JP2005003107A - ガスシール用バックアップリング - Google Patents

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Abstract

【課題】Oリングゴム等を透過して洩れたガスをシールすることが可能なガスシール用バックアップリングを提供する。
【解決手段】バックアップリングの機壁接触部にゴム層を設けたガスシール用バックアップリング。このガスシール用バックアップリングは、バックアップリング本体を、ガスバリア性の高い樹脂または金属製とすることで、ガスの透過洩れを防ぐと共に、それの機壁接触部に設けられたゴム層によって、バックアップリング本体単体では生じていた隙間洩れなどのガス洩れをシールすることができる。特に、大気側にバックアップリングを、シールガス側にOリングをそれぞれ設置して用いた場合に、Oリングを透過して洩れるガスのシールを完全に確保することができる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスシール用バックアップリングに関する。さらに詳しくは、Oリングゴム等を透過して洩れたガスをシールするためのバックアップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的な配管用シールには、ゴム製のOリングのみを用いるか、あるいは特に高圧のガスをシール対象とする場合には、Oリングの後方(大気圧側)にポリテトラフルオロエチレン製等の樹脂製バックアップリングを用い、多大なOリングの変形や隙間へのはみ出しを防ぐなどしている。
【0003】
しかしながら、ゴム製Oリングを使う限りは、ガスは必ずゴム内部を透過して洩れてしまい、また樹脂製バックアップリングを用いる場合にも、樹脂表面が機壁の粗さに追随しないため、機壁との隙間から洩れを生ずるので、いずれもシール性という観点からは満足されるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、Oリングゴム等を透過して洩れたガスをシールすることが可能なガスシール用バックアップリングを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明の目的は、バックアップリングの機壁接触部にゴム層を設けたガスシール用バックアップリングによって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
ゴム層が設けられるバックアップリングの材質としては、ガスの機密性および機械的強度を兼ね備えた樹脂または金属が用いられ、樹脂としては例えばポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルケトン、塩化ビニル樹脂、ポリエステル、液晶ポリマー等が、また金属としては例えばアルミニウム等が挙げられる。これらの材質は、射出成形、切削などの一般的な加工方法により、所望形状のバックアップに加工成形される。
【0007】
これらの材質からなるバックアップに設けられるゴム層は、耐圧性、耐ガス溶解性、耐熱性などの使用条件を考慮して選ばれ、一般にはブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、NBR、水素化NBR、塩素化ポリエチレンまたはこれらのブレンド材等が用いられる。ゴム層の厚さが薄すぎると、シール面での密着性に欠け、一方厚すぎると、ガス圧およびガス溶解性によるガス透過が顕著になるので、約10μm〜1mm、好ましくは約50μm〜0.5mm程度の厚さに設定される。
【0008】
ゴム層の形成は、バックアップリングを先に金型内に入れておき、後から加硫性ゴム配合物を金型内に入れ、インサート成形することにより行われる。この際、バックアップリング表面に接着剤を塗布しておくことも行われるが、接着剤成分が使用環境上問題となる場合、例えば燃料電池においては不純物成分による電解質膜の汚染、コンプレッサにおいてはアウトガスによる系内汚染あるいは使用ガスにより接着剤の劣化が生じ易い系などでは、バックアップリングの樹脂または金属部材とゴム層とが、接着剤なしでも接合し得る直接接着可能な組合せで用いられることが好ましい。
【0009】
Oリング取付部のハウジング部材、配管部材等の金属製または樹脂製部材との機壁接触部にゴム層を設けたバックアップリングは、それ単体でもガスシール用バックアップリングとして使用可能であるが、その前方(シールガス側)にOリングを併用した方がシール性は向上する。図1は、断面長方形状のバックアップリング1の外周面全体をゴム層2で被覆したものであって、シール性能が発揮されるのはそれの主なシール面3,3を含むゴム層2全体であり(a)、このゴム層形成バックアップリング5を大気側に、またOリング6をガス側に設置した取付状態を示している(b)。また、図2は、断面台形状のバックアップリング11の外周面12および内周側斜面13にそれぞれゴム層14を形成させ(a)、このゴム層形成バックアップリング15を大気側に、またOリング16をガス側に設置した取付状態を示している(b)。この態様においては、さらにシール性を向上させるために、外周面12と内周側斜面13とを一体化させるゴム被覆層17を設けることもできる。
【0010】
【発明の効果】
バックアップリング本体を、ガスバリア性の高い樹脂または金属製とすることで、ガスの透過洩れを防ぐと共に、それの機壁接触部に設けられたゴム層によって、バックアップリング本体単体では生じていた隙間洩れなどのガス洩れをシールすることができる。特に、大気側にバックアップリングを、シールガス側にOリングをそれぞれ設置して用いた場合に、Oリングを透過して洩れるガスのシールを完全に確保することができる。
【0011】
かかる効果を奏する本発明のガスシール用バックアップリングは、エアコン用ガスシール、燃料電池用水素ガスシール等の高圧ガス用のシール材あるいはプロパン等の一般的なガス用シール材として有効に用いられる。
【0012】
【実施例】
次に、実施例について本発明を説明する。
【0013】
実施例1
ポリアミド樹脂(宇部興産製品ポリアミド1011FB)を用い、内径24mm、外径30mmの図1に示される形状の角リングの樹脂部を作製した。また、
Figure 2005003107
の各成分を10インチロールで混練した後、上記樹脂製リングを用いてインサート成形することにより、樹脂部を厚さ0.1mmの加硫ゴム層で被覆した。
【0014】
このようにして作製されたバックアップリングを、Oリング(NOK製品P24形状1種A)と共にシール性評価治具に装着し(ガスタンクとバルブとの間にバックアップリングおよびOリングを装着した継ぎ手を接続したもの)、フロンR−134a(CHFCF)を用いて、圧力5MPa、温度80℃の条件下で、洩れ量(ガスを充填した後の治具全体の重量変化)を測定した。洩れ量は、5.2mg/週であった。
【0015】
実施例2
実施例1において、樹脂部を同じ形状に切削加工したアルミニウムに置き換えると、洩れ量は4.3mg/週であった。
【0016】
比較例1
実施例1において、樹脂部を加硫ゴム層で被覆しないと、洩れ量は37mg/週であった。
【0017】
実施例3
ポリイミド樹脂(デュポン社製品ベスペルSP)を用い、内径24mm、外径30mmの図1に示される形状の角リングの樹脂部を作製した。また、
Figure 2005003107
の各成分を用い、以下実施例1と同様に加硫ゴム被覆層(厚さ0.15mm)および洩れ量の測定を行った。洩れ量は、7.8mg/週であった。
【0018】
実施例4
実施例3において、樹脂部を同じ形状に切削加工したアルミニウムに置き換えると、洩れ量は6.6mg/週であった。
【0019】
比較例2
ゴムで被覆した実施例3と同じ外径形状になるように樹脂部を作製し、加硫ゴム層で被覆しないと、洩れ量は29mg/週であった。
【0020】
実施例5
ゴムと直接接着可能なポリアミド樹脂(ダイセル・デグサ製品ポリアミドZX)を用い、内径24mm、外径30mmの図2に示される形状の角リングの樹脂部を作製した。また、
Figure 2005003107
の各成分を10インチロールで混練した後、上記樹脂製リングを用いてインサート成形することにより、樹脂部の外周面および内周側斜面にそれぞれ厚さ0.15mmの加硫ゴム層を形成させた。
【0021】
フロンR−134aの代りに水素ガスを用い、実施例1と同様に行われた洩れ量の測定では、0.3mg/週という値が得られた。
【0022】
比較例3
ゴムで被覆した実施例5と同じ外径形状になるように樹脂部を作製し、加硫ゴム層で被覆しないと、洩れ量は17mg/週であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面長方形状のゴム層形成バックアップリングの断面図(a)およびそれをOリングと共に設置した取付状態図(b)である。
【図2】断面台形状のゴム層形成バックアップリングの断面図(a)およびそれをOリングと共に設置した取付状態図(b)である。
【図3】他の態様の断面台形状のゴム層形成バックアップリングの断面図(a)およびそれをOリングと共に設置した取付状態図(b)である。
【符号の説明】
1,11 バックアップリング
2,14,17 ゴム被覆層
3 主たるシール面
12 外周面
13 内周側斜面
5,15 ゴム層形成バックアップリング
6,16 Oリング

Claims (2)

  1. バックアップリングの機壁接触部にゴム層を設けたガスシール用バックアップリング。
  2. 大気側にバックアップリングを、シールガス側にOリングをそれぞれ設置して用いられる請求項1記載のガスシール用バックアップリング。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008069792A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Nok Corp バックアップリング
JP2013019448A (ja) * 2011-07-09 2013-01-31 Denso Corp バックアップリング
JP2014022357A (ja) * 2012-07-24 2014-02-03 Nok Corp 電子デバイス用基材一体シール材
JP2014026722A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Nok Corp 電子デバイス用基材一体シール材

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