JP2005004331A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】構造化文書を解析して木構造等による内部表現に変換し、このデータを元に各ページ毎の印刷データを順次生成する。この時、例えば、3ページ先の解析処理については、既に生成された印刷データに基づく印刷が終了してデータが削除されるまで中断する。例えば、4ページ目までの解析を順次行い、5ページ目以降の解析を中断する。そして、1ページ目の印刷が終了して1ページ目に対応するデータが削除されたところで、5ページ目の解析を再開する。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法にかかり、特に、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)等で代表されるマークアップ言語で記述された構造化文書を処理する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報を構造化して加工や流通を容易にするために、情報の記述形式としてXML等のマークアップ言語が使用され始めている。XMLで記述された文書を処理する情報処理装置では、通常XMLデータを解析して情報処理装置で処理可能な内部表現形式に変換した上で、各種の処理を行っている。この際、木構造形式等に変換される。
【0003】
しかしながら、XML文書が保持する構造情報を変換する際に、文書を構成する要素間の親子関係を表す構造情報等の付加的な情報を保持する必要があるために、元のXML文書よりもデータ容量が大きくなってしまい、多大なメモリを必要とする。組み込む機器によっては一次記憶領域が制限され、変換された構造情報を保持しきれなくなってしまう。二次記憶領域に構造情報を待避して保持させることも可能であるが、待避した情報にアクセスする場合に処理時間がかかってしまう。
【0004】
そこで、元の構造情報を変更して内部表現に要するデータ量を削減することが提案されている。例えば、特許文献1や特許文献2に記載の技術などが提案されている。
【0005】
特許文献1に記載の技術では、複数の要素を、それらの位置関係を示す情報と共に1つの要素として合成して記憶することにより、データ容量の増加を抑制している。
【0006】
また、特許文献2に記載の技術では、構造化文書の階層を浅くすることにより動作メモリ量の削減を可能にしてデータアクセス効率を改善している。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−108850号公報(第1頁、第2図)
【特許文献2】
特開2002−297569号公報(第1頁、第5図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1や特許文献2に記載の技術は、データベースに登録された個々のデータを表すレコード情報等、類似の構造を持つ多数の要素を扱う用途においてデータ容量を削減することができる。しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の技術では、一般の文章等、構造上の類似性が少ない文書に対しては削減量が少ない、という問題がある。また、文書に対して印刷処理を行う際は、印刷対象となる全てのデータを展開する必要がある上、文書量に応じてデータ量が増加してしまう、という問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、構造化文書を解析して順次後続の処理を行う際に、データ量の増加を抑制することが可能な情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、マークアップ言語で記述された構造化文書を解析して、自装置で処理可能な表現形式に変換する解析手段と、後続の処理状況に応じて、前記解析手段による解析を中断する中断手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、解析手段では、マークアップ言語で記述された構造化文書が字句解析されて、自装置で処理可能な木構造等による表現形式に変換される。解析手段は、例えば、XML等のマークアップ言語で記述された構造化文書をXMLパーサ等によって解析して、DOM(Document Object Model)インタフェース等を用いることにより自装置で処理可能な木構造等による表現形式に変換したデータを生成する。
【0012】
このとき、中断手段は、当該文書の解析処理、或いは解析結果に基づいて行われる後続の処理状況に応じて、解析手段による解析を中断する。例えば、解析に使用されるワークメモリや、解析の結果生成されたデータに使用されるメモリを所定量使用した際に解析処理を中断するよう中断条件を設定する。解析途中でこの中断条件に該当した際には、後続の処理が所定量終了して、ワークメモリが解放される等により、これらの中断条件に該当しなくなるまで、解析手段による解析を中断する。このような動作によりデータ量の増加を抑制しながら解析することが可能となる。従って、構造化文書を解析して順次後続の処理を行う際に、データ量の増加を抑制することが可能となる。
【0013】
中断手段は、請求項2に記載の発明のように、解析手段による解析で使用する記憶領域が所定量を超えたときに解析を中断することが可能である。すなわち、後続の処理状況に応じて解析手段による解析によって使用される記憶領域が変化するので、記憶領域が所定量を超えたときに解析を中断することによって、構造化文書を解析して順次後続の処理を行う際に、データ量の増加を抑制することができる。
【0014】
また、中断手段は、請求項3に記載の発明のように、構造化文書を所定量解析したときに解析を中断することが可能である。すなわち、後続の処理状況に応じて必要な所定量の解析が行われたときに解析を中断することによって、後続の処理に影響を与えることなく解析を中断することができる。
【0015】
本発明の情報処理装置は、請求項4に記載の発明のように、解析手段の解析結果に基づいて印刷データを生成して印刷を行う印刷手段を含むようにしてもよい。
【0016】
また、本発明の情報処理装置は、請求項5に記載の発明のように、後続の処理状況に応じて、中断手段によって中断した解析を再開する再開手段を備えることにより、残りの解析を順次行うことが可能となる。
【0017】
例えば、請求項6に記載の発明のように、後続の処理が印刷手段による印刷処理の場合には、所定量、例えば数ページ分の印刷データに相当するデータを解析し、変換データを生成したら解析を中断するよう制御される。印刷手段は生成されたデータをもとに印刷データを生成して印刷を行い、印刷が終了したページに相当する印刷データを削除すると共に、解析手段に対して該当部分の生成データを削除する。このように、印刷が終了したデータを削除することによってデータ量が減少すると、次の解析に使用する記憶領域を確保することが可能となる。すなわち、この時点で解析中断条件に該当しない状態となっている。中断再開手段はこれを検知すると、解析手段において解析処理が再開され、再び中断条件を満たすまで解析処理が進められる。従って、構造化文書を解析して順次後続の処理を行う際に、データ量の増加を抑制することが可能となる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、マークアップ言語で記述された構造化文書を解析して、自装置で処理可能な表現形式に変換する情報処理方法であって、後続の処理に応じて、前記解析を中断する中断ステップを含むことを特徴としている。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、マークアップ言語で記述された構造化文書を解析して、自装置で処理可能な表現形式に変換する。例えば、XML等のマークアップ言語で記述された構造化文書を解析して、文書を構成する各要素を自装置で処理可能な木構造等による表現形式に変換する。
【0020】
このとき、中断ステップにおいて、当該文書の解析処理、或いは解析結果に基づいて行われる後続の処理状況に応じて、解析が中断される。例えば、解析に使用されるワークメモリや、解析の結果生成されたデータに使用されるメモリを所定量使用した際に解析処理を中断するよう中断条件が設定され、解析途中でこの中断条件に該当した際には、後続の処理が所定量終了して、ワークメモリが解放される等により、これらの中断条件に該当しなくなるまで、中断ステップによって解析を中断する。このような動作によりデータ量の増加を抑制しながら解析することが可能となる。従って、構造化文書を解析して順次後続の処理を行う際に、データ量の増加を抑制することが可能となる。
【0021】
中断ステップは、請求項8に記載の発明のように、解析を行う際に使用する記憶領域が処理量を超えたときに解析を中断することが可能である。すなわち、後続の処理状況に応じて解析によって使用される記憶領域が変化するので、記憶領域が所定量を超えたときに解析を中断することによって、構造化文書を解析して順次後続の処理を行う際に、データ量の増加を抑制することができる。
【0022】
また、中断ステップは、請求項9に記載の発明のように、構造化文書を所定量解析したときに解析を中断することが可能である。すなわち、後続の処理状況に応じて必要な所定量の解析が行われたときに解析を中断することによって、後続の処理に影響を与えることなく解析を中断することができる。
【0023】
また、本発明の情報処理方法では、請求項10に記載の発明のように、解析結果に基づいて印刷データを生成して印刷を行う印刷ステップを更に含むようにしてもよい。
【0024】
また、本発明の情報処理方法では、請求項11に記載の発明のように、後続の処理に応じて、中断ステップによって中断した解析を再開する再開ステップを更に含むことにより、残りの解析を順次行うことが可能となる。
【0025】
例えば、請求項12に記載の発明のように、後続の処理が印刷ステップによる印刷の場合には、所定量、例えば数ページ分の印刷データに相当するデータを解析し、変換データを生成したら解析を中断するよう制御される。印刷ステップは生成されたデータをもとに印刷データを生成して印刷を行い、印刷が終了したページに相当する印刷データを削除すると共に、解析ステップにおいて生成された該当部分のデータを削除する。このように、印刷が終了してデータを削除することによってデータ量が減少すると、次の解析に使用する記憶領域を確保することが可能となる。すなわち、この時点で解析中断条件に該当しない状態になっている。この際、中断再開ステップにおいて解析処理が再開され、再び中断条件を満たすまで解析処理が進められる。従って、構造化文書を解析して順次後続の処理を行う際に、データ量の増加を抑制することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係わる情報処理装置10の構成を示すブロック図である。なお、本発明の実施の形態に係わる情報処理装置10は、プリンタに適用可能なものとして説明する。情報処理装置10は、外部より送信されるマークアップ言語で記述された構造化文書を内部表現形式に変換して用紙等の記録媒体に記録可能とされている。本実施の形態では、マークアップ言語としてXMLを用いた例を説明する。
【0028】
図1に示すように、情報処理装置10は、主制御手段12、データ取得手段18、データ解析手段16、構成情報管理手段14、レイアウト手段20、及び印刷手段22を有している。
【0029】
主制御手段12は、データ取得手段18、データ解析手段16、構成情報管理手段14、レイアウト手段20、及び印刷手段22をそれぞれを制御して、構造化文書を解析して内部表現形式に変換するための制御を行った後に、印刷手段22によって印刷を行うようになっている。
【0030】
データ取得手段18は、処理対象となるデータを外部から取得する。例えば、ユーザがコンピュータから行ったXMLで記述された構造化文書のデータからなる印刷要求をネットワーク(例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)など)を介して取得する。
【0031】
データ解析手段16は、本発明の解析手段に相当し、データ取得手段18によって外部より取得した構造化文書のデータを木構造に変換して各要素を解析して内部表現形式に変換する。例えば、データ解析手段16は、XMLで記述された構造化文書をDOM(Document Object Model)に変換する。
【0032】
構成情報管理手段14は、データ解析手段16の解析によって内部表現形式に変換された内部情報を構成情報として保持すると共に、データ解析手段16による解析の都度、構成情報を追加する。また、後続のレイアウト手段20による処理時に構成情報を参照するようになっている。さらに、印刷手段22によって印刷が行われた後に、対応する構成情報を削除する。
【0033】
レイアウト手段20は、構成情報管理手段14に保持された構成情報を元に各ページのレイアウトを決定し、印刷データを作成する。
【0034】
印刷手段22は、レイアウト手段20によって作成された印刷データを元に、用紙等の記録媒体に印刷を行う。
【0035】
なお、レイアウト手段20及び印刷手段22は本発明の印刷手段に相当し、主制御手段12は本発明の中断手段に相当する。
【0036】
続いて、主制御手段12によって実行される解析処理について図2のフローチャートを参照して説明する。
【0037】
ステップ100では、データ解析手段16によるデータ解析が終了したか否か判定される。該判定は、後述する処理を行うことによって構造化文書の各要素について解析が全て終了したか否か判定することによってなされる。該判定が否定された場合には、ステップ102へ移行する。
【0038】
ステップ102では、解析中断か否か判定される。該判定は、予め定めた中断条件に基づいて判定される。中断条件としては、情報処理装置10の解析時に使用する記憶領域の容量が所定値を超えた場合、後続の印刷処理で印刷するために生成する印刷データの生成量が所定値を超えた場合、あるいはこれらの組み合わせ等を中断条件とすることができる。中断条件として、解析時に使用する記憶領域の容量が所定値を超えた場合を適用したときには、後続の処理状況(印刷処理の状況)によって使用される記憶領域が変化するので、解析時に使用する記憶領域が所定量を超えた時に解析を中断することによって、構造化文書を解析して順次後続の処理を行う際に、データ量の増加を抑制することができる。また、中断条件として、印刷データの生成量が所定値を超えた場合を適用したときには、後続の処理状況(印刷処理の状況)に応じて必要な所定量を解析したときに解析を中断することによって、後続の印刷処理に影響を与えることなく解析を中断することができる。なお、ステップ102は本発明の中断ステップに相当する。
【0039】
例えば、ステップ102における解析中断か否かの判定は、構成情報管理手段14によって保持されている構成情報がレイアウト手段20によってレイアウトされた場合に生成可能な印刷データのページ数を推定して、所定ページ数を越えるか否かを判定したり、構成情報管理手段14によって保持されてた構成情報が占める記憶領域が所定量以上か否かを判定することによってなされる。
【0040】
ステップ102の判定が肯定された場合には、ステップ104へ移行してデータ解析手段16による解析を中断して、解析再開通知を取得するまで待機し、後述する解析再開通知を取得したところでステップ106へ移行する。また、ステップ102の判定が否定された場合には、そのままステップ106へ移行する。
【0041】
ステップ106では、データ取得手段18によって取得されたデータがデータ解析手段16によって解析される。すなわち、XMLで記述された構造化文書のデータの要素がDOMに変換され、変換された内部情報が構成情報として生成される。
【0042】
続いて、ステップ108では、データ解析手段16によって解析され、DOMに変換されることによって得られる構成情報が構成情報管理手段14によって追加・更新される。すなわち、データ解析手段16によって解析された元データが内部表現形式に変換されて、構成情報管理手段14を介して登録あるいは更新される。
【0043】
そして、ステップ100へ戻って上述の処理が繰り返されて、構造化文書の各要素について処理が順次行われ、ステップ100の判定が肯定されたところで解析処理を終了する。
【0044】
次に、上述の解析処理によって構造化文書が内部表現形式に変換されて、構成情報管理手段14により保持された構成情報に基づいて行われる、印刷処理について図3のフローチャートを参照して説明する。なお、印刷処理は、本発明の印刷ステップに相当する。
【0045】
ステップ200では、全データ印刷済みか否か判定される。該判定は、後述の処理によって生成された印刷データに基づく印刷が全て終了したか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップ202へ移行する。
【0046】
ステップ202では、レイアウト処理が行われる。レイアウト処理は、レイアウト手段20によって文書要素のレイアウト処理が行われ、印刷データが生成される。詳細には、後述するレイアウト処理のフローチャートに従って行われる。
【0047】
次に、ステップ204では、印刷可能か否か判定される。すなわち、レイアウト手段20によってレイアウト処理が行われることによって得られる印刷データに基づいて印刷が可能か否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップ206へ移行して、レイアウト済みページの印刷が印刷手段22によって行われる。そして、ステップ208へ移行して、印刷手段22によって印刷されたデータに対応する構成情報や印刷データが構成情報管理手段14によって削除され、ステップ200に戻る。すなわち、印刷が終了したところで、レイアウトされたページの印刷データが削除されると共に、当該印刷データに対応する構成情報(文書要素)が削除されて、順次印刷が行われる。また、構成情報管理手段14によって構成情報や印刷情報が削除されることによって、解析再開通知が生成され、これによって、上述の解析処理(図2に示すフローチャート)におけるステップ104で、解析再開通知が取得されて判定が肯定される。なお、ステップ208は本発明の再開手段、中断再開手段、再開ステップ、及び中断再開ステップに相当する。
【0048】
本処理及び解析処理を並列処理するよう構成できる。このような構成において、解析処理より本処理の進行が早い場合は、データ解析手段16が生成して構成情報管理手段14に登録済の全データを使用しても1ページ分の印刷データが生成できない場合がある。このような場合、ステップ204の判定が否定され、ステップ210へ移行して、データ解析手段16が後続の文書要素を解析して構成情報として追加・更新するまで待機して、ステップ202に戻って再びレイアウト処理が行われる。
【0049】
このようにして、順次上述のステップを繰り返し行うことによって印刷処理を行い、ステップ200の判定が肯定されたところで、印刷処理を終了する。
【0050】
ところで、図3の例では、1ページ分がレイアウトされる(ステップ202)都度、印刷(ステップ206)及び削除(ステップ208)を行うようにしたが、印刷及び削除を別処理として構成することも可能である。このような構成においては、例えば2ページ分がレイアウトされる毎に印刷を行うようにすることで2ページ分を1枚の記録紙に印刷する等の処理が可能となる。
【0051】
続いて、上述のレイアウト処理について図4のフローチャートを参照して説明する。
【0052】
ステップ300では、レイアウト手段20によるレイアウト処理中のページpがあるか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップ302へ移行して、新規ページを生成してこれをpとした後、ステップ304へ移行する。一方レイアウト処理中のページpが存在するためステップ300の判定が否定された場合には、そのままステップ304へ移行する。
【0053】
続いて、ステップ304では、レイアウト手段20が構成情報管理手段14を参照し、未処理(未レイアウト)の文書要素から最初に現れるものを取得して、これを要素eとする。
【0054】
ステップ306では、未処理の要素eがあるか否かレイアウト手段20によって判定される。該判定が肯定された、すなわちステップ304においてレイアウト処理対象となる要素が見つかった場合には、ステップ308へ移行して、未処理の要素eの表示サイズが算出される。
【0055】
次に、ステップ310では、現在のページpに未処理の要素eを配置可能か否かレイアウト手段20によって判定される。すなわち、算出された表示サイズが現在のページp内に収まるか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップ312へ移行する。
【0056】
ステップ312では、未処理の要素eが分割可能か否かレイアウト手段20によって判定される。例えば、要素eが複数行からなるテキスト情報であれば分割可能であり、要素eが画像情報であれば分割不可能と判定される。該判定が否定された場合には、ステップ314へ移行して、現在のページpのレイアウトが確定され、レイアウト情報が印刷手段22へ送られる。さらに新規ページを生成してこれを新たにpとして、ステップ316へ移行する。ステップ316では、ステップ314で新規に生成されたページpに対して、分割不可能と判定された要素eがレイアウト手段20によってレイアウトされる。そして、ステップ304に戻って、上述のレイアウト処理が繰り返される。
【0057】
また、ステップ310の判定が肯定された場合、すなわち、算出された未処理要素eの表示サイズが現在のページpに配置可能な場合には、そのままステップ316へ移行して、未処理要素eが当該ページpにレイアウトされて、ステップ304に戻って、上述のレイアウト処理が繰り返される。この時、レイアウトが決定されると、レイアウト情報が印刷手段22へ送られ、これによって印刷手段22で印刷が行われる。
【0058】
一方、ステップ312の判定が肯定された場合、すなわち、未処理の要素eの分割が可能な場合には、ステップ318へ移行して、未処理の要素eが分割されて現在のページpにレイアウトされると共に、要素eを分割した残りの要素を新たにeとして、ステップ320へ移行する。そして、ステップ320では、現在のページpのレイアウトが確定されると共に、新規ページを生成してこれを新たにpとして、ステップ310へ戻り、上述の処理が繰り返される。この時、レイアウトが決定されると、レイアウト情報が印刷手段22へ送られ、これによって印刷手段22で印刷が行われる。
【0059】
このように、未処理の要素eがなくなるまで上述の処理が順次行われると、ステップ306の判定が否定されて、レイアウト処理が終了される。
【0060】
すなわち、本実施の形態に係わる情報処理装置10は、XML等の構造化文書を解析する際に、後続の印刷処理の処理状況(印刷後に構成情報が削除されたか否か)に応じて中断することによって、解析によって増加するデータ量を抑制することができる。
【0061】
ここで、上述のように解析処理及び印刷処理を行う情報処理装置で、図5に示すようなXMLで記述された構造化文書を印刷する場合を例に挙げて説明する。
【0062】
図5に示すXMLで記述された構造化文書は、解析処理が行われ、DOMインタフェース等を介して、文書の章や節等の構造を反映した木構造の内部表現に変換される。さらにXSLT等の変換ツールを用いた変換等を行い、さらに各要素のレイアウト位置を先頭ページから順に決定し、最終的に印刷手段が解釈可能な形式で記述された各ページ毎の印刷データが図6に示すように順次生成される。
【0063】
この時、本実施の形態に係わる情報処理装置10では、例えば、3ページ先の解析処理については、既に生成された印刷データに基づく印刷手段22による印刷が終了してデータが削除されるまでは中断される。
【0064】
図6に示すように、2〜4ページ目までの解析処理が順次行われ、5ページ目以降の解析処理が中断される。そして、例えば、1ページ目の印刷が終了した時に、1ページ目に対応する印刷データや構成情報が構成情報管理手段14によって削除されたところで、5ページ目の解析処理が行われる。
【0065】
このように、順次解析処理及び印刷処理が行われることによって、解析によって増加するデータ量は、中断される前までの所定のデータ量で順次推移するので、後続の印刷処理で使用する記憶領域がなくなってしまうようなことを防止することができる。従って、本発明の実施の形態に係わる情報処理装置10は、構造化文書を解析する際に必要なメモリを、後続の印刷処理に応じて効率的に使用することができる。
【0066】
なお、上記の実施の形態では、後続の処理として印刷処理を例に挙げて説明したがこれに限るものではない。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、後続の処理に応じて構造化文書の解析を中断することにより、後続の処理が終了してデータが削除されるまで、解析を中断することが可能となるため、構造化文書を解析して順次後続の処理を行う際に、データ量の増加を抑制することが可能となる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる情報処理装置の主制御手段によって実行される解析処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】レイアウト処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】XMLで記述された構造化文書の一例を示す図である。
【図6】XMLで記述された構造化文書を木構造に変換した一例を示す図である。
【符号の説明】
10 情報処理装置
12 主制御手段
14 構成情報管理手段
16 データ解析手段
18 データ取得手段
20 レイアウト手段
22 印刷手段
Claims (12)
- マークアップ言語で記述された構造化文書を解析して、自装置で処理可能な表現形式に変換する解析手段と、
後続の処理状況に応じて、前記解析手段による解析を中断する中断手段と、
を備えた情報処理装置。 - 前記中断手段は、前記解析手段による解析で使用する記憶領域が所定量を超えたときに前記解析を中断することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記中断手段は、前記構造化文書を所定量解析したときに前記解析を中断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記解析手段の解析結果に基づいて印刷データを生成して印刷を行う印刷手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 後続の処理状況に応じて、前記中断手段によって中断した解析を再開する再開手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記印刷手段により印刷が終了し、終了した印刷に対応するデータを削除したときに、前記中断手段によって中断した解析を再開する中断再開手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- マークアップ言語で記述された構造化文書を解析して、自装置で処理可能な表現形式に変換する情報処理方法であって、
後続の処理状況に応じて、前記解析を中断する中断ステップを含むことを特徴とする情報処理方法。 - 前記中断ステップは、前記解析を行う際に使用する記憶領域が所定量を超えたときに前記解析を中断することを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。
- 前記中断ステップは、前記構造化文書を所定量解析したときに前記解析を中断することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の情報処理方法。
- 前記解析の結果に基づいて印刷データを生成して印刷を行う印刷ステップを更に含むことを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れか1項に記載の情報処理方法。
- 後続の処理状況に応じて、前記中断ステップによって中断した解析を再開する再開ステップを更に含むことを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れか1項に記載の情報処理方法。
- 前記印刷ステップにより印刷が終了し、終了した印刷に対応するデータを削除したときに、前記中断ステップによって中断した解析を再開する中断再開ステップを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の情報処理方法。
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