JP2005002866A - 車両のアイドルストップ制御装置 - Google Patents

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格三 金子
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Abstract

【課題】電動モーターに出力制限がかかってもアイドルストップ制御頻度を高めて燃費を向上させることができると共に、モーター出力制限時でありながらアイドルストップが許可された場合、スムーズにアイドルストップ後の発進を行うことができる車両のアイドルストップ制御装置を提供すること。
【解決手段】エンジン1とモータージェネレータ2とが搭載され、無段変速機4が走行レンジで車両停止すると、車両停止している間、エンジン1を停止し、発進の際に再始動を行うアイドルストップ制御手段を備えた車両のアイドルストップ制御装置において、前記アイドルストップ制御手段は、前記モータージェネレータ2の出力に制限がかかったとき、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の車両停止状態からの発進が可能か否かを判定し、発進可能である場合にはアイドルストップを許可する手段とした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、エンジン始動モーター機能と走行モーター機能とエンジンアシストモーター機能とを兼ねた電動モーターが搭載された車両のアイドルストップ制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンと電動モーターとが搭載された車両のアイドルストップ制御装置は、電動モーターが高負荷等で発熱した場合やバッテリ容量が低下した場合には出力制限をかけるようにしている。しかし、電動モーターに出力制限がかかると、出力制限値に応じてエンジン始動時間が遅くなる。このため、従来の車両のアイドルストップ制御装置では、電動モーターに出力制限がかかるとアイドルストップを禁止していた。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−274273号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両のアイドルストップ制御装置にあっては、電動モーターに出力制限がかかるとアイドルストップを禁止するという構成になっていたため、電動モーターに出力制限がかかると、アイドルストップ制御頻度が低下し、燃費が悪化するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、電動モーターに出力制限がかかってもアイドルストップ制御頻度を高めて燃費を向上させることができると共に、モーター出力制限時でありながらアイドルストップが許可された場合、スムーズにアイドルストップ後の発進を行うことができる車両のアイドルストップ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、エンジンと電動モーターとが搭載され、変速機が走行レンジで車両停止すると、車両停止している間、エンジンを停止し、発進の際に再始動を行うアイドルストップ制御手段を備えた車両のアイドルストップ制御装置において、
前記アイドルストップ制御手段は、前記電動モーターの出力に制限がかかったとき、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の車両停止状態からの発進が可能か否かを判定し、発進可能である場合にはアイドルストップを許可する手段とした。
【0007】
ここで、「電動モーターの出力制限」とは、例えば、電動モータが高負荷等により発熱することでの出力制限や、電動モーターに電力を供給するバッテリーの容量低下による出力制限をいう。
【0008】
【発明の効果】
よって、本発明の車両のアイドルストップ制御装置にあっては、電動モーターの出力に制限がかかった場合でも、車両停止状態によってアイドルストップが可能となるため、電動モーターに出力制限がかかってもアイドルストップ制御頻度を高めて燃費を向上させることができる。また、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の停止状態からの発進が可能か否かの判定を行っているため、モーター出力制限時でありながらアイドルストップが許可された場合、スムーズにアイドルストップ後の発進を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両のアイドルストップ制御装置を実現する実施の形態を、図面に示す第1実施例に基づいて説明する。
【0010】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例の車両のアイドルストップ制御装置を示す全体システム図である。第1実施例装置が適用される車両の駆動系は、図1に示すように、エンジン1、モータージェネレータ2(電動モータ)、トルクコンバータ3、無段変速機4、プロペラシャフト5、ディファレンシャル6、ドライブシャフト7,8、左右後輪9,10を備えている。なお、駆動輪である左右後輪9,10に対し、従動輪として左右前輪11,12が装備されている。
【0011】
前記エンジン1としては、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等が用いられる。
【0012】
前記モータージェネレータ2は、エンジン1の出力軸に直結され、エンジン1と同期して回転し、エンジン1を始動させるためのスターターモーターとして機能したり、モーター走行を行うときの走行モーターとして機能したり、エンジン1のアシストを行うアシストモーターとして機能したり、さらには、後述するバッテリー19を充電するための発電機(ジェネレータ)としても機能するようになっている。
【0013】
前記トルクコンバータ3及び無段変速機4は、モータージェネレータ2の出力軸に直結されていて、トルクコンバータ3及び無段変速機4の代わりに、トルクコンバータ付きの有段自動変速機、もしくは、電磁クラッチ付き有段変速機等を用いても良い。
【0014】
アイドルストップ制御系は、図1に示すように、エンジンコントローラ13、モータコントローラ14、CVTコントローラ15、ブレーキコントローラ16、エンジンアクチュエータ17、インバータ18、バッテリー19、変速機アクチュエータ20を備えている。
【0015】
アイドルストップ制御システムは、走行中の車両が交差点等で一時的に停車するとき、エンジン1を停止させ、発進時にはエンジン1を自動的に再始動するという自動停止・再始動制御(このことをアイドルストップという)を行うため、一時的にエンジン1を停止させる条件が成立すると、エンジンコントローラ13を介してエンジンアクチュエータ17へ指令を出力することでエンジン1の回転を停止させ、また、再始動する条件の成立によりモータージェネレータ2を駆動して停止したエンジン1を再始動するように構成されている。
【0016】
前記エンジンコントローラ13には、エンジン水温センサ21、前後加速度センサ22、ウインカスイッチ23等からの情報が入力される。
【0017】
前記モータコントローラ14には、モーター温度センサ24(モーター温度検出手段)等からの情報が入力され、インバータ18にモーター制御指令やジェネレータ制御指令を出力する。なお、インバータ18からはバッテリー19の容量情報(SOC)がモータコントローラ14に送出される(バッテリー容量検出手段)。
【0018】
前記CVTコントローラ15には、車速センサ25、アクセル開度センサ26、インヒビタースイッチ27、CVT油温センサ28、CVT油圧センサ29等からの情報が入力され、変速機アクチュエータ20(例えば、シフトソレノイドやライン圧ソレノイド等)に制御指令を出力する。なお、インヒビタースイッチ27は、シフトレバーにより選択されているレンジ位置(例えば、DレンジやNレンジ等)を検出する。
【0019】
前記ブレーキコントローラ16には、ブレーキスイッチ30、ブレーキブースタ負圧センサ31等からの情報が入力され、これらの情報はアイドルストップ制御の開始条件を判断するときに用いられる。
【0020】
なお、エンジンコントローラ13とモータコントローラ14とCVTコントローラ15とブレーキコントローラ16とは、互いに情報を交換し合うCAN通信線32により接続されている。
【0021】
次に、作用を説明する。
【0022】
[アイドルストップ制御処理]
図2は第1実施例装置のエンジンコントローラ13にて実行されるアイドルストップ制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0023】
ステップS1では、下記の条件を満足するアイドルストップ要求時か否かが判断され、YESの場合はステップS2へ移行し、NOの場合は再度、各情報を読み込んでアイドルストップ要求時か否かを判断する。
ここで、アイドルストップ要求条件は、Dレンジで、車速ゼロで、ブレーキONで、ドアを閉じ、ボンネットを閉じた状態でのエンジン運転中に、
・バッテリSOC
・ブレーキブースタ負圧
・エンジン水温
・CVT油温
・CVT油圧
がそれぞれしきい値を超えていることを条件とする。これらの条件の全てを満足した場合には、エンジン1を停止するアイドルストップ要求を出す。
【0024】
ステップS2では、ステップS1でのアイドルストップ要求に対し、モータージェネレータ2により出力することが可能なモーター出力最大値であるモーター可能出力を算出し、ステップS3へ移行する(モーター可能出力算出手段)。
ここで、モーター可能出力は、モータージェネレータ2が出力制限を受けていないときには定格出力とし、モーター発熱やバッテリー容量低下により出力制限を受けているときには定格出力から制限出力を差し引いた出力とする。
【0025】
ステップS3では、ステップS2にて算出されたモーター可能出力によりエンジン始動時間の推定を行い、ステップS4へ移行する(エンジン始動時間推定手段)。
このエンジン始動時間は、例えば、モータージェネレータ2の出力を変えてエンジン始動時間を測定し、これらの測定データに基づいて推定する。
【0026】
ステップS4では、前後加速度センサ22やウインカスイッチ23等で車両状態の推定を行い、ステップS5へ移行する。
このとき、前後加速度センサ22からの前後加速度情報により車両が停止しているときの路面勾配の判定を行う。また、ウインカスイッチ23は、交差点に進入等、ドライバーが急な発進を求めている状態の判定を行う。
【0027】
ステップS5では、推定されるエンジン始動時間を発進可能かどうかの判断基準とし、モーター可能出力と車両停止状態による二次元マップをアイドルストップ禁止領域とアイドルストップ許可領域とに分けたアイドルストップ可否判定マップM(図3)を作成し、モーター可能出力算出値と車両停止状態推定値によりアイドルストップ可否判定マップM上で特定される作動点が、アイドルストップ禁止領域に属する場合にアイドルストップを禁止してステップS1へ戻り、アイドルストップ許可領域に属する場合にアイドルストップを許可してステップS6へ移行する(アイドルストップ制御手段)。
ここで、図3に示すアイドルストップ可否判定マップMは、予めシミュレーションや車両適合により求めておいたマップである。例えば、最大6kwの出力のモーターが、モーター発熱やバッテリー容量不足による出力制限により、モーター可能出力50%となった場合において、図4に示すように、エンジン始動時間は0.3秒(100%)→0.4秒(50%)となる。0.4秒のエンジン始動時間は、平地(勾配0%)での発進では問題とならないが、8%勾配の坂道発進では問題となる。このとき、平地発進ではアイドルストップは可能と判断し、8%勾配の坂道発進ではアイドルストップは不可能と判断する。
【0028】
ステップS6では、ステップS5でのアイドルストップ許可判定に基づいて、エンジン1を停止するアイドルストップ制御を実施する。
【0029】
[アイドルストップ制御作動]
アイドルストップ要求時には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS5へと進む流れとなり、ステップS5において、モーター可能出力とエンジン始動時間と車両停止状態とにより、総合的にアイドルストップの可否が判断される。
【0030】
そして、ステップS5において、アイドルストップ禁止と判定された場合には、ステップS5からステップS1へ戻って改めてアイドルストップ要求の有無が判断される。また、ステップS5において、アイドルストップ許可と判定された場合には、ステップS5からステップS6へ進んで、車両の燃費や排気エミッションの改善を図るために、エンジン1を自動的に停止し、車両が再び発進する際にはエンジン1を自動的に再始動するアイドルストップ制御が実施される。
【0031】
すなわち、従来のように、モーター出力制限やバッテリーSOC低下が発生すると、アイドルストップを禁止するのではなく、モーター出力制限やバッテリーSOC低下によるモーター可能出力を算出し、モーター可能出力と車両停止状態と組み合わせて総合的に判断することにより、アイドルストップ制御頻度を向上させることができる。
【0032】
[モーター出力制限時の対比作用]
例えば、モーターが高負荷等で発熱した場合、モーターに出力制限をかける。しかし、出力制限がかかると、出力制限値に応じてエンジン始動時間が遅くなる。このため、従来、モーターに出力制限がかかるとアイドルストップを禁止していた。従って、以下に列挙するような問題があった。
・エンジン始動兼、走行及びアシスト用モーターに出力制限がかかるとアイドルストップを禁止する構成になっていたため、モーター出力制限がかかると、アイドルストップ頻度が低下し、燃費が悪化する。
・エンジン始動兼、走行及びアシスト用モーターに出力制限がかかると、アイドルストップを禁止しなければならないため、モーターアシストが可能な時と、可能でない時で最大駆動力差が生じる。
・バッテリーSOC低下によりモーター出力低下が発生すると、アイドルストップを禁止する構成となっていたため、バッテリーSOCが低下するとアイドルストップ頻度が低下し、燃費が悪化する。また、アイドルストップを禁止するバッテリーSOCの低下制限値が高く、減速回生エネルギーを多く回収できない。もしくは、バッテリーの小型化ができない。
【0033】
これに対し、第1実施例装置では、モータージェネレータ2の出力に制限がかかったとき、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の車両停止状態からの発進が可能か否かを判定し、発進可能である場合にはアイドルストップを許可するようにした。
例えば、図4に示すように、モーター出力100%で6kwの場合、エンジン始動時間は、100%の時で0.3秒、50%の時で0.4秒、17%の時で0.75秒となる。
この時、停止状況が下記のときには、アイドルストップを許可するモーター可能出力は、次のように行う。
平地停止:100%、50%、17%
平地停止急発進モード:100%、50%
平地停止ウインカ点灯:100%、50%
坂道(8%勾配)停止:100%
従って、モーター発熱によりモーターに出力制限がかかった場合には、下記に列挙する利点を有する。
・高負荷によるモータージェネレータ2の発熱等でモータージェネレータ2に出力制限がかかった場合でも、車両停止状態によってはアイドルストップが可能となる。
・アイドルストップ頻度が向上するため、燃費も向上する。
・出力制限に応じてエンジン始動時間を予測(推定)し、予測したエンジン始動時間で今の停止状態からの発進が可能かどうかの判定を行っているため、モータージェネレータ2に出力制限がかかってもスムーズなアイドルストップ後の発進が可能になる。
・燃費向上を優先し、アイドルストップを必ずするようにすると、モーター出力制限がかからない範囲で、モーターアシストを行うため、モータアシストが可能な時と、可能でない時で最大駆動力差が生じるが、モーター出力制限に拘束されることなくモーターアシストが可能である。
【0034】
また、バッテリーSOC低下によりモーターに出力制限がかかった場合には、下記に列挙する利点を有する。
・バッテリーSOC低下によりモータージェネレータ2に出力制限がかかった場合でも、車両停止状態によってはアイドルストップが可能となる。
・アイドルストップ頻度が向上するため、燃費も向上する。
・出力制限に応じてエンジン始動時間を予測(推定)し、予測したエンジン始動時間で今の停止状態からの発進が可能かどうかの判定を行っているため、モータージェネレータ2に出力制限がかかってもスムーズなアイドルストップ後の発進が可能になる。
・アイドルストップを禁止するバッテリーSOCの低下制限値を低くでき、減速回生エネルギーを多く回収できる。もしくは、バッテリー19の小型化を図ることができる。
【0035】
次に、効果を説明する。
第1実施例の車両のアイドルストップ制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0036】
(1) エンジン1とモータージェネレータ2とが搭載され、無段変速機4が走行レンジで車両停止すると、車両停止している間、エンジン1を停止し、発進の際に再始動を行うアイドルストップ制御手段を備えた車両のアイドルストップ制御装置において、前記アイドルストップ制御手段は、前記モータージェネレータ2の出力に制限がかかったとき、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の車両停止状態からの発進が可能か否かを判定し、発進可能である場合にはアイドルストップを許可するため、モータージェネレータ2に出力制限がかかってもアイドルストップ制御頻度を高めて燃費を向上させることができると共に、モーター出力制限時でありながらアイドルストップが許可された場合、スムーズにアイドルストップ後の発進を行うことができる。
【0037】
(2) 前記モータージェネレータ2の温度を検出するモーター温度センサ24を設け、前記アイドルストップ制御手段は、モータジェネレータ2の発熱により出力制限がかかったとき、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の車両停止状態からの発進が可能か否かを判定し、発進可能である場合にはアイドルストップを許可するため、エンジン始動モーター兼、走行及びアシスト用モーターであり、負荷の高いモータジェネレータ2が搭載された車両において、モータジェネレータ2の発熱により出力制限がかかってもアイドルストップ制御頻度を高めて燃費を向上させることができると共に、モーター出力制限に拘束されることなくモーターアシストが可能である。
【0038】
(3) 前記モータージェネレータ2に電力を供給するバッテリー19の容量を検出するバッテリー容量検出手段を設け、前記アイドルストップ制御手段は、バッテリー19の容量低下により出力制限がかかったとき、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の車両停止状態からの発進が可能か否かを判定し、発進可能である場合にはアイドルストップを許可するため、エンジン始動モーター兼、走行及びアシスト用モーターであり、バッテリー電力消費量が高いモータジェネレータ2が搭載された車両において、モータジェネレータ2の発熱により出力制限がかかってもアイドルストップ制御頻度を高めて燃費を向上させることができると共に、減速回生エネルギーを多く回収、もしくは、バッテリー19の小型化を図ることができる。
【0039】
(4) 前記モータージェネレータ2の出力制限によるモーター可能出力を算出するモーター可能出力算出ステップS2と、前記モーター可能出力によりエンジン始動時間を推定するエンジン始動時間推定ステップS3と、車両停止路面の勾配状態を推定する車両停止状態推定ステップS4と、を設け、前記アイドルストップ制御手段は、推定されるエンジン始動時間を発進可能かどうかの判断基準とし、モーター可能出力と車両停止状態による二次元マップをアイドルストップ禁止領域とアイドルストップ許可領域とに分けたアイドルストップ可否判定マップMを作成し、モーター可能出力算出値と車両停止状態推定値によりアイドルストップ可否判定マップM上で特定される作動点が、アイドルストップ許可領域に属する場合にアイドルストップを許可するため、モーター可能出力とエンジン始動時間と車両停止状態との総合的な判断により、モーター出力制限時に簡単に精度良くアイドルストップの可否を判定することができる。
【0040】
以上、本発明の車両のアイドルストップ制御装置を第1実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この第1実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0041】
例えば、第1実施例では、エンジン始動モーター兼、走行及びアシスト用モーターとしてのモータジェネレータを電動モーターとして搭載された車両への適用例を示したが、エンジン始動モーターのみ、または、走行モーターのみ、または、アシストモーターのみ、または、何れか2つの機能有する電動モーターを搭載した車両にも適用することができる。
【0042】
第1実施例では、アイドルストップ可否判定に、推定されるエンジン始動時間を発進可能かどうかの判断基準とし、モーター可能出力と車両停止状態による二次元マップをアイドルストップ禁止領域とアイドルストップ許可領域とに分けたマップを用いる例を示したが、例えば、車両停止状態毎にエンジン始動時間またはモーター可能出力によりアイドルストップの禁止・許可を決めたマップを複数設定しても良い。
【0043】
第1実施例では、モーター発熱またはバッテリー容量不足によりモーター出力が制限される例を示したが、他の要因によりモーター出力が制限される場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車両のアイドルストップ制御装置を示す全体システム図である。
【図2】第1実施例装置のエンジンコントローラにて実行されるアイドルストップ制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】第1実施例装置でのアイドルストップ可否判定に用いられるマップを示す図である。
【図4】100%出力が6kwであるモーターのモーター可能出力100%でのエンジン始動時間とモーター可能出力50%でのエンジン始動時間とモーター可能出力17%でのエンジン始動時間の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 モータージェネレータ(電動モータ)
3 トルクコンバータ
4 無段変速機
5 プロペラシャフト
6 ディファレンシャル
7,8 ドライブシャフト
9,10 左右後輪
11,12 左右前輪
13 エンジンコントローラ
14 モータコントローラ
15 CVTコントローラ
16 ブレーキコントローラ
17 エンジンアクチュエータ
18 インバータ
19 バッテリー
20 変速機アクチュエータ
21 エンジン水温センサ
22 前後加速度センサ
23 ウインカスイッチ
24 モーター温度センサ(モーター温度検出手段)
25 車速センサ
26 アクセル開度センサ
27 インヒビタースイッチ
28 CVT油温センサ
29 CVT油圧センサ
30 ブレーキスイッチ
31 ブレーキブースタ負圧センサ
32 CAN通信線

Claims (4)

  1. エンジンと電動モーターとが搭載され、変速機が走行レンジで車両停止すると、車両停止している間、エンジンを停止し、発進の際に再始動を行うアイドルストップ制御手段を備えた車両のアイドルストップ制御装置において、
    前記アイドルストップ制御手段は、前記電動モーターの出力に制限がかかったとき、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の車両停止状態からの発進が可能か否かを判定し、発進可能である場合にはアイドルストップを許可することを特徴とする車両のアイドルストップ制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両のアイドルストップ制御装置において、
    前記電動モーターの温度を検出するモーター温度検出手段を設け、
    前記アイドルストップ制御手段は、電動モータの発熱により出力制限がかかったとき、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の車両停止状態からの発進が可能か否かを判定し、発進可能である場合にはアイドルストップを許可することを特徴とする車両のアイドルストップ制御装置。
  3. 請求項1に記載された車両のアイドルストップ制御装置において、
    前記電動モーターに電力を供給するバッテリーの容量を検出するバッテリー容量検出手段を設け、
    前記アイドルストップ制御手段は、バッテリーの容量低下により出力制限がかかったとき、出力制限によるモーター可能出力に基づいて、今の車両停止状態からの発進が可能か否かを判定し、発進可能である場合にはアイドルストップを許可することを特徴とする車両のアイドルストップ制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載された車両のアイドルストップ制御装置において、
    前記電動モーターの出力制限によるモーター可能出力を算出するモーター可能出力算出手段と、
    前記モーター可能出力によりエンジン始動時間を推定するエンジン始動時間推定手段と、
    車両停止路面の勾配状態を推定する車両停止状態推定手段と、を設け、
    前記アイドルストップ制御手段は、推定されるエンジン始動時間を発進可能かどうかの判断基準とし、モーター可能出力と車両停止状態による二次元マップをアイドルストップ禁止領域とアイドルストップ許可領域とに分けたアイドルストップ可否判定マップを作成し、モーター可能出力算出値と車両停止状態推定値によりアイドルストップ可否判定マップ上で特定される作動点が、アイドルストップ許可領域に属する場合にアイドルストップを許可することを特徴とする車両のアイドルストップ制御装置。
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