JP2005007814A - 名刺製作装置、該装置の制御方法および制御プログラム、該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

名刺製作装置、該装置の制御方法および制御プログラム、該プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Tadashi Maeda
匡 前田
Koki Imai
弘毅 今井
Natsu Tanaka
奈都 田中
Chiyomi Takiguchi
千代美 瀧口
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Abstract

【課題】簡便かつ迅速に名刺を製作できる名刺製作装置等を提供する。
【解決手段】名刺製作装置1は、プライベートカード25に対してデータを読みまたは保存するカードリーダ/ライタ24と、画像の編集を行う制御装置50と、名刺に印刷すべき印刷画像を印刷するプリンタ34とを備える。制御装置50は、プライベートカード25からカードリーダ/ライタ24を介して個人情報のデータを取得し、個人情報の一部または全部を含む印刷画像を編集してプリンタ34にて印刷し、かつ個人情報のデータをカードリーダ/ライタ24を介してプライベートカード25に保存する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、名刺を製作する名刺製作装置、該装置の制御方法および制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、氏名・住所・電話番号・職業・肩書きなどの個人情報を小形の紙に印刷した名刺の製作は印刷業者によって行われてきた。近時、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)(以下、「パソコン」と略称する。)、プリンタなどのデジタル機器の普及および低価格化に伴い、個人用の名刺であるプライベートカードを自宅で製作して、知人などに配布することが行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−197423号公報(2001年7月19日公開)
【0004】
【特許文献2】
特開2001−326882号公報(2001年11月22日公開)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、名刺を製作するためにパソコン、プリンタ、名刺製作用のソフトウェア等を購入することは、印刷業者に依頼して購入するよりも費用がかかることになる。また、パソコン、プリンタ等の各種設定を各人が行う必要があるため、手間隙がかかることになる。一方、印刷業者に依頼する場合には、依頼してから名刺が届くまでに時間がかかることになる。
【0006】
ところで、近時、ゲームセンタなどの娯楽施設において、ユーザの写真撮影を行うとともに、その写真を背景画像などと合成した上でシールプリントとして出力する写真撮影プリント装置が設置されており、人気を博している。特に、写真を撮影した後、表示画面上に表示した撮影画像に対してタッチペンなどのポインティングデバイスによって落書き(画像編集)を行い、画面で確認後、プリントする機種が普及している。
【0007】
このような写真撮影プリント装置において、画像編集を行うときに個人情報を入力し、シール紙の代わりに名刺サイズの紙に印刷することにより名刺を製作することが考えられる。この場合、ユーザは装置自体の設定を行う必要が無く、また、画像編集の終了後直ちにプリントするので、迅速に名刺を製作することができる。
【0008】
しかしながら、この場合、名刺を製作するために写真撮影プリント装置を利用する度に、名刺に不可欠な個人情報を入力する必要があり、手間がかかることになる。
【0009】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、簡便かつ迅速に名刺を製作できる名刺製作装置等を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の名刺製作装置は、名刺を製作する名刺製作装置であって、外部からデータを取得するデータ取得手段と、画像を編集する画像編集手段と、名刺に印刷すべき印刷画像を印刷する印刷手段と、外部へデータを出力するデータ出力手段とを備えており、上記データ取得手段は、個人情報のデータを取得し、上記画像編集手段は、上記個人情報の一部または全部を含む上記印刷画像を編集し、上記データ出力手段は、上記個人情報のデータを出力することを特徴としている。
【0011】
ここで、データ取得手段としては、ユーザ自らの手で情報が入力されるタッチパネル、キーボードなどの入力手段、携帯電話機、サーバなどの通信機器から、ケーブル、電磁波、通信ネットワークなどの伝送媒体を介して通信を行う通信手段、および、小型メモリカード、ICカードなどの着脱可能な記録媒体から読込みを行うカードリーダライタ、ディスクドライブなどの読込手段が挙げられる。また、データ出力手段としても、上記記録手段および上記通信手段が挙げられる。
【0012】
また、個人情報としては、個人の氏名、住所、電話番号、生年月日、血液型、職業、肩書き、電子メールアドレス、ホームページアドレス、および人物紹介が挙げられる。また、個人情報には、個人の勤務先の情報を含むこともできる。また、印刷手段が印刷する印刷媒体としては、紙、プラスチックなど印刷可能な任意の媒体を使用することができる。
【0013】
上記の構成によると、データ取得手段にて取得した個人情報の一部または全部を含む印刷画像が、画像編集手段にて編集され、印刷手段にて印刷媒体に印刷される。これにより、印刷媒体に個人情報が表示された名刺が製作される。
【0014】
また、データ取得手段にて取得した個人情報のデータが、データ出力手段にて出力される。これにより、次に名刺を製作するときには、データ出力手段にて出力された個人情報のデータを、データ取得手段にて取得すればよいので、個人情報を入力する手間を省くことができ、簡便かつ迅速に名刺を製作することができる。
【0015】
なお、上記名刺製作装置は、被写体の撮影を行う撮影手段をさらに備えており、上記画像編集手段は、上記撮影により取得された撮影画像を利用して上記印刷画像を編集することが望ましい。この場合、印刷画像に撮影画像を含むことができるので、個性的な名刺を製作することができる。
【0016】
また、上記データ取得手段は、画像のデータをさらに取得しており、上記画像編集手段は、上記データ取得手段にて取得された画像を利用して上記印刷画像を編集することが望ましい。この場合、例えばカメラ付き携帯電話機にて撮影された撮影画像を利用することができるので、個性的な名刺を製作することができる。
【0017】
また、上記データ出力手段は、画像のデータをさらに出力することが望ましい。ここで、画像には、上記印刷画像の他に、撮影画像や、画像編集手段にて編集される別の編集画像が含まれ、また、静止画像の他に動画像も含まれる。
【0018】
この場合、次に名刺を製作するときには、データ出力手段にて出力された個人情報のデータおよび画像のデータを、データ取得手段にて取得すればよいので、画像を作成する手間を省くことができ、さらに簡便かつ迅速に名刺を製作することができる。
【0019】
また、上記印刷手段は、再印刷が可能であることが望ましい。この場合、既に印刷された名刺を再利用することができるので、資源を有効に活用することができる。
【0020】
また、上記データ出力手段は、データの変更の有無を識別する透かし情報をデータに埋め込んで出力することが望ましい。この場合、データ出力手段にて出力されたデータをデータ取得手段にて取得するときに、透かし情報を参照することにより、データの改竄を見つけることができ、セキュリティが向上する。
【0021】
また、上記データ出力手段は、データを記録媒体に記録する記録手段を備えることが望ましい。さらに、上記印刷手段は、上記記録媒体に上記印刷画像を印刷することが望ましい。この場合、記録媒体を名刺として利用することができる。このとき、他人から名刺として渡された記録媒体から上記データ取得手段にてデータを取得できるので、名刺の表面に記載された情報以上の情報を取得することができる。
【0022】
また、上記データ出力手段は、他の機器とデータ通信を行う通信手段をさらに備えており、該通信手段は、画像のデータを送信し、上記記録手段は、個人情報のデータと、上記画像のデータの送信先を示すアドレスデータとを記録媒体に記録することが望ましい。この場合、記録媒体に記録すべきデータ量が少なくて済み、記録容量の少ない安価な記録媒体を利用することができる。なお、画像データの送信先としては、ユーザの携帯電話や、画像データを一括管理するサーバが挙げられる。
【0023】
また、上記記録手段は、記録媒体に記録する情報の属性を読取り専用とすることが望ましい。この場合、名刺として記録媒体を他人に配布する場合に、記録媒体のデータの改竄を防止することができる。
【0024】
また、上記記録手段は、有効期限のデータをさらに記録しており、上記データ取得手段は、上記記録媒体から有効期限のデータを含むデータを読み込む読込手段を備えており、現在の日時が、上記読込手段にて読み込まれた有効期限内である場合にのみ、上記読込手段にて読み込まれたデータを利用可能とすることが望ましい。
【0025】
この場合、例えば、時宜にかなったデータを記録媒体に記録している場合に、時の経過と共に陳腐化したデータが利用されることを防止することができる。なお、有効期限には、有効期間の開始日のみ、終了日のみ、開始日および終了日の両方、曜日、平日、休日などの指定が可能である。
【0026】
また、上記記録手段は、上記記録媒体にパスワードをさらに記録しており、上記データ取得手段は、上記記録媒体からパスワードを含むデータを読み込む読込手段と、外部からパスワードを取得するパスワード取得手段を備えており、上記読込手段にて読み込まれたパスワードと、上記パスワード取得手段にて取得されたパスワードとが一致した場合にのみ、上記読込手段にて読み込まれたデータを利用可能とすることが望ましい。
【0027】
この場合、パスワードが一致したときのみデータを利用できるので、紛失した記録媒体のデータが悪用されることを防止することができる。なお、パスワード取得手段としては、ユーザが手入力でパスワードを入力するキーボードなどの入力手段が挙げられる。また、パスワードとしてユーザの携帯電話機の電話番号を用いるときには、該携帯電話機から所定の電話番号に電話することにより、通信手段を介して電話番号を取得することが考えられる。
【0028】
また、上記画像編集手段は、上記データ取得手段にて取得されたデータに適した編集用コンテンツを優先的に利用できるようにすることが望ましい。この場合、ユーザが画像編集を行うときの利便性が向上する。
【0029】
また、上記画像編集手段は、画像と文字とを別々のレイヤに描画しており、上記データ出力手段は、各レイヤに描画された画像データおよび文字データを分離して出力することが望ましい。この場合、画像のみの変更、または文字のみの変更が容易となる。
【0030】
また、本発明の名刺製作装置の制御方法は、上記データ取得手段にて個人情報のデータを取得する個人情報取得ステップと、上記画像編集手段にて、上記個人情報の一部または全部を含む上記印刷画像を編集する印刷画像編集ステップと、上記データ出力手段にて上記個人情報のデータを出力する個人情報出力ステップとを含むことを特徴としている。
【0031】
上記の方法によると、データ取得手段にて取得した個人情報の一部または全部を含む印刷画像が、画像編集手段にて編集され、印刷手段にて印刷媒体に印刷される。これにより、印刷媒体に個人情報が表示された名刺が製作される。
【0032】
また、データ取得手段にて取得した個人情報のデータが、データ出力手段にて出力される。これにより、次に名刺を製作するときには、データ出力手段にて出力された個人情報のデータを、データ取得手段にて取得すればよいので、個人情報を入力する手間を省くことができ、簡便かつ迅速に名刺を製作することができる。
【0033】
なお、上記名刺製作装置における各手段を、制御プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記制御プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記制御プログラムを実行させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図2は、本実施形態である名刺製作装置の外観を示している。
【0035】
上記名刺製作装置1は、装置本体11に対向する空間が撮影部屋になるように構成されている。撮影部屋の外周には、遮光性を有するビニールシートなどから構成される周囲幕10が設けられている。この周囲幕10によって、撮影時に外部からの光が撮影領域に入ってくることを防止できるため、より良好な撮影を行うことが可能となる。また、この周囲幕10によって、撮影処理中および画像編集処理中に照明や音声による演出が効果的になるとともに、外部からののぞき見等を防いでプライバシーを保護することが可能となる。
【0036】
装置本体11は、撮影部屋側に、カメラ12、マイク13、操作ボタン14、照明装置17、スピーカ18、タッチパネル21、タッチペン22を備えている。また、装置本体11の側面に、コイン投入口15、コイン返却口16、プリント排出口19、外部表示装置23が設けられている。
【0037】
カメラ12は、被写体であるユーザの写真を撮影する。カメラ12は、内部に例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラを搭載している。また、カメラ12は、全身撮影やアップ撮影等の複数の撮影方法に対応できるように、レンズ群、絞り、フィルタ等を切り替え可能に構成されてもよい。また、カメラ12は、垂直に設けられたレールによって昇降自在に取り付けられており、ユーザの指示等に応じて最適な高さに調節できる。
【0038】
タッチパネル21は、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。タッチパネル21は、撮影処理における各種メッセージや画像などを表示する。具体的には、タッチパネル21には、デモ画面、オープニング画面、課金処理指示画面、撮影処理における各種操作内容、撮影時の撮影画面などが表示される。
【0039】
また、タッチパネル21は、画像編集処理および文字データ入力処理における各種メッセージや画像および文字などを表示する。具体的には、タッチパネル21には、落書きなどの画像編集処理時における編集対象の画像および各種編集ツールや、文字データ入力処理時におけるキーボード、フォント選択メニュー、および文字サイズ選択メニューなどが表示される。このように、名刺製作装置1が動作する上で、ユーザに対して提示すべき各種メッセージや画像などの表示は、タッチパネル21によって行われる。
【0040】
タッチパネル21の近傍には、タッチペン22が設けられている。ユーザは、このタッチペン22をタッチパネル21に接触させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったり、表示されるキーボードの文字を選択したりすることができる。なお、名刺製作装置1にはタッチペン22が2つ設けられている。それゆえ、1つのタッチパネル21に表示された撮影画像に、2人のユーザが同時に落書き処理などを入力することができる。
【0041】
操作ボタン14は、タッチパネル21を用いずに行う操作入力のために設けられている。なお、タッチパネル21から入力可能な操作であっても、同時に操作ボタン14から入力可能にしてもよい。
【0042】
コイン投入口15は、ユーザが名刺製作装置1の利用料金として所定金額のコイン(硬貨あるいはゲーム用コイン等)を投入するための投入口である。また、コイン返却口16は、釣り銭が生じた場合や、コインが投入された後でリセットされた場合に、コインをユーザに対して返却するための返却口である。なお、コイン投入口15に所定料金が投入されたか否かのチェック処理や釣り銭処理などが、課金処理装置32(図3)によって行われる。また、装置本体11の内部には、ユーザから徴収したコインを蓄積するコイン容器(図示せず)が設けられている。
【0043】
プリント排出口19は、ユーザが撮影作業および編集作業を終了した後に、プリントされた写真プリントが排出される箇所である。このプリント排出口19は、上記筐体の側面に配置されており、編集作業を終了したユーザは、このプリント排出口19の近傍に移動して写真プリントを取り出すことになる。
【0044】
照明装置17は、撮影時のフラッシュライトとして機能するとともに、通常時の照明として機能する。この照明装置17の内部には、例えば撮影時にフラッシュライトを発するストロボランプ、および通常時の照明として発光する蛍光灯などが設けられている。スピーカ18は、ユーザに対して各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力する。
【0045】
なお、名刺製作装置1は、特殊な演出(照明効果や音響効果)を目的とする照明装置や音響装置を、名刺製作装置1の内部あるいは外部に適宜配設することが可能である。例えば、ユーザの顔の下から投光する仰角照明装置や、ユーザの背後にリアスピーカが設けられていてもよい。
【0046】
マイク13は、ユーザの声等の音声を録音する。このマイク13は、後述するようにビデオ撮影時や編集処理時の音声入力に利用される。
【0047】
外部表示装置23は、名刺製作装置1の外部(図2では装置本体11のプリント排出口19の上方位置)に設けられ、現在利用しているユーザの残りの利用時間(すなわち、待機しているユーザの待ち時間)を表示したり、装置のデモンストレーション画像を表示したりする。
【0048】
本実施形態の装置本体11では、撮影部屋側にカードの投入・排出を行うカード投入排出口26が設けられている。また、装置本体11内には、カード投入排出口26に連通して、カードリーダ/ライタ24が設けられている。
【0049】
カードリーダ/ライタ24は、プライベートカード25に対しデータの読込みおよび保存を行う機能とプライベートカード25の発行機能とを有している。プライベートカード25には、磁気カード、ICカード、各種メモリカード等が利用できる。なお、カードリーダ/ライタ24は、プライベートカード25に印刷を行う機能を有することが望ましい。
【0050】
図3は、制御装置50を中心とした名刺製作装置1の構成を示している。図示のように、名刺製作装置1は、カメラ12、マイク13、操作ボタン14、タッチパネル21、タッチペン22、外部表示装置23、カードリーダ/ライタ24、照明装置17、スピーカ18、制御装置50、記憶装置31、課金処理装置32、IDタグリーダ/ライタ(識別情報読取手段)33、プリンタ34、コネクタ35を備えている。また、名刺製作装置1は、プリント紙ユニット40を搭載している。
【0051】
制御装置50は、名刺製作装置1内における上述した各種構成の動作を統括的に制御する。制御装置50は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み込んで使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み込んで使用する形態であってもよい。また、通信インターフェイス(図示せず)を介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0052】
記憶装置31は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶装置31に記憶される内容としては、上記した制御プログラム(画像編集のコンテンツ等の選択モードに応じたデータを含む)、OS(operating system)プログラム、およびその他各種プログラム、カメラ12における動作設定値、撮影した画像および編集した画像の画像データ、入力された文字データなどが挙げられる。カメラ12における動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0053】
課金処理装置32は、ユーザから徴収する課金に関する処理を行う。課金処理装置32による課金状況に応じて、制御装置50がユーザに対する動作を制御する。なお、課金処理装置32は、新規のプライベートカード25を発行するときに、プライベートカード25の料金を徴収してもよい。
【0054】
コネクタ35は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラなど、撮影画像データまたは個人情報データを有する機器に接続するためのものである。なお、赤外線通信などのワイヤレス通信を行う機器に対しては、コネクタ35の代わりに対応する通信インターフェイスを名刺製作装置1に設けてもよい。
【0055】
IDタグリーダ/ライタ(識別情報読取手段)33およびプリンタ(プリント手段)34は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙42およびIDタグ(識別媒体)41がプリント紙ユニット40としてセットで装着されるようになっている。
【0056】
プリンタ34は、出力すべきプリント用画像の画像データが制御装置50から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙42に印刷を行う。このプリンタ34としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙42およびIDタグ41に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入され、名刺製作装置1に装着される。
【0057】
IDタグリーダ/ライタ33は、IDタグ41に記録されている各種識別情報を読み込んで制御装置50に出力する。IDタグ41は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成される。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0058】
制御装置50は、IDタグリーダ/ライタ33で読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙42およびインクフィルムが、当該名刺製作装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ34を動作可能とする。すなわち、名刺製作装置1において指定されているプリント紙42およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0059】
また、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙42を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、ユーザの利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ41を無効にすることが可能となる。
【0060】
また、IDタグ41に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み込むことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0061】
IDタグ41としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ33としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0062】
なお、上記の例では、IDタグ41を利用して利用可能なプリント紙42であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙42およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
【0063】
なお、上記のプリント紙42としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シートおよび該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
【0064】
上記構成の名刺製作装置1における名刺の製作処理の概要について、図1に基づいて説明する。
【0065】
ユーザがコイン投入口15からコインを投入することにより名刺製作装置1の利用が開始されると、携帯電話機から撮影画像データ、個人情報データなどの各種情報を受け取る場合には、携帯電話機からの情報入力処理(ステップS1。以下、単に「S1」と記載することがある。他のステップについても同様である。)が行われる。また、既に製作されたプライベートカード25から撮影画像データ、個人情報データなどの各種情報を受け取る場合には、プライベートカードからの情報読込処理(S2)が行われる。
【0066】
次に、写真撮影やビデオ撮影などの撮影処理が行われる(S3)。撮影処理は主に以下のように行われる。まず、撮影枚数や撮影時間の設定を行う。次に、撮影の設定が行われる。すなわち、全身撮影またはアップ撮影の選択や、撮影アングルの調整が行なわれる。次に、ユーザは、タッチパネル21に表示されるライブビュー画像を参照しつつ所望のポーズをとり、所望のタイミングで撮影ボタンを押すと、カウントダウン後に撮影が実行される。そして、設定された撮影枚数や撮影時間の許す限りにおいて、上記の撮影処理を繰り返す。
【0067】
なお、ステップS1またはステップS2にて携帯電話機またはプライベートカード25から撮影画像データを受け取っている場合には、撮影処理(S3)を省略することもできる。
【0068】
次に、撮影画像および個人情報の編集処理が行われる(S4)。編集処理は、主に以下のように行われる。まず、複数の撮影画像をタッチパネル21に表示し、これら複数の撮影画像の中から落書きなどの編集処理を行う撮影画像の選択を行う。これにより、撮影時に目をつぶってしまったり、不本意な状態で撮影されたりした撮影画像などを排除して、利用者の好みにあった画像を選択することができる。
【0069】
次に、プライベートカード25における印刷領域を示す枠をタッチパネル21に表示し、該枠内に、選択された撮影画像をタッチパネル21に表示する。次に、タッチペン22を用いて、撮影画像に対して背景画像の合成、色の変更、落書きなどの画像編集を行う。このとき、氏名、電話番号、電子メールアドレスなどの所望する個人情報を追加する。なお、ステップS1またはステップS2にて携帯電話機またはプライベートカード25から個人情報データを受け取っていない場合には、タッチパネル21およびタッチペン22を用いて個人情報が入力される。
【0070】
また、一般に、ICカードは、自身がICカードであることを示すために、内蔵のICチップが外部から見えるように構成されていることが多い。このため、プライベートカード25がICカードである場合には、図8においてICチップの内蔵領域27以外の領域を編集可能領域とすることが望ましい。
【0071】
そして、別の撮影画像に対して画像編集を行うなど、設定された時間の許す限りにおいて、上記の編集処理を繰り返す。
【0072】
次に、ステップS4にて編集された画像データ(以下、「編集画像データ」と称する。)などの各種情報を携帯電話機に送り出す場合には、携帯電話機への情報出力処理(S5)が行われる。
【0073】
次に、既に製作された、または新たなプライベートカード25に対し、撮影画像データ、編集画像データ、個人情報データなどの各種情報を保存し、さらにはプライベートカード25に印刷を行う(S6)。その後、カード投入排出口26からプライベートカード25が排出されて、ユーザによる名刺の製作処理が終了する。
【0074】
以上の処理により、図9に示されるように、撮影画像と、各種のスタンプ画像と、個人情報として氏名、電子メールアドレス、および電話番号とが印刷されたプライベートカード25をユーザが取得することができる。
【0075】
なお、プライベートカード25に動画像データが記憶されているときには、図10に示されるように、動画データが記憶されていることを示すマーク28をプライベートカード25に印刷することが望ましい。
【0076】
また、プライベートカード25を名刺として配るために、図12に示されるように、プリンタ34から複数のプリント紙42に編集画像を出力することもできる。
【0077】
したがって、ユーザがタッチパネル21およびタッチペン22を操作することにより取得した個人情報の一部または全部を含む印刷画像が編集され、プリンタ34にてプリント紙42に印刷される。これにより、プリント紙42に個人情報が表示された名刺が製作される。
【0078】
また、上記個人情報のデータが、カードリーダ/ライタ24を介してプライベートカード25に保存される。これにより、次に名刺を製作するときには、プライベートカード25に保存された個人情報データをカードリーダ/ライタ24にて読み込めばよいので、個人情報を入力する手間を省くことができ、簡便かつ迅速に名刺を製作することができる。
【0079】
また、名刺に印刷する印刷画像に、カメラ12での撮影により取得された撮影画像を含むことができるので、個性的な名刺を製作することができる。なお、撮影画像データをプライベートカード25に保存することにより、プライベートカード25からカードリーダ/ライタ24を介して撮影画像データを取得することもできる。また、カメラ付き携帯電話機にて撮影された撮影画像データをコネクタ35を介して取得することもできる。
【0080】
次に、図1に示される各処理(S1〜S6)の詳細について、図4〜図7に基づいて説明する。
【0081】
図4は、図1に示される携帯電話機からの情報入力処理(S1)の詳細を示している。まず、ユーザの選択に基づき、携帯電話機からデータを入力するか否かを判断する(S10)。データを入力しない場合には(S10でNO)、元の処理ルーチンに戻る。
【0082】
一方、データを入力する場合には(S10でYES)、携帯電話機をコネクタ35に接続する指示をユーザに対して行う(S11)。なお、ユーザへの指示は、通常、スピーカ18からの音声出力や、タッチパネル21での画像表示により行われる。
【0083】
この指示は、携帯電話機がコネクタ35に接続されるか、或いは所定期間(例えば15秒)を経過するまで繰り返される(S12・S13)。前記指示から所定期間を経過した場合には(S13でYES)、携帯電話機からの情報の入力を行わないと判断して、元の処理ルーチンに戻る。
【0084】
携帯電話機がコネクタ35に接続されると(S12でYES)、携帯電話機から撮影画像データ、個人情報データなどの各種データを受け取り(S14)、受け取ったデータをタッチパネル21に表示する(S15)。その後、元の処理ルーチンに戻る。
【0085】
図5は、図1に示されるプライベートカードからの情報読込処理(S2)の詳細を示している。まず、ユーザの選択に基づき、プライベートカード25からデータを入力するか否かを判断する(S20)。データを入力しない場合には(S20でNO)、元の処理ルーチンに戻る。
【0086】
一方、データを入力する場合には(S20でYES)、プライベートカード25をカード投入排出口26に挿入する指示を行う(S21)。この指示は、プライベートカード25がカード投入排出口26に挿入されるか、或いは所定期間(例えば15秒)を経過するまで繰り返される(S22・S23)。前記指示から所定期間を経過した場合には(S23でYES)、プライベートカード25からの情報の読込みを行わないと判断して、元の処理ルーチンに戻る。
【0087】
プライベートカード25がカード投入排出口26に挿入されると(S22でYES)、プライベートカード25から撮影画像データ、個人情報データなどの各種データを読み混み(S24)、カード読込フラグをオンにした後(S25)、受け取ったデータをタッチパネル21に表示する(S26)。その後、元の処理ルーチンに戻る。
【0088】
なお、図10に示されるような動画データの記憶されたプライベートカード25をカード投入排出口26に挿入した場合には、ステップS26において、図11に示されるような動画像が再生されることになる。
【0089】
図6は、図1に示される携帯電話機への情報出力処理(S5)の詳細を示している。まず、ユーザの選択に基づき、携帯電話機にデータを出力するか否かを判断する(S30)。データを出力しない場合には(S30でNO)、元の処理ルーチンに戻る。
【0090】
一方、データを出力する場合には(S30でYES)、携帯電話機がコネクタ35に既に接続されているか否かを判断し(S31)、接続されていない場合には(S31でNO)、携帯電話機をコネクタ35に接続する指示を行う(S32)。この指示は、携帯電話機がコネクタ35に接続されるか、或いは所定期間(例えば15秒)を経過するまで繰り返される(S33・S34)。前記指示から所定期間を経過した場合には(S34でYES)、携帯電話機からの情報の入力を行わないと判断して、元の処理ルーチンに戻る。
【0091】
携帯電話機がコネクタ35に既に接続されている場合(S31でYES)、または携帯電話機がコネクタ35に接続された場合(S33でYES)には、携帯電話機に編集画像データ、個人情報データなどの各種データを出力する(S35)。これにより、携帯電話機に新たな編集画像データや個人情報データが記憶されることになる。
【0092】
そして、携帯電話機出力フラグをオンにし(S36)、その後、元の処理ルーチンに戻る。
【0093】
図7は、図1に示されるプライベートカードへの情報保存および印刷処理(S6)の詳細を示している。まず、カード読込フラグがオンであるか否かを判断する(S40)。カード読込フラグがオフである場合には(S40でNO)、プライベートカード25が挿入されていないと判断して、後述の新たなプライベートカード25を製作する処理(S46〜S48)に進む。
【0094】
一方、カード読込フラグがオンである場合には(S40でYES)、ユーザの選択に基づき、プライベートカード25にデータを保存するか否かを判断する(S41)。データを保存する場合には(S41でYES)、プライベートカード25に編集画像データ、個人情報データなどの各種データを保存する(S43)。これにより、プライベートカード25に新たな編集画像データや個人情報データが記憶されることになる。そして、保存終了後にプライベートカード25をカード投入排出口26から排出する(S44)。
【0095】
なお、プライベートカード25への再印刷が可能で有れば、プライベートカード25を排出する(S44)前に、プライベートカード25に編集画像や個人情報を印刷することもできる。再印刷可能なカードとしては、リライトカードおよびサーマルカードや、大日本印刷株式会社から市販されている商品名「モノカラーリライトカード」、「リプラスメッセカード」、および「アイメッセカード」が挙げられる。
【0096】
一方、データを保存しない場合には(S41でNO)、携帯電話機出力フラグがオンであるか否かを判断する(S42)。携帯電話機出力フラグがオフである場合には(S42でNO)、後述の新たなプライベートカード25を製作する処理(S46〜S48)に進む。これにより、名刺製作装置1で作成された編集画像データなどが携帯電話機にもプライベートカード25にも記憶されることなく終了することを防止できる。
【0097】
ステップS44の終了後、またはステップS42で携帯電話機出力フラグがオンであると判断した場合には、ユーザの選択に基づいて、新たなプライベートカード25を製作するか否かを判断する(S45)。製作する場合には(S45でYES)、後述の新たなプライベートカード25を製作する処理(S46〜S48)に進む。一方、製作しない場合には(S45でNO)、元の処理ルーチンに戻る。
【0098】
新たなプライベートカード25を製作する処理(S46〜S48)は、以下のように行われる。まず、新たなプライベートカード25に撮影画像データ、編集画像データ、個人情報データなどの各種データを保存する(S46)。次に、前記プライベートカード25に編集画像の印刷を行う(S47)。そして、プライベートカード25をカード投入排出口26から排出し(S48)、その後、元の処理ルーチンに戻る。
【0099】
〔実施の形態2〕
本発明の別の実施形態について図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の名刺製作装置は、第1実施形態の名刺製作装置に比べて、図5に示されるプライベートカードからの情報読込処理の詳細が異なり、その他の構成および処理動作は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0100】
図13は、本実施形態の名刺製作装置におけるプライベートカードからの情報読込処理の詳細を示している。なお、図13では、図5に示されるステップとは異なるステップと、該ステップに関連するステップのみを示している。
【0101】
図13に示されるように、本実施形態では、プライベートカード25からデータを読み込むステップ(S24)と、カード読込フラグをオンにするステップ(S25)との間に、読み込んだデータのデータ属性が更新可であるか更新不可であるかを判断するステップ(S50)を追加し、更新不可である場合には、上記のステップS25を省略するようにしている。
【0102】
これにより、データ属性が更新不可である場合には、カード読込フラグがオフとなっているので、図7に示されるプライベートカードへの情報保存および印刷処理においてプライベートカード25にデータを保存するステップ(S43)が実行されることがない。したがって、例えば他人に配布するプライベートカード25には、更新不可を示すデータ属性を保存することにより、プライベートカード25に保存されたデータを他人が書き換えることを防止できる。
【0103】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに別の実施形態について図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の名刺製作装置は、第1実施形態の名刺製作装置に比べて、公衆回線網に接続する機能を有する点と、プライベートカードにユーザの所有する携帯電話の電話番号を保存する点と、図5に示されるプライベートカードからの情報読込処理の詳細とが異なり、その他の構成および処理動作は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0104】
図14は、本実施形態の名刺製作装置におけるプライベートカードからの情報読込処理の詳細を示している。なお、図14では、図5に示されるステップとは異なるステップと、該ステップに関連するステップのみを示している。
【0105】
図14に示されるように、本実施形態では、プライベートカード25からデータを読み込んだ後(S24)、ユーザが所有する携帯電話機から所定の電話番号に電話するように指示する(S51)。この指示は、発信者番号通知機能を利用して携帯電話機の電話番号を取得し、かつ取得した電話番号がプライベートカード25に保存された電話番号と一致するか、或いは所定期間(例えば30秒)を経過するまで繰り返される(S52〜S54)。
【0106】
そして、取得した電話番号がプライベートカード25に保存された電話番号と一致する場合には(S54でYES)、カード読込フラグをオンにし(S25)、所定期間を経過した場合には(S53でYES)、前記ステップS25が省略される。なお、ステップS54において電話番号の不一致が所定回数繰り返された場合に前記ステップS25を省略する処理を行ってもよい。
【0107】
これにより、公衆回線網を介して取得した電話番号が、プライベートカード25に保存された電話番号と一致しなかった場合には、カード読込フラグがオフとなるので、図7に示されるプライベートカードへの情報保存および印刷処理においてプライベートカード25にデータを保存するステップ(S43)が実行されることがない。したがって、ユーザがプライベートカード25の真の所有者であるか否かを認証し、真の所有者ではない場合には、プライベートカード25に保存されたデータを書き換えられることがないので、セキュリティが向上する。
【0108】
なお、データの改竄に対するセキュリティを向上させるその他の手法としては、電子透かし(digital watermarking)を利用することが挙げられる。電子透かしとは、画像や動画、音声などのマルチメディアデータに、画質や音質にはほとんど影響を与えずに特定の情報を埋め込む技術のことをいい、著作権保護のために利用されることが多い。
【0109】
何も描かれていないように見える部分に反対側から強い光を当てると像が浮き上がる透かしの技術は紙幣などに使われているが、これになぞらえて、データ中に一見すると見ることのできない透かし情報を埋め込むことを電子透かしと呼んでいる。
【0110】
透かし情報が埋め込まれた画像などのデータは、一見すると元のデータと変わりないように見えるが、専用の電子透かし検出ソフトに読み込ませると、埋め込まれた透かし情報が表示される。透かし情報として作者名やコピー回数などを埋め込むことにより、不正コピーやデータの改竄などを防止することができる。さらに、透かし情報をデータ全体に埋め込むと、データの改竄の事実だけでなく改竄された個所を具体的に特定することも可能である。
【0111】
そこで、プライベートカード25にデータを保存するときに(S43)、保存すべきデータに、該データの変更の有無を識別する透かし情報を埋め込んでからプライベートカード25に保存する。そして、プライベートカード25からデータを読み込むときに(S24)、透かし情報を参照することにより、データの改竄を検出できるので、セキュリティが向上する。
【0112】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに別の実施形態について図15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の名刺製作装置は、第1実施形態の名刺製作装置に比べて、プライベートカードにデータの有効期限およびパスワードを保存する点と、図5に示されるプライベートカードからの情報読込処理の詳細とが異なり、その他の構成および処理動作は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0113】
図15は、本実施形態の名刺製作装置におけるプライベートカードからの情報読込処理の詳細を示している。なお、図15では、図5に示されるステップとは異なるステップと、該ステップに関連するステップのみを示している。
【0114】
図15に示されるように、本実施形態では、プライベートカード25からデータを読み込んだ後(S24)、プライベートカード25に保存されたデータの有効期限内であるか否かを判断する(S60)。有効期限を経過している場合には(S60でNO)、その旨をタッチパネル21に表示して(S61)、元の処理ルーチンに戻る。なお、有効期限には、有効期間の開始日のみ、終了日のみ、開始日および終了日の両方、曜日、平日、休日などの指定が可能である。
【0115】
一方、有効期限内である場合には(S60でYES)、ユーザにパスワードの入力を指示し(S62)、入力されたパスワードが、プライベートカード25に保存されたパスワードと一致するか否かを判断する(S63)。パスワードが一致しない場合には(S63でNO)、パスワードが一致しない旨をタッチパネル21に表示し(S64)、前記指示の開始から所定期間(例えば15秒)を経過するまで、ステップS62から繰り返される(S65)。そして、所定期間を経過した場合には(S65でYES)、元の処理ルーチンに戻る。なお、ステップS65の処理を、パスワードの不一致の回数が所定回数を上回ったか否かを判断する処理に変更してもよい。このとき、さらにプライベートカード25を使用不能にする処理を行ってもよい。
【0116】
一方、パスワードが一致した場合には(S63でYES)、図5に示される処理動作と同様に、カード読込フラグをオンにした後(S25)、プライベートカード25から受け取ったデータをタッチパネル21に表示する(S26)。そして、元の処理ルーチンに戻る。
【0117】
これにより、万一、ユーザがプライベートカード25を紛失したとしても、正しいパスワードを入力しなければ、プライベートカード25に保存されたデータを見ることができないので、個人情報の流出や悪用を防止することができる。
【0118】
〔実施の形態5〕
本発明のさらに別の実施形態について図16〜図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の名刺製作装置は、第1実施形態の名刺製作装置に比べて、図16に示されるように、通信網Nを介してサーバ100に接続されており、サーバ100に画像データや個人情報データが保存される点が異なり、その他の構成および処理動作は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0119】
これにより、プライベートカード25には、画像データおよび個人情報データを保存する代わりに、サーバ100に画像データおよび個人情報データを保存したときの保存ファイル名を保存すればよく、プライベートカード25に記憶すべきデータの容量を減らすことができる。
【0120】
図17は、本実施形態の名刺製作装置におけるプライベートカードからの情報読込処理の詳細を示している。なお、図17では、図5に示されるステップとは異なるステップと、該ステップに関連するステップのみを示している。
【0121】
図17に示されるように、本実施形態では、プライベートカード25からデータを読み込んで(S24)、カード読込フラグをオンにすると(S25)、プライベートカード25に保存された保存ファイル名をサーバ100に送信することにより、保存ファイル名に対応する画像データおよび個人情報データをサーバ100から受信する(S70)。そして、プライベートカード25から読み込んだデータと、サーバ100から受信したデータとをタッチパネル21に表示し、その後、元の処理ルーチンに戻る。
【0122】
図18は、本実施形態の名刺製作装置におけるプライベートカードへの情報保存および印刷処理の詳細を示している。本実施形態のプライベートカードへの情報保存および印刷処理は、図7に示されるプライベートカードへの情報保存および印刷処理と比べて、プライベートカード25にデータを保存するステップ(S43)と、新たなプライベートカード25にデータを保存するステップ(S46)とが変更されている。
【0123】
図18に示されるように、ユーザの選択に基づき、プライベートカード25のデータを保存する場合には(S41でYES)、プライベートカード25の空き容量をチェックし(S72)、該空き容量が保存すべきデータの容量より大きいか否かを判断する(S73)。空き容量が大きい場合には(S73でYES)、プライベートカード25に、保存ファイル名を含む各種データを保存し(S74)、サーバ100に画像データおよび個人情報データを保存ファイル名で保存するようにサーバに送信する(S77)。
【0124】
一方、空き容量が小さい場合には(S73でNO)、データを上書きするか否かをユーザに問い合せる(S75)。データを上書きする場合には(S75でYES)、プライベートカード25に、保存ファイル名を含む各種データを上書き保存し(S76)、サーバ100に画像データおよび個人情報データを保存ファイル名で保存するようにサーバに送信する(S77)。一方、データを上書きしない場合には、プライベートカード25に必要なデータを保存できないから、新たなプライベートカード25を製作するステップ(S78・S79・S47・S48)に進む。
【0125】
また、新たなプライベートカード25にデータを保存する場合には、プライベートカード25に、保存ファイル名を含む各種データを保存し(S78)、サーバ100に画像データおよび個人情報データを保存ファイル名で保存するようにサーバに送信する(S79)。その後、図7に示されるステップと同様に、前記プライベートカード25に編集画像の印刷を行って(S47)、プライベートカード25をカード投入排出口26から排出し(S48)、その後、元の処理ルーチンに戻る。
【0126】
なお、図16に示されるように、携帯電話機90が通信網Nを介してサーバ100に接続することにより、携帯電話機90に保存された撮影画像データや個人情報データをサーバ100に保存することもできる。
【0127】
〔実施の形態6〕
本発明のさらに別の実施形態について図19および図20に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の名刺製作装置は、第1実施形態の名刺製作装置に比べて、画像および個人情報の編集処理(S4)において、テキストデータの入力が行われたときに追加の処理が行われる点が異なり、その他の構成および処理動作は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0128】
図19は、前記追加の処理を示している。図示のように、テキストデータが入力されると、テキストデータの内容からキーワードを抽出する(S90)。そして、抽出したキーワードに対応するスタンプ画像が存在すると(S91でYES)、前記スタンプ画像をタッチパネル21に優先的に表示する(S92)。その後、画像編集処理に戻る。
【0129】
図20は、テキストデータが入力された後にタッチパネル21に表示される編集画面を示している。図示のように、「おたんじょうびおめでとう!」というテキストデータが入力されることにより、画面左側に並ぶスタンプ画像において、誕生日に関係するケーキやローソクのスタンプ画像が最初に並べられることになる。これらのスタンプ画像は、誕生日に関する編集画像の中で利用される頻度が高いので、ユーザが画像編集を迅速に行うことができる。なお、スタンプ画像の代わりに、動画や音声を利用してもよい。
【0130】
〔実施の形態7〕
本発明のさらに別の実施形態について図21〜図24に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の名刺製作装置は、第1実施形態の名刺製作装置に比べて、編集画像を画像情報と文字情報とに分離し、それぞれ画像データおよび文字データとしてプライベートカード25に保存している点が異なり、その他の構成および処理動作は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成および処理動作と同様の構成および処理動作には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0131】
図21は、本実施形態におけるプライベートカードへのデータ保存処理の動作を示している。図示のように、まず、データを保存中である旨を知らせる(S100)。次に、画像情報が存在する場合には(S101)、画像情報をJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式に変換して、画像データを作成する(S102)。次に、文字情報が存在する場合には(S103)、文字情報をテキストファイルに変換して、文字データを作成する(S104)。
【0132】
すなわち、図20に示されるような編集画像を保存する場合には、図23に示されるような画像と、図24に示されるような文字とに分離され、それぞれが画像データおよび文字データに変換されることになる。
【0133】
次に、変換された画像データおよび/または文字データを属性データとして画像ファイル名に関連付けた後(S105)、属性データ、画像ファイル名などの各種データをプライベートカード25に保存する(S106)。その後、元の処理ルーチンに戻る。
【0134】
図22は、本実施形態において、読み込んだデータをタッチパネルに表示するステップ(図5のS26)の詳細を示している。図示のように、まず、画像ファイル名に関連付けられた属性データを調べる(S110)。次に、属性データに画像データが含まれる場合には(S111)、画像データに基づいて画像を画像レイヤに描画する(S112)。次に、属性データに文字データが含まれる場合には(S113)、文字データに基づいて文字をテキストレイヤに描画する(S114)。
【0135】
そして、画像レイヤおよびテキストレイヤをタッチパネル21に表示する(S115)。これにより、図23に示されるような画像と、図24に示されるような文字とが合成されて図20に示されるような編集画像として表示されることになる。その後、元の処理ルーチンに戻る。
【0136】
したがって、本実施形態の名刺製作装置1では、画像データと文字データとが別々に保存されるので、画像のみの変更、または文字のみの変更が容易となり、ユーザの利便性が向上する。
【0137】
なお、図21のステップS102において、画像情報を変換する画像ファイル形式としては、JPEG形式の他に、PNG(Portable Network Graphics)形式、TIFF(Tagged Image File Format)形式、GIF(Graphics Interchange Format)形式など、任意の画像ファイル形式を利用することができる。この場合、図22のステップS112において、対応する画像ファイル形式の展開プログラムを利用して、画像データを展開して画像レイヤ上に描画することになる。
【0138】
また、テキストファイルは、文字の位置、フォント、サイズ、色などの文字修飾情報を含むことが望ましい。この場合、図22のステップS114において文字修飾情報も読み出して変換することにより、図24に示されるような保存前と同じ文字および文字修飾でテキストレイヤに描画されることになる。
【0139】
なお、テキストファイルの形式としては、CSS(Cascading Style Sheets)形式、RTF(Rich Text Format)形式、HTML(Hypertext Markup Language)形式など、文字修飾情報の記述が可能な任意の形式を利用することができる。
【0140】
また、文字情報をテキストファイルと文字修飾情報とに分離して保存してもよい。この場合、データサイズを小さくできる、フォントの変更などのような文字修飾の変更が容易となるなどの利点が生じる。
【0141】
〔実施の形態8〕
本発明のさらに別の実施形態について図25および図26に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図25は、本実施形態である携帯型カードリーダライタの概要を示している。概略的には、上記携帯型カードリーダライタ110は、上記実施形態の名刺製作装置1から撮影に関する構成と印刷に関する構成とを省略した構成となっている。
【0142】
図26は、携帯型カードリーダライタ110の概略構成を示している。携帯型カードリーダライタ110は、液晶ディスプレイ111、操作ボタン112、携帯電話機用コネクタ113、USBコネクタ114、スピーカ115、記憶装置116、カードリーダ/ライタ117を備える構成である。なお、操作ボタン112、携帯電話機用コネクタ113、スピーカ115、記憶装置116、カードリーダ/ライタ117は、それぞれ、図3に示される操作ボタン14、コネクタ35、スピーカ18、記憶装置31、カードリーダ/ライタ24と同様の構成であるので、その説明を省略する。
【0143】
USBコネクタ114は、USBケーブルを介して電子機器と接続するためのものである。これにより、携帯型カードリーダライタ110は、例えば、USBコネクタを備えたデジタルカメラから、撮影画像データを受け取ることができる。
【0144】
上記の構成によると、本実施形態の携帯型カードリーダライタ110は、名刺製作装置にて製作されたプライベートカード25に保存されたデータを変更したり、または新たなデータを追加したりすることができる。
【0145】
なお、携帯電話機90を用いて携帯型カードリーダライタ110の操作を行うための操作プログラムを記憶装置116に記憶しておき、携帯電話機90をコネクタ113に接続して、記憶装置116から上記操作プログラムをダウンロードすることにより、携帯電話機90のボタンを用いて携帯型カードリーダライタ110を操作することができる。この場合、携帯型カードリーダライタ110の操作ボタン112を省略することができるので、携帯型カードリーダライタ110をさらに小型化することができる。
【0146】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0147】
【発明の効果】
以上のように、本発明の名刺製作装置は、外部からデータを取得するデータ取得手段と、画像を編集する画像編集手段と、名刺に印刷すべき印刷画像を印刷する印刷手段と、外部へデータを出力するデータ出力手段とを備えており、上記データ取得手段は、個人情報のデータを取得し、上記画像編集手段は、上記個人情報の一部または全部を含む上記印刷画像を編集し、上記データ出力手段は、上記個人情報のデータを出力する構成である。
【0148】
これにより、次に名刺を製作するときには、データ出力手段にて出力された個人情報のデータを、データ取得手段にて取得すればよいので、個人情報を入力する手間を省くことができ、簡便かつ迅速に名刺を製作できる効果を奏する。
【0149】
なお、上記名刺製作装置は、被写体の撮影を行う撮影手段をさらに備えており、上記画像編集手段は、上記撮影により取得された撮影画像を利用して上記印刷画像を編集することが望ましい。この場合、印刷画像に撮影画像を含むことができるので、個性的な名刺を製作できる効果を奏する。
【0150】
また、上記データ取得手段は、画像のデータをさらに取得しており、上記画像編集手段は、上記データ取得手段にて取得された画像を利用して上記印刷画像を編集することが望ましい。この場合、例えばカメラ付き携帯電話機にて撮影された撮影画像を利用することができるので、個性的な名刺を製作できる効果を奏する。
【0151】
また、上記データ出力手段は、画像のデータをさらに出力することが望ましい。この場合、次に名刺を製作するときには、データ出力手段にて出力された個人情報のデータおよび画像のデータを、データ取得手段にて取得すればよいので、画像を作成する手間を省略でき、さらに簡便かつ迅速に名刺を製作できる効果を奏する。
【0152】
また、上記印刷手段は、再印刷が可能であることが望ましい。この場合、既に印刷された名刺を再利用できるので、資源を有効に活用できる効果を奏する。
【0153】
また、上記データ出力手段は、データの変更の有無を識別する透かし情報をデータに埋め込んで出力することが望ましい。この場合、データ出力手段にて出力されたデータをデータ取得手段にて取得するときに、透かし情報を参照することにより、データの改竄を発見でき、セキュリティが向上する効果を奏する。
【0154】
また、上記データ出力手段は、データを記録媒体に記録する記録手段を備えることが望ましい。さらに、上記印刷手段は、上記記録媒体に上記印刷画像を印刷することが望ましい。この場合、他人から名刺として渡された記録媒体から上記データ取得手段にてデータを取得できるので、名刺の表面に記載された情報以上の情報を取得できる効果を奏する。
【0155】
また、上記データ出力手段は、他の機器とデータ通信を行う通信手段をさらに備えており、該通信手段は、画像のデータを送信し、上記記録手段は、個人情報のデータと、上記画像のデータの送信先を示すアドレスデータとを記録媒体に記録することが望ましい。この場合、記録媒体に記録すべきデータ量が少なくて済み、記録容量の少ない安価な記録媒体を利用できる効果を奏する。
【0156】
また、上記記録手段は、記録媒体に記録する情報の属性を読取り専用とすることが望ましい。この場合、名刺として記録媒体を他人に配布する場合に、記録媒体のデータの改竄を防止できる効果を奏する。
【0157】
また、上記記録手段は、有効期限のデータをさらに記録しており、上記データ取得手段は、上記記録媒体から有効期限のデータを含むデータを読み込む読込手段を備えており、現在の日時が、上記読込手段にて読み込まれた有効期限内である場合にのみ、上記読込手段にて読み込まれたデータを利用可能とすることが望ましい。この場合、例えば、時宜にかなったデータを記録媒体に記録している場合に、時の経過と共に陳腐化したデータが利用されることを防止できる効果を奏する。
【0158】
また、上記記録手段は、上記記録媒体にパスワードをさらに記録しており、上記データ取得手段は、上記記録媒体からパスワードを含むデータを読み込む読込手段と、外部からパスワードを取得するパスワード取得手段を備えており、上記読込手段にて読み込まれたパスワードと、上記パスワード取得手段にて取得されたパスワードとが一致した場合にのみ、上記読込手段にて読み込まれたデータを利用可能とすることが望ましい。この場合、パスワードが一致したときのみデータを利用できるので、紛失した記録媒体のデータが悪用されることを防止できる効果を奏する。
【0159】
また、上記画像編集手段は、上記データ取得手段にて取得されたデータに適した編集用コンテンツを優先的に利用できるようにすることが望ましい。この場合、ユーザが画像編集を行うときの利便性が向上する効果を奏する。
【0160】
また、上記画像編集手段は、画像と文字とを別々のレイヤに描画しており、上記データ出力手段は、各レイヤに描画された画像データおよび文字データを分離して出力することが望ましい。この場合、画像のみの変更、または文字のみの変更が容易となる効果を奏する。
【0161】
また、本発明の名刺製作装置の制御方法は、以上のように、上記データ取得手段にて個人情報のデータを取得する個人情報取得ステップと、上記画像編集手段にて、上記個人情報の一部または全部を含む上記印刷画像を編集する印刷画像編集ステップと、上記データ出力手段にて上記個人情報のデータを出力する個人情報出力ステップとを含む方法である。これにより、次に名刺を製作するときには、データ出力手段にて出力された個人情報のデータを、データ取得手段にて取得すればよいので、個人情報を入力する手間を省略でき、簡便かつ迅速に名刺を製作できる効果を奏する。
【0162】
なお、上記名刺製作装置における各手段を、制御プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記制御プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記制御プログラムを実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である名刺製作装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図2】上記名刺製作装置の外観を示す斜視図である。
【図3】上記名刺製作装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示される携帯電話機からの情報入力処理における詳細な動作を示すフローチャートである。
【図5】図1に示されるプライベートカードからの情報読込処理における詳細な動作を示すフローチャートである。
【図6】図1に示される携帯電話機への情報出力処理における詳細な動作を示すフローチャートである。
【図7】図1に示されるプライベートカードへの情報保存および印刷処理における詳細な動作を示すフローチャートである。
【図8】上記名刺製作装置に使用される印刷前のプライベートカードを示す平面図である。
【図9】上記名刺製作装置にて印刷されたプライベートカードを示す平面図である。
【図10】動画データが保存されたプライベートカードを示す平面図である。
【図11】図10に示されるプライベートカードの動画データをタッチパネルで再生表示している状態を示す図である。
【図12】上記名刺製作装置にて印刷された配布用のプライベートカードを示す斜視図である。
【図13】本発明の別の実施形態である名刺製作装置において、プライベートカードからの情報読込処理における詳細な動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明のさらに別の実施形態である名刺製作装置において、プライベートカードからの情報読込処理における詳細な動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明のさらに別の実施形態である名刺製作装置において、プライベートカードからの情報読込処理における詳細な動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明のさらに別の実施形態である名刺製作装置が、通信網を介してサーバおよび携帯電話機に接続されている状態を示す模式図である。
【図17】上記名刺製作装置において、プライベートカードからの情報読込処理における詳細な動作を示すフローチャートである。
【図18】上記名刺製作装置において、プライベートカードへの情報保存および印刷処理における詳細な動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明のさらに別の実施形態である名刺製作装置において、画像および個人情報の編集処理中にテキストデータの入力が行われたときに実行される処理動作を示すフローチャートである。
【図20】図19に示される処理動作が実行された後の編集画面の一例を示す図である。
【図21】本発明のさらに別の実施形態である名刺製作装置におけるプライベートカードへのデータ保存処理の動作を示すフローチャートである。
【図22】上記名刺製作装置において、読み込んだデータをタッチパネルに表示する処理の動作を示すフローチャートである。
【図23】上記名刺製作装置において、分離された画像の一例を示す図である。
【図24】上記名刺製作装置において、分離された文字の一例を示す図である。
【図25】本発明のさらに別の実施形態である携帯型カードリーダライタの外観を示す平面図である。
【図26】上記携帯型カードリーダライタの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 名刺製作装置
12 カメラ(撮影手段)
13 マイク(データ取得手段)
21 タッチパネル(データ取得手段)
24 カードリーダ/ライタ(記録手段、読込手段)
25 プライベートカード(印刷媒体、記録媒体)
34 プリンタ(印刷手段)
35 コネクタ(データ取得手段、データ出力手段)
42 プリント紙
50 制御装置(画像編集手段)
90 携帯電話機(通信機器)
100 サーバ(通信機器)

Claims (17)

  1. 名刺を製作する名刺製作装置であって、
    外部からデータを取得するデータ取得手段と、
    画像を編集する画像編集手段と、
    名刺に印刷すべき印刷画像を印刷する印刷手段と、
    外部へデータを出力するデータ出力手段とを備えており、
    上記データ取得手段は、個人情報のデータを取得し、
    上記画像編集手段は、上記個人情報の一部または全部を含む上記印刷画像を編集し、
    上記データ出力手段は、上記個人情報のデータを出力することを特徴とする名刺製作装置。
  2. 被写体の撮影を行う撮影手段をさらに備えており、
    上記画像編集手段は、上記撮影により取得された撮影画像を利用して上記印刷画像を編集することを特徴とする請求項1に記載の名刺製作装置。
  3. 上記データ取得手段は、画像のデータをさらに取得しており、
    上記画像編集手段は、上記画像取得手段により取得された画像を利用して上記印刷画像を編集することを特徴とする請求項1に記載の名刺製作装置。
  4. 上記データ出力手段は、画像のデータをさらに出力することを特徴とする請求項1に記載の名刺製作装置。
  5. 上記印刷手段は、再印刷が可能であることを特徴とする請求項1に記載の名刺製作装置。
  6. 上記データ出力手段は、データの変更の有無を識別する透かし情報をデータに埋め込んで出力することを特徴とする請求項1に記載の名刺製作装置。
  7. 上記データ出力手段は、データを記録媒体に記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の名刺製作装置。
  8. 上記印刷手段は、上記記録媒体に上記印刷画像を印刷することを特徴とする請求項7に記載の名刺製作装置。
  9. 上記データ出力手段は、他の機器とデータ通信を行う通信手段をさらに備えており、
    該通信手段は、画像のデータを送信し、
    上記記録手段は、個人情報のデータと、上記画像のデータの送信先を示すアドレスデータとを記録媒体に記録することを特徴とする請求項7に記載の名刺製作装置。
  10. 上記記録手段は、記録媒体に記録する情報の属性を読取り専用とすることを特徴とする請求項7に記載の名刺製作装置。
  11. 上記記録手段は、有効期限のデータをさらに記録しており、
    上記データ取得手段は、上記記録媒体から有効期限のデータを含むデータを読み込む読込手段を備えており、
    現在の日時が、上記読込手段にて読み込まれた有効期限内である場合にのみ、上記読込手段にて読み込まれたデータを利用可能とすることを特徴とする請求項7に記載の名刺製作装置。
  12. 上記記録手段は、上記記録媒体にパスワードをさらに記録しており、
    上記データ取得手段は、上記記録媒体からパスワードを含むデータを読み込む読込手段と、外部からパスワードを取得するパスワード取得手段を備えており、
    上記読込手段にて読み込まれたパスワードと、上記パスワード取得手段にて取得されたパスワードとが一致した場合にのみ、上記読込手段にて読み込まれたデータを利用可能とすることを特徴とする請求項7に記載の名刺製作装置。
  13. 上記画像編集手段は、上記データ取得手段にて取得されたデータに適した編集用コンテンツを優先的に利用できるようにすることを特徴とする請求項1に記載の名刺製作装置。
  14. 上記画像編集手段は、画像と文字とを別々のレイヤに描画しており、
    上記データ出力手段は、各レイヤに描画された画像データおよび文字データを分離して出力することを特徴とする請求項1に記載の名刺製作装置。
  15. 名刺を製作する名刺製作装置であって、
    外部からデータを取得するデータ取得手段と、
    画像を編集する画像編集手段と、
    名刺に印刷すべき印刷画像を印刷する印刷手段と、
    外部へデータを出力するデータ出力手段とを備える名刺製作装置の制御方法であって、
    上記データ取得手段にて個人情報のデータを取得する個人情報取得ステップと、
    上記画像編集手段にて、上記個人情報の一部または全部を含む上記印刷画像を編集する印刷画像編集ステップと、
    上記データ出力手段にて上記個人情報のデータを出力する個人情報出力ステップとを含むことを特徴とする名刺製作装置の制御方法。
  16. 請求項1ないし14の何れか1項に記載の名刺製作装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための名刺製作装置の制御プログラム。
  17. 請求項16に記載の名刺製作装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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