JP2005006168A - アンテナ装置 - Google Patents

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Yoichi Kuwabara
要一 桑原
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Abstract

【課題】製造が容易であって、広範囲の周波数帯に対応すると共に安定した電磁波の送受信特性を有するアンテナ装置を提供する。
【解決手段】容量性を持たせた接地板3と、接地板状3に形成され、接地板3の一方の端部側にインピーダンス整合用コンデンサ5が設けられると共に、接地板3の他方の端部側が接地板3に接続された第1エレメント1と、第1エレメント1と共に接地板3上に1/2ループを形成し、第1エレメント1と平行に形成され、接地板3の一方の端部側が接地板3と接続されると共に、接地板3の他方の端部側に周波数同調用コンデンサ6が設けられた第2エレメント2とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば特定地区監視用、移動体作業地下埋設及び探査、調査用、既設埋設検知用、施設作業工事現場、データ通信用、地中調査等に利用可能なアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、小型のアンテナ装置としては、チップ型、基板型、LC回路を用いたものが知られている。
【0003】
従来のアンテナ装置としては、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、1本のエレメントをループ状に形成しているループ形状アンテナ装置が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−154908号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の種々のアンテナ装置においては、チップやLC基板等を小型化すると、自ずと電界強度が限られた範囲となってしまい、用途が限定されてしまうという問題点がある。
【0006】
また、従来のアンテナ装置においては、成型された形にてQの高いセラミック等を使用したものでは、固定化された周波数帯で使用することに限られており、任意の周波数帯にシフトして使用することが困難であった。
【0007】
さらに、上述の特許文献1に記載されたアンテナ装置では、給電位置を半田付けにより一点にて固定するに際して、当該給電位置を数ミリの範囲内とする必要があった。
【0008】
また、特許文献1に記載されたアンテナ装置においては、電界パターンが一つの楕円環状であった。
【0009】
そこで、本発明は、上述したような実情に鑑みて提案されたものであり、製造が容易であって、広範囲の周波数帯に対応すると共に安定した電磁波の送受信特性を有するアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、容量性を持たせた接地板と、前記接地板状に1/2ループ状に形成され、前記接地板の一方の端部側にインピーダンス整合用コンデンサが設けられると共に、前記接地板の他方の端部側が前記接地板に接続された第1エレメントと、前記第1エレメントと共に前記接地板上に1/2ループ状に形成され、前記第1エレメントと平行に形成され、前記接地板の一方の端部側が前記接地板と接続されると共に、前記接地板の他方の端部側に周波数同調用コンデンサが設けられた第2エレメントとを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る本発明は、前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、前記接地板から離間して直線状に形成され、その位置関係が平行に形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る本発明は、前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、前記接地板から離間して三角波状に形成され、その位置関係が少なくとも一部において平行に形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る本発明は、前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、前記接地板から離間して正弦波状に形成され、その位置関係が少なくとも一部において平行に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る本発明は、前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、前記接地板から離間して矩形波状に形成され、その位置関係が少なくとも一部において平行に形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る本発明は、前記インピーダンス整合用コンデンサ及び前記周波数同調用コンデンサは、半固定型コンデンサからなり、前記インピーダンス整合用コンデンサと前記周波数同調用コンデンサとの位置関係を相対位置としたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
本発明は、例えば図1に平面図を示し、図2に側面図を示すように構成されたアンテナ装置に適用される。
【0018】
このアンテナ装置は、1/2ループ状に形成された2本の第1エレメント1、第2エレメント2が相対的な位置に取り付けられ、且つ、第1エレメント1と第2エレメント2とが接地面である接地板3に平行に取り付けられている。本例においては、第1エレメント1及び第2エレメント2は、ワイヤーであって直線材質の導体線又は板状である銅線または真鍮線であることが望ましい。
【0019】
また、第1エレメント1及び第2エレメント2は、その直線性を維持するために、第1トリマーコンデンサ5及び第2トリマーコンデンサ6または固定コンデンサの高さに合わせたL字形にまげて構成されている。これにより、第1エレメント1及び第2エレメント2は、1/2ループ状に形成されている。
【0020】
さらに、第1エレメント1と第2エレメント2との間隔は、通信周波数にもよるが、0.01〜0.025λとすることが望ましく、この間隔によって帯域幅の変化、すなわち電界パターンの変化をもたらす。
【0021】
接地板3は、金属板や基板などからなり、第1エレメント1及び第2エレメント2の端部が半田付けにより取り付けられる。本例においては、接地板3は、その形状が15×50mm〜8×20mm程度にて構成されている。
【0022】
本例においては、給電側である第1エレメント1がインピーダンス整合用(VSWR(定在波比)整合用)のエレメントとなり、当該第1エレメント1と相対的な位置に設けられた第2エレメント2が周波数同調用のエレメントとなっている。
【0023】
第1エレメント1は、接地板3に半田付けされていない一方の端部に同軸線4が取り付けられ、図示しない給電装置から給電を受ける。また、第1エレメント1は、接地板3に半田付けされていない他方の端部には、第1トリマーコンデンサ5が取り付けられ、第2エレメント2の接地板3に半田付けされていない他方の端部に、第2トリマーコンデンサ6が取り付けられる。
【0024】
これにより、第1エレメント1の半田付けされている他方の端部と第2エレメント2の半田付けされている一方の端部とが相対的な位置関係となっており、更に、第1エレメント1の第1トリマーコンデンサ5の取り付け部分と第2エレメント2の第2トリマーコンデンサ6の取り付け部分とが相対的な位置関係となっている。
【0025】
このような相対的な位置関係となっている第1エレメント1及び第2エレメント2では、第1トリマーコンデンサ5及び第2トリマーコンデンサ6(キャパシタンス成分)による位相の反転で、誘起側(第1エレメント1側)との位相差が同調側(第2エレメント2側)に反映されて共振可能なアンテナ装置として機能する。
【0026】
なお、接地板3の形状にも依存するが、2cm×6cm程度の接地板3を使用した場合において、アンテナ装置では、250〜500MHzの約2倍程度の共振周波数を得ることができると共に、小型なうえに周波数を任意に選択可能となる。
【0027】
また、同軸線4による給電点は、第1トリマーコンデンサ5または第2トリマーコンデンサ6のいずれかから引き込んでも同様の性能を得ることができるものであって、図1や図2のものに限定するものではない。すなわち、給電との反対側が周波数設定側となる。
【0028】
さらに、給電点の位置は、第1トリマーコンデンサ5や第2トリマーコンデンサ6と接近していることが望ましい。
【0029】
さらにまた、第1トリマーコンデンサ5や第2トリマーコンデンサ6を使用する場合のみならず、周波数及び定在波比が既知である場合には、第1トリマーコンデンサ5及び第2トリマーコンデンサ6に代えて、同容量の半固定型コンデンサや固定型コンデンサを使用することが望ましい。この半固定型コンデンサを使用した場合、周波数同調用コンデンサを同調周波数範囲が約2倍の同調点があるものを使用し、インピーダンス整合用コンデンサを周波数同調用コンデンサに対して相対位置に配置する。
【0030】
つぎに、上述の図1及び図2に示したアンテナ装置において、Low−BandVHF帯のものについての構成を図3、図4及び図5に示す。この図3〜図5に示したアンテナ装置では、第1トリマーコンデンサ5及び第2トリマーコンデンサ6として、円盤型のトリマーコンデンサを使用したものを示している。
【0031】
このアンテナ装置では、接地板3を導体板とし、図3に示すように、長手方向における第1エレメント1及び第2エレメント2の長さを例えば30cm〜100cmとし、第1エレメント1と第2エレメント2との幅方向における間隔を例えば5cm〜15cmとしたものである。また、このアンテナ装置では、第1エレメント1及び第2エレメント2の端部、及び、第1エレメント1及び第2エレメント2の略中間位置をねじ11により接地板3に対して固定して取り付けている。
【0032】
なお、Low−BandVHF帯のアンテナ装置においては、第1エレメント1及び第2エレメント2としては、板金である接地板3に対して平面が維持でき、且つ直線性のある棒またはパイプ状のものを使用する。また、このアンテナ装置では、第1エレメント1と第2エレメント2との間隔を例えば0.01〜0.025λ程度とするが、放射パターンを加味して、第1エレメント1と第2エレメント2との間隔を変化させて作成してもよい。
【0033】
第2エレメント2の第2トリマーコンデンサ6の取り付け部分は、図4に示すように、ねじ11に対して接地板3の裏面側にねじ12を取り付け、ねじ11及びねじ12により接地板3から垂直に延びた取り付け部材13を固定する。そして、取り付け部材13の側面部に第2エレメント2を接続するようにして第2トリマーコンデンサ6を設けると共に、取り付け部材13の上端部に第2エレメント2を取り付ける。
【0034】
また、第1エレメント1の第1トリマーコンデンサ5取り付け部分は、図5に示すように、シリンダー型コンデンサ14をねじ15により固定し、シリンダー型コンデンサ14の上端部に第1エレメント1と接続する。さらに第1エレメント1と接続するようにして同軸線4を取り付ける。
【0035】
なお、シリンダー型コンデンサ14としては、強度や安定度を維持するために、ガラス製やセラミック製のものを使用する。また、固定コンデンサを取り付けるスペース的な余裕がある場合には、固定コンデンサを複数個使用して目的周波数を得てもよい。
【0036】
つぎに、トリマーコンデンサとして、シリンダー型のものを使用した場合のアンテナ装置について説明する。なお、このシリンダー型のトリマーコンデンサは、上述したように接地板3、第1エレメント1及び第2エレメント2に対して第1トリマーコンデンサ5及び第2トリマーコンデンサ6と同一の位置関係として設けられるものである。
【0037】
このトリマーコンデンサは、その断面図を図6に示すように、図中A方向に移動可能とされた容量用金属柱21を、ガラス又はセラミック材からなる収容部材22に収容して構成されている。
【0038】
この収容部材22の一方端には、第1エレメント1又は第2エレメント2をはんだ付けした金属部23が設けられると共に、収容部材22の他方端には、容量用金属柱21を図中A方向に移動可能とするための第1可動用ねじ24及び第2可動用ねじ25を取り付ける取付用ねじ金具26が設けられている。
【0039】
また、このトリマーコンデンサは、容量用金属柱21と第1可動用ねじ24が接続されると共に、第2可動用ねじ25が回転することにより第1可動用ねじ24が回転するように、第1可動用ねじ24と第2可動用ねじ25とが設けられている。
【0040】
このようなトリマーコンデンサでは、例えばユーザにより、第2可動用ねじ25を回転させる固定用ナット27が第2可動用ねじ25に取り付けられて回転されると、第2可動用ねじ25の回転に応じて第1可動用ねじ24が回転する。これにより、容量用金属柱21は、図中Aの矢印にて示す範囲内で移動することになる。したがって、このトリマーコンデンサでは、ユーザの作業に応じてトリマーコンデンサの容量を変化させることができる。
【0041】
また、第1トリマーコンデンサ5及び第2トリマーコンデンサ6の具体的な一例としては、図7(A)に平面図を示し、図7(B)に側面図を示すように、セラミック・トリマー型コンデンサを使用しても良い。このコンデンサは、接地板3上に、取付用ねじ穴31aが設けられた固定板31を取り付け、当該固定板31に回転板32を取り付けて構成されている。このコンデンサでは、例えばユーザにより回転板32が回転されることにより、その容量が可変とされる。
【0042】
このようなセラミック・トリマー型コンデンサは、セラミック材にて構成したものや、プラスチック材にて構成されたものの2種類が存在し、何れであっても良い。このセラミック・トリマー型コンデンサは、図1と同様に接地板3に取り付けた場合には、その平面図が図8に示すようになり、その側面図は図9に示すようになる。このように構成することにより、図1及び図2に示したアンテナ装置と同様の作用及び効果を発揮させることができる。
【0043】
さらに、このアンテナ装置においては、図3におけるAA−BB断面図を図10に示すように、第1エレメント1及び第2エレメント2の長手方向の長さが長く、複数の接地板3を組み合わせた場合に、第1エレメント1及び第2エレメント2の補強構造を有する。図6によれば、接地板3の長手方向における略中央部分に、第1エレメント1及び第2エレメント2を支持する支持部材41を接地板3上に取り付け、当該支持部材41をねじ11及びねじ12により固定する。
【0044】
そして、アンテナ装置では、第1エレメント1を支持する支持部材41の上端部と、第2エレメント2を支持する支持部材41の上端部とを接続するように、導電部材又は編線材等で振動を緩衝用として用い、接続部材42を接地する。また、支持部材41としては、第1エレメント1及び第2エレメント2の支持のみならず、絶縁も兼ねてデルリン又はジュラコン材(POM材)を使用することが望ましい。
【0045】
更にまた、このLow−BandVHF帯のアンテナ装置においては、給電部分にL型金具を取り付けて、同軸線4と第1エレメント1とをコネクタを介して取り付けることにより、第1エレメント1と同軸線4との接続部分における強度及び安定度を保持することができる。
【0046】
つぎに、上述したアンテナ装置の収納機構について説明する。
【0047】
アンテナ装置の収納機構は、図11に示すように、その断面が四角状となっている四角筒型収容機構51となっており、当該四角筒型収容機構51の底面部に接地板3を固定する。また、四角筒型収容機構51には、同軸線4を外部と接続するための同軸線貫通穴51Aが設けられている。ここで、四角筒型収容機構51は、例えばプラスチックケースなどからなる。なお、この図11では、シリンダー型のコンデンサを使用した場合を示している。
【0048】
また、アンテナ装置の他の収納機構としては、図12に示すように、その断面が円状となっている円筒型収容機構52であってもよい。また、円筒型収容機構52には、同軸線4を外部と接続するための同軸線貫通穴52Aが設けられている。この場合、接地板3は、円筒型収容機構52の内壁とねじ53により固定される。この円筒型収容機構52も、四角筒型収容機構51と同様に、プラスチックケースなどからなる。
【0049】
更に、アンテナ装置は、例えば円筒型収容機構52を使用した場合、図13に示すように取り付け部材52aを使用して円筒型収容機構52を平面上に設置したり、図14に示すように取り付け部材52bを使用して円筒型収容機構52の側面を用いて設置したり、更には、四角筒型収容機構51を使用した場合、図15に示すように取り付け穴51aを設けて壁面に設置したりしても良い。
【0050】
このような収納機構や取り付け部材を使用することにより、アンテナ装置を容易に設備化することができる。
【0051】
なお、送信用のアンテナ装置と受信用のアンテナ装置とから構成し、同一基板上に搭載した内蔵組み込み型としてもよい。さらに、試作基板上にて容量が決定された場合、トリマーコンデンサに代えて、厚膜面実層型コンデンサを使用してもよい。
【0052】
上述したようなアンテナ装置により形成する放射パターン及び電界面は、図16及び図17に示すようになる。すなわち、接地板3の幅方向から見た場合、アンテナ装置の放射パターンは、図16に示すように、繭型となっており、既知のJ型及びループ型と称される形状となっている。これにより、このアンテナ装置は、電界面が線状に高い強度で発生させることができる。
【0053】
また、このアンテナ装置では、第1エレメント1及び第2エレメント2により、1本のエレメントよりも大きな電界面が発生し、特定の方向においてはより安定した電界域を発生させる。
【0054】
したがって、このアンテナ装置では、狭帯域を有するが、小型に拘わらず、電波送信時における定在波比の確保ができ、さらに、受信時における先鋭な感度を得ることができる。なお、給電部に2〜10Ω程度のコンデンサを入れることによって帯域幅を広げることも可能である。
【0055】
以上説明したように本発明を適用したアンテナ装置によれば、第1エレメント1と第2エレメント2とを平行関係となるように配置することにより、小型化であるにも拘わらず、高い電界特性を任意の周波数帯にて得ることができ、更に定在波比の設定ができる。すなわち、このアンテナ装置によれば、第1エレメント1及び第2エレメント2を平行に配置することにより、当該第1エレメント1及び第2エレメント2上に主たる電界面が現れ、当該電界面を双楕円環状として、大きな電界面を形成することができる。
【0056】
また、このアンテナ装置によれば、広帯性周波数選択範囲を持ち任意の周波数帯が設定できる第1トリマーコンデンサ5及び第2トリマーコンデンサ6を使用して周波数帯を設定した後に、固定型コンデンサに置き換えることにより、安定した形のアンテナ装置を実現することができる。
【0057】
更に、このアンテナ装置によれば、平行関係にある第1エレメント1及び第2エレメント2を利用することにより、位相反転型によって電界面の平均化を図ることができる。この場合、接地板3としては、基板上の導体面を使用することにより、通信機器内部に第1エレメント1及び第2エレメント2を形成して、送信機及び受信機と一体化することができる。
【0058】
更にまた、このアンテナ装置によれば、接地板3としてプリント基板を使用し、当該プリント基板に直接L字型成形した第1エレメント1及び第2エレメント2を組み立てることができ、構成をより簡素化することができ、部品の省力化を図ることができる。したがって、このアンテナ装置によって、基板上での加工作業を行うのみで、同軸線4やコネクタを不要とすることができ、同軸線4やコネクタによる損失などを低減することができる。
【0059】
なお、本例では、図1に示すように、第1エレメント1及び第2エレメント2として直線型のものを使用した場合について説明したが、これに限らず、図18に示すように、第1エレメント1及び第2エレメント2を三角波状に形成した場合、図19に示すように第1エレメント1及び第2エレメント2を正弦波状に形成した場合、図20に示すように矩形波状に形成した場合であっても良い。このようなアンテナ装置では、第1エレメント1及び第2エレメント2との位置関係を少なくとも一部にて平行関係とすることができ、上述と同様の効果を発揮することができる。
【0060】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0061】
【発明の効果】
本発明に係るアンテナ装置によれば、1/2ループ状に形成された第1エレメント及び第2エレメントを平行に配置することにより、小型化であるにも拘わらず、高い電界特性を任意の周波数帯にて得ることができ、更に定在波比の設定ができる。すなわち、このアンテナ装置によれば、第1エレメント及び第2エレメントを平行に配置することにより、当該第1エレメント及び第2エレメント上に主たる電界面が現れ、当該電界面を双楕円環状として、大きな電界面を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したアンテナ装置の平面図である。
【図2】本発明を適用したアンテナ装置の側面図である。
【図3】本発明を適用したLow−BandVHF帯アンテナ装置の平面図である。
【図4】本発明を適用したLow−BandVHF帯アンテナ装置において、第2トリマーコンデンサの取り付け部分を示す側面図である。
【図5】本発明を適用したLow−BandVHF帯アンテナ装置において、第1トリマーコンデンサの取り付け部分を示す側面図である。
【図6】シリンダー型のトリマーコンデンサの断面図である。
【図7】第1トリマーコンデンサ5及び第2トリマーコンデンサ6の具体的な一例を示す図である。
【図8】シリンダー型のトリマーコンデンサを使用した場合のアンテナ装置の平面図である。
【図9】シリンダー型のトリマーコンデンサを使用した場合のアンテナ装置の側面図である。
【図10】本発明を適用したLow−BandVHF帯アンテナ装置において、図3におけるAA−BB断面図である。
【図11】本発明を適用したアンテナ装置の四角筒型収容機構を示す図である。
【図12】本発明を適用したアンテナ装置の円筒型収容機構を示す図である。
【図13】円筒型収容機構にアンテナ装置を収容した場合の平面取り付け図である。
【図14】円筒型収容機構にアンテナ装置を収容した場合の側面取り付け図である。
【図15】四角筒型収容機構にアンテナ装置を収容した場合の壁面取り付け図である。
【図16】本発明を適用したアンテナ装置における放射パターンを説明するための側面図である。
【図17】本発明を適用したアンテナ装置における放射パターンを説明するための平面図である。
【図18】本発明を適用したアンテナ装置において、第1エレメント及び第2エレメントを三角波状にした場合の平面図である。
【図19】本発明を適用したアンテナ装置において、第1エレメント及び第2エレメントを正弦波状にした場合の平面図である。
【図20】本発明を適用したアンテナ装置において、第1エレメント及び第2エレメントを矩形波状にした場合の平面図である。
【符号の説明】
1 第1エレメント
2 第2エレメント
3 接地板
4 同軸線
5 第1トリマーコンデンサ
6 第2トリマーコンデンサ
11,12,15,23 ねじ
13,14 取り付け部材
16 支持部材
17 補強部材
21 容量用金属柱
22 収容部材
23 金属部
24 第1可動用ねじ
25 第2可動用ねじ
26 取付用ねじ金具
27 固定用ナット
31 固定板
32 回転板
41 支持部材
42 接続部材
51 四角筒型収容機構
52 円筒型収容機構

Claims (6)

  1. 容量性を持たせた接地板と、
    前記接地板上に1/2ループ状に形成され、前記接地板の一方の端部側にインピーダンス整合用コンデンサが設けられると共に、前記接地板の他方の端部側が前記接地板に接続された第1エレメントと、
    前記第1エレメントと共に前記接地板上に1/2ループ状に形成され、前記第1エレメントと平行に形成され、前記接地板の一方の端部側が前記接地板と接続されると共に、前記接地板の他方の端部側に周波数同調用コンデンサが設けられた第2エレメントと
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、前記接地板から離間して直線状に形成され、その位置関係が平行に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、前記接地板から離間して三角波状に形成され、その位置関係が少なくとも一部において平行に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、前記接地板から離間して正弦波状に形成され、その位置関係が少なくとも一部において平行に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、前記接地板から離間して矩形波状に形成され、その位置関係が少なくとも一部において平行に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  6. 前記インピーダンス整合用コンデンサ及び前記周波数同調用コンデンサは、半固定型コンデンサからなり、前記インピーダンス整合用コンデンサと前記周波数同調用コンデンサとの位置関係を相対位置としたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
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