JP2005004024A - 地図表示制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】詳細な平面地図を表示しながら広範囲な平面地図を切れ目なく表示することが可能な地図表示制御装置を提供すること。
【解決手段】現在地21から目的地23までの経路22全体を含む平面地図を格子状に分割し、現在地21を含む分割された領域を基準領域とし、基準領域の上辺より上側あるいは下辺より下側に位置する平面地図を縦方向に圧縮し、基準領域の左辺より左側あるいは右辺より右側に位置する平面地図を横方向に圧縮し、現在地21を含む基準領域の平面地図と横方向および縦方向に圧縮した目的地23までの経路22を含む平面地図とをディスプレイ5に表示する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平面地図を表示装置に表示するよう制御する地図表示制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在地周辺の道路地図を表示し、出発地から目的地までの経路を演算し、演算された経路に基づいて経路誘導を行うカーナビゲーション装置が知られている。このようなカーナビゲーション装置において、現在地周辺を拡大して表示するとともに現在地から目的地までの広範囲の道路地図を表示できる鳥瞰図表示が知られている。また、平面地図において、出発地から目的地までの経路を同時に表示装置に表示できるように地図縮尺を選択することも知られている。さらに、平面地図と鳥瞰図を切り換えて表示することも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−137389号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、平面地図で経路全体を表示すると、現在地周辺の詳細が把握できない。一方、現在地周辺の詳細地図を表示すると、目的地周辺が画面から外れるため、目的地方向が把握できない。鳥瞰図表示をすると、現在地周辺の距離感が把握できない。また、目的地が鳥瞰図の見下ろし方向にないときは目的地を表示できず、目的地方向が把握できない。さらに、平面地図において適宜縮尺を切り換えて表示したり、平面地図と鳥瞰図を適宜切り換えて表示するのでは、操作が煩雑である。
【0005】
本発明は、詳細な平面地図を表示しながら広範囲な平面地図を切れ目なく表示することが可能な地図表示制御装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、平面地図を表示装置に表示するよう制御する地図表示制御装置に適用され、平面地図を格子状に分割し、格子状に分割された1つの領域である基準領域のいずれかの辺の延長線より外側にある領域について、辺の垂直方向に圧縮し、基準領域の平面地図と圧縮した平面地図とを表示装置に表示するよう制御する制御手段を備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、平面地図を表示装置に表示するよう制御する地図表示制御装置に適用され、平面地図を格子状に分割し、格子状に分割された1つの領域である基準領域の少なくとも上辺より上側あるいは下辺より下側に位置する平面地図を縦方向に圧縮し、基準領域の少なくとも左辺より左側あるいは右辺より右側に位置する平面地図を横方向に圧縮し、基準領域の平面地図と横方向および縦方向に圧縮した平面地図とを表示装置に表示するよう制御する制御手段を備えることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の地図表示制御装置において、出発地から目的地までの経路を演算する経路演算手段と、車両の現在地を検出する現在地検出手段とをさらに備え、制御手段は、検出された車両の現在地を含む領域を基準領域とし、目的地が基準領域外にあるとき、現在地および目的地を同時に表示装置に表示できるように縦方向の圧縮率と横方向の圧縮率とを計算し、現在地から目的地までの平面地図を基準領域の平面地図と圧縮率に基づいて横方向および縦方向に圧縮した平面地図とで表示することを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の地図表示制御装置において、制御手段は、経路を、現在地から目的地までの平面地図上に表示することを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項3〜4のいずれか1項に記載の地図表示制御装置において、制御手段は、車両の進行方向を上にして、現在地から目的地までの平面地図を表示することを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれか1項に記載の地図表示制御装置において、基準領域の平面地図の縮尺を変更する縮尺変更手段をさらに備え、制御手段は、縮尺変更手段による基準領域の平面地図の縮尺の変更に伴い、縦方向の圧縮率と横方向の圧縮率を再計算することを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項3〜6のいずれか1項に記載の地図表示制御装置において、目的地を含む領域を圧縮しないで表示するよう指示する指示手段をさらに備え、制御手段は、指示手段により目的地を含む領域を圧縮しないで表示するよう指示されたとき、目的地を含む領域を基準領域とし、現在地および目的地を同時に表示装置に表示できるように縦方向の圧縮率と横方向の圧縮率とを計算し、現在地から目的地までの平面地図を基準領域の平面地図と圧縮率に基づいて横方向および縦方向に圧縮した平面地図とで表示することを特徴とするものである。
請求項8の発明は、平面地図を表示装置に表示するよう制御する地図表示制御装置に適用され、出発地から目的地までの経路を演算する経路演算手段と、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、制御手段とを備え、制御手段は、平面地図を格子状に分割し、格子状に分割された領域のうち検出された車両の現在地を含む領域を基準領域とし、目的地が基準領域外にあるとき、基準領域の少なくとも上辺より上側あるいは下辺より下側に位置する平面地図を縦方向に圧縮し、基準領域の少なくとも左辺より左側あるいは右辺より右側に位置する平面地図を横方向に圧縮し、車両の現在地を含む基準領域の平面地図、および、目的地を含む圧縮された平面地図のうち、いずれかを選択して表示装置に表示するように制御することを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項8に記載の地図表示制御装置において、制御手段は、車両の現在地を含む基準領域の平面地図、および、目的地を含む圧縮された平面地図のうち、いずれかを選択して表示装置に表示するように制御しているとき、表示されていない領域を選択指示できる選択指示用表示を表示装置に表示するよう制御することを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項9に記載の地図表示制御装置において、制御手段は、表示装置に選択指示用表示をするよう制御するとき、目的地を含む領域には目的地を示すマークを、現在地を含む領域には現在地を示すマークを表示するよう制御することを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項8〜10いずれか1項に記載の地図表示制御装置において、目的地を含む領域を圧縮しないで表示するよう指示する指示手段をさらに備え、制御手段は、指示手段により目的地を含む領域を圧縮しないで表示するよう指示されたとき、目的地を含む領域を圧縮しない平面地図で表示するように制御することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態であるカーナビゲーション装置のブロック図である。カーナビゲーション装置は、車両の走行に関する情報を提示する機能、具体的には、車両位置周辺の道路地図を表示する機能、出発地から目的地までの推奨経路を演算する機能、演算された推奨経路に基づいて経路誘導を行う機能などを兼ね備えている。いわゆるナビゲーションあるいは道路案内などを行う装置である。
【0008】
図1において、1は車両の現在地を検出する現在地検出装置であり、例えば車両の進行方位を検出するジャイロ1a、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ1b、車速を検出する車速センサ1c等から成る。2は道路地図データを格納する地図記憶装置であり、道路地図データが格納された記録媒体であるCD−ROMおよびその読み出し装置から成る。記録媒体はCD−ROMに限定されず、DVDやその他の記録媒体であってもよい。また、地図記憶装置2は道路地図データが格納されたハードディスク装置であってもよい。
【0009】
道路地図データは、地図に関する情報であり、地図表示用データ、経路探索用データ、誘導データ(交差点名称・道路名称・方面名称・方向ガイド施設情報など)などからなる。地図表示用データは道路や道路地図の背景を表示するためのデータである。経路探索用データは、道路形状とは直接関係しない分岐情報などから成るデータであり、主に推奨経路を演算(経路探索)する際に用いられる。誘導データは、交差点の名称などから成るデータであり、演算された推奨経路に基づき運転者等に推奨経路を誘導する際に用いられる。
【0010】
3は装置全体を制御する制御装置であり、マイクロプロセッサ11およびその周辺回路から成る。周辺回路は、メモリ12、パラレルI/O13、A/D変換器14、シリアルI/O15、カウンタ16、グラフィックコントローラ17、メモリ18、D/A変換器19等からなる。4は車両の目的地等を入力したりするスイッチである。スイッチ4は、カーソルの移動や画面のスクロールを指示するジョイスティックなどを含む。スイッチ4は、リモコンスイッチであってもよいし、画面上に設けられたタッチパネルスイッチであってもよい。また、表示画面周辺に設けられたスイッチであってもよい。5は地図や各種情報を表示するディスプレイである。
【0011】
制御装置3のメモリ12は、制御プログラムを格納するROMおよび作業エリアのRAMを含むメモリである。マイクロプロセッサ11は、メモリ12にアクセスして制御プログラムを実行し、各種の制御を行う。パラレルI/O13は、スイッチ4を構成する個別のスイッチ等が接続されるパラレルI/Oポートである。A/D変換器14は、ジャイロ1aのアナログ信号をA/D変換してマイクロプロセッサ11に入力する。シリアルI/O15は、GPSセンサ1bからのシリアル信号を受信するシリアルI/Oポートである。カウンタ16は、例えば車軸の回転に伴って出力されるパルス信号をカウントするカウンタである。
【0012】
グラフィックコントローラ17は、マイクロプロセッサ11から出力される表示データを、画像データとして画像メモリ(ビデオRAM)であるメモリ18に格納し、メモリ18に格納された画像データを、D/A変換器19を介してディスプレイ5に表示するための制御を行う。マイクロプロセッサ11から出力される表示データは、各種の文字データや道路地図などの各種の図形データなどからなる。制御装置3は、ディスプレイ5の表示制御装置として機能する。
【0013】
このように構成されるカーナビゲーション装置は、現在地検出装置1により取得した自車位置情報および地図記憶装置2に格納されている道路地図データに基づき各種のナビゲーションを行う。例えば、自車位置近辺の道路地図および自車位置をディスプレイ5に表示し、経路探索によって得られた経路に沿ってドライバーを誘導する。
【0014】
次に、本実施の形態で表示する道路地図について詳細に説明する。カーナビゲーション装置は、一般に、道路地図を平面地図と鳥瞰図との間で適宜切り換えて表示する。平面地図は、同一の地図上では縮尺率が変化しない地図である。一方、鳥瞰図は、上空から所定の方向を見下ろした地図表示であり、例えば現在地周辺を拡大して表示するとともに先を縮小して広範囲を表示する地図表示である。すなわち、同一の鳥瞰図内では縮尺率が徐々に変化する地図表示である。本実施の形態のカーナビゲーション装置は、このうち平面地図の表示に特徴を有するものである。
【0015】
図2は、本実施の形態の表示形態の一例を説明する図である。図2(a)は、所定の縮尺率の平面地図を示す。上側が北方向である。図2(a)の平面地図は、車両の現在地21と目的地23までの経路22全体を含む地図である。現在地21で示される車両は、経路22を目的地23に向かって進行している。地図は格子状(メッシュ状)に分割され、図2(a)の例では、5×5の25の領域に分割されている。25個の領域に、図2(a)に示すように24〜48の番号を付すと、車両の現在地21は領域36に位置し、目的地23は領域26に位置する。
【0016】
本実施の形態のカーナビゲーション装置において、従来のように車両の現在地21を中心にディスプレイ5に通常の平面地図を表示するとした場合、指定された平面地図の縮尺率およびディスプレイ5の大きさから、領域30〜32、35〜37、40〜42が表示される。
【0017】
この場合、目的地23を含む領域26は表示されないため、目的地23がどこに位置するか分からず、目的地方向も把握できない。そこで、本実施の形態では、目的地23もディスプレイ5に表示できるように、次のような処理をする。領域36の上辺49の上側、すなわち上辺49の延長線より上側に位置する領域24〜33の平面地図を、縦方向に1/2圧縮する。また、領域36の下辺50の下側、すなわち下辺50の延長線より下側に位置する領域39〜48の平面地図を、縦方向に1/2圧縮する。さらに、図2(a)に示されている経路22の全体が表示できるように、領域36の左辺51の左側、すなわち左辺51の延長線より左側に位置する領域24、25、29、30、34、35、39、40、44、45の平面地図を、横方向に1/2圧縮する。領域36の右辺52の右側、すなわち右辺52の延長線より右側に位置する領域27,28,32,33,37,38,42,43,47,48の平面地図を、横方向に1/2圧縮する。ここで、縦方向とは基準領域の上辺あるいは下辺に垂直する方向であり、横方向とは基準領域の左辺あるいは右辺に垂直する方向である。
【0018】
図2(b)は、圧縮されていない領域36と縦横いずれかあるいは両方に圧縮された領域24〜35、37〜48の平面地図が、現在地21と目的地23とともにディスプレイ5に表示されている様子を示す図である。北方向をディスプレイ5上上にしたノースアップ表示である。現在地21は、現在地マークである矢印マークで示され、目的地23は、目的地マークである旗マークで表される。経路22は、太線あるいは色を変えて表示する。図2(b)では、また、圧縮の程度が分かるように各領域の範囲が分かるグリッドライン90が表示されている。グリッドライン90で囲まれた各範囲は、平面地図上同じ大きさの範囲である。
【0019】
このようにして、車両の現在地21周辺は、詳細な平面地図を所定の縮尺率で表示することができるとともに距離感も正確に把握することができる。また、車両の現在地21周辺を詳細に表示しながら、遠方にある目的地23も表示され、目的地方向も把握することができる。しかも、圧縮される領域と圧縮されない領域との間で、表示に切れ目や段違いが生じない。現在地21が位置する縦横いずれにも圧縮されない領域を、本実施の形態では基準領域と言う。
【0020】
図3は、図2(a)のノースアップ表示をヘッドアップ表示に変更した場合を示す図である。現在地21の車両はほぼ西方向に進行しており、目的地23は現在地21から北に位置している。従って、ヘッドアップ表示すると目的地23は右に位置するようになる。このように目的地がディスプレイ5上上方向にない場合であっても、現在地21が位置する基準領域の詳細な平面地図とともに目的地23が表示され、目的地方向を把握することができる。
【0021】
上記では、車両の現在地21の位置する基準領域を、ディスプレイ5の中心にくる例を説明した。これは、ノースアップ表示であっても、進行方向をディスプレイ5上上にしたヘッドアップ表示であっても、目的地23がどこに位置するか分からないためである。しかし、基準領域を必ずしも画面中央にしなくてもよい。目的地23を上にした表示(目的地アップ表示)であれば、画面下段(画面下辺に隣接する領域)の真ん中を基準領域としてもよい。また、現在地21から目的地23までの全体の経路を表示するために、最も効率のいい位置を基準領域としてもよい。
【0022】
例えば、ノースアップ表示で、現在地21から北西方向に目的地23がある場合、基準領域を画面右隅にして、基準領域の上辺より上側と、左辺より左側の平面地図を圧縮して表示すればよい。現在地21の移動に伴い目的地23の方向が移動する場合は、画面現在地21の移動に伴い、目的地23および経路22が効率よくディスプレイ5内に収まるように、基準領域のディスプレイ5上の位置を変更していってもよい。
【0023】
上記では、縦方向および横方向とも圧縮率を1/2とする例を説明した。圧縮率の計算は、現在地21から目的地23までの経路22全体がディスプレイ5内に効率よく表示できるよう決定される。このとき、まず、ディスプレイ5の画面上、基準領域の占める大きさを決めておく必要がある。図2(b)の例では、ディスプレイ5の画面を9分割にしている。上記説明した地図を格子状に分割する場合、ディスプレイ5で基準領域が占める大きさを1分割領域として分割する。この分割単位は、地図データの管理単位としてのいわゆるメッシュやパーセルとは異なる概念である。
【0024】
まず、現在地21、目的地23、経路22の座標データから、ディスプレイ5に表示するために必要な道路地図データの全体の範囲が決まる。次に、指定された縮尺率および基準領域の大きさによって、現在地21を中心とした基準領域の範囲が決まる。道路地図データの全体の範囲は、縦横とも基準領域の整数倍の範囲が必要であるため、若干の調整を行う。次に、基準領域がディスプレイ5の画面上に占める範囲が決まっているので、基準領域を除く範囲が、画面上の残りの範囲に収まるように縦方向および横方向の圧縮率が計算される。
【0025】
本実施の形態では、基準領域より上側あるいは下側に位置する領域を計算された圧縮率で縦方向に圧縮し、基準領域より右側あるいは左側に位置する領域を計算された圧縮率で横方向に圧縮している。従って、基準領域を中心に地図表示が切れ目なく途切れることなく表示される。言い換えれば、矩形の領域の各辺を媒介に接する領域間では、辺方向には圧縮されず、辺に垂直する方向にのみ圧縮されている。これにより、辺をまたいでつながる地図情報はとぎれたり、段違いになったりすることはない。
【0026】
次に、基準領域の縮尺率の変更に伴い、基準領域以外の範囲の圧縮率の変化について説明する。本実施の形態では、基準領域の縮尺率を適宜変更することができる。すなわち、基準領域の平面地図を広域地図から詳細地図に変更したり、詳細地図から広域地図に変更したりすることができる。これは、スイッチ4の広域を指定するスイッチあるいは詳細を指定するスイッチが押されることにより、基準領域の縮尺率が、段階的に適宜変更される。
【0027】
図4は、基準領域の縮尺率の変更に伴い、基準領域以外の範囲の圧縮率の変化について説明する図である。図4(a)は、図2(b)と異なり、ディスプレイ5の画面を4分割したうちの1つを基準領域とし、基準領域を右下隅に表示した場合を示している。
【0028】
図4(a)では、平面地図を4×5に分割した20個の領域が表示されており、49〜68の番号を付す。領域68は、縦横いずれの方向にも圧縮されていない基準領域であり、所定の縮尺率で表示されている。領域49〜64は、縦方向に1/4圧縮されている。領域49〜51、53〜55、57〜59、61〜63、65〜67は、横方向に1/3圧縮されている。従って、領域49〜51、53〜55、57〜59、61〜63は、縦方向に1/4横方向に1/3圧縮されている。
【0029】
この状態で、スイッチ4の広域を指定するスイッチが押されると、基準領域が1段階上の広域表示がなされる。この例では、図4(b)に示すように、領域63,64,67,68の4つの領域が、縦横いずれの方向にも圧縮されていない基準領域となる。基準領域の縮尺率は、図4(a)と比べて1/2となり、面積で言えば4倍の広域な範囲の表示となる。ここで縮尺率とは、例えば1/10000の縮尺率であるとすると、縮尺率が1/2になるとは、縮尺率が1/20000になることを意味する。
【0030】
領域49〜60は、縦方向への圧縮が1/4から1/3となって、図4(a)と比べて縦方向に詳細な表示となる。また、領域49〜50、53〜54、57〜58、61〜62、65〜66は、横方向への圧縮が1/3から1/2となって、図4(a)と比べて縦方向に詳細な表示となる。このように、スイッチ4の広域を指定するスイッチが押されると、基準領域の周りにあった領域は基準領域に吸収されて表示されるので、目的地23までの経路を表示するには圧縮率が再計算される。
【0031】
図4(b)の状態で、さらにスイッチ4の広域を指定するスイッチが押されると、基準領域がさらに1段階上の広域表示がなされ、図4(c)に示す表示になる。図4(c)では、領域58〜60,62〜64,66〜68の9つの領域が、縦横いずれの方向にも圧縮されていない基準領域となる。基準領域の縮尺率は、図4(a)と比べて1/3となり、面積で言えば9倍の広域な範囲の表示となる。基準領域の周りの領域の縦方向あるいは横方向の圧縮率が再計算される。
【0032】
ここで領域49に着目すると、図4(a)から図4(b)図4(c)の表示に進むにつれて、縦横の圧縮の程度が軽減され、より詳細な表示に変化している。一方、領域52に着目すると、図4(a)から図4(b)図4(c)の表示に進むにつれて、縦方向の圧縮の程度が軽減され、より詳細な表示に変化している。しかし、横方向については、基準領域の縮尺率の変化に伴いより表示の大きさが小さくなり、言い換えればより広域な表示となっている。
【0033】
このように、基準領域の縮尺率を任意に変更できることにより、目的地23および目的地方向を常に同一画面で把握しながら、現在地21周辺の地図を任意の縮尺で見ることができるようになる。しかも、現在地21周辺の地図は、通常の平面地図であるため距離感も正確に把握することができる。なお、図4(b)図4(c)と基準領域の縮尺を変更した場合、縮尺の変更の程度が分かるように、グリッドライン91で囲まれた基準領域の範囲と、他のグリッドラインで囲まれた領域の範囲とは、平面地図上の大きさは一致していない。逆に、図4(b)では、領域2×2個分が基準領域になっており、図4(c)では、領域3×3個分が基準領域になっていることが分かる。
【0034】
上記図2、図4では、現在地21を含む基準領域と、目的地23および目的地23までの経路22を含む圧縮された領域の全体を表示する例を説明した。次に、選択指示により、現在地21を含む基準領域だけを表示したり、基準領域を表示せず目的地23を含む圧縮された領域を表示する例を説明する。この場合、いずれかを表示している間、その他のエリアの表示が選択できる簡易表示を画面隅にする。
【0035】
図5は、この簡易表示を伴う表示について説明する図である。基準領域および圧縮された領域の全体表示は、図4(a)と同じとして説明する。すなわち、全体表示をするときは、ディスプレイ5の画面を4分割したうちの1つを基準領域とし、基準領域を右下隅に表示する。全体表示の場合に、図4(a)と同様に、現在地21を含む基準領域68と目的地23および目的地23までの経路22とが表示できるように、基準領域以外の領域の縦横圧縮率を計算する。
【0036】
図5(a)は、基準領域68のみが選択されてディスプレイ5の画面全体に表示されている図である。このとき、画面右下隅に簡易表示70が表示される。簡易表示70は、全体表示(図4(a))をデフォルメした簡易表示であり、全体表示を4分割して表示している。これは、全体表示をするとき、ディスプレイ5の画面を4分割したうちの1つを基準領域としていることに対応する。すなわち、簡易表示70の表示71は、基準領域68に対応している。表示72は、圧縮された領域49〜51、53〜55、57〜59、61〜63に対応し、表示73は、圧縮された領域65〜67に対応し、表示74は、圧縮された領域52、56、60、64に対応している。
【0037】
表示71には現在地を示すアイコン(矢印マーク)75が表示され、その領域は現在地21を含む領域であることが分かる。表示72には目的地を示すアイコン(旗マーク)76が表示され、その領域は目的地23を含む領域であることが分かる。さらに、表示71は、異なる色での表示あるいは点滅等をして、表示71に対応する領域が現在ディスプレイ5に表示されていることを示す。
【0038】
図5(a)の状態で、スイッチ4が操作されて簡易表示70の表示72が選択されて決定されると、ディスプレイ5の表示は図5(b)の表示となる。すなわち、目的地23を含む圧縮された領域49〜51、53〜55、57〜59、61〜63が表示される。図5(a)と同様に、簡易表示70が画面右下隅に表示される。このとき、表示72が異なる色での表示あるいは点滅等をして、表示72に対応する領域が現在ディスプレイ5に表示されていることを示す。
【0039】
図5(a)の状態あるいは図5(b)の状態で、全体表示をするための表示(不図示)が選択決定されたり、全体表示をするためのスイッチ(不図示)が押されたりすると、図4(a)の表示となる。また、図4(a)の状態で、図5(a)あるいは図5(b)の部分表示をするためのスイッチ(不図示)が押されると、図5(a)あるいは図5(b)の表示となる。図4(a)の全体表示にも簡易表示70を表示するようにして、選択表示を可能にするようにしてもよい。
【0040】
このように、簡易表示70を伴うことにより、目的地などの所望のエリアの表示を迅速に行うことができる。また、目的地を含む領域を圧縮表示するので、等倍表示しながらスクロール操作で目的地にたどり着くことに比べて格段の速さで目的地周辺の概略表示ができる。
【0041】
本実施の形態では、目的地23周辺を圧縮しない表示とすることも可能である。例えば、図5(b)の状態で、目的地23周辺を圧縮しないで表示するための表示(不図示)が選択決定されたり、目的地23周辺を圧縮しないで表示するために設けられたスイッチ(不図示)が押されると、図6の表示となる。
【0042】
図6は、目的地23を含む領域53を圧縮しないで表示している様子を示す図である。この場合、領域50が基準領域になる。目的地23を含む領域50が縦横圧縮されない等倍の平面地図の表示となり、領域51、52、54〜56、58〜60、62〜64、66〜68は、全体表示の場合に縦横圧縮されない領域50とでディスプレイ5の画面上に表示できるように縦方向あるいは横方向の圧縮率が適宜計算される。なお、領域50の左辺の左側に位置する領域49、53、57、61、65は、横方向には圧縮されない。これに伴い、簡易表示80は、図5(a)の表示71〜74に加えて、表示75、76を追加した表示となる。図6の状態において、表示71が選択決定されると、現在地21を含む圧縮された領域55、56、59、60、63、64、67、68がディスプレイ5に表示される。なお、表示75を選択決定すると、領域49を表示することも可能である。
【0043】
このように目的地23を含む領域50を圧縮しない等倍表示できるようにすることにより、目的地23近辺の詳細道路状況を把握したい場合、簡単な操作で迅速にその領域を表示することができる。
【0044】
次に、図4(a)の全体表示あるいは図5(a)の現在地周辺の拡大表示をするための制御について説明する。図7は、この制御のフローチャートを示す図である。マイクロプロセッサ11が、メモリ12格納された制御プログラムを実行することにより処理を行う。
【0045】
ステップS1において、経路探索結果の読み出しを行う。マイクロプロセッサ11は、経路探索処理ルーチンにおいて、地図記憶装置2に格納された道路地図データの一部である経路探索データを使用して出発地から目的地までの経路を計算し、その経路探索結果をメモリ12に格納している。そして、本ルーチンにおいて経路探索結果の読み出しを行う。ステップS2では、車両の現在地(自車位置)、目的地、経路探索の誘導経路データから座標のMin、Max値の算出を行う。すなわち、現在地と目的地までの経路全体を含む範囲を座標値で特定する。
【0046】
ステップS4では、基準領域の座標位置を決定する。図4(a)では、ディスプレイ5の画面の1/4を基準領域の表示エリアとするため、それに対応して座標位置を決定する。基準領域は車両の現在地21を含む領域である。現在地と目的地までの経路全体を含む範囲の地図は、基準領域の範囲を単位として格子状に分割され、他の領域の座標位置も決定される。
【0047】
ステップS4では、基準領域以外の領域の圧縮率を決定する。圧縮率は、現在地と目的地までの経路全体を含む範囲のうち、基準領域を所定範囲の1/4に収め、基準領域以外の残りの領域を所定範囲の残りの3/4に収まるように決定する。圧縮率の計算の詳細は、前述したとおりである。所定範囲は、ディスプレイ5の画面範囲に対応する。
【0048】
ステップS5では、全体表示か基準領域の拡大表示かを判定する。全体表示とは、現在地と目的地までの経路全体を含む範囲を表示することで、圧縮しない基準領域とステップS4で計算された圧縮率で圧縮された領域とで表示することである。基準領域の拡大表示とは、現在地21を含む領域を縦横いずれの方向にも圧縮しない等倍の平面地図を画面全体に拡大表示することである。この選択は、予めスイッチや表示の選択でなされている。
【0049】
ステップS5で全体表示であると判定するとステップS6に進む。ステップS6では、地図記憶装置2から該当する領域の道路地図データの読み込みを行う。ステップS7では、基準領域の平面地図の表示データをグラフィックコントローラ17を介してメモリ18の所定の領域に画像データとして書き込む。所定の領域とは、例えばディスプレイ5の画面右下隅に対応した1/4分割の領域である。ステップS8で、圧縮領域の平面地図の表示データをグラフィックコントローラ17を介してメモリ18の残りの領域に画像データとして書き込む。このとき、ステップS4で計算された圧縮率に応じて適宜座標変換をしてメモリ18に書き込む。グラフィックコントローラ17は、メモリ18に書き込まれた画像データを読み出して、D/A変換器19を介して適宜ディスプレイ5に画像を表示する。
【0050】
一方、ステップS5で基準領域の拡大表示であると判定するとステップS9に進む。ステップS9では、地図記憶装置2から該当する領域の道路地図データの読み込みを行う。この場合、基準領域の地図データだけを読み込めばよい。ステップS10では、基準領域の平面地図の表示データをグラフィックコントローラ17を介してメモリ18の所定の領域に画像データとして書き込む。所定の領域とは、ディスプレイ5の画面全体に対応した領域である。ステップS11では、図5(a)に示した簡易表示70を、基準領域の上に重ね書き(オーバーライト)する。グラフィックコントローラ17は、メモリ18に書き込まれた画像データを読み出して、D/A変換器19を介して適宜ディスプレイ5に画像を表示する。
【0051】
以上説明した本実施の形態のカーナビゲーション装置は、次のようなすぐれた効果を奏する。
(1)基準領域の上辺より上側あるいは下辺より下側に位置する平面地図を縦方向に圧縮し、基準領域の左辺より左側あるいは右辺より右側に位置する平面地図を横方向に圧縮し、基準領域の平面地図と横方向および縦方向に圧縮した平面地図とをディスプレイ5に表示しているので、所望の領域は詳細な正規な等倍の平面地図を表示しながら、広範囲な平面地図を表示することができる。しかも、等倍の正規な平面地図と縦横いずれかに圧縮された平面地図の間は、切れ目なく接続され、見苦しさは生じない。同一の画面で詳細な平面地図と広範囲な平面地図とを表示することができるので、視認性が向上する。
(2)車両の現在地21周辺は、詳細な平面地図を表示することができるとともに距離感も正確に把握することができる。また、車両の現在地21周辺を詳細に表示しながら、遠方にある目的地23も表示され、目的地方向も把握することができる。例えば、出発地と目的地を指定して経路探索をした直後にこのような表示をすれば、出発地近辺を詳細表示しながら、経路全体を表示することができ、目的地方向も把握することができる。
(3)現在地21の圧縮表示しない基準領域が決まれば、残りの領域の圧縮率は自動で計算をするため、容易にかつ即座に所望の表示を得ることができる。
(4)経路22も色を変えたり線を太くして表示するので、経路22を把握しやすい。
(5)鳥瞰図表示に比べて、現在地21周辺の距離感を把握しながら目的地方向がより正確に把握できる。ヘッドアップ表示において目的地23が進行方向にない場合や、ノースアップ表示で目的地23が北方向にない場合であっても、目的地を表示することができ、目的地方向が把握できる。すなわち、目的地23が現在地21から表示画面上真横方向や下方向にある場合でも、目的地を表示することができ、目的地方向が把握できる。
(6)平面地図において詳細と広域の間(縮尺)を適宜切り換えて表示したり、平面地図と鳥瞰図を適宜切り換えて表示する必要がなく、煩雑な操作が不要となる。
(7)基準領域の縮尺率を任意に変更でき、目的地23および目的地方向を常に同一画面で把握しながら、現在地21周辺の地図を任意の縮尺で見ることができるようになる。しかも、基準領域の縮尺率の変更に伴い、その周りの領域の縦横の圧縮率は自動的に再計算されるので、操作は煩雑ではない。
(8)現在地21から目的地23までの経路全体を表示しないで、現在地21の基準領域のみ、あるいは目的地23の圧縮された領域のみ表示しているときには、同時に簡易表示70をする。これにより、所望のエリアの表示を迅速に行うことができる。
(9)簡易表示70には、現在地を示す矢印マークのアイコンや目的地を示す旗マークのアイコンが表示されるので、簡易表示のどの領域に現在地21あるいは目的地23があるかが一目で把握することができる。
【0052】
なお、上記の実施の形態では、現在地21から目的地23までの経路22全体が入るように、圧縮率を計算する例を説明をしたが、この内容に限定する必要はない。例えば、経路22が非常に大回りして目的地23に向かっているような場合は、経路22全体が入らなくてもよい。すなわち、現在地21と目的地23が入るように圧縮率を計算するようにしてもよい。これによっても、目的地23が表示されるので、目的地方向を把握することができる。
【0053】
なお、上記の実施の形態では、現在地21を含む基準領域は圧縮されない領域として平面地図を表示する例を説明をしたが、この内容に限定する必要はない。基準領域もある程度圧縮されていてもよい。すなわち、基準領域以外の領域について、基準領域に対して縦方向あるいは横方向により圧縮するということでもよい。
【0054】
また、上記の実施の形態では、現在地21周辺の圧縮表示しない基準領域を、ディスプレイ5の画面を9分割したうちの中央、あるいは、4分割したうちの右下隅に表示する例を説明をしたが、この内容に限定する必要はない。基準領域をどの位置に表示するかは、現在地21から目的地23までの経路を最も効率よく表示できるようにする観点から決めればよい。画面の分割数についても上記の例に限定する必要はない。また、画面を分割するという考えに限定する必要もない。現在地21周辺の圧縮表示しない基準領域の範囲を決め、目的地23までの残りの領域を適宜上記実施の形態で説明した方法で圧縮し、それらをディスプレイ5の画面上に表示することが実現できればよい。
【0055】
また、上記の実施の形態では、カーナビゲーション装置の例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。携帯用のナビゲーション装置にも本発明は適用できる。また、ナビゲーション装置に限定する必要もない。平面地図を表示する装置であればどのような装置にも本発明を適用することができる。
【0056】
また、上記の実施の形態では、カーナビゲーション装置の制御装置3が実行する制御プログラムはメモリ12に格納されている例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。制御プログラムやそのインストールプログラムをCD−ROMなどの記録媒体で提供してもよい。
【0057】
さらに、それらのプログラムをインターネットなどに代表される通信回線などの伝送媒体を介して提供することも可能である。すなわち、プログラムを、伝送媒体を搬送する搬送波上の信号に変換して送信することも可能である。カーナビゲーション装置は、通信回線との接続機能、例えば携帯電話との接続機能を有するようにすればよい。
【0058】
また、上述の制御プログラムをパソコンやPDA(携帯端末)上で実行させてナビゲーション装置を実現するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成しているので、次のような効果を奏する。基準領域の上辺より上側あるいは下辺より下側に位置する平面地図を縦方向に圧縮し、基準領域の左辺より左側あるいは右辺より右側に位置する平面地図を横方向に圧縮し、基準領域の平面地図と横方向および縦方向に圧縮した平面地図とを表示装置に表示しているので、所望の領域は詳細な正規な等倍の平面地図を表示しながら、広範囲な平面地図を表示することができる。しかも、等倍の正規な平面地図と縦横いずれかに圧縮された平面地図の間は、切れ目なく接続され、見苦しさは生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるカーナビゲーション装置のブロック図である。
【図2】本実施の形態の表示形態の一例を説明する図である。
【図3】ノースアップ表示をヘッドアップ表示に変更した場合を示す図である。
【図4】基準領域の縮尺率の変更に伴い、基準領域以外の範囲の圧縮率の変化について説明する図である。
【図5】簡易表示を伴う表示について説明する図である。
【図6】目的地を含む領域を圧縮しないで表示している様子を示す図である。
【図7】全体表示あるいは現在地周辺の拡大表示をするための制御のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 現在地検出装置
2 地図記憶装置
3 制御装置
4 スイッチ
5 ディスプレイ

Claims (11)

  1. 平面地図を表示装置に表示するよう制御する地図表示制御装置であって、
    平面地図を格子状に分割し、格子状に分割された1つの領域である基準領域のいずれかの辺の延長線より外側にある領域について、前記辺の垂直方向に圧縮し、前記基準領域の平面地図と前記圧縮した平面地図とを前記表示装置に表示するよう制御する制御手段を備えることを特徴とする地図表示制御装置。
  2. 平面地図を表示装置に表示するよう制御する地図表示制御装置であって、
    平面地図を格子状に分割し、格子状に分割された1つの領域である基準領域の少なくとも上辺より上側あるいは下辺より下側に位置する平面地図を縦方向に圧縮し、前記基準領域の少なくとも左辺より左側あるいは右辺より右側に位置する平面地図を横方向に圧縮し、前記基準領域の平面地図と前記横方向および縦方向に圧縮した平面地図とを前記表示装置に表示するよう制御する制御手段を備えることを特徴とする地図表示制御装置。
  3. 請求項2に記載の地図表示制御装置において、
    出発地から目的地までの経路を演算する経路演算手段と、
    車両の現在地を検出する現在地検出手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記検出された車両の現在地を含む領域を前記基準領域とし、前記目的地が前記基準領域外にあるとき、前記現在地および前記目的地を同時に前記表示装置に表示できるように前記縦方向の圧縮率と前記横方向の圧縮率とを計算し、前記現在地から前記目的地までの平面地図を前記基準領域の平面地図と前記圧縮率に基づいて前記横方向および縦方向に圧縮した平面地図とで表示することを特徴とする地図表示制御装置。
  4. 請求項3に記載の地図表示制御装置において、
    前記制御手段は、前記経路を、前記現在地から前記目的地までの平面地図上に表示することを特徴とする地図表示制御装置。
  5. 請求項3〜4のいずれか1項に記載の地図表示制御装置において、
    前記制御手段は、前記車両の進行方向を上にして、前記現在地から前記目的地までの平面地図を表示することを特徴とする地図表示制御装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の地図表示制御装置において、
    前記基準領域の平面地図の縮尺を変更する縮尺変更手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記縮尺変更手段による前記基準領域の平面地図の縮尺の変更に伴い、前記縦方向の圧縮率と前記横方向の圧縮率を再計算することを特徴とする地図表示制御装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の地図表示制御装置において、
    前記目的地を含む領域を圧縮しないで表示するよう指示する指示手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記指示手段により前記目的地を含む領域を圧縮しないで表示するよう指示されたとき、前記目的地を含む領域を前記基準領域とし、前記現在地および前記目的地を同時に前記表示装置に表示できるように前記縦方向の圧縮率と前記横方向の圧縮率とを計算し、前記現在地から前記目的地までの平面地図を前記基準領域の平面地図と前記圧縮率に基づいて前記横方向および縦方向に圧縮した平面地図とで表示することを特徴とする地図表示制御装置。
  8. 平面地図を表示装置に表示するよう制御する地図表示制御装置であって、
    出発地から目的地までの経路を演算する経路演算手段と、
    車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
    制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    平面地図を格子状に分割し、
    格子状に分割された領域のうち前記検出された車両の現在地を含む領域を基準領域とし、
    前記目的地が前記基準領域外にあるとき、前記基準領域の少なくとも上辺より上側あるいは下辺より下側に位置する平面地図を縦方向に圧縮し、前記基準領域の少なくとも左辺より左側あるいは右辺より右側に位置する平面地図を横方向に圧縮し、
    前記車両の現在地を含む基準領域の平面地図、および、前記目的地を含む圧縮された平面地図のうち、いずれかを選択して前記表示装置に表示するように制御することを特徴とする地図表示制御装置。
  9. 請求項8に記載の地図表示制御装置において、
    前記制御手段は、前記車両の現在地を含む基準領域の平面地図、および、前記目的地を含む圧縮された平面地図のうち、いずれかを選択して前記表示装置に表示するように制御しているとき、表示されていない領域を選択指示できる選択指示用表示を前記表示装置に表示するよう制御することを特徴とする地図表示制御装置。
  10. 請求項9に記載の地図表示制御装置において、
    前記制御手段は、前記表示装置に前記選択指示用表示をするよう制御するとき、前記目的地を含む領域には目的地を示すマークを、前記現在地を含む領域には現在地を示すマークを表示するよう制御することを特徴とする地図表示制御装置。
  11. 請求項8〜10いずれか1項に記載の地図表示制御装置において、
    前記目的地を含む領域を圧縮しないで表示するよう指示する指示手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記指示手段により前記目的地を含む領域を圧縮しないで表示するよう指示されたとき、前記目的地を含む領域を圧縮しない平面地図で表示するように制御することを特徴とする地図表示制御装置。
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