JP2005003488A - パネルの外観検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る外観検査装置は、パネルを受ける検査ステージと、該検査ステージに受けられたパネルに光を指向させる光学系と、該光学系からの光を前記パネルの側面に指向させると共に、パネルの側面からの光を所定の方向に反射させる反射手段と、反射手段による反射光を受けてパネルの側面を撮影するテレビカメラとを含む。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルのようなパネルの外観を検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネルのような表示用パネルは、パネルが正常に動作するか否かのいわゆる点灯検査をされるのみならず、傷やごみ等がパネルに存在又は付着しているか否かの外観検査をされる。
【0003】
パネルの点灯検査装置としては、点灯状態のパネルを作業者の目視により検査するいわゆる目視点灯検査装置と、パネルをテレビカメラにより撮影し、そのテレビカメラの出力信号をコンピュータで処理して検査するいわゆる自動点灯検査装置とが提案されている。
【0004】
外観検査装置としては、点灯状態又は非点灯状態のパネルの上面に光を照射し、そのパネルを作業者の目視により検査するいわゆる目視外観検査装置と、そのパネルをテレビカメラで撮影し、そのテレビカメラの出力信号をコンピュータで処理するいわゆる自動外観検査装置とが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−227721号公報
【0006】
【解決しようとする課題】
しかし、上記従来の自動外観検査装置は、光をパネルの上面に照射し、そのパネルの上面をテレビカメラで撮影しているにすぎないから、パネルの上面に現れた傷やごみ等の検査をすることができるにすぎない。このため、従来の自動外観検査装置では、クラックのような傷の深さを確認することができない。
【0007】
本発明の目的は、傷の深さを確認可能にすることにある。
【0008】
【解決手段、作用、効果】
本発明に係る外観検査装置は、パネルを受ける検査ステージと、該検査ステージに受けられたパネルに光を指向させる光学系と、該光学系からの光を前記パネルの側面に指向させると共に、前記パネルの側面からの光を所定の方向に反射させる反射手段と、前記反射手段による反射光を受けて前記パネルの側面を撮影するテレビカメラとを含む。
【0009】
パネルの側面からの光は、パネル側面からの反射光及びパネルを通過した光の少なくとも一方とすることができる。クラックのような傷がパネルに存在していると、その傷の深さに関する情報は、パネルの側面から反射手段を経てテレビカメラに向かう光に含まれている。パネルに存在する傷は、その側方からテレビカメラにより撮影される。その結果、テレビカメラの出力信号を用いて、傷の深さを知ることができ、パネルの傷を確実に確認することができる。
【0010】
前記反射手段は、前記パネルを介して対向する位置に配置された一対の反射体を備えることができる。そのようにすれば、パネル側面からの光がパネル側面での反射光及びパネルを通過した光の両者を含むから、パネル側面に傷とパネル内部の傷の両者の深さを確認することができ、その結果パネルの傷の存否をより確実に確認することができる。
【0011】
前記反射手段は、前記パネルを介して対向する位置に配置された2組の反射体を備え、一方の組の反射体は第1の方向に間隔をおいており、他方の組の反射体は第1の方向と交差する第2の方向に間隔をおいていることができる。そのようにすれば、第1又は第2の方向に伸びる微小な傷の存否及び深さをより確実に確認することができる。
【0012】
前記テレビカメラは、さらに、前記パネルの上面からの光を受けてそのパネルをも撮影する機能を有することができる。そのようにすれば、パネルの上面における傷やごみの存否及び長さを確認することができる。
【0013】
外観検査装置は、さらに、第2の光を前記パネルに垂直な線に対し角度を有する方向から前記パネルの上面に照射する斜光発生器を含み、前記テレビカメラは、さらに、前記パネルからの反射光を受けてそのパネルをも撮影する機能を有することができる。そのようにすれば、傷やごみがパネルの上面に存在すると、パネル上面に斜めに照射された光がパネル上面の傷やごみにより乱反射されてテレビカメラに入射するから、パネルの上面における傷やごみの存否及び長さをより確実に確認することができる。
【0014】
外観検査装置は、さらに、前記検査ステージに受けられたパネルを裏返してその検査ステージに戻す反転手段を含むことができる。そのようにすれば、パネルの一方の面のみならず、他方の面の外観を検査することができる。
【0015】
前記検査ステージ、前記光学系、前記反射手段及び前記テレビカメラが少なくとも2つずつ配置されており、当該外観検査装置はさらに一方のステージに受けられたパネルを裏返して一方又は他方のステージに渡す反転手段を含むことができる。そのようにしても、パネルの一方の面のみならず、他方の面の外観を検査することができる。
【0016】
外観検査装置は、さらに、前記検査ステージに移すべきパネルのアライメントをするアライメントステージと、検査の終了したパネルを受けるアンローダステージとを含み、前記反転手段は、前記検査ステージ、前記アライメントステージ及びアンローダステージに対しパネルを受け渡す機能を備えることができる。そのようにすれば、未検査のパネルのアライメントが行われるし、検査ステージに対する未検査及び検査済みのパネルの受け渡しが自動的に行われる。
【0017】
外観検査装置は、さらに、未検査のパネルを収容した第1のトレー及び検査済みのパネルを収容する第2のトレーを配置するトレー受けと、前記アライメントステージ及びアンローダステージ並びに第1及び第2のトレーに対するパネルの受け渡しをする搬送機構とを含むことができる。そのようにすれは、未検査及び検査済みのパネルの搬送及び受け渡し自動的に行われる。
【0018】
前記少なくとも2つの検査ステージは第1の方向に並べて配置されており、前記アライメントステージ及び前記アンローダステージは、前記第1の方向と平行の方向に互いに間隔をおいていると共に、前記検査ステージから前記第1方向と交差する方向に間隔をおいており、前記反転手段は、前記パネルを吸着する一対の吸着ヘッドと、該吸着ヘッドを支持する移動体であって前記第1及び第2の方向へ移動可能の移動体とを含むことができる。
【0019】
前記反転手段は、さらに、前記移動体から下方へ伸びる一対のアームであって各吸着ヘッドが先端に取り付けられたアームと、各吸着ヘッドを相手側の吸着ヘッドの側に向けるべき屈曲させる屈曲機構とを含むことができる。この場合、パネルの反転は、一方又は他方の検査ステージのパネルを一方の吸着ヘッドに吸着し、その状態で両吸着ヘッドをこれらが向き合うように屈曲させ、その状態でパネルを他方の吸着パッドに移し、他方の吸着パッドを伸ばし、パネルを他方の吸着パッドから一方又は他方の検査ステージに移すことにより、行われる。このため、簡単な構造の反転手段でパネルを確実に反転して他方の検査ステージに移すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1から図8を参照するに、外観検査装置10は、液晶が透明なガラス基板の間に封入された液晶表示パネルの外観を検査する装置に適用されており、また矩形をしたパネル12の搬送及び受け渡しを自動的に行う構造を有している。
【0021】
本発明においては、説明を簡略化しかつ理解を容易にする目的で、外観検査装置に配置されたパネル12と平行の面内における左右方向(図1及び図2において、左右方向)及び前後方向(図2において、上下方向)をそれぞれ左右方向(すなわち、X方向)及び上下方向(すなわち、Y方向)といい、外観検査装置に配置されたパネル12に垂直の方向を上下方向(すなわち、Z方向)という。
【0022】
外観検査装置10は、筐体状をした本体14と、本体14内にY方向に間隔をおいて配置された一対のトレー受け16と、未検査のパネルの処理をすべく本体14内にY方向に間隔をおいて配置された一対の処理ステージ18と、パネル12を受けるべく本体14内にY方向に間隔をおいて配置された一対の検査ステージ20とを含む。
【0023】
一方のトレー受け16には、未検査の複数のパネル12を収容した複数の第1のトレー22が重ねて配置され、他方のトレー受け16には、検査済みの複数のパネル12を収容する複数の第2のトレー24が重ねて配置される。各トレー受け16は、最上段のトレー24の高さ位置を所定のレベルに維持する昇降装置26を備える。
【0024】
各昇降装置26は、図3及び図4に示すように、これのトレー受け部に載置された複数のトレー22又は24の位置決めをする複数のストッパ28と、トレー22又は24をストッパ28に向けて押すプッシャー30とをトレー受け部に有している。各ストッパ28は、トレー22又は24の昇降を案内するガイドとしても作用するように、棒状の形状を有している。
【0025】
両昇降装置26、両処理ステージ18及び両検査ステージ20は、互いにX方向に間隔をおいて並べて設置されている。搬送装置34により空になったトレーの受け渡しをするとき、各トレー受け16は昇降装置26により昇降される。しかし、吸着パッド60を昇降させてもよい。
【0026】
最上段の第1のトレー22内の一対の未検査のパネル12は搬送装置32により一方の処理ステージ18に同時に搬送され、一対の検査済みのパネル12は搬送装置32により他方の処理ステージ18から最上段の第2のトレー24に同時に搬送される。
【0027】
一方の処理ステージ18上の一方及び他方の未検査のパネル12は、それぞれ、搬送装置36により一方及び他方の検査ステージ20に搬送されて、一方の面の検査をされ、その後搬送装置36により裏返しにされて一方及び他方の検査ステージ20に戻されて、他方の面を検査される。両面を検査された両パネル12は、搬送装置36により他方の処理ステージ18に同時に搬送される。
【0028】
本体14には、一対のXガイド38が互いに対向してX方向へ伸びる状態に取り付けられている。Xガイド38は、搬送装置32及び36でX用のガイドレールとして共通に利用される。
【0029】
搬送装置32は、Y方向へ水平に伸びる長尺のYガイド40と、Yガイド40の両端に取り付けられてXガイド38にX方向へ移動可能に組み付けられたX移動体42と、Y方向に個々に移動可能にYガイド40に取り付けられた一対のY移動体44と、Y移動体44から下方へ伸びるバー46と、パネル12を真空的に吸着する吸着パッド48とを含む。
【0030】
X移動体42は、自走式のものであり、また同期して駆動される。Y移動体44も、自走式のものである。吸着パッド48は、バー46の下端に取り付けられている。
【0031】
搬送装置34は、Y方向へ水平に伸びるYガイド50と、Yガイド50をその両端において支持する一対の支柱52と、Yガイド50にY方向に個々に移動可能に組み付けられたY移動体54と、X方向へ水平に伸びる状態にY移動体54に取り付けられたXガイド56と、X方向へ移動可能にXガイド56に取り付けられた一対のX移動体58と、パネル12を真空的に吸着する吸着パッド60とを含む。
【0032】
Y移動体54は、自走式のものである。X移動体58は、自走式のものである。吸着パッド60は、X移動体58の下端に取り付けられている。
【0033】
搬送装置36は、Y方向へ水平に伸びる長尺のYガイド62と、Yガイド62の両端に配置されてXガイド38にX方向へ移動可能に組み付けられたX移動体64と、Yガイド62にY方向に個々に移動可能に組み付けられた一対のY移動体66と、L字状に組み合わされて上端部においてY移動体66に組み付けられたアーム68と、上端部においてアーム68の下端部に回転可能に取り付けられた回転体70と、パネル12を真空的に吸着する吸着パッド72とを含む。
【0034】
X移動体64及びY移動体66は、いずれも、自走式のものである。Y移動体66は、アーム68を昇降させる昇降機構を備えている。吸着パッド72は、回転体70の下端部に取り付けられている。
【0035】
各回転体70は、X方向へ伸びる軸線の周りに自転する駆動機構(図示せず)を備えており、その駆動機構により、吸着パッド72のパネル吸着側が下方に向く第1の位置と、吸着パッド72のパネル吸着側が相手の吸着パッド72に向く第2の位置とに回転され、これにより回転体70及び吸着パッド72がY移動体66に対し屈伸される。
【0036】
第1のトレー22が空になると、その第1のトレー22は、搬送装置34により他方のトレー受け16に搬送されて、検査済みのパネルを受ける第2のトレー24として利用される。
【0037】
一方の処理ステージ18上の未検査のパネル12及び12は、それぞれ、搬送装置36により一方及び他方の検査ステージ20に搬送され、一方及び他方の検査ステージ20上の検査済みの両パネル12は搬送装置36により他方の処理ステージ18に搬送される。
【0038】
一方のトレー受け16に積載されていた第1のトレー22がなくなると、及び、所定数の第2のトレー24が他方のトレー受け16に積載されると、それぞれ、その旨がブザー等により作業者に報知される。それにより、第1のトレー22の補充又は第2のトレー24の除去等、トレーの積み卸しが作業者により行われる。
【0039】
各処理ステージ18の上面は、昇降装置(図示せず)により本体14のベースプレート74から上方に突出されており、またY方向に間隔をおいた一対のパネル受け領域を有している。各パネル受け領域からは、2組のピン76,76の上部が突出されている。
【0040】
一方の組のピン76は、X方向に間隔をおいていると共に、図示しない駆動機構により相寄り相離れる方向に移動される。他方の組のピン76は、Y方向に間隔をおいていると共に、図示しない駆動機構により相寄り相離れる方向に移動される。
【0041】
各組のピン76は、それらが離間した状態で待機する。パネル12は、各組のピン76が待機状態において、搬送装置32又は36によりパネル受け領域に配置される。
【0042】
各組のピン76は、パネル12が配置された状態で、相寄る方向に移動されてパネルのセンターリングをする。これにより、パネル12は、外観検査装置10,特に検査ステージ20に対するアライメントをされる。その後、各組のピン76は、パネル12を搬送装置32又は36に渡すべく、離間される。
【0043】
しかし、未検査のパネル12を処理する一方の処理ステージ18のみアライメントステージとしての機能を備え、検査済みのパネル12を処理する他方の処理ステージ18はアライメントステージの機能を有していなくてもよい。
【0044】
搬送装置32又は36によりパネル12の受け渡しをするとき、各処理ステージ18は昇降装置により昇降される。しかし、吸着パッド48又は72を昇降させてもよい。
【0045】
各検査ステージ20は、パネル12を受けるチャックトップを昇降装置により昇降させる公知のステージであり、パネル12を受ける上面をベースプレート74から突出させている。搬送装置36によりパネル12の受け渡しをするとき、各検査ステージ20は昇降装置により昇降される。しかし、吸着パッド72を昇降させてもよい。
【0046】
外観検査装置10は、さらに、検査ステージ20に受けられたパネル12に光を指向させるべく検査ステージ20の上方に配置された光学系80と、光学系80からの光をパネル12の側面に指向させると共にパネル12の側面からの光を上方に反射させる2組の反射体82と、上下方向に対し角度を有する方向からパネル12の上面に光を照射する2組の斜光発生器84と、パネル12の上面からの光及び反射体82による反射光を受けてパネル12の上面及び側面を撮影すべく検査ステージ20の上方に配置されたテレビカメラ86とを検査ステージ20毎に備えている。
【0047】
光学系80は、光源88からの光をハーフミラー90で下方に偏向させ、パネル12及び反射体82からの光をテレビカメラ86に通過させる。
【0048】
各反射体82は、図示の例ではプリズムであるが、反射鏡であってもよい。これに対し、各斜光発生器84は、検査体20上のパネル12の上面全体に斜光を照射するように、一対の支柱92に取り付けられている。
【0049】
一方の組の反射体82は、検査ステージ20上のパネル12を間にしてX方向に間隔をおいていると共に、反射面を斜めにして相手側に向けている。他方の組の反射体82は、検査ステージ20上のパネル12を間にしてY方向に間隔をおいていると共に、反射面を斜めにして相手側に向けている。
【0050】
一方の組の斜光発生器84は検査ステージ20上のパネル12を間にしてX方向に間隔をおいており、他方の組の斜光発生器84は検査ステージ20上のパネル12を間にしてY方向に間隔をおいている。
【0051】
各組の反射体82及び各組の斜光発生器84は、いずれも、矩形のパネル12の対向する縁部に向くように配置されている。
【0052】
各テレビカメラ86は、CCDカメラのようなエリアセンサである。各テレビカメラ86の出力信号は、コンピュータ(図示せず)により処理される。
【0053】
先ず、外観検査装置10におけるパネル12の受け渡しについて以下に説明する。
【0054】
一方のトレー受け16の第1のトレー22に収容されている未検査の2つのパネル12が、搬送装置32により一方の処理ステージ18に移される。これに先立って又はこれの後に、他方の処理ステージ18に受けられている検査済みの一対のパネル12が搬送装置32により第2のトレー24に移される。
【0055】
次いで、一方の処理ステージ18に移された一方及び他方のパネル12の1つが、それぞれ、搬送装置36により一方及び他方の検査装置20に移されて、一方の面及び側面を検査される。
【0056】
次いで、一方の面及び側面を検査された両パネル12が搬送装置36により順番に裏返された後、一方及び他方の検査ステージ20に戻されて、他方の面及び側面を検査される。
【0057】
両パネル12を検査している間、未検査の一対のパネル12が搬送装置32により一方の処理ステージ18に移されると共に、他方の処理ステージ18に受けられている検査済みの一対のパネル12が搬送装置32により第2のトレー24に移される。
【0058】
未検査のパネル12及び検査済みのパネル12は、それぞれ、搬送装置32及び36による搬送前に、一方及び他方の処理ステージ18及び18においてピン76によりアライメントをされる。
【0059】
次に、図9から図11を参照して、搬送装置36によるパネル12の反転動作及びパネルの受け渡しについて説明する。
【0060】
先ず、一方の吸着パッド72が下方に向けられてその吸着パッド72が検査ステージ20の上方に移動される。この状態で、図9及び図10に示すように、その検査ステージ20が上昇されて、パネル12を吸着バッド72に押す。これにより、パネル12は吸着パッド72に真空吸着され、その検査ステージ20が下降される。
【0061】
次いで、図11に示すように、両吸着パッド72が向き合うように両回転体70が回転され、その状態で両Y移動体66が相寄る方向へ移動されて、他方の吸着パッド72が一方の吸着パッド72に保持されているパネル12に押圧される。
【0062】
次いで、他方の吸着パッド72がパネル12を吸着した後、一方の吸着パッド72がパネルを開放する。
【0063】
次いで、他方のY移動体66が元の検査ステージ20の上方へ移動されつつ、他方の回転体70が図11に破線で示すように下方に向けられる。
【0064】
次いで、元の検査ステージ20が上昇されて、パネル12が元の検査ステージ20に戻される。
【0065】
パネル12の反転は、図11から明らかなように、一方の吸着パッド72がパネルの一方の面を吸着するのに対し、他方の吸着パッド72がパネル12の他方の面を吸着することにより、行われる。その結果、パネル12の一方の面のみならず、他方の面の外観をも検査することができる。
【0066】
上記実施例では、裏返したパネルを元の検査ステージ20に戻しているが、一方及び他方の検査ステージ20及び20を、それぞれ、一方の面と側面及び他方の面と側面の検査専用に分け、搬送装置36は、一方の検査ステージ18上のパネルを裏返しにして他方の検査ステージ20に移すようにしてもよい。
【0067】
図1、図12から図15を参照して、各検査ステージ20のおけるパネル12の検査について説明する。
【0068】
図12に示すように、光学系80からの光がパネル12の上面に照射される。これにより、テレビカメラ86は、パネル12上面からの反射光を受けて、パネル12を撮影する。このときのテレビカメラ86による映像の一例を図14及び図15に示す。図14及び図15において、符号12a及び82aは、それぞれ、パネル12の上面及び側面の映像を示す。
【0069】
上記の結果、パネル12の上面における傷やごみの存否に関する情報は、テレビカメラ86の出力信号に含まれている。そのため、テレビカメラの出力信号を用いて、パネル12の上面における傷やごみの存否及び長さを確認することができる。
【0070】
また、光学系80からの光は、各反射体82を経てパネル12の側面にの照射される。これにより、テレビカメラ86は、パネル12側面から反射体82を経る光を受けて、パネル12の側面をも撮影する。
【0071】
このため、クラックのような傷がパネル12に存在していると、その傷の深さに関する情報は、パネル12が透明なガラス基板であるから、パネル12の側面から反射体82を経てテレビカメラ86に向かう光に含まれている。パネル12に存在する傷は、その側方からテレビカメラ86により撮影される。
【0072】
このときの傷の一例を図15に示す。図15において、符号94a,94b及び94cは、それぞれ、傷の上面、右側面及び前方側面の映像を示す。
【0073】
上記の結果、テレビカメラ86の出力信号を用いて、傷の深さを知ることができ、パネルの傷をより確実に確認することができる。また、X方向へ伸びる傷及びY方向に伸びる傷のいずれの存否及び深さをも、それらの傷が微小であっても、より確実に確認することができる。
【0074】
斜光発生器84は、隣り合う斜光発生器84が同時に点灯されるが、各組の一方の斜光発生器84と他方の斜光発生器84とが時間をずらして点灯される。各組の一方各斜光発生器84からの光は、図13に示すように、光学系80からの光と異なるタイミングで、パネル12の上面に斜めに照射され、テレビカメラ86は、パネル12の上面を再度撮影する。
【0075】
このため、傷やごみがパネル12の上面に存在すると、斜光発生器84からパネル12の上面に斜めに照射された光がパネル12の上面の傷やごみにより乱反射されてテレビカメラ86に入射するから、パネル12の上面における傷やごみの存否及び長さをより確実に確認することができる。
【0076】
図12及び図13に示すように、検査ステージ20にバックライトユニット96を配置し、パネル12にその背面側から光を照射した状態で、そのパネル12をテレビカメラ86で撮影してもよい。
【0077】
図16に示すように、パネル12の電極部98にその背面側から光を照射する周辺用バックライト100を検査ステージ20に配置し、電極部98にその背面側から光を、光拡散板102を介して照射した状態で、そのパネル12をテレビカメラ86で撮影してもよい。これにより、微小なクラック102等を確認することができる。
【0078】
本発明は、液晶表示パネルのみならず、表示パネル用のガラス基板や、有機EL等、他の表示用パネルにも適用することができる。
【0079】
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外観検査装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示す装置の平面図である。
【図3】図1に示す装置におけるトレー受け近傍の拡大斜視図である。
【図4】トレー受けの一実施例を示す平面図である。
【図5】図1に示す装置における処理ステージ近傍の拡大斜視図である。
【図6】処理ステージの一実施例を示す平面図である。
【図7】図1に示す装置における検査ステージ近傍の拡大斜視図である。
【図8】検査ステージの一実施例を示す拡大図である。
【図9】搬送装置によるパネル反転操作を説明するための図である。
【図10】パネル反転操作時におけるY移動体の位置関係の一実施例を示す平面図である。
【図11】パネル反転操作の続きを説明するための図である。
【図12】光学系からパネルに照射する光とそのパネルを撮影するテレビカメラとの関係を説明するための図である。
【図13】斜光発生器からパネルに照射する光とそのパネルを撮影するテレビカメラとの関係を説明するための図である。
【図14】テレビカメラにより撮影した映像の一実施例を示す図である。
【図15】図14に示す映像の一部の拡大図である。
【図16】検査ステージの他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 外観検査装置
12 被検査体としてのパネル
14 本体
16 トレー受け
18 処理ステージ
20 検査ステージ
22,24 第1及び第2のトレー
32,34,36 搬送装置
38 Xガイド
64 X移動体
66 Y移動体
68 アーム
70 回転体
72 吸着パッド
80 光学系
82 反射体
84 斜光発生器
86 テレビカメラ
88 光源
90 ハーフミラー
Claims (11)
- パネルを受ける検査ステージと、該検査ステージに受けられたパネルに光を指向させる光学系と、該光学系からの光を前記パネルの側面に指向させると共に、前記パネルの側面からの光を所定の方向に反射させる反射手段と、前記反射手段による反射光を受けて前記パネルの側面を撮影するテレビカメラとを含む、パネルの外観検査装置。
- 前記反射手段は、前記パネルを介して対向する位置に配置された一対の反射体を備える、請求項1に記載の外観検査装置。
- 前記反射手段は、前記パネルを介して対向する位置に配置された2組の反射体を備え、一方の組の反射体は第1の方向に間隔をおいており、他方の組の反射体は第1の方向と交差する第2の方向に間隔をおいている、請求項1に記載の外観検査装置。
- 前記テレビカメラは、さらに、前記パネルの上面からの光を受けてそのパネルを撮影する、請求項1,2又は3に記載の外観検査装置。
- さらに、第2の光を前記パネルに垂直な線に対し角度を有する方向から前記パネルの上面に照射する斜光発生器を含み、前記テレビカメラは、さらに、前記パネルからの反射光を受けてそのパネルを撮影する、請求項1から4のいずれか1項に記載の外観検査装置。
- さらに、検査ステージに受けられたパネルを裏返してその検査ステージに戻す反転手段を含む、請求項1に記載の外観検査装置。
- 前記検査ステージ、前記光学系、前記反射手段及び前記テレビカメラはそれぞれ2つずつ配置されており、当該外観検査装置はさらに一方のステージに受けられたパネルを裏返して一方又は他方のステージに渡す反転手段を含む、請求項1に記載の外観検査装置。
- さらに、前記検査ステージに移すべきパネルのアライメントをするアライメントステージと、検査の終了したパネルを受けるアンローダステージとを含み、前記反転手段は、前記検査ステージ、前記アライメントステージ及びアンローダステージに対しパネルの受け渡しをする、請求項7に記載の外観検査装置。
- さらに、未検査のパネルを収容した第1のトレー及び検査済みのパネルを収容する第2のトレーを配置するトレー受けと、前記アライメントステージ及びアンローダステージ並びに第1及び第2のトレーに対するパネルの受け渡しをする搬送機構とを含む、請求項8に記載の外観検査装置。
- 前記検査ステージは第1の方向に並べて配置されており、前記アライメントステージ及び前記アンローダステージは、前記第1の方向と平行の方向に互いに間隔をおいていると共に、前記検査ステージから前記第1方向と交差する方向に間隔をおいており、前記反転手段は、前記パネルを吸着する一対の吸着ヘッドと、該吸着ヘッドを支持する移動体であって前記第1及び第2の方向へ移動可能の移動体とを含む、請求項7,8又は9に記載の外観検査装置。
- 前記反転手段は、さらに、前記移動体から下方へ伸びる一対のアームであって各吸着ヘッドが先端に取り付けられたアームと、各吸着ヘッドを相手側の吸着ヘッドの側に向けるべき屈曲させる屈曲機構とを含む、請求項10に記載の外観検査装置。
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