JP2005002810A - 板金製ロッカアームの製造方法 - Google Patents

板金製ロッカアームの製造方法 Download PDF

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JP2005002810A JP2003164531A JP2003164531A JP2005002810A JP 2005002810 A JP2005002810 A JP 2005002810A JP 2003164531 A JP2003164531 A JP 2003164531A JP 2003164531 A JP2003164531 A JP 2003164531A JP 2005002810 A JP2005002810 A JP 2005002810A
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Isao Terajima
寺島  勲
Hidefumi Sasaki
秀文 佐々木
Masaru Yano
勝 矢野
Tomio Hashimoto
富雄 橋本
Hideo Takeuchi
秀雄 竹内
Kazunori Yamada
一典 山田
Michio Orihara
美智雄 折原
Yoshimasa Izumida
佳正 泉田
Nobuaki Yoshida
伸明 吉田
Koichi Kaneko
孝一 金子
Kimii Aoyama
公威 青山
Keisuke Sekino
圭介 関野
Ryo Furukawa
涼 古川
Yoichi Ogawa
洋一 小川
Toshiaki Yamada
利昭 山田
Shinichi Kobayakawa
進一 小早川
Yasuyuki Itabashi
保之 板橋
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IZUMIDA KOGYO KK
Subaru Corp
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IZUMIDA KOGYO KK
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】板金製ロッカアームの製造方法において、打ち抜き加工時における衝撃を吸収して振動や衝撃音を抑制し、各塑性加工工程における打撃力を均等にする。
【解決手段】ロッカアームのプレス加工には、下型本体とこれに対して上下動自在となった上型本体とを有する順送り型のプレスが使用され、帯状の金属板つまり帯材28を金型に沿って順次送りながら、複数の塑性加工工程を経て製造される。プレスの打ち抜き工程では、前記下型本体に設けられ、凹部63cを有する打ち抜きダイ62と、前記上型本体に設けられ、凹部63cに嵌合する打ち抜きポンチ61とにより打ち抜き型が構成される。打ち抜きポンチ61の外周には打ち抜きダイ62の凹部63cの内周エッジに対応する外周エッジ64が形成されており、打ち抜きポンチ61の先端面にはアーチ型の凹面65が形成されている。
【選択図】 図14

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は4サイクルエンジンのシリンダヘッドに設けられ、バルブを開閉動作させるロッカアームを板金により製造するようにした板金製ロッカアームの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
4サイクルエンジンにおいては、燃焼室に連通してシリンダヘッドには吸気ポートと排気ポートとが形成され、シリンダヘッドには吸気ポートを開閉する吸気弁と排気ポートを開閉する排気弁とが設けられており、これらの吸排気弁はクランク軸の回転に同期して駆動される。このようにシリンダヘッドに吸排気弁が設けられたタイプの動弁装置は頭上弁式と言われ、吸排気弁はシリンダヘッドに揺動自在に装着されたロッカアームを介して動弁カムにより駆動されるようになっている。頭上弁式のうち、OHV式の動弁装置にあっては、動弁カムを備えたカムシャフトがクランクケース内に配置され、動弁カムとロッカアームとの間にはプッシュロッドが配置され、動弁カムの駆動力はプッシュロッドを介してロッカアームに作用するようになっている。一方、OHC式の動弁装置にあっては、カムシャフトがシリンダヘッド内に配置され、動弁カムがロッカアームに直接駆動力を伝達するようになっている。
【0003】
このOHC式の動弁装置に用いられるロッカアームとしては、動弁カムに接触するローラとこのローラが回転自在に装着されるロッカアーム胴体とを有し、ロッカアーム胴体を板金により製造するようにしたロッカアームが、たとえば、特許文献1〜3に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−47180号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−55912号公報
【0006】
【特許文献3】
特開2001−317311号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このようにロッカアームをロッカアーム胴体とローラとにより形成すると、ロッカアームはこれら2つの部品を組み立てる必要がある。そこで、ロッカアームを動弁カムが接触するスリッパ面を有するスリッパ部をも含めて帯状の板金素材から量産性に優れた順送り型のプレス加工により一体に製造する試みがなされた。順送り型プレス加工によりロッカアームを製造する場合には、帯状の金属板を金型に沿って順次送りながら、複数の加工工程を経てロッカアームは帯材に一体となった状態で塑性加工され、最終工程では帯状のスクラップ部からロッカアームが切断される。板金素材からロッカアームを製造する際に不要となる部分は、加工工程の1つである打ち抜き加工や穴あけ加工などにより取り除かれる。
【0008】
しかしながら、複数の塑性加工工程が同時に行われる順送り型により板金素材を打ち抜くと、打ち抜くためにプレス型により板金素材に加えられる打撃力ないし荷重は他の塑性加工工程に比して大きくなり、全ての塑性加工工程における打撃力を均一化させることが困難であるとともに、衝撃音が他の塑性加工工程に比して大きく成っている。
【0009】
本発明の目的は、打ち抜き加工時における振動や衝撃音の発生を抑制し得るとともに、打ち抜き加工の加工精度の向上と、打ち抜き加工に要する打撃力とその他の塑性加工工程における打撃力との均等化とを図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の板金製ロッカアームの製造方法は、主壁部と該主壁部に対してほぼ直角の側壁部と該側壁部に対してほぼ直角のスリッパ部とを有するロッカアームを帯材を搬送しながら複数の加工工程により製造する板金製のロッカアームの製造方法であって、前記帯材の打ち抜き部外周に対応した凹部が形成された打ち抜きダイと前記凹部に対応した外周エッジが形成されるとともに先端面が凹面となった打ち抜きポンチとを備える打ち抜き型を用い、前記帯材に展開状態のロッカアームに対応した製品部を連結部を介して連なった状態に加工する打ち抜き工程を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の板金製ロッカアームの製造方法は、前記凹面の最大深さを前記帯材の板厚とほぼ同一かあるいは板厚よりも大きい寸法としたことを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、ポンチの先端にアーチ型の凹面を形成することで、打ち抜き加工時における振動や衝撃音の発生を抑制し得るとともに、打ち抜き加工の加工精度の向上と、打ち抜き加工に要する打撃力とその他の塑性加工工程における打撃力との均等化とを図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は板金製ロッカアームが装着されたエンジンを示すスケルトン図であり、図2は図1に示されたシリンダヘッドを示す拡大断面図であり、図3は図2に示されたシリンダヘッドの平面図である。このエンジンは発電機や動力噴霧機などの動力源として使用されるOHC型の汎用エンジンである。
【0014】
図1に示すように、この汎用エンジンはクランク軸1が回転自在に装着されたクランクケース2を有し、クランク軸1には冷却ファン3とリコイルスタータ4とが設けられている。クランク軸1はシリンダ5内に往復動自在となったピストン6にコネクティングロッド7を介して連結されており、この汎用エンジンを用いて発電機を駆動する場合には、クランク軸1には発電機が組み込まれることになる。シリンダヘッド8には、図2に示すように、燃焼室9に混合気を供給するための吸気ポート11と、燃焼室9内の燃焼排ガスを外部に排出するための排気ポート12とが形成され、吸気ポート11は吸気弁13により開閉され、排気ポート12は排気弁14により開閉される。なお、図1において符号10は点火プラグを示す。
【0015】
吸気弁13と排気弁14を開閉駆動するために、カムシャフト15がシリンダヘッド8に回転自在に装着され、カムシャフト15に平行となってロッカシャフト16がシリンダヘッド8に揺動自在に装着されている。ロッカシャフト16には吸気弁13を開閉駆動する吸気(IN)側のロッカアーム17と、排気弁14を開閉駆動する排気(EX)側のロッカアーム18とが揺動自在に装着されている。ロッカアーム17,18には、それぞれカムシャフト15に設けられた動弁カム19に接触する摺動端部つまりスリッパ部24,34が設けられている。クランク軸1の回転をカムシャフト15に伝達するために、図1に示すように、クランク軸1に固定されたスプロケット20aとカムシャフト15に固定されたスプロケット20bとの間にはチェーン20が掛け渡されている。
【0016】
図4は吸気側のロッカアーム17を示し、図5は排気側のロッカアーム18を示す。これらのロッカアーム17,18はそれぞれ板金をプレス加工することにより製造されている。吸気側のロッカアーム17は、図4に示すように、主壁部21とこれに対してそれぞれ一体となってほぼ直角に折り曲げられた側壁部22,23とを有し、一方の側壁部22には動弁カム19に接触する摺動端部つまりスリッパ部24が側壁部22に一体となって直角に折り曲げられて設けられている。また、主壁部21には吸気弁13の端部に当接する調整ねじ25aを取り付けるための取付孔25が形成され、両方の側壁部22,23にはロッカシャフト16が貫通する貫通孔26,27が形成されている。
【0017】
同様に排気側のロッカアーム18は、図5に示すように、主壁部31とこれに対してそれぞれ一体となってほぼ直角に折り曲げられた側壁部32,33とを有し、一方の側壁部32には動弁カム19に接触する摺動端部つまりスリッパ部34が側壁部32に一体となって直角に折り曲げられて設けられている。また、主壁部31には排気弁14の端部に当接する調整ねじ35aを取り付けるための取付孔35が形成され、両方の側壁部32,33にはロッカシャフト16が貫通する貫通孔36,37が形成されている。
【0018】
それぞれのスリッパ部24,34は動弁カム19に接触するスリッパ面24a,34aを有しており、それぞれのスリッパ面24a,34aは側壁部22,32に対する縦方向の角度が90度となっており、動弁カム19の回転方向に対する湾曲面が所定の湾曲度となっている。
【0019】
それぞれのロッカアーム17,18のプレス加工には、下金型とこれに対して上下動自在となった上金型とを有する順送り型つまりプログレッシブ型のプレスが使用され、帯状の金属板を金型に沿って順次送りながら、複数の加工工程を経てロッカアーム17,18は帯材に一体となった状態で塑性加工され、最終工程では帯材のスクラップ部からロッカアーム17,18が切断される。
【0020】
図6は帯状の金属板つまり帯材28を順送り型に沿って搬送しながら、複数の塑性加工工程を経て吸気側のロッカアーム17をプレス加工している状態を示す平面図であり、図7はロッカアーム17を製造するためのプレスを示す一部切り欠き正面図であり、図8はプレスの下型の上流側部を示す平面図であり、図9はプレスの下型の下流側部を示す平面図である。
【0021】
図7に示すように、このプレス40は下型本体41とこれに対して上下動自在となった上型本体42とを有している。下型本体41はボルスタ43に固定され、上型本体42は上下動ブロック44に固定されており、上下動ブロック44は図示しない駆動装置により下型本体41に対して上下動する。上型本体42の上下動を案内するために、図8および図9に示すように、ボルスタ43には複数のガイドポスト45が固定され、ガイドポスト45に摺動自在に嵌合するガイドロッド46が上型本体42に固定されている。図7に示すように、下型本体41には突き上げピン47が設けられており、上型本体42が上昇移動すると、帯材28は突き上げピン47により所定の距離だけ上昇移動し、帯材28を搬送方向に移動することができる。なお、突き上げピン47は図7には1つのみが示されているが、帯材28の移動方向に所定の間隔を置いて複数本下型本体41に設けられている。
【0022】
ロッカアーム17は図6に示すように帯材28をプレス40に沿って搬送しながら、符号A〜Rで示す各塑性加工工程を経て製造される。上型本体42が下型本体41に向けて下降移動すると、帯材28に対して全ての加工工程A〜Rが同時に施される。したがって、帯材28を1ピッチ分つまり1工程分だけ搬送方向に移動させることにより、工程数に対応した回数の上型本体42の上下動と、帯材28の送り移動とによって図4に示す形状のロッカアーム17が連続的に製造される。図6においては、帯材28のうち最終工程でスクラップとされる部分と、これと一体に連なるとともに帯材28と同一面となっている部分とがハッチングを付して示されている。
【0023】
図6における符号A〜Cは打ち抜き工程であり、最初の打ち抜き工程Aでは帯材28の両側にパイロット孔48aを2つ穴明け加工するとともに符号48b,48cで示される部分が打ち抜かれる。なお、それぞれのパイロット孔48aは帯材28の搬送と位置決めのために使用される。次の打ち抜き工程Bでは符号48dで示される部分が打ち抜かれ、さらに次の打ち抜き工程Cでは符号48eで示される部分が打ち抜かれる。これらの打ち抜き工程A〜Cが終了すると、帯材28には折り曲げ加工前の展開状態のロッカアーム17に対応する製品部28aと、これを囲むように形成された枠部28bと、製品部28aと枠部28bと連結させる2つの連結部28c,28dとが形成されることになる。
【0024】
打ち抜き工程Cの次は面取工程Dであり、この面取工程Dでは打ち抜き工程A〜Cによって製品部28aの外周エッジに発生したバリを除去するために、製品部28aの外周エッジ部の押し潰し加工が行われる。面取加工が行われた後には、製品部28aはアイドル工程Eを経て45度曲げ工程Fに搬送され、図4に示したスリッパ部24に対応する部分が側壁部22に対応する部分に対して約45度折り曲げ加工される。次いで、製品部28aは90度曲げ工程Gにおいてスリッパ部24に対応する部分が側壁部22に対応する部分に対して約90度となるようにさらに45度折り曲げ加工される。この90度曲げ工程Gが終了した時点では、ロッカアーム17の主壁部21と両方の側壁部22,23に対応する部分は同一面となっており、側壁部22に対応する部分にスリッパ部24がほぼ直角に折り曲げられた状態となる。
【0025】
90度曲げ工程Gが終了した後には、製品部28aはアイドル工程Hを経て側壁折り曲げ工程Iに搬送され、ロッカアーム17の両方の側壁部22,23に対応する部分が主壁部21に対応する部分に対してほぼ90度折り曲げ加工される。側壁の折り曲げ工程Iを終了した製品部28aは順次、第1〜第3のリストライク(RS)工程J〜Lに順次搬送される。これらのリストライク工程J〜Lによって動弁カム19に摺動接触する円弧状に湾曲したスリッパ部24が所定の形状に加工される。
【0026】
スリッパ部24が所定の形状に加工された後には、製品部28aはアイドル工程Mを経て、3つのピアシング工程つまり穴明け工程N〜Pに順次搬送される。第1の穴明け工程Nにおいては、製品部28aにピアスポンチにより取付孔25が穿設されるとともに連結部28cに位置決めのための貫通孔48fが穿設される。第2の穴明け工程Oにおいては、ロッカアーム17の側壁部22に対応する部分に貫通孔26が穿設され、第3の穴明け工程Pにおいては側壁部23に対応する部分に貫通孔27が穿設される。第2と第3の穴明け工程O,Pにおいてはカムピアス型が使用される。
【0027】
第3の穴明け工程Pが終了した後の製品部28aは、枠部28bを介して連結部28c,28dによりに連なった状態ではあるが、図4に示す最終製品としてのロッカアーム17の形状となる。ロッカアーム17の形状に加工された製品部28aは、アイドル工程Qを経て切断工程Rにおいて連結部28c,28dの部分と製品部28aの部分が分離される。これにより、製品部28aは図4に示す形状のロッカアーム17となり、その後熱処理工程に搬送されて、スリッパ部24のスリッパ面24aに浸炭処理などの熱処理が施される。
【0028】
図10は帯状の帯材29を順送り型に沿って搬送しながら、複数の塑性加工工程を経て排気側のロッカアーム18をプレス加工している状態を示す平面図であり、図11はロッカアーム18を製造するためのプレス50を示す一部切り欠き正面図であり、図12はプレス50の下型の上流側部を示す平面図であり、図13はプレスの下型の下流側部を示す平面図である。
【0029】
図11に示すように、このプレス50は下型本体51とこれに対して上下動自在となった上型本体52とを有している。下型本体51はボルスタ53に固定され、上型本体52は上下動ブロック54に固定されており、上下動ブロック54は図示しない駆動装置により下型本体51に対して上下動する。上型本体52の上下動を案内するために、図12および図13に示すように、ボルスタ53には複数のガイドポスト55が固定され、ガイドポスト55に摺動自在に嵌合するガイドロッド56が上型本体52に固定されている。図11に示すように、下型本体51には突き上げピン57が設けられており、上型本体52が上昇移動すると、帯材29は突き上げピン57により所定の距離だけ上昇移動し、帯材29を搬送方向に移動することができる。なお、突き上げピン57は、図11には1本のみが示されているが、帯材29の移動方向に所定の間隔を置いて複数本下型本体51に設けられている。
【0030】
ロッカアーム18は図10に示すように帯材29をプレス50に沿って搬送しながら、符号A〜Wで示す各塑性加工工程を経て製造される。プレス50はプレス40と同様に、上型本体52が下型本体51に向けて下降移動すると、帯材29に対して全ての加工工程A〜Wが施される。したがって、帯材29を1ピッチ分だけ搬送方向に移動させることにより、工程数に対応した回数の上型本体52の上下動と、帯材29の送り移動とによって図5に示す形状のロッカアーム18が連続的に製造される。図10においては、帯材29の部分と、これと同一面となっている部分とがハッチングを付して示されている。
【0031】
図10に示すように、まず、帯材29には穴明け工程つまりピアシング工程Aにおいてパイロット孔58aが帯材29の幅方向中央部に穿設される。ピアシング工程Aの終了後は打ち抜き工程Bにより符号58bで示す部分が打ち抜かれ、次の打ち抜き工程Cにより符号58cで示す部分が打ち抜かれる。このように2つの打ち抜き工程A,Bにより帯材29の両側部分が取り除かれて、帯材29は製品部29aが連結部29bにより連結されて連なった状態となる。
【0032】
図5に示すロッカアーム18を展開した状態に対応する製品部29aは、アイドル工程Dを経て面取工程Eに搬送される。この面取工程Eにおいては、図6に示した面取工程Dと同様に打ち抜き工程B,Cによって製品部29aの外周エッジに発生したバリを除去するために、製品部29aの外周エッジ部の押し潰し加工が行われる。面取加工Eが行われた後には、製品部29aはアイドル工程F,Gを経て45度曲げ工程Hに搬送され、図5に示したスリッパ部34に対応する部分が側壁部32に対応する部分に対して約45度折り曲げ加工される。次いで、製品部29aは90度曲げ工程Iにおいてスリッパ部34に対応する部分が側壁部32に対応する部分に対して約90度となるようにさらに45度折り曲げ加工される。この90度曲げ工程Iが終了した時点では、ロッカアーム18の主壁部31と両方の側壁部32,33に対応する部分は同一面となっており、側壁部32に対応する部分にスリッパ部34がほぼ直角に折り曲げられた状態となっている。90度曲げ工程Iが終了した後には、製品部29aはアイドル工程Jを経て第1と第2の側壁折り曲げ工程K,Lに順次搬送され、ロッカアーム18の両方の側壁部32,33に対応する部分が主壁部31に対応する部分に対してほぼ90度折り曲げ加工される。このように、ロッカアーム18については2工程の折り曲げ工程K,Lによって側壁部32,33の折り曲げが行われる。
【0033】
側壁の折り曲げ工程Lを終了した製品部29aは順次、第1〜第4のリストライク(RS)工程M〜Pに搬送される。これらのリストライク工程によって動弁カム19に摺動接触する円弧状に湾曲したスリッパ部34が所定の形状に加工される。
【0034】
スリッパ部34が所定の形状に加工された後には、製品部29aはアイドル工程Qを経て、4つの穴明け工程R〜Uに順次搬送される。第1の穴明け工程Rにおいては、製品部29aにピアスパンチにより取付孔35が穿設され、第2の穴明け工程Sにおいては、連結部29bに穴明け工程Aで穿設されたパイロット孔58aの部分がピアスパンチにより大径のパイロット孔58dに加工される。また、第3の穴明け工程Tにおいては、側壁部32に対応する部分に貫通孔36が穿設され、第4の穴明け工程Uにおいては側壁部33に対応する部分に貫通孔37が穿設される。第3と第4の穴明け工程T,Uにおいてはカムピアス型が使用される。
【0035】
第4の穴明け工程Uが終了した後の製品部29aは、連結部29bにより相互に連なった状態ではあるが、図5に示す最終製品としてのロッカアーム18の形状となる。ロッカアーム18の形状に加工された製品部29aは、アイドル工程Vを経て切断工程Wにおいて連結部29bの部分と製品部29aの部分とが分離される。これにより、製品部29aは図5に示すロッカアーム18となり、その後熱処理工程に搬送されて、スリッパ部34のスリッパ面34aに浸炭処理などの熱処理が施される。
【0036】
図14は図8における14A−14Aに沿う拡大断面図であり、プレス40の打ち抜き工程Aにおける上型本体42に設けられた打ち抜きポンチ61と下型本体41に設けられた打ち抜きダイ62とが図14に示されており、これらの打ち抜きポンチ61と打ち抜きダイ62とにより打ち抜き型が構成されている。打ち抜き工程Aにおける下型本体41には、図8に示すように、帯材28から符号48a〜48cで示す部分を打ち抜くための凹部63a〜63cを有するダイが設けられており、図14には凹部63cを有する打ち抜きダイ62と、凹部63cに嵌合する打ち抜きポンチ61とが示されている。打ち抜きポンチ61の外周には打ち抜きダイ62の凹部63cの内周エッジに対応する外周エッジ64が形成されており、打ち抜きポンチ61の先端面にはアーチ型の凹面65が形成されている。凹面65の中央部分は最も深くなっており、最も深い部分の深さdは帯材28の板厚tにほぼ対応した寸法に設定されている。ただし、深さdを板厚tよりも大きい値に設定しても良く、深さdは板厚tと同一かそれよりも大きい値に設定される。
【0037】
このように打ち抜きポンチ61の先端面に凹面65を形成することにより、上型本体42が下型本体41に向けて下降移動すると、図14(B)に示すように、打ち抜きポンチ61の外周エッジ64がまず帯材28に接触して外周部の切断が開始され、その後に打ち抜き部に対応する部分48cが打ち抜きポンチ61の凹面65に接触する。したがって、打ち抜きポンチ61から帯材28を介して下型本体41には瞬時に衝撃力が加わることなく、切断開始から切断終了までに分散されて衝撃力が下型本体41に加わることになる。このように打ち抜きの開始から終了まで衝撃力が分散されることから、面取工程やピアシング工程などの他の工程における打撃力に等しい衝撃力で帯材28を打ち抜くことができるとともに打ち抜き加工時の振動と衝撃音の発生を低減することができる。しかも、切断時には打ち抜き部は凹面65に向けて面積が大きくなるように引っ張られて弾性変形することになり、打ち抜き部に対応する部分48cには面に沿う方向に引っ張り力が発生するので、打ち抜き部48cをシャープにせん断することができ、打ち抜き加工によって製品部28aが変形することを防止して加工精度の向上が図られる。
【0038】
さらに、凹面65の最大深さdを帯材の板厚tと同一か、あるいはそれよりも大きい寸法とすることで、打ち抜き加工の開始時から終了時にわたって衝撃力の分散化を図ることができ、打ち抜き部48cの凹面65に沿う方向の引張り変形を確実に生じさせることができる。これより、打ち抜き加工を終了するまでに、瞬間的な打撃力による振動や衝撃音の発生を抑制するとともに、他の塑性加工工程における打撃力との均等化を図ることができる。図14は図6に示された打ち抜き部48cを打ち抜き加工するための打ち抜きポンチ61を示すが、図6に示された他の打ち抜き部48b,48d,48eおよび図10に示された打ち抜き部58b,58cを打ち抜き加工するための打ち抜きポンチについても同様に先端面を凹面とすることにより打ち抜き加工時の振動と衝撃音の低減や打撃力の均等化を図ることができる。
【0039】
図6に示す打ち抜き工程A〜Cにより製品部28aの外周には下方に向けてバリ66が形成されることになり、同様に図10に示す打ち抜き工程B,Cにより製品部29aの外周には下方に向けてバリが形成されることになる。従来ではショットブラストや振動バレルなどの研削加工や研磨加工によりバリ66を除去するようにしているが、本発明のプレスにおいては、打ち抜き加工後にバリ66を除去することなく、プレス加工によりバリ66を押し潰すことにより除去するようにしている。そのため、図8に示すように、面取工程Dの下型本体41にはバリ取りダイ67aが配置されており、図12に示すように、面取工程Eの下型本体51にはバリ取りダイ67bが配置されている。
【0040】
図15(A)はバリ取りダイ67aを拡大して示す平面図であり、図15(B),(C)は同図(A)における15B−15B線に沿う断面図である。バリ取りダイ67aには製品部28aの外周部に対応してバリ取り傾斜面68aが形成され、上型本体42に設けられたバリ取りポンチ69aの下端面は平坦となっており、バリ取りダイ67aとバリ取りポンチ69aとによりバリ取り型が構成されている。したがって、上型本体42が下型本体41に向けて下降移動すると、製品部28aの外周に形成されているバリ66は塑性変形して押し潰されることになる。これにより、ロッカアーム17をプレス加工により製造した後に研削加工や研磨加工によりバリ66を取り除くことが不要となる。
【0041】
図16(A)はバリ取りダイ67bを拡大して示す平面図であり、図16(B),(c)は同図(A)における16B−16B線に沿う断面図である。バリ取りダイ67bには製品部29aの外周部に対応してバリ取り傾斜面68bが形成され、上型本体52に設けられたバリ取りポンチ69bの下端面は平坦となっており、バリ取りダイ67bとバリ取りポンチ69bとによりバリ取り型が構成されている。したがって、製品部29aの外周に形成されているバリ66も同様に押し潰されて除去されることになる。
【0042】
図17は図8における17A−17Aに沿う拡大断面図であり、図6および図8に示された45度折り曲げ工程Fにおける折り曲げダイ71を示す。図18は図8における18A−18Aに沿う拡大断面図であり、図6および図8に示された90度折り曲げ工程Gにおける折り曲げダイ72を示す。それぞれの折り曲げダイ71,72に対応して上型本体42には折り曲げポンチ73,74が設けられている。
【0043】
折り曲げダイ71と折り曲げポンチ73には、スリッパ部24に対応する傾斜面71a,73aが形成されており、それぞれの傾斜面71a,73aは側壁部22に対応する平坦面71b,73bに対して約45度傾斜している。一方、折り曲げダイ72と折り曲げポンチ74には、スリッパ部24に対応する垂直面72a,74aが形成されており、それぞれの垂直面72a,74aは側壁部22に対応する平坦面72b,74bに対してほぼ直角となっている。このように、側壁部22に対して直角に折り曲げて形成されるスリッパ部24を、45度ずつ2度の折り曲げ工程により折り曲げることにより、衝撃力を分散してスリッパ部24を加工することができる。
【0044】
図17および図18は、プレス40に設けられた折り曲げダイと折り曲げポンチを示すが、プレス50の45度曲げ工程Hと90度曲げ工程Iにおいても同様の折り曲げダイと折り曲げポンチが設けられている。
【0045】
図19は図8における19A−19A線に沿う断面図であり、図6および図8に示す側壁の曲げ工程Iにおける折り曲げ下型75を示す。折り曲げ下型75に対応して上型本体42には折り曲げ上型76が設けられており、この折り曲げ上型76には折り曲げ下型75に対応する凹部76aが形成されており、ロッカアーム17の両方の側壁部22,23が主壁部21と同一面状となった状態の製品部28aは、上型本体42が下型本体41に向けて下降移動することにより、図19(B)に示すように塑性加工されて、両方の側壁部22,23が主壁部21に対して直角となる。
【0046】
図10および図12に示す側壁の折り曲げ工程K,Lにおいても、図19に示した折り曲げ下型75と折り曲げ上型76と同様に折り曲げ下型と折り曲げ上型が設けられており、2度の折り曲げ工程により、ロッカアーム18の両方の側壁部32,33が主壁部31に対して直角に折り曲げられる。
【0047】
図20は図6および図9に示す3つのリストライク工程J〜Lに使用されるリストライク下型80の基本構造を示す斜視図であり、それぞれのリストライク下型80は下型本体41に設けられたワーク支持型79に隣接して設けられている。図21(A)は第1のリストライク工程Jに使用されるリストライク下型80aとリストライク上型81aを示す断面図であり、図21(B)は第2のリストライク工程Kに使用されるリストライク下型80bとリストライク上型81bを示す断面図であり、図21(C)は第3のリストライク工程Lに使用されるリストライク下型80cとリストライク上型81cを示す断面図である。
【0048】
それぞれのリストライク下型80a〜80cには、図20に示すように、スリッパ部24の先端面24bを規制する鍛造加工面82が形成されている。また、それぞれのリストライク下型80a〜80cには、図21に示すように、スリッパ面24aに対応した凹面部83が形成され、この凹面部83に連なってそれぞれスリッパ部24の一方の側面24cを規制する鍛造加工面84が形成されており、凹面部83のそれぞれの曲率半径Raは同一の値に設定されている。この曲率半径Raの値は最終製品のスリッパ面24aの曲率半径に対応している。一方、それぞれのリストライク上型81a〜81cには、スリッパ部24の内側湾曲面24dに対応した凸面部85a〜85cが形成され、それぞれの凸面部85a〜85cに連なってスリッパ部24の他方の側面24eを規制する鍛造加工面86が形成されており、凸面部85a〜85cの曲率半径はリストライク上型81a〜81cによって相違している。
【0049】
第3のリストライク工程Lの凸面部85cの曲率半径Rbは最終製品の内側湾曲面24dの曲率半径に対応した値に設定されており、第1のリストライク工程Jの凸面部85aの曲率半径Rcは曲率半径Rbよりも大きい値に設定されている(Rc>Rb)。一方、第2のリストライク工程Kの凸面部85bは、湾曲面に沿う方向の位置によって曲率半径Rd〜Rhが相違した値に設定されて異形湾曲部となっており、曲率半径Rd〜RgはRbとRcの中間の値に設定され、側面24cに対応する部分の曲率半径Rhは曲率半径Rcよりも大きい値に設定されている。
【0050】
上述のように、スリッパ部24の塑性加工は45度の曲げ工程Fと90度の曲げ工程Gにおいて予め予備的に湾曲形状に加工された後に、一度のリストライク工程により最終製品に加工することなく、リストライク工程が3つの工程に細分化され、複数の工程により段階的に塑性加工するので、スリッパ面24aを高精度で加工することができる。
【0051】
図22は図10および図13に示す4つのリストライク工程M〜Pに使用されるリストライク下型90の基本構造を示す斜視図であり、それぞれのリストライク下型90は下型本体51に設けられたワーク支持型89に隣接して設けられている。図23(A)は第1のリストライク工程Mに使用されるリストライク下型90aとリストライク上型91aを示す断面図であり、図23(B)は第2のリストライク工程Nに使用されるリストライク下型90bとリストライク上型91bを示す断面図であり、図23(C)は第3のリストライク工程Oに使用されるリストライク下型90cとリストライク上型91cを示す断面図であり、図23(D)は第4のリストライク工程Pに使用されるリストライク下型90dとリストライク上型91dを示す断面図である。
【0052】
それぞれのリストライク下型90a〜90dには、図22に示すように、スリッパ部34の先端面34bを規制する鍛造加工面92が形成されている。また、それぞれのリストライク下型90a〜90dには、図23に示すように、スリッパ面34aに対応した凹面部93が形成され、この凹面部93に連なってそれぞれスリッパ部34の一方の側面34cを規制する鍛造加工面94が形成されており、凹面部93のそれぞれの曲率半径Raは同一の値に設定されている。この曲率半径Raの値は最終製品のスリッパ面34aの曲率半径に対応している。一方、それぞれのリストライク上型91a〜91dには、スリッパ部34の内側湾曲面34dに対応した凸面部95a〜95dが形成され、それぞれの凸面部95a〜95dに連なってスリッパ部34の他方の側面34eを規制する鍛造加工面96が形成されており、凸面部95a〜95cの曲率半径はリストライク上型91a〜91cによって相違し、凸面部95dの曲率半径と凸面部95cの曲率半径は同一となっている。
【0053】
図24は図6および図9に示す穴明け工程Oに使用されるカム型を示す概略断面図であり、下型本体41には帯材28の搬送方向に対して直角方向に水平移動する下カム型100が往復動自在に装着され、この下カム型100には下型本体41に設けられたピアスダイ101の加工孔に嵌合するピアスポンチ102が取り付けられている。上型本体42に固定された上カム型103には下カム型100に形成された傾斜面104に接触する傾斜面105が形成されており、上型本体42の下降により上カム型103、下カム型100を介して、下カム型100に固定されているピアスポンチ102がピアスダイ101に向けて押し出され、上型本体42が下降限位置まで移動すると、図24に示すように、ピアスポンチ102がピアスダイ101の加工孔に嵌合して製品部28aには貫通孔26が加工される。
【0054】
図6および図9に示す穴明け工程Pに使用されるカム型も図24に示されるカム型と同様の上カム型と下カム型とを有し、図9には下カム型106に設けられたピアスポンチ107が示されており、このピアスポンチ107により製品部28aには貫通孔27が形成される。なお、穴明け工程Pにおいては、穴明け工程Oにより加工された貫通孔26内に嵌合する位置決めロッド108が下カム型100に設けられており、貫通孔27を加工する際に製品部28aのずれ移動が防止されるようになっている。
【0055】
ロッカアーム18の貫通孔36,37を加工するための図10および図13に示された穴明け工程T,Uにおいても、図24に示したカム型と同様の構造のカム型が使用されている。また、図7および図9に示すように、穴明け工程Nにおける上型本体42にはピアスポンチ109が設けられ、下型本体41にはピアスダイ110が設けられており、製品部28aに取付孔25が形成されると共に、図示しない同様のピアスポンチとピアスダイにより連結部28cに貫通孔48fが形成される。同様に、図11および図13に示すように、穴明け工程Sにおける上型本体52にはピアスポンチ109が設けられ、下型本体51にはピアスダイ110が設けられており、製品部29aに取付孔35が形成されると共に、図示しない同様のピアスポンチとピアスダイによりパイロット孔58dが連結部29bに形成される。
【0056】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、ロッカアームの形状は図示した形状に限定されることなく、スリッパ部が一体となった板金製であれば、どのような形状のロッカアームに対しても本発明を適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、ポンチの先端にアーチ型の凹面を形成することにより、ポンチからダイへと瞬時に打撃力が伝わることなく、分散された打撃力により打ち抜くことができる。これより、瞬間的な打撃力による振動や衝撃音の発生を抑制することができる。また、面取工程やピアシング工程などの他の塑性加工工程における打撃力との均等化を図ることができる。
【0058】
打ち抜き時には凹面に沿う方向に発生する引張り力により打ち抜き部が弾性変形することで、打ち抜き部をシャープにせん断することができ、加工精度の向上を図ることができる。
【0059】
凹面の最大深さを帯材の板厚とほぼ同一かあるいは板厚よりも大きい寸法とすることで、打ち抜き開始から終了にわたって衝撃力の分散化と、打ち抜き部の凹面に沿う方向の引張り変形を確実に生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】板金製ロッカアームが装着されたエンジンを示すスケルトン図である。
【図2】図1に示されたシリンダヘッドを示す拡大断面図である。
【図3】図2に示されたシリンダヘッドの平面図である。
【図4】(A)は吸気側のロッカアームを示す斜視図であり、(B)はロッカアームの側面図であり、(C)はロッカアームの底面図であり、(D)は同図(C)における4D−4D線に沿う断面図である。
【図5】(A)は排気側のロッカアームを示す斜視図であり、(B)はロッカアームの側面図であり、(C)はロッカアームの底面図であり、(D)は同図(C)における5D−5D線に沿う断面図である。
【図6】帯材を金型に沿って搬送しながら、複数の塑性加工工程を経て吸気側のロッカアームをプレス加工している状態を示す平面図である。
【図7】吸気側のロッカアームを製造するためのプレスを示す一部切り欠き正面図である。
【図8】図7に示されたプレスの下型の上流側部を示す平面図である。
【図9】図7に示されたプレスの下型の下流側部を示す平面図である。
【図10】帯材を金型に沿って搬送しながら、複数の塑性加工工程を経て排気側のロッカアームをプレス加工している状態を示す平面図である。
【図11】排気側のロッカアームを製造するためのプレスを示す一部切り欠き正面図である。
【図12】図11に示されたプレスの下型の上流側部を示す平面図である。
【図13】図11に示されたプレスの下型の下流側部を示す平面図である。
【図14】図8における14A−14Aに沿う拡大断面図である。
【図15】(A)は吸気側のロッカアームを加工するためのバリ取りダイの拡大平面図であり、(B)は同図(A)における15B−15B線に沿う断面図であり、(C)はバリ取り加工後の状態を示し、同図(B)と同様の部分を示す断面図である。
【図16】(A)は排気側のロッカアームを加工するためのバリ取りダイの拡大平面図であり、(B)は同図(A)における16B−16B線に沿う断面図であり、(C)はバリ取り加工後の状態を示し、同図(B)と同様の部分を示す断面図である。
【図17】図8における17A−17Aに沿う断面図である。
【図18】図8における18A−18Aに沿う断面図である。
【図19】図8における19A−19A線に沿う断面図である。
【図20】吸気側のロッカアームを加工するためのリストライク工程に使用されるリストライク下型の基本構造を示す斜視図である。
【図21】(A)は図9における21A−21A線に沿う断面図であり、(B)は図9における21B−21B線に沿う断面図であり、(C)は図9における21C−21C線に沿う断面図である。
【図22】排気側のロッカアームを加工するためのリストライク工程に使用されるリストライク下型の基本構造を示す斜視図である。
【図23】(A)は図13における23A−23A線に沿う断面図であり、(B)は図13における23B−23B線に沿う断面図であり、(C)は図13における23C−23C線に沿う断面図であり、(D)は図13における23D−23D線に沿う断面図である。
【図24】穴明け工程に使用されるカム型を示す概略断面図である。
【符号の説明】
17,18 ロッカアーム
21 主壁部
22,23 側壁部
24 スリッパ部
24a スリッパ面
28 帯材
28a 製品部
28c,28d 連結部
29 帯材
29a 製品部
29b 連結部
31 主壁部
32,33 側壁部
34 スリッパ部
34a スリッパ面
40 プレス
41 下型本体
42 上型本体
50 プレス
51 下型本体
52 上型本体

Claims (2)

  1. 主壁部と該主壁部に対してほぼ直角の側壁部と該側壁部に対してほぼ直角のスリッパ部とを有するロッカアームを帯材を搬送しながら複数の加工工程により製造する板金製ロッカアームの製造方法であって、
    前記帯材の打ち抜き部外周に対応した凹部が形成された打ち抜きダイと前記凹部に対応した外周エッジが形成されるとともに先端面が凹面となった打ち抜きポンチとを備える打ち抜き型を用い、前記帯材に展開状態のロッカアームに対応した製品部を連結部を介して連なった状態に加工する打ち抜き工程を有することを特徴とする板金製ロッカアームの製造方法。
  2. 請求項1記載の板金製ロッカアームの製造方法において、前記凹面の最大深さを前記帯材の板厚とほぼ同一かあるいは板厚よりも大きい寸法としたことを特徴とする板金製ロッカアームの製造方法。
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