JP2005004299A - 印刷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】両面印刷のジョブに対しては未使用用紙がプリンタにセットされていれば未使用用紙に両面印刷し、未使用用紙が無ければ裏紙に片面印刷することで、用紙セット要求により印刷が中断することを低減し、使い勝手の良い印刷システムを提供する。
【解決手段】各給紙トレイ毎に対応する用紙セット情報を設け、給紙トレイに用紙を格納するときに対応する用紙セット情報に裏紙か未使用用紙かを識別する値を設定し、印刷ジョブで両面印刷が指定されるとジョブで前記用紙セット情報の値をチェックし、未使用用紙が格納されている給紙トレイがあればその未使用用紙が格納されている給紙トレイから両面印刷で出力し、未使用用紙が格納されている給紙トレイがなくて裏紙が格納されている給紙トレイがあればその裏紙が格納されている給紙トレイから片面印刷する。
【選択図】 図1
【解決手段】各給紙トレイ毎に対応する用紙セット情報を設け、給紙トレイに用紙を格納するときに対応する用紙セット情報に裏紙か未使用用紙かを識別する値を設定し、印刷ジョブで両面印刷が指定されるとジョブで前記用紙セット情報の値をチェックし、未使用用紙が格納されている給紙トレイがあればその未使用用紙が格納されている給紙トレイから両面印刷で出力し、未使用用紙が格納されている給紙トレイがなくて裏紙が格納されている給紙トレイがあればその裏紙が格納されている給紙トレイから片面印刷する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機などの印刷装置に関し、特に片面印刷済の記録用紙を給紙部にセットして使用する両面印刷機能を備えた印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、紙に対する省資源化の面から一度片面に印刷した記録用紙のもう一方の面に印刷を行う紙の再利用が一般的に行われている。また、紙の省資源化や保存の省スペース化を目的とし、両面印刷機構を備えたプリンタや複写機などがオフィスに普及してきており、両面印刷を行う利用者も増えてきた。しかし、ユーザサイドでは、両面印刷機構を備えたプリンタや複写機などに片面使用済みの用紙、いわゆる裏紙をセットして両面印刷を行ってしまう印刷ミスの問題がある。そのため、従来から裏紙を効率良く再利用するための様々な方法が提案されている。例えば、特開平9−329995号、特開平10−91040号、特開2000−332955号、特開2001−331067号公報では、未使用用紙と裏紙を識別する手段を設け、両面印刷時には裏紙がセットされている給紙トレイを選択せずに未使用用紙がセットされている給紙トレイを選択する機能を設けることにより裏紙への印刷ミスを防止し、紙資源・ランニングコストの無駄な消費を削減する方法が提案されている。特に、近年急速に普及してきているカラー印刷では、モノクロ印刷に比べ1ページ当りのランニングコストが3〜4倍高いので、印刷ミスによるランニングコストの無駄な消費が大きく、このような印刷ミスを防止することの効果は大きい。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−329995号
【特許文献2】
特開平10−91040号
【特許文献3】
特開2000−332955号
【特許文献4】
特開2001−331067号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、
(1)未使用用紙がプリンタにセットされていなければ、両面印刷が指定されたジョブを印刷できない。さらに、用紙セット要求により印刷が中断するため、後続のジョブも待たされることになる
(2)プリンタに裏紙がセットされていなければ、裏紙に片面印刷するために裏紙がセットされている給紙トレイが指定されたジョブを印刷できない。さらに、用紙セット要求により印刷が中断するため、後続のジョブも待たされることになる
(3)片面印刷を行う場合に給紙トレイの選択を自動で指定すれば、プリンタに裏紙がセットされていなくても未使用用紙がセットされていれば、用紙セット要求による印刷の中断が発生せず、未使用用紙に片面印刷で出力される。また、プリンタに裏紙がセットされていても未使用用紙に片面印刷することもある。このことから、片面印刷を行う場合に給紙トレイの選択を自動で指定すると、用紙セット要求による印刷の中断が低減して使い勝手は良いが、紙の省資源化を目的として裏紙に片面印刷しようとしたジョブであっても未使用用紙に片面印刷されることもある
(4)体裁や情報漏洩防止の観点からオフィスの外部に提供する資料を未使用用紙に片面印刷する場合、未使用用紙がセットされている給紙トレイを指定してジョブを印刷するが、間違えて自動または裏紙がセットされている給紙トレイを指定すると裏紙に印刷されて印刷ミスとなり、もう一度印刷し直しとなる
といった問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、
(1)紙の省資源化の目的でジョブを両面印刷しようとする場合、未使用用紙がプリンタにセットされていれば未使用用紙に両面印刷で出力し、未使用用紙がプリンタにセットされていなくても裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷で出力する。または、紙の省資源化の目的でジョブを裏紙に片面印刷しようとする場合、裏紙がプリンタにセットされていれば裏紙に片面印刷で出力し、裏紙がプリンタにセットされていなくても未使用用紙がセットされていれば未使用用紙に両面印刷で出力する。これにより、裏紙に両面印刷する印刷ミスを防止するとともに、紙の省資源化と印刷の中断が低減できる効率の良い印刷システムを提供することを目的としている。
(2)ユーザが第1に期待する用紙がプリンタにセットされていればユーザが第1に期待した通りの印刷結果を得ることができ、ユーザが第1に期待した用紙がプリンタにセットされていなければユーザが第2に期待する用紙に出力するか、あるいはユーザが第1に期待する用紙のセット要求を表示して印刷を中断することを指定できるようにすることで、ユーザの期待する印刷結果や印刷動作となる使い勝手の良い印刷システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、請求項1の印刷システムは、給紙部の各給紙トレイ毎に用紙セット情報を設け、給紙トレイに用紙を格納するときに当該給紙トレイに対応する用紙セット情報に裏紙か未使用用紙かを識別する値を設定する手段を設け、印刷ジョブで両面印刷が指定されるとジョブで指定された用紙サイズが一致する給紙トレイの中から前記用紙セット情報の値をチェックし、未使用用紙が格納されている給紙トレイがあればその未使用用紙が格納されている給紙トレイから両面印刷で出力し、未使用用紙が格納されている給紙トレイがなくて裏紙が格納されている給紙トレイがあればその裏紙が格納されている給紙トレイから片面印刷する。これにより、紙の省資源化の目的でジョブを両面印刷しようとする場合、未使用用紙がプリンタにセットされていれば未使用用紙に両面印刷で出力し、未使用用紙がプリンタにセットされていなくても裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷で出力するので、裏紙に両面印刷する印刷ミスがなく、印刷の中断が低減でき、かつ紙の省資源化が可能な効率の良い印刷システムを提供することができる。
【0007】
請求項2の印刷システムは、両面印刷時に該当する用紙サイズの未使用用紙が給紙部にセットされていない場合の例外動作として、
(a)該当する用紙サイズの裏紙が給紙部にセットされていれば裏紙に片面印刷する
(b)該当する用紙サイズの裏紙が給紙部にセットされていても裏紙には印刷出力せずに印刷を中断して未使用用紙のセットを要求する警告表示を行う
の何れかを印刷ジョブに指定する手段を設け、両面印刷時に未使用用紙が給紙部にセットされていない場合には指定された前記例外動作を行う。
【0008】
これにより、印刷結果を保存するための省スペース化の目的やハガキのように表面の印刷と裏面の印刷を組合せる印刷ジョブのように両面印刷が必要な場合には前記例外動作(b)を指定すればユーザの期待する印刷結果を得ることができ、未使用用紙がセットされていなことによる印刷動作の中断を可能な限り回避したい場合には前記例外動作(a)を指定すればユーザの期待する印刷動作となるので、使い勝手が良い印刷システムを提供できる。
【0009】
請求項3の印刷システムは、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するのかという指定と、未使用用紙に印刷出力する場合の印刷動作の指定と、裏紙に印刷出力する場合の印刷動作を指定することにより印刷ジョブの印刷動作を指定することを可能とし、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して印刷出力するのかという指定と給紙部にセットされている用紙の状態により実際に印刷出力する用紙が選択され、選択された用紙により印刷動作が決定する。例えば、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するのかという指定と、未使用用紙に印刷出力する場合の印刷動作として“両面印刷する”、“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかを指定、また裏紙に印刷出力する場合の印刷動作として“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかの指定を、上位装置のプリンタドライバで行うとすると、プリンタにセットされている用紙の状態により、プリンタの動作は図7に示す通りとなる。これにより、ユーザが第1に期待する印刷結果や印刷動作あるいは第2に期待する印刷結果や印刷動作でジョブを印刷出力することもでき、ユーザが第2に期待する用紙の印刷動作に“印刷しない”を指定すれば第1に期待する用紙に期待する印刷動作でのみ印刷出力することができるので、裏紙に両面印刷する印刷ミスがなく、ユーザが期待する印刷結果や印刷動作で印刷の中断が低減できたり、紙の省資源化が可能な使い勝手が良い印刷システムを提供できる。
【0010】
請求項4の印刷システムは、ユーザが期待する第1の用紙も第2の用紙もプリンタにセットされていない場合に、ユーザが期待する第1の用紙のセットを要求する警告表示を行う。これにより、ユーザの操作が必要になった場合にはユーザが期待する第1の印刷結果を得ることができるので、使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【0011】
請求項5の印刷システムは、ジョブを片面印刷で出力する場合に未使用用紙と裏紙の両方の印刷動作に対して“片面印刷する”を指定すると、未使用用紙に片面印刷中に用紙切れが発生すれば当該用紙サイズの裏紙がセットされている給紙トレイに切り替えて片面印刷で出力し、裏紙に片面印刷中に用紙切れが発生すれば当該用紙サイズの未使用用紙がセットされている給紙トレイに切り替えて片面印刷で出力する。これにより、片面印刷の中断が低減できる使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【0012】
請求項6の印刷システムは、未使用用紙の印刷動作に対して“両面印刷する”が指定されていて、裏紙の印刷動作に対して“片面印刷する”が指定されていて、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して印刷出力するのかという指定と給紙部にセットされている用紙の状態により実際に印刷出力する用紙が選択された結果裏紙に片面印刷する場合、裏紙に片面印刷で出力中に紙切れが発生しても該当用紙サイズの未使用用紙がセットされている給紙トレイに切り替えて片面印刷する。尚、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して印刷出力するのかという指定と給紙部にセットされている用紙の状態により実際に印刷出力する用紙が選択された結果未使用用紙に両面印刷する場合に、両面印刷中に紙切れが発生しても裏紙がセットされている給紙トレイに切り替えないことは言うまでもない。これにより、印刷ジョブで未使用用紙の印刷動作に対して“両面印刷する”が、裏紙の印刷動作に対して“片面印刷する”が指定されていていても、同一のジョブに両面印刷されたページと片面印刷されたページが混在することがなく、さらに片面印刷中に用紙切れが発生しても他の給紙トレイに切り替えて片面印刷するので印刷の中断が低減する使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
本実施例は、図5に示すようなプリンタ装置501と上位装置であるパーソナルコンピュータ502からなる印刷システムである。プリンタ装置501は、例えばカット紙型のレーザビームプリンタである。パーソナルコンピュータ502では、印刷ジョブをプリンタ装置501に送信する際、印刷ジョブを出力するための用紙サイズや両面印刷で出力するか片面印刷で出力するのかの印刷動作を指定する。この用紙サイズや印刷動作の指定は、例えばプリンタドライバで行う。プリンタ装置501は、複数の給紙トレイ507〜510を備えた給紙部503と両面印刷機構505を有し、図6に示すコントローラ601は印刷ジョブをパーソナルコンピュータ502から通信アダプタ603を通して受信し、印刷ジョブで指定された用紙サイズ、印刷動作に従い給紙トレイ507〜510の何れかを選択し、印刷部504により1ページずつ用紙の片面に印刷し出力する。両面印刷が指定されると、用紙の片面に印刷した用紙を両面印刷機構505により反転し、再度印刷部504により最初に印刷した面の反対の面に印刷し出力する。コントローラ601は、給紙トレイ507〜510にセットされている用紙サイズを給紙部503から読み取ることができ、またユーザが操作部610を操作することにより給紙トレイにセットした用紙が未使用用紙なのか裏紙なのかを識別する値を606〜609の何れかの該当する用紙セット情報に格納する。用紙セット情報A606には給紙トレイA507に対する値、用紙セット情報B607には給紙トレイB508、用紙セット情報C608には給紙トレイC509、用紙セット情報D609には給紙トレイD510に対する値が格納される。これにより、コントローラ601は印刷ジョブで指定された用紙サイズ、印刷動作に従い給紙トレイを選択する際、給紙部503から読み出した用紙サイズと用紙セット情報606〜609に格納されている未使用用紙か裏紙かを示す値から当該印刷ジョブで使用する給紙トレイを決定する。
【0015】
次に、印刷ジョブで両面印刷が指定され、指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされた給紙トレイがない場合に、裏紙がセットされた給紙トレイがあれば当該給紙トレイを選択して片面印刷する実施例を図1を用いて説明する。コントローラ601は印刷ジョブを受信すると指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイの有無をST101でチェックする。給紙トレイ507〜510にセットされている用紙のサイズは、給紙部503から読み取ることにより認識する。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが無ければ、ST102により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST10で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST104に進む。この際、警告表示には未使用用紙をセットする旨の表示も行う。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが有れば、ST104で印刷ジョブで指定された印刷動作をチェックし、指定された印刷動作が片面印刷であればST107で片面印刷を実行する。指定された印刷動作が両面印刷の場合には、ST105に進み給紙トレイに指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされているかをチェックする。指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされていればST106で両面印刷を実行し、指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされていなければST107で片面印刷を実行する。
ここで、ST101で指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイがなくてST102で警告表示をした後に指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされ、例え裏紙がセットされたとしても、ST104〜ST107のステップにより裏紙に片面印刷で出力される。給紙トレイ507〜510にセットされている用紙が未使用用紙なのか裏紙なのかは、各給紙トレイに対応して設けてある用紙セット情報606〜609に格納してある値により識別する。これにより、両面印刷が指定された印刷ジョブを受信し、給紙トレイ507〜510には印刷ジョブで指定されたサイズの用紙として未使用用紙はセットされていなくとも、裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷するので、未使用用紙のセット要求による印刷の中断が低減する。
【0016】
次に、両面印刷時に該当する用紙サイズの未使用用紙が給紙部503にセットされていない場合の例外動作として、
(a)該当する用紙サイズの裏紙が給紙部にセットされていれば裏紙に片面印刷する
(b)該当する用紙サイズの裏紙が給紙部にセットされていても裏紙には印刷出力せずに印刷を中断して未使用用紙のセットを要求する警告表示を行う
を印刷ジョブで指定可能としたときのコントローラ601の動作の実施例を図2を用いて説明する。コントローラ601は印刷ジョブを受信すると指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイの有無をST201でチェックする。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが無ければ、ST202により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST203で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST204に進む。この際、警告表示には未使用用紙をセットする旨の表示も行う。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが有れば、ST204で印刷ジョブで指定された印刷動作をチェックし、指定された印刷動作が片面印刷であれば、給紙トレイ507〜510の何れかには指定された用紙サイズの未使用用紙または裏紙がセットされているので、ST208で片面印刷を実行する。指定された印刷動作が両面印刷の場合には、ST205に進み給紙トレイに指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされているかをチェックし、指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされていればST207で両面印刷を実行し、指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされていなければST206で印刷ジョブで指定された例外動作をチェックし、指定されている例外動作が“片面印刷する”であればST208で裏紙への片面印刷を実行し、指定されている例外動作が“印刷しない”であればST202で指定された用紙サイズの未使用用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST203で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされると再度ST204に進む。これにより、両面印刷が指定された印刷ジョブを受信し、給紙トレイ507〜510には印刷ジョブで指定されたサイズの用紙として未使用用紙はセットされていなくとも、裏紙に片面印刷した印刷結果でも良い印刷ジョブであれば例外動作で“片面印刷する”を指定することで、裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷するので、未使用用紙のセット要求による印刷の中断が低減する。一方、印刷結果を保存するための省スペース化の目的で両面印刷したい印刷ジョブやハガキのように表面の印刷と裏面の印刷を組合せることが必要な両面印刷のジョブでは、例外動作に“印刷しない”を指定することで、指定されたサイズの未使用用紙がセットされていなければ印刷を中断して未使用用紙のセットを要求するので、裏紙に印刷出力されることがない。
【0017】
次に、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するか、および未使用用紙に印刷出力する場合の印刷動作と裏紙に印刷出力する場合の印刷動作を印刷ジョブで指定可能としたときのコントローラ601の動作の実施例を図3を用いて説明する。コントローラ601は印刷ジョブを受信すると指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイの有無をST301でチェックする。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが無ければ、ST302により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST303で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST304に進む。この際、警告表示には印刷ジョブで未使用用紙を優先する指定がされていれば未使用用紙をセットする旨の表示を、裏紙を優先する指定がされていれば裏紙をセットする旨の表示も行う。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが有れば、ST304で指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに未使用用紙があるかどうかを指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに対応する用紙セット情報に格納されている値によりチェックする。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに未使用用紙が無ければ、指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイには裏紙がセットされているので、ST307でST301で検出した裏紙がセットされている給紙トレイを印刷出力するための給紙トレイとして選択する。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに未使用用紙が有れば、ST305で未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するかをチェックし、未使用用紙を優先する場合にはST304で検出した未使用用紙がセットされている給紙トレイを印刷出力するための給紙トレイとして選択する。裏紙を優先する場合には、ST306で指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに裏紙があるかどうかを指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに対応する用紙セット情報に格納されている値によりチェックする。裏紙が無ければST307でST304で検出した未使用用紙がセットされている給紙トレイを印刷出力するための給紙トレイとして選択し、裏紙があればST308でこのST306で検出した裏紙がセットされている給紙トレイを印刷出力するための給紙トレイとして選択する。そしてST309で選択された用紙に対して印刷ジョブで指定されている印刷動作をチェックする。選択された用紙が未使用用紙であれば、“両面印刷する”、“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかの印刷動作となり、印刷ジョブで未使用用紙に対する印刷動作で“両面印刷する”が指定されているとST310で両面印刷を実行し、“片面印刷する”が指定されているとST311で片面印刷を実行し、“印刷しない”が指定されているとST302により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST303で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST304に進む。この際、警告表示には印刷ジョブで未使用用紙を優先する指定がされていれば未使用用紙をセットする旨の表示を、裏紙を優先する指定がされていれば裏紙をセットする旨の表示も行う。選択された用紙が裏紙であれば、“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかの印刷動作となり、印刷ジョブで裏紙に対する印刷動作で“片面印刷する”が指定されているとST311で片面印刷を実行し、“印刷しない”が指定されているとST302により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST303で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST304に進む。この際、警告表示には印刷ジョブで未使用用紙を優先する指定がされていれば未使用用紙をセットする旨の表示を、裏紙を優先する指定がされていれば裏紙をセットする旨の表示も行う。尚、印刷ジョブで未使用用紙に対する印刷動作と裏紙に対する印刷動作の指定において、未使用用紙を優先して選択する指定をする場合には未使用用紙に対する印刷動作には“印刷しない”を指定できず、裏紙を優先して選択する指定をする場合には裏紙に対する印刷動作には“印刷しない”を指定できないものとする。このように、プリンタ装置501にセットされている用紙の状態と印刷ジョブで指定された未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するかにより、実際に印刷出力する用紙が未使用用紙なのか裏紙なのかが決定され、印刷ジョブで指定される印刷出力する用紙に対するる印刷動作、即ち未使用用紙に印刷出力する場合には印刷ジョブで指定されている未使用用紙に対する印刷動作、裏紙に印刷出力する場合には裏紙に対する印刷動作で出力する。これにより、ユーザは図7で示すような印刷条件の設定をジョブに指定することが可能であり、指定した印刷条件とプリンタの用紙セット状態により、図7で示すようなプリンタの動作結果、印刷結果を得ることができる。
【0018】
次に、印刷ジョブでの指定が未使用用紙を優先し、未使用用紙に対する印刷動作に“両面印刷する”、裏紙に対する印刷動作が“片面印刷する”で、プリンタ装置501には印刷ジョブで指定されたサイズの用紙が裏紙のみセットされていて、裏紙に片面印刷しているときにこの裏紙が用紙切れになった場合のコントローラ601の動作の実施例を図4を用いて説明する。ST401、ST407、ST408で示すように選択中の給紙トレイに用紙が有れば1ページずつ片面印刷を実行し、印刷ジョブの全ページの印刷が終了するまでST401、ST407、ST408を繰り返す。ST401で選択中の給紙トレイの用紙切れを検出すると、ST402により他の給紙トレイに同じサイズの用紙がセットされているかどうかをチェックする。同じサイズの用紙がセットされている他の給紙トレイが無ければ、ST405により印刷ジョブで指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、指定されたサイズの用紙がセットされるとST401に進み、片面印刷を再開する。この際、警告表示に裏紙をセットする旨の表示も行うが、未使用用紙がセットされたとしても、ST401に進み片面印刷を再開する。同じサイズの用紙がセットされている他の給紙トレイがあれば、ST403で同じサイズの用紙がセットされている給紙トレイに切り替える。ST404では、切り替えた給紙トレイにセットされている用紙が未使用用紙であればジョブで指定されている未使用用紙に対する印刷動作を、裏紙であればジョブで指定されている裏紙に対する印刷動作をチェックし、“印刷しない”であればST405により印刷ジョブで指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行う。印刷動作が“両面印刷する”または“片面印刷する”であればST401に進み、片面印刷を続行する。このように、裏紙に片面印刷中に裏紙の用紙切れが発生し、その後未使用用紙に印刷出力する場合には、未使用用紙に対する印刷動作が“両面印刷する”が印刷ジョブで指定されていても未使用用紙に片面印刷を行う。これにより、印刷ジョブを印刷している途中で用紙切れが発生しても、同一のジョブに両面印刷されたページと片面印刷されたページが混在することがなく、さらに片面印刷中に用紙切れが発生しても他の給紙トレイに切り替えて片面印刷するので印刷の中断が低減する。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、紙の省資源化の目的でジョブを両面印刷しようとする場合、未使用用紙がプリンタにセットされていれば未使用用紙に両面印刷で出力し、未使用用紙がプリンタにセットされていなくても裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷で出力するので、裏紙に両面印刷する印刷ミスがなく、印刷の中断が低減でき、かつ紙の省資源化が可能な効率の良い印刷システムを提供することができる。
【0020】
請求項2の発明によれば、印刷結果を保存するための省スペース化の目的やハガキのように表面の印刷と裏面の印刷を組合せる印刷ジョブのように両面印刷が必要な場合には例外動作に“印刷しない”を指定すればユーザの期待する印刷結果を得ることができ、未使用用紙がセットされていなことによる印刷動作の中断を可能な限り回避したい場合には前記例外動作“片面印刷する”を指定すればユーザの期待する印刷動作となるので、使い勝手が良い印刷システムを提供できる。
【0021】
請求項3の発明によれば、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するのかという指定と、未使用用紙に印刷出力する場合の印刷動作の指定と、裏紙に印刷出力する場合の印刷動作を指定することで印刷ジョブの印刷動作を指定することを可能とし、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して印刷出力するのかという指定と給紙部にセットされている用紙の状態により実際に印刷出力する用紙が選択され、選択された用紙により印刷動作が決定するので、ユーザが第1に期待する印刷結果や印刷動作あるいは第2に期待する印刷結果や印刷動作でジョブを印刷出力することができ、ユーザが第2に期待する用紙の印刷動作に“印刷しない”を指定すれば第1に期待する用紙に期待する印刷動作でのみ印刷出力することもできるので、裏紙に両面印刷する印刷ミスがなく、ユーザが期待する印刷結果や印刷動作で印刷の中断が低減できたり、紙の省資源化が可能な使い勝手が良い印刷システムを提供できる。
【0022】
請求項4の発明によれば、ユーザの操作が必要になった場合にはユーザが期待する第1の印刷結果を得ることができるので、使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【0023】
請求項6の発明によれば、印刷ジョブで未使用用紙の印刷動作に対して“両面印刷する”が、裏紙の印刷動作に対して“片面印刷する”が指定されていていても、同一のジョブに両面印刷されたページと片面印刷されたページが混在することがなく、さらに片面印刷中に用紙切れが発生しても他の給紙トレイに切り替えて片面印刷するので印刷の中断が低減する使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置とそのコントローラにおいて請求項1の主要動作を示すフローチャート。
【図2】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置とそのコントローラにおいて請求項2の主要動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置とそのコントローラにおいて請求項3の主要動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置とそのコントローラにおいて請求項5および請求項6の主要動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置の概略構成図。
【図6】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置のコントローラの概略ブロック図。
【図7】本発明の請求項3の実施の形態例において条件設定とプリンタの状態とその動作結果を示す表。
【符号の説明】
501…プリンタ装置、502…パーソナルコンピューダ、503…給紙部、504…印刷部、505…両面印刷機構、506…排紙トレイ、507…給紙トレイA、508…給紙トレイB、509…給紙トレイC、510…給紙トレイD、601…コントローラ、602…CPU、603…通信アダプタ、604…ROM、605…RAM、606…用紙セット情報A、607…用紙セット情報B、608…用紙セット情報C、609…用紙セット情報D、610…操作部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機などの印刷装置に関し、特に片面印刷済の記録用紙を給紙部にセットして使用する両面印刷機能を備えた印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、紙に対する省資源化の面から一度片面に印刷した記録用紙のもう一方の面に印刷を行う紙の再利用が一般的に行われている。また、紙の省資源化や保存の省スペース化を目的とし、両面印刷機構を備えたプリンタや複写機などがオフィスに普及してきており、両面印刷を行う利用者も増えてきた。しかし、ユーザサイドでは、両面印刷機構を備えたプリンタや複写機などに片面使用済みの用紙、いわゆる裏紙をセットして両面印刷を行ってしまう印刷ミスの問題がある。そのため、従来から裏紙を効率良く再利用するための様々な方法が提案されている。例えば、特開平9−329995号、特開平10−91040号、特開2000−332955号、特開2001−331067号公報では、未使用用紙と裏紙を識別する手段を設け、両面印刷時には裏紙がセットされている給紙トレイを選択せずに未使用用紙がセットされている給紙トレイを選択する機能を設けることにより裏紙への印刷ミスを防止し、紙資源・ランニングコストの無駄な消費を削減する方法が提案されている。特に、近年急速に普及してきているカラー印刷では、モノクロ印刷に比べ1ページ当りのランニングコストが3〜4倍高いので、印刷ミスによるランニングコストの無駄な消費が大きく、このような印刷ミスを防止することの効果は大きい。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−329995号
【特許文献2】
特開平10−91040号
【特許文献3】
特開2000−332955号
【特許文献4】
特開2001−331067号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、
(1)未使用用紙がプリンタにセットされていなければ、両面印刷が指定されたジョブを印刷できない。さらに、用紙セット要求により印刷が中断するため、後続のジョブも待たされることになる
(2)プリンタに裏紙がセットされていなければ、裏紙に片面印刷するために裏紙がセットされている給紙トレイが指定されたジョブを印刷できない。さらに、用紙セット要求により印刷が中断するため、後続のジョブも待たされることになる
(3)片面印刷を行う場合に給紙トレイの選択を自動で指定すれば、プリンタに裏紙がセットされていなくても未使用用紙がセットされていれば、用紙セット要求による印刷の中断が発生せず、未使用用紙に片面印刷で出力される。また、プリンタに裏紙がセットされていても未使用用紙に片面印刷することもある。このことから、片面印刷を行う場合に給紙トレイの選択を自動で指定すると、用紙セット要求による印刷の中断が低減して使い勝手は良いが、紙の省資源化を目的として裏紙に片面印刷しようとしたジョブであっても未使用用紙に片面印刷されることもある
(4)体裁や情報漏洩防止の観点からオフィスの外部に提供する資料を未使用用紙に片面印刷する場合、未使用用紙がセットされている給紙トレイを指定してジョブを印刷するが、間違えて自動または裏紙がセットされている給紙トレイを指定すると裏紙に印刷されて印刷ミスとなり、もう一度印刷し直しとなる
といった問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、
(1)紙の省資源化の目的でジョブを両面印刷しようとする場合、未使用用紙がプリンタにセットされていれば未使用用紙に両面印刷で出力し、未使用用紙がプリンタにセットされていなくても裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷で出力する。または、紙の省資源化の目的でジョブを裏紙に片面印刷しようとする場合、裏紙がプリンタにセットされていれば裏紙に片面印刷で出力し、裏紙がプリンタにセットされていなくても未使用用紙がセットされていれば未使用用紙に両面印刷で出力する。これにより、裏紙に両面印刷する印刷ミスを防止するとともに、紙の省資源化と印刷の中断が低減できる効率の良い印刷システムを提供することを目的としている。
(2)ユーザが第1に期待する用紙がプリンタにセットされていればユーザが第1に期待した通りの印刷結果を得ることができ、ユーザが第1に期待した用紙がプリンタにセットされていなければユーザが第2に期待する用紙に出力するか、あるいはユーザが第1に期待する用紙のセット要求を表示して印刷を中断することを指定できるようにすることで、ユーザの期待する印刷結果や印刷動作となる使い勝手の良い印刷システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、請求項1の印刷システムは、給紙部の各給紙トレイ毎に用紙セット情報を設け、給紙トレイに用紙を格納するときに当該給紙トレイに対応する用紙セット情報に裏紙か未使用用紙かを識別する値を設定する手段を設け、印刷ジョブで両面印刷が指定されるとジョブで指定された用紙サイズが一致する給紙トレイの中から前記用紙セット情報の値をチェックし、未使用用紙が格納されている給紙トレイがあればその未使用用紙が格納されている給紙トレイから両面印刷で出力し、未使用用紙が格納されている給紙トレイがなくて裏紙が格納されている給紙トレイがあればその裏紙が格納されている給紙トレイから片面印刷する。これにより、紙の省資源化の目的でジョブを両面印刷しようとする場合、未使用用紙がプリンタにセットされていれば未使用用紙に両面印刷で出力し、未使用用紙がプリンタにセットされていなくても裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷で出力するので、裏紙に両面印刷する印刷ミスがなく、印刷の中断が低減でき、かつ紙の省資源化が可能な効率の良い印刷システムを提供することができる。
【0007】
請求項2の印刷システムは、両面印刷時に該当する用紙サイズの未使用用紙が給紙部にセットされていない場合の例外動作として、
(a)該当する用紙サイズの裏紙が給紙部にセットされていれば裏紙に片面印刷する
(b)該当する用紙サイズの裏紙が給紙部にセットされていても裏紙には印刷出力せずに印刷を中断して未使用用紙のセットを要求する警告表示を行う
の何れかを印刷ジョブに指定する手段を設け、両面印刷時に未使用用紙が給紙部にセットされていない場合には指定された前記例外動作を行う。
【0008】
これにより、印刷結果を保存するための省スペース化の目的やハガキのように表面の印刷と裏面の印刷を組合せる印刷ジョブのように両面印刷が必要な場合には前記例外動作(b)を指定すればユーザの期待する印刷結果を得ることができ、未使用用紙がセットされていなことによる印刷動作の中断を可能な限り回避したい場合には前記例外動作(a)を指定すればユーザの期待する印刷動作となるので、使い勝手が良い印刷システムを提供できる。
【0009】
請求項3の印刷システムは、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するのかという指定と、未使用用紙に印刷出力する場合の印刷動作の指定と、裏紙に印刷出力する場合の印刷動作を指定することにより印刷ジョブの印刷動作を指定することを可能とし、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して印刷出力するのかという指定と給紙部にセットされている用紙の状態により実際に印刷出力する用紙が選択され、選択された用紙により印刷動作が決定する。例えば、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するのかという指定と、未使用用紙に印刷出力する場合の印刷動作として“両面印刷する”、“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかを指定、また裏紙に印刷出力する場合の印刷動作として“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかの指定を、上位装置のプリンタドライバで行うとすると、プリンタにセットされている用紙の状態により、プリンタの動作は図7に示す通りとなる。これにより、ユーザが第1に期待する印刷結果や印刷動作あるいは第2に期待する印刷結果や印刷動作でジョブを印刷出力することもでき、ユーザが第2に期待する用紙の印刷動作に“印刷しない”を指定すれば第1に期待する用紙に期待する印刷動作でのみ印刷出力することができるので、裏紙に両面印刷する印刷ミスがなく、ユーザが期待する印刷結果や印刷動作で印刷の中断が低減できたり、紙の省資源化が可能な使い勝手が良い印刷システムを提供できる。
【0010】
請求項4の印刷システムは、ユーザが期待する第1の用紙も第2の用紙もプリンタにセットされていない場合に、ユーザが期待する第1の用紙のセットを要求する警告表示を行う。これにより、ユーザの操作が必要になった場合にはユーザが期待する第1の印刷結果を得ることができるので、使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【0011】
請求項5の印刷システムは、ジョブを片面印刷で出力する場合に未使用用紙と裏紙の両方の印刷動作に対して“片面印刷する”を指定すると、未使用用紙に片面印刷中に用紙切れが発生すれば当該用紙サイズの裏紙がセットされている給紙トレイに切り替えて片面印刷で出力し、裏紙に片面印刷中に用紙切れが発生すれば当該用紙サイズの未使用用紙がセットされている給紙トレイに切り替えて片面印刷で出力する。これにより、片面印刷の中断が低減できる使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【0012】
請求項6の印刷システムは、未使用用紙の印刷動作に対して“両面印刷する”が指定されていて、裏紙の印刷動作に対して“片面印刷する”が指定されていて、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して印刷出力するのかという指定と給紙部にセットされている用紙の状態により実際に印刷出力する用紙が選択された結果裏紙に片面印刷する場合、裏紙に片面印刷で出力中に紙切れが発生しても該当用紙サイズの未使用用紙がセットされている給紙トレイに切り替えて片面印刷する。尚、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して印刷出力するのかという指定と給紙部にセットされている用紙の状態により実際に印刷出力する用紙が選択された結果未使用用紙に両面印刷する場合に、両面印刷中に紙切れが発生しても裏紙がセットされている給紙トレイに切り替えないことは言うまでもない。これにより、印刷ジョブで未使用用紙の印刷動作に対して“両面印刷する”が、裏紙の印刷動作に対して“片面印刷する”が指定されていていても、同一のジョブに両面印刷されたページと片面印刷されたページが混在することがなく、さらに片面印刷中に用紙切れが発生しても他の給紙トレイに切り替えて片面印刷するので印刷の中断が低減する使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
本実施例は、図5に示すようなプリンタ装置501と上位装置であるパーソナルコンピュータ502からなる印刷システムである。プリンタ装置501は、例えばカット紙型のレーザビームプリンタである。パーソナルコンピュータ502では、印刷ジョブをプリンタ装置501に送信する際、印刷ジョブを出力するための用紙サイズや両面印刷で出力するか片面印刷で出力するのかの印刷動作を指定する。この用紙サイズや印刷動作の指定は、例えばプリンタドライバで行う。プリンタ装置501は、複数の給紙トレイ507〜510を備えた給紙部503と両面印刷機構505を有し、図6に示すコントローラ601は印刷ジョブをパーソナルコンピュータ502から通信アダプタ603を通して受信し、印刷ジョブで指定された用紙サイズ、印刷動作に従い給紙トレイ507〜510の何れかを選択し、印刷部504により1ページずつ用紙の片面に印刷し出力する。両面印刷が指定されると、用紙の片面に印刷した用紙を両面印刷機構505により反転し、再度印刷部504により最初に印刷した面の反対の面に印刷し出力する。コントローラ601は、給紙トレイ507〜510にセットされている用紙サイズを給紙部503から読み取ることができ、またユーザが操作部610を操作することにより給紙トレイにセットした用紙が未使用用紙なのか裏紙なのかを識別する値を606〜609の何れかの該当する用紙セット情報に格納する。用紙セット情報A606には給紙トレイA507に対する値、用紙セット情報B607には給紙トレイB508、用紙セット情報C608には給紙トレイC509、用紙セット情報D609には給紙トレイD510に対する値が格納される。これにより、コントローラ601は印刷ジョブで指定された用紙サイズ、印刷動作に従い給紙トレイを選択する際、給紙部503から読み出した用紙サイズと用紙セット情報606〜609に格納されている未使用用紙か裏紙かを示す値から当該印刷ジョブで使用する給紙トレイを決定する。
【0015】
次に、印刷ジョブで両面印刷が指定され、指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされた給紙トレイがない場合に、裏紙がセットされた給紙トレイがあれば当該給紙トレイを選択して片面印刷する実施例を図1を用いて説明する。コントローラ601は印刷ジョブを受信すると指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイの有無をST101でチェックする。給紙トレイ507〜510にセットされている用紙のサイズは、給紙部503から読み取ることにより認識する。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが無ければ、ST102により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST10で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST104に進む。この際、警告表示には未使用用紙をセットする旨の表示も行う。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが有れば、ST104で印刷ジョブで指定された印刷動作をチェックし、指定された印刷動作が片面印刷であればST107で片面印刷を実行する。指定された印刷動作が両面印刷の場合には、ST105に進み給紙トレイに指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされているかをチェックする。指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされていればST106で両面印刷を実行し、指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされていなければST107で片面印刷を実行する。
ここで、ST101で指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイがなくてST102で警告表示をした後に指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされ、例え裏紙がセットされたとしても、ST104〜ST107のステップにより裏紙に片面印刷で出力される。給紙トレイ507〜510にセットされている用紙が未使用用紙なのか裏紙なのかは、各給紙トレイに対応して設けてある用紙セット情報606〜609に格納してある値により識別する。これにより、両面印刷が指定された印刷ジョブを受信し、給紙トレイ507〜510には印刷ジョブで指定されたサイズの用紙として未使用用紙はセットされていなくとも、裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷するので、未使用用紙のセット要求による印刷の中断が低減する。
【0016】
次に、両面印刷時に該当する用紙サイズの未使用用紙が給紙部503にセットされていない場合の例外動作として、
(a)該当する用紙サイズの裏紙が給紙部にセットされていれば裏紙に片面印刷する
(b)該当する用紙サイズの裏紙が給紙部にセットされていても裏紙には印刷出力せずに印刷を中断して未使用用紙のセットを要求する警告表示を行う
を印刷ジョブで指定可能としたときのコントローラ601の動作の実施例を図2を用いて説明する。コントローラ601は印刷ジョブを受信すると指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイの有無をST201でチェックする。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが無ければ、ST202により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST203で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST204に進む。この際、警告表示には未使用用紙をセットする旨の表示も行う。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが有れば、ST204で印刷ジョブで指定された印刷動作をチェックし、指定された印刷動作が片面印刷であれば、給紙トレイ507〜510の何れかには指定された用紙サイズの未使用用紙または裏紙がセットされているので、ST208で片面印刷を実行する。指定された印刷動作が両面印刷の場合には、ST205に進み給紙トレイに指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされているかをチェックし、指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされていればST207で両面印刷を実行し、指定された用紙サイズの未使用用紙がセットされていなければST206で印刷ジョブで指定された例外動作をチェックし、指定されている例外動作が“片面印刷する”であればST208で裏紙への片面印刷を実行し、指定されている例外動作が“印刷しない”であればST202で指定された用紙サイズの未使用用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST203で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされると再度ST204に進む。これにより、両面印刷が指定された印刷ジョブを受信し、給紙トレイ507〜510には印刷ジョブで指定されたサイズの用紙として未使用用紙はセットされていなくとも、裏紙に片面印刷した印刷結果でも良い印刷ジョブであれば例外動作で“片面印刷する”を指定することで、裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷するので、未使用用紙のセット要求による印刷の中断が低減する。一方、印刷結果を保存するための省スペース化の目的で両面印刷したい印刷ジョブやハガキのように表面の印刷と裏面の印刷を組合せることが必要な両面印刷のジョブでは、例外動作に“印刷しない”を指定することで、指定されたサイズの未使用用紙がセットされていなければ印刷を中断して未使用用紙のセットを要求するので、裏紙に印刷出力されることがない。
【0017】
次に、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するか、および未使用用紙に印刷出力する場合の印刷動作と裏紙に印刷出力する場合の印刷動作を印刷ジョブで指定可能としたときのコントローラ601の動作の実施例を図3を用いて説明する。コントローラ601は印刷ジョブを受信すると指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイの有無をST301でチェックする。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが無ければ、ST302により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST303で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST304に進む。この際、警告表示には印刷ジョブで未使用用紙を優先する指定がされていれば未使用用紙をセットする旨の表示を、裏紙を優先する指定がされていれば裏紙をセットする旨の表示も行う。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイが有れば、ST304で指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに未使用用紙があるかどうかを指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに対応する用紙セット情報に格納されている値によりチェックする。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに未使用用紙が無ければ、指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイには裏紙がセットされているので、ST307でST301で検出した裏紙がセットされている給紙トレイを印刷出力するための給紙トレイとして選択する。指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに未使用用紙が有れば、ST305で未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するかをチェックし、未使用用紙を優先する場合にはST304で検出した未使用用紙がセットされている給紙トレイを印刷出力するための給紙トレイとして選択する。裏紙を優先する場合には、ST306で指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに裏紙があるかどうかを指定されたサイズの用紙がセットされている給紙トレイに対応する用紙セット情報に格納されている値によりチェックする。裏紙が無ければST307でST304で検出した未使用用紙がセットされている給紙トレイを印刷出力するための給紙トレイとして選択し、裏紙があればST308でこのST306で検出した裏紙がセットされている給紙トレイを印刷出力するための給紙トレイとして選択する。そしてST309で選択された用紙に対して印刷ジョブで指定されている印刷動作をチェックする。選択された用紙が未使用用紙であれば、“両面印刷する”、“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかの印刷動作となり、印刷ジョブで未使用用紙に対する印刷動作で“両面印刷する”が指定されているとST310で両面印刷を実行し、“片面印刷する”が指定されているとST311で片面印刷を実行し、“印刷しない”が指定されているとST302により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST303で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST304に進む。この際、警告表示には印刷ジョブで未使用用紙を優先する指定がされていれば未使用用紙をセットする旨の表示を、裏紙を優先する指定がされていれば裏紙をセットする旨の表示も行う。選択された用紙が裏紙であれば、“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかの印刷動作となり、印刷ジョブで裏紙に対する印刷動作で“片面印刷する”が指定されているとST311で片面印刷を実行し、“印刷しない”が指定されているとST302により指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、ST303で指定されたサイズの用紙が給紙トレイにセットされるまで待ち、指定されたサイズの用紙がセットされるとST304に進む。この際、警告表示には印刷ジョブで未使用用紙を優先する指定がされていれば未使用用紙をセットする旨の表示を、裏紙を優先する指定がされていれば裏紙をセットする旨の表示も行う。尚、印刷ジョブで未使用用紙に対する印刷動作と裏紙に対する印刷動作の指定において、未使用用紙を優先して選択する指定をする場合には未使用用紙に対する印刷動作には“印刷しない”を指定できず、裏紙を優先して選択する指定をする場合には裏紙に対する印刷動作には“印刷しない”を指定できないものとする。このように、プリンタ装置501にセットされている用紙の状態と印刷ジョブで指定された未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するかにより、実際に印刷出力する用紙が未使用用紙なのか裏紙なのかが決定され、印刷ジョブで指定される印刷出力する用紙に対するる印刷動作、即ち未使用用紙に印刷出力する場合には印刷ジョブで指定されている未使用用紙に対する印刷動作、裏紙に印刷出力する場合には裏紙に対する印刷動作で出力する。これにより、ユーザは図7で示すような印刷条件の設定をジョブに指定することが可能であり、指定した印刷条件とプリンタの用紙セット状態により、図7で示すようなプリンタの動作結果、印刷結果を得ることができる。
【0018】
次に、印刷ジョブでの指定が未使用用紙を優先し、未使用用紙に対する印刷動作に“両面印刷する”、裏紙に対する印刷動作が“片面印刷する”で、プリンタ装置501には印刷ジョブで指定されたサイズの用紙が裏紙のみセットされていて、裏紙に片面印刷しているときにこの裏紙が用紙切れになった場合のコントローラ601の動作の実施例を図4を用いて説明する。ST401、ST407、ST408で示すように選択中の給紙トレイに用紙が有れば1ページずつ片面印刷を実行し、印刷ジョブの全ページの印刷が終了するまでST401、ST407、ST408を繰り返す。ST401で選択中の給紙トレイの用紙切れを検出すると、ST402により他の給紙トレイに同じサイズの用紙がセットされているかどうかをチェックする。同じサイズの用紙がセットされている他の給紙トレイが無ければ、ST405により印刷ジョブで指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行い、指定されたサイズの用紙がセットされるとST401に進み、片面印刷を再開する。この際、警告表示に裏紙をセットする旨の表示も行うが、未使用用紙がセットされたとしても、ST401に進み片面印刷を再開する。同じサイズの用紙がセットされている他の給紙トレイがあれば、ST403で同じサイズの用紙がセットされている給紙トレイに切り替える。ST404では、切り替えた給紙トレイにセットされている用紙が未使用用紙であればジョブで指定されている未使用用紙に対する印刷動作を、裏紙であればジョブで指定されている裏紙に対する印刷動作をチェックし、“印刷しない”であればST405により印刷ジョブで指定されたサイズの用紙を給紙トレイにセットすることを要求する警告表示を行う。印刷動作が“両面印刷する”または“片面印刷する”であればST401に進み、片面印刷を続行する。このように、裏紙に片面印刷中に裏紙の用紙切れが発生し、その後未使用用紙に印刷出力する場合には、未使用用紙に対する印刷動作が“両面印刷する”が印刷ジョブで指定されていても未使用用紙に片面印刷を行う。これにより、印刷ジョブを印刷している途中で用紙切れが発生しても、同一のジョブに両面印刷されたページと片面印刷されたページが混在することがなく、さらに片面印刷中に用紙切れが発生しても他の給紙トレイに切り替えて片面印刷するので印刷の中断が低減する。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、紙の省資源化の目的でジョブを両面印刷しようとする場合、未使用用紙がプリンタにセットされていれば未使用用紙に両面印刷で出力し、未使用用紙がプリンタにセットされていなくても裏紙がセットされていれば裏紙に片面印刷で出力するので、裏紙に両面印刷する印刷ミスがなく、印刷の中断が低減でき、かつ紙の省資源化が可能な効率の良い印刷システムを提供することができる。
【0020】
請求項2の発明によれば、印刷結果を保存するための省スペース化の目的やハガキのように表面の印刷と裏面の印刷を組合せる印刷ジョブのように両面印刷が必要な場合には例外動作に“印刷しない”を指定すればユーザの期待する印刷結果を得ることができ、未使用用紙がセットされていなことによる印刷動作の中断を可能な限り回避したい場合には前記例外動作“片面印刷する”を指定すればユーザの期待する印刷動作となるので、使い勝手が良い印刷システムを提供できる。
【0021】
請求項3の発明によれば、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して選択するのかという指定と、未使用用紙に印刷出力する場合の印刷動作の指定と、裏紙に印刷出力する場合の印刷動作を指定することで印刷ジョブの印刷動作を指定することを可能とし、未使用用紙と裏紙のどちらを優先して印刷出力するのかという指定と給紙部にセットされている用紙の状態により実際に印刷出力する用紙が選択され、選択された用紙により印刷動作が決定するので、ユーザが第1に期待する印刷結果や印刷動作あるいは第2に期待する印刷結果や印刷動作でジョブを印刷出力することができ、ユーザが第2に期待する用紙の印刷動作に“印刷しない”を指定すれば第1に期待する用紙に期待する印刷動作でのみ印刷出力することもできるので、裏紙に両面印刷する印刷ミスがなく、ユーザが期待する印刷結果や印刷動作で印刷の中断が低減できたり、紙の省資源化が可能な使い勝手が良い印刷システムを提供できる。
【0022】
請求項4の発明によれば、ユーザの操作が必要になった場合にはユーザが期待する第1の印刷結果を得ることができるので、使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【0023】
請求項6の発明によれば、印刷ジョブで未使用用紙の印刷動作に対して“両面印刷する”が、裏紙の印刷動作に対して“片面印刷する”が指定されていていても、同一のジョブに両面印刷されたページと片面印刷されたページが混在することがなく、さらに片面印刷中に用紙切れが発生しても他の給紙トレイに切り替えて片面印刷するので印刷の中断が低減する使い勝手の良い印刷システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置とそのコントローラにおいて請求項1の主要動作を示すフローチャート。
【図2】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置とそのコントローラにおいて請求項2の主要動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置とそのコントローラにおいて請求項3の主要動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置とそのコントローラにおいて請求項5および請求項6の主要動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置の概略構成図。
【図6】本発明の実施の形態例を示すプリンタ装置のコントローラの概略ブロック図。
【図7】本発明の請求項3の実施の形態例において条件設定とプリンタの状態とその動作結果を示す表。
【符号の説明】
501…プリンタ装置、502…パーソナルコンピューダ、503…給紙部、504…印刷部、505…両面印刷機構、506…排紙トレイ、507…給紙トレイA、508…給紙トレイB、509…給紙トレイC、510…給紙トレイD、601…コントローラ、602…CPU、603…通信アダプタ、604…ROM、605…RAM、606…用紙セット情報A、607…用紙セット情報B、608…用紙セット情報C、609…用紙セット情報D、610…操作部。
Claims (6)
- 複数種類の記録用紙を格納および給紙可能とする1つまたは複数の給紙トレイを有する給紙手段と、前記給紙トレイに格納されている用紙のサイズを識別する手段と、印刷ジョブで指定されている用紙サイズに合せて前記給紙手段から1つの給紙トレイを選択する機能と、記録用紙の両面に印刷する両面印刷機能を有し、印刷ジョブで指定されている印刷動作により片面印刷が指定されている場合には記録用紙の表面にのみ印刷して出力し、両面印刷が指定されている場合には両面に印刷して出力する印刷システムにおいて、前記給紙手段の各給紙トレイ毎に用紙セット情報を設け、給紙トレイに片面使用済の記録用紙を格納した場合には当該給紙トレイに対応する用紙セット情報に片面使用済の記録用紙であることを識別する値Sを、未使用の記録用紙を格納した場合には未使用の記録用紙であることを識別する値Dを設定する手段を設け、印刷ジョブに印刷動作として両面印刷が指定された場合、印刷ジョブで指定されている用紙サイズと一致する給紙トレイの中から用紙セット情報に値Dが設定されている給紙トレイが前記給紙手段にあり用紙が格納されていれば未使用の記録用紙に両面印刷で出力し、用紙セット情報に値Dが設定されている給紙トレイがなく値Sが設定されている給紙トレイがあり用紙が格納されていれば片面使用済の記録用紙に片面印刷で出力することを特徴とする印刷システム。
- 請求項1の印刷システムにおいて、両面印刷時に該当する用紙サイズの未使用の記録用紙が上記給紙手段に格納されていない場合の例外動作として、
(1)該当する用紙サイズの片面使用済の記録用紙が上記給紙手段に格納されていれば片面使用済の記録用紙に片面印刷する
(2)該当する用紙サイズの片面使用済の記録用紙が上記給紙手段に格納されていても片面使用済の記録用紙には印刷出力せずに印刷を中断して未使用の記録用紙のセットを要求する警告表示を行う
の何れかを印刷ジョブに指定する手段を設け、両面印刷時に該当する用紙サイズの未使用の記録用紙が上記給紙手段に格納されていない場合には指定された前記例外動作を行うことを特徴とする印刷システム。 - 請求項2の印刷システムにおいて、印刷ジョブの印刷動作の指定方法を優先して印刷出力する記録用紙の指定と印刷出力する各記録用紙への印刷動作の指定の組合せで行う方法とし、優先して印刷出力する記録用紙として未使用の記録用紙か片面使用済の記録用紙の何れかを指定し、優先して印刷出力する記録用紙に対して未使用の記録用紙を指定した場合には未使用の記録用紙に印刷出力する印刷動作に対して“両面印刷する”、“片面印刷する”の何れかを指定と片面使用済の記録用紙に印刷出力する印刷動作として“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかの指定を行い、優先して印刷出力する記録用紙に対して片面使用済の記録用紙を指定した場合には片面使用済の記録用紙に印刷出力する印刷動作に対して“片面印刷する“の指定と未使用の記録用紙に印刷出力する印刷動作に対して“両面印刷する”、“片面印刷する”、“印刷しない”の何れかの指定を行い、印刷ジョブで指定されている用紙サイズと前記優先して印刷出力する記録用紙に対して指定されている記録用紙と上記給紙手段に格納されている用紙の状態から印刷出力する給紙トレイを選択し、前記選択した給紙トレイの用紙セット情報に値Dが設定されていれば前記未使用の記録用紙に対して指定されている印刷動作で印刷出力または印刷中断し、前記用紙セット情報に値Sが設定されていれば前記片面使用済の記録用紙に対して指定されている印刷動作で印刷出力または印刷中断することを特徴とする印刷システム。
- 請求項3の印刷システムにおいて、印刷ジョブで指定されている用紙サイズと上記優先して印刷出力する記録用紙に対して指定されている記録用紙と上記給紙手段に格納されている用紙の状態から印刷出力が可能な給紙トレイがない場合には、印刷を中断して上記優先して印刷出力する記録用紙に対して指定されている記録用紙のセットを要求する警告表示を行うことを特徴とする印刷システム。
- 請求項3の印刷システムにおいて、未使用の記録用紙と片面使用済の記録用紙の両方に対して“片面印刷する”が指定された場合、未使用の記録用紙に片面印刷で出力中に用紙切れが発生しても上記給紙手段に該当用紙サイズの片面使用済の記録用紙が格納されている給紙トレイがあれば当該給紙トレイから片面使用済の記録用紙を給紙して片面印刷を行い、片面使用済の記録用紙に片面印刷で出力中に用紙切れが発生しても上記給紙手段に該当用紙サイズの未使用の記録用紙が格納されている給紙トレイがあれば当該給紙トレイから未使用の記録用紙を給紙して片面印刷を行うことを特徴とする印刷システム。
- 請求項3の印刷システムにおいて、未使用の記録用紙の印刷動作に対して“両面印刷する”が指定されていて、片面使用済の記録用紙の印刷動作に対して“片面印刷する”が指定されていて、印刷ジョブで指定されている用紙サイズと前記優先して印刷出力する記録用紙に対して指定されている記録用紙と上記給紙手段に格納されている用紙の状態から印刷出力する給紙トレイを選択した結果片面使用済の記録用紙に片面印刷する場合、片面使用済の記録用紙に片面印刷で出力中に用紙切れが発生しても上記給紙手段に該当用紙サイズの未使用の記録用紙が格納されている給紙トレイがあれば当該給紙トレイから未使用の記録用紙を給紙して片面印刷を行うことを特徴とする印刷システム。
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---|---|---|---|
JP2003164521A JP2005004299A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 印刷システム |
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Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008173826A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Casio Electronics Co Ltd | 印刷装置 |
JP2009109763A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2016061961A (ja) * | 2014-09-18 | 2016-04-25 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2003
- 2003-06-10 JP JP2003164521A patent/JP2005004299A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008173826A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Casio Electronics Co Ltd | 印刷装置 |
JP2009109763A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
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