JP2005006418A - モータ制御装置の制御パラメータ設定装置および設定方法 - Google Patents

モータ制御装置の制御パラメータ設定装置および設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機械を損傷することなく、またオシロスコープ等の計測装置がなくても短時間で制御パラメータ調整を行うことを可能とする制御パラメータの設定装置と設定方法とを提供する。
【解決手段】モータ制御装置において、モータ3が発生したトルクを機械10に伝達する力伝達機構101の種類と機械剛性の予想できる範囲で、予め制御パラメータを求めて作成したゲイン表51を記憶しておく制御パラメータ格納手段5と、機械剛性値を決定する機械剛性値決定手段7と、その制御パラメータ格納手段5から決定された機械剛性値に従って制御パラメータを読み出してモータ制御装置内の各部に設定するゲイン設定手段6とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にロボットや工作機械などを駆動するモータ制御装置において、その制御装置の制御パラメータを調整するモータ制御装置の制御パラメータ設定装置と設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モータ制御装置では、指令入力とフィードバック信号との誤差が可能な限り小さくなるように制御することが求められている。
そのため、モータの応答を監視しながら複数の制御パラメータを同時に調整しなければならない。
従来の技術としては、等価剛体オブザーバを用い、帯域設定係数(α)の概念を使って、制御パラメータ調整の簡素化を図っている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−136983号公報(第6頁、第3図)
【0004】
図17において、速度制御装置201は、モータおよびモータのトルクを制御する手段からなるトルク制御装置211と安定化補償器212とイナーシャ補償ゲイン213とを備えた速度制御系である。210は等価剛体であり当ブロック内のJはモータと負荷機構の全イナーシャ、Doはモータと負荷機構の粘性摩擦、214は機械共振系である。前記安定化補償器212は速度指令信号と速度フィードバック信号を入力して加速度信号を出力する。加速度信号に前記イナーシャ補償ゲイン213をかけてトルク指令信号を出力する。
【0005】
また、速度制御系を比例制御とする場合は、前記安定化補償器212は前記速度指令信号から前記速度フィードバック信号を減算する減算ブロックと比例演算要素とし、比例積分制御の時は減算ブロックと比例要素と積分要素で構成する。
積分比例制御の時も減算ブロックと比例要素と積分要素で構成できる。
前記トルク制御装置211はトルク指令信号を入力してモータのトルクを制御し、モータの速度信号を出力する。
【0006】
速度オブザーバとして適用する等価剛体オブザーバ202は、等価剛体モデル221とモータのイナーシャと負荷のイナーシャを加えた全イナーシャJで定義するイナーシャモデル222と、オブザーバの安定化補償器223とで構成する。
前記オブザーバの安定化補償器223は、第1の補償手段の比例演算手段231と、第2の補償手段の積分演算手段232で構成する。前記比例演算手段231のゲインは第1のゲインの減衰定数ζと、第2のゲインの周波数帯域ωの積を2倍したもので定義し、前記積分演算手段232のゲインはωの2乗で定義する。オブザーバの周波数帯域ωは帯域設定係数αと速度制御系の比例ゲインKvとの積で定義する。
【0007】
ここで前記帯域設定係数αについて説明すると、図18に示す速度制御系の原理を説明するブロック線図のように、同一次元の等価剛体オブザーバを併合した速度制御系は、速度信号の低域成分をフィードバックする外側の等価フィードバックと、高域成分をフィードバックする内側の等価フィードバックとの2つのフィードバックループに分離して考えることができる。
そして、速度制御系の安定化には高周波域の位相特性が関係し、外乱抑圧性能等の定常特性には低周波域のゲイン特性が関係すると考えられるので、図18で、高域と低域の周波数帯域を、速度制御ループで目標としている帯域よりも低く設定する場合、速度ループの安定性は内側のループで決まり、定常特性は外側のループで決まる。
【0008】
内側のループは機械共振要素R(s)を通らないので高域の帯域をωにより、最適に設定することにより速度ループゲインを増加して、速度制御系の目標応答特性が改善できることがわかる。
これについて、従来はオブザーバ併合系の、このような性質を利用する考えがなかったので、漠然とオブザーバの周波数帯域を制御系の周波数帯域よりも広く取り、例えば、ω>2Kv、等としていたので、内側ループの安定化作用が殆どなくなり、外側ループのみで安定化と定常性改善を同時に図ることになり、オブザーバを利用しない場合と同じで内側ループの長所を活かしていなかった。
ここでは、前記帯域設定係数αを使って、
ω=α・Kv
により決定し、α<1、とすることにより、オブザーバの周波数帯域が自動的に速度制御ループで目標とする速度ループゲインKvで決まる帯域よりも低く設定出来るので応答特性を改善出来る。
数値的には、αの値は0.01〜1.00の範囲で設定する。
【0009】
図17に戻って、速度オブザーバに関して、前記等価剛体モデル221と前記イナーシャモデル222と前記オブザーバの減衰定数ζは予め値を設定できるので、ここでは前記帯域設定係数αだけが調整すべきパラメータとなる。すなわち、速度制御系の各制御パラメータの他には、前記帯域設定係数αのみを調整すればよいことになる。
具体的なαの調整手順は、
1、帯域設定係数αを初期設定値に取る。
2、速度制御の比例ゲインKvを速度制御系の発振限界(振動を始める限界)直前まで増加する。
3、αを初期設定値よりも低い値に変更する。
4、再度、比例ゲインKvを速度制御系の発振限界まで増加する。
以上の手順を繰り返すことによって、比例ゲインKvを増加させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例では、帯域設定係数α、比例ゲインKvなどの制御パラメータ設定中に各ゲインの上げすぎ、または下げすぎのために機械に振動やオーバーシュートが発生することがある。もし、機械に振動やオーバーシュートが発生し始めた場合は、制御パラメータ調整者がこれをすぐに音で確認したり、トルク指令モニタ信号等をオシロスコープ等の計測器で観測し、この振動やオーバーシュートが収まるような調整をしなければならない。この手順を正確にかつ短時間で行わないと、発生した振動によって機械を損傷してしまうという問題がある。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、モータ制御装置において、機械を損傷することなくまたオシロスコープ等の計測装置がなくても短時間で制御パラメータ調整を行うことを可能とする制御パラメータの設定装置と設定方法とを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成した。
請求項1に記載の発明は、速度指令とモータ速度またはモータ位置に基づいて作成された速度フィードバックとを入力し前記速度フィードバックが前記速度指令に一致するよう速度制御を行いトルク指令を出力する速度制御部と、前記トルク指令を入力し前記トルク指令のノイズ成分を除去するフィルタを備えモータ駆動電流をモータへ出力するトルク制御部と、前記モータの位置または速度を検出し信号を出力する検出器とを備えたモータ制御装置の制御パラメータ設定装置において、
前記速度制御部は比例積分制御演算または積分比例制御演算を行うことが可能で速度ループゲイン(Kv)と速度ループ積分時定数(Ti)とを制御パラメータとし、前記フィルタはトルク指令フィルタ時定数(Tf)を制御パラメータとし、前記モータは力伝達機構を介して機械を駆動し、少なくとも前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)と前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)とを制御パラメータグループとして、前記力伝達機構の種類と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とに応じて前記力伝達機構の種類と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態と毎に少なくとも前記機械の慣性モーメントおよび前記機械を構成する構造物の弾性係数から決まる機械剛性を予め予想できる範囲で複数のランクに分けた機械剛性値毎に予め制御パラメータを求めて作成したゲイン表を記憶しておく制御パラメータ格納手段と、前記力伝達機構の種類と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とが決まったら前記制御パラメータ格納手段からその力伝達機構の種類と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とに対応した前記ゲイン表を選択して読み出し前記ゲイン表から前記機械剛性値に応じた前記制御パラメータグループを選択して読み出し前記モータ制御装置内の前記速度制御部には前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ積分時定数(Ti)を設定し前記フィルタには前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)を設定するゲイン設定手段と、前記機械剛性値を予め設定したある値に仮定して前記ゲイン設定手段を介して前記制御パラメータを設定して前記モータを駆動して前記仮定した機械剛性値が許容範囲以内か高過ぎるかまたは低過ぎるかを前記速度フィードバックまたは前記モータ駆動電流または前記トルク指令のいずれかに基づいて判断し前記機械剛性値を決定する機械剛性値決定手段とを備えることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、位置指令とモータ速度またはモータ位置に基づいて作成された位置フィードバックとを入力し前記位置フィードバックが前記位置指令に一致するよう位置ループゲイン(Kp)を制御パラメータとして位置制御を行い前記請求項1記載の前記速度制御部に前記速度指令を出力する位置制御部を備えたモータ制御装置の制御パラメータ設定装置において、
前記請求項1記載の前記制御パラメータグループに前記位置ループゲイン(Kp)を加え、前記請求項1記載の前記ゲイン設定手段は前記請求項1記載の動作に加えて前記モータ制御装置内の前記位置制御部に前記位置ループゲイン(Kp)を設定することを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ積分時定数(Ti)を、
前記速度制御部が比例積分制御を行う場合は以下の(1)かつ(2)式、前記速度制御部が積分比例制御を行う場合は以下の(3)かつ(4)式、
2π・Kv・Ti≧Zpi ・・・(1)
ただしZpiは以下の条件で設定可能な定数
Zpi≧4 ・・・(2)
2π・Kv・Ti≧Zip ・・・(3)
ただしZipは以下の条件で設定可能な定数
Zip≧2 ・・・(4)
で示される関係を常に保つ様に計算する制御パラメータ計算手段を備えることを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、前記速度制御部が積分比例制御を行う場合は、前記制御パラメータ計算手段が、前記位置ループゲイン(Kp)と前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)とを、
前記(3)かつ(4)式、および以下の(5)かつ(6)式、
Kp×Ti≦Zp ・・・(5)
ただしZpは以下の条件で設定可能な定数
Zp≦0.32 ・・・(6)
で示される関係を常に保つ様に計算する制御パラメータ計算手段を備えることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項5に記載の発明は、速度指令とモータ速度またはモータ位置に基づいて作成された速度フィードバックを入力し前記速度フィードバックが前記速度指令に一致するよう速度制御を行いトルク指令を出力する速度制御部と、前記トルク指令を入力し前記トルク指令のノイズ成分を除去するフィルタを備えモータ駆動電流をモータへ出力するトルク制御部と、前記モータの位置または速度を検出し信号を出力する検出器とを備えたモータ制御装置、またはこのモータ制御装置に更に位置指令とモータ速度またはモータ位置に基づいて作成された位置フィードバックを入力し前記位置フィードバックが前記位置指令に一致するよう位置制御を行い前記速度指令を出力する位置制御部を備えたモータ制御装置の制御パラメータ設定装置の制御パラメータを設定する方法であって、
少なくとも前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)と前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)と、前記モータ制御装置が位置制御を行う場合は更に前記位置ループゲイン(Kp)とを制御パラメータグループとして、前記力伝達機構の種類と前記モータ制御装置が位置制御をするかまたは速度制御をするかという形態と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とに応じて前記力伝達機構の種類と前記モータ制御装置が位置制御をするかまたは速度制御をするかという形態と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態と毎に少なくとも前記機械の慣性モーメントおよび前記機械を構成する構造物の弾性係数から決まる機械剛性を予め予想できる範囲で複数のランクに分けた機械剛性値毎に予め制御パラメータを求めて作成した前記ゲイン表を前記制御パラメータ格納手段に格納するステップと、
前記機械剛性値を予め設定したある値に仮定して前記ゲイン設定手段を介して前記制御パラメータを仮に設定して前記モータを駆動して前記仮定した前記機械剛性値が許容範囲以内か高過ぎるかまたは低過ぎるかを前記速度フィードバックまたは前記モータ駆動電流または前記トルク指令のいずれかに基づいて判断し前記機械剛性値を決定するステップと、
前記力伝達機構の種類と前記モータ制御装置が位置制御をするかまたは速度制御をするかという形態と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とが決まったら前記制御パラメータ格納手段からその力伝達機構の種類と前記モータ制御装置が位置制御をするかまたは速度制御をするかという形態と前記速度制御部が比例積分制御演算をするか積分比例制御演算をするかという形態とに対応した前記ゲイン表を選択して読み出し前記ゲイン表から前記機械剛性値に応じた前記制御パラメータグループを選択して読み出し前記モータ制御装置内の前記速度制御部には前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ積分時定数(Ti)を設定し前記フィルタには前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)を設定し、前記モータ制御装置が位置制御を行う場合は更に前記位置制御部に前記位置ループゲイン(Kp)を設定するステップとを備えることを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項6に記載の発明は、前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ積分時定数(Ti)を、
前記速度制御部が比例積分制御を行う場合は、以下の(1)かつ(2)式、前記速度制御部が積分比例制御を行う場合は、以下の(3)かつ(4)式、
2π・Kv・Ti≧Zpi ・・・(1)
ただしZpiは以下の条件で設定可能な定数
Zpi≧4 ・・・(2)
2π・Kv・Ti≧Zip ・・・(3)
ただしZipは以下の条件で設定可能な定数
Zip≧2 ・・・(4)
で示される関係を常に保つ様に計算することを特徴とするものである。
【0017】
また、請求項7に記載の発明は、前記速度制御部が積分比例制御を行う場合は、前記位置ループゲイン(Kp)と前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)とを、
前記(3)かつ(4)式、および以下の(5)かつ(6)式、
Kp×Ti≦Zp ・・・(5)
ただしZpは以下の条件で設定可能な定数
Zp≦0.32 ・・・(6)
で示される関係を常に保つ様に計算することを特徴とするものである。
【0018】
また、請求項8に記載の発明は、前記機械剛性値決定手段は、前記速度フィードバック、前記モータ駆動電流、または前記トルク指令のいずれかの振動成分の振幅値を事前に設定した振動成分の上下限値と比較し、前記振動成分の振幅値が上限値より大きい場合は前記機械剛性値が高過ぎると判断し、前記振動成分の振幅値が下限値より小さい場合は前記機械剛性値が低過ぎると判断し、前記振動成分の振幅値が上下限値の範囲内であれば、前記機械剛性値が最適とみなすことを特徴とするものである。
【0019】
また、請求項9に記載の発明は、前記機械剛性値決定手段は、前記速度制御部にステップ状の速度指令を与えて前記速度フィードバックのオーバーシュート回数が2以上の場合は前記機械剛性値が高過ぎると判断し、オーバーシュートしない場合は低過ぎると判断し、1度だけオーバーシュートし0に近づく場合は最適とみなすことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明を適用する第1の実施例を説明するモータ制御装置の制御パラメータ設定装置のブロック線図でありモータ制御装置は速度制御を行う。
図1において、1は速度制御部、2はトルク制御部、21はフィルタ、3はモータ、4は検出器、11はモータ速度作成部、5は制御パラメータ格納手段、51はゲイン表、6はゲイン設定手段、7は機械剛性値決定手段、101は力伝達機構、10は機械である。以下同一名称には極力同一符号を付け重複説明を省略する。
【0021】
前記速度制御部1は速度指令と速度フィードバックとを入力して速度制御を行い前記トルク制御部2へトルク指令を出力する。更に機械剛性値決定手段7へ出力することもある。前記トルク制御部2は前記フィルタ21を備え、前記トルク指令を入力して、前記モータ3へモータ駆動電流を出力する。更に前記機械剛性値決定手段7へ出力することもある。
前記モータ3には前記検出器4が装着されており、前記検出器4はモータ速度またはモータ位置を前記モータ速度作成部11へ出力する。
前記モータ速度作成部11は前記モータ速度またはモータ位置を入力し前記速度フィードバックを作成して前記速度制御部1へ出力する。更に前記機械剛性値決定手段7へ出力することもある。
【0022】
前記モータ3は前記モータ駆動電流によって駆動され、トルクを発生する。その発生されたトルクは前記力伝達機構101を介して前記機械10を駆動する。
前記機械剛性値決定手段7は前記速度フィードバックまたは前記モータ駆動電流または前記トルク指令のいずれかを入力し機械剛性値を判定して決定し機械剛性値を前記ゲイン設定手段6へ出力する。
前記ゲイン設定手段6は前記機械剛性値を入力し、前記パラメータ格納手段5から前記ゲイン表51を読み出し、前記パラメータ表51から前記機械剛性値に基づいた前記制御パラメータグループを読み出して、前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ積分時定数(Ti)を前記速度制御部1に、トルク指令フィルタ時定数(Tf)を前記フィルタ21に設定する。
【0023】
前記速度制御部1は前記速度指令と前記速度フィードバックとが一致するよう速度制御を行う。前記速度制御を行うための演算は、比例積分制御演算または積分比例制御演算を行い、どちらも速度ループゲイン(Kv)および速度ループ積分時定数(Ti)を制御パラメータとしている。図3(a)に前記速度制御部1が比例積分制御演算を行うことを可能にする具体的な構成を、図3(b)に前記速度制御部1が積分比例制御演算を行うことを可能にする具体的な構成を示している。図3中、sは積分演算子である。この技術は公知である。(例えば、特許文献1参照)
【0024】
前記モータ速度作成部11は、前記モータの位置または速度に基づいて前記速度フィードバックを作成する。
前記フィルタ21は前記トルク指令のノイズ成分を除去する機能を有しトルク指令フィルタ時定数(Tf)を制御パラメータとしている。
前記トルク制御部2は前記トルク指令に基づいて前記モータ3のトルク制御を行う。前記力伝達機構101は、前記モータ3で発生したトルクを前記機械10に伝える。図4は前記力伝達機構101の具体的な構成の例である。前記力伝達機構101はボールネジ、ベルト、ギアなど力を伝達することのできる機械要素またはそれらの組み合わせで構成される。図4では4種類の力伝達機構の例を示しているが、力伝達機構の種類はこの限りではない。図4において、100はステージであり、直線的に動く前記機械10の最も簡略化された例である。102はボールネジであり、回転運動を直線運動に変換する。103はベルトaであり、回転運動を他の回転運動に伝達する。104はベルトbであり、回転運動を直線運動に変換する要素として機能している。105はプーリであり、前記ベルトa103の回転運動を前記ベルトb104へ伝達するための中継を行い直径を任意に選択することで前記ベルトa103の回転運動を前記ベルトb104へ伝達する伝達率を変えることが可能である。106はギアであり、回転運動の伝達率を変えることが可能である。
【0025】
図4(a)は前記モータ3の回転力が前記ボールネジ102に直結されそのボールネジ102で前記ステージ100を直線的に駆動している例である。図4(b)は前記機械と前記モータ3とが一つまたは複数のベルトとボールネジで構成された力伝達機構で接続された例であり、前記モータ3の回転力を前記ベルトa103を介して前記ボールネジ102に伝達し、前記ボールネジ102で前記ステージ100を直線的に駆動する。図4(c)は前記機械と前記モータ3とが複数のベルトで構成された力伝達機構で接続された例であり、前記モータ3の回転力は前記ベルトa103を介して前記プーリ105に伝達され、前記プーリ105は前記ベルトb104を駆動し、前記ベルトb104は前記ステージ100を直線的に駆動する。図4(d)は前記機械と前記モータ3とが一つまたは複数のベルトと一つまたは複数のギアで構成された力伝達機構で接続された例であり、前記モータ3の回転力は前記ギア106を介して前記ベルトaに伝達され、さらに前記ベルトa103を介して前記プーリ105に伝達され、前記プーリ105は前記ベルトb104を駆動し、前記ベルトb104は前記ステージ100を直線的に駆動する。
【0026】
制御パラメータ格納手段5は、前記力伝達機構101の種類、モータ制御装置の形態(位置制御か、または速度制御か)、および速度制御部1の形態(比例積分制御か、または積分比例制御か)毎に求めた前記ゲイン表51を格納している。
図7は前記制御パラメータ格納手段5の具体的な構成例である。例は前記ゲイン表51がN種類まで対応していると仮定したものである。
前記ゲイン表51は、前記モータ3が駆動する機械の機械剛性値に対応した前期速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)と前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)とを制御パラメータグループとして構成する。
前記制御パラメータグループはラウスフルビッツの定理など従来から知られている安定性理論に基づいて算出してもよいし、過去に同様のモータ制御装置を調整して得られた値を参考にして求めてもよい。
【0027】
図8は前記力伝達機構101を図4(a)で示した機構とし、速度制御部1を比例積分制御とした場合のゲイン表の例である。
図9は前記力伝達機構101を図4(a)で示した機構とし、速度制御部1を積分比例制御とした場合のゲイン表の例である。
【0028】
図14は前記制御パラメータ格納手段5に前記ゲイン表51を格納する動作を説明するフローチャートである。ステップS11では前記力伝達機構101の構成を決定し、ステップS12では本モータ制御装置で適用されるモータ制御装置の形態(位置制御か、または速度制御か)を決定し、ステップS13で速度制御部1の形態(比例積分制御か、または積分比例制御か)を決定し、ステップS14で前記ゲイン表51を作成し、ステップS15では前記ゲイン表51を前記制御パラメータ格納手段5に格納し、ステップS16では速度制御部1のすべての形態(比例積分制御か、または積分比例制御か)に対して作業が完了したか否かを判断し、完了していればステップS17に進み、完了していなければステップ13に戻る。ステップS17ではモータ制御装置のすべての形態(速度制御か、または位置制御か)に対して作業が完了したか否かを判断し、完了していればステップS18に進み、完了していなければステップ12に戻る。ステップS18では本モータ制御装置で適用されると思われる前記力伝達機構101の全ての種類に対して作業が完了したか否を判断し、完了していれば終了し、完了していなければ再度前記ステップS11以降を繰り返す。
【0029】
図15は前記ゲイン設定手段6の動作を説明するフローチャートである。ステップS31では前記力伝達機構101の種類と前記モータ制御装置の形態(位置制御か、または速度制御か)と前記速度制御部1の形態(比例積分制御か、または積分制御か)とを入力し、ステップS32で前記制御パラメータ格納手段5から前記力伝達機構101および前記モータ制御装置の形態(位置制御か、または速度制御か)および前記速度制御部1の形態(比例積分制御か、または積分制御か)に対応した前記ゲイン表51を選択し、ステップS33では前記制御パラメータ格納手段5から前記ゲイン表51を読み出し、ステップS34では前記機械剛性値を入力し、ステップS35では前記機械剛性値に応じた前記制御パラメータグループを選択し、ステップS36ではモータ制御装置の各部にそれぞれ設定する。すなわち、前記速度制御部1には前記速度ループゲイン(Kv)と速度ループ積分時定数(Ti)を、前記フィルタには前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)を設定する。
【0030】
ステップS31において前記力伝達機構101の種類と前記モータ制御装置の形態(位置制御か、または速度制御か)と前記速度制御部1の形態(比例積分制御か、または積分制御か)とを入力する方法を説明する。
一般的なモータ制御装置には、簡易な操作パネルの機能を備えたオペレータと呼ばれるものが装備されていたり、装着が可能になっていたりする。前記モータ制御装置のメモリ内に前記力伝達機構101の種類と前記モータ制御装置の形態(位置制御か、または速度制御か)と前記速度制御部1の形態(比例積分制御か、または積分制御か)を記憶しておくエリアを設け、このオペレータを使用して事前に書き込んでおく。ステップS31では前記メモリから前記力伝達機構101の種類と前記モータ制御装置の形態(位置制御か、または速度制御か)と前記速度制御部1の形態(比例積分制御か、または積分制御か)とを読み出す。
また、別の方法として、前記力伝達機構101の種類と前記モータ制御装置の形態(位置制御か、または速度制御か)と前記速度制御部1の形態(比例積分制御か、または積分制御か)とに対応した複数のスイッチとインターフェース回路を備え、ステップS31ではそのスイッチの状態を入力するという方法がある。
【0031】
図16は前記機械剛性値決定手段7の動作を説明するフローチャートである。ステップS21では前記機械剛性値を予め設定したある値に仮定し、ステップS22では前記制御パラメータグループを選択し前記ゲイン設定手段6を介して前記モータ制御装置内の各部にそれぞれ設定し、ステップS23では前記モータ3を駆動し、ステップS24では前記仮定した機械剛性値が許容範囲以内か、高過ぎるか、または低過ぎるかを判断し、前記機械剛性値が許容範囲以内と判断したらステップS27にすすみ機械剛性値をその時選択されていた機械剛性値に決定して終わる。前記機械剛性値が高過ぎると判断したらステップS25に進み前記機械剛性値を低く設定し、前記機械剛性値が低過ぎると判断したらステップS26に進み前記機械剛性値を高く設定して、再度前記ステップS22に戻り前記制御パラメータグループを選択し前記ゲイン設定手段6を介して前記モータ制御装置内の各部にそれぞれ設定し、再度前記ステップS23で前記モータを駆動し、再度前記ステップS24を実行し、前記機械剛性値が許容範囲以内になるまで繰り返す。
【0032】
前記ステップS24において機械剛性値を判断する方法としては、例えば、前記モータ3を予め設定した一定速度で駆動したときの前記モータ駆動電流または前記速度フィードバックまたは前記トルク指令の振動成分を予め設定した閾値と比較する方法がある。
いま、前記モータ駆動電流より判断する方法を説明する。
前記モータ駆動電流の振動成分振幅の最大値をIP−P、許容範囲以内の振動成分振幅の上限の閾値をHIMAX、許容範囲以内の振動成分振幅の下限の閾値をHIMINとすると、
▲1▼IP−P > HIMAX の場合は、高過ぎる。
▲2▼HIMAX ≧ IP−P ≧ HIMIN の場合は、許容範囲以内。
▲3▼HIMIN > IP−P の場合は、低過ぎる。
と判断する。前記閾値HIMAXおよびHIMINは過去に調整したときの経験値から求めてもよい。
また、前記速度フィードバックより判断する場合も、前記モータ駆動電流より判断する方法と同様である。
前記速度フィードバックの振動成分振幅の最大値をVP−P、許容範囲以内の振動成分振幅の上限の閾値をHVMAX、許容範囲以内の振動成分振幅の下限の閾値をHVMINとすると、
▲1▼VP−P > HVMAX の場合は、高過ぎる。
▲2▼HVMAX ≧ VP−P ≧ HVMIN の場合は、許容範囲以内。
▲3▼HVMIN > VP−P の場合は、低過ぎる。
と判断する。前記閾値HVMAXおよびHVMINは過去に調整したときの経験値から求めてもよい。
また、前記トルク指令より判断する場合も、前記モータ駆動電流より判断する方法と同様である。
前記トルク指令の振動成分振幅の最大値をTP−P、許容範囲以内の振動成分振幅の上限の閾値をHTMAX、許容範囲以内の振動成分振幅の下限の閾値をHTMINとすると、
▲1▼TP−P > HTMAX の場合は、高過ぎる。
▲2▼HTMAX ≧ TP−P ≧ HTMIN の場合は、許容範囲以内。
▲3▼HTMIN > TP−P の場合は、低過ぎる。
と判断する。前記閾値HTMAXおよびHTMINは過去に調整したときの経験値から求めてもよい。
【0033】
また、機械剛性値を判断する別の方法として、前記速度制御部1の出力信号であるトルク指令から判断する方法がある。
前記速度制御部1にステップ状の速度指令を与えると、前記トルク指令は非常に大きな値となる。速度フィードバックが前記速度指令に追いついてくると、前記トルク指令はだんだん小さくなってくる。そして最後には0近傍に落ち着く。その0近傍に落ち着く直前の挙動から判断するのである。
前記機械剛性値が高すぎると、前記トルク指令が大きな値から0近傍に近づき反対の極性になることがある。一般的にこれをオーバーシュートと呼んでいるが、このオーバーシュートの回数を観測することで機械剛性値の判断が可能となる。
判断基準の一例として、
▲1▼オーバーシュートの回数が2以上の場合は、高過ぎる。
▲2▼一度だけオーバーシュートし0に近づく場合は、許容範囲以内。
▲3▼オーバーシュートしない場合は、低過ぎる。
とすることができる。
【0034】
図12は前記機械剛性値を決定する動作を説明する概念図である。
図は機械剛性値を5に仮定して前記機械剛性値を決定する動作を行ったときの例であり、図中、▲1▼は仮定した機械剛性値が高過ぎたと判断された場合に機械剛性値を下げる動作を示し、▲2▼は仮定した機械剛性値が低過ぎたと判断された場合に機械剛性値を上げる動作を示している。
前記機械剛性値を決定する動作をさせる際、できる限り機械の負担とならないようにするには、最初は機械剛性値を低い値に仮定してスタートするとよい。
【0035】
図2は本発明を適用する第2の実施例を説明するモータ制御装置の制御パラメータ設定装置のブロック線図であり、モータ制御装置は位置制御を行う。
図2において、8は位置制御部であり、81はモータ位置作成部である。他は前記第1の実施例と同じである。
前記位置制御部8は位置指令と位置フィードバックとを入力し前記速度制御部1に前記速度指令を出力する。
前記検出器4は前記モータ速度またはモータ位置を前記モータ速度作成部11へ出力するとともに前記モータ位置作成部81へ出力する。更に前記機械剛性値決定手段7へ出力することもある。
前記モータ位置作成部81は前記モータ速度またはモータ位置を入力し前記位置フィードバックを前記位置制御部8へ出力する。
【0036】
前記位置制御部8は前記位置指令と前記位置フィードバックとが一致するよう位置制御を行い、比例制御演算を行うことが可能で位置ループゲイン(Kp)を制御パラメータとしている。
前記モータ位置作成部81は前記モータ位置またはモータ速度に基づいて前記位置フィードバックを作成する。
【0037】
図10は前記力伝達機構101を図4(a)で示した機構とし、速度制御部1を比例積分制御とした場合のゲイン表の例である。
図11は前記力伝達機構101を図4(a)で示した機構とし、速度制御部1を積分比例制御とした場合のゲイン表の例である。
第2の実施例では前記位置ループゲイン(Kp)と前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)と前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)とを制御パラメータグループとして構成する。すなわち、前記第1の実施例の制御パラメータグループに位置ループゲイン(Kp)を追加している。
【0038】
前記ゲイン設定手段6は、第1の実施例では前記ステップS36で前記速度制御部1に前記速度ループゲイン(Kv)と速度ループ積分時定数(Ti)を、前記フィルタに前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)を設定するが、第2の実施例では更に前記位置制御部8に位置ループゲイン(Kp)を設定する。
【0039】
図5は本発明を適用する第3の実施例を説明するモータ制御装置の制御パラメータ設定装置のブロック線図であり、モータ制御装置は速度制御を行う。
図5において、52は制御パラメータ計算手段である。他は前記第1の実施例と同じである。
前記制御パラメータ計算手段52は計算結果を前記制御パラメータ格納手段5へ出力する。
前記制御パラメータ格納手段5はこの計算結果を前記パラメータ表51に反映する。
【0040】
前記制御パラメータ計算手段52は以下の方法で前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ時定数(Ti)を計算する。
前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ時定数(Ti)とを、
前記速度制御部1が比例積分制御を行う場合は、以下の(1)かつ(2)式、前記速度制御部1が積分比例制御を行う場合は、以下の(3)かつ(4)式、
2π・Kv・Ti≧Zpi ・・・(1)
ただしZpiは以下の条件で設定可能な定数
Zpi≧4 ・・・(2)
2π・Kv・Ti≧Zip ・・・(3)
ただしZipは以下の条件で設定可能な定数
Zip≧2 ・・・(4)
ただし、πは円周率である。
で示される関係が常に保たれる様にする。
そうすることで、KvあるいはTiのいずれか1つの制御パラメータを設定すると残りのもう一つの制御パラメータが計算できる。
【0041】
図6は本発明を適用する第4の実施例を説明するモータ制御装置の制御パラメータ設定装置のブロック線図であり、モータ制御装置は位置制御を行う。
第4の実施例は前記第2の実施例に前記制御パラメータ計算手段52を追加したものである。
また、前記制御パラメータ計算手段52は前記第3の実施例で説明した機能に加えて、以下の方法で前記位置ループゲイン(Kp)と前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ時定数(Ti)とを計算する。
前記速度制御部1が積分比例制御を行う場合において、前記位置ループゲイン(Kp)と前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ時定数(Ti)とを、
前記(3)かつ(4)式、および以下の(5)かつ(6)式、
Kp×Ti≦Zp ・・・(5)
ただしZpは以下の条件で設定可能な定数
Zp≦0.32 ・・・(6)
で示される関係を常に保つ様にする。
そうすることで、Kp、Kv,あるいはTiのいずれか1つの制御パラメータを設定すると残りの二つの制御パラメータが計算できる。
【0042】
図13は本発明を適用する第5の実施例であり、モータ制御装置において制御パラメータを設定する方法を説明するフローチャートである。
ステップS1では前記ゲイン表51を作成し前記制御パラメータ格納手段に格納し、ステップS2では前記機械剛性値を判定して決定し、ステップS3では前記モータ制御装置の各部に前記制御パラメータを設定する。前記ステップS1は、前記モータ制御装置が実際に前記機械と接続される前でも実行が可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、モータのトルクを機械に伝達する力伝達機構や機械剛性の範囲に対応して予め計算した制御パラメータグループをゲイン表として作成して事前に格納しており、モータ制御装置が機械に組み込まれた後に機械剛性値に従って、制御パラメータを選択して読み出して設定するので、制御パラメータを設定する際に試行錯誤することがなく、機械にとって負担となるようなことも機械を損傷することもない。
また、機械剛性値を判定する際においても、わずかの試行錯誤を必要とするものの、モータの駆動速度をできる限り低速に抑えて、モータの駆動時間をできる限り短時間で、行うことができるので、機械にとって負担となるようなことがなく、機械を損傷することはない。
しかも、機械剛性値を決定するのみで制御パラメータグループを選択できるので、オシロスコープ等の計測装置がなくても制御パラメータを設定でき、制御パラメータの設定を行う時間も大幅に短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例(モータ制御装置を速度制御とした場合)
【図2】本発明の第2の実施例(モータ制御装置を位置制御とした場合)
【図3】速度制御部の詳細な構造を示すブロック図
【図4】力伝達機構の具体的な構成例
【図5】本発明の第3の実施例(モータ制御装置を速度制御とした場合)
【図6】本発明の第4の実施例(モータ制御装置を位置制御とした場合)
【図7】制御パラメータ格納手段の構成例
【図8】パラメータ表の例1
【図9】パラメータ表の例2
【図10】パラメータ表の例3
【図11】パラメータ表の例4
【図12】機械剛性値を選択する方法を説明する概念図
【図13】本発明の第5の実施例を説明するフローチャート
【図14】ゲイン表を作成して格納する動作を説明するフローチャート
【図15】ゲイン設定手段の動作を説明するフローチャート
【図16】機械剛性値決定手段の動作を説明するフローチャート
【図17】従来のモータ制御装置の制御パラメータ設定装置のブロック線図
【図18】速度制御系の原理を説明するブロック線図
【符号の説明】
1 速度制御部
2 トルク制御部
3 モータ
4 検出器
5 制御パラメータ格納手段
6 ゲイン設定手段
7 機械剛性値決定手段
8 位置制御部
10 機械
11 モータ速度作成部
21 フィルタ
51 ゲイン表
52 制御パラメータ計算手段
81 モータ位置作成部
100 ステージ
101 力伝達機構
102 ボールネジ
103 ベルトa
104 ベルトb
105 プーリ
106 ギア
201 速度制御装置
202 等価剛体オブザーバ
210 等価剛体
211 トルク制御装置
212 安定化補償器
213 イナーシャ補償ゲイン
214 機械共振系
221 等価剛体モデル
222 イナーシャモデル
223 オブザーバの安定化補償器

Claims (9)

  1. 速度指令とモータ速度またはモータ位置に基づいて作成された速度フィードバックとを入力し前記速度フィードバックが前記速度指令に一致するよう速度制御を行いトルク指令を出力する速度制御部と、前記トルク指令を入力し前記トルク指令のノイズ成分を除去するフィルタを備えモータ駆動電流をモータへ出力するトルク制御部と、前記モータの位置または速度を検出し信号を出力する検出器とを備えたモータ制御装置の制御パラメータ設定装置において、前記速度制御部は比例積分制御演算または積分比例制御演算を行うことが可能で速度ループゲイン(Kv)と速度ループ積分時定数(Ti)とを制御パラメータとし、前記フィルタはトルク指令フィルタ時定数(Tf)を制御パラメータとし、前記モータは力伝達機構を介して機械を駆動し、少なくとも前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)と前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)とを制御パラメータグループとして、前記力伝達機構の種類と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とに応じて前記力伝達機構の種類と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態と毎に少なくとも前記機械の慣性モーメントおよび前記機械を構成する構造物の弾性係数から決まる機械剛性を予め予想できる範囲で複数のランクに分けた機械剛性値毎に予め制御パラメータを求めて作成したゲイン表を記憶しておく制御パラメータ格納手段と、前記力伝達機構の種類と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とが決まったら前記制御パラメータ格納手段からその力伝達機構の種類と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とに対応した前記ゲイン表を選択して読み出し前記ゲイン表から前記機械剛性値に応じた前記制御パラメータグループを選択して読み出し前記モータ制御装置内の前記速度制御部には前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ積分時定数(Ti)を設定し前記フィルタには前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)を設定するゲイン設定手段と、前記機械剛性値を予め設定したある値に仮定して前記ゲイン設定手段を介して前記制御パラメータを設定して前記モータを駆動して前記仮定した機械剛性値が許容範囲以内か高過ぎるかまたは低過ぎるかを前記速度フィードバックまたは前記モータ駆動電流または前記トルク指令のいずれかに基づいて判断し前記機械剛性値を決定する機械剛性値決定手段とを備えることを特徴とするモータ制御装置の制御パラメータ設定装置。
  2. 位置指令とモータ速度またはモータ位置に基づいて作成された位置フィードバックとを入力し前記位置フィードバックが前記位置指令に一致するよう位置ループゲイン(Kp)を制御パラメータとして位置制御を行い前記請求項1記載の前記速度制御部に前記速度指令を出力する位置制御部を備えたモータ制御装置の制御パラメータ設定装置において、
    前記請求項1記載の前記制御パラメータグループに前記位置ループゲイン(Kp)を加え、前記請求項1記載の前記ゲイン設定手段は前記請求項1記載の動作に加えて前記モータ制御装置内の前記位置制御部に前記位置ループゲイン(Kp)を設定することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置の制御パラメータ設定装置。
  3. 前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ積分時定数(Ti)を、
    前記速度制御部が比例積分制御を行う場合は以下の(1)かつ(2)式、前記速度制御部が積分比例制御を行う場合は以下の(3)かつ(4)式、
    2π・Kv・Ti≧Zpi ・・・(1)
    ただしZpiは以下の条件で設定可能な定数
    Zpi≧4 ・・・(2)
    2π・Kv・Ti≧Zip ・・・(3)
    ただしZipは以下の条件で設定可能な定数
    Zip≧2 ・・・(4)
    で示される関係を常に保つ様に計算する制御パラメータ計算手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載のモータ制御装置の制御パラメータ設定装置。
  4. 前記速度制御部が積分比例制御を行う場合は、前記制御パラメータ計算手段が、前記位置ループゲイン(Kp)と前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)とを、
    前記(3)かつ(4)式、および以下の(5)かつ(6)式、
    Kp×Ti≦Zp ・・・(5)
    ただしZpは以下の条件で設定可能な定数
    Zp≦0.32 ・・・(6)
    で示される関係を常に保つ様に計算する制御パラメータ計算手段を備えることを特徴とする請求項2または3記載のモータ制御装置の制御パラメータ設定装置。
  5. 速度指令とモータ速度またはモータ位置に基づいて作成された速度フィードバックを入力し前記速度フィードバックが前記速度指令に一致するよう速度制御を行いトルク指令を出力する速度制御部と、前記トルク指令を入力し前記トルク指令のノイズ成分を除去するフィルタを備えモータ駆動電流をモータへ出力するトルク制御部と、前記モータの位置または速度を検出し信号を出力する検出器とを備えたモータ制御装置、またはこのモータ制御装置に更に位置指令とモータ速度またはモータ位置に基づいて作成された位置フィードバックを入力し前記位置フィードバックが前記位置指令に一致するよう位置制御を行い前記速度指令を出力する位置制御部を備えたモータ制御装置の制御パラメータ設定装置の制御パラメータを設定する方法であって、
    少なくとも前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)と前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)と、前記モータ制御装置が位置制御を行う場合は更に前記位置ループゲイン(Kp)とを制御パラメータグループとして、前記力伝達機構の種類と前記モータ制御装置が位置制御をするかまたは速度制御をするかという形態と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とに応じて前記力伝達機構の種類と前記モータ制御装置が位置制御をするかまたは速度制御をするかという形態と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態と毎に少なくとも前記機械の慣性モーメントおよび前記機械を構成する構造物の弾性係数から決まる機械剛性を予め予想できる範囲で複数のランクに分けた機械剛性値毎に予め制御パラメータを求めて作成した前記ゲイン表を前記制御パラメータ格納手段に格納するステップと、
    前記機械剛性値を予め設定したある値に仮定して前記ゲイン設定手段を介して前記制御パラメータを仮に設定して前記モータを駆動して前記仮定した前記機械剛性値が許容範囲以内か高過ぎるかまたは低過ぎるかを前記速度フィードバックまたは前記モータ駆動電流または前記トルク指令のいずれかに基づいて判断し前記機械剛性値を決定するステップと、
    前記力伝達機構の種類と前記モータ制御装置が位置制御をするかまたは速度制御をするかという形態と前記速度制御部が比例積分制御演算をするかまたは積分比例制御演算をするかという形態とが決まったら前記制御パラメータ格納手段からその力伝達機構の種類と前記モータ制御装置が位置制御をするかまたは速度制御をするかという形態と前記速度制御部が比例積分制御演算をするか積分比例制御演算をするかという形態とに対応した前記ゲイン表を選択して読み出し前記ゲイン表から前記機械剛性値に応じた前記制御パラメータグループを選択して読み出し前記モータ制御装置内の前記速度制御部には前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ積分時定数(Ti)を設定し前記フィルタには前記トルク指令フィルタ時定数(Tf)を設定し、前記モータ制御装置が位置制御を行う場合は更に前記位置制御部に前記位置ループゲイン(Kp)を設定するステップとを備えることを特徴とするモータ制御装置の制御パラメータ設定装置の制御パラメータ設定方法。
  6. 前記速度ループゲイン(Kv)および前記速度ループ積分時定数(Ti)を、
    前記速度制御部が比例積分制御を行う場合は、以下の(1)かつ(2)式、前記速度制御部が積分比例制御を行う場合は、以下の(3)かつ(4)式、
    2π・Kv・Ti≧Zpi ・・・(1)
    ただしZpiは以下の条件で設定可能な定数
    Zpi≧4 ・・・(2)
    2π・Kv・Ti≧Zip ・・・(3)
    ただしZipは以下の条件で設定可能な定数
    Zip≧2 ・・・(4)
    で示される関係を常に保つ様に計算することを特徴とする請求項5記載のモータ制御装置の制御パラメータ設定方法。
  7. 前記速度制御部が積分比例制御を行う場合は、前記位置ループゲイン(Kp)と前記速度ループゲイン(Kv)と前記速度ループ積分時定数(Ti)とを、
    前記(3)かつ(4)式、および以下の(5)かつ(6)式、
    Kp×Ti≦Zp ・・・(5)
    ただしZpは以下の条件で設定可能な定数
    Zp≦0.32 ・・・(6)
    で示される関係を常に保つ様に計算することを特徴とする請求項5または6記載のモータ制御装置の制御パラメータ設定方法。
  8. 前記機械剛性値決定手段は、前記速度フィードバック、前記モータ駆動電流、または前記トルク指令のいずれかの振動成分の振幅値を事前に設定した振動成分の上下限値と比較し、前記振動成分の振幅値が上限値より大きい場合は前記機械剛性値が高過ぎると判断し、前記振動成分の振幅値が下限値より小さい場合は前記機械剛性値が低過ぎると判断し、前記振動成分の振幅値が上下限値の範囲内であれば、前記機械剛性値が最適とみなすものである請求項1記載のモータ制御装置の制御パラメータ設定装置。
  9. 前記機械剛性値決定手段は、前記速度制御部にステップ状の速度指令を与えて前記速度フィードバックのオーバーシュート回数が2以上の場合は前記機械剛性値が高過ぎると判断し、オーバーシュートしない場合は低過ぎると判断し、1度だけオーバーシュートし0に近づく場合は最適とみなすものである請求項1記載のモータ制御装置の制御パラメータ設定装置。
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