JP2005009246A - マットユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】耐荷重性、耐久性、軽量性、接触緩衝性、断熱性、美麗性、嵩上げ、切断加工性等の敷設・張付けの容易性、経済性において優れたマットユニットを提供すること。
【解決手段】ビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材と表面材とが積層されてなる略矩形状のマットユニットであって、下地材の1表面の4辺のうち、少なくとも2辺の外縁部にリブを設け、該リブにより形成された表面凹陥部に、表面材を接合することを特徴とするマットユニット。
【選択図】 図1
【解決手段】ビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材と表面材とが積層されてなる略矩形状のマットユニットであって、下地材の1表面の4辺のうち、少なくとも2辺の外縁部にリブを設け、該リブにより形成された表面凹陥部に、表面材を接合することを特徴とするマットユニット。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅、ビル、公共の建造物等の、床に敷設あるいは壁に張るマットユニットに関し、詳しくは、住宅においては、ベランダ、バルコニー、玄関、風呂、トイレ、押し入れ、ベッド、床、壁など、ビルにおいては、屋上、OAフロア、ショッピングフロアなど、公共の建造物においては、託児所・幼稚園・体育館・公園などの床、壁、廊下、遊び場などに使用するマットユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られているマットユニットとしては、スノコ、タイルカーペット、ジョイントカ−ペツト、OAフロア、ゴムマット、人工芝などがありインテリア製品店やDIYなどで販売されている。また最近では、ポリプロピレンなどの硬質合成樹脂を矩形の枠体に射出成形し、その上面に木質またはタイル等の表面材を係止固定または接着固定したもの、あるいは該樹脂製枠体の上面に樹脂表面材を一体成形したものがマットユニットとして実用化されている。上述したマットユニットには、また、合成樹脂発泡体で構成されているマットユニットもあり、軟質塩化ビニル発泡体でバッキングしたタイルカーペット、エチレン−酢酸ビニル共重合発泡体やポリエチレン発泡体によるジョイントカーペット、OAフロア上敷き材などがあり、人工芝も発泡体でバッキングされているものがある。
【0003】
上記合成樹脂発泡体で構成されているマットユニットのほとんどが、形成方法が連続発泡かブロック発泡であり、基本の形状はシート状、板状、ブロック状であるが、賦形性がない材料であるため、厚みや矩形形状を得るのに切断加工している。ジョイントカーペットの連結部も打ち抜き加工である。賦形性がないため、加工工程が伴う以外にも、カットロスの問題や形状で各種機能を持たせる方法が採り難い問題がある。
【0004】
それでは、賦形性のある合成樹脂発泡体の代表として、ビーズ法型内成形による発泡ポリスチレンがあるが、従来からマットユニットに採用されているかというと、使われていないのが現状である。なぜならば、発泡ポリスチレンには、一度凹むと戻らないという強度面で問題があるから、集中荷重に耐えられず、小単位であるマットユニットには向かないからである。但し、発泡ポリスチレンは、それ自身が小単位でも、この上をフローリング等のような上地材を被うことで、広い範囲に応力分散させることができるため、強度問題が解決でき、床下地材として広く用いられている。
【0005】
ビーズ法型内成形ができる樹脂は発泡ポリスチレンに限らない、ビーズ法ポリオレフィン系発泡体は粘り強く、割れにくい性質があるため、マットユニットの下地材として利用する価値があると考えられる。ビーズ法型内成形によるポリプロピレン系樹脂発泡成形体をマットユニットとして利用している記述が、特許文献1の実施形態の中に記載されているが、矩形の箱状であって、その上に表面材を接合しておらず、ポリプロピレン系樹脂発泡成形体製マットユニットを敷設後にその全面に一様な表面材を敷設している。
【0006】
また、上述した硬質合成樹脂の射出成形した枠体と表面材とで構成されるマットユニットは、硬質であるが故にカッターナイフでの現場切断加工は困難であり、床や壁に不陸があるとその面での追随性が悪く、敷設後も平面性が確保できなかったり、歩くとカタカタ音がしたりする。また、歩行時の感触もそれなりの硬さを感じ取るだけで、緩衝されている感覚はない。さらに、ベランダや屋上などで防水シートで雨漏りを防止している場合、枠体がシートを損傷する恐れもある。屋上や室内の床で断熱性能が要求されることが多いが、枠体であるため空洞部があり、この性能は持ち得ない。枠体にして軽量化とコスト低減を図っているが、成形する金型が射出成形であることで、金型が高価なものとなること、枠体と表面材との接合が接着剤や係止具の使用に限られることによりコスト高となる。
【0007】
また、単に矩形の下地材に矩形の表面材を接合してなるマットユニットには以下の整然性の確保の問題がある。まず、表面材が如何に精度良く出来ていても、下地材と接合したときにズレる問題である。人の目は僅かなズレも敷設後に見付けられるものである。また、マットユニットの精度が問題ではなく、敷設時にマットユニットがズレるのも整然性を落とす原因となる。さらに、敷設後にも、使用中の表面材のズレ、マットユニットの僅かな動きなどが、整然性の確保を難しくさせている。整然性を確保する方法の1つに市松模様にする方法があるが、この場合でも方形、矩形マットユニット全辺の直線性および敷設後の直線性が著しく要求される上、しかも単一の模様に限定されてしまう。
【0008】
また、表面材が人工芝などのように、当初から通気、透水、排水などの機能を持つ表面材であればよいが、軟質塩化ビニルシート、木質系の板材、窯業製品、合成木材の板材などを使用したタイルユニットにおいて、通気、透水、排水などの機能を持たせる必要のある用途においては、これらの機能を付与させるのは困難であり、表面材に穴を開けるざるを得ないという問題があった。
【0009】
さらに、下地材と表面材との接合は接着剤や係合冶具で接合する方法が一般的であるが、マットユニットの価格構成においてかなりの負担となっている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−65163号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐荷重性、耐久性、軽量性、接触緩衝性、断熱性、美麗性、嵩上げ、切断加工性等の敷設・張付けの容易性、経済性において優れたマットユニットを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上のような状況に鑑み、本発明者は鋭意検討の結果、マットユニットの下地材として、略矩形の板状のビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体を採用し、また、該下地材にリブを設け表面材を積層するマットユニットを提案する。さらに、ポリオレフィン系発泡体の成形時の特性とも言える、成形離型方向に括れた形状を持たせ、これを表面材の接合やマットユニットどうしの連結に適用する。
【0013】
即ち、ポリオレフィン系発泡体は耐久性かつ柔軟性のある発泡体であるが、さすがに集中荷重には耐えられず、そのままではマットユニットに供せられないが、うまく表面材と組み合わせられれば、マットユニットとしての、耐久性、軽量性、接触緩衝性、断熱性、嵩上げ、切断加工性を含む敷設・張付けの容易性などの優れた性能を発揮し得る。
【0014】
また、略矩形のポリオレフィン系発泡体に同形状の表面材を接合しただけでは、排水・透水・通気などの機能が付与できない課題と敷設したマットユニットの模様の整然性の確保の課題は、リブを設けることで解決した。即ち、リブに欠損部を設けることで、表面材に傷を付けることなく、排水・透水・通気などの機能が付与でき、リブにより表面材のズレを防止すると共に、リブが無い場合における整然性課題がリブの存在で大幅に緩和された。
【0015】
さらに、マット下地材に離型方向に括れた形状を持たせて、これをマットユニットどうしの連結に利用して強固な連結を生み、表面材との接合に利用して経済的効果を得た。
【0016】
即ち本発明の第1は、ビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材と表面材とが積層されてなる略矩形状のマットユニットであって、下地材の1表面の4辺のうち、少なくとも2辺の外縁部にリブを設け、該リブにより形成された表面凹陥部に、表面材を接合することを特徴とするマットユニットに関する。
【0017】
好ましい実施態様としては、
(1)前記リブを設けた面に、外縁部のリブ以外にもリブを設けることを特徴とする、
(2) 前記表面材および/または下地材の接合面に凹および/または凸を設けることを特徴とする、
(3)前記下地材において、金型から離型する方向に括れた形状の凹および/または凸を設けることを特徴とする、
(4)前記下地材の4側面に相互に係合する形状を有することを特徴とする、
(5)前記下地材のリブを有しない面に、溝を設けることを特徴とする、
(6)前記下地材のリブを有しない面に溝を設け、かつ該溝と連通するように、リブに少なくとも1個以上の欠損部を設けることを特徴とする、
(7)前記リブにより形成された表面凹陥部に、更に凹部を設けることを特徴とする、
(8)前記下地材が帯電防止性能あるいは導電性能を持つことを特徴とする、
(9)前記下地材が、ビーズ法型内成形で成形された、3〜60倍発泡のポリプロピレン系発泡体であることを特徴とする、
(10)前記表面材が、塩化ビニール製のカーペット、ポリプロピレン系シート、木質系素材、窯業製品、合成樹脂押出発泡板からなる群から選ばれる少なくとも1種である、
前記記載のマットユニットに関する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のマットユニットは、ビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材と表面材とが積層されてなる略矩形状のマットユニットである。
【0019】
本発明に言う略矩形状とは、4つの角が全て直角である四辺形をいい、いわゆる長方形、正方形の形状を指す所謂矩形状の他に、基本的には矩形状であるが必要に応じて各側面に凹凸を有するものや角に丸みや切り込みを持たせたものをも含む概念である。その大きさに特に限定はないが、1辺の長さが好ましくは10〜150cm、厚みは15〜100mmであることが好ましい。上記範囲内であると、運搬・加工・敷設の面で好適に使用することが出来る。
【0020】
本発明における下地材は、下地材の1表面の4辺のうち、少なくとも2辺の外縁部にリブを有する。リブの幅はマットユニットの大きさにもよるが、概ね5〜30mmであることが好ましい。当該範囲内であると、ビーズ法型内成型法によって製造しやすい。リブの高さは、下地材に積層した表面材とほぼ同等にすることが好ましいが、必要に応じて任意の高さを選択することが出来る。例えば、マットユニットの排水性を良好にする場合には表面材の表面より低く設定する方が表面材に溜まる水がリブに流れ込み、排水が容易になる為好ましい。更には、リブに勾配を持たせることで更に排水性が良好となる。少なくとも2辺にリブを設置するとしたのは、最低2辺にリブがあれば、マットユニットを連結したときに全周囲にリブが形成できるからである。勿論、マットユニットの3辺あるいは4辺にリブがあるものどうしを連結させて全周囲にリブを形成しても良い。また、該リブは敷設後に整然性の維持する目的の他に、マットユニット敷設時の直線性の確保、使用中の表面材のずれ防止の効果もある。また本発明においては、前記リブを設けた面に、外縁部のリブ以外にもリブを設けることが可能である。
【0021】
本発明においては、外縁部リブ、或いは、そのほかのリブにより形成された下地材の表面凹陥部に、表面材を接合するものである。表面材としては特に限定はなく、所望とする強度・外観に応じて適宜選択することが出来る。具体的には、塩化ビニール製のカーペット、ポリプロピレンシートなどの合成樹脂系のシート類、人工芝、織布、不織布、天然・合成のレザー、フィルム等のシート類、杉・檜等の天然木材、合成木材等の木質系素材、ガラス・陶製・磁製・煉瓦・コンクリート・スレート等の窯業製品、アルミニウム・銅・ステンレス等の金属類、押出発泡法等で成形された合成樹脂類の板などが挙げられる。中でも、塩化ビニール製のカーペット、ポリプロピレン系シート、木質系素材、窯業製品、合成樹脂押出発泡板が好ましい。表面材として、塩化ビニール製のカーペットを使うことで、適度な硬度、エンボス加工を含めた模様の美麗性、廉価が確保される。また、ポリプロピレン系シートを使用すれば、接着剤を使わずヒートシールで接合できる。また、木質系素材を使用することで自然にある素材の風合いをかもし出すことができる上、間伐材等の資源も有効に使用することが出来る。窯業製品を使用することで自然にある素材の風合いをかもし出すことができる。また、合成樹脂押出発泡板を使用すれば、異型押出により下地材と嵌合する形状を容易に形成でき、接着剤を使用しないで表面材の接合ができ、さらに合成樹脂の原料にリサイクル品を使用すれば環境を配慮したグリーン購入法やエコマーク対象商品になる可能性がある。また、1マットユニットについて同一種の表面材を複数枚使用することも、異種の表面材を使用することも可能である。
【0022】
表面材と下地材の積層方法は、特に限定はなく、一般的には接着剤を使用した方法が挙げられるが、本発明においてはリブを有するため接着剤等を使用しなくとも敷設時に表面材を下地材に接合することが可能である。また、更に強力に接合することが必要な場合には、下地材及び/又は表面材の接合面に、互いに嵌合する形状を設けることにより、両者を接合させることも可能である。ここで、接合面とは、表面材と下地材が接触する面をいい、いわゆる「表面」部分のみならず、リブの側面に該当する部分も含む。本発明においては、下地材がビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体であるため、型内成形の際に嵌合する形状を付与することが可能である。具体的には、ビーズ法型内発泡成形する際に、下地材面に、金型から離型する方向に括れた形状の凹および/または凸を設けることが好ましい。また、下地材を成形後、下地材の接合面に凸部および/または凹部を形成してもよい。例えば、表面材が有する凸部で下地材に凹部を付与してもよいし、またその逆でもよい。この様に自由な形状・成形方法により嵌合する形状を設けることができるのは、ポリオレフィン系発泡体が割れにくい性質とある程度の粘りともいうべき柔らかさを併せ持つためで、同じくビーズ法の発泡スチレンでは強度が弱く、割れやすいため出来ない。また、括れた形状の凹および/または凸の詳細な形状としては、特に限定はなく、括れたレール状、溝状を始め、括れた突起や陥没、あるいはそれらの組み合わせでも良い。また、表面材にも、括れた形状の溝状の凹を設け、ポリオレフィン系発泡体のレール状の凸と接着剤や係合具を使用しないで接合させることも可能である。下地材と表面材の双方に括れた形状の凹および/または凸を有する場合にはそれらが、嵌合する形状であることが好ましい。
【0023】
本発明の下地材を成す発泡前のポリオレフィン系樹脂は、オレフィン単量体単位を50%以上、さらには70%以上で100%以下含有し、オレフィン単量体と共重合可能な単量体単位を50%以下、さらにはで30%以下で0%以上含有する樹脂である。オレフィン単量体の具体例としては、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、へプテン、オクテンなどの炭素数2〜8のαオレフィン単量体やノルボルネン系モノマーなどの環状オレフィンなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、オレフィン単量体と共重合可能な単量体の具体例としては、酢酸ビニルなどのビニルアルコール、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、ヘキシルアクリレートなどのアルキル基の炭素数が1〜6の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、ビニルアルコール、メタクリル酸、塩化ビニルなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0024】
さらに前記ポリオレフィン系樹脂の具体例として、例えばエチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−ブテンランダム3元共重合体、ポリエチレン−ポリプロピレンブロック共重合体、ホモポリプロピレンなどのポリプロピレン系樹脂;低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体などのポレエチレン樹脂;ポリブテン、ポリペンテンなどがあげられる。これらのポリマーは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、該ポリオレフィン系樹脂は、無架橋で用いてもよいが、パーオキサイドや放射線などにより架橋させて用いてもよい。
【0025】
以上、可能性のある多種多様なポリオレフィン系樹脂について列記したが、ポリオレフィン系発泡体の中でも、やや硬質なポリプロピレン系発泡体が好ましく、その3〜60倍発泡の発泡体が更に好ましい。3倍未満のものは硬さが十分であっても経済性に劣る場合があり、60倍を超えたものは柔らか過ぎて表面材を接合しても耐荷重性が劣る場合がある。更には、耐荷重性、耐久性、汎用性(経済性)の観点から、ポリプロピレン系発泡体であるエチレン−プロピレンランダム共重合体からなる樹脂が好適である。また、ビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材は賦形性のある素材であるので、連結、通気、透水、排水、配線、配管、収納機能をそれに対応する形状に成形することにより実現できる。帯電防止や導電はポリオレフィン系発泡体の発泡前の原料中に界面活性剤などの帯電防止剤やカーボンブラックなどの導電剤を含有させることで解決できる。
【0026】
本発明に用いるポリオレフィン系発泡体からなる下地材は、ビーズ法型内成形法によって製造されたものであれば特に限定はなく、一般的な方法で製造することが出来る。具体的には、ポリオレフィン系樹脂のラージペレットを押出機のスクリュウで加熱混練しながら糸状に押出し、これをカットしてスモールペレットを得、次に、密閉耐圧容器内で水系媒体に分散剤により分散させ、揮発性発泡剤を加え、ペレットの軟化温度以上の発泡温度にまで加熱し、前記密閉耐圧容器の内圧よりも低圧の雰囲気下に放出して予備発泡粒子を得、当該予備発泡粒子を、開閉可能な金型内で発泡成形する。
【0027】
本発明においては、予備発泡粒子を作製する際に界面活性剤等の帯電防止剤を使用し、当該予備発泡粒子を型内発泡成形し下地材を作成することで、帯電防止効果のあるマットユニットを得ることが出来る。また同様にして、カーボンブラック等の導電性物質を使用することで、導電性を有したマットユニットを得ることが出来る。このように本発明においては、ポリオレフィン系発泡体に所望の機能を持たすことで、所望の機能を有したマットユニットを得ることが出来る。
【0028】
また、本発明では、複数枚のマットユニットを敷設する際に、マットユニットの4辺が互いに連結するように、略矩形状の下地材の4側面に相互に嵌合する形状とすることが好ましい。具体的には、下地材の2側面に横ズレの対して抵抗となる形状の凸形状を設け、、反対の2側面にはこれと嵌合可能な凹形状を設ける方法、括れた形状の凹および/または凸を下地材の側面に設け、それら凹と凸を係合させる方法などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0029】
本発明においては下地材の裏面に溝を設けることが出来る。好ましくは、マットユニットどうしを互いに連結させたときに連通する溝を設ける。溝を設けることで、排水性・通気性・経済性が良好になる。溝の形状には特に限定はなく、好ましくは、マットユニットどうしを連結した時、相互の溝が連結する形状であればどのような形状でもの溝でも良く、溝の本数も限定されない。更に、この溝に表面側からも連通するように、リブに1マットユニットにつき1個以上の欠損部を設けると透水性が得られ更に好ましい。また、リブに勾配を設けて欠損部に流れ込み易くする方法も実用的である。
【0030】
また、下地材のリブにより形成された表面凹陥部に、更に凹部を設けることで、該凹部を消臭剤、芳香剤、乾燥剤、殺菌剤、防虫剤、防湿剤等を収納出来る収納スペースとすることが出来る。
【0031】
【実施例】
以下に実施例を揚げて本発明の態様をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(製造例1) 下地材(ポリオレフィン系発泡体)の製造
本発明の実施例では、エチレン分3%含有のエチレン−プロピレンランダムコポリマーのラージペレットを押出機のスクリュウで加熱混練しながら糸状に押出し、これをカットしてスモールペレットを得、次に、密閉耐圧容器内で水系媒体に分散剤により分散させ、揮発性発泡剤を加え、ペレットの軟化温度以上の発泡温度にまで加熱し、前記密閉耐圧容器の内圧よりも低圧の雰囲気下に放出して約20倍予備発泡粒子を得る。
【0032】
二次発泡力を付与するために、上述の約20倍予備発泡粒子を空気加圧タンクに投入し、8kg/cm2の空気圧力で1時間空気含浸処理する。
【0033】
次ぎに、無数のセル内に空気が含浸された予備発泡粒子を、開閉可能な金型内で発泡成形する。まず、金型を閉じ、該金型の空間部に該予備発泡粒子を充填し、金型周囲に設置された蒸気室から金型表面に無数に配置された小孔から蒸気を金型内に投入し、発泡させて充填粒子間にあった空隙部を埋め粒子どうしを溶融固着させ、冷却後金型を開として、離型工程で金型から取り出し、その後乾燥室で養生させて、本発明に使用するビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材を得る。
(製造例2) 帯電防止機能を有するポリオレフィン系発泡体の製造の製造
帯電防止性能を付与するため、エチレン含有量が3%のエチレン−プロピレンランダムコポリマーのラージペレット100重量部に対して、非イオン系活性剤のジ−(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン0.5重量部を練り込み、あとは製造例1と同様にして、帯電防止性能を有するビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材を得る。
(製造例3) 導電性能を有するポリオレフィン系発泡体の製造
製造例2のジ−(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン0.5重量部をカーボンブラック10重量部に替えた以外は製造例2と同様にして、導電性能を持つビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材を得る。
(実施例1〜4)1辺30cmの正方形の形状を有し、図1に示すように対向した2辺に幅10mmのリブを設けた下地材(実施例1)、図2に示すように隣接した2辺に幅10mmのリブを設けた下地材(実施例2)、図3に示すように対向する2辺のリブの幅をそれぞれ5mm、その他の1辺のリブを幅10mmとし、3辺にリブを設けた下地材(実施例3)、図4に示すように4辺にリブを設けた下地材(実施例4)を製造例1に従って作製し、表面材として塩化ビニルタイルカーペットを使用し、これらを接着剤で接合したマットユニットを得た。これらの敷設した際に全体に渡って10mmの目地があるように設計されている。
(実施例5)外縁部のリブ以外に、表面材間にもリブを設けた1辺30cmの正方形の形状を有する下地剤を製造例1に従って製造し、表面材として木材からなる板3枚を使用し、表面材は接着剤で接合した。リブの配置例を図5に示す。外縁部のリブおよび表面材間のリブを板状表面材の高さより低い位置に設置した。(実施例6、7)製造例1において下地材をビーズ法型内発泡にて成形を行う際に、所定の金型を使用して、実施例6(図7)および実施例7(図8)の成形品の様に発泡体面に金型から離型する方向に括れた形状の凹および/または凸を設けた。また、表面材の方にも、括れた形状の溝状の凹を設け、ポリオレフィン系発泡体のレール状の凸と接着剤や係合具を使用しないで接合させた。
【0034】
この様に、離型方向に括れた形状の凹および/または凸を設けることができるのはポリオレフィン系発泡体が割れにくい性質を持つからで、同じくビーズ法の発泡スチレンでは割れるため出来ない。
(実施例8)複数枚のマットユニットを敷設する際に、マットユニットの4辺が互いに連結するように、ポリオレフィン系発泡体からなる下地材の4側面が相互に係合する形状とした。即ち、下地材の2側面に横ズレの対して抵抗となる形状の突起を持ち、裏面の2側面にはこれと係合可能な凹形状を設けた。さらに堅固な連結を得るため、マットユニットどうしが上下にもズレ防止できるよう、実施例6,7で例示した離型方向に括れた形状の凹および/または凸をマットユニットの側面に設け、それら凹と凸を係合させる方法を用いることも可能である。
(実施例9)マットユニットどうしを互いに連結させたときに連通する溝を設けた。裏面の4辺のほぼ中央に十文字の溝を設け、マットユニットどうしを連結した時、相互の溝が連通するようにした。
(実施例10)実施例9において、この連通する溝に表面側からも連通するように、リブに1マットユニットに対し1ケ以上の欠損部を設けた。実施例を図13に示す。本実施例は3枚の板材からなる表面材間の2つのリブに各1ケ、都合2ケ設けたものであるが、外縁部のリブに設けても良い。また、図14の様に表面材が1枚で表面材に損傷を与えたくない場合は、外縁部のリブに欠損部を設ければ良い。リブの高さは表面材の表面位置より低い方が、表面材に溜まる水がリブに流れ込むので、排水が容易になる。また、図15の○で囲ったごとく、リブに勾配を設けて欠損部に流れ込み易くする方法も実用的である。
(実施例11)リブにより形成された表面凹陥部に、更に凹部を設けることで、ポリオレフィン系発泡体からなる下地材に収納スペースを設けた実施例を図16に示す。
(実施例12)製造例2に従って製造した、厚み40mm、1辺30cmの正方形で、対向する2辺に幅10mm高さ3mmのリブを設けた形状の下地材を用い、表面材として厚さ2.5mmの塩化ビニール製のシートを使用し、帯電防止機能を有するマットユニットを作製した。
(実施例13)製造例3に従って製造した、厚み40mm、1辺30cmの正方形で、対向する2辺に幅10mm高さ3mmのリブを設けた形状の下地材を用い、表面材として厚さ3mmの導電性ゴムシートを使用し、導電性能を有するマットユニットを作製した。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明のよれば、耐荷重性、耐久性、軽量性、接触緩衝性、断熱性、美麗性、嵩上げ、切断加工性等の敷設・張付けの容易性、経済性において優れたマットユニットを得ることが出来た。本発明のマットユニットは、素人でも日曜大工で容易に敷設でき、表面材を変えることで多様な外観、歩行感、耐荷重性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の態様を示したものであり、対向した2辺にリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図2】実施例2のの態様を示したものであり、隣接した2辺にのリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図3】実施例3の態様を示したものであり、対向する2辺のリブの幅をそれぞれ5mm、その他のリブを10mmとした3辺にリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図4】実施例4の態様を示したものであり、4辺にリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図5】実施例5の態様を示したものであり、外縁部のリブ以外に、表面材間にもリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図6】ビーズ法型内発泡成形金型を示した図である。
【図7】実施例6の態様を示した図である。
【図8】実施例7の態様を示した図である。
【図9】実施例8の態様を示した図である。
【図10】実施例8のマットユニットを4枚連結した斜視図である。
【図11】実施例9の態様を示した図である。
【図12】実施例9のマットユニットを4枚連結させ連通した溝を示した図である。
【図13】実施例10の態様を示したものであり、リブの欠損部の例を示した図である。
【図14】実施例10の態様を示したものであり、表面材が1枚の時のリブの欠損部の配置例を示した図である。
【図15】実施例10の態様を示したものであり、リブに勾配を設置した例を示した図である。
【図16】実施例11の態様を示したものであり、収納スペースを設置した例を示した図である。
【符号の説明】
1 ポリオレフィン系発泡体
2 表面材
3 リブ
4 ビーズ法型内発泡成形金型
5 蒸気投入口
6 排水・排気口
7 冷却水投入口
8 離型ピン
9 ビーズ原料投入口
10 蒸気スリット
11 離型方向
12 取り出し方向
13 ポリプロピレン発泡体
14 離型方向に括れた凸
15 突起
16 凹形状
17 マットユニット裏面
18 溝
19 欠損部
20 リブの勾配
21 収納スペース
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅、ビル、公共の建造物等の、床に敷設あるいは壁に張るマットユニットに関し、詳しくは、住宅においては、ベランダ、バルコニー、玄関、風呂、トイレ、押し入れ、ベッド、床、壁など、ビルにおいては、屋上、OAフロア、ショッピングフロアなど、公共の建造物においては、託児所・幼稚園・体育館・公園などの床、壁、廊下、遊び場などに使用するマットユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られているマットユニットとしては、スノコ、タイルカーペット、ジョイントカ−ペツト、OAフロア、ゴムマット、人工芝などがありインテリア製品店やDIYなどで販売されている。また最近では、ポリプロピレンなどの硬質合成樹脂を矩形の枠体に射出成形し、その上面に木質またはタイル等の表面材を係止固定または接着固定したもの、あるいは該樹脂製枠体の上面に樹脂表面材を一体成形したものがマットユニットとして実用化されている。上述したマットユニットには、また、合成樹脂発泡体で構成されているマットユニットもあり、軟質塩化ビニル発泡体でバッキングしたタイルカーペット、エチレン−酢酸ビニル共重合発泡体やポリエチレン発泡体によるジョイントカーペット、OAフロア上敷き材などがあり、人工芝も発泡体でバッキングされているものがある。
【0003】
上記合成樹脂発泡体で構成されているマットユニットのほとんどが、形成方法が連続発泡かブロック発泡であり、基本の形状はシート状、板状、ブロック状であるが、賦形性がない材料であるため、厚みや矩形形状を得るのに切断加工している。ジョイントカーペットの連結部も打ち抜き加工である。賦形性がないため、加工工程が伴う以外にも、カットロスの問題や形状で各種機能を持たせる方法が採り難い問題がある。
【0004】
それでは、賦形性のある合成樹脂発泡体の代表として、ビーズ法型内成形による発泡ポリスチレンがあるが、従来からマットユニットに採用されているかというと、使われていないのが現状である。なぜならば、発泡ポリスチレンには、一度凹むと戻らないという強度面で問題があるから、集中荷重に耐えられず、小単位であるマットユニットには向かないからである。但し、発泡ポリスチレンは、それ自身が小単位でも、この上をフローリング等のような上地材を被うことで、広い範囲に応力分散させることができるため、強度問題が解決でき、床下地材として広く用いられている。
【0005】
ビーズ法型内成形ができる樹脂は発泡ポリスチレンに限らない、ビーズ法ポリオレフィン系発泡体は粘り強く、割れにくい性質があるため、マットユニットの下地材として利用する価値があると考えられる。ビーズ法型内成形によるポリプロピレン系樹脂発泡成形体をマットユニットとして利用している記述が、特許文献1の実施形態の中に記載されているが、矩形の箱状であって、その上に表面材を接合しておらず、ポリプロピレン系樹脂発泡成形体製マットユニットを敷設後にその全面に一様な表面材を敷設している。
【0006】
また、上述した硬質合成樹脂の射出成形した枠体と表面材とで構成されるマットユニットは、硬質であるが故にカッターナイフでの現場切断加工は困難であり、床や壁に不陸があるとその面での追随性が悪く、敷設後も平面性が確保できなかったり、歩くとカタカタ音がしたりする。また、歩行時の感触もそれなりの硬さを感じ取るだけで、緩衝されている感覚はない。さらに、ベランダや屋上などで防水シートで雨漏りを防止している場合、枠体がシートを損傷する恐れもある。屋上や室内の床で断熱性能が要求されることが多いが、枠体であるため空洞部があり、この性能は持ち得ない。枠体にして軽量化とコスト低減を図っているが、成形する金型が射出成形であることで、金型が高価なものとなること、枠体と表面材との接合が接着剤や係止具の使用に限られることによりコスト高となる。
【0007】
また、単に矩形の下地材に矩形の表面材を接合してなるマットユニットには以下の整然性の確保の問題がある。まず、表面材が如何に精度良く出来ていても、下地材と接合したときにズレる問題である。人の目は僅かなズレも敷設後に見付けられるものである。また、マットユニットの精度が問題ではなく、敷設時にマットユニットがズレるのも整然性を落とす原因となる。さらに、敷設後にも、使用中の表面材のズレ、マットユニットの僅かな動きなどが、整然性の確保を難しくさせている。整然性を確保する方法の1つに市松模様にする方法があるが、この場合でも方形、矩形マットユニット全辺の直線性および敷設後の直線性が著しく要求される上、しかも単一の模様に限定されてしまう。
【0008】
また、表面材が人工芝などのように、当初から通気、透水、排水などの機能を持つ表面材であればよいが、軟質塩化ビニルシート、木質系の板材、窯業製品、合成木材の板材などを使用したタイルユニットにおいて、通気、透水、排水などの機能を持たせる必要のある用途においては、これらの機能を付与させるのは困難であり、表面材に穴を開けるざるを得ないという問題があった。
【0009】
さらに、下地材と表面材との接合は接着剤や係合冶具で接合する方法が一般的であるが、マットユニットの価格構成においてかなりの負担となっている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−65163号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐荷重性、耐久性、軽量性、接触緩衝性、断熱性、美麗性、嵩上げ、切断加工性等の敷設・張付けの容易性、経済性において優れたマットユニットを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上のような状況に鑑み、本発明者は鋭意検討の結果、マットユニットの下地材として、略矩形の板状のビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体を採用し、また、該下地材にリブを設け表面材を積層するマットユニットを提案する。さらに、ポリオレフィン系発泡体の成形時の特性とも言える、成形離型方向に括れた形状を持たせ、これを表面材の接合やマットユニットどうしの連結に適用する。
【0013】
即ち、ポリオレフィン系発泡体は耐久性かつ柔軟性のある発泡体であるが、さすがに集中荷重には耐えられず、そのままではマットユニットに供せられないが、うまく表面材と組み合わせられれば、マットユニットとしての、耐久性、軽量性、接触緩衝性、断熱性、嵩上げ、切断加工性を含む敷設・張付けの容易性などの優れた性能を発揮し得る。
【0014】
また、略矩形のポリオレフィン系発泡体に同形状の表面材を接合しただけでは、排水・透水・通気などの機能が付与できない課題と敷設したマットユニットの模様の整然性の確保の課題は、リブを設けることで解決した。即ち、リブに欠損部を設けることで、表面材に傷を付けることなく、排水・透水・通気などの機能が付与でき、リブにより表面材のズレを防止すると共に、リブが無い場合における整然性課題がリブの存在で大幅に緩和された。
【0015】
さらに、マット下地材に離型方向に括れた形状を持たせて、これをマットユニットどうしの連結に利用して強固な連結を生み、表面材との接合に利用して経済的効果を得た。
【0016】
即ち本発明の第1は、ビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材と表面材とが積層されてなる略矩形状のマットユニットであって、下地材の1表面の4辺のうち、少なくとも2辺の外縁部にリブを設け、該リブにより形成された表面凹陥部に、表面材を接合することを特徴とするマットユニットに関する。
【0017】
好ましい実施態様としては、
(1)前記リブを設けた面に、外縁部のリブ以外にもリブを設けることを特徴とする、
(2) 前記表面材および/または下地材の接合面に凹および/または凸を設けることを特徴とする、
(3)前記下地材において、金型から離型する方向に括れた形状の凹および/または凸を設けることを特徴とする、
(4)前記下地材の4側面に相互に係合する形状を有することを特徴とする、
(5)前記下地材のリブを有しない面に、溝を設けることを特徴とする、
(6)前記下地材のリブを有しない面に溝を設け、かつ該溝と連通するように、リブに少なくとも1個以上の欠損部を設けることを特徴とする、
(7)前記リブにより形成された表面凹陥部に、更に凹部を設けることを特徴とする、
(8)前記下地材が帯電防止性能あるいは導電性能を持つことを特徴とする、
(9)前記下地材が、ビーズ法型内成形で成形された、3〜60倍発泡のポリプロピレン系発泡体であることを特徴とする、
(10)前記表面材が、塩化ビニール製のカーペット、ポリプロピレン系シート、木質系素材、窯業製品、合成樹脂押出発泡板からなる群から選ばれる少なくとも1種である、
前記記載のマットユニットに関する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のマットユニットは、ビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材と表面材とが積層されてなる略矩形状のマットユニットである。
【0019】
本発明に言う略矩形状とは、4つの角が全て直角である四辺形をいい、いわゆる長方形、正方形の形状を指す所謂矩形状の他に、基本的には矩形状であるが必要に応じて各側面に凹凸を有するものや角に丸みや切り込みを持たせたものをも含む概念である。その大きさに特に限定はないが、1辺の長さが好ましくは10〜150cm、厚みは15〜100mmであることが好ましい。上記範囲内であると、運搬・加工・敷設の面で好適に使用することが出来る。
【0020】
本発明における下地材は、下地材の1表面の4辺のうち、少なくとも2辺の外縁部にリブを有する。リブの幅はマットユニットの大きさにもよるが、概ね5〜30mmであることが好ましい。当該範囲内であると、ビーズ法型内成型法によって製造しやすい。リブの高さは、下地材に積層した表面材とほぼ同等にすることが好ましいが、必要に応じて任意の高さを選択することが出来る。例えば、マットユニットの排水性を良好にする場合には表面材の表面より低く設定する方が表面材に溜まる水がリブに流れ込み、排水が容易になる為好ましい。更には、リブに勾配を持たせることで更に排水性が良好となる。少なくとも2辺にリブを設置するとしたのは、最低2辺にリブがあれば、マットユニットを連結したときに全周囲にリブが形成できるからである。勿論、マットユニットの3辺あるいは4辺にリブがあるものどうしを連結させて全周囲にリブを形成しても良い。また、該リブは敷設後に整然性の維持する目的の他に、マットユニット敷設時の直線性の確保、使用中の表面材のずれ防止の効果もある。また本発明においては、前記リブを設けた面に、外縁部のリブ以外にもリブを設けることが可能である。
【0021】
本発明においては、外縁部リブ、或いは、そのほかのリブにより形成された下地材の表面凹陥部に、表面材を接合するものである。表面材としては特に限定はなく、所望とする強度・外観に応じて適宜選択することが出来る。具体的には、塩化ビニール製のカーペット、ポリプロピレンシートなどの合成樹脂系のシート類、人工芝、織布、不織布、天然・合成のレザー、フィルム等のシート類、杉・檜等の天然木材、合成木材等の木質系素材、ガラス・陶製・磁製・煉瓦・コンクリート・スレート等の窯業製品、アルミニウム・銅・ステンレス等の金属類、押出発泡法等で成形された合成樹脂類の板などが挙げられる。中でも、塩化ビニール製のカーペット、ポリプロピレン系シート、木質系素材、窯業製品、合成樹脂押出発泡板が好ましい。表面材として、塩化ビニール製のカーペットを使うことで、適度な硬度、エンボス加工を含めた模様の美麗性、廉価が確保される。また、ポリプロピレン系シートを使用すれば、接着剤を使わずヒートシールで接合できる。また、木質系素材を使用することで自然にある素材の風合いをかもし出すことができる上、間伐材等の資源も有効に使用することが出来る。窯業製品を使用することで自然にある素材の風合いをかもし出すことができる。また、合成樹脂押出発泡板を使用すれば、異型押出により下地材と嵌合する形状を容易に形成でき、接着剤を使用しないで表面材の接合ができ、さらに合成樹脂の原料にリサイクル品を使用すれば環境を配慮したグリーン購入法やエコマーク対象商品になる可能性がある。また、1マットユニットについて同一種の表面材を複数枚使用することも、異種の表面材を使用することも可能である。
【0022】
表面材と下地材の積層方法は、特に限定はなく、一般的には接着剤を使用した方法が挙げられるが、本発明においてはリブを有するため接着剤等を使用しなくとも敷設時に表面材を下地材に接合することが可能である。また、更に強力に接合することが必要な場合には、下地材及び/又は表面材の接合面に、互いに嵌合する形状を設けることにより、両者を接合させることも可能である。ここで、接合面とは、表面材と下地材が接触する面をいい、いわゆる「表面」部分のみならず、リブの側面に該当する部分も含む。本発明においては、下地材がビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体であるため、型内成形の際に嵌合する形状を付与することが可能である。具体的には、ビーズ法型内発泡成形する際に、下地材面に、金型から離型する方向に括れた形状の凹および/または凸を設けることが好ましい。また、下地材を成形後、下地材の接合面に凸部および/または凹部を形成してもよい。例えば、表面材が有する凸部で下地材に凹部を付与してもよいし、またその逆でもよい。この様に自由な形状・成形方法により嵌合する形状を設けることができるのは、ポリオレフィン系発泡体が割れにくい性質とある程度の粘りともいうべき柔らかさを併せ持つためで、同じくビーズ法の発泡スチレンでは強度が弱く、割れやすいため出来ない。また、括れた形状の凹および/または凸の詳細な形状としては、特に限定はなく、括れたレール状、溝状を始め、括れた突起や陥没、あるいはそれらの組み合わせでも良い。また、表面材にも、括れた形状の溝状の凹を設け、ポリオレフィン系発泡体のレール状の凸と接着剤や係合具を使用しないで接合させることも可能である。下地材と表面材の双方に括れた形状の凹および/または凸を有する場合にはそれらが、嵌合する形状であることが好ましい。
【0023】
本発明の下地材を成す発泡前のポリオレフィン系樹脂は、オレフィン単量体単位を50%以上、さらには70%以上で100%以下含有し、オレフィン単量体と共重合可能な単量体単位を50%以下、さらにはで30%以下で0%以上含有する樹脂である。オレフィン単量体の具体例としては、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、へプテン、オクテンなどの炭素数2〜8のαオレフィン単量体やノルボルネン系モノマーなどの環状オレフィンなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、オレフィン単量体と共重合可能な単量体の具体例としては、酢酸ビニルなどのビニルアルコール、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、ヘキシルアクリレートなどのアルキル基の炭素数が1〜6の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、ビニルアルコール、メタクリル酸、塩化ビニルなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0024】
さらに前記ポリオレフィン系樹脂の具体例として、例えばエチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−ブテンランダム3元共重合体、ポリエチレン−ポリプロピレンブロック共重合体、ホモポリプロピレンなどのポリプロピレン系樹脂;低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体などのポレエチレン樹脂;ポリブテン、ポリペンテンなどがあげられる。これらのポリマーは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、該ポリオレフィン系樹脂は、無架橋で用いてもよいが、パーオキサイドや放射線などにより架橋させて用いてもよい。
【0025】
以上、可能性のある多種多様なポリオレフィン系樹脂について列記したが、ポリオレフィン系発泡体の中でも、やや硬質なポリプロピレン系発泡体が好ましく、その3〜60倍発泡の発泡体が更に好ましい。3倍未満のものは硬さが十分であっても経済性に劣る場合があり、60倍を超えたものは柔らか過ぎて表面材を接合しても耐荷重性が劣る場合がある。更には、耐荷重性、耐久性、汎用性(経済性)の観点から、ポリプロピレン系発泡体であるエチレン−プロピレンランダム共重合体からなる樹脂が好適である。また、ビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材は賦形性のある素材であるので、連結、通気、透水、排水、配線、配管、収納機能をそれに対応する形状に成形することにより実現できる。帯電防止や導電はポリオレフィン系発泡体の発泡前の原料中に界面活性剤などの帯電防止剤やカーボンブラックなどの導電剤を含有させることで解決できる。
【0026】
本発明に用いるポリオレフィン系発泡体からなる下地材は、ビーズ法型内成形法によって製造されたものであれば特に限定はなく、一般的な方法で製造することが出来る。具体的には、ポリオレフィン系樹脂のラージペレットを押出機のスクリュウで加熱混練しながら糸状に押出し、これをカットしてスモールペレットを得、次に、密閉耐圧容器内で水系媒体に分散剤により分散させ、揮発性発泡剤を加え、ペレットの軟化温度以上の発泡温度にまで加熱し、前記密閉耐圧容器の内圧よりも低圧の雰囲気下に放出して予備発泡粒子を得、当該予備発泡粒子を、開閉可能な金型内で発泡成形する。
【0027】
本発明においては、予備発泡粒子を作製する際に界面活性剤等の帯電防止剤を使用し、当該予備発泡粒子を型内発泡成形し下地材を作成することで、帯電防止効果のあるマットユニットを得ることが出来る。また同様にして、カーボンブラック等の導電性物質を使用することで、導電性を有したマットユニットを得ることが出来る。このように本発明においては、ポリオレフィン系発泡体に所望の機能を持たすことで、所望の機能を有したマットユニットを得ることが出来る。
【0028】
また、本発明では、複数枚のマットユニットを敷設する際に、マットユニットの4辺が互いに連結するように、略矩形状の下地材の4側面に相互に嵌合する形状とすることが好ましい。具体的には、下地材の2側面に横ズレの対して抵抗となる形状の凸形状を設け、、反対の2側面にはこれと嵌合可能な凹形状を設ける方法、括れた形状の凹および/または凸を下地材の側面に設け、それら凹と凸を係合させる方法などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0029】
本発明においては下地材の裏面に溝を設けることが出来る。好ましくは、マットユニットどうしを互いに連結させたときに連通する溝を設ける。溝を設けることで、排水性・通気性・経済性が良好になる。溝の形状には特に限定はなく、好ましくは、マットユニットどうしを連結した時、相互の溝が連結する形状であればどのような形状でもの溝でも良く、溝の本数も限定されない。更に、この溝に表面側からも連通するように、リブに1マットユニットにつき1個以上の欠損部を設けると透水性が得られ更に好ましい。また、リブに勾配を設けて欠損部に流れ込み易くする方法も実用的である。
【0030】
また、下地材のリブにより形成された表面凹陥部に、更に凹部を設けることで、該凹部を消臭剤、芳香剤、乾燥剤、殺菌剤、防虫剤、防湿剤等を収納出来る収納スペースとすることが出来る。
【0031】
【実施例】
以下に実施例を揚げて本発明の態様をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(製造例1) 下地材(ポリオレフィン系発泡体)の製造
本発明の実施例では、エチレン分3%含有のエチレン−プロピレンランダムコポリマーのラージペレットを押出機のスクリュウで加熱混練しながら糸状に押出し、これをカットしてスモールペレットを得、次に、密閉耐圧容器内で水系媒体に分散剤により分散させ、揮発性発泡剤を加え、ペレットの軟化温度以上の発泡温度にまで加熱し、前記密閉耐圧容器の内圧よりも低圧の雰囲気下に放出して約20倍予備発泡粒子を得る。
【0032】
二次発泡力を付与するために、上述の約20倍予備発泡粒子を空気加圧タンクに投入し、8kg/cm2の空気圧力で1時間空気含浸処理する。
【0033】
次ぎに、無数のセル内に空気が含浸された予備発泡粒子を、開閉可能な金型内で発泡成形する。まず、金型を閉じ、該金型の空間部に該予備発泡粒子を充填し、金型周囲に設置された蒸気室から金型表面に無数に配置された小孔から蒸気を金型内に投入し、発泡させて充填粒子間にあった空隙部を埋め粒子どうしを溶融固着させ、冷却後金型を開として、離型工程で金型から取り出し、その後乾燥室で養生させて、本発明に使用するビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材を得る。
(製造例2) 帯電防止機能を有するポリオレフィン系発泡体の製造の製造
帯電防止性能を付与するため、エチレン含有量が3%のエチレン−プロピレンランダムコポリマーのラージペレット100重量部に対して、非イオン系活性剤のジ−(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン0.5重量部を練り込み、あとは製造例1と同様にして、帯電防止性能を有するビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材を得る。
(製造例3) 導電性能を有するポリオレフィン系発泡体の製造
製造例2のジ−(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン0.5重量部をカーボンブラック10重量部に替えた以外は製造例2と同様にして、導電性能を持つビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材を得る。
(実施例1〜4)1辺30cmの正方形の形状を有し、図1に示すように対向した2辺に幅10mmのリブを設けた下地材(実施例1)、図2に示すように隣接した2辺に幅10mmのリブを設けた下地材(実施例2)、図3に示すように対向する2辺のリブの幅をそれぞれ5mm、その他の1辺のリブを幅10mmとし、3辺にリブを設けた下地材(実施例3)、図4に示すように4辺にリブを設けた下地材(実施例4)を製造例1に従って作製し、表面材として塩化ビニルタイルカーペットを使用し、これらを接着剤で接合したマットユニットを得た。これらの敷設した際に全体に渡って10mmの目地があるように設計されている。
(実施例5)外縁部のリブ以外に、表面材間にもリブを設けた1辺30cmの正方形の形状を有する下地剤を製造例1に従って製造し、表面材として木材からなる板3枚を使用し、表面材は接着剤で接合した。リブの配置例を図5に示す。外縁部のリブおよび表面材間のリブを板状表面材の高さより低い位置に設置した。(実施例6、7)製造例1において下地材をビーズ法型内発泡にて成形を行う際に、所定の金型を使用して、実施例6(図7)および実施例7(図8)の成形品の様に発泡体面に金型から離型する方向に括れた形状の凹および/または凸を設けた。また、表面材の方にも、括れた形状の溝状の凹を設け、ポリオレフィン系発泡体のレール状の凸と接着剤や係合具を使用しないで接合させた。
【0034】
この様に、離型方向に括れた形状の凹および/または凸を設けることができるのはポリオレフィン系発泡体が割れにくい性質を持つからで、同じくビーズ法の発泡スチレンでは割れるため出来ない。
(実施例8)複数枚のマットユニットを敷設する際に、マットユニットの4辺が互いに連結するように、ポリオレフィン系発泡体からなる下地材の4側面が相互に係合する形状とした。即ち、下地材の2側面に横ズレの対して抵抗となる形状の突起を持ち、裏面の2側面にはこれと係合可能な凹形状を設けた。さらに堅固な連結を得るため、マットユニットどうしが上下にもズレ防止できるよう、実施例6,7で例示した離型方向に括れた形状の凹および/または凸をマットユニットの側面に設け、それら凹と凸を係合させる方法を用いることも可能である。
(実施例9)マットユニットどうしを互いに連結させたときに連通する溝を設けた。裏面の4辺のほぼ中央に十文字の溝を設け、マットユニットどうしを連結した時、相互の溝が連通するようにした。
(実施例10)実施例9において、この連通する溝に表面側からも連通するように、リブに1マットユニットに対し1ケ以上の欠損部を設けた。実施例を図13に示す。本実施例は3枚の板材からなる表面材間の2つのリブに各1ケ、都合2ケ設けたものであるが、外縁部のリブに設けても良い。また、図14の様に表面材が1枚で表面材に損傷を与えたくない場合は、外縁部のリブに欠損部を設ければ良い。リブの高さは表面材の表面位置より低い方が、表面材に溜まる水がリブに流れ込むので、排水が容易になる。また、図15の○で囲ったごとく、リブに勾配を設けて欠損部に流れ込み易くする方法も実用的である。
(実施例11)リブにより形成された表面凹陥部に、更に凹部を設けることで、ポリオレフィン系発泡体からなる下地材に収納スペースを設けた実施例を図16に示す。
(実施例12)製造例2に従って製造した、厚み40mm、1辺30cmの正方形で、対向する2辺に幅10mm高さ3mmのリブを設けた形状の下地材を用い、表面材として厚さ2.5mmの塩化ビニール製のシートを使用し、帯電防止機能を有するマットユニットを作製した。
(実施例13)製造例3に従って製造した、厚み40mm、1辺30cmの正方形で、対向する2辺に幅10mm高さ3mmのリブを設けた形状の下地材を用い、表面材として厚さ3mmの導電性ゴムシートを使用し、導電性能を有するマットユニットを作製した。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明のよれば、耐荷重性、耐久性、軽量性、接触緩衝性、断熱性、美麗性、嵩上げ、切断加工性等の敷設・張付けの容易性、経済性において優れたマットユニットを得ることが出来た。本発明のマットユニットは、素人でも日曜大工で容易に敷設でき、表面材を変えることで多様な外観、歩行感、耐荷重性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の態様を示したものであり、対向した2辺にリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図2】実施例2のの態様を示したものであり、隣接した2辺にのリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図3】実施例3の態様を示したものであり、対向する2辺のリブの幅をそれぞれ5mm、その他のリブを10mmとした3辺にリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図4】実施例4の態様を示したものであり、4辺にリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図5】実施例5の態様を示したものであり、外縁部のリブ以外に、表面材間にもリブを設けたマットユニットを示した図である。
【図6】ビーズ法型内発泡成形金型を示した図である。
【図7】実施例6の態様を示した図である。
【図8】実施例7の態様を示した図である。
【図9】実施例8の態様を示した図である。
【図10】実施例8のマットユニットを4枚連結した斜視図である。
【図11】実施例9の態様を示した図である。
【図12】実施例9のマットユニットを4枚連結させ連通した溝を示した図である。
【図13】実施例10の態様を示したものであり、リブの欠損部の例を示した図である。
【図14】実施例10の態様を示したものであり、表面材が1枚の時のリブの欠損部の配置例を示した図である。
【図15】実施例10の態様を示したものであり、リブに勾配を設置した例を示した図である。
【図16】実施例11の態様を示したものであり、収納スペースを設置した例を示した図である。
【符号の説明】
1 ポリオレフィン系発泡体
2 表面材
3 リブ
4 ビーズ法型内発泡成形金型
5 蒸気投入口
6 排水・排気口
7 冷却水投入口
8 離型ピン
9 ビーズ原料投入口
10 蒸気スリット
11 離型方向
12 取り出し方向
13 ポリプロピレン発泡体
14 離型方向に括れた凸
15 突起
16 凹形状
17 マットユニット裏面
18 溝
19 欠損部
20 リブの勾配
21 収納スペース
Claims (11)
- ビーズ法型内成形法によるポリオレフィン系発泡体からなる下地材と表面材とが積層されてなる略矩形状のマットユニットであって、下地材の1表面の4辺のうち、少なくとも2辺の外縁部にリブを設け、該リブにより形成された表面凹陥部に、表面材を接合することを特徴とするマットユニット。
- 前記リブを設けた面に、外縁部のリブ以外にもリブを設けることを特徴とする請求項1記載のマットユニット。
- 前記表面材および/または下地材の接合面に互いに嵌合する形状を有することを特徴とする請求項1または2記載のマットユニット。
- 前記下地材において、金型から離型する方向に括れた形状の凹および/または凸を設けることを特徴とする請求項3に記載のマットユニット。
- 前記下地材の4側面に相互に係合する形状を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のマットユニット。
- 前記下地材のリブを有しない面に、溝を設けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のマットユニット。
- 前記下地材のリブを有しない面に溝を設け、かつ該溝と連通するように、リブに少なくとも1個以上の欠損部を設けることを特徴とする請求項6記載のマットユニット。
- 前記リブにより形成された表面凹陥部に、更に凹部を設けることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のマットユニット。
- 前記下地材が帯電防止性能あるいは導電性能を持つことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載のマットユニット。
- 前記下地材が、ビーズ法型内成形で成形された、3〜60倍発泡のポリプロピレン系発泡体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載のマットユニット。
- 前記表面材が、塩化ビニール製のカーペット、ポリプロピレン系シート、木質系素材、窯業製品、合成樹脂押出発泡板からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜10のいずれか1項記載のマットユニット。
Priority Applications (1)
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JP2003177112A JP2005009246A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | マットユニット |
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JP2003177112A JP2005009246A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | マットユニット |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005009246A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200458049Y1 (ko) * | 2009-11-26 | 2012-01-18 | 주식회사 에스앤에스패널 | 패턴변경이 용이한 건축용 판넬 |
JP2014214559A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 株式会社稲葉製作所 | 天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物、並びに前記簡易建築物における前記面材の取付方法 |
US11371194B2 (en) | 2007-01-19 | 2022-06-28 | Brock Usa, Llc | Base for turf system |
-
2003
- 2003-06-20 JP JP2003177112A patent/JP2005009246A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11371194B2 (en) | 2007-01-19 | 2022-06-28 | Brock Usa, Llc | Base for turf system |
US20240117572A1 (en) * | 2007-01-19 | 2024-04-11 | Brock Usa, Llc | Base For Turf System |
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JP2014214559A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 株式会社稲葉製作所 | 天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物、並びに前記簡易建築物における前記面材の取付方法 |
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