JP4491741B2 - ネットワーク端末装置及びそのタイムスタンプ調整方法とタイムスタンプ調整プログラム - Google Patents

ネットワーク端末装置及びそのタイムスタンプ調整方法とタイムスタンプ調整プログラム Download PDF

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Description

この発明はネットワーク端末装置等に関し、特にサマータイムに応じた時計の調整に関する。
省エネルギーのために、サマータイム期間中は時間を例えば1時間進めることが行われている。ところでネットワークに出力するタイムスタンプはGMT(グリニッジ標準時間)を基準とし、例えばローカルタイムとGMTに対する時差、即ちタイムゾーンを記載するようにされている。ここでサマータイムに対応してローカルタイムを修正すると、タイムスタンプがサマータイムでの時間シフト分ずれてしまうという問題がある。例えばサマータイムに合わせてローカルタイムのみを1時間進めると、サマータイムの開始時にタイムスタンプが1時間ジャンプする。またサマータイムの終了時にローカルタイムを1時間戻すと、タイムスタンプの順序が反転することが有る。
この発明の課題は、サマータイムに対して、サマータイムに対応したローカルタイムを出力しながら、正確なタイムスタンプを出力できるようにすることにある(請求項1〜8)。
請求項2,6,8の発明での追加の課題は、タイムスタンプを生成する際のネットワークプロトコルの実行が複雑にならないようにすることにある。
請求項3の発明での追加の課題は、管理者等がタイムゾーンの値をチェックした際のトラブルを防止することにある。
請求項4の発明での追加の課題は、タイムサーバから受信したサマータイムに対応しない時刻データを用いて、サマータイム期間中もローカルタイムを正確に時計合わせできるようにすることにある。
この発明は、ネットワークプロトコルを用いてデータの送信または受信とタイムスタンプの生成とを行うネットワーク端末装置において、前記タイムスタンプはローカルタイムとタイムゾーンの値とで構成され、サマータイム期間中は前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイムが終了すると前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から復帰させるためのサマータイム調整手段を設けたことを特徴とする。
好ましくは、タイムゾーンの値の記憶部を設けて、前記サマータイム調整手段は、サマータイムの開始時に前記記憶部のタイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイム期間の終了時に前記記憶部のタイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から元の値に復帰させる。
さらに好ましくは、前記記憶部には、タイムゾーンの標準値とそのオフセットとを別個に記憶し、前記調整手段は前記オフセットをサマータイムに合わせて進め、かつサマータイムに合わせた値から元の値に復帰させる。
また好ましくは、タイムサーバから受信した時刻データを、タイムゾーンの値を用いてローカルタイムに変換することにより、ローカルタイムを時計合わせするための手段を設ける。
この発明はまた、ネットワークプロトコルを用いてデータの送信または受信とタイムスタンプの生成とを行うネットワーク端末装置のタイムスタンプ調整方法において、前記タイムスタンプはローカルタイムとタイムゾーンの値とで構成され、サマータイム期間中は前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイムが終了すると前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から復帰させることを特徴とする。
好ましくは、タイムゾーンの値の記憶部を設けて、サマータイムの開始時に前記記憶部のタイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイム期間の終了時に前記記憶部のタイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から元の値に復帰させる。
この発明はさらに、ネットワークプロトコルを用いてデータの送信または受信とタイムスタンプの生成とを行うネットワーク端末装置用のタイムスタンプ調整プログラムにおいて、前記タイムスタンプはローカルタイムとタイムゾーンの値とで構成され、サマータイム期間中は前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイムが終了すると前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から復帰させるサマータイム調整命令を設けたことを特徴とする。
好ましくは、タイムゾーンの値の記憶部を設けるための命令を設けて、前記サマータイム調整命令では、サマータイムの開始時にタイムゾーンの記憶値をサマータイムに合わせて進め、サマータイム期間の終了時にタイムゾーンの記憶値をサマータイムに合わせた値から元の値に復帰させる。
この発明では、サマータイム期間中はローカルタイムとタイムゾーンの値の双方を進め、サマータイムが終了するとこれらの値を復帰させる。すなわちローカルタイムをサマータイムに対応しない時刻に合わせ、タイムゾーンの値をサマータイム前の値に復帰させる。この結果、ネットワークプロトコルを介して出力するタイムスタンプは、サマータイム期間中はローカルタイムもタイムゾーンの値もサマータイムに合わせて調整された値となり、サマータイム期間外は通常のローカルタイムと通常のタイムゾーンの値となる。従って正常なタイムスタンプが出力される。
タイムゾーンの値の調整は、ネットワークプロトコルがサマータイム期間中であるか否かを判別して、タイムスタンプを発生させる都度に行ってもよい。しかしこれではネットワークプロトコルの実行が大変なので、ネットワーク端末装置がタイムゾーンの値を記憶して、サマータイムの開始時に進め、終了時に遅らせると、ネットワークプロトコルはサマータイムか否かを意識する必要が無くなり、処理が簡単になる。
タイムゾーンの記憶値を直接修正すると、管理者等がネットワーク端末装置のタイムゾーンの値をチェックした際に、タイムゾーンの値が誤っているものとして誤修正されるおそれがある。そこでタイムゾーンの標準値とそのオフセットとを別個に記憶し、オフセットをサマータイムに合わせて調整すると、サマータイムに合わせたローカルタイムと通常のタイムゾーンの値とが出力され、誤修正を受けるおそれがない。
ローカルタイムを、タイムサーバから受信するGMT対応の時刻データに合わせて時計合わせすることが行われている。タイムサーバの時刻データはサマータイムには対応しない標準時刻である。サマータイム期間中にローカルタイムをタイムサーバからの時刻データに合わせて調整すると、サマータイムのシフト分の誤差が生じる。そこでタイムサーバからの時刻データをタイムゾーンの値で修正してローカルタイムを時計合わせすると、誤差が生じない。
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。
図1〜図5に、ネットワーク端末装置2の実施例を示す。ネットワーク端末装置2はLANやインターネットなどのネットワーク4に接続され、6はパーソナルコンピュータなどのクライアントで、8はタイムサーバである。またネットワーク端末装置2は、G3ファクシミリ機能処理部18を備えて、公衆電話回線網PSTNに接続されている。ネットワーク端末装置2はネットワークインターフェース12などを介して前記のネットワーク4に接続され、14はスキャナ機能処理部で、原稿から画データをモノクロもしくはカラーで読み取り、プリンタ機能処理部16は画データをモノクロもしくはカラーでプリントする。文書管理サーバ20はスキャナ機能処理部14で読み取った画データや、G3ファクシミリ機能処理部18で受信した画データ、あるいはネットワークインターフェース12から受信したデータなどを管理する。22は操作パネルで、例えば液晶表示部とタッチパネルとを組み合わせて構成され、ユーザは操作パネル22からネットワーク端末装置2を操作すると共に、時計30で記憶しているローカルタイムやタイムゾーンの値などを調整できる。
ネットワーク端末装置2はネットワークプロトコルを利用したサーバを備え、24はHTTPサーバ、26は電子メールサーバ、28はインターネットファクシミリサーバ、29はネットワークプリンタサーバで、ネットワークインターフェース12を介して受信した画データをプリンタ機能処理部16でプリントする。30は時計で、ローカルタイムとタイムゾーンの値並びにそのオフセットとを記憶し、タイムスタンプを出力する。タイムゾーンの値にオフセット(サマータイム期間以外は0でサマータイム期間中はサマータイムによる時刻シフト分の+の値)を加算したものを、調整済みのタイムゾーンの値という。タイムスタンプは例えばHTTPサーバ24でwebページを送出する際に付加し、あるいは電子メールサーバ26で電子メールの送信や受信を行う場合や、インターネットファクシミリサーバ28でインターネットファクシミリの送信や受信を行う際に、これらのデータに付加する。さらにタイムスタンプはプリンタ機能処理部16でプリントを行う際にプリントしたり、あるいは履歴情報に付加しても良い。またスキャナ機能処理部14でスキャンした画データに付与しても良く、さらにはG3ファクシミリ機能処理部18で送信または受信するファクシミリデータに付加しても良い。
図2に時計30の構造を示すと、カウンタ31は時刻を発生させる元となるデータをカウントし、これをローカルタイムに換算する。タイムゾーン記憶部32は、タイムゾーンの値とオフセットとを記憶するが、調整済みのタイムゾーンの値のみを記憶しても良い。加算部33はタイムゾーンの値にオフセットを加算したものをその都度演算して出力するか、あるいはこれを調整済みのタイムゾーンの値として記憶する。なお加算部33で調整済みのタイムゾーンの値を記憶する場合、この値は特別な権限がなければ変更できないようにする。サマータイム判別部34は、ローカルタイムと調整済みのタイムゾーンの値を元にサマータイム期間中か期間外かを判別し、特にサマータイムを開始した時点と、サマータイムが終了した時点とで、ローカルタイムやオフセットのそれぞれの変更信号(サマータイムのシフト分進める信号と遅らせる信号)を出力する。タイムスタンプ生成部35は、ローカルタイムとタイムゾーンの値にオフセットを加算した調整済のタイムゾーンの値の2つのデータから成るタイムスタンプを生成する。時計合わせ部36は、タイムサーバ8からの時刻データと、タイムゾーン記憶部32のタイムゾーンの値とオフセットの値、言い換えると調整済みのタイムゾーンの値とを用いて、カウンタ31のローカルタイムを時計合わせする。
図3にタイムスタンプ調整プログラム40を示すと、サマータイム判別命令41はネットワーク端末装置2の時計のカウンタ値を用いて、サマータイム期間中か否かを判別し、特にサマータイムの開始時と終了時とにそれぞれの信号を出力する。オフセット調整命令42は、サマータイムの開始時にオフセットの値をサマータイムのシフト分加算し、サマータイムの終了時にオフセットの値をサマータイムのシフト分減算する。オフセット調整命令42は同じタイミングで、サマータイム期間の開始時と終了時とに、ローカルタイムの値をサマータイムのシフト分進めあるいは遅らせる。またタイムスタンプ生成命令43は、ローカルタイムと、タイムゾーンの値にオフセットを加算した調整済のタイムゾーンとから成るタイムスタンプを生成させる。時計合わせ命令44はタイムサーバから受信した時刻データに対して、タイムゾーンの記憶値、特に調整済のタイムゾーンの値によりローカルタイムを調整する。
図4にタイムスタンプ50の発生メカニズムを示す。タイムゾーン記憶部32にはタイムゾーンの値とオフセットとが記憶され、サマータイムのシフト分が例えば1時間の場合、オフセットはサマータイムで+1:00:00で、他では0である。そしてタイムゾーンの値にオフセットを加算部33で加算したものが調整済のタイムゾーンの値である。カウンタ31はローカルタイムを発生させ、これもタイムスタンプ50の一部として用いられる。さらにタイムサーバ8を用いて時計合わせを行う場合、時計合わせ部36はオフセットの値を用いてタイムサーバの時刻データからローカルタイムへの変換値を、サマータイムでのシフト分修正する。即ちサマータイム期間中は、ローカルタイムはタイムサーバの時刻データに対して例えば1時間分進んでいる。
図5にサマータイムの調整アルゴリズムを示す。ステップ1でサマータイムへの移行時か復帰時かを判別し、移行時にはローカルタイムの時計をサマータイムのシフト分進め(ステップ2)、タイムゾーンのオフセットも同様にサマータイムのシフト分進める(ステップ3)。サマータイムからの復帰時にはローカルタイムの時計をサマータイムのシフト分遅らせ(ステップ4)、同様にタイムゾーンのオフセットもサマータイムのシフト分戻す、言い換えると0にリセットする(ステップ5)。
実施例ではタイムゾーンの値とオフセットとを別個に記憶し、タイムゾーンの値は操作パネル22などで管理者やユーザが調整自在で、オフセットは操作パネル22などに出力せず、あるいは出力しても特別の権限のある者以外は調整不能にしてある。このためサマータイム期間中にローカルタイムやタイムゾーンの値を管理者などがチェックしても、タイムゾーンの値は不自然な値にはならず、誤修正を受けることがない。タイムサーバ8の時刻データを用いたローカルタイムの時計合わせでは、オフセットの値を用いてタイムサーバの時刻データからローカルタイムへの変換値をシフトさせるので、サマータイム期間中でもそれ以外でも正しいローカルタイムに時計合わせできる。
タイムゾーンの値とオフセットとを別個に記憶する代わりに、これらを加算した調整済のタイムゾーンの値のみを記憶しても良い。ただしその場合、タイムゾーンの値が管理者などにより調整可能であると、サマータイム期間中は誤った値であると誤解される恐れがある。またタイムゾーンの値を調整する代わりに、時計30ではローカルタイムのみを記憶して、これをサマータイム期間中は進めておき、タイムスタンプの発生はHTTPサーバ24〜インターネットファクシミリサーバ28などで処理しても良い。この場合、各サーバ24〜28がサマータイム期間中かそれ以外かを判別し、サマータイム期間中であればタイムゾーンの値をサマータイムのシフト分進める。しかしながらこのようにすると、タイムスタンプの発生をサーバ24〜28で管理せねばならず、処理が面倒である。
実施例は、インターネットファクシミリサーバ28とスキャナ機能やプリンタ機能付きの複合機を例に説明したが、ネットワークプロトコルを介してネットワークとの間でデータの送信あるいは受信を行い、タイムスタンプを発生させるものであればよい。またネットワークプリンタなどにおいて、ログファイルなどに記憶する履歴情報がタイムスタンプを含む場合に、タイムスタンプの生成に用いても良い。
実施例のネットワーク端末装置とその使用環境を示すブロック図 実施例での時計のブロック図 実施例の時計処理プログラムのブロック図 実施例での時計内部のデータ構造を示す図 実施例でのサマータイム調整を示すフローチャート
符号の説明
2 ネットワーク端末装置
4 ネットワーク
6 クライアント
8 タイムサーバ
10 公衆電話回線網
12 ネットワークインターフェース
14 スキャナ機能処理部
16 プリンタ機能処理部
18 G3ファクシミリ機能処理部
20 文書管理サーバ
22 操作パネル
24 HTTPサーバ
26 電子メールサーバ
28 インターネットファクシミリサーバ
29 ネットワークプリンタサーバ
30 時計
31 カウンタ
32 タイムゾーン記憶部
33 加算部
34 サマータイム判別部
35 タイムスタンプ生成部
36 時計合わせ部
40 タイムスタンプ調整プログラム
41 サマータイム判別命令
42 オフセット調整命令
43 タイムスタンプ生成命令
44 時計合わせ命令
50 タイムスタンプ

Claims (8)

  1. ネットワークプロトコルを用いてデータの送信または受信とタイムスタンプの生成とを行うネットワーク端末装置において、
    前記タイムスタンプはローカルタイムとタイムゾーンの値とで構成され、サマータイム期間中は前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイムが終了すると前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から復帰させるためのサマータイム調整手段を設けたことを特徴とする、ネットワーク端末装置。
  2. タイムゾーンの値の記憶部を設けて、前記サマータイム調整手段は、サマータイムの開始時に前記記憶部のタイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイム期間の終了時に前記記憶部のタイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から元の値に復帰させることを特徴とする、請求項1のネットワーク端末装置。
  3. 前記記憶部には、タイムゾーンの標準値とそのオフセットとを別個に記憶し、前記調整手段は前記オフセットをサマータイムに合わせて進め、かつサマータイムに合わせた値から元の値に復帰させることを特徴とする、請求項2のネットワーク端末装置。
  4. タイムサーバから受信した時刻データを、タイムゾーンの値を用いてローカルタイムに変換することにより、ローカルタイムを時計合わせするための手段を設けたことを特徴とする、請求項1のネットワーク端末装置。
  5. ネットワークプロトコルを用いてデータの送信または受信とタイムスタンプの生成とを行うネットワーク端末装置のタイムスタンプ調整方法において、
    前記タイムスタンプはローカルタイムとタイムゾーンの値とで構成され、サマータイム期間中は前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイムが終了すると前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から復帰させることを特徴とする、タイムスタンプ調整方法。
  6. タイムゾーンの値の記憶部を設けて、サマータイムの開始時に前記記憶部のタイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイム期間の終了時に前記記憶部のタイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から元の値に復帰させることを特徴とする、請求項5のタイムスタンプ調整方法。
  7. ネットワークプロトコルを用いてデータの送信または受信とタイムスタンプの生成とを行うネットワーク端末装置用のタイムスタンプ調整プログラムにおいて、
    前記タイムスタンプはローカルタイムとタイムゾーンの値とで構成され、サマータイム期間中は前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせて進め、サマータイムが終了すると前記ローカルタイムと前記タイムゾーンの値をサマータイムに合わせた値から復帰させるサマータイム調整命令を設けたことを特徴とする、タイムスタンプ調整プログラム。
  8. タイムゾーンの値の記憶部を設けるための命令を設けて、前記サマータイム調整命令では、サマータイムの開始時にタイムゾーンの記憶値をサマータイムに合わせて進め、サマータイム期間の終了時にタイムゾーンの記憶値をサマータイムに合わせた値から元の値に復帰させることを特徴とする、請求項7のタイムスタンプ調整プログラム。
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