JP2005001119A - 枚葉印刷機排紙部のスプレーパウダーの供給状況監視方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷排紙される印刷紙面上にパウダーを散布して印刷インキの紙面裏移りを防止するためのパウダースプレー装置へ供給されるパウダーの流量を測定し、その供給状況を監視する方法とその装置を提供する。
【解決手段】前記印刷紙が印刷排紙される毎に該印刷紙の幅方向にパウダーを混合したエアを前記パウダースプレー装置の複数のスプレーノズルを介して散布する際に、該スプレーノズル毎に個別に静電容量式粉粒体流量計測センサ(静電容量センサ)を用いて前記パウダーの流量を非接触的に測定し、該印刷紙面上の位置に対応して前記スプレーノズル毎のパウダーの現在流量値、および/または、その累積値を一覧性をもたせて表示するとともに、前記の現在流量値、および/または、その累積値が、所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発する。
【選択図】 図1
【解決手段】前記印刷紙が印刷排紙される毎に該印刷紙の幅方向にパウダーを混合したエアを前記パウダースプレー装置の複数のスプレーノズルを介して散布する際に、該スプレーノズル毎に個別に静電容量式粉粒体流量計測センサ(静電容量センサ)を用いて前記パウダーの流量を非接触的に測定し、該印刷紙面上の位置に対応して前記スプレーノズル毎のパウダーの現在流量値、および/または、その累積値を一覧性をもたせて表示するとともに、前記の現在流量値、および/または、その累積値が、所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、枚葉印刷機の排紙部において印刷排紙されてくる印刷紙を排紙積載する際に、印刷紙面上に印刷インキの裏移りを防止するためにスプレーされるパウダーの流量を測定することを世界で初めて実現できる好適な方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、枚葉印刷機によって印刷されて順次排紙される印刷紙の印刷インキ付着面には、排紙される印刷紙の1枚毎に、滑り性のある微粉末をパウダースプレー装置により散布することによって、次に排紙されてくる印刷紙の裏面に対して前記印刷インキが裏移りしないようにしている。
【0003】
前記パウダースプレー装置は、1枚毎の印刷紙面に対して所定量のパウダーを散布するものであるが、そのスプレーされるパウダー量が少な過ぎても多過ぎても印刷紙面には不都合であり、適量のパウダーを散布する必要があり、従来は前記パウダースプレー装置の散布量調整用の開閉バルブのダイヤルを手動によって回転させるなどして調整しており、また印刷紙面に付着する印刷インキ量(印刷物のインキ画像面積)の大小によっても微妙な調整が必要であるが、超微小の移動中のパウダー量を測定できるセンサー装置は、従来全く実用化されていなかったことから、印刷されて排紙されてくる印刷物を監視しながらスプレー量を決定することを経験により行ってきており、スプレー量の初期設定にはかなりの時間を要し、使用するパウダーを無駄にしていたのである。
【0004】
このような課題を解消すべく、たとえば特許文献1にはスプレー量の初期設定を自動的に行うとともに、印刷開始後の使用量を実測しながら、スプレー量の修正を自動的に行うことの可能なパウダースプレー装置が開示されている。
このパウダースプレー装置は、図4に示すように、補給用のパウダーpが充填されるパウダー補給容器31と、該容器31の下部に補給管32を介して連通して混合用パウダーp1 を所定量貯留するパウダー/エアの混合容器33と、この混合容器33にエア供給管35を介してエアを送り込むブロワー34と、混合容器33で混合用パウダーp1 とエアaとが混合されたパウダー混合エアa1 をパウダー連絡管36、パウダー分配管37、パウダー排出管38を介して印刷紙sの面上に散布するスプレーノズル39とから構成される。
【0005】
なお、このスプレーノズル39の外側にはノズル外管40が設けられており、エア供給枝管35aを介してブロワ34からの誘引エアa2 が供給される。また、パウダー排出管38は図5に例示するように、パウダー分配管37の出側において印刷紙sの幅方向にたとえば8本のパウダー排出管38a〜38hが配置され、それぞれのスプレーノズル39a〜39hから紙幅方向に散布し得るように構成される。
【0006】
パウダー補給容器31の内部には補給用のパウダーpのレベルを検知するパウダーレベル検出器41が取り付けられており、補給管32にはソレノイド42によって開閉自在とされる開閉弁43と、この開閉弁43の下部には補給用のパウダーpの落下量を調整するマイクロモータ44で回転駆動される調整弁45とが取り付けられる。また、混合容器33の内部には混合用パウダーp1 のレベルを検知するレベルセンサ46が取り付けられている。一方、エア供給管35にはブロワー34からのエアaを間欠的に供給する開閉式の電磁弁47が取り付けられる。
【0007】
そこで、枚葉印刷機が起動されると、その起動開始と同時にブロワ34が始動し、印刷機の回転に同期して開閉弁43の開度が開かれ、パウダー補給容器31内のパウダーpが自重によって落下して、補給管32を通って混合容器33に補給される。一方、電磁弁47は印刷紙が1枚印刷排紙される毎に開放され、ブロワ34から所定量のエアaがエア供給管35を介して混合容器33に供給されて、混合容器33内にある混合用パウダーp1 を所定量吹き上げてパウダー混合エアa1 となり、このパウダー混合エアa1 はパウダー連絡管36、パウダー分配管37を経由してパウダー排出管38を通ってスプレーノズル39より噴出される。その際、エア供給枝管35aを介して誘引エアa2 がスプレーノズル39の外側に設けられたノズル外管40に供給されてパウダー混合エアa1 を誘引することにより、印刷紙s面へのパウダー混合エアa1 の散布を均一にすることができる。
【0008】
散布されるパウダーの量はパウダーレベル検出器41によって実使用量として検出され、その実使用量は予め設定された初期設定値と比較されて、実使用量が多ければ調整弁45の開度を閉める方向に調整して落下するパウダーpの補給量を抑制するように動作し、逆に実使用量が初期設定値より少ない場合は調整弁45の開度を開く方向に調整して補給量を増加するように動作する。
【0009】
このように枚葉印刷機によって印刷されて排紙される印刷紙に、裏移り防止用パウダーを散布する場合、予め設定した適正な散布量が得られるように自動的に、パウダースプレー装置を制御動作させることができ、パウダーの散布量が設定値より多過ぎたり少な過ぎたりすることなく、適量のパウダーを散布することができる。
【0010】
【特許文献1】
特開平4−16351号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例では、散布に供給されるパウダーの量をパウダーレベル検出器41で検出するとしており、スプレーノズル39が1個の場合は問題がないのであるが、前記した図5のように8個ものスプレーノズル39a〜39hを用いて散布する場合はそれぞれのスプレーノズルに均等な量、あるいは個別の所定量のパウダー混合エアが流れているかどうかを判断するのが困難である。そのため、印刷紙面への散布むらが生じてパウダー過少により裏移りが発生するとか、あるいはパウダー過剰によって印刷品質を損なうなどの欠点を誘起する恐れがある。
【0012】
本発明は、上記のような従来技術の有する課題を解決すべくなされたものであって、複数のスプレーノズルを用いて散布する場合であっても、個々のスプレーノズルに供給されるパウダーの量を測定し、監視することの可能な印刷機排紙部のスプレーパウダーの供給状況監視方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明方法は、印刷排紙される印刷紙面上にパウダーを散布して印刷インキの紙面裏移りを防止するためのパウダースプレー装置へ供給されるパウダーの流量を測定し、その供給状況を監視する方法であって、前記印刷紙が印刷排紙される毎に該印刷紙の幅方向にパウダーを混合したエアを前記パウダースプレー装置の複数のスプレーノズルを介して散布する際に、該スプレーノズル毎に個別に静電容量式粉粒体流量計測センサを用いて前記パウダーの流量を非接触的に測定し、該印刷紙面上の位置に対応して前記スプレーノズル毎のパウダーの現在流量値、および/または、その累積値を一覧性をもたせて表示するとともに、前記の現在流量値、および/または、その累積値が、所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発するようにしたことを特徴とする枚葉印刷機排紙部のスプレーパウダーの供給状況監視方法である。
【0014】
また本発明装置は、印刷排紙される印刷紙面上にパウダーを散布して印刷インキの紙面裏移りを防止するためのパウダースプレー装置へ供給されるパウダーの流量を測定し、その供給状況を監視する装置であって、前記パウダースプレー装置の複数のスプレーノズルに接続され、パウダーを混合したエアを排出するパウダー排出管にそれぞれ装着されてなる静電容量式粉粒体流量計測センサと、該静電容量式粉粒体流量計測センサからの信号を入力し、印刷紙面上の位置に対応して前記スプレーノズル毎のパウダーの現在流量値、および/または、その累積値を演算処理する信号処理部と、該信号処理部での演算処理に基づき、前記の現在流量値、および/または、その累積値を一覧性をもたせて表示する表示装置と、前記の現在流量値、および/または、その累積値が、所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発する警報手段と、から少なくともなることを特徴とする枚葉印刷機排紙部のスプレーパウダー供給状況監視装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。図1は本発明の枚葉印刷機排紙部のスプレーパウダー供給状況監視装置の概要を示す側面図、図2は本発明の構成要素であるパウダースプレー装置のパウダー排出管の構成を平面的に示した図、図3は本発明に用いられる静電容量式粉粒体流量計測センサ(静電容量センサ)の概要を示す(a) 正面図、(b) 一部切欠き断面の側面図であって、それぞれ従来例と同一の部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0016】
まず、図1、2において、10a〜10hはパウダー混合エアa1 に含まれるパウダーの流量を測定する静電容量式粉粒体流量計測センサであり、それぞれパウダー排出管38a〜38hに取り付けられる。20は前記静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hでそれぞれ測定されたパウダー流量の電気信号を回線21a〜21hを介して入力して処理する信号処理部であり、22は処理された信号を回線23を介して入力され、個別のスプレーノズルの現在流量値とその累積値をLED表示器22a 等の数値表示手段を用いて一覧性をもたせて表示する表示装置である。この表示装置22は、特殊な専用装置とせずに、CRTや液晶ディスプレー等の汎用表示装置としてもよいことは言うまでもない。ここで、現在流量値の表示に際しては、チラつきをなくしてオペレータが見易いように、例えば3秒毎にリフレッシュするように設定することを好適とする。さらに、累積値の表示については、任意のタイミングで自在にリセットできるようにしておく。
【0017】
また、27は警報手段であり、デジスイッチ等の数値設定を可能とした上下限設定器26で設定した所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発するものである。図1においては警報手段27としてパトライトを例示するが、ブザー等としてもよい。
なお、25a〜25hはパウダー排出管38a〜38hに取り付けられる絞り弁などの開度調整弁である。
【0018】
上記静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hとしては、例えば特開平10−172504 号公報に開示されているようなセンサが微小流量値の検出性能などに対して精度的にすぐれているので、好適である。すなわち、図3(a) , (b) に示すように、ソース電極11とセンス電極12からなる一対の測定用電極が、例えばセラミックスなどの絶縁材料で構成される円筒管13の外表面の円周上に密着して張り付けられ、ガード電極14がソース電極11とセンス電極12の間に張り付けられて構成され、外管15で全体がカバーされる。
【0019】
このように構成された静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hを用いて、パウダー排出管38a〜38hを流れるパウダー混合エアa1 中のパウダーの流量を検出する手順について、図面を用いて説明する。
▲1▼図2に示したスプレーノズル39a〜39hからスプレーされるパウダーの流量を加減する開度調整弁25a〜25hの開度を所定値に手動で予め設定しておく。
▲2▼印刷機から印刷排紙された印刷紙sがスプレーノズル39a〜39hの下側を通過する毎に、印刷機からの印刷開始信号に基づいてソレノイド42が動作して開閉弁43を開き、パウダー補給容器31内のパウダーpを混合容器33に落下させる。このとき調整弁45は予め所定の開度に設定されている。
▲3▼前記印刷開始信号によって、電磁弁47が同時に開放してブロワー34からのエアaがエア供給管35を介して混合容器33に吹き込まれ、混合用パウダーp1 を吹き上げてパウダー連絡管36、パウダー分配管37を経てパウダー排出管38a〜38hへパウダー混合エアa1 が送り出される。
▲4▼そして、静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hによって、パウダー排出管38a〜38hに流れ込むパウダー混合エアa1 の流量の測定が開始され、それらの測定信号は信号処理部20にそれぞれ入力される。
▲5▼信号処理部20において現在流量値、および/または、その累積値が一覧性をもたせて表示装置22に逐次表示される。また、それらの現在流量値、および/または、その累積値が所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発する。
▲6▼その後、後続する印刷紙に対しても前記▲2▼〜▲5▼の工程が繰り返される。ここで、オペレータは、警報手段から発せられた警報、あるいは、表示装置の表示をモニタし、各スプレーノズルの開度を調整する等の調整作業を行ってパウダ供給量を最適化することができる。
▲7▼最後に、印刷機からの印刷終了信号によって、開閉弁43と電磁弁47は同時に閉止されるとパウダー混合エアa1 の流れは止まり、静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hによる流量測定を終了し、各パウダー排出管38a〜38hの流量累積値が表示装置22に表示される。
【0020】
ここで、上記した時間的なことについて補足すると、たとえば1時間に10,000枚の印刷紙を印刷する高速処理の枚葉印刷機の場合は、1枚当たりの印刷に要する時間は、およそ0.36秒である。
本発明では、このようにして、スプレーノズル39a〜39hから散布するパウダーの量をオンラインで非接触的に計測することができるので、印刷紙面の幅方向に必要な量だけパウダーの量を散布することができる。また、表示装置22に一覧性をもたせるようにしたので、各スプレーノズル39a〜39hの現在流量値、および/または、その累積値を比較することができるから、開度調整弁25a〜25hの個々の開度をきめ細かに調整してパウダーの量をバランスよく加減することができる。
【0021】
例えば、一覧性をもたせた表示装置を見て、紙面に印刷するインキ分布の実績に応じて各スプレーノズルの開度を最適化して調整することができるようになり、印刷したインキが相対的に多めであり、紙面裏移りがし易い紙面位置にはパウダー量を多くし、一方、インキの少ない紙面位置にはパウダー量を少なくするように調整することも可能となる。
【0022】
なお、上記例の説明において、パウダースプレー装置は8本のスプレーノズル39a〜39hを備えた場合を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、たとえばスプレーノズルの数が12個の場合であっても、同様に適用し得ることはいうまでもない。
また、パウダーの流量を加減する開度調整弁25a〜25hの開度は所定値に予め手動で設定するとしたが、たとえばマイクロモータなどのアクチュエータを用いて開閉自在とされる自動弁型式にすることにより、たとえばキーボードなどの設定器で予め設定されたパウダーの流量値を遠隔から同時に設定操作を行うことができる。
【0023】
さらに、表示装置22に適当な自動制御装置を付加するようにすれば、静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hからの測定信号をそれぞれ所定の設定値に合わせるべく、開度調整弁25a〜25hの開度を自動的に個別に制御することができる。これによって、スプレーノズル39a〜39hに供給されるパウダー混合エアa1 の流量を自動的にかつ個別に調整することが可能となり、印刷紙面の印刷インキの濃淡に応じたパウダーの散布が可能となるから、印刷品質を高めることが期待できる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の方法および装置によれば、印刷排紙される印刷紙面上にパウダーを散布して印刷インキの紙面裏移りを防止するためのパウダースプレー装置へ供給されるパウダーの流量を静電容量式粉粒体流量計測センサを用いてリアルタイムに測定し監視が自動化できるようにしたので、パウダーの散布量が不足している時は瞬時にパトライト、ブザー等の警報を発することができるようになり、不良印刷物の大量発生を未然に防ぎ、又操作員の熟練度の差にも影響を受けることなく、すべて品質のよい印刷物を提供することが可能となることにより需要家からの信頼性を高め得るとともに、不必要なパウダー使用をすることもなく、パウダー量の節減によるランニングコストの低下を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷機排紙部におけるパウダースプレー装置の概要を示す側面図である。
【図2】本発明のパウダースプレー装置のパウダー排出管の構成を平面的に示した図である。
【図3】本発明に用いられる静電容量式粉粒体流量計測センサ(静電容量センサ)の概要を示す(a) 正面図、(b) 一部切欠き断面の側面図である。
【図4】パウダースプレー装置の従来例の概要を示す側面図である。
【図5】従来のパウダースプレー装置のパウダー排出管の構成を平面的に示した図である。
【符号の説明】
10a〜10h 静電容量式粉粒体流量計測センサ(静電容量センサ)
11 ソース電極
12 センス電極
13 円筒管
14 ガード電極
14a 上側ガード電極
14b 下側ガード電極
15 外管
20 信号処理部
20a 供給状況自動判定処理部
21a〜21h 回線
22 表示装置
22a LED表示器
23 回線
25a〜25h 開度調整弁
26 上下限設定器
27 警報装置
31 パウダー補給容器
32 補給管
33 混合容器
34 ブロワー
35 エア供給管
35a エア供給枝管
36 パウダー連絡管
37 パウダー分配管
38,38a〜38h パウダー排出管
39,39a〜39h スプレーノズル
40 ノズル外管
41 パウダーレベル検出器
42 ソレノイド
43 開閉弁
44 マイクロモータ
45 調整弁
46 レベルセンサ
47 電磁弁
a エア
a1 パウダー混合エア
a2 誘引エア
p パウダー
p1 混合用パウダー
s 印刷紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、枚葉印刷機の排紙部において印刷排紙されてくる印刷紙を排紙積載する際に、印刷紙面上に印刷インキの裏移りを防止するためにスプレーされるパウダーの流量を測定することを世界で初めて実現できる好適な方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、枚葉印刷機によって印刷されて順次排紙される印刷紙の印刷インキ付着面には、排紙される印刷紙の1枚毎に、滑り性のある微粉末をパウダースプレー装置により散布することによって、次に排紙されてくる印刷紙の裏面に対して前記印刷インキが裏移りしないようにしている。
【0003】
前記パウダースプレー装置は、1枚毎の印刷紙面に対して所定量のパウダーを散布するものであるが、そのスプレーされるパウダー量が少な過ぎても多過ぎても印刷紙面には不都合であり、適量のパウダーを散布する必要があり、従来は前記パウダースプレー装置の散布量調整用の開閉バルブのダイヤルを手動によって回転させるなどして調整しており、また印刷紙面に付着する印刷インキ量(印刷物のインキ画像面積)の大小によっても微妙な調整が必要であるが、超微小の移動中のパウダー量を測定できるセンサー装置は、従来全く実用化されていなかったことから、印刷されて排紙されてくる印刷物を監視しながらスプレー量を決定することを経験により行ってきており、スプレー量の初期設定にはかなりの時間を要し、使用するパウダーを無駄にしていたのである。
【0004】
このような課題を解消すべく、たとえば特許文献1にはスプレー量の初期設定を自動的に行うとともに、印刷開始後の使用量を実測しながら、スプレー量の修正を自動的に行うことの可能なパウダースプレー装置が開示されている。
このパウダースプレー装置は、図4に示すように、補給用のパウダーpが充填されるパウダー補給容器31と、該容器31の下部に補給管32を介して連通して混合用パウダーp1 を所定量貯留するパウダー/エアの混合容器33と、この混合容器33にエア供給管35を介してエアを送り込むブロワー34と、混合容器33で混合用パウダーp1 とエアaとが混合されたパウダー混合エアa1 をパウダー連絡管36、パウダー分配管37、パウダー排出管38を介して印刷紙sの面上に散布するスプレーノズル39とから構成される。
【0005】
なお、このスプレーノズル39の外側にはノズル外管40が設けられており、エア供給枝管35aを介してブロワ34からの誘引エアa2 が供給される。また、パウダー排出管38は図5に例示するように、パウダー分配管37の出側において印刷紙sの幅方向にたとえば8本のパウダー排出管38a〜38hが配置され、それぞれのスプレーノズル39a〜39hから紙幅方向に散布し得るように構成される。
【0006】
パウダー補給容器31の内部には補給用のパウダーpのレベルを検知するパウダーレベル検出器41が取り付けられており、補給管32にはソレノイド42によって開閉自在とされる開閉弁43と、この開閉弁43の下部には補給用のパウダーpの落下量を調整するマイクロモータ44で回転駆動される調整弁45とが取り付けられる。また、混合容器33の内部には混合用パウダーp1 のレベルを検知するレベルセンサ46が取り付けられている。一方、エア供給管35にはブロワー34からのエアaを間欠的に供給する開閉式の電磁弁47が取り付けられる。
【0007】
そこで、枚葉印刷機が起動されると、その起動開始と同時にブロワ34が始動し、印刷機の回転に同期して開閉弁43の開度が開かれ、パウダー補給容器31内のパウダーpが自重によって落下して、補給管32を通って混合容器33に補給される。一方、電磁弁47は印刷紙が1枚印刷排紙される毎に開放され、ブロワ34から所定量のエアaがエア供給管35を介して混合容器33に供給されて、混合容器33内にある混合用パウダーp1 を所定量吹き上げてパウダー混合エアa1 となり、このパウダー混合エアa1 はパウダー連絡管36、パウダー分配管37を経由してパウダー排出管38を通ってスプレーノズル39より噴出される。その際、エア供給枝管35aを介して誘引エアa2 がスプレーノズル39の外側に設けられたノズル外管40に供給されてパウダー混合エアa1 を誘引することにより、印刷紙s面へのパウダー混合エアa1 の散布を均一にすることができる。
【0008】
散布されるパウダーの量はパウダーレベル検出器41によって実使用量として検出され、その実使用量は予め設定された初期設定値と比較されて、実使用量が多ければ調整弁45の開度を閉める方向に調整して落下するパウダーpの補給量を抑制するように動作し、逆に実使用量が初期設定値より少ない場合は調整弁45の開度を開く方向に調整して補給量を増加するように動作する。
【0009】
このように枚葉印刷機によって印刷されて排紙される印刷紙に、裏移り防止用パウダーを散布する場合、予め設定した適正な散布量が得られるように自動的に、パウダースプレー装置を制御動作させることができ、パウダーの散布量が設定値より多過ぎたり少な過ぎたりすることなく、適量のパウダーを散布することができる。
【0010】
【特許文献1】
特開平4−16351号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例では、散布に供給されるパウダーの量をパウダーレベル検出器41で検出するとしており、スプレーノズル39が1個の場合は問題がないのであるが、前記した図5のように8個ものスプレーノズル39a〜39hを用いて散布する場合はそれぞれのスプレーノズルに均等な量、あるいは個別の所定量のパウダー混合エアが流れているかどうかを判断するのが困難である。そのため、印刷紙面への散布むらが生じてパウダー過少により裏移りが発生するとか、あるいはパウダー過剰によって印刷品質を損なうなどの欠点を誘起する恐れがある。
【0012】
本発明は、上記のような従来技術の有する課題を解決すべくなされたものであって、複数のスプレーノズルを用いて散布する場合であっても、個々のスプレーノズルに供給されるパウダーの量を測定し、監視することの可能な印刷機排紙部のスプレーパウダーの供給状況監視方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明方法は、印刷排紙される印刷紙面上にパウダーを散布して印刷インキの紙面裏移りを防止するためのパウダースプレー装置へ供給されるパウダーの流量を測定し、その供給状況を監視する方法であって、前記印刷紙が印刷排紙される毎に該印刷紙の幅方向にパウダーを混合したエアを前記パウダースプレー装置の複数のスプレーノズルを介して散布する際に、該スプレーノズル毎に個別に静電容量式粉粒体流量計測センサを用いて前記パウダーの流量を非接触的に測定し、該印刷紙面上の位置に対応して前記スプレーノズル毎のパウダーの現在流量値、および/または、その累積値を一覧性をもたせて表示するとともに、前記の現在流量値、および/または、その累積値が、所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発するようにしたことを特徴とする枚葉印刷機排紙部のスプレーパウダーの供給状況監視方法である。
【0014】
また本発明装置は、印刷排紙される印刷紙面上にパウダーを散布して印刷インキの紙面裏移りを防止するためのパウダースプレー装置へ供給されるパウダーの流量を測定し、その供給状況を監視する装置であって、前記パウダースプレー装置の複数のスプレーノズルに接続され、パウダーを混合したエアを排出するパウダー排出管にそれぞれ装着されてなる静電容量式粉粒体流量計測センサと、該静電容量式粉粒体流量計測センサからの信号を入力し、印刷紙面上の位置に対応して前記スプレーノズル毎のパウダーの現在流量値、および/または、その累積値を演算処理する信号処理部と、該信号処理部での演算処理に基づき、前記の現在流量値、および/または、その累積値を一覧性をもたせて表示する表示装置と、前記の現在流量値、および/または、その累積値が、所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発する警報手段と、から少なくともなることを特徴とする枚葉印刷機排紙部のスプレーパウダー供給状況監視装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。図1は本発明の枚葉印刷機排紙部のスプレーパウダー供給状況監視装置の概要を示す側面図、図2は本発明の構成要素であるパウダースプレー装置のパウダー排出管の構成を平面的に示した図、図3は本発明に用いられる静電容量式粉粒体流量計測センサ(静電容量センサ)の概要を示す(a) 正面図、(b) 一部切欠き断面の側面図であって、それぞれ従来例と同一の部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0016】
まず、図1、2において、10a〜10hはパウダー混合エアa1 に含まれるパウダーの流量を測定する静電容量式粉粒体流量計測センサであり、それぞれパウダー排出管38a〜38hに取り付けられる。20は前記静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hでそれぞれ測定されたパウダー流量の電気信号を回線21a〜21hを介して入力して処理する信号処理部であり、22は処理された信号を回線23を介して入力され、個別のスプレーノズルの現在流量値とその累積値をLED表示器22a 等の数値表示手段を用いて一覧性をもたせて表示する表示装置である。この表示装置22は、特殊な専用装置とせずに、CRTや液晶ディスプレー等の汎用表示装置としてもよいことは言うまでもない。ここで、現在流量値の表示に際しては、チラつきをなくしてオペレータが見易いように、例えば3秒毎にリフレッシュするように設定することを好適とする。さらに、累積値の表示については、任意のタイミングで自在にリセットできるようにしておく。
【0017】
また、27は警報手段であり、デジスイッチ等の数値設定を可能とした上下限設定器26で設定した所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発するものである。図1においては警報手段27としてパトライトを例示するが、ブザー等としてもよい。
なお、25a〜25hはパウダー排出管38a〜38hに取り付けられる絞り弁などの開度調整弁である。
【0018】
上記静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hとしては、例えば特開平10−172504 号公報に開示されているようなセンサが微小流量値の検出性能などに対して精度的にすぐれているので、好適である。すなわち、図3(a) , (b) に示すように、ソース電極11とセンス電極12からなる一対の測定用電極が、例えばセラミックスなどの絶縁材料で構成される円筒管13の外表面の円周上に密着して張り付けられ、ガード電極14がソース電極11とセンス電極12の間に張り付けられて構成され、外管15で全体がカバーされる。
【0019】
このように構成された静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hを用いて、パウダー排出管38a〜38hを流れるパウダー混合エアa1 中のパウダーの流量を検出する手順について、図面を用いて説明する。
▲1▼図2に示したスプレーノズル39a〜39hからスプレーされるパウダーの流量を加減する開度調整弁25a〜25hの開度を所定値に手動で予め設定しておく。
▲2▼印刷機から印刷排紙された印刷紙sがスプレーノズル39a〜39hの下側を通過する毎に、印刷機からの印刷開始信号に基づいてソレノイド42が動作して開閉弁43を開き、パウダー補給容器31内のパウダーpを混合容器33に落下させる。このとき調整弁45は予め所定の開度に設定されている。
▲3▼前記印刷開始信号によって、電磁弁47が同時に開放してブロワー34からのエアaがエア供給管35を介して混合容器33に吹き込まれ、混合用パウダーp1 を吹き上げてパウダー連絡管36、パウダー分配管37を経てパウダー排出管38a〜38hへパウダー混合エアa1 が送り出される。
▲4▼そして、静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hによって、パウダー排出管38a〜38hに流れ込むパウダー混合エアa1 の流量の測定が開始され、それらの測定信号は信号処理部20にそれぞれ入力される。
▲5▼信号処理部20において現在流量値、および/または、その累積値が一覧性をもたせて表示装置22に逐次表示される。また、それらの現在流量値、および/または、その累積値が所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発する。
▲6▼その後、後続する印刷紙に対しても前記▲2▼〜▲5▼の工程が繰り返される。ここで、オペレータは、警報手段から発せられた警報、あるいは、表示装置の表示をモニタし、各スプレーノズルの開度を調整する等の調整作業を行ってパウダ供給量を最適化することができる。
▲7▼最後に、印刷機からの印刷終了信号によって、開閉弁43と電磁弁47は同時に閉止されるとパウダー混合エアa1 の流れは止まり、静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hによる流量測定を終了し、各パウダー排出管38a〜38hの流量累積値が表示装置22に表示される。
【0020】
ここで、上記した時間的なことについて補足すると、たとえば1時間に10,000枚の印刷紙を印刷する高速処理の枚葉印刷機の場合は、1枚当たりの印刷に要する時間は、およそ0.36秒である。
本発明では、このようにして、スプレーノズル39a〜39hから散布するパウダーの量をオンラインで非接触的に計測することができるので、印刷紙面の幅方向に必要な量だけパウダーの量を散布することができる。また、表示装置22に一覧性をもたせるようにしたので、各スプレーノズル39a〜39hの現在流量値、および/または、その累積値を比較することができるから、開度調整弁25a〜25hの個々の開度をきめ細かに調整してパウダーの量をバランスよく加減することができる。
【0021】
例えば、一覧性をもたせた表示装置を見て、紙面に印刷するインキ分布の実績に応じて各スプレーノズルの開度を最適化して調整することができるようになり、印刷したインキが相対的に多めであり、紙面裏移りがし易い紙面位置にはパウダー量を多くし、一方、インキの少ない紙面位置にはパウダー量を少なくするように調整することも可能となる。
【0022】
なお、上記例の説明において、パウダースプレー装置は8本のスプレーノズル39a〜39hを備えた場合を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、たとえばスプレーノズルの数が12個の場合であっても、同様に適用し得ることはいうまでもない。
また、パウダーの流量を加減する開度調整弁25a〜25hの開度は所定値に予め手動で設定するとしたが、たとえばマイクロモータなどのアクチュエータを用いて開閉自在とされる自動弁型式にすることにより、たとえばキーボードなどの設定器で予め設定されたパウダーの流量値を遠隔から同時に設定操作を行うことができる。
【0023】
さらに、表示装置22に適当な自動制御装置を付加するようにすれば、静電容量式粉粒体流量計測センサ10a〜10hからの測定信号をそれぞれ所定の設定値に合わせるべく、開度調整弁25a〜25hの開度を自動的に個別に制御することができる。これによって、スプレーノズル39a〜39hに供給されるパウダー混合エアa1 の流量を自動的にかつ個別に調整することが可能となり、印刷紙面の印刷インキの濃淡に応じたパウダーの散布が可能となるから、印刷品質を高めることが期待できる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の方法および装置によれば、印刷排紙される印刷紙面上にパウダーを散布して印刷インキの紙面裏移りを防止するためのパウダースプレー装置へ供給されるパウダーの流量を静電容量式粉粒体流量計測センサを用いてリアルタイムに測定し監視が自動化できるようにしたので、パウダーの散布量が不足している時は瞬時にパトライト、ブザー等の警報を発することができるようになり、不良印刷物の大量発生を未然に防ぎ、又操作員の熟練度の差にも影響を受けることなく、すべて品質のよい印刷物を提供することが可能となることにより需要家からの信頼性を高め得るとともに、不必要なパウダー使用をすることもなく、パウダー量の節減によるランニングコストの低下を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷機排紙部におけるパウダースプレー装置の概要を示す側面図である。
【図2】本発明のパウダースプレー装置のパウダー排出管の構成を平面的に示した図である。
【図3】本発明に用いられる静電容量式粉粒体流量計測センサ(静電容量センサ)の概要を示す(a) 正面図、(b) 一部切欠き断面の側面図である。
【図4】パウダースプレー装置の従来例の概要を示す側面図である。
【図5】従来のパウダースプレー装置のパウダー排出管の構成を平面的に示した図である。
【符号の説明】
10a〜10h 静電容量式粉粒体流量計測センサ(静電容量センサ)
11 ソース電極
12 センス電極
13 円筒管
14 ガード電極
14a 上側ガード電極
14b 下側ガード電極
15 外管
20 信号処理部
20a 供給状況自動判定処理部
21a〜21h 回線
22 表示装置
22a LED表示器
23 回線
25a〜25h 開度調整弁
26 上下限設定器
27 警報装置
31 パウダー補給容器
32 補給管
33 混合容器
34 ブロワー
35 エア供給管
35a エア供給枝管
36 パウダー連絡管
37 パウダー分配管
38,38a〜38h パウダー排出管
39,39a〜39h スプレーノズル
40 ノズル外管
41 パウダーレベル検出器
42 ソレノイド
43 開閉弁
44 マイクロモータ
45 調整弁
46 レベルセンサ
47 電磁弁
a エア
a1 パウダー混合エア
a2 誘引エア
p パウダー
p1 混合用パウダー
s 印刷紙
Claims (2)
- 印刷排紙される印刷紙面上にパウダーを散布して印刷インキの紙面裏移りを防止するためのパウダースプレー装置へ供給されるパウダーの流量を測定し、その供給状況を監視する方法であって、
前記印刷紙が印刷排紙される毎に該印刷紙の幅方向にパウダーを混合したエアを前記パウダースプレー装置の複数のスプレーノズルを介して散布する際に、該スプレーノズル毎に個別に静電容量式粉粒体流量計測センサを用いて前記パウダーの流量を非接触的に測定し、該印刷紙面上の位置に対応して前記スプレーノズル毎のパウダーの現在流量値、および/または、その累積値を一覧性をもたせて表示するとともに、前記の現在流量値、および/または、その累積値が、所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発するようにしたことを特徴とする枚葉印刷機排紙部のスプレーパウダーの供給状況監視方法。 - 印刷排紙される印刷紙面上にパウダーを散布して印刷インキの紙面裏移りを防止するためのパウダースプレー装置へ供給されるパウダーの流量を測定し、その供給状況を監視する装置であって、
前記パウダースプレー装置の複数のスプレーノズルに接続され、パウダーを混合したエアを排出するパウダー排出管にそれぞれ装着されてなる静電容量式粉粒体流量計測センサと、
該静電容量式粉粒体流量計測センサからの信号を入力し、印刷紙面上の位置に対応して前記スプレーノズル毎のパウダーの現在流量値、および/または、その累積値を演算処理する信号処理部と、
該信号処理部での演算処理に基づき、前記の現在流量値、および/または、その累積値を一覧性をもたせて表示する表示装置と、
前記の現在流量値、および/または、その累積値が、所定の設定範囲を逸脱した際に自動警報を発する警報手段と、
から少なくともなることを特徴とする枚葉印刷機排紙部のスプレーパウダー供給状況監視装置。
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