JP2005000471A - 入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部構成および演算処理を単純化する。
【解決手段】入力装置(1000)は2軸加速度センサ(1010)を有し、入力装置(1000)自体の傾きを検出してゲーム装置(2000)に入力する。入力装置(1000)の傾きを検出することによって、飛行物体そのものを誘導する感覚、あるいは自らが飛行物体となって飛翔しているような実感が得られる。また入力装置(1000)の傾きを1個の2軸加速度センサ(1010)のみで検出するので、内部構成は極めて単純である。
【選択図】 図1
【解決手段】入力装置(1000)は2軸加速度センサ(1010)を有し、入力装置(1000)自体の傾きを検出してゲーム装置(2000)に入力する。入力装置(1000)の傾きを検出することによって、飛行物体そのものを誘導する感覚、あるいは自らが飛行物体となって飛翔しているような実感が得られる。また入力装置(1000)の傾きを1個の2軸加速度センサ(1010)のみで検出するので、内部構成は極めて単純である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は入力装置に係り、特にゲーム装置の実行に好適な入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゲーム装置の入力装置として、種々の形態のボタンを備えたコントローラや、前後左右に傾斜可能なレバーを備えたジョイスティック等が知られている。
【0003】
前者のコントローラは極めて汎用性が高い反面、一般に操作性は低い。またレースゲーム、ロールプレイングゲーム等おいて、車両や飛行物体の操縦の体感が不充分である。
【0004】
後者のジョイスティックは、操作性、操縦体感、射撃体感等に優れるが、その操作性能は、コックピットからの視点を基礎としており、3次元空間を飛翔する物体の感覚と微妙に異なり、また3次元的な動作の表現は容易でない。
【0005】
そこで特許文献1に示すように、方位センサおよび傾斜センサを用いた入力装置や、特許文献2に示すように、3軸加速度センサおよびジャイロを用いて3次元的動作を入力する入力制御装置が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平07−271508号公報
【特許文献2】
特開2000−308756号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1、2に記載の入力装置は複数のセンサを用い、検出信号を統合処理する必要があり、内部構成が複雑であるばかりでなく、その演算処理に高度な演算処理を要する。
【0008】
本発明はこのような従来の問題点を解消すべく創案されたもので、単純な構成および単純な演算処理によって3次元の動きを入力し得る入力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機器に入力装置の傾きを入力する入力装置であって、直交する2軸方向の加速度を検出する2軸加速度センサを有し、前記2軸加速度センサによる重力加速度の検出値に基づいて、前記2軸のまわりの回転角度を検出して、前記機器に入力する。これによって構成および演算処理を単純化し得る。
【0010】
本発明に係る入力装置において、2軸を略水平に配置することにより重力加速度の検出値から直ちに傾きを検出し得る。
【0011】
本発明に係る入力装置において、2軸の一方を入力装置から機器に向かって配置することにより、機器に表示された対象と入力装置が一体化したような操作感が得られる。
【0012】
本発明に係る入力装置において、各軸まわりの回転角度を独立とみなすことにより、各軸方向の加速度の逆三角関数によって各軸まわりの回転角度を算出でき、演算は極めて単純である。
【0013】
本発明が適用される機器をゲーム装置に適用することによって、従来のジョイステックで実現していた操作性能、臨場感を極めて単純な装置で実現し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
次に本発明に係る入力装置の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る入力装置の第1実施形態をゲーム装置に接続した状態を示す斜視図、図2は、図1の入力装置の内部構成を示すブロック図、図3は、図2における2軸加速度センサの出力の例を示すグラフ、図4は、図2における2軸加速度センサの配置および検出するパラメータを示す斜視図、図5は、図4の2軸加速度センサにおけるX軸まわりの回転と、そのときの検出加速度を示す斜視図、図6は、図4の2軸加速度センサにおけるY軸まわりの回転と、そのときの検出加速度を示す斜視図である。
【0016】
図1において、入力装置1000は例えばゲーム装置2000に、ケーブル3000によって接続され、ゲーム装置2000において実行されるゲームを操作し得る。
【0017】
ゲーム装置2000は一体または別体のディスプレイ2010およびスピーカ2020を備え、実行されるゲームの映像および音声を出力し得る。
【0018】
ゲーム装置2000は記憶媒体のドライブ2030を備え、ゲームは記憶媒体に記憶されたゲームプログラムによって実行される。
【0019】
なおゲーム装置2000を通信回線2040に接続し、ネットワーク上のサーバ(図示省略)で実行されるゲームをゲーム装置2000で表示することも可能である。この場合、入力装置1000からゲーム装置2000に入力された動作は、ゲーム装置2000からサーバに伝送される。
【0020】
なお入力装置1000の制御プログラムを記憶媒体からロードし、あるいは通信回線2040からダウンロードすることも可能であり、これによって実行すべきゲームその他のプログラムに最適な設定とすることができる。
【0021】
入力装置1000は、2軸加速度センサ1010、および複数ボタン1020、複数レバー1030を有し、押されたボタン1020の情報、レバー1030の傾斜の情報をゲーム装置2000に入力し得るとともに、入力装置1000自体の傾きを1個の2軸加速度センサ1010によって検出してゲーム装置2000に入力し得る。
【0022】
入力装置1000自体の傾きを検出することによって、ユーザは入力装置1000の傾きでゲームを操作でき、飛行物体そのものを誘導する感覚、あるいは自らが飛行物体となって飛翔しているような実感が得られる。
【0023】
また従来の入力装置と異なり、入力装置1000の傾きを1個の2軸加速度センサ1010のみで検出するので、内部構成は極めて単純である。
【0024】
図2において、入力装置1000は、入力装置1000全体を制御するCPU1050を有し、CPU1050には、バス1040を介して2軸加速度センサ1010、およびボタン1020、レバー1030等の入力部1058が接続されている。さらにバス1040にはシステムメモリ1052、EEPROM1054、I/O1056が接続されている。
【0025】
EEPROM1054にはCPU1050が入力装置1000全体を制御するためのプログラムや、2軸加速度センサ1010の出力信号の補正のためのデータ等が格納されている。
【0026】
システムメモリ1052は2軸加速度センサ1010の出力保持や、この出力から傾きを算出する際の中間データ保持等に使用される。
【0027】
I/O1056はEEPROMへのプログラム、データ読み込み、その他データの入出力に使用される。読み込むべきデータとしては、2軸加速度センサ1010の精度補償のためオフセットデータDoffset等がある。出力データとしては、入力装置1000の動作状態を示す診断データDdiag等がある。
【0028】
2軸加速度センサ1010は、例えばシリコン基盤上に形成されたカンチレバの変位を静電容量変化として検出するものであり、静電容量による時定数の変化をパルス列長変化に変換する。パルス列長変化はデューティ比の変化、すなわちデューティ比の基準値との差として与えられる。
【0029】
図3において、2軸加速度センサ1010は直交する2軸方向の加速度を検出し、検出信号としてパルス列を出力する。
【0030】
2軸をX軸、Y軸、X軸方向の加速度Gsx、Y軸方向の加速度Gsy、X軸方向の検出信号をgsx、Y軸方向の加速度検出信号をgsy、検出信号gsxに対応するパルス列の長さTx、検出信号gsyに対応するパルス列の長さTyとすると、X方向、Y方向の加速度はそれぞれ式(1)、(2)で表現される。
【0031】
【数1】
ここにTxo、TyoはそれぞれTx、Yyの基準値であり、基準値にはオフセットの影響も加味されている。
【0032】
図4に示すように、入力装置1000は、2軸加速度センサ1010のX軸をゲーム装置1000のディスプレイ2010方向に水平向け、Y軸方向は水平に配置される。図4では理解を容易にするためにZ軸を表示している。ここでX軸まわりの回転角度α、Y軸まわりの回転角度βとする。X軸、Y軸が水平な状態では2軸加速度センサ1010の検出加速度は、いずれも「0」である。
【0033】
なお、X軸を入力装置1000からゲーム装置2000に向かって配置することにより、ディスプレイ2010に表示される飛行物体等と入力装置1000が一体化したような操作感が得られる。
【0034】
図5に示すように、入力装置1000がX軸まわりに角度αだけ回転したとき、Y軸に傾きが生じ、重力gの分力としてY軸方向の加速度Gsyが検出される。式(3)はGsyの計算式を示す。
【0035】
【数2】
図6に示すように、入力装置1000がY軸まわりに角度βだけ回転したとき、X軸に傾きが生じ、重力加速度gの分力としてX軸方向の加速度Gsxが検出される。式(4)はGsxの計算式を示す。
【0036】
【数3】
式(5)、(6)は、式(3)、(4)から角度α、βを算出する演算を示す。
【0037】
【数4】
このように近似的に角度α、βを独立に取り扱うことにより、式(5)、(6)のように、1個の2軸加速度センサ1010の出力から、極めて単純な演算によって、2軸の角度検出が可能であり、前後左右の傾きによる3次元の動きを表現できる。
【0038】
例えば、ディスプレイ2010を画面奥に向かっている飛行物体の動作を、入力装置1000の前傾によって降下、後傾によって上昇、右下りで右旋回、左下りで左旋回のように操作でき、その操作感覚は、ユーザ自らが飛行物体と一体化したような飛翔感を味わうことができる。
【0039】
[第2実施形態]
次に本発明に係る入力装置の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
【0040】
図7は、第2実施形態におけるY軸方向の加速度を示す正面図、図8は、第2実施形態におけるX軸方向の加速度を示す正面図である。
【0041】
第2実施形態は、入力装置1000の角度α、βの相互の影響を考慮しつつ角度を算出している。
【0042】
図7、図8において、X軸、Y軸まわりにそれぞれ角度α、βの回転が生じているとき、Gsy、Gsxは式(7)、(8)によって算出される。
【0043】
【数5】
式(7)、(8)から、式(9)、(10)に示すように角度α、βが算出される。
【0044】
【数6】
【0045】
第2実施形態は第1実施形態に比較して演算は複雑化するが検出精度を向上し得る。
【0046】
以上の実施形態は入力装置をゲーム装置に適用したが、本発明に係る入力装置を汎用コンピュータに接続して使用し、ゲームあるいは種々のソフトウエアの操作に使用し得ることはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、単純な構成および単純な演算処理によって3次元の動きを入力し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入力装置の第1実施形態をゲーム装置に接続した状態を示す斜視図である。
【図2】図1の入力装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図2における加速度センサの出力の例を示すグラフである。
【図4】図2における2軸加速度センサの配置および検出するパラメータを示す斜視図である。
【図5】図4の2軸加速度センサにおけるX軸まわりの回転と、そのときの検出加速度を示す斜視図である。
【図6】図4の2軸加速度センサにおけるY軸まわりの回転と、そのときの検出加速度を示す斜視図である。
【図7】第2実施形態における2軸加速度センサにおけるX軸まわりの回転と、そのときの検出加速度変化を示す斜視図である。
【図8】第2実施形態における2軸加速度センサにおけるY軸まわりの回転と、そのときの検出加速度変化を示す斜視図である。
【符号の説明】
1000 入力装置
1010 2軸加速度センサ
2000 ゲーム装置
【発明が属する技術分野】
本発明は入力装置に係り、特にゲーム装置の実行に好適な入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゲーム装置の入力装置として、種々の形態のボタンを備えたコントローラや、前後左右に傾斜可能なレバーを備えたジョイスティック等が知られている。
【0003】
前者のコントローラは極めて汎用性が高い反面、一般に操作性は低い。またレースゲーム、ロールプレイングゲーム等おいて、車両や飛行物体の操縦の体感が不充分である。
【0004】
後者のジョイスティックは、操作性、操縦体感、射撃体感等に優れるが、その操作性能は、コックピットからの視点を基礎としており、3次元空間を飛翔する物体の感覚と微妙に異なり、また3次元的な動作の表現は容易でない。
【0005】
そこで特許文献1に示すように、方位センサおよび傾斜センサを用いた入力装置や、特許文献2に示すように、3軸加速度センサおよびジャイロを用いて3次元的動作を入力する入力制御装置が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平07−271508号公報
【特許文献2】
特開2000−308756号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1、2に記載の入力装置は複数のセンサを用い、検出信号を統合処理する必要があり、内部構成が複雑であるばかりでなく、その演算処理に高度な演算処理を要する。
【0008】
本発明はこのような従来の問題点を解消すべく創案されたもので、単純な構成および単純な演算処理によって3次元の動きを入力し得る入力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機器に入力装置の傾きを入力する入力装置であって、直交する2軸方向の加速度を検出する2軸加速度センサを有し、前記2軸加速度センサによる重力加速度の検出値に基づいて、前記2軸のまわりの回転角度を検出して、前記機器に入力する。これによって構成および演算処理を単純化し得る。
【0010】
本発明に係る入力装置において、2軸を略水平に配置することにより重力加速度の検出値から直ちに傾きを検出し得る。
【0011】
本発明に係る入力装置において、2軸の一方を入力装置から機器に向かって配置することにより、機器に表示された対象と入力装置が一体化したような操作感が得られる。
【0012】
本発明に係る入力装置において、各軸まわりの回転角度を独立とみなすことにより、各軸方向の加速度の逆三角関数によって各軸まわりの回転角度を算出でき、演算は極めて単純である。
【0013】
本発明が適用される機器をゲーム装置に適用することによって、従来のジョイステックで実現していた操作性能、臨場感を極めて単純な装置で実現し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
次に本発明に係る入力装置の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る入力装置の第1実施形態をゲーム装置に接続した状態を示す斜視図、図2は、図1の入力装置の内部構成を示すブロック図、図3は、図2における2軸加速度センサの出力の例を示すグラフ、図4は、図2における2軸加速度センサの配置および検出するパラメータを示す斜視図、図5は、図4の2軸加速度センサにおけるX軸まわりの回転と、そのときの検出加速度を示す斜視図、図6は、図4の2軸加速度センサにおけるY軸まわりの回転と、そのときの検出加速度を示す斜視図である。
【0016】
図1において、入力装置1000は例えばゲーム装置2000に、ケーブル3000によって接続され、ゲーム装置2000において実行されるゲームを操作し得る。
【0017】
ゲーム装置2000は一体または別体のディスプレイ2010およびスピーカ2020を備え、実行されるゲームの映像および音声を出力し得る。
【0018】
ゲーム装置2000は記憶媒体のドライブ2030を備え、ゲームは記憶媒体に記憶されたゲームプログラムによって実行される。
【0019】
なおゲーム装置2000を通信回線2040に接続し、ネットワーク上のサーバ(図示省略)で実行されるゲームをゲーム装置2000で表示することも可能である。この場合、入力装置1000からゲーム装置2000に入力された動作は、ゲーム装置2000からサーバに伝送される。
【0020】
なお入力装置1000の制御プログラムを記憶媒体からロードし、あるいは通信回線2040からダウンロードすることも可能であり、これによって実行すべきゲームその他のプログラムに最適な設定とすることができる。
【0021】
入力装置1000は、2軸加速度センサ1010、および複数ボタン1020、複数レバー1030を有し、押されたボタン1020の情報、レバー1030の傾斜の情報をゲーム装置2000に入力し得るとともに、入力装置1000自体の傾きを1個の2軸加速度センサ1010によって検出してゲーム装置2000に入力し得る。
【0022】
入力装置1000自体の傾きを検出することによって、ユーザは入力装置1000の傾きでゲームを操作でき、飛行物体そのものを誘導する感覚、あるいは自らが飛行物体となって飛翔しているような実感が得られる。
【0023】
また従来の入力装置と異なり、入力装置1000の傾きを1個の2軸加速度センサ1010のみで検出するので、内部構成は極めて単純である。
【0024】
図2において、入力装置1000は、入力装置1000全体を制御するCPU1050を有し、CPU1050には、バス1040を介して2軸加速度センサ1010、およびボタン1020、レバー1030等の入力部1058が接続されている。さらにバス1040にはシステムメモリ1052、EEPROM1054、I/O1056が接続されている。
【0025】
EEPROM1054にはCPU1050が入力装置1000全体を制御するためのプログラムや、2軸加速度センサ1010の出力信号の補正のためのデータ等が格納されている。
【0026】
システムメモリ1052は2軸加速度センサ1010の出力保持や、この出力から傾きを算出する際の中間データ保持等に使用される。
【0027】
I/O1056はEEPROMへのプログラム、データ読み込み、その他データの入出力に使用される。読み込むべきデータとしては、2軸加速度センサ1010の精度補償のためオフセットデータDoffset等がある。出力データとしては、入力装置1000の動作状態を示す診断データDdiag等がある。
【0028】
2軸加速度センサ1010は、例えばシリコン基盤上に形成されたカンチレバの変位を静電容量変化として検出するものであり、静電容量による時定数の変化をパルス列長変化に変換する。パルス列長変化はデューティ比の変化、すなわちデューティ比の基準値との差として与えられる。
【0029】
図3において、2軸加速度センサ1010は直交する2軸方向の加速度を検出し、検出信号としてパルス列を出力する。
【0030】
2軸をX軸、Y軸、X軸方向の加速度Gsx、Y軸方向の加速度Gsy、X軸方向の検出信号をgsx、Y軸方向の加速度検出信号をgsy、検出信号gsxに対応するパルス列の長さTx、検出信号gsyに対応するパルス列の長さTyとすると、X方向、Y方向の加速度はそれぞれ式(1)、(2)で表現される。
【0031】
【数1】
ここにTxo、TyoはそれぞれTx、Yyの基準値であり、基準値にはオフセットの影響も加味されている。
【0032】
図4に示すように、入力装置1000は、2軸加速度センサ1010のX軸をゲーム装置1000のディスプレイ2010方向に水平向け、Y軸方向は水平に配置される。図4では理解を容易にするためにZ軸を表示している。ここでX軸まわりの回転角度α、Y軸まわりの回転角度βとする。X軸、Y軸が水平な状態では2軸加速度センサ1010の検出加速度は、いずれも「0」である。
【0033】
なお、X軸を入力装置1000からゲーム装置2000に向かって配置することにより、ディスプレイ2010に表示される飛行物体等と入力装置1000が一体化したような操作感が得られる。
【0034】
図5に示すように、入力装置1000がX軸まわりに角度αだけ回転したとき、Y軸に傾きが生じ、重力gの分力としてY軸方向の加速度Gsyが検出される。式(3)はGsyの計算式を示す。
【0035】
【数2】
図6に示すように、入力装置1000がY軸まわりに角度βだけ回転したとき、X軸に傾きが生じ、重力加速度gの分力としてX軸方向の加速度Gsxが検出される。式(4)はGsxの計算式を示す。
【0036】
【数3】
式(5)、(6)は、式(3)、(4)から角度α、βを算出する演算を示す。
【0037】
【数4】
このように近似的に角度α、βを独立に取り扱うことにより、式(5)、(6)のように、1個の2軸加速度センサ1010の出力から、極めて単純な演算によって、2軸の角度検出が可能であり、前後左右の傾きによる3次元の動きを表現できる。
【0038】
例えば、ディスプレイ2010を画面奥に向かっている飛行物体の動作を、入力装置1000の前傾によって降下、後傾によって上昇、右下りで右旋回、左下りで左旋回のように操作でき、その操作感覚は、ユーザ自らが飛行物体と一体化したような飛翔感を味わうことができる。
【0039】
[第2実施形態]
次に本発明に係る入力装置の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
【0040】
図7は、第2実施形態におけるY軸方向の加速度を示す正面図、図8は、第2実施形態におけるX軸方向の加速度を示す正面図である。
【0041】
第2実施形態は、入力装置1000の角度α、βの相互の影響を考慮しつつ角度を算出している。
【0042】
図7、図8において、X軸、Y軸まわりにそれぞれ角度α、βの回転が生じているとき、Gsy、Gsxは式(7)、(8)によって算出される。
【0043】
【数5】
式(7)、(8)から、式(9)、(10)に示すように角度α、βが算出される。
【0044】
【数6】
【0045】
第2実施形態は第1実施形態に比較して演算は複雑化するが検出精度を向上し得る。
【0046】
以上の実施形態は入力装置をゲーム装置に適用したが、本発明に係る入力装置を汎用コンピュータに接続して使用し、ゲームあるいは種々のソフトウエアの操作に使用し得ることはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、単純な構成および単純な演算処理によって3次元の動きを入力し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入力装置の第1実施形態をゲーム装置に接続した状態を示す斜視図である。
【図2】図1の入力装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図2における加速度センサの出力の例を示すグラフである。
【図4】図2における2軸加速度センサの配置および検出するパラメータを示す斜視図である。
【図5】図4の2軸加速度センサにおけるX軸まわりの回転と、そのときの検出加速度を示す斜視図である。
【図6】図4の2軸加速度センサにおけるY軸まわりの回転と、そのときの検出加速度を示す斜視図である。
【図7】第2実施形態における2軸加速度センサにおけるX軸まわりの回転と、そのときの検出加速度変化を示す斜視図である。
【図8】第2実施形態における2軸加速度センサにおけるY軸まわりの回転と、そのときの検出加速度変化を示す斜視図である。
【符号の説明】
1000 入力装置
1010 2軸加速度センサ
2000 ゲーム装置
Claims (5)
- 機器に入力装置の傾きを入力する入力装置であって、
直交する2軸方向の加速度を検出する2軸加速度センサを有し、
前記2軸加速度センサによる重力加速度の検出値に基づいて、前記2軸のまわりの回転角度を検出して、前記機器に入力する入力装置。 - 2軸は略水平に配置されることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
- 2軸の一方は入力装置から機器に向かって配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
- 各軸まわりの回転角度を独立をみなし、各軸方向の加速度の逆三角関数によって各軸まわりの回転角度を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の入力装置。
- 機器はゲーム装置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003168783A JP2005000471A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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