JP2015087367A - 放射性物質収納容器の管理方法、放射性物質収納容器の組立方法及び放射性物質収納容器 - Google Patents

放射性物質収納容器の管理方法、放射性物質収納容器の組立方法及び放射性物質収納容器 Download PDF

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Abstract

【課題】蓋部を胴部に対して押し付ける力を計測することができ、放射性物質収納容器の内部空間の密閉状態をより確実に維持することができる放射性物質収納容器の管理方法、放射性物質収納容器の組立方法及び放射性物質収納容器を提供すること。【解決手段】ボルト及び蓋部のうちいずれかの測定対象部の変位を計測する計測ステップと、計測した変位と、予め検出した変位と軸力との関係と、に基づいて軸力を検出する検出ステップと、検出ステップで検出した軸力は適切であるかを判定する判定ステップと、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、放射性物質収納容器の管理方法、放射性物質収納容器の組立方法及び放射性物質収納容器に関する。
原子力発電プラントの原子炉などで発生した放射性廃棄物は、放射性物質収納容器に収納され、貯蔵施設や再処理施設などに搬送され、貯蔵または再処理される。このような放射性物質収納容器は、上部が開口した底付きの円筒形状をなす胴部と、複数の放射性物質を個々に収納可能な複数のセルを有するバスケットと、胴部の上部に固定される蓋部と、を有する。放射性物質収納容器は、胴部に対して蓋部をボルトで締結し、蓋部に対して胴部を密着させることで、胴部と蓋部とで囲まれる空間を密閉状態とする。放射性物質収納容器は、胴部と蓋部との間には、金属ガスケット等のシール機構も設けられている。
ここで、特許文献1には、上蓋の内容器に対する動的変位量を算出する方法として、内容器(胴部)の開口部を密封するシール材として用いられ、内容器のフランジ面とこの開口部を塞ぐ上蓋のフランジ面との間に所定圧力が加えられて狭持される円環形状の金属ガスケットにひずみゲージを設け、ひずみゲージで検出する方法が記載されている。
特開2003−232889号公報
放射性物質収納容器は、内部に放射性物質を収納しているため、密封状態を維持する必要があり、胴部に対して蓋部が所定の圧力以上で押し付けられている必要がある。ここで、特許文献1に記載の装置は、ガスケットに作用する力を計測することができるが、蓋部を胴部に対して押し付ける力を計測するものではない。また、特許文献1に記載の装置は、ガスケットの表面にひずみゲージを貼って応力を計測するため、検出値を取得するための配線を通過させる穴等を胴部と蓋部のいずれかに形成する必要がある。放射性物質収納容器は、内部に放射性物質を収納してから40から60年もの長期間におよぶ密封状態を維持管理するには、ひずみゲージの長期間における信頼性の低下やひずみゲージによる応力の検出値を取得するための配線を通過させる穴等を設けると、長期間の密封状態への信頼性が低下するおそれがある。
本発明は、蓋部を胴部に対して押し付ける力を計測することができ、放射性物質収納容器の内部空間の密閉状態をより確実に長期間にわたり維持することができる放射性物質収納容器の管理方法、放射性物質収納容器の組立方法及び放射性物質収納容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明は、放射性物質が収納される胴部と、前記胴部の開口部を塞ぐ蓋部と、前記蓋部を前記胴部に対して固定するボルトと、を備える放射性物質収納容器の管理方法であって、前記ボルト及び前記蓋部のうちいずれかの測定対象部の変位を計測する計測ステップと、計測した変位と、予め検出した変位と軸力との関係と、に基づいて軸力を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出した軸力は適切であるかを判定する判定ステップと、を有することを特徴とする。
また、前記判定ステップで、軸力が低下していると判定した場合、前記ボルトを締める増し締めステップをさらに有することが好ましく、増し締めステップの後に、前記検出ステップと前記判定ステップとを有することが好ましい。
また、前記測定対象部の変位は、前記蓋部のたわみ量であることが好ましい。
また、前記測定対象部の変位は、前記ボルトのたわみ量であることが好ましい。
前記測定対象部の変位は、前記座金のたわみ量であることが好ましい。
また、前記予め検出した変位と軸力との関係は、熱や放射線による物性値の変化を加味して、あらかじめ計算または実験で算出されていることが好ましい。
また、前記蓋部は、密閉状態をより確実に維持することができる放射性物質収納容器の管理としては、前記胴部に対して固定された一次蓋部よりも外側に配置され、前記胴部に固定された二次蓋部であることが好ましい。また、前記蓋部の組立時は、一次蓋部、二次蓋部及び二次蓋部のさらに外側に輸送時等に取り付けられる三次蓋にも適用することが好ましい。なお、一次蓋部、二次蓋部及び三次蓋部は、ドレン/ベントポート、圧力監視ポート等を有する構造であってもよい。前記ポートにおいて密封状態を維持する必要があるポートについては同様に、ポート用蓋を固定するボルトを備える放射性物質収納容器の管理方法であって、前記ボルトを締める締結ステップと、前記ボルト及び前記ポート蓋部のうちいずれかの測定対象部の変位を計測する計測ステップと、計測した変位と、予め検出した変位と軸力との関係と、に基づいて軸力を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出した軸力は適切であるかを判定し、前記軸力が低いと判定した場合、前記締結ステップに進む判定ステップと、を有することが好ましい。
上記の目的を達成するための本発明は、放射性物質が収納される胴部と、前記胴部の開口部を塞ぐ蓋と、前記蓋部を前記胴部に対して固定するボルトと、を備える放射性物質収納容器の組立方法であって、前記ボルトを締める締結ステップと、前記ボルト及び前記蓋部のうちいずれかの測定対象部の変位を計測する計測ステップと、計測した変位と、予め検出した変位と軸力との関係と、に基づいて軸力を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出した軸力は適切であるかを判定し、前記軸力が低いと判定した場合、前記締結ステップに進む判定ステップと、を有することを特徴とする。
また、前記判定ステップで、軸力が低下していると判定した場合、前記ボルトを締める増し締めステップをさらに有することが好ましく、増し締めステップの後に、前記検出ステップと前記判定ステップとを有することが好ましい。
また、前記測定対象部の変位は、前記蓋部のたわみ量であることが好ましい。
また、前記測定対象部の変位は、前記ボルトのたわみ量であることが好ましい。
また、前記測定対象部の変位は、前記座金のたわみ量であることが好ましい。
また、前記蓋部は、密閉状態をより確実に維持することができる放射性物質収納容器の管理としては、前記胴部に対して固定された一次蓋部よりも外側に配置され、前記胴部に固定された二次蓋部であることが好ましい。また、前記蓋部は、一次蓋部、二次蓋部及び二次蓋部のさらに外側に輸送時等に取り付けられる三次蓋部も含むことが好ましい。なお、一次蓋部、二次蓋部及び三次蓋部は、ドレン/ベントポート、圧力監視ポート等を有する構造であってもよい。前記ポートにおいて密封状態を維持する必要があるポートについては同様に、ポート用蓋を固定するボルトと、を備える放射性物質収納容器の組立方法であって、前記ボルトを締める締結ステップと、前記ボルト及び前記ポート蓋部のうちいずれかの測定対象部の変位を計測する計測ステップと、計測した変位と、予め検出した変位と軸力との関係と、に基づいて軸力を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出した軸力は適切であるかを判定し、前記軸力が低いと判定した場合、前記締結ステップに進む判定ステップと、を有することが好ましい。
上記の目的を達成するための本発明は、放射性物質収納容器であって、放射性物質が収納される胴部と、前記胴部の開口部を塞ぐ蓋部と、前記蓋部を前記胴部に対して固定するボルトと、を備え、前記ボルトは、前記胴部側とは反対側の面に開口し、軸方向に延在し、軸力によってたわみ量が変化する穴が形成されていることを特徴とする。
また、前記穴に挿入され、前記穴のたわみ量を検出する検出部をさらに有することが好ましい。
本発明によれば、放射性物質収納容器の内部空間の密閉状態をより確実に長期間にわたり維持することができる。
図1は、本実施形態に係る放射性物質収納容器の一例を示す縦断面図である。 図2は、二次蓋部と胴本体とボルトとの関係を示す縦断面図である。 図3は、管理システムの概略構成の一例を示すブロック図である。 図4は、放射性物質収納容器の組立方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、放射性物質収納容器の管理方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、二次蓋部と胴本体とボルトとの関係の他の例を示す縦断面図である。 図7は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。 図8は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。 図9は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。 図10は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。 図11は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。 図12は、軸力とたわみ(ボルト周辺ひずみ)との関係の一例を示す説明図である。 図13は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。 図14は、軸力とたわみ(ボルト周辺変位)との関係の一例を示す説明図である。 図15は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る放射性物質収納容器としてのキャスクの縦断面図である。放射性物質収納容器としてのキャスク11は、胴部12と蓋部13とバスケット14とから構成されている。胴部12は、胴本体21の一方、つまり、上部に開口部22が形成され、他方、つまり、下部に底部(閉塞部)23が形成された円筒形状をなしており、内部に放射性物質(例えば、使用済燃料集合体)を収納可能となっている。すなわち、胴本体21は、内部にキャビティ24が設けられ、このキャビティ24は、その内面がバスケット14の外周形状に合わせた形状となっている。バスケット14は、複数の放射性物質(図示略)を個々に収納するセルを複数有している。バスケット14は、図1に示すようにバスケット本体14Aを有する。バスケット本体14Aは、互いに平行かつ所定間隔で配置されるセルとしての放射性物質収納部14Bが上下方向で連続して形成されている。上下方向とは、キャスク11において胴部12の円筒形状の中心軸に沿う方向であり、胴本体21の上下方向に相当する。そして、胴本体21は、下部に底部23が溶接または一体成形により結合されており、この胴本体21及び底部23は、γ線遮蔽機能を有する炭素鋼製の鍛造品となっている。胴本体21及び底部23は、炭素鋼の代わりにステンレス鋼を用いることもできる。また、胴本体21及び底部23は、球状黒鉛鋳鉄や炭素鋼鋳鋼などの鋳造品を用いることもできる。
胴部12は、胴本体21の外周側に所定の隙間を空けて外筒25が配設されており、胴本体21の外周面と外筒25の内周面との間に、熱伝達を行う銅製の伝熱フィン25aが周方向に等間隔で複数溶接されている。そして、胴部12は、胴本体21と外筒25との空間部に、水素を多く含有する高分子材料であって中性子遮蔽機能を有するボロンまたはボロン化合物を含有したレジン(中性子遮蔽材)26が流動状態で図示しないパイプ等を介して注入され、固化されている。
また、胴部12は、底部23の下側に複数の連結板27により所定の隙間を空けて底板28が連結されていてもよく、この連結板27と底板28との空間部にレジン(中性子遮蔽材)29が設けられている。なお、連結板27を設けないこともある。更に、胴部12は、外周部における所定の位置にトラニオン41が固定されている。
胴部12における胴本体21の開口部22を塞ぐ蓋部13は、一次蓋部31と二次蓋部32によって構成されている。一次蓋部31は、円盤形状であり、二次蓋部32も、円盤形状である。図1に示すように、二次蓋部32にレジン(中性子遮蔽材)33が封入されている。なお、二次蓋部32にレジン33が封入されてなくてもよい。また、一次蓋にレジン33が封入される場合もある。一次蓋部31は、ボルト35により胴本体21の上端部に着脱自在に取り付けられる。二次蓋部32も、ボルト36により胴本体21の上端部に着脱自在に取付けられる。また、本実施形態のキャスク11は、蓋部13の周囲にレジンを封入した補助遮蔽体34が設けられている。なお、補助遮蔽体34が設けられない場合もある。
次に、図2を用いて、二次蓋部32を胴本体21に締結するボルト36の周辺部の構造について説明する。図2は、二次蓋部と胴部とボルトとの関係を示す縦断面図である。なお、図2では、二次蓋部32と胴本体21とボルト36との関係で説明するが、一次蓋部31と胴本体21とボルト35との関係も同様である。つまりボルト36の周辺の二次蓋部32の構造とボルト35の周辺の一次蓋部31の構造は同様の構造となる。
二次蓋部32は、γ線を遮蔽する炭素鋼製の部材であり、ボルト36が挿入される貫通穴40が形成されている。貫通穴40はねじ溝が形成されていない。また、胴本体21の貫通穴40の対応する部分には、ボルト36が螺合されるボルト穴41が形成されている。ボルト穴41はねじ溝が形成されている。二次蓋部32の貫通穴40と胴本体21のボルト穴41とは、周方向(バスケット14が格納されている領域の外縁に沿って)に所定の間隔で複数形成されている。ボルト36は、先端側の一部がボルト穴41に螺合することで、二次蓋部32を胴本体21に押し付け、二次蓋部32を胴本体21に固定する。
また、二次蓋部32は、貫通穴40が形成されている部分よりもバスケット14側で、かつ、バスケット14が格納されている領域である領域、つまり、貫通穴40よりも内側で胴本体21と接する部分に、周方向に延在する溝42が形成されている。溝42には、ガスケット46が挿入されている。
ガスケット46は、金属性のリング状の部材であり、溝42の壁面と胴本体21と接触している。ガスケット46は、溝42の内部空間の高さ(ボルト36の軸方向)よりも大きい形状であり、二次蓋部32が胴本体21に押し付けられることで、溝42の壁面と胴本体21と接触した状態となる。このとき、ガスケット46は、溝42の壁面と胴本体21とにより縮む方向の力が付与されるため、両者と所定の力以上で接触し、密着する。ガスケット46は、周方向の全周に配置された部材であり、胴本体21と二次蓋部32とを密着させることで、胴本体21と二次蓋部32の内部空間を密閉状態とする。このように、二次蓋部32は、胴本体21に押し付けられることで、ガスケット46が胴本体21と二次蓋部32を密閉し、キャスク11の内部の気密性(密封性)が確保される。
ここで、二次蓋部32は、貫通穴40と重なる部分の胴本体21側の面に切欠き44が形成されている。切欠き44が形成されている。切欠き44は、二次蓋部32と胴本体21との間の形成された隙間であり、貫通穴40及びボルト穴41とつながった空間である。切欠き44は、ボルト36がボルト穴41に螺合されている状態によって変動する二次蓋部32を胴本体21に押し付ける力によって、隙間の距離L1が変動する。ここで、ボルト36は、作業者によって締められてボルト穴41に螺合する量が多くなることで、ボルト36の頭部と胴本体21との間の距離が短くなり、生じるボルト36の頭部が二次蓋部32を胴本体21側に押す力が大きくなり、隙間の距離L1が短くなる。また、距離L1が変動すると、同時に二次蓋部32の切欠き44とは反対側の面と、胴部31の外側(開口部22の密閉された空間から遠い側)の端面との距離L2も変動する。ここで、距離L1が短くなると距離L2は長くなり、距離L1が長くなると距離L2は短くなる。
次に、図3を用いて、キャスク(放射性物質格納容器)11を管理する管理システム100について説明する。図3は、管理システムの概略構成の一例を示すブロック図である。管理システム100は、処理装置102と計測装置104とを有する。管理システム100は、キャスク11の組み立て(特に胴部12への蓋部13の取付作業)と保管を管理する。なお、本実施形態では、管理システム100を用いた場合として説明するが、管理システム100を用いずに、キャスク11の組み立てと保管を行ってもよい。
処理装置102は、パーソナルコンピュータ等の演算装置であり、演算部112と記憶部114とを有する。処理装置102は、マウス、キーボード、タッチパネル、コントローラ等の作業者が操作を入力する入力デバイスや、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等の作業者に情報を報知する出力デバイスを備えている。演算部112は、各種演算処理を行い、後述する軸力の算出や締結状態の判定処理を行う。記憶部114は、演算部112の処理に用いるプログラムやデータ等を記憶している。記憶部114は、基準テーブル120を有する。基準テーブル120は、実験や演算で予め算出した測定対象部のたわみ量と軸力との関係を記憶している。
計測装置104は、測定対象部のたわみ量を計測する装置である。本実施形態の計測装置104は、測定対象部のたわみ量として距離L2を計測する。計測装置104は、距離L2の計測結果に基づいて距離L1を算出して距離L1を計測結果としてもよい。計測装置104としては、測定対象部のたわみ量を計測する種々の装置を用いることができ、測定対象部のたわみ量や、測定対象部のたわみ量に連動して変位する部分の変位を計測する変位計や、画像を撮影する装置と撮影した装置を解析して測定対象部のたわみ量を算出する装置との組み合わせ等を用いることができる。
次に、図4を用いて、放射性物質収納容器の組み立て方法について説明する。図4は、放射性物質収納容器の組立方法の一例を示すフローチャートである。図4に示す方法は、管理システム100が作業者によって実行された作業や入力された結果、計測装置104で計測した結果等に基づいて処理を実行する。
まず、組立方法は、燃料を装荷する(ステップS12)。つまり、胴本体21の内部に放射性物質を格納する。次に、組立方法は、胴本体21に対して一次蓋部31を設置し(ステップS14)、一次蓋部31の貫通穴40にボルト35を挿入し、ボルト35をボルト穴41に螺合させることで、一次蓋部31をボルト締めする(ステップS16)。組立方法は、一次蓋部31をボルト締めしたら、一次蓋部31の変形部位(測定対象部)、切欠き44が形成されている部分のたわみ量σを計測する(ステップS18)。
組立方法は、たわみ量σを計測したら、たわみ量σと剛性kに基づいて、締付け軸力Fを算出する(ステップS20)。剛性kは、上述した測定対象部のたわみ量と軸力との関係を示すパラメータであり、あらかじめ計算や実験で算出している。つまり、たわみ量σを計測した結果とあらかじめ取得しているたわみ量と軸力との関係とに基づいて軸力Fを算出する。軸力Fは、ボルト35が一次蓋部31を胴本体21に押し付ける力(締め付ける力)である。
組立方法は、軸力Fを算出したら、締付け軸力Fが適切であるかを判定する(ステップS22)。組立方法は、軸力Fが適切ではない(ステップS22でNo)と判定した場合、ステップS16に戻り、もう一度ボルト締めを行う。つまり、ボルト35を増し締めする。
組立方法は、軸力Fが適切である(ステップS22でYes)と判定した場合、胴本体21に対して二次蓋部32を設置し(ステップS24)、二次蓋部32の貫通穴40にボルト36を挿入し、ボルト36をボルト穴41に螺合させることで、二次蓋部32をボルト締めする(ステップS26)。組立方法は、二次蓋部32をボルト締めしたら、二次蓋部32の変形部位(測定対象部)、切欠き44が形成されている部分のたわみ量σを計測する(ステップS28)。
組立方法は、たわみ量σを計測したら、たわみ量σと剛性kに基づいて、締付け軸力Fを算出する(ステップS30)。剛性kは、上述した測定対象部のたわみ量と軸力とを関係を示すパラメータであり、あらかじめ計算や実験で算出している。組立方法は、軸力Fを算出したら、締付け軸力Fが適切であるかを判定する(ステップS32)。組立方法は、軸力Fが適切ではない(ステップS32でNo)と判定した場合、ステップS16に戻り、もう一度ボルト締めを行う。つまり、ボルト36を増し締めする。組立方法は、軸力Fが適切である(ステップS32でYes)と判定した場合、蓋部の取付を完了とし、後処理を行った後、キャスク11を貯蔵施設へ輸送し、保管し(ステップS34)、本処理を終了する。
このように、キャスク11は、図4に示す組立方法のように、距離L2を計測した結果、つまりたわみ量に基づいて軸力を計測することができ、その結果に基づいて、ボルト35、36によって、蓋部13が胴部12に押し付けられているかを判定することができる。これにより、適切な負荷でボルト締めを行うことができる。具体的には、ボルト締めの際、ボルトに作用するトルクに基づいて判定を行う場合、条件に応じて、トルクと軸力との関係は変化するため軸力が適切に算出されない場合がある。これに対して、本実施形態は、たわみ量に基づいて軸力を算出することで、簡単な構造で軸力を直接計測することができる。
また、本実施形態のように表面に露出している部分のたわみを計測することで、内部に計測機構が残留することを抑制でき、また外部から計測地点に簡単にアクセスすることができる。内部とつながる穴を形成する必要がないため、密閉性をより確実に維持することができる。密閉性をより確実に維持できることで、放射性物質収納容器の内部空間の密閉状態をより確実に長期間にわたり維持することができる。
次に、図5を用いて、放射性物質収納容器の保管時の管理方法、具体的には、密閉状態の検査を行う際の1つの処理について説明する。図5は、放射性物質収納容器の管理方法の一例を示すフローチャートである。キャスク11は、放射性物質を収納した後、例えば60年以上の長期間、管理した状態で保管される。管理方法は、保管しているキャスク11を所定の周期で点検し、適切な保管状態を維持する。
管理方法は、点検を実行するかを判定する(ステップS40)。つまり点検を行う時期であるかを判定する。管理方法は、点検を行わない(ステップS40でNo)と判定した場合、ステップS40に戻る。つまり、管理方法は、点検を行うタイミングまで、判定を繰り返す。
管理方法は、点検を行う(ステップS40でYes)と判定した場合、二次蓋部32の変形部位(測定対象部)、切欠き44が形成されている部分のたわみ量σを計測する(ステップS42)。管理方法は、たわみ量σを計測したら、たわみ量σと剛性kに基づいて、締付け軸力Fを算出する(ステップS44)。剛性kは、上述した測定対象部のたわみ量と軸力との関係を示すパラメータであり、あらかじめ計算や実験で算出している。なお、剛性kは、点検を行う時点での長期間の熱及び放射線にさらされることによる物性の変化を考慮して算出することでより適切な値とすることができる。管理方法は、軸力Fを算出したら、締付け軸力Fが適切であるかを判定する(ステップS46)。管理方法は、軸力Fが適切ではない(ステップS46でNo)と判定した場合、二次蓋部32をボルト締めする(ステップS48)。管理方法は、軸力が弱くなっている場合、ボルト36を増し締めし、軸力を増加させ、処理を終了する。なお、管理方法は、ステップS48の処理後、ステップS42に戻って、軸力を再確認してもよい。管理方法は、軸力Fが適切である(ステップS46でYes)と判定した場合、本処理を終了する。
管理方法が、以上のように、保管時の点検の際にも、距離L2を計測した結果、つまりたわみ量に基づいて軸力を計測することができ、その結果に基づいて、ボルト36によって、二次蓋部32が胴部12に押し付けられているかを判定することができる。これにより、適切な負荷でボルト締めを行うことができる。具体的には、ボルト締めの際、ボルトに作用するトルクに基づいて判定を行う場合、条件に応じて、トルクと軸力との関係は変化するため軸力が適切に算出されない場合がある。これに対して、本実施形態は、たわみ量に基づいて軸力を算出することで、簡単な構造で軸力を直接計測することができる。
また、本実施形態のように表面に露出している部分のたわみを計測することで、内部に計測機構が残留することを抑制でき、また外部から計測地点に簡単にアクセスすることができる。内部とつながる穴を形成する必要がないため、密閉性をより確実に維持することができる。密閉性をより確実に維持できることで、放射性物質収納容器の内部空間の密閉状態をより確実に長期間にわたり維持することができる。
また、図5に示す処理では、ボルトを増し締めしたが処理としてはこれに限定されない。例えば、ボルト36を交換したり、ボルト36の頭部と二次蓋部32との接触面を保修してもよい。
ここで、蓋部は、一次蓋部、二次蓋部に加え、二次蓋部のさらに外側に輸送時等に取り付けられる三次蓋部を備えていてもよい。また、一次蓋部、二次蓋部及び三次蓋部にはドレン/ベントポート、圧力監視ポート等を備えていてもよい。蓋部がポートにおいて密封状態を維持する必要がある場合、ポート用蓋と、ポート用蓋を固定するボルトと、を備える構造としてもよい。この場合も、ポート用蓋を固定するボルトを締める締結ステップと、前記ボルト及び前記ポート蓋部のうちいずれかの測定対象部の変位を計測する計測ステップと、計測した変位と、予め検出した変位と軸力との関係と、に基づいて軸力を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出した軸力は適切であるかを判定し、前記軸力が低いと判定した場合、前記締結ステップに進む判定ステップと、を実行することで、同様の効果を得ることができる。
ここで、上記実施形態では、蓋部の胴部と対面する面に切欠きを設け、二次蓋部の切欠きが形成された部分のたわみを計測したがこれに限定されない。キャスクは、ボルトの締め付けによって、作用する力が変化し、変形が生じる部分に変形(たわみ量)を計測できる機構を備えていればよい。キャスクは、変形が生じる部分に変形(たわみ量)を計測する機構を備えることで、その機構に基づいて、密閉状態をより確実に検出することができる。これにより、密閉性を確実に維持でき、放射性物質収納容器の内部空間の密閉状態をより確実に長期間にわたり維持することができる。
図6は、二次蓋と胴部とボルトとの関係の他の例を示す縦断面図である。図6に示すキャスクは、二次蓋部32とボルト36の頭部との間に座金60が配置されている。なお、座金60は、ボルト(締結機構)36の一部である。座金60は、二次蓋部32A側の面でかつ貫通穴50とつながっている部分に切欠き63と、ボルト36が挿入される貫通穴64が形成されている。また、座金60は、切欠き63と外部を連通させる穴66が形成されている。穴66には、基準棒62が挿入されている。基準棒62は、二次蓋部32Aの表面68と接している。
図6に示す座金60は、ボルト36がボルト穴41に螺合されている状態によって、切欠き63の形状が変化する。具体的には、切欠き63の二次蓋部32と対面する面67と二次蓋部32の表面68との距離L3が変動する。ここで、ボルト36は、作業者によって締められたボルト穴41に螺合する量が多くなることで、ボルト36の頭部と胴本体21との間の距離が短くなり、生じるボルト36の頭部が二次蓋部32を胴本体21側に押す力が大きくなり、隙間の距離L3が短くなる。また、距離L3が変動すると、同時に切欠き67とは反対側の面と、二次蓋部32に突き当てられている基準棒62の二次蓋部32とは反対側の端部との距離L4も変動する。ここで、距離L3が短くなると距離L4は長くなり、距離L3が長くなると距離L4は短くなる。図6に示すように、ボルト36に設けた座金60を軸力に応じてたわむ構造とし、そのたわみ量を計測することで、たわみ量から軸力を計測することができる。また、ボルト36側にたわみを計測する機構を設けることで、二次蓋部32Aの形状を簡単にすることができる。
図7は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。図7に示すキャスクのボルト36Aは、ねじ溝が形成されているねじ部70がボルト穴41に螺合し、直胴部72が貫通穴40と対面している。ボルト36Aは、内部に軸方向に延在する穴74が形成されている。穴74は、ねじ部70と直動部72の境界が底となる。穴74には、基準棒62が挿入されている。図7の基準棒62は、穴74の底面に突き当てられている。
ここで、ボルト36Aは、ボルト穴41に螺合されている状態によって、頭部とねじ部70との距離が変化する。具体的にはボルト36Aは、作業者によって締められてボルト穴41に螺合する量が多くなると、ボルト36の頭部とねじ部70との間の距離L5が長くなり、生じるボルト36の頭部が二次蓋部32を胴本体21側に押す力が大きくなる。作業者によって締められてボルト穴41に螺合する量が少なくなると、ボルト36の頭部とねじ部70との間の距離L5が短くなり、生じるボルト36の頭部が二次蓋部32を胴本体21側に押す力が小さくなる。穴74は、直胴部72に設けられているため、ボルト36の頭部とねじ部70との間の距離L5に連動して伸び縮みする。これに対して基準棒62は、長さが一定であり、端部が穴74の底面についているため、距離L5が長くなると、ボルト36Aから突出している部分の距離L6が短くなり、距離L5が短くなると距離L6が長くなる。
図7に示すように、ボルト36Aに軸力に応じてたわむ部分を計測する機構を設け、そのたわみ量を計測することでも、たわみ量から軸力を計測することができる。また、ボルト36A側にたわみを計測する機構を設けることで、二次蓋部32Aの形状を簡単にすることができる。なお、穴74は、本実施形態のように、ねじ部70と直胴部72との境界が底となる形状が好ましいが、底の軸方向の位置が直胴部72と重なる位置にあればよい。
図8は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。図7に示す例では、穴74の軸方向の伸びをたわみとして計測したが、図8に示すように、穴74の径Dをたわみ量として計測してもよい。具体的には、上述したように、ボルト36Bに作用する軸力に応じて、穴74が伸び縮みする。したがって、穴74の伸び縮みに応じて、ポワソン比で径Dも伸び縮みする。この関係を用いることで、穴74の径の変動をたわみとして計測しても同様にたわみから軸力を計測することができる。なお、形状はレーザ変位計等で計測することができる。
図9は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。図9に示すボルト36Cは、穴74に一定量の液体80が貯留されている。穴74は、上述したように軸力に応じて内径が変化することで、液体80の液面81の高さも変化する。この関係を用いることで、穴74の径の変動をたわみとして計測しても同様にたわみから軸力を計測することができる。
図10は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。図10に示すボルト36Dは、穴74の内部に圧電素子82を挿入し、穴74の形状の変化によって生じる圧電素子82に作用する圧力の変化を電流で検出する。このように、圧電素子82を用いて、穴74の形状の変化、つまりたわみ量を計測しても同様にたわみから軸力を計測することができる。なお、この場合、電流とたわみとの関係と、軸力とたわみとの関係を用いて、電流と軸力との関係をあらかじめ算出することで演算を簡単にすることができる。
図11は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。図12は、軸力とたわみ(ボルト周辺ひずみ)との関係の一例を示す説明図である。図11に示す例は、カメラ84を用いて、ボルト36及び二次蓋部32Bの表面の形状を撮影し、画像相関法に基づいて、ボルト36の周辺部のひずみを計測する。管理システム100は、図12に示すように画像相関法に基づいて求められるボルト周辺のひずみと軸力との関係をあらかじめ算出している。なお、ボルト周辺のひずみと軸力との関係は、モックアップモデルで算出すればよい。この例では、カメラ84で撮影した画像に基づいて計測したボルト36の周辺部のひずみと図12に示す関係とを用いることで軸力を算出することができる。このように、蓋部のボルトの周辺の部分の状態の変化をたわみとして計測しても同様にたわみから軸力を計測することができる。
図13は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。図14は、軸力とたわみ(ボルト周辺変位)との関係の一例を示す説明図である。図13に示す例は、ボルト36及び二次蓋部32Bの表面の形状を型86で転写し、型86の表面の形状を計測することで、ボルト36の周辺部の変位を計測する。管理システム100は、図14に示すようにボルト周辺の変位と軸力との関係をあらかじめ算出している。なお、ボルト周辺の変位と軸力との関係も、モックアップモデルで算出すればよい。この例では、型86で転写して計測したボルト36の周辺部の変位と図14に示す関係とを用いることで軸力を算出することができる。このように、蓋部のボルトの周辺の部分の状態の変化をたわみとして計測しても同様にたわみから軸力を計測することができる。
図15は、ボルトとボルトのたわみを計測する機構の一例を示す断面図である。図15に示す例は、軸力の計測に、超音波軸力計90を用いている。超音波軸力計90を用いる場合は、測定対象のボルトと同じ基準ボルトを負荷がかかっていない状態で、キャスク11と一体で保管し、基準ボルトと測定対象のボルトとの差に基づいて、ボルトのたわみ(伸び)を計測し、その結果に基づいて、軸力を計測する。このように、ボルト自体の伸びをたわみとして計測することでもたわみから軸力を計測することができる。
11 キャスク(放射性物質収納容器)
12 胴部
13 蓋部
14 バスケット
14A バスケット本体
14B 放射性物質収納部
21 胴本体
22 開口部
23 底部
24 キャビティ
25 外筒
25a 伝熱フィン
27 連結板
28 底板
31 一次蓋部
32、32A、32B 二次蓋部
33 レジン
34 補助遮蔽体
35、36、36A、36B、36C、36D ボルト
40 貫通穴
41 ボルト穴
42 溝
44 切欠き
46 ガスケット
60 座金
62 基準棒
70 ねじ溝
72 直胴部
74 穴
80 液体
81 液面
82 圧電素子
84 カメラ
86 型
90 超音波軸力計
100 管理システム
102 処理装置
104 計測装置
112 演算部
114 記憶部
120 基準テーブル

Claims (14)

  1. 放射性物質が収納される胴部と、前記胴部の開口部を塞ぐ蓋部と、前記蓋部を前記胴部に対して固定するボルトと、を備える放射性物質収納容器の管理方法であって、
    前記ボルト及び前記蓋部のうちいずれかの測定対象部の変位を計測する計測ステップと、
    計測した変位と、予め検出した変位と軸力との関係と、に基づいて軸力を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出した軸力は適切であるかを判定する判定ステップと、を有することを特徴とする放射性物質収納容器の管理方法。
  2. 前記判定ステップで、軸力が低下していると判定した場合、前記ボルトを締める増し締めステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の放射性物質収納容器の管理方法。
  3. 前記測定対象部の変位は、前記蓋部のたわみ量であることを特徴とする請求項1または2に記載の放射性物質収納容器の管理方法。
  4. 前記測定対象部の変位は、前記ボルトのたわみ量であることを特徴とする請求項1または2に記載の放射性物質収納容器の管理方法。
  5. 前記測定対象部の変位は、前記座金のたわみ量であることを特徴とする請求項1または2に記載の放射性物質収納容器の管理方法。
  6. 前記予め検出した変位と軸力との関係は、熱や放射線による物性値の変化を加味して、あらかじめ計算または実験で算出されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器の管理方法。
  7. 前記蓋部は、前記胴部に対して固定された一次蓋部よりも外側に配置され、前記胴部に固定された二次蓋部であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器の管理方法。
  8. 放射性物質が収納される胴部と、前記胴部の開口部を塞ぐ蓋と、前記蓋部を前記胴部に対して固定するボルトと、を備える放射性物質収納容器の組立方法であって、
    前記ボルトを締める締結ステップと、
    前記ボルト及び前記蓋部のうちいずれかの測定対象部の変位を計測する計測ステップと、
    計測した変位と、予め検出した変位と軸力との関係と、に基づいて軸力を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出した軸力は適切であるかを判定し、前記軸力が低いと判定した場合、前記締結ステップに進む判定ステップと、を有することを特徴とする放射性物質収納容器の組立方法。
  9. 前記測定対象部の変位は、前記蓋部のたわみ量であることを特徴とする請求項8に記載の放射性物質収納容器の組立方法。
  10. 前記測定対象部の変位は、前記ボルトのたわみ量であることを特徴とする請求項8に記載の放射性物質収納容器の組立方法。
  11. 前記測定対象部の変位は、前記座金のたわみ量であることを特徴とする請求項8に記載の放射性物質収納容器の組立方法。
  12. 前記蓋部は、前記胴部に対して固定された一次蓋部よりも外側に配置され、前記胴部に固定された二次蓋部であることを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器の組立方法。
  13. 放射性物質が収納される胴部と、
    前記胴部の開口部を塞ぐ蓋部と、
    前記蓋部を前記胴部に対して固定するボルトと、を備え、
    前記ボルトは、前記胴部側とは反対側の面に開口し、軸方向に延在し、軸力によってたわみ量が変化する穴が形成されていることを特徴とする放射性物質収納容器。
  14. 前記穴に挿入され、前記穴のたわみ量を検出する検出部をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の放射性物質収納容器。
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