから突出した状態で取り付けられており、該カバーの内面には、該カバーの歪みに対応する光信号を生じる補正用のセンサ部が取り付けられ、前記演算部は、該補正用のセンサ部からの光信号に応じて、ボルトの軸部に取り付けられる前記センサ部からの光信号に基づいて演算した値の補正を行ってなることを特徴とする請求項1に記載のボルトゲージ。
  6. 前記伝送部は、光ファイバ同士の光学的接続を行う接続部材を有し、該接続部材で分断可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のボルトゲージ。
  7. ボルトの軸部に取り付けられてボルトの歪みに対応する光信号を生じるセンサ部と、該センサ部からの光信号に基づいて歪みを演算する演算部と、前記センサ部から前記演算部に光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部と、該伝送部に設けられて光ファイバ同士の光学的接続を行う接続部材とを備え、前記伝送部は、前記接続部材により分断可能であり、前記接続部材のうち、前記センサ部に連続する側の前記伝送部に設けられた接続部材が、前記センサ部が取り付けられたボルトの頭部に取り付けられているボルトゲージ。
  8. ボルトの軸部に取り付けられてボルトの歪みに対応する光信号を生じるセンサ部と、該センサ部からの光信号に基づいて歪みを演算する演算部と、前記センサ部から前記演算部に光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部と、該伝送部を分断し、該分断した伝送部の対向する光ファイバの端部に各々設けられた第1及び第2のレンズと、前記センサ部が取り付けられたボルトの頭部に取り付けられ、該ボルトの頭部の面との間に空間を形成するカバーとを備え、
    前記第1のレンズは、前記センサ部に連なる側の前記伝送部の部分の端部に設けられ、前記センサ部が取り付けられたボルトの頭部に取り付けられており、前記第2のレンズは、前記演算部に接続される側の前記伝送部の部分の端部に設けられており、前記カバーは、該カバー内に形成された空間内で、前記第1のレンズに対向させた状態に前記第2のレンズを支持するボルトゲージ。
  9. ボルトの軸部に取り付けられてボルトの歪みに対応する光信号を生じるセンサ部と、該センサ部からの光信号に基づいて歪みを演算する演算部と、前記センサ部から前記演算部に光信号を伝送する光ファイバで形成される伝送部と、前記センサ部及び該センサ部に連なる前記伝送部の一部分が固定され、前記センサ部が取り付けられるボルトに軸方向に沿って形成された穴に挿入可能な柱状部材とを備えたボルトゲージ。
  10. 前記カバーまたは前記柱状部材の前記センサ部が取り付けられるボルトの頭部側の端面に、前記カバーまたは前記柱状部材の前記センサ部が取り付けられるボルトの頭部側の端面から突出した状態で取り付けられ、前記伝送部を形成する光ファイバが挿通される保護管を備えたことを特徴とする請求項7及び8に記載のボルトゲージ。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のボルトゲージを備えたことを特徴とするボルト。
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