JP2005008860A - 側鎖型導電性高分子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鎖と側鎖の発光性の選択や、液晶性等による分子配向の制御により、高分子を構成する主鎖間若しくは側鎖間又は主鎖と側鎖間で光学的・電子的特性の制御が可能であり、且つ溶融溶解性、成膜性及び加工性に優れた新規な光・電子機能性高分子化合物を提供する。
【解決手段】 ポリフラン、ポリチオフェン、ポリピロール及びポリフルオレン並びにそれらの置換誘導体からなる群から選択されたポリ芳香族π共役系化合物を主鎖とし、側鎖に少なくとも蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する棒状半導体液晶基を有することを特徴とする側鎖型導電性高分子。
【選択図】 なし

Description

本発明は、主鎖、側鎖ともに蛍光発光特性及び半導体特性を有する新規な導電性高分子に関する。
導電性高分子は、適切な電子受容体若しくは電子供与体のドーピング又は光励起等により生じたキャリヤーが高分子鎖上を移動することにより、絶縁体又は半導体状態から金属状態へと可逆的な転移が可能である。また、導電性高分子は可視域程度のエネルギーをもつ光とも相互作用しやすく、更にドーピングにより光学特性も大きく変化する等、特異な特性を有しており、導電材料、エレクトロニクス分野、情報の記録・記憶、エネルギー分野及び分子レベルの認識と制御等、様々な分野への応用研究が行われている。
斯かる導電性高分子は、剛直な主鎖構造のため不溶不融であり、成形性に欠け、更に分子配向の制御が容易でないものが多く、これまでに、分子配向の制御という視点から、導電性高分子の側鎖に液晶基を導入した導電性高分子液晶が開発されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
しかしながら、上記導電性高分子液晶に導入されている液晶基は、導電性高分子への自律配向能の付与という視点から選択されており、液晶の配向効果以外の機能性の導入を目的とした光伝導性やホール・電子伝導性等の光学的・電子的な機能性を有するものではない。従って、導電性高分子の光学的・電子的特性は主鎖部に大きく依存し、主鎖と側鎖間でエネルギー移動等といった相互作用は存在しない。
一方で、新たな機能性材料として自己組織能を有する液晶性有機半導体が報告されているが(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)、これらは、液晶性特有の流動性からそれ単独では自在な加工性及び薄膜化といった材料展開を行うことが困難であるため、側鎖末端にビニル基、メタアクリロイル基等の重合性基を導入し、同一分子間或いは同一分子内で新たな結合を形成する試みがなされている(例えば、特許文献5参照)。
しかしながら、上記重合性基を導入した液晶性有機半導体は重合することにより加工性の改善はなされるものの、非π共役系からなる高分子主鎖部には半導体特性がないため、高分子の光学的・電子的特性は側鎖部に大きく依存し、主鎖と側鎖間での光学的・電子的な相互作用は存在しない。
特開2002−212548号公報 特開平9−59267号公報 特開平10−231260号公報 特開2001−233872号公報 特開平11−209761号公報 平井吉治,高分子論文集,55,2,66-73 (1998.2)
本発明は、主鎖と側鎖の発光性の選択や、液晶性等による分子配向の制御により、高分子を構成する主鎖間若しくは側鎖間又は主鎖と側鎖間で光学的・電子的特性の制御が可能であり、且つ溶融溶解性、成膜性及び加工性に優れた新規な光・電子機能性高分子化合物を提供することを目的とする。
本発明者らは、主鎖と側鎖間の相互作用によって新たな光学的・電子的な機能性を有する導電性高分子を得るべく鋭意検討した結果、主鎖が蛍光発光特性及び半導体性を有する芳香族π共役系化合物からなる導電性高分子であり、その側鎖に蛍光発光性及びホッピング伝導による高い電荷輸送能を有する棒状半導体液晶性基を導入した高分子化合物が、主鎖と側鎖の発光性の選択或いは分子配向の制御によりエネルギー移動を任意に制御できるため、新たな光学的、電気的特性を容易に付与できること、更に溶解性及び溶融性等の加工性も優れており、光センサー、光導電性材料、二次電池、燃料電池、薄膜トランジスター、発光デバイス等に利用可能な光・電子機能性材料として有用であること、を見出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、ポリフラン、ポリチオフェン、ポリピロール及びポリフルオレン並びにそれらの置換誘導体からなる群から選択されたポリ芳香族π共役系化合物を主鎖とし、側鎖に少なくとも蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する棒状半導体液晶基を有することを特徴とする側鎖型導電性高分子を提供するものである。
また本発明は、上記側鎖型導電性高分子を含有する液晶性組成物を提供するものである。
また本発明は、上記側鎖型導電性高分子の前駆体モノマーとなる化合物を提供するものである。
本発明の側鎖型導伝性高分子は、液晶性による自律配向能又は熱処理などによる配向能に加え、主鎖と側鎖ともに蛍光発光特性及び半導体特性を有することから主鎖と側鎖間のエネルギー移動を分子配向によって制御することができる。また、斯かる主鎖と側鎖の独立した機能性の選択と組み合わせによって、新たな光学的、電気的特性を容易に付与することができる。従って、光センサー、光導電性材料、電界発光素子、空間変調素子、二次電池、燃料電池、温度センサー及び薄膜トランジスター等の多くの応用分野に利用可能な光・電子機能性材料として有用である。
本発明の側鎖型導電性高分子は、ポリフラン、ポリチオフェン、ポリピロール及びポリフルオレン並びにそれらの置換誘導体からなる群から選択されたポリ芳香族π共役系化合物を主鎖とし、側鎖に少なくとも蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する棒状半導体液晶基を導入してなるものであるが、主鎖を構成するポリ芳香族π共役系化合物は、導電性を有すると共に蛍光発光特性を有するものであり、側鎖を構成する棒状半導体液晶基は、蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する棒状の液晶性化合物である。
このように、主鎖と側鎖ともに蛍光発光特性及び半導体特性を有する導電性高分子で配向能のあるものはこれまでに知られていない。
ポリフラン、ポリチオフェン、ポリピロール又はポリフルオレンの置換誘導体としては、その環上に存在する水素原子が、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のアルキル基、シアノ基、アミノ基、水酸基、メルカプト基、ニトロ基等の基と1〜2置換され、同様の導電性及び蛍光発光特性を有するポリ芳香族π共役系化合物が挙げられる。
本発明による側鎖型導電性高分子は、溶解性、溶融性に優れ、キャスト法及びスピンコート法等により容易に薄膜が形成され、さらにラビング法、アニール法、電界、磁場等により配向することができる。また、この側鎖型導電性高分子は、主鎖及び側鎖が共に光励起による光導電性を示すことから、膜にした場合の光学的・電子的な機能性として、液晶性による自律配向能に加え、主鎖方向と側鎖方向からの発光が可能である。更に、液晶性がない場合であっても、熱処理などにより分子配向することができ、主鎖方向と側鎖方向からの発光が可能である。
従って、主鎖と側鎖の発光性を選択することによってエネルギー移動を制御することができ、また分子配向を制御することによっても主鎖と側鎖間或いは各々個別にエネルギー移動を制御することができる。
また、本発明の側鎖型導電性高分子は、主鎖と側鎖をイオン伝導物質であるポリエチレンオキシド等のポリエーテル基でつなぐことで、ポリマー中のイオン輸送能を促進することができる。
従って、本発明の側鎖型導電性高分子は、このような特性を生かすことで光センサー、光導電性材料、二次電池、燃料電池、薄膜トランジスター、発光デバイス等に利用可能な光・電子機能性材料として有用である。
一方、一般的に棒状の液晶性有機半導体は、同一コア構造をもつ材料系で比較すると分子配向の秩序化に伴い、電荷移動度が2桁近く向上することが報告されている(M&BE,Vol.11,No.1(2000) 50)。従って、蛍光発光特性に加え室温で高次のスメクチック相を示す本発明側鎖型導電性高分子の前駆体モノマーとなる化合物は、室温で高い電荷移動度を有す従来にない液晶性有機半導体となり得るものである。
本発明の側鎖型導電性高分子の好ましい構造を下記(1)又は(2)に示す。
Figure 2005008860
〔式中、Aは酸素原子、硫黄原子又はNHを示し、Lは互いに異なってもよい蛍光発光特性及び光伝導性を有する棒状半導体液晶基を示し、Mは互いに異なってもよく、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のアルキル基、シアノ基、アミノ基、水酸基、メルカプト基、ニトロ基を示し、nは2〜10,000の整数を示し、aは1〜3の整数を示し、bは1〜8の整数を示し、dは0〜2の整数を示し、eは0〜7の整数を示す。〕
式(1)及び(2)において、括弧内は繰り返し単位を示し、nは該繰り返し単位の重合度を表す整数を示す。斯かる重合度は、2〜10,000であり、好ましくは5〜8,000、特に5〜5,000が好ましい。
一般式(1)及び(2)において、「M」は、環上に存在する水素原子と置換し得る基を意味し、d及びeはその置換基数を示す。
dの置換数は0又は1が好ましく、3位又は4位に置換するのが好ましい。
eの置換数は0〜3が好ましく、特に3位、6位又は9位に置換したものが好ましい。
Mで示される置換基を有していてもよい炭素数1〜25のアルキル基としては、炭素数1〜25、好ましくは2〜20の直鎖又は分岐状のアルキル基が挙げられ、具体的には後述するR1で示される置換基を有していてもよい炭素数1〜25の直鎖又は分岐状の炭化水素基において例示するものと同様のものが挙げられ、好ましくは炭素数2〜20の直鎖又は分岐状アルキル基、特にメチル基、エチル基、ブチル基等が好ましい。
また、当該アルキル基に置換し得る基としては、例えば、水酸基、メルカプト基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子等が挙げられる。
一般式(1)及び(2)において、「L」は、環上に存在する水素原子と置換し得る基であって、蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する棒状半導体液晶基を意味し、a及びbはその置換基数を示す。
aの置換数は、1又は2が好ましく、Aが酸素原子又は硫黄原子の場合は、3位又は4位、Aが窒素原子の場合は、1位及び/又は3位又は4位に置換するのが好ましい。bの置換数は、1〜4が好ましく、特に3位、6位又は9位に置換したものが好ましく、特に9位に1置換又は2置換したものが更に好ましい。
斯かる棒状半導体液晶基としては、蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する液晶性基であれば特に限定されるものではないが、例えばコア部に6π電子系芳香環のベンゼン環、チオフェン環、ピロール環、チアゾール環、イソチアゾール環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、ピリジン環、ピリダジン環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環;10π電子系芳香環のナフタレン環、ベンゾチアゾール環、ベンゾイミダゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾオキサジアゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾチアヂアゾール環、ベンゾセレナジアゾール環、アズレン環、クマリン環等;14π電子系芳香環のアントラセン環、フェナントレン環、フルオレン環、カルバゾール環等の芳香環系炭化水素を同一又は異なる組み合わせで構築した2〜5環系の骨格を有し、且つ蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する棒状液晶性基が挙げられる。
このうち、液晶性、蛍光発光性、電荷輸送特性の点からコア部にベンゼン環、チオフェン環、ナフタレン環、ベンゾチアゾール環、ピリジン環、チアジアゾール環、オキサジアゾール環、チアゾール環を組み合わせた2〜5環系化合物が好ましく、特にベンゼン環−ナフタレン環−ベンゼン環、ベンゼン環−ベンゾチアゾール環、チオフェン環−チオフェン環−チオフェン環、ベンゼン環−チアゾール環−ベンゼン環、チオフェン環−チアジアゾール環−チオフェン環、ベンゼン環−チアジアゾール環−ベンゼン環、ベンゼン環−オキサジアゾール環−ベンゼン環、チオフェン環−オキサジアゾール環−チオフェン環、チオフェン環−チアゾール環−チオフェン環、チオフェン環−ピリジン環−チオフェン環等を主要骨格とする液晶性化合物(前記特許文献2〜4等)が好適である。
「L」として好ましい基を、下記式(3)〜(7)に示す。
Figure 2005008860
〔式中、R1は置換基を有していてもよい炭素数1〜25の直鎖又は分岐状の炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数3〜30の環状炭化水素基又は置換基を有していてもよい炭素数2〜30の芳香族複素環式基を示し、R2は水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示し、Wは単結合、酸素原子又は硫黄原子を示し、Bは酸素原子又は硫黄原子を示し、D及びEは窒素原子又はCHを示し、Yは置換基を有していてもよく、−CH2−、−O−、−S−、−C=C−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、−CO−、−SO2−、−SiR34、−GeR56−、−NR7−、−CH=N−、環状アルキレン基、芳香族環基及び複素環基から選ばれる基を含む炭素数1〜25の二価の基(ここで、R3〜R7は同一又は異なってもよく水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示す)を示し、Zは単結合、−CH2CH2−、−C=C−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、−N≡N−又は−CH=N−を示す。〕
ここで、R1で示される置換基を有していてもよい炭素数1〜25の直鎖又は分岐状の炭化水素基における炭化水素基としては、炭素数1〜25、好ましくは炭素数2〜20の直鎖又は分岐状のアルキル基が挙げられる。
炭素数1〜25の直鎖又は分岐状のアルキル基としては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ペプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n―ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル、n−エイコシル、n−ヘネイコシル、n−ドコシル、n−トリコシル、n−テトラコシル、1−メチルエチル、1−メチルプロピル、1−エチルプロピル、1−n−プロピルプロピル、1−メチルブチル、1−エチルブチル、1−プロピルブチル、1−n−ブチルブチル、1−メチルペンチル、1−エチルペンチル、1−n−プロピルペンチル、1−n−ペンチルペンチル、1−メチルヘキシル、1−エチルヘキシル、1−n−プロピルヘキシル、1−n−ブチルヘキシル、1−n−ペンチルヘキシル、1−n−ヘキシルヘキシル、1−メチルヘプチル、1−エチルヘプチル、1−n−プロピルヘプチル、1−n−ブチルヘプチル、1−n−ペンチルヘプチル、1−n−ヘプチルヘプチル、1−メチルオクチル、1−エチルオクチル、1−n−プロピルオクチル、1−n−ブチルオクチル、1−n−ペンチルオクチル、1−n−ヘキシルオクチル、1−n―ヘプチルオクチル、1−n−オクチルオクチル、1−メチルノニル、1−エチルノニル、1−n−プロピルノニル、1−n−ブチルノニル、1−n−ペンチルノニル、1−n−ヘキシルノニル、1−n−ヘプチルノニル、1−n−オクチルノニル、1−n−ノニルノニル、1−メチルデシル、2−メチルブチル、2−エチルブチル、2−n−プロピルペンチル、2−メチルヘキシル、2−エチルヘキシル、2−n−プロピルヘキシル、2−n−ブチルヘキシル、2−メチルヘプチル、2−エチルヘプチル、2−n−プロピルヘキシル、2−n−ブチルヘプチル、2−n−ペンチルヘプチル、2−メチルオクチル、2−エチルオクチル、2−n−プロピルオクチル、2−n−ブチルオクチル、2−n−ペンチルオクチル、2−n−ヘキシルオクチル、2−メチルノニル、2−エチルノニル、2−n−プロピルノニル、2−n−ブチルノニル、2−n−ペンチルノニル、2−n−ヘキシルノニル、2−n−ヘプチルノニル、2−メチルデシル、2,3−ジメチルブチル、2,3,3−トリメチルブチル、3−メチルブチル、3−メチルペンチル、3―エチルペンチル、4−メチルペンチル、4−エチルヘキシル、2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、2,4,4−トリメチルペンチル、2,3,3,4−テトラメチルペンチル、3−メチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシル、3−エチルヘキシル、3,5,5−トリメチルヘキシル、4−メチルヘキシル、6−メチルヘプチル、3,7−ジメチルオクチル、6−メチルオクチル等が挙げられ、このうち、液晶性の観点から、炭素数4〜15、更に炭素数8〜12の直鎖状のアルキル基が好ましく、特にn−オクチル、n−ドデシルが好ましい。
1で示される置換基を有していてもよい炭素数3〜30の環状炭化水素基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル等の炭素数3〜6のシクロアルキル基、シクロヘキシルフェニル基、ビスシクロヘキシル基、ビフェニレニル、トリフェニレニル、インデニル、ナフチル、アズレニル、フルオレニル、アセナフチエニル、フェナレニル、アントリル、フェナントリル等の炭素数6〜30の縮合多環式炭化水素基等が挙げられる。
1で示される置換基を有していてもよい炭素数2〜30の芳香族複素環式基としては、例えばチエニル、ベンゾチエニル、フリル、ベンゾフリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、カルバゾリル、フルフリル等が挙げられる。
上記直鎖又は分岐状の炭化水素基、環状炭化水素基、芳香族複素環式基に置換し得る基としては、例えば、水酸基、メルカプト基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子等が挙げられる。
2で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、フッ素原子又は塩素原子が好ましい。
低級アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐状のアルキル基が挙げられ、低級アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐状のアルコキシ基が挙げられ、液晶性を充分発揮させる点からメチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基等が特に好ましい。
Wは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示すが、硫黄原子又は単結合であるのが好ましい。
Zは、単結合、−CH2CH2−、−C=C−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、−N≡N−又は−CH=N−を示すが、このうち単結合が好ましい。
Yは、置換基を有していてもよく、−CH2−、−O−、−S−、−C=C−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、−CO−、−SO2−、−SiR34、−GeR56−、−NR7−、−CH=N−、環状アルキレン基、芳香族環基及び複素環基から選ばれる基を含む炭素数1〜25の二価の基(ここで、R3〜R7は同一又は異なってもよく水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示す)を示すが、ここで示される二価の基は、複数が選択されていてもよい。二価の基としては、例えば炭素数1〜25の直鎖又は分岐状のアルキレン基、炭素数1〜25の直鎖又は分岐状のアルキレンオキシ基、炭素数1〜25の直鎖又は分岐状のアルキレンチオ基の他、例えば−O−を含むものとして、−CH2O(CH2m−、−CH2(OCH2CH2mO−、−CH2O(CH2CH2O)mCH2CO−、−(CH2mO−、−(CH2mCH2O−、−O(CH2mO−、−CH2O(CH2CH2O)m(CH2mO−等、−S−を含むものとして、−CH2S(CH2m、−CH2(SCH2CH2mS−、−CH2S(CH2CH2S)mCH2CS−等、−C=C−を含むものとして、−CH2CH=CH(CH2m−、−CH2(CH=CHCH2CH2mCH=CH−、−CH2CH=CH(CH2CH2CH=CH)mCH2CH=CH−等、−C≡C−を含むものとして、−CH2C≡C(CH2m−、−CH2(C≡CCH2CH2mC≡C−、−CH2C≡C(CH2CH2C≡C)mCH2C≡C−等、−COO−を含むものとして、−CH2COO(CH2m、−CH2(COOCH2CH2mCOO−、−CH2COO(CH2CH2COO)mCH2COO−等、−OCO−を含むものとして、−CH2OCO(CH2m、−CH2(OCOCH2CH2mOCO−、−CH2OCO(CH2CH2OCO)mCH2OCO−等、−CO−を含むものとして、−CH2CO(CH2m、−CH2(COCH2CH2mCO−、−CH2CO(CH2CH2CO)mCH2CO−等、−SO2−を含むものとして、−CH2SO2(CH2m、−CH2(SO2CH2CH2mSO2−、−CH2SO2(CH2CH2SO2mCH2SO2−等、−CH=N−を含むものとして、−CH2CH=N(CH2m、−CH2(CH=NCH2CH2mCH=N−、−CH2CH=N(CH2CH2CH=N)mCH2CH=N−等が挙げられる。
また、環状アルキレン基を含むものとしては、シクロプロピレン、シクロブチレン、シクロペンチレン、シクロヘキシレン、1,4−ジメチレンシクロヘキサン等が挙げられ、好ましくは、シクロヘキシレン、1,4−ジメチレンシクロヘキサン等が挙げられる。芳香族環基を含むものとしては、フェニレン、1,4−ジメチレンベンゼン、ビフェニレニレン、トリフェニレニレン、インデニレン、ナフチレン、アズレニレン、フルオレニレン、アセナフチエニレン、フェナレニレン、アントリレン、フェナントリレン等が挙げられ、好ましくは、フェニレン、ナフチレン、1,4−ジメチレンベンゼン等が挙げられる。複素環基を含むものとしては、チエニレン、ベンゾチエニレン、フリレン、ベンゾフリレン、ピロリレン、イミダゾリレン、ピラゾリレン、ピリジレン、ピリミジレン、ピリダジニレン、ピラジニレン、オキサゾリレン、イソオキサゾリレン、チアゾリレン、イソチアゾリレン、イミダゾリレン、ベンゾオキサゾリレン、ベンゾチアゾリレン、ベンゾイミダゾリレン、キノリレン、イソキノリレン、カルバゾリレン、フルフリレン等が挙げられ、好ましくは、チエニレン、ピリジレン、カルバゾリレン等が挙げられる。
Yが、環状アルキレン基、芳香族環基、複素環基を含むものである場合には、炭素数1〜25の直鎖又は分岐状のアルキレン基、炭素数1〜25の直鎖又は分岐状のアルキレンオキシ基等を更に含むものがより好ましい。
尚、上記式中、mは0〜10の整数を示すが、好ましくは2〜10である。
また、R3〜R7で示される炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等が好ましい。
上記炭素数1〜25の直鎖若しくは分岐状のアルキレン基としては、具体的にはメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ペプチレン、オクチレン、ノニレン、デシレン、ウンデシレン、ドデシレン、トリデシレン、テトラデシレン、ペンタデシレン、ヘキサデシレン、ヘプタデシレン、オクタデシレン、ノナデシレン、エイコシレン、ヘネイコシレン、ドコシレン、トリコシレン、テトラコシレン、1−メチルエチレン、1−メチルプロピレン、1−エチルプロピレン、1−n−プロピルプロピレン、1−メチルブチレン、1−エチルブチレン、1−n−プロピルブチレン、1−n−ブチルブチル、1−メチルペンチレン、1−エチルペンチリレン、1−n−プロピルペンチリレン、1−n−ペンチルペンチリレン、1−メチルヘキシレン、1−エチルヘキシレン、1−n−プロピルヘキシレン、1−n−ブチルヘキシレン、1−n−ペンチルヘキシレン、1−n−ヘキシルヘキシレン、1−メチルヘプチレン、1−エチルヘプチレン、1−n−プロピルヘプチレン、1−n−ブチルヘプチレン、1−n−ペンチルヘプチレン、1−n−ヘプチルヘプチレン、1−メチルオクチレン、1−エチルオクチレン、1−n−プロピルオクチレン、1−n−ブチルオクチレン、1−n−ペンチルオクチレン、1−n−ヘキシルオクチレン、1−n−ヘプチルオクチレン、1−n−オクチルオクチレン、1−メチルノニレン、1−エチルノニレン、1−n−プロピルノニレン、1−n−ブチルノニレン、1−n−ペンチルノニレン、1−n−ヘキシルノニレン、1−n−ヘプチルノニレン、1−n−オクチルノニレン、1−n−ノニルノニレン、1−メチルデシレン、2−メチルブチレン、2−エチルブチレン、2−n−プロピルペンチレン、2−メチルヘキシレン、2−エチルヘキシレン、2−n−プロピルヘキシレン、2−n−ブチルヘキシレン、2−メチルヘプチレン、2−エチルヘプチレン、2−n−プロピルヘキシレン、2−n−ブチルヘプチレン、2−n−ペンチルヘプチレン、2−メチルオクチレン、2−エチルオクチレン、2−n−プロピルオクチレン、2−n−ブチルオクチレン、2−n−ペンチルオクチレン、2−n−ヘキシルオクチレン、2−メチルノニレン、2−エチルノニレン、2−n−プロピルノニレン、2−n−ブチルノニレン、2−n−ペンチルノニレン、2−n−ヘキシルノニレン、2−n−ヘプチルノニレン、2−メチルデシレン、2,3−ジメチルブチレン、2,3,3−トリメチルブチレン、3−メチルブチレン、3−メチルペンチレン、3−エチルペンチレン、4−メチルペンチレン、4−エチルヘキシレン、2,3−ジメチルペンチレン、2,4−ジメチルペンチレン、2,4,4−トリメチルペンチレン、2,3,3,4−テトラメチルペンチレン、3−メチルヘキシレン、2,5−ジメチルヘキシレン、3−エチルヘキシレン、3,5,5−トリメチルヘキシレン、4−メチルヘキシレン、6−メチルヘプチレン、3,7−ジメチルオクチレン、6−メチルオクチレン等が挙げられる。このうち、液晶性の観点から、炭素数4〜15のアルキレン基が好ましく、デシレン、ウンデシレンがより好ましい。
炭素数1〜25の直鎖若しくは分岐状アルキレンオキシ基としては、メチレンオキシ、エチレンオキシ、ブチレンオキシ、ヘキシレンオキシ、オクチレンオキシ、デシレンオキシ、ウンデシレンオキシなどが挙げられ、液晶性の観点から、炭素数4〜15のアルキレンオキシ基が好ましく、デシレンオキシ、ウンデシレンオキシがより好ましい。
炭素数1〜25の直鎖若しくは分岐状アルキレンチオ基としては、メチレンオキシ、エチレンオキシ、ブチレンオキシ、ヘキシレンオキシ、オクチレンオキシ、デシレンオキシ、ウンデシレンオキシなどが挙げられ、液晶性の観点から、炭素数4〜15のアルキレンチオ基が好ましく、デシレンチオ、ウンデシレンチオがより好ましい。
また、斯かる二価の基に置換し得る基としては、例えば、ハロゲン原子、ニトロ基、メルカプト基、シアノ基、アミノ基等が挙げられる。
Bは酸素原子又は硫黄原子を示すが、好ましくは硫黄原子である。
本発明の側鎖型導電性高分子は、主鎖部を構成する芳香族π共役系化合物の反応性誘導体と、対応する側鎖部液晶基を構成する反応性誘導体とを組み合わせ、一般的なエーテル化、エステル化反応及び炭素−炭素結合化反応を行うことで、前駆体モノマーを製造し、鈴木カップリング法や山本法等の公知の方法によってこれを重合させることにより製造することができる。
以下に、一般式(1)又は(2)で示される化合物のうちの代表的なものの合成例を示す。
Figure 2005008860
〔式中、X1は水素原子、ハロゲン原子、ベンゼンスルホニル基、p-トルエンスルホニル基、メタンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示し、X2はハロゲン原子を示し、Lは前記と同じものを示し、L’は下記(3')〜(7'):
Figure 2005008860
(式中、R1、R2、W、B、D、E、Zは前記と同じものを示す)から選ばれる基を示す。〕
上記式中、X1は用いる重合法によっても異なるが、鈴木カップリング法や山本法を用いる場合にはハロゲン原子であるのが好ましい。
エーテル化反応としては、ハロゲン化アルキルとアルコールとのウイリアムソン反応(DMF等のアミド系、テトラヒドロフラン等のエーテル系或いはアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒中、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメチラート、ナチリウムエチラート、t−ブトキシカリウム等のアルカリ存在下で反応)、或いはBull, Chem,Soc,Jpn 40 (1967) 2380に報告されている光延反応(テトラヒドロフラン中、アゾジカルボン酸エチル、トリフェニルホスフィン存在下で反応)等が用いられる。
エステル化反応としては、酸クロリドとアルコールをピリジンやトリエチルアミン等の塩基の存在下に反応させるか、或いはジシクロヘキシルカルボジイミドと4−ジメチルアミノピリジンを用いた脱水縮合反応等が用いられる。
炭素ー炭素結合の生成反応としては、NiまたはPd触媒下、有機ハロゲン化物とグリニヤール反応剤もしくはホウ素化合物と反応させるか、もしくは、水酸化ナトリウム、カリウムーt−ブトキシド、水素化ナトリウムまたはリチウムジイソプロピルアミドなどの強塩基により、メタル化した有機化合物と有機ハロゲン化物との反応等が用いられる。
原料となる芳香族π共役系化合物の反応性誘導体(例えば(a)〜(f))は、公知の方法により合成できる。例えば、By Peter Bauerle,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.29 (1990) 4,419-420、Denise R. Rutherford.,Marcomolecules,1992,25,2294-2306、Claudius D'Silva,J.Org.Chem.,1998,63,6715-6718、Masashi kijima,Mol.Cryst and Liq.Cryst.,2001,364,911-918、Mazime, Ranger., Macromolecules, 1997, 30, 7686、Dirk, Marsitzky., J. Am. Chem. Soc., 2001, 123, 6965記載の方法に準じて合成すればよい。
また、側鎖部液晶基を構成する化合物の反応性誘導体もまた、公知の方法により合成することができる。例えば、特開平10−231260号公報、特開平9−59267号公報、Chung K.Lai,Liquid Crystals,2002,29,7,915-920、Wenjie Li,Chem.Mater.1999,11,458-465記載の方法に準じて合成すればよい。
また、Lが前記の式(3)〜(7)で示される棒状半導体液晶基であり、更にYが、少なくとも環状アルキレン基、芳香族環基及び複素環基から選ばれる基を含む二価の基である場合の一般式(2)で表される化合物の合成法の一例を示せば、以下の通りである。
Figure 2005008860
〔式中、Gは芳香族環基を示し、X1、X2、L’及びmは前記と同じものを示す。〕
すなわち、メタンスルホン酸中、2,7−ジハロゲン置換フルオレノン(i)とフェノール等のG−OHとの反応混合物を140℃で6時間反応させることにより、化合物(j)を得(Gang Yu,et. al. Adv, Mater, 2002, 14, No11, June 5、Chia Hung, et. al. Macromolcules 2002, 35, 9673参照)、得られた化合物(j)を前記したエーテル化反応あるいはエステル化反応に付して側鎖部液晶基を導入することにより、前駆体モノマー体(2b)又は(2c)を得ることができる。
以上により得られた前駆体モノマー((1a)、(2a)、(2b)、(2c))を重合することにより、本発明の側鎖型導電性高分子を得ることができる。その重合方法としては、当該前駆体モノマーにおいて、X1がハロゲン原子の場合には、Rieke法(Macromolecules 1993、26、3462)、Stille coupling(Macromolecules2000、133、3634)、Suzuki coupling(Chem. Mater 1998、10、1052)、McCoullough法(J.Org.Chem 1993、58、904及びAdv.Mater 1999、11、250)、Yamamoto coupling(Macromolecules 1992、25、1214)等による重合方法、X1が水素原子の場合には、FeCl3等の酸化剤による重合方法(Synth.Met 1989、28、C349)、電気化学的に酸化重合する方法(J.Chem.Soc.,ChemCommum 1986、873)等により重合体を得ることができる。
斯くして得られる側鎖型導電性高分子は、数平均分子量が1、000〜10、000、000であるものが好ましく、特に1、000〜500、000であるものが好ましい。
本発明の側鎖型導性高分子の成膜方法としては、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロタン、ジクロロベンゼン等の塩素系溶媒、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒等の適当な溶媒に重合体を溶解し、得られた溶液からスピンコート法、キャステイング法、バーコート法、ロールコート法、ワイヤーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、インクジェットプリント法等の塗布法により成膜することができる。
また、電場、磁場、せん断応力或いはラビング等の外部応力によって、巨視的に配向した状態を形成することができ、電気的及び光学的異方性を発現することができる。
本発明の側鎖型導性高分子は、これとポリエチレン等の通常の高分子化合物、他の主鎖型導電性高分子や側鎖型導電性高分子、更に膜強度を弱めない程度に低分子液晶等を混合することにより液晶性組成物、蛍光発光性組成物、電荷輸送性組成物等とすることができる。
以下に、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例の範囲に限定されるものではない。尚、1H−NMRの測定は、基準物質としてテトラメチルシランを用い、重クロロホルム溶媒中で測定した。又、相転移温度の測定は、メトラーホットステージ上、3℃/minで昇温させて、偏光顕微鏡下で観察して測定した。各液晶相は以下の略記号で示した。
Iso:等方性液体、Ne:ネマチック相、Sm:スメクチック相、SmA:スメクチックA相、SmB:スメクチックB相、SmE:スメクチックE相、SmF:スメクチックF相、SmX:スメクチックX相、Cry:結晶、G:ガラス転移
実施例1 下記ポリマー1の合成
Figure 2005008860
実施例1−1
Figure 2005008860
10−ブロモデカノール47.2gを塩化メチレン300ミリリットルに溶かした溶液に、3、4−ジヒドロ−2H−ピラン19.3gを加えた。次に、0℃で35%塩酸2.0ミリリットルを少しづつ加えた後、0℃に保ちながら3時間撹拌した。得られた反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に加え反応を停止し、塩化メチレン層を分液、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、粗生成物として、2−(10−ブロモデシルオキシ)テトラヒドロピラン69.7gを得た。
実施例1−2
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、金属マグネシウム3.75gに2−(10−ブロモデシルオキシ)テトラヒドロピラン45.0gをジエチルエーテル150ミリリットルと無水テトラヒドロフラン45ミリリットルからなる溶液に溶解させた液の1/5量を加え加熱した。反応開始後、残りの溶液を還流が止まらない速度で滴下した。次いで、4時間還流撹拌して、グリニヤール試薬を調整した。
3−ブロモチオフェン26.0gと1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケル(II)クロライド Ni(dppp)Cl2 0.3gからなる混合物を0℃に冷却して、上記グリニヤール試薬を滴下した。滴下後、さらに9時間還流撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、有機層を分液した。さらに水層をジエチルエーテルで抽出し、先に分液した有機層と合わせ飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、得られた粗生成物をヘキサン−塩化メチレン(10:1〜2:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、3−(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシデシル)チオフェン41.2gを得た。
実施例1−3
Figure 2005008860
3−(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシデシル)チオフェン39.2gをメタノール390ミリリットルに溶かした溶液に、p−トルエンスルホン酸・1水和物1.15gを加え、室温で20時間撹拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム4.0gを加え反応を停止し、不溶物を除いた後、溶媒を留去し、得られた粗生成物をヘキサン−塩化メチレン(6:1〜0:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した後、ヘキサンで再結晶を行い、3−チオフェンデカノール17.7gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.24ppm(dd、1H)、6.93(dd、1H)、6.92(dd、1H)、3.64(t、2H)、2.62(t、2H)、1.58(m、4H)、1.30(m、12H)、水酸基のプロトンは検出されなかった
実施例1−4
Figure 2005008860
3−チオフェンデカノール10.4gをジメチルホルムアミド100ミリリットルに溶かした溶液に、−15℃でN−ブロモスクシン酸イミド19.3gをジメチルホルムアミド80ミリリットルに溶かした溶液を滴下し、−15℃に保ちながら48時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、ヘキサンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した、溶媒を留去し、粗生成物として2,5−ジブロモ−3−(10−ヒドロキシデカン−1−イル)−チオフェン16.5gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:6.77(s、1H)、3.64(t、2H)、2.50(t、2H)、1.56(m、4H)、1.29(m、12H)、水酸基のプロトンは検出されなかった
実施例1−5
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、金属マグネシウム4.1gにp−ブロモオクチルベンゼン41.0gを無水THF150ミリリットルに溶解させた液の1/5量を加え加熱した。反応開始後、残りの溶液を還流が止まらない速度で滴下し、さらに、2時間還流撹拌してグリニヤール試薬を調整した。得られたグリニヤール試薬を−50℃に冷却した後、ホウ酸トリメチル18.6gを無水THF20ミリリットルに溶解した液を滴下した。滴下後、−30〜−15℃で一晩撹拌した。反応混合物を氷水に注加し、更に35%塩酸を滴下し酸性とした後、室温で30分間撹拌した。反応混合物をベンゼンで抽出し、水洗した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた粗生成物をヘキサンで再結晶して、p−オクチルフェニルホウ酸26.4gを得た。
実施例1−6
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、p−オクチルフェニルホウ酸15.0g、2−ブロモ−6−メトキシナフタレン11.7g、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)Pd(PPh)4 1.14g、及びジメトキシエタン110ミリリットルからなる混合液に、炭酸ナトリウム6.8gを水54ミリリットルに溶かした液を加え、65〜70℃で8時間加熱撹拌した。反応混合物をトルエンで抽出した後、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた粗生成物をヘキサン−トルエン(1:0〜2:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−(4’−オクチルフェニル)−6−メトキシナフタレン15.5gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.96(d、1H)、7.80(d、1H)、7.78(d、1H)、7.71(dd、1H)、7.62(d、2H)、7.28(d、2H)、7.17(dd、1H)、7.15(s、1H)、3.94(s、3H)、2.66(t、3H)、1.66(m、2H)、1.28〜1.43(m、10H)、0.89(t、3H)
実施例1−7
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、2−(4’−オクチルフェニル)−6−メトキシナフタレン15.3gを塩化メチレン150ミリリットルに溶解した液に、0℃で1MのBBr3・塩化メチレン溶液48.6ミリリットルを滴下し、室温に上げて48時間撹拌した。反応液を氷水に注加し、生じた白色沈殿物をジエチルエーテルで溶解した後、有機層を分液、希炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗生成物として2−(4’−オクチルフェニル)−6−ヒドロキシナフタレン14.6gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.96(s、1H)、7.80(d、1H)、7.74(d、1H)、7.70(dd、1H)、7.61(d、1H)、7.28(d、1H)、7.17(d、1H)、7.12(dd、1H)、4.86(s、1H)、2.66(t、2H)、1.65(m、2H)、1.28〜1.45(m、10H)、0.89(t、3H)
実施例1−8
Figure 2005008860
実施例1−4で得られた2、5−ジブロモ−3−(10−ヒドロキシデカン−1−イル)−チオフェン2.39g、実施例1−7で得られた2−(4’−オクチルフェニル)−6−ヒドロキシナフタレン2.0g、トリフェニルフォスフィン1.89g及びTHF60ミリリットルからなる混合液に、0℃で40%アゾジカルボン酸エチル・トルエン溶液2.88gを滴下し、室温に上げて48時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残留分をヘキサン−トルエン(9:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、次いで、アセトンで再結晶して2,5−ジブロモ−3−{10−〔2−(4’−オクチルフェニル)ナフタレン−6−イル〕オキシデカン−1−イル}チオフェン 2.87gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.95(d、1H)、7.77(d、2H)、7.69(dd、1H)、7.61(d、2H)、7.28(d、2H)、7.16(dd、1H)、7.15(s、1H)、6.77(s、1H)、4.09(t、2H)、2.66(t、2H)、2.50(t、2H)、1.85(m、2H)、1.65(m、2H)、1.50(m、2H)、1.32(m、22H)、0.89(t、3H)
相転移温度 Cry ・ SmE 59.0 ℃ SmA 71.6℃ Iso
実施例1−9
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、ビス(1、5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)(以降、Ni(cod)2と略す)0.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2.0ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例1−8で得られた2,5−ジブロモ−3−{10−[2−(4’−オクチルフェニル)−ナフタレン−6−イル]−オキシデカン−1−イル}−チオフェン0.70gとDMF5ミリリットルからなる溶液を滴下し、90℃で45時間加熱撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で1時間撹拌し、析出したポリマーをろ集した。再度、得られたポリマーをクロロホルム10ミリリットルに溶解し、メタノール(500ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ集し、ポリ−3−{10−[2−(4’−オクチルフェニル)−ナフタレン−6−イル]−オキシデカン−1−イル}−2,5−チオフェン(ポリマー1)0.52gを得た。このポリマーの相転移温度は、G・Sm・171℃(148℃)・Isoであり、GとSmの転移温度は特定できなかった。( )内の値は降温時の相転移温度を示す。また、得られたポリマー1の化学構造は1H−NMR測定で決定した。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ7.91(1H)、7.4〜7.8(5H)、6.79〜7.35(6H)、4.0(2H)、2.64(4H)、1.79(2H)、1.64(2H)、1.15〜1.55(24H)、0.88(3H)
上記で得られたポリマー1の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以降、GPCと略す)測定により、ポリスチレン換算として求めたところ重量平均分子量(以降、Mwと略す)9800、数平均分子量(以降、Mnと略す)7200及び分子量分布(以降、Mw/Mnと略す)1.4であった。さらに、このポリマーの溶液中、或いは石英板上にキャスト法で作成したフィルムについて、紫外可視スペクトル(以降、UV−Visと略す)測定による吸収波長帯、蛍光スペクトル(以降、PLと略す)測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液);258、295、394nm
PL(クロロホルム溶液、励起波長266nm);374、536nm
(フィルム、励起波長300nm);418、539nm
(ψ=0.18 vs fluorescein 量子効率)
実施例1−10
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例1−8で得られた2,5−ジブロモ−3−{10−[2−(4’−オクチルフェニル)−ナフタレン−6−イル]−オキシデカン−1−イル}−チオフェン0.71gをDMF20ミリリットルに加熱溶解した後、ここにビス(ピナコレート)ジボロン0.61g、酢酸カリウム0.59g及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・PdCl2(dppf)を加え、80℃で24時間撹拌した。反応液を水に注加し、ジエチルエーテルで抽出、有機層を分取した後、溶媒を留去して、チオフェンボレート体の粗生成物を得た。
さらに、アルゴン雰囲気下、上記で得られたチオフェンボレート体に、実施例1−8で得られた2,5−ジブロモ−3−{10−[2−(4’−オクチルフェニル)−ナフタレン−6−イル]−オキシデカン−1−イル}−チオフェン0.88g、Pd(PPh)4 0.023g、1Mの炭酸ナトリウム水溶液10ミリリットル及びトルエン10ミリリットルを加え、100℃で4日間還流撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で1時間撹拌し、析出したポリマーをろ集した。再度、得られたポリマーをクロロホルム10ミリリットルに溶解し、メタノール(500ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ集し、ポリマー1 0.75gを得た。このポリマーの相転移温度は、G・Sm・161℃(144℃)・Isoであり、GとSmの転移温度は特定できなかった。( )内の値は降温時の相転移温度を示す。また、得られたポリマー1の化学構造は実施例1−9と同様にして、1H−NMR測定で決定した。
上記で得られたポリマー1の分子量は、GPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMw6800、Mn5400及びMw/Mn1.3であった。さらに、このポリマーの溶液中のUV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液);256、297、340(sh)、394(sh)nm
PL(クロロホルム溶液、励起波長396nm);374、536(sh)nm
(ψ=0.3 vs fluorescein 量子効率)
実施例2 下記ポリマー2の合成
Figure 2005008860
実施例2−1
Figure 2005008860
p−メトキシベンズアルデヒド30.2gとo−アミノベンゼンチオール38.4gをジメチルスルホキシド190ミリリットルに溶かした溶液を、生成した水を検水管で留去しながら、140℃で15時間加熱撹拌した。反応液を氷水に注加した後、析出した粗結晶をろ集し、次いで、エタノール洗浄して2−(4’−メトキシフェニル)ベンゾチアゾール45.8gを得た。
実施例2−2
Figure 2005008860
2−(4’−メトキシフェニル)ベンゾチアゾール45.8gを酢酸930ミリリットルに溶かした溶液に、室温で臭素36.5gを30分間かけて滴下した。同温度で40分間撹拌した後、水450ミリリットルを加え、更に、80℃で10時間加熱撹拌した。放冷後、析出した沈殿物をろ集し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水及びエタノールの順で洗浄した。得られた粗結晶を酢酸エチルで再結晶して2−(4’−メトキシフェニル)−6−ブロモベンゾチアゾール24.3gを得た。
実施例2−3
Figure 2005008860
2−(4’−メトキシフェニル)−6−ブロモベンゾチアゾール28.2g、47%臭化水素酸840ミリリットル及び酢酸420ミリリットルからなる懸濁液を100〜115℃で54時間加熱撹拌した。放冷後、反応混合物を氷水に注加し、析出した沈殿物をろ集した。得られた粗結晶を水洗し、酢酸エチルで再結晶して2−(4’−ヒドロキシフェニル)−6−ブロモベンゾチアゾール15.4gを得た。
実施例2−4
Figure 2005008860
2−(4’−ヒドロキシフェニル)−6−ブロモベンゾチアゾール15.0gをTHFに溶かした溶液に、0℃で60%水素化ナトリウム2.6gを少しずつ加え、同温度で30分間撹拌した。この懸濁液に、β−メトキシエトキシメトキシクロライド8.5gを滴下し、さらに、室温に上げて15時間撹拌した。反応混合物を氷水に注加し、析出した沈殿物をろ集した後、得られた粗結晶をメタノール、ヘキサンの順で洗浄して2−[4’−(β−メトキシエトキシメトキシ)フェニル]−6−ブロモベンゾチアゾール17.5gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.00(d、2H)、7.99(d、1H)、7.87(d、1H)、7.56(dd、1H)、7.16(d、2H)、5.34(s、2H)、3.85(t、2H)、3.57(t、2H)
実施例2−5
Figure 2005008860
氷冷下、60%水素化ナトリウム4.57gをジエチルエーテルに懸濁させ、この懸濁液に1−ドデカンチオール23.1gを滴下し、2時間還流撹拌した。次いで、エーテルを留去し、得られた残留分にN,N’−ジメチルイミダゾリジノン160ミリリットルを加え、60℃に加熱した。この懸濁液に2−[4’−(β−メトキシエトキシメトキシ)フェニル]−6−ブロモベンゾチアゾール15gを加え、同温度で10時間加熱撹拌した。放冷後、反応混合物を水に注加し、、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え中和した。析出した沈殿物をロ集し、水洗及び乾燥を行った後、メタノール1.0リットルとp−トルエンスルホン酸・1水和物2.3gを加え、26時間還流撹拌した。次いで、反応混合物を熱時ロ過し、メタノール不溶物を除いた後、得られたろ液を濃縮乾固し、粗生成物として2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ドデシルチオベンゾチアゾール22.5gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.92(d、2H)、7.91(d、1H)、7.79(s、1H)、7.42(d、1H)、6.92(d、2H)、2.97(t、2H)、1.66(m、2H)、1.43(m、2H)、1.25(m、16H)、0.87(t、3H)、水酸基のプロトンは検出されなかった。
実施例2−6
Figure 2005008860
実施例1−4で得られた2,5−ジブロモ−3−(10−ヒドロキシデカン−1−イル)チオフェン2.80g、実施例2−5で得られた2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ドデシルチオベンゾチアゾール3.0g、トリフェニルフォスフィン2.21g及びTHF80ミリリットルからなる混合液に、0℃で40%アゾジカルボン酸エチル・トルエン溶液3.67gを滴下し、室温に上げて48時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残留分をヘキサン−トルエン(6:1〜5:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、次いで、アセトンで再結晶して2,5−ジブロモ−3−{10−[1−(6−ドデシルチオベンゾチアゾール−2−イル)−フェニル]−オキシデカン−1−イル}−チオフェン0.82gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.04(d、2H)、7.97(d、1H)、7.81(d、1H)、7.45(dd、1H)、6.99(d、2H)、6.78(s、1H)、4.03(t、2H)、2.98(t、2H)、2.50(t、2H)、1.81(m、2H)、1.67(m、2H)、1.25〜1.54(m、32H)、0.88(t、3H)
相転移温度 Cry 77.1℃ ( SmX 63.1℃ ) Iso
実施例2−7
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)2 0.28gに、ビピリジン0.16gとDMF2ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例2−6で得られた2,5−ジブロモ−3−{10−[1−(6−ドデシルチオベンゾチアゾール−2−イル)−フェニル]−オキシデカン−1−イル}−チオフェン0.63gとDMF5ミリリットルからなる溶液を滴下し、65℃で45時間加熱撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で1時間撹拌し、析出したポリマーをろ集した。再度、得られたポリマーをクロロホルム10ミリリットルに溶解し、メタノール(500ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ集し、ポリ−3−{10−[1−(6−ドデシルチオベンゾチアゾール−2−イル)フェニル]−オキシデカン−1−イル}−2,5−チオフェン(ポリマー2)0.48gを得た。このポリマーの相転移温度は、G・113℃・Sm・137℃(124℃)・Isoであり、( )内の値は降温時の相転移温度を示す。また、得られたポリマー2の化学構造は、実施例1−9と同様にして1H−NMR測定で決定した。
上記で得られたポリマー2の分子量は、GPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMw9874、Mn6210及びMw/Mn1.6であった。さらに、このポリマーの溶液中、或いは石英板上にキャスト法で作成したフィルムについて、UV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)333、400nm
PL(クロロホルム溶液、励起光352nm)407、538nm
(フィルム、励起光365nm)404,548nm
実施例3 下記ポリマー3の合成
Figure 2005008860
実施例3−1
Figure 2005008860
11−アミノウンデカン酸155g、2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン102g、ピリジン1.0kg、酢酸770g及び水410ミリリットルからなる溶液を100℃で48時間加熱撹拌した後、反応液を濃縮乾固した。次いで、得られた残留分にメタノール800ミリリットルに溶かし、濃硫酸10ミリリットルを加え、26時間還流撹拌した。反応液を濃縮乾固した後、水に注加し、ジエチルエーテルで抽出した。分液した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた粗生成物を減圧蒸留で精製して11−(1−ピロリル)ウンデカン酸メチル175.9g(b.p
134〜137℃/0.1torr)を得た.
実施例3−2
Figure 2005008860
11−(1−ピロリル)ウンデカン酸メチル111gをトルエンに溶かした溶液に、0℃で65%ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム・トルエン溶液260gを滴下し、次に、室温に上げて24時間撹拌した。反応液を氷水に注加した後、35%塩酸を加え、ゲル状物を溶解した。さらに、分液したトルエン層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、粗生成物として11−(1−ピロリル)ウンデカノール103.7gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:6.64(t、2H)、6.13(t、2H)、3.85(t、2H)、3.64(t、2H)、1.75(m、2H)、1.56(m、2H)、1.27(m、14H)
実施例3−3
Figure 2005008860
11−(1−ピロリル)ウンデカノール10.0gをジメチルホルムアミド120ミリリットルに溶かした溶液に、−30℃でN−ブロモスクシンイミド13.8gをジメチルホルムアミド60ミリリットルに溶かした溶液を滴下し、−30℃に保ちながら48時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、ヘキサンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した、溶媒を留去し、粗生成物として11−(2、5−ジブロモピロリル)ウンデカノール15.4gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:6.14(s、2H)、3.93(t、2H)、3.62(t、2H)、1.65(m、2H)、1.54(m、2H)、1.23〜1.30(m、14H)
実施例3−4
Figure 2005008860
実施例3−3で得られた11−(2,5−ジブロモピロリル)ウンデカノール2.62g、実施例1−7で得られた2−(4’−オクチルフェニル)−6−ヒドロキシナフタレン2.0g、トリフェニルフォスフィン1.89g及びTHF60ミリリットルからなる混合液に、0℃で40%アゾジカルボン酸エチル・トルエン溶液3.16gを滴下し、室温に上げて48時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残留分をヘキサン−トルエン(9:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、次いで、アセトンで再結晶して2、5−ジブロモ−1−{11−〔2−(4’−オクチルフェニル)ナフタレン−6−イル〕オキシウンデシル}ピロール 2.69gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.95(d、1H)、7.77(d、2H)、7.69(dd、1H)、7.61(d、2H)、7.28(d、2H)、7.16(dd、1H)、7.15(s、2H)、6.16(s、2H)、4.08(t、2H)、3.95(t、2H)、2.66(t、2H)、1.85(m、2H)、1.65(m、2H)、1.50(m、2H)、1.28(m、24H)、0.89(t、3H)
相転移温度 Cry・SmX 48.6℃ SmA 73.5℃ Iso
実施例3−5
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)2 0.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例3−4で得られた2,5−ジブロモ−1−{11−[2−(4’−オクチルフェニル)−ナフタレン−6−イル]−オキシウンデシル}ピロール0.35gとTHF5ミリリットルからなる溶液を滴下し、65℃で3日間加熱撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で1時間撹拌し、析出したポリマーをろ集した。再度、得られたポリマーをTHF10ミリリットルに溶解し、メタノール(500ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ集し、ポリ−1−{11−[2−4’−オクチルフェニル)−ナフタレン−6−イル]−オキシウンデシル}−2,5−ピロール(ポリマー3)を0.27gを得た。このポリマーの相転移温度は、G・145℃Sm・183℃(170℃)・Isoであり、( )内の値は降温時の相転移温度を示す。また、得られたポリマー3の化学構造は実施例1−9と同様にして1H−NMR測定で決定した。
上記で得られたポリマー3の分子量は、GPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMw8652、Mn7392及びMw/Mn1.17であった。さらに、このポリマーの溶液中、或いは石英板上にキャスト法で作成したフィルムのUV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)258、294nm
PL(クロロホルム溶液、励起光310nm)375、509nm
(フィルム、励起光250nm)451nm
実施例4 下記ポリマー4の合成
Figure 2005008860
実施例4−1
Figure 2005008860
実施例3−3で得られた11−(2,5−ジブロモピロリル)ウンデカノール2.0g、実施例2−5で得られた2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ドデシルチオベンゾチアゾール2.0g、トリフェニルフォスフィン1.47g及びTHF60ミリリットルからなる混合液に、0℃で40%アゾジカルボン酸エチル・トルエン溶液2.46gを滴下し、室温に上げて68時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残留分をヘキサン−トルエン(8:1〜5:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、次いで、アセトン−メタノール(2:1)混合液で再結晶して2,5−ジブロモ−1−{11−〔1−(6−ドデシルチオベンゾチアゾール−2−イル)フェニル〕オキシウンデシル}ピロール 1.71gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.01(d、2H)、7.93(d、1H)、7.81(d、1H)、7.44(dd、1H)、6.99(d、2H)、6.16(s、2H)、4.03(t、2H)、3.95(t、2H)、2.97(t、2H)、1.81(m、2H)、1.67(m、2H)、1.25〜1.53(m、34H)、0.88(t、3H)
相転移温度 Cry 69.3℃ ( SmB 65.0℃ ) Iso
実施例4−2
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)2 0.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例4−1で得られた2,5−ジブロモ−1−{11−[1−(6−ドデシルチオベンゾチアゾール−2−イル)−フェニル]−オキシウンデシル}ピロール0.81g、THF2ミリリトル及びDMF5ミリリットルからなる溶液を滴下し、75℃で24時間加熱撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で1時間撹拌した後、アンモニア水で中和した。さらに、析出したポリマーをろ集し、クロロホルムで抽出、水洗を行い、炭酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去してポリ−1−{11−[1−(6−ドデシルチオベンゾチアゾール−2−イル)−フェニル]−オキシウンデシル}−2,5−ピロール(ポリマー4)0.47gを得た。このポリマーの相転移温度は、G・Sm・109℃(101℃)・Isoであり、GとSmの転移温度は特定できなかった。( )内の値は降温時の相転移温度を示す。また、得られたポリマー4の化学構造は、実施例1−9と同様にして1H−NMR測定で決定した。
上記で得られたポリマー4の分子量は、GPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMw5600、Mn4100及びMw/Mn1.4であった。さらに、このポリマーの溶液中のUV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)333nm
PL(クロロホルム溶液、励起光370nm)408nm
実施例5 下記ポリマー5の合成
Figure 2005008860
実施例5−1
Figure 2005008860
水酸化ナトリウム12.2g、水12.2ミリリットル及びトルエン120ミリリットルからなる混合液に、2,7−ジブロモフルオレン8.0g、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.6g、及び2−(10−ブロモデシルオキシ)テトラヒドロピラン18.2gとトルエン30ミリリットルからなる溶液を順次加え、60℃で16時間撹拌した。反応液から有機層を分取し、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、粗生成物として、9,9’−ビス(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシデシル)−2,7−ジブロモフルオレン29.7gを得た。
実施例5−2
Figure 2005008860
実施例5−1で得られた9,9’−ビス(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシデシル)−2,7−ジブロモフルオレンの粗生成物29.7gをメタノール250ミリリットルに溶かし、さらに、p−トルエンスルホン酸・1水和物2.0gを加え、室温で2日間撹拌した。反応液から溶媒を留去し、得られた濃縮物を酢酸エチル−ヘキサン(1:10〜1:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、9,9’−ビス(10−ヒドロキシデシル)−2,7−ジブロモフルオレン11.1gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.52(d、2H)、7.45(dd、2H)、7.43(s、2H)、3.61(t、4H)、1.90(m、4H)、1.53(m、4H)、1.05〜1.34(m、24H)、0.58(m、4H)、水酸基のプロトンは検出されなかった。
実施例5−3
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例5−2で得られた9,9’−ビス(10−ヒドロキシデシル)−2,7−ジブロモフルオレン9.0g、トリエチルアミン12.0ミリリッットル、ジメチルアミノピリジン0.69g、及び塩化メチレン45.0ミリリットルからなる溶液を−5℃に冷却した後、p−トルエンスルホン酸クロライド5.4gを加え、同温度で21時間撹拌した。反応液を水に注加し、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水、希塩酸、及び水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗生成物として、9,9’−ビス[10−(4−トルエンスルホニル)オキシデカン−1−イル]−2,7−ジブロモフルオレン11.6gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.78(d、4H)、7.52(d、2H)、7.45(d d、1H)、7.43(m、2H)、7.32(d、2H)、3.99(t、4H)、2.43(s、6H)、1.90(m、4H)、1.59(m、4H)、1.02〜1.23(m、24H)、0.56(m、4H)
実施例5−4
Figure 2005008860
実施例5−3で得られた9,9’−ビス[10−(4−トルエンスルホニル)オキシデカン−1−イル]−2,7−ジブロモフルオレン10.2g、ヨウ化ナトリウム6.5g、及びアセトン175ミリリットルからなる混合液を還流下で8時間撹拌した。反応液を濃縮し、水に注加した後、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗生成物として、9,9’−ビス(10−ヨードデシルオキシ)−2,7−ジブロモフルオレン7.49gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.52(d、2H)、7.46(dd、2H)、7.45(d、2H)、3.16(t、4H)、1.91(m、4H)、1.78(m、4H)、05〜1.35(m、24H)、0.57(m、4H)
実施例5−5
Figure 2005008860
実施例5−4で得られた9,9’−ビス(10−ヨードデシルオキシ)−2,7−ジブロモフルオレン1.92g、実施例1−7で得られた2−(4’−オクチルフェニル)−6−ヒドロキシナフタレン1.5g、炭酸カリウム1.24g、及びシクロヘキサノン30ミリリットルからなる混合物を還流下で10時間撹拌した。反応液から溶媒を留去し、得られた残留分に水を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残留分をヘキサン−ベンゼン(10:1〜3:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製、次いで、ヘキサン−アセトン混合液で再結晶して、9,9’−ビス{10−[2−(4’−オクチルフェニル)ナフタレン−6−イル]オキシデカン−1−イル}−2,7−ジブロモフルオレン0.98gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.94(d、2H)、7.76(d、4H)、7.69(dd、2H)、7.61(4H)、7.51(d、2H)、7.45(dd、2H)、7.44(s、2H)、7.28(d、4H)、7.14(dd、2H)、7.13(s、2H)、4.06(t、4H)、2.65(t、4H)、1.91(m、4H)、1.81(m、4H)、1.66(m、4H)、0.98〜1.58(m、44H)、0.88(t、6H)、58(m、4H)
相転移温度 Cry・SmE 76.4 ℃ SmB 108.6℃ Iso
実施例5−6
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)20.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2.0ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例5−5で得られた9,9’−ビス{10−[2−(4’−オクチルフェニル)ナフタレン−6−イル]オキシデカン−1−イル}−2,7−ジブロモフルオレン0.64gとTHF5ミリリットルからなる溶液を滴下し、65℃で45時間撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で1時間撹拌し、析出したポリマーをろ集した。再度、得られたポリマーをクロロホルム10ミリリットルに溶解し、メタノール(500ミリリットル)中に滴下した後、室温で24時間撹拌洗浄した。析出物をろ集し、ポリ−9,9’−ビス{10−[2−(4’−オクチルフェニル)ナフタレン−6−イル]オキシデカン−1−イル}−2,7−フルオレン(ポリマー5)0.46gを得た。このポリマーの相転移温度は、C・185℃(Sm165℃)・Isoであった。( )内の値は降温時の相転移温度を示す。また、得られたポリマー5の化学構造は、実施例1−9と同様にして1H−NMR測定で決定した。
元素分析値 理論値 C、87.67;H、9.49
測定値 C、87.29;H、9.42
上記で得られたポリマー5の分子量をGPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMw116100、Mn21800及びMw/Mn5.3であった。さらに、このポリマーの溶液中、或いは石英板上にキャスト法で作成したフィルムについて、UV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)298、390nm
(フィルム) 300、394nm
PL(クロロホルム溶液、励起光390nm)420、441nm
(フィルム、励起光369nm)425、450nm
実施例6 下記ポリマー6の合成
Figure 2005008860
実施例6−1
Figure 2005008860
実施例2−5で得られた2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ドデシルチオベンゾチアゾール4.0g、10−ブロモデカノール2.44g、炭酸カリウム2.59g、及びDMF50ミリリットルからなる混合物を100℃で20時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、希塩酸で酸性にした後、析出した粗結晶をろ集した。得られた粗結晶を水洗した後、乾燥し、粗生成物として2−[4−(10−ヒドロキシデカン−1−イル)オキシフェニル]−6−ドデシルチオベンゾチアゾール3.76gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.01(d、2H)、7.93(d、1H)、7.81(d、1H)、7.44(dd、1H)、6.98(d、2H)、4.03(t、2H)、3.64(t、2H)、2.97(t、2H)、1.2〜1.9(m、36H)、0.88(t、3H)、水酸基のプロトンは検出されなかった。
実施例6−2
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例6−1で得られた2−[4−(10−ヒドロキシデカン−1−イル)オキシフェニル]−6−ドデシルチオベンゾチアゾール2.16g、トリエチルアミン1.6ミリリットル、ジメチルアミノピリジン0.09g、及び塩化メチレン50ミリリットルからなる溶液を0℃に冷却した。ここに、p−トルエンスルホン酸クロライド1.06gを加え、室温に昇温して24時間撹拌した。反応液を水に注加し、有機層を分取した後、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗生成物として2−{4−[10−(4−トルエンスルホニル)オキシデカン−1−イル]オキシフェニル}−6−ドデシルチオベンゾチアゾール2.48gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.99(d、2H)、7.91(d、1H)、7.81(d、1H)、7.79(d、2H)、7.43(dd、1H)、7.34(d、2H)、6.98(d、2H)、4.02(t、4H)、2.97(t、2H)、2.44(s、3H)、1.15〜1.90(m、36H)、0.87(t、3H)
実施例6−3
Figure 2005008860
実施例6−2で得られた2−{4−[10−(4−トルエンスルオニル)オキシデカン−1−イル]オキシフェニル}−6−ドデシルチオベンゾチアゾール2.48g、ヨウ化ナトリウム1.4g、及びアセトン60ミリリットルからなる反応液を還流下、10時間撹拌した。反応液を水に注加し、トルエンで抽出した後、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留分を塩化メチレン−ヘキサン(1:1〜1:0)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2−[4−(10−ヨードデカン−1−イル)オキシフェニル]−6−ドデシルチオベンゾチアゾール1.03gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.99(d、2H)、7.90(d、1H)、7.82(d、1H)、7.43(dd、1H)、6.98(d、2H)、4.03(t、2H)、3.19(t、2H)、2.97(t、2H)、1.82(m、4H)、1.67(m、2H)、1.2〜1.55(m、30H)、0.88(t、3H)
実施例6−4
Figure 2005008860
2,5−ジブロモフルオレン0.22g、実施例6−3で得られた2−[4−(10−ヨードデカン−1−イル)オキシフェニル]−6−ドデシルチオベンゾチアゾール1.0g、塩化ベンジルトリエチルアミン49mg、50wt%水酸化ナトリウム水溶液1.75ミリリットル、及びDMSO 10ミリリットルからなる混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、塩化メチレンで抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残留分を塩化メチレン−ヘキサン(1:3〜2:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、9,9’−ビス{10−[1−(6−ドデシルチオベンゾチアゾール−2−イル)ベンゼン−4−イル]オキシデカン−1−イル}−2,7−ジブロモフルオレン0.74gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.98(d、4H)、7.90(d、2H)、7.82(d、2H)、7.52(d、2H)、7.44(dd、2H)、7.44(s、2H)、6.97(d、4H)、4.00(t、4H)、2.97(t、4H)、1.91(m、4H)、77(m、4H)、1.66(m、4H)、1.50〜0.98(m、)、0.87(t、6H)、0.57(m、4H)
相転移温度 Cry・108.0(SmC 63.6℃)・ Iso
実施例6−5
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)2 0.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2.0ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例6−4で得られた9,9’−ビス{10−[1−(6−ドデシルチオベンゾチアゾール−2−イル)ベンゼン−4−イル]オキシデカン−1−イル}−2,7−ジブロモフルオレン0.65gとTHF5ミリリットルからなる溶液を滴下し、65℃で48時間撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で1時間撹拌し、析出したポリマーをろ集した。再度、得られたポリマーをクロロホルム10ミリリットルに溶解し、メタノール(500ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ集し、ポリ−9,9’−ビス{10−[1−(6−ドデシルチオベンゾチアゾール−2−イル)ベンゼン−4−イル]オキシデカン−1−イル}−2,7−フルオレン(ポリマー6)0.5gを得た。このポリマー相転移は、昇温時200℃で結晶から等方性液体に転移し、降温時60℃でネマチック或いはポリゴナル様の相が明確に同定できない中間相が認められた。また、得られたポリマー6の化学構造は、実施例1−9と同様にして1H−NMR測定で決定した。
元素分析値 理論値 C、76.68;H、8.84
測定値 C、76.03;H、8.87
上記で得られたポリマー6の分子量をGPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMw116100、Mn21800及びMw/Mn5.3であった。さらに、このポリマーの溶液中、或いは石英板上にキャスト法で作成したフィルムについて、UV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)336nm
(フィルム) 289、333nm
PL(クロロホルム溶液、励起光358nm)416nm
(フィルム、励起光320nm)423、545nm
実施例7 下記ポリマー7の合成
Figure 2005008860
実施例7−1
Figure 2005008860
エチル 4−メトキシベンゾエート8.1g、80%ヒドラジン・1水和物、及びエタノール60ミリリットルからなる溶液を還流下で18時間撹拌した。反応液を濃縮乾固し、4−メトキシベンゾイルヒドラジン7.53gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.73(d、2H)、7.69(br s、1H)、6.93(d、2H)、4.13(br s、2H)、3.85(s、3H)
実施例7−2
Figure 2005008860
4−オクチル安息香酸10gをベンゼン50ミリリットルに溶かした後、塩化チオニル27gを加え、還流下で16時間撹拌した。反応液を濃縮乾固し、4−オクチルベンゾイルクロライド12.1gを得た
実施例7−3
Figure 2005008860
実施例7−1で得られた4−メトキシベンゾイルヒドラジン7.53gをテトラヒドロフラン90ミリリットルに溶かし、0℃に冷却した。ここに、ピリジン14.3g、次いで、実施例7−2で得られた4−オクチルベンゾイルクロライド12.1gとテトラヒドロフラン20ミリリットルからなる溶液を順次滴下し、室温に昇温して24時間撹拌した。反応混合物から溶媒を留去した後、水を加え析出した結晶をろ集した。得られた結晶を水洗、次いで十分に乾燥し、N−(4−メトキシベンゾイル)−N’−(4−オクチルベンゾイル)―ヒドラジン16.2gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:9.60(d、2H)、7.84(d、2H)、7.77(d、2H)、7.22(d、2H)、6.90(d、2H)、3.84(t、3H)、2.64(t、2H)、1.61(m、2H)、1.2〜1.48(m、10H)、0.88(t、3H)
実施例7−4
Figure 2005008860
実施例7−3で得られたN−(4’−メトキシベンゾイル)−N’−(4−オクチルベンゾイル)―ヒドラジン9.1gと塩化ホスホリル100ミリリットルからなる懸濁液を還流下で12時間撹拌した。反応液を氷水に注加し、炭酸ナトリウムで中和した後、析出した結晶をろ集した。得られた結晶を水洗、次いで、十分に乾燥し、2−(4’−メトキシフェニル)−5−(4−オクチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール10.2gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.08(d、2H)、8.03(d、2H)、7.33(d、2H)、7.03(d、2H)、3.90(s、3H)、2.68(t、2H)、1.65(m、2H)、1.2〜1.4(m、10H)、0.88(t、3H)
実施例7−5
Figure 2005008860
実施例7−4で得られた2−(4’−メトキシフェニル)−5−(4−オクチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール10.2gを塩化メチレン150ミリリットルに溶かし、0℃に冷却した後、三臭化ホウ素25.5gと塩化メチレン100ミリリットルからなる溶液を滴下した。滴下後、反応液を室温に昇温して24時間撹拌した。反応液を氷水に注加し、ジエチルエーテルで抽出した後、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び水の順で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮乾固し、2−(4’−ヒドロキシフェニル)−5−(4−オクチルフェニル)−1,3,5−オキサジアゾール9.8gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.04(d、2H)、8.03(d、2H)、7.34(d、2H)、7.04(d、2H)、2.68(t、2H)、1.65(m、2H)、1.2〜1,42(m、10H)、0.88(t、3H)、水酸基のプロトンは検出されなかった。
実施例7−6
Figure 2005008860
実施例5−2で得られた9,9’−ビス(10−ヒドロキシデシル)−2,7−ジブロモフルオレン1.5g、トリフェニルホスフィン1.3g、実施例7−5で得られた2−(4’−ヒドロキシフェニル)−5−(4−オクチルフェニル)−1,3,5−オキサジアゾール1.74g、及びテトラヒドロフラン50ミリリットルからなる混合物を0℃に冷却した後、ジエチル アゾジカルボキシレートのトルエン40%溶液2.68ミリリットルを滴下し、同温度で24時間撹拌した。反応混合物から溶媒を留去し、得られた残留分を酢酸エチル−ヘキサン(1:4)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製し、次いでアセトン−塩化メチレン混合溶媒で再結晶し、9,9’−ビス{10−[1−(2−(4’−オクチルベンゼン−1−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−5−イル)−ベンゼン−4−イル]−オキシテカン−1−イル}−2,7−ジブロモフルオレン2.1gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.04(t、8H)、7.52(d、2H)、7.45(dd、2H)、7.44(s、2H)、7.33(d、4H)、7.00(d、4H)、4.01(t、4H)、2.68(t、4H)、1.90(m、4H)、1.76(m、4H)、1.0〜1.72(m、48H)、0.88(t、6H)、0.58(m、4H)
相転移温度 Cry ・ 58.7℃ ・ Iso
実施例7−7
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)2 0.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2.0ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例7−6で得られた9,9’−ビス{10−[1−(2−(4’−オクチルベンゼン−1−イル)1,3,4−オキサジアゾ−5−イル)−ベンゼン−4−イル]オキシデカン−1−イル}−2,7−ジブロモフルオレン0.65gとTHF5ミリリットルからなる溶液を滴下し、65℃で48時間撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で1時間撹拌し、析出したポリマーをろ集した。再度、得られたポリマーをクロロホルム10ミリリットルに溶解し、メタノール(500ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ集し、ポリ−9,9’−ビス{10−[1−(2−(4’−オクチルベンゼン−1−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−5−イル)−ベンゼン−4−イル]−オキシテカン−1−イル}−2,7−フルオレン0.53(ポリマー7)gを得た。このポリマー相転移は、昇温時200℃で結晶から等方性液体に転移し、降温するとネマチック或いはポリゴナル様の相が明確に同定できない中間相で固体化した。また、得られたポリマー7の化学構造は、実施例1−9と同様にして1H−NMR測定で決定した。
元素分析値 理論値 C、80.73;H、8.80
測定値 C、80.38;H、8.89
上記で得られたポリマー7の分子量をGPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMw178200、Mn13000及びMw/Mn13.7であった。さらに、このポリマーの溶液中、或いは石英板上にキャスト法で作成したフィルムについて、UV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)300、391nm
(フィルム)298、393nm
PL(クロロホルム溶液、励起光277、390nm)420、441nm
(フィルム、励起光376nm)427、453、525nm
実施例8 下記ポリマー8の合成
Figure 2005008860
実施例8−1
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、チオフェン20gをテトラヒドロフラン200ミリリットルに溶かし、−50℃に冷却した後、1.56Mのn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液152ミリリットルを滴下した。同温度で6時間撹拌した後、n−オクチルブロマイド45.9gを滴下し、さらに反応液を室温に昇温し、14時間撹拌した。反応液を氷水に注加し、ジエチルエーテルで抽出した後、有機層を分取し、水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた残留分を減圧蒸留で精製して2−オクチルチオフェン29.4g(bp111℃/9mmHg)を得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.10(dd、1H)、6.91(dd、1H)、6.77(dd、1H)、2.81(t、2H)、1.67(m、2H)、1.2〜1.4(m、10H)、0.88(t、3H)
実施例8−2
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例8−1で得られた2−オクチルチオフェン14gをジエチルエーテルに溶かし、−70℃に冷却した後、1.56Mのn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液54.5ミリリットルを滴下した。反応液を0℃に昇温し、90分間撹拌した後、再び−70℃に冷却した。ここに、ホウ酸トリメチル10.1ミリリットルを加え、室温に昇温しながら12時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、得られたろ液を濃縮乾固して2−オクチル−5−ボロンジメトキシドチオフェン20.7gを得た。
実施例8−3
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、2,2’−ビチオフェン10gをテトラヒドロフラン50ミリリットルに溶かし、−50℃に冷却した後、1.56Mのn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液39.7ミリリットルを滴下し、同温度で2時間撹拌した。ここに、実施例1−1で得られた2−(10−ブロモデシルオキシ)テトラヒドロピランとテトラヒドロフラン25ミリリットルからなる溶液を滴下し、室温に昇温しながら19時間撹拌した。反応液を氷水に注加し、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を分取し、水洗した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を留去し、得られた残留分をヘキサン−塩化メチレン(8:1〜1:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して5−(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシデシル)−2,2’−ビチオフェン13.7gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.16(dd、1H)、7.09(dd、1H)、6.95〜7.02(m、2H)、6.67(d、2H)、4.57(t、1H)、3.84(m、1H)、3,73(m、1H)、3.51(m、1H)、3.38(m、1H)、2.78(t、2H)、1.24〜1.90(m、22H)
実施例8−4
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン3.6ミリリットルとテトラヒドロフラン50ミリリットルからなる溶液を−70℃に冷却し、1.59Mのn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液15.5ミリリットルを滴下した後、室温に昇温して1時間撹拌した。再度、−70℃に冷却した後、ここに、実施例8−3で得られた5−(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシデシル)−2,2’−ビチオフェン12.5gとテトラヒドロフラン62.5ミリリットルからなる溶液を滴下し、10分間撹拌した後、ヨウ素6.26gを加えた。さらに反応混合物を同温度で5分間撹拌した後、室温に昇温して、18時間撹拌した。反応混合物を氷水に注加し、ジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層を希炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水、及び水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。得られた残留分をアセトン−メタノール混合溶媒で再結晶して5−(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシデシル)−5’−ヨード−2,2’−ビチオフェン12.3gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.12(d、1H)、6.92(d、1H)、6.75(d、1H)、6.66(d、1H)、4.57(t、1H)、3.87(m、1H)、73(m、1H)、3.50(m、1H)、3.37(m、1H)、2.77(t、2H)、1.52〜1.72(m、10H)、1.29(m、12H)
実施例8−5
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例8−4で得られた5−(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシデシル)−5’−ヨード−2,2’−ビチオフェン9.5g、実施例8−2で得られた2−オクチル−5−ボロンジメトキシドチオフェン7.17g、炭酸ナトリウム3.78g、 Pd(PPh3)4 0.62g、1,2−ジメトキシエタン95ミリリットル、及び水26.5ミリリットルからなる混合物を還流下で7時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残留分をアセトン−メタノール混合溶媒から再結晶して5−(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−5’’−オクチル−2,2’,5’,2’’−ターチオフェン10.4gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:6.96(s、2H)、6.95(d、2H)、6.67(d、2H)、4.56(t、1H)、3.87(m、1H)、3.73(m、1H)、3.51(m、1H)、3.38(m、1H)、2.78(t、4H)、1.54〜1.83(m、10H)、1.29(m、24H)、0.88(t、3H)
実施例8−6
Figure 2005008860
実施例8−5で得られた5−(10−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−5’’−オクチル−2、2’,5’,2’’−ターチオフェン8.81gとメタノール220ミリリットルからなる懸濁液にp−トルエンスルホン酸・1水和物0.43gを加え、還流下で5時間撹拌した。放冷後、析出した結晶をろ集して5−(10−ヒドロキシデシル)−5’’−オクチル−2,2’,5’,2’’−ターチオフェン7.36gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:6.97(s、2H)、6.95(d、2H)、6.67(d、2H)、3.64(t、2H)、2.78(t、4H)、1.67(m、4H)、1.55(m、2H)、1.29(m、22H)、0.88(t、3H)
実施例8−7
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例8−6で得られた5−(10−ヒドロキシデシル)−5’’−オクチル−2、2’,5’,2’’−ターチオフェン5.94g、トリエチルアミン4.82ミリリットル、ジメチルアミノピリジン0.28g、及び塩化メチレン356ミリリットルからなる溶液を0℃に冷却した。ここに、p−トルエンスルホン酸クロライド2.41gを加え、室温に昇温して24時間撹拌した。反応液を水に注加し、有機層を分取した後、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗生成物として5−[10−(4−トルエンスルホニル)オキシデシル]−5’’−オクチル−2,2’,5’,2’’−ターチオフェン7.8gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.78(d、2H)、7.33(d、2H)、6.96(s、2H)、6.95(d、2H)、6.66(d、2H)、4.01(t、2H)、2.78(t、4H)、2.44(s、3H)、1.59〜1.67(m、6H)、1.22〜1.35(m、22H)、0.88(t、3H)
実施例8−8
Figure 2005008860
実施例8−7で得られた5−[10−(4−トルエンスルオニル)オキシデシル]−5’’−オクチル−2,2’,5’,2’’−ターチオフェン7.78g、ヨウ化ナトリウム1.87g、及びアセトン233ミリリットルからなる反応液を55℃で5時間撹拌した。反応液を放冷し、析出した結晶をろ集した後、得られた結晶を水洗、及びメタノール洗浄して、5−(10−ヨードデシル)−5’’−オクチル−2,2’,5’,2’’−ターチオフェン6.45gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:6.97(s、2H)、6.96(d、2H)、6.67(d、2H)、3.19(t、2H)、2.78(t、4H)、1.80(m、2H)、1.66(m、4H)、1.29(m、22H)、0.88(t、3H)
実施例8−9
Figure 2005008860
2,5−ジブロモフルオレン0.49g、実施例8−8で得られた5−(10−ヨードデシル)−5’’−オクチル−2,2’,5’,2’’−ターチオフェン1.98g、塩化ベンジルトリエチルアミン48mg、50wt%水酸化ナトリウム水溶液3.5ミリリットル、トルエン20ミリリットル及びDMSO 20ミリリットルからなる混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、塩化メチレンで抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残留分をジエチルエーテル−メタノール混合溶媒で再結晶して、9,9’−ビス{10−[5’’−オクチル−2,2’,5’,2’’−ターチオフェン−5−イル]デカン−1−イル}−2,7−ジブロモフルオレン1.60gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.43〜7.52(m、6H)、6.96(s、4H)、6.94(d、4H)、6.66(d、2H)、6.65(d、2H)、2.73〜2.80(m、8H)、1.88〜1.92(m、4H)、1.64〜1.68(m、8H)、1.04〜1.29(m、4H)、0.88(t、6H)、0.57(m、4H)
相転移温度 Cry・SmF ・ 58.9 ・ Iso
実施例8−10
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)2 0.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2.0ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例8−9で得9,9’−ビス{10−[5’’−オクチル−2,2’,5’,2’’−ターチオフェン−5−イル]デカン−1−イル}−2,7−ジブロモフルオレン0.66gとTHF5ミリリットルからなる溶液を滴下し、65℃で72時間撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で1時間撹拌し、析出したポリマーをろ集した。再度、得られたポリマーをクロロホルム10ミリリットルに溶解し、メタノール(900ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ集し、ポリ−9,9’−ビス{10−[5’’−オクチル−2,2’,5’,2’’−ターチオフェン−5−イル]デカン−1−イル}−2、7−フルオレン(ポリマー8)0.55gを得た。このポリマー相転移は、昇温時94℃で結晶から等方性液体に転移し、降温時に90℃で偏光が認められた。また、得られたポリマー8の化学構造は、実施例1−9と同様にして1H−NMR測定で決定した。
元素分析値 理論値 C、75.20;H、8.30
測定値 C、75.22;H、8.28
上記で得られたポリマー8の分子量をGPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMw113200、Mn23900及びMw/Mn4.7であった。さらに、このポリマーの溶液中、或いは石英板上にキャスト法で作成したフィルムについて、UV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)375nm
(フィルム)255、370nm
PL(クロロホルム溶液、励起光365nm)502nm
(フィルム、励起光369nm)518nm
実施例9 下記ポリマー9の合成
Figure 2005008860
実施例9−1
Figure 2005008860
2−ブロモ−1,3−チアゾール6.58g、実施例8−2で得られた2−オクチル−5−ボロンジメトキシドチオフェン11.3g、Pd(PPh3)4 2.32g、炭酸ナトリウム8.50g、1,2−ジメトキシエタン66ミリリットル、及び水60ミリリットルからなる混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を分取し、飽和食塩水及び水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残留分を酢酸エチル−ヘキサン(1:20)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−1,3−チアゾール5.68gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.72(d、1H)、7.34(d、1H)、7.19(d、1H)、6.75(d、1H)、2.82(t、2H)、1.70(m、2H)、1.27〜1.38(m、10H)、0.88(t、3H)
実施例9−2
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例9−1で得られた2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−1,3−チアゾール5.68gをテトラヒドロフラン57ミリリットルに溶かし、−80℃に冷却した後、1.57Mのn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液12.95ミリリットルを滴下した。滴下後、反応混合物を室温に昇温し1時間撹拌した。反応混合物を再度−80℃に冷却し、ここにヨウ素4.90gを加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、ジエチルエーテルで抽出後、有機層を分取した。有機層を飽和食塩水及び水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残留分をアセトン−メタノール混合溶媒で再結晶して、2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−ヨード−1,3−チアゾール5.2gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.71(s、1H)、7.27(d、1H)、6.74(d、1H)、2.82(t、2H)、1.69(m、2H)、1.27〜1.38(m、10H)、0.88(t、3H)
実施例9−3
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、チオフェン3.33gをテトラヒドロフラン33ミリリットルに溶かし、−70℃に冷却した後、1.56Mのn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液25.3ミリリットルを滴下した。滴下後、室温で1時間撹拌した後、再度、反応液を−70℃に冷却し、実施例1−1で得られた2−(10−ブロモデシルオキシ)テトラヒドロピラン12.7gを加えた後、反応液を室温に昇温し、12時間撹拌した。反応液を水に注加し、クロロホルムで抽出した後、有機層を飽和食塩水及び水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残留分を塩化メチレンを溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−(10−テトラヒドロピラン−2―イルオキシデシル)−チオフェン6.57gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.10(d、1H)、6.91(t、1H)、6.77(d、1H)、4.57(t、1H)、3.85〜3.42(m、1H)、3.70〜3.76(m、1H)、3.48〜3.51(m、1H)、3.35〜3.42(m、1H)、2.81(t、2H)、1.54〜1.87(m、10H)、1.29(m、12H)
実施例9−4
Figure 2005008860
実施例9−3で得られた2−(10−テトラヒドロピラン−2―イルオキシデシル)−チオフェン6.57gをジエチルエーテル65ミリリットルに溶かし、−70℃に冷却した後、1.56Mのn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液12.3ミリリットルを滴下した。滴下後、反応液を室温に昇温し1時間半撹拌した。反応液を再度、−70℃に冷却し、ホウ酸トリメチル2.27ミリリットルを加え、室温で12時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、得られたろ液を濃縮乾固して、2−(10−テトラヒドロピラン−2−イル−オキシデシル)−5−ボロンジメトキシドチオフェン6.76gを得た。
実施例9−5
Figure 2005008860
実施例9−2で得られた2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−ヨード−1,3−チアゾール3.77g、実施例9−4で得られた2−(10−テトラヒドロピラン−2−イル−オキシデシル)−5−ボロンジメトキシドチオフェン3.87g、Pd(PPh3)4 1.07g、炭酸ナトリウム1.97g、1,2−ジメトキシエタン37.7ミリリットル、及び水13.8ミリリットルからなる混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、ジエチルエーテルで抽出した後、有機層を分取し、飽和食塩水及び水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残留分をアセトン−メタノール混合溶媒で再結晶して、2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−[5’’―(10−テトラヒドロピラン−2−イル−オキシデシル)−チオフェン−2’’−イル]−1,3−チアゾール3.94gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.68(s、1H)、7.34(d、1H)、6.99(d、1H)、6.76(d、1H)、6.70(d、1H)、4.57(s、1H)、87(m、1H)、3.73(m、1H)、3.49(m、1H)、3.38(m、1H)、2.78〜2.85(m、4H)、1.83(m、1H)、1.69(m、4H)、1.54〜1.59(m、10H)、1.29(m、22H)、0.88(t、3H)
実施例9−6
Figure 2005008860
実施例9−5で得られた2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−[5’’―(10−テトラヒドロピラン−2−イル−オキシデシル)−チオフェン−2’’−イル]−1、3−チアゾール4.33gとメタノール108ミリリットルからなる懸濁液にp−トルエンスルホン酸・1水和物0.21gを加え、還流下で4時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、析出した結晶をろ集した後、メタノールで洗浄した。さらに、塩化メチレン−メタノール混合溶媒で再結晶して、2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−[5’’−(10−ヒドロキシデシル)−チオフェン−2’’−イル]−1,3−チアゾール3.27gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.68(s、1H)、7.31(d、1H)、6.98(d、1H)、6.75(d、1H)、6.70(d、1H)、3.64(t、2H)、2.78(m、4H)、1.69(m、4H)、1.56(m、2H)、1.23〜1.38(m、22H)、0.88(t、3H)
実施例9−7
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例9−6で得られた2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−[5’’―(10−ヒドロキシデシル)−チオフェン−2’’−イル]−1,3−チアゾール2.0g、トリエチルアミン1.62ミリリットル、ジメチルアミノピリジン94mg、及び塩化メチレン120ミリリットルからなる溶液を−5℃に冷却した。ここに、p−トルエンスルホン酸クロライド0.77gを加え、室温に昇温して12時間撹拌した。反応液を水に注加し、有機層を分取した後、希塩酸水溶液、飽和食塩水及び水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留分をアセトン−メタノール混合溶媒で再結晶して、2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−{5’’−[10−(p−トルエンスルホニル)オキシデシル]−チオフェン−2’’−イル}−1,3−チアゾール2.16gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.78(d、2H)、7.76(s、1H)、7.33(d、2H)、7.29(d、1H)、6.98(d、1H)、6.75(d、1H)、6.70(d、1H)、4.02(t、2H)、2.81(m、4H)、2.44(s、3H)、1.65(m、6H)、1.23〜1.38(m、12H)、0.88(t、3H)
実施例9−8
Figure 2005008860
実施例9−7で得られた2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−{5’’−[10−(p−トルエンスルホニル)オキシデシル]−チオフェン−2’’−イル}−1,3−チアゾール2.16g、ヨウ化ナトリウム0.51g、及びアセトン64.8ミリリットルからなる反応液を55℃で5時間撹拌した。反応液を放冷し、析出した結晶をろ集した後、得られた結晶を水洗、及びメタノール洗浄して、2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−[5’’−(10−ヨードデシル)−チオフェン−2’’−イル]―1,3−チアゾール1.55gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.68(s、1H)、7.30(d、1H)、6.98(d、1H)、6.75(d、1H)、6.70(d、1H)、3.19(t、2H)、2.81(q、4H)、1.82(m、2H)、1.68(m、4H)、1.23〜1.38(m、22H)、0.88(t、3H)
実施例9−9
Figure 2005008860
2,5−ジブロモフルオレン0.147g、実施例9−8で得られた2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−5−[5’’−(10−ヨードデシル)−チオフェン−2’’−イル]―1,3−チアゾール0.6g、塩化ベンジルトリエチルアミン14mg、50wt%水酸化ナトリウム水溶液1.0ミリリットル、トルエン6.0ミリリットル及びDMSO 6.0ミリリットルからなる混合物を60℃で90分間撹拌した。反応混合物を水に注加し、塩化メチレンで抽出した後、有機層を分取し、水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、得られた残留分をジエチルエーテル−メタノール混合溶媒で再結晶して、9、9’−ビス{10−[2’’(2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−1,3−チアゾール−5−イル)−チオフェン−5’’−イル]−デカン−1−イル}−2、7−ジブロモフルオレン0.52gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.67(s、2H)、7.50〜7.52(m、2H)、7.43〜7.46(m、4H)、7.31(d、2H)、6.97(d、2H)、6.75(d、2H)、6.68(d、2H)、2.80(m、8H)、1.90(m、4H)、1.66(m、8H)、1.05〜1.27(m、44H)、0.88(t、6H)、0.57(m、4H)
実施例9−10
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)2 0.23gに、ビピリジン0.13gとDMF1.4ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例9−9で得られた9,9’−ビス{10−[2’’(2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−1,3−チアゾール−5−イル)−チオフェン−5’’−イル]−デカン−1−イル}−2,7−ジブロモフルオレン0.47gとTHF3.5ミリリットルからなる溶液を滴下し、65℃で72時間加熱撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で24時間撹拌し、析出したポリマーをろ集した。再度、得られたポリマーをテトラヒドロフラン50ミリリットルに溶解し、メタノール(900ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ集し、メタノールとアンモニア水からなる混合液、及び水で洗浄した後、十分に乾燥して、ポリ−9,9’−ビス{10−[2’’(2−(5’−オクチルチオフェン−2’−イル)−1,3−チアゾール−5−イル)−チオフェン−5’’−イル]−デカン−1−イル}−2,7−フルオレン(ポリマー9)0.30gを得た。得られたポリマー9の化学構造は、実施例1−9と同様にして1H−NMR測定で決定した。
上記で得られたポリマー9の溶液中、或いは石英板上にキャスト法で作成したフィルムについて、UV−Vis測定による吸収波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)370nm
(フィルム)381nm
実施例10 下記ポリマー10の合成
Figure 2005008860
実施例10−1
Figure 2005008860
氷冷下、2−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]エタノール23gを塩化メチレン150ミリリットルに溶かした溶液に、3、4−ジヒドロ−2H−ピラン44.0gを加えた。次いで35%塩酸1.0ミリリットルを少しずつ加えた後、0℃に保ちながら一昼夜撹拌した。得られた反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え反応を停止、塩化メチレンを分液、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、粗生成物として、標記化合物(1)32.5gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:4.64(t、1H)、3.83〜3.93(m、2H)、3.77(t、2H)、3.69(t、2H)、3.69(s、4H)、3.57〜3.66(m、3H)、3.55〜3.45(m、1H)、1.95〜1.45(m、6H)
実施例10−2
Figure 2005008860
実施例10−1で得られた化合物(1)32.5gをアセトン150ミリリットルに溶かし、次いでヨウ化ナトリウム30.4gを加え、24時間還流撹拌した。反応終了後、反応混合物を水に注加し、エーテルで抽出、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。さらに溶媒を留去し、粗生成物として、標記化合物(2)41.0gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:4.64(t、1H)、3.93〜3.83(m、2H)、3.77(t、2H)、3.72〜3.66(t、2H)、3.68(s、4H)、3.65〜3.57(m、1H)、3.55〜3.45(m、1H)、3.26(t、2H)1.95〜1.45(m、6H)
実施例10−3
Figure 2005008860
3−チオフェンメタノール10gをジメチルホルムアミド200ミリリットルに溶かした後、氷冷下、N−ブロモコハク酸イミド34.4gを加え、同温度で一昼夜撹拌した。反応終了後、反応混合物を水に注加し、塩化メチレンで抽出、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで、溶媒を留去し、得られた粗生成物をヘキサン−塩化メチレン(3:1〜0:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(3)20.9gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.02(s、1H)、4.56(s、2H)
実施例10−4
Figure 2005008860
実施例10−3で得られた化合物(3)9.5g、テトラブチルアンモニウムブロマイド4.0g、ヨウ化カリウム1.0g、実施例10−2で得られた化合物(2)24g、水酸化カリウム15g/水80ミリリットル及びテトラヒドロフラン300ミリリットルからなる混合物を4日間還流撹拌した。反応終了後、反応混合物を水に注加し、トルエンで抽出、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで、溶媒を留去した後、得られた粗生成物をヘキサン−トルエン(3:2〜0:2)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(4)9.6gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.0(s、1H)、4.67〜4.6(m、1H)、4.44(s、2H)、3.92〜3.82(m、2H)、3.8〜3.55(m、 11H)、3.55〜3.45(m、1H)、1.95〜1.45(m、6H)
実施例10−5
Figure 2005008860
実施例10−4で得られた化合物(4)5.0gをメタノール50ミリリットルに溶かした後、35%塩酸0.5ミリリットルを加え、室温で一昼夜撹拌した。反応終了後、反応混合物に炭酸水素ナトリウムを加え、1時間撹拌した。次いで、不溶物を除いた後、溶媒を留去した。得られた残留物をヘキサン−酢酸エチル(2:1〜0:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(5)3.5gを得た。
1H- NMR(CDCl3/TMS)δ:7.01(s、1H)、4.44(s、2H)、3.74(t、2H)、3.71〜3.64(m、7H)、3.64〜3.59(m、4H)
実施例10−6
Figure 2005008860
実施例10−5で得られた化合物(5)1.1g、実施例1−7で得られた2−(4’−オクチルフェニル)−6−ヒドロキシナフタレン0.92g、トリフェニルフォスフィン0.87g及びTHF30ミリリットルからなる混合液に、0℃で40%アゾジカルボン酸エチル・トルエン溶液1.44gを滴下し、室温に上げて48時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残留分をヘキサン−酢酸エチル(8:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、モノマー化合物(6)1.1gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.94(d、1H)、7.77(d、2H)、7.70(dd、1H)、7.61(d、2H)、7.28(d、2H)、7.18(dd、1H)、7.15(d、1H)、6.99(s、1H)、4.43(s、2H)、4.27(t、2H)、3.94(t、2H)、3.82〜3.75(m、2H)、3.75〜3.65(m、4H)、3.65〜3.58(m、2H)、2.66(t、2H)、1.73〜1.61(m、2H)、1.45〜1.2(m、10H)、0.89(t、3H)
相転移温度 Cry・59.5〜60℃・ Iso
実施例10−7
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、ビス(1、5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)(以降、Ni(cod)と略す)0.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2.0ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例10−6で得られたモノマー化合物0.33gとTHF5.0ミリリットルからなる溶液を滴下し、60℃で45時間加熱撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で24時間撹拌し、析出したポリマーをろ取した。再度、得られたポリマーをTHF5.0ミリリットルに溶解し、メタノール/水混合溶媒(500ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ取し、ポリマー10 0.24gを得た。このポリマーの相転移については、結晶を158℃付近まで昇温して等方性液体とした後、降温すると143℃付近でポリゴナル様の中間相が出現し、さらに、室温に下げても、この中間相のままであった。また、得られたポリマーの化学構造は、実施例1−9と同様にしてH−NMR測定で決定した。
上記で得られたポリマー10の分子量をGPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMn12580、Mw16042、Mw/Mn1.28であった。このポリマー10の溶液中におけるUV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)257.5、295.5、404.5nm
PL(クロロホルム溶液、励起光404nm)542nm
実施例11 下記ポリマー11の合成
Figure 2005008860
実施例11−1
Figure 2005008860
実施例10−5で得られた化合物(5)1.2g、実施例7−5で得られた2−(4’−ヒドロキシフェニル)−5−(4−オクチルフェニル)−1,3,5−オキサジアゾール0.92g、トリフェニルフォスフィン0.87g及びTHF30ミリリットルからなる混合液に、0℃で40%アゾジカルボン酸エチル・トルエン溶液1.44gを滴下し、室温に上げて48時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残留分をヘキサン−酢酸エチル(2:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、モノマー化合物(7)1.89gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.06(d、2H)、8.03(d、2H)、7.33(d、2H)、7.04(d、2H)、6.99(s、1H)、4.44(s、2H)、4.22(t、2H)、3.91(t、2H)、3.78〜3.73(m、2H)、3.73〜3.65(m、4H)、3.65〜3.6(m、2H)、2.68(t、2H)、1.7〜1.6(m、2H)、1.4〜1.2(m、10H)、0.88(t、3H)
相転移温度 Cry・ 34℃・ Iso
実施例11−2
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)0.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2.0ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例11−1で得られたモノマー(7)0.37gとTHF5.0ミリリットルからなる溶液を滴下し、60℃で45時間加熱撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で24時間撹拌し、析出したポリマーをろ取した。再度、得られたポリマーをTHF5.0ミリリットルに溶解し、メタノール/水混合溶媒(500ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ取し、ポリマー11 0.19gを得た。このポリマーの相転移については,86℃付近に昇温すると等方性液体に転移し,さらに、降温するとガラス状態で固化した。
また、得られたポリマーの化学構造は、実施例1−9と同様にしてH−NMR測定で決定した。
上記で得られたポリマー11の分子量をGPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMn8238、Mw9822、Mw/Mn1.19であった。このポリマー11の溶液中におけるUV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)299.5、399.5nm
PL(クロロホルム溶液、励起光392nm)535nm
実施例12 下記ポリマー12の合成
Figure 2005008860
実施例12−1
Figure 2005008860
2、5−ジブロモピリジン5.9g、実施例8−2で得られた2−オクチル−5−ボロンジメトキシドチオフェン5.1g、Pd(PPh0.37g、炭酸ナトリウム2.9g、1、2−ジメトキシエタン50ミリリットル、および水20ミリリットルからなる混合物を還流下で16時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、塩化メチレンで抽出した。有機層を分取し、飽和食塩水および水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残留物をヘキサン−塩化メチレン(6:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(8)5.6gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.56(d、1H)、7.75(dd、1H)、7.47(d、1H)、7.38(d、1H)、6.77(d、1H)、2.82(t、2H)、75〜1.65(m、2H)、1.42〜1.2(m、10H)、0.88(t、3H)
実施例12−2
Figure 2005008860
実施例12−1で得られた化合物(8)3.9g、実施例9−4で得られた2−(10−テトラヒドロピラン−2−イル−オキシデシル)−5−ボロンジメトキシドチオフェン6.4g、Pd(PPh 0.52g、炭酸ナトリウム2.4g、1、2−ジメトキシエタン70ミリリットル、および水25ミリリットルからなる混合物を還流下で10時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、クロロホルムで抽出した後、有機層を分取し、飽和食塩水および水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残留物をヘキサン−酢酸エチル(8:1)を溶出液としたシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、次いで、アセトンで再結晶して、標記化合物(9)7.5gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.75(d、1H)、7.78(dd、1H)、7.57(d、1H)、7.40(d、1H)、7.17(d、1H)、6.78(t、2H)、4.57(t、1H)、3.9〜3.82(m、1H)、3.76〜3.69(m、1H)、3.53〜3.46(m、1H)、3.41〜3.33(m、1H)、2.89〜2.78(m、4H)、1.8〜1.45(m、12H)、1.45〜1.15(m、22H)、0.88(t、3H)
実施例12−3
Figure 2005008860
実施例12−2で得られた化合物(9)7.2gとメタノール100ミリリットルとTHF120ミリリットルからなる混合液に溶かした後、35%塩酸1.0ミリリットルを滴下し、室温で2日間撹拌した。反応終了後、反応混合物に炭酸水素ナトリウムと水を加え、塩化メチレンで抽出、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗生成物として、標記化合物(10)6.2gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.75(d、1H)、7.77(dd、1H)、7.57(d、1H)、7.39(d、1H)、7.16(d、1H)、6.77(t、2H)、3.64(t、2H)、2.89〜2.78(m、4H)、1.77〜1.63(m、4H)、1.61〜1.5(m、2H)、1.44〜1.2(m、22H)、0.88(t、3H)
実施例12−4
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例12−3で得られた化合物(10)2.6g、トリエチルアミン2.2ミリリットル、ジメチルアミノピリジン0.12g、および塩化メチレン50ミリリットルからなる溶液を−5℃に冷却した。ここに、p−トルエンスルホン酸クロライド1.46gを加え、室温に昇温して3日間撹拌した。反応液を水に注加し、有機層を分取した後、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物にヨウ化ナトリウム2.6g、およびメチルエチルケトン160ミリリットルを加え、還流下で16時間撹拌した。反応液を水に注加し、塩化メチレンで抽出、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物をヘキサン−塩化メチレン(9:1〜2:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(11)1.55gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.75(d、1H)、7.77(dd、1H)、7.57(d、1H)、7.39(d、1H)、7.16(d、1H)、6.78(t、2H)、3.19(t、2H)、2.9〜2.8(m、4H)、1.9〜1.64(m、6H)、1.5〜1.2(m、22H)、0.88(t、3H)
実施例12−5
Figure 2005008860
実施例10−3で得られた化合物(3)0.88g、18−クラウン−6−エーテル3.3mg及びテトラヒドロフラン45ミリリットルからなる溶液に、室温撹拌下、60%水素化ナトリウム0.13gを加え、10分間撹拌した。
ここに、実施例12−4で得られた化合物(11)1.5gのテトラヒドロフラン10ミリリットル溶液を滴下し、還流下で14時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水に注加し、塩化メチレンで抽出、希塩酸水溶液及び水で洗浄した後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物をヘキサン−塩化メチレン(2:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、モノマー化合物(12)
0.62gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:8.75(d、1H)、7.77(dd、1H)、7.57(d、1H)、7.39(d、1H)、7.16(d、1H)、6.97(s、1H)6.78(t、2H)、4.43(s、2H)、3.43(t、2H)、2.88〜2.78(m、4H)、1.76〜1.66(m、4H)、1.63〜1.5(m、2H)、1.44〜1.2(m、22H)、0.88(t、3H)
相転移温度 Cry・78℃・ SmA・83.5℃・Iso
実施例12−6
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)0.33gに、ビピリジン0.19gとDMF2.0ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例12−5で得られたモノマー(12)0.38gとTHF5.0ミリリットルからなる溶液を滴下し、60℃で45時間加熱撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(500ミリリットル)中に加え、室温で24時間撹拌し、析出したポリマーをろ取した。得られたポリマーを水およびメタノールで洗浄した後、メタノール/トリエチルアミン混合溶媒(100ミリリットル)に懸濁させ、50℃で1時間撹拌した。さらに、析出物をろ集し、水およびメタノールで洗浄し、ポリマー12 0.2gを得た。このポリマーの相転移については、結晶を140℃付近まで昇温して、等方性液体とした後、降温すると123℃付近でポリゴナル様の中間相が出現し、さらに、室温に下げてもこの中間相のままであった。
また、得られたポリマー12の化学構造は、実施例1−9と同様にしてH−NMR測定で決定した。
上記で得られたポリマー12の分子量をGPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMn6770、Mw7436、Mw/Mn1.10であった。このポリマー12の溶液におけるUV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(クロロホルム溶液)353nm
PL(フィルム、励起光353nm)531nm
実施例13 下記ポリマー13の合成
Figure 2005008860
実施例13−1
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、2,7−ジブロモ−9−フルオレノン3.0g、フェノール11.8g及びメチルスルホン酸0.85gからなる混合物を140℃で16時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合物を塩化メチレンで希釈し、飽和食塩水で洗浄を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を留去し、得られた残留物をヘキサン−酢酸エチル(6:1〜3:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(13)0.96gを得た。
1H-NMR(DMSO-d6/TMS)δ:9.41(s,2H)、7.90(d、2H)、7.58(dd、2H)、7.48(s、2H)、6.89(d、4H)、6.66(d、4H)
実施例13−2
Figure 2005008860
実施例1−1で得られた2−(10−ブロモデシルオキシ)テトラヒドロピラン7.8g、実施例1−7で得られた2−(4’−オクチルフェニル)−6−ヒドロキシナフタレン7.0g、炭酸カリウム5.8g、およびメチルエチルケトン150ミリリットルからなる混合物を24時間還流撹拌した。反応混合物を水に注加し、析出した粗結晶をろ集した。得られた粗結晶をアセトンに溶かした後、再結晶を行い、標記化合物(14)8.5gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.94(d、1H)、7.77(d、2H)、7.70(dd、1H)、7.61(d、2H)、7.28(d、2H)、7.16(dd、1H)、7.14(s、1H)、4.63〜4.5(m、1H)、4.08(t、2H)、3.92〜3.8(m、1H)、3.8〜3.67(m、1H)、3.55〜3.45(m、1H)、3.43〜3.32(m、1H)2.66(t、2H)、1.92〜1.2(m、34H)、0.89(t、3H)
実施例13−3
Figure 2005008860
実施例13−2で得られた化合物(14)5.1gをメタノール130ミリリットルとTHF150ミリリットルからなる混合溶媒に溶かした後、35%塩酸0.5ミリリットルを加え、室温で一昼夜撹拌した。反応終了後、反応混合物を水に注加し、塩化メチレンで抽出、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで、溶媒を留去し、粗生成物として、標記化合物(15)4.4gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.95(d、1H)、7.77(d、2H)、7.70(dd、1H)、7.62(d、2H)、7.28(d、2H)、7.16(dd、1H)、7.15(s、1H)、4.09(t、2H)、3.64(t、2H)、2.66(t、2H)、1.92〜1.8(m、2H)、1.75〜1.2(m、26H)、0.89(t、3H)
実施例13−4
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、実施例13−3で得られた化合物(15)1.58g、トリエチルアミン1.4ミリリットル、ジメチルアミノピリジン0.08g、および塩化メチレン50ミリリットルからなる溶液を0℃に冷却した。ここに、p−トルエンスルホン酸クロライド0.93gを加え、室温に昇温して24時間撹拌した。反応液を水に注加し、有機層を分取した後、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物にヨウ化ナトリウム2.6g、およびアセトン60ミリリットルを加え、還流下で16時間撹拌した。反応液を水に注加し、析出物をろ集した後、得られた粗結晶をヘキサン−塩化メチレン(5:1)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(16)1.48gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.95(s、1H)、7.77(d、2H)、7.70(d、1H)、7.62(d、2H)、7.28(d、2H)、7.16(dd、1H)、7.15(s、1H)、4.09(t、2H)、3.19(t、2H)、2.66(t、2H)、1.89〜1.79(m、4H)、1.7〜1.62(m、2H)、1.55〜1.46(m、2H)、1.44〜1.2(m、20H)、0.89(t、3H)
実施例13−5
Figure 2005008860
実施例13−1で得られた化合物(13)0.28g、実施例13−4で得られた化合物(16)0.67g、炭酸カリウム0.28gおよびメチルエチルケトン30ミリリットルからなる混合物を還流下で12時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水に注加し、塩化メチレンで抽出、水洗を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで、溶媒を留去した後、得られた残留物をヘキサン−トルエン(3:1〜1:1)を溶出液としたカラムクロマトグラフィーで精製し、モノマー化合物(17)0.57gを得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS)δ:7.94(s、2H)、7.76(d、4H)、7.69(dd、2H)、7.61(d、4H)、7.55(d、2H)、7.46(s、2H)、7.45(d、2H)、7.28(d、4H)、7.15(dd、2H)、7.14(s、2H)、7.04(d、4H)、6.76(4H)、4.08(t、4H)、3.90(t、4H)、2.66(t、4H)、1.9〜1.8(m、4H)、1.8〜1.6(m、8H)、1.53〜1.2(m、44H)、0.88(t、6H)
相転移温度 Cry・91.5℃・Iso
実施例13−6
Figure 2005008860
アルゴン雰囲気下、Ni(cod)0.18gに、ビピリジン0.11gとDMF2.0ミリリットルを加え、室温で10分間撹拌した後、実施例13−5で得られたモノマー(17)0.4gとTHF3.0ミリリットルからなる溶液を滴下し、60℃で45時間加熱撹拌した。反応液をメタノール/塩酸混合溶媒(800ミリリットル)中に加え、室温で24時間撹拌し、析出したポリマーをろ取した。再度、得られたポリマーをクロロホルム10ミリリットルに溶解し、メタノール(800ミリリットル)中に滴下した後、24時間撹拌洗浄した。析出物をろ取し、ポリマー13 0.35gを得た。このポリマーの相転移は、昇温時200℃付近で融解し、明確に同定することができない偏光を有する中間相が発現し、280℃まで昇温したがこの中間相のままであった。
また、得られたポリマー13の化学構造は実施例1−9と同様にしてH−NMR測定で決定した。
上記で得られたポリマー13の分子量をGPC測定により、ポリスチレン換算として求めたところMn69997、Mw368340、Mw/Mn5.3であった。石英板上にキャスト法したポリマー13のフィルムについて、UV−Vis測定による吸収波長帯、PL測定による発光波長帯を以下に示す。
UV−Vis(フィルム)247、290、393nm
PL(フィルム、励起光262nm)425nm
試験例1
実施例1−9で得られたポリマー1を液晶状態(125℃)でラビング処理した後、配向状態での偏光蛍光スペクトルを測定した。液晶側鎖基はラビング方向に対して平行に、また、主鎖は垂直に配向し、その発光二色性比1.83であった。その結果を図1に示す。
試験例2
実施例1−9で得られたポリマー1の導電率を4端子法により測定した。試料はポリマーをクロロホルムに溶解させ、スライドガラスにキャストした後、窒素雰囲気下、室温でヨウ素ドープを行った。その結果、無配向状態で9×108(S/cm)の導電率を示した。
試験例3
試験例3−1
実施例1−9で得られたポリマー1のクロロホルム溶液から、石英板上にキャスト法でフィルムを作成した後、液晶相を示す温度で1時間熱処理したのち徐々に室温に戻したフィルムを用いて蛍光スペクトルを測定した。これらポリマーのクロロホルム溶液中及び未処理フィルムの場合とその発光波長帯について比較した。その結果を図2に示す。
実施例1−9で得られたポリマー1は、クロロホルム溶液中紫外光を照射することにより視認で白色がかった黄緑色に発光し、その蛍光スペクトルでは、374nmと536nmに極大値を示す。374nmの極大発光は、側鎖ナフタレン部位の発光で、536nmの極大発光は主鎖ポリチオフェンの共役系に由来する発光である。ポリマー主鎖と側鎖発光部位はメチレンスペーサー(−(CH2)10−)を介して結合しており、溶液中では主鎖部位と側鎖部位が十分に離れているため、それぞれほぼ独立して蛍光発光し、その相対強度はおおよそ1:2である。
一般に固体状態では濃度消光のため蛍光発光強度は、希薄溶液に比べて小さくなる。キャスト法で作成した固体薄膜のポリマーフィルムは、374nmと536nm付近の発光強度比が約1:8に変化する。これは固体薄膜化することにより側鎖ナフタレン部位から主鎖ポリチオフェン部位へのエネルギー移動が起こったか、もしくはナフタレン側鎖部位の優先的な濃度消光が起こったことを示す。さらに熱処理したポリマーフィルムではその発光強度比は約1:35になる。一方、熱処理することによりポリマーはスメクチック液晶配向をした後ガラス転移しその配向状態を保つため、側鎖同士が近接配列することになりエキシマー発光が420nm付近に観察された。側鎖部位の370nmと420nm付近の発光強度比は約1:10であったことより、熱処理することにより優先的に側鎖部位でのエキシマー発光が起こったことを示す。
試験例3−2
実施例2−7で得られたポリマー2のクロホルム溶液から、石英板上にキャスト法でフィルムを作成した後、液晶相を示す温度で1時間熱処理のち徐々に室温に戻したフィルムを用いて蛍光スペクトルを測定した。これらポリマーのクロロホルム溶液中及び未処理フィルムの場合とその発光波長帯について比較した。その結果を図3に示す。
ポリマー2のクロロホルム溶液では、紫外光を照射することにより、407nmと540nm付近に発光極大をもつ蛍光スペクトルが得られ、その発光強度比は約3:1である。前者は側鎖チアゾール部位に起因ずる発光で、後者は主鎖ポリチオフェンの共役系に由来する発光である。キャスト法で固体薄膜化したポリマーフィルムは、側鎖部位の発光はほとんど見られず、主に540nm付近の発光だけが観測された。これは、側鎖発光部位から主鎖発光部位への効率的なエネルギー移動を示す。しかし、このポリマーフィルムを熱処理することにより540nm付近のポリマー主鎖共役系に由来する発光は強度比が約15倍減少した。これは、熱処理によりスメクチック液晶配向状態にすることにより主鎖と側鎖間での電荷移動性が高まったことを示す。
すなわち、側鎖に発光性(光感受性)及び電荷輸送能を有する導電性高分子は、主鎖共役系と側鎖発光(光感受)・電荷輸送部位を適宜選択し、分子の配向(アモルファスと液晶)状態を変えることにより、側鎖部位からのエネルギー移動を利用した主鎖部位の選択的増感発光(主鎖部位からのエネルギー移動を利用した側鎖部位の選択的増感発光)、主鎖部位と側鎖部位の独立発光、側鎖部位の選択的エキシマー発光(主鎖部位の選択的エキシマー発光)、や分子配向による選択的消光が可能である。これらのことを利用し、主鎖部位と側鎖部位のエネルギー移動性と電荷輸送性の制御が可能な新しい光エネルギー変換素子材料としての応用が可能となる。
試験例3−3
実施例5−6で得られたポリマー5、および下記に示す比較化合物2−(4’−n−オクチルフェニル)−6−デシルオキシ−ナフタレン(18)を用いて、キャスト法により、各々の化合物のフィルムを作成した後、これらフィルムをポリマー5の液晶側鎖部位の最大励起波長(269nm)で励起したときの蛍光スペクトル測定結果を図4に示す。
Figure 2005008860
その結果、実施例5−6で得られたポリマー5の固体薄膜フィルムは、比較化合物と同じ378nm位に発光領域をもつ液晶側鎖部位の発光が認められず、425nmに最大発光波長をもつポリフルオレン主鎖部位の発光のみが認められた。これは固体薄膜化することにより、液晶側鎖部位からポリフルオレン主鎖部位への非常に効率的なエネルギー移動がおこったことを示している。
試験例4
実施例5−6で得られたポリマー5のクロロホルム希薄溶液(0.05μM)及び下記に示すポリ−9,9−ジオクチルフルオレン(19)と2−(4’−n−オクチルフェニル)−6−デシルオキシ−ナフタレン(18)からなる混合物のクロロホルム希薄溶液{(19);0.05μM、(18);0.1μM}を同濃度に調製し、これらの紫外可視吸収スペクトルと蛍光スペクトル測定を行った。その結果を図5及び図6に示す。
実施例5−6で得られたポリマー5は、クロロホルム溶液中、液晶側鎖部位の発光領域とポリフルオレン主鎖部位の吸収領域の重なりが大きく、その希薄溶液中での発光挙動において、液晶側鎖部位の最大励起波長である262nmの光励起により、419nmに発光強度4947のポリフルオレン主鎖部位に対応する発光と液晶側鎖部位の消光が認められた。一方、(18)と(19)の混合物では、クロロホルム溶液中、(18)の最大励起波長でもある262nmで光励起すると、(18)と(19)が、それぞれ、372nmに発光強度822、418nmに発光強度562の発光が認められた。(18)と(19)を個々に同じ濃度で測定した場合の結果が、これらの混合物の結果とほぼ一致した値を示しており、希薄溶液中おいて(18)と(19)との間に相互作用がないことが確認された。
以上の結果は、ポリマー5において、液晶側鎖部位で発生した励起子がポリフルオレン主鎖部位に分子内で共鳴エネルギー移動していることを示している。
Figure 2005008860
試験例5
実施例13−6で得られたポリマー13のクロロホルム溶液からキャスト法で作成した未処理のフィルム、及びこのフィルムを空気中、約200℃で1時間以上熱処理したフィルムの蛍光スペクトルを測定し、高効率に青色発光するポリ9,9−ジオクチルフルオレン(19)のクロロホルム溶液、未処理のフィルム及び熱処理したフィルムの蛍光スペクトルと比較した。その結果を図7に示す。
ポリ9,9−ジオクチルフルオレン(19)はクロロホルム溶液中、420nm付近で
高効率な青色発光を呈するが、固体薄膜化により 会合及びエキシマーが形成し、発光帯の長波長シフト化及びブロード化が起こり、発光の色純度が著しく減少した。一方、実施例13−6で得られたポリマー13は、固体薄膜化及びこれを熱処理した場合においても、420nm付近に高効率な青色発光を呈すると共に、熱処理前後で発光ピークの変化が殆ど起こらない等、色純度の熱安定性に優れた特性をもつポリマーである。
実施例1−9で得られたポリマー1の偏光蛍光スペクトルを示す。 実施例1−9で得られたポリマー1のクロロホルム溶液、未処理のフィルム及び熱処理したフィルムの蛍光スペクトルを示す。 実施例2−7で得られたポリマー2のクロロホルム溶液、未処理のフィルム及び熱処理したフィルムの蛍光スペクトルを示す。 実施例5−6で得られたポリマー5及び比較化合物2−(4’−n−オクチルフェニル)−6−デシルオキシ−ナフタレン(18)の固体薄膜フィルムの蛍光スペクトルを示す。 実施例5−6で得られたポリマー5及び比較化合物(18)のクロロホルム溶液の紫外可視吸収スペクトルと蛍光スペクトルを示す。 実施例5−6で得られたポリマー5及び比較化合物(18)とポリ−9,9−ジオクチルフルオレン(19)の混合物のクロロホルム溶液の蛍光スペクトルを示す。 実施例13−6で得られたポリマー13の未処理フィルム及び熱処理したフィルムの蛍光スペクトル、並びにポリ−9,9−ジオクチルフルオレン(19)のクロロホルム溶液、未処理フィルム及び熱処理したフィルムの蛍光スペクトルを示す。

Claims (6)

  1. ポリフラン、ポリチオフェン、ポリピロール及びポリフルオレン並びにそれらの置換誘導体からなる群から選択されたポリ芳香族π共役系化合物を主鎖とし、側鎖に少なくとも蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する棒状半導体液晶基を有することを特徴とする側鎖型導電性高分子。
  2. 下記一般式(1)又は(2):
    Figure 2005008860
    〔式中、Aは酸素原子、硫黄原子又はNHを示し、Lは互いに異なってもよい蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する棒状半導体液晶基を示し、Mは互いに異なってもよく、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のアルキル基、シアノ基、アミノ基、水酸基、メルカプト基、ニトロ基を示し、nは2〜10,000の整数を示し、aは1〜3の整数を示し、bは1〜8の整数し、dは0〜2の整数を示し、eは0〜7の整数を示す。〕
    で表される側鎖型導電性高分子。
  3. 棒状半導体液晶基が下記一般式(3)〜(7)から選ばれるものである請求項1又は2記載の側鎖型導電性高分子。
    Figure 2005008860
    〔式中、R1は置換基を有していてもよい炭素数1〜25の直鎖又は分岐状の炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数3〜30の環状炭化水素基又は置換基を有していてもよい炭素数2〜30の芳香族複素環式基を示し、R2は水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示し、Wは単結合、酸素原子又は硫黄原子を示し、Bは酸素原子又は硫黄原子を示し、D及びEは窒素原子又はCHを示し、Yは置換基を有していてもよく、−CH2−、−O−、−S−、−C=C−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、−CO−、−SO2−、−SiR34、−GeR56−、−NR7−、−CH=N−、環状アルキレン基、芳香族環基及び複素環基から選ばれる基を含む炭素数1〜25の二価の基(ここで、R3〜R7は同一又は異なってもよく水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示す)を示し、Zは単結合、−CH2CH2−、−C=C−、−C≡C−、−COO−、−OCO−、−N≡N−又は−CH=N−を示す。〕
  4. Aが硫黄原子又は窒素原子であって、Lが一般式(3)又は(4)で表される棒状半導体液晶基である請求項3記載の側鎖型導電性高分子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の側鎖型導電性高分子を含有する液晶性組成物。
  6. 下記一般式(1a)又は(2a):
    Figure 2005008860
    〔式中、Aは酸素原子、硫黄原子又はNHを示し、Lは互いに異なってもよい蛍光発光特性及びホッピング伝導による電荷輸送能を有する棒状半導体液晶基を示し、Mは互いに異なってもよく、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のアルキル基、シアノ基、アミノ基、水酸基、メルカプト基、ニトロ基を示し、X1は水素原子、ハロゲン原子、ベンゼンスルホニル基、p-トルエンスルホニル基、メタンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示し、aは1〜3の整数を示し、bは1〜8の整数し、dは0〜2の整数を示し、eは0〜7の整数を示す。〕
    で表される化合物。
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