JP2005007045A - 加熱調理方法及び加熱調理用器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガスコンロ、携帯用ガスコンロ(ガス燃焼器具)の鍋類と同様に載置して使用され、焼き肉、焼き魚、焼きナス、焼きトウモロコシ、焼芋等の所謂焼き対象物をひっくり返さずに焼き上げることができる加熱調理方法及びそれに使用する加熱調理用器具を新規に提供する。
【解決手段】両端を閉塞する横向略円筒体を上下方向に二分割化して形成した上下の加熱用容器11、21からなる焼き機1と、焼き機1を上方から覆う円弧状に形成した熱エネルギーガイド板2とを備えて、焼き機1及び熱エネルギーガイド板2の形状性で外部に放散される熱エネルギーEを効果的に捕捉して抵抗なく焼き機1に沿って上昇させて、焼き機1を熱エネルギーEで包み込む。
【選択図】 図1
【解決手段】両端を閉塞する横向略円筒体を上下方向に二分割化して形成した上下の加熱用容器11、21からなる焼き機1と、焼き機1を上方から覆う円弧状に形成した熱エネルギーガイド板2とを備えて、焼き機1及び熱エネルギーガイド板2の形状性で外部に放散される熱エネルギーEを効果的に捕捉して抵抗なく焼き機1に沿って上昇させて、焼き機1を熱エネルギーEで包み込む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスコンロ、携帯用ガスコンロ(ガス燃焼器具)に載置して使用され、焼き肉、焼き魚、焼きナス、焼きトウモロコシ、焼芋等の焼き対象物を加熱調理する加熱調理方法及びそれに使用する加熱調理用器具に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の焼き対象物を上下から加熱調理する場合には、ロースタ本体内に設けた多孔支持体に焼き対象物(例えば魚)を載せ、その焼き対象物を上側または上下両側等からヒータ装置で焼き上げる構成である(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−31034号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、片面、両面に関わらず焼き対象物を焼いて加熱調理する場合には、ロースタの他に、オーブンレンジ、焼き網(グリル)、ホットプレート等の様々な加熱器具として使用されている。
ところで、両面焼きのように全体を加熱調理するのは、前記先行技術開示のようなロースタやオーブンレンジ等を除いて上下から両面焼きするグリル以外、適当な加熱調理方法が無かったのが現実である。
【0005】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、ガスコンロ、携帯用ガスコンロ(ガス燃焼器具)に鍋類と同様に載承して使用して、焼き肉、焼き魚、焼きナス、焼きトウモロコシ、焼芋等の所謂焼き対象物をひっくり返さずに焼き上げることができる便利な加熱調理方法及びそれに使用する加熱調理用器具を提供することにある。
他の目的とする処は、焼き対象物を芯まで効率的に熱を伝達して美味しく焼き上げることができ、特に焼き芋に好適な加熱調理用器具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために講じた技術的手段は、下面部及び側面部のみならず上面部を加熱面とする内部中空状の焼き機をガス燃焼器具に載承し、下方を開放した熱エネルギー上昇スペースを焼き機の側面部から上面部に連続形成するように該焼き機を上方から熱エネルギーガイド板で覆って、前記熱エネルギー上昇スペースで高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを焼き機の上面部まで案内して焼き機を加熱することを特徴とする加熱調理方法である(請求項1)。
そして、その具体的構成は、ガス燃焼器具に載承して使用され、分割された上下一対の加熱用容器で構成される内部中空状の焼き機と、該焼き機を上方から覆って同焼き機との間に下方を開放した熱エネルギー上昇スペースを形成して高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを焼き機の頂部まで案内する熱エネルギーガイド板とを備えた構成がその一例として挙げられる(請求項2)。
【0007】
前記手段によれば、焼き機下面部を経て外方に放散される高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを、熱エネルギーガイド板で捕捉して焼き機の側面部を経て焼き機の頂部まで回り込ませて、焼き機回りから加熱する。
【0008】
前記上下一対の加熱用容器からなる焼き機を、両端を閉塞した横向略円筒状に形成すると共に、前記熱エネルギーガイド板を、焼き機を上方から覆って同焼き機の胴部との間に熱エネルギー上昇スペースを形成する円弧状に形成し、前記熱エネルギーガイド板は、その下端を開放した構成を採用すると、最適なものである(請求項3)。
ここで、前記する横向略円筒状とは、熱エネルギーガイド板との間に前記熱エネルギーを曲面で抵抗なく案内させて焼き機の頂部まで回り込ませることが可能な形状を包含するものである。真円な円筒状である必要なく、略円筒状、楕円筒状、略楕円状であっても良いものであるし、下面部に五徳に安定して載承するために水平面部を部分的に有するものであっても良いものである。
【0009】
前記手段によれば、焼き機の形状性と、湾曲形状の熱エネルギーガイド板の形状性で、外部に放散される火焔、熱気を含む熱エネルギーを効果的に捕捉して焼き機に沿って抵抗なく頂部まで上昇させるようにして、焼き機を熱エネルギーで包み込む。
【0010】
前記焼き機内に、下方からの加熱を緩和して上部からの加熱とバランスさせる熱伝達緩和部材を敷設していると、焼き対象物全体をほぼ同一加熱温度で焼き上げる。その熱伝達緩和部材の一例としては、遠赤外線照射粒体が挙げられる。この遠赤外線照射粒体では、遠赤外線照射機能で、例えば焼き芋等をより短時間で美味しく焼き上げるのに寄与する(請求項4)。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2は、本発明加熱調理方法及び加熱調理用器具の実施の形態の一例を示しており、本実施の形態の加熱調理用器具Aは、焼き機1と、熱エネルギーガイド板2とを備えている。
【0012】
焼き機1は、本実施の形態ではステンレス製であり、両端を閉塞する横向略円筒体を上下方向に二分割化して形成した上下の加熱用容器11、21のその一長手縁同士を蝶番等のヒンジ部31で連結すると共に、該上下の加熱用容器11、21における他長手縁近傍中央部に片持状をもって平行に設けた把手41、51の一方の把手41に遊端を掛止した止めリング61を他方の把手51に掛合することによって両把手41、51を挟持可能に構成し、その止めリング61で把手41、51同士を挟持させることによって加熱用容器11、21同士を密閉し、その止めリング61を抜き取りって上側の把手41を持ち上げることによって、同加熱用容器11が上方に回動して収容部1’を開放するようになっている。
また、下側の加熱用容器21の下面部には安定させるために水平面部が形成されている。
【0013】
前記熱エネルギーガイド板2は、同じくステンレス製であり、前記焼き機1よりも若干大径な円弧状を呈してなり、その頂部を挟む両半部2a、2aの内面部分所要箇所に前記焼き機1の側面部に当接して下方を開放する熱エネルギー上昇スペースSを、焼き機1の胴部1a回りに確保するスペーサー部12を突設形成している。
また、この熱エネルギーガイド板2は、両半部2a、2aの頂部を長手方向全長に亘って設けた蝶番等のヒンジ部22で連結して折り畳み用部を形成して不必要時にコンパクトに折り畳めるようになっており、また該蝶番間の隙間が空気抜き部32になっている。
尚、この折り畳み用部に代えて、長手方向に間隔をおいて開孔した小孔群であっても良いものである。
【0014】
また、符号42は、熱エネルギーガイド板2に切欠形成した把手対応溝で、この把手対応溝42に把手41、51が収容されることによって、熱エネルギーガイド板2を把手41、51の弊害を受けることなく上方から焼き機1を覆うことができるようになっている。また符号3は、持ち上げ用のフックである。
【0015】
前記焼き機1内には、焼き対象物に応じてアルミホイルやグリスを敷設したり、下方からの加熱を緩和する熱伝達緩和部材4を敷設する。
本実施の形態では、熱伝達緩和部材4として遠赤外線照射粒体を使用している。
熱伝達緩和部材4の機能は、下方からの加熱を緩和することによって、上部からの加熱とバランス(均衡)させて、焼き機1内の焼き対象物を全体からほぼ同一な温度で加熱することである。
【0016】
次に、本実施の形態加熱調理方法の加熱具合について説明すると、本実施の形態では焼き機1を、両端を閉塞する横向略円筒体を上下方向に二分割化して形成した上下の加熱用容器11、21で構成し、熱エネルギーガイド板2を、前記焼き機1を上方から覆って同焼き機1の胴部1’との間に下方を開放した熱エネルギー上昇スペースSを形成する一回り大形な円弧状に形成された構成になっている。
そのため、ガスコンロBに載承して加熱調理を開始すると、高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーEは、焼き機1の下面部から下側の加熱用容器21の湾曲形状によって熱エネルギーガイド板2との間に確保されている熱エネルギー上昇スペースSに案内されて上側の加熱用容器11の頂部(上面部)まで速やかに回り込み、焼き機1全体を加熱して前記折り畳み用部に残置される隙間32や小孔群からなる空気抜き部から放出される。
【0017】
【実施例】
高さ寸法を110mm、幅寸法を140mm、長さ寸法を210mmとする横向略円筒状のステンレス製の焼き機1に遠赤外線照射粒体4を敷設し、この焼き機1を下端の開放部幅寸法を196mm、長さ寸法を220mmとする熱エネルギーガイド板2で上方から覆って、焼き機1と熱エネルギーガイド板2との間に下端から徐々に寸法を小さくする円弧状の熱エネルギー上昇スペースSを形成している。
この焼き機1では、ガスコンロBによる加熱調理を開始すると全体が速やかに450度程度まで昇温し、南部鉄器製の焼き芋機が途中でひっくり返して1時間程度で焼き上がるのに対して、本例では芋Cをひっくり返すことなく25分程度で焼き上げることができた。
これは、外部に放散される火焔、熱気を含む熱エネルギーEを効果的に捕捉して焼き機1の略円筒状の胴部1’に沿って抵抗なく頂部(上面部)まで上昇させるようにして、焼き機1を熱エネルギーEで包み込むことと併行して、遠赤外線照射粒体4が下方からの加熱を緩和することによって、上部からの加熱とバランス(均衡)させて、焼き機1内の焼き対象物を全体からほぼ同一な温度で加熱した上に、遠赤外線放射機能によって焼き機1の長さ方向に数本収容された芋Cを芯まで加熱することとが相乗したものと推測される。
【0018】
尚、本実施の形態では、焼き機として、両端を閉塞した横向略円筒状を呈する形状のものを使用しているが、本発明の請求項1、2ではその形状の焼き機に限定されるものではないこと言うまでもないものである。
また、本発明は、図示しないが熱エネルギーガイド板2の両端縁に覆い板(図示せず)を設けて焼き機1の両端面とその覆い板(図示せず)との間にも熱エネルギー上昇スペースSを形成して、焼き機1の両端面側からも外部に放散される高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを取り入れて、焼き機1を加熱する熱エネルギーとして有効利用すること自由なものである。蝶番等のヒンジ部22で折り畳み可能に形成しているため、焼き機1両端面の覆い板(図示せず)を構成する左右の覆い構成板(図示せず)を熱エネルギーガイド板2の両半部2各々から位置を変位して突設形成して使用時に左右の覆い構成板(図示せず)で覆い板を構成して、不使用の左右の覆い構成板がオーバーラップして折り畳みを阻害しないようにする。
更に、本発明では、熱エネルギーガイド板2の内面に突設形成したスペーサー部12で焼き機1との間に熱エネルギー上昇スペースSを形成せずに、熱エネルギーガイド板2を若干下方に長くして五徳bに載承されることによって自ずと熱エネルギー上昇スペースSが形成されるように構成することを包含するものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上のように、下面部及び側面部のみならず上面部を加熱面とする内部中空状の焼き機をガス燃焼器具に載承し、下方を開放した熱エネルギー上昇スペースを焼き機の側面部から上面部に連続形成するように該焼き機を上方から熱エネルギーガイド板で覆うことによって、外部に放散される高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを、焼き機側面部を経て同焼き機上面部まで案内して焼き機全体を加熱するようにしているので、加熱に利用されずに外部に放射される熱エネルギーを有効利用して、焼き対象物を焼き上げる。
従って、外部に放射される熱エネルギーを捕捉して焼き機上面部をも効果的に加熱して焼き対象物(焼き肉、焼き魚、焼き芋等)をひっくり返すことなく焼き上げることができるガスコンロ、携帯用ガスコンロ載承タイプの簡易タイプの加熱調理方法を新規に提供する。
【0020】
しかも、分割された上下の加熱用容器で構成される内部中空状の焼き機と、その焼き機を上方から覆う熱エネルギーガイド板とを備えた単純な構成であるので、安価に提供することができる。
【0021】
その上、焼き機が両端を閉塞した横向略円筒状であり、且つ熱エネルギーガイド板を、焼き機を上方から覆う円弧状に形成した構成にあっては、焼き機及び熱エネルギーガイド板の形状性で外部に放散される熱エネルギーを効果的に捕捉して焼き機及び熱エネルギーガイド板の形状性で抵抗なく焼き機に沿って上昇させて、焼き機全体をより効率的に加熱するようになるので、より早く焼き上がり、消費ガス量の低減を図ることができる。
【0022】
また、前記焼き機に下方からの加熱を緩和して上部からの加熱とバランスさせる熱伝達緩和部材を敷設しているので、焼き対象物全体をほぼ同一な加熱温度をもって短時間で効率的に焼き上げることができ、その熱伝達緩和部材が遠赤外線照射粒体にあっては、芯までじっくり加熱でき、焼き芋等を美味しく焼き上げる加熱調理に最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態加熱調理用器具の使用状態を示す縦断面図。
【図2】同斜視図で一部切欠して示す。
【符号の説明】
A:加熱調理用器具 1:焼き機
2:熱エネルギー案内板 S:熱エネルギー上昇スペース
11:上側の加熱用容器 21:下側の加熱用容器
B:ガス燃焼器具 12:スペーサー部
4:熱伝達緩和部材 1a:胴部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスコンロ、携帯用ガスコンロ(ガス燃焼器具)に載置して使用され、焼き肉、焼き魚、焼きナス、焼きトウモロコシ、焼芋等の焼き対象物を加熱調理する加熱調理方法及びそれに使用する加熱調理用器具に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の焼き対象物を上下から加熱調理する場合には、ロースタ本体内に設けた多孔支持体に焼き対象物(例えば魚)を載せ、その焼き対象物を上側または上下両側等からヒータ装置で焼き上げる構成である(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−31034号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、片面、両面に関わらず焼き対象物を焼いて加熱調理する場合には、ロースタの他に、オーブンレンジ、焼き網(グリル)、ホットプレート等の様々な加熱器具として使用されている。
ところで、両面焼きのように全体を加熱調理するのは、前記先行技術開示のようなロースタやオーブンレンジ等を除いて上下から両面焼きするグリル以外、適当な加熱調理方法が無かったのが現実である。
【0005】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、ガスコンロ、携帯用ガスコンロ(ガス燃焼器具)に鍋類と同様に載承して使用して、焼き肉、焼き魚、焼きナス、焼きトウモロコシ、焼芋等の所謂焼き対象物をひっくり返さずに焼き上げることができる便利な加熱調理方法及びそれに使用する加熱調理用器具を提供することにある。
他の目的とする処は、焼き対象物を芯まで効率的に熱を伝達して美味しく焼き上げることができ、特に焼き芋に好適な加熱調理用器具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために講じた技術的手段は、下面部及び側面部のみならず上面部を加熱面とする内部中空状の焼き機をガス燃焼器具に載承し、下方を開放した熱エネルギー上昇スペースを焼き機の側面部から上面部に連続形成するように該焼き機を上方から熱エネルギーガイド板で覆って、前記熱エネルギー上昇スペースで高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを焼き機の上面部まで案内して焼き機を加熱することを特徴とする加熱調理方法である(請求項1)。
そして、その具体的構成は、ガス燃焼器具に載承して使用され、分割された上下一対の加熱用容器で構成される内部中空状の焼き機と、該焼き機を上方から覆って同焼き機との間に下方を開放した熱エネルギー上昇スペースを形成して高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを焼き機の頂部まで案内する熱エネルギーガイド板とを備えた構成がその一例として挙げられる(請求項2)。
【0007】
前記手段によれば、焼き機下面部を経て外方に放散される高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを、熱エネルギーガイド板で捕捉して焼き機の側面部を経て焼き機の頂部まで回り込ませて、焼き機回りから加熱する。
【0008】
前記上下一対の加熱用容器からなる焼き機を、両端を閉塞した横向略円筒状に形成すると共に、前記熱エネルギーガイド板を、焼き機を上方から覆って同焼き機の胴部との間に熱エネルギー上昇スペースを形成する円弧状に形成し、前記熱エネルギーガイド板は、その下端を開放した構成を採用すると、最適なものである(請求項3)。
ここで、前記する横向略円筒状とは、熱エネルギーガイド板との間に前記熱エネルギーを曲面で抵抗なく案内させて焼き機の頂部まで回り込ませることが可能な形状を包含するものである。真円な円筒状である必要なく、略円筒状、楕円筒状、略楕円状であっても良いものであるし、下面部に五徳に安定して載承するために水平面部を部分的に有するものであっても良いものである。
【0009】
前記手段によれば、焼き機の形状性と、湾曲形状の熱エネルギーガイド板の形状性で、外部に放散される火焔、熱気を含む熱エネルギーを効果的に捕捉して焼き機に沿って抵抗なく頂部まで上昇させるようにして、焼き機を熱エネルギーで包み込む。
【0010】
前記焼き機内に、下方からの加熱を緩和して上部からの加熱とバランスさせる熱伝達緩和部材を敷設していると、焼き対象物全体をほぼ同一加熱温度で焼き上げる。その熱伝達緩和部材の一例としては、遠赤外線照射粒体が挙げられる。この遠赤外線照射粒体では、遠赤外線照射機能で、例えば焼き芋等をより短時間で美味しく焼き上げるのに寄与する(請求項4)。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2は、本発明加熱調理方法及び加熱調理用器具の実施の形態の一例を示しており、本実施の形態の加熱調理用器具Aは、焼き機1と、熱エネルギーガイド板2とを備えている。
【0012】
焼き機1は、本実施の形態ではステンレス製であり、両端を閉塞する横向略円筒体を上下方向に二分割化して形成した上下の加熱用容器11、21のその一長手縁同士を蝶番等のヒンジ部31で連結すると共に、該上下の加熱用容器11、21における他長手縁近傍中央部に片持状をもって平行に設けた把手41、51の一方の把手41に遊端を掛止した止めリング61を他方の把手51に掛合することによって両把手41、51を挟持可能に構成し、その止めリング61で把手41、51同士を挟持させることによって加熱用容器11、21同士を密閉し、その止めリング61を抜き取りって上側の把手41を持ち上げることによって、同加熱用容器11が上方に回動して収容部1’を開放するようになっている。
また、下側の加熱用容器21の下面部には安定させるために水平面部が形成されている。
【0013】
前記熱エネルギーガイド板2は、同じくステンレス製であり、前記焼き機1よりも若干大径な円弧状を呈してなり、その頂部を挟む両半部2a、2aの内面部分所要箇所に前記焼き機1の側面部に当接して下方を開放する熱エネルギー上昇スペースSを、焼き機1の胴部1a回りに確保するスペーサー部12を突設形成している。
また、この熱エネルギーガイド板2は、両半部2a、2aの頂部を長手方向全長に亘って設けた蝶番等のヒンジ部22で連結して折り畳み用部を形成して不必要時にコンパクトに折り畳めるようになっており、また該蝶番間の隙間が空気抜き部32になっている。
尚、この折り畳み用部に代えて、長手方向に間隔をおいて開孔した小孔群であっても良いものである。
【0014】
また、符号42は、熱エネルギーガイド板2に切欠形成した把手対応溝で、この把手対応溝42に把手41、51が収容されることによって、熱エネルギーガイド板2を把手41、51の弊害を受けることなく上方から焼き機1を覆うことができるようになっている。また符号3は、持ち上げ用のフックである。
【0015】
前記焼き機1内には、焼き対象物に応じてアルミホイルやグリスを敷設したり、下方からの加熱を緩和する熱伝達緩和部材4を敷設する。
本実施の形態では、熱伝達緩和部材4として遠赤外線照射粒体を使用している。
熱伝達緩和部材4の機能は、下方からの加熱を緩和することによって、上部からの加熱とバランス(均衡)させて、焼き機1内の焼き対象物を全体からほぼ同一な温度で加熱することである。
【0016】
次に、本実施の形態加熱調理方法の加熱具合について説明すると、本実施の形態では焼き機1を、両端を閉塞する横向略円筒体を上下方向に二分割化して形成した上下の加熱用容器11、21で構成し、熱エネルギーガイド板2を、前記焼き機1を上方から覆って同焼き機1の胴部1’との間に下方を開放した熱エネルギー上昇スペースSを形成する一回り大形な円弧状に形成された構成になっている。
そのため、ガスコンロBに載承して加熱調理を開始すると、高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーEは、焼き機1の下面部から下側の加熱用容器21の湾曲形状によって熱エネルギーガイド板2との間に確保されている熱エネルギー上昇スペースSに案内されて上側の加熱用容器11の頂部(上面部)まで速やかに回り込み、焼き機1全体を加熱して前記折り畳み用部に残置される隙間32や小孔群からなる空気抜き部から放出される。
【0017】
【実施例】
高さ寸法を110mm、幅寸法を140mm、長さ寸法を210mmとする横向略円筒状のステンレス製の焼き機1に遠赤外線照射粒体4を敷設し、この焼き機1を下端の開放部幅寸法を196mm、長さ寸法を220mmとする熱エネルギーガイド板2で上方から覆って、焼き機1と熱エネルギーガイド板2との間に下端から徐々に寸法を小さくする円弧状の熱エネルギー上昇スペースSを形成している。
この焼き機1では、ガスコンロBによる加熱調理を開始すると全体が速やかに450度程度まで昇温し、南部鉄器製の焼き芋機が途中でひっくり返して1時間程度で焼き上がるのに対して、本例では芋Cをひっくり返すことなく25分程度で焼き上げることができた。
これは、外部に放散される火焔、熱気を含む熱エネルギーEを効果的に捕捉して焼き機1の略円筒状の胴部1’に沿って抵抗なく頂部(上面部)まで上昇させるようにして、焼き機1を熱エネルギーEで包み込むことと併行して、遠赤外線照射粒体4が下方からの加熱を緩和することによって、上部からの加熱とバランス(均衡)させて、焼き機1内の焼き対象物を全体からほぼ同一な温度で加熱した上に、遠赤外線放射機能によって焼き機1の長さ方向に数本収容された芋Cを芯まで加熱することとが相乗したものと推測される。
【0018】
尚、本実施の形態では、焼き機として、両端を閉塞した横向略円筒状を呈する形状のものを使用しているが、本発明の請求項1、2ではその形状の焼き機に限定されるものではないこと言うまでもないものである。
また、本発明は、図示しないが熱エネルギーガイド板2の両端縁に覆い板(図示せず)を設けて焼き機1の両端面とその覆い板(図示せず)との間にも熱エネルギー上昇スペースSを形成して、焼き機1の両端面側からも外部に放散される高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを取り入れて、焼き機1を加熱する熱エネルギーとして有効利用すること自由なものである。蝶番等のヒンジ部22で折り畳み可能に形成しているため、焼き機1両端面の覆い板(図示せず)を構成する左右の覆い構成板(図示せず)を熱エネルギーガイド板2の両半部2各々から位置を変位して突設形成して使用時に左右の覆い構成板(図示せず)で覆い板を構成して、不使用の左右の覆い構成板がオーバーラップして折り畳みを阻害しないようにする。
更に、本発明では、熱エネルギーガイド板2の内面に突設形成したスペーサー部12で焼き機1との間に熱エネルギー上昇スペースSを形成せずに、熱エネルギーガイド板2を若干下方に長くして五徳bに載承されることによって自ずと熱エネルギー上昇スペースSが形成されるように構成することを包含するものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上のように、下面部及び側面部のみならず上面部を加熱面とする内部中空状の焼き機をガス燃焼器具に載承し、下方を開放した熱エネルギー上昇スペースを焼き機の側面部から上面部に連続形成するように該焼き機を上方から熱エネルギーガイド板で覆うことによって、外部に放散される高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを、焼き機側面部を経て同焼き機上面部まで案内して焼き機全体を加熱するようにしているので、加熱に利用されずに外部に放射される熱エネルギーを有効利用して、焼き対象物を焼き上げる。
従って、外部に放射される熱エネルギーを捕捉して焼き機上面部をも効果的に加熱して焼き対象物(焼き肉、焼き魚、焼き芋等)をひっくり返すことなく焼き上げることができるガスコンロ、携帯用ガスコンロ載承タイプの簡易タイプの加熱調理方法を新規に提供する。
【0020】
しかも、分割された上下の加熱用容器で構成される内部中空状の焼き機と、その焼き機を上方から覆う熱エネルギーガイド板とを備えた単純な構成であるので、安価に提供することができる。
【0021】
その上、焼き機が両端を閉塞した横向略円筒状であり、且つ熱エネルギーガイド板を、焼き機を上方から覆う円弧状に形成した構成にあっては、焼き機及び熱エネルギーガイド板の形状性で外部に放散される熱エネルギーを効果的に捕捉して焼き機及び熱エネルギーガイド板の形状性で抵抗なく焼き機に沿って上昇させて、焼き機全体をより効率的に加熱するようになるので、より早く焼き上がり、消費ガス量の低減を図ることができる。
【0022】
また、前記焼き機に下方からの加熱を緩和して上部からの加熱とバランスさせる熱伝達緩和部材を敷設しているので、焼き対象物全体をほぼ同一な加熱温度をもって短時間で効率的に焼き上げることができ、その熱伝達緩和部材が遠赤外線照射粒体にあっては、芯までじっくり加熱でき、焼き芋等を美味しく焼き上げる加熱調理に最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態加熱調理用器具の使用状態を示す縦断面図。
【図2】同斜視図で一部切欠して示す。
【符号の説明】
A:加熱調理用器具 1:焼き機
2:熱エネルギー案内板 S:熱エネルギー上昇スペース
11:上側の加熱用容器 21:下側の加熱用容器
B:ガス燃焼器具 12:スペーサー部
4:熱伝達緩和部材 1a:胴部
Claims (4)
- 下面部及び側面部のみならず上面部を加熱面とする内部中空状の焼き機をガス燃焼器具に載承し、下方を開放した熱エネルギー上昇スペースを焼き機の側面部から上面部に連続形成するように該焼き機を上方から熱エネルギーガイド板で覆って、前記熱エネルギー上昇スペースで高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを焼き機の上面部まで案内して焼き機を加熱することを特徴とする加熱調理方法。
- ガス燃焼器具に載承して使用され、分割された上下一対の加熱用容器で構成される内部中空状の焼き機と、該焼き機を上方から覆って同焼き機との間に下方を開放した熱エネルギー上昇スペースを形成して高温の燃焼ガスの流れである火焔、熱気を含む熱エネルギーを焼き機の頂部まで案内する熱エネルギーガイド板とを備えていることを特徴とする加熱調理用器具。
- 前記上下一対の加熱用容器からなる焼き機を、両端を閉塞した横向略円筒状に形成すると共に、前記熱エネルギーガイド板を、焼き機を上方から覆って同焼き機の胴部との間に熱エネルギー上昇スペースを形成する円弧状に形成し、前記熱エネルギーガイド板は、その下端を開放していることを特徴とする請求項2記載の加熱調理用器具。
- 前記焼き機内に、下方からの加熱を緩和して上部からの加熱とバランスさせる熱伝達緩和部材を敷設していることを特徴とする請求項3記載の加熱調理用器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003176674A JP2005007045A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 加熱調理方法及び加熱調理用器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003176674A JP2005007045A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 加熱調理方法及び加熱調理用器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005007045A true JP2005007045A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34099496
Family Applications (1)
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JP2003176674A Pending JP2005007045A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 加熱調理方法及び加熱調理用器具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005007045A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7043102B1 (ja) * | 2021-04-29 | 2022-03-29 | 山家 孝志 | 加熱調理器 |
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2003
- 2003-06-20 JP JP2003176674A patent/JP2005007045A/ja active Pending
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JP7043102B1 (ja) * | 2021-04-29 | 2022-03-29 | 山家 孝志 | 加熱調理器 |
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