JP2004536366A - ピクセルベースのメタデータによるコンテンツの統計学的計測及びフィルタリング - Google Patents

Abstract

複数のピクセルを有するディスプレイに供給されるデータは、表示されるべきコンテンツと、メタデータとの両方を備え、メタデータは、各ピクセルに対してメタデータを所定の１組の値の１つである値にセットすることにより各ピクセルのコンテンツを特定の形式であるとして識別する。特定の形式であるというコンテンツの識別は、ピクセルをピクセルごとのベースで１つ以上のカテゴリーへと分類することができる。広告のためのデータを含むピクセルは、それらが占有する全表示スペースと、それらが表示される時間長さとを決定するように識別及び計測することができ、これらは、両方とも、広告の有効性の尺度であると考えられる。それ故、この計測は、ウェブページの広告に対して公平に課金するように使用することができる。というのは、広告主は、ユーザが実際にディスプレイ上で何を見るかに基づいて課金されるからである。広告の一部分しか見えない場合には、広告主は、広告が見える割合に比例する金額を支払う。又、広告に属するピクセルは、ゲームプレーヤに広告を見るための刺激を与えるやり方でビデオゲームにより計測することができる。更に、メタデータは、ピクセルを、支障のあるコンテンツ、ユーザが希望しない他の情報又は形式のコンテンツを含むものとして識別するのに使用できる。通常、オブジェクト又はその一部分を表示するピクセルであって、支障のある又は望ましくないコンテンツを含むピクセルは、データの全スクリーンを隠さずに、オブジェクト又はその支障のある部分／望ましくない部分だけを削除し又はそのぼけた映像を残すように、映像からより正確にフィルタ除去することができる。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、メタデータを使用して、コンテンツを表示のためにピクセルベースでより正確に処理するための方法に係る。
【背景技術】
【０００２】
電子的に配送される情報及びサービスの増分コストがゼロに近づくにつれて、消費者は、この情報を、ウェブブラウザで見られるウェブページとして受信するか、又は別の電子的フォーマットで受信するのに、極小支払即ち小額のドル又はユーローのような僅かな金額の電子的支払で支払うのを嫌うか、又は支払うことができない。又、単一のウェブページを見るために、このような僅かな金額を消費者に実際に課金することは厄介であると共に経費もかかる。むしろ、消費者は、大部分でないまでも多数のウェブページに無料でアクセスすることが許可される。情報及びサービスを電子的に配送するコストの少なくとも一部分をカバーするための収入源を確保するために、企業は、企業のウェブサイトの訪問者へ表示されるべき第三者の「スポンサー」からの「オンライン」広告を獲得している。これらの広告は、広告表示向けのウェブページ上のスペース（１つ又は複数）に表示される。通常、広告の少なくとも１つが、ウェブページの頂部又は底部にバナーとして表示される。スポンサーは、多くの場合に、広告を利用してそのウェブサイトへ訪問者を引き付けようとする別のウェブサイトオペレータであり、即ちスポンサーは、広告を越えたウェブサイトとの関係を有するが、その必要性はない。一般に、ユーザは、広告をクリックするだけで、広告を含むウェブページからスポンサーのウェブページへ移送され、スポンサーのウェブページがウェブブラウザに現れる。
【０００３】
現在主流の広告環境では、インターネット広告のスポンサーは、多くの場合に、広告を表示するウェブサイトオペレータに直接関与しない。むしろ、広告スポンサーとウェブサイトオペレータとの間に広告を搬送する仲介者が、通常、トランザクションをアレンジし、スポンサーのウェブサイトに対する望ましい聴衆にマッチするある特性を有する訪問者を引き付ける広告をウェブサイトに載せる。又、仲介者は、広告サーバーを操作し、これは、ユーザがウェブページを訪問したときにユーザに広告をダウンロードし、当事者間で金銭を交換し、そしてある場合には、スポンサーのウェブサイトへの訪問から生じるトランザクションを追跡する。
【０００４】
広告主は、一般に、ウェブサイトへの広告の掲載に対し、クリックごとに又はインプレッションごとのベースで課金される。クリックごとの勘定レートは、ユーザが広告をクリックしてスポンサーのウェブサイトに訪問するたびに広告のスポンサーである広告ウェブサイトに課金する。クリックごとの勘定は、通常、スポンサーであるサイトによって計測され、それ故、スポンサーのウェブサイトへの実際の訪問の数だけをカウントする。この勘定オプションは、スポンサーの広告を表示したウェブサイトにとって常に公平というわけではない。というのは、技術的又は他の理由で、広告をクリックしても、スポンサーのウェブページがユーザのターミナルに常に表示されるのではなく、クリックに対して支払が得られないことを意味するからである。
【０００５】
インプレッションごとの勘定レートは、広告がユーザのターミナルにインプレッションを与えるたびに広告主に課金する。これは、ウェブブラウザを使用してウェブページがアクセスされそして広告サーバーがウェブページに掲載するための広告を送信するときに生じる。実際には広告の少なくとも一部分も表示する必要がない。というのは、現在の技術では、広告の表示を確保することが不可能でないまでも困難だからである。インプレッションの数は、広告の配信者、通常、仲介者によってカウントされる。この場合に、ユーザへの情報の実際の配送は測定されない。従って、例えば、単一のスクリーン上に一度に全部表示できない典型的なウェブページの頂部に広告スペースが配置され、ユーザがウェブページを下方にスクロールした後に、ウェブページの頂部のバナー広告スペースに広告がロードされ、そしてユーザがそのウェブページの頂部に戻らない場合には、ユーザは、その広告を決して見ないが、広告主は課金される。しかしながら、ユーザが、広告を含むウェブページの部分を探すのに長い時間をかける場合には、広告主は、単一の広告インプレッションに対する料金を越えて余計に課金されない。これは、広告スポンサーにとって不公平である。
【０００６】
クリックごと又はインプレッションごとの課金は欠点があるので、広告スポンサーと、スポンサーの広告バナーを保持するウェブサイトオペレータの両方にとって、変更型のインプレッションごとのベースで広告主に課金することのできるシステム及び方法、即ちウェブページにおける広告のインプレッションに対して、広告がユーザにより実際に見られた時間の長さと、見られた広告の割合のみについて広告主に課金することのできるシステム及び方法を得ることが効果的であり且つ公平である。
【０００７】
更に、電子的に配送される情報は、より入念に且つ益々精巧で複雑にプレゼンテーション及びパッケージされるので、複雑なマルチメディアプレゼンテーションで広告が現れる広告主に対して合理的な支払機構を確立することが問題となる。例えば、広告は、三次元（３−Ｄ）プレゼンテーションで表示されるが、視聴者にとって先鋭な角度では広告が歪められるか、或いは広告が距離的に離れて示されて見分けることが困難なために、特定のユーザでは全く見えないか又は読むことすらできないことがある。別の例として、あるユーザは、広告のあるウインドウを別の１つ以上のウインドウと重畳させるか又は他のソフトウェア手段により広告がスクリーンに現れるのを阻止するように選択してもよい。これらの状況において、プレゼンテーション内に掲載された広告に対してどのように課金するのが最良であるかまだ決定されていない。
【０００８】
同時に、ある形式の情報を阻止することに益々関心がもたれている。例えば、ユーザは、子供達がポルノや暴力的な映像を見ることを望まない。又、多くの会社は、オフィスのコンピュータでビデオゲームをプレイするのを防止する手段を設けようとする。これらの例は、ユーザが特定形式の全てのコンテンツを阻止しようとし、ある場合には、ユーザが、マルチメディア文書の一部分だけを、その部分だけが不快な又は望ましからぬ資料であるために阻止し、残りの文書は表示することを許す場合の筋書きを与える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
不所望な情報を阻止する１つの手段は、ユーザには見えないように、文書ごとに文書に挿入されるメタデータ（即ち情報に関する構造化情報）を使用して、文書を全体的にポルノ資料のような特定のクラスに属するとして分類することである。次いで、現在のフィルタリングソフトウェアを使用して、文書をメタデータについて走査し、あるメタデータを含む全ページ又は他のマルチメディアオブジェクトを阻止するが、メタデータは、充分に精密又は正確でないことが多い。その結果、フィルタリングソフトウェアは、しばしば、阻止してはならないコンテンツを阻止したり、又は阻止しなければならないコンテンツを阻止しなかったりする。フィルタリングする必要のある情報を正確にフィルタリング除去すると共に、残りの非フィルタリング情報を表示のために残す正確な方法を得るのが好都合である。
【００１０】
コンピュータグラフィックディスプレイは、一般に行及び列に配置された数千のピクセルを使用して像を表示する。特定サイズのディスプレイにおいてピクセルの数が多いほど、表示の解像度が高くなる。各ピクセルは、像の小さな部分であり、ビデオメモリにおいてある数のビットで表わされ、その数は、使用可能なメモリ量と、ピクセルを表示するのに必要な情報量とに依存する。ＲＧＢカラーグラフィックシステムは、希望の色を形成するように本質的に重畳される赤、緑及び青ドットにより形成されたカラーピクセルのための情報を備えている。これらのカラーは、従来、４つの８ビットチャンネルを使用して３２ビットグラフィックシステムで表わされ、３つのチャンネルは、３つのカラーの各々に対しピクセルの情報をエンコードするのに使用され、そしてアルファチャンネルとして知られている第４のチャンネルは、３つのカラーを混合するための透明情報を与える。このアルファチャンネルは、通常、オブジェクト又はオブジェクトの一部分を形成する隣接ピクセルのグループに対して同一であるようにセットされる。
【００１１】
グラフィックカードは、ピクセルごとにより多くのビットを割り当てられるように進化しているので、ある付加的なビットを使用して、像に対する仮想の第３次元（ｚ軸）にＺバッファを追加する。このＺバッファは、３−Ｄグラフィックにおいて、ｘ及びｙ座標を共有する多数のオブジェクトがある場合に、どのオブジェクト又はその一部分を見えるようにすべきかそしてどれを隠すべきか（別のオブジェクトをオーバーレイすることにより）特定するのに使用される。他の種々様々な目的で更に別のビットを追加してもよい。使用可能な付加的なビットを使用してメタデータを挿入し、情報を更に正確に計測及びフィルタリングするのが好都合である。
【課題を解決するための手段】
【００１２】
そこで、本発明の目的は、データを表示する際に任意のビュー制御を与えるシステムを提供することである。このシステムは、データを表示するためのディスプレイであって、複数のピクセルを含むディスプレイと、データを処理するためにそのディスプレイに関連された集積回路とを備えている。処理されるべきデータは、少なくとも、ペイロードデータを含む第１部分と、メタデータを含む第２部分とを備え、これらは、一緒にリンクされる。ペイロードデータは、ディスプレイにおける複数のピクセルの各ピクセルに独立してコンテンツを与え、そしてメタデータは、所定の１組の値から選択された値を有していて、ディスプレイにおける各ピクセルを独立して識別する。これにより、ディスプレイにおける処理可能なピクセルは、上記所定の１組の値から選択された特定のメタデータ値に基づいて分類される。
【００１３】
本発明の別の目的は、データを表示する際に任意のビュー制御を与える方法を提供することである。この方法は、複数のピクセルを含むディスプレイを用意する段階と、データを受信する段階とを備え、上記データは、少なくとも、ペイロードデータを含む第１部分と、メタデータを含む第２部分とを備え、これらは、一緒にリンクされ、更に、上記受信されたデータをディスプレイに関連して集積回路へ供給する段階と、メタデータにより各ピクセルの識別に基づいて各ピクセルに対するコンテンツを処理する段階とを備えている。ペイロードデータは、ディスプレイにおける複数のピクセルの各ピクセルに独立してコンテンツを与える。メタデータは、所定の１組の値から選択されたメタデータ値に基づいて各ピクセルを分類することにより、ディスプレイにおける各ピクセルを独立して識別する。
【００１４】
本発明の更に別の目的は、広告の視認性を計測するための方法を提供することである。この方法は、ディスプレイに複数のピクセルを与える段階と、データを受信する段階とを備え、上記データは、少なくとも、ペイロードデータを含む第１部分と、メタデータを含む第２部分とを備え、これらは、一緒にリンクされる。ペイロードデータは、ディスプレイの複数のピクセルの各々に独立してコンテンツを与え、そしてメタデータは、所定の１組の値から選択された特定のメタデータ値に基づいて各ピクセルを分類することにより、ディスプレイの各ピクセルを独立して識別する。この方法は、更に、受信されたデータをディスプレイに関連して集積回路へ供給する段階と、メタデータにより各ピクセルの識別に基づいて各ピクセルのコンテンツを処理する段階と、メタデータにより広告として分類されたピクセルの数を周期的に計測する段階とを備えている。
【００１５】
本発明の更に別の目的は、ゲームのプレーヤに刺激を与える方法を提供することである。この方法は、複数のピクセルを有するディスプレイを用意する段階と、ディスプレイに関連して集積回路にデータを供給する段階とを備えている。その供給されるデータは、互いにリンクされた少なくとも第１及び第２のデータ部分を含み、その第１部分はペイロードデータを含み、そしてその第２部分はメタデータを含む。ペイロードデータは、ディスプレイの複数のピクセルの各々に独立してコンテンツを与え、そしてメタデータは、所定の１組の値から選択されたメタデータ値に基づいて各ピクセルを分類することにより、ディスプレイの各ピクセルを独立して識別する。この方法は、更に、メタデータにより各ピクセルの識別に基づいて各ピクセルに対するコンテンツを処理する段階と、非ゲームクラスに属する指定ピクセルのいずれかをプレーヤが作動するのに応答して非ゲーム項目をオープンする段階と、非ゲーム項目を見たときにプレーヤに報酬を与える段階とを備えている。
【００１６】
本発明の更に別の目的は、集積回路で処理されて、ピクセル的に表示されるデータフレームを提供することである。このデータフレームは、互いにリンクされた少なくとも第１及び第２のデータ部分を含み、その第１部分はペイロードデータを含み、そしてその第２部分はメタデータを含む。ペイロードデータは、ディスプレイの各ピクセルに独立してコンテンツを与え、そしてメタデータは、所定の１組の値から選択されたメタデータ値に基づいて各ピクセルを分類することにより、ディスプレイの各ピクセルを独立して識別する。
【００１７】
本発明の他の目的及び特徴は、添付図面に関連した以下の詳細な説明から明らかとなろう。しかしながら、添付図面は、本発明を例示するものに過ぎず、本発明を何ら限定するものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲に規定する。添付図面は、必ずしも正しいスケールで描かれておらず、特に指示のない限り、ここに述べる構造及び手順を概念的に示すものに過ぎないことを理解されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
上述した公知技術の制約を克服すると共に、本明細書を読んで理解したときに明らかとなる他の制約を克服するために、データをピクセル的に表示する際に任意のビュー制御を与えるシステム及び方法、並びに計測方法を説明する。
【００１９】
本発明の一実施形態によれば、図１は、固定ターミナルを使用して本発明を実施するための図示された成分を有するコンテンツを配布するシステムを簡単に示すものである。このコンテンツ配布システムは、ホストコンピュータ１１０を備え、これは、全ての必要な手順を制御し実行するための中央処理ユニット（ＣＰＵ）１１５と、グラフィックを表示するためのディスプレイ１２０と、これらＣＰＵ１１５とディスプレイ１２０との間をインターフェイスするためにホストコンピュータ１１０の内部又は外部にインストールされたグラフィックボード１３０又はサブシステム（集積回路）と、ホストコンピュータ１１０で使用するためのオーダーコンテンツのようなコマンドや情報を入力する入力装置１４３とを有する。ディスプレイ１２０は、白黒ディスプレイでもカラーディスプレイでもよく、例えば、赤色、緑色及び青色の個別チャンネルと、おそらくはアルファ及び／又はＺバッファチャンネルとを有するＲＧＢディスプレイでよい。グラフィックボード１３０は、表示されるべきコンテンツ及びメタデータにピクセルごとにビットを割り当てるに充分なサイズのオンボードメモリ１４０を有する。又、グラフィックボード１３０は、特定のメタデータ値を伴う所与のフレーム内のピクセルの数をカウントするか又は多数のフレームにわたる連続合計又は平均値を保持するためのカウンタ１４５と、特定のメタデータ値を伴うピクセルが表示される時間長さを測定するためのタイマー１４７と、グラフィックボード１３０内のハードウェア又はソフトウェアのいずれか或いはホストコンピュータ１１０内のどこかにあって、あるピクセルを、表示されないようにフィルタ除去するためのフィルタアプリケーション１４９とを有する。グラフィックサポートファンクションを維持するグラフィックエンジンは、当業者に良く知られたように、ハードウェアでイネーブルされるか、又はホストコンピュータ１１０に常駐するグラフィックソフトウェアでイネーブルされる。図１のホストコンピュータ１１０は、固定ターミナルとして示されている。
【００２０】
コンテンツ配布システムは、更に、ホストコンピュータ１１０から、インターネットのようなネットワーク１７０へのアクセスを与えることができる。インターネット接続は、ここでは、コンテンツプロバイダー（ユーザによりオーダーされたコンテンツを、ウェブサーバー１８０を経て供給する）からネットワーク１７０を経てホストコンピュータ１１０へウェブページをダウンロードすることを含む種々の目的で使用され、この場合、ホストコンピュータは、コンテンツプロバイダー１８０からオーダーされたコンテンツを受け取ってそれをディスプレイ１２０に転送する。又、インターネット接続は、ネットワーク構成のビデオゲームをプレイするのにも使用される。
【００２１】
図２は、移動電話、パーソナルデジタルアシスタント（ＰＤＡ）、ラップトップコンピュータ又は別の装置のような移動ターミナルが、ホストコンピュータ１１０と同等の能力を有する移動通信ネットワークにワイヤレスリンクされる別のシステムアーキテクチャーを示す。移動ターミナル１５０は、リンク１６３を経て移動ネットワーク１６０に両方向リンクされ、次いで、移動ネットワーク１６０は、ゲートウェイ１６５を経てインターネットのようなネットワーク１７０に両方向リンクされる。ネットワーク１７０は、コンテンツをオーダーすることのできるコンテンツプロバイダー１８０へ両方向接続される。コンテンツプロバイダー１８０は、コンテンツをアクセスできるところのウェブサーバーを備えている。オーダーされたコンテンツは、コンテンツプロバイダー１８０から移動ネットワーク１６０（コンテンツを受け取って移動ターミナル１５０へ転送する）を経て移動ターミナル１５０へ送信されるか、或いはオーダーされたコンテンツは、ブロードキャストプロバイダー１９０へ送信され、これが、送信器１９５を経て移動ターミナル１５０へコンテンツをブロードキャストしてもよい。
【００２２】
図３に概略的に示されたように、ディスプレイ１２０が、複数のピクセル１２５を有するＲＧＢディスプレイである場合には、各ピクセル１２５のコンテンツを表わすために、ディスプレイ１２０に表示されるデータフレームの各カラーピクセル１２５のデータに、ボックス２００で示されたビデオメモリ１４０において少なくとも４８ビットが割り当てられる。ビット０−３９は、「ペイロードデータ」であり、即ち４８ビットのうちの８ビット（ビット０−７）は、赤チャンネル２０２に専用とされ、８ビット（ビット８−１５）は、青チャンネル２０４に専用とされ、８ビット（ビット１６−２３）は、緑チャンネル２０６に専用とされ、８ビット（ビット２４−３１）は、Ｚバッファチャンネル２０８に専用とされ、そして８ビット（ビット３２−３９）は、アルファチャンネル２１０に専用とされる。本発明は、付加的な１組のビット２１２を割り当てることにより可能とされ、これは、例えば、８ビット（ビット４０−４７）であって、ペイロードデータにリンクされ、そして「メタデータ」として使用されて、そのピクセル１２５に対して与えられるコンテンツの形式を識別する。（各ピクセルは、他のピクセルとは独立して一般的に割り当てられるペイロードデータ及びメタデータである）。ペイロードデータ及びメタデータは、圧縮データとして記憶されて、ディスプレイ１２０へ流される。一例として８ビットが与えられるが、メタデータに対しピクセルごとに割り当てられるビットは、８ビットより少なくても多くてもよい。常に、ある量のグラフィックメモリをメタデータビット専用とする必要はない。むしろ、メタデータビットを使用するアプリケーションは、それらアプリケーションがオープンである間に、ある範囲のメタデータアドレスを一時的に割り当てるようにグラフィックエンジンから要求することができる。
【００２３】
コンテンツの形式のメタデータ指定は、種々のやり方で使用することができる。例えば、以下に詳細に述べるように、ピクセル１２５が、広告に属するか、ある年齢以下の子供のようなあるユーザに適当でない暴力又はポルノのような資料を含む表示のためのオブジェクトに属するか、或いは付加的なポイントを得る手段であるビデオゲームにおけるあるエレメントに属することが指定される。
【００２４】
ピクセル１２５が広告に属することをメタデータ２１２が識別する場合には、広告に対して課金するための改良された機構（メトリック）を案出することができる。この機構は、広告が表示されてユーザに見えるときしか有効でないという事実と、広告が大きいほど、通常、広告の効果が大きいという前提に基づくものである。従って、グラフィックボード１３０のグラフィックエンジンは、メタデータ２１２について走査を行い、それを検出した際に、ピクセル１２５が広告の一部であることを指示する値のメタデータ２１２を有する表示されたデータフレームにおいてピクセル１２５の数をカウントする。カウンタ１４５を使用して得られた表示されたピクセル１２５の全数又はある時間にわたるその平均値の記録が維持される。広告主は、「ピクセルｘ時間」メトリックを使用して課金され、これは、ディスプレイスクリーン上で見られる広告に属するとしてメタデータ２１２により識別されたピクセル１２５の数に、タイマー１４７により測定されたこれらピクセル１２５が見える時間の長さを乗算して、ユーザにどれほど課金すべきかを決定するものである。
【００２５】
例えば、図４に示す例示的スクリーン３００では、ｅ−メール３１０がオープンされ、そのｅ−メール３１０内の第１広告３１２が全体的に見える。広告主は、広告３１２により占有されたピクセル１２５の数に、広告３１２が見える時間、例えば、３０秒を乗算したものに対して課金される。又、図４には、第２の広告バナー３１４と、コンテンツチャンネルを含むウインドウ３１６も示されている。次いで、ユーザは、空のスペースに表示されるべきウインドウを占有する別のプログラムを開始するといった何らかの理由で、図５に示すように、コンテンツチャンネルウインドウ３１６を移動して第１広告３１２の一部分にオーバーレイさせることを決定する。「ピクセルｘ時間」メトリックを使用すると、現在見えるのは広告３１２の一部分（約５／６）だけであるから、広告主は、全広告３１２が表示される時間中には全広告３１２の表示に対して「ピクセルｘ時間」メトリックに基づいて課金され、且つ広告３１２が一部分しか見えない時間の部分中には、見ることのできる広告３１２の部分のみに対し、本発明の一実施形態により、見ることのできる広告３１２の部分により占有されたピクセル１２５の数に、ピクセルが表示される時間長さを乗算したものに基づいて課金される。同様に、見ることのできる広告３１２のピクセルの１２５の数が三度目の変化をする場合には、表示されたピクセル１２５の数に、ピクセル１２５が表示された時間長さを乗算したものが、最初の２つの計算に追加される。従って、広告３１２が見える全時間周期にわたり「ピクセルｘ時間」メトリックが加算される。或いは又、広告料金は、広告が表示された時間にわたり表示された広告のピクセル１２５の平均数に基づいてもよい。表示される付加的な広告については加算又は平均化のいずれかの技術を使用して課金することができ、各広告３１２は、個々に計測される。
【００２６】
見ることのできる広告３１２のサイズを変更する他の方法は、ユーザがウェブページを下方にスクロールし（図示せず）、広告３１２の一部分しか見えないようにするか、又は広告３１２が現れるウインドウ３１０のサイズを縮小して、広告３１２の一部分しか現れないようにすることを含む。このメトリックを使用すると、広告３１２がスクリーンから完全に消えた場合には、広告主は、全く課金されない。
【００２７】
このメトリックは、クリックごと及びインプレッションごとの勘定システムより公平であり、より大きなバナー広告に対してより多く課金するという現在のＷＷＷ慣習に良く合致する。又、これは、ページを再ロードせずに、固定時間周期中にバナー広告を切り換えるウェブページ（例えば、広告主に「１６０ｘ４０ピクセルｘ３０秒」のブロックが売られそして３０秒後に広告が切り換わる）に対して有効な課金手段である。
【００２８】
更に、無料のインターネットダイアルアップアクセスを提供するインターネットサービスプロバイダーが存在するが、そのサービスは、ウェブブラウザウインドウの周りの広告ウインドウ又は広告フレームをインターネットセッション中にスクリーンに強制的に表示させるアプリケーションを含む。企業ハッカーは、広告に侵入できることが分かるので、そのウインドウを排除する方法が分かり、そして他のものは、広告を別のウインドウでカバーするように簡単に試みる。「ピクセルｘ時間」メトリックは、ユーザにより見られた広告のみに対してこれら形式の広告を掲載する広告主に公平に課金する方法を与えるが、これは、サービスプロバイダーにとって好ましい解決策ではない。
【００２９】
又、このメトリックは、デジタル高解像度ＴＶの新たな分野において普及するであろうと多くの博学者が考える新規な広告機構、即ちテレビ番組の境界領域にバナー広告形態で現れる広告にも適用することができる。「ピクセルｘ時間」メトリックが両方向テレビジョン配送ネットワーク（図示せず）と組み合わされたときには、広告主は、テレビ視聴者がどんなコンテンツを視聴しているかの正確な情報を得て、それらの広告を視聴者に正確に狙い定めることができる。より多くのコンテンツチャンネルを与えるこの融通性の高いシステムは、アーティストが、より冒険性の高いコンテンツを創作できるようにする。というのは、従来のフォーマット、チャンネル、番組長さ、及び他の確立されたメディアの習慣に依存しなくてもよいからである。又、このシステムは、短い時間でテレビの視野をあまり消費せずにコンテンツプロバイダーにとってより有益な広告を可能にする。
【００３０】
広告と同様に、オブジェクトを表示するのに使用されるピクセル１２５に割り当てられるメタデータ２１２は、支障があると分かりそして阻止することを望む行為のように、ユーザが望まない特定の情報に対するカテゴリーのような特定のカテゴリーに属するとオブジェクトを分類するのに使用できる。例えば、オブジェクトがヌード者である場合には、そのオブジェクトに対するピクセルは、その分類を反映する値をもつメタデータを組み込む。支障のあるコンテンツを含むものとしてピクセルを識別するメタデータ２１２を走査し探索することにより、ハードウェア又はソフトウェアのいずれかで実施されるフィルタ１４９は、ユーザ、管理者、親、等々により、あるメタデータ設定で探索された支障のあるオブジェクトだけをフィルタ除去するように設定することができ、そのカテゴリーに属すると分類されるピクセル１２５は、黒く表示されるか、さもなければ、それらピクセルをぼかすか又はスクランブル処理することにより覆い隠され、個人のシルエットしか見えないようにされる。更に、フィルタ１４９は、支障のあるコンテンツを異なるレベルでフィルタ除去するか又は覆い隠すことができる。例えば、レベル１では、支障のあるコンテンツのぼんやりした輪郭が見えるように残され、そして別のレベルでは、支障のあるコンテンツを完全に覆い隠すことができる。像をフィルタリングした後も、スクリーンの非フィルタ部分を依然として見ることができる。メタデータは、赤、緑、青、Ｚバッファ又はアルファチャンネル２０２、２０４、２０６、２０８、２１０を阻止せず、これらチャンネルは、グラフィックパイプラインを経て供給され続けるが、フィルタを使用して、これらピクセル１２５が表示されないようにフィルタ除去することができる。特定形式の支障のある行為に対して多数の異なるメタデータ値を許すことにより、以下に述べるように、フィルタ１４９を使用して、師匠のあるコンテンツの異なるカテゴリー間を区別することができる。
【００３１】
本発明の１つのこのようなアプリケーションは、ビデオゲーム産業であり、特に、三次元映像を仮想表示するビデオゲーム（３−Ｄゲーム）である。メタデータ２１２は、全スクリーンのコンテンツを阻止することなく、ヌード、暴力又は他の支障のある資料のようなスクリーンの望ましからぬ部分を削除又は覆い隠す（スクランブル処理又はぼかし等により）ことによりフィルタ除去するように使用することもできるし、或いはゲームに属するとしてピクセル１２５を分類するメタデータ２１２は、ゲーム全体の表示を阻止しそしてユーザがプレイするのを防止するように使用することができる。
【００３２】
図６ないし９は、本発明を使用して、スクリーンの望ましからぬ部分のみをフィルタ除去する一例を示す。図６は、セミヌードの男性及び女性のアニメーションキャラクタ３１９、３２０を示す著作権のない映像のスクリーンショット３１８である。男性のキャラクタ３１９は、別の男性のキャラクタ３２２に銃３２１を向けており、この別のキャラクタ３２２も、キャラクタ３１９に銃３２３を向けている。キャラクタ３１９に関連したメタデータは、ヌード及び／又は暴力コンテンツを指示するのに使用され、そしてキャラクタ３２２のメタデータは、暴力コンテンツを指示する。フィルタ１４９は、このメタデータでタグ付けされた各ピクセルを、フィルタの設定が選択されたときに覆い隠すようにする。１つのこのようなフィルタされた映像が図７のスクリーンショット３１８’に示されており、ここでは、キャラクタ３１９、３２２のピクセルは、スクランブル処理されるが、それらの衣服及び銃３２１、３２３の輪郭は、ある程度見えたままである。このフィルタされたショット３１８’は、最初の「Ｒレート」のスクリーンショット３１８（現在の映画レーティングシステムと同様）の「ＰＧ」レートバージョンとして考えることができる。スクリーンショット３１８の「Ｇレート」バージョンである平凡なスクリーンショット３１８”が図８に示されている。この図では、キャラクタ３１９、３２２を示すピクセルが図７の場合以上にスクランブル処理され、支障のあるコンテンツは完全に覆い隠されている。もちろん、ヌードをフィルタリングせずに暴力コンテンツをフィルタリングしたり、その逆を行うこともできる。図９は、キャラクタ３１９、３２２が完全に見えそしてキャラクタ３２０がヌードを示すメタデータを有するようなスクリーンショット３１８の別の変更バージョン３１８’”を示す。このメタデータは、フィルタ１４９によって検出され、キャラクタ３２０のヌード部分を表わすピクセルをスクランブル処理する。或いは又、図６ないし９において、覆い隠された部分を完全に黒く塗り潰してもよい。
【００３３】
おそらくインターネット１７０を介して実施されて２人以上のプレーヤにより共同してプレイされるネットワーク構成のビデオゲームは、広告によってサポートすることができる。従って、本発明の別のアプリケーションは、統計学的エンジンにより測定されて、広告を見る者に刺激を与えることにより、ネットワーク構成のビデオゲームのプレーヤが広告を見るように励ますメカニズムである。これらの刺激は、広告を見るプレーヤへの報酬の形態である。報酬は、プレーヤが広告を見るときに、付加的な「エネルギー」、ゲームをプレイする付加的な時間、ボーナスポイント、付加的な武器等をプレーヤに与えるという形態をとることができる。例えば、ゲームにおけるプレーヤの健康が低レベルである場合に、プレーヤは、自分の化身、即ちゲームにおけるプレーヤを表わすゲームキャラクタ（通常は、アニメーションキャラクタ）を、ビデオゲームにおける垂直壁をカバーする広告の付近に配置し、これにより、広告がプレーヤの全スクリーンを充満するようにする。このようにする間に、プレーヤは、他のプレーヤやモンスターによる攻撃を受ける危険があるが、プレーヤの健康は、ある量だけ「再チャージ」される。従って、広告主は、ビデオゲームウインドウ内に現れるか、又はそのウインドウの外に現れる。この刺激は、広告により占有されるピクセル１２５の数と、広告が表示される時間とに基づいて増加されてもよい。
【００３４】
例えば、図１０において、例示的コンピュータスクリーン３２２のプリントアウトは、オープンしたゲームウインドウ３２３と、プレーヤの化身３２４とを示している。又、ウェブページを部分的に表示するウインドウ３２５と、それ自身のメタデータを有するテレビジョンフィードを表示するウインドウ３２６と、オーバーレイされた隣接ウインドウ３２３、３２５、３２６により部分的に覆い隠された部分的に見える広告３２８も示されている。プレーヤにより制御されるゲームキャラクタが、敵対者を破壊するための銃弾を購入するに必要なポイントが低い状態を続けているときに、プレーヤは、ウインドウ３２５（又は他のオープンウインドウ）における広告バナー３３０をハイライトにするか別のやり方で選択し、そしておそらく矢３３３を描くことでそれをゲームウインドウ３２３へコピーし、広告３３０の別のコピー３３２（図１１）を形成することにより、付加的な必要なポイントを得ることができる。広告３３２は、二次元オブジェクト、又は３−Ｄゲーム内の三次元オブジェクトのような任意のやり方でウインドウ３２３に現れる。広告３３２は、広告を見るためのプルダウンメニューにおけるコマンドのような別のやり方でもウインドウ３２３に挿入することができる。又、メタデータビット２１２は、図１０及び１１のウインドウ３２６に使用されて、上述したように、ウインドウ内の「支障のある」コンテンツ、例えば、ウインドウ３２３内の支障のあるテレビジョンコンテンツを阻止するか又はぼかすこともできる。
【００３５】
割り当てられたメタデータビット２１２の数、及びピクセル１２５が分類される種々の使用可能なカテゴリーを表わすために選択される値は、変化し得る。１つの例として、３−Ｄビデオゲームは、グラフィックエンジンから８つの値を要求し（グラフィックエンジンがハードウェア及びソフトウェアでいかに実施されるかに関わらず）、ピクセル１２５に関するデータをメタデータとしてエンコードする。８個の考えられる値を得るには、３つのメタデータビット２１２が必要である。この例の目的に対してメタデータビット２１２として割り当てられる他のビットは、本発明では使用されない。これら８個の値は、ピクセル１２５をあるカテゴリーに属するとして分類し、例えば、支障のあるコンテンツを含むか又は広告を含むビデオゲームに属するとして分類するのに使用でき、各カテゴリーは、相互に排他的である。この例では、値０００は、ピクセル１２５がゲームコンテンツに属するものとして分類するように指定され、値００１は、支障のあるゲームコンテンツに指定され、そして値０１０ないし１１１は、広告に指定され、０１０から１１１までの各値は、ピクセルを、別々に追跡できる６つの考えられる広告の１つに属するものとして指定し、広告は、１つのウインドウに全部が現れるか、又は多数のオープンしたウインドウに現れる。値０００及び００１は、次いで、０００又は００１のメタデータ値を有するピクセルが黒く塗りつぶされるか又はぼかされるようにフィルタがフィルタ除去できる値として指定される。値０１０ないし１１１は、広告を見るための刺激を発生する目的でビデオゲームを見ながら表示された広告に対するピクセルの数を追跡する「統計学的な値」である。
【００３６】
各フレームが完了すると、グラフィックエンジンは、０１０ないし１１１のメタデータ値へマップされた各広告主に専用のピクセルの数に対する統計学値を返送する。各フレームの後に返送されるのではなく、この統計学的な値は、毎秒１回といったあまり頻繁でない間隔で返送することができる。
【００３７】
ウインドウ環境において、多数の異なるウインドウの各々が、オペレーティングシステムからある範囲の値を要求し、これは、特に、広告を計測する場合に、グラフィックハードウェアで計測できるためには、ウインドウごとに排他的であることが必要である。従って、メタデータに対し少なくとも１６以上のビットを割り当てる必要がある。各ウインドウに３ビットを使用すると、１６ビットのメタデータは、５つの個別のウインドウに対するメタデータを与える。
【００３８】
３つのビットを使用して、ピクセルのコンテンツを、広告、ゲームコンテンツ及び支障のあるコンテンツの相互に排他的なカテゴリーに属するとして分類するための１つの別の形態として、メタデータビット２１２は、ピクセルで表わされたコンテンツを２つ以上のカテゴリーに属するものとして分類するように使用することができる。例えば、６個のメタデータビット２１２を使用して、「ＶＶＸＸＡＡ」の形態のフィールドを得ることができ、ここで最後の２ビット「ＡＡ」は広告に割り当てられ、従って、４つの値（００、０１、１０、１１）で４つの広告主を区別することができ、中間の２ビットＸＸは、支障のある／アダルトコンテンツに割り当てられ（支障のない行為は、値００で指定され、支障のある行為は、３つのレベル０１、１０、１１が与えられ）、そして最初の２ビット「ＶＶ」は、暴力に割り当てられる（暴力的でない行為００と、３つのレベルの暴力的な行為０１、１０、１１を含む）。これらのビットは、ブール演算において一緒に「オア」され、ＶＶＸＸＡＡ：−−−ＡＡ｜−−ＸＸ−−｜−−−＝ＶＶＸＸＡＡを得るためのマスクに向けられる。このマスクは、どのピクセルを表示することが受け入れられそしてどのピクセルを表示することが受け入れられないかを決定するためにシステムにより使用される。従って、子供のゲームからのピクセルは、「００００００」の値を有するメタデータによって指示され、アダルトウェブサイトのバナー広告からのピクセルは、「００１１０１」の値を有するメタデータによって指示され（暴力レベル０、アダルトコンテンツレベル３、広告＃１）、ビデオゲームキャラクタが挑発的コスチュームを着用して銃を保持している同じページの第２の広告は、「０１０１１０」の値を有するメタデータにより指示され（暴力レベル１、アダルトコンテンツレベル１、広告＃２）、そして歴史的なウェブサイトにおいてベトナム人の囚人が兵隊によりまっすぐに狙われている有名な写真は、「１１００００」の値を有するメタデータにより指示される（暴力レベル３、アダルトコンテンツレベル０、広告なし）。
【００３９】
メタデータからのＯＲされたマスクは、ユーザの好みのＯＲされたマスクとＡＮＤされる。例えば、ユーザの好みのマスクが１１１１００であり（暴力及びアダルトコンテンツはなし、広告は言及せず）そして１ピクセルのメタデータが００１１１１である（例えば、ポルノウェブサイトの広告）場合には、結果が１１１１００＆＆００１１１１−００１１００となる。この場合のように、結果が非ゼロの場合には、ピクセルが阻止される。別の例において、ユーザの好みのマスクが１０１１００であり（強い暴力コンテンツはなし、アダルトコンテンツはなし）そしてピクセルがデータ０１００００を有する（例えば、手に銃を持つ弱い暴力映像を伴う刑事の物語の広告）場合には、結果が１０１１００＆＆０１００００＝００００００であり、ピクセルを表示することができる。実際には、二進数が作用しない状況において更に複雑さを得ることができる。それ故、ある状況においては、「ＯＲ」演算のような純粋なブール演算に代わって「それより大きい／小さい」比較が必要となる。
【００４０】
メタデータビット２１２は、多数の他の異なるやり方でそして他の目的に対して割り当てることができる。例えば、８又は１６個のメタデータビット２１２を使用して、ピクセル１２５のコンテンツを更に分類し、例えば、付加的な広告を識別したり、コンテンツをアダルト向け、暴力等として分類する付加的なレベルを与えたり、或いはフィルタリングに８ビットをそして統計学的データに８ビットを使用したりすることができる。又、これらビットは、より少数の合計メタデータビット２１２を使用して、コンテンツを計測及びフィルタリングするタスクを実行するように割り当てることもできる。これら解決策のあるものは、ピクセルごとではなく、より大きな選択スペースに対して値を割り当てることにより、より少数のビットを使用する。従って、例えば、１組の４つ以上の隣接ピクセル１２５は、全て、暴力コンテンツを有するものと指定され、従って、４つ以上の全ピクセル１２５に対する単一の値でこの事実を記録することができ、この目的のためにピクセルごとに１つ以上の値を割り当てるのではない。
【００４１】
従って、本発明の基本的な新規な特徴を好ましい実施形態に適用したものを図示して説明したが、ここに述べた装置の形態及び細部並びにその動作についての種々の省略、置き換え及び変更が、本発明の精神から逸脱せずに、当業者に明らかであろう。例えば、実質的に同じ機能を実質的に同様に実行して同じ結果を得るような要素及び／又は方法段階の全ての組合せは、本発明の範囲内に包含されるものとする。更に、本発明のここに開示された態様又は実施形態に関連して示され及び／又は述べた構造及び／又は要素及び／又は方法段階は、設計選択上の一般的な事柄として何らかの他の開示され又は記載され或いは示唆された態様又は実施形態に組み込まれてもよいことが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【００４２】
【図１】本発明の一実施形態に基づき固定ターミナルを使用して本発明を実施するためのシステムアーキテクチャーを示す図である。
【図２】本発明の別の実施形態に基づき移動ターミナルを使用して本発明を実施するためのシステムアーキテクチャーを示す図である。
【図３】ディスプレイに入力される多数のチャンネルを有する本発明の一実施形態に基づくビデオ信号の成分を示す概略図である。
【図４】第１位置のコンテンツチャンネルウインドウと２つの広告とを含む多数のデータウインドウを示すディスプレイの概略図である。
【図５】図４と同様であるが、１つの広告の一部分を視野から阻止する第２の位置へコンテンツチャンネルウインドウがシフトされた状態を示す図である。
【図６】本発明の一実施形態に基づきセミヌードの男性及び女性のアニメーションキャラクタを示し、男性キャラクタが互いに銃を向けている映像のスクリーンショットである。
【図７】本発明の一実施形態に基づきヌード及び暴力コンテンツを覆い隠すように男性キャラクタを部分的に覆い隠した状態を示す図６のスクリーンショットである。
【図８】本発明の一実施形態に基づきヌード及び暴力コンテンツを更に覆い隠すように男性キャラクタのヌード部分を図７より更に覆い隠した状態を示す図６のスクリーンショットである。
【図９】本発明の一実施形態に基づき女性キャラクタのヌード部分を覆い隠した図６のスクリーンショットである。
【図１０】ウェブブラウザウインドウ、ビデオゲームウインドウ、部分的に見える広告、及びテレビジョンフィードを表示するウインドウを含む多数のウインドウを示す表示をプリントアウトしたものである。
【図１１】ウェブブラウザウインドウからの広告バナーがビデオゲームウインドウに示された図１０の表示をプリントアウトしたものである。

Claims (15)

1. データを表示する際に任意のビュー制御を与えるシステムにおいて、
   データを表示するためのディスプレイであって、複数のピクセルを含むディスプレイと、
   上記データを処理するために上記ディスプレイに関連された集積回路と、
   を備え、上記データは、互いにリンクされた少なくとも第１及び第２のデータ部分を含み、その第１部分はペイロードデータを含み、そしてその第２部分はメタデータを含み、
   上記ペイロードデータは、上記ディスプレイにおける複数のピクセルの各ピクセルに独立してコンテンツを与え、そして上記メタデータは、所定の１組の値から選択された値を有していて、上記ディスプレイにおける各ピクセルを独立して識別し、
   これにより、上記ディスプレイにおける処理可能なピクセルは、上記所定の１組の値から選択された特定のメタデータ値に基づいて分類されるようにしたシステム。
2. 上記集積回路は、任意のスレッシュホールド値を越えるメタデータ値をもたない複数のピクセルのコンテンツの表示を妨げることなく、任意のスレッシュホールド値を越えるメタデータ値を有する複数のピクセル各々のコンテンツを阻止し及び覆い隠すことの一方を行うためのフィルタを備えた請求項１に記載のシステム。
3. データを表示する際に任意のビュー制御を与える方法において、
   複数のピクセルを含むディスプレイを用意する段階と、
   データを受信する段階と、
   を備え、上記受信されたデータは、互いにリンクされた少なくとも第１及び第２のデータ部分を含み、その第１部分はペイロードデータを含み、そしてその第２部分はメタデータを含み、
   上記ペイロードデータは、上記ディスプレイにおける複数のピクセルの各ピクセルに独立してコンテンツを与え、そして上記メタデータは、上記ディスプレイにおける各ピクセルを独立して識別し、該識別は、所定の１組の値から選択されたメタデータ値に基づいて各ピクセルを分類することを含み、
   更に、上記受信されたデータを上記ディスプレイに関連して集積回路へ供給する段階と、
   各ピクセルの識別に基づいて各ピクセルに対するコンテンツを処理する段階と、
   を備えた方法。
4. 任意のスレッシュホールド値を越えるメタデータ値を有する複数のピクセル各々のコンテンツを阻止し及び覆い隠すことの一方を行い、そして阻止又は覆い隠されなかった残りの複数のピクセルのコンテンツを表示する段階を更に備えた請求項３に記載の方法。
5. 上記ディスプレイは、ワイヤレスターミナルにおけるディスプレイであり、上記ディスプレイにデータを供給する上記段階は、上記ワイヤレスターミナルにおけるディスプレイに上記データを供給することを含む請求項３に記載の方法。
6. 広告の視認性を計測するための方法において、
   ディスプレイに複数のピクセルを与える段階と、
   データを受信する段階と、
   を備え、上記受信されたデータは、互いにリンクされた少なくとも第１及び第２のデータ部分を含み、その第１部分はペイロードデータを含み、そしてその第２部分はメタデータを含み、
   上記ペイロードデータは、上記ディスプレイの複数のピクセルの各々に独立してコンテンツを与え、そして上記メタデータは、上記ディスプレイの各ピクセルを独立して識別し、該識別は、所定の１組の値から選択された特定のメタデータ値に基づいて各ピクセルを分類することを含み、
   更に、上記受信されたデータを上記ディスプレイに関連して集積回路へ供給する段階と、
   各ピクセルの識別に基づいて各ピクセルのコンテンツを処理する段階と、
   上記メタデータにより広告として分類されたピクセルの数を周期的に計測する段階と、
   を備えた方法。
7. 上記計測段階は、広告の表示部分の計測に基づいて広告主に課金するための広告料金を決定することを含む請求項６に記載の方法。
8. 上記広告は、表示されない部分を含み、上記方法は、更に、表示されない広告の部分に課金することなく、広告として分類されたピクセルを表示するピクセルの計測された数に、広告として分類されたピクセルが表示される時間長さを乗算したものに基づく広告料金を課金することを含む請求項７に記載の方法。
9. ゲームのプレーヤに刺激を与える方法において、
   複数のピクセルを有するディスプレイを用意する段階と、
   上記ディスプレイに関連して集積回路にデータを供給する段階と、
   を備え、上記データは、互いにリンクされた少なくとも第１及び第２のデータ部分を含み、その第１部分はペイロードデータを含み、そしてその第２部分はメタデータを含み、
   上記ペイロードデータは、上記ディスプレイの複数のピクセルの各々に独立してコンテンツを与え、そして上記メタデータは、上記ディスプレイの各ピクセルを独立して識別し、該識別は、所定の１組の値から選択されたメタデータ値に基づいて各ピクセルを分類することを含み、
   更に、各ピクセルの上記識別に基づいて各ピクセルに対するコンテンツを処理する段階と、
   非ゲームクラスに属する指定ピクセルのいずれかをプレーヤが作動するのに応答して非ゲーム項目をオープンする段階と、
   非ゲーム項目を見たときにプレーヤに報酬を与える段階と、
   を備えた方法。
10. 上記非ゲーム項目は、広告である請求項９に記載の方法。
11. 報酬を与える上記段階は、上記メタデータにより識別された広告として分類されたピクセルの全数に基づいて与えられる報酬を増加することを含む請求項１０に記載の方法。
12. 報酬を与える上記段階は、上記メタデータにより識別された広告をピクセルが表示する時間長さに基づいて与えられる報酬を増加することを含む請求項１０に記載の方法。
13. 上記ゲームは、インターネットにおいて少なくとも２人のプレーヤにより共同でプレイするゲームである請求項９に記載の方法。
14. 集積回路で処理されて、ピクセル的に表示されるデータフレームにおいて、
    互いにリンクされた少なくとも第１及び第２のデータ部分を含み、その第１部分はペイロードデータを含み、そしてその第２部分はメタデータを含み、
    上記ペイロードデータは、ディスプレイの各ピクセルに独立してコンテンツを与え、そして上記メタデータは、上記ディスプレイの各ピクセルを独立して識別し、該識別は、所定の１組の値から選択されたメタデータ値に基づいて各ピクセルを分類することを含むデータフレーム。
15. 上記コンテンツは、コンテンツの多数のチャンネルを含む請求項１４に記載のデータフレーム。

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