JP2004536163A - 石炭燃焼からの二酸化イオウ放出の減少 - Google Patents

石炭燃焼からの二酸化イオウ放出の減少 Download PDF

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Abstract

高イオウ石炭が燃焼される際の二酸化イオウ放出を減少させるために該高イオウ石炭を処理する方法であって、該石炭内にトラップされた周囲流体を取り出すことによって該石炭の一部を破壊するのに充分な減圧の圧力タンク(16)中に該石炭を置くことを含む方法。この破壊石炭は、導管(21)を経た炭酸カルシウムで過飽和された水性シリカコロイド組成物と接触され、そして次いで該水性組成物の大部分が該石炭との接触から除去される。この水性組成物処理された石炭は、圧力タンク(16)において二酸化炭素雰囲気下で、第1工程において生成された石炭中の割れ目に該炭酸カルシウムが入るのに充分な期間加圧される。

Description

【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本特許出願は、2001年3月28日に出願された「二酸化イオウ(SO2)、亜酸化窒素および水銀の大いに減少された放出物でもって高温炉中で燃焼するように、イオウ分の高い石炭を処理するための装置および方法」という名称のHolcombの米国仮出願第60/ 号(参照することにより、その全体をここに取り込む)の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、一般に、石炭に関する。一層特に、本発明は、石炭燃焼中二酸化イオウ放出を減少させるために石炭を処理することに関する。
【背景技術】
【0003】
石炭は、世界において最も豊富な燃料源の一つである。石炭は、典型的には、化石化植物体から形成されている暗褐色ないし黒色の黒鉛様物質として存在する。石炭は、一般に、いくらかの有機および無機化合物と化合された無定形炭素を含む。石炭の品質およびタイプは、高品質の無煙炭(すなわち、ほとんど揮発性不純物を有さない高炭素含有率であり、そしてクリーンな炎を伴って燃焼する)から瀝青炭(すなわち、揮発性不純物の高割合であり、そして煙を出す炎を伴って燃焼する)ないし亜炭(瀝青炭より軟質であり、また完全には炭素に転換されていない植物質を含み、そして非常に煙を出す炎を伴って燃焼する)まで変動する。石炭は、電気の形態のエネルギーを作るために、世界中で石炭火力発電所において燃焼される。ここ何年にもわたって、石炭燃焼中生成される放出物のタイプに石炭中の或る不純物が有意な影響を及ぼし得る、ということが認識されてきた。特に厄介な不純物はイオウである。イオウは、石炭中に、微量から数質量(重量)パーセントまで(例えば、7質量(重量)パーセント)存在し得る。イオウは、石炭中に、様々な形態例えば有機イオウ、黄鉄鉱イオウまたは硫酸塩イオウで存在し得る。イオウを含有する石炭が燃焼される時、二酸化イオウ(SO2)が、典型的には、燃焼ガス中で大気中に放たれる。大気中のSO2の存在は、SO2および水から形成する硫酸または亜硫酸から生じる酸性雨の形成に結びつけられてきた。酸性雨は様々な具合で環境を損ない得、そして米国において、環境保護庁(EPA)は、石炭火力発電所からのSO2放出物を制限するところの、石炭を燃焼させるための標準規格を定めてきた。
【0004】
石炭は米国においてこの国の多くの地域で産出されるけれども、容易に採掘される(そしてそれ故安価である)石炭の多くは、しばしば、EPAによって許されるより多い燃焼ガス中のSO2のレベルを与えることになる高レベルのイオウを含有する。かくして、石炭火力発電所は、しばしば、発電所から遠い距離に位置し得る鉱山からより高品質の石炭を購入しそして有意な輸送および他のコストを払わねばならない。高イオウ石炭の燃焼からの燃焼ガス中のSO2の量を減少させるために、有意な一群の技術がそのうちに開発されてきた。この技術は、燃焼前、燃焼中および燃焼後における石炭に対する処理を伴っていた。しかしながら、かかる処理は、一般に、SO2放出物の減少効能と経済的な実施実現可能性との満足な結合を達成していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明を開発する必要が生じたのは、この背景がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの側面は、高イオウ石炭が燃焼される際の二酸化イオウ放出を減少させるために該高イオウ石炭を処理する方法である。該方法は、
【0007】
(a)該石炭内にトラップされた周囲流体を取り出すことによって該石炭の一部を破壊するのに充分な減圧の環境中に該石炭を配置し、
【0008】
(b)この破壊石炭を、炭酸カルシウムで過飽和された水性シリカコロイド組成物と接触させ、
【0009】
(c)該水性組成物の大部分を該石炭との接触から除去し、そして
【0010】
(d)この水性組成物処理された石炭を二酸化炭素雰囲気下で、工程(a)において生成された石炭中の割れ目に該炭酸カルシウムが入るのに充分な期間加圧することを含む。
【0011】
本発明の別の側面は、高イオウ石炭であって、該石炭が真空破壊されており、少なくとも約0.5質量(重量)パーセントのイオウを含み、しかも更に該石炭中の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムを少なくとも0.5のCa:Sのモル比を与えるために充分な量で含む高イオウ石炭である。
【0012】
本発明の別の側面は、高イオウ石炭を燃焼させることからエネルギーを作る一方、かかる燃焼からの放出物の二酸化イオウ含有率を減少させる方法であって、真空破壊された石炭中の割れ目内に炭酸カルシウムを沈着させそして生じた炭酸カルシウム含有高イオウ石炭を高温で燃焼させることを含む方法である。
【0013】
本発明の更に別の側面は、高イオウ石炭の燃焼の結果として生成される硫酸カルシウムの量を増加させる一方、同時にかかる燃焼からの二酸化イオウ放出を減少させる方法であって、該石炭中の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムを有するところの真空破壊された高イオウ石炭を燃焼させそしてかかる燃焼の結果として生成された硫酸カルシウムを回収することを含む方法である。
【0014】
本発明の更なる側面は、高イオウ石炭を処理してこの処理石炭が燃焼される際の二酸化イオウ放出を減少させるために適した水性組成物である。該組成物は、アルカリ性水性シリカコロイド組成物と統合された炭酸カルシウムの過飽和溶液を含む。
【0015】
本発明の更に更なる側面は、高イオウ石炭を処理してこの処理石炭が燃焼される際の燃焼生成物の二酸化イオウ含有率を減少させるために適した水性組成物を作製する方法であって、炭酸カルシウムを強水性アルカリ性コロイドシリカ組成物中に、そのシリカ由来のコロイド粒子中にカルシウムイオンを統合させて炭酸カルシウムの過飽和溶液を形成させるのに充分な条件下で溶解することを含む方法である。
【0016】
本発明の最後の側面は、高イオウ石炭を加圧下で水性組成物で処理する装置であって、
【0017】
該石炭を保持するのに適した加圧可能な容器、
【0018】
該水性組成物が該容器に入りそして該石炭と接触するようにさせる第1入口、
【0019】
該容器から該水性組成物を除去する機構、
【0020】
二酸化炭素が大気圧より高い圧力下で該容器に入るようにさせる第1入口、
【0021】
第1入口に連結された加圧二酸化炭素の給源、および
【0022】
該容器から該石炭を除去する出口を含む装置である。
【0023】
本発明の他の側面は、本発明の詳細な説明を読解すると、当業者にとって明らかであり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の諸具体的態様は、石炭の独特な燃焼前処理により、SO2および他の有害燃焼ガスを減少させる手法を提供する。未処理石炭(例えば、天然に存在する石炭)に関して処理石炭中のカルシウム(Ca)の量を有意的に増加させるために、石炭は、炭酸カルシウム(好ましくは、酸化カルシウムと会合された)で過飽和された水性シリカコロイド組成物で処理され得る。一層特に、石炭から流体を除去して石炭を破壊するために、真空が石炭に適用され得る。破壊石炭は、次いで二酸化炭素(CO2)の加圧下で水性組成物と接触され得る。この過程は、水性組成物の一部が石炭中の割れ目に浸透し、その結果炭酸カルシウムが割れ目内で結晶化しそして更に石炭を破壊すると考えられる。この処理石炭が燃焼される時、石炭が高温で燃焼するにつれて、炭酸カルシウム、NaHCO3並びに二酸化イオウ−硫酸および/または亜硫酸の間の化学反応により、イオウはCaSO4およびNa2SO4に転換される。この利点は、石炭が低二酸化イオウ(SO2)放出物でもって燃焼することである。加えて、酸化窒素(NOX)、水銀(Hg)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)および炭化水素(HC)の比較的低い放出物についての証拠がある。燃焼放出物の質が改善されることと同時に、燃焼過程の固体状副生成物は、採集され得る有用な固体の量を増加するように変性される。特に、灰は、セメントの製造において有用な成分(CaSO4)を与える。
【0025】
本発明の一つの具体的態様は、石炭が燃焼される際の二酸化イオウ放出を減少させるために石炭を処理する方法である。第1工程において、石炭内にトラップされた周囲流体を取り出すことによって石炭の一部を破壊するのに充分な減圧の環境中に、石炭は置かれる。第2工程において、この石炭は、炭酸カルシウムで過飽和された水性シリカコロイド組成物と接触される。第3工程において、該水性組成物は、石炭との接触から除去される。第4工程において、この石炭は、二酸化炭素雰囲気下で、第1工程において生成された石炭中の割れ目に該炭酸カルシウムが入るのに充分な期間加圧される。
【0026】
本方法により処理され得る石炭のタイプは、処理なしに燃焼されるならばSO2の望ましくないまたは違法なレベルを与えることになるイオウの望ましくないレベルを有する任意の石炭である。かくして、該石炭は、約0.2質量(重量)パーセントから7質量(重量)パーセントより大までのイオウ含有率を有する無煙炭、瀝青炭または亜炭であり得る。或る用途については、少なくとも0.5質量(重量)パーセントのイオウ含有率を有する石炭が、高イオウ石炭と見ることができる。石炭の密度はしばしば石炭のタイプに依存し、そして典型的には約1.2g/cm3から2.3g/cm3(例えば、液体置換により測定される場合の見掛け密度)で変動する。減圧段階において処理される石炭のサイズは、たいていの鉱山から得られるサイズ、例えば約2インチから約1/4インチ未満までの最大断面サイズを有する不整形状であり得る。大きいストーカーバーナーについてうまくいくサイズは約3/4〜1インチであり、一方小さいストーカーバーナーについてうまくいくサイズは約1/2インチ未満である。かくして、本方法は、石炭が燃焼されることになっている場所の近くの加工プラントでまたはまさに採鉱現場で使用可能な。所望される場合、石炭は、減圧に先だって、例えば石炭を約5cm未満例えば3cm未満のサイズ(50μmから300μmまたは50μmから100μmの範囲のサイズが、或る用途については望ましい)を有する粒子の粉末に破砕、摩砕または微粉砕することにより、サイズについて減少され得る。石炭のこのサイズ減少は、減圧におよび水性組成物に暴露され得る表面積を増加するよう働き得、また石炭を加工するのに必要とされる時間量を減少するよう働き得る。所望される場合、スラリーを形成させるために、サイズについて減少された石炭は液体(例えば、水)と混合され得る。或る用途については、減圧に先だって、例えば石炭を粉末化形態の酸化カルシウムと混合することにより、石炭を酸化カルシウムと接触させることが望ましくあり得る。石炭を酸化カルシウムと接触させることは、SO2放出物を更に減少させるよう働き得る。
【0027】
上記に論考された第1工程において、石炭は、密封および減圧され得る容器中に置かれる。減圧は、気体であろうが液体であろうが石炭中にトラップされた流体を除去するのに充分である。これは、石炭を破壊するすなわち石炭中に小さい亀裂、欠陥またはチャンネルの形態の割れ目を生じさせることになると信じられる。その代わりにまたはそれと共に、減圧は、気体であろうが液体であろうが石炭中の先在する割れ目内にトラップされた流体を除去するよう働き得る。割れ目は、減圧により生じせしめられようがまたは先在しようが、典型的には細長く、また相互連結され得または総体的に平行な態様で離間され得る。割れ目は、炭酸カルシウムで過飽和された水性組成物の充分な量が割れ目に浸透するようにさせるのに適切な数および断面サイズで存在すべきである。例えば、減圧は0.01μm〜1μmの範囲の断面サイズを有する数多くの割れ目を石炭中に生じさせ得る。この過程を援助するために石炭は加熱され得るけれども、減圧は一般に周囲温度で行われる。圧力は、用いられる真空ポンプの強力度に依存して、周囲の大気圧未満に例えば1気圧の約10分の1またはそれ以下に減じられる。一般に、石炭が減圧される時間の長さは典型的には1時間未満例えば約15分未満であり、しかして約3〜10分が多くの用途について充分である。
【0028】
石炭が減圧されると、それは次いで炭酸カルシウムで過飽和された水性シリカコロイド組成物と、溶解された該炭酸カルシウムを割れ目に注入するのに充分な時間接触される。これは、炭酸カルシウムを石炭と親密に会合させそして割れ目内の炭酸カルシウムの結晶化によって石炭を更に破壊することになると考えられる。石炭の破壊を高めるために、水性組成物が酸化カルシウムも含むことが望ましくあり得る。接触工程は、高められた温度が使用可能なけれども、プロセスの容易性のために周囲温度で行われる。一般に、用いられる水性組成物の量は、石炭100ポンド当たり約5ガロンから約20ガロンまたはそれ以上である。経済的規模については、典型的には、石炭100ポンド当たり約10ガロンが用いられる。水性組成物は容器中の石炭上に吹き付けられまたは注がれ得、また石炭は水性組成物中に浸漬され(例えば、完全に浸漬され)得る。所望される場合、水性組成物と親密に混合させるために、石炭は撹拌または攪拌され得る。一般に、水性組成物を石炭に周囲の温度および圧力下で添加するのに数分しか必要とされない。水性組成物に関しての更なる詳細は、以下に論考される。
【0029】
水性組成物が石炭と充分な時間量接触されると、石炭が入れられている容器は、水性組成物の一部を石炭の割れ目中に押しやり、割れ目中の溶解炭酸カルシウムの結晶化を開始させそして石炭を更に破壊するのに充分な時間、ガス好ましくは二酸化炭素で加圧される。好ましくは、水性組成物は、加圧工程に先だって、石炭との接触から除去される。特に、石炭に浸透しなかった水性組成物の残存部分(例えば、70%〜90%)は、様々な方法により、例えば石炭を濾過するまたは単に水性組成物の該残存部分をメッシュまたは篩を通って容器から流出させることにより除去され得る。
【0030】
一般に、加圧工程は、周囲温度でおよび50ポンド毎平方インチ(psi)を越える好ましくは100psiより大の圧力で行われる。圧力は300psiを越え得るけれども、300psiより大はたいていの用途について必要とされないということが証拠により示唆される。加圧は、典型的には、1時間より大でない間一般に約20〜45分間行われる。加圧が完了すると、石炭は、石炭からエネルギーを引き出すためのいずれかの慣用方法に従って燃焼されまたは別の具合に加工され得る。所望される場合、石炭は、処理後、例えば石炭を粒子の粉末に破砕、摩砕または微粉砕することにより、サイズについて減少され得る。或る用途については、石炭は、上記に論考された同じ方法により再処理され得る。特に、諸工程は2回またはそれ以上繰り返され得るが、しかし一般に2回より多いサイクルは、SO2放出物の減少についての満足な結果のために必要とされない。好ましくは、濾液は次のサイクル用に再使用され、しかして前記に論考されたような水性組成物対石炭の所望比率を与えるように新鮮な水性組成物が添加される。2回のサイクルは時間およびコストの考慮事項に関して石炭への炭酸カルシウムの適切な注入を与える、ということが考えられる。
【0031】
本方法に従って処理された石炭は、それと会合された炭酸カルシウムを有し、そのため該石炭が高温で燃焼される時、SO2の放出は所望レベルに減少される。特に、処理石炭は、処理石炭中に存在するCa対Sのモル比が典型的には少なくとも0.5である(少なくとも1(例えば、1〜4)の比率が好ましい)ような炭酸カルシウム含有率を有し得る。この炭酸カルシウム含有率は、SO2放出物を未処理石炭に関して少なくとも約5パーセント例えば20パーセント未満減少し得、しかして60パーセント〜100パーセント減少が時には観察される。石炭中に含有されたイオウは炭酸カルシウムと反応して硫酸カルシウムを生成して、かくしてSO2の形成を減少または排除する、ということが考えられる。生成される硫酸カルシウムは、CaSO4・2H2O(セッコウ)の形態にあり得る。処理石炭を構成する炭酸カルシウムの質量(重量)パーセントは、典型的には、Ca対Sの所望モル比が達成されるように、未処理石炭中のイオウの質量(重量)パーセントに依存して変動する、ということが認識されるべきである。また、燃焼される石炭中のイオウの50%までは、フライアッシュ中に残存し得そしてSO2として放たれない。従って、1未満(例えば、0.5)のCa対Sのモル比は、或る用途については適切であり得る。
【0032】
本発明の別の具体的態様は、前記に記載された方法から生じる。この具体的態様は、石炭の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムを有する破壊石炭である。割れ目は、減圧により生じせしめられようがまたは先在しようが、典型的には細長く、また相互連結され得または総体的に平行な態様で離間され得、そして0.01μm〜1μmの範囲の断面サイズを有し得る。本石炭は上記に論考された方法により生成され得、そしてCa対Sのモル比が典型的には少なくとも0.5であるような、石炭の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムを含む。加えて、該石炭は、割れ目内に約0.15質量(重量)パーセントから2.5質量(重量)パーセントまでのシリカを含み得る。該石炭は割れ目内に沈着された酸化カルシウムを更に含み得、そしてこの酸化カルシウムはCa対Sの所望モル比を達成することに寄与する。先に論考されたように、本方法により処理され得る石炭のタイプは、処理なしに燃焼されるならばSO2の望ましくないまたは違法なレベルを与えることになるイオウの望ましくないレベルを有しそして約0.2質量(重量)パーセントから7質量(重量)パーセントより大までのイオウ含有率を有し得る任意の石炭である。処理される石炭のサイズは約2インチから約1/4インチ未満までであり得、あるいは例えば石炭を約5cm未満例えば3cm未満のサイズ(50μm〜100μmの範囲のサイズが、或る用途については望ましい)を有する粒子の粉末に破砕、摩砕または微粉砕することにより、サイズが減少されていてもよい。
【0033】
本発明の更に別の具体的態様は、石炭の燃焼からエネルギーを作る一方、かかる燃焼からの放出物の二酸化イオウ含有率を減少させる方法である。該方法は、石炭中の割れ目内に炭酸カルシウムを沈着させ、そして生じた炭酸カルシウム含有石炭を高温で燃焼させてエネルギーを作ることを含む。特に、炭酸カルシウムは、炭酸カルシウムで過飽和された水性シリカコロイド組成物を用いて、上記に論考された方法に従って石炭中の割れ目内に沈着され得、その結果炭酸カルシウム含有石炭は石炭の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムを含む。炭酸カルシウム含有石炭は、エネルギーを作るために、様々な慣用技法を含めて、様々な技法に従って燃焼され得る。例えば、炭酸カルシウム含有石炭は、固定床燃焼(例えば、下込めストーカー燃焼法、移床ストーカー燃焼法または散布式ストーカー燃焼法)、浮遊燃焼(例えば、微粉燃料燃焼または粒子注入法)、流動床燃焼(例えば、循環流動床燃焼または加圧流動床燃焼)、磁気流体発電、等に従って燃焼され得る。炭酸カルシウム含有石炭を燃焼させるために選択された特定の技法および装置は、燃焼工程と関連した次の特性の一つまたはそれ以上に影響を及ぼし得る。すなわち、(1)燃焼中に遭遇される温度(例えば、約1,800°Fから約4,000°F)、(2)炭酸カルシウム含有石炭が炭酸カルシウムの沈着後の湿潤形態で用いられるかまたは最初に乾燥されるかどうか、(3)用いられる炭酸カルシウム含有石炭のサイズ、および(4)作られ得るエネルギーの量。例えば、炭酸カルシウム含有石炭は約1インチ未満の粒子サイズを有し得、そして約2,400°F〜約2,600°Fのストーカー炉中で燃焼される。別の例として、炭酸カルシウム含有石炭は約300μm未満の粒子サイズに粉末化され得、そして浮遊燃焼に従ってそれを炉中に吹き込み、それを酸素の源と混合しそしてこの混合物を点火することにより、約3,200°F〜約3,700°F(例えば、約3,500°F)で燃焼される。
【0034】
本発明の別の具体的態様は、高イオウ石炭の燃焼の結果として生成される硫酸カルシウムの量を増加させる一方、同時にかかる燃焼からの二酸化イオウ放出を減少させる方法である。該方法は、石炭中の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムを有する石炭を燃焼させそしてかかる燃焼の結果として生成された硫酸カルシウムを回収することを含む。炭酸カルシウムは、炭酸カルシウムで過飽和された水性シリカコロイド組成物を用いて、上記に論考された方法に従って割れ目内に沈着され得、そして石炭は、前記に論考されたような様々な技法に従って燃焼され得る。石炭を燃焼させるために用いられる技法に依存して、1種またはそれ以上の様々な燃焼生成物、例えばフライアッシュ、ボトムアッシュ、ボイラースラグ、排煙脱硫物質が生成され得る。かかる燃焼生成物は、例えばセメント、コンクリート、セラミック、塑性充填剤、金属マトリックス複合材および炭素吸収剤用のような、様々な用途における利用性を有し得る。例えば、本具体的態様による石炭の燃焼からのフライアッシュは、セメントの製造において使用可能な。特に、石炭中に含有されたイオウは割れ目内に沈着された炭酸カルシウムと反応して、硫酸カルシウムを生成する。先に論考されたように、生成される硫酸カルシウムは、典型的には、フライアッシュ中に残存するセッコウ(CaSO4・2H2O)の形態にある。このフライアッシュはそのまま用いられ得、あるいはセメント(例えば、ポルトランドセメント)の成分として用いるためのCaSO4・2H2Oを抽出するために、当該技術において知られた1つまたはそれ以上の分離方法が使用可能な。
【0035】
本発明の別の具体的態様は、高イオウ石炭を処理してこの処理石炭が燃焼される際の二酸化イオウ放出を減少させるために適した水性組成物である。該水性組成物は、水性シリカコロイド組成物と統合されたおよび随意に酸化カルシウムと会合された炭酸カルシウムの過飽和溶液を含む。特に、該水性組成物は、約2%w/v〜40%w/vのケイ酸ナトリウムまたはシリカ、約15%w/v〜40%w/vの炭酸カルシウムおよび約1.5%w/v〜4.0%w/vの酸化カルシウムを含み得る。本明細書において用いられる場合、1%w/vの物質は、組成物100ml当たり1mgの該物質に等価であるところの組成物中の該物質の濃度を指す。本発明の更なる具体的態様は、高イオウ石炭を処理してこの処理石炭が燃焼される際の二酸化イオウ放出を減少させるために適した水性組成物を作製する方法であって、炭酸カルシウムを強水性アルカリ性シリカコロイド組成物中に、そのシリカ由来のコロイド粒子中にカルシウムイオンを統合させて荷電コロイド粒子を形成させるのに充分な条件下で溶解することを含む方法である。論考のたやすさのために、これらの2つの具体的態様が一緒に論考される。
【0036】
シリカは二酸化ケイ素(SiO2)としても知られており、そして遊離形態(例えば、砂)または他の酸化物と化合されてケイ酸塩の形態のどちらかで地殻のほぼ60パーセントを構成する。シリカは、人間により少量で摂取される(SiO2としてまたはケイ酸塩として)場合に何らかの有意的毒性作用を有するとは知られておらず、そして米国中のたいていの公共給水システムにおける飲料水中に通常存在する。本発明の本具体的態様において有用な組成物の基礎は、分散体またはコロイド懸濁液と称され得るアルカリ性水性シリカコロイド組成物の作製である。
【0037】
この水性組成物は、粒子状シリカを高アルカリ性水中に溶解することにより作製され、しかして該高アルカリ性水は、強塩基を水中に溶解して高塩基性(すなわち、10より大の好ましくは少なくとも12一層好ましくは少なくとも13.5のpH)である水溶液を与えることにより作製される。強塩基は、典型的には、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム好ましくは後者のような、アルカリ金属水酸化物である。少なくとも3のモル濃度量がアルカリ性溶液を作製するために用いられ、しかしてそのくらいの多量がpHを所望レベルに維持するために用いられる。シリカの溶解性(安定なコロイド組成物を形成するその能力)は温度を増加すると共に増加する故、アルカリ性溶液は、周囲温度を越え該溶液の沸点まで(沸点を含む)の温度に加熱されることが好ましい。これを越える温度は使用可能なけれども、加圧容器の必要性に因り、これは一般に好まれない。水酸化ナトリウムでアルカリ性にされた水中にシリカを溶解する際に、ケイ酸ナトリウム溶液が形成されると考えられる。その組成は、密度と同様に、ナトリウムとシリカの間の変動比率に関して変動する。Na2O対SiO2の比率が大きければ大きいほど、アルカリ性度はより大きくそして溶液はより粘着性である。その代わりに、同じ目的が、固体状ケイ酸ナトリウムを水中に溶解することにより達成され得る。数多くの水性ケイ酸ナトリウムコロイド組成物が、約20%〜約50%w/vで商業的に入手できる。周知の溶液は「卵用保存剤」として知られ、しかしてこれはこの方法により作製され得そして約40%w/vのNa2Si37(ケイ酸ナトリウムの通常入手できる乾燥形態)を含有すると計算される。標準的な商業的に入手できるケイ酸ナトリウムは、27%w/vケイ酸ナトリウムであるものである。
【0038】
いかなる特定の理論によっても縛られたくないけれども、シリカの溶解の化学は、次の反応式で近似され得ると信じられる。
【化1】
Figure 2004536163
【0039】
アルカリ性シリカコロイド組成物が作製されると、アルカリ土類炭酸塩好ましくは炭酸カルシウムが、この混合物に好ましくは微細粉末として添加される。炭酸カルシウムの添加は、コロイド構造中に統合されたカルシウムイオン(Ca+2)を有する安定なコロイド組成物を形成させるのを援助する、ということが考えられる。加えて、酸化カルシウムもまた好ましくは添加され、しかしてこれは後に、前記に論考された方法において高圧CO2雰囲気下で石炭の割れ目内でCaCO3に転換される。炭酸カルシウム(および酸化カルシウム)によるCa+2イオンの源の添加は、次のように視覚化され得るSi(OH)4の重合に通じ得る。
【化2】
Figure 2004536163
【0040】
これは、例えば図1に示されたように、Ca+2イオンが封鎖されているコロイド粒子に通じると考えられる。図1においては、用いられた塩基は、K+イオンを与える水酸化カリウムである、ということが留意される。本具体的態様に従って形成されたコロイドは、公知のコロイド系よりもより堅く結合されており且つより広範に分岐されていると考えられる。図2は、本方法に従って形成されたところの、典型的なシリカコロイド粒子と会合された典型的な水の二重層を表す、ということが更に考えられる。図2に示されたように、シリカコロイド粒子は正味の負電荷を有し、そして周囲水中の荷電イオンにより取り囲まれている。シリカコロイド粒子の固体表面に最も近いステム層(「心層」)において、荷電イオンはたいてい正に荷電されており、また負に荷電されたシリカコロイド粒子に引きつけられるCa+2イオンを含み得る。1個またはそれ以上のCa+2イオンがシリカコロイド粒子の内部内に含まれ得る、ということが認識されるべきである。
【0041】
本発明の水性組成物の作製中、それは、好ましくは、シリカコロイド粒子上の静電荷を増加するように処理される。これは、図3および4に示された起電機を用いることにより行われる。更なる詳細は、2000年12月26日に出願されそして2001年10月4日にUS2001/0027219として公表されたHolcombの米国特許出願第09/749,243号におよび1996年7月16日に発せられたHolcombの米国特許第5,537,363号(それらの開示は参照することにより、それらの全体をここに取り込む)に見ることができる。これらの刊行物におけるおよび本明細書におけるサイズおよび容量は、例示のためのみであり、制限的でない。起電機を機能させることはポンプ1を伴い、しかしてポンプ1は容器3中に入れられている水性組成物5を取り上げ、そして水性組成物5を導管2にそして次いでポンプ1に導いて通過させる。ポンプ1は、ポンプおよびパイプのサイズに依存する速度を生じさせる。これは、約1ガロン毎分(gpm)〜約100gpm(例えば、比較的小さいシステムにおいて約4gpm〜約10gpm)および約10psiの圧力であり得る。この前記の圧力および速度における水性組成物5は導管6を通流しそして導管7に入り、しかして導管7は少なくとも1本の同心導管(例えば、導管13)により取り囲まれている。図2に示されているように、水性組成物5は導管7を通流し、そして穴8を通って導管13(例えば、1″パイプ)中に出る。水性組成物5は次いで反対方向で導管13を通流し、穴9を通って出て、そして再び方向転換して導管14(例えば、1.5″パイプ)を通る。水性組成物5は穴10を通って導管14から導管15中に出て、室11に入り、導管12を通流し、そして導管4を通って容器3に運ばれ戻される。
【0042】
充分な速度で且つ充分な時間量の、向流装置を通る流れが、向流帯電効果の故、本発明の本具体的態様による好ましい組成物を生じさせる。この向流帯電効果は磁場勾配を生じさせ、しかして次いで該磁場勾配は、起電機の同心導管中において向流過程で移動するシリカコロイド粒子上に静電荷を蓄積させる、ということが考えられる。この静電荷の蓄積は、より安定であるより大きいシリカコロイド粒子と結びつけられると考えられ、そして次いで例えばより多量のCa+2イオンを封鎖することにより、より多量の炭酸カルシウムが水性組成物中に組み込まれることを可能にし得る。好ましくは、多数の二方向磁場を発生させることにより該向流帯電効果を高めるために、1個またはそれ以上の磁気ブースターユニットが用いられる。図4は、図3に示された起電機と共に使用可能な磁気ブースターユニットの機能および配置を示す。図4の磁気ブースターユニット(ユニットA、BおよびC)を加える場合、静電荷ははるかに速くシリカコロイド粒子上に蓄積する、ということが観察された。3個の磁気ブースターユニットが図4に示されているけれども、より多いまたはより少ないユニットが特定用途に依存して使用可能な、ということが認識されるべきである。典型的には、2個の隣接磁気ブースターユニット(例えば、ユニットAおよびB)は、それぞれのユニットにより発生する磁場の間の相互作用を減じるよう充分に離間される、ということが所望される。
【0043】
図5の上部は、図4に示された同心導管の断面上面図を示す。図5から気づかれ得るように、磁気ブースターユニット(例えば、ユニットA)は、複数の磁石(例えば、電磁石)を含む。ここでは、4個の磁石が一平面に配置されて示され、そしてその平面において四辺形(例えば、長方形または正方形)の頂点を形成する。隣接磁石の極は、図5に示された「+」および「−」符号により指摘されるように、反対の配向を有する。図5の下部に示されているように、4個の磁石のこの配置は、磁場についてz軸(すなわち、図5の上部に示された平面から延出する軸に沿った磁場の成分)において、多数の勾配を生じさせる。ここでは、測定値は、磁石の平面の上に約1インチ変位されている線A−A′に沿ったz軸における磁場について示されている。勾配はまた、磁場についてx軸およびy軸(すなわち、線A−A′およびB−B′に沿った磁場の成分)において存在し得る。これらの多数の勾配は、起電機が水性組成物を加工し続けるにつれてシリカコロイド粒子上に蓄積し得る有意な静電荷の原因である。水性組成物を図4に示された起電機で処理することにより、約1μmから約200μmの範囲典型的には約1μmから約150μmまたは約1μmから約110μmの範囲のサイズを有するシリカコロイド粒子を生成させることができる。シリカコロイド粒子は、約−5ミリボルト(mV)から約−75mVを越える範囲典型的には約−30mVから約−50または−60mVの範囲のゼータ電位を有し得る。当業者は理解するように、ゼータ電位はコロイド粒子により示される静電荷を表し、そしてより大きい大きさのゼータ電位は典型的にはより安定なコロイド系(例えば、粒子間斥力の結果として)に相当する。
【0044】
本発明の別の具体的態様は、高イオウ石炭を加圧下で水性組成物で処理する装置である。該装置は、石炭を保持するのに適した加圧可能な容器、水性組成物が容器に入りそして石炭と接触するようにさせる第1入口、容器から水性組成物を除去する機構、二酸化炭素が大気圧より高い圧力下で容器に入るようにさせる第1入口、第1入口に連結された加圧二酸化炭素の給源、および容器から石炭を除去する出口を含む。
【0045】
本発明のこの具体的態様は、図6に示されたシーケンスの全体的論考において見ることができる。石炭は列車102によって水蒸気発生プラントにもたらされ、そして制御塔100の下の石炭ホッパー103中に落とされる。その代わりに、石炭は、該発生プラントの代わりに炭田において処理され得る。石炭は次いでコンベヤーベルト104上に供給され、そして導管105を経て石炭破砕機108および109に輸送される。低品質の不合格品および破片は、導管106および107を経て不合格品パイル111および112に輸送される。石炭は、直径1〜2mmのサイズの粒子に破砕された後、破砕機から放たれる。石炭はコンベヤー110上に落下し、しかしてコンベヤー110はそれを導管114中に、次いで導管113および114aに落とす。導管114aは石炭をホッパー115に運び、しかしてホッパー115は石炭を圧力ハッチを通って圧力タンク16中に落とす。圧力ハッチは、ホッパー115の下でおよび出口導管18と圧力タンク16との接合部において閉鎖される。石炭がホッパー115を通ってタンク16中に供給されるにつれて、タンク16が約45°に傾け上げられながら、オーガー17が石炭をタンク16の遠位部分に押し進める。タンク16は密封されそして真空(約26″〜30″の水)が23に収容された真空ポンプにより20分間適用され、そしてタンク16は中立位置に下げ戻される。建物27において合成され得る本発明の水性組成物は導管35を経て貯蔵タンク24中にポンプ輸送され、次いで導管34を経て導管21にポンプ輸送され、そして弁が真空状態の方へ開かれる時タンク16中に引き入れられる。シリカコロイド粒子、イオン化炭酸カルシウム、酸化カルシウムおよび水を含む水性組成物は、石炭の排気された細孔中に引き入れられる。系が平衡になった後、水性組成物の残存部分は除去され、そしてCO2がタンク26から導管36を経て制御器23をそして次いで導管21を通流するように弁が開かれる。約100〜300psiの圧力が1時間までの間(例えば、5〜40分)維持され、そして解放される。CO2圧は、増加重炭酸イオン充填量を石炭の細孔中に入れる。重炭酸イオンのこの増加利用可能性は石炭の細孔中におけるCaCO3の結晶化を引き起こし、それにより石炭を破壊しそしてより多くのおよびより大きい細孔を炭酸カルシウムおよび酸化カルシウムの浸透のために利用可能にする。この時点で、石炭中へのシリカ炭酸カルシウムの統合を最大にするために、本方法は好ましくは1回または2回繰り返される。充分に加工されると、生じた石炭は次いでオーガー17により導管18を通ってベルト30上へ押し出され、しかしてベルト30は処理石炭を「ライブ品パイル」31に運ぶ。
【0046】
処理石炭は、「ライブ品パイル」からベルト32によってコンベヤー33に放たれる。処理石炭はストーカー用石炭としてストーカーバーナー中で約2,400°F〜約2,600°Fの温度で燃焼され得、あるいは微粉砕されそしてブロワー炉中で約3,200°F〜3,700°Fの温度で燃焼され得る。図7に見られるように、処理石炭は炉に運ばれ、しかしてそこでそれは燃焼される。燃焼している石炭は水を加熱して水蒸気にし、しかして水蒸気はタービンを駆動する。次いで、タービンは発電機を駆動し、しかして発電機は送電線を通じて電力を送る。その代わりに、図8に示されているように、処理石炭は、図6のコンベヤー33と連通するコンベヤー201を通じて石炭バンカー210に送達される。石炭は要求に応じて秤209を通って、粉末化石炭を生成させる微粉砕機207中に計量供給される。この粉末化石炭は、炭塵・空気管路205を通りそして燃料注入ノズル203を通じて炉204中に導かれる。この粉末化石炭は炉204中に吹き込まれ、しかしてそこでそれは着火して、約3,500°華氏で燃焼する強烈な渦巻く火になる。燃焼時に、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水および二酸化イオウは強烈な熱の存在下で反応してより多量のセッコウ(CaSO4・2H2O)および石灰を形成し、しかしてこれらは灰中に残存する。増加セッコウはセメント用の増加価値の灰を作り、そしてそれはこの使用のために灰庫206から除去される。それ故、高イオウ石炭は、改善品質の燃焼生成物と共に大いに減少された放出物でもって燃焼され得る。生じた灰はまた特に微小球としてより多量のケイ酸塩を有する、ということが考えられる。これらの微小球状ケイ酸塩は、例えば、絶縁ペイント用に有用である高い絶縁性質を有する。
【0047】
次の例は、当業者に本発明を例示して説明するために、本発明の特定の側面を記載する。これらの例は単に本発明を理解および実施する際に有用な特定の方法論を与えるにすぎないので、これらの例は、本発明を制限すると解釈されるべきでない。
【実施例】
【0048】
実施例I
この例は、燃焼に先だって石炭を処理するために用いられる本発明の水性組成物を作製する方法を記載する。良質の水5ガロンを、容器に入れる。この水を4.5〜5gpmおよび20lb/in2で1時間、エレクトレット起電機(上記の米国特許出願第09/749,243号参照)を通って循環させ、そして捨てる。起電機を4.5〜5gpmで作動させ続けながら、ケイ酸ナトリウム5リットルを起電機に入れる。このケイ酸塩は、4.0モル濃度のNaOH中27%w/vの濃度にある。ケイ酸ナトリウムがすべて系に入れられた後、起電機を1時間作動させ続ける。この混合物に炭酸カルシウム615グラムをスラリーとして、20分を越える間でゆっくり添加する。起電機を、同じ条件下で更に1時間作動させる。この時点におけるpHは、10.0より大である。酸化カルシウム(CaO)500グラムをゆっくり添加しつつ、溶液を4.5〜5gpmで起電機を通って走行させ続ける。この溶液を、更に1時間起電機を通って走行させ続ける。この時点における物質は、灰色であり且つわずかに曇った非常に濃密なコロイドである。
【0049】
実施例II
この例は、本発明の代表的な水性組成物をその作製方法と共に記載する。「起電機」への言及は、2000年12月26日に出願されそして2001年10月4日にUS2001/0027219として公表されたHolcombの米国特許出願第09/749,243号に記載された装置についてである。起電機は、150ガロン容量および約90〜100ガロン毎分(gpm)の流量を有する。最終組成物は、約40,000ppmまたは4%w/vのケイ酸ナトリウムの濃度を示す。
【0050】
水(pH8.13)42ガロンを起電機に添加し、そして20分間起電機を通って循環させる。ケイ酸ナトリウム(27%w/v濃度)8ガロンを起電機に添加し、そして45分間循環させる。これにより、50ガロンの総量の12.20のpHを有するケイ酸ナトリウム溶液がもたらされる。
【0051】
NaOH(水酸化ナトリウム)ペレット14.6lbを起電機からの溶液5ガロン中に溶解し、そして生じた溶液を起電機中に添加し戻す。水2.5ガロンを起電機に添加しそして90分間循環させて、13.84のpHを有する組成物がもたらされる。
【0052】
溶液20ガロンを起電機タンクから容器中にポンプ輸送し、そしてその中に炭酸カルシウム51.3lbを溶解する。生じた溶液を、20分の期間にわたってゆっくり起電機に添加し戻す。この組成物を20分間循環させ、しかして13.88のpHを示す。再び、溶液20ガロンを起電機から取り出し、そしてその中に炭酸カルシウムを更に51.3lb溶解する。生じた組成物を、20分の期間にわたって起電機中に計量供給する(pH13.91)。20分間の更なる循環により、13.92のpHを有する組成物がもたらされる。
【0053】
生じた溶液10ガロンを起電機から取り出しそして酸化カルシウム5.5lbを容器に添加すると、スラリーがもたらされることになり、しかしてこのスラリーを10分の期間にわたって起電機に添加し戻す。生じた組成物を、30分間循環させる(pH13.98)。
【0054】
この循環組成物20ガロンを混合バレル中に添加し、そして混合しながら塩化アンモニウム1.0kgをゆっくり添加する。この組成物を10分の期間にわたって起電機に添加し戻し、そして起電機において30分間循環させる(pH13.93)。
【0055】
55ガロンの生じた組成物を、本明細書において論考された方法において石炭を処理する際の将来の使用のために、1個または複数個の適切な容器に入れる。生じた組成物のコンシステンシーは水より粘稠であり、そして薄いミルクセーキのものと同様な粘度を有するように見える。
【0056】
実施例III
この例は、石炭の処理のための本発明の方法を実施するための代表的な詳細を与える。
【0057】
破砕石炭を小さいストーカーサイズ(約1/2インチ未満)に篩分けし、そして100lbを量り取りそして50ガロンバレル中に入れ、バレルを密封しそして10分間タンブルして石炭をブレンドする。石炭をランダム様式で8lbの増分で除去し、そして2個の別の容器に入れる。すなわち、(a)対照50lbおよび(b)処理用50lb。
【0058】
酸化カルシウム5lbを50lb石炭サンプル(b)と混合しそして圧力室のサンプルホッパー中に入れ、そしてホッパーを圧力室中に置く。圧力ドアを閉じ、そして密封するようしっかり締める。真空状態を引き起こし(29″〜30″の水)、そしてその範囲内に45分間維持する。
【0059】
実施例IIにおいて作製された組成物の4ガロンサンプルを真空でもってサンプルホッパー中に引き入れ、そして系を10分間平衡に保たせる。CO2を室中に流すことにより、真空状態を逆転させる。
【0060】
過剰の液を石炭から除去し、そして室を再密封する。空気を真空により除去し、そして圧力をCO2でもって300psiまで(範囲100psi〜300psi)適用する。圧力を30分間保持し、そして解放する。これらの工程を、更に2サイクル繰り返す。
【0061】
完了すると、過剰の液を除去し、そして石炭を貯蔵し、輸送しまたは燃焼させる。この石炭を燃焼させる際に、二酸化イオウ放出は、約95%〜100%減少されるように見える。かかる減少と共に、約40%〜60%のNOX放出物、40%〜80%の一酸化炭素放出物、40%〜60%の炭化水素放出物および12%〜16%の二酸化炭素放出物の減少も見られる。これらの減少の理由を完全には理解していないけれども、ガスのより完全な燃焼および固体の形成を援助するべき何らかのタイプの触媒的役割をシリカが果たしているのかもしれない、ということが考えられる。
【0062】
本明細書において挙げられたまたは言及された特許出願、特許、刊行物および他の出版文書の各々は、各々の個々の特許出願、特許、刊行物および他の出版文書が参照することにより組み込まれるように特定的におよび個々に指摘されるのと同じ程度まで、参照することにより、それらの全体をここに取り込む。
【0063】
本発明はその特定の具体的態様に関して記載されてきたけれども、添付の特許請求の範囲により定められるような本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更が成され得および等価物が代用され得る、ということが当業者により理解されるはずである。加えて、特定の状況、物質、物質の組成、方法、プロセス工程を本発明の目的、精神および範囲に適応するために、多くの改変が成され得る。かかる改変のすべてが、本明細書に添付された特許請求の範囲内にあると意図されている。特に、本明細書に開示された方法は特定の順序で遂行される特定の諸工程に関して記載されてきたけれども、これらの工程は、本発明の教示から逸脱することなく等価の方法を形成するように結合、細分または再順序づけされ得る、ということが理解される。従って、本明細書に特定的に指摘されていなければ、諸工程の順序および組分けは本発明の制限事項でない。
本発明の特質、目的および利点の更なる理解のために、次の図面と共に読解される次の詳細な説明が参照されるべきであり、しかして図面において同様な参照数字は同様な要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】図1は、本発明の具体的態様によるところの、Ca+2イオンが封鎖されているシリカコロイド粒子の信じられた構造を表す図である。
【図2】図2は、本発明の具体的態様に従って形成されたところの、典型的シリカコロイド粒子と会合された水の二重層を表す図である。
【図3】図3は、本発明の具体的態様による起電機を表す図である。
【図4】図4は、本発明の具体的態様によるところの、3個の磁気四重極ブースターユニットと共に図3の起電機を表す図である。
【図5】図5は、本発明の具体的態様によるところの、磁場と磁場勾配に加えて図4の起電機の断面上面図である。
【図6】図6は、本発明の具体的態様によるところの、レールカーから前選炭および処理を通じて高イオウ瀝青炭を取得する方法を表す図である。
【図7】図7は、本発明の具体的態様によるところの、処理石炭を加工し、燃焼させそして熱エネルギー、放出物、水および灰(セッコウを含めて)に転換する水蒸気プラントを表す図である。
【図8】図8は、本発明の具体的態様によるところの、電力を発生させるために使用可能な熱エネルギーを作るために処理石炭が燃焼される高温炉を表す図である。

Claims (83)

  1. 高イオウ石炭が燃焼される際の二酸化イオウ放出を減少させるために該高イオウ石炭を処理する方法であって、
    (a)該石炭内にトラップされた周囲(ambient)流体を取り出すことによって該石炭の一部を破壊するのに充分な減圧の環境中に該石炭を配置し、
    (b)この破壊石炭を、炭酸カルシウムで過飽和された水性シリカコロイド組成物と接触させ、
    (c)該水性組成物の大部分を該石炭との接触から除去し、そして
    (d)この水性組成物処理された石炭を二酸化炭素雰囲気下で、工程(a)において生成された石炭中の割れ目に該炭酸カルシウムが入るのに充分な期間加圧することを含む方法。
  2. 減圧が、約26″〜約30″水である請求項1に記載の方法。
  3. 石炭を破壊するに先だって、石炭を約5センチメートル(cm)未満の最大断面距離(cross sectional distance)のサイズに減少させる請求項1に記載の方法。
  4. 石炭を、約3cm未満の最大直径のサイズに減少させる請求項3に記載の方法。
  5. 石炭を、約50ミクロン(μm)〜約4ミリメートル(mm)のサイズに減少させる請求項4に記載の方法。
  6. 石炭を、約3mm〜約4mmのサイズに減少させる請求項5に記載の方法。
  7. 石炭内にトラップされた周囲流体を取り出しつつ、減圧をそれがその最小値に達した後1時間までの間維持する請求項1に記載の方法。
  8. 減圧を、その最小値に達した後約10〜約45分の間維持する請求項7に記載の方法。
  9. 二酸化炭素雰囲気が、実質的に純粋な二酸化炭素である請求項1に記載の方法。
  10. 二酸化炭素雰囲気が、少なくとも50psiの圧力を有する請求項1に記載の方法。
  11. 圧力が、約100psi〜約300psiである請求項10に記載の方法。
  12. 石炭を水性組成物内に浸漬してスラリーを形成させる請求項1に記載の方法。
  13. スラリーを攪拌する請求項12に記載の方法。
  14. 石炭に水性組成物を吹き付けることにより、石炭を水性組成物と接触させる請求項1に記載の方法。
  15. 水性組成物が、少なくとも約13.5のpHを示す請求項1に記載の方法。
  16. 水性組成物が、少なくとも約13.8のpHを示す請求項15に記載の方法。
  17. 水性組成物が、ケイ酸ナトリウムおよび炭酸カルシウムを含む請求項1に記載の方法。
  18. 水性組成物が、酸化カルシウムを更に含む請求項17に記載の方法。
  19. 水性組成物が、少なくとも約13.5のpHを示し且つケイ酸ナトリウム、炭酸カルシウムおよび酸化カルシウムを含む請求項1に記載の方法。
  20. 水性組成物が、少なくとも約13.5のpHを示し且つ約2%w/v〜40%w/vのケイ酸ナトリウム、約15%w/v〜40%w/vの炭酸カルシウムおよび約1.5%w/v〜4.0%w/vの酸化カルシウムを含む請求項19に記載の方法。
  21. 石炭が、約0.5質量(重量)パーセントより多いイオウを含む請求項1に記載の方法。
  22. 石炭が、約0.8質量(重量)パーセントより多いイオウを含む請求項21に記載の方法。
  23. 工程(a)、(b)および(c)の処理から生じた石炭が、少なくとも0.5のCa:Sのモル比を与えるために充分な量を与えるために充分な、石炭内に沈着された炭酸カルシウムを有する請求項1に記載の方法。
  24. (a)、(b)、(c)および(d)の工程を2回繰り返す請求項1に記載の方法。
  25. 工程(a)、(b)、(c)および(d)の処理から生じた石炭が、少なくとも0.5のCa:Sのモル比を与えるために充分な量を与えるために充分な、石炭内に沈着された炭酸カルシウムを有する請求項24に記載の方法。
  26. 工程(a)〜(d)により処理された石炭が、シリカを少なくとも0.15重量%のレベルで含む請求項25に記載の方法。
  27. 工程(b)において、各100ポンドの石炭を約10〜約100ガロンの水性組成物と接触させる請求項1に記載の方法。
  28. 生じた石炭を高温で燃焼させる工程を更に含み、しかもかかる燃焼の結果として、生じた燃焼放出物の二酸化イオウ含有率が、高イオウ石炭が請求項1に記載の方法に従って処理されなかった場合の燃焼放出物の二酸化イオウ含有率より約60パーセント〜約100パーセント少ない請求項1に記載の方法。
  29. 工程(a)、(b)および(c)の処理から生じた石炭が、石炭と会合された約0.5質量(重量)パーセント〜約1.5質量(重量)パーセントの炭酸カルシウムを有する請求項1に記載の方法。
  30. 生じた石炭が、それと会合された約1.0質量(重量)パーセントの炭酸カルシウムを有する請求項29に記載の方法。
  31. 石炭を破壊するに先だって、石炭を酸化カルシウムと混合する請求項1に記載の方法。
  32. 破壊石炭を水性組成物中に完全に浸漬する請求項1に記載の方法。
  33. 高イオウ石炭であって、該石炭が真空破壊されており、少なくとも約0.5質量(重量)パーセントのイオウを含み、しかも更に該石炭中の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムを少なくとも0.5のCa:Sのモル比を与えるために充分な量で含む高イオウ石炭。
  34. イオウ含有率が重量により約0.5パーセント〜約7.0パーセントのイオウであり、そして石炭中の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムが、約1〜4のCa:Sのモル比を与えるために充分な量にある請求項33に記載の高イオウ石炭。
  35. 石炭が、少なくとも0.15重量%のレベルで存在するシリカを更に含む請求項33に記載の高イオウ石炭。
  36. 請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法により作られた高イオウ石炭。
  37. 高イオウ石炭を燃焼させることからエネルギーを作る一方、かかる燃焼からの放出物の二酸化イオウ含有率を減少させる方法であって、真空破壊された石炭中の割れ目内に炭酸カルシウムを沈着させそして生じた炭酸カルシウム含有高イオウ石炭を高温で燃焼させることを含む方法。
  38. 石炭が、少なくとも約0.5質量(重量)パーセントのイオウと、少なくとも0.5のCa:Sのモル比を与えるために充分な量の、石炭の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムとを含む請求項37に記載の方法。
  39. 石炭のイオウ含有率が約0.5重量%〜約7.0重量%であり、そして炭酸カルシウムを、約1〜4のモル比を与えるために充分な量で石炭中の割れ目内に沈着させる請求項38に記載の方法。
  40. 炭酸カルシウムを請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法に従って石炭の割れ目内に沈着させる請求項37に記載の方法。
  41. 石炭が、5センチメートル未満の粒子サイズを有する請求項37に記載の方法。
  42. 石炭が、約50mm〜約2mmの粒子サイズを有する請求項41に記載の方法。
  43. 石炭を粉末化し、そしてそれを炉中に吹き込み、それを酸素の源と混合しそしてこの混合物を点火することにより約3,200°F〜約3,700°Fの温度で燃焼させる請求項37に記載の方法。
  44. 温度が、約3,500°Fである請求項43に記載の方法。
  45. 高イオウ石炭の燃焼の結果として生成される硫酸カルシウムの量を増加させる一方、同時にかかる燃焼からの二酸化イオウ放出を減少させる方法であって、該石炭中の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムを有するところの真空破壊された高イオウ石炭を燃焼させそしてかかる燃焼の結果として生成された硫酸カルシウムを回収することを含む方法。
  46. 石炭が、少なくとも約0.5質量(重量)パーセントのイオウを含み且つ少なくとも0.5のCa:Sのモル比を与えるために充分な量の、石炭中の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムを更に含む請求項45に記載の方法。
  47. イオウ含有率が重量により約0.5パーセント〜約7.0パーセントのイオウであり、そして石炭中の割れ目内に沈着された炭酸カルシウムが、約1〜4のCa:Sのモル比を与えるために充分な量にある請求項46に記載の方法。
  48. 石炭が、少なくとも0.15重量%のレベルで存在するシリカを更に含む請求項45に記載の方法。
  49. 石炭が、5センチメートル未満の粒子サイズを有する請求項45に記載の方法。
  50. 石炭が、約5mm〜約2mmの粒子サイズを有する請求項49に記載の方法。
  51. 石炭が1in未満の粒子サイズを有し、そして石炭をストーカー炉中で約2,400°F〜約2,600°Fで燃焼させる請求項49に記載の方法。
  52. 石炭を粉末化し、そしてそれを炉中に吹き込み、それを酸素の源と混合しそしてこの混合物を点火することにより約3,200°F〜約3,700°Fで燃焼させる請求項45に記載の方法。
  53. 高イオウ石炭を処理してこの処理石炭が燃焼される際の二酸化イオウ放出を減少させるために適した水性組成物であって、水性シリカコロイド組成物と統合された炭酸カルシウムの過飽和溶液を含む組成物。
  54. 水性組成物が、少なくとも12のpHを示す請求項53に記載の組成物。
  55. 水性組成物が、少なくとも13.5のpHを示す請求項54に記載の組成物。
  56. 水性組成物が、少なくとも13.5のpHを示し且つケイ酸ナトリウムおよび炭酸カルシウムを含む請求項54に記載の組成物。
  57. 水性組成物が、酸化カルシウムを更に含む請求項56に記載の組成物。
  58. 組成物が、約2%w/v〜40%w/vのケイ酸ナトリウム、約15%w/v〜40%w/vの炭酸カルシウムおよび約1.5%w/v〜4.0%w/vの酸化カルシウムを含む請求項57に記載の水性組成物。
  59. 水性組成物が、二酸化ケイ素を強水性アルカリ金属水酸化物溶液中に高温で溶解しそして生じた混合物中に炭酸カルシウムを溶解して該水性組成物を形成させることにより作製される請求項53に記載の水性組成物。
  60. 酸化カルシウムを更に含む請求項59に記載の水性組成物。
  61. アルカリ金属水酸化物が、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムであり且つ少なくとも約3モル濃度のレベルで組成物中に存在する請求項60に記載の水性組成物。
  62. アルカリ金属水酸化物が、少なくとも約4モル濃度のレベルで存在する水酸化ナトリウムである請求項61に記載の水性組成物。
  63. コロイド構造中に組み込まれたカルシウムイオンを有するところの約1μm〜約200μmのサイズ範囲のコロイド粒子を含む請求項53に記載の水性組成物。
  64. コロイド粒子が、ケイ素および酸素に基づいたポリマー構造を示す請求項63に記載の組成物。
  65. 高イオウ石炭を処理してこの処理石炭が燃焼される際の燃焼生成物の二酸化イオウ含有率を減少させるために適した水性組成物を作製する方法であって、炭酸カルシウムを強水性アルカリ性コロイドシリカ組成物中に、そのシリカ由来のコロイド粒子中にカルシウムイオンを統合させて炭酸カルシウムの過飽和溶液を形成させるのに充分な条件下で溶解することを含む方法。
  66. 酸化カルシウムが水性組成物中に含まれる請求項65に記載の方法。
  67. 生じた組成物を少なくとも1つの磁場勾配に通流させる請求項65に記載の方法。
  68. 生じた組成物を複数の磁場勾配に通流させる請求項65に記載の方法。
  69. 磁場勾配を通る流量が、約1〜100ガロン毎分(gpm)である請求項67に記載の方法。
  70. 組成物の一部が、組成物の別の部分の流れに対して向流様式で流れる請求項69に記載の方法。
  71. 向流の流れが、向流の流れなしで得られるよりも高度に荷電されたコロイド粒子の集合物を与えることになる請求項70に記載の方法。
  72. 複数の磁場勾配を通る流れが、組成物をかかる磁場勾配に通流させないで得られるよりも高度に荷電されているコロイド粒子を与えることになる請求項68に記載の方法。
  73. 高イオウ石炭を加圧下で水性組成物で処理する装置であって、
    該石炭を保持するのに適した加圧可能な容器、
    該水性組成物が該容器に入りそして該石炭と接触するようにさせる第1入口、
    該容器から該水性組成物を除去する機構、
    二酸化炭素が大気圧より高い圧力下で該容器に入るようにさせる第1入口、
    第1入口に連結された加圧二酸化炭素の給源、および
    該容器から該石炭を除去する出口を含む装置。
  74. シリカが、約0.15重量%〜約2.5重量%のレベルで存在する請求項35に記載の高イオウ石炭。
  75. イオウ含有率が0.5重量%と7.0重量%の間にあり、炭酸カルシウムが、約0.5〜4.0のCa:Sのモル比を与えるために充分なレベルで存在し、そしてシリカが約0.15重量%〜約2.5重量%のレベルで存在する請求項33に記載の高イオウ石炭。
  76. 炭酸カルシウムおよびシリカが、ケイ酸ナトリウムおよび随意に酸化カルシウムと統合された過飽和炭酸カルシウムの水性コロイド組成物から沈着される請求項75に記載の高イオウ石炭。
  77. コロイド組成物が、−40〜−75mVのゼータ電位を示すコロイド粒子を含む請求項76に記載の高イオウ石炭。
  78. 石炭が、少なくとも0.15重量%のレベルで存在するシリカを更に含む請求項38に記載の方法。
  79. シリカが、石炭中に約0.15重量%〜約2.5重量%のレベルで存在する請求項78に記載の方法。
  80. 石炭のイオウ含有率が0.5重量%と7.0重量%の間にあり、炭酸カルシウムが、約0.5〜4.0のCa:Sのモル比を与えるために充分なレベルで存在し、そしてシリカが約15重量%〜約2.5重量%のレベルで存在する請求項38に記載の方法。
  81. 炭酸カルシウムおよびシリカを、ケイ酸ナトリウムおよび随意に酸化カルシウムと統合された過飽和炭酸カルシウムの水性コロイド組成物から沈着させる請求項80に記載の方法。
  82. コロイド組成物が、−40〜−75mVのゼータ電位を示すコロイド粒子を含む請求項81に記載の方法。
  83. コロイド粒子が、約−40〜−75mVのゼータ電位を示す請求項53〜64のいずれか一項に記載の組成物。
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