JP2005002674A - 水処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】地下水や井戸水に含まれている、遊離炭酸や鉄分は電解水生成装置の性能を阻害するため、水道加圧装置を改良することにより、簡便な方法で遊離炭酸や鉄分を低減・除去する新規な技術を提供することを課題とする。
【解決手段】水道加圧装置の給水部のボールタップ構造の吐出口に供給水量に応じたノズルを持つ噴霧器を付加して、供給水を受水槽内に噴射する。原水中の遊離炭酸は噴射給水されることにより炭酸ガスとなり受水槽内の空気中に放出される。受水槽内に放出されて貯まる炭酸ガスを送風機もしくはエアーポンプにより換気させることにより連続して遊離炭酸を低減させるようにする。鉄分は受水槽内に噴射することによって空気中の酸素により酸化されて濾過可能な酸化鉄にする。水道加圧装置に噴射器を組み込む手段をとることにより遊離炭酸・鉄分を安価で簡便に低減・除去する方法を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】水道加圧装置の給水部のボールタップ構造の吐出口に供給水量に応じたノズルを持つ噴霧器を付加して、供給水を受水槽内に噴射する。原水中の遊離炭酸は噴射給水されることにより炭酸ガスとなり受水槽内の空気中に放出される。受水槽内に放出されて貯まる炭酸ガスを送風機もしくはエアーポンプにより換気させることにより連続して遊離炭酸を低減させるようにする。鉄分は受水槽内に噴射することによって空気中の酸素により酸化されて濾過可能な酸化鉄にする。水道加圧装置に噴射器を組み込む手段をとることにより遊離炭酸・鉄分を安価で簡便に低減・除去する方法を提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下水・井戸水などに含まれる遊離炭酸や鉄分を低減・除去する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地下水・井戸水などをくみ上げて給水する場合に使用される水道加圧装置は、ボールタップ構造の給水部、受水槽及び送水ポンプから構成されている。
一般的な水道加圧装置の構成は、一定容量の受水槽にボールタップ付きの給水口を設け、満水状態で自動的に給水を停止するようにし、送水ポンプによる取水量に応じた給水を行うようにしている。送水ポンプの取水口は配管・ホースなどにより給水栓に接続され、給水栓を開けることにより、受水槽の上部に設けた送水ポンプの下流の取水部内の圧力低下・流水状態を検出して送水ポンプを作動させて受水槽内の水を送水する構造になっており、水質には直接関係なく機能する。
遊離炭酸は湧き水や地下水に多く含まれており,水にさわやかな味を与えるが、配管や機材を腐食させたり、飲用に適さない量の遊離炭酸を含む水質の場合は、水道加圧装置とは別に遊離炭酸の除去装置を設置する必要があった。
空気中にシャワーのように噴射することにより水中から遊離炭酸を放出させる遊離炭酸除去装置や、鉄・マンガンなどは曝気して酸化させるか、もしくは酸化剤を注入して酸化させ、酸化物としてろ過除去する除鉄装置が一般に提供されているが、水道加圧装置に組み込まれた構造の装置はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年では、地下水や井戸水を電気分解して、食品添加物としての殺菌料である次亜塩素酸水を生成する装置や農業向けの電解水生成装置などが考案されているが、遊離炭酸や鉄分はこうした装置の性能を阻害することが知られており、上記問題に鑑み、簡便な方法で遊離炭酸や鉄分を低減・除去することが望まれており、こうした分野への新規な技術を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような手段をとる。
気体成分である遊離炭酸を除去する手段として、本発明は水道加圧装置の給水部の吐出口に噴霧器を付加して、供給水を受水槽内に噴射することによって遊離炭酸・鉄分を安価で簡便に低減・除去する方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図1、図2にもとづいて説明する。
図1において、給水部のボールタップ2の吐出口に噴霧器3を設ける。給水口1からの供給水はボールタップ2のボールの位置が低下している給水状態では噴霧器3により霧状に受水槽6内に吐出させる。ここで、噴霧器3から吐出される水の粒径、噴射量は水道加圧装置からの送水量に対応して設定する。換気口5は受水槽6内の空気を排出させるための開口部であり、吸気口4は外気の導入口である。図2はエアーポンプ10により強制的に外気を導入し、水中に気泡として導入する実施例である。エアーポンプ10より送り込まれる外気は、エアー発砲板11により気泡として水中に取り入れる。
【0006】
【発明の効果】
本発明は以下のような効果を奏する。
給水部のボールタップ2の吐出口に設けた噴霧器3により、給水口1からの供給水は送水ポンプ7による送水量に応じて貯水槽6内に噴射状態で給水される。
このとき、供給水中の遊離炭酸は噴霧器3から噴射されることにより炭酸ガスとなり受水槽6内の空気中に放出されるが、時間経過とともに受水槽6内の空気中の炭酸ガスの分圧が高くなると放出効率が低下することになる。ここで、噴霧器3からの吐出水は受水槽6内に吐出方向への気流をつくるため、受水槽6内の空気は換気口5から外部に吐出され、吸気口4から外気が吸い込まれることになる。この換気構造によって受水槽6内の空気中における炭酸ガスの分圧を低く保つことが可能となり、連続して運転しても遊離炭酸の除去性能を維持することができる。気流による換気が効率よく行われない構造の受水槽の場合は、図2のようにエアーポンプ10もしくは送風機等により外気を貯水槽6内に送り込むことによって、貯水槽6内の換気を強制的に換気口5から行うことができる。
供給水中の鉄分は噴霧器3から噴射されることにより空気中の酸素によつて酸化され、酸化鉄としてろ過可能な状態になるため、送水ポンプ7の下流でろ過除去することができる。
ここでエアーポンプ10及びエアー発砲板11により外気を水中に気泡として送り込む方法をとると、貯水槽6内の換気と、水中の鉄分をろ過可能な状態に酸化させることを同時に行うことが可能となり、噴霧器3による酸化作用と合わせて機能することになる。噴霧器3による作用だけを期待する場合は、気泡発砲板11を設けずに直接、受水槽6内に送り込む方法をとる。
図1の実施例の構成からなる装置で、地下水・井戸水でおこなった遊離炭酸の除去試験の試験結果は下記の通りで、いずれの場合も原水の濃度に比べて約1/4に低下させる効果がある。更に遊離炭酸が多い場合は、遊離炭酸除去装置を直列に複数台設置して水道法の快適水質項目の20ppm以下を達成することが出来る。
遊離炭酸濃度 73ppmの地下水の場合 処理後は18ppm
遊離炭酸濃度 13ppmの井戸水の場合 処理後は 4ppm
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す概要図である。
【図2】本発明の第二実施例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 ・・・給水口
2 ・・・ボールタップ
3 ・・・噴霧器
4 ・・・吸気口
5 ・・・換気口
6 ・・・受水槽
7 ・・・送水ポンプ
8 ・・・送水口
9 ・・・オーバーフロー口
10・・・エアーポンプ
11・・・エアー発砲板
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下水・井戸水などに含まれる遊離炭酸や鉄分を低減・除去する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地下水・井戸水などをくみ上げて給水する場合に使用される水道加圧装置は、ボールタップ構造の給水部、受水槽及び送水ポンプから構成されている。
一般的な水道加圧装置の構成は、一定容量の受水槽にボールタップ付きの給水口を設け、満水状態で自動的に給水を停止するようにし、送水ポンプによる取水量に応じた給水を行うようにしている。送水ポンプの取水口は配管・ホースなどにより給水栓に接続され、給水栓を開けることにより、受水槽の上部に設けた送水ポンプの下流の取水部内の圧力低下・流水状態を検出して送水ポンプを作動させて受水槽内の水を送水する構造になっており、水質には直接関係なく機能する。
遊離炭酸は湧き水や地下水に多く含まれており,水にさわやかな味を与えるが、配管や機材を腐食させたり、飲用に適さない量の遊離炭酸を含む水質の場合は、水道加圧装置とは別に遊離炭酸の除去装置を設置する必要があった。
空気中にシャワーのように噴射することにより水中から遊離炭酸を放出させる遊離炭酸除去装置や、鉄・マンガンなどは曝気して酸化させるか、もしくは酸化剤を注入して酸化させ、酸化物としてろ過除去する除鉄装置が一般に提供されているが、水道加圧装置に組み込まれた構造の装置はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年では、地下水や井戸水を電気分解して、食品添加物としての殺菌料である次亜塩素酸水を生成する装置や農業向けの電解水生成装置などが考案されているが、遊離炭酸や鉄分はこうした装置の性能を阻害することが知られており、上記問題に鑑み、簡便な方法で遊離炭酸や鉄分を低減・除去することが望まれており、こうした分野への新規な技術を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような手段をとる。
気体成分である遊離炭酸を除去する手段として、本発明は水道加圧装置の給水部の吐出口に噴霧器を付加して、供給水を受水槽内に噴射することによって遊離炭酸・鉄分を安価で簡便に低減・除去する方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図1、図2にもとづいて説明する。
図1において、給水部のボールタップ2の吐出口に噴霧器3を設ける。給水口1からの供給水はボールタップ2のボールの位置が低下している給水状態では噴霧器3により霧状に受水槽6内に吐出させる。ここで、噴霧器3から吐出される水の粒径、噴射量は水道加圧装置からの送水量に対応して設定する。換気口5は受水槽6内の空気を排出させるための開口部であり、吸気口4は外気の導入口である。図2はエアーポンプ10により強制的に外気を導入し、水中に気泡として導入する実施例である。エアーポンプ10より送り込まれる外気は、エアー発砲板11により気泡として水中に取り入れる。
【0006】
【発明の効果】
本発明は以下のような効果を奏する。
給水部のボールタップ2の吐出口に設けた噴霧器3により、給水口1からの供給水は送水ポンプ7による送水量に応じて貯水槽6内に噴射状態で給水される。
このとき、供給水中の遊離炭酸は噴霧器3から噴射されることにより炭酸ガスとなり受水槽6内の空気中に放出されるが、時間経過とともに受水槽6内の空気中の炭酸ガスの分圧が高くなると放出効率が低下することになる。ここで、噴霧器3からの吐出水は受水槽6内に吐出方向への気流をつくるため、受水槽6内の空気は換気口5から外部に吐出され、吸気口4から外気が吸い込まれることになる。この換気構造によって受水槽6内の空気中における炭酸ガスの分圧を低く保つことが可能となり、連続して運転しても遊離炭酸の除去性能を維持することができる。気流による換気が効率よく行われない構造の受水槽の場合は、図2のようにエアーポンプ10もしくは送風機等により外気を貯水槽6内に送り込むことによって、貯水槽6内の換気を強制的に換気口5から行うことができる。
供給水中の鉄分は噴霧器3から噴射されることにより空気中の酸素によつて酸化され、酸化鉄としてろ過可能な状態になるため、送水ポンプ7の下流でろ過除去することができる。
ここでエアーポンプ10及びエアー発砲板11により外気を水中に気泡として送り込む方法をとると、貯水槽6内の換気と、水中の鉄分をろ過可能な状態に酸化させることを同時に行うことが可能となり、噴霧器3による酸化作用と合わせて機能することになる。噴霧器3による作用だけを期待する場合は、気泡発砲板11を設けずに直接、受水槽6内に送り込む方法をとる。
図1の実施例の構成からなる装置で、地下水・井戸水でおこなった遊離炭酸の除去試験の試験結果は下記の通りで、いずれの場合も原水の濃度に比べて約1/4に低下させる効果がある。更に遊離炭酸が多い場合は、遊離炭酸除去装置を直列に複数台設置して水道法の快適水質項目の20ppm以下を達成することが出来る。
遊離炭酸濃度 73ppmの地下水の場合 処理後は18ppm
遊離炭酸濃度 13ppmの井戸水の場合 処理後は 4ppm
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す概要図である。
【図2】本発明の第二実施例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 ・・・給水口
2 ・・・ボールタップ
3 ・・・噴霧器
4 ・・・吸気口
5 ・・・換気口
6 ・・・受水槽
7 ・・・送水ポンプ
8 ・・・送水口
9 ・・・オーバーフロー口
10・・・エアーポンプ
11・・・エアー発砲板
Claims (3)
- 給水部の吐出口に噴霧器を具備し、かつ、受水槽内の空気を換気する吸気口と換気口をそれぞれ具備し、供給水を受水槽内に噴射させることを特徴とする水道加圧装置。
- エアーポンプもしくは送風機を具備し、外気を受水槽内に送り込むことにより受水槽内の換気を強制的に行うことを特徴とする請求項1に記載の水道加圧装置。
- エアーポンプを具備し、外気を受水槽内の水中に気泡状態で送り込むことを特徴とする請求項1に記載の水道加圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003167605A JP2005002674A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | 水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003167605A JP2005002674A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | 水処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005002674A true JP2005002674A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34093369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003167605A Pending JP2005002674A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | 水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005002674A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010255882A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 開放式脱気装置 |
JP2017000940A (ja) * | 2015-06-09 | 2017-01-05 | 株式会社ウェルシィ | 地下水の処理方法および地下水の処理装置 |
JP2020089803A (ja) * | 2018-12-03 | 2020-06-11 | オルガノ株式会社 | 炭酸除去システム、純水製造装置及び炭酸除去方法 |
-
2003
- 2003-06-12 JP JP2003167605A patent/JP2005002674A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010255882A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 開放式脱気装置 |
JP2017000940A (ja) * | 2015-06-09 | 2017-01-05 | 株式会社ウェルシィ | 地下水の処理方法および地下水の処理装置 |
JP2020089803A (ja) * | 2018-12-03 | 2020-06-11 | オルガノ株式会社 | 炭酸除去システム、純水製造装置及び炭酸除去方法 |
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