JP2005003373A - 電波修正時計、電子機器、時刻修正方法および時刻修正プログラム - Google Patents
電波修正時計、電子機器、時刻修正方法および時刻修正プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】時刻表示の対象となる地域に関する情報を記憶する地域情報記憶部112と、UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する受信回路103と、上記地域に関する情報と、上記受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する地域時刻算出部116と、算出された現在時刻を表示する表示部110と、上記受信信号にサマータイムへの切り替え当日に関する情報が含まれていた場合に、地域時刻算出部116によって算出された現在時刻に基づいて定められる所定のタイミングで、表示部110に表示されている表示時刻がサマータイムまたはウインタータイムとなるように修正をする表示時刻修正部118と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、DST(Daylight Saving Time)処理、すなわちウインタータイムとサマータイムとの修正をおこなう電波修正時計、および電波修正時計が内蔵された電子機器、時刻修正方法および時刻修正プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
日本、アメリカ、ドイツ、イギリスなどの国では、数10kHz程度の周波数を搬送波として時刻情報を送信するいわゆる長波標準電波(以下「標準電波」という)を送信しており、近年この標準電波を用いた電波修正時計が普及してきている。
【0003】
電波修正時計は、所定の時間隔ごとに標準電波を受信するため、内蔵する発振回路および分周回路によって基準信号を発生させ、次回の標準電波の受信まではその基準信号に基づいて時刻を計時する。標準電波には現在時刻だけでなく、DSTに関する情報や、閏年などに関する情報も含まれるため、電波修正時計は標準電波の情報のみに基づいて常に正確な現在時刻、あるいは日付や曜日などのカレンダー情報を表示することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、米国においては、標準電波(WWVBタイムコード)には、DSTの切り替え日時に関する情報は含まれておらず、また、米国には4つの時差帯があり、しかも標準電波(WWVBタイムコード)が示す時刻はUTC時刻であるため、従来の電波修正時計を米国で用いる場合、受信した標準電波(WWVBタイムコード)のみからでは、各地域におけるそれぞれのDSTの切り替え日時(時刻)を特定することはできなかった。
【0005】
また、標準電波(WWVBタイムコード)において、切り替え日時は、UTC時刻における当日になって初めてわかるので、標準電波を受信するタイミングによっても、切り替え日時を正確に特定できない場合があるという問題点があった。特に、UTC時刻と各地域における時差値から、各地域の時刻がUTC時刻の前日となる場合があり(後述する図3、図4参照。)、その場合に、切り替え日を誤るおそれがあった。
【0006】
本発明は上記課題を解決しようとするもので、受信した標準電波に基づく正しいタイミングでDSTの切り替え制御をおこなうことが可能な電波修正時計、電波修正時計が内蔵された電子機器、時刻修正方法および時刻修正プログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明にかかる電波修正時計は、時刻表示の対象となる地域に関する情報を記憶する地域情報記憶手段と、UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する標準電波受信手段と、前記地域情報記憶手段によって記憶された地域に関する情報と、前記標準電波受信手段によって出力された受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する時刻算出手段と、前記時刻算出手段によって算出された現在時刻を表示する時刻表示手段と、前記標準電波受信手段によって出力された受信信号にサマータイムへの切り替え当日に関する情報が含まれていた場合に、前記時刻算出手段によって算出された現在時刻に基づいて定められる所定のタイミングで、前記時刻表示手段に表示されている表示時刻がサマータイムとなるように修正をする表示時刻修正手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項1に記載の発明において、前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、前記時刻算出手段によって算出された時刻が前記所定の時刻以降であって、あらかじめ登録されているサマータイムへの切り替え時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正手段が、前記算出された時刻がその後の最初のサマータイムへの切り替え時刻になったときに、前記表示時刻に1時間を加算するように修正することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項1に記載の発明において、前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、前記時刻算出手段によって算出された時刻がサマータイムへの切り替え時刻以降であって前記所定の時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正手段が、ただちに前記表示時刻に1時間を加算するように修正することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項2または3に記載の発明において、前記サマータイムへの切り替え時刻が、ウインタータイムの午前2時0分0秒(サマータイムの午前3時0分0秒)であることを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記サマータイムへの切り替え当日が、4月の第1日曜日であることを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記表示手段が、少なくとも長針と短針とを有し、さらに、前記短針を前記長針とは独立に駆動する短針駆動手段を備え、前記表示時刻修正手段によって1時間が加算されるように修正された場合に、前記短針駆動手段が、前記短針を1時間進めるように駆動することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に記載の発明にかかる電波修正時計は、時刻表示の対象となる地域に関する情報を記憶する地域情報記憶手段と、UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する標準電波受信手段と、前記地域情報記憶手段によって記憶された地域に関する情報と、前記標準電波受信手段によって出力された受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する時刻算出手段と、前記時刻算出手段によって算出された現在時刻を表示する時刻表示手段と、前記標準電波受信手段によって出力された受信信号にウインタータイムへの切り替え当日に関する情報が含まれていた場合に、前記時刻算出手段によって算出された現在時刻に基づいて定められる所定のタイミングで、前記時刻表示手段に表示されている表示時刻がウインタータイムとなるように修正をする表示時刻修正手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項8に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項7に記載の発明において、前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、前記時刻算出手段によって算出された時刻が前記所定の時刻以降であって、あらかじめ登録されているウインタータイムへの切り替え時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正手段は、前記算出された時刻がその後の最初のウインタータイムへの切り替え時刻になったときに、前記表示時刻に1時間を減算するように修正することを特徴とする。
【0015】
また、請求項9に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項7に記載の発明において、前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、前記時刻算出手段によって算出された時刻がウインタータイムへの切り替え時刻以降であって前記所定の時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正手段は、ただちに前記表示時刻に1時間を減算するように修正することを特徴とする。
【0016】
また、請求項10に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項8または9に記載の発明において、前記ウインタータイムへの切り替え時刻が、サマータイムの午前2時0分0秒(ウインタータイムの午前1時0分0秒)であることを特徴とする。
【0017】
また、請求項11に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項7〜10のいずれか一つに記載の発明において、前記ウインタータイムへの切り替え当日が、10月の最終日曜日であることを特徴とする。
【0018】
また、請求項12に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項7〜11のいずれか一つに記載の発明において、前記表示手段が、少なくとも長針と短針とを有し、さらに、前記短針を前記長針とは独立に駆動する短針駆動手段を備え、前記表示時刻修正手段によって1時間が減算されるように修正された場合に、前記短針駆動手段が、前記短針を1時間遅らせるように駆動することを特徴とする。
【0019】
また、請求項13に記載の発明にかかる電波修正時計は、請求項1〜12のいずれか一つに記載の発明において、時刻表示の対象となる地域に関する情報の入力を受け付ける地域情報入力手段を備え、前記地域情報記憶手段が、前記地域情報入力手段によって入力された情報を記憶することを特徴とする。
【0020】
また、請求項14に記載の発明にかかる電子機器は、請求項1〜13のいずれか一つに記載の電波修正時計を備えたことを特徴とする。
【0021】
また、請求項15に記載の発明にかかる時刻修正方法は、UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する標準電波受信工程と、時刻表示の対象となる地域に関する情報と、前記標準電波受信工程によって出力された受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する時刻算出工程と、前記時刻算出工程によって算出された現在時刻を表示する時刻表示工程と、前記標準電波受信工程によって出力された受信信号にサマータイムへの切り替え当日に関する情報が含まれていた場合に、前記時刻算出工程によって算出された現在時刻に基づいて定められる所定のタイミングで、前記時刻表示工程によって表示されている表示時刻がサマータイムとなるように修正をする表示時刻修正工程と、を含んだことを特徴とする。
【0022】
また、請求項16に記載の発明にかかる時刻修正方法は、請求項15に記載の発明において、前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、前記時刻算出工程によって算出された時刻が前記所定の時刻以降であって、あらかじめ登録されているサマータイムへの切り替え時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正工程が、前記算出された時刻がその後の最初のサマータイムへの切り替え時刻になったときに、前記表示時刻に1時間を加算するように修正することを特徴とする。
【0023】
また、請求項17に記載の発明にかかる時刻修正方法は、請求項15に記載の発明において、前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、前記時刻算出工程によって算出された時刻がサマータイムへの切り替え時刻以降であって前記所定の時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正工程が、ただちに前記表示時刻に1時間を加算するように修正することを特徴とする。
【0024】
また、請求項18に記載の発明にかかる時刻修正方法は、UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する標準電波受信工程と、時刻表示の対象となる地域に関する情報と、前記標準電波受信工程によって出力された受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する時刻算出工程と、前記時刻算出工程によって算出された現在時刻を表示する時刻表示工程と、前記標準電波受信工程によって出力された受信信号にウインタータイムへの切り替え当日に関する情報が含まれていた場合に、前記時刻算出工程によって算出された現在時刻に基づいて定められる所定のタイミングで、前記時刻表示工程によって表示されている表示時刻がウインタータイムとなるように修正をする表示時刻修正工程と、を含んだことを特徴とする。
【0025】
また、請求項19に記載の発明にかかる時刻修正方法は、請求項18に記載の発明において、前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、前記時刻算出工程によって算出された時刻が前記所定の時刻以降であって、あらかじめ登録されているウインタータイムへの切り替え時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正工程が、前記算出された時刻がその後の最初のウインタータイムへの切り替え時刻になったときに、前記表示時刻に1時間を減算するように修正することを特徴とする。
【0026】
また、請求項20に記載の発明にかかる時刻修正方法は、請求項18に記載の発明において、前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、前記時刻算出工程によって算出された時刻がウインタータイムへの切り替え時刻以降であって前記所定の時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正工程は、ただちに前記表示時刻に1時間を減算するように修正することを特徴とする。
【0027】
また、請求項21に記載の発明にかかる時刻修正方法は、請求項15〜20のいずれか一つに記載の発明において、時刻表示の対象となる地域に関する情報の入力を受け付ける地域情報入力工程を含み、前記地域情報記憶工程が、前記地域情報入力工程によって入力された情報を記憶することを特徴とする。
【0028】
また、請求項22に記載の時刻修正プログラムは、請求項15〜21のいずれか一つに記載の時刻修正方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電波修正時計、電子機器、時刻修正方法および時刻修正プログラムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0030】
(電波修正時計の構成)
まず、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計の構成について説明する。図1は、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計の構成を示すブロック図である。図1の電波修正時計100において、101はマイコンであり、102はアンテナであり、103は受信回路であり、104はスイッチ(S/W)であり、105は発振回路であり、106は分周回路であり、107は計時回路であり、108は長針駆動部であり、109は短針駆動部であり、110は表示部である。
【0031】
また、マイコン101において、111は受信開始/停止部であり、112は地域情報記憶部であり、113はDST情報記憶部であり、114はデコーダ回路であり、115はUTC時刻情報記憶部であり、116は地域時刻算出部であり、117はDST処理部であり、118は表示時刻修正部である。ここでは、マイコン101の内容をハードウエアで表現した図で示したが、この部分を実際のマイコン101におけるソフトウエアプログラムによって制御するようにしてもよい。その場合には、マイコン101に搭載された、図示を省略するプロセッサが、図示を省略するRAMやROMに記憶されたソフトウエアプログラムを実行することによって、図1に示した上記各構成部の機能をそれぞれ実現する。
【0032】
ここで、アンテナ102は、時刻情報を含む標準電波を受信する。受信回路103は、受信開始/停止部111によって受信開始の命令が出されたときにアンテナ102で受信した標準電波を増幅し、フィルタ回路、整流回路、検波回路などの処理により復調をおこなう。受信回路103は、UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する標準電波受信手段としての機能を実現する。
【0033】
スイッチ(S/W)104は、操作者が強制受信を所望する場合に押下される。スイッチ(S/W)104が押下されると、スイッチ(S/W)104から受信開始/停止部111へ受信開始命令が送信される。また、スイッチ(S/Wまたは竜頭)104は、あらたに地域に関する情報を入力することによって、地域情報記憶部112に記憶されている地域に関する情報を変更することができる。
【0034】
また、受信開始/停止部111は、計時回路107の内容によって決められた時刻もしくはスイッチ(S/W)104によって受信開始命令が出されたときに受信回路103を受信状態にするとともに、デコーダ回路114からの受信停止命令、計時回路107の内容によって決められた時刻もしくはスイッチ(S/W)104によって受信停止命令が出されたときに受信回路103を受信停止状態にする。
【0035】
また、デコーダ回路114は、受信回路103から出力されるビットごとの判別データ(受信信号)をデコードするとともに、デコード終了時に受信終了信号を、受信開始/停止部111へ出力する。
【0036】
また、表示部110は、地域時刻算出部116によって算出された現在時刻、日付や曜日などのカレンダー情報および電波受信状況に関する情報などを表示する。表示部110は表示手段としての機能を実現する。表示部110の具体的内容についての詳細については、後述する図13および図16において説明する。
【0037】
地域情報記憶部112は、時刻表示の対象となる地域に関する情報を記憶する。地域に関する情報とは、具体的には、たとえばどの時差帯(第1領域〜第4領域)であるかに関する情報や、サマータイムの実施していない地域(たとえば、アリゾナ州の一部やイーストインディアナ州の一部)であるかいなかに関する情報などである。したがって、異なる時差帯へ移動した場合は、時刻表示の対象となる地域に関する情報を、たとえば、スイッチ(S/W)104などを用いて変更する。
【0038】
DST情報記憶部113は、現在、サマータイムを表示しているのかあるいはウインタータイムを表示しているかに関する情報や、サマータイムからウインタータイムへの切り替え時刻あるいはウインタータイムからサマータイムへの切り替え時刻に関する情報を記憶する。より具体的には、米国の場合、すべての時差帯において、サマータイムへの切り替え時刻は午前2時0分0秒である。また、ウインタータイムへの切り替え時刻はサマータイム実施において午前2時0分0秒であるため、地域時刻算出部117によって算出される当該地域の時刻は、午前1時0分0秒である。
【0039】
UTC時刻情報記憶部115は、デコーダ回路114による受信信号のデコード処理によって得られた時刻(UTC時刻)を記憶する。地域時刻ではなく、UTC時刻を表示する旨の要求があった場合に、記憶されたUTC時刻を計時回路107へ送る。
【0040】
地域時刻算出部116は、地域情報記憶部112によって記憶された地域に関する情報と、デコーダ回路114によって出力された受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する。地域時刻算出部116は、時刻算出手段としての機能を実現する。具体的には、図2に示したテーブルに基づいて、UTC時刻に当該地域に該当する時差値(「−5」〜「−8」)をそれぞれ加算することによって求めることができる。
【0041】
DST処理部117は、上記受信信号にサマータイムである旨の情報(後述するZ1=1,Z2=1)が含まれていた場合に、算出された現在時刻にプラス1時間としたサマータイムを算出する。
【0042】
表示時刻修正部118は、上記受信信号にサマータイムへの切り替え当日に関する情報(後述するZ1=1,Z2=0)が含まれていた場合に、地域時刻算出部116によって算出された現在時刻およびDST情報記憶部113に記憶されている情報に基づいて定められる所定のタイミング(所定タイミングの詳細については後述する)で、表示部110に表示されている表示時刻がサマータイムとなるように修正をする。
【0043】
また、表示時刻修正部118は、上記受信信号にウインタータイムへの切り替え当日に関する情報(後述するZ1=0,Z2=1)が含まれていた場合に、地域時刻算出部116によって算出された現在時刻およびDST情報記憶部113に記憶されている情報に基づいて定められる所定のタイミングで、表示部110に表示されている表示時刻がウインタータイムとなるように修正をする。
【0044】
(地域時刻算出部116による現在時刻の算出方法)
図2は、UTC時刻に対する時差値の内容を示す説明図である。図2において、米国の4つの時差帯(第1領域〜第4領域)のUTC時刻に対する時差値は、それぞれ「−5時間」〜「−8時間」となっている。これを、時間ごとに示すと図3のようになる。図3は、UTC時刻と米国の各地域における時刻(ウインタータイム)との関係を示す説明図である。図3において、UTC時刻が「0時」のときの各時差帯の時刻は、前日の「16時」〜「19時」となっている。
【0045】
したがって、UTC時刻と、図2に示したUTC時刻に対する時差値とから、各地域における現在時刻を算出することができる。たとえば、UTC時刻が12時であれば、第1領域の現在時刻は、12−5=7時となる。これによると、図3に示した斜線部分は前日の時刻であり、図3からも明らかなとおり、UTC時刻が0時になって、サマータイムへの切り替え当日に関する情報が受信信号に含められた時点では、いずれの時差帯もすべて前日の各時刻となっている。
【0046】
また、サマータイムが実施されている状態においては、1時間加算されているので、図4に示すようになる。図4は、UTC時刻と米国の各地域における時刻(サマータイム)との関係を示す説明図である。
【0047】
図5は、米国における標準電波(WWVBタイムコード)の送信データのフォーマットの内容を示す説明図である。また、図6は、米国における標準電波の送信データである“0”の波形の内容を示す説明図であり、図7は、米国における標準電波の送信データである“1”の波形の内容を示す説明図であり、図8は、米国における標準電波の送信データである“P”の波形の内容を示す説明図である。
【0048】
図5において、時刻データの送信は、1bit/秒で1分間を1フレームとしており、このフレーム内に「分」、「時」、1月1日からの「積算日」、「年」下2桁などの情報が含まれている。そして、サマータイムであるかウインタータイムであるかに関する情報は、57秒に出現する「Z1」501と58秒に出現する「Z2」502とによって認識することができる。
【0049】
また送信されるデータは“0”、“1”の他に“P”コードというマーカーが含まれている。上記各々の波形は図6〜図8に示すとおりである。この“P”コードは1フレームに数カ所あり、正分(0秒)、9秒、19秒、29秒、39秒、49秒、59秒に出現する。この“P”コードが続けて現れるのは1フレーム中、59秒、0秒の時、1回だけで、この続けて現れる位置が正分位置となる。すなわち、分・時データなどの時刻データはこの正分位置を基準としてフレーム中の位置が決まっているため、時刻データを取り出すためには、まずこの正分位置の検出をおこなう必要がある。その後、1秒ごとに送信されてくるビットごとに、図6〜図8に示した3種類のうちのどの波形であるかを検出する。
【0050】
(DST処理の内容)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理の内容について説明する。図9は、米国における標準電波の送信データのDST(Daylight Saving Time)の内容を示す説明図である。
【0051】
図9に示すように、「Z1」501と、「Z2」502とには、“0”または“1”のいずれかのコードが現れる。そして現れたコードの組み合わせによって、サマータイム実施時中なのか、ウインタータイム実施中なのか、サマータイムからウインタータイムへの切り替え当日なのか、ウインタータイムからサマータイムへの切り替え当日なのかを判断することができる。米国における現行では、サマータイムへの切り替え当日は4月の第1日曜日であり、ウインタータイムへの切り替え当日は10月の最終日曜日である。
【0052】
図10はこの発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理の内容を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、標準電波を受信したか否かを判断する(ステップS1001)。ここで、標準電波を受信するのを待って、受信した場合(ステップS1001:Yes)は、つぎに、受信した標準電波の受信信号に基づいて、地域における現在時刻を算出する(ステップS1002)。
【0053】
さらに上記受信信号のZ1のデータについて確認する(ステップS1003)。ここで、Z1=1の場合(ステップS1003:“1”)は、つぎに、Z2のデータについて確認する(ステップS1004)。ここで、Z2=1の場合(ステップS1004:“1”)は、現在はサマータイム表示期間であるため、DST処理部117において、ステップS1002において算出された現在時刻に1時間加算し、加算された時刻を計時回路107へ送り、計時回路107は、表示部110に加算された時刻を表示する(ステップS1005)。
【0054】
一方、ステップS1004において、Z2=0の場合(ステップS1004:“0”)は、ウインタータイムからサマータイムへの切り替え当日であるため、WT→ST切り替え当日処理をおこなう(ステップS1007)。しかし、その前に、WT→ST切り替え当日処理がすでにおこなわれたか否かを判断する(ステップS1006)。ここで、すでに処理済みの場合(ステップS1006:Yes)は、WT→ST切り替え当日処理をせずに、ステップS1005へ移行する。WT→ST切り替え当日処理の内容については、図11において詳細に説明する。
【0055】
また、ステップS1003において、Z1=0の場合(ステップS1003:“0”)は、つぎに、Z2のデータについて確認する(ステップS1008)。ここで、Z2=0の場合(ステップS1008:“0”)は、現在はウインタータイム表示期間であるため、ステップS1002において算出された現在時刻をそのまま表示する(ステップS1009)。
【0056】
一方、ステップS1008において、Z2=1の場合(ステップS1008:“1”)は、サマータイムからウインタータイムへの切り替え当日であるため、ST→WT切り替え当日処理をおこなう(ステップS1011)。しかし、その前に、ST→WT切り替え当日処理がすでにおこなわれたか否かを判断する(ステップS1010)。ここで、すでに処理済みの場合(ステップS1010:Yes)は、ST→WT切り替え当日処理をせずに、ステップS1009へ移行する。ST→WT切り替え当日処理の内容については、図14において詳細に説明する。
【0057】
(WT→ST切り替え当日処理の内容)
つぎに、WT→ST切り替え当日処理の内容について説明する。図11は、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理のうちのWT→ST切り替え当日処理の内容を示すフローチャートであり、また図12は、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理のうちのWT→ST切り替え当日処理を時系列的に示す説明図であり、一例として米国第1領域(NY)の例を示す。
【0058】
図11のフローチャートにおいて、まず、図10のステップS1002において算出された現在時刻が、所定の時刻、すなわちUTC時刻が午前0時のときの地域の時刻以降であって、サマータイム切り替え時刻よりも前か否かを判断する(ステップS1101)。図12にあっては、UTC時刻(1201)が0時以降、すなわち第1の領域(NY)における現在時刻(1202)が19時以降であって、サマータイム切り替え時刻である2時よりも前(T1の時刻帯)か否かを判断する。
【0059】
ステップS1101において、T1の時刻帯である場合(ステップS1101:Yes)は、サマータイム切り替え時刻(2時)に達したか否かを判断する(ステップS1102)。ここで、サマータイム切り替え時刻に達するのを待って、達した場合(ステップS1102:Yes)に、表示時刻を1時間進めて(ステップS1103)、一連の処理を終了する。
【0060】
一方、ステップS1101において、サマータイム切り替え時刻以降であって所定の時刻よりも前(T2の時刻帯)である場合(ステップS1101:No)は、ただちに、表示時刻を1時間進めて(ステップS1103)、一連の処理を終了する。
【0061】
図13には、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計の表示内容の一例を示す説明図であり、アナログ時計の表示板を示している。この表示板1300において、上記算出された時刻がT1の時刻帯であった場合、2時に達したとき、すなわち短針1301が「2」を指し、長針1302が「12」を指したときに、長針1302が時計回りに1回転することなく、短針1301のみが、「2」から「3」へ移動する。したがって、アナログ時計において、ウインタータイムからサマータイムへの切り替えを瞬時におこなうことができる。
【0062】
(ST→WT切り替え当日処理の内容)
つぎに、ST→WT切り替え当日処理の内容について説明する。図14は、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理のうちのST→WT切り替え当日処理の内容を示すフローチャートであり、また図15は、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理のうちのST→WT切り替え当日処理を時系列的に示す説明図であり、一例として米国第1領域(NY)の例を示す。
【0063】
図14のフローチャートにおいて、まず、図10のステップS1002において算出された現在時刻が、所定の時刻、すなわちUTC時刻が午前0時のときの地域の時刻以降であって、ウインタータイム切り替え時刻よりも前か否かを判断する(ステップS1401)。図15にあっては、UTC時刻(1501)が0時以降、すなわち第1の領域(NY)における現在時刻(1502)が19時以降であって、ウインタータイム切り替え時刻である1時(サマータイム(1503)にあっては2時)よりも前(T1の時刻帯)か否かを判断する。
【0064】
ステップS1401において、T1の時刻帯ある場合(ステップS1401:Yes)は、ウインタータイム切り替え時刻(1時)に達したか否かを判断する(ステップS1402)。ここで、ウインタータイム切り替え時刻に達するのを待って、達した場合(ステップS1402:Yes)に、表示時刻を1時間遅らせ(ステップS1403)、一連の処理を終了する。
【0065】
一方、ステップS1401において、ウインタータイム切り替え時刻以降であって所定の時刻よりも前(T2の時刻帯)である場合(ステップS1401:No)は、ただちに、表示時刻を1時間遅らせて(ステップS1403)、一連の処理を終了する。
【0066】
図16には、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計の表示内容の別の一例を示す説明図であり、図13と同様にアナログ時計の表示板を示している。この表示板1300において、上記算出された時刻がT1の時刻帯であった場合、2時に達したとき、すなわち短針1301が「2」を指し、長針1302が「12」を指したときに、長針1302が反時計回りに1回転することなく、短針1301のみが、「2」から「1」へ移動する。したがって、アナログ時計において、サマータイムからウインタータイムへの切り替えを瞬時におこなうことができる。
【0067】
以上説明したように、本実施の形態によれば、時差帯を示す地域情報さえ登録されていれば、標準電波(WWVBタイムコード)のみを受信するだけで、米国におけるどの時差帯にあっても、正確にDST切り替え処理をおこなうことができる。また、そのために標準電波の受信のタイミングを考慮する必要がない。すなわち、所定時刻以降であって切り替え時刻よりも前に標準電波を受信した場合は、切り替え時刻に達したときに切り替え処理をおこなうようにし、また、切り替え時刻以降に標準電波を受信した場合には、直ちに切り替え処理をおこなうようにすることで、あくまで標準電波に基づいたDST切り替え処理を効率的かつ迅速におこなうことができる。
【0068】
また、地域情報の変更情報を入力するだけで、容易にDST切り替え時刻の変更をすることができる。
【0069】
なお、上記実施の形態においては、電波修正時計について説明したが、この電波修正時計は、腕時計、掛け時計、置き時計などすべての種類の時計が含まれる。また、本発明は、電波修正時計に限定されるものではなく、電波修正時計を内蔵した、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯可能な情報端末装置、さらには、家電や自動車を含む電子機器であってもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、この本発明によれば、受信した標準電波に基づく正しいタイミングでDSTの切り替え制御をおこなうことが可能な電波修正時計、電波修正時計が内蔵された電子機器、時刻修正方法および時刻修正プログラムが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計の構成を示すブロック図である。
【図2】UTC時刻に対する時差値の内容を示す説明図である。
【図3】UTC時刻と米国の各地域における時刻(ウインタータイム)との関係を示す説明図である。
【図4】UTC時刻と米国の各地域における時刻(サマータイム)との関係を示す説明図である。
【図5】米国における標準電波(WWVBタイムコード)の送信データのフォーマットの内容を示す説明図である。
【図6】米国における標準電波(WWVBタイムコード)の送信データである“0”の波形の内容を示す説明図である。
【図7】米国における標準電波(WWVBタイムコード)の送信データである“1”の波形の内容を示す説明図である。
【図8】米国における標準電波(WWVBタイムコード)の送信データである“P”の波形の内容を示す説明図である。
【図9】米国における標準電波(WWVBタイムコード)の送信データのDST(Daylight Saving Time)の内容を示す説明図である。
【図10】この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理のうちのWT→ST切り替え当日処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理のうちのWT→ST切り替え当日処理を時系列的に示す説明図である。
【図13】この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計の表示内容の一例を示す説明図である。
【図14】この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理のうちのST→WT切り替え当日処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計のDST処理のうちのST→WT切り替え当日処理を時系列的に示す説明図である。
【図16】この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計の表示内容の別の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
100 電波修正時計
101 マイコン
102 アンテナ
103 受信回路
104 スイッチ(S/W)
105 発振回路
106 分周回路
107 計時回路
108 長針駆動部
109 短針駆動部
110 表示部
111 受信開始/停止部
112 地域情報記憶部
113 DST情報記憶部
114 デコーダ回路
115 UTC時刻情報記憶部
116 地域時刻算出部
117 DST処理部
118 表示時刻修正部
Claims (22)
- 時刻表示の対象となる地域に関する情報を記憶する地域情報記憶手段と、
UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する標準電波受信手段と、
前記地域情報記憶手段によって記憶された地域に関する情報と、前記標準電波受信手段によって出力された受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する時刻算出手段と、
前記時刻算出手段によって算出された現在時刻を表示する時刻表示手段と、
前記標準電波受信手段によって出力された受信信号にサマータイムへの切り替え当日に関する情報が含まれていた場合に、前記時刻算出手段によって算出された現在時刻に基づいて定められる所定のタイミングで、前記時刻表示手段に表示されている表示時刻がサマータイムとなるように修正をする表示時刻修正手段と、を備えたことを特徴とする電波修正時計。 - 前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、
前記時刻算出手段によって算出された時刻が前記所定の時刻以降であって、あらかじめ登録されているサマータイムへの切り替え時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正手段は、前記算出された時刻がその後の最初のサマータイムへの切り替え時刻になったときに、前記表示時刻に1時間を加算するように修正することを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計。 - 前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、
前記時刻算出手段によって算出された時刻がサマータイムへの切り替え時刻以降であって前記所定の時刻よりも前である場合に、
前記表示時刻修正手段は、ただちに前記表示時刻に1時間を加算するように修正することを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計。 - 前記サマータイムへの切り替え時刻が、ウインタータイムの午前2時0分0秒(サマータイムの午前3時0分0秒)であることを特徴とする請求項2または3に記載の電波修正時計。
- 前記サマータイムへの切り替え当日が、4月の第1日曜日であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電波修正時計。
- 前記表示手段は、少なくとも長針と短針とを有し、
さらに、前記短針を前記長針とは独立に駆動する短針駆動手段を備え、
前記表示時刻修正手段によって1時間が加算されるように修正された場合に、前記短針駆動手段は、前記短針を1時間進めるように駆動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電波修正時計。 - 時刻表示の対象となる地域に関する情報を記憶する地域情報記憶手段と、
UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する標準電波受信手段と、
前記地域情報記憶手段によって記憶された地域に関する情報と、前記標準電波受信手段によって出力された受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する時刻算出手段と、
前記時刻算出手段によって算出された現在時刻を表示する時刻表示手段と、
前記標準電波受信手段によって出力された受信信号にウインタータイムへの切り替え当日に関する情報が含まれていた場合に、前記時刻算出手段によって算出された現在時刻に基づいて定められる所定のタイミングで、前記時刻表示手段に表示されている表示時刻がウインタータイムとなるように修正をする表示時刻修正手段と、を備えたことを特徴とする電波修正時計。 - 前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、
前記時刻算出手段によって算出された時刻が前記所定の時刻以降であって、あらかじめ登録されているウインタータイムへの切り替え時刻よりも前である場合に、
前記表示時刻修正手段は、前記算出された時刻がその後の最初のウインタータイムへの切り替え時刻になったときに、前記表示時刻に1時間を減算するように修正することを特徴とする請求項7に記載の電波修正時計。 - 前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、
前記時刻算出手段によって算出された時刻がウインタータイムへの切り替え時刻以降であって前記所定の時刻よりも前である場合に、
前記表示時刻修正手段は、ただちに前記表示時刻に1時間を減算するように修正することを特徴とする請求項7に記載の電波修正時計。 - 前記ウインタータイムへの切り替え時刻が、サーマータイムの午前2時0分0秒(ウインタータイムの午前1時0分0秒)であることを特徴とする請求項8または9に記載の電波修正時計。
- 前記ウインタータイムへの切り替え当日が、10月の最終日曜日であることを特徴とする請求項7〜10のいずれか一つに記載の電波修正時計。
- 前記表示手段は、少なくとも長針と短針とを有し、
さらに、前記短針を前記長針とは独立に駆動する短針駆動手段を備え、
前記表示時刻修正手段によって1時間が減算されるように修正された場合に、前記短針駆動手段は、前記短針を1時間遅らせるように駆動することを特徴とする請求項7〜11のいずれか一つに記載の電波修正時計。 - 時刻表示の対象となる地域に関する情報の入力を受け付ける地域情報入力手段を備え、
前記地域情報記憶手段は、前記地域情報入力手段によって入力された情報を記憶することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の電波修正時計。 - 請求項1〜13のいずれか一つに記載の電波修正時計を備えたことを特徴とする電子機器。
- UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する標準電波受信工程と、
時刻表示の対象となる地域に関する情報と、前記標準電波受信工程によって出力された受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する時刻算出工程と、
前記時刻算出工程によって算出された現在時刻を表示する時刻表示工程と、
前記標準電波受信工程によって出力された受信信号にサマータイムへの切り替え当日に関する情報が含まれていた場合に、前記時刻算出工程によって算出された現在時刻に基づいて定められる所定のタイミングで、前記時刻表示工程によって表示されている表示時刻がサマータイムとなるように修正をする表示時刻修正工程と、
を含んだことを特徴とする時刻修正方法。 - 前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、
前記時刻算出工程によって算出された時刻が前記所定の時刻以降であって、あらかじめ登録されているサマータイムへの切り替え時刻よりも前である場合に、前記表示時刻修正工程は、前記算出された時刻がその後の最初のサマータイムへの切り替え時刻になったときに、前記表示時刻に1時間を加算するように修正することを特徴とする請求項15に記載の時刻修正方法。 - 前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、
前記時刻算出工程によって算出された時刻がサマータイムへの切り替え時刻以降であって前記所定の時刻よりも前である場合に、
前記表示時刻修正工程は、ただちに前記表示時刻に1時間を加算するように修正することを特徴とする請求項15に記載の時刻修正方法。 - UTC時刻情報を含む標準電波を受信し、受信信号を出力する標準電波受信工程と、
時刻表示の対象となる地域に関する情報と、前記標準電波受信工程によって出力された受信信号とに基づいて、当該地域における現在時刻を算出する時刻算出工程と、
前記時刻算出工程によって算出された現在時刻を表示する時刻表示工程と、
前記標準電波受信工程によって出力された受信信号にウインタータイムへの切り替え当日に関する情報が含まれていた場合に、前記時刻算出工程によって算出された現在時刻に基づいて定められる所定のタイミングで、前記時刻表示工程によって表示されている表示時刻がウインタータイムとなるように修正をする表示時刻修正工程と、を含んだことを特徴とする時刻修正方法。 - 前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、
前記時刻算出工程によって算出された時刻が前記所定の時刻以降であって、あらかじめ登録されているウインタータイムへの切り替え時刻よりも前である場合に、
前記表示時刻修正工程は、前記算出された時刻がその後の最初のウインタータイムへの切り替え時刻になったときに、前記表示時刻に1時間を減算するように修正することを特徴とする請求項18に記載の時刻修正方法。 - 前記UTC時刻が午前0時のときの前記地域の時刻を所定の時刻とし、
前記時刻算出工程によって算出された時刻がウインタータイムへの切り替え時刻以降であって前記所定の時刻よりも前である場合に、
前記表示時刻修正工程は、ただちに前記表示時刻に1時間を減算するように修正することを特徴とする請求項18に記載の時刻修正方法。 - 時刻表示の対象となる地域に関する情報の入力を受け付ける地域情報入力工程を含み、
前記地域情報記憶工程は、前記地域情報入力工程によって入力された情報を記憶することを特徴とする請求項15〜20のいずれか一つに記載の時刻修正方法。 - 請求項15〜21のいずれか一つに記載の時刻修正方法をコンピュータに実行させることを特徴とする時刻修正プログラム。
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