JP2011033521A - 光電式エンコーダ及び真空装置 - Google Patents

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洋篤 森
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洋明 川田
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Abstract

【課題】ハンドリング及び作業性に優れる光電式エンコーダ及びそれを用いた真空装置を提供することである。
【解決手段】光電式エンコーダは、測定軸方向に所定ピッチで形成された回折格子11を有するスケール10と、スケール10に照射された光の反射光を伝搬する第1ファイバ20を備える検出ヘッド30と、第1ファイバ20を伝搬した反射光を集光する第1レンズ60,62と、集光された反射光を受光し、電気信号に変換する受光素子54とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、光電式エンコーダ及び真空装置に関する。
従来、複数のファイバ素線を束ね、それらの相対的位置を固定したバンドルファイバを用いた光電式エンコーダが知られている。このような光電式エンコーダは、例えば、測定軸方向に所定ピッチで形成された回折格子を有するスケールと、このスケールに対して相対移動可能に配置され、スケールにコヒーレント光を照射する照射ファイバ、及び、この照射ファイバの周囲にスケールで反射された光を受光する複数の受光ファイバが同一検出面上に配置された検出ヘッド部とを備えている。また、このシステムは、検出ヘッドの照射ファイバにレーザ光を供給する光源と、受光ファイバからの受光信号を受ける受光素子と、受光信号を処理して検出ヘッドとスケールの相対変位を検出する信号処理部とを備えたインターフェースを備えている(特許文献1〜3参照)。
このような光電式エンコーダにおいては、複数の受光ファイバから出射される光を受光素子に効率よく伝搬させなければならないという要求があるところ、受光ファイバからの光を受光素子へ伝搬させる従来技術としては、例えばフェルールに挿入された受光ファイバを直接受光素子に接触させる態様がある。
特開2004−53605号公報 特開2008−39602号公報 特開2007−232681号公報
しかしながら、受光ファイバを直接受光素子に接触させる場合、両者を分離及び再結合することが難しく、また接続された状態でのハンドリング及び作業性は高いものとは言い難い。また、このような態様においては、温度変動や衝撃又は使用態様の変更にフレキシブルに対応することは難しく、またファイバの位置ずれが生じた場合、光結合の損失の低下が大きいといった課題がある。また、受光ファイバを直接受光素子に接触させるため、インターフェースより先のバンドルファイバ及び検出ヘッドを真空装置内に配置するには複雑な機構が必要となってしまい、真空装置へ適用しにくい場合がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる光電式エンコーダを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の一態様に係る光電式エンコーダは、測定軸方向に所定ピッチで形成された回折格子を有するスケールと、前記スケールに照射された光の反射光を伝搬する第1ファイバを備える検出ヘッドと、前記第1ファイバを伝搬した前記反射光を集光する第1レンズと、集光された前記反射光を受光し、電気信号に変換する受光素子とを備えている。
かかる構成においては、第1ファイバを伝搬したスケールからの反射光が、レンズによって集光されて受光素子に受光される。よって、第1ファイバと受光素子との間の光学的な結合、分離又は再結合が容易であり、光電式エンコーダのハンドリング及び作業性の向上を図ることができる。また、第1ファイバと受光素子との相対位置を変更する際にもフレキシブルに対応することができ、第1ファイバと受光素子との相対位置のずれが生じたとしても光結合の損失の低下を抑えることができる。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第1レンズと前記受光素子との間に設けられた第2レンズをさらに備え、前記第1レンズは前記反射光を集光して平行光を生成し、前記第2レンズは前記平行光を集光し、前記受光素子は、集光された前記平行光を受光し、電気信号に変換してもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に前記平行光を伝搬するための空間が設けられてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に前記平行光を伝搬するための光透過性部材が設けられてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第2レンズと前記受光素子との間に設けられた第2ファイバをさらに備え、前記第2ファイバは、前記第2レンズによって集光された前記平行光を伝搬し、前記受光素子は、前記第2ファイバを伝搬した前記平行光を受光し、電気信号に変換してもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第1ファイバは複数設けられ、前記第2ファイバは複数設けられ、複数の前記第1ファイバと複数の前記第2ファイバとが対応して配置されてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、アレイ状の複数の第1貫通穴が設けられた第1ブロックをさらに備え、複数の前記第1ファイバが、複数の前記第1貫通穴に挿入されてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、複数の前記第1ファイバの端面を揃えるように複数の前記第1貫通穴を覆う第1ストッパをさらに備えてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第1レンズは、複数の前記第1ファイバに対応して複数のレンズがアレイ状に設けられた第1レンズアレイであってもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、アレイ状の複数の第2貫通穴が設けられた第2ブロックをさらに備え、複数の前記第2ファイバが、複数の前記第2貫通穴に挿入されてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、複数の前記第2ファイバの端面を揃えるように複数の前記第2貫通穴を覆う第2ストッパをさらに備えてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第2レンズは、複数の前記第2ファイバに対応して複数のレンズがアレイ状に設けられた第2レンズアレイであってもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第1ファイバと前記受光素子との間に設けられ、前記第1レンズアレイ又は前記第2レンズアレイによる迷光を抑える遮光パターンをさらに備えてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、複数の前記第1ファイバを保持する複数の第1フェルールをさらに備え、複数の前記第1フェルールに対応して複数の第1レンズが設けられてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、複数の前記第2ファイバを保持する複数の第2フェルールをさらに備え、複数の前記第2フェルールに対応して複数の第2レンズが設けられてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記検出ヘッドは、前記スケールに照射する光を伝搬する照射ファイバをさらに備え、複数の前記第1ファイバは、前記照射ファイバの周囲に配置されてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記スケールに照射する前記光を、前記照射ファイバに集光させる第3レンズと、前記第3レンズによって集光される前記光を出射する光源とをさらに備えてもよい。
本発明の他の態様に係る光電式エンコーダは、測定軸方向に所定ピッチで形成された回折格子を有するスケールと、前記スケールに照射される光を伝搬するファイバを備える検出ヘッドと、前記ファイバに前記光を集光させる第1レンズと、前記第1レンズによって集光される前記光を出射する光源とを備える。
かかる構成においては、光源からの光が、レンズによって集光されて検出ヘッドの照射ファイバに受光される。よって、照射ファイバと光源との間の光学的な結合、分離又は再結合が容易であり、光電式エンコーダのハンドリング及び作業性の向上を図ることができる。また、照射ファイバと光源との相対位置を変更する際にもフレキシブルに対応することができ、照射ファイバと光源との相対位置のずれが生じたとしても光結合の損失の低下を抑えることができる。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第1レンズと前記光源との間に設けられた第2レンズをさらに備え、前記第2レンズは前記光源から出射される光を集光して平行光を生成し、前記第1レンズは前記平行光を集光し、前記ファイバは、集光された前記平行光を伝搬してもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に前記平行光を伝搬するための空間が設けられていてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に前記平行光を伝搬するための光透過性部材が設けられていてもよい。
上記光電式エンコーダにおいて、前記第2レンズと前記受光素子との間に設けられた第2ファイバをさらに備え、前記第2ファイバは、前記光源から出射された光を伝搬し、前記第2レンズは、前記第2ファイバを伝搬した光を集光して前記平行光を生成してもよい。
本発明の一態様に係る真空装置は、真空状態に保持可能な第1の空間を有する筐体と、前記第1の空間に設けられ、測定軸方向に所定ピッチで形成された回折格子を有するスケールと、前記第1の空間に設けられ、前記スケールに照射された光の反射光を伝搬する第1ファイバを備える検出ヘッドと、前記第1の空間に設けられ、前記第1ファイバを伝搬した前記反射光を集光して平行光を生成する第1レンズと、前記筐体の外部に設けられ、前記平行光を集光する第2レンズと、前記筐体の外部に設けられ、前記第2レンズによって集光された前記平行光を伝搬する第2ファイバと、前記筐体の外部に設けられ、前記第2ファイバを伝搬した前記平行光を受光し、電気信号に変換する受光素子と、前記第1の空間と前記筐体の外部とを区画するように前記筐体に設けられ、前記平行光を透過する光透過性部材とを備える。
かかる構成においては、光電式エンコーダのハンドリング及び作業性に優れつつも、検出ヘッド等を容易に真空環境下に設けることができる。よって、真空環境での測定に有益な測定システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る光電式エンコーダを示す図である。 図1の光電式エンコーダの一部を示す図である。 図2の光電式エンコーダの一部を示す図である。 図1のバンドルファイバの端面を示す図である。 図5Aは本発明の第1実施形態に係る光電式エンコーダを示す図であり、図5B及び図5Cは変形例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る真空装置を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光電式エンコーダを示す図である。 図8Aは本発明の第3実施形態に係る光電式エンコーダを示すであり、図8B及び図8Cは変形例を示す図である。 図9Aは図8A〜図8Cのブロックの平面図であり、図9Bは図9AのA−A断面図である。 本発明の第4実施形態に係る光電式エンコーダを示す図である。 図11Aは本発明の第5実施形態に係る光電式エンコーダを示すであり、図11Bは変形例を示す図である。 図12Aは図11Aのレンズアレイの平面図であり、図12Bは図12AのB−B断面図である。 図13Aは本発明の第6実施形態に係る光電式エンコーダを示す図であり、図13B及び図13Cは変形例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1実施形態]
図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態に係る光電式エンコーダを説明する。
図1は第1実施形態に係る光電式エンコーダの概略図であり、図2〜図4は図1の光電式エンコーダの一部を示す図である。本実施形態に係る光電式エンコーダ100は、測定軸方向に所定ピッチで回折格子が形成されたスケール10と、スケール10に照射された光の反射光を伝搬するファイバ20を備える検出ヘッド30と、検出ヘッド30により検出したスケール10からの反射光を受光素子54に伝搬するためのコネクタ40と、反射光を受光し電気信号に変換する受光素子54を備えるインターフェース50とを備える。光電式エンコーダ100は例えばリニアエンコーダである。
図1に示すように、スケール10の長手方向が測定軸方向Xとなる。検出ヘッド30は、スケール10から所定距離を維持してX方向においてスケール10に対して相対移動可能に配置されている。なお、検出ヘッド30が固定され、スケール10が検出ヘッド30に対して相対移動する構成であってもよいし、スケール10が固定され、検出ヘッド30がスケール10に対して相対移動する構成であってもよいし、両者が相対移動する構成であってもよい。
図2に示すように、スケール10は、X方向に沿って所定ピッチで周期的に配列されたY方向に延びる回折格子11を有する。回折格子11は、検出ヘッド30の検出面上のX方向に対しては、0次回折光が減衰され、1次回折光による2つ山のガウス分布となるように、そのピッチが光源の波長との関係で決められている。また、回折格子11は、Y方向に対しては、例えば1つ山のガウス分布の光量分布を形成するように光を反射する。
次に、図2〜図4を参照して検出ヘッド30について詳述する。
検出ヘッド30は、インターフェース50とは別体で構成されている。したがって、例えば、検出ヘッド30に電装部品を搭載することなく全て光学部品から構成し、必要な電装部品をインターフェース50に設けることができる。これにより、発熱や電気ノイズの発生などの電装部品を備えることによる弊害をなくし、それらに起因する測定精度の低下を防止することができる。また、このような構成により、超高精度な位置決めを必要とする装置や原子力・化学プラントなど遠隔操作を必要とする装置などに対して有効な光電式エンコーダ又は真空装置となる。
図2に示すように、検出ヘッド30は、スケール10に照射された光の反射光を伝搬するファイバ20を複数備え、さらに、スケール10に光を照射する照射ファイバ22を備える。また、これら照射ファイバ22と複数のファイバ20は、1つに束ねられてバンドルファイバ21として構成されていてもよい。具体的には、バンドルファイバ21は、照射ファイバ22と、照射ファイバ22の周囲に配置された複数のファイバ20と、照射ファイバ22とその周囲の複数のファイバ20を囲む円筒状のフェルール23と、ファイバ20,22及びフェルール23の先端にキャップ型に構成されたフェルール24とを備えている。検出ヘッド30のフェルール24には、照射ファイバ22に対応する位置に貫通穴24aが設けられ、また貫通穴24aの周囲において複数のファイバ20に対応する位置に格子状のスリット24bが設けられている。複数のファイバ20,22をバンドルファイバ21として構成することにより、各ファイバ20,22の相対位置を固定することができる。
図3に示すように、照射ファイバ22及びファイバ20は、それらを束ねた外接径(バンドル径)よりも僅かに大きい内径を有するインナーチューブ25内に収容され、照射ファイバ22、ファイバ20及びインナーチューブ25がフェルール23内に収容されている。このインナーチューブ25は、バンドル径×0.15以下が望ましいが、バンドル挿入時の密着偏りにより、ファイバ20,22の配置移動を防止できるので、バンドル径×0.2程度であってもよい。
図4に示すように、スケール10に光を照射する照射ファイバ22は、光を導波するコア22aを中心に有し、そのコア22aの外周にコア22aよりも屈折率の低いクラッド22bを有する。また、照射ファイバ22は、クラッド22bの外周に形成された被覆22cをさらに有していてもよい。また、照射ファイバ22には、例えば、シングルモードファイバが使用される。
同様に、スケール10からの光の反射光を伝搬するファイバ20は、光を導波するコア20aを中心に有し、そのコア20aの外周に形成されたコア20aよりも屈折率の低いクラッド20bを有する。また、ファイバ20は、クラッド20bの外周に形成された被覆20cをさらに有していてもよい。また、ファイバ20には、例えば、マルチモードファイバが使用される。
ファイバ20のコア20aは、照射ファイバ22のコア22aを中心として、6つのコア20aの中心が6角形状に配置されている。つまり、検出ヘッド30は、照射ファイバ22のコア22aの周囲に測定軸方向(X方向)及びこれと直交する方向(Y方向)に所定の間隔を空けて、照射ファイバ22のコア22aと同一検出面上に配置された複数のコア20aを備えている。
照射ファイバ22のコア22a及びクラッド22bを含む径は、一般的には、ファイバ20のコア20a及びクラッド20bを含む径よりも小さくてもよい。その場合、図4に示すように、照射ファイバ22の被覆22cの径をファイバ20の被覆20cの径よりも大きくすることで、それぞれのファイバ全体の径を略同一としてもよい。
次に、インターフェース50について詳述する。図2に示すように、インターフェース50は、光源52と、受光素子54と、信号処理部56とを備える。
光源52は、スケール10にコヒーレントな光、例えば半導体レーザ、気体レーザ等のレーザ光を照射するものである。光源52は、照射ファイバ22のフェルール24とは反対の端面の側に設けられる。光源52の光は、照射ファイバ22のコア22aを導波して、コア22aのフェルール24側の端面より貫通穴24aを通って照射される。このようにコア22aは、光をスケール10に照射するための照射部として機能する。
受光素子54は、スケール10からの反射光を受光し電気信号に変換するもので、例えば電荷結合素子(CCD)であってもよい。受光素子54は、ファイバ20のフェルール24とは反対の端面の側に設けられる。スケール10からの反射光は、ファイバ20のコア20aを伝搬して、コア20aのフェルール24とは反対の端面より、コネクタ40を介して出射され、受光素子54に受光される。このようにコア20aは、スケール10からの反射光を受光素子54に受光するための受光部として機能する。
信号処理部56は、受光素子54が変換した電気信号を処理する。すなわち、光電式エンコーダ100は、スケール10に対して検出ヘッド30を相対的に移動させながら、受光素子54に受光される反射光から変換された電気信号に基づいて、信号処理部56において測定軸方向Xの変位を測定するものである。
次に、図5A〜図5Cを参照して、本実施形態に係る光電式エンコーダをさらに詳述する。本実施形態に係る光電式エンコーダは、ファイバ20を伝搬したスケール10からの反射光を集光する少なくとも1つのレンズを備え、このレンズによって、ファイバ20を伝搬する光を受光素子54に受光させる。なお、図5A〜図5Cは、図1のコネクタ40とインターフェース50の詳細を示す図であり、理解を容易にするため、1本のファイバ20を伝搬する光が1つの受光素子54によって受光される態様を示している。
図5Aに示すように、コネクタ40には、ファイバ20の先端が配置されている。このファイバ20の先端にはフェルール26が設けられていてもよい。また、コネクタ40には、光を出射するファイバ20の端面に対応して配置されたレンズ60が設けられている。他方、インターフェース50には、レンズ60に対応して配置されたレンズ62と、レンズ62に対応して配置されたファイバ70と、ファイバ70に伝搬した光を受光する受光素子54とが設けられている。ファイバ70には、レンズ60の側の先端にフェルール74が設けられ、また受光素子54の側の先端にフェルール76が設けられていてもよい。また、受光素子54は基板58に搭載されている。
このような光学系においては、検出ヘッド30によって検出されたスケール10からの反射光がファイバ20を伝搬し、ファイバ20の端面から出射した光をレンズ60が集光し、この集光された光からレンズ60が平行光(コリメート光)を生成し、この平行光がレンズ62によって集光され、さらにレンズ62によって集光された光がファイバ70を伝搬して受光素子54に受光される。
このように、受光素子54に受光される光は、コネクタ40とインターフェース50との間でレンズ60,62を用いて伝搬される。したがって、ファイバ20(コネクタ40)とインターフェース50との光学的な結合、分離又は再結合が容易であり、光電式エンコーダのハンドリング及び作業性の向上を図ることができる。また、ファイバ20(コネクタ40)とインターフェース50との相対位置、すなわちファイバの端面に平行なX,Y方向の相対位置、及び、ファイバの端面に垂直なZ方向(すなわち光の伝搬方向)の相対位置を変更する際にもフレキシブルに対応することができる。また、ファイバ20を受光素子54に直接接続する従来の態様と比べて、ファイバ20の位置ずれが生じたとしても、光結合の損失の低下を抑えることができる。また、光学的な結合、分離又は再結合が容易であるため、温度変動や衝撃又は使用態様の変更(例えば光伝送の長距離化)などにも容易に対応することができる。なお、本実施形態に係る光電式エンコーダは、真空装置に適用する場合にも有益であり、この点は図6を用いて後述する。
図5Aに示すように、コネクタ40とインターフェース50との間、すなわちレンズ60とレンズ62との間には、光透過性部材82が設けられている。光透過性部材82は、ファイバ20を伝搬する光を透過する性質を有する。光透過性部材82はプレート状に形成された基板であってもよく、具体的には透明なガラス基板であってもよい。このような光透過性部材82を用いた具体的な態様については図6において説明する。
図5Bの変形例に示すように、図5Aの構成から、インターフェース50のファイバ70及びフェルール74,76を省略してもよい。すなわち、図5Bにおいては、インターフェース50において受光素子54がレンズ62に対応して設けられている。このような光学系においては、ファイバ20の端面から出射した光をレンズ60が集光し、この集光された光からレンズ60が平行光を生成し、この平行光がレンズ62によって集光され、レンズ62によって集光された光を受光素子54が受光する。
また、図5Bに示すように、コネクタ40とインターフェース50、すなわちレンズ60とレンズ62との間には、光を伝搬するための空間80が設けられていてもよい。ここで、空間80とは例えば真空又は気体などの非固体が占める領域をいう。
このように図5Bに示す態様においては、インターフェース50のファイバ70等を省略することにより、光電式エンコーダの部品数を少なくして、光電式エンコーダの簡略化又はコスト低減を図ることができる。
また、図5Cの変形例に示すように、図5Bの構成から、インターフェース50においてレンズ62をさらに省略してもよい。すなわち、図5Cにおいては、インターフェース50において、受光素子54がコネクタ40のレンズ60に対応して設けられている。このような光学系においては、ファイバ20の端面から出射した光をレンズ60が集光し、レンズ60によって集光された光を受光素子54が受光する。これにより光電式エンコーダの部品数がさらに少なくなるので、さらなる光電式エンコーダの簡略化又はコスト低減を図ることができる。
なお、図5A〜図5Cで示した態様をさらに変形させて適用することも可能である。すなわち、光が出射するファイバ20の端面から受光素子54までの間のレンズの構成は図示した例に限定されるものではない。例えばインターフェース50の側のみにレンズを配置して、このレンズがファイバ20を伝搬する光を集光してもよい。また、コネクタ40又はインターフェース50内に、光が伝搬する方向に複数のレンズを配置してもよい。また、ファイバ20を有するコネクタ40を、インターフェース50に光学的に結合する態様を説明したが、検出ヘッド30のファイバ20からの光を、別の中継用ファイバ(図示しない)に伝搬させ、この中継用ファイバを伝搬した光をインターフェース50の受光素子54に受光させてもよい。この場合には、図5A〜図5Cのファイバ20を中継用ファイバに置き換えて上記した構成を適用することができる。
図6は、本実施形態に係る真空装置を示す図である。この真空装置1000は上記した光電式エンコーダ100を備え、コネクタ40とインターフェース50との光学的な結合については図5(A)の態様を適用することができる。コネクタ40とインターフェース50との間には、レンズ60からレンズ62に伝搬する平行光を透過する光透過性部材82が設けられている。光透過性部材82は、レンズ60の側を密閉するようにシール材84で筐体85に固定されている。そして、光透過性部材82の一方の側、すなわちスケール10、検出ヘッド30(スケール及び検出ヘッドについては図1参照)及びレンズ60が筐体85の内部、すなわち真空状態である空間86に配置され、光透過性部材82の他方の側、すなわちレンズ62、ファイバ70及び受光素子54(受光素子については図1及び図5(A)参照)が筐体85の外部に配置されている。言い換えれば、光透過性部材82は、空間86と筐体85の外部とを区画するように筐体85に設けられている。
このように本実施形態に係る真空装置においては、コネクタ40とインターフェース50との間でレンズ60,62を用いて光が伝搬されるので、コネクタ40とインターフェース50との間に、真空のための区画部材を形成することができる。したがって、コネクタ40とインターフェース50との間の光の伝搬を図りつつも、検出ヘッド30等を容易に真空状態の空間86に設けることができる。よって、ハンドリング及び作業性の高い真空装置を提供することができる。
[第2実施形態]
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態に係る光電式エンコーダを説明する。なお、以下においては、上記第1実施形態の内容と同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。これは他の実施形態についても同様である。
本実施形態に係る光電式エンコーダにおいては、スケール10からの反射光を複数のファイバ20で伝搬することに伴う態様を除き、上記図5Aで説明した内容と同様である。図7において、複数のファイバ20の光軸と複数のファイバ70の光軸とはそれぞれ対応している。コネクタ40において、複数のレンズ60は複数のファイバ20の先端に設けられた複数のフェルール26、すなわち複数のファイバ20の光が出射する端面に対応して設けられている。また、複数のレンズ60及び複数のフェルール26は保持部90によって相対的位置が保持されていてもよい。
他方、インターフェース50には、複数のレンズ60に対応して配置された複数のレンズ62が配置され、それらの複数のレンズ62に複数のファイバ70が対応し、それら複数のファイバ70に複数の受光素子54が対応して配置されている。また、複数のレンズ62は、複数のファイバ70の先端に設けられた複数のフェルール74、すなわち複数のファイバ20の光が入射する端面に対応して設けられている。また、複数のレンズ62及び複数のフェルール74は保持部92によって相対的位置が保持されていてもよい。
このように本実施形態によれば、複数のファイバ20から複数の受光素子54に光を伝搬させる場合においても、ハンドリング及び作業性に優れる光電式エンコーダを提供することができる。
[第3実施形態]
次に、図8A〜図9Bを参照して、本発明の第3実施形態に係る光電式エンコーダを説明する。
本実施形態に係る光電式エンコーダは、複数のファイバを保持するブロックを備え、また複数のレンズがアレイ状に配置されたレンズアレイを備える。
図8Aに示すように、コネクタ40には、複数のファイバ20の先端を保持するブロック94が設けられている。このブロック94には、図9Aの平面図に示すように、保持するファイバの本数に対応する複数の貫通穴95がアレイ状に形成されている。また、図9AのA−A線の断面図である図9Bに示すように、複数の貫通穴95は、それぞれ、挿入されるファイバ20の外径に対応した外径を有している。また、複数のファイバ20は、ブロック94に挿入されて、光を出射する端面が同一平面(例えばブロックの平面)に位置するように揃えられることが好ましい。これにより、ファイバ20の端面とレンズアレイ64との距離が、ブロック94とレンズアレイ64との距離に等しくなる。したがって、ブロック94単位でレンズアレイ64との位置決めを行うことができる。なお、図9A及び図9Bに示すように、ブロック94の外形は例えば直方体である。
このようなブロック94によれば、複数のファイバ20の相対位置、すなわちファイバの端面に平行な直交する2つの方向(X,Y方向)の相対位置、及び、ファイバの端面に垂直な方向(Z方向)の相対位置を固定できるので、ハンドリング及び作業性の向上を図ることができる。なお、ブロック94は複数のファイバ20の端面を研磨するときの研磨ホルダとしての機能を備えていてもよく、この場合、ブロック94に各ファイバ20を挿入した状態でブロック94ごと研磨することができる。
レンズアレイ64は、複数のレンズが複数のファイバ20に対応してアレイ状に設けられたものである。これによれば、複数のレンズの相対位置、すなわちファイバの端面に平行なX,Y方向の相対位置を固定できるので、ハンドリング及び作業性の向上を図ることができる。なお、レンズアレイ64の複数のレンズの構成については、後述の図12A及び図12Bを参照することができる。
また、インターフェース50には、レンズアレイ66と、複数のファイバ70を保持するブロック96が設けられている。複数のファイバ70は、アレイ状の複数の受光素子54に対応して配置されている。また、レンズアレイ66はレンズアレイ64に対応して配置され、また複数のファイバ70に対応して配置されている。なお、ブロック96及びレンズアレイ66のその他の構成については、上記ブロック94及びレンズアレイの内容を適用することができる。
このような光学系においては、検出ヘッド30によって検出されたスケール10からの反射光が複数のファイバ20を伝搬し、複数のファイバ20の端面から出射した光をレンズアレイ64が集光し、この集光された光からレンズアレイ64が平行光を生成し、この平行光がレンズアレイ66によって集光され、さらにレンズアレイ66によって集光された光が複数のファイバ70を伝搬して複数の受光素子54に受光される。
また図8Bの変形例に示すように、図8Aの構成から、インターフェース50のファイバ70を省略してもよい。すなわち、図8Bにおいて、複数のアレイ状の受光素子54が、レンズアレイ66に対応して設けられている。このような光学系においては、複数のファイバ20の端面から出射した光をレンズアレイ64が集光し、この集光された光からレンズアレイ64が平行光を生成し、この平行光がレンズアレイ66によって集光され、レンズアレイ66によって集光された光を複数の受光素子54が受光する。
また図8Cの変形例に示すように、図8Bの構成から、コネクタ40においてレンズアレイ64をさらに省略してもよい。すなわち、図8Cにおいて、レンズアレイ66がコネクタ40の複数のファイバ20に対応して設けられている。このような光学系においては、複数のファイバ20の端面から出射した光をレンズアレイ66が集光し、レンズ66によって集光された光を複数の受光素子54が受光する。
なお、光が出射する複数のファイバ20の端面から複数の受光素子54までの間のレンズアレイの構成は、図8A〜図8Cの構成例に限定されるものではなく、様々に変形させて適用することができる。例えばコネクタ40の側のみにレンズアレイを配置してもよい。
このように本実施形態によれば、複数のファイバ20から複数の受光素子54に光を伝搬させる場合においても、ハンドリング及び作業性に優れる光電式エンコーダを提供することができる。また、複数のファイバ20をブロックにより保持することから、フェルール及び複数のフェルールを保持する保持器具を用いる必要がなく、光電式エンコーダの小型化、組み立て容易化及びコスト低減を図ることができる。
[第4実施形態]
次に、図10を参照して、本発明の第4実施形態に係る光電式エンコーダを説明する。
本実施形態に係る光電式エンコーダは、ブロックに挿入された複数のファイバの端面を揃えるように、ブロックの複数の貫通穴を覆うストッパを備える。
図10に示すように、ブロック94の複数の貫通穴(複数のファイバ20が挿入されている)を覆うストッパ98が設けられている。ストッパ98はファイバ20の端面からの光の出射を妨げないように構成されており、具体的には透明なガラス基板などの光を透過する部材で構成されている。ストッパ98は、ブロック94の平面、すなわち貫通穴が開口する側のブロック94の平面に設けられ、ブロック94の貫通穴に挿入されるファイバ20が光の伝搬方向に移動することを規制し、これによりブロック94に挿入された複数のファイバ20の端面を揃えることができる。特に、ブロック94とファイバ20とは材質が異なるためそれぞれの材質の線膨張係数の差に基づいてファイバ20の端面の位置が変動し、これにより受光素子54が受光する光量が変動することがあり得るところ、本実施形態のストッパ98を適用することによってこのような弊害を解消することができる。また、ストッパ98を設けることによって、ファイバ20の端面を保護することができる。
なお、図10においてはコネクタ40のブロック94にストッパ98を設ける構成を説明したが、図8Aのようにインターフェース50の複数のファイバ70がブロック96で保持される場合に、必要があれば、ブロック96に上記したストッパを適用してもよい。
また、ストッパ98にレンズアレイ66を設けてもよい。具体的には、ストッパ98のブロック94とは反対の面にレンズアレイ66を設けてもよい。あるいは、レンズアレイの機能を備えるストッパ、すなわちレンズアレイとストッパとが一体化した部材をブロック94に設けてもよい。これによれば、レンズアレイとストッパとをまとめて取り扱うことができるので、ハンドリング及び作業性の更なる向上を図ることができる。
[第5実施形態]
次に、図11A〜図12Bを参照して、本発明の第5実施形態に係る光電式エンコーダを説明する。
本実施形態に係る光電式エンコーダは、スケールからの反射光を伝搬した複数のファイバと、複数の受光素子との間に設けられた遮光パターンを備える。
図11Aに示すように遮光パターン68が、光が出射するファイバ20の端面と受光素子54との間に設けられている。遮光パターン68は、レンズアレイのレンズ67(図12B参照)の周辺の回折等によって生じる迷光(散乱光)を抑える。すなわち、遮光パターン68は測定に不要な光が受光素子54に入射されることを防止する。具体的には、遮光パターン68はレンズアレイ66の一方の面(例えば凸状のレンズが形成されていない平面)に設けられ、ファイバ20の端面から出射した光のうち、複数のレンズ67の間の光を遮光する。
図12Aは遮光パターンの平面図であり、図12Bは図12AのB−B線断面図である。これらに図示されるように、この遮光パターン68は、レンズアレイ66の複数のレンズ67に対応する複数の貫通穴69を有し、貫通穴69において光を透過しつつそれ以外の部分において遮光する。ここで、遮光とは、レンズアレイの迷光が抑えられる程度に光の透過率を小さくするという意味であり、光が全く透過しないという意味に限るものではない。また遮光パターン68は、例えばシート状の貼付部材としてレンズアレイ68に貼付してもよい。
また遮光パターン68は、図11Aに示すようにインターフェース50のレンズアレイ66に設けてもよいし、あるいは図8Aのようにコネクタ40にもレンズアレイ64が設けられる場合には、遮光パターン68をレンズアレイ64に設けてもよい。
また遮光パターン68の配置は上記した構成例に限定されず、例えば、図11Bの変形例に示すように、遮光パターン89付きの光透過性部材88を、レンズアレイ66から離して複数の受光素子54を覆うように設けてもよい。
このように本実施形態によれば、遮光パターン68は測定に不要な光が受光素子54に入射されることを防止することができるので、ハンドリング及び作業性に優れつつも、測定精度の高い光電式エンコーダを提供することができる。
[第6実施形態]
次に、図13A〜図13Cを参照して、本発明の第6実施形態に係る光電式エンコーダを説明する。
本実施形態に係る光電式エンコーダにおいては、光源からの光が、レンズによって集光されて検出ヘッドの照射ファイバに受光される。すなわち、これまでの実施形態では、受光ファイバを伝搬したスケールからの反射光をレンズによる空間導波によって受光素子に送る構成を示したのに対して、本実施形態では、光源からの光をレンズによる空間導波によって検出ヘッドの照射ファイバに送る構成を示している。したがって、かかる構成の相違を除き、本実施形態においては、これまでの実施形態において説明してきた内容を可能な限り適用することができる。
本実施形態に係る光電式エンコーダは、スケール10(図2参照)と、スケール10に照射される光を伝搬する照射ファイバ22を備える検出ヘッド30(図2参照)と、照射ファイバ22に光を集光させるレンズ160と、レンズ160によって集光される光を出射する光源52とを備える。
図13Aに示すように、コネクタ40には、照射ファイバ22の先端が配置されている。この照射ファイバ22の先端にはフェルール28が設けられていてもよい。また、コネクタ40には、光を受光する照射ファイバ22の端面に対応して配置されたレンズ160が設けられている。他方、インターフェース50には、レンズ160に対応して配置されたレンズ162と、レンズ162に対応して配置されたファイバ170と、ファイバ170に光を集光させるレンズ178とが設けられている。ファイバ170には、レンズ160の側の先端にフェルール174が設けられ、また光源52の側の先端にフェルール176が設けられていてもよい。
このような光学系においては、光源からの光がレンズ178を介してファイバ170を伝搬し、ファイバ170の端面から出射した光をレンズ162が集光し、この集光された光からレンズ162が平行光(コリメート光)を生成し、この平行光がレンズ160によって集光され、さらにレンズ160によって集光された光が照射ファイバ22を伝搬してスケール10に照射される。
このように、光源52から出射される光は、コネクタ40とインターフェース50との間でレンズ160,162を用いて伝搬される。したがって、照射ファイバ22(コネクタ40)とインターフェース50との光学的な結合、分離又は再結合が容易であり、光電式エンコーダのハンドリング及び作業性の向上を図ることができる。
図13Aに示すように、コネクタ40とインターフェース50との間、すなわちレンズ160とレンズ162との間には、光透過性部材182が設けられている。光透過性部材182は、レンズ162によって生成された平行光を透過し、当該平行光をレンズ160に集光させる。光透過性部材182については、光透過性部材82について説明した内容を適用することができる。
図13Bの変形例に示すように、図13Aの構成から、光源52とインターフェース50内のファイバ170との間に設けられたレンズ178を省略してもよい。この場合、ファイバ170は光源52からの光を直接受光する。
また、図13Bに示すように、コネクタ40とインターフェース50、すなわちレンズ160とレンズ162との間には、光を伝搬するための空間180が設けられていてもよい。ここで、空間80とは例えば真空又は気体などの非固体が占める領域をいう。
このように図13Bに示す態様においては、インターフェース50内のレンズ178を省略することにより、光電式エンコーダの部品数を少なくして、光電式エンコーダの簡略化又はコスト低減を図ることができる。
また、図13Cの変形例に示すように、図13Bの構成から、インターフェース50においてファイバ170及びフェルール174,176を省略してもよい。すなわち、インターフェース50においてレンズ162が光源52に対応して設けられている。このような光学系においては、光源から出射された光をレンズ162が集光して平行光を生成し、この平行光がレンズ160によって集光され、かかる集光された光がファイバ20を伝搬する。
なお、さらなる変形例として、インターフェース50の側のみにレンズを配置して、このレンズがファイバ20を伝搬する光を集光してもよい。また、コネクタ40又はインターフェース50内に、光が伝搬する方向に複数のレンズを配置してもよい。
また、本実施形態の構成は、これまでの第1〜第5実施形態のいずれか少なくとも1つと組み合わせて適用することができる。すなわち、図13A〜図13Cに示されるインターフェース50には、受光素子54及びこれに伴う構成が設けられていてもよい。また、ファイバ20及び照射ファイバ22の両方が同じコネクタ40内に配置されていてもよいし、あるいは照射ファイバ22が配置されるコネクタは、スケール10からの反射光を伝搬するファイバ20が配置されるコネクタとは別体であってもよい。
このように本実施形態では、光源52からの光が、レンズ160,162によって集光されて検出ヘッド30の照射ファイバ21に受光される。よって、照射ファイバ21と光源52との間の光学的な結合、分離又は再結合が容易であり、光電式エンコーダのハンドリング及び作業性の向上を図ることができる。また、照射ファイバ21と光源52との相対位置を変更する際にもフレキシブルに対応することができ、照射ファイバ21と光源52との相対位置のずれが生じたとしても光結合の損失の低下を抑えることができる。
上記発明の実施形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施形態の記載に限定されるものではない。そのような組み合わせ又は変更若しくは改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10・・・スケール
20,70・・・ファイバ
26,74・・・フェルール
30・・・検出ヘッド
40・・・コネクタ
50・・・インターフェース
52・・・受光素子
60,62・・・レンズ
68・・・遮光パターン
80・・・空間
82・・・光透過性部材
86・・・真空環境
94,96・・・ブロック
95・・・貫通穴
98・・・ストッパ
100・・・光電式エンコーダ
1000・・・真空装置

Claims (23)

  1. 測定軸方向に所定ピッチで形成された回折格子を有するスケールと、
    前記スケールに照射された光の反射光を伝搬する第1ファイバを備える検出ヘッドと、
    前記第1ファイバを伝搬した前記反射光を集光する第1レンズと、
    集光された前記反射光を受光し、電気信号に変換する受光素子と
    を備えた光電式エンコーダ。
  2. 前記第1レンズと前記受光素子との間に設けられた第2レンズをさらに備え、
    前記第1レンズは前記反射光を集光して平行光を生成し、
    前記第2レンズは前記平行光を集光し、
    前記受光素子は、集光された前記平行光を受光し、電気信号に変換する、請求項1記載の光電式エンコーダ。
  3. 前記第1レンズと前記第2レンズとの間に前記平行光を伝搬するための空間が設けられた、請求項2記載の光電式エンコーダ。
  4. 前記第1レンズと前記第2レンズとの間に前記平行光を伝搬するための光透過性部材が設けられた、請求項2記載の光電式エンコーダ。
  5. 前記第2レンズと前記受光素子との間に設けられた第2ファイバをさらに備え、
    前記第2ファイバは、前記第2レンズによって集光された前記平行光を伝搬し、
    前記受光素子は、前記第2ファイバを伝搬した前記平行光を受光し、電気信号に変換する、請求項2から4のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  6. 前記第1ファイバは複数設けられ、
    前記第2ファイバは複数設けられ、
    複数の前記第1ファイバと複数の前記第2ファイバとが対応して配置された、請求項5記載の光電式エンコーダ。
  7. アレイ状の複数の第1貫通穴が設けられた第1ブロックをさらに備え、
    複数の前記第1ファイバが、複数の前記第1貫通穴に挿入された、請求項6記載の光電式エンコーダ。
  8. 複数の前記第1ファイバの端面を揃えるように複数の前記第1貫通穴を覆う第1ストッパをさらに備えた、請求項7記載の光電式エンコーダ。
  9. 前記第1レンズは、複数の前記第1ファイバに対応して複数のレンズがアレイ状に設けられた第1レンズアレイである、請求項6から8のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  10. アレイ状の複数の第2貫通穴が設けられた第2ブロックをさらに備え、
    複数の前記第2ファイバが、複数の前記第2貫通穴に挿入された、請求項6から9のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  11. 複数の前記第2ファイバの端面を揃えるように複数の前記第2貫通穴を覆う第2ストッパをさらに備えた、請求項10記載の光電式エンコーダ。
  12. 前記第2レンズは、複数の前記第2ファイバに対応して複数のレンズがアレイ状に設けられた第2レンズアレイである、請求項6から11のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  13. 前記第1ファイバと前記受光素子との間に設けられ、前記第1レンズアレイ又は前記第2レンズアレイによる迷光を抑える遮光パターンをさらに備えた、請求項6から12のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  14. 複数の前記第1ファイバを保持する複数の第1フェルールをさらに備え、
    複数の前記第1フェルールに対応して複数の第1レンズが設けられた、請求項6記載の光電式エンコーダ。
  15. 複数の前記第2ファイバを保持する複数の第2フェルールをさらに備え、
    複数の前記第2フェルールに対応して複数の第2レンズが設けられた、請求項6又は14記載の光電式エンコーダ。
  16. 前記検出ヘッドは、前記スケールに照射する光を伝搬する照射ファイバをさらに備え、
    複数の前記第1ファイバは、前記照射ファイバの周囲に配置された、請求項1から15のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  17. 前記スケールに照射する前記光を、前記照射ファイバに集光させる第3レンズと、
    前記第3レンズによって集光される前記光を出射する光源と
    をさらに備えた、請求項16記載の光電式エンコーダ。
  18. 測定軸方向に所定ピッチで形成された回折格子を有するスケールと、
    前記スケールに照射される光を伝搬するファイバを備える検出ヘッドと、
    前記ファイバに前記光を集光させる第1レンズと、
    前記第1レンズによって集光される前記光を出射する光源と
    を備えた光電式エンコーダ。
  19. 前記第1レンズと前記光源との間に設けられた第2レンズをさらに備え、
    前記第2レンズは前記光源から出射される光を集光して平行光を生成し、
    前記第1レンズは前記平行光を集光し、
    前記ファイバは、集光された前記平行光を伝搬する、請求18記載の光電式エンコーダ。
  20. 前記第1レンズと前記第2レンズとの間に前記平行光を伝搬するための空間が設けられた、請求項19記載の光電式エンコーダ。
  21. 前記第1レンズと前記第2レンズとの間に前記平行光を伝搬するための光透過性部材が設けられた、請求項20記載の光電式エンコーダ。
  22. 前記第2レンズと前記受光素子との間に設けられた第2ファイバをさらに備え、
    前記第2ファイバは、前記光源から出射された光を伝搬し、
    前記第2レンズは、前記第2ファイバを伝搬した光を集光して前記平行光を生成する、請求項19から21のいずれかに記載の光電式エンコーダ。
  23. 真空状態に保持可能な第1の空間を有する筐体と、
    前記第1の空間に設けられ、測定軸方向に所定ピッチで形成された回折格子を有するスケールと、
    前記第1の空間に設けられ、前記スケールに照射された光の反射光を伝搬する第1ファイバを備える検出ヘッドと、
    前記第1の空間に設けられ、前記第1ファイバを伝搬した前記反射光を集光して平行光を生成する第1レンズと、
    前記筐体の外部に設けられ、前記平行光を集光する第2レンズと、
    前記筐体の外部に設けられ、前記第2レンズによって集光された前記平行光を伝搬する第2ファイバと、
    前記筐体の外部に設けられ、前記第2ファイバを伝搬した前記平行光を受光し、電気信号に変換する受光素子と、
    前記第1の空間と前記筐体の外部とを区画するように前記筐体に設けられ、前記平行光を透過する光透過性部材と
    を備えた真空装置。
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