JP2005001668A - 自動包装機 - Google Patents
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Abstract
【課題】他の商品への影響がない印字を実現できる自動包装機を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる自動包装機では、一方の縦ヒートシール部102に予め印刷された第1の印刷部103と他方の縦ヒートシール部102に予め印刷され、第1の印刷部103と色が異なる第2の印刷部104とを有する包装材料が用いられる。そして、自動包装機は、レーザマーカ30を有しており、このレーザマーカ30によって、第1の印刷部103であって縦ヒートシール部102の内周縁よりも外側の位置に、印字を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかる自動包装機では、一方の縦ヒートシール部102に予め印刷された第1の印刷部103と他方の縦ヒートシール部102に予め印刷され、第1の印刷部103と色が異なる第2の印刷部104とを有する包装材料が用いられる。そして、自動包装機は、レーザマーカ30を有しており、このレーザマーカ30によって、第1の印刷部103であって縦ヒートシール部102の内周縁よりも外側の位置に、印字を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の充填材料を包装材料を用いて自動的に密封シールすることができる自動包装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動包装機を用いて連続的に密封シールされる包装袋には、その表面や裏面等に、充填材料の品名、原材料、販売者名、商標、宣伝文、賞味期限や製造年月日等の印字情報が印刷されている。通常、充填材料の品名、原材料、販売者名、商標、宣伝文等の印字情報は、予め包装材料に印刷される。これに対して、賞味期限や製造年月日等の印字情報は、充填材料を充填する前に自動包装機に搭載したプリンタを用いて印刷することにより包装材料に印刷される。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された自動包装機では、インクジェットプリンターを用いて包装材料の縦ヒートシール部分に賞味期限や製造年月日等の印字情報を印刷している。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−91391号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般的な包装製品においては、プリンタによって包装袋の外表面に賞味期限や製造年月日等の印字情報を印刷している。しかしながら、包装袋の外表面に印刷された印字情報は、使用者の手に触れて手に付着し、使用者に対して不快感を与えることがあった。特に、包装袋が食品とともに用いられる、ソース、醤油、ケチャップ等を包装するものである場合には、弁当のおかず、即席めん、お惣菜等の食品と当該包装装置の印字部分が接触し、食品にインクが付着するという問題があった。特に、油分を含む食品とともに用いられる場合には、インクが油に溶け出し食品にインクが付着するという問題点があった。
【0006】
上記特許文献1に開示された自動包装機は、このような問題点を解決することを目的としている。この特許文献1では、包装袋のヒートシール層間にインク層を介在させることによって、インク層が外部に露出しないようにしている。しかしながら、特許文献1では、印刷面に対してヒートシールを行うため、その熱によってインクのにじみや変質が発生し、印刷内容が不鮮明になるという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、他の商品等に対するインクによる汚染を防止できる自動包装機を提供することを主たる目的とする。また、本発明は、鮮明に印字表示を行うことができる自動包装機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる自動包装機は、一方の縦ヒートシール部に予め印刷された第1の印刷部と他方の縦ヒートシール部に予め印刷され、前記第1の印刷部と色が異なる第2の印刷部とを有する包装材料に対して印字を行う印字手段と、前記第1の印刷部と前記第2の印刷部とが重なり合った状態において、前記包装材料に対して熱シールを行うシーラとを備え、前記印字手段を、前記第1の印刷部であって前記縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に印字を行うレーザマーカとしている。このような構成により、予め定められた印刷に対してレーザマーカにより印字を行っているので、インクによる商品等の汚染を防止できる。また、レーザマーカによる印字は、縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に行うようにしたので、仮にレーザマーカによって包装材料に孔が空いた場合であっても充填物が外に漏れ出すことがない。さらに、縦シールにより凹凸が生じた場合であっても視認性に優れている。
【0009】
ここで、前記レーザマーカは、前記第1の印刷部の印刷層の印字部分を除去することにより印字している。
【0010】
また、前記第1の印刷部及び前記第2の印刷部は、包装材料が袋状に形成された状態において外表面に形成されるようにするとよい。このような構成によれば、他の商品名等の印刷と同時にこれらの第1の印刷部や第2の印刷部を印刷することができ、製造工程を簡略化できる。
【0011】
本発明にかかる他の自動包装機は、一方の縦ヒートシール部に予め印刷された印刷部を有する包装材料に対して印字を行う印字手段と、前記印刷部と他方の縦ヒートシール部とが重なり合った状態において、前記包装材料に対してシールを行うシーラとを備え、前記印字手段を、前記印刷部であって前記縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に、印字を行うレーザマーカとしたものである。このような構成により、予め定められた印刷に対してレーザマーカにより印字を行っているので、インクによる商品等の汚染を防止できる。また、レーザマーカによる印字は、縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に行うようにしたので、仮にレーザマーカによって包装材料に孔が空いた場合であっても充填物が外に漏れ出すことがない。さらに、縦シールにより凹凸が生じた場合であっても視認性に優れている。
【0012】
ここで、前記レーザマーカは、前記印刷部の印刷層の印字部分を除去することにより印字している。
【0013】
本発明にかかる他の自動包装機は、2層以上の異なる色の多重印刷層を有する印刷部が予め形成された包装材料に対して印字を行う印字手段と、前記包装材料に対して熱シールを行うシーラとを備え、前記印字手段は、少なくとも最も外側に位置する外側印刷層を選択的に除去することにより印字を行うレーザマーカであるものである。このような構成を有するので、確実の包装材料を傷つけることなく、印字を行うことができ、充填材料の漏れ等を防止できる。好適な実施の形態によれば、前記印字部は、縦ヒートシール部に形成され、また、印字手段は、印刷部であって縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に印字を行うレーザマーカである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にかかる自動包装機において用いられる一般的な包装材料の構成を示す図である。図1(a)は、一の包装材料100を展開した状態を示す。包装材料100は、透明又は半透明な材料により構成され、例えば、PET等のベースフィルムと、このベースフィルムよりも融点の低いPE等のヒートシールフィルムより構成される。また、包装材料100は、ベースフィルム、中間フィルム、ヒートシールフィルムの3層構造を有する場合もある。図1(a)において、包装材料100の外周縁部に横ヒートシール部101、縦ヒートシール部102が位置する。包装材料100は、中央の一点鎖線においてヒートシールフィルムが内側になるように折り曲げられる。そして、折り曲げられた状態において、横ヒートシール部101において横シールを施し、縦ヒートシール部102において縦シールを施すことによって、図示しない充填物を充填した状態において包装材料100が袋状に形成される。
【0015】
図1(b)に示されるように、本発明にかかる自動包装機において用いられる包装材料100は、予め縦ヒートシール部102の一部に、第1の印刷部103、第2の印刷部104を設けたものである。第1の印刷部103は、印刷層であり、包装材料100の一方の縦ヒートシール部102上に、自動包装機に取り付けられる前の段階で印刷される。第1の印刷部103は、いわゆるベタ印刷により一様に印刷・形成されている。この例における第1の印刷部103は、油に対して不溶性の白色のインクが塗布されることにより印刷されている。但し、第1の印刷部103は、一色のインクにより印刷されている必要はなく、複数色のインクにより印刷されていてもよい。
【0016】
第2の印刷部104は、印刷層であり、包装材料100の一方の縦ヒートシール部102上に設けられ、自動包装機に取り付けられる前の段階で印刷される。第2の印刷部104は、いわゆるベタ印刷により一様に印刷・形成されている。この例における第2の印刷部104は、油に対して不溶性の黒色のインクにより印刷されて形成されている。即ち、第2の印刷部104は、第1の印刷部103と異なる色により印刷されている。但し、ここでいう「異なる色」とは、色彩が異なる場合のみならず、その濃淡が異なっている場合も含む。尚、第2の印刷部104も一色のインクにより印刷されている必要はなく、複数色のインクにより印刷されていてもよい。
【0017】
この例にかかる第1の印刷部103及び第2の印刷部104は、一点鎖線において折り曲げられた状態において重なるような領域に形成されている。この例では、第1の印刷部103と第2の印刷部104は、縦ヒートシール部102の短手方向の幅と略同じ幅を有するが、縦ヒートシール部102の短手方向の幅よりも短くても広くてもよい。さらに、縦ヒートシール部102部分に限らず、それ以外の領域に亘って広く第1の印刷部103と第2の印刷部104が印刷されていてもよい。また、第1の印刷部103と第2の印刷部104は、共に、袋状に形成された状態において外表面となる位置に印刷されて形成される。このため、充填材料の品名、原材料、販売者名、商標、宣伝文等の印字情報と同時に印刷することが可能となり、製造工程を簡略化することができる。
【0018】
図1(b)に示されるような包装材料が本発明にかかる自動包装機に取り付けられて、後に詳述するレーザマーカによって図1(c)に示されるように印字情報105が第1の印刷部103に書き込まれる。ここで、印字情報105は、製造年月日であるが、これに限らず、製造時間、賞味時間、製造者、製造ロットなどの情報であってもよい。印字情報105は、レーザマーカにおいてレンズによりレーザ光がインク層よりなる第1の印刷部103の表面でレーザースポットが最小になるように集光させ、その熱でインク層を溶解させることにより形成される。このとき、インク層のみが除去され、包装材料自体に孔が空かないようにレーザ光の強度及びスポット径が調整される。この例では、第1の印刷部103は、白色のインク層が形成されているから、製造年月日を表す文字部分のインク層が削り取られ、透明又は半透明の包装材料が露出している。レーザマーカによる印字は、少なくとも、縦ヒートシール部102の内周縁よりも外側において行われる。より好ましくは、内周縁よりも一定距離ほど外側に離れた位置において印字が行われることが望ましい。レーザマーカによって印字は、上述のように包装材料自体に孔が空かないように制御されているものの、印字状態や包装材料の種類によっては、孔が空く可能性を全くなくすことは困難である。従って、縦ヒートシール部102の内周縁よりも外側においてレーザマーカの印字が行われれば、仮に包装材料に孔が空いたとしても、充填材料が漏れないという効果がある。
【0019】
尚、縦ヒートシール部102の外側に、シールされていない部分がある場合には、その部分に印字することも可能である。また、縦ヒートシール部102に印字を行うことにより、包装材料を移動させながら印字を行うことが容易に実現でき、スループットを向上させることができる。尚、横ヒートシール部101に第1の印刷部103及び第2の印刷部104を印刷し、横ヒートシール部101の内周縁よりも外側の第1の印刷部103に、レーザマーカによる印字を実行するようにしてもよい。
【0020】
次に、図1(d)に示されるように、縦シールが行われると、製造年月日を表す文字部分は、白色のインク層が削り取られているため、黒色の第2の印刷部104が透過して視認できるようになる。従って、縦シールが行われた状態において、白地に黒の文字で製造年月日が表示されることになる。従って、例え、縦シールによって包装材料に凹凸があったとしても第1の印刷部103が一様に形成されているので、鮮明に印字情報105を確認することができる。
【0021】
以上の例では、包装材料100を展開した状態で互いに重ね合わされる縦ヒートシール部分のそれぞれに第1の印刷部103と第2の印刷部104を設けたが、これに限らず、図2の展開図に示されるように、一方の縦ヒートシール部分のみに印刷部106を設けるようにしてもよい。この場合にも、印刷部106にレーザマーカによって、印字情報105を書き込む。印字情報105が書き込まれた部分は、印刷部106のインク層が除去され、透明又は半透明の包装材料の表面が露出することになる。その後、展開された状態の包装材料100を縦シール及び横シールを施して、袋状に形成する。袋状の形成された状態では、重ね合わされた他方の縦ヒートシール部分は透明又は半透明であるため、印字情報105が書き込まれた文字部分は、透明又は半透明の状態となる。
【0022】
尚、上述の例では、印刷部103、104、106は、袋状に形成された状態において外表面となる部分に形成されたが、これに限らず、内表面となる部分に形成してもよい。また、第1の印刷部103、第2の印刷部104のいずれか一方を外表面に、他方を内表面に印刷するようにしてもよい。
【0023】
また、賞味期限や製造年月日等の印字情報は、予め印刷可能な固定情報(例えば、「賞味期限」の文字や「製造年月日」の文字、「年」・「月」・「日」の文字)は、充填材料の品名、原材料、販売者名、商標、宣伝文等の印字情報と同時に印刷しておき、包装材料100に充填物を充填する際に印刷する必要がある情報(例えば、「2003年6月5日」などの日付情報、時間情報等)についてのみ、上述のようにして、レーザマーカにより印字するようにしてもよい。
【0024】
上述の例では、包装材料100に設けられた印刷部103、104、106は、一層の印刷層により形成されていたが、これに限らず、異なる色の2層以上の多重印刷層により形成するようにしてもよい。例えば、二つ折りする包装材料100の縦ヒートシール部102の一箇所に2色の二重ベタ印刷を行う。かかる二重ベタ印刷は、自動包装機に取り付けられる前の段階で印刷される。図3(a)は、二重ベタ印刷が施された状態の包装材料100の断面図である。図に示されるように、包装材料100であるベースフィルムの表面には、二重ベタ印刷により印刷部107が形成されている。印刷部107は、2層の異なる色の外側印刷層1071、内側印刷層1072を有している。内側印刷層1072が包装材料100上に直接形成され、その内側印刷層1072上に外側印刷層1071が形成されている。
【0025】
図3(a)に示されるような二重ベタ印刷が施された状態の包装材料100に対して、レーザマーカにより外側印刷層1071の一部を削り取り選択的に除去すると、その内側にある内側印刷層1072が露出することになる。図3(b)に外側印刷層1071の一部を削り取った状態の包装材料100の断面図を示す。レーザマーカのレーザ光の強度、スポット径、レーザ光の発振周波数を制御することにより、2層の印刷層1071、1072のうち一方の印刷層1071のみを削り取ることができる。ここで、レーザマーカにより出力されるレーザ光は、その発振周波数によって印刷層の色選別特性を有する。即ち、特定の色を有する印刷層に対しては、当該印刷層と共振する周波数のレーザ光を照射することにより、同一強度のレーザ光であっても他の色の印刷層よりも効果的に印刷層を除去することができる。例えば、赤色の外側印刷層1071と黒色の内側印刷層1072が形成された包装材料100に対して、当該赤色の外側印刷層1071と共振する周波数のレーザ光を照射することにより、黒色の内側印刷層1072を殆ど削り取ることなく、赤色の外側印刷層1071のみを削り取ることができる。
【0026】
また、図4(a)に示されるように、ベースフィルムである包装材料100の表面に二重ベタ印刷により印刷部107を形成すると共に、さらに当該印刷部107の表面に表面フィルム108を形成するようにしてもよい。この場合には、図4(b)に示されるように、外側印刷層1071と共に表面フィルム108もその一部を削り取ることにより印字を行う。
【0027】
このように、二重ベタ印刷により印刷部107を形成し、少なくともその外側印刷層1071を削り取る(除去する)ことにより、印字を行うことができる。このようにして印字を行う場合には、ベースフィルムである包装材料100をレーザマーカにより傷つける可能性が極めて低い。従って、印字箇所は、必ずしも縦ヒートシール部102のみに限定されず、横ヒートシール部101であってもよい。さらには、印字箇所は、ヒートシール部に限られず、包装材料100を袋状に形成した場合の中央付近であってもよい。
【0028】
尚、上述の例では、二重ベタ印刷する例を説明したが、三重以上のベタ印刷を行うようにしてもよい。この場合には、3層以上の印刷層が形成されることになるが、レーザマーカを調整することにより、3層以上の印刷層のうち、いずれかの印刷層を露出させるように削り取ることにより、2色以上の印字が可能となる。
【0029】
続いて、本発明にかかる自動包装機の構成例について説明する。図3は本発明に係る自動包装機の一例を示す正面図である。図において、1は機体、2は充填材料を収容したタンク、2Pは材料供給用パイプ、2aはこのパイプの途中に設けた材料充填用ポンプ、3はリール4から送り出されて来る包装材料100を略U字状に屈曲する製袋ガイドを示す。
【0030】
また、5は機体1の前面に縦に並べて取付けた縦ロールシーラ、6は第1の横ロールシーラ、7は第2の横ロールシーラを示す。8はノッチ、9はミシン目カッタ、10は切離しカッタ、14はコンベヤを示す。5a、6a、7a、8a、9a、10aは上記の各縦・横ロールシーラ5、6、7とノッチ8、並びに、ミシン目と切離し用の各カッタ9、10を作動するための駆動傘歯車であって、これ等各傘歯車5a〜10aと材料充填用のポンプ2aは、図4に示した数値制御可能な各パルスモーター5M、6M、6M、8M、9M、10M、2M又は、サーボモーターによって駆動される。
【0031】
一方、11は包装製品(品種No.)毎に決められた各サイズデータや印字情報の入力と、プログラム選択用の各キーを備えたキーボードで、12は袋サイズとか種類、或は、印字情報と言った各種設定データや、運転上の各種メッセージを表示する表示器、13は各種注意信号とか警報等を表示するLEDを示す。
【0032】
また、30は上記機体1に搭載したレーザマーカで、このレーザマーカ30はリール4から引き出された包装材料100が少なくとも製袋ガイド3によって断面略U字状にフォーミングされる前、即ち、リール4から引き出された平面状態の時に、その表面の第1の印刷部103又は印刷部106上に賞味期限や製造年月日等の印字情報を印字できる。このレーザマーカ30は、例えば、炭酸ガスレーザである。レーザマーカ30は、レーザ光を生成する発振器、レーザ光を偏向するスキャンミラー、スキャンミラーを移動させるスキャンモーター、レーザ光を集光するレンズ等を備えている。
【0033】
キーボード11は、例えば、品種を設定するためのデータ読込用キー、書込用キー、モード切換用キー、データ入力用キーによって構成されている。
【0034】
図4は、マイクロコンピュータを搭載した本発明にかかる自動包装機の電気的構成を示したブロック図であって、図中、20はCPU、21はシステムプログラムを格納したメモリROMを示し、これらCPU20とメモリ21にバス22を介して接続したインターフェイス回路23には、前述したキーボード11と表示器12とLED13とレーザマーカ制御回路を含んだレーザマーカ30が接続され、更に、モーター制御回路24を介して前述した縦ロールシーラ5と、第1、第2の横ロールシーラ6、7と、ノッチ8と、ミシン目用と切離し用の各カッタ9,10と、材料充填用ポンプを作動するための各モーター5M、6M、7M、8M、9M、10M並びに2Mが接続され、それぞれがCPU20の監視下でメモリ21に格納されたプログラムに従って制御作動される。
【0035】
続いて、レーザマーカ印字及びシール処理の流れについて図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5に示されるように、まず、レーザマーカ30を用いて、予め第1の印刷部103及び第2の印刷部104が印刷された包装材料100に対して、第1の印刷部103の部分に印字を行う(S101)。次に、展開状態にある包装材料100を折り重ねて、縦ロールシーラ5により、縦シールを行う(S102)。その後、包装材料100に材料供給パイプ2Pにより充填材料を供給する(S103)。最後に、第1の横ロールシーラ6、第2の横ロールシーラ7によって横シールを行う(S104)。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、他の商品への影響がない印字を実現できる自動包装機を提供することを提供することができる。また、本発明によれば、鮮明に印字表示を行うことができる自動包装機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動包装機において用いられる包装材料を説明するための図である。
【図2】本発明にかかる自動包装機において用いられる他の包装材料を説明するための図である。
【図3】本発明にかかる自動包装機において用いられる他の包装材料を説明するための図である。
【図4】本発明にかかる自動包装機において用いられる他の包装材料を説明するための図である。
【図5】本発明にかかる自動包装機の正面図である。
【図6】本発明にかかる自動包装機の電気的構成を説明したブロック図である。
【図7】本発明にかかる自動包装機の処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 包装材料
101 横ヒートシール部
102 縦ヒートシール部
103 第1の印刷部
104 第2の印刷部
105 印字情報
106 印刷部
107 印刷部
108 表面フィルム
30 レーザマーカ
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の充填材料を包装材料を用いて自動的に密封シールすることができる自動包装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動包装機を用いて連続的に密封シールされる包装袋には、その表面や裏面等に、充填材料の品名、原材料、販売者名、商標、宣伝文、賞味期限や製造年月日等の印字情報が印刷されている。通常、充填材料の品名、原材料、販売者名、商標、宣伝文等の印字情報は、予め包装材料に印刷される。これに対して、賞味期限や製造年月日等の印字情報は、充填材料を充填する前に自動包装機に搭載したプリンタを用いて印刷することにより包装材料に印刷される。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された自動包装機では、インクジェットプリンターを用いて包装材料の縦ヒートシール部分に賞味期限や製造年月日等の印字情報を印刷している。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−91391号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般的な包装製品においては、プリンタによって包装袋の外表面に賞味期限や製造年月日等の印字情報を印刷している。しかしながら、包装袋の外表面に印刷された印字情報は、使用者の手に触れて手に付着し、使用者に対して不快感を与えることがあった。特に、包装袋が食品とともに用いられる、ソース、醤油、ケチャップ等を包装するものである場合には、弁当のおかず、即席めん、お惣菜等の食品と当該包装装置の印字部分が接触し、食品にインクが付着するという問題があった。特に、油分を含む食品とともに用いられる場合には、インクが油に溶け出し食品にインクが付着するという問題点があった。
【0006】
上記特許文献1に開示された自動包装機は、このような問題点を解決することを目的としている。この特許文献1では、包装袋のヒートシール層間にインク層を介在させることによって、インク層が外部に露出しないようにしている。しかしながら、特許文献1では、印刷面に対してヒートシールを行うため、その熱によってインクのにじみや変質が発生し、印刷内容が不鮮明になるという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、他の商品等に対するインクによる汚染を防止できる自動包装機を提供することを主たる目的とする。また、本発明は、鮮明に印字表示を行うことができる自動包装機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる自動包装機は、一方の縦ヒートシール部に予め印刷された第1の印刷部と他方の縦ヒートシール部に予め印刷され、前記第1の印刷部と色が異なる第2の印刷部とを有する包装材料に対して印字を行う印字手段と、前記第1の印刷部と前記第2の印刷部とが重なり合った状態において、前記包装材料に対して熱シールを行うシーラとを備え、前記印字手段を、前記第1の印刷部であって前記縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に印字を行うレーザマーカとしている。このような構成により、予め定められた印刷に対してレーザマーカにより印字を行っているので、インクによる商品等の汚染を防止できる。また、レーザマーカによる印字は、縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に行うようにしたので、仮にレーザマーカによって包装材料に孔が空いた場合であっても充填物が外に漏れ出すことがない。さらに、縦シールにより凹凸が生じた場合であっても視認性に優れている。
【0009】
ここで、前記レーザマーカは、前記第1の印刷部の印刷層の印字部分を除去することにより印字している。
【0010】
また、前記第1の印刷部及び前記第2の印刷部は、包装材料が袋状に形成された状態において外表面に形成されるようにするとよい。このような構成によれば、他の商品名等の印刷と同時にこれらの第1の印刷部や第2の印刷部を印刷することができ、製造工程を簡略化できる。
【0011】
本発明にかかる他の自動包装機は、一方の縦ヒートシール部に予め印刷された印刷部を有する包装材料に対して印字を行う印字手段と、前記印刷部と他方の縦ヒートシール部とが重なり合った状態において、前記包装材料に対してシールを行うシーラとを備え、前記印字手段を、前記印刷部であって前記縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に、印字を行うレーザマーカとしたものである。このような構成により、予め定められた印刷に対してレーザマーカにより印字を行っているので、インクによる商品等の汚染を防止できる。また、レーザマーカによる印字は、縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に行うようにしたので、仮にレーザマーカによって包装材料に孔が空いた場合であっても充填物が外に漏れ出すことがない。さらに、縦シールにより凹凸が生じた場合であっても視認性に優れている。
【0012】
ここで、前記レーザマーカは、前記印刷部の印刷層の印字部分を除去することにより印字している。
【0013】
本発明にかかる他の自動包装機は、2層以上の異なる色の多重印刷層を有する印刷部が予め形成された包装材料に対して印字を行う印字手段と、前記包装材料に対して熱シールを行うシーラとを備え、前記印字手段は、少なくとも最も外側に位置する外側印刷層を選択的に除去することにより印字を行うレーザマーカであるものである。このような構成を有するので、確実の包装材料を傷つけることなく、印字を行うことができ、充填材料の漏れ等を防止できる。好適な実施の形態によれば、前記印字部は、縦ヒートシール部に形成され、また、印字手段は、印刷部であって縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に印字を行うレーザマーカである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にかかる自動包装機において用いられる一般的な包装材料の構成を示す図である。図1(a)は、一の包装材料100を展開した状態を示す。包装材料100は、透明又は半透明な材料により構成され、例えば、PET等のベースフィルムと、このベースフィルムよりも融点の低いPE等のヒートシールフィルムより構成される。また、包装材料100は、ベースフィルム、中間フィルム、ヒートシールフィルムの3層構造を有する場合もある。図1(a)において、包装材料100の外周縁部に横ヒートシール部101、縦ヒートシール部102が位置する。包装材料100は、中央の一点鎖線においてヒートシールフィルムが内側になるように折り曲げられる。そして、折り曲げられた状態において、横ヒートシール部101において横シールを施し、縦ヒートシール部102において縦シールを施すことによって、図示しない充填物を充填した状態において包装材料100が袋状に形成される。
【0015】
図1(b)に示されるように、本発明にかかる自動包装機において用いられる包装材料100は、予め縦ヒートシール部102の一部に、第1の印刷部103、第2の印刷部104を設けたものである。第1の印刷部103は、印刷層であり、包装材料100の一方の縦ヒートシール部102上に、自動包装機に取り付けられる前の段階で印刷される。第1の印刷部103は、いわゆるベタ印刷により一様に印刷・形成されている。この例における第1の印刷部103は、油に対して不溶性の白色のインクが塗布されることにより印刷されている。但し、第1の印刷部103は、一色のインクにより印刷されている必要はなく、複数色のインクにより印刷されていてもよい。
【0016】
第2の印刷部104は、印刷層であり、包装材料100の一方の縦ヒートシール部102上に設けられ、自動包装機に取り付けられる前の段階で印刷される。第2の印刷部104は、いわゆるベタ印刷により一様に印刷・形成されている。この例における第2の印刷部104は、油に対して不溶性の黒色のインクにより印刷されて形成されている。即ち、第2の印刷部104は、第1の印刷部103と異なる色により印刷されている。但し、ここでいう「異なる色」とは、色彩が異なる場合のみならず、その濃淡が異なっている場合も含む。尚、第2の印刷部104も一色のインクにより印刷されている必要はなく、複数色のインクにより印刷されていてもよい。
【0017】
この例にかかる第1の印刷部103及び第2の印刷部104は、一点鎖線において折り曲げられた状態において重なるような領域に形成されている。この例では、第1の印刷部103と第2の印刷部104は、縦ヒートシール部102の短手方向の幅と略同じ幅を有するが、縦ヒートシール部102の短手方向の幅よりも短くても広くてもよい。さらに、縦ヒートシール部102部分に限らず、それ以外の領域に亘って広く第1の印刷部103と第2の印刷部104が印刷されていてもよい。また、第1の印刷部103と第2の印刷部104は、共に、袋状に形成された状態において外表面となる位置に印刷されて形成される。このため、充填材料の品名、原材料、販売者名、商標、宣伝文等の印字情報と同時に印刷することが可能となり、製造工程を簡略化することができる。
【0018】
図1(b)に示されるような包装材料が本発明にかかる自動包装機に取り付けられて、後に詳述するレーザマーカによって図1(c)に示されるように印字情報105が第1の印刷部103に書き込まれる。ここで、印字情報105は、製造年月日であるが、これに限らず、製造時間、賞味時間、製造者、製造ロットなどの情報であってもよい。印字情報105は、レーザマーカにおいてレンズによりレーザ光がインク層よりなる第1の印刷部103の表面でレーザースポットが最小になるように集光させ、その熱でインク層を溶解させることにより形成される。このとき、インク層のみが除去され、包装材料自体に孔が空かないようにレーザ光の強度及びスポット径が調整される。この例では、第1の印刷部103は、白色のインク層が形成されているから、製造年月日を表す文字部分のインク層が削り取られ、透明又は半透明の包装材料が露出している。レーザマーカによる印字は、少なくとも、縦ヒートシール部102の内周縁よりも外側において行われる。より好ましくは、内周縁よりも一定距離ほど外側に離れた位置において印字が行われることが望ましい。レーザマーカによって印字は、上述のように包装材料自体に孔が空かないように制御されているものの、印字状態や包装材料の種類によっては、孔が空く可能性を全くなくすことは困難である。従って、縦ヒートシール部102の内周縁よりも外側においてレーザマーカの印字が行われれば、仮に包装材料に孔が空いたとしても、充填材料が漏れないという効果がある。
【0019】
尚、縦ヒートシール部102の外側に、シールされていない部分がある場合には、その部分に印字することも可能である。また、縦ヒートシール部102に印字を行うことにより、包装材料を移動させながら印字を行うことが容易に実現でき、スループットを向上させることができる。尚、横ヒートシール部101に第1の印刷部103及び第2の印刷部104を印刷し、横ヒートシール部101の内周縁よりも外側の第1の印刷部103に、レーザマーカによる印字を実行するようにしてもよい。
【0020】
次に、図1(d)に示されるように、縦シールが行われると、製造年月日を表す文字部分は、白色のインク層が削り取られているため、黒色の第2の印刷部104が透過して視認できるようになる。従って、縦シールが行われた状態において、白地に黒の文字で製造年月日が表示されることになる。従って、例え、縦シールによって包装材料に凹凸があったとしても第1の印刷部103が一様に形成されているので、鮮明に印字情報105を確認することができる。
【0021】
以上の例では、包装材料100を展開した状態で互いに重ね合わされる縦ヒートシール部分のそれぞれに第1の印刷部103と第2の印刷部104を設けたが、これに限らず、図2の展開図に示されるように、一方の縦ヒートシール部分のみに印刷部106を設けるようにしてもよい。この場合にも、印刷部106にレーザマーカによって、印字情報105を書き込む。印字情報105が書き込まれた部分は、印刷部106のインク層が除去され、透明又は半透明の包装材料の表面が露出することになる。その後、展開された状態の包装材料100を縦シール及び横シールを施して、袋状に形成する。袋状の形成された状態では、重ね合わされた他方の縦ヒートシール部分は透明又は半透明であるため、印字情報105が書き込まれた文字部分は、透明又は半透明の状態となる。
【0022】
尚、上述の例では、印刷部103、104、106は、袋状に形成された状態において外表面となる部分に形成されたが、これに限らず、内表面となる部分に形成してもよい。また、第1の印刷部103、第2の印刷部104のいずれか一方を外表面に、他方を内表面に印刷するようにしてもよい。
【0023】
また、賞味期限や製造年月日等の印字情報は、予め印刷可能な固定情報(例えば、「賞味期限」の文字や「製造年月日」の文字、「年」・「月」・「日」の文字)は、充填材料の品名、原材料、販売者名、商標、宣伝文等の印字情報と同時に印刷しておき、包装材料100に充填物を充填する際に印刷する必要がある情報(例えば、「2003年6月5日」などの日付情報、時間情報等)についてのみ、上述のようにして、レーザマーカにより印字するようにしてもよい。
【0024】
上述の例では、包装材料100に設けられた印刷部103、104、106は、一層の印刷層により形成されていたが、これに限らず、異なる色の2層以上の多重印刷層により形成するようにしてもよい。例えば、二つ折りする包装材料100の縦ヒートシール部102の一箇所に2色の二重ベタ印刷を行う。かかる二重ベタ印刷は、自動包装機に取り付けられる前の段階で印刷される。図3(a)は、二重ベタ印刷が施された状態の包装材料100の断面図である。図に示されるように、包装材料100であるベースフィルムの表面には、二重ベタ印刷により印刷部107が形成されている。印刷部107は、2層の異なる色の外側印刷層1071、内側印刷層1072を有している。内側印刷層1072が包装材料100上に直接形成され、その内側印刷層1072上に外側印刷層1071が形成されている。
【0025】
図3(a)に示されるような二重ベタ印刷が施された状態の包装材料100に対して、レーザマーカにより外側印刷層1071の一部を削り取り選択的に除去すると、その内側にある内側印刷層1072が露出することになる。図3(b)に外側印刷層1071の一部を削り取った状態の包装材料100の断面図を示す。レーザマーカのレーザ光の強度、スポット径、レーザ光の発振周波数を制御することにより、2層の印刷層1071、1072のうち一方の印刷層1071のみを削り取ることができる。ここで、レーザマーカにより出力されるレーザ光は、その発振周波数によって印刷層の色選別特性を有する。即ち、特定の色を有する印刷層に対しては、当該印刷層と共振する周波数のレーザ光を照射することにより、同一強度のレーザ光であっても他の色の印刷層よりも効果的に印刷層を除去することができる。例えば、赤色の外側印刷層1071と黒色の内側印刷層1072が形成された包装材料100に対して、当該赤色の外側印刷層1071と共振する周波数のレーザ光を照射することにより、黒色の内側印刷層1072を殆ど削り取ることなく、赤色の外側印刷層1071のみを削り取ることができる。
【0026】
また、図4(a)に示されるように、ベースフィルムである包装材料100の表面に二重ベタ印刷により印刷部107を形成すると共に、さらに当該印刷部107の表面に表面フィルム108を形成するようにしてもよい。この場合には、図4(b)に示されるように、外側印刷層1071と共に表面フィルム108もその一部を削り取ることにより印字を行う。
【0027】
このように、二重ベタ印刷により印刷部107を形成し、少なくともその外側印刷層1071を削り取る(除去する)ことにより、印字を行うことができる。このようにして印字を行う場合には、ベースフィルムである包装材料100をレーザマーカにより傷つける可能性が極めて低い。従って、印字箇所は、必ずしも縦ヒートシール部102のみに限定されず、横ヒートシール部101であってもよい。さらには、印字箇所は、ヒートシール部に限られず、包装材料100を袋状に形成した場合の中央付近であってもよい。
【0028】
尚、上述の例では、二重ベタ印刷する例を説明したが、三重以上のベタ印刷を行うようにしてもよい。この場合には、3層以上の印刷層が形成されることになるが、レーザマーカを調整することにより、3層以上の印刷層のうち、いずれかの印刷層を露出させるように削り取ることにより、2色以上の印字が可能となる。
【0029】
続いて、本発明にかかる自動包装機の構成例について説明する。図3は本発明に係る自動包装機の一例を示す正面図である。図において、1は機体、2は充填材料を収容したタンク、2Pは材料供給用パイプ、2aはこのパイプの途中に設けた材料充填用ポンプ、3はリール4から送り出されて来る包装材料100を略U字状に屈曲する製袋ガイドを示す。
【0030】
また、5は機体1の前面に縦に並べて取付けた縦ロールシーラ、6は第1の横ロールシーラ、7は第2の横ロールシーラを示す。8はノッチ、9はミシン目カッタ、10は切離しカッタ、14はコンベヤを示す。5a、6a、7a、8a、9a、10aは上記の各縦・横ロールシーラ5、6、7とノッチ8、並びに、ミシン目と切離し用の各カッタ9、10を作動するための駆動傘歯車であって、これ等各傘歯車5a〜10aと材料充填用のポンプ2aは、図4に示した数値制御可能な各パルスモーター5M、6M、6M、8M、9M、10M、2M又は、サーボモーターによって駆動される。
【0031】
一方、11は包装製品(品種No.)毎に決められた各サイズデータや印字情報の入力と、プログラム選択用の各キーを備えたキーボードで、12は袋サイズとか種類、或は、印字情報と言った各種設定データや、運転上の各種メッセージを表示する表示器、13は各種注意信号とか警報等を表示するLEDを示す。
【0032】
また、30は上記機体1に搭載したレーザマーカで、このレーザマーカ30はリール4から引き出された包装材料100が少なくとも製袋ガイド3によって断面略U字状にフォーミングされる前、即ち、リール4から引き出された平面状態の時に、その表面の第1の印刷部103又は印刷部106上に賞味期限や製造年月日等の印字情報を印字できる。このレーザマーカ30は、例えば、炭酸ガスレーザである。レーザマーカ30は、レーザ光を生成する発振器、レーザ光を偏向するスキャンミラー、スキャンミラーを移動させるスキャンモーター、レーザ光を集光するレンズ等を備えている。
【0033】
キーボード11は、例えば、品種を設定するためのデータ読込用キー、書込用キー、モード切換用キー、データ入力用キーによって構成されている。
【0034】
図4は、マイクロコンピュータを搭載した本発明にかかる自動包装機の電気的構成を示したブロック図であって、図中、20はCPU、21はシステムプログラムを格納したメモリROMを示し、これらCPU20とメモリ21にバス22を介して接続したインターフェイス回路23には、前述したキーボード11と表示器12とLED13とレーザマーカ制御回路を含んだレーザマーカ30が接続され、更に、モーター制御回路24を介して前述した縦ロールシーラ5と、第1、第2の横ロールシーラ6、7と、ノッチ8と、ミシン目用と切離し用の各カッタ9,10と、材料充填用ポンプを作動するための各モーター5M、6M、7M、8M、9M、10M並びに2Mが接続され、それぞれがCPU20の監視下でメモリ21に格納されたプログラムに従って制御作動される。
【0035】
続いて、レーザマーカ印字及びシール処理の流れについて図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5に示されるように、まず、レーザマーカ30を用いて、予め第1の印刷部103及び第2の印刷部104が印刷された包装材料100に対して、第1の印刷部103の部分に印字を行う(S101)。次に、展開状態にある包装材料100を折り重ねて、縦ロールシーラ5により、縦シールを行う(S102)。その後、包装材料100に材料供給パイプ2Pにより充填材料を供給する(S103)。最後に、第1の横ロールシーラ6、第2の横ロールシーラ7によって横シールを行う(S104)。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、他の商品への影響がない印字を実現できる自動包装機を提供することを提供することができる。また、本発明によれば、鮮明に印字表示を行うことができる自動包装機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動包装機において用いられる包装材料を説明するための図である。
【図2】本発明にかかる自動包装機において用いられる他の包装材料を説明するための図である。
【図3】本発明にかかる自動包装機において用いられる他の包装材料を説明するための図である。
【図4】本発明にかかる自動包装機において用いられる他の包装材料を説明するための図である。
【図5】本発明にかかる自動包装機の正面図である。
【図6】本発明にかかる自動包装機の電気的構成を説明したブロック図である。
【図7】本発明にかかる自動包装機の処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 包装材料
101 横ヒートシール部
102 縦ヒートシール部
103 第1の印刷部
104 第2の印刷部
105 印字情報
106 印刷部
107 印刷部
108 表面フィルム
30 レーザマーカ
Claims (8)
- 一方の縦ヒートシール部に予め印刷された第1の印刷部と他方の縦ヒートシール部に予め印刷され、前記第1の印刷部と色が異なる第2の印刷部とを有する包装材料に対して印字を行う印字手段と、
前記第1の印刷部と前記第2の印刷部とが重なり合った状態において、前記包装材料に対して熱シールを行うシーラとを備え、
前記印字手段は、前記第1の印刷部であって前記縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に印字を行うレーザマーカである自動包装機。 - 前記レーザマーカは、前記第1の印刷部の印刷層の印字部分を除去することにより印字することを特徴とする請求項1記載の自動包装機。
- 前記第1の印刷部及び前記第2の印刷部は、包装材料が袋状に形成された状態において外表面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動包装機。
- 一方の縦ヒートシール部に予め印刷された印刷部を有する包装材料に対して印字を行う印字手段と、
前記印刷部と他方の縦ヒートシール部とが重なり合った状態において、前記包装材料に対して熱シールを行うシーラとを備え、
前記印字手段は、前記印刷部であって前記縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に、印字を行うレーザマーカである自動包装機。 - 前記レーザマーカは、前記印刷部の印刷層の印字部分を除去することにより印字することを特徴とする請求項4記載の自動包装機。
- 2層以上の異なる色の多重印刷層を有する印刷部が予め形成された包装材料に対して印字を行う印字手段と、
前記包装材料に対して熱シールを行うシーラとを備え、
前記印字手段は、少なくとも最も外側に位置する外側印刷層を選択的に除去することにより印字を行うレーザマーカである自動包装機。 - 前記印字部は、縦ヒートシール部に形成されたことを特徴とする請求項6記載の自動包装機。
- 前記印字手段は、前記印刷部であって前記縦ヒートシール部の内周縁よりも外側の位置に印字を行うレーザマーカであることを特徴とする請求項7記載の自動包装機。
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JP2003150406A JP2005001668A (ja) | 2003-04-17 | 2003-05-28 | 自動包装機 |
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JP (1) | JP2005001668A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010265041A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | G D Spa | 穿刺用器具 |
US10106312B2 (en) | 2014-06-10 | 2018-10-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Package body for image forming apparatus |
-
2003
- 2003-05-28 JP JP2003150406A patent/JP2005001668A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010265041A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | G D Spa | 穿刺用器具 |
US10106312B2 (en) | 2014-06-10 | 2018-10-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Package body for image forming apparatus |
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