JP2005009888A - 血液検査用容器及び血液検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】感染症のおそれを引き起こすことなく、かつ煩雑な遠心分離操作を要することなく、血液の採取から血液検査の完了までを安全にかつ速やかに行なうことを可能とする血液検査用容器を提供する。
【解決手段】第1の内部空間Aと、第2の内部空間Bと、第1,第2の内部空間A,B間の境界に配置されたフィルタ6とを有する採血容器と、該採血容器の開口3bを気密封止するように取り付けられた栓体5と、第2の内部空間Bに配置された血液検査用試薬ストリップ4とを備え、採血容器内が減圧されており、第1の内部空間Aに導かれた血液が、第1,第2の内部空間A,B間の圧力差によりフィルタ6によりろ過され、ろ過された血漿若しくは血清が第2の内部空間Bに導かれて血液検査用試薬ストリップ4に供給される、血液検査用容器1
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液から血漿若しくは血清を分離し、分離された血漿若しくは血清を検査することを可能とする血液検査用容器及び該血液検査用容器を用いた血液検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液検査に際しては、血液から血漿若しくは血清を分離し、分離された血漿若しくは血清を検査する方法が広く用いられている。このような血液検査方法では、検査従事者が血液、血漿若しくは血清と接触して感染するおそれがあった。そこで、感染を防止するために、血液の採取から血液検査までを1つの容器内で行なうことを可能とする血液検査用容器が提案されている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1の図10には、上端に開口を有する第1の管状容器内に、第2の管状容器を挿入し、第1,第2の管状容器の上端開口を栓体で閉栓してなる血液検査用容器が開示されている。ここでは、内側の第2の管状容器の下端に多数の貫通孔を有する多孔プレートが取付けられている。また、第1の管状容器の内壁には血液検査用試薬ストリップが固定されている。
【0004】
使用に際しては、第2の管状容器内に血液を採取し、しかる後遠心分離を行なう。遠心分離により、血漿若しくは血清が第2の管状容器の下方の多孔プレートを通過し、第1の管状容器内に移動する。赤血球などの固形分は多孔プレートを通過しないため、第2の管状容器内に残存する。そして、第1の管状容器内に導かれた血漿若しくは血清が血液検査用試薬ストリップと接触し、反応する。従って、血液の採取から血液検査の終了までを血液検査用容器内で行なうことができ、作業従事者の感染のおそれが軽減され得る。下記の特許文献2にも、同様の血液検査用容器が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−074910号公報
【特許文献2】
特表平6−504130号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のこの種の血液検査用容器では、血液検査用容器に血液を採取した後に、遠心分離により血漿若しくは血清と、固形分とを分離されていた。
【0007】
従って、血漿若しくは血清と血球とを分離するのに煩雑な遠心操作が必要であり、測定結果を得るのに比較的長い時間を要していた。また、遠心分離装置が設けられていない環境の下では直ちに検査結果を知ることができなかった。
【0008】
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、血液の採取から、血漿若しくは血清の分離、及び血漿若しくは血清を血液検査用試薬と反応させて検査結果を得る一連の工程を検査従事者の感染のおそれを引き起こすことなく、1つの容器内で完了することを可能とし、しかも煩雑な遠心分離操作を要することなく、かつ遠心分離装置を必要とすることなく、血液の検査を行なうことを可能とする血液検査用容器、並びに該血液検査用容器を用いた血液検査方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る血液検査用容器は、血液から血漿若しくは血清を分離し、該血漿若しくは血清中の成分を検査することを可能とする血液検査用容器であって、開口を有し、かつ内部が減圧されている採血容器と、前記開口に取付けられており、採血容器の内部の減圧を維持しており、採血針より刺通され得る栓体とを備え、前記採血容器が、前記栓体側に配置され、血液が採取される第1の内部空間と、第1の内部空間の栓体とは反対側に配置された第2の内部空間とを有し、前記第1,第2の内部空間の境界に配置されており、第1の内部空間に採取された血液から血漿若しくは血清を分離するためのフィルタと、前記第2の内部空間に配置された検査試薬とをさらに備え、第1の内部空間に採取された血液が、第2の内部空間の残圧によりろ過されるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る血液検査用容器のある特定の局面では、前記採血容器が、開口部を有する容器本体と、該開口部に気密的に固定された筒状部材とを有し、該筒状部材の一端に前記栓体が取付けられる開口が設けられており、前記筒状部材の前記栓体が取付けられる開口とは反対側において、筒状部材内に前記フィルタが収納されている。
【0011】
本発明に係る血液検査用容器の他の特定の局面では、前記筒状部材が、前記容器本体内に前記容器本体の開口部から挿入されており、前記栓体が、前記筒状部材の前記開口だけでなく、前記容器本体の開口部をも気密的に閉栓している。
【0012】
本発明に係る血液検査用容器のさらに他の特定の局面では、前記筒状部材が、前記容器本体の開口から容器本体外に延びるように配置されており、該筒状部材の表面が、前記容器本体の開口部の内周面に気密的に固定されている。
【0013】
本発明に係る血液検査用容器のさらに別の特定の局面では、前記フィルタが、血球よりも血漿若しくは血清を速く移動させる血液分離フィルタと、血球の通過を抑制する血球停止フィルタとを有し、該血液分離フィルタ及び血球停止フィルタとが血液分離フィルタが上流側となるように直列に設けられている。
【0014】
本発明に係る血液検査用容器において、上記血液検査用試薬としては、血液検査用試薬ストリップが好適に用いられ、該血液検査用試薬ストリップとしては、例えばイムノクロマト診断薬ストリップなどが挙げられる。
【0015】
本発明に係る血液検査方法は、本発明に従って構成された血液検査用容器を用いた血液検査方法であって、前記栓体に採血針が刺通されて、血液が前記採血容器の第1の内部空間に導かれ、第2の内部空間の残圧により、前記フィルタにおいて血液から血漿若しくは血清が分離され、分離された血漿若しくは血清が上記第2の内部空間に導かれ、第2の内部空間において、血漿若しくは血清が前記血液検査用試薬と接触されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る血液検査用容器の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る血液検査用容器を示す縦断面図である。血液検査用容器1は、容器本体2と筒状部材3とを有する採血容器を用いて構成されている。容器本体2は、上端に開口部2aを有する有底管状容器で構成されている。
【0018】
他方、容器本体2の上端の開口部2aの近傍においては、内周面に雌ねじ2bが形成されている。
【0019】
筒状部材3は、容器本体2の開口部2aにねじ込まれて、容器本体2に気密的に固定されている。この固定を果たすために、筒状部材3の下方外周面部分には、雌ねじ2bに噛み合う雄ねじ3aが形成されている。
【0020】
筒状部材3は、上端に開口3bを有する。また、筒状部材3の下方には、血漿若しくは血清流下部3cが下方に突出するように形成されている。血漿若しくは血清流下部3cは、先端が容器本体2の内壁に向かうように屈曲されている。血漿若しくは血清流下部3cの先端は、容器本体2内に配置された血液検査用試薬ストリップ4の検体供給部4a近傍に位置している。
【0021】
なお、上記容器本体2及び筒状部材3を構成する材料としては、特に限定されず、合成樹脂やガラス等を用いることができる。もっとも、検査結果を目視により外部から確認することを容易とするために、少なくとも容器本体2が透明な材料で形成されていることが望ましく、血液分離過程を目視により確認するためには、筒状部材3も透明な材料で構成されていることが望ましい。
【0022】
筒状部材3の開口3bを気密封止するように、栓体5が開口3bに取付けられている。
栓体5は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性材料で構成されている。使用し得る弾性材料は、開口3bを気密封止し、かつ容器本体2及び筒状部材3で構成される採血容器内の減圧を維持し得る限り、適宜の弾性材料を用いることができる。
【0023】
筒状部材3内には、フィルタ6が収納されている。フィルタ6は、上流側に配置された血液分離フィルタ7と、下流側に配置された血球停止フィルタ8とを有する。
【0024】
血液分離フィルタ7は、実施形態では、血球よりも血漿若しくは血清を速く移動させるフィルタ材料により構成されている。血液分離フィルタ7に、凝固していない血液が供給されると、血液が血液分離フィルタ7を通過するが、その際に、血漿が速やかに血球停止フィルタ側に向かって移動する。従って、血球と血漿とを効率良く分離することができる。
【0025】
上記血球よりも血漿を速く移動させるフィルタ材料については、特に限定されないが、例えば、細い繊維径を有する合成高分子繊維もしくはガラス繊維、または多孔性高分子などを用いることができる。もっとも、血液中の測定対象成分を吸着してしまう場合には、フィルタ材料を表面処理しておくことが望ましい。表面処理剤としては、特に限定されないが、ポリエーテル系もしくはシリコーン系などの潤滑剤、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンなどの親水性高分子類もしくは天然の親水性高分子類、または高分子界面活性剤などを用いることができる。
【0026】
上記フィルタ材料が合成高分子またはガラスからなる繊維の場合、平均繊維径は0.2〜5.0μmの範囲が好ましい。0.2μm未満では溶血が生じやすくなり、5.0μmを超えると、血球と血漿もしくは血清とを分離するために繊維を高密度に充填する必要があり、またフィルタ材料の量が多くなるため、コストが高くなることがある。より好ましくは、繊維径は0.5〜3.0μmの範囲とされる。
【0027】
他方、血球停止フィルタ8は、血液分離フィルタ7から速やかに移動してきた血漿若しくは血清を通過させるが、赤血球などの血球成分を通過させないフィルタにより構成されている。このような血球停止フィルタ8を構成するフィルタとしては、一方面から他方面に貫通する複数の貫通孔8aを有する血球停止膜を好適に用いることができる。もっとも、血球の通過を阻止し得る限り、このような貫通孔8a以外の形状のろ過機能を有する血球停止フィルタを用いてもよい。
【0028】
上記貫通孔8aを有する血球停止膜では、貫通孔8aの開口部平面形状及び貫通孔8aの横断面形状は特に限定されないが、鋭い角を有する形状は好ましくない。従って、貫通孔の開口部の平面形状及び横断面形状は円または楕円などの曲線状の形状が好ましい。
【0029】
また、貫通孔の延びる方向に沿う縦断面形状についても特に限定されず、該縦断面において内壁は直線状または曲線状であってもよい。さらに、貫通孔の延びる方向は膜表面に直交する方向であってもよく、あるいは該直交方向から傾いた方向であってもよい。また、貫通孔の縦断面は頭部切断円錐台状であってもよい。
【0030】
さらに、上記貫通孔の形成方法についても特に限定されず、成膜後に、イオンビーム照射などのエネルギー線の照射、あるいはアルカリ浸食などの化学処理による方法などを挙げることができる。すなわち、本発明に係る血漿もしくは血清分離膜では、成膜後に、上記のような適宜の手段により一方面から他方面に貫通している貫通孔が形成される。
【0031】
上記貫通孔の径は、0.05〜2.0μmの範囲が望ましい。0.05μm未満では、血液中のタンパク質や脂質などが目詰まりしやすくなることがあり、2.0μmより大きいと、赤血球がその変形能により容易に膜を通過することがある。より好ましくは、0.1〜1.5μmである。
【0032】
上記血球停止膜の材質は特に限定されず、合成高分子または天然高分子のいずれからなる膜を用いてもよい。
本発明において分離作業の対象となる血液は全血でもよく、希釈された血液試料であってもよい。また、血液は人の血液に限定されず、動物の血液であってもよい。さらに、血液は、新鮮血であってもよく、ヘパリン、エチレンジアミン四酢酸塩またはクエン酸などの抗凝固剤が添加された血液であってもよい。
【0033】
上記血球停止膜を用いて、血液から、血球成分と、血漿もしくは血清とを分離するに際しては、膜の一方面に血液が供給され、ろ過により上記分離が果たされる。ろ過に際しての血液の流れ方向とろ過の方向は任意に選択することができる。もっとも、全血から血漿もしくは血清と血球成分とを分離する場合には、血液の流れ方向とろ過方向とを異ならせることが好ましく、両方向を直交する方向とすることがより望ましい。これらの方向を異ならせることにより、分離効率が高められる。
【0034】
また、血液の流れ方向とろ過方向とが同一方向の場合には、貫通孔において目詰まりを起こすことがある。もっとも、希釈された血液から血球を分離する場合には、目詰まりが生じ難いため、血液の流れ方向とろ過方向を同一とした場合でも、目詰まりを引き起こすことなく確実に分離を行うことができる。
【0035】
上記分離作業に際しては、赤血球が目詰まりすることにより、ろ過が終了する。この場合、過大な圧力を加えると、溶血を引き起こすおそれがある。しかしながら、通常の孔を有する分離膜では、僅かな圧力を加えた場合でも溶血が生じるのに対し、上記血球停止膜を用いた場合には、より大きな圧力を加えた場合であっても溶血が生じ難い。すなわち、60kPa以下の圧力を加えてろ過したとしても、溶血が生じ難い。これは、血球停止膜の形状が貫通孔であるため、赤血球に対するダメージが小さくなるからである。
【0036】
60kPaよりも大きな圧力を加えた場合には、赤血球が徐々に破壊されることがある。従って、好ましくは、60kPa以下の圧力を加えることが望ましく、それによって得られた血漿もしくは血清を用いて正確な検査値を得ることができる。
【0037】
本実施形態では、上記容器本体2と、筒状部材3とにより採血容器が構成されている。そして、この採血容器内が減圧されている。減圧度は、栓体5を真空採血針で刺通し、内外の圧力差により血液を採取する程度の大きさとされる。具体的には、1〜90kPa程度とされる。
【0038】
また、本実施形態では、容器本体2と、筒状部材3とで構成される採血容器は、内部に第1の内部空間Aと、第2の内部空間Bとを有することになる。すなわち、第1の内部空間Aと第2の内部空間Bとの境界に、上述した血液分離フィルタ7及び血球停止フィルタ8からなるフィルタ6が配置されていることになる。そして、第2の空間B内には、血液検査用試薬ストリップ4が配置されている。本実施形態では、血液検査用試薬ストリップ4は、容器本体2内において上下方向に延び、かつ上端側に検体供給部4aが位置するように配置されている。
【0039】
上記血液検査用試薬ストリップ4としては、血漿若しくは血清中の成分や血漿若しくは血清に含まれている物質等の検出に用いられ得る適宜の血液検査用試薬ストリップを用いることができる。
【0040】
本実施形態では、上記血液検査用試薬ストリップとして、イムノクロマト診断薬ストリップが用いられている。従って、免疫クロマトグラフィーにより、血漿若しくは血清中の特定の成分が血液検査用試薬ストリップ4を用いて検出され得る。
【0041】
また、本実施形態では、血液検査用試薬ストリップ4が用いられているが、血液検査用試薬ストリップ4に代えて、他の形態の血液検査用試薬が第2の空間Bに配置されていてもよい。
【0042】
次に、本実施形態の血液検査用容器1を用いた血液検査方法を説明する。
血液検査に際しては、栓体5を真空採血針で刺通する。この場合、血液検査用容器1内が減圧されているため、真空採血針を通り、血液が血液検査用容器1の第1の空間Aに導かれる。そして、採血後においては、血液が血液分離フィルタ7に供給されると、血球成分に比べて血漿若しくは血清が速やかに移動するため、血漿若しくは血清が速やかに血球停止フィルタ8に導かれる。そして、血球停止フィルタ8では、血漿若しくは血清は前述した貫通孔を通過し、血漿若しくは血清流下部3cを通り、血液検査用試薬ストリップ4の検体供給部4aに供給される。この場合、血球成分は血球停止フィルタ8を通過しないため、血球停止フィルタ8上に留められる。この血液のろ過は、第1,第2の内部空間A,B間の圧力差により速やかに行なわれる。
【0043】
すなわち、第1の内部空間Aは、真空採血針により採血を行なった後、導通治具などを栓体に刺通し、外部と内部空間Aとを連通させると、その減圧度が低下するので、第1の内部空間Aと第2の内部空間Bとに圧力差が生じ、該圧力差、すなわち第2の内部空間Bの残圧によってろ過が速やかに行なわれる。そして、赤血球が血球停止膜8の貫通孔を閉鎖した時点でろ過は終了する。
【0044】
上記のように、本実施形態の血液検査方法では、血液検査用容器1の第1の内部空間Aに真空採血針などを用いて血液を採取した後、遠心分離等の煩雑を作業を必要とすることなく、血液から血漿若しくは血清が速やかにろ過され、かつ該血漿若しくは血清が第2の内部空間Bに配置された血液検査用試薬ストリップ4に供給される。よって、感染のおそれを引き起こすことなく、血液の採取から血液検査の終了までを自動的に、かつ安全に行なうことができる。
【0045】
図2は、本発明の第2の実施形態に係る血液検査用容器を示す縦断面図である。図1に示した血液検査用容器1では、筒状部材3が容器本体2の上方に連結されていたが、第2の実施形態の血液検査用容器10では、筒状部材13が容器本体12内に挿入されている。そして、筒状部材13の開口を閉栓する栓体11が筒状部材13の開口13bを閉栓しているだけでなく、容器本体12の開口部12aをも閉栓している。
【0046】
栓体11は、把持部11aと、把持部11aの下方に突出しており、把持部11aよりも径の小さな大径部11bと、大径部11bの下面から下方に突出されており、大径部11bよりも小さな径の小径部11cとを有するように構成されている。大径部11bが開口部12aに挿入され、小径部11cが筒状部材13の開口13bに圧入されている。このようにして、筒状部材13と容器本体12とからなる採血容器内が所定の減圧度を維持し得るように気密封止されている。
【0047】
その他の構成については、第1の実施形態の血液検査用容器1と同様であるため、同一部分については、同一の参照番号を付することにより、その詳細な説明は省略する。
【0048】
第2の血液検査用容器10においても、内部が予め減圧されているため、第1の実施形態の血液検査用容器1と同様に真空採血針を栓体に刺通し、血液を採取した後、導通治具を栓体に刺通することにより自動的に血液のろ過が進行し、かつ血液検査用試薬ストリップ4に検体としての血漿若しくは血清が供給される。従って、第1の実施形態の血液検査用容器1と同様に、遠心分離装置や遠心分離作業を要することなく、安全に血液の採取から血液検査までの作業を完了することができる。
【0049】
なお、第1,第2の実施形態では、容器本体2は有底管状の容器で構成されていたが、他の形状の容器本体を用いてもよい。また、本実施形態では、採血容器は、容器本体2と、筒状部材3とを有する二重管構造を有するものである必要は必ずしもない。すなわち、採血容器内に、第1,第2の内部空間と、第1,第2の内部空間の境界に配置されたフィルタとを有する限り、様々な形状及び構造とするように血液検査用容器を変形することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明に係る血液検査用容器では、内部が減圧されている採血容器内に、第1,第2の内部空間が設けられており、第1,第2の内部空間の境界にフィルタが配置されており、第2の内部空間に血液検査用試薬が配置されているため、第1の内部空間に採血針を用いて血液を採取する作業から血液検査の完了までの一連の工程を感染のおそれを引き起こすことなく容易に行なうことが可能となる。すなわち、血液が採取された後、導通治具などで第1,第2の内部空間の圧力差を生じさせることにより、血液がフィルタ側に導かれる。そして、フィルタにおいて、血液から血漿若しくは血清が分離され、分離された血漿若しくは血清が第2の内部空間に上記圧力差により導かれることになる。そして、血漿若しくは血清が血液検査用試薬に接触し、反応が進行する。よって、煩雑な遠心分離操作を要することなく、速やかにかつ安全に血液検査を行なうことが可能となる。
【0051】
また、本発明に係る血液検査用容器では、上記のように遠心分離操作を必要としないため、遠心分離装置が設けられていない環境の下でも、血液の採取から血液検査の完了までを容易に行なうことができる。
【0052】
本発明においては、上記採血容器は、様々な形状とすることができるが、採血容器が開口部を有する容器本体と、該開口部に気密的に固定された筒状部材とを有し、筒状部材の開口に栓体が取り付けられている構造では、筒状部材と容器本体とを用いて第1,第2の内部空間を有する採血容器を容易に構成することができる。また、第1,第2の内部空間の境界に設けられるフィルタが、筒状部材内に収納されることにより、容易にセットされ得る。
【0053】
筒状部材が容器本体の開口部に取り付けられており、容器本体外に延ばされている場合には、容器本体に筒状部材を取り付けるだけで、採血容器を容易に構成することができる。また、筒状部材が容器本体内に挿入されており、栓体により容器本体の開口部及び筒状部材の開口が同時に閉栓されている場合には、血液検査用容器の小型化を図ることができる。
【0054】
血液検査用試薬が、血液検査用試薬ストリップである場合には、第2の内部空間にストリップ状の血液検査用試薬を容易に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る血液検査用容器を示す縦断面図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る血液検査用容器を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…血液検査用容器
2…容器本体
2a…開口部
2b…雌ねじ
3…筒状部材
3a…雄ねじ
3b…開口
3c…血漿若しくは血清流下部
4…血液検査用試薬ストリップ
5…栓体
6…フィルタ
7…血液分離フィルタ
8…血球停止フィルタ
10…血液検査用容器
11…栓体
11a…把持部
11b…大径部
11c…小径部
12…容器本体
12a…開口部
13…筒状部材
13b…開口
13c…血漿若しくは血清流下部
A…第1の内部空間
B…第2の内部空間

Claims (8)

  1. 血液から血漿若しくは血清を分離し、該血漿若しくは血清中の成分を検査することを可能とする血液検査用容器であって、
    開口を有し、かつ内部が減圧されている採血容器と、
    前記開口に取付けられており、採血容器の内部の減圧を維持しており、採血針より刺通され得る栓体とを備え、
    前記採血容器が、前記栓体側に配置され、血液が採取される第1の内部空間と、第1の内部空間の栓体とは反対側に配置された第2の内部空間とを有し、
    前記第1,第2の内部空間の境界に配置されており、第1の内部空間に採取された血液から血漿若しくは血清を分離するためのフィルタと、
    前記第2の内部空間に配置された検査試薬とをさらに備え、
    第1の内部空間に採取された血液が、第2の内部空間の残圧によりろ過されるように構成されていることを特徴とする血液検査用容器。
  2. 前記採血容器が、開口部を有する容器本体と、該開口部に気密的に固定された筒状部材とを有し、該筒状部材の一端に前記栓体が取付けられる開口が設けられており、
    前記筒状部材の前記栓体が取付けられる開口とは反対側において、筒状部材内に前記フィルタが収納されている、請求項1に記載の血液検査用容器。
  3. 前記筒状部材が、前記容器本体内に前記容器本体の開口部から挿入されており、前記栓体が、前記筒状部材の前記開口だけでなく、前記容器本体の開口部をも気密的に閉栓している、請求項2に記載の血液検査用容器。
  4. 前記筒状部材が、前記容器本体の開口から容器本体外に延びるように配置されており、該筒状部材の表面が、前記容器本体の開口部の内周面に気密的に固定されている、請求項2に記載の血液検査用容器。
  5. 前記フィルタが、血球よりも血漿若しくは血清を速く移動させる血液分離フィルタと、血球の通過を抑制する血球停止フィルタとを有し、該血液分離フィルタ及び血球停止フィルタとが血液分離フィルタが上流側となるように直列に設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の血液検査用容器。
  6. 前記血液検査用試薬が、血液検査用試薬ストリップである、請求項1〜5のいずれかに記載の血液検査用容器。
  7. 前記血液検査用試薬ストリップが、イムノクロマト診断薬ストリップである、請求項6に記載の血液検査用容器。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の血液検査用容器を用いた血液検査方法であって、前記栓体に採血針が刺通されて、血液が前記採血容器の第1の内部空間に導かれ、第2の内部空間の残圧により、前記フィルタにおいて血液から血漿若しくは血清が分離され、分離された血漿若しくは血清が上記第2の内部空間に導かれ、第2の内部空間において、血漿若しくは血清が前記血液検査用試薬と接触されることを特徴とする、血液検査方法。
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