JP2005002426A - 融点差を利用した低融点金属の回収方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】融点差を利用して有用金属である亜鉛等の低融点金属を含有率が高いダストとして回収することができるようにするとともに、ダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できるようにした融点差を利用した低融点金属の回収方法を提供すること。
【解決手段】低融点金属を含有するガスを、低融点金属の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置3を通過させた後、低融点金属の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置4に導入して、この第2濾過装置4において低融点金属を回収するようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】低融点金属を含有するガスを、低融点金属の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置3を通過させた後、低融点金属の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置4に導入して、この第2濾過装置4において低融点金属を回収するようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、融点差を利用した低融点金属の回収方法に関し、例えば、金属精錬炉から排出されるFeO、Fe2O3、ZnO等を含有するダストから、融点差を利用して有用金属である亜鉛(Zn)等の低融点金属を回収する融点差を利用した低融点金属の回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高炉一環製鉄所において、金属精錬炉から排出されるダストは、鉄分等の有効成分を回収するため、焼結原料として大半が利用されてきた。
【0003】
一方、高炉2次灰及び転炉ダスト等の亜鉛を数%含むダストは、これらを焼結原料に利用した場合、高炉耐火物に悪影響を及ぼすため、これらの高炉2次灰及び転炉ダスト等の亜鉛を数%含むダストの多くは廃棄され、埋め立てられていた。
【0004】
また、製鋼用電気炉においても、亜鉛メッキ鋼板のスクラップを含む鋼スクラップを原料にして製鋼、精錬する際に発生するダストの中には、鉄分に加え、有用金属、例えば、10〜30%の亜鉛が含有されている。
【0005】
このような亜鉛等の有用金属を含有するダストをそのまま廃棄することは、資源の有効利用上極めて不経済であるだけでなく、これらの有用金属は反面有害物質であることから、これをそのまま廃棄することは公害等を引き起こすという問題があった。
【0006】
ところで、亜鉛等の有用金属を含有するダストは、例えば、亜鉛含有率が約15%以上であれば精錬することによって、再利用することができるが、亜鉛含有率が低い場合、処理コストが高くつくという問題があった。
【0007】
この問題点に対処するため、従来よりダスト中の亜鉛等の有用金属を濃縮し、有用金属の含有率を高めるためのダスト中の亜鉛等の有用金属の回収方法が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−279265号公報
【特許文献2】
特開平10−1707号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のダスト中の亜鉛等の有用金属の回収方法においては、ダスト処理炉本体から排出される燃焼性ガスの排出口の下流側に、1次集塵機及び2次集塵機を設け、燃焼性ガス中の飛散ダストを1次集塵機及び2次集塵機で2段で捕集し、1次集塵機で捕集される粗粒ダストをダスト処理炉本体に再び投入するようにし、2次集塵機で捕集される亜鉛等の有用金属の含有率が高い細粒ダストを回収するようにしている。
【0010】
しかしながら、このダスト中の亜鉛等の有用金属の回収方法は、燃焼性ガス中の飛散ダストから、1次集塵機において粗粒ダストを、2次集塵機で亜鉛等の有用金属の含有率が高い細粒ダストを、単に捕集するものであるため、亜鉛等の有用金属の含有率を高める一定の効果はあるものの、1次集塵機において捕集される粗粒ダストに亜鉛等の有用金属が含有されることを完全には排除できず、このため、亜鉛等の有用金属の含有率を高めることには限界があった。
【0011】
また、上記回収方法によれば、ダイオキシン等の有害物質が合成される温度域で、CuO(酸化銅)、FeO、Fe2O3(酸化鉄)等の触媒作用を奏する物質が存在することとなるため(これらの触媒作用を奏する物質を除去する手段が講じられていないため)、ダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できないという問題があった。
【0012】
本発明は、上記従来のダスト中の亜鉛等の有用金属の回収方法の有する問題点に鑑み、融点差を利用して有用金属である亜鉛等の低融点金属を含有率が高いダストとして回収することができるようにするとともに、ダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できるようにした融点差を利用した低融点金属の回収方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法は、低融点金属を含有するガスから該低融点金属を回収する方法であって、低融点金属を含有するガスを、該低融点金属の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置を通過させた後、該低融点金属の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置に導入して、該第2濾過装置において前記低融点金属を回収するようにしたことを特徴とする。
【0014】
この融点差を利用した低融点金属の回収方法は、低融点金属を含有するガスを、該低融点金属の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置を通過させた後、該低融点金属の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置に導入して、該第2濾過装置において前記低融点金属を回収するようにしているので、融点差を利用して有用金属である亜鉛等の低融点金属を含有率が高いダストとして回収することができる。
また、CuO、FeO、Fe2O3等のダイオキシン等の有害物質の合成の触媒作用を奏する物質を第1濾過装置で除去することができ、ダイオキシン等の有害物質が合成される温度域でこれらの触媒作用を奏する物質が存在しないこととなるため、ダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できる。
【0015】
また、低融点金属として亜鉛を回収するに際し、第1濾過装置のフィルタにセラミック製フィルタを用い、亜鉛を含有するガスを500〜550℃の温度で前記第1濾過装置に導入するようにすることができる。
【0016】
これにより、第1濾過装置のフィルタが損耗することを防止しながら、長期間に亘って、効率よく、亜鉛を含有率が高いダストとして回収することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1に、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法を実施する低融点金属の回収設備の一例を示す。
【0019】
この低融点金属の回収設備は、例えば、金属精錬炉から排出される主としてFeO、Fe2O3、ZnO等を含有するダストから、溶鉄又は溶銑を製造するとともに、溶鉄又は溶銑を製造する際に発生する排ガスに含まれるダストに含有されている亜鉛を回収するためのもので、ダスト、炭材及び造滓剤を投入し、酸素含有ガスを吹き込むことにより溶鉄又は溶銑を製造する炉体1と、この炉体1に排ガスダクト2を介して接続された第1濾過装置3及び第2濾過装置4と、第1濾過装置3と第2濾過装置4の間に排ガスダクト2に配設された冷却装置5と、第2濾過装置4に接続された排ガス浄化装置6、ブロアー7及び煙突8とからその主要部が構成されている。
【0020】
この場合において、炉体1には、従来公知のダスト処理炉(溶融還元炉)のほか、ローターリーキルン等の各種炉を使用することができる。
【0021】
炉体1に投入されたFeO、Fe2O3、ZnO等を含有するダスト、炭材及び造滓剤は、高温に加熱されることにより、ダストに含有されるFeO、Fe2O3、ZnOは、以下の式(1)、(2)、(3)に示す反応により還元される。
FeO + C→ Fe+ CO ・・・・・(1)
Fe2O3 +3C→2Fe+3CO ・・・・・(2)
ZnO + C→ Zn+ CO ・・・・・(3)
【0022】
式(1)、(2)で還元された鉄分は、スラグ中で粒鉄となり、この粒鉄は比重がスラグよりも重いため、スラグ内を沈降し、溶鉄又は溶銑となる。
【0023】
一方、式(3)で還元された亜鉛(金属)は、その沸点が907℃とスラグの温度(約1400℃)よりも低いため、亜鉛蒸気となり炉体1から排出される燃焼性ガスと共に排ガスダクト2を介して排出される。
【0024】
また、炉体1に投入された炭材の一部は、炉体1内のスラグ中に吹き込まれる酸素含有ガスと、以下の式(4)に示す反応により酸化される。
C+1/2O2→CO ・・・・・(4)
この炉体1のエネルギ効率、すなわち、炭材原単位は、式(1)〜(4)の反応に必要な炭素分の合計によって決定される。
【0025】
さらに、上記式(1)〜(4)によりスラグ中で発生したCOガス及び炭材中の水素分は、炉体1又は排ガスダクト2の適宜位置に吹き込まれる酸素含有ガスと、以下の式(5)、(6)に示す反応により酸化される。
CO+1/2O2→CO2 ・・・・・(5)
H2+1/2O2→H2O ・・・・・(6)
【0026】
この式(5)、(6)の反応を炉内2次燃焼と呼び、この2次燃焼の度合いの大小を以下の式(7)で定義される炉内2次燃焼率で表すと、この2次燃焼率は、2次燃焼帯中に吹き込まれる酸素含有ガスの流量を増大することで高めることができることが知られている。
ただし、式(7)中のCO2%、CO%,H2O%,H2%は、酸素含有ガスが吹き込まれる前の燃焼性ガスの各成分の体積分率を示す。
【0027】
このようにして、還元され、亜鉛蒸気となり炉体1から排出される燃焼性ガスと共に排ガスダクト2を介して排出された亜鉛は、第1濾過装置3に導入されるが、ここでは、亜鉛を含有するガスを、亜鉛の融点(419℃)よりも高い温度、より具体的には、500〜550℃、より好ましくは、500〜530℃の温度で第1濾過装置3に導入し、亜鉛の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置3を通過させた後、亜鉛の融点よりも低い温度、より具体的には、100〜200℃、より好ましくは、150℃程度の温度に低下したガスを、第2濾過装置4に導入して、この第2濾過装置4において亜鉛を回収するようにする。
【0028】
このように、亜鉛を含有するガスを、亜鉛の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置3を通過させた後、亜鉛の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置4に導入して、この第2濾過装置において亜鉛を回収するようにしているので、第2濾過装置において有用金属である亜鉛を含有率が高いダストとして回収することができる。
また、CuO、FeO、Fe2O3等のダイオキシン等の有害物質の合成の触媒作用を奏する物質は、500℃〜550℃では粉体(固体)であり、第1濾過装置3で除去することができる。第1濾過装置3より下流側のガス温度が低下するダイオキシン等の有害物質が合成される温度域でこれらの触媒作用を奏する物質が存在しないので、第2濾過装置4においてダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できる。
【0029】
ここで、亜鉛の融点よりも高い温度の亜鉛を含有するガスを通過させる第1濾過装置3のフィルタには、セラミック製フィルタを用いるようにする。
これにより、第1濾過装置3のフィルタが損耗することを防止しながら、長期間に亘って、効率よく、第2濾過装置4において亜鉛を含有率が高いダストとして回収することができる。
【0030】
また、第1濾過装置3と第2濾過装置4の間に排ガスダクト2に配設された冷却装置5は、本例においては、ブロアー51を備えた間接空冷式冷却装置を配設したが、水冷式冷却装置等の任意の冷却装置を用いることができる。
【0031】
【実施例】
以下、上記の場合のより具体的な実例(第1濾過装置3に導入する亜鉛を含有するガスの温度500℃、第2濾過装置4に導入する亜鉛を含有するガスの温度150℃)の測定結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
表1からも明らかなように、融点差を利用することによって、有用金属である亜鉛を、その含有率が高いダストとして回収することができることを確認した。
【0034】
以上、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法について、金属精錬炉から排出される主としてFeO、Fe2O3、ZnO等を含有するダストから、溶鉄又は溶銑を製造するとともに、溶鉄又は溶銑を製造する際に発生する排ガスに含まれるダストに含有されている亜鉛を回収する場合を例に説明したが、本発明は上記例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものであり、さらに、第1濾過装置を通過させるガスの温度及び第2濾過装置に導入するガスの温度を適宜選定することにより、亜鉛以外の低融点金属、例えば、鉛、マグネシウム等の回収にも適用することができるものであって、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法は、これを排除しないものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法によれば、低融点金属を含有するガスを、該低融点金属の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置を通過させた後、該低融点金属の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置に導入して、該第2濾過装置において前記低融点金属を回収するようにしているので、融点差を利用して有用金属である亜鉛等の低融点金属を含有率が高いダストとして回収することができる。
また、CuO、FeO、Fe2O3等のダイオキシン等の有害物質の合成の触媒作用を奏する物質を第1濾過装置で除去することができ、ダイオキシン等の有害物質が合成される温度域でこれらの触媒作用を奏する物質が存在しないこととなるため、ダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できる。
これにより、ダスト中の亜鉛等の有用金属の回収コストを著しく低廉にできるとともに、ダイオキシン等の有害物質の合成を防止できることと相俟って、環境の保全に有効な低融点金属の回収方法を提供することができる。
【0036】
また、低融点金属として亜鉛を回収するに際し、第1濾過装置のフィルタにセラミック製フィルタを用い、亜鉛を含有するガスを500〜550℃の温度で前記第1濾過装置に導入するようにすることにより、第1濾過装置のフィルタが損耗することを防止しながら、長期間に亘って、効率よく、亜鉛を含有率が高いダストとして回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法を実施する低融点金属の回収設備の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 炉体
2 排ガスダクト
3 第1濾過装置
4 第2濾過装置
5 冷却装置
6 排ガス浄化装置
7 ブロアー
8 煙突
【発明の属する技術分野】
本発明は、融点差を利用した低融点金属の回収方法に関し、例えば、金属精錬炉から排出されるFeO、Fe2O3、ZnO等を含有するダストから、融点差を利用して有用金属である亜鉛(Zn)等の低融点金属を回収する融点差を利用した低融点金属の回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高炉一環製鉄所において、金属精錬炉から排出されるダストは、鉄分等の有効成分を回収するため、焼結原料として大半が利用されてきた。
【0003】
一方、高炉2次灰及び転炉ダスト等の亜鉛を数%含むダストは、これらを焼結原料に利用した場合、高炉耐火物に悪影響を及ぼすため、これらの高炉2次灰及び転炉ダスト等の亜鉛を数%含むダストの多くは廃棄され、埋め立てられていた。
【0004】
また、製鋼用電気炉においても、亜鉛メッキ鋼板のスクラップを含む鋼スクラップを原料にして製鋼、精錬する際に発生するダストの中には、鉄分に加え、有用金属、例えば、10〜30%の亜鉛が含有されている。
【0005】
このような亜鉛等の有用金属を含有するダストをそのまま廃棄することは、資源の有効利用上極めて不経済であるだけでなく、これらの有用金属は反面有害物質であることから、これをそのまま廃棄することは公害等を引き起こすという問題があった。
【0006】
ところで、亜鉛等の有用金属を含有するダストは、例えば、亜鉛含有率が約15%以上であれば精錬することによって、再利用することができるが、亜鉛含有率が低い場合、処理コストが高くつくという問題があった。
【0007】
この問題点に対処するため、従来よりダスト中の亜鉛等の有用金属を濃縮し、有用金属の含有率を高めるためのダスト中の亜鉛等の有用金属の回収方法が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−279265号公報
【特許文献2】
特開平10−1707号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のダスト中の亜鉛等の有用金属の回収方法においては、ダスト処理炉本体から排出される燃焼性ガスの排出口の下流側に、1次集塵機及び2次集塵機を設け、燃焼性ガス中の飛散ダストを1次集塵機及び2次集塵機で2段で捕集し、1次集塵機で捕集される粗粒ダストをダスト処理炉本体に再び投入するようにし、2次集塵機で捕集される亜鉛等の有用金属の含有率が高い細粒ダストを回収するようにしている。
【0010】
しかしながら、このダスト中の亜鉛等の有用金属の回収方法は、燃焼性ガス中の飛散ダストから、1次集塵機において粗粒ダストを、2次集塵機で亜鉛等の有用金属の含有率が高い細粒ダストを、単に捕集するものであるため、亜鉛等の有用金属の含有率を高める一定の効果はあるものの、1次集塵機において捕集される粗粒ダストに亜鉛等の有用金属が含有されることを完全には排除できず、このため、亜鉛等の有用金属の含有率を高めることには限界があった。
【0011】
また、上記回収方法によれば、ダイオキシン等の有害物質が合成される温度域で、CuO(酸化銅)、FeO、Fe2O3(酸化鉄)等の触媒作用を奏する物質が存在することとなるため(これらの触媒作用を奏する物質を除去する手段が講じられていないため)、ダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できないという問題があった。
【0012】
本発明は、上記従来のダスト中の亜鉛等の有用金属の回収方法の有する問題点に鑑み、融点差を利用して有用金属である亜鉛等の低融点金属を含有率が高いダストとして回収することができるようにするとともに、ダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できるようにした融点差を利用した低融点金属の回収方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法は、低融点金属を含有するガスから該低融点金属を回収する方法であって、低融点金属を含有するガスを、該低融点金属の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置を通過させた後、該低融点金属の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置に導入して、該第2濾過装置において前記低融点金属を回収するようにしたことを特徴とする。
【0014】
この融点差を利用した低融点金属の回収方法は、低融点金属を含有するガスを、該低融点金属の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置を通過させた後、該低融点金属の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置に導入して、該第2濾過装置において前記低融点金属を回収するようにしているので、融点差を利用して有用金属である亜鉛等の低融点金属を含有率が高いダストとして回収することができる。
また、CuO、FeO、Fe2O3等のダイオキシン等の有害物質の合成の触媒作用を奏する物質を第1濾過装置で除去することができ、ダイオキシン等の有害物質が合成される温度域でこれらの触媒作用を奏する物質が存在しないこととなるため、ダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できる。
【0015】
また、低融点金属として亜鉛を回収するに際し、第1濾過装置のフィルタにセラミック製フィルタを用い、亜鉛を含有するガスを500〜550℃の温度で前記第1濾過装置に導入するようにすることができる。
【0016】
これにより、第1濾過装置のフィルタが損耗することを防止しながら、長期間に亘って、効率よく、亜鉛を含有率が高いダストとして回収することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1に、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法を実施する低融点金属の回収設備の一例を示す。
【0019】
この低融点金属の回収設備は、例えば、金属精錬炉から排出される主としてFeO、Fe2O3、ZnO等を含有するダストから、溶鉄又は溶銑を製造するとともに、溶鉄又は溶銑を製造する際に発生する排ガスに含まれるダストに含有されている亜鉛を回収するためのもので、ダスト、炭材及び造滓剤を投入し、酸素含有ガスを吹き込むことにより溶鉄又は溶銑を製造する炉体1と、この炉体1に排ガスダクト2を介して接続された第1濾過装置3及び第2濾過装置4と、第1濾過装置3と第2濾過装置4の間に排ガスダクト2に配設された冷却装置5と、第2濾過装置4に接続された排ガス浄化装置6、ブロアー7及び煙突8とからその主要部が構成されている。
【0020】
この場合において、炉体1には、従来公知のダスト処理炉(溶融還元炉)のほか、ローターリーキルン等の各種炉を使用することができる。
【0021】
炉体1に投入されたFeO、Fe2O3、ZnO等を含有するダスト、炭材及び造滓剤は、高温に加熱されることにより、ダストに含有されるFeO、Fe2O3、ZnOは、以下の式(1)、(2)、(3)に示す反応により還元される。
FeO + C→ Fe+ CO ・・・・・(1)
Fe2O3 +3C→2Fe+3CO ・・・・・(2)
ZnO + C→ Zn+ CO ・・・・・(3)
【0022】
式(1)、(2)で還元された鉄分は、スラグ中で粒鉄となり、この粒鉄は比重がスラグよりも重いため、スラグ内を沈降し、溶鉄又は溶銑となる。
【0023】
一方、式(3)で還元された亜鉛(金属)は、その沸点が907℃とスラグの温度(約1400℃)よりも低いため、亜鉛蒸気となり炉体1から排出される燃焼性ガスと共に排ガスダクト2を介して排出される。
【0024】
また、炉体1に投入された炭材の一部は、炉体1内のスラグ中に吹き込まれる酸素含有ガスと、以下の式(4)に示す反応により酸化される。
C+1/2O2→CO ・・・・・(4)
この炉体1のエネルギ効率、すなわち、炭材原単位は、式(1)〜(4)の反応に必要な炭素分の合計によって決定される。
【0025】
さらに、上記式(1)〜(4)によりスラグ中で発生したCOガス及び炭材中の水素分は、炉体1又は排ガスダクト2の適宜位置に吹き込まれる酸素含有ガスと、以下の式(5)、(6)に示す反応により酸化される。
CO+1/2O2→CO2 ・・・・・(5)
H2+1/2O2→H2O ・・・・・(6)
【0026】
この式(5)、(6)の反応を炉内2次燃焼と呼び、この2次燃焼の度合いの大小を以下の式(7)で定義される炉内2次燃焼率で表すと、この2次燃焼率は、2次燃焼帯中に吹き込まれる酸素含有ガスの流量を増大することで高めることができることが知られている。
ただし、式(7)中のCO2%、CO%,H2O%,H2%は、酸素含有ガスが吹き込まれる前の燃焼性ガスの各成分の体積分率を示す。
【0027】
このようにして、還元され、亜鉛蒸気となり炉体1から排出される燃焼性ガスと共に排ガスダクト2を介して排出された亜鉛は、第1濾過装置3に導入されるが、ここでは、亜鉛を含有するガスを、亜鉛の融点(419℃)よりも高い温度、より具体的には、500〜550℃、より好ましくは、500〜530℃の温度で第1濾過装置3に導入し、亜鉛の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置3を通過させた後、亜鉛の融点よりも低い温度、より具体的には、100〜200℃、より好ましくは、150℃程度の温度に低下したガスを、第2濾過装置4に導入して、この第2濾過装置4において亜鉛を回収するようにする。
【0028】
このように、亜鉛を含有するガスを、亜鉛の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置3を通過させた後、亜鉛の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置4に導入して、この第2濾過装置において亜鉛を回収するようにしているので、第2濾過装置において有用金属である亜鉛を含有率が高いダストとして回収することができる。
また、CuO、FeO、Fe2O3等のダイオキシン等の有害物質の合成の触媒作用を奏する物質は、500℃〜550℃では粉体(固体)であり、第1濾過装置3で除去することができる。第1濾過装置3より下流側のガス温度が低下するダイオキシン等の有害物質が合成される温度域でこれらの触媒作用を奏する物質が存在しないので、第2濾過装置4においてダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できる。
【0029】
ここで、亜鉛の融点よりも高い温度の亜鉛を含有するガスを通過させる第1濾過装置3のフィルタには、セラミック製フィルタを用いるようにする。
これにより、第1濾過装置3のフィルタが損耗することを防止しながら、長期間に亘って、効率よく、第2濾過装置4において亜鉛を含有率が高いダストとして回収することができる。
【0030】
また、第1濾過装置3と第2濾過装置4の間に排ガスダクト2に配設された冷却装置5は、本例においては、ブロアー51を備えた間接空冷式冷却装置を配設したが、水冷式冷却装置等の任意の冷却装置を用いることができる。
【0031】
【実施例】
以下、上記の場合のより具体的な実例(第1濾過装置3に導入する亜鉛を含有するガスの温度500℃、第2濾過装置4に導入する亜鉛を含有するガスの温度150℃)の測定結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
表1からも明らかなように、融点差を利用することによって、有用金属である亜鉛を、その含有率が高いダストとして回収することができることを確認した。
【0034】
以上、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法について、金属精錬炉から排出される主としてFeO、Fe2O3、ZnO等を含有するダストから、溶鉄又は溶銑を製造するとともに、溶鉄又は溶銑を製造する際に発生する排ガスに含まれるダストに含有されている亜鉛を回収する場合を例に説明したが、本発明は上記例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものであり、さらに、第1濾過装置を通過させるガスの温度及び第2濾過装置に導入するガスの温度を適宜選定することにより、亜鉛以外の低融点金属、例えば、鉛、マグネシウム等の回収にも適用することができるものであって、本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法は、これを排除しないものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法によれば、低融点金属を含有するガスを、該低融点金属の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置を通過させた後、該低融点金属の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置に導入して、該第2濾過装置において前記低融点金属を回収するようにしているので、融点差を利用して有用金属である亜鉛等の低融点金属を含有率が高いダストとして回収することができる。
また、CuO、FeO、Fe2O3等のダイオキシン等の有害物質の合成の触媒作用を奏する物質を第1濾過装置で除去することができ、ダイオキシン等の有害物質が合成される温度域でこれらの触媒作用を奏する物質が存在しないこととなるため、ダイオキシン等の有害物質が合成されるおそれを排除できる。
これにより、ダスト中の亜鉛等の有用金属の回収コストを著しく低廉にできるとともに、ダイオキシン等の有害物質の合成を防止できることと相俟って、環境の保全に有効な低融点金属の回収方法を提供することができる。
【0036】
また、低融点金属として亜鉛を回収するに際し、第1濾過装置のフィルタにセラミック製フィルタを用い、亜鉛を含有するガスを500〜550℃の温度で前記第1濾過装置に導入するようにすることにより、第1濾過装置のフィルタが損耗することを防止しながら、長期間に亘って、効率よく、亜鉛を含有率が高いダストとして回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の融点差を利用した低融点金属の回収方法を実施する低融点金属の回収設備の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 炉体
2 排ガスダクト
3 第1濾過装置
4 第2濾過装置
5 冷却装置
6 排ガス浄化装置
7 ブロアー
8 煙突
Claims (2)
- 低融点金属を含有するガスから該低融点金属を回収する方法であって、低融点金属を含有するガスを、該低融点金属の融点よりも高い温度に維持しながら第1濾過装置を通過させた後、該低融点金属の融点よりも低い温度に低下したガスを、第2濾過装置に導入して、該第2濾過装置において前記低融点金属を回収するようにしたことを特徴とする融点差を利用した低融点金属の回収方法。
- 低融点金属として亜鉛を回収するに際し、第1濾過装置のフィルタにセラミック製フィルタを用い、亜鉛を含有するガスを500〜550℃の温度で前記第1濾過装置に導入するようにしたことを特徴とする請求項1記載の融点差を利用した低融点金属の回収方法。
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