JP2000091834A - ループアンテナ - Google Patents

ループアンテナ

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JP2000091834A
JP2000091834A JP10263267A JP26326798A JP2000091834A JP 2000091834 A JP2000091834 A JP 2000091834A JP 10263267 A JP10263267 A JP 10263267A JP 26326798 A JP26326798 A JP 26326798A JP 2000091834 A JP2000091834 A JP 2000091834A
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JP
Japan
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loop
conductor piece
loop antenna
antenna
parallel
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Pending
Application number
JP10263267A
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English (en)
Inventor
Koubi En
巧微 袁
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Oi Electric Co Ltd
Original Assignee
Oi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力インピーダンスを大幅に変化させること
なく、複数の方向の受信感度を改善することのできるル
ープアンテナを提供する。 【解決手段】 長方形のループアンテナ10の端部を折
り曲げ、非平行なループ面を有する第1ループ及び第2
ループを形成する。また、屈曲部位から第2ループ上の
給電点24bまで導体片を装荷すれば、さらに入力イン
ピーダンスの変化を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はループアンテナに関
し、特に、複数方向に対する受信感度を良好に得ること
のできるループアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、ページャ等の無線機に内蔵され
る従来のループアンテナを示す斜視図である。同図に示
す従来のループアンテナ100は、プリント基板102
の端部に立設されていて、ループ面は基板面に対して垂
直となっている。すなわち、同図においては、ループの
長辺104a,104bがZ方向に、短辺106a,1
06b,106cがX方向に配置されていて、ループ面
はZX面と平行となっている。また、このループアンテ
ナ100は短辺106b,106cのプリント基板10
2への取付部分に給電部108a,108bを有する。
【0003】同図に示すようにしてループアンテナ10
0をプリント基板102に実装すれば、本来のループモ
ードに加え、アンバランスの電流によりZ方向ダイポー
ルモード(Z方向電流)が励振される。そして、Z方向
ダイポールのXY面におけるEθ偏波放射特性は円形状
であることから、同図に示すループアンテナ100では
XY面におけるY方向の受信感度が改善される。かかる
技術は、「Small Antenna」(K. Fujimoto, A. Henders
on et al.:Research Studies Press Ltd., UK,1987)で
既に検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにループアンテナ100を基板に実装したとしても
XY面におけるY方向の受信感度は未だ十分ではない。
【0005】これに対し、実公平7−20962号公報
にはループアンテナの先端にインダクタンスを接続して
ループ面に直交する方向(図7でいうY方向)の受信感
度を改善する技術が開示されている。
【0006】図8は、このループアンテナの構成を示す
回路図である。同図に示すループアンテナ110では、
ループ導体112の基部が夫々マッチングコンデンサ1
14,116を介して接地されており、一方、先端部は
インダクタンスコイル118を介して接地されている。
そして、RF回路122がループ経路の一点からマッチ
ングコンデンサ120を介し受信信号を取得している。
かかるループアンテナ110によれば、インダクタンス
コイル118によってループの長辺方向に生じるダイポ
ールモードが強化されるため、ループ面に直交する方向
の受信感度が大幅に改善される。
【0007】しかしながら、このループアンテナ110
では入力インピーダンスも大幅に変化して、マッチング
回路の調整が必要となると考えられる。また、ループの
長辺方向のダイポールモードがEθ偏波しか持っておら
ず、この方向のダイポールモードだけを強化すると、他
の偏波、特にループ面におけるEΦ偏波の受信感度を改
善することができないどころか、却って劣化させる可能
性さえある。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、入力インピーダンスを大幅に変化
させることなく、複数の方向の受信感度を改善すること
のできるループアンテナを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1ループと第2ループとを含み、前記
第2ループは、前記第1ループに対してループ面が非平
行であり、前記第1ループに連結されることを特徴とす
る。こうすれば、第2ループは第1ループに対して直列
インダクタンスと同様に機能し、入力インピーダンスの
変化を抑えつつ、第1ループにおけるループ方向のダイ
ポールモードが強化される。このため、第1ループのル
ープ面を貫く向きの受信感度を改善することができる。
また、第2ループは第1ループとは異なる偏波を有する
ので、第1ループのループ面におけるEΦ偏波の受信感
度を低下させずに済む。
【0010】また、本発明の一態様では、前記第2ルー
プは閉ループである。たとえば、第2ループの第1ルー
プへの連結部分に導体が装架されて、第2ループが閉ル
ープとされる。こうすれば、第2ループは第1ループの
短辺に対して並列インダクタンスと同様に機能する。こ
のため、入力インピーダンスの変化を更に抑えつつ、第
1ループにおけるループ方向のダイポールモードを強化
し、第1ループのループ面を貫く向きの受信感度を改善
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面に基づき詳細に説明する。
【0012】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係るループアンテ
ナを示す斜視図である。同図に示すように、本ループア
ンテナ10ではループ導体の一部がL字状に形成され、
水平導体片12a,12bを含むL字導体片12がプリ
ント基板14から一定距離離れた位置に基板面と平行に
配置されている。そして、そのL字導体片12の両端に
プリント基板14を垂直に貫く垂直導体片16,18が
繋がっている。
【0013】さらに、垂直導体片16には前記L字導体
片12の一辺である水平導体片12aに平行する直線状
のループ導体片20が続いており、その端部は起曲され
てプリント基板14に取り付けられている。そして、そ
の取付部位に給電点24aが設けられている。
【0014】また、他方の垂直導体片18には前記L字
導体片12の他辺である水平導体片12bに平行なルー
プ導体片22が続いており、その端部もまた起曲されて
プリント基板14に取り付けられている。そして、その
取付部位にもう一方の給電点24bが設けられている。
【0015】こうして、本ループアンテナでは、L字状
ループ導体片12に含まれる水平導体片12aと垂直導
体片16とループ導体片20とでC字状の第1ループが
構成され、L字ループ導体片12の他辺である水平導体
片12bと垂直導体片18とループ導体片22とで左右
逆C字状の第2ループが構成される。そして、両ループ
が直列に連結され、本ループアンテナが構成されてい
る。
【0016】図2は、以上の構成を有するループアンテ
ナの電流分布を示す図である。同図では、横軸がループ
導体片20の端部に設けられた給電点24aからのルー
プに沿った距離を表しており、縦軸がその位置を流れる
電流振幅を表している。同図に示されるように、ループ
導体片20と該ループ導体片20に平行する水平導体片
12aとでは、流れる電流振幅が異なる。このため、Z
方向のダイポールモードが励振され、XY面におけるY
方向の受信感度が改善される。
【0017】また、本発明者らの検討により、上記ルー
プアンテナ10においては、第1ループに関するループ
モード及びZ方向ダイポールモード以外に、第2ループ
モードに関してループモードとY方向ダイポールモード
が存在していることが分かった。第1ループに関するル
ープモードとZ方向ダイポールモードはXZ面における
EΦ偏波に寄与しない。また、Y方向ダイポールモード
のXZ面におけるEΦ偏波放射特性は円形状であり、第
2ループに関するループモードのXZ面におけるEΦ偏
波放射特性は8の字状である。したがって、上記ループ
アンテナはXZ面におけるEΦ偏波の受信感度を劣化し
ない。
【0018】(2)第2の実施の形態 図3は、本発明の第2の実施の形態に係るループアンテ
ナの構成を示す斜視図である。同図に示すループアンテ
ナ30の構成において、第1の実施の形態に係るループ
アンテナ10に対応する構成があるものについては、そ
れらに対応する符号を付し、ここでは説明を省略する。
【0019】まず同図に示すループアンテナ30は、上
記第1の実施の形態に係るループアンテナ10と比し
て、第1ループと第2ループとの連結部分に導体片32
が装架された点に特徴を有する。すなわち、第2ループ
側に設けられた給電点24bとL字ループ導体片12の
屈曲部34との間に導体片32が設けられている。こう
して、第2ループは水平導体片12bと垂直導体片18
とループ導体片22と導体片32とから構成される閉ル
ープになっている。こうすることで、第1ループに対し
て第2ループを並列インダクタンスと等価な回路と看做
すことができ、第1の実施の形態に係るループアンテナ
10に比して入力インピーダンスの変化を更に小さくす
ることができる。
【0020】(3)効果 下記の表1は、モーメント法を用いた数値計算により得
られた、図7に示す従来のループアンテナ100、及び
第1並びに第2の実施の形態に係るループアンテナ1
0,30の入力インピーダンスを比較して示すものであ
る。
【0021】
【表1】 この表に示されるように、第1及び第2の実施の形態に
係るループアンテナ10,30によれば、第2ループを
設けてもアンテナの放射抵抗をほとんど増加させること
はない。そして、第1の実施の形態に係るループアンテ
ナ10ではリアクタンスが20Ω程度増加する。このた
め、第1の実施の形態に係るループアンテナでは第2ル
ープが第1ループに対して直列インダクタンスと等価な
ものと看做すことができることがわかる。
【0022】一方、第2の実施の形態に係るループアン
テナではリアクタンスがほとんど変化しない。このた
め、第2の実施の形態に係るループアンテナでは第2ル
ープが第1ループの短辺に対して並列インダクタンスと
等価なものと看做せることがわかる。
【0023】図4は、以上説明した第1及び第2の実施
の形態に係るループアンテナ10,30のXY面の実測
受信感度を示す図である。同図により、第1及び第2の
実施の形態に係るループアンテナ10,30によれば、
X方向の受信感度を劣化させることなく、Y方向の受信
感度を約8dB改善できることが分かる。
【0024】また、図5は、第1の実施の形態に係るル
ープアンテナ10の3つの座標面(XY,YZ,ZX)
における放射パターンを示す図である。さらに、図6
は、図8に示した従来のループアンテナ110の3つの
座標面における放射パターンを示す図である。これらの
図に示す放射パターンはモーメント法を用いた数値計算
により得られたものである。これらの図に示される放射
パターンを比較して分かるように、第1の実施の形態に
係るループアンテナ10によれば、XY面におけるEΦ
偏波の放射特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係るループアンテナを示
す斜視図である。
【図2】 第1の実施の形態に係るループアンテナの電
流分布を示す図である。
【図3】 第2の実施の形態に係るループアンテナを示
す斜視図である。
【図4】 第1及び第2の実施の形態に係るループアン
テナの受信感度の実測値を示す図である。
【図5】 第1の実施の形態に係るループアンテナの放
射パターンを示す図である。
【図6】 図8に示すループアンテナの放射パターンを
示す図である。
【図7】 従来技術に係るループアンテナを示す斜視図
である。
【図8】 従来技術に係る他のループアンテナの回路構
成を示す図である。
【符号の説明】
10,30 ループアンテナ、12 L字ループ導体
片、14 プリント基板、24 給電点、32 導体
片。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ループと第2ループとを含み、 前記第2ループは、前記第1ループに対してループ面が
    非平行であり、前記第1ループに連結されることを特徴
    とするループアンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のループアンテナにおい
    て、 前記第2ループは閉ループであることを特徴とするルー
    プアンテナ。
JP10263267A 1998-09-17 1998-09-17 ループアンテナ Pending JP2000091834A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005006168A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Usc Digiark Corp アンテナ装置
JP2008519516A (ja) * 2004-11-09 2008-06-05 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 平坦な広帯域アンテナ

Cited By (3)

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