JP2005003785A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極清掃手段の動作時機を、ウォームアップ時間に影響しない時機に設定した、あるいは、環境条件による画像品質の低下を防止するように設定した画像形成装置の提供。
【解決手段】感光体を帯電させるための帯電手段と、感光体上に形成されたトナー画像を転写材に転写するための転写手段と、トナー画像を担持した前記転写材を感光体から分離する分離手段と、少なくとも前記帯電手段、転写手段、分離手段の中少なくとも一つの手段が有する当該手段を清掃する清掃手段と、加熱によりトナー画像を転写材に定着するための定着手段とを備えた電子写真方式による画像形成装置であって、前記定着手段のウォームアップ中の前記清掃手段の動作を禁止するように制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加圧加熱によりトナー画像を転写材に定着する定着手段と、電極の清掃手段を有する電子写真方式による複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式による複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、感光体表面に形成されたトナー画像を用紙等の転写材に転写して、トナー画像を担持した前記転写材を定着手段により加圧加熱することにより画像の定着を行う。
【0003】
また、前記感光体の周辺には、各種の電極、例えば、感光体を一様に帯電するための帯電極、トナー画像を感光体から転写時に転写するための転写極、トナー画像を担持した転写材を感光体から分離するための分離極が配置されている。
【0004】
これらの電極には、ワイヤが張られており、それらへの高電圧の印加によりコロナ放電が発生する。ところが、これらのワイヤには浮遊するトナーや、塵が付着するので、コロナ放電にムラが生じたり、異常な放電が発生することがある。
【0005】
その結果、画像上に白筋や、転写抜けが現れたり、場合によっては、放電により感光体が損傷を受ける事態も発生する。この問題を解決するために適宜なタイミングで自動的にワイヤの清掃を行う清掃手段が電極に設けられている。清掃の対象となる電極は、帯電極、転写極、分離極全ての場合もあるが、一様なコロナ放電の維持が最も重視される帯電極のみの場合も多い。
【0006】
この清掃手段の最初の動作は、各種の初期設定のための動作と共に、画像形成装置の電源が投入されて前記定着手段が所定の温度に達するまでの時間、いわゆる装置のウォームアップ時間中に実行されることが一般的であった。
【0007】
ところが、画像形成装置のウォームアップ時間の律速となっていた定着手段が所定の温度に達するまでの時間は、ユーザの使い勝手の向上のため、あるいは環境問題の省エネルギー対応のために行われた装置の改良によって、ますます短くなる傾向にあり、これに関わる提案も多く出されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0008】
その結果、従来行っていたウォームアップ時間は、定着手段が所定温度に到達するまでの時間により決まるのではなく、同時期に実施していた他の動作にとって決定される場合が増加してきた。即ち、定着手段の改良による所定温度への到達時間の短縮がそのまま画像形成装置のウォームアップ時間の短縮にならない場合が生ずるようになった。
【0009】
【特許文献1】
特開平7−295414号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平10−39674号公報
【0011】
【特許文献3】
特開平11−125987号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、従来行っていた、ウォームアップ中の清掃手段によるワイヤの清掃の動作を禁止すると共に、画像形成装置の処理能力に影響を与えない時機に清掃動作を行わしめ、清掃動作による画像形成装置のウォームアップ時間の増加、および処理能力の低下を防止しようとするものである。
【0013】
さらには、環境条件を測定して、実験により求めた環境条件と帯電ムラの関係に基づき、画像品質の確保を優先させるように清掃動作を行わせることによって、画像品質の維持を第1として、次に、清掃動作による画像形成装置のウォームアップ時間の増加、および処理能力の低下を防止しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の手段によって達成される。
【0015】
(1) 感光体を帯電させるための帯電手段と、感光体上に形成されたトナー画像を転写材に転写するための転写手段と、トナー画像を担持した前記転写材を感光体から分離する分離手段と、少なくとも前記帯電手段、転写手段、分離手段のうち少なくとも一つの手段が有する当該手段を清掃する清掃手段と、加熱によりトナー画像を転写材に定着するための定着手段とを備えた電子写真方式による画像形成装置であって、
前記定着手段のウォームアップ中の前記清掃手段の動作を禁止するように制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0016】
(2) 感光体を帯電させるための帯電手段と、感光体上に形成されたトナー画像を転写材に転写するための転写手段と、トナー画像を担持した前記転写材を感光体から分離する分離手段と、少なくとも前記帯電手段、転写手段、分離手段のうち少なくとも一つの手段が有する当該手段を清掃する清掃手段と、加熱によりトナー画像を転写材に定着するための定着手段とを備えた電子写真方式による画像形成装置であって、
画像形成装置が設定時間以上に待機状態が継続した場合に装置の電源をオフにするオートシャットオフ動作の実行に先立ち、前記清掃手段を動作させるように制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0017】
(3) 感光体を帯電させるための帯電手段と、感光体上に形成されたトナー画像を転写材に転写するための転写手段と、トナー画像を担持した前記転写材を感光体から分離する分離手段と、少なくとも前記帯電手段、転写手段、分離手段のうち少なくとも一つの手段が有する当該手段を清掃する清掃手段と、加熱によりトナー画像を転写材に定着するための定着手段とを備えた電子写真方式による画像形成装置であって、
環境条件によって前記清掃手段の動作時機を変更するように制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0018】
(4) 前記環境条件と前記動作時機の関係を示すテーブルを前記制 制御手段が、環境条件によって前記清掃手段の動作時機、もしくは動作回数を変更するように制御することを特徴とする画像形成装置。
【0019】
【発明の実施の形態】
最初に、本発明による自動原稿送り装置を備えた電子写真方式の画像形成装置を使用して、原稿載置トレイに載置された原稿の画像を、給紙手段から給送された転写材上に画像形成をするプロセスの説明をする。
【0020】
図1は本発明による自動原稿送り装置を備えた画像形成装置を説明するための模式図である。
【0021】
画像形成装置は、画像形成装置本体Aと、この上部に付属装置として取り付けられている自動原稿送り装置Fとから構成されている。また、前記画像形成装置本体Aは、原稿画像読み取り手段3、画像書き込み手段4、画像形成手段5、定着手段6、給紙手段7、制御手段C1等から構成されている。
【0022】
自動原稿送り装置Fの原稿載置トレイ211の上には、原稿Dが載置される。
載置された前記原稿Dは、原稿押圧板21によって送り出しローラ22に押圧され、送り出しローラ22および給紙ローラ23の作動により一枚ずつ送り出され、原稿検知センサPS1により原稿Dの先端が検出されて、先端がレジストローラ24に突き当てられ、一旦停止させられることにより先端が整えられる。
【0023】
レジストローラ24の回転により原稿搬送路に送り出された原稿Dは、ガイド部材213に導かれて進行し、さらに第1搬送ローラ25にて画像形成装置本体Aに設けられたスリットガラス36のある原稿画像読み取り位置に向け搬送される。
【0024】
搬送された原稿Dは、前記原稿画像読み取り位置の直前の原稿搬送路に設けてある原稿検知センサPS2により先端が検知され、この検知信号を基に原稿先端が原稿画像読み取り位置に到達する時機と、原稿画像読み取り手段3による原稿画像の読み取り開始時機とのタイミングがとられる。
【0025】
スリットガラス36の上面を通過しながら原稿画像の読み取りが行われた原稿Dは第2搬送ローラ26、排紙ガイドG1、排紙ローラ27により原稿排紙トレイ212に排紙される。
【0026】
なお、原稿Dの両面の画像を読み取る場合には、先ず原稿Dの第2面(裏面)の画像が読み取られ、次いで、第1面(表面)が読み取られる。この場合、レジストローラ24から送り出された原稿Dは、反転ガイドG2により反転ローラ29に向け進行し、さらに、反転出口ローラ28により原稿排紙トレイ212の上部へと進行する。
【0027】
前記原稿Dの後端は、原稿検知センサPS1により検知され、後端が、反転ローラ29の近傍に到達したときに、反転ローラ29、反転出口ローラ28の回転が停止されるようになっている。
【0028】
次に、前記反転ローラ29、前記反転出口ローラ28の逆転により、前記原稿Dは、それまでの終端を先頭にして表裏が逆転した状態で反転ガイドG2に導かれて、第1搬送ローラ25に送られる。送られた原稿Dの第2面は、原稿画像読み取り手段3により、既に説明をした原稿Dの片面の読み取りの場合と同様な読み取りがなされた後、排紙ガイドG1に導かれて、再度、反転出口ローラ28に送られる。この時、原稿Dの後端が反転出口ローラ28の位置に残っているが、反転出口ローラ28の圧着が所定時間解除されるため、原稿Dの先端と後端は前記位置にてすれ違いに搬送される。読み取り終了後の原稿Dはその後端が、圧着状態に戻った反転出口ローラ28によって挟持された後、反転ローラ29に向けて搬送され、反転ローラ29により原稿画像読み取り位置へと送り出される。送り出された原稿Dは、表裏が反転されているので、今回は第1面の画像が読み取られて、原稿搬送トレイ212に排出される。
【0029】
原稿画像読み取り手段3による原稿画像の読み取りは、自動原稿送り装置Fにより搬送されている原稿Dの画像を、スリットガラス36の直下にて停止している光源311と、ミラー312とからなる第1ミラーユニット31と、ミラー321とミラー322を備える第2ミラーユニット32と、結像レンズ33とにより光学的に導いて、ライン状のCCDである撮像素子34に結像させることにより行われる。
【0030】
なお、プラテンガラス35に原稿Dを載置して画像情報を読み取る場合には、原稿画像を光第1ミラーユニット31と第2ミラーユニット32の移動による原稿画像面の走査と、結像レンズ33とにより光学的に導いて、撮像素子34に結像させる。
【0031】
原稿画像読み取り手段3において読取られた原稿Dの画像情報は原稿画像処理手段62にてA/D変換、シェーディング補正、画像圧縮等の画像処理が行われて、一旦、画像データとして制御手段C1のメモリM1に記憶される。
【0032】
前記画像データはメモリM1より呼び出されて画像書込手段4に送られて、帯電極を有する帯電手段42により電荷を付与されて回転している感光体ドラム41の表面を、レーザビームLBが、回転するポリゴンミラーPGにより主走査方向の走査することによって、前記感光体ドラム41の面上には原稿の画像データに対応した静電潜像が形成される。
【0033】
公知の電子写真技術で構成されている画像形成手段5においては、上述の、帯電手段42により感光体ドラム41の表面が一様に帯電された後、画像書き込み手段4により形成された前記静電潜像が、現像手段44により反転現像されて、トナー画像が感光体ドラム41上に形成される。
【0034】
一方、転写材として手差し給紙手段26、または給紙手段7の各給紙カセットから給紙された用紙Pは、搬送ローラ56により搬送され、タイミングローラ51によって感光体ドラム41上のトナー像との位置合わせのための同期が取られて転写領域に給送される。
【0035】
感光体ドラム41上に形成された前記トナー像は、転写極である転写手段45によってトナーとは反対極性に帯電された用紙P上に転写される。
【0036】
転写処理後の用紙Pは、分離除電のための電極である分離手段46の作用により感光体ドラム41から分離し、定着手段6に搬送され、加熱ローラ61と加圧ローラ63の加熱、加圧作用によりトナー画像が用紙P上に定着された後、排紙トレイ57に排出される。
【0037】
また、トナー画像の用紙Pへの転写を終えた感光体ドラム41の表面は、クリーニング手段48により残留トナーが除去されて次なる画像形成に向けての準備がなされる。
【0038】
図2は画像形成装置の制御関係を示すブロック図である。
画像形成装置本体Aの制御手段である制御手段C1は、CPU(CPU1)およびメモリM1を有するコンピュータであり、各種の制御手段とは、入出力ポート、シリアルあるいはパラレルの通信用インターフェイス等適宜なインターフェイスにて接続されている。自動原稿送り装置Fの制御手段C2も同様であり、前記制御手段C1とは、本例では通信手段としてのシリアルインターフェイスにて接続されている。なお、本発明の説明に関係しないブロックについては、図においては省略されている。
【0039】
図3は帯電手段42を示す下面図である。また、図4は側面図である。
なお、本実施の形態においては、帯電手段42、転写手段45、分離手段46は、いずれもコロナ放電方式を採用しているが、前記3つの手段のいずれかを、ローラに高電圧を印加して、これを感光体、あるいは転写材に接触させる方式を採用しても良い。また、コロナ放電方式の電極としては、コロトロン、スコロトロンがあるが、本実施の形態ではコロトロンを前提にして説明を進めるが、スコロトロンの場合も全く同様であり、その説明は省略する。
【0040】
帯電手段42は、着脱可能なユニットとして構成した公知技術からなるコロナ放電装置で、チャージワイヤを清掃する清掃手段700を有している。コの字型に成型された金属板によりバックプレート72が形成され、バックプレート72の両端には絶縁物で作られたエンドブロック77a、77bが設けられれている。バックプレート72とエンドブロック77a、77bで囲まれる空間内には、2本のチャージワイヤ71a、71bが平行に張られている。チャージワイヤ71a、71bは支持突起74a、74bにより張架する位置が規制されていると共に、掛止め突起76a、76bに一端が固定され、掛止めリング71c、71dを介して前記チャージワイヤ71a、71bを引っ張っているスプリング75により、所定の張力が与えられて直線状態が維持されている。
【0041】
図5、および図6は、清掃手段700の主要部である清掃ユニット710を示す図である。
【0042】
清掃手段700は清掃部材91、92と、これを保持する複数の保持部材とからなる清掃ユニット710と、前記清掃ユニット710を帯電手段42に張られているチャージワイヤ71a、71bに沿って移動させる移動手段810とから構成されている。
【0043】
前記清掃部材91、92を保持する部材である清掃部材保持レバー732は、軸突起736a、736bを有しており、図6に示すように、支持壁731a、732bに設けられた軸孔に嵌合することにより、回転可能に支持されている。
またバネ735により図5の実線で示すように清掃部材91、92を押し上げた位置にあり、端部732cが押された場合には、図の点線で示される位置に下げられる。
【0044】
清掃ユニット710は、バックプレート72に設けられた長穴を介して、移動部材79aに固定されており、前記移動部材79aの移動に伴って移動する。
【0045】
移動手段810は、前記移動部材79a、ネジ78、前記ネジ78をウォームとホイルからなる減速器を介して回転させる減速器付きモータ82等から構成される公知の手段である。
【0046】
清掃手段700が動作中に無いときは、前記清掃ユニット710はエンドブロック77aに突き当てられた状態で停止している。この結果、清掃部材保持レバー732は図5の点線の位置にて停止しており、チャージワイヤ71a、71bは図5の点線矢印W1で示されるような直線状となっている。
【0047】
清掃手段700が動作中にある時には、前記清掃ユニット710はエンドブロック77aから離れるので、清掃部材保持レバー732aはバネ735の作用により、図5の実線の位置になる。従って、直線状に張られたチャージワイヤ71a、71bには、上下に位置する清掃部材91、92、93、94により、図5の実線矢印W2で示されるようにわずかな屈曲部が形成される。
【0048】
制御手段C1より清掃手段700に清掃動作の指示が出されると、モータ82が回転を始め、ネジ78が回転すると、エンドブロック77aに突き当たって停止していた清掃ユニット710が、エンドブロック77aから離れる。この結果、清掃ユニット710はチャージワイヤ71a、71bに対し図5の実線で示されるW2の状態を維持しながら移動動作を始める。この移動動作により、清掃部材91、92、93、94がチャージワイヤ71a71bと摺動することにより、チャージワイヤ71a、71bに付着したトナーや他の付着物が除去される。
【0049】
清掃ユニット710が帯電器手段42の他方の端部にあるエンドブロック77bに近づくと移動部材を検知する第2位置検知センサ(不図示)から検知信号が出され、これを受けた清掃手段700の制御部C3(不図示)はモータ82を逆転させ、前記清掃ユニット710の移動方向を逆転させる。前記清掃ユニット710がエンドブロック77aに突き当たると、移動部材79aの位置を検知する第1位置検知センサ(不図示)から検知信号が出され、前記制御部C3はモータを停止させる。また、清掃ユニット710がエンドブロック77aに突き当たることによりチャージワイヤは図5の点線で示される直線状態となる。
【0050】
従来、上述した様なチャージワイヤの清掃動作は、既に述べたように、画像形成装置の電源投入後の数分間のウォームアップ動作の時に行われることが多かった。その理由は、ウォームアップ動作が完了して、装置の動作が可能となるまでの時間、いわゆるウォームアップ時間が、画像形成装置が有している定着手段の温度が所定の温度まで到達するまでの時間により決まっていたことから、この時間より短い時間で終えることができる各種動作を並行に実行させていた。
【0051】
ところが、既に述べたごとく、環境問題、使い勝手への対応から定着手段が所定の温度に到達するまでの時間が短縮され、その結果、従来のウォームアップ時間内では動作を終了できない処理も出てきた。以下に具体例を示す。
【0052】
図7(1)、(2)は、定着手段のウォームアップ時間と、帯電手段42のチャージワイヤ71a、71b(以後、電極と略称する)の清掃時間との関係を示すもので、(1)並びに(2)の条件を以下に記す。
環境:温度20℃、機内湿度50%RH
用紙(転写材):普通紙、サイズA3
(1)の場合
Figure 2005003785
(2)の場合
Figure 2005003785
図で明らかなように、(1)の場合、従来6〜7分必要としていた定着手段のウォームアップ時間が、(2)の場合には30〜45秒となり、50〜70秒を必要とする電極の清掃時間よりも短くなっている。この結果、電極の清掃時間が装置のウォームアップの律速時間となる問題が生まれてきた。
【0053】
本発明は、この問題を回避するために、制御手段C1が、ウォームアップ中の電極を有する帯電手段42、もしくは転写手段45、もしくは分離手段46の清掃動作を禁止して、ユーザが画像形成作業を行った後のスタンバイ状態の継続時間を計測して、設定値以上の時間が経過した場合に、画像形成装置は直ちに画像形成作業に供される状況には無いと判断して、清掃動作を行わせるようにしている。また、画像形成装置が長時間画像形成作業に供されない状態が継続した場合に、省エネルギーのために備えられているオートシャットオフ機能、即ち、制御手段C1および操作表示手段8のごく一部を除き電力供給をオフにする機能を作動させる前に清掃動作を実行させて、次の画像形成作業が開始された時の不都合の発生を防止するようにしてある。このような制御は全て、制御手段C1の記憶手段であるメモリM1にストアされているプログラムを実行することによりなされる。
【0054】
図8は、上述のウオームアップ終了後の清掃動作を実行するタイミングを説明するフローチャートである。
【0055】
画像形成装置の電源がオンになると(S10)、定着手段6のウォームアップが開始され(S11)、ウォームアップが終了すると(S12)、画像形成作業可の表示が、操作表示手段8に出力される。その後、画像形成装置がある設定時間以上の間、画像形成作業に供されなかった場合、即ち、スタンバイ時間TNがある設定時間T1以上継続した場合、制御手段C1は、操作表示手段に画像形成作業不可の表示を出力して(S15)、清掃手段700を動作させる(S16)。清掃手段700が動作を終えたならば(S17)、画像形成作業可の表示を操作表示手段8に出力して(S18)、スタンバイ状態に戻る。
【0056】
図9は、上述のオートシャットオフ機能を作動させる前に清掃動作を実行するタイミングを説明するフローチャートである。
【0057】
画像形成装置のスタンバイ状態が設定時間T2を越えた場合(S20)、制御手段C1は、画像形成作業不可の表示を操作制御手段8に出力して(S21)、清掃手段700を動作させる(S22)。清掃手段700の動作が終了したならば(S23)、オートシャットオフ機能を動作させ、制御手段C1、および操作表示手段8の一部を除き、画像形成装置の各部への通電を停止する。
【0058】
次に、環境条件を検知して、清掃手段700の動作時機を決定するさらなる発明の実施の形態について説明する。
【0059】
帯電極の放電不均一による画像ムラの発生の可能性は、環境条件、特に湿度により大きく変わる。一般に、低湿になると放電不均一が発生しやすくなる。表1は機内の相対湿度と帯電極の放電不均一による画像不良の発生との関係を示すものである。表より明らかなように、相対湿度が50%を下回ると画像不良が発生する可能性が増加する。
【0060】
【表1】
Figure 2005003785
【0061】
画像形成作業において、画像不良のコピーを出力することは、作業の本来の目的から外れることであるので、本発明においては環境条件を測定して、機内の相対湿度が50%以下である場合には、画像形成装置が作業開始可能状態になるまでの時間が長くなっても、ウォームアップ動作中に電極の清掃動作を実行させて画像不良の発生を防止している。
【0062】
図10は、環境条件により清掃動作を実行させる時機を決定するプログラムを説明するフローチャートである。
【0063】
電源スイッチがオンになると(S30)、定着手段6のウォームアップが開始される(S31)。制御手段C1は、湿度センサHSから機内の湿度情報を得て、もし、湿度(相対湿度)が50%よりも上であれば(S32)、そのまま、ウォームアップ動作を継続し、ウォームアップが終了した時に(S35)、画像形成装置が使用可能の状態を示す画像形成作業可の表示を、操作表示手段に出力する(S36)。一方、相対湿度が50%以下であれば(S32)、制御手段C1は、清掃手段700を作動させて電極の清掃を実行する(S33)。清掃手段700の作動が終了し(S34)、定着ウオームアップが終了すると(S35)、画像形成作業可の表示が操作表示手段8に出力される(S36)。
【0064】
なお、上述の図8、9のフローチャートにおいて示される設定値T1、T2、および図10で示されるフローチャートのS32で示される相対湿度の判定基準(図の例では50%)は、テンキーと表示部を有する操作表示手段8から、設定用プログラムを用いることにより変更することができる。
【0065】
同様にして、表1に示すように、電極の履歴(コピー数)に応じた相対湿度を基にした判定基準をテーブルを制御手段C1のメモリM1に設けることにより、前記履歴が短い場合には、低湿度であっても不必要な清掃動作を省くことができ、使用者の待機時間を短縮することもできる。
【0066】
【発明の効果】
請求項1、もしくは2の発明により、画像形成装置の定着手段のウォームアップ時間の短縮の効果が、電極の清掃を行うための清掃手段の動作により阻害されることがなくなり、また、請求項3の発明により、環境条件によってはウォームアップ時間の短縮よりも、画像品質の低下防止を優先させた画像形成装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置を説明するための模式図である。
【図2】画像形成装置の制御関係を示すブロック図である。
【図3】帯電極の下面図である。
【図4】帯電極の側面図である。
【図5】清掃ユニットを示す側面図である。
【図6】清掃ユニットの斜視図である。
【図7】定着ウォームアップ時間と電極清掃手段の動作時間との関係を示す図である。
【図8】清掃手段の動作時機を示すフローチャートである。
【図9】清掃手段の動作時機を示すフローチャートである。
【図10】清掃手段の動作時機を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 原稿画像読み取り手段
4 画像書き込み手段
5 画像形成手段
6 定着手段
7 給紙手段
8 操作表示手段
42 帯電手段
61 加熱ローラ
63 加圧ローラ
71a、71b チャージワイヤ
700 清掃手段
710 清掃ユニット
810 移動手段
A 画像形成装置
D 原稿
F 自動原稿送り装置
P 転写材
C1 制御手段
C2 制御手段
HS 湿度センサ

Claims (4)

  1. 感光体を帯電させるための帯電手段と、感光体上に形成されたトナー画像を転写材に転写するための転写手段と、トナー画像を担持した前記転写材を感光体から分離する分離手段と、少なくとも前記帯電手段、転写手段、分離手段のうち少なくとも一つの手段が有する当該手段を清掃する清掃手段と、加熱によりトナー画像を転写材に定着するための定着手段とを備えた電子写真方式による画像形成装置であって、
    前記定着手段のウォームアップ中の前記清掃手段の動作を禁止するように制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光体を帯電させるための帯電手段と、感光体上に形成されたトナー画像を転写材に転写するための転写手段と、トナー画像を担持した前記転写材を感光体から分離する分離手段と、少なくとも前記帯電手段、転写手段、分離手段のうち少なくとも一つの手段が有する当該手段を清掃する清掃手段と、加熱によりトナー画像を転写材に定着するための定着手段とを備えた電子写真方式による画像形成装置であって、
    画像形成装置が設定時間以上に待機状態が継続した場合に装置の電源をオフにするオートシャットオフ動作の実行に先立ち、前記清掃手段を動作させるように制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 感光体を帯電させるための帯電手段と、感光体上に形成されたトナー画像を転写材に転写するための転写手段と、トナー画像を担持した前記転写材を感光体から分離する分離手段と、少なくとも前記帯電手段、転写手段、分離手段のうち少なくとも一つの手段が有する当該手段を清掃する清掃手段と、加熱によりトナー画像を転写材に定着するための定着手段とを備えた電子写真方式による画像形成装置であって、
    環境条件によって前記清掃手段の動作時機を変更するように制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記環境条件と前記動作時機の関係を示すテーブルを前記制御手段の記憶手段に設けて、前記テーブルの内容を、操作表示手段にて設定できることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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JP2008032982A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Kyocera Mita Corp グリッドワイヤの清掃機構
JP2009151121A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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