JP2005007317A - 貯水槽水殺菌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】銀イオン生成装置を流通する流量、電解効率、循環効率などの要因に基づいて電流値および電解時間を求める制御手段を配設させることで、過剰な銀イオンの添加を抑えるとともに殺菌能力の優る貯水槽水殺菌装置を実現する。
【解決手段】浴水を循環させるために一端および他端を浴槽11に接続した浴槽水循環流路12と、浴水に殺菌性金属イオンである銀イオンを添加する銀イオン生成装置15とを備え、浴槽水循環流路12には、銀イオン生成装置15の上流側に紫外線を照射する紫外線照射装置16が設けられた。これにより、過剰な銀イオンの添加を抑えるとともに殺菌能力が優れる。
【選択図】 図1
【解決手段】浴水を循環させるために一端および他端を浴槽11に接続した浴槽水循環流路12と、浴水に殺菌性金属イオンである銀イオンを添加する銀イオン生成装置15とを備え、浴槽水循環流路12には、銀イオン生成装置15の上流側に紫外線を照射する紫外線照射装置16が設けられた。これにより、過剰な銀イオンの添加を抑えるとともに殺菌能力が優れる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯水槽内に貯えられた貯水槽水に銀イオンによって殺菌する貯水槽水殺菌装置に関するものであり、特に、銀イオンを添加する銀イオン生成装置の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴槽内の浴水を銀イオンによって殺菌する浴槽水浄化システムとして、例えば、浴水の循環流路中に超音波発信装置と銀イオン生成装置を備えるとともに、その浴水に添加銀イオン濃度を5ppb以上100ppb未満に制御する制御手段を備えている。
【0003】
さらに、添加銀イオン濃度を5ppb以上100ppb未満に制御するために、銀イオン生成装置への供給電力の通電時間を制御するタイマーと、その通電時間を求めるための浴水の総水量を検知する水量検知機とを設け、電気分解回路に供給される電流をタイマーにより制限させて、電気分解により溶出する銀イオンの総量を調整あるいは制限することで過剰な銀イオンの溶出を抑制している。
【0004】
これにより、銀イオンによる浴槽表面の黒ずみの汚れ防止と、銀イオンと超音波との相乗効果による殺菌効率の向上を図っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−327962号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1によれば、銀イオン生成装置のみであれば添加銀イオン濃度が200ppbであったものを銀イオンと超音波との相乗効果により100ppb未満にしたものであるが、この超音波発信装置は、一般的に滅菌能力が低いため、この滅菌能力を高めるために装置の大型化が必要となる問題がある。
【0007】
また、制御手段において、添加銀イオン濃度を5ppb以上100ppb未満に制御するための電流や通電時間の具体的な演算の内容については記載がないため不明であるが、この種の装置では、銀イオン生成装置に流入する浴水の塩素イオン濃度により銀イオンを溶出する電解効率が一定ではない。
【0008】
因みに、この種の銀イオン生成装置の電解効率は、概略塩素イオン濃度に反比例するため塩素イオン濃度が低い浴水では過剰な銀イオンが添加され、塩素イオン濃度が高い浴水では5ppb以下の過少量の銀イオンが添加される。従って、過剰な銀イオンの添加による浴槽表面の黒ずみが発生し浴槽の美観を損ねる問題と、殺菌能力が低下してしまう問題とがある。
【0009】
また、銀イオン生成装置を制御するための電流値および電解時間は、発明者の研究によると、銀イオン生成装置を流通する流量、上述した塩素イオン濃度に反比例する電解効率、銀イオン生成装置を流通する流量に応じて銀イオン生成装置から浴槽に流入して浴槽から流出する銀イオン濃度と浴槽内の銀イオン濃度との比である循環効率および殺菌する全水量などの要因によって求めることを見出した。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、銀イオン生成装置を流通する流量、電解効率、循環効率などの要因に基づいて電流値および電解時間を求める制御手段を配設させることで、過剰な銀イオンの添加を抑えるとともに殺菌能力の優る貯水槽水殺菌装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記、目的を達成するために、請求項1ないし請求項10に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、貯水槽水を循環させるために一端および他端を貯水槽(11)に接続した貯水槽水循環流路(12)と、この貯水槽水循環流路(12)に配設され、貯水槽水に殺菌性金属イオンである銀イオンを添加する銀イオン生成装置(15)とを備え、
貯水槽水循環流路(12)には、銀イオン生成装置(15)の上流側に紫外線を照射する紫外線照射装置(16)が設けられたことを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、貯水槽水の細菌に対して紫外線照射と銀イオンとの殺菌能力が相互に作用するとともに、従来の超音波よりも紫外線照射の方が容積当たりの殺菌能力が優れるため殺菌能力の優る殺菌装置の提供ができるとともに、紫外線照射と銀イオンとを組み合わせた方が銀イオン生成装置(15)を小型にできる。
【0013】
また、貯水槽(11)表面や配管内のぬめりに対して、銀イオンを貯水槽水に添加することで細菌が貯水槽(11)表面、並びに配管に付着しにくくなり、結果としてぬめりの発生を抑制して清潔に保つことができる。ここで‘ぬめり’とは、貯水槽水中の有機物に細菌が付着し、それらが増殖する過程で発生するもので、有機物と細菌の接触を銀イオンの働きで妨げれば、この‘ぬめり’の発生を抑制することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明では、貯水槽水中の塩素イオン濃度に基づいて添加銀イオン濃度を制御する制御手段(20)が設けられ、この制御手段(20)は、貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように銀イオン生成装置(15)を制御することを特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、従来では、貯水槽水に添加する銀イオン濃度を、例えば、5ppb以上100ppb未満となるように制御していたが、殺菌される貯水槽水の塩素イオン濃度に応じて銀イオン生成装置(15)の電解効率が異なる。因みに、塩素イオン濃度が大きいと電解効率が小さくなるため、銀イオン生成装置(15)に所定の電流を印加しても実質的に所望する銀イオン量が溶出していない。
【0016】
そこで、本発明では、貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように塩素イオン濃度に基づいて添加銀イオン濃度を制御することにより、低塩素イオン濃度における過剰な銀イオンの添加もなく、かつ高塩素イオン濃度における過少量の銀イオンが添加されることもない。従って、貯水槽(11)表面に黒ずみを発生させることはない。さらに、殺菌能力の低下もない。
【0017】
請求項3に記載の発明では、制御手段(20)は、銀イオン生成装置(15)を流通する流量、塩素イオン濃度に反比例する電解効率、および銀イオン生成装置(15)から溶出する銀イオン量より求める銀イオン生成装置(15)に印加する電流値と、銀イオン生成装置(15)を流通する流量に応じて銀イオン生成装置(15)から貯水槽(11)に流入して貯水槽(11)から流出する銀イオン濃度と貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度との比である求める循環効率、および貯水槽水循環流路(12)に循環する全水量より求める電解時間とを有して貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように銀イオン生成装置(15)を制御することを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度において、上限を100ppb未満となるように制御することにより、過剰な銀イオンの添加がないため貯水槽(11)表面に黒ずみを発生させることはない。
【0019】
請求項4に記載の発明では、制御手段(20)は、塩素イオン濃度が所定値以上のときに、電解時間における電流値を段階的に降下するように銀イオン生成装置(15)に印加することを特徴としている。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、貯水槽(11)表面に発生する黒ずみは、銀イオンが塩素イオンと反応により生成される塩化銀の感光により黒く着色されるものであり、特に、塩素イオン濃度が大きいときは電解効率が小さいため、電流値が大きくなる。電流値を段階的に降下するように印加することで、過剰な銀イオンの添加が行なわれない。
【0021】
請求項5に記載の発明では、制御手段(20)は、銀イオン生成装置(15)から溶出する銀イオン量が少なくとも約50ppbを超えないように電流値を銀イオン生成装置(15)に印加することを特徴としている。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、過剰な銀イオンの添加がないため貯水槽(11)表面に黒ずみを発生させることはないとともに、従来と比較して銀イオン生成装置(15)の動力を必要最小限に抑えることができる。
【0023】
請求項6に記載の発明では、銀イオン生成装置(15)は、少なくとも陽極側に銀極板を用いて電気分解することにより、貯水槽水に銀イオンを添加することを特徴としている。請求項6に記載の発明によれば、銀極板から正確な量の銀イオンの添加が容易にできる。
【0024】
請求項7に記載の発明では、制御手段(20)は、銀イオン生成装置(15)に設けられる電極部(15b)間の導電率を検知することで貯水槽水の塩素イオン濃度が求められることを特徴としている。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、概して大掛かりとなる塩素イオン濃度検出手段を必要とせずに塩素イオン濃度を容易に求めることができる。しかも、銀イオン生成装置(15)の構成部品を活用することで、電極部(15b)間の導電率を容易に検知することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明では、銀イオン生成装置(15)は、電気分解を停止の際に、電解槽(15a)内の貯水槽水が外部に排水され、かつ電解槽(15a)が空になるように構成したことを特徴としている。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、電解槽(15a)が空になるように構成したことにより、電極部(15b)間が電気的に非通電であるため、電池作用により電極部(15b)が溶出してしまうことはない。
【0028】
請求項9に記載の発明では、貯水槽水循環流路(12)には、紫外線照射装置(16)の上流側に貯水槽水を浄化する濾過装置(19)が設けられたことを特徴としている。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、浮遊物や固形物などを浄化する濾過装置(19)を紫外線照射装置(16)および銀イオン生成装置(15)の上流側に設けることにより、浮遊物や固形物は濾過装置(19)により浄化され、細菌に対して紫外線照射や銀イオンが直接作用することができる。これにより、紫外線照射装置(16)および銀イオン生成装置(15)は殺菌能力の低下を起こさない。
【0030】
請求項10に記載の発明では、貯水槽(11)内に貯えられた貯水槽水は、浴槽(11)内の浴水であり、貯水槽水循環流路(12)は、浴槽水循環流路(12)であることを特徴としている。請求項10に記載の発明によれば、細菌の増殖による濁り度が上昇する浴水を対象として紫外線および銀イオンにより殺菌することで効果が大である。
【0031】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を適用した第1実施形態の貯水槽水殺菌装置を図1ないし図8に基づいて説明する。図1は、貯水槽水殺菌装置の全体構成を示す模式図であって、貯水槽である浴槽11内の貯水槽水である浴水を循環させて、その浴水を紫外線照射と銀イオンとの相乗効果により殺菌を行なう装置である。
【0033】
本実施形態の貯水槽水殺菌装置10は、図1に示すように、浴槽11内の浴水を循環させるために一端および他端を浴槽11に接続した貯水槽水循環流路である浴槽水循環流路12と、その浴槽水循環流路12に配設され、浴水に殺菌性金属イオンである銀イオンを添加する銀イオン生成装置15および紫外線を照射する紫外線照射装置16と、制御手段である制御装置20とから構成されている。
【0034】
また、浴槽水循環流路12には、循環ポンプ13、圧力センサ17、流量センサ18が配設されている。循環ポンプ13は、浴槽11内の浴水を銀イオン生成装置15および紫外線照射装置16に循環させる送水手段であり、制御装置20により制御される。圧力センサ17は、浴槽11内の浴水の水位を検出するセンサであり、検知された水位情報を制御装置20に出力するように接続されている。流量センサ18は、浴槽水循環流路12を循環する浴水の流量を検知するセンサであり、検知された流量情報を制御装置20に出力するように接続されている。
【0035】
紫外線照射装置16は、紫外線を照射する紫外線ランプ16aを有する周知の装置であり、銀イオン生成装置15の上流側に配設して循環ポンプ13により送水される浴水に紫外線を照射させて浴水中の細菌を殺菌させるものである。紫外線照射装置16は、制御装置20に電気的に接続されて制御装置20により制御される。
【0036】
次に、銀イオン生成装置15は、浴水が循環する電解槽15aの中に一対の電極部15bを収容した周知の装置であり,電極部15bのいずれか一方(例えば、陽極側)を銀材料からなる銀極板で形成し、電極部15b間に電流値を印加して電気分解することにより銀イオンを生成して浴水に添加するものである。
【0037】
そして、銀イオン生成装置15の電極部15bは制御装置20に電気的に接続され、この制御装置20により印加する電流値および電解時間である印加時間が制御されるように構成している。なお、本実施形態では、電極部15bのいずれか一方(例えば、陽極側)を銀材料からなる銀極板で形成したが、これに限らず、もう一方側も銀材料からなる銀極板で形成しても良い。
【0038】
次に、制御装置20は、圧力センサ17からの水位情報、流量センサ18からの流量情報および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの操作信号等に基づいて、循環ポンプ13、銀イオン生成装置15、および紫外線照射装置16を制御するように構成されている。
【0039】
また、制御装置20は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された殺菌制御プログラムが設けられ、この殺菌制御プログラムにより循環ポンプ13、紫外線照射装置16および銀イオン生成装置15を制御して浴槽11内の浴水を殺菌するように制御される。なお、図示しない操作盤には、殺菌運転を操作する運転スイッチなどが設けられている。
【0040】
次に、上記構成による貯水槽水殺菌装置10の作動について図2ないし図7に基づいて説明する。図2ないし図4は、殺菌制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。まず、図2に示すように、図示しない運転スイッチがオンされると殺菌運転が開始される(ステップ200)。そして、ステップ201にて、圧力センサ17より検出された水位情報が設定値を超えたか否かを判定する。これは浴槽11内に貯められた浴水が所定の水位に達しているか否かを判定するものである。
【0041】
ここで、水位情報が所定の水位を超えておれば、ステップ202にて、検出された水位情報から浴槽11内の浴水の水量を演算し、予め設定された浴槽水循環流路12に循環する浴水の水量と加算した全水量▲8▼を記憶する。そして、ステップ203にて循環ポンプ13を作動させる。
【0042】
次に、ステップ204にて、流量センサ18より検出された流量情報が所定値を超えたか否かを判定する。ここでは、循環系が浴水で満たされるように所定の流量を超えるまで循環ポンプ13の作動を継続させる。
【0043】
そして、流量情報が所定流量を超えればステップ205にて、5秒後毎に流量情報を記憶させ、次のステップ206にて記憶した流量が連続して3回ともほぼ同一の流量であるか否かを判定する。ここで、ほぼ同一の流量であれば、ステップ207にてその流量▲1▼を記憶させ、ステップ208にて循環ポンプ13を停止させる。
【0044】
なお、ここまでのステップは、浴槽水循環流路12を循環する流量が、所定の流量を超えるとともに、その流量が安定しているか否かを監視させたものである。そして、ステップ209にて、銀イオン生成装置15の電極部15bに所定の電流値を印加させ、ステップ210にて電極部15b間の電圧が所定値を超えたか否かを判定する。
【0045】
ここでは、電解槽15a内の電極部15bが浴水で満たされているか否かを判定したものであり、電極部15b間の電圧が所定値に達していなければ電極部15bが浴水に満たされていないと判定し、再度、ステップ203に戻って流量検知を実行する。一方、ステップ210にて、電極部15b間の電圧が所定値を超えておれば、電極部15bが浴水で満たされていると判定して、ステップ211にてその電圧▲2▼を記憶させて、ステップ212にて所定の電流の印加を停止する。
【0046】
そして、ステップ213にて循環ポンプ13を再度作動させ、ステップ214にて紫外線ランプ16aを点灯する。これにより、浴槽11内の浴水が紫外線照射装置16に循環され、直接浴水に紫外線が照射されて殺菌が行なわれる。次に、ステップ215にて、流量センサ18より検知された流量がステップ207にて記憶された流量▲1▼と比較してほぼ同一であるか否かを判定する。これは、銀イオン生成装置15を流通する浴水の流量を再度確認する。ここで、検知された流量が記憶された流量▲1▼よりも異なっておれば、再度、ステップ203に戻って流量検知を実行する。
【0047】
一方、検知された流量が記憶された流量▲1▼とほぼ同一であれば、ステップ216にて図示しないタイマーT1のカウントを開始する。そして、ステップ217にて、電解条件演算プログラム(ステップ250)より演算された電流値▲4▼または段階的電流値▲6▼のいずれか一方の電流値を印加して、次のステップ218にてタイマーT1が後述する電解時間に達するまで電流値の印加を継続する。
【0048】
なお、このステップ217にて印加する電流値▲4▼または段階的電流値▲6▼は、図3に示す電解条件演算プログラムの制御処理により求めるもので、以下、説明する。この電解条件演算プログラムは、ステップ207およびステップ211にて記憶させた流量▲1▼、電圧▲2▼、および電極部15bから溶出する銀イオン量に基づいて電流値を演算するとともに、ステップ202にて記憶させた全水量▲8▼、電流値▲4▼、および後述する循環効率▲5▼に基づいて電解時間▲7▼を演算するプログラムである。
【0049】
具体的には、図3に示すように、ステップ250にて電解条件の演算の制御処理が上述したステップ200が実行されると並行してスタートする。まず、ステップ251にて必要データの入力を待っている。ここでは、ステップ207にて記憶された流量▲1▼と、ステップ211にて記憶された電圧▲2▼とを入力することにより、ステップ252にてこの電圧▲2▼より銀イオン生成装置15の電解効率を求めるものである。
【0050】
ところで、この種の銀イオン生成装置15における電解効率は入力に対する銀イオンの出力であり、銀イオンの溶出量は浴水中の塩素イオン濃度に大きく左右される。具体的には、図5(a)に示すように、塩素イオン濃度と電解効率とが反比例の関係を示している。因みに、塩素イオン濃度が小さいと電解効率が大きく、塩素イオン濃度が大きいと電解効率が小さくなることが分かっている。
【0051】
従って、この塩素イオン濃度を直接測定すれば容易に電解効率を求めることができるが、この塩素イオン濃度を測定するための装置が複雑で、かつ大掛かりとなるため、本発明では電極部15b間の導電率により求めるようにした。
【0052】
具体的には、図5(b)に示す導電率と塩素イオン濃度との関係を求めた特性図、および図5(c)に示す導電率と電圧との関係の特性図により塩素イオン濃度を求めるようにした。つまり、電極部15bに所定の電流を印加して電極部15b間の電圧を検知することにより、図5(c)にて導電率が求められ、この導電率から図5(b)にて塩素イオン濃度を求めるものである。
【0053】
これは、上述したステップ209〜ステップ211の制御処理を実行することで、このステップ252において、電解効率が上記電圧▲2▼から導電率、塩素イオン濃度の順に求めることができる。そして、次のステップ253にて、下記、(数式1)により印加する電流値▲4▼を演算する。
【0054】
【数式1】電流値▲4▼=電極溶出量×流量×クーロン量/銀分子量/電解効率
ここで、電極溶出量:電解槽15aの入口と出口との銀イオンの濃度差であり、例えば、5〜50ppb、流量:ステップ207にて記憶した流量▲1▼、クーロン量:96500、銀分子量:108である。なお、本実施形態では、電極溶出量の上限を50ppb未満とすることにより、過剰な銀イオンの添加がないため浴槽11表面に黒ずみを発生させることはない。
【0055】
次に、ステップ254にて、導電率が所定値(例えば、30mS/cm)を超えたか否かを判定する。これは、塩素イオン濃度が大きいときは電解効率が小さいために演算された電流値▲4▼が大きくなる。つまり、図5(b)に示す導電率と塩素イオン濃度との相関から外れる地域の上水も存在するため、導電率(塩素イオン濃度)が所定値以上のときは、この電流値を段階的に降下させるように印加したものである。
【0056】
ここで、導電率が所定値(例えば、30mS/cm)を超えておれば、ステップ255にて、ステップ253にて演算された電流値▲4▼と電解時間▲7▼とを入力する。電解時間▲7▼は、図4(a)に示す電解時間演算プログラムより演算する。具体的には、ステップ260にて、電解時間の演算の制御処理が上述のステップ250と同じようにスタートする。
【0057】
そして、ステップ261にて、必要データの入力を待っている。ここでは、ステップ253にて演算された電流値▲4▼と、ステップ202にて記憶された全水量▲8▼と、後述するステップ273にて演算された循環効率▲5▼とを入力して、ステップ262にて電解時間▲7▼を演算する。そして、この電解時間▲7▼は下記、(数式2)によって演算する。
【0058】
【数式2】電解時間▲7▼=(全水量×目標濃度×クーロン量/銀分子量/電流値▲4▼)×循環効率
ここで、目標濃度:浴槽11内の浴水の銀イオン濃度(例えば、30〜100ppb)、循環効率は、銀イオン生成装置15から浴槽11に流入して浴槽11から流出する銀イオン濃度と浴槽11内の浴水の銀イオン濃度との比である。クーロン量、銀分子量は(数式1)と同様。
【0059】
なお、目標濃度の上限を100ppb未満とすることにより、過剰な銀イオンの添加がないため浴槽11表面に黒ずみを発生させることはない。また、下限を30ppb以上とすることにより、30ppb以下のときは紫外線照射装置16単独で殺菌を賄うことができる。これにより、銀イオン生成装置15の動力を必要最小限に抑えることができる。
【0060】
また、上記循環効率は、図4(b)に示す循環効率演算プログラムより演算するもので、ステップ270にて、循環効率の演算の制御処理が上述のステップ250と同じようにスタートする。そして、ステップ271にて、必要データの入力を待っている。ここでは、ステップ207にて記憶された流量▲1▼を入力して、ステップ272にて循環効率▲5▼を求める。
【0061】
ここでは、図6に示す流量と循環効率との関係を示す特性図から循環効率▲5▼を求め、その求めた循環効率▲5▼をステップ273にて決定する。なお、この循環効率▲5▼は、図6に示すように、流量が低下すると循環効率が低下する特性になっている。これにより、ステップ262の電解時間▲7▼が求められ、ステップ263にて電解時間▲7▼が決定される。
【0062】
従って、ステップ255では、ステップ263にて決定された電解時間▲7▼のデータが入力されることで、次のステップ256にて段階的演算電流値を演算する。この段階的演算電流値は、図7(a)に示すように、演算された電解時間▲7▼を10区分に分割し、電流値が10段階的に降下するように配分した。なお、5段階と6段階の間が演算された電流値▲4▼であり、初期値は電流値▲4▼+A、10段階は電流値▲4▼−Aとなるように割り振られている。
【0063】
これにより、ステップ257にて、段階的演算電流値▲6▼が決定する。以上がステップ254にて、導電率が所定値(例えば、30mS/cm)を超えたときの段階的演算電流値▲6▼と電解時間▲7▼であるが、ここで、導電率が所定値(例えば、30mS/cm)以下のときはステップ258にて、ステップ263による決定された電解時間▲7▼を入力するとともに、ステップ259にて、ステップ253による演算された電流値▲4▼を決定する。このときは、図7(b)に示すように、電流値▲4▼が一定の状態である。
【0064】
そして、ステップ218にて、タイマT1が電解時間に達するまで電流値▲4▼または段階的演算電流値▲6▼の印加を継続する。そして、タイマT1が電解時間に達すると、ステップ219にて電流値▲4▼または段階的演算電流値▲6▼の印加を停止させるとともに、ステップ220にて、循環ポンプ13を停止する
一方、紫外線照射装置16の運転停止はステップ300の紫外線の停止プログラムにて制御処理を行なっている。具体的には、ステップ231にてステップ216のタイマT1がカウントを開始したか否かを判定する。ここで、タイマT1がカウントを開始すれば、ステップ232にてタイマT2がカウントを開始する。
【0065】
そして、ステップ233にて予め設定した抗菌時間にタイマT2が達するまでステップ214にて点灯された紫外線ランプ16aの照射を継続する。そして、タイマT2が抗菌時間に達したらステップ234にて紫外線ランプ16aを消灯する。次に、ステップ235にて印加電流がOFFしているか否かを判定し、印加電流がOFFしていれば、ステップ236にて循環ポンプ13を停止させる。なお、このときに、印加電流がONのときは循環ポンプ13を停止させないようにしている。
【0066】
これにより、紫外線照射装置16による紫外線と、銀イオン生成装置15による銀イオンの添加との相乗効果により浴水の殺菌ができるとともに、銀イオンの浴水への添加により浴槽11表面や配管内のぬめりに対して、細菌が浴槽11表面、並びに配管に付着しにくくなり、結果としてぬめりの発生を抑制して清潔に保つことができる。
【0067】
以上の第1実施形態の貯水槽水殺菌装置10によれば、浴水の細菌に対して紫外線照射と銀イオンとの殺菌能力が相互に作用するとともに、従来の超音波よりも紫外線照射の方が容積当たりの殺菌能力が優れるため殺菌能力の優る殺菌装置の提供ができるとともに、紫外線照射と銀イオンとを組み合わせた方が銀イオン生成装置15を小型にできる。
【0068】
また、浴槽11表面や配管内のぬめりに対して、銀イオンを浴水に添加することで細菌が浴槽11表面、並びに配管に付着しにくくなり、結果としてぬめりの発生を抑制して清潔に保つことができる。ここで‘ぬめり’とは、浴水中の有機物に細菌が付着し、それらが増殖する過程で発生するもので、有機物と細菌の接触を銀イオンの働きで妨げれば、この‘ぬめり’の発生を抑制することができる。
【0069】
また、従来では、浴水に添加する銀イオン濃度を、例えば、5ppb以上100ppb未満となるように制御していたが、浴水の塩素イオン濃度に応じて銀イオン生成装置15の電解効率が異なる。因みに、塩素イオン濃度が大きいと電解効率が小さくなるため、銀イオン生成装置15に所定の電流を印加しても実質的に所望する銀イオン量が溶出していない。
【0070】
そこで、本発明では、浴槽11内の浴水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように塩素イオン濃度に基づいて添加銀イオン濃度を制御することにより、低塩素イオン濃度における過剰な銀イオンの添加もなく、かつ高塩素イオン濃度における過少量の銀イオンが添加されることもない。従って、浴槽11表面に黒ずみを発生させることはない。さらに、殺菌能力の低下もない。
【0071】
また、浴槽11内の浴水の銀イオン濃度において、上限を100ppb未満となるように制御することにより、過剰な銀イオンの添加がないため浴槽11表面に黒ずみを発生させることはない。また、下限を30ppb以上となるように制御することにより、30ppb以下のときは紫外線照射装置16単独で殺菌を賄うことができる。これにより、銀イオン生成装置15の動力を必要最小限に抑えることができる。
【0072】
また、浴槽11表面に発生する黒ずみは、銀イオンが塩素イオンと反応により生成される塩化銀の感光により黒く着色されるものであり、特に、塩素イオン濃度が大きいときは電解効率が小さいため、電流値が大きくなる。電流値を段階的に降下するように印加することで、過剰な銀イオンの添加が行なわれない。
【0073】
また、銀イオン生成装置15から溶出する銀イオン量が少なくとも約50ppbを超えないように電流値を銀イオン生成装置15に印加することにより、過剰な銀イオンの添加がないため浴槽11表面に黒ずみを発生させることはないとともに、従来と比較して銀イオン生成装置15の動力を必要最小限に抑えることができる。
【0074】
また、銀イオン生成装置15は、少なくとも陽極側に銀極板を用いて電気分解することにより、貯水槽水に銀イオンを添加することにより、銀極板から正確な量の銀イオンの添加が容易にできる。
【0075】
また、銀イオン生成装置15に設けられる電極部15b間の導電率を検知することで浴水の塩素イオン濃度が求められることにより、概して大掛かりとなる塩素イオン濃度検出手段を必要とせずに塩素イオン濃度を容易に求めることができる。しかも、銀イオン生成装置15の構成部品を活用することで、電極部15b間の導電率を容易に検知することができる。
【0076】
また、銀イオン生成装置15を浴水に用いることにより、細菌の増殖による濁り度が上昇する浴水を対象として紫外線および銀イオンにより殺菌することで効果が大である。
【0077】
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、銀イオン生成装置15が電気分解を停止しているときは、電極部15bが浴水に満たされているため電池作用により電極部15bから銀イオンが溶出する。また、電極部15bのいずれか一方が銀材料以外で形成したときはその金属イオンが溶出する。
【0078】
そこで、本実施形態では、電気分解を停止の際には、電解槽15a内の浴水を外部に排水するように構成したものである。具体的には、図8に示すように、電解槽15aの上流側に三方弁21と、電解槽15aの下流側に電磁弁22とを設けるとともに、電解槽15aの上方に空気抜き弁23を有する空気抜き管12aと、電解槽15aの下方に排水弁24を有する排水管12bとを設けたものである。なお、排水管12bは、図に示すように、浴槽水循環流路12から分岐して接続されている。
【0079】
また、三方弁21は、紫外線照射装置16から流出する浴水を電解槽15aに流通する流通方向と、電解槽15aを迂回する流通方向とのいずれか一方の流れ方向に切り換える切換弁であり、銀イオン生成装置15が電気分解するときに、電解槽15aに流通する流通方向に切り換り、電気分解が停止のときは電解槽15aを迂回する流通方向に切り換るように制御装置20により制御される。
【0080】
また、電磁弁22は、銀イオン生成装置15が電気分解するときに、開弁し、電気分解が停止のときは閉弁するように制御装置20により制御される。一方、空気抜き弁23および排水弁24は、電気分解するときに閉弁し、電気分解が停止のときは開弁するように制御装置20により制御される。
【0081】
以上の構成によれば、電気分解が停止のときは電解槽15aが空になるように構成したことにより、電極部15b間が電気的に非通電であるため、電池作用により電極部15bが溶出してしまうことはない。
【0082】
(第3実施形態)
浴水を循環させて浄化する浴水浄化装置に本発明を適用しても良い。具体的には、図9に示すように、浴水を濾過装置19に循環させて物理浄化または化学浄化により、入浴により汚れた浴水を浄化する浴水浄化装置10aにおいて、濾過装置19の下流側に紫外線照射装置16およびその下流側に銀イオン発生装置15を構成したものである。
【0083】
以上の構成によれば、浴水の浮遊物や固形物は濾過装置19により浄化され、細菌に対して紫外線照射や銀イオンが直接作用することができる。しかも、紫外線照射装置16および銀イオン生成装置15は殺菌能力の低下を起こさない。
【0084】
(他の実施形態)
以上の実施形態では、浴槽水循環回路12の一端が浴槽11に接続される吸入口には、浴水に浮遊する髪の毛などのゴミを除去するフィルタを設けると良い。また、以上の実施形態では、浴槽11内の浴水を紫外線照射装置16および銀イオン生成装置15に循環させて浴水を殺菌したが、浴水とは限らず、貯水槽11内に貯められる貯水槽水を殺菌させても良い。
【0085】
なお、本実施形態に示した具体的な数値はあくまでも一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における貯水槽水殺菌装置10の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態における制御装置20による殺菌制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。
【図3】殺菌制御プログラムにおける電解条件の演算の制御処理を示すフローチャートである。
【図4】(a)は殺菌制御プログラムにおける電解時間の演算の制御処理を示すフローチャート、(b)は殺菌制御プログラムにおける循環効率の演算の制御処理を示すフローチャートである。
【図5】(a)は電解効率と塩素イオン濃度との関係を示す特性図、(b)は導電率と塩素イオン濃度との関係を示す特性図、(c)は電圧と導電率との関係を示す特性図である。
【図6】循環効率と流量との関係を示す特性図である。
【図7】(a)は段階的電流値における電流値と電解時間との関係を示す特性図、(b)は演算電流値▲4▼における電流値と電解時間との関係を示す特性図である。
【図8】本発明の第2実施形態における貯水槽水殺菌装置10の全体構成を示す模式図である。
【図9】本発明の第3実施形態における貯水槽水殺菌装置10aの全体構成を示す模式図である。
【符号の説明】
11…浴槽(貯水槽)
12…浴槽水循環流路(貯水槽水循環流路)
15…銀イオン生成装置
15a…電解槽
15b…電極部
16…紫外線照射装置
19…濾過装置
20…制御装置(制御手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯水槽内に貯えられた貯水槽水に銀イオンによって殺菌する貯水槽水殺菌装置に関するものであり、特に、銀イオンを添加する銀イオン生成装置の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴槽内の浴水を銀イオンによって殺菌する浴槽水浄化システムとして、例えば、浴水の循環流路中に超音波発信装置と銀イオン生成装置を備えるとともに、その浴水に添加銀イオン濃度を5ppb以上100ppb未満に制御する制御手段を備えている。
【0003】
さらに、添加銀イオン濃度を5ppb以上100ppb未満に制御するために、銀イオン生成装置への供給電力の通電時間を制御するタイマーと、その通電時間を求めるための浴水の総水量を検知する水量検知機とを設け、電気分解回路に供給される電流をタイマーにより制限させて、電気分解により溶出する銀イオンの総量を調整あるいは制限することで過剰な銀イオンの溶出を抑制している。
【0004】
これにより、銀イオンによる浴槽表面の黒ずみの汚れ防止と、銀イオンと超音波との相乗効果による殺菌効率の向上を図っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−327962号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1によれば、銀イオン生成装置のみであれば添加銀イオン濃度が200ppbであったものを銀イオンと超音波との相乗効果により100ppb未満にしたものであるが、この超音波発信装置は、一般的に滅菌能力が低いため、この滅菌能力を高めるために装置の大型化が必要となる問題がある。
【0007】
また、制御手段において、添加銀イオン濃度を5ppb以上100ppb未満に制御するための電流や通電時間の具体的な演算の内容については記載がないため不明であるが、この種の装置では、銀イオン生成装置に流入する浴水の塩素イオン濃度により銀イオンを溶出する電解効率が一定ではない。
【0008】
因みに、この種の銀イオン生成装置の電解効率は、概略塩素イオン濃度に反比例するため塩素イオン濃度が低い浴水では過剰な銀イオンが添加され、塩素イオン濃度が高い浴水では5ppb以下の過少量の銀イオンが添加される。従って、過剰な銀イオンの添加による浴槽表面の黒ずみが発生し浴槽の美観を損ねる問題と、殺菌能力が低下してしまう問題とがある。
【0009】
また、銀イオン生成装置を制御するための電流値および電解時間は、発明者の研究によると、銀イオン生成装置を流通する流量、上述した塩素イオン濃度に反比例する電解効率、銀イオン生成装置を流通する流量に応じて銀イオン生成装置から浴槽に流入して浴槽から流出する銀イオン濃度と浴槽内の銀イオン濃度との比である循環効率および殺菌する全水量などの要因によって求めることを見出した。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、銀イオン生成装置を流通する流量、電解効率、循環効率などの要因に基づいて電流値および電解時間を求める制御手段を配設させることで、過剰な銀イオンの添加を抑えるとともに殺菌能力の優る貯水槽水殺菌装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記、目的を達成するために、請求項1ないし請求項10に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、貯水槽水を循環させるために一端および他端を貯水槽(11)に接続した貯水槽水循環流路(12)と、この貯水槽水循環流路(12)に配設され、貯水槽水に殺菌性金属イオンである銀イオンを添加する銀イオン生成装置(15)とを備え、
貯水槽水循環流路(12)には、銀イオン生成装置(15)の上流側に紫外線を照射する紫外線照射装置(16)が設けられたことを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、貯水槽水の細菌に対して紫外線照射と銀イオンとの殺菌能力が相互に作用するとともに、従来の超音波よりも紫外線照射の方が容積当たりの殺菌能力が優れるため殺菌能力の優る殺菌装置の提供ができるとともに、紫外線照射と銀イオンとを組み合わせた方が銀イオン生成装置(15)を小型にできる。
【0013】
また、貯水槽(11)表面や配管内のぬめりに対して、銀イオンを貯水槽水に添加することで細菌が貯水槽(11)表面、並びに配管に付着しにくくなり、結果としてぬめりの発生を抑制して清潔に保つことができる。ここで‘ぬめり’とは、貯水槽水中の有機物に細菌が付着し、それらが増殖する過程で発生するもので、有機物と細菌の接触を銀イオンの働きで妨げれば、この‘ぬめり’の発生を抑制することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明では、貯水槽水中の塩素イオン濃度に基づいて添加銀イオン濃度を制御する制御手段(20)が設けられ、この制御手段(20)は、貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように銀イオン生成装置(15)を制御することを特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、従来では、貯水槽水に添加する銀イオン濃度を、例えば、5ppb以上100ppb未満となるように制御していたが、殺菌される貯水槽水の塩素イオン濃度に応じて銀イオン生成装置(15)の電解効率が異なる。因みに、塩素イオン濃度が大きいと電解効率が小さくなるため、銀イオン生成装置(15)に所定の電流を印加しても実質的に所望する銀イオン量が溶出していない。
【0016】
そこで、本発明では、貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように塩素イオン濃度に基づいて添加銀イオン濃度を制御することにより、低塩素イオン濃度における過剰な銀イオンの添加もなく、かつ高塩素イオン濃度における過少量の銀イオンが添加されることもない。従って、貯水槽(11)表面に黒ずみを発生させることはない。さらに、殺菌能力の低下もない。
【0017】
請求項3に記載の発明では、制御手段(20)は、銀イオン生成装置(15)を流通する流量、塩素イオン濃度に反比例する電解効率、および銀イオン生成装置(15)から溶出する銀イオン量より求める銀イオン生成装置(15)に印加する電流値と、銀イオン生成装置(15)を流通する流量に応じて銀イオン生成装置(15)から貯水槽(11)に流入して貯水槽(11)から流出する銀イオン濃度と貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度との比である求める循環効率、および貯水槽水循環流路(12)に循環する全水量より求める電解時間とを有して貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように銀イオン生成装置(15)を制御することを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度において、上限を100ppb未満となるように制御することにより、過剰な銀イオンの添加がないため貯水槽(11)表面に黒ずみを発生させることはない。
【0019】
請求項4に記載の発明では、制御手段(20)は、塩素イオン濃度が所定値以上のときに、電解時間における電流値を段階的に降下するように銀イオン生成装置(15)に印加することを特徴としている。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、貯水槽(11)表面に発生する黒ずみは、銀イオンが塩素イオンと反応により生成される塩化銀の感光により黒く着色されるものであり、特に、塩素イオン濃度が大きいときは電解効率が小さいため、電流値が大きくなる。電流値を段階的に降下するように印加することで、過剰な銀イオンの添加が行なわれない。
【0021】
請求項5に記載の発明では、制御手段(20)は、銀イオン生成装置(15)から溶出する銀イオン量が少なくとも約50ppbを超えないように電流値を銀イオン生成装置(15)に印加することを特徴としている。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、過剰な銀イオンの添加がないため貯水槽(11)表面に黒ずみを発生させることはないとともに、従来と比較して銀イオン生成装置(15)の動力を必要最小限に抑えることができる。
【0023】
請求項6に記載の発明では、銀イオン生成装置(15)は、少なくとも陽極側に銀極板を用いて電気分解することにより、貯水槽水に銀イオンを添加することを特徴としている。請求項6に記載の発明によれば、銀極板から正確な量の銀イオンの添加が容易にできる。
【0024】
請求項7に記載の発明では、制御手段(20)は、銀イオン生成装置(15)に設けられる電極部(15b)間の導電率を検知することで貯水槽水の塩素イオン濃度が求められることを特徴としている。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、概して大掛かりとなる塩素イオン濃度検出手段を必要とせずに塩素イオン濃度を容易に求めることができる。しかも、銀イオン生成装置(15)の構成部品を活用することで、電極部(15b)間の導電率を容易に検知することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明では、銀イオン生成装置(15)は、電気分解を停止の際に、電解槽(15a)内の貯水槽水が外部に排水され、かつ電解槽(15a)が空になるように構成したことを特徴としている。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、電解槽(15a)が空になるように構成したことにより、電極部(15b)間が電気的に非通電であるため、電池作用により電極部(15b)が溶出してしまうことはない。
【0028】
請求項9に記載の発明では、貯水槽水循環流路(12)には、紫外線照射装置(16)の上流側に貯水槽水を浄化する濾過装置(19)が設けられたことを特徴としている。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、浮遊物や固形物などを浄化する濾過装置(19)を紫外線照射装置(16)および銀イオン生成装置(15)の上流側に設けることにより、浮遊物や固形物は濾過装置(19)により浄化され、細菌に対して紫外線照射や銀イオンが直接作用することができる。これにより、紫外線照射装置(16)および銀イオン生成装置(15)は殺菌能力の低下を起こさない。
【0030】
請求項10に記載の発明では、貯水槽(11)内に貯えられた貯水槽水は、浴槽(11)内の浴水であり、貯水槽水循環流路(12)は、浴槽水循環流路(12)であることを特徴としている。請求項10に記載の発明によれば、細菌の増殖による濁り度が上昇する浴水を対象として紫外線および銀イオンにより殺菌することで効果が大である。
【0031】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を適用した第1実施形態の貯水槽水殺菌装置を図1ないし図8に基づいて説明する。図1は、貯水槽水殺菌装置の全体構成を示す模式図であって、貯水槽である浴槽11内の貯水槽水である浴水を循環させて、その浴水を紫外線照射と銀イオンとの相乗効果により殺菌を行なう装置である。
【0033】
本実施形態の貯水槽水殺菌装置10は、図1に示すように、浴槽11内の浴水を循環させるために一端および他端を浴槽11に接続した貯水槽水循環流路である浴槽水循環流路12と、その浴槽水循環流路12に配設され、浴水に殺菌性金属イオンである銀イオンを添加する銀イオン生成装置15および紫外線を照射する紫外線照射装置16と、制御手段である制御装置20とから構成されている。
【0034】
また、浴槽水循環流路12には、循環ポンプ13、圧力センサ17、流量センサ18が配設されている。循環ポンプ13は、浴槽11内の浴水を銀イオン生成装置15および紫外線照射装置16に循環させる送水手段であり、制御装置20により制御される。圧力センサ17は、浴槽11内の浴水の水位を検出するセンサであり、検知された水位情報を制御装置20に出力するように接続されている。流量センサ18は、浴槽水循環流路12を循環する浴水の流量を検知するセンサであり、検知された流量情報を制御装置20に出力するように接続されている。
【0035】
紫外線照射装置16は、紫外線を照射する紫外線ランプ16aを有する周知の装置であり、銀イオン生成装置15の上流側に配設して循環ポンプ13により送水される浴水に紫外線を照射させて浴水中の細菌を殺菌させるものである。紫外線照射装置16は、制御装置20に電気的に接続されて制御装置20により制御される。
【0036】
次に、銀イオン生成装置15は、浴水が循環する電解槽15aの中に一対の電極部15bを収容した周知の装置であり,電極部15bのいずれか一方(例えば、陽極側)を銀材料からなる銀極板で形成し、電極部15b間に電流値を印加して電気分解することにより銀イオンを生成して浴水に添加するものである。
【0037】
そして、銀イオン生成装置15の電極部15bは制御装置20に電気的に接続され、この制御装置20により印加する電流値および電解時間である印加時間が制御されるように構成している。なお、本実施形態では、電極部15bのいずれか一方(例えば、陽極側)を銀材料からなる銀極板で形成したが、これに限らず、もう一方側も銀材料からなる銀極板で形成しても良い。
【0038】
次に、制御装置20は、圧力センサ17からの水位情報、流量センサ18からの流量情報および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの操作信号等に基づいて、循環ポンプ13、銀イオン生成装置15、および紫外線照射装置16を制御するように構成されている。
【0039】
また、制御装置20は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された殺菌制御プログラムが設けられ、この殺菌制御プログラムにより循環ポンプ13、紫外線照射装置16および銀イオン生成装置15を制御して浴槽11内の浴水を殺菌するように制御される。なお、図示しない操作盤には、殺菌運転を操作する運転スイッチなどが設けられている。
【0040】
次に、上記構成による貯水槽水殺菌装置10の作動について図2ないし図7に基づいて説明する。図2ないし図4は、殺菌制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。まず、図2に示すように、図示しない運転スイッチがオンされると殺菌運転が開始される(ステップ200)。そして、ステップ201にて、圧力センサ17より検出された水位情報が設定値を超えたか否かを判定する。これは浴槽11内に貯められた浴水が所定の水位に達しているか否かを判定するものである。
【0041】
ここで、水位情報が所定の水位を超えておれば、ステップ202にて、検出された水位情報から浴槽11内の浴水の水量を演算し、予め設定された浴槽水循環流路12に循環する浴水の水量と加算した全水量▲8▼を記憶する。そして、ステップ203にて循環ポンプ13を作動させる。
【0042】
次に、ステップ204にて、流量センサ18より検出された流量情報が所定値を超えたか否かを判定する。ここでは、循環系が浴水で満たされるように所定の流量を超えるまで循環ポンプ13の作動を継続させる。
【0043】
そして、流量情報が所定流量を超えればステップ205にて、5秒後毎に流量情報を記憶させ、次のステップ206にて記憶した流量が連続して3回ともほぼ同一の流量であるか否かを判定する。ここで、ほぼ同一の流量であれば、ステップ207にてその流量▲1▼を記憶させ、ステップ208にて循環ポンプ13を停止させる。
【0044】
なお、ここまでのステップは、浴槽水循環流路12を循環する流量が、所定の流量を超えるとともに、その流量が安定しているか否かを監視させたものである。そして、ステップ209にて、銀イオン生成装置15の電極部15bに所定の電流値を印加させ、ステップ210にて電極部15b間の電圧が所定値を超えたか否かを判定する。
【0045】
ここでは、電解槽15a内の電極部15bが浴水で満たされているか否かを判定したものであり、電極部15b間の電圧が所定値に達していなければ電極部15bが浴水に満たされていないと判定し、再度、ステップ203に戻って流量検知を実行する。一方、ステップ210にて、電極部15b間の電圧が所定値を超えておれば、電極部15bが浴水で満たされていると判定して、ステップ211にてその電圧▲2▼を記憶させて、ステップ212にて所定の電流の印加を停止する。
【0046】
そして、ステップ213にて循環ポンプ13を再度作動させ、ステップ214にて紫外線ランプ16aを点灯する。これにより、浴槽11内の浴水が紫外線照射装置16に循環され、直接浴水に紫外線が照射されて殺菌が行なわれる。次に、ステップ215にて、流量センサ18より検知された流量がステップ207にて記憶された流量▲1▼と比較してほぼ同一であるか否かを判定する。これは、銀イオン生成装置15を流通する浴水の流量を再度確認する。ここで、検知された流量が記憶された流量▲1▼よりも異なっておれば、再度、ステップ203に戻って流量検知を実行する。
【0047】
一方、検知された流量が記憶された流量▲1▼とほぼ同一であれば、ステップ216にて図示しないタイマーT1のカウントを開始する。そして、ステップ217にて、電解条件演算プログラム(ステップ250)より演算された電流値▲4▼または段階的電流値▲6▼のいずれか一方の電流値を印加して、次のステップ218にてタイマーT1が後述する電解時間に達するまで電流値の印加を継続する。
【0048】
なお、このステップ217にて印加する電流値▲4▼または段階的電流値▲6▼は、図3に示す電解条件演算プログラムの制御処理により求めるもので、以下、説明する。この電解条件演算プログラムは、ステップ207およびステップ211にて記憶させた流量▲1▼、電圧▲2▼、および電極部15bから溶出する銀イオン量に基づいて電流値を演算するとともに、ステップ202にて記憶させた全水量▲8▼、電流値▲4▼、および後述する循環効率▲5▼に基づいて電解時間▲7▼を演算するプログラムである。
【0049】
具体的には、図3に示すように、ステップ250にて電解条件の演算の制御処理が上述したステップ200が実行されると並行してスタートする。まず、ステップ251にて必要データの入力を待っている。ここでは、ステップ207にて記憶された流量▲1▼と、ステップ211にて記憶された電圧▲2▼とを入力することにより、ステップ252にてこの電圧▲2▼より銀イオン生成装置15の電解効率を求めるものである。
【0050】
ところで、この種の銀イオン生成装置15における電解効率は入力に対する銀イオンの出力であり、銀イオンの溶出量は浴水中の塩素イオン濃度に大きく左右される。具体的には、図5(a)に示すように、塩素イオン濃度と電解効率とが反比例の関係を示している。因みに、塩素イオン濃度が小さいと電解効率が大きく、塩素イオン濃度が大きいと電解効率が小さくなることが分かっている。
【0051】
従って、この塩素イオン濃度を直接測定すれば容易に電解効率を求めることができるが、この塩素イオン濃度を測定するための装置が複雑で、かつ大掛かりとなるため、本発明では電極部15b間の導電率により求めるようにした。
【0052】
具体的には、図5(b)に示す導電率と塩素イオン濃度との関係を求めた特性図、および図5(c)に示す導電率と電圧との関係の特性図により塩素イオン濃度を求めるようにした。つまり、電極部15bに所定の電流を印加して電極部15b間の電圧を検知することにより、図5(c)にて導電率が求められ、この導電率から図5(b)にて塩素イオン濃度を求めるものである。
【0053】
これは、上述したステップ209〜ステップ211の制御処理を実行することで、このステップ252において、電解効率が上記電圧▲2▼から導電率、塩素イオン濃度の順に求めることができる。そして、次のステップ253にて、下記、(数式1)により印加する電流値▲4▼を演算する。
【0054】
【数式1】電流値▲4▼=電極溶出量×流量×クーロン量/銀分子量/電解効率
ここで、電極溶出量:電解槽15aの入口と出口との銀イオンの濃度差であり、例えば、5〜50ppb、流量:ステップ207にて記憶した流量▲1▼、クーロン量:96500、銀分子量:108である。なお、本実施形態では、電極溶出量の上限を50ppb未満とすることにより、過剰な銀イオンの添加がないため浴槽11表面に黒ずみを発生させることはない。
【0055】
次に、ステップ254にて、導電率が所定値(例えば、30mS/cm)を超えたか否かを判定する。これは、塩素イオン濃度が大きいときは電解効率が小さいために演算された電流値▲4▼が大きくなる。つまり、図5(b)に示す導電率と塩素イオン濃度との相関から外れる地域の上水も存在するため、導電率(塩素イオン濃度)が所定値以上のときは、この電流値を段階的に降下させるように印加したものである。
【0056】
ここで、導電率が所定値(例えば、30mS/cm)を超えておれば、ステップ255にて、ステップ253にて演算された電流値▲4▼と電解時間▲7▼とを入力する。電解時間▲7▼は、図4(a)に示す電解時間演算プログラムより演算する。具体的には、ステップ260にて、電解時間の演算の制御処理が上述のステップ250と同じようにスタートする。
【0057】
そして、ステップ261にて、必要データの入力を待っている。ここでは、ステップ253にて演算された電流値▲4▼と、ステップ202にて記憶された全水量▲8▼と、後述するステップ273にて演算された循環効率▲5▼とを入力して、ステップ262にて電解時間▲7▼を演算する。そして、この電解時間▲7▼は下記、(数式2)によって演算する。
【0058】
【数式2】電解時間▲7▼=(全水量×目標濃度×クーロン量/銀分子量/電流値▲4▼)×循環効率
ここで、目標濃度:浴槽11内の浴水の銀イオン濃度(例えば、30〜100ppb)、循環効率は、銀イオン生成装置15から浴槽11に流入して浴槽11から流出する銀イオン濃度と浴槽11内の浴水の銀イオン濃度との比である。クーロン量、銀分子量は(数式1)と同様。
【0059】
なお、目標濃度の上限を100ppb未満とすることにより、過剰な銀イオンの添加がないため浴槽11表面に黒ずみを発生させることはない。また、下限を30ppb以上とすることにより、30ppb以下のときは紫外線照射装置16単独で殺菌を賄うことができる。これにより、銀イオン生成装置15の動力を必要最小限に抑えることができる。
【0060】
また、上記循環効率は、図4(b)に示す循環効率演算プログラムより演算するもので、ステップ270にて、循環効率の演算の制御処理が上述のステップ250と同じようにスタートする。そして、ステップ271にて、必要データの入力を待っている。ここでは、ステップ207にて記憶された流量▲1▼を入力して、ステップ272にて循環効率▲5▼を求める。
【0061】
ここでは、図6に示す流量と循環効率との関係を示す特性図から循環効率▲5▼を求め、その求めた循環効率▲5▼をステップ273にて決定する。なお、この循環効率▲5▼は、図6に示すように、流量が低下すると循環効率が低下する特性になっている。これにより、ステップ262の電解時間▲7▼が求められ、ステップ263にて電解時間▲7▼が決定される。
【0062】
従って、ステップ255では、ステップ263にて決定された電解時間▲7▼のデータが入力されることで、次のステップ256にて段階的演算電流値を演算する。この段階的演算電流値は、図7(a)に示すように、演算された電解時間▲7▼を10区分に分割し、電流値が10段階的に降下するように配分した。なお、5段階と6段階の間が演算された電流値▲4▼であり、初期値は電流値▲4▼+A、10段階は電流値▲4▼−Aとなるように割り振られている。
【0063】
これにより、ステップ257にて、段階的演算電流値▲6▼が決定する。以上がステップ254にて、導電率が所定値(例えば、30mS/cm)を超えたときの段階的演算電流値▲6▼と電解時間▲7▼であるが、ここで、導電率が所定値(例えば、30mS/cm)以下のときはステップ258にて、ステップ263による決定された電解時間▲7▼を入力するとともに、ステップ259にて、ステップ253による演算された電流値▲4▼を決定する。このときは、図7(b)に示すように、電流値▲4▼が一定の状態である。
【0064】
そして、ステップ218にて、タイマT1が電解時間に達するまで電流値▲4▼または段階的演算電流値▲6▼の印加を継続する。そして、タイマT1が電解時間に達すると、ステップ219にて電流値▲4▼または段階的演算電流値▲6▼の印加を停止させるとともに、ステップ220にて、循環ポンプ13を停止する
一方、紫外線照射装置16の運転停止はステップ300の紫外線の停止プログラムにて制御処理を行なっている。具体的には、ステップ231にてステップ216のタイマT1がカウントを開始したか否かを判定する。ここで、タイマT1がカウントを開始すれば、ステップ232にてタイマT2がカウントを開始する。
【0065】
そして、ステップ233にて予め設定した抗菌時間にタイマT2が達するまでステップ214にて点灯された紫外線ランプ16aの照射を継続する。そして、タイマT2が抗菌時間に達したらステップ234にて紫外線ランプ16aを消灯する。次に、ステップ235にて印加電流がOFFしているか否かを判定し、印加電流がOFFしていれば、ステップ236にて循環ポンプ13を停止させる。なお、このときに、印加電流がONのときは循環ポンプ13を停止させないようにしている。
【0066】
これにより、紫外線照射装置16による紫外線と、銀イオン生成装置15による銀イオンの添加との相乗効果により浴水の殺菌ができるとともに、銀イオンの浴水への添加により浴槽11表面や配管内のぬめりに対して、細菌が浴槽11表面、並びに配管に付着しにくくなり、結果としてぬめりの発生を抑制して清潔に保つことができる。
【0067】
以上の第1実施形態の貯水槽水殺菌装置10によれば、浴水の細菌に対して紫外線照射と銀イオンとの殺菌能力が相互に作用するとともに、従来の超音波よりも紫外線照射の方が容積当たりの殺菌能力が優れるため殺菌能力の優る殺菌装置の提供ができるとともに、紫外線照射と銀イオンとを組み合わせた方が銀イオン生成装置15を小型にできる。
【0068】
また、浴槽11表面や配管内のぬめりに対して、銀イオンを浴水に添加することで細菌が浴槽11表面、並びに配管に付着しにくくなり、結果としてぬめりの発生を抑制して清潔に保つことができる。ここで‘ぬめり’とは、浴水中の有機物に細菌が付着し、それらが増殖する過程で発生するもので、有機物と細菌の接触を銀イオンの働きで妨げれば、この‘ぬめり’の発生を抑制することができる。
【0069】
また、従来では、浴水に添加する銀イオン濃度を、例えば、5ppb以上100ppb未満となるように制御していたが、浴水の塩素イオン濃度に応じて銀イオン生成装置15の電解効率が異なる。因みに、塩素イオン濃度が大きいと電解効率が小さくなるため、銀イオン生成装置15に所定の電流を印加しても実質的に所望する銀イオン量が溶出していない。
【0070】
そこで、本発明では、浴槽11内の浴水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように塩素イオン濃度に基づいて添加銀イオン濃度を制御することにより、低塩素イオン濃度における過剰な銀イオンの添加もなく、かつ高塩素イオン濃度における過少量の銀イオンが添加されることもない。従って、浴槽11表面に黒ずみを発生させることはない。さらに、殺菌能力の低下もない。
【0071】
また、浴槽11内の浴水の銀イオン濃度において、上限を100ppb未満となるように制御することにより、過剰な銀イオンの添加がないため浴槽11表面に黒ずみを発生させることはない。また、下限を30ppb以上となるように制御することにより、30ppb以下のときは紫外線照射装置16単独で殺菌を賄うことができる。これにより、銀イオン生成装置15の動力を必要最小限に抑えることができる。
【0072】
また、浴槽11表面に発生する黒ずみは、銀イオンが塩素イオンと反応により生成される塩化銀の感光により黒く着色されるものであり、特に、塩素イオン濃度が大きいときは電解効率が小さいため、電流値が大きくなる。電流値を段階的に降下するように印加することで、過剰な銀イオンの添加が行なわれない。
【0073】
また、銀イオン生成装置15から溶出する銀イオン量が少なくとも約50ppbを超えないように電流値を銀イオン生成装置15に印加することにより、過剰な銀イオンの添加がないため浴槽11表面に黒ずみを発生させることはないとともに、従来と比較して銀イオン生成装置15の動力を必要最小限に抑えることができる。
【0074】
また、銀イオン生成装置15は、少なくとも陽極側に銀極板を用いて電気分解することにより、貯水槽水に銀イオンを添加することにより、銀極板から正確な量の銀イオンの添加が容易にできる。
【0075】
また、銀イオン生成装置15に設けられる電極部15b間の導電率を検知することで浴水の塩素イオン濃度が求められることにより、概して大掛かりとなる塩素イオン濃度検出手段を必要とせずに塩素イオン濃度を容易に求めることができる。しかも、銀イオン生成装置15の構成部品を活用することで、電極部15b間の導電率を容易に検知することができる。
【0076】
また、銀イオン生成装置15を浴水に用いることにより、細菌の増殖による濁り度が上昇する浴水を対象として紫外線および銀イオンにより殺菌することで効果が大である。
【0077】
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、銀イオン生成装置15が電気分解を停止しているときは、電極部15bが浴水に満たされているため電池作用により電極部15bから銀イオンが溶出する。また、電極部15bのいずれか一方が銀材料以外で形成したときはその金属イオンが溶出する。
【0078】
そこで、本実施形態では、電気分解を停止の際には、電解槽15a内の浴水を外部に排水するように構成したものである。具体的には、図8に示すように、電解槽15aの上流側に三方弁21と、電解槽15aの下流側に電磁弁22とを設けるとともに、電解槽15aの上方に空気抜き弁23を有する空気抜き管12aと、電解槽15aの下方に排水弁24を有する排水管12bとを設けたものである。なお、排水管12bは、図に示すように、浴槽水循環流路12から分岐して接続されている。
【0079】
また、三方弁21は、紫外線照射装置16から流出する浴水を電解槽15aに流通する流通方向と、電解槽15aを迂回する流通方向とのいずれか一方の流れ方向に切り換える切換弁であり、銀イオン生成装置15が電気分解するときに、電解槽15aに流通する流通方向に切り換り、電気分解が停止のときは電解槽15aを迂回する流通方向に切り換るように制御装置20により制御される。
【0080】
また、電磁弁22は、銀イオン生成装置15が電気分解するときに、開弁し、電気分解が停止のときは閉弁するように制御装置20により制御される。一方、空気抜き弁23および排水弁24は、電気分解するときに閉弁し、電気分解が停止のときは開弁するように制御装置20により制御される。
【0081】
以上の構成によれば、電気分解が停止のときは電解槽15aが空になるように構成したことにより、電極部15b間が電気的に非通電であるため、電池作用により電極部15bが溶出してしまうことはない。
【0082】
(第3実施形態)
浴水を循環させて浄化する浴水浄化装置に本発明を適用しても良い。具体的には、図9に示すように、浴水を濾過装置19に循環させて物理浄化または化学浄化により、入浴により汚れた浴水を浄化する浴水浄化装置10aにおいて、濾過装置19の下流側に紫外線照射装置16およびその下流側に銀イオン発生装置15を構成したものである。
【0083】
以上の構成によれば、浴水の浮遊物や固形物は濾過装置19により浄化され、細菌に対して紫外線照射や銀イオンが直接作用することができる。しかも、紫外線照射装置16および銀イオン生成装置15は殺菌能力の低下を起こさない。
【0084】
(他の実施形態)
以上の実施形態では、浴槽水循環回路12の一端が浴槽11に接続される吸入口には、浴水に浮遊する髪の毛などのゴミを除去するフィルタを設けると良い。また、以上の実施形態では、浴槽11内の浴水を紫外線照射装置16および銀イオン生成装置15に循環させて浴水を殺菌したが、浴水とは限らず、貯水槽11内に貯められる貯水槽水を殺菌させても良い。
【0085】
なお、本実施形態に示した具体的な数値はあくまでも一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における貯水槽水殺菌装置10の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態における制御装置20による殺菌制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。
【図3】殺菌制御プログラムにおける電解条件の演算の制御処理を示すフローチャートである。
【図4】(a)は殺菌制御プログラムにおける電解時間の演算の制御処理を示すフローチャート、(b)は殺菌制御プログラムにおける循環効率の演算の制御処理を示すフローチャートである。
【図5】(a)は電解効率と塩素イオン濃度との関係を示す特性図、(b)は導電率と塩素イオン濃度との関係を示す特性図、(c)は電圧と導電率との関係を示す特性図である。
【図6】循環効率と流量との関係を示す特性図である。
【図7】(a)は段階的電流値における電流値と電解時間との関係を示す特性図、(b)は演算電流値▲4▼における電流値と電解時間との関係を示す特性図である。
【図8】本発明の第2実施形態における貯水槽水殺菌装置10の全体構成を示す模式図である。
【図9】本発明の第3実施形態における貯水槽水殺菌装置10aの全体構成を示す模式図である。
【符号の説明】
11…浴槽(貯水槽)
12…浴槽水循環流路(貯水槽水循環流路)
15…銀イオン生成装置
15a…電解槽
15b…電極部
16…紫外線照射装置
19…濾過装置
20…制御装置(制御手段)
Claims (10)
- 貯水槽水を循環させるために一端および他端を貯水槽(11)に接続した貯水槽水循環流路(12)と、
前記貯水槽水循環流路(12)に配設され、前記貯水槽水に殺菌性金属イオンである銀イオンを添加する銀イオン生成装置(15)とを備え、
前記貯水槽水循環流路(12)には、前記銀イオン生成装置(15)の上流側に紫外線を照射する紫外線照射装置(16)が設けられたことを特徴とする貯水槽水抗菌装置。 - 貯水槽水中の塩素イオン濃度に基づいて添加銀イオン濃度を制御する制御手段(20)が設けられ、前記制御手段(20)は、前記貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように前記銀イオン生成装置(15)を制御することを特徴とする請求項1に記載の貯水槽水殺菌装置。
- 前記制御手段(20)は、前記銀イオン生成装置(15)を流通する流量、前記塩素イオン濃度に反比例する電解効率、および前記銀イオン生成装置(15)から溶出する銀イオン量より求める前記銀イオン生成装置(15)に印加する電流値と、前記銀イオン生成装置(15)を流通する流量に応じて前記銀イオン生成装置(15)から前記貯水槽(11)に流入して前記貯水槽(11)から流出する銀イオン濃度と前記貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度との比である求める循環効率、および前記貯水槽水循環流路(12)に循環する全水量より求める電解時間とを有して前記貯水槽(11)内の貯水槽水の銀イオン濃度が30ppb以上100ppb未満となるように前記銀イオン生成装置(15)を制御することを特徴とする請求項2に記載の貯水槽水殺菌装置。
- 前記制御手段(20)は、前記塩素イオン濃度が所定値以上のときに、電解時間における前記電流値を段階的に降下するように前記銀イオン生成装置(15)に印加することを特徴とする請求項3に記載の貯水槽水殺菌装置。
- 前記制御手段(20)は、前記銀イオン生成装置(15)から溶出する銀イオン量が少なくとも約50ppbを超えないように前記電流値を前記銀イオン生成装置(15)に印加することを特徴とする請求項3に記載の貯水槽水殺菌装置。
- 前記銀イオン生成装置(15)は、少なくとも陽極側に銀極板を用いて電気分解することにより、前記貯水槽水に銀イオンを添加することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の貯水槽水殺菌装置。
- 前記制御手段(20)は、前記銀イオン生成装置(15)に設けられる電極部(15b)間の導電率を検知することで前記貯水槽水の前記塩素イオン濃度が求められることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の貯水槽水殺菌装置。
- 前記銀イオン生成装置(15)は、電気分解を停止の際に、電解槽(15a)内の前記貯水槽水が外部に排水され、かつ前記電解槽(15a)が空になるように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の貯水槽水殺菌装置。
- 前記貯水槽水循環流路(12)には、前記紫外線照射装置(16)の上流側に前記貯水槽水を浄化する濾過装置(19)が設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の貯水槽水殺菌装置。
- 前記貯水槽(11)内に貯えられた前記貯水槽水は、浴槽(11)内の浴水であり、前記貯水槽水循環流路(12)は、浴槽水循環流路(12)であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の貯水槽水殺菌装置。
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