JP2005000881A - 塗布方法及び装置 - Google Patents

塗布方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005000881A
JP2005000881A JP2003169953A JP2003169953A JP2005000881A JP 2005000881 A JP2005000881 A JP 2005000881A JP 2003169953 A JP2003169953 A JP 2003169953A JP 2003169953 A JP2003169953 A JP 2003169953A JP 2005000881 A JP2005000881 A JP 2005000881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
rod
temperature
coating liquid
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003169953A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Oshima
篤 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2003169953A priority Critical patent/JP2005000881A/ja
Publication of JP2005000881A publication Critical patent/JP2005000881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

【課題】塗工装置の塗工用ロッドまたはローラの寿命を延ばす。
【解決手段】PS版製造ラインの第1塗布装置17に、アルミウェブ11を加熱するヒートローラ45、ロッド29を用いてアルミウェブ11に第1塗布液21を塗布するロッドコータ25、第1乾燥部26、第1冷却部27をアルミウェブ11の搬送方向に沿って順に配置する。ヒートローラ45の温度を制御するローラ温度制御部47を設け、アルミウェブ11に塗布される塗布液量が増えるロッド29の交換時には、ローラ温度を上げて塗布液量を減らすように制御し、逆に、ロッド29が摩耗して塗布される塗布液量が減少したときには、ローラ温度を下げて塗布液量を増やすように制御する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続して走行する被塗布体に塗工用ロッドまたはロールを用いて塗布液を塗布する塗布方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
感光材料、写真製版材料、磁気記録材料、記録紙材料、感光性平版印刷版(以下、単にPS版という)などを製造する際には、薄い金属板、紙、フイルム等のウェブ状の被塗布体を長手方向に連続して走行させつつ各種塗布液を塗布している。このような塗布を行う塗布法としては、ロッドコータを用いて被塗布体の塗布面に塗工用ロッド(バーともいう)を当接させ、ロッド表面に塗布液を供給しながら塗工用ロッドを回転させて塗布を行うバー塗布法が良く知られている。
【0003】
塗工用ロッドには、周知のように、ロッド周面の周方向に多数の溝(凹凸部)が形成されている。この溝を形成する方法としては、例えば、塗工用ロッドにワイヤを巻く方法(ワイヤーバー)や、ロッド周面に、切削加工、転造加工、レーザー加工等を施す方法がある。塗工用ロッドによって被塗布体に塗布される塗布液の量、つまり塗布液量は、この溝の深さと幅とに依存する。また、この溝を形成するための凸部は、塗布時に被塗布体と摺接して磨耗し、この磨耗が進むと溝による塗布液保持量が減少してしまうため、所定の塗布液量を塗布することができなくなる。その結果、被塗布体上に形成される塗布液層の膜厚が薄くなり、このため、ある一定時間使用すると塗工用ロッドを交換していた。
【0004】
ところで、生産性の向上やコストダウンの観点から、塗布液を被塗布体に薄く且つ高速に塗布することが要求されている。しかしながら、高速塗布を行うと短期間で溝を形成する凸部が磨耗して、被塗布体に塗布する塗布液量の調整精度が悪くなり、塗布精度が低下してしまう。そのため、常に塗工用ロッドの磨耗状態を調べる必要があり、さらに、塗工用ロッドの交換を頻繁に行う必要がある。このことは、上述の生産性の向上及びコストダウンを図る上で、非常に大きな障害となっている。特に、複数のロッドコータを用いて、被塗布体上に複数の塗布液層を層設する多層型のPS版の製造工程では、各ロッドコータの塗工用ロッドの管理や交換作業に非常に手間がかかってしまう。
【0005】
このような問題に対する対応策の一例が、例えば特許文献1から5に開示されている。特許文献1では、ロッド周面に形成された溝を形成する凸部の上面を幅10μm以上の平坦面にすると共に、ロッド周面の最大粗さを0.05〜0.8μm以下にしている。また、特許文献2では、ロッド周面に形成された溝を形成する凸部を平坦面にすると共に、ロッド周面にセラミックコーティングまたはダイヤモンドコーティングを施し、そのコーティング膜の膜厚(t)と平坦面(d)との比(t/d)が0.01〜0.1になるようにしている。
【0006】
また、特許文献3では、ロッド周面に、セラミックコーティングやダイヤモンドコーティングなどの各種コーティングを重畳した複層コーティング膜を形成している。また、特許文献4では、ロッド周面に形成された凸部の断面形状を曲率半径100μm以上の円弧状にしている。その結果、特許文献1から4に開示されている方法では、ロッド周面とその周面に施されたコーティング膜との密着強度が高くなるため、ロッドの磨耗が抑えられる。さらに、特許文献5では、ロッド周面に直接または硬質クロムめっき層を介して窒化チタン層を設けることにより、ロッドの対磨耗性を向上させている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−901号公報 (第3頁)
【特許文献2】
特開2000−343012号公報 (第4、第5頁)
【特許文献3】
特開2000−354808号公報 (第3頁)
【特許文献4】
特開2000−334349号公報 (第5頁)
【特許文献5】
特開平4−48956号公報 (第2、第3頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1〜5に記載されている方法では、ロッド周面に各種コーティング膜を形成することによって、ロッドの寿命をある程度延ばすことができる。しかしながら、被塗布体の材質または表面形状によっては、高速塗布を行うことによりロッドが短期間で磨耗してしまう。例えば、上述のPS版製造工程では、被塗布体であるアルミウェブと、塗布液である感光層形成液を塗布して形成された感光層との密着性を高め、且つアルミウェブの表面形状を均一化するために、アルミウェブの表面に電解処理や陽極酸化処理などの粗面化処理を施している。そのため、高速塗布を行うと、ロッド周面に形成された凸部が、粗面化されたアルミウェブによって削られて、短期間で磨耗してしまう。ロッド周面に形成された凸部が磨耗すると、上述したように、アルミウェブに塗布される感光層形成液の液量が減少して、アルミウェブ上の感光層の膜厚が薄くなる。従って、印刷を重ねることで版となる感光層部分がすぐに擦り減ってしまったり、また、感光層への傷による耐性がなくなってしまったりして、耐刷性および耐傷性が低下するという問題がある。
【0009】
また、逆にロッド交換直後には、アルミウェブに塗布される感光層形成液の液量が増加して、アルミウェブ上の感光層の膜厚が厚くなってしまう。この場合には、露光現像後に不要な部分を充分に除去することができずに、この部分が膜として残ってしまう。このため、アルミウェブに塗布される感光層形成液の液量に上限値を定めており、これが塗布量規格範囲の上限値となる。
【0010】
このような問題に対処するために、ロッドコータを用いない塗工方法も数多くあるが、生産性やコストの観点から他の代替方法を用いるのは難しい。従って、PS版の製造ラインでは、ロッドの寿命を延ばすために、塗布液量が規格上限に近くなるロッド交換時から生産を行っているが、ロッドの交換回数を減らして少しでも製造コストを削減するために、さらに、ロッドの寿命を延ばすことが要請されていた。
【0011】
また、このような塗布ロッドの磨耗による塗布膜厚の変動は、PS版製造ラインに限らず、各種の塗布工程においても発生する。また、塗布膜厚の変動は、ロッドコータに限らず、グラビアロール、リバースロールなどを用いる各種コータでも発生し、改善が望まれていた。
【0012】
本発明は上記問題を解決するためのものであり、ロッドまたはロールの寿命を延ばすことができる塗布方法及び装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の塗布方法及び装置は、塗工用ロッドまたはロールを用いた塗布部で被塗布体に塗布液を塗布する塗布方法において、前記被塗布体への塗布量が塗布量規格範囲の下限値に近づいたときに、前記塗布部における被塗布体温度または塗布液温度を下げて、前記被塗布体への塗布量を塗布量規格範囲内の上限値近くにすることを特徴とする。また、本発明は、前記塗工用ロッドまたはロールの使用開始時からの塗布長、または、塗布時間から塗工用ロッドまたはロールの磨耗を検出することが好ましい。また、本発明は、前記塗布部に対して被塗布体の搬送方向上流側に配置された被塗布体の温度制御部により被塗布体の温度を下げることが好ましい。さらに、本発明は、前記塗布部に対して被塗布体の搬送方向上流側に配置された被塗布体の温度制御部により被塗布体の温度を下げることが好ましい。
【0014】
また、本発明の塗布方法及び装置は、塗工用ロッドまたはロールを用いた塗布部で被塗布体に塗布液を塗布する塗布方法において、前記塗工用ロッドまたはロールの磨耗に合わせて、前記塗布部における被塗布体温度または塗布液温度を下げることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の塗布方法及び装置は、塗工用ロッドまたはロールを用いた塗布部で被塗布体に塗布液を塗布する塗布方法において、前記塗工用ロッドまたはロールによる塗布量が一定値以下になったときに、前記塗布部における被塗布体温度または塗布液温度を下げることを特徴とする。また、本発明は、前記塗布部に対して被塗布体の搬送方向上流側に配置された被塗布体の温度制御部により被塗布体の温度を下げることが好ましい。
【0016】
また、本発明の塗布方法及び装置は、前記塗布部を被塗布体の搬送方向に複数設けて多層塗布を行い、各塗布部の下流側に設けた乾燥部で乾燥し、この乾燥部での被塗布体出口温度を制御することにより、前記被塗布体温度を下げることが好ましい。
【0017】
さらに、本発明の塗布方法及び装置は、塗工用ロッドまたはロールを用いた塗布部で被塗布体に塗布液を塗布する塗布装置において、前記被塗布体への塗布量が塗布量規格範囲の下限値に近づいたときに、前記塗付部における被塗布体温度または塗布液温度を下げて、前記被塗布体への塗布量を塗布量規格範囲内の上限値近くにする温度制御部を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、代表的な多層型PS版製造ラインの概略図である。この多層型PS版製造ライン10では、PS版の支持体としてアルミ材を帯状薄板にしたアルミウェブ11が用いられている。アルミウェブ11は、ロール状に巻かれたアルミコイル12の形態でPS版製造ライン10にセットされる。アルミコイル12の下流には、アルミウェブ11の搬送経路に沿ってエッチング装置13、電解処理装置14、陽極酸化処理装置15、下塗り液塗布装置16、第1塗布装置17、第2塗布装置18、切断装置19、集積装置20等が設けられている。
【0019】
アルミコイル12から送り出されたアルミウェブ11は、エッチング装置13、電解処理装置14、陽極酸化処理装置15において各種の表面処理が施される。表面処理完了後、まず、下塗り液塗布装置16で、下塗り液の塗布及び乾燥が行われ、アルミウェブ11の表面上に下塗り層を形成する。次いで、第1塗布装置17で下塗り層上に第1感光層形成液(以下、単に第1塗布液という)21(図2参照)の塗布、乾燥等の処理を施して第1塗布液層を形成し、第2塗布装置18で第1塗布液層上に第2感光層形成液(以下、単に第2塗布液という)22(図2参照)の塗布、乾燥等の処理を施して第2塗布液層を形成する。その結果、アルミウェブ11上に2層の塗布液層が形成される。その後、切断装置19により必要なサイズに切断され、切断された半製品シート(PS原版)11aは、集積装置20に集積される。本発明の塗布方法及び装置は、第1塗布装置17及び第2塗布装置18に適用される。
【0020】
図2は、本発明を実施した第1塗布装置17及び第2塗布装置18の概略図である。第1塗布装置17には、下塗り層が形成されたアルミウェブ11の表面上に第1塗布液21を塗布するロッドコータ25と、ロッドコータ25によって塗布された第1塗布液21を加熱して乾燥させる第1乾燥部26と、乾燥後のアルミウェブ11を冷却させる第1冷却部27とがアルミウェブ11の搬送方向に沿って順に配置されている。
【0021】
本実施形態のロッドコータ25は、アルミウェブ11への第1塗布液21の塗布と塗布液量の調整とを一つの塗工用ロッド(以下、単にロッドという)29で行う。ロッド29には、上述したように、ロッド周方向に多数の溝(凹凸部)が形成されている。また、ロッド29は、アルミウェブ11の幅方向の全域に塗布できるように、その回転軸が、アルミウェブ11の搬送方向と直交する向きに、ロッド支持部材30によって取り付けられている。ロッド支持部材30は、ロッド29に撓みが発生するのを防止する。また、ロッド支持部材30とその上流側及び下流側に設けられた堰部材32a,32bとの間には、ロッド29に第1塗布液21を供給する塗布液供給路33a,33bが設けられている。
【0022】
塗布液供給路33a,33bに供給された第1塗布液21は、アルミウェブ11とロッド29との接触部に液だまり21aを形成する。この液だまり21a中の第1塗布液21は、図示しないモータにより回転駆動されるロッド29によってアルミウェブ11に転移塗布される。なお、本実施形態では、ロッド29の回転方向をアルミウェブ11の搬送方向と逆方向に回転させているが、これに限らず、同方向に回転させてもよい。
【0023】
堰部材32a,32bの外側には、液受け35a,35bが設けられている。また、液受け35a,35bには、オーバーフローした第1塗布液21を排出する排出管37a,37bがそれぞれ接続されている。排出された第1塗布液21は、循環装置39により送液管40を介して再び塗布液供給路33a,33bに送られる。なお、この循環装置39では、排出された第1塗布液21の濾過や濃度の調整等も同時に行われる。なお、後述する第2塗布装置18のロッドコータ43も基本的にはロッドコータ25と同じ構成であり、同一部材には同一名称を用いてその説明を省略する。
【0024】
第1塗布装置17には、ロッドコータ25の上流側で、且つ搬送されるアルミウェブ11の下面と接するようにヒートローラ45が設けられている。このヒートローラ45は、アルミウェブ11の幅方向の全域を均一に加熱する。アルミウェブ11が加熱されると、それに伴いアルミウェブ11に接触している第1塗布液21の液温が高くなる。一般に、PS版の製造等に用いられる塗布液(感光層形成液)は、液温が高くなると粘度が低くなり、逆に液温が低くなると粘度が高くなる傾向である。
【0025】
さらに、詳しくは後述するが、感光層形成液の粘度が低くなると、ロッド29によりアルミウェブ11へ塗布される塗布液量、つまり転写率が低くなり、逆に粘度が高くなると、転写率は高くなる。従って、ロッド29とアルミウェブ11とが接する塗布部における第1塗布液21の液温を、アルミウェブ11を介してヒートローラ45によって調整することにより、アルミウェブ11への塗布液量を調整することができる。つまり、塗布液量が一番多くなるロッド29交換時には、液温を上げて転写率を下げ、逆に、ロッド29が摩耗して塗布液量が減少したときには、液温を下げて転写率を上げることができる。その結果、ロッド29の磨耗に関係なく塗布液量を均一化することができ、さらに、ロッド29の寿命を温度制御を行わない従来のものより延ばすことができる。
【0026】
ヒートローラ45の温度は、ローラ温度制御部47によってロッド29の摩耗に応じて制御される。ロッド29の摩耗量は、ロッド29によりアルミウェブ11に塗布された第1塗布液21の塗布液量の変動から得られる。塗布液量を求める方法としては、ロッドコータ25の下流側に配置され、アルミウェブ11に塗布された第1塗布液21の過剰分を掻き落とすドクターブレード(図示は省略する)等により掻き落とされた第1塗布液21の液量から求める方法や、送液管40と排出管37a,37bとに流量計を設け、その流量差を測定することにより求める方法などがある。本実施形態では、前者の方法を用いる。
【0027】
ロッド29の摩耗量に応じてヒートローラ45の温度を制御するために、予めロッド29と同じ仕様のロッドを用いて塗布長と塗布液量との関係を予め求めておく。例えば、塗布長1万m毎に塗布液量をプロットした第1データテーブルを作成する。また、同じ仕様の塗布液に対して、その塗布温度と塗布液量との関係を求めておく。例えば、塗布液量とヒートローラ45の温度とを対応させた第2データテーブルを作成しておく。この第1、第2データテーブルをロール温度制御部47内のメモリに記憶させておく。ロール温度制御部38は、記憶された第1、第2データテーブルを参照してヒートローラ45の温度を制御する。
【0028】
なお、第1塗布液21の液温を制御する際に、液温が沸点を超えてしまうと液が沸騰してアルミウェブ11に泡が付着し、泡状の面状不良になると共に、経時で塗布液濃度が上昇し塗布液量の精度不良となる。このため、第1塗布液21の沸点よりも高くならないようにヒートローラ45の温度を制御する。
【0029】
ロッド29の寿命には、ばらつきがあるので、オペレータに所定の塗布長毎に第1塗布液の塗布液量を測定させる。オペレータは、その測定塗布液量をロール温度制御部47に接続されたPC(図示せず)または操作パネル(図示せず)などを介して、ロール温度制御部47に入力する。ロール温度制御部47は、入力された塗布液量が、所望の規格下限を下回りそうな場合には、ヒートローラ45の温度を下げてアルミウェブ11に塗布される塗布液量を増やす。ヒートローラ45の温度を下げても塗布液量が増えない場合には、オペレータは、ロッド29を交換する。なお、オペレータ操作に代えて、自動で塗布液量を測定して、これに基づき自動制御してもよい。
【0030】
ロッドコータ25で第1塗布液21が塗布されたアルミウェブ11は、第1乾燥部26に搬送される。第1乾燥部26では、アルミウェブ11の表面上に形成された第1塗布液層に熱風を吹き付けて乾燥させる。第1乾燥部26で乾燥されたアルミウェブ11は、第1冷却部27に搬送される。第1冷却部27では、例えば冷却ファンなどを用いて、第1乾燥部26で熱せられたアルミウェブ11に冷却風を吹き付けて冷却する。
【0031】
ところで、第1冷却部27で冷却されたアルミウェブ11は、第2塗布装置18に搬送され、そこで、第1塗布液層上に第2塗布液22が塗布され、新たな第2塗布液層が形成される。第1塗布装置17と同様に、第2塗布装置18のロッドコータ43の上流側にヒートローラを設けて、アルミウェブ11の温度制御を行ってもよい。しかしながら、第1乾燥部26でアルミウェブ11が加熱されているので、第1冷却部27の冷却能力を制御することにより、ヒートローラを設けなくともアルミウェブ11の温度を制御することができる。さらに、ヒートローラを設けない分だけ搬送ラインを省スペース化できる。そのため、第1冷却部27の冷却能力を冷却能力制御部50により制御する。また、後に説明するように、第1冷却部27を省略して、第1乾燥部26によってアルミウェブ11の温度を制御してもよい。
【0032】
冷却能力制御部50は、例えば、アルミウェブ11に吹き付けられる冷却風の送風量を制御することによって、アルミウェブ11の温度を制御する。つまり、塗布液量が一番多くなるロッドコータ43のロッド51の交換時には、第2塗布液22の液温を上げて転写率を減らすために、冷却風の送風量を小さくしてアルミウェブ11の温度が下がり過ぎないようにする。逆に、ロッド51が摩耗して塗布液量が減少したときには、塗布液温を下げて転写率を上げるために、冷却風の送風量を大きくしてアルミウェブ11の温度を下げる。
【0033】
また、ロール温度制御部47と同様に、冷却能力制御部50においても、予め塗布長とロッド51により塗布される第2塗布液40の塗布液量とを対応させた第3データテーブルと、この塗布液量と冷却風の送風量とを対応させた第4データテーブルとを作成しておき、この第3、第4データテーブルを冷却能力制御部50内のメモリに記憶させておく。これにより、ロール温度制御部47と同様に、ロッド51の磨耗量に応じてアルミウェブ11の温度を制御することができる。つまり、アルミウェブ11へ塗布される第2塗布液40の塗布液量を制御することができるので、ロッド51の磨耗に関係なく塗布液量を均一化することができ、さらに、ロッド51の寿命を延ばすことができる。
【0034】
第2塗布装置18には、上述のロッドコータ43、第2乾燥部53、第2冷却部54とが順に配置されている。ロッドコータ43、第2乾燥部53、第2冷却部54は、基本的には第1塗布装置17のロッドコータ25、第1乾燥部26、第1冷却部27とそれぞれ同じ構成である。ただし、第2冷却部54おいては、第1冷却部27とは異なり冷却風の送風量の制御は行われず、常に一定量の送風が行われている。なお、本実施形態では、アルミウェブ11上に2層の塗布液層を形成したが、これに限らず、3層以上の塗布液層を形成する場合には、最上層の塗布液層を形成する塗布装置の冷却部を除いた他の全ての冷却部で送風量の制御を行えばよい。その結果、製造ラインを省スペース化することができる。
【0035】
上記第1塗布装置17では、ロッドコータ25の上流に設けられたヒートローラ45を用いてアルミウェブ11の温度を制御することにより、第1塗布液21の液温を間接的に制御したが、他の実施例として、ロッド29の磨耗に応じて第1塗布液21の液温を直接制御してもよい。図3は、第1塗布液21の液温を制御する液温制御手段を設けたロッドコータ56の概略図である。なお、上述のロッドコータ25と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0036】
図3に示すように、送液管40の配管途中にヒータ57を設け、塗布される塗布液量が一番多くなるロッド29交換時には、ヒータ57を用いて第1塗布液21の液温を上げることによって、アルミウェブ11への転写率を下げる。逆にロッド29が摩耗して塗布液量が減少したときには、ヒータ57の間欠駆動などによる温度制御によって第1塗布液21の液温を下げることにより、アルミウェブ11への転写率を上げる。また、上述のヒートローラ45と同様に、予め塗布長と塗布液量、ヒータ57の温度と塗布液量とをそれぞれデータテーブル化しておき、塗布時にはこのデータテーブルを参照してヒータ57の温度を制御させるようにしてもよい。これにより、上述のロッドコータ25と同様に、ロッド29の磨耗に関係なく塗布液量を均一化することができ、さらに、ロッド29の寿命を延ばすことできる。なお、ヒータ57は、送液管40の配管途中に設けられているが、これに限らず、例えば、液だまり21aが形成される位置に設けてもよい。さらに、循環装置39内に液温を制御する液温制御部を設けて第1塗布液21の液温を制御するようにしてもよい。また、必要に応じてヒータ57に代えてクーラを用いて第1塗布液21を冷却してもよい。
【0037】
複数層の塗布液層を形成する場合には、ロッドコータ56と乾燥部と冷却部とからなる塗布装置を複数台設けてもよいが、上述したように、冷却部でアルミウェブ11の温度を制御することにより、2層目以降の塗布液層を形成するロッドコータは、ヒータ57を設けることなく塗布液の液温を制御することができる。
【0038】
上述の第1冷却部27の冷却能力を制御することにより、ヒートローラまたはヒータを設けなくとも2層目以降の塗布液層を形成する塗布部の塗布液温度を制御することができる。この方法を用いれば、既存の製造ラインを変更することなく複数層の塗布液層を形成することができる。しかしながら、新たに製造ラインを新設する場合には、第1乾燥部26の出口におけるアルミウェブ11の温度、つまり出口温度を制御することにより、第1冷却部27を省略することができる。図4は、第1乾燥部26によってアルミウェブ11の出口温度を制御する他の実施形態の塗布装置を示す概略図である。基本的には、図2の第1塗布装置17及び第2塗布装置18と同じ構成であり、同じ機能を持つ部材には同一番号を付して、その説明を省略する。
【0039】
第1乾燥部26でアルミウェブ11の出口温度を制御する手段としては、例えば、上述のヒートローラ45及び第1冷却部27と同様に、予め塗布長とロッド51により塗布される第2塗布液40の塗布液量、第1乾燥部26の温度分布を表す温度プロファイルデータと前記塗布液量とをそれぞれ対応させたデータテーブルを作成しておく。これにより、2層目以降の塗布層を形成する場合においてもヒートローラ、ヒータ、冷却部を設けることなく塗布部の塗布液温度を制御することができる。その結果、製造ラインの長さを短くすることができるため、製造ラインを省スペース化でき、さらに生産効率をあげることができる。
【0040】
[実施例]
以下に塗布液量と塗布部温度との関係を表した実施例1,2を挙げる。なお、本発明はこれらに限定される訳でない。
【0041】
[前処理]
アルミコイル12から送り出された厚さ0.3mmのアルミウェブ(材質1050)11を、トリクロロエチレンで洗浄し、脱脂させた後、毛径0.3mmの束植ナイロンブラシ(座屈力280gf/cm)3本とメジアン径25μmのパスミー水懸濁液(比重1.1g/cm)とを用いて、このアルミウェブ11の表面を砂目立てし、その後水洗をした。次いで、このアルミウェブ11を25%水酸化ナトリウム水溶液(45℃)に9秒間浸漬させてエッチングを行い、水洗後、さらに、20%硝酸(60℃)に20秒間浸漬させて、その後水洗をした。
【0042】
次いで、60Hzの交流電流を用いて連続的に電気化学的な粗面化処理を行った。使用された電解液は、硝酸1質量%水溶液(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)、液温50℃である。また、交流電流波形は、電流値がゼロからピークに達するまでの立ち上がり時間を0.8msec、duty比1:1、台形の矩形波とする。カーボン電極を対極として用い、電流密度のピーク値を30A/dm、陽極時のアルミウェブ11の電気量を175C/dmにした条件で硝酸電解を行い、その後、スプレーによる水洗を行った。次に塩酸0.5質量%水溶液(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)、液温50℃の電解液を用い、陽極時のアルミウェブ11の電気量を50C/dmにした条件で、上記硝酸電解と同様の方法で電解処理を行い、その後、スプレーによる水洗を行った。
【0043】
次に、このアルミウェブ11に、15%硫酸(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)を電解液として、電流密度15A/dmの条件で2.5g/mの直流陽極酸化被膜を設けた後に、水洗及び乾燥処理を行い、さらに、珪酸ナトリウム2.5質量%水溶液(30℃)に10秒間浸漬させた。
【0044】
上述の各処理が行われたアルミウェブ11に、下記化合物P0.3g、メタノール100g、水1gから処方される下塗り液を塗布し、80℃で15秒間乾燥させて被覆量15mg/mの下塗り層を形成した。
【0045】
【化1】
Figure 2005000881
【0046】
[実施例1]
塗布液量と塗布部温度との関係を明確にするために、アルミウェブ11の温度と各塗布液21,22の温度とを個別に変化させて塗布テストを行った。なお、塗布部温度は、サーミスタ等の温度センサ用いて測定した。まず、第1塗布装置17を用いて、上述の下塗り層が形成されたアルミウェブ11に、ヒートローラ45を用いてアルミウェブ11の温度を変化させながら、表1の処方に従って配合された第1塗布液21を17ml/m塗布して第1塗布液層を形成した。次いで、第2塗布装置18を用いて第1塗布液層上に、表2の処方に従って配合された第2塗布液22を13ml/m塗布して第2塗布液層を形成した。その際、第2塗布装置18の塗布部温度が第1塗布装置17の塗布部温度と同じ値になるように、第1冷却部27の冷却能力を制御した。また、アルミウェブ11の温度を変化させる際には、塗布液温度は30℃で一定にした。
【0047】
次に、第1塗布装置17及び第2塗布装置18のロッドコータ25,43を上述のロッドコータ56に代えて、ヒータ57により各塗布液21,22の温度を変化させながら、同様に2層の塗布液層を形成した。その際、第1塗布装置17の塗布部温度と、第2塗布装置18の塗布部温度とが同じ値になるように、各ロッドコータ56のヒータ57を制御した。また、各塗布液21、22の温度を変化させる際には、アルミウェブ11の温度は30℃で一定にした。なお、ロッドの磨耗による影響を考慮して、塗布部の温度を変化させる度に各塗布装置17,18のロッドを交換して塗布テストを行ってもよい。この塗布テストの結果を図5に示す。
【0048】
【表1】
Figure 2005000881
【0049】
【化2】
Figure 2005000881
【0050】
【表2】
Figure 2005000881
【0051】
【化3】
Figure 2005000881
【0052】
【化4】
Figure 2005000881
【0053】
図5に示すように、塗布部の温度が低いときには、塗布液の粘度が高くなるため、塗布される塗布液量が増える。逆に、塗布部の温度が高いときには、塗布液の粘度が低くなるため、塗布される塗布液量が減ることがわかる。
【0054】
[実施例2]
図6(a)に示すように、アルミウェブ(図中、Alと記載)11及び各塗布液21、22の温度調整を行わない調整なし(アルミウェブ11を30℃、各塗布液21、22の液温を60℃で固定)の第1条件と、各塗布液21、22の液温を30℃で一定にして、塗布長に応じてアルミウェブ11の温度のみを下げた第2条件と、アルミウェブ11の温度を30℃で一定にして、塗布長に応じて各塗布液21、22の液温のみを下げた第3条件とからなる3つの条件で塗布テストを行った。なお、塗布前の前処理、塗布装置、塗布液は上述の実験例1と同様である。この塗布テストの結果を図6(b)に示す。
【0055】
図6(b)に示すように、アルミウェブ11の温度または各塗布液21,22の液温を塗布長、つまりロッドの磨耗に応じて低くすることによって、ロッドの磨耗に関係なく塗布液量がほぼ均一化され、さらに、ロッドの寿命が約3倍になった。
【0056】
なお、本実施形態では、アルミウェブ11の温度制御と各塗布液21,22の液温制御とを個別に行ったが、これに限らず、同時に行ってもよい。この場合には、例えば、予め塗布長と、塗布液量と、ヒートローラ45の温度と、ヒータ57の温度とを対応させたデータテーブルを作成しておく。
【0057】
本実施形態では、アルミウェブ上に、塗布液を塗布して塗布液層を形成するPS版製造ラインの塗布装置について説明したが、この発明は、薄い金属板、紙、フイルム等のウェブ状の被塗布体に塗布液を塗布する各種塗布装置に適用可能である。また、本実施形態では、溶剤系の塗布液を用いたが、これに限らず、水系の塗布液にも適用できる。
【0058】
本実施形態の塗布装置として、アルミウェブに塗布液を塗布するロッドコータについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、グラビアロールやリバースロールなどを用いた各種ロールコータにも適用することができる。なお、使用するロールの径としては特に限定されないが、250〜350mm程度が好ましい。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明の塗布方法及び装置によれば、被塗布体への塗布量が塗布量規格範囲の下限値に近づいたときに、塗付部における被塗布体温度または塗布液温度を下げて、前記被塗布体への塗布量を塗布量規格範囲内の上限値近くにするようにしたので、ロッドまたはロールの寿命を温度制御を行わない従来のものよりも延ばすことができる。これにより、使用ロッドまたはロール数を減少させることができ、コストダウンが可能となる。さらに、ロッドまたはロールの交換回数も減らすことができるので、生産ラインの稼働率を上げることができる。また、塗布液量規格範囲が厳しい製品の場合には、塗布液量規格範囲が狭くなり、温度変更処理が多くなるものの、本発明を上記同様に適用することができる。また、塗工用ロッドまたはロールのコストと比べて塗布液が高価な場合にでも、塗布液量規格範囲が狭くして本発明を実施することで、無駄な塗布を抑えることができ、コストダウンが図れる。
【0060】
また、本発明の塗布方法及び装置によれば、塗工用ロッドまたはロールの磨耗に合わせて、塗布部における被塗布体温度または塗布液温度を下げるようにしたので、ロッドまたはロールの寿命を温度制御を行わない従来のものよりも延ばすことができる。これにより、使用ロッドまたはロール数を減少させることができ、コストダウンが可能となる。さらに、ロッドまたはロールの交換回数も減らすことができるので、生産ラインの稼働率を上げることができる。また、塗布液量規格範囲が厳しい製品の場合には、塗布液量規格範囲が狭くなり、温度変更処理が多くなるものの、本発明を上記同様に適用することができる。また、塗工用ロッドまたはロールのコストと比べて塗布液が高価な場合にでも、塗布液量規格範囲が狭くして本発明を実施することで、無駄な塗布を抑えることができ、コストダウンが図れる。
【0061】
また、本発明の塗布方法及び装置によれば、前記塗工用ロッドまたはロールによる塗布量が一定値以下になったときに、前記塗布部における被塗布体温度または塗布液温度を下げるようにしたので、ロッドまたはロールの寿命を温度制御を行わない従来のものよりも延ばすことができる。これにより、使用ロッド数を減少させることができ、コストダウンが可能となる。さらに、ロッドまたはロールの交換回数も減らすことができるので、生産ラインの稼働率を上げることができる。また、塗布液量規格範囲が厳しい製品の場合には、塗布液量規格範囲が狭くなり、温度変更処理が多くなるものの、本発明を上記同様に適用することができる。また、塗工用ロッドまたはロールのコストと比べて塗布液が高価な場合にでも、塗布液量規格範囲が狭くして本発明を実施することで、無駄な塗布を抑えることができ、コストダウンが図れる。
【0062】
また、本発明の塗布方法及び装置によれば、被塗布体への塗布量が塗布量規格範囲の下限値に近づいたときに、塗付部における被塗布体温度または塗布液温度を下げて、前記被塗布体への塗布量を塗布量規格範囲内の上限値近くにする温度制御部を有するので、ロッドまたはロールの寿命を温度制御を行わない従来のものよりも延ばすことができる。これにより、使用ロッドまたはロール数を減少させることができ、コストダウンが可能となる。さらに、ロッドまたはロールの交換回数も減らすことができるので、生産ラインの稼働率を上げることができる。また、塗布液量規格範囲が厳しい製品の場合には、塗布液量規格範囲が狭くなり、温度変更処理が多くなるものの、本発明を上記同様に適用することができる。また、塗工用ロッドまたはロールのコストと比べて塗布液が高価な場合にでも、塗布液量規格範囲が狭くして本発明を実施することで、無駄な塗布を抑えることができ、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】代表的なPS版製造ラインを示す概略図である。
【図2】本発明を実施した同製造ラインの塗布装置を示す概略図である。
【図3】同塗布装置のロッドコータに塗布液の温度を制御するヒータを設けた他の実施形態を示す概略図である。
【図4】乾燥部によってアルミウェブの出口温度を制御する他の実施形態の塗布装置を示す概略図である。
【図5】実験例1の結果を示すグラフである。
【図6】(a)は、実験例2の条件を表した表であり、(b)は、実験例2の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 PS版製造ライン
11 アルミウェブ
17 第1塗布装置
18 第2塗布装置
21 第1塗布液
22 第2塗布液
25 ロッドコータ
26 第1乾燥部
27 第1冷却部
29 ロッド
43 ロッドコータ
45 ヒートローラ
47 ローラ温度制御部
50 冷却能力制御部
51 ロッド
53 第2乾燥部
54 第2冷却部
56 ロッドコータ
57 ヒータ

Claims (7)

  1. 塗工用ロッドまたはロールを用いた塗布部で被塗布体に塗布液を塗布する塗布方法において、
    前記被塗布体への塗布量が塗布量規格範囲の下限値に近づいたときに、前記塗布部における被塗布体温度または塗布液温度を下げて、前記被塗布体への塗布量を塗布量規格範囲内の上限値近くにすることを特徴とする塗布方法。
  2. 前記塗工用ロッドまたはロールの使用開始時からの塗布長、または、塗布時間から塗工用ロッドまたはロールの磨耗を検出することを特徴とする請求項1記載の塗布方法。
  3. 塗工用ロッドまたはロールを用いた塗布部で被塗布体に塗布液を塗布する塗布方法において、
    前記塗工用ロッドまたはロールの磨耗に合わせて、前記塗布部における被塗布体温度または塗布液温度を下げることを特徴とする塗布方法。
  4. 塗工用ロッドまたはロールを用いた塗布部で被塗布体に塗布液を塗布する塗布方法において、
    前記塗工用ロッドまたはロールによる塗布量が一定値以下になったときに、前記塗布部における被塗布体温度または塗布液温度を下げることを特徴とする塗布方法。
  5. 前記塗布部に対して被塗布体の搬送方向上流側に配置された被塗布体の温度制御部により被塗布体の温度を下げることを特徴とする請求項1ないし4記載の塗布方法。
  6. 前記塗布部を被塗布体の搬送方向に複数設けて多層塗布を行い、各塗布部の下流側に設けた乾燥部で乾燥し、この乾燥部での被塗布体出口温度を制御することにより、前記被塗布体温度を下げることを特徴とする請求項1ないし5いずれか一つ記載の塗布方法。
  7. 塗工用ロッドまたはロールを用いた塗布部で被塗布体に塗布液を塗布する塗布装置において、
    前記被塗布体への塗布量が塗布量規格範囲の下限値に近づいたときに、前記塗付部における被塗布体温度または塗布液温度を下げて、前記被塗布体への塗布量を塗布量規格範囲内の上限値近くにする温度制御部を有することを特徴とする塗布装置。
JP2003169953A 2003-06-13 2003-06-13 塗布方法及び装置 Pending JP2005000881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003169953A JP2005000881A (ja) 2003-06-13 2003-06-13 塗布方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003169953A JP2005000881A (ja) 2003-06-13 2003-06-13 塗布方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005000881A true JP2005000881A (ja) 2005-01-06

Family

ID=34094935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003169953A Pending JP2005000881A (ja) 2003-06-13 2003-06-13 塗布方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005000881A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107252760A (zh) * 2017-07-10 2017-10-17 常德金德镭射科技股份有限公司 一种单槽双辊二次涂布结构
CN110142179A (zh) * 2019-06-06 2019-08-20 浙江龙呈计生用品有限公司 一种无纺布加工装置
CN112780843A (zh) * 2019-11-08 2021-05-11 禹汉基 制冷制热装置用多层结构铝管及其制造方法
CN114713438A (zh) * 2022-05-06 2022-07-08 浙江庞度环保科技股份有限公司 一种涂布设备及应用涂布设备的涂布系统
WO2023006894A1 (en) 2021-07-28 2023-02-02 N.V. Nutricia Process for preparing powders by spray drying and powders obtainable thereby

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107252760A (zh) * 2017-07-10 2017-10-17 常德金德镭射科技股份有限公司 一种单槽双辊二次涂布结构
CN110142179A (zh) * 2019-06-06 2019-08-20 浙江龙呈计生用品有限公司 一种无纺布加工装置
CN110142179B (zh) * 2019-06-06 2023-06-20 浙江广鸿新材料有限公司 一种无纺布加工装置
CN112780843A (zh) * 2019-11-08 2021-05-11 禹汉基 制冷制热装置用多层结构铝管及其制造方法
WO2023006894A1 (en) 2021-07-28 2023-02-02 N.V. Nutricia Process for preparing powders by spray drying and powders obtainable thereby
CN114713438A (zh) * 2022-05-06 2022-07-08 浙江庞度环保科技股份有限公司 一种涂布设备及应用涂布设备的涂布系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060201819A1 (en) Aluminum support for lithographic printing plate, method of preparing the same and presensitized plate using the same
US20110233064A1 (en) Electrolytic treatment method and apparatus, and method and apparatus for manufacturing planographic printing plate
DK2454099T3 (en) Moisture System Rollers
US20060223005A1 (en) Lithographic printing plate support and presensitized plate
JP2005000881A (ja) 塗布方法及び装置
WO2009122882A1 (ja) 平版印刷版用支持体の製造方法
JP5970798B2 (ja) 基材への塗布方法
WO2010038812A1 (ja) 電解処理方法および電解処理装置
JP2001262395A (ja) アルミニウム材の陽極酸化方法及び平版印刷版の製造方法
JP2008163382A (ja) アルミニウム合金の表面処理方法及び平版印刷版用支持体の製造方法
WO2013084483A1 (ja) 基材への塗布方法
JP2008178848A (ja) 重層塗布方法及び平版印刷版並びにその製造方法
JP2014168749A (ja) 基材への塗布方法および基材への塗布装置
JP2013208826A (ja) 薄膜印刷方法および薄膜印刷装置
JP2002362046A (ja) 平版印刷版用支持体の製造方法
JP2006341177A (ja) 塗布装置
JP2003191659A (ja) 平版印刷版用アルミニウム支持体とその製造方法、および平版印刷原版
JP2002224608A (ja) 塗布液塗布方法及び塗布液塗布装置
JP5970799B2 (ja) 基材への塗布方法
JP2006081995A (ja) 塗布方法及び装置
JP2001127323A (ja) ポリイミド系塗料薄膜を被覆した太陽電池基板用絶縁性金属箔帯およびその製造方法
JP2011047019A (ja) 平版印刷版用アルミニウム合金板および平版印刷版用支持体
JP4616128B2 (ja) 平版印刷版用支持体
JP2002293055A (ja) 平版印刷版用支持体の製造方法、平版印刷版用支持体、平版印刷版原版
JP5849781B2 (ja) 基材への塗布方法