JP2005009640A - ブーツリング - Google Patents

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Abstract

【課題】過剰な引っ張り荷重が作用しても、メス鍵部の幅方向外側への広がりが抑えられ、仮に破断したとしても、破断強度や破断位置が略一定であるブーツリングを提供すること。
【解決手段】所望長さに切断された金属帯材の両端にオス鍵部11とメス鍵部12とを加工した後、オス鍵部とメス鍵部とを係合させて製造されるブーツリング10。オス鍵部11は、先端に向かって幅が狭くなる略V字形の本体11aと、本体の幅方向両側に突出させて形成される突起11b〜11dとを有し、突起11b〜11dは、本体11a側よりも幅方向外側が幅広に形成され、メス鍵部12と係合したときに、メス鍵部の幅方向外側への広がりを規制する第1の規制部を形成する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等の車両で使用する等速ジョイントのブーツリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両においては、エンジンの駆動力を駆動軸から従動軸に伝達する継手として等速ジョイントが使用されている。この等速ジョイントは、駆動軸と従動軸とを連結するベアリング構造の継手部がグリースを封入した蛇腹形状のブーツで覆われ、車両の旋回時には、駆動軸と従動軸との連結角度を変化させながら駆動力を駆動軸から従動軸に伝達している。このとき、前記ブーツは、等速ジョイントのケースや駆動軸に形成された嵌合部に両端のシール部を嵌合し、クランプと呼ばれる金属製のブーツリングを締め付け機等によって外周から締め付けて縮径させ、シール部の外側に締着することで等速ジョイントに固定される。
【0003】
このようなブーツリングは、所定径の長尺パイプをブーツのシール部の幅に対応した一定幅に切断して製造すると、切断加工に時間がかかるうえ、予め種々の径のパイプを用意しておかなければならない等から、高価になってしまうという不具合があった。このため、嵌合リング,ブーツリング或いはプレスリング等、種々の名称で呼ばれるブーツリングが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
これらのブーツリングのうち、特許文献1に開示されたブーツリングは、以下のようにして製造される。先ず、図11に示すように、帯材を所定長さに切断した基板Aの両端に鍵(パズル)状のオス鍵部2とメス鍵部3とを加工する。次に、基板Aを、図12に示すようにリング状に加工した後、オス鍵部2とメス鍵部3とを上下方向に重ね合わせるようにして係合させる。これにより、図13に示すブーツリング1が製造される。
【0005】
ここで、図11〜図13に示すように、オス鍵部2は、前方から順に両側へ突出する第1突起2aと第2突起2bが形成され、第1突起2aと第2突起2bとの間に第1くびれ部2cが、第2突起2bの後部には第2くびれ部2dが、それぞれ形成されている。また、メス鍵部3は、オス鍵部2の第1突起2aと第2突起2bが密接して係合する第1凹部3aと第2凹部3bが形成されている。
【0006】
一方、特許文献2に開示されたブーツリングも同様にして製造され、図14に示すように、特許文献2のブーツリング5は、ブーツリング1と同様に構成されるオス鍵部6とメス鍵部7とを有しているが、圧縮荷重を付加したときにメス鍵部7の広がりを規制する突起6eをオス鍵部6に設けた点が特許文献1のブーツリング1と異なっている。このため、図14においては、ブーツリング1と対応する構成部分には対応する符号を付している。
【0007】
【特許文献1】
特公平7−65604号公報
【特許文献2】
特表2002−502013号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、製造されたブーツリング1は、前記ブーツのシール部に取り付け、締め付け機によって外周から中心に向けて圧縮荷重を付加して縮径させることで、前記ブーツを所定の締着力で等速ジョイントに固定している。このため、ブーツリング1は、取付後、オス鍵部2とメス鍵部3との係合部に、取付の際の締着力によってこの係合部に付加された荷重の反力が引っ張り力として作用する。ブーツリング1は、このような引っ張り力が作用したときに、メス鍵部3が幅方向外側へ広がることがないよう、図15(a)に示すように、オス鍵部2とメス鍵部3とが係合した部分にメス鍵部3の広がりを規制する斜面部S1,S2を形成している。このため、ブーツリング1は、斜面部S1,S2を形成したことにより、圧縮荷重を付加したときにオス鍵部2とメス鍵部3とがこれらの面に沿って滑り、メス鍵部3が幅方向外側へ広がり易かった。そこで、ブーツリング5は、図15(b)に示すように、圧縮荷重を付加したときのメス鍵部7の広がりを規制する突起6eをオス鍵部6に設けることで引っ張り強度を増強したもので、ブーツリング1を改良したものである。
【0009】
以上のように、ブーツリング5は、ブーツリング1に比較して引っ張り荷重に対する強度が増した。しかし、ブーツリング5は、過剰な引っ張り荷重が作用したときに、くびれ部4cが伸び始めると、突起6eとメス鍵部3との係合が外れて幅方向外側へ広がる結果、オス鍵部2とメス鍵部3との係合部分が潰れて適正な係合力を発揮できなくなり、種々の引っ張り荷重の下に種々の位置で破断し、破断強度や破断位置が不安定であった。
【0010】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、過剰な引っ張り荷重が作用しても、メス鍵部の幅方向外側への広がりが抑えられ、仮に破断したとしても、破断強度や破断位置が略一定であるブーツリングを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係るブーツリングは、所望長さに切断された金属帯材の両端にオス鍵部とメス鍵部とを加工した後、前記オス鍵部とメス鍵部とを係合させて製造されるブーツリングであって、前記オス鍵部は、先端に向かって幅が狭くなる略V字形の本体と、該本体の幅方向両側に突出させて形成される突起とを有し、該突起は、前記本体側よりも幅方向外側が幅広に形成され、前記メス鍵部と係合したときに、該メス鍵部の幅方向外側への広がりを規制する第1の規制部を形成することを特徴とする。
【0012】
請求項1の発明によれば、過剰な引っ張り荷重が作用しても、メス鍵部の幅方向外側への広がりが抑えられ、仮に破断したとしても、破断強度や破断位置が略一定であるブーツリングが提供される。
【0013】
また、請求項2の発明に係るブーツリングは、上記の発明において、前記突起は、前記本体の長手方向に沿って複数設けられ、先端側程前記本体からの突出量が小さくなるように成形されていることを特徴とする。
【0014】
請求項2の発明によれば、ブーツリングは、メス鍵部のオス鍵部先端側における断面積を大きくとれるようにしている。
【0015】
また、請求項3の発明に係るブーツリングは、上記の発明において、前記突起は、更に後端側に規制面が形成され、前記メス鍵部と係合したときに、前記規制面が前記メス鍵部との間に引っ張り荷重に対して前記メス鍵部の幅方向外側への広がりを規制する第2の規制部を形成することを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明によれば、ブーツリングは、前記第2の規制部によってもメス鍵部の幅方向への広がりを規制するようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明に係るブーツリングの好適な実施の形態について説明する。
【0018】
(実施の形態1)
まず、この発明のブーツリングに係る実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1であるブーツリング10を示す斜視図である。図2は、所定長さに切断した両端にオス鍵部とメス鍵部とを加工した帯材の平面図である。ブーツリング10は、図1に示すように、オス鍵部11とメス鍵部12とを係合してリング状に形成されている。ブーツリング10は、所定長さに切断した帯材の両端に、図2に示すように、オス鍵部11とメス鍵部12とを加工し、この帯材をリング状に加工した後、オス鍵部11とメス鍵部12とを上下方向に重ね合わせて係合することで製造される。また、ブーツリング10は、所定長さに切断した帯材を未連結のリング状に加工し、この帯材を両端で所定長さ重ね合わせ、この重ね合わせた部分をダイとパンチとを利用していわゆる半打ちと呼ばれる、通常であればパンチ不良の状態に加工することで、オス鍵部11とメス鍵部12とを加工すると共に、図1に示すように、オス鍵部11とメス鍵部12とが係合した状態に連結して製造することも可能である。
【0019】
このとき、オス鍵部11は、図2に示すように、先端に向かって幅が狭くなる逆V字形の本体11aと、本体11aの幅方向両側に突出させて形成され、突起11b〜11dとを有している。突起11b〜11dは、それぞれメス鍵部12と係合して外れを規制するもので、前方から順に第1突起11b、第2突起11c、第3突起11dと呼ぶ。そして、本体11aは、前方から順に、第1突起11bと第2突起11cとの間を第1くびれ部11e、第2突起11cと第3突起11dとの間を第2くびれ部11f、第3突起11d後部を第3くびれ部11gと呼ぶ。ここで、第1突起11b〜第3突起11dは、本体11a側よりも幅方向外側が幅広に形成され、第3突起11dから先端側の第1突起11bに向かって本体11aからの突出量が順次小さくなるように成形されている。第1突起11b〜第3突起11dは、後述するように、メス鍵部12の対応する係合溝12b〜12dと係合したときに、メス鍵部12の幅方向外側への広がりを規制する規制部を形成する。
【0020】
メス鍵部12は、オス鍵部11に対応する凹溝状に成形され、図2に示すように、先端に向かって幅が広くなり、本体11aが係合するV字形の溝12aと、溝12aの幅方向両側に形成され、突起11b〜11dが密接して係合する係合溝12b〜12dとを有している。
【0021】
このようにして製造されたブーツリング10は、等速ジョイントにブーツを取り付ける際に使用され、前記ブーツのシール部に取り付け、締め付け機によって外周から中心に向けて圧縮荷重を付加して縮径させることで、前記ブーツを所定の締着力で固定している。このため、ブーツリング10は、取付の際の締着力によって、図3に矢印で示すように、オス鍵部11とメス鍵部12との係合部分に両側から圧縮荷重が付加される。このとき、ブーツリング10は、図3に示すように、作用する圧縮荷重に対して圧縮荷重の方向と直交する面が存在する対抗部Pa,Pbにおいて対抗すると共に、オス鍵部11とメス鍵部12とが係合して形成される第1の規制部である斜面部S5,S6によってメス鍵部12の矢印で示す幅方向への広がりを規制している。
【0022】
一方、等速ジョイントにブーツを取り付けた後は、ブーツの圧縮によって発生する反力によって、ブーツリング10には、図4に矢印で示す引っ張り荷重が作用する。この引っ張り荷重に対し、ブーツリング10は、オス鍵部11とメス鍵部12とが係合して形成される第1の規制部である斜面部S1,S2,S3によってメス鍵部12の矢印で示す幅方向への広がりを規制している。
【0023】
ここで、ブーツリング10においては、本体11aが先端に向かって幅が狭くなる逆V字形に成形されている。このため、ブーツリング10は、オス鍵部11とメス鍵部12とが隙間なく適切に係合したときには、突起11b〜11dと係合溝12b〜12dとの間には圧縮荷重や引っ張り荷重は作用しない。従って、ブーツリング10に過大な引っ張り荷重が作用したとき、破断個所としては図4に示す引っ張り荷重が作用する作用部P1と作用部P2の2箇所が考えられる。
【0024】
しかし、ブーツリング10の本体11aを逆V字形に成形したことにより、ブーツリング10は、作用部P2において引っ張り荷重に抗し得るメス鍵部12の幅2Wが、作用部P1において引っ張り荷重に抗し得るオス鍵部11の第3くびれ部11gの幅よりも大きく取れる。このため、ブーツリング10においては、過大な引っ張り荷重が作用したときには、常に作用部P2よりも先に作用部P1、即ち、第3くびれ部11gで破断することになる。従って、本発明においては、オス鍵部11の本体11aを先端に向かって幅が狭くなる逆V字形に成形したのである。このとき、第3くびれ部11gは、ブーツリング10の全幅の約40〜50%であるから、設計信頼性のインデックスの一つである引っ張り破断における強度安全率も、略一定の範囲に収まることになる。このため、ブーツリング10は、設計上及び使用上の信頼性が向上する。
【0025】
ここで、引っ張り破断における強度安全率は、以下のようにして求められる。先ず、ブーツリングをブーツのシール部に取り付け、締め付け機によって外周から中心に向けて圧縮荷重を付加して縮径させることで、前記ブーツを所定の締着力で固定し、圧縮荷重を解放した瞬間にオス鍵部11とメス鍵部12との係合部に作用する荷重(F)を求める。この荷重を基準とする引っ張り破断荷重(Fb)の比が強度安全率(=Fb/F)である。
【0026】
以上のように、ブーツリング10は、過剰な引っ張り荷重が作用しても、メス鍵部12の幅方向外側への広がりが抑えられ、仮に破断したとしても、破断強度や破断位置を一定とすることができ、従来のブーツリングに比べて設計上及び使用上の信頼性が向上する。
【0027】
ここで、ブーツリング10は、第1の規制部である斜面部S1〜S5を形成するオス鍵部11の突起11b〜11dの両側は斜面としたが、圧縮荷重や引っ張り荷重が作用したときに、メス鍵部12の幅方向への広がりを規制できれば、湾曲面であってもよい。
【0028】
(実施の形態2)
次に、この発明のブーツリングに係る実施の形態2について説明する。図5は、この発明の実施の形態1であるブーツリング20を示す斜視図である。図6は、図5のブーツリング20の要部を示す平面図である。ブーツリング20は、ブーツリング10における第3突起11dの後端側に規制面11hが形成され、メス鍵部12と係合したときに、規制面11hがメス鍵部12との間に引っ張り荷重に対してメス鍵部12の幅方向外側への広がりを規制する第2の規制部となる斜面部S4が形成される。ブーツリング20においては、ブーツリング10と同一の構成部分に同一の符号を使用している。
【0029】
従って、ブーツリング20は、第3突起11dに規制面11hを形成したことにより、オス鍵部11とメス鍵部12とを係合すると、第3突起11dの後端側に引っ張り荷重に対してメス鍵部12の幅方向外側への広がりを規制する第2の規制部となる斜面部S4が追加形成される。このとき、規制面11hは、図6に示した態様の他、斜面部S3を幅方向に外方へ延長した延長線に対し、図6において水平方向に傾斜したり、或いは湾曲面であってもよい。
【0030】
このように構成することで、ブーツリング20は、ブーツリング10以上にメス鍵部12の幅方向外側への広がりを抑えると共に、破断強度や破断位置を一定とする効果を高めることができる。
【0031】
(実施例1,2)
ここで、実施の形態1のブーツリング10と実施の形態2のブーツリング20の性能を推定するため、板厚1.5mm、幅10mmのアルミニウム板材を用いてブーツリング10,20のオス鍵部11とメス鍵部12とを有する試験片を作製し、これらの試験片をオス鍵部11とメス鍵部12で係合させたそれぞれ5個ずつのサンプル(No.1〜No.5)を製造した。これら5個ずつのサンプルについて引っ張り試験機(株式会社 島津製作所製,AG−100KNE)を用いて引っ張り試験を実施し、引っ張り破断荷重(N)とそのときの破断位置を調べた。このとき、各サンプルはオス鍵部11とメス鍵部12の係合部を中央に配置し、両端を引っ張り試験機に固定して試験を実施した。その結果を表1に破断荷重の平均値及び標準偏差(σ)と共に示す。また、そのときのブーツリング10に対応したサンプルの破断例を図7に、ブーツリング20に対応したサンプルの破断例を図8に、それぞれ示した。ここで、図7,8においては、破断線を線Lbで示している。
【0032】
【表1】
Figure 2005009640
【0033】
(比較例1,2)
比較のため、実施例1,2と同じ材料を用いて特許文献1のブーツリング1に対応したサンプルと特許文献2のブーツリング5に対応したサンプルを製造し、それぞれ5個ずつのサンプルを用いて、同様にして引っ張り破断荷重(N)とそのときの破断位置を調べた。その結果を表2に破断荷重の平均値及び標準偏差(σ)と共にNo.6〜No.10として示す。また、そのときのブーツリング1に対応したサンプルの破断例を図9(a),(b)に、ブーツリング5に対応したサンプルの破断例を図10(a),(b)に、それぞれ示した。ここで、図9,10においては、破断線を線Lbで示している。
【0034】
【表2】
Figure 2005009640
【0035】
表1及び表2に示す結果から明らかなように、本発明のブーツリング10,20によれば、引っ張り破断荷重が従来のブーツリング1,5に比べて向上し、引っ張り荷重に対する耐力が増して破断強度のばらつきが小さくなっているうえ、破断位置が第3くびれ部11gに一定しており、設計上及び使用上において高い信頼性を備えていることが分かる。しかも、実施例2のサンプルにおいては、斜面部S3の他に斜面部S4を形成したことによって、引っ張り破断荷重の分散が抑えられ、引っ張り破断荷重が一層安定することが分かった。また、図7〜図10に示す破断例からも明らかなように、本発明のブーツリング10,20によれば、破断された際のメス鍵部12の幅方向への広がりが従来のブーツリング1,5よりも小さく抑えられることも分かった。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、オス鍵部の本体を、先端に向かって幅が狭くなる略V字形とし、本体の幅方向両側にメス鍵部と係合して外れを規制する突起を設け、突起は、前記本体側よりも幅方向外側が幅広に形成され、前記メス鍵部と係合したときに、該メス鍵部の幅方向外側への広がりを規制する第1の規制部を形成するようにしたので、過剰な引っ張り荷重が作用しても、メス鍵部の幅方向外側への広がりが抑えられ、仮に破断したとしても、破断強度や破断位置が略一定であるブーツリングを提供することができるという効果を奏する。
【0037】
また、請求項2の発明によれば、前記突起は、前記本体の長手方向に沿って複数設けられ、先端側程前記本体からの突出量が小さくなるように成形したので、メス鍵部のオス鍵部先端側における断面積を大きく取ることができる。
【0038】
また、請求項3の発明によれば、前記突起は、更に後端側に規制面が形成され、前記メス鍵部と係合したときに、前記規制面が前記メス鍵部との間に引っ張り荷重に対して前記メス鍵部の幅方向外側への広がりを規制する第2の規制部を形成するようにしたので、第2の規制部によってもメス鍵部の幅方向への広がりを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1であるブーツリングを示す斜視図である。
【図2】所定長さに切断した両端にオス鍵部とメス鍵部とを加工した帯材の平面図である。
【図3】図1のブーツリングのオス鍵部とメス鍵部とを係合させた部分に圧縮荷重が作用したときの拡大説明図である。
【図4】図1のブーツリングのオス鍵部とメス鍵部とを係合させた部分に引っ張り荷重が作用したときの拡大説明図である。
【図5】この発明の実施の形態2であるブーツリングを示す斜視図である。
【図6】図5のブーツリングのオス鍵部とメス鍵部とを係合させた部分の拡大図である。
【図7】実施の形態1のブーツリングに対応する実施例1のサンプルにおける引っ張り試験における破断例を示す図である。
【図8】実施の形態2のブーツリングに対応する実施例2のサンプルにおける引っ張り試験における破断例を示す図である。
【図9】特許文献1のブーツリングに対応する比較例1のサンプルにおける引っ張り試験における破断例を示す図である。
【図10】特許文献2のブーツリングに対応する比較例2のサンプルにおける引っ張り試験における破断例を示す図である。
【図11】特許文献1に開示された従来のブーツリングの製造方法を説明するもので、所定長さに切断した帯材の両端にオス鍵部とメス鍵部とを加工した図である。
【図12】図11の帯材をリング状に加工した図である。
【図13】オス鍵部とメス鍵部とを係合して製造したブーツリングの斜視図である。
【図14】特許文献2に開示された従来のブーツリングの斜視図である。
【図15】特許文献1におけるオス鍵部とメス鍵部の係合部を示す拡大図(a)と、特許文献2におけるオス鍵部とメス鍵部の係合部を示す拡大図(b)である。
【符号の説明】
1,5 ブーツリング
2,6 オス鍵部
2a,6a 第1突起
2b,6b 第2突起
2c,6c 第1くびれ部
2d,6d 第2くびれ部
3,7 メス鍵部
3a,7a 第1凹部
3b,7b 第2凹部
6e 突起
10,20 ブーツリング
11 オス鍵部
11a 本体
11b 第1突起
11c 第2突起
11d 第3突起
11e 第1くびれ部
11f 第2くびれ部
11g 第3くびれ部
11h 規制面
12 メス鍵部
12a 溝
12b〜12d 係合溝

Claims (3)

  1. 所望長さに切断された金属帯材の両端にオス鍵部とメス鍵部とを加工した後、前記オス鍵部とメス鍵部とを係合させて製造されるブーツリングであって、
    前記オス鍵部は、先端に向かって幅が狭くなる略V字形の本体と、該本体の幅方向両側に突出させて形成される突起とを有し、
    該突起は、前記本体側よりも幅方向外側が幅広に形成され、前記メス鍵部と係合したときに、該メス鍵部の幅方向外側への広がりを規制する第1の規制部を形成することを特徴とするブーツリング。
  2. 前記突起は、前記本体の長手方向に沿って複数設けられ、先端側程前記本体からの突出量が小さくなるように成形されていることを特徴とする請求項1に記載のブーツリング。
  3. 前記突起は、更に後端側に規制面が形成され、前記メス鍵部と係合したときに、前記規制面が前記メス鍵部との間に引っ張り荷重に対して前記メス鍵部の幅方向外側への広がりを規制する第2の規制部を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のブーツリング。
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