JP2005007156A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者にとって、分かり易い入賞態様の表示及び演出画像の表示を行う。
【解決手段】遊技者による操作の結果に基づく遊技開始指令信号に基づいて所定の役を当選役として決定する主制御回路7と、リール21を停止表示させるリール停止信号回路710等と、リール21が所定の入賞態様を停止表示させた場合に、遊技者に所定のコインを付与するホッパ駆動回路715と、リール21を正面側から見て手前側に配設され、リール21に停止表示された入賞態様を透過して遊技者に表示可能な透過表示領域3a〜3cを有する液晶表示装置3と、当選役に関連した所定の演出画像4を液晶表示装置3に表示させる画像制御CPU85と、所定の演出画像を生成する画像制御IC86と、生成した所定の演出画像のうちの透過表示領域3a〜3cに表示される部分の表示態様を変化させる画像制御CPU85や画像制御IC86等を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パチスロ機やパチンコ機、業務用ゲーム機及び家庭用ゲーム等の遊技機に関する。
例えば、パチスロ機は、正面の表示窓内に複数の図柄を変動表示する回転リールを複数配列して構成した機械的変動表示装置を有する。遊技者のスタート操作に応じて、制御手段が変動表示装置を駆動制御して各リールを回転させることにより、図柄を変動表示させ、自動的に或いは遊技者の停止操作により、各リールの回転を停止させる。このとき、表示窓内に表示されたかクリールの図柄が特定の組合せ(入賞態様)になった場合にメダル、又はコイン等の遊技媒体を払い出すことで遊技者に利益を付与する。
また、上記パチスロ機として、例えば特許文献1に開示された機能を有する遊技機(パチスロ機)が提案されている。この遊技機は、複数個のリールドラムと、これら各リールドラムの外周に設けられる外周面に図柄が区分して描かれたリール帯と、これら各リール帯の各区分を背後から照明する各リールドラムの内部に設けられる光源と、この光源の発光を制御する制御手段とを備えている。リール帯は、図柄部分が半透明で図柄の背景部分が透明又は半透明に形成され、光源はドット・マトリクス状に配設された複数個の発光ダイオードから構成され、制御手段は、これら各発光ダイオードの発光を制御して光源を、報知するための遊技情報を文字や図形状の形態に発光制御する遊技機が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−353255号公報
しかしながら、この報知は、複数(特許文献1に記載された遊技機では2個又は3個)のリールドラムが停止した段階に、それら複数のリールドラムに描かれた図柄や上記光源を組み合わせて、遊技者に遊技情報を提供することで実現されており、このため、遊技者によっては複雑でわかりにくいと感じる場合があり、より分かり易い報知が求められている。
本発明の目的は、遊技者にとって、分かり易い入賞態様の表示及び演出画像の表示を行うことができる遊技機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、遊技者による操作の結果に基づき遊技開始指令信号(例えば、後述する遊技開始信号711)を出力する遊技開始指令手段(例えば、後述する操作部6のスタートスイッチ61)と、前記遊技開始指令手段から出力される前記遊技開始指令信号に基づいて所定の役(例えば、後述する所定枚数の賞媒体を支払出す小役)を当選役として決定する当選役決定手段(例えば、後述する確率抽選処理)と、前記当選役が所定の役であることに基づいて所定の入賞態様(例えば、後述する有効ラインL上に揃って表示される図柄の組合せ)を入賞表示手段(例えば、後述するリール21)に停止表示させる入賞表示制御手段(例えば、後述するリール停止信号回路710に基づいてリール21を停止させるメインCPU701、プログラムROM704、制御RAM等により構成された所定の処理)と、前記当選役が所定の役であることに基づいて前記入賞表示制御手段が所定の所定の入賞態様を停止表示させた場合に、遊技者に所定の遊技価値(例えば、後述する遊技者によりコイン投入口65に投入されるコイン)を付与する遊技価値付与手段(ホッパ駆動回路715)と、前記入賞表示手段を正面側から見て該入賞表示手段の手前側に配設され、該入賞表示手段に停止表示された前記入賞態様を透過して遊技者に表示可能な透過表示領域(例えば、後述する透過表示領域3a〜3c)を有する演出表示手段(例えば、後述する液晶表示装置3)と、前記当選役に関連した所定の演出画像(例えば、後述する演出画像4)を前記演出表示手段に表示させる演出表示制御手段(例えば、後述する画像制御CPU85)と、前記演出表示制御手段により前記演出表示手段に表示させる所定の演出画像を生成する演出画像生成手段(例えば、後述する画像制御IC86)と、前記演出画像生成手段が生成した前記所定の演出画像のうちの前記透過表示領域に表示される部分(例えば、図2(d)中の「4+5a」)の表示態様を変化させる表示態様変化手段(例えば、後述する画像制御CPU85,プログラムROM81,ワークRAM88,画像制御IC86等により構成された所定の処理)と、を備えたことを特徴とする遊技機である。
また、上記発明において、前記表示態様変化手段は、前記透過表示領域に特定の画像を配置し、前記特定の画像(例えば、後述する図2(c)中の特定画像5a)と、前記所定の演出画像のうちの前記透過表示領域に表示される部分の表示態様と、の色彩情報を演算処理することにより、前記所定の演出画像のうちの前記透過表示領域に表示される部分の色彩態様を変化させることができる。
さらに、上記発明においては、前記当選役に基づいて演出態様を選択する演出態様選択手段(例えば、後述する画像制御CPU85,プログラムROM81,ワークRAM88等により構成された遊技開始処理S404)を備え、前記演出態様選択手段が特定の演出態様(例えば、後述する「すもうアタリ」)を選択した場合にのみ、前記表示態様変化手段が前記所定の演出画像のうちの前記透過表示領域に表示される部分の表示態様を変化させることができる。
また、本発明は、遊技者による操作に基づいて決定される所定の入賞態様を表示する入賞表示手段(例えば、後述のリール表示窓2a)と、この入賞表示手段により表示された入賞態様が透過される透過表示領域(例えば、後述の透過表示領域3a〜3c)を有し、遊技者による遊技の進行に応じた演出画像(例えば、後述の演出画像4)を表示する演出表示手段(例えば、後述の液晶表示装置3)と、演出画像のうちの透過表示領域に表示される部分の表示態様を変化させる表示態様変化手段(例えば、後述の画像制御IC86)とを備えることを特徴とする遊技機である。
以上説明したように、本発明によれば、遊技者にとって、分かり易い入賞態様の表示及び演出画像の表示を行うことができる。
以下、本発明の遊技機の実施形態について、図を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態では、本発明の遊技機をパチスロ機に適用した場合を例に説明する。
(遊技機の構成)
図1は、本実施形態に係る遊技機1を示す斜視図である。図1に示すように、遊技機1は、本体正面に遊技面2が備えられており、この遊技面2において、図中、点線で示す領域に液晶表示装置3が設けられているとともに、この液晶表示装置3にリール表示窓2aが設けられている。また、遊技機1の前面には、スタートスイッチ61や停止ボタン62〜64を有する操作部6が設けられている。
リール表示窓2aは、遊技者による操作に基づいて決定される所定の入賞態様を表示する入賞表示手段であり、このリール表示窓2aを通じて、遊技機1の本体内に設けられたリールの外周面上に描かれている図柄が入賞態様として可変表示又は停止表示される。なお、この入賞表示手段としては、遊技結果として特定の入賞態様を遊技者に視認可能に表示するものであればよく、リールやディスクによる表示の他、液晶表示装置等により静止画像や動画像を表示するディスプレイ手段など、種々の装置を採用することができる。
図2(a)は、液晶表示装置3とリール21との関係を示す側部断面図であり、同図(b)は、液晶表示装置3の正面図である。上述したように、液晶表示装置3の背面にリール表示窓2aが開口形成されており、リール表示窓2aを通じて、遊技機1内部のリール21の外周面21aが視認できるようになっている。
詳述すると、図2(a)に示すように、遊技面2は、その前面より、透明アクリル板31、リールガラスベース22,ベゼル金属枠25、液晶パネル32、拡散シート33、導光板34、リアホルダ23、及び帯電防止シート38とが配置された構成となっている。透明アクリル板31及びリールガラスベース22は、ブラケット24により遊技機1に固定されている。そして、導光板34及びリアホルダ23には、リール表示窓2aを構成する開口が形成され、リール21は、その外周面21aを、リール表示窓2aに臨ませて配置されている。
このリール21の外周面21aに描かれた図柄は、リール表示窓2aから視認されるとともに、リールの停止位置によって入賞態様(図2(b)に示す有効ラインLに揃って表示される図柄の組合せ)が決定される。
導光板34背面の上下端には、液晶パネル32の光源である一対の冷陰極管36が取付けられている。また、リアホルダ23背面の上下には、リール21の外周面21aを照明する冷陰極管37が、リール表示窓2aに臨ませて設けられている。この冷陰極管37からの光によりリール21外周面21aの図柄が照らされ、液晶パネル32の透過表示領域3a〜3cを透過される。
液晶パネル32は、リール21の前面側に配置されてリール21の外周面21aが透視可能な透明な液晶パネルであり、その周辺は液晶ホルダ35によって保持されている。導光板34は、光透過性の樹脂パネルからなり、側部にある冷陰極管36から照射された光を液晶パネル32の背面側に導くレンズカットが形成されている。
拡散シート33は、光透過性の樹脂シートからなり、導光板34により導入された光りを拡散して、液晶パネル32に照射される光を均一化する拡散手段を構成している。液晶パネル32を保持した液晶ホルダ35、拡散シート33及び導光板34は、一体化されてベゼル金属枠25に嵌め込まれて保持されている。
ベゼル金属枠25に嵌め込まれて一体化された液晶ホルダ35、拡散シート33及び導光板34は、その周辺部をさらにリールガラスベース22に嵌め込まれ、リール表示窓2aを開口した状態で支持されている。透明アクリル板31は、リールガラスベース22がブラケット24に取付けられることにより、リールガラスベース22前面に圧着されて、液晶パネル32の表示部前面を塞いでいる。 リアホルダ23は、樹脂板で形成されリールガラスベース22に支持されたベゼル金属枠25、液晶ホルダ35、拡散シート及び導光板を保持している。このリアホルダ23は、冷陰極管36から導光板34に照射された光を液晶パネル32側へ反射する反射板としても機能している。帯電防止シート38は、透明な樹脂で形成され、リアホルダ23の背面に接着されており、リアホルダ23に形成されたリール表示窓2aを、裏面から覆っている。
液晶表示装置3は、後述の確率抽選処理により決定される当選役に関する情報、特定の単位遊技で当選役となった処理の役に対応する入賞態様が入賞表示手段に停止表示されなかったことを条件に、その特定の単位遊技の次回の単位遊技に持ち越して当選役として決定される持越役に関する情報などを、入賞表示手段にそれら当選役や持越役に対応する入賞態様が停止表示されるよりも前に遊技者に予告表示する予告演出表示や告知表示する告知演出表示、所定の役が入賞したことを演出する入賞演出態様、遊技の進行に応じた演出画像を表示する遊技演出表示などを行う演出表示手段の一例であり、本実施形態では、透明な薄膜状の導電物質(例えば、インジウムと錫の共合酸化物など)で形成された高透過性の液晶ディスプレイで構成されている。本実施形態においてこの液晶表示装置3は、後述するVDP86により生成され出力された画像を表示する。
図3は、液晶表示装置3に表示される各画像を示す説明図である。液晶表示装置3内には、図3(a)に示すように、リール表示窓2aと重複する位置に、リールにより表示された入賞態様が視認される透過表示領域3a〜3cが設けられており、液晶表示装置3の全面には演出画像4(図3(b)に示す「花火」の文字)が表示され、透過表示領域3a〜3cには、特定画像5a,5b(図3(c)に示す矩形状の画像)が表示される。
なお、この液晶表示装置3に表示される各画像は、マトリックス状に配列された画素により構成され、各画素の色彩情報は三原色(R,G,B)の値により決定される。例えば、図3に例示した演出画像4は、その画素の色彩情報(100,10,10)により赤色で表示され、特定画像5aは、画素の色彩情報(0,0,255)により青色で表示され、特定画像5bは、画素の色彩情報(255,255,255)により白色で表示され、これらの画像以外の部分は、画素の色彩情報(0,0,0)により黒色で表示されている。なお、ここにいう白色とは、液晶背面の光源がほぼ100%で透過される状態であり、本実施形態では、液晶表示装置3の背面のリールがほぼ100%で透過される状態である。
そして、液晶表示装置3では、特定画像5a,5bの画素の色彩情報と、これら特定画像5a,5bと重複する演出画像4の画素の色彩情報とを演算処理することにより、当該演出画像4のうち、透過表示領域3a〜3cに表示される部分が変化される。例えば、本実施形態では、図3(d)に例示するように、透過表示領域3a及び3bに特定画像5aが表示されている場合、演出画像4と特定画像5aとの重複部分(4+5a)では、画素の色彩情報が加算処理がなされ画素の色彩情報(100,10,255)が表示される。これは演出画像4の各画素の色彩情報(100,10,10)と特定画像5aの各画素の色彩情報(0,0,255)との色彩情報を加算(100+0,10+0,10+255)することで(100,10,265)になるが、色彩情報のR,G,Bそれぞれの範囲を0〜255としていることから重複部分の色彩情報は、(100,10,255)となる。
また、透過表示領域3cに特定画像5bが表示されている場合、演出画像4と特定画像5bとの重複部分では、特定画像5bが上乗処理(優先表示処理)がなされ、特定画像5bの画素の色彩情報(255,255,255)のみが表示される。なお、この上乗せ処理との演算方法としては、例えば、重複部分(4+5a)における演出画像4の各画素の色彩情報(100,10,10)のR,G,Bそれぞれに0を積算することで演出画像4の当該重複部分の色彩情報を(0,0,0)とし、重複部分の画素は、優先表示される特定画像5bの色彩情報(255,255,255)に基づいて白色が表示させる。
この透過表示領域3a〜3cに表示される特定画像、及び重複部分における演算処理は、遊技者による操作部6の操作に基づいて行われる後述の確率抽選処理で決定される当選役に応じて選択される。これについては、後述する動作フローにおいて詳述する。
(制御系回路の構成)
次いで、上述した遊技機1に備えられる画像制御回路について説明する。図3は、本実施形態に係る制御系回路の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態における制御系回路は、(a)に示す主制御回路7と、(b)に示す副制御系回路である画像制御回路8及び音・ランプ制御回路9とがシリアル通信等のインターフェースを介して接続されて構成されている。
同図(a)において、主制御回路7は、回路基板上に配置されたメインCPU701を主たる構成要素とし、これに、当選役を決定する確率抽選処理で使用される乱数を生成するための乱数発生器707及びサンプリング回路705と、周期的にクロックパルスを発生するクロックパルス発生回路706とを加えて構成されている。
かかるメインCPU701は、プログラムROM704に記憶されたプログラムに従って制御動作を行うとともに、制御RAM703を備えている。プログラムROM704には、操作部6が操作される毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられるデータや、画像制御回路8へ送信するための各種制御指令(コマンド)が格納されている。
上記プログラムROM704には、リールの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応付ける図柄テーブルが格納されているとともに、この図柄テーブルで参照された図柄の組合せ(リールの停止表示態様=入賞態様)と、賞媒体の量(遊技価値の1実施形態)とが対応付けられた入賞図柄組合せテーブルが格納され、これらのテーブルは、全リールの停止時における入賞処理で参照される。
また、メインCPU701には、I/Oポート702を介して、リール位置検出回路708と、モータ駆動回路709と、リール停止信号回路710と、遊技開始信号回路711と、投入メダルセンサ712と、各ランプ駆動回路713と、各表示部駆動回路714と、ホッパー駆動回路715などが接続されている。
モータ駆動回路709及びリール位置検出回路708は、各リールの駆動制御と、リールの駆動状態(回転状態や停止位置等)の検出を行う回路である。リール停止信号回路710及び遊技開始信号回路711は、操作部6に設けられたスタートスイッチ61や停止ボタン62〜64の操作信号に基づいて、遊技の開始操作(レバー操作)や、各リールの停止操作を検出し、遊技開始指令信号を出力するとともに、リールの一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する回路である。
各ランプ駆動回路713や各表示部駆動回路714は、メインCPU701における遊技進行に応じて、遊技動作表示ランプやスタートランプ、チャンスLED、メダルの貯留枚数表示部の駆動を制御する回路である。また、ホッパー駆動回路715は、遊技結果に応じた賞媒体(コインやメダル)の払出しを行うホッパーを駆動する回路である。
一方、画像制御回路8は、主制御回路7からの制御指令(コマンドデータ)に基づいて、液晶表示装置3に出力される画像信号を制御する回路であり、具体的には、図4(b)に示すように、プログラムROM81と、画像ROM82と、ビデオRAM83と、シリアルポート84と、画像制御CPU85と、画像制御IC86と、画像制御IC86に内蔵された制御RAM87と、ワークRAM88と、カレンダIC89とを備えている。
プログラムROM81は、画像制御CPU85で実行され液晶表示装置3での表示に関する画像制御プログラムや、後述する各種パラメータを格納する記憶装置である。画像ROM82は、画像を形成するためのドットデータを格納する記憶手段であり、記憶領域内の所定のアドレスに、演出画像及び特定画像が格納され、後述する演出画像データテーブルにより参照されるデータ番号に対応する画像を画像制御CPU85に出力する。ビデオRAM83は、画像制御IC86で画像を形成するときの一時記憶手段として機能する。
画像制御CPU85は、主制御回路7から送信されたコマンドデータに従って画像の制御動作を行う演算処理装置であり、シリアルポート84を介して主制御回路7からコマンドデータを取得するとともに、シリアルポート84,91を介して、音・ランプ制御回路9に対するコマンドを出力する。また、画像制御CPU85は、ワークRAM88内の作業領域に設定されたパラメータ(各識別子やカウンタ値等)に基づき、プログラムROM81内に格納する画像制御プログラムに従って液晶表示装置3での表示内容を制御する。
画像制御IC86は、画像制御CPU85で決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶表示装置3に出力する演算処理装置である。特に、本実施形態では、演出画像と特定画像とが重複する部分についての加算処理や上乗処理を実行する機能を有する。この画像制御IC86に内蔵された制御RAM87は、画像制御IC86での演算処理の際の画像バッファとして機能する。
なお、本実施形態に係る制御RAM87の画像バッファには、2つのフレームバッファ領域が設けられており、これらのフレームバッファに対して、描画処理及び表示処理を交互に行い、画像制御CPU85から1/30sec毎に出力されるバンク切替え指令により、描画フレームと表示フレームの切替えが行われる。
また、ワークRAM88は、上記画像制御プログラムを画像制御CPU85で実行するときの一時記憶手段として機能し、プログラム実行時において各パラメータがセットされる作業領域や、主制御回路7からのコマンドデータを一時的に保持するコマンドメインバッファやコマンド処理バッファ等を備えている。カレンダIC89は、日付等に関するデータを算出する演算装置であり、必要なカレンダデータを適宜、画像制御CPU85に出力する。
また、音・ランプ制御回路9は、遊技機1に備えられたLED類10aや、ランプ類10b、スピーカ類10c、その他の出力手段を制御する回路であり、具体的には、シリアルポート91と、音・ランプCPU92と、音源IC93と、パワーアンプ94と、ワークRAM95と、プログラムROM96と、音源ROM97とを備えている。
音・ランプ制御CPU92は、シリアルポート91を介して画像制御回路8からのコマンドデータを取得し、このコマンドデータに基づいて、プログラムROM96内に格納された制御プログラムを実行し、LED類10aや、ランプ類10b、スピーカ類10cの動作を制御する演算処理装置である。なお、この音・ランプ制御CPU92には、音量調節部10dが接続されており、スピーカ類10cによる出音量を調節することができる。
プログラムROM96は、音・ランプ制御CPU92で実行される制御プログラムを格納する記憶装置である。ワークRAM95は、制御プログラムを音・ランプ制御CPU92で実行するときの一時記憶手段として機能する。
音源IC93は、音・ランプ制御CPU92で決定された出音内容に応じた音声データを生成し出力するモジュールである。音源ROM97は、音源IC93で出力される音声の音源を供給する記憶装置である。パワーアンプ94は、音源IC93で生成された音声を増幅する増幅器であり、このパワーアンプ94で増幅された音源がスピーカ類10cから出力される。
そして、このような構成を有する遊技機1では、遊技者の操作を操作部6で検知し、操作部6からの操作信号に従って、主制御回路7により、各アクチュエータを駆動させ、遊技を開始する。次いで、遊技者の停止操作に応じて、各リールを順次停止(入表示制御手段の1実施形態)させ、全リールが停止されると、主制御回路7において、入賞図柄組合せテーブルを参照し、リール表示窓2aに表示されている図柄の組合せのうち、入賞図柄組合せがあるか否かを判断して、入賞となる図柄組合せがあった場合には、入賞に対応する配当枚数のメダルを払い出す(遊技価値付与手段の1実施形態)。また、主制御回路7は、例えば、確率抽選処理の結果得られた内部当選役(又は当選役)、遊技者の停止操作、入賞した役の種類などに応じたコマンドデータを画像制御回路8に対して適宜出力する。ここで確率抽選処理とは、遊技者による操作部6の操作の結果により出力された遊技開始指令信号に基づいて乱数をサンプリングし、そのサンプリングされた乱数に応じて当選役を決定する処理である。
画像制御回路8では、主制御回路7からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置3の表示制御、及び音・ランプ制御回路9による音声や各電飾の出力制御を行う。すなわち、画像制御CPU85において、ワークRAM88内の作業領域に設定された各種パラメータに基づき、プログラムROM81内に格納された画像制御プログラムに従って、液晶表示装置3における表示内容を決定し、該当する画像データを画像ROM82から取得するとともに、画像制御IC86に送出し、画像制御IC86において、画像制御CPU85で決定された表示内容に応じた画像データを形成し、液晶表示装置3に出力する。
(画像制御処理の全体動作)
以上説明した構成を備えた遊技機1の画像制御処理について以下に説明する。図5は、画像制御回路8の全体動作を示すメインフロー図であり、図6は、図5中におけるステップS103におけるコマンド入力処理の動作を示すフロー図である。
図5(a)に示すように、遊技機1が起動されると、先ず、ステップS101において、各データの初期化が実行される。この初期化においては、表1に示す各識別子、カウンタ値、識別番号等が0値に設定される。
Figure 2005007156
この表1は、遊技の進行状態(残り演出遊技数、リールの回転状態等)や、当選役、入賞役等を識別する識別子、カウンタ値と、これらの値の範囲を示す一覧である。この各識別子等は、パラメータとしてワークRAM88内に保持されており、画像制御CPU85における処理に際して、逐次参照される。
そして、この初期化後は、ループ処理により、以下に説明するステップS102以降の処理が繰り返されることとなる。なお、画像制御CPU85内では、(a)に示すメインフローがループ処理により繰り返し継続されているとともに、(b)に示すVDPカウンタの加算処理が、画像制御IC86から1/60sec毎に割り込まれる。また、この画像制御CPU85内における周期的な割り込み処理として、(c)に示す乱数カウンタの更新と音による演出の進行やランプ演出の進行に応じた演出データ更新処理が実行される。
ステップS102では、主制御回路7からのデータ入力を監視する。このステップS102では、表2に示す正規データ判定用テーブルに基づいて、入力されたデータが正規なデータであるか否かを判断し、正規なデータであれば先頭データ(ファーストデータ)に基づいてコマンド長を取得し、そのコマンド長分のコマンドデータをコマンドメインバッファに蓄積する。
Figure 2005007156
この表2は、各正規データのファーストデータと、コマンド長やデータの範囲とを関連付けるテーブルデータであり、入力されたデータが正規なデータであるか否かの判断は、入力されたデータのファーストデータがこの表2に含まれているか否か、また、データの範囲が表2に示す範囲に含まれているか否か等により行われる。
次いで、ステップS103において、コマンド入力処理を実行する。このコマンド入力処理では、図5に示すように、ステップS201において、主制御回路7からのデータ入力があったか否かについて判断し、ステップS202において、コマンド処理バッファにコマンドデータを保持する。ステップS201において、データ入力がないと判断した場合には、コマンド入力処理を終了し、図5に示すコマンド出力処理(S104)を実行する。
ステップS203において、コマンド処理バッファに蓄積されたコマンドデータに基づいて、表3に示すジャンプテーブルを参照し、ステップS204においてジャンプ先が適正であるか否かについて判断し、適正であればステップS205において決定した処理にジャンプし、ジャンプ先において各処理を実行する。
Figure 2005007156
この表3は、入力されたコマンドデータと、ジャンプ先の処理とを関連付けるテーブルデータであり、具体的には、上記ステップS102において正規なデータであると判断されたコマンドデータの先頭データに基づいて、ジャンプ先の処理を決定する。
そしてステップS205からのジャンプ先の処理において、上述した演出態様、またそれに基づく演出画像4やその演出画像の液晶表示装置における表示位置などが決定される。この演出画像の選択は、ジャンプ先の処理によって異なり、詳細については後述するが、概ね以下の通りである。
先ず、主制御回路7で決定された当選役と演出用乱数に基づいて、表4に示す演出決定用テーブルを参照することにより演出が決定される。
Figure 2005007156
この演出決定用テーブルは、当選役毎に演出用乱数及び演出データを関連付けるテーブルデータであり、当選役と演出用乱数に基づいて、演出データを決定する。そして、演出決定用テーブルで決定された演出データと、継続演出残り遊技数と、各ジャンプ先処理におけるユーザーの操作に応じた遊技進行段階(BET、レバー操作、入賞等)とに基づいて、表5に示す演出テーブルを参照することにより、演出データ(演出画像など)を決定する。
Figure 2005007156
この演出テーブルは、演出毎に、継続演出残り遊技数を割り振り、この割り振られた継続演出残り遊技数に対し、遊技進行段階に応じた演出データ(BET,レバー,入賞)を関連付けたテーブルデータである。なお、本実施形態では、上記演出データについて、画像データの種類とその表示パターンが、以下の表6〜表9に示すデータテーブルにより階層的に関連付けられている。
Figure 2005007156
この表6は、演出データ及びその表示パターンの上位分類を参照するための大分類データテーブルであり、上記演出テーブルで参照された遊技進行段階に応じた演出データを大分類名称とし、これと中分類名称とが関連付けられている。なお、この大分類データテーブルの中分類名称には、画像データの分類の他、LED類10aやランプ類10b、スピーカ類10cで実行される、ランプ・LEDの点灯や効果音の出力も含まれている。
Figure 2005007156
この表7は、上記大分類データテーブルで参照された中分類名称と、その下位分類である小分類名称とを関連付ける中分類データテーブルである。
Figure 2005007156
表8は、上記中分類データテーブルで参照された小分類名称毎に、実際の画像データを特定するためのデータ番号を関連付ける小分類データテーブルである。なお、この小分類データテーブルには、上述した特定画像5a,5bとして、加算用画像1〜3及び上乗用画像1〜3に、データ番号D991〜D996が関連付けられている。
Figure 2005007156
表9は、小分類データテーブルで参照されたデータ番号と、そのデータ番号で特定されるデータの内容を関連付けるデータテーブルである。データの内容としては、画像が格納されたCROM内のアドレスと、画像の位置・サイズ、及び特定画像については、演出画像との重複部分についての演算処理の指示が含まれている。このデータ番号により特定された画像が、後述するステップS106若しくはS113において、バッファ若しくはVDPに入力される。
なお、このデータ番号D991〜D993が青色の加算処理用画像であり、他の画像との重複部分に対する演算処理として加算処理が指示されている。これらの加算処理用画像(データ番号D991〜D993)は、その横方向の座標が、それぞれ40ドット、144ドット、240ドットに設定されており、透過表示領域3a〜3cに重複する位置にそれぞれ表示されるように設定されている。また、データ番号D994〜D996が白色の上乗処理用画像であり、他の画像との重複部分に対する演算処理として上乗処理が指示されている。これらの上乗処理用画像(データ番号D994〜D996)は、その横方向の座標が、それぞれ40ドット、144ドット、240ドットに設定されており、透過表示領域3a〜3cに重複する位置にそれぞれ表示されるように設定されている。
ステップS103におけるコマンド入力処理の後、図5に示すステップS104において、コマンド出力処理を実行する。このコマンド出力は、音・ランプ制御回路9を通じて、LED類10aやランプ類10b、スピーカ類10cの制御を行わせるものであり、上述した大分類データテーブル(表6)で参照された演出データに基づいてランプ・LEDの点灯や効果音の出力が行われる。
次いで、ステップS05において、バッファフラグのon/offが判断される。このバッファフラグは、バッファにデータが用意されているか否かを識別するパラメータであり、データが用意されている場合には”on”とし、用意されていない場合には”off”とされる。
このステップS105において、バッファフラグが”off”であると判断された場合には(図5中ステップS105における”N”)、上記ステップS103で決定されたデータがバッファに用意され(S106)、データポインタが更新され(S107)、バッファフラグが”on”に設定される(S108)。一方、ステップS105において、バッファフラグが”on”であると判断された場合には(図5中ステップS105における”Y”)、既にバッファにデータが用意されているため、上記ステップS106〜S108の処理は行わず、ステップS109へ移行する。
次いで、ステップS109において、VDPカウンタの値が2であるか否かについて判断する。このVDPカウンタは、本実施形態では、画像制御IC86において周期的(1/60sec毎)にカウントされる値(図5(b))であり、VDPカウンタが2であれば(図5中ステップS109における”Y”)、液晶表示装置3における表示画像を切替え、2未満であれば(図5中ステップS109における”N”)、表示画像の切替えを行わず、ループ処理によりステップS102以降の処理を繰り返す。これにより、本実施形態では、1/30sec毎に表示画像が切替えられることとなる。
このステップS109において、VDPカウンタが2であると判断された場合には、VDPカウンタを0にリセットし(S110)、VDPに対して画像切替え(バンク切替え)を指示する(S111)。次いで、上記ステップS103におけるコマンド入力処理に基づいて決定され、バッファに蓄積された演出画像をVDPに送出し(S112)、さらに、特定画像データをVDPに送出する(S113)。その後、バッファをクリアし(S114)、バッファフラグを”off”に設定する(S115)。
(ジャンプ先処理)
上記ステップS113における特定画像データの送出は、上記ステップS205(図6)からのジャンプ先処理において設定された遊技中識別子や演出識別子、各リールの回転識別子に応じて実行される。これにより、液晶表示装置3に表示される特定画像及びその重複部分の演算処理は、遊技者の操作に基づいて決定される当選役及び遊技進行状態に応じて選択されることとなる。以下に、上述したステップS205からの各ジャンプ先処理について詳述する。
(1)遊技メダル投入処理
図7は、遊技者により遊技メダルが投入されたことを検出した主制御回路7からの遊技メダル投入コマンドを受信した場合に実行される処理を示すフロー図である。同図に示すように、遊技メダル投入コマンドを受信すると、ステップS301において、遊技中識別子に基づいて、遊技機1が遊技中外(遊技中識別子が0)であるか否かを判断する。すなわち前回の単位遊技が終了してからコインが投入されたか否かを判断する。遊技中であると判断した場合(図中ステップS301における”N”)には、演出データの選択を行うことなく当該処理を終了する。
一方、ステップS301において、遊技中外であると判断した場合(図中ステップS301における”Y”)には、遊技中識別子に1をセット(遊技中にセット)するとともに(S302)、演出識別子及び残り演出遊技数に基づいて演出テーブル(表5)を参照し、演出データ(BET)を選択する(S303)。なお、演出識別子及び残り演出遊技数は、後述の遊技開始処理により決定され、後述の入賞処理により更新される。
以上の処理により、遊技メダル投入という遊技者の操作に基づいて、演出データが設定される。
(2)遊技開始処理
図8は、遊技者の操作部6操作等によって遊技が開始される処理を示すフロー図である。同図に示すように、遊技開始操作がなされたことを検出した主制御回路7からの遊技開始コマンドを受信すると、ステップ401において、主制御回路7におけるランダム処理(例えば前述の確率抽選処理)により判定又は決定された遊技状態及び当選役などは前述の遊技開始コマンドに含められて、画像制御CPU85に送信される。画像制御CPU85では、その遊技開始コマンドから遊技状態及び当選役を抽出し、遊技状態識別子及び当選役識別子としてセットされる。
次いで、ステップS402において、残り演出遊技数が0であるか否かを判断し、0であれば、ステップS403において、セットされた当選役識別子及びCPU内で定期的に更新される演出用乱数(乱数カウンタ)に基づいて、演出決定用テーブル(表4)を参照し、演出データを決定する。例えば当選役が”ハズレ”、演出用乱数が”1”の場合は、演出データとして”すもうハズレ”が選択される。ステップS404において、決定した演出データに基づいて、演出テーブル(表5)を参照し、演出識別子を作業領域にセットするとともに、ステップS405において、残り演出遊技数を作業領域にセットする。例えば、前述の例のように、”すもうハズレ”が選択された場合は、演出識別子として”3”(作業領域一覧(表1)の作業領域名「演出識別子」備考欄参照)がセットされ、演出テーブル(表5)と演出識別子が”3”であることから残り演出遊技数は”4”が選択されセットされる。
一方、ステップS402において、残り演出遊技数が0以外であると判断した場合には、上述したステップS403〜S405は行わず、ステップS406に移行する。ステップS406では、これらの演出識別子及び残り演出遊技数に基づいて、演出データ(レバー)を選択する。例えば、前述の例のように演出識別子が”3”であり、残り演出遊技数は”4”の場合は、すもう4(レバー)が選択される。その後、左・中・右の各リール回転識別子に1(回転中)をセットする。
以上の処理により、遊技者の遊技開始処理に基づいて決定された当選役に応じた演出データが設定される。
(3)回胴停止処理
図9は、遊技者のレバー操作等によって、リール(回胴)が停止された際の処理を示すフロー図である。同図に示すように、リールが停止されたことを検出した主制御回路7からの、停止されたリールの識別子と停止されたリールが表示している図柄を特定可能な識別子を含んだリール停止コマンドを受信すると、ステップS501において、受信したリール停止コマンドに含まれる前述の停止されたリール識別子と、停止されたリールが表示している図柄を特定可能な識別子とを抽出し、停止されたリール識別子と、停止されたリールの図柄を識別する停止図柄識別番号がセットされ、この停止リール識別子を判別することにより、停止されたリールを特定し、対応するリールの回転識別子を0(停止中)にセットする。
詳述すると、ステップS501においてセットされた停止リール識別子が0(左リール)であるかを判断し、0であれば停止されたリールが左リールであると特定し、ステップS503において、左リール停止識別子に0(停止中)をセットする。ステップS502において、停止リール識別子が0でないと判断した場合には、停止リール識別子が1(中リール)であるか否かを判断し、1であれば、停止されたリールが中リールであると特定し、中リール回転識別子に0(停止中)をセットする。ステップS504において、停止リール識別子が1でないと判断した場合には、停止されたリールは右リールであると特定し、右リール回転識別子に0をセットする。
このような処理により、後述する特定画像データのVDPへの格納(図11)を遊技者によるリール停止操作に基づいて、実行することができる。
(4)入賞処理
図10は、遊技者による遊技進行が入賞状態となった際の処理を示すフロー図である。全てのリールが停止した後に、主制御回路7は停止したリールの停止態様を確認し、所定の役が入賞しているか否かを判定し入賞役を決定し、その入賞役を特定可能な情報を入賞コマンドとして画像制御CPU85に送信する。入賞コマンドを受信した画像制御CPU85では、同図に示すように、入賞処理が開始されると、ステップS601において、受信した入賞コマンドに含まれる入賞役を特定可能な情報を入賞役識別子としてセットする。本実施形態では、この入賞役識別子は、当選役識別子と同様の値がセットされる。
次いで、上述した遊技開始処理においてセットされている演出識別子及び残り演出遊技数に基づいて、ステップS601において、演出テーブルを参照し、演出データ(入賞)を選択する。その後、ステップS603において、残り演出遊技数を1減算し、ステップS604において遊技中識別子を0(遊技中外)にセットする。このような処理により、遊技開始時に決定された当選役識別子に関連付けられた入賞態様に応じた演出画像及び特定画像が選択される。
(特定画像データの送出処理)
以上説明した各ジャンプ先処理において設定された識別子に基づき選択された演出画像のデータはステップS106で画像バッファにバッファリングされる。遊技者に視認される画像をステップS111で切り替えた後、用意された画像バッファのデータはステップS112で画像制御IC(VDP)86に送出される。その処理に引き続いて特定画像データがVDP86に送出されることとなる(ステップS113)。すなわち本実施形態では特定画像データが1/30秒毎にVDP86に送出されることになる。図11は、特定画像データの画像制御IC(VDP)86への送出処理を示すフロー図である。
先ず、遊技中識別子に基づいて、遊技機1が遊技中の状態にあるか否かについて判断し(S701)、次いで、演出識別子に基づいて、特定の演出態様(ここでは”すもうアタリ”演出)を表示中か否かを判断する(S702)。本実施形態では、遊技中識別子が0(遊技中外状態)であるか、演出識別子が1〜6(「すもうアタリ」状態以外)のときには、ステップS712〜ステップS714を実行し、VDPに上乗用画像1〜3を送出する。これにより、遊技中外状態や演出が「すもうアタリ」状態以外の場合には、リール表示窓2aには、白色の上乗用画像が優先的に表示されることとなる。
一方、ステップS701及びステップS702において、遊技中であり且つ演出が「すもうアタリ」状態であると判断した場合には、各リールの回転識別子を順次判断することにより、各リールの回転状態に応じた特定画像が選択され、演出画像との重複部分についての演算処理が決定される。
ステップS703において、左リール回転識別子が1(回転中)であるか否かを判断する。回転中であればVDPに上乗用画像1を送出し(S705)、停止中であれば、VDPに加算用画像1を送出する(S704)。同様に、ステップS706及びステップS709において、中・右リール回転識別子が1(回転中)であるか否かを判断する。回転中であればVDPに上乗用画像を送出し(S708,S711)、停止中であれば、VDPに加算用画像1を送出する(S707,S710)。これにより、回転中のリールに対しては、白色の上乗用画像が優先表示され、遊技者には、回転中のリールをはっきりと遊技者に視認可能にし、透過表示領域に表示された演出画像により遊技者のリール停止操作の妨げにならないようにしている。停止しているリールに対しては、青色の加算用画像が表示されるとともに、演出画像との重複部分において画素の色彩情報の加算処理が行われ、当該重複部分の色彩が変化されることとなる。
以上説明した本実施形態に係る遊技機1によれば、透過表示領域3a〜3cに表示された演出画像のうち、リール表示窓2aと重複する部分の表示を変化させるため、リール表示窓2aによる表示と、演出画像とを識別することが容易となり、演出画像の表示を見やすくすることができる場合がある。特に、本実施形態では、リール表示窓2aに表示されたリールの動作に応じて青色(0,0,255)の特定画像5a又は白色(255,255,255)の特定画像5bを選択して表示することにより、入賞態様の表示の多様化を図ることができるとともに、リール表示窓2aの表示をより見やすくすることができる場合がある。
すなわち、リールが停止されたリール表示窓上では、青色の特定画像5aを重ねて表示し、この特定画像5aと演出画像4との重複部分を加算処理により変化させることによって、特定画像5aと演出画像4とのコントラストを明確にし、演出画像4をより見やすくし、リールが回転中のリール表示窓上では、白色の特定画像5bを優先表示させることにより、リールをより見やすくすることができ、この結果、遊技に重要な表示をより見やすくすることが可能となり、遊技の演出を効果的なものとすることができる場合がある。
以上、本発明の実施形態の一例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、遊技者による操作に基づいて決定される所定の入賞態様を表示する入賞表示手段と、前記入賞表示手段により表示された入賞態様が透過される透過表示領域を有し、遊技者による遊技の進行に応じた演出画像を表示する演出表示手段と、前記演出画像のうち、前記透過表示領域に表示される部分の表示態様を変化させる表示態様変化手段とを備えることを特徴としているが、入賞表示手段、演出表示手段、表示態様変化手段などの各手段、透過表示領域などの領域の具体的構成等は、適宜設計変更可能である。
なお、発明の実施の形態に記載された作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
(変更例)
なお、上述した実施形態では、本発明の遊技機をパチスロ機に適用した場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばパチンコ機等、入賞態様を表示する表示装置と、この表示装置を覆うように配設された透過性の表示装置を備える他の遊技機においても適用することができる。
また、本発明は、例えばアーケードゲーム機等の業務用ゲーム機や、テレビゲーム等の家庭用ゲーム機など、上述したパチスロ機やパチンコ機等を、テレビ画面に仮想的に表示させる装置においても適用することができる。
この場合には、上述した所定のプログラム言語により記述されたソフトウェアを、ゲーム機に備えられたコンピュータ上で実行し、コンピュータ上に上記主制御回路7や画像制御回路8を仮想的に構築するとともに、入賞表示手段や演出表示手段をテレビ画面上に仮想的に表示し、上述した各処理を実行する。
また、上述した実施形態では、VDP86に特定画像データを送出する処理(図11)では、特定の演出態様(ここでは「すもうアタリ」)を表示している場合だけ、VDP86に特定画像データを送出するようにしたが、これに限定されず、遊技中は全ての表示に特定画像データに基づいた画像を画像表示手段に表示するなど、特定画像データに基づいた画像を表示させる条件、タイミングは適宜設定可能としてもよい。例えば、当選役に応じて、表示させる画像を生成するための特定画像データを複数の特定画像データから選択するようにし、選択された特定画像データをVDPに送出するようにしてもよいし、当選役に応じて特定画像を送出するか否かを決定するようにしてもよい。この場合、送出のタイミングなどは任意としてもよい。
さらに、上述した実施形態では、特定画像データに基づいた画像は、透過表示領域に表示されている他の画像の視認度ないし透過表示領域を透過し、表示する入表示手段の視認度を変化させるものを例示したが、これに限定されず、どのような画像であってもよい。
実施形態に係る遊技機1を示す斜視図である。 実施形態に係る液晶表示装置3とリール21との関係を示す側部断面図及び液晶表示装置3の正面図である。 実施形態に係る液晶表示装置3に表示される各画像を示す説明図である。 実施形態に係る画像制御回路8の内部構成を示すブロック図である。 実施形態において、画像制御回路8の全体動作を示すメインフロー図である。 実施形態におけるコマンド入力処理の動作を示すフロー図である。 実施形態において、遊技者により遊技メダルが投入された際に実行される処理を示すフロー図である。 実施形態において、遊技者のレバー操作等によって遊技が開始される処理を示すフロー図である。 実施形態において、遊技者のレバー操作等によって、リール(回胴)が停止された際の処理を示すフロー図である。 実施形態において、遊技者による遊技進行が入賞状態となった際の処理を示すフロー図である。 実施形態において、特定画像データのVDPへの送出処理を示すフロー図である。
符号の説明
1…遊技機
2…遊技面
2a…リール表示窓
3…液晶表示装置
3a〜3c…透過表示領域
4…演出画像
5a,5b…特定画像
6…操作部
61…スタートスイッチ
62〜64…停止ボタン
7…主制御回路
8…画像制御回路
9…音・ランプ制御回路
10a…LED類
10b…ランプ類
10c…スピーカ類
10d…音量調節部
21…リール
21a…外周面
22…リールガラスベース
23…リアホルダ
24…ブラケット
25…ベゼル金属枠
31…透明アクリル板
32…液晶パネル
33…拡散シート
34…導光板
35…液晶ホルダ
36,37…冷陰極管
38…帯電防止シート
81…プログラムROM
82…画像ROM
83…ビデオRAM
84,91,716…シリアルポート
85…画像制御CPU
86…画像制御IC(VDP)
87…制御RAM
88…ワークRAM
89…カレンダIC
92…音・ランプ制御CPU
93…音源IC
94…パワーアンプ
95…ワークRAM
96…プログラムROM
97…音源ROM
701…メインCPU
702…I/Oポート
703…制御RAM
704…プログラムROM
705…サンプリング回路
706…クロックパルス発生回路
707…乱数発生器
708…リール位置検出回路
709…モータ駆動回路
710…リール停止信号回路
711…遊技開始信号回路
712…投入メダルセンサ
713…ランプ駆動回路
714…表示部駆動回路
715…ホッパー駆動回路

Claims (4)

  1. 遊技者による操作の結果に基づき遊技開始指令信号を出力する遊技開始指令手段と、
    前記遊技開始指令手段から出力される前記遊技開始指令信号に基づいて所定の役を当選役として決定する当選役決定手段と、
    前記当選役が所定の役であることに基づいて所定の入賞態様を入賞表示手段に停止表示させる入賞表示制御手段と、
    前記当選役が所定の役であることに基づいて前記入賞表示制御手段が所定の所定の入賞態様を停止表示させた場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
    前記入賞表示手段を正面側から見て該入賞表示手段の手前側に配設され、該入賞表示手段に停止表示された前記入賞態様を透過して遊技者に表示可能な透過表示領域を有する演出表示手段と、
    前記当選役に関連した所定の演出画像を前記演出表示手段に表示させる演出表示制御手段と、
    前記演出表示制御手段により前記演出表示手段に表示させる所定の演出画像を生成する演出画像生成手段と、
    前記演出画像生成手段が生成した前記所定の演出画像のうちの前記透過表示領域に表示される部分の表示態様を変化させる表示態様変化手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示態様変化手段は、
    前記透過表示領域に特定の画像を配置し、
    前記特定の画像と、前記所定の演出画像のうちの前記透過表示領域に表示される部分の表示態様と、の色彩情報を演算処理することにより、
    前記所定の演出画像のうちの前記透過表示領域に表示される部分の色彩態様を変化させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記当選役に基づいて演出態様を選択する演出態様選択手段を備え、
    前記演出態様選択手段が特定の演出態様を選択した場合にのみ、前記表示態様変化手段が前記所定の演出画像のうちの前記透過表示領域に表示される部分の表示態様を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 遊技者による操作に基づいて決定される所定の入賞態様を表示する入賞表示手段と、
    前記入賞表示手段により表示された入賞態様が透過される透過表示領域を有し、前記遊技者による遊技の進行に応じた演出画像を表示する演出表示手段と、
    前記演出画像のうちの前記透過表示領域に表示される部分の表示態様を変化させる表示態様変化手段と
    を備えることを特徴とする遊技機。
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