JP2005007617A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複合装置1は、画像の記録された用紙を、外部から取り出し不可能な状態で収納保管して当該用紙の記録内容の機密を保持するセキュリティボックス6が接続されており、当該セキュリティボックス6を、予め設定されたパスワードが操作部7から入力されると、保管している記録済用紙の取り出しを可能なものとしている。したがって、複合装置1の設置場所まで行くことなく、データを用紙に記録して当該記録済用紙をセキュリティボックス6に収納保管して、記録済用紙のデータ内容が漏れるのを防止することができ、利用性を向上させつつ機密を保持することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、詳細には、記録出力された機密文書を収納するセキュリティボックスを設け、当該セキュリティボックスを有効利用して効率的に機密文書の機密を図る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平10−304160号公報
【特許文献2】
特開2002−149385号公報
【特許文献3】
特開平8−2791号公報
従来からデジタル複写装置等においては、ハードディスク等の画像データ保存用のメモリを装備して、機密書類等の他人に見られたくない書類のコピーやプリントアウトを行うために、画像データを一旦当該メモリ上のユーザ個人の領域に記憶させ、デジタル複写装置の操作パネルから画像データを指定してユーザパスワードが入力されると、当該指定された画像データの画像を記録出力する、いわゆるパーソナルボックス機能を備えている(特許文献1及び特許文献2等参照)。
【0003】
デジタル複写装置にこのようなパーソナルボックス機能を設けることで、ユーザは、例えば、デジタル複写装置から離れた位置にあるホストコンピュータから機密書類をプリントアウトを指示した場合でも、デジタル複写装置の前まで行ってユーザパスワードを入力するまでは、用紙に記録出力されないため、プリントアウトの内容を他人に見られることを防止して、機密保持を確保することができる。
【0004】
また、本出願人は、先に、ホストコンピュータからの命令で制御される複数の収納段を有するメイルボックスに、用紙を出力可能な収納段があると、IDコードを入力した使用者にのみ当該収納段の扉の施錠及び解錠を可能とする画像形成システムを提案している(特許文献3参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術にあっては、利用性を向上させつつ機密を保護する上で改良の必要があった。
【0006】
すなわち、パーソナルボックス機能を備えた特許文献1、2記載の従来技術にあっては、デジタル複写装置の操作パネルからユーザパスワードが入力されて初めてプリントアウトを行うため、機密文書をプリントアウトするには、デジタル複写装置の前に行かなければならず、プリント操作を行ってからプリントアウトされるまで装置の前で待たなければならず、利用性が悪いとともに、機密ファックスの場合には、勝手にプリントアウトされる可能性があり、利用性を向上させつつ機密を保護する上で、改良の必要があった。
【0007】
また、特許文献3記載の従来技術にあっては、使用可能な収納段に対して、IDコードを入力した使用者にのみ当該収納段の扉の施錠及び解錠を許可しているため、使用者が空きの収納段を使用するためにいちいちIDコードを入力した後に使用する必要があり、利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0008】
そこで、請求項1記載の発明は、少なくとも入力されるデータに基づいて画像を用紙に記録出力する画像形成装置に、画像の記録された用紙を、外部から取り出し不可能な状態で収納保管して当該用紙の記録内容の機密を保持するセキュリティボックスを接続し、当該セキュリティボックスを、予め設定されたパスワードが入力部から入力されると、保管している記録済用紙の取り出しを可能なものとすることにより、画像形成装置の設置場所まで行くことなく、データを用紙に記録して当該記録済用紙をセキュリティボックスに収納保管して、記録済用紙のデータ内容が漏れるのを防止し、利用性を向上させつつ機密を保持することのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0009】
請求項2記載の発明は、セキュリティボックスを複数接続し、当該各セキュリティボックスを、画像形成装置との通信手段を有したものとして、当該通信手段を介してパスワードの設定を含む各種設定を行い、当該設定内容に応じて動作処理することにより、利用者の要求に応じた利用を行えるようにし、利用性をより一層向上させつつ機密を保持することのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0010】
請求項3記載の発明は、所定のネットワークを介して複数の情報処理装置に接続し、複数のセキュリティボックスの1つに記録済用紙を収納保管すると、当該セキュリティボックスに通信手段を介してパスワードを発行し、当該セキュリティボックスが当該発行されたパスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該収納する記録済用紙の利用者の情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信することにより、記録済用紙を保管する毎にパスワードを発行して機密性をより一層向上させるとともに、利用者が電子メールで記録済用紙が保管されていることを速やかに認識してセキュリティボックスの占有時間を減らし、機密性をより一層向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0011】
請求項4記載の発明は、複数備えているセキュリティボックスのうち、収納保管する記録済用紙の利用者と同じ利用者の用紙が既に収納保管されているセキュリティボックスがあるときには、当該セキュリティボックスに今回保管する用紙を収納保管することにより、セキュリティボックスの使用率を向上させるとともに、同じ利用者の記録済用紙をまとめやすくし、機密性を向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0012】
請求項5記載の発明は、所定のネットワークを介して複数の画像形成装置を接続し、データを用紙に記録出力する際に、1つの画像形成装置のセキュリティボックスが全て既に用紙保管済であると、当該ネットワークに接続されている画像形成装置のうち、空きのセキュリティボックスを有する画像形成装置に当該データを送信して、当該画像形成装置に当該データを用紙に記録出力させて、当該記録済の用紙を当該空きのセキュリティボックスに収納保管させることにより、セキュリティボックスを有効利用し、機密性を向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率をより一層向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0013】
請求項6記載の発明は、他の画像形成装置からデータを受け取った画像形成装置が、記録済用紙をセキュリティボックスに収納保管すると、当該セキュリティボックスに通信手段を介してパスワードを発行し、当該パスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該記録済用紙の利用者の情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信することにより、記録済用紙を保管する毎にパスワードを発行して機密性をより一層向上させるとともに、利用者が電子メールでどの画像形成装置のセキュリティボックスに記録済用紙が保管されているかを速やかに認識してセキュリティボックスの占有時間を減らし、機密性をより一層向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像形成装置は、少なくとも入力されるデータに基づいて画像を用紙に記録出力する画像形成装置において、前記画像の記録された用紙を、外部から取り出し不可能な状態で収納保管して当該用紙の記録内容の機密を保持するセキュリティボックスが接続され、当該セキュリティボックスは、少なくともパスワードを入力する入力部を備え、予め設定されたパスワードが当該入力部から入力されると、前記保管している記録済用紙の取り出しを可能とすることにより、上記目的を達成している。
【0015】
上記構成によれば、少なくとも入力されるデータに基づいて画像を用紙に記録出力する画像形成装置に、画像の記録された用紙を、外部から取り出し不可能な状態で収納保管して当該用紙の記録内容の機密を保持するセキュリティボックスを接続し、当該セキュリティボックスを、予め設定されたパスワードが入力部から入力されると、保管している記録済用紙の取り出しを可能なものとしているので、画像形成装置の設置場所まで行くことなく、データを用紙に記録して当該記録済用紙をセキュリティボックスに収納保管して、記録済用紙のデータ内容が漏れるのを防止することができ、利用性を向上させつつ機密を保持することができる。
【0016】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像形成装置は、前記セキュリティボックスが複数接続され、当該各セキュリティボックスが、当該画像形成装置との通信手段を有して、当該通信手段を介して前記パスワードの設定を含む各種設定が行われ、当該設定内容に応じて動作処理するものであってもよい。
【0017】
上記構成によれば、セキュリティボックスを複数接続し、当該各セキュリティボックスを、画像形成装置との通信手段を有したものとして、当該通信手段を介してパスワードの設定を含む各種設定を行い、当該設定内容に応じて動作処理するので、利用者の要求に応じた利用を行えるようにすることができ、利用性をより一層向上させつつ機密を保持することができる。
【0018】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記画像形成装置は、所定のネットワークを介して複数の情報処理装置に接続され、少なくとも当該各情報処理装置に対して電子メールを送信する機能を有し、前記セキュリティボックスとして複数のセキュリティボックスを備えており、当該各セキュリティボックスが、当該画像形成装置との通信手段を有し、当該セキュリティボックスの1つに前記記録済用紙を収納保管すると、当該セキュリティボックスに前記通信手段を介して前記パスワードを発行し、当該セキュリティボックスが当該発行されたパスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該収納する記録済用紙の利用者の前記情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信するものであってもよい。
【0019】
上記構成によれば、所定のネットワークを介して複数の情報処理装置に接続し、複数のセキュリティボックスの1つに記録済用紙を収納保管すると、当該セキュリティボックスに通信手段を介してパスワードを発行し、当該セキュリティボックスが当該発行されたパスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該収納する記録済用紙の利用者の情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信するので、記録済用紙を保管する毎にパスワードを発行して機密性をより一層向上させることができるとともに、利用者が電子メールで記録済用紙が保管されていることを速やかに認識してセキュリティボックスの占有時間を減らすことができ、機密性をより一層向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率を向上させることができる。
【0020】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記画像形成装置は、前記複数備えているセキュリティボックスのうち、収納保管する記録済用紙の利用者と同じ利用者の用紙が既に収納保管されているセキュリティボックスがあるときには、当該セキュリティボックスに今回保管する用紙を収納保管するものであってもよい。
【0021】
上記構成によれば、複数備えているセキュリティボックスのうち、収納保管する記録済用紙の利用者と同じ利用者の用紙が既に収納保管されているセキュリティボックスがあるときには、当該セキュリティボックスに今回保管する用紙を収納保管するので、セキュリティボックスの使用率を向上させることができるとともに、同じ利用者の記録済用紙をまとめやすくすることができ、機密性を向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率を向上させることができる。
【0022】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記画像形成装置は、所定のネットワークを介して複数接続されており、データを用紙に記録出力する際に、1つの画像形成装置のセキュリティボックスが全て既に用紙保管済であると、当該ネットワークに接続されている画像形成装置のうち、空きのセキュリティボックスを有する画像形成装置に当該データを送信して、当該画像形成装置に当該データを用紙に記録出力させて、当該記録済の用紙を当該空きのセキュリティボックスに収納保管させるものであってもよい。
【0023】
上記構成によれば、所定のネットワークを介して複数の画像形成装置を接続し、データを用紙に記録出力する際に、1つの画像形成装置のセキュリティボックスが全て既に用紙保管済であると、当該ネットワークに接続されている画像形成装置のうち、空きのセキュリティボックスを有する画像形成装置に当該データを送信して、当該画像形成装置に当該データを用紙に記録出力させて、当該記録済の用紙を当該空きのセキュリティボックスに収納保管させるので、セキュリティボックスを有効利用することができ、機密性を向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率をより一層向上させることができる。
【0024】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記他の画像形成装置からデータを受け取った画像形成装置は、所定のネットワークを介して複数の情報処理装置に接続され、少なくとも当該各情報処理装置に対して電子メールを送信する機能を有し、前記各セキュリティボックスが、当該画像形成装置との通信手段を有し、前記記録済用紙を当該セキュリティボックスに収納保管すると、当該セキュリティボックスに前記通信手段を介して前記パスワードを発行し、当該パスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該記録済用紙の利用者の前記情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信するものであってもよい。
【0025】
上記構成によれば、他の画像形成装置からデータを受け取った画像形成装置が、記録済用紙をセキュリティボックスに収納保管すると、当該セキュリティボックスに通信手段を介してパスワードを発行し、当該パスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該記録済用紙の利用者の情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信するので、記録済用紙を保管する毎にパスワードを発行して機密性をより一層向上させることができるとともに、利用者が電子メールでどの画像形成装置のセキュリティボックスに記録済用紙が保管されているかを速やかに認識してセキュリティボックスの占有時間を減らすことができ、機密性をより一層向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率を向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0027】
図1及び図2は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を適用した複合装置1の正面要部概略構成図である。
【0028】
図1において、複合装置1は、画像の読み取り、記録出力、送受信等のいわゆるコピー機能、ファックス機能、プリンタ機能、スキャナ機能等を備えた複合装置であり、本体に表示パネルを有した操作部を備えている。
【0029】
複合装置1は、本体筐体2の下部に記録出力する用紙を複数枚収納する用紙トレイ3を備えており、本体筐体2の左側面に、複合装置1の本体部で記録処理された用紙が排出されて載置する排紙トレイ4が設けられている。
【0030】
さらに、複合装置1は、本体筐体2の側面にフィニッシャ5が配設されており、フィニッシャ5は、複合装置1の本体部でデータに基づいて画像の記録処理された用紙に最終的にステープル処理やパンチ処理等のフィニッシング処理を行うものである。
【0031】
複合装置1は、フィニッシャ5の下部に、複数のセキュリティボックス(security−box)6、図1では、7個のセキュリティボックス6A〜6Gが設けられており、各セキュリティボックス6は、複合装置1の本体部で記録処理された用紙がそのまま、あるいは、必要に応じてステープル処理やパンチ処理等のフィニッシング処理の施された用紙が送り込まれて載置される。
【0032】
各セキュリティボックス6は、図2に示すように、密閉構造に形成されており、セキュリティボックス6内に収納された用紙をそのままの状態では、外部から見ることもできないし、取り出すこともできない構造に形成されている。各セキュリティボックス6には、図2に示すように、操作部7が設けられており、操作部7には、図示しないが、少なくとも、パスワードを入力するキーが設けられている。各セキュリティボックス6は、予め設定されている設定パスワードが操作部7から入力されると、図示しない取出口が開放可能となって、セキュリティボックス6内に収納されている記録済用紙を取り出すことができる。
【0033】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の複合装置1は、セキュリティボックス6が設けられており、コピー機能、ファックス機能、プリンタ機能で機密文書や機密ファクシミリ受信文書を用紙に記録すると、当該記録済の用紙を複数のセキュリティボックス6のうち、空いているセキュリティボックス6に排出して当該セキュリティボックス6内に収納させる。
【0034】
したがって、利用者が複合装置1の設置されている場所に行かなくても、機密文書や機密ファクシミリ受信文書を用紙に記録出力して、当該記録済の用紙をセキュリティボックス6内に収納させることができる。
【0035】
そして、各セキュリティボックス6は、予めパスワードが設定されており、当該パスワードが操作部7から入力されないと、その取出口が開かない密閉構造となっている。
【0036】
文書を取り出す利用者は、自己の文書の収納されているセキュリティボックス6の操作部7からパスワードを入力する。
【0037】
セキュリティボックス6は、操作部7からパスワードが入力され、当該入力されたパスワードが予め設定されている設定パスワードと一致すると、取出口の開放を可能とする。
【0038】
したがって、利用者は、セキュリティボックス6の取出口を開いて自己の機密文書を取り出すことができる。
【0039】
このように、本実施の形態の複合装置1は、少なくとも入力されるデータに基づいて画像を用紙に記録出力する複合装置1に、画像の記録された用紙を、外部から取り出し不可能な状態で収納保管して当該用紙の記録内容の機密を保持するセキュリティボックス6を接続し、当該セキュリティボックス6を、予め設定されたパスワードが操作部7から入力されると、保管している記録済用紙の取り出しを可能なものとしている。
【0040】
したがって、複合装置1の設置場所まで行くことなく、データを用紙に記録して当該記録済用紙をセキュリティボックス6に収納保管して、記録済用紙のデータ内容が漏れるのを防止することができ、利用性を向上させつつ機密を保持することができる。
【0041】
図3〜図5は、本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、図3は、本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を適用した複合装置10の要部ブロック構成図である。
【0042】
図3において、複合装置10は、画像の読み取り、記録出力、送受信等のいわゆるコピー機能、ファックス機能、プリンタ機能、スキャナ機能等を備えた複合装置であり、本体に表示パネルを有した操作部を備えている。
【0043】
複合装置10は、その本体部11に、制御部12、ハードディスク13、シリアル(通信手段)I/F14、コンピュータI/F15、操作部16及びプリンタ部17等を備えており、本体部11にプリンタ部17で記録出力された用紙が排出されて収納する複数のセキュリティボックス20、図3では、3つのセキュリティボックス20A〜20Cが設けられている。
【0044】
各セキュリティボックス20A〜20Cは、操作部21A〜21BとシリアルI/F22A〜22Cを備えており、各セキュリティボックス20A〜20CのシリアルI/F22A〜22Cと本体部11のシリアルI/F14とがハブ(HUB)23を介して接続されている。
【0045】
各セキュリティボックス20A〜20Cは、密閉構造に形成されており、セキュリティボックス20A〜20C内に収納された用紙をそのままの状態では、外部から見ることもできないし、取り出すこともできない構造に形成されている。各セキュリティボックス20A〜20Cは、複合装置10の制御部12により発行されたパスワードが割り当てられ、当該発行されたパスワードが操作部21A〜21Cから入力されると、図示しない取出口を開放可能となって、セキュリティボックス20A〜20C内に収納されている用紙を取り出すことができる。
【0046】
コンピュータI/F15には、ネットワーク等を介して利用者のホストコンピュータ(情報処理装置)30が接続され、ホストコンピュータ30からは、各種コマンド、例えば、プリント要求コマンド(プリント命令)が送られてくる。
【0047】
複合装置10は、ファクシミリ受信したファクシミリ受信文書、ホストコンピュータ30から受信したデータ、複合装置10の図示しないスキャナで読み取った原稿のデータを、制御部12の制御下で、例えば、一旦ハードディスク13に蓄積した後、適時、例えば、ホストコンピュータ30からプリント要求コマンドが送られてくると、ハードディスク13から当該データを読み出して、プリンタ部17で用紙に記録出力する。
【0048】
そして、複合装置10は、プリンタ部17でデータを用紙に記録出力すると、当該データが機密を要するデータであると、データを記録した用紙を、セキュリティボックス20A〜20Cのうち、当該データの利用者(印刷者)の記録済の用紙が既に収納されているセキュリティボックス20A〜20Cがあるときには、当該セキュリティボックス20A〜20Cに排出し、利用者の記録済の用紙を収納しているセキュリティボックス20A〜20Cがないときには、空いているセキュリティボックス20A〜20Cに排出する。
【0049】
また、複合装置10は、記録済用紙をセキュリティボックス20A〜20Cに格納すると、制御部12が、当該記録済用紙を格納したセキュリティボックス20A〜20Cに対して当該セキュリティボックス20A〜20Cを開けるのに必要なパスワードを発行し、発行したパスワードを当該用紙の利用者(印刷者)宛に、電子メールで通知する。そして、当該電子メールには、複合装置10のIPアドレス等の情報が含まれる。
【0050】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の複合装置10は、ファクシミリ受信したファクシミリ受信文書、ホストコンピュータ30から受信したデータ、スキャナで読み取った原稿のデータを、プリンタ部17で用紙に記録出力し、当該データが機密を要するデータであると、データを記録した用紙を、セキュリティボックス20A〜20Cのうち、当該データの利用者(印刷者)の記録済の用紙が既に収納されているセキュリティボックス20A〜20Cがあるときには、当該セキュリティボックス20A〜20Cに排出し、利用者の記録済の用紙を収納しているセキュリティボックス20A〜20Cがないときには、空いているセキュリティボックス20A〜20Cに排出する。
【0051】
すなわち、複合装置10は、プリンタ部17で用紙に記録したデータが機密を要するデータであるときには、当該データを記録した用紙をセキュリティボックス20A〜20Cに排出するが、このとき、セキュリティボックス20A〜20Cでは、図4に示すように、まず、当該データの利用者(印刷者)が他の用紙が既にセキュリティボックス20A〜20Cに出力されている利用者であるか、すなわち、当該データの利用者が当該利用者のデータの記録されている用紙が排出されて占有しているセキュリティボックス20A〜20Cがあるかチェックする(ステップS101)。
【0052】
セキュリティボックス20A〜20Cでは、ステップS101で、当該利用者の占有しているセキュリティボックス20A〜20Cがあるときには、当該占有しているセキュリティボックス20A〜20Cに対して、プリンタ部17でデータを今回記録出力した用紙を排出し(ステップS102)、全ての用紙を当該セキュリティボックス20A〜20Cに排出すると(ステップS103)、セキュリティボックス20A〜20Cから複合装置10の制御部12に完了情報を返して、用紙排出処理を終了する(ステップS104)。
【0053】
ステップS101で、当該利用者の占有しているセキュリティボックス20A〜20Cがないときには、セキュリティボックス20A〜20Cでは、セキュリティボックス20A〜20Cのうち、空いているセキュリティボックス20A〜20Cがあるかチェックし(ステップS105)、空いているセキュリティボックス20A〜20Cがないときには、空いているセキュリティボックス20A〜20Cがない旨の情報を複合装置10の制御部12に送信して通知して、処理を終了する(ステップS106)。
【0054】
空きのセキュリティボックス20A〜20Cがない旨の情報を受け取った制御部12は、プリンタ部17に用紙への印刷出力を中止させ、空きのセキュリティボックス20A〜20Cが発生するまで、印刷処理を中止する。このとき、明きのセキュリティボックス20A〜20Cがないために印刷出力を中止している旨をプリント要求コマンドを送ってきたコンピュータ30に通知するようにしてもよい。
【0055】
ステップS105で、空いているセキュリティボックス20A〜20Cがあるときには、セキュリティボックス20A〜20Cでは、当該空いているセキュリティボックス20A〜20Cに対して、データをプリンタ部17で今回記録出力した用紙を排出し(ステップS107)、全ての用紙を当該セキュリティボックス20A〜20Cに排出すると(ステップS108)、セキュリティボックス20A〜20Cから複合装置10の制御部12に完了情報を返して、用紙排出処理を終了する(ステップS104)。
【0056】
そして、制御部12は、図5に示すように、セキュリティボックス20A〜20Cへの用紙の排出が完了すると(ステップS201)、当該用紙を排出したセキュリティボックス20A〜20Cに対してパスワードを発行する(ステップS202)。この場合、制御部12は、パスワードとして、例えば、ランダムなパスワードを生成して、セキュリティボックス20A〜20Cに発行する。
【0057】
制御部12は、セキュリティボックス20A〜20Cにパスワードを発行すると、当該セキュリティボックス20A〜20Cの占有者、すなわち、当該セキュリティボックス20A〜20Cに収納した用紙の利用者に対して、当該セキュリティボックス20A〜20Cに対して発行したパスワードを通知する電子メールを生成し、生成した電子メールをコンピュータI/F15を介して当該利用者のホストコンピュータ30に送信して処理を終了する(ステップS203)。
【0058】
各セキュリティボックス20A〜20Cは、密閉構造に形成されており、セキュリティボックス20A〜20C内に収納された用紙をそのままの状態では、外部から見ることもできないし、取り出すこともできない構造に形成されていて、収納された用紙の機密を確保する。
【0059】
そして、各セキュリティボックス20A〜20Cは、上述のように、複合装置10の制御部12により発行されたパスワードが操作部21A〜21Cから入力されると、図示しない取出口を開放可能とする。
【0060】
したがって、利用者が、操作部21A〜21Cから電子メールで通知されたパスワードを入力すると、セキュリティボックス20A〜20Cの取出口が開放可能となり、セキュリティボックス20A〜20C内に収納されている記録済用紙を取り出すことができる。
【0061】
このように、本実施の形態の複合装置10は、セキュリティボックス20A〜20Cを複数接続し、当該各セキュリティボックス20A〜20Cを、複合装置10と通信するシリアルI/F22A〜22Cを有したものとして、当該シリアルI/F22A〜22Cを介してパスワードの設定を含む各種設定を行い、当該設定内容に応じて動作処理する。
【0062】
したがって、利用者の要求に応じた利用を行えるようにすることができ、利用性をより一層向上させつつ機密を保持することができる。
【0063】
また、本実施の形態の複合装置10は、所定のネットワークを介して複数のホストコンピュータ30に接続し、複数のセキュリティボックス20A〜20Cの1つに記録済用紙を収納保管すると、当該セキュリティボックス20A〜20CにシリアルI/F22A〜22Cを介してパスワードを発行し、当該セキュリティボックス20A〜20Cが当該発行されたパスワードで当該セキュリティボックス20A〜20Cからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該収納する記録済用紙の利用者のホストコンピュータ30に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信している。
【0064】
したがって、記録済用紙を保管する毎にパスワードを発行して機密性をより一層向上させることができるとともに、利用者が電子メールで記録済用紙が保管されていることを速やかに認識してセキュリティボックス20A〜20Cの占有時間を減らすことができ、機密性をより一層向上させつつ、セキュリティボックス20A〜20Cの利用効率を向上させることができる。
【0065】
さらに、本実施の形態の複合装置10は、複数備えているセキュリティボックス20A〜20Cのうち、収納保管する記録済用紙の利用者と同じ利用者の用紙が既に収納保管されているセキュリティボックス20A〜20Cがあるときには、当該セキュリティボックス20A〜20Cに今回保管する用紙を収納保管する。
【0066】
したがって、セキュリティボックス20A〜20Cの使用率を向上させることができるとともに、同じ利用者の記録済用紙をまとめやすくすることができ、機密性を向上させつつ、セキュリティボックス20A〜20Cの利用効率を向上させることができる。
【0067】
図6は、本発明の画像形成装置の第3の実施の形態を適用したネットワークで複数の複合装置の接続された画像形成システム40のシステム構成図である。
【0068】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の複合装置1と同様の複合装置を用いたものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0069】
図6において、画像形成システム40は、複数台、図6では、2台の複合装置50と複合装置60が、インターネットやイントラネット等のネットワークNWで接続されている。
【0070】
各複合装置50、60は、画像の読み取り、記録出力、送受信等のいわゆるコピー機能、ファックス機能、プリンタ機能、スキャナ機能等を備えた複合装置であり、本体に表示パネルを有した操作部を備えている。
【0071】
各複合装置50、60は、本体筐体51、61の下部に記録出力する用紙を複数枚収納する用紙トレイ52、62を備えており、本体筐体51、61の左側面に、複合装置50、60の本体部で記録処理された用紙が排出されて載置する排紙トレイ53、63が設けられている。
【0072】
さらに、各複合装置50、60は、本体筐体51、61の側面にフィニッシャ54、64が配設されており、フィニッシャ54、64は、複合装置50、60の本体部でデータに基づいて画像の記録処理された用紙に最終的にステープル処理やパンチ処理等のフィニッシング処理を行うものである。
【0073】
複合装置50、60は、フィニッシャ54、64の下部に、複数のセキュリティボックス(security−box)55、65、図6では、7個のセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gが設けられており、各セキュリティボックス55、65は、複合装置50、60の本体部で記録処理された用紙がそのまま、あるいは、必要に応じてステープル処理やパンチ処理等のフィニッシング処理の施された用紙が送り込まれて載置される。
【0074】
各セキュリティボックス55、65は、密閉構造に形成されており、セキュリティボックス55、65内に収納された用紙をそのままの状態では、外部から見ることもできないし、取り出すこともできない構造に形成されている。各セキュリティボックス55、65には、図示しないが操作部が設けられており、操作部には、パスワードを入力するキーが設けられている。各セキュリティボックス55、65は、予め設定されている設定パスワードが操作部から入力されると、取出口が開放可能となって、セキュリティボックス55、56内に収納されている用紙を取り出すことができる。
【0075】
そして、各複合装置50、60は、情報処理装置としてのホストコンピュータに接続されており、ホストコンピュータからのプリント要求で、データを用紙に記録して、データを記録した用紙をセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gに排出する。
【0076】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の画像形成システム40は、複数の複合装置50、60がネットワークNWを介して接続されており、1つの複合装置50、60で機密データを記録した用紙を格納するセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gが全て既に用紙を収納しており、空きがない場合に、当該データを、セキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gに空きのある他の複合装置50、60に転送して、当該複合装置50、60で用紙に記録して、当該空いているセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gにデータを記録した用紙を収納する。
【0077】
例えば、いま、図6の複合装置50のセキュリティボックス55A〜55Gと複合装置60のセキュリティボックス65A〜65Gのうち、ハッチングの施されているセキュリティボックス55A〜55G、65A、65B、65E〜65Gには既に用紙が収納されており、ハッチングの施されていないセキュリティボックス65C、65Dが空いているものとし、全てのセキュリティボックス55A〜55Gに既に用紙の収納されている複合装置50でプリント要求があった場合、複合装置50は、自己の備えているセキュリティボックス55A〜55Gが既に全て使用されているため、ネットワークNWに接続されている他の複合装置のうち空きのセキュリティボックスを備えている複合装置を探し出す。
【0078】
いま、複合装置50は、空きのセキュリティボックス65C、65Dを備えている複合装置60を探し出し、当該複合装置60にデータを送信する。
【0079】
複合装置60は、複合装置50から受信したデータを用紙に記録し、データを記録した用紙を空いているセキュリティボックス65C、65Dの1つに排出する。複合装置60は、空いているセキュリティボックス65C、65Dに全ての用紙を排出すると、当該用紙を排出したセキュリティボックス65C、65Dにパスワードを発行し、発行したパスワードをデータの利用者(印刷者)に電子メールで通知する。
【0080】
したがって、利用者は、電子メールで通知されたパスワードで、データの記録されている用紙の収納されているセキュリティボックス65C、65Dを開いて、用紙を取り出すことができる。
【0081】
このように、本実施の形態の画像形成システム40は、ネットワークNWを介して複数の複合装置50、60を接続し、データを用紙に記録出力する際に、1つの複合装置50、60のセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gが全て既に用紙保管済であると、当該ネットワークNWに接続されている複合装置50、60のうち、空きのセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gを有する複合装置50、60に当該データを送信して、当該複合装置50、60に当該データを用紙に記録出力させて、当該記録済の用紙を当該空きのセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gに収納保管させている。
【0082】
したがって、セキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gを有効利用することができ、機密性を向上させつつ、セキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gの利用効率をより一層向上させることができる。
【0083】
また、本実施の形態のが像形成システム40は、他の複合装置50、60からデータを受け取った複合装置50、60が、記録済用紙をセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gに収納保管すると、当該セキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gにパスワードを発行し、当該パスワードで当該セキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該記録済用紙の利用者のホストコンピュータに対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信している。
【0084】
したがって、記録済用紙を保管する毎にパスワードを発行して機密性をより一層向上させることができるとともに、利用者が電子メールでどの複合装置50、60のセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gに記録済用紙が保管されているかを速やかに認識してセキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gの占有時間を減らすことができ、機密性をより一層向上させつつ、セキュリティボックス55A〜55G、65A〜65Gの利用効率を向上させることができる。
【0085】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像形成装置によれば、少なくとも入力されるデータに基づいて画像を用紙に記録出力する画像形成装置に、画像の記録された用紙を、外部から取り出し不可能な状態で収納保管して当該用紙の記録内容の機密を保持するセキュリティボックスを接続し、当該セキュリティボックスを、予め設定されたパスワードが入力部から入力されると、保管している記録済用紙の取り出しを可能なものとしているので、画像形成装置の設置場所まで行くことなく、データを用紙に記録して当該記録済用紙をセキュリティボックスに収納保管して、記録済用紙のデータ内容が漏れるのを防止することができ、利用性を向上させつつ機密を保持することができる。
【0087】
請求項2記載の発明の画像形成装置によれば、セキュリティボックスを複数接続し、当該各セキュリティボックスを、画像形成装置との通信手段を有したものとして、当該通信手段を介してパスワードの設定を含む各種設定を行い、当該設定内容に応じて動作処理するので、利用者の要求に応じた利用を行えるようにすることができ、利用性をより一層向上させつつ機密を保持することができる。
【0088】
請求項3記載の発明の画像形成装置によれば、所定のネットワークを介して複数の情報処理装置に接続し、複数のセキュリティボックスの1つに記録済用紙を収納保管すると、当該セキュリティボックスに通信手段を介してパスワードを発行し、当該セキュリティボックスが当該発行されたパスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該収納する記録済用紙の利用者の情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信するので、記録済用紙を保管する毎にパスワードを発行して機密性をより一層向上させることができるとともに、利用者が電子メールで記録済用紙が保管されていることを速やかに認識してセキュリティボックスの占有時間を減らすことができ、機密性をより一層向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率を向上させることができる。
【0089】
請求項4記載の発明の画像形成装置によれば、複数備えているセキュリティボックスのうち、収納保管する記録済用紙の利用者と同じ利用者の用紙が既に収納保管されているセキュリティボックスがあるときには、当該セキュリティボックスに今回保管する用紙を収納保管するので、セキュリティボックスの使用率を向上させることができるとともに、同じ利用者の記録済用紙をまとめやすくすることができ、機密性を向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率を向上させることができる。
【0090】
請求項5記載の発明の画像形成装置によれば、所定のネットワークを介して複数の画像形成装置を接続し、データを用紙に記録出力する際に、1つの画像形成装置のセキュリティボックスが全て既に用紙保管済であると、当該ネットワークに接続されている画像形成装置のうち、空きのセキュリティボックスを有する画像形成装置に当該データを送信して、当該画像形成装置に当該データを用紙に記録出力させて、当該記録済の用紙を当該空きのセキュリティボックスに収納保管させるので、セキュリティボックスを有効利用することができ、機密性を向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率をより一層向上させることができる。
【0091】
請求項6記載の発明の画像形成装置によれば、他の画像形成装置からデータを受け取った画像形成装置が、記録済用紙をセキュリティボックスに収納保管すると、当該セキュリティボックスに通信手段を介してパスワードを発行し、当該パスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該記録済用紙の利用者の情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信するので、記録済用紙を保管する毎にパスワードを発行して機密性をより一層向上させることができるとともに、利用者が電子メールでどの画像形成装置のセキュリティボックスに記録済用紙が保管されているかを速やかに認識してセキュリティボックスの占有時間を減らすことができ、機密性をより一層向上させつつ、セキュリティボックスの利用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を適用した複合装置の正面要部概略構成図。
【図2】図1の1つのセキュリティボックスの拡大斜視図。
【図3】本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を適用した複合装置の要部ブロック構成図。
【図4】図3の複合装置のセキュリティボックス側での用紙収納処理を示すフローチャート。
【図5】図3の複合装置の本体側でのパスワード管理処理を示すフローチャート。
【図6】本発明の画像形成装置の第3の実施の形態を適用した画像形成システムのシステム構成図。
【符号の説明】
1 複合装置
2 本体筐体
3 用紙トレイ
4 排紙トレイ
5 フィニッシャ
6、6A〜6G セキュリティボックス
7 操作部
10 複合装置
11 本体部
12 制御部
13 ハードディスク
14 シリアルI/F
15コンピュータI/F
16 操作部
17 プリンタ部
20、20A〜20C セキュリティボックス
21A〜21B 操作部
22A〜22C シリアルI/F
23 ハブ
30 ホストコンピュータ
40 画像形成システム
50、60 複合装置
51、61 本体筐体
52、62 用紙トレイ
53、63 排紙トレイ
54、64 フィニッシャ
55、65、55A〜55G、65A〜65G セキュリティボックス
Claims (6)
- 少なくとも入力されるデータに基づいて画像を用紙に記録出力する画像形成装置において、前記画像の記録された用紙を、外部から取り出し不可能な状態で収納保管して当該用紙の記録内容の機密を保持するセキュリティボックスが接続され、当該セキュリティボックスは、少なくともパスワードを入力する入力部を備え、予め設定されたパスワードが当該入力部から入力されると、前記保管している記録済用紙の取り出しを可能とすることを特徴とする画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、前記セキュリティボックスが複数接続され、当該各セキュリティボックスが、当該画像形成装置との通信手段を有して、当該通信手段を介して前記パスワードの設定を含む各種設定が行われ、当該設定内容に応じて動作処理することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、所定のネットワークを介して複数の情報処理装置に接続され、少なくとも当該各情報処理装置に対して電子メールを送信する機能を有し、前記セキュリティボックスとして複数のセキュリティボックスを備えており、当該各セキュリティボックスが、当該画像形成装置との通信手段を有し、当該セキュリティボックスの1つに前記記録済用紙を収納保管すると、当該セキュリティボックスに前記通信手段を介して前記パスワードを発行し、当該セキュリティボックスが当該発行されたパスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該収納する記録済用紙の利用者の前記情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、前記複数備えているセキュリティボックスのうち、収納保管する記録済用紙の利用者と同じ利用者の用紙が既に収納保管されているセキュリティボックスがあるときには、当該セキュリティボックスに今回保管する用紙を収納保管することを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、所定のネットワークを介して複数接続されており、データを用紙に記録出力する際に、1つの画像形成装置のセキュリティボックスが全て既に用紙保管済であると、当該ネットワークに接続されている画像形成装置のうち、空きのセキュリティボックスを有する画像形成装置に当該データを送信して、当該画像形成装置に当該データを用紙に記録出力させて、当該記録済の用紙を当該空きのセキュリティボックスに収納保管させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記他の画像形成装置からデータを受け取った画像形成装置は、所定のネットワークを介して複数の情報処理装置に接続され、少なくとも当該各情報処理装置に対して電子メールを送信する機能を有し、前記各セキュリティボックスが、当該画像形成装置との通信手段を有し、前記記録済用紙を当該セキュリティボックスに収納保管すると、当該セキュリティボックスに前記通信手段を介して前記パスワードを発行し、当該パスワードで当該セキュリティボックスからの記録済用紙の取り出しを可能とし、当該記録済用紙の利用者の前記情報処理装置に対して少なくとも当該発行したパスワードを記載した電子メールを送信することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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