JP2004534751A - 応力で活性化する蛋白質キナーゼの阻害剤を用いて痛みを治療および予防する新規な方法 - Google Patents

応力で活性化する蛋白質キナーゼの阻害剤を用いて痛みを治療および予防する新規な方法 Download PDF

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Abstract

痛みを治療および/または予防する新規な方法を提示する。本方法は、それを必要としている被験体に応力で活性化する蛋白質キナーゼの阻害剤を有効量で投与することを含んで成り得る。本方法で用いるに好適な化合物には縮合ピロロカルバゾール化合物が含まれる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は痛みの新規な治療および予防方法に関する。より詳細には、本発明は、応力で活性化する蛋白質キナーゼの阻害剤(stress−activated protein kinase inhibitors)を用いて痛みを治療および予防する新規な方法に関する。
【背景技術】
【0002】
応力で活性化する蛋白質キナーゼ(SAPK)[またc−jun−NH末端キナーゼ(JNK)とも呼ばれる]は、分裂促進因子で活性化する蛋白質キナーゼ(MARK)の群の蛋白質キナーゼに属する副次的系列(subfamily)の蛋白質を含んで成る。MAPKの経路は、多種多様な刺激に反応してシグナルが細胞表面から核に導入されそして細胞内基質、例えば他の蛋白質キナーゼおよび転写因子などの燐酸化を更に誘発することで細胞内過程に参与する機構として関係付けられている。
【0003】
SAPK系列には、一部ではあるが、p54 SAPKα/β/JNK2およびp45 SAPKγ/JNK1およびp38 MAPK(α、β、βII、γおよびδ)が含まれる(非特許文献1)。JNKは特許文献1、2、3および4に記述されている。JNK/SAPKおよびp38 MAPKは炎症性サイトカイインターロイキン−1β(IL−1β)によって迅速に活性化されかつまたシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)の発現およびプロスタグラジンE(PGE)の産生を誘発することが以前に報告された(非特許文献2)。興味の持たれることに、MAPKの経路はまたプロスタグラジンの生合成の調節にも関与していることが示唆された(非特許文献3、4)。また、サイトカイが誘発するプロスタグラジン生合成にはJNK/SAPKの活性が必要であることも報告された(非特許文献5、6)。
【0004】
しかしながら、上述した経路全部の解明はまだ不明瞭なままである。また、有害な刺激(紫外線照射、熱ショック、X線など)によって誘発されたシグナルが核に伝達されることで特定の核因子が腫瘍遺伝子として働くか或は転写によって他の次の経路を活性化させる出来事が起こる順の理解も不明瞭である。最近の研究によって応力シグナルに対する1つの反応として転写因子が誘発されることにJNK/SAPK経路が関連していることが推測され、それによって、SAPKはATF/CREB系列の転写因子の一員であるATF3の活性化にとって重要であることが示された(非特許文献7)。また、JNK/SAPK経路は細胞の増殖そして応力で誘発されるプログラムされた細胞死滅(細胞消滅)に関連していることも推測された(非特許文献8、9、10)。
【0005】
非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)およびオピオイドが長年に渡って最も幅広く用いられている鎮痛剤である。ある状況下では、NSAIDの方がオピオイドよりも良好な鎮痛作用を示し得る。NSAIDは、アラキドン酸をプロスタグラジンに変化させる能力を有する酵素であるCOX−2の作用を遮断することで働く(非特許文献11)。NSAIDはプロスタグラジン生合成経路の解明で用いるに価値有る道具であるばかりでなく新規な抗炎症薬の合理的な設計および合成を行うための出発点を与えるものである。
【0006】
しかしながら、鎮痛薬であるNSAIDおよびオピオイドの両方が幅広く用いられているにも拘らず、現在の鎮痛薬は、効力、副作用および耐性責任(tolerance liability)の点でしばしば大きな臨床的(非特許文献12、13)および実験的(非特許文献14)変動を示す。その理由は恐らくは少なくともある分野においてCOX−2がまた正常な機能として調節的役割も果たすことによるものである。このように、NSAIDを長期間用いるとそれに関連して望ましくない重大な副作用、例えば毒性、貧血および胃腸病変が生じる可能性がある。オピオイドは一般に悪心および嘔吐の原因になるばかりでなく動物およびヒトにおける正常な推進力のある胃腸機能を抑制し(非特許文献15)、その結果として、副作用、例えば悪心、嘔吐および便秘などが起こる可能性があることが知られている。
【0007】
現在入手可能な鎮痛薬に関連した欠点から、痛みの予防および/または治療で用いるに適するように改良を受けさせた組成物および/または方法の必要性が存在する。本発明はそのような目的ばかりでなく他の重要な目的にも向けたものである。
【特許文献1】
米国特許第5,534,426号
【特許文献2】
米国特許第5,593,884号
【特許文献3】
米国特許第5,605,808号
【特許文献4】
WO 95/03324
【非特許文献1】
Guan他、J.Biol.Chem.、1998、273、28670−28676
【非特許文献2】
Guan他、J.Biol.Chem.、1997、272、8083−8089
【非特許文献3】
Lin他、Cell、1993、72、269−278
【非特許文献4】
Kramer他、J.Biol.Chem.、1996、271、27723−27729
【非特許文献5】
Xie他、J.Biol.Chem.、1995、270、27622−27628
【非特許文献6】
Xie他、Mol.Cell.Biol.、1994、14、6531−6539
【非特許文献7】
Hai他、Gene Expression、1999、7、321−335
【非特許文献8】
Kyriakis他、BioEssays、1996、18、567−577
【非特許文献9】
Xia他、Science、1995、270、1326−1331
【非特許文献10】
Brenner他、J.Biol.Chem.、1997、272、22173−22181
【非特許文献11】
Taylor P.M.、Vet.Clin.North Am.、1999、29、719−733
【非特許文献12】
Galer他、Pain、1992、49、87−91
【非特許文献13】
Portenoy他、Pain、1990、43、273−286
【非特許文献14】
Chapman他、Pain、1990、43、47−55
【非特許文献15】
Reisine,T.およびPastenak,G.、Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics Ninth Edition 1996、521−555
【発明の要約】
【0008】
驚くべきことに、応力で活性化する蛋白質キナーゼ(SAPK)の阻害剤である化合物を痛みの治療および/または予防で有利に用いることができることを予想外に見いだした。従って、本発明の方法は、好適な多様に従い、好適には、患者にSAPK阻害剤を投与することを含んで成る。具体的には、1つの態様において、痛みを予防または治療する方法を提供し、この方法は、それを必要としている被験体に下記の式(I):
【0009】
【化1】
Figure 2004534751
【0010】
[式中、A、B、C、D、E、F、G、W、X、Y、Q、Q’、R、Rおよびrは、以下に定義する通りである]
で表される化合物またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩形態を有効量で投与することを含んで成る。
【0011】
本発明は、他の態様において、痛みの予防または治療を必要としている被験体に下記の式(VI):
【0012】
【化2】
Figure 2004534751
【0013】
[式中、W、Y、R、RおよびRは、以下に定義する通りである]
で表される化合物またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0014】
本発明は、他の態様において、痛みの予防または治療を必要としている被験体に下記の式(X):
【0015】
【化3】
Figure 2004534751
【0016】
[式中、X、R、RおよびRは、以下に定義する通りである]
で表される化合物またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩形態を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0017】
本発明は、他の態様において、痛みの予防または治療を必要としている被験体に下記の式(XI):
【0018】
【化4】
Figure 2004534751
【0019】
[式中、X、R、RおよびRは、以下に定義する通りである]
で表される化合物またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩形態を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0020】
本発明は、他の態様において、痛みの予防または治療を必要としている被験体に式(XII)または(XIII):
【0021】
【化5】
Figure 2004534751
【0022】
[式中、A、A、A、A、W、Y、zおよびRは、以下に定義する通りである]
で表される化合物またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩形態を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0023】
本発明は、他の態様において、痛みの予防または治療を必要としている被験体に下記の式(XIV):
【0024】
【化6】
Figure 2004534751
【0025】
[式中、R、R、nおよびmは、以下に定義する通りである]
で表される化合物またはこれの薬学的に受け入れられる塩を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0026】
本発明は、他の態様において、痛みの予防または治療を必要としている被験体に応力で活性化する蛋白質キナーゼの阻害剤から選択した化合物を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。他の態様において、前記化合物を用いて応力で活性化する蛋白質キナーゼの経路に関与する基質(JNK1、JNK2およびJNK3から選択される)を阻害する。他の態様において、本明細書に記述する化合物を患者に痛みを伴う刺激が生じる前にその痛みを伴う出来事を調節、特に軽減するに充分な量で投与する。本発明は、他の態様において、痛みが炎症性痛み以外である痛みを予防もしくは治療する方法に関する。以下の詳細な説明から本発明の前記および他の面がより明らかになるであろう。
(発明の詳細な説明)
本発明は、一部として、痛みを治療および/または予防する方法に向けたものである。従って、本発明は、1つの態様において、痛みを治療および/または予防する新規な方法を提供する。具体的には、1番目の態様において、痛みを予防または治療する方法を提供し、この方法は、それを必要としている被験体に下記の式(I):
【0027】
【化7】
Figure 2004534751
【0028】
[式中、
環Dは、フェニルおよび二重結合a−bを有するシクロヘキセンから選択され、
環Bおよび環Fは、独立して、
(a)1から3個の炭素原子がヘテロ原子に置き換わっていてもよい6員の芳香環、
(b)(1)1個の炭素原子が酸素、窒素または硫黄原子に置き換わっているか、
(2)2個の炭素原子が硫黄と窒素原子にか、酸素と窒素原子にか或は2個の窒素原子に置き換わっているか、或は
(3)3個の炭素原子が3個の窒素原子にか、1個の酸素と2個の窒素原子にか或は1個の硫黄と2個の窒素原子に置き換わっている、
5員の芳香環、
から選択され、
G−X−Wは、
(a)(Z)C−N(R)−C(Z)、
(b)CH(R)−C(=O)−N(R)、および
(c)N(R)−C(=O)−CH(R)、
から選択され、
およびZは、各場合とも独立して、H、H;H、OR;H、SR;H、N(R);およびZおよびZが一緒になって=O、=Sおよび=NRから選択される部分を形成している基から選択されるが、但しZとZの対の中の少なくとも1つの対が=Oを形成していることを条件とし、
Rは、独立して、H、場合により置換されていてもよいアルキル、C(=O)R1a、C(=O)NR1c1d、(CHNR1c1d、(CHOR1b、場合により置換されていてもよいアリールアルキルおよび場合により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルから選択され、
は、独立して、
(a)H、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロアリールおよび場合により置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、
(b)C(=O)R1a
(c)OR1b
(d)C(=O)NHR1b、NR1c1d、(CHNR1c1d、(CHOR1b、O(CHOR1bおよびO(CHNR1c1d
から選択され、
1aは、独立して、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリールおよび場合により置換されていてもよいヘテロアリールから選択され、
1bは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択され、
1cおよびR1dは、各々独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
は、独立して、O、SおよびCHから選択され、
Qは、NRであり、
は、H、SO2e、CO2e、C(=O)R2a、C(=O)NR2c2d、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニルから選択され、ここで、前記場合による置換基は1から約3個のR基であり、
2aは、独立して、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、OR2b、CONH、NR2c2d、(CHNR2c2dおよびO(CHNR2c2dから選択され、
2bは、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択され、
2cおよびR2dは、各々独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
2eは、H、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、CONH、NR2c2dおよび(CHNR2c2dから選択され、
およびRは、各々独立して、
(a)H、アリール、ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CN、CF、NO、OH、OR、O(CHNR1112、OC(=O)R、OC(=O)NR1112、O(CHOR10、CHOR10、NR1112、NR10S(=O)およびNR10C(=O)R
(b)CHOR14
(c)NR10C(=O)NR1112、CO10、C(=O)R、C(=O)NR1112、CH=NOR10、CH=NR10、(CHNR1112、(CHNHR14およびCH=NNR1112
(d)S(O)、(CHS(O)およびCHS(O)14
(e)場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニル(ここで、前記場合による置換基は1から約3個のR基である)、
から選択され、
は、アルキル、(CHアリールおよび(CHヘテロアリールから選択され、
10は、H、アルキル、(CHアリールおよび(CHヘテロアリールから選択され、
11およびR12は、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
は、アリール、ヘテロアリール、アリールアルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、NO、OH、OR、OC(=O)R、OC(=O)NHR10、O−テトラヒドロピラニル、NR1112、NR10C(=O)R、NR10CO、NR10C(=O)NR1112、NHC(=NH)NH、NR10S(O)、S(O)、CO10、C(=O)NR1112、C(=O)R、CHOR10、CH=NNR1112、CH=NOR10、CH=NR、CH=NNHCH(N=NH)NH、S(=O)NR1112、P(=O)(OR10、OR14および単糖から選択され、ここで、前記単糖の各ヒドロキシル基は独立して置換されていないか或はH、アルキル、アルキルカルボニルオキシまたはアルコキシに置き換わっており、
Yは、
(a)直接結合、
(b)場合により置換されていてもよいCH、CHCHまたはCHCHCH(ここで、前記場合による置換基は1から約3個のR19基である)、および
(c)CH=CH、CH(OH)−CH(OH)、O、S、S(=O)、S(=O)、C(R18、C=C(R19、C(=O)、C(=NOR20a)、C(OR20a)R20、C(=O)CH(R18)、CH(R18)C(=O)、C(=NOR20a)CH(R18)、CHR21C(=NOR20a)、C(=O)N(R21)、N(R21)C(=O)、CHZ、ZCHおよびCHZCH(ここで、ZはC(R20、O、S、CO20a、C(=NOR20a)およびN(R20)から選択される)、
から選択され、
18は、独立して、H、SO18a、CO18a、C(=O)R18a、C(=O)NR18c18d、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニルから選択され、
18aは、独立して、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、場合により置換されていてもよいカルボシクリルおよび場合により置換されていてもよいヘテロシクリルから選択され、
18cおよびR18dは、各々独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
19は、独立して、R20、チオアルキル、ハロゲン、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニルから選択され、
20は、独立して、H、アルキル、OH、アルコキシ、OC(=O)R18a、OC(=O)NR18c18d、OC(=S)NR18c18d、O(CHNR18c18d、O(CHOR21、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロシクリルアルキルおよび場合により置換されていてもよいカルボシクリルから選択され、
20aは、独立して、H、アルキル、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロシクリルアルキルおよび場合により置換されていてもよいカルボシクリルから選択され、
21は、独立して、Hおよびアルキルから選択され、
Q’は、結合、または
(a)場合により置換されていてもよいCH、CHCHまたはCHCHCH
(b)CR2224、および
(c)CH=CH、CH(OH)CH(OH)、O、S、S(=O)、S(=O)、C(=O)、C(=NOR11)、C(OR11)(R12)、C(=O)CH(R13)、CH(R13)C(=O)、C(R10、C(=NOR11)CH(R13)、CH(R13)C(=NOR11)、CHZ’、Z’−CHおよびCHZ’CH
から選択されるが、但しYおよびQ’の中の一方が結合でありそしてもう一方が結合でないことを条件とし、
Z’は、C(R11)(OR12)、O、S、C(=O)、C(=NOR11)およびNR11から選択されるか、別法としてQがNRでありそしてQ’がC(R10の時にはRとR10の1つが一緒に連結して下記:
【0029】
【化8】
Figure 2004534751
【0030】
を形成しており、ここで、
およびRは、各々独立して、H、OH、アルキル、アルコキシ、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、(CHOR10、(CHOC(=O)NR1112および(CHNR1112から選択されるか、或はRとRが一緒になって式CH−X−CHで表される連結基を形成しており、
は、結合、O、SまたはNR10であり、
Jは、結合、O、CH=CH、S、C(=O)、CH(OR10)、N(R10)、N(OR10)、CH(NR1112)、C(=O)N(R17)、N(R17)C(=O)、N(S(O))、N(S(O)NR1112)、N(C(=O)R17)、C(R1516)、N(O)(R10)、CH(OH)CH(OH)およびCH(O(C=O)R)CH(OC(=O)R)から選択され、
J’は、O、S、N(R10)、N(O)(R10)、N(OR10)およびCHから選択され、
13は、アルキル、アリールおよびアリールアルキルから選択され、
14は、カルボキシル基のヒドロキシル基が除去された後のアミノ酸残基であり、
15およびR16は、独立して、H、OH、C(=O)R10、O(C=O)R、アルキル−OH、アルキル、アルコキシおよびCO10から選択され、
17は、H、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
22は、
【0031】
【化9】
Figure 2004534751
【0032】
であり、
およびXは、独立して、O、N、S、CHR26、C(OH)R26、C(=O)およびCH=Cから選択され、
およびXは、独立して、結合、O、N、S、CHR26、C(OH)R26、C(=O)およびCH=Cから選択され、
およびX10は、独立して、結合、O、N、S、C(=O)およびCHR26から選択され、
11は、結合、または場合によりNR1112またはOR30で置換されていてもよいアルキレンであり、
24は、R、チオアルキルおよびハロゲンから選択され、
25は、RおよびOC(=O)NR1c1dから選択され、
26は、H、場合により置換されていてもよいアルキルおよび場合により置換されていてもよいアルコキシから選択され、ここで、
(1)環Gは環ヘテロ原子を0から約3個含有し、
(2)環Gの隣接するいずれか2つのヒドロキシル基が連結してジオキソラン環を形成していてもよく、
(3)環Gの隣接するいずれか2つの環炭素原子が連結して縮合アリールまたはヘテロアリール環を形成していてもよいが、但し
(a)X11が結合の時には環Gがヘテロアリールであってもよく、そして
(b)環Gが
(i)飽和状態の炭素原子を少なくとも1個含有し、
(ii)隣接する2個の環O原子を含有せず、
(iii)含有するC(=O)基が最大で2個である、
ことを条件とし、
30は、H、アルキル、アシルおよびC(=O)NR1112から選択され、
mおよびnは、独立して、0、1および2から選択され、
pは、独立して、1、2、3および4から選択され、
rは、独立して、0、1および2から選択され、
yは、独立して、0、1および2から選択され、そして
zは、0、1、2、3および4から選択される]
で表される化合物またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩形態を有効量で投与することを含んで成る。他の態様において、Yは直接結合でありそしてQはNRである。他の態様において、BおよびFはフェニルでありそしてQ’はNRである。
【0033】
他の態様において、前記縮合ピロロカルバゾール化合物は、下記の式(II):
【0034】
【化10】
Figure 2004534751
【0035】
で表される。
【0036】
他の態様において、G−X−WはCHNRC(=O)、C(=O)NRCHおよびC(=O)NRC(=O)から選択される。他の態様において、RおよびRは独立してH、アルキル、Cl、Br、CHOH、CHSOCHCH、CHSOCHCH、NHCONHC、CHSCHCH、CHS−フェニル、CHS−ピリジル、CHNHCOCH、CHOC(=O)NHCHCH、N(CH、CH=NNH、CHN(CHおよびCHOCHCHから選択され、RはHおよびアルキルから選択されそしてR15およびR16は独立してH、アルキル、OH、CHOH、アルコキシおよびCOアルキルから選択される。
【0037】
他の態様では、前記縮合ピロロカルバゾール化合物を式(III)、(IV)、(V)、(VIII)および(IX):
【0038】
【化11】
Figure 2004534751
【0039】
から選択する。
【0040】
他の態様において、痛みの治療もしくは予防で用いる化合物は立体特異的である。例えば、好適な特定態様における縮合ピロロカルバゾールは式(II−i)で表される:
【0041】
【化12】
Figure 2004534751
【0042】
本発明は、別の態様において、痛みの予防もしくは治療を必要としている被験体に式(VI):
【0043】
【化13】
Figure 2004534751
【0044】
[式中、
Wは、NH、N−アルキル、N−シクロアルキル、N−O−アルキルおよびNC(O)アルキルから選択され、
Yは、CまたはNであり、
は、アルキルであり、
は、H、ハロゲン、アルキル、CNおよびCFから選択され、
は、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−O−アルキル、NHC(O)アルキル、NH−アラルキルおよびFから選択され、そして
rは、1、2および3から選択される]
で表される化合物を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0045】
好適な特定態様における痛みは炎症性の痛み以外である。
【0046】
他の態様で痛みを予防もしくは治療する化合物は、式(VII):
【0047】
【化14】
Figure 2004534751
【0048】
で表される。
【0049】
別の態様において、本発明は、痛みの予防もしくは治療を必要としている被験体に式(X):
【0050】
【化15】
Figure 2004534751
【0051】
[式中、
は、=−R1a、≡−R1a、アリールおよびヘテロアリール(これらは各々1個以上のOR、COR、COOR、CONR、NR、NO、CN、SONR、SO、ハロゲン、パーフルオロアルキル、低級アルキル;R1’、ハロゲン、シクロアルキルまたは複素環で置換されている低級アルキル;シクロアルキル;またはR1’、ハロゲン、低級アルキルまたは複素環で置換されているシクロアルキル;または複素環;またはR1’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環で置換されていてもよい)から選択され、
1aは、R1’で置換されている低級アルキル、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、R1a’で置換されているアリール、R1a’で置換されているアリールオキシ、R1a’で置換されているヘテロアリール、R1a’で置換されているヘテロアリールオキシ、パーフルオロアルキル、シクロアルキル、R1’または低級アルキルで置換されているシクロアルキル;複素環、およびR1’または低級アルキルで置換されている複素環から選択され、
1’は、水素、ハロゲン、OR、NR、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、NO、SOおよびSONRから選択され、
1a’は、水素、OR、NR、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、NO、SO、SONR、低級アルキル、R1’で置換されている低級アルキル;シクロアルキル、R1’で置換されているシクロアルキル;複素環、R1’で置換されている複素環;アリール、R1’、パーフルオロアルキル、低級アルキル、R1’で置換されている低級アルキル、シクロアルキル、R1’で置換されているシクロアルキル、複素環、またはR1’で置換されている複素環で置換されているアリール;ヘテロアリール、およびR1’、パーフルオロアルキル、低級アルキル、R1’で置換されている低級アルキル、シクロアルキル、R1’で置換されているシクロアルキル、複素環、またはR1’で置換されている複素環で置換されているヘテロアリールから選択され、
は、水素、OR、COR、COOR、CONR、NR、ハロゲン、NO、CN、SONR、SO、パーフルオロアルキル、低級アルキル、およびOR、NR、COR、COORまたはCONRで置換されている低級アルキルから選択され、
は、水素、OR、COR、OCOR、COOR、CONR、NR、ハロゲン、CN、パーフルオロアルキル、低級アルキル、およびOR、NR、COR、COORまたはCONRで置換されている低級アルキルから選択され、
は、水素、低級アルキル、R4’、シクロアルキルまたは複素環で置換されている低級アルキル;シクロアルキル、またはR4’、低級アルキルまたは複素環で置換されているシクロアルキル;および複素環、またはR4’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環から選択され、
4’は、OR、COOR、COR、CONR、NR、CN、NO、SOおよびSONRから選択され、
は、水素、COR、CONR、低級アルキル、またはOR、NR10、N(COR)R10、COR、CONR10およびCOORで置換されている低級アルキルから選択され、
およびRは、各々独立して、水素、COR、COOR、CONR、SO、SONR、低級アルキル、
(a)シクロアルキル、
(b)R6’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されているシクロアルキル、
(c)複素環、
(d)R6’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環、
(e)アリール、
(f)R6’、低級アルキル、シクロアルキルまたは複素環で置換されているアリール、
(g)ヘテロアリール、
(h)R6’、低級アルキル、シクロアルキルまたは複素環で置換されているヘテロアリール、
で置換されている低級アルキル;シクロアルキル、R6’、低級アルキルまたは複素環で置換されているシクロアルキル;複素環、R6’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環;アリール、R6’、低級アルキル、複素環またはシクロアルキルで置換されているアリール;ヘテロアリール、R6’、低級アルキル、複素環またはシクロアルキルで置換されているヘテロアリールから選択されるか、
別法として、NRが原子数が3から7の環を形成しており、ここで、前記環は場合により追加的ヘテロ原子を1つ以上含有していてもよくかつ場合により低級アルキル、OR、COR、COOR、CONRおよびNRから選択される1個以上の基で置換されていてもよく、
6’は、OR、COOR、COR、CONR、NR、CN、NO、SOおよびSONRから選択され、
は、水素、低級アルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、OR、NR10またはN(COR)R10で置換されている低級アルキル;アリール、R8’、低級アルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲンまたはSOFで置換されているアリール;ヘテロアリール、R8’、低級アルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲンまたはSOFで置換されているヘテロアリール;シクロアルキル、R8’、低級アルキル、複素環またはアリールで置換されているシクロアルキル;複素環、およびR8’、低級アルキル、シクロアルキルまたはアリールで置換されている複素環から選択され、
8’は、OR、COOR、COR、CONR10、NR10、CN、NO、SOおよびSONR10から選択され、
およびR10は、各々独立して、水素、低級アルキルおよびアリールから選択され、そして
Xは、NおよびCHから選択される]
で表される化合物を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0052】
好適な特定態様における痛みは炎症性の痛み以外である。好適な特定態様において、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、OR、NR10またはN(COR)R10で置換されている低級アルキル;アリール、R8’、低級アルキル、シクロアルキルまたは複素環で置換されているアリール;ヘテロアリール、R8’、低級アルキル、シクロアルキル、複素環で置換されているヘテロアリール;シクロアルキル、R8’、低級アルキル、複素環またはアリールで置換されているシクロアルキル;複素環、およびR8’、低級アルキル、シクロアルキルまたはアリールで置換されている複素環から選択され、そして
およびR10は各々独立して水素、低級アルキルから選択される。
【0053】
好適な特定態様における式(X)で表される化合物は下記:
【0054】
【化16】
Figure 2004534751
【0055】
[式中、
1”は、水素、OR、COR、COOR、CONR、NR、NO、CN、SONR、SO、ハロゲン、パーフルオロアルキル、低級アルキル、R1’、ハロゲン、シクロアルキルまたは複素環で置換されている低級アルキル;シクロアルキル、またはR1’、ハロゲン、低級アルキルまたは複素環で置換されているシクロアルキル;および複素環、またはR1’、ハロゲン、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環から選択される]
である。
【0056】
好適な特定態様において、Rは水素、OR、COOR、CONR、NR、NO、パーフルオロアルキル、ハロゲン、低級アルキル、およびORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択される。好適な特定態様において、Rは水素、OR、NR、低級アルキル、およびORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択される。好適な特定態様において、Rは水素、低級アルキル、OR、COOR、COR、NRまたはCONRで置換されている低級アルキルから選択される。好適な特定態様において、Rは水素、COR、CONRおよび低級アルキルから選択される。好適な特定態様において、RおよびRは各々独立して水素、COR、COOR、CONR、SO、アリール、ヘテロアリール、低級アルキル、およびORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択される。好適な特定態様において、R1aはヒドロキシ、低級アルコキシ、ジ−(低級アルキル)−アミノ、ジ−(低級アルキル)−アミノ−低級アルコキシ、モルホリノ−低級アルキル、カルボキシ−低級アルコキシおよび低級アルカノイルアミノから選択される1から3個の置換基で置換されているフェニルで置換されている低級アルキルである。
【0057】
本発明は、別の態様において、ある患者に式(XI):
【0058】
【化17】
Figure 2004534751
【0059】
[式中、
およびRは、独立して、水素、OR、COR、COOR、CONR、NR、場合により
(a)R1’(ここで、R1’は、ハロゲン、OR、NR、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、SOおよびSONRから選択される)、
(b)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよい低級アルキル、場合により
(a)R1’
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよいシクロアルキル、場合により
(a)R1’
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよい複素環、場合により
(a)R1”(ここで、R1”は、ハロゲン、OR、NR、ハロゲン、NO、パーフルオロアルキル、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、SOおよびSONRから選択される)、
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよいアリール、場合により
(a)R1”
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよいヘテロアリール、
から選択されるか、別法として、
とRが連結して原子数が5−7の環を形成しており、ここで、前記環は場合によりヘテロ原子を1つ以上含有していてもよくかつ場合によりOR、COR、COOR、OCOR、CONR、NRまたは低級アルキル(これは基R11で置換されていてもよい)から成る群の一員で置換されていてもよく、
は、水素、OR、COR、OCOR、COOR、CONR、NR、ハロゲン、CN、パーフルオロアルキル、低級アルキル、およびOR、OCORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択され、
は、水素、場合により
(a)R4’(ここで、R4’は、OR、COR、COOR、CONR、NR、SO、SONRから選択される)、
(b)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよい低級アルキル、場合により
(a)R4’
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよいシクロアルキル、場合により
(a)R4’
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよい複素環、場合により
(a)R4”(ここで、R4”は、ハロゲン、OR、NR、ハロゲン、NO、パーフルオロアルキル、COR、COOR、CONR、SOおよびSONRから選択される)、
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよいアリール、場合により
(a)R4”
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよいヘテロアリール、
から選択され、
およびRは、各々独立して、水素、COR、COOR、CONR、場合により
(a)R5’(ここで、R5’は、ハロゲン、OR、NR、COR、COOR、CONR、SOおよびSONRから選択される)、
(b)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよい低級アルキル、場合により
(a)R5’
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよいシクロアルキル、場合により
(a)R5’
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよい複素環、場合により
(a)R5”(ここで、R5”は、ハロゲン、OR、NR、ハロゲン、NO、パーフルオロアルキル、COR、COOR、CONR、SOおよびSONRから選択される)、
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよいアリール、場合により
(a)R5”
(b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
(c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
(d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
(e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
(f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
で置換されていてもよいヘテロアリール、
から選択されるか、別法として、
とRが連結して原子数が3−7の環を形成しており、ここで、前記環は場合により追加的ヘテロ原子を1つ以上含有していてもよくかつ場合により低級アルキル、OR、COR、COOR、CONRまたはNRで置換されていてもよく、
は、水素、または場合によりシクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、ORおよびNRから選択される基で置換されていてもよい低級アルキルから選択され、
は、水素、COR、CONR10、および場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキルから選択され、
およびR10は、各々独立して、水素または低級アルキルから選択され、
11は、OR、COR、COOR、OCOR、CONR10、NR10、N(COR)R10、SOおよびSONR10から選択され、
12は、OR、COR、COOR、OCOR、CONR10、NR10、N(COR)R10、SO、SONR10、ハロゲン、CN、NOまたはパーフルオロアルキルから選択され、そして
Xは、NおよびCHから選択される]
で表される化合物を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0060】
好適な特定態様における痛みは炎症性の痛み以外である。好適な特定態様において、RおよびRは独立して水素、NRおよび置換されている低級アルキルから選択される。好適な特定態様において、Rは水素、OR、NR、およびORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択される。
【0061】
本発明は、別の態様において、痛みの予防もしくは治療を必要としている被験体に式(XII)または(XIII):
【0062】
【化18】
Figure 2004534751
【0063】
[式中、
Yは、(CH)Q、CO−Q、CONHQ、COO−Q、SOおよびSONHQから選択され、
は、低級アルキル、低級アルケニル、5−7員の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環、9−14員の二環状もしくは三環状の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環から選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、環もしくは環系は場合により各々が独立してNH、NHR、N(R)、NO、OH、OR、CF、ハロゲン、CN、COH、CONH、CONHR、CON(R)、COR、SR、S(O)R、SOR、SONHRおよびRから選択される1から4個の置換基で置換されていてもよく、
Wは、CおよびNから選択されるが、WがNの時にはRは孤立電子対であり、
は、NおよびCRから選択され、
は、NおよびCRから選択され、
は、NおよびCRから選択され、
は、NおよびCRから選択されるが、但しA、A、AおよびAの中の少なくとも1つがN以外であることを条件とし、
は、NHR、OR、SRおよびRから選択され、
、RおよびRは、独立して、CONH、CONHR、CON(R)、NHR、NHCH、OR、SR、R、NHCOR、NHCONHR、NHCONHCOR、NHCOOR、NHSO、NHSONHR、COOH、COOR、COQ、CONHQ、CONRQ、COOQ、SOおよびSONHQから選択され、
およびRは、各々独立して、水素、N(R)、NHOH、NO、COOR、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、5−7員の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環、9−14員の二環状もしくは三環状の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環から選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、環もしくは環系は場合により各々が独立してNH、NHR、NHCOOR、N(R)、NO、OH、OR、CF、ハロゲン、CN、Si(R)、COH、COOR、CONH、CONHR、CON(R)、COR、SR、S(O)R、SOR、SONHRおよびRから選択される1から4個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、低級アルキル、低級アルケニル、5−7員の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環および9−14員の二環状もしくは三環状の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環から選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、環もしくは環系は場合により各々が独立してNH、NHR、N(R)、NO、OH、OR、CF、ハロゲン、CN、COH、CONH、CONHR、CON(R)、COR、SR、S(O)R、SOR、SONHRおよびRから選択される1から4個の置換基で置換されていてもよく、
Rは、低級アルキル、低級アルケニル、5−7員の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環および9−10員の二環状の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環系から選択され、そして
zは、CHおよびNから選択される]
で表される化合物を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0064】
好適な特定態様における痛みは炎症性の痛み以外である。好適な特定態様において、Yは(CH)QでありそしてQが置換されているフェニルである。
【0065】
本発明は、別の態様において、痛みの予防もしくは治療を必要としている被験体に式(XIV):
【0066】
【化19】
Figure 2004534751
【0067】
[式中、
およびRは、任意の置換基であり、これらは同一もしくは異なり、独立して、アルキル、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、スルホニル、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキルオキシ、アリールアルキル、シクロアルキルアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノアルコキシ、または式(a)、(b)、(c)または(d):
【0068】
【化20】
Figure 2004534751
【0069】
で表される基を表し、
とRは、一緒になって、アルキリデンまたはヘテロ原子含有アルキリデンを表すか、或はRおよびRは、同一もしくは異なり、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールオキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシアミノまたはアルコキシ(モノ−もしくはジ−アルキルアミノ)を表し、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ、シクロアルキルアミノまたはシクロアルキルアルキルアミノを表し、そして
mおよびnは、独立して、0、1または2であるが、
但し少なくともRまたはRが存在することを条件とする]
で表される化合物またはこれの薬学的に受け入れられる塩を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。
【0070】
好適な特定態様における化合物は式(XIV−i)または(XIV−ii):
【0071】
【化21】
Figure 2004534751
【0072】
で表される。
【0073】
好適な特定態様における化合物は式(XIV−iii)、(XIV−iv)または(XIV−v):
【0074】
【化22】
Figure 2004534751
【0075】
で表される。
【0076】
好適な特定態様における痛みは炎症性の痛み以外である。
【0077】
本発明は、他の態様において、痛みの予防または治療を必要としている被験体に応力で活性化する蛋白質キナーゼの阻害剤から選択される化合物を有効量で投与することを含んで成る痛みの予防もしくは治療方法を提供する。他の態様において、前記化合物を用いて応力で活性化する蛋白質キナーゼの経路に関与する基質(JNK1、JNK2およびJNK3から選択される)を阻害する。他の態様において、本明細書に記述する化合物を被験体に痛みを伴う刺激が生じる前にその痛みを伴う出来事を調節、特に軽減するに充分な量で投与する。本発明は、他の態様において、痛みが炎症性痛み以外である痛みを予防もしくは治療する方法に関する。
【0078】
本発明の方法で用いるに適し得る幅広く多様なSAPK阻害剤を利用することができる。一般的に言って、以下に詳細に考察するように、必要なのはそのような化合物が所望効果(例えば痛みの予防および/または軽減)を与えかつ本方法で用いることができることのみである。障害を治療もしくは予防する方法には、これらに限定するものでないが、痛みを伴う病理学的および神経学的障害の治療もしくは予防が含まれ、この治療もしくは予防は当該受容体を活性薬剤物質と接触させることでそれの活性を抑制することを含んで成る。特定態様における本方法では本明細書に記述する個々の化合物またはこれらの誘導体であるSAPK阻害剤が必要であり得る。
【0079】
本明細書で用いる如き用語「応力で活性化する蛋白質キナーゼ(SAPK)」は、いろいろな刺激に反応してシグナルが細胞表面から核に導入され得るシグナル導入機構に関与する副次的系列の蛋白質を意味する。この出来事の過程はとりわけ細胞内基質、例えば他の蛋白質キナーゼおよび転写因子などの燐酸化を通して進行すると理解する。そのようなSAPK蛋白質はSAPK種の蛋白質に属するとして識別される如何なる蛋白質であってもよい。このSAPK蛋白質を、好適には、この上に記述したp54 SAPKα/β/JNK2およびp45 SAPKγ/JNK1およびp38 MAPK(α、β、βII、γおよびδ)から成る群から選択する。本発明の好適な特定態様における本方法では、例えば結合検定、キナーゼ検定または他の相当する検定で測定した時にSAPK蛋白質と相互作用するか或は結合しそして/またはそれを阻害する能力を示し得る化合物[例えば本明細書に記述する化合物(またはこれらの誘導体)を包含]が必要である。
【0080】
本明細書で用いる如き用語「抑制する(阻害する)」および「抑制(阻害)」は、天然、合成もしくは半合成の分子の存在下で蛋白質、例えばSAPKなどの活性を減少、低下または抑制することを意味する。
【0081】
本発明の方法で使用可能な化合物(例えば縮合ピロロカルバゾール化合物を包含)(即ちSAPK活性を抑制する化合物)は、本出願の教示を習得した本分野の通常の技術者に明らかになるであろう手順を用いて識別可能である。例えば、ある化合物を細胞またはSAPK含有細胞と接触させてもよい。これは本分野の技術者に良く知られている適切な緩衝液または媒体中で実施可能である。別法として、ある化合物をインビボで細胞もしくはSAPK含有細胞と接触させてもよい。このような手順を用いることで、SAPKの活性を抑制する化合物を容易に識別することができる。これに関連して、いろいろな技術を用いてSAPKの活性を測定することができる。例えば、SAPKの基質の活性を測定することなどでSAPKの活性を測定することができる。そのような基質は文献に報告されており、それらを本分野の技術者は容易に認識するであろう。一般的に言って、そのような基質は分裂促進因子で活性化する蛋白質キナーゼ系列またはそのような経路に関与する他の基質の一員であってもよく、それらには例えばJNK1、JNK2、JNK3、ERK1、ERK2、p38α、p38β、p38γ、p38δ、MEK1、MEK2、MKK3、MKK4(SEK1)、MKK5、MKK6、MKK7、jun、ATF2、ELK1、MLK1、MLK2、MLK3、MLK4、そしてAEX−3の哺乳動物同族体、およびまたSer/Thr蛋白質キナーゼ、例えばミエリン塩基性蛋白質(MBP)などから選択される蛋白質などの一般的基質が含まれる。好適な特定態様では、そのような基質をJNK1、JNK2およびJNK3から選択する。
【0082】
また、そのような基質の活性を測定する時に用いるに適した試薬および方法も本分野の技術者に公知である。また、SAPKまたはSAPKをコード化するmRNAの量を測定することでSAPKの存在を測定することも可能である。抗体およびオリゴヌクレオチドプローブを包含する試薬ばかりでなくDNAまたは蛋白質の量を測定する方法(ノーザンおよびウエスタンブロットを包含)は本分野の技術者に良く知られている。また、インビトロキナーゼ検定でSAPKの活性を測定することも可能である。インビトロキナーゼ検定は本分野の技術者に良く知られており、本発明の方法で用いるに適した化合物を識別する時に利用可能である。
【0083】
SAPK阻害剤が痛みを予防および/または治療し得るか否かの評価は本分野の通常の技術者に良く知られている手順を用いて実施可能である。本明細書で用いる如き用語「痛み」は、組織の損傷、傷または病気をもたらし得る潜在的または実際の刺激に対する生理学的および/または精神学的反応もしくは応答を意味し、これは他の知覚系に比較してかなり複雑でありかつ主観的であることが分かっている。一般的に言って、例えば患者が痛みまたは不快さの原因になり得る刺激を受ける前、受けている間または受けた後などにSAPK阻害剤をその患者にインビボで投与してもよい。好適な態様では、患者が痛みを伴う刺激を受ける前にその患者にSAPK阻害剤をインビボで投与する。また、好適には、ある患者が痛みを伴う刺激を受ける前にその患者にSAPK阻害剤をこの阻害剤がその痛みを伴う出来事を減少させ得るに充分な量でインビボ投与してもよく、それには、例えば痛みを伴う刺激を受ける前または直後に痛みを予防および/または治療することが含まれる。一般的指針として、SAPK阻害剤を被験体に痛みの開始に先立って約48時間前に投与してもよい。好適には、SAPK阻害剤を被験体に痛みの開始に先立って約1分から約24時間前に投与してもよい。より好適には、SAPK阻害剤を痛みの開始に先立って約2時間から約24時間前に投与してもよい。本化合物が痛みを和らげる効果の評価は、例えばそれが刺激の結果としてもたらされる痛みの出来事を抑制し得るか否かを基にして実施可能である。
【0084】
幅広く言って、「縮合ピロロカルバゾール」は、下記の一般的中心構造:
【0085】
【化23】
Figure 2004534751
【0086】
[ここで、G、XまたはWの中の少なくとも1つは窒素であり、Bはアリールまたはヘテロアリール基であり、Qは窒素、酸素または場合により置換されていてもよいメチレン基であり、そして*は追加的縮合環系が結合する地点を示す]
を有する化合物を意味する。
【0087】
本明細書に示した中心構造は一般的指針として示したものであり、本発明の範囲の限定として解釈されるべきでない。例えば、特定の中心部は説明の目的で特定の原子が存在することを示しているかもしれない。そのような原子は本発明の精神から逸脱しない限り追加的基と結合していてもよいか或は更に置換されていてもよいことは理解されるであろう。
【0088】
このように縮合ピロロカルバゾール中心構造には、これらに限定するものでないが、式IA:
【0089】
【化24】
Figure 2004534751
【0090】
[式中、Q’は、窒素または炭素を1個以上含有する部分であってもよい]
で表される構造が含まれる。そのような構造には、これらに限定するものでないが、インドロカルバゾール、インデノカルバゾールおよび橋状インデノカルバゾールが含まれ得る。
【0091】
本明細書で用いる如き「インドロカルバゾール」は、QおよびQ’が窒素でありそしてYが結合である式IAで表される化合物:
【0092】
【化25】
Figure 2004534751
【0093】
を示し得る。
【0094】
このような化合物には、これらに限定するものでないが、カルバゾールとインドールの窒素が環状の橋状部分を形成している構造:
【0095】
【化26】
Figure 2004534751
【0096】
が含まれ得る。
【0097】
そのような橋状構造には、これらに限定するものでないが、微生物に由来する材料の誘導体(K−252aと呼ばれる)が含まれ得る。
【0098】
本明細書で用いる如き「インデノカルバゾール」は、Qが窒素以外である式IAで表される化合物を示し得る。そのような化合物には、これらに限定するものでないが、Qが1個以上の炭素である化合物が含まれ得る。例えば特定のインデノカルバゾールにおけるQは単一の炭素であり得る:
【0099】
【化27】
Figure 2004534751
【0100】
本明細書で用いる如き「橋状インデノピロロカルバゾール」は、Qがカルバゾール誘導体の窒素と連結して橋状部分を形成している炭素を少なくとも1個含有する部分である式Iaで表される化合物を示し得る:
【0101】
【化28】
Figure 2004534751
【0102】
本明細書で用いる如き「異性体縮合インドロカルバゾール」は、Q’が直接結合である式Iで表される化合物を示し得る。そのような異性体縮合ピロロカルバゾール化合物は式:
【0103】
【化29】
Figure 2004534751
【0104】
で描写可能である。
【0105】
本発明の方法で使用可能な縮合ピロロカルバゾール(これの代表例はこの上に示した化合物であり得る)は、例えば米国特許第4,923,986号、4,877,776号、5,093,330号、5,461,146号、5,468,872号、5,621,100号、5,621,101号、5,516,771号、5,475,110号、5,591,855号、5,594,009号、5,705,511号、5,616,724号、5,801,190号および5,599,808号、PCT公開番号WO 93/08809およびWO 97/46565、1999年6月4日付けで提出した米国出願連続番号09/325,140、1999年2月12日付けで提出した米国仮出願連続番号60/119,834および1999年8月20日付けで提出した米国仮出願連続番号60/150,367(これらの各々の開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に開示されている。
【0106】
好適な態様において、本発明の方法で用いる化合物は安定な化合物であり得る。本明細書で用いる如き「安定な化合物」または「安定な構造」は、反応混合物から有効な純度で単離されるに充分なほど頑丈、好適には有効な治療剤に配合可能な化合物を指し得る。
【0107】
前記縮合ピロロカルバゾールは更に置換されていてもよい。本明細書で用いる如き「置換されている」は、示した原子上の水素原子1個以上が「置換基」と本明細書で呼ぶ選択した基に置き換わっていてもよいことを指すが、但しその置換される原子の原子価が過剰でなくかつその置換の結果として安定な化合物がもたらされ得ることを条件とする。
【0108】
本明細書で用いる如き用語「アルキル」は、炭素原子数が1から約8の直鎖、環状もしくは分枝アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソアミル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、オクチル、シクロプロピルおよびシクロペンチルなどを意味する。アルキル含有基、例えばアルコキシ、アルコキシカルボニルおよびアルキルアミノカルボニル基などのアルキル部分はこの上で定義したアルキルと同じ意味を有する。好適な低級アルキル基は、この上に定義した如きであるが炭素を1から約4個含有するアルキル基である。
【0109】
置換基、例えばアラルキル、アルコキシ、アリールアルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルコキシ、ヒドロキシ−アルキルチオ、アルコキシ−アルキルチオ、アルキルカルボニルオキシ、ヒドロキシアルキルおよびアシルオキシ基などの中に含まれているアルキル基およびアルキル部分は場合により置換されていてもよい(即ち置換されているか或は置換されていない)。置換されているアルキル基は独立して選択される置換基、好適にはヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルコキシ−アルコキシ、アリールアルコキシ−低級アルコキシ、ヘテロアリールアルコキシ−低級アルコキシ、アリールアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、ハロゲン、カルボキシル、低級アルコキシカルボニル、ニトロ、アミノ、モノ−またはジ−低級アルキルアミノ、ジオキソラン、ジオキサン、ジチオラン、ジチオン、フラン、ラクトンまたはラクタムなどを1から約3個有する。
【0110】
本明細書で用いる如き用語「アルケニル」は、炭素−炭素二重結合を少なくとも1個有する直鎖、環状もしくは分枝炭化水素鎖を意味する。アルケニル基の例にはエテニル、プロペニル、3−メチルブテニルおよびシクロヘキセニル基が含まれる。本明細書で用いる如き用語「アルキニル」は、炭素−炭素三重結合を少なくとも1個有する直鎖、環状もしくは分枝炭化水素鎖を意味する。アルキニル基の例にはエチニル、プロピニル、3−メチルブチニルおよびシクロヘキシニル基が含まれる。
【0111】
本明細書で用いる如きアシル含有基、例えばアシルオキシ基などの「アシル」部分には、炭素原子数が1から約6の直鎖、分枝もしくは環状アルカノイル基、例えばホルミル、アセチル、プロパノイル、ブチリル、バレリル、ピバロイルまたはヘキサノイルなどが含まれる。
【0112】
本明細書で用いる如き用語「炭素環状」は、環部分が炭素原子のみで構成されている環状基を意味する。それらには、これらに限定するものでないが、炭素数が約3から約12の炭素環状基が含まれる。典型的な炭素環状基には、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが含まれる。用語「炭素環状芳香環」には、またアリール環でもある炭素環状環が含まれる。用語「ヘテロシクロ」および「複素環状」は、環部分が炭素原子を約2から約9個含有しかつヘテロ原子、例えばO、NまたはSを少なくとも1個含有する環状基を指す。ヘテロシクリル基にはヘテロアリールおよびヘテロアルキル基が含まれる。
【0113】
本明細書で用いる如き用語「アリール」は、炭素原子数が約6から約12の芳香環、例えばフェニル、ビフェニルおよびナフチルなどを意味する。好適なアリール基には、置換されていないか或は置換されているフェニルおよびナフチル基が含まれる。本明細書で用いる如き用語「ヘテロアリール」は、1個以上の環炭素原子がヘテロ(即ち炭素でない)原子、例えばO、NまたはSなどに置き換わっているアリール基を指す。好適なヘテロアリール基には、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾイミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリルおよびベンゾチアゾリル基が含まれる。用語「ヘテロアルキル」は、1個以上の環炭素原子がヘテロ原子、例えばO、NまたはSなどに置き換わっているシクロアルキル基を指す。
【0114】
本明細書で用いる如き用語「アラルキル」(または「アリールアルキル」)は、アリール基を持つアルキル基で構成されている炭素数が約7から約15の基を指す。アラルキル基の例には、これらに限定するものでないが、ベンジル、フェネチル、ベンズヒドリルおよびナフチルメチル基が含まれる。置換されているアリール、置換されている複素環状および置換されているアラルキル基は、各々、独立して選択される置換基(これらは好適には低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−低級アルキルアミノおよびハロゲンである)を1から約3個有する。
【0115】
窒素原子を伴って形成される好適な複素環状基には、例えばピロリジニル、ピペリジニル、ピペリジノ、モルホリニル、モルホリノ、チオモルホリノ、N−メチルピペラジニル、インドリル、イソインドリル、イミダゾール、イミダゾリン、オキサゾリン、オキサゾール、トリアゾール、チアゾリン、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、トリアジン、イソキサゾール、オキシンドール、インドキシル、ピラゾール、ピラゾロン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリンおよびテトラゾール基が含まれる。酸素原子を伴って形成される好適な複素環状基には、例えばフラン、テトラヒドロフラン、ピラン、ベンゾフラン、イソベンゾフランおよびテトラヒドロピラン基が含まれる。硫黄原子を伴って形成される好適な複素環状基には、例えばチオフェン、チアナフタレン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチアピランおよびベンゾチオフェンが含まれる。
【0116】
本明細書で用いる如き「ヒドロキシアルキル」基は、ヒドロキシル基が付加しているアルキル基である。本明細書で用いる如き「ヒドロキシアルコキシ」基は、ヒドロキシル基が付加しているアルコキシ基である。本明細書で用いる如き「ハロゲン」はフッ素、塩素、臭素およびヨウ素を指す。
【0117】
本明細書で用いる如き用語「ヘテロアリールアルキル」は、ヘテロ原子をアリール部分中に含有するアリールアルキル基を意味する。用語「オキシ」は酸素原子が存在することを示している。このように、「アルコキシ」基は、酸素原子を通して結合しているアルキル基であり、そして「カルボニルオキシ」基は、酸素原子を通して結合しているカルボニル基である。
【0118】
本明細書で用いる如き用語「ヘテロシクロアルキル」および「ヘテロシクロアルコキシ」は、これのアルキル部分と結合しているヘテロシクロ基を有するアルキルもしくはアルコキシ基を意味し、そして用語「アリールアルコキシ」は、これのアルキル部分と結合しているアリール基を有するアルコキシ基を意味する。本明細書で用いる如き用語「アルキルカルボニルオキシ」は、式−O−C(=O)−アルキルで表される基を意味する。
【0119】
本明細書で用いる如き用語「アルキルオキシ−アルコキシ」は、これのアルキル部分と結合しているアルキルオキシ置換基を含有するアルコキシ基を意味する。用語「アルコキシ−アルキルチオ」は、これのアルキル部分と結合しているアルコキシ置換基を含有するアルキルチオ基(即ち式−S−アルキルで表される基)を意味する。用語「ヒドロキシ−アルキルチオ」は、これのアルキル部分と結合しているヒドロキシ置換基を含有するアルキルチオ基(即ち式−S−アルキルで表される基)を意味する。
【0120】
本明細書で用いる如き用語「単糖」は、単一の糖(simple sugar)の如きそれの通常の意味を有する。本明細書で用いる如き用語「アミノ酸」は、アミノ基とカルボキシル基の両方を含有する分子を意味する。アミノ酸の具体例にはα−アミノ酸、即ち一般式HOOC−CH(NH)−(側鎖)で表されるカルボン酸が含まれる。アミノ酸の側鎖には天然に存在する部分および天然には存在しない部分が含まれる。天然に存在しない(即ち天然でない)アミノ酸側鎖は、天然に存在するアミノ酸側鎖の代わりに用いられる部分、例えばアミノ酸類似物などである。例えばLehninger、「Biochemistry」、第2版、Worth Publishers,Inc.、1975、73−75頁(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)を参照のこと。特定態様において、本明細書に記述する化合物の置換基には、カルボキシル基のヒドロキシル部分が取り除かれた後のアミノ酸残基、即ち式−C(=O)CH(NH)−(側鎖)で表される基が含まれる。
【0121】
好適な態様において、本方法で用いる化合物を好適には有効量で用いる。本明細書で用いる如き「有効量」は、痛み、好適には病理学的または神経学的障害に関連した痛みを予防もしくは治療する化合物量を指す。
【0122】
本分野の技術者が理解するであろうように、本方法で用いる化合物をいろいろな形態で存在させることができる。そのような形態には、これらに限定するものでないが、薬学的に受け入れられる塩、プロドラッグ(prodrugs)、同質異像、立体異性体などが含まれる。本明細書で用いる如き用語「薬学的に受け入れられる」は、健全な医学的判断の範囲内で妥当な利点/危険比率に対応してヒトおよび動物の組織に過度の毒性も刺激もアレルギー反応も他の問題となる合併症も引き起こすことなく接触させるに適した化合物、材料、組成物および/または投薬形態を指す。
【0123】
本明細書で用いる如き「薬学的に受け入れられる塩」は、開示した化合物の誘導体(親化合物をこれの酸塩または塩基塩にすることでそれに修飾を受けさせた)を指す。薬学的に受け入れられる塩の例には、これらに限定するものでないが、塩基性残基、例えばアミンなどの鉱物もしくは有機酸塩、酸性残基、例えばカルボン酸などのアルカリもしくは有機塩が含まれる。そのような薬学的に受け入れられる塩には、生じさせた親化合物の通常の無毒塩もしくは第四級アンモニウム塩、例えば無毒の無機もしくは有機酸の塩が含まれる。例えば、そのような通常の無機塩には、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、燐酸、硝酸などから生じさせた塩、そして有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、こはく酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモイックアシッド(pamoic acid)、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、しゅう酸、イセチオン酸などから生じさせた塩が含まれる。
【0124】
本発明の薬学的に受け入れられる塩は、通常の化学方法を用いて塩基もしくは酸部分を含有する親化合物から合成可能である。一般的には、遊離酸もしくは塩基形態の本化合物と化学量論的量の適切な塩基もしくは酸を水もしくは有機溶媒またはこの二者の混合物中で反応させることでそのような塩を生じさせることができる。一般的には、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルのような非水性媒体が好適である。適切な塩のリストは「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、17版、Mack Publishing Company、Easton、PA、1985、1418頁(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に開示されている。
【0125】
本発明の方法は、好適な形態において、ある被験体に式(I)で表される縮合ピロロカルバゾール化合物を有効量で投与することを包含し得る。本発明の方法で使用可能な他の縮合ピロロカルバゾール化合物ばかりでなくこれらの調製方法が本開示の教示を習得した本分野の通常の技術者に容易に明らかになるであろう。
【0126】
他の好適な形態における本発明の方法は、ある被験体に式(VI)で表される化合物を有効量で投与することを包含する。前記式(VI)で表される化合物の調製方法は本分野の通常の技術者に容易に明らかであると思われ、その例が1999年7月27日付けで提出した国際公開WO 00/06563(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に示されている。
【0127】
他の好適な形態における本発明の方法は、ある被験体に式(X)で表される化合物を有効量で投与することを包含する。前記式(X)で表される化合物の調製方法は本分野の通常の技術者に容易に明らかであると思われ、その例が2000年6月22日付けで提出した国際公開WO 00/35909および2000年6月22日付けで提出した国際公開WO 00/35906(これらの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に示されている。
【0128】
他の好適な形態における本発明の方法は、ある被験体に式(XI)で表される化合物を有効量で投与することを包含する。前記式(XI)で表される化合物の調製方法は本分野の通常の技術者に容易に明らかであると思われ、その例が2000年6月22日付けで提出した国際公開WO 00/35921(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に示されている。
【0129】
他の好適な形態における本発明の方法は、ある被験体に式(XII)または(XIII)で表される化合物を有効量で投与することを包含する。前記式(XII)および(XIII)で表される化合物の調製方法は本分野の通常の技術者に容易に明らかであると思われ、その例が2000年11月2日付けで提出した国際公開WO 00/64872(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に示されている。
【0130】
他の好適な形態における本発明の方法は、ある被験体に式(XIV)で表される化合物を有効量で投与することを包含する。前記式(XIV)で表される化合物の調製方法は本分野の通常の技術者に容易に明らかであると思われ、その例が2000年8月19日付けで提出した国際公開WO 01/12609 A1(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に示されている。
【0131】
好適な特定態様では、本明細書に記述する化合物を用いて炎症性の痛み以外の痛みを治療または予防する。
【0132】
本発明の方法で用いる化合物をプロドラッグ形態で存在させることも可能である。「プロドラッグ」を本明細書で用いる場合、このようなプロドラッグを哺乳動物である被験体に投与した時に活性のある親薬剤、例えば式(I)または他の式に従うか或は本発明の方法で用いる化合物をインビボで放出する共有結合している担体(carriers)のいずれも「プロドラッグ」に包含させることを意図する。プロドラッグは薬剤の望ましいいろいろな性質(例えば溶解性、生利用性、製造など)を向上させることが知られていることから、本方法で用いる化合物を望まれるならばプロドラッグ形態で搬送してもよい。このように、本発明はプロドラッグを搬送する方法も意図する。本発明で用いる化合物、例えば式(I)で表される化合物のプロドラッグの調製は、この化合物に存在する官能基に修飾を修飾部分が常規操作またはインビボのいずれかで開裂して親化合物が生じるような様式で受けさせることで実施可能である。
【0133】
従って、プロドラッグには、例えば、このプロドラッグを哺乳動物である被験体に投与した時に開裂を起こしてそれぞれ遊離ヒドロキシル、遊離アミノまたはカルボン酸を生じるヒドロキシ、アミノまたはカルボキシ基をいずれかの基に結合させておいた本明細書に記述する化合物が含まれる。その例には、これらに限定するものでないが、アルコールおよびアミン官能基のアセテート、ホルメートおよびベンゾエート誘導体、そしてアルキル、炭素環状、アリールおよびアルキルアリールエステル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、シクロプロピル、フェニル、ベンジルおよびフェネチルエステルなどが含まれる。
【0134】
本発明の化合物の調製は本分野の技術者に良く知られていろいろな方法で実施可能である。本化合物の合成は、本分野の技術者が理解するであろうように、例えば以下に記述する方法またはこれの変法を用いて実施可能である。本発明に関連して開示する方法は全部如何なる規模でも実施可能であることを意図し、そのような規模には、ミリグラム、グラム、数グラム、キログラム、数キログラムまたは商業的産業規模が含まれる。
【0135】
本発明の化合物は不斉置換炭素原子を1個以上含有する可能性がありかつ光学活性もしくはラセミ型形態で単離可能であることは理解されるであろう。従って、特定の立体化学または異性体形態を具体的に示さない限り、ある構造のあらゆるキラル(chiral)、ジアステレオマー、ラセミ形態およびあらゆる幾何異性体形態を意図する。これに関連して、前記縮合ピロロカルバゾールは米国特許第6,093,713号(これの開示は引用することによって本明細書に組み入れられる)に記述されているようにK−252aのエピマー誘導体であり得る。好適な縮合ピロロカルバゾールは以下に示す立体化学
【0136】
【化30】
Figure 2004534751
【0137】
[ここで、G、X、W、R、R、R、R15、R16およびrは、本明細書で定義する通りである]
を有する。
【0138】
そのような光学活性形態の製造および単離方法は本技術分野で良く知られている。例えば、標準的技術[これには、これらに限定するものでないが、ラセミ形態の分割、ノーマル(normal)、逆相およびキラルクロマトグラフィー、優先的塩生成、再結晶などが含まれる]を用いて立体異性体混合物を分離してもよいか、或はキラリティーを持つ出発材料を用いたキラル合成を用いるか或は目標のキラル中心を慎重に合成することも可能である。
【0139】
容易に理解されるであろうように、合成過程中に存在する官能基に保護基を含有させておくことも可能である。例えば、式Iaで表される化合物のアミノ酸側鎖置換基に保護基、例えばベンジルオキシカルボニルなどによる置換を受けさせておいてもよい。保護基は、官能性に選択的に付加させることができかつそこから除去することができる化学官能基、例えばアミン、ヒドロキシルおよびカルボキシル基などとして本質的に公知である。そのような官能性が化学化合物がさらされる化学反応条件に不活性になるようにそのような基を当該化合物に存在させる。いろいろな保護基の中のいずれも本発明で使用可能である。好適な保護基にはベンジルオキシカルボニル(Cbz)基およびt−ブチルオキシカルボニル(Boc)基が含まれる。本発明に従う他の好適な保護基をGreene,T.W.およびWuts,P.G.M.、「Protective Groups in Organic Synthesis」、第2版、Wiley & Sons、1991に見ることができる。
【0140】
インドロカルバゾールなどの如き縮合ピロロカルバゾールの合成は、例えば米国特許第4,923,986号、4,877,776号、5,093,330号、5,461,146号、5,468,872号、5,621,100号、5,621,101号、5,516,771号および5,599,808号、そしてPCT公開番号WO 93/08809およびWO 97/46565(これらの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に教示されている方法を用いて実施可能である。追加的製造方法がMoody他、J.Org.Chem.57:2105−2114(1992)(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に挙げられている。
【0141】
インデノカルバゾールなどの如き縮合ピロロカルバゾールばかりでなくQが単一の窒素ではない追加的化合物の合成は、例えば米国特許第5,475,110号、5,591,855号、5,594,009号、5,705,511号、5,616,724号および5,801,190号(これらの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に教示されている方法を用いて実施可能である。
【0142】
橋状インデノカルバゾールなどの如き縮合ピロロカルバゾールの調製は、例えば1999年6月4日付けで提出した米国出願連続番号09/325,140(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に教示されている方法を用いて実施可能である。
【0143】
環状置換縮合ピロロカルバゾールおよびイソインドロンの調製は、例えば1999年2月12日付けで提出した米国仮出願連続番号60/119,834(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に教示されている方法を用いて実施可能である。
【0144】
異性体縮合インドロカルバゾールの調製は、例えば1999年8月20付けで提出した米国仮出願連続番号60/150,367(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に教示されている方法を用いて実施可能である。
【0145】
本発明の方法で用いる化合物(例えば縮合ピロロカルバゾール化合物を包含)の投与は、結果として本活性剤と患者の体の中の活性剤部位1種または2種以上の接触をもたらす如何なる手段で行われてもよい。本明細書で用いる如き用語「被験体」は動物(哺乳動物を包含)、好適にはヒトを指す。本化合物の投与は薬剤に関連して用いるに有効な通常の如何なる手段で行われてもよく、個々の治療剤または治療剤の組み合わせとして行われてもよい。例えば、それらを薬剤組成物に入れる単独の活性剤として投与してもよいか、或はそれらを他の治療活性材料と組み合わせて用いてもよい。
【0146】
本化合物を、好適には、例えば「Remington’s Pharmaceutical Sciences」(Mack Pub.Co.、Easton、PA、1980)(これの開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に記述されている如き選択した投与経路および標準的な薬学的実施を基にして選択した薬剤担体と一緒に組み合わせる。従って、本発明は本明細書に記述した如き痛みの治療で用いるに適した薬剤の調製を包含することは理解されるであろう。
【0147】
本発明の化合物を宿主である哺乳動物に選択した投与経路、例えば経口または非経口投与経口などに適合したいろいろな形態で投与してもよい。これに関する非経口投与には下記の経路:静脈内、筋肉内、皮下、直腸、眼内、滑膜内、経上皮(経皮を包含)、眼、舌下および頬による投与が含まれ、局所的経路には眼、皮膚、目、直腸、そしてガス注入エーロゾルによる鼻内吸入が含まれる。
【0148】
本活性化合物を例えば不活性な希釈剤または食べることができて同化し得る担体と一緒に経口投与してもよいか、或はこれを硬質もしくは軟質殻であるゼラチン製カプセルの中に封じ込めてもよいか、或はそれを圧縮して錠剤にしてもよいか、或はそれを食事の食料に直接混合してもよい。経口治療投与の場合、本活性化合物を賦形剤と一緒に混合して消化性錠剤、頬用錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウエハースなどの形態で用いてもよい。一般的指針として、適切な組成物は、「Manuf.Chemist.」、36、1990、36−37頁(これの開示は引用することによって本明細書に組み入れられる)に記述されているように、活性材料を重合体、糖および他の材料と一緒にブレンドし、そのブレンド物を溶解させそしてその溶液に凍結乾燥を受けさせることで調製した組成物であり得る。
【0149】
組成物および調剤の活性化合物含有量を好適には少なくとも0.1%にすべきである。この組成物および調剤のパーセントは勿論多様であり得るが、便利には、例えばあらゆる組み合わせおよび副次的組み合わせを含有させた単位の重量の約2から約6%にしてもよい。そのような治療有効組成物の活性化合物量を好適には適切な投薬が得られるような量にする。本発明に従う好適な組成物および調剤の調製は、経口投薬単位形態の活性化合物含有量が約0.1から約1000mg、好適には活性化合物含有量が約25から約100mg、より好適には活性化合物含有量が約40から約80mgであるように実施可能である。
【0150】
また、そのような錠剤、トローチ、ピル、カプセルなどに下記の1種以上を含有させることも可能である:結合剤、例えばトラガカントゴム、アカシア、コーンスターチまたはゼラチンなど、賦形剤、例えば燐酸ジカルシウムなど、崩壊剤、例えばコーンスターチ、ジャガイモ澱粉、アルギン酸など、滑剤、例えばステアリン酸マグネシウムなど、甘味剤、例えばスクロース、ラクトースまたはサッカリンなど、または風味剤、例えばペパーミント、シラタマノキの油またはチェリー風味など。投薬単位形態がカプセルの場合、これにこの上に示した種類の材料に加えて液状担体を含有させてもよい。他のいろいろな材料を被膜としてか或はこのような投薬単位の物理的形態を他の様式で修飾する材料として存在させてもよい。例えば錠剤、ピルまたはカプセルをシェラック、糖または両方で被覆してもよい。シロップまたはエリキシルの場合、これに本活性化合物、甘味剤としてのスクロース、防腐剤としてのメチルおよびプロピルパラベン、染料および風味剤、例えばチェリーまたはオレンジの風味などを含有させてもよい。勿論、如何なる投薬単位形態を調製する時に用いる如何なる材料も好適には薬学的に高純度でありかつその使用量において実質的に無毒である。加うるに、本活性化合物を徐放性の調剤および配合物に組み込むことも可能である。
【0151】
また、本活性化合物は非経口または腹腔内でも投与可能である。本活性化合物が遊離塩基または薬理学的に受け入れられる塩として入っている溶液の調製は、界面活性剤、例えばヒドロキシプロピルセルロースなどと適切に混合しておいた水中で実施可能である。また、グリセロール、液状のポリエチレングリコールおよびこれらの混合物および油に入っている分散液を調製することも可能である。このような調剤を通常の条件下で貯蔵および使用している間に微生物が増殖しないようにそれに防腐剤を含有させてもよい。
【0152】
注射用途で用いるに適した薬剤形態には、例えば無菌の水溶液もしくは分散液、そして注射可能な無菌溶液または分散液を即座に生じる無菌粉末が含まれる。このような形態は、如何なる場合にも、容易に注射できるように好適には無菌で流動性を示す。これは好適には製造および貯蔵条件下で安定であり、これに好適には微生物、例えば細菌および菌・カビなどによる汚染作用に対する防腐を受けさせておく。前記担体は溶媒または分散用媒体であってもよく、これに例えば水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコール、液状のポリエチレングリコールなど)、これらの適切な混合物および植物油などを含有させてもよい。例えば、コーティング、例えばレシチンなどを用い、分散液の場合には要求される粒子サイズを維持しそして界面活性剤を用いることなどで、適切な流動性を維持することができる。いろいろな抗菌剤および抗菌カビ剤、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどを用いることで微生物の作用の防止を達成することができる。多くの場合、それに等張剤、例えば糖または塩化ナトリウムなどを含有させるのが好適であろう。吸収を遅らせる作用剤、例えばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどを用いることで、注射可能組成物の長期に渡る吸収を達成することができる。
【0153】
本活性化合物を必要量で適切な溶媒の中にこの上に挙げた他のいろいろな材料と一緒に必要に応じて混合した後、滅菌濾過することで、適切な注射可能溶液を生じさせることができる。一般的には、殺菌しておいた活性材料を塩基性分散用媒体およびこの上に挙げた材料に属する他の必要な材料を入れておいた無菌媒体の中に混合することで分散液を生じさせることができる。無菌注射可能溶液を生じさせるに適した無菌粉末の場合の好適な調製方法には、本活性材料に加えて所望の追加的材料のいずれも含有する粉末を前以て無菌濾過を受けさせておいたそれの溶液からもたらす真空乾燥および凍結乾燥技術が含まれ得る。
【0154】
本発明の治療用化合物は単独または薬学的に受け入れられる担体と組み合わせて被験体に投与可能である。この上に示したように、活性材料と担体の相対的比率は例えば本化合物の溶解度および化学的性質、選択した投与経路および標準的な薬学的実施などで決定され得る。
【0155】
予防または治療に最も適した本発明の化合物の投薬は投与形態、選択した個々の化合物および個々の被験体が治療下で示す生理学的特徴に伴って変わるであろう。一般的には、最初に少ない投薬量を用い、そして必要ならば、その状況下で所望の効果が達成されるまで少しずつ多くしていってもよい。ヒトを治療する場合の投薬量の範囲は、ラットを用いた生理学的試験を基にして、一般に体重1kg当たり約0.01mgから約100mg/日、そしてそれらのあらゆる組み合わせおよび副次的組み合わせの範囲であり得る。ヒトを治療する場合の投薬量は約0.4mgから約10gまたはそれ以上であり得、日に1回から数回に及ぶ異なる数回の投薬単位および形態で投与可能である。ヒトに経口または皮下投与する場合の投薬量は好適には約50mg/kgである。本分野の技術者が理解するであろうように、ヒトのいろいろな生理学的差に応じて用量をより多くするか或は少なくしてもよい。一般的に言って、経口投与の場合には投薬量をより多くする必要があり得る。
【実施例】
【0156】
以下に示す実施例で本発明を更に示す。本実施例は全部実際の実施例である。本実施例は説明の目的で示すものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものでない。
【0157】
以下に示す実施例では、ホルマリンで誘発させる挙動反応モデルを用いる。このモデルでは、ラットの後足の足底の中に5%のホルマリンを50μl投与すると、この動物は非常に明瞭に定義可能な1組の挙動を示し、これを痛みの指標にする。測定する2種類の挙動反応は、後四半部のひるみ/震えおよび注射した足をなめ/噛むことである。このモデルをまたそれの2相効果(biphasic effect)でも特徴付け、これは図1から8に示す如きである。この2相段階は、10から15分間持続する期間が短い段階Iの反応[この後に休止期間(5から10分間)が続く]に続いて段階IIのより激しい反応が続くことで特徴づけられる。このモデルをいくつかの種で特徴付け、これはいろいろな経路(足に直接局所的投与することを包含)で投与したNSAID、モルフィネおよびコデインなどの如き化合物の鎮痛作用に敏感である。
【0158】
このホルマリンモデルは、段階Iが後足に局在化した反応でありそして段階IIが中心的に介在する挙動(centrally mediated behavior)である非急性痛みのモデルである。段階IIの反応はまた「ワインドアップ(wind−up)」または中心増感(central sensitization)にも相当する。本明細書に記述する化合物を用いて炎症性の痛み以外の痛みを治療または予防することができる。そのような場合には、下記のモデルを用いて本化合物が炎症に対して示す効果を測定することができる。この上に記述したようにホルマリンをラットの後足に注射して後足に炎症を起こさせ、それをプレチスモメーター(plethysmometer)で測定することができる。足の体積が約0.25mL大きくなる、即ち足の体積が約13%大きくなる(例えば図9を参照)。化合物VIIIおよびIXをホルマリン挙動反応の段階IIを抑制する用量で用いてラットを前以て処置しておいても、炎症をもたらすホルマリンに対して全く影響がなかった(例えば図10および11を参照)。以下の実施例を参照することで本発明が更に理解されるであろう。
実施例1
ホルマリンによる免疫反応試験の24時間前に、式(V)で表される化合物を30%のSolutol(商標)(BASF Corp.、Parsippany、NJ)に入れて1.0mg/kgの用量で皮下投与した。この実験を実験1回当たり4匹の動物を用いて2回繰り返した。実験中、ひるみ/震え(図1および3を参照)およびなめ/噛むこと(図2および4を参照)として特徴づけられるホルマリン誘発挙動影響を観察した。
【0159】
図1から4にグラフで示すように、式(V)で表される化合物はホルマリンモデルに従って痛みの予防および/または治療で活性を示した。具体的には、図1および3は、式(V)で表される化合物を用いると結果としてひるみ/震え反応が段階Iで約15%減少しかつ段階IIで約30%減少したことを示している。図2および4は、式(V)で表される化合物を用いると結果としてなめ/噛む反応が段階Iで約10%減少しかつ段階IIで約25から30%減少したことを示している。
実施例2
ホルマリンによる免疫反応試験の2時間前に、式(V)で表される化合物を30%のSolutol(商標)に入れて1.0mg/kgの用量で皮下投与した。また、この実験を実験1回当たり4匹の動物を用いて2回繰り返した。実験中、ひるみ/震え(図5)およびなめ/噛むこと(図6)として特徴づけられるホルマリン誘発挙動影響を観察した。これらの実験で、式(V)で表される化合物はホルマリン誘発挙動影響を実質的に抑制しなかった。
実施例3
ホルマリンによる免疫反応試験の24時間前に、式(V)で表される化合物を30%のSolutol(商標)に入れて0.3、1.0および3.0mg/kgの用量でラットの皮下に投与した。前記式(V)で表される化合物をいろいろな投薬量で用いてホルマリン誘発挙動影響に対する抑制効果を観察し、それを図7および8にグラフで示す。図7および8に挙げるように、前記式(V)で表される化合物がホルマリン誘発に対して示す抑制反応は用量に依存する。具体的には、前記式(V)で表される化合物をラットに投与する投薬量を0.3mg/kgから3.0mg/kgにまで多くする(即ち10倍多くする)と結果として段階IおよびIIにおけるホルマリン誘発挙動影響の抑制が実質的に改善した。1.0および3.0mg/kgの投薬量の間では抑制に実質的な差が観察されなかった。
【0160】
本発明の特定の化合物をホルマリン投与に先立って2時間前に皮下投与した時にホルマリン反応の段階IIが抑制されることを示す表1を参照することで本発明が更に理解することができるであろう。
【0161】
【表1】
Figure 2004534751
【0162】
【表2】
Figure 2004534751
【0163】
本資料に引用または記述した各特許、特許出願および公開の開示は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる。本明細書に記述した発明に加えて本発明のいろいろな修飾形がこの上に行った説明から本分野の技術者に明らかになったであろう。そのような修飾形もまた添付請求の範囲内に入れることを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0164】
【図1−8】図1から8は、本発明の1つの態様に従う方法を用いた痛みの抑制に関する試験のグラフ図である。
【図9−11】図9から11は、本発明の特定態様による抗炎症性活性の調節に関する試験のグラフ図である。
【図12】図12は、5%のホルマリンで誘発させた挙動反応のグラフ図である。

Claims (50)

  1. 痛みの治療または予防を必要としている被験体におけるそれを治療または予防する方法であって、前記被験体に下記の式(I):
    Figure 2004534751
    [式中、
    環Dは、フェニルおよび二重結合a−bを有するシクロヘキセンから選択され、
    環Bおよび環Fは、独立して、
    (a)1から3個の炭素原子がヘテロ原子に置き換わっていてもよい6員の芳香環、
    (b)(1)1個の炭素原子が酸素、窒素または硫黄原子に置き換わっているか、
    (2)2個の炭素原子が硫黄と窒素原子にか、酸素と窒素原子にか或は2個の窒素原子に置き換わっているか、或は
    (3)3個の炭素原子が3個の窒素原子にか、1個の酸素と2個の窒素原子にか或は1個の硫黄と2個の窒素原子に置き換わっている、
    5員の芳香環、
    から選択され、
    G−X−Wは、
    (a)(Z)C−N(R)−C(Z)、
    (b)CH(R)−C(=O)−N(R)、および
    (c)N(R)−C(=O)−CH(R)、
    から選択され、
    およびZは、各場合とも独立して、H、H;H、OR;H、SR;H、N(R);およびZおよびZが一緒になって=O、=Sおよび=NRから選択される部分を形成している基から選択されるが、但しZとZの対の中の少なくとも1つの対が=Oを形成していることを条件とし、
    Rは、独立して、H、場合により置換されていてもよいアルキル、C(=O)R1a、C(=O)NR1c1d、(CHNR1c1d、(CHOR1b、場合により置換されていてもよいアリールアルキルおよび場合により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルから選択され、
    は、独立して、
    (a)H、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロアリールおよび場合により置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、
    (b)C(=O)R1a
    (c)OR1b
    (d)C(=O)NHR1b、NR1c1d、(CHNR1c1d、(CHOR1b、O(CHOR1bおよびO(CHNR1c1d
    から選択され、
    1aは、独立して、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリールおよび場合により置換されていてもよいヘテロアリールから選択され、
    1bは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択され、
    1cおよびR1dは、各々独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
    は、独立して、O、SおよびCHから選択され、
    Qは、NRであり、
    は、H、SO2e、CO2e、C(=O)R2a、C(=O)NR2c2d、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニルから選択され、ここで、前記場合による置換基は1から約3個のR基であり、
    2aは、独立して、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、OR2b、CONH、NR2c2d、(CHNR2c2dおよびO(CHNR2c2dから選択され、
    2bは、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択され、
    2cおよびR2dは、各々独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
    2eは、H、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、CONH、NR2c2dおよび(CHNR2c2dから選択され、
    およびRは、各々独立して、
    (a)H、アリール、ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CN、CF、NO、OH、OR、O(CHNR1112、OC(=O)R、OC(=O)NR1112、O(CHOR10、CHOR10、NR1112、NR10S(=O)およびNR10C(=O)R
    (b)CHOR14
    (c)NR10C(=O)NR1112、CO10、C(=O)R、C(=O)NR1112、CH=NOR10、CH=NR10、(CHNR1112、(CHNHR14およびCH=NNR1112
    (d)S(O)、(CHS(O)およびCHS(O)14
    (e)場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニル(ここで、前記場合による置換基は1から約3個のR基である)、
    から選択され、
    は、アルキル、(CHアリールおよび(CHヘテロアリールから選択され、
    10は、H、アルキル、(CHアリールおよび(CHヘテロアリールから選択され、
    11およびR12は、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
    は、アリール、ヘテロアリール、アリールアルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、NO、OH、OR、OC(=O)R、OC(=O)NHR10、O−テトラヒドロピラニル、NR1112、NR10C(=O)R、NR10CO、NR10C(=O)NR1112、NHC(=NH)NH、NR10S(O)、S(O)、CO10、C(=O)NR1112、C(=O)R、CHOR10、CH=NNR1112、CH=NOR10、CH=NR、CH=NNHCH(N=NH)NH、S(=O)NR1112、P(=O)(OR10、OR14および単糖から選択され、ここで、前記単糖の各ヒドロキシル基は独立して置換されていないか或はH、アルキル、アルキルカルボニルオキシまたはアルコキシに置き換わっており、
    Yは、
    (a)直接結合、
    (b)場合により置換されていてもよいCH、CHCHまたはCHCHCH(ここで、前記場合による置換基は1から約3個のR19基である)、および
    (c)CH=CH、CH(OH)−CH(OH)、O、S、S(=O)、S(=O)、C(R18、C=C(R19、C(=O)、C(=NOR20a)、C(OR20a)R20、C(=O)CH(R18)、CH(R18)C(=O)、C(=NOR20a)CH(R18)、CHR21C(=NOR20a)、C(=O)N(R21)、N(R21)C(=O)、CHZ、ZCHおよびCHZCH(ここで、ZはC(R20、O、S、CO20a、C(=NOR20a)およびN(R20)から選択される)、
    から選択され、
    18は、独立して、H、SO18a、CO18a、C(=O)R18a、C(=O)NR18c18d、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニルから選択され、
    18aは、独立して、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、場合により置換されていてもよいカルボシクリルおよび場合により置換されていてもよいヘテロシクリルから選択され、
    18cおよびR18dは、各々独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
    19は、独立して、R20、チオアルキル、ハロゲン、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニルから選択され、
    20は、独立して、H、アルキル、OH、アルコキシ、OC(=O)R18a、OC(=O)NR18c18d、OC(=S)NR18c18d、O(CHNR18c18d、O(CHOR21、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロシクリルアルキルおよび場合により置換されていてもよいカルボシクリルから選択され、
    20aは、独立して、H、アルキル、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロシクリルアルキルおよび場合により置換されていてもよいカルボシクリルから選択され、
    21は、独立して、Hおよびアルキルから選択され、
    Q’は、結合、または
    (a)場合により置換されていてもよいCH、CHCHまたはCHCHCH
    (b)CR2224、および
    (c)CH=CH、CH(OH)CH(OH)、O、S、S(=O)、S(=O)、C(=O)、C(=NOR11)、C(OR11)(R12)、C(=O)CH(R13)、CH(R13)C(=O)、C(R10、C(=NOR11)CH(R13)、CH(R13)C(=NOR11)、CHZ’、Z’−CHおよびCHZ’CH
    から選択されるが、但しYおよびQ’の中の一方が結合でありそしてもう一方が結合でないことを条件とし、
    Z’は、C(R11)(OR12)、O、S、C(=O)、C(=NOR11)およびNR11から選択されるか、別法としてQがNRでありそしてQ’がC(R10の時にはRとR10の1つが一緒に連結して下記:
    Figure 2004534751
    を形成しており、ここで、
    およびRは、各々独立して、H、OH、アルキル、アルコキシ、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、(CHOR10、(CHOC(=O)NR1112および(CHNR1112から選択されるか、或はRとRが一緒になって式CH−X−CHで表される連結基を形成しており、
    は、結合、O、SまたはNR10であり、
    Jは、結合、O、CH=CH、S、C(=O)、CH(OR10)、N(R10)、N(OR10)、CH(NR1112)、C(=O)N(R17)、N(R17)C(=O)、N(S(O))、N(S(O)NR1112)、N(C(=O)R17)、C(R1516)、N(O)(R10)、CH(OH)CH(OH)およびCH(O(C=O)R)CH(OC(=O)R)から選択され、
    J’は、O、S、N(R10)、N(O)(R10)、N(OR10)およびCHから選択され、
    13は、アルキル、アリールおよびアリールアルキルから選択され、
    14は、カルボキシル基のヒドロキシル基が除去された後のアミノ酸残基であり、
    15およびR16は、独立して、H、OH、C(=O)R10、O(C=O)R、アルキル−OH、アルキル、アルコキシおよびCO10から選択され、
    17は、H、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    22は、
    Figure 2004534751
    であり、
    およびXは、独立して、O、N、S、CHR26、C(OH)R26、C(=O)およびCH=Cから選択され、
    およびXは、独立して、結合、O、N、S、CHR26、C(OH)R26、C(=O)およびCH=Cから選択され、
    およびX10は、独立して、結合、O、N、S、C(=O)およびCHR26から選択され、
    11は、結合、または場合によりNR1112またはOR30で置換されていてもよいアルキレンであり、
    24は、R、チオアルキルおよびハロゲンから選択され、
    25は、RおよびOC(=O)NR1c1dから選択され、
    26は、H、場合により置換されていてもよいアルキルおよび場合により置換されていてもよいアルコキシから選択され、ここで、
    (1)環Gは環ヘテロ原子を0から約3個含有し、
    (2)環Gの隣接するいずれか2つのヒドロキシル基が連結してジオキソラン環を形成していてもよく、
    (3)環Gの隣接するいずれか2つの環炭素原子が連結して縮合アリールまたはヘテロアリール環を形成していてもよいが、但し
    (a)X11が結合の時には環Gがヘテロアリールであってもよく、そして
    (b)環Gが
    (i)飽和状態の炭素原子を少なくとも1個含有し、
    (ii)隣接する2個の環O原子を含有せず、
    (iii)含有するC(=O)基が最大で2個である、
    ことを条件とし、
    30は、H、アルキル、アシルおよびC(=O)NR1112から選択され、
    mおよびnは、独立して、0、1および2から選択され、
    pは、独立して、1、2、3および4から選択され、
    rは、独立して、0、1および2から選択され、
    yは、独立して、0、1および2から選択され、そして
    zは、0、1、2、3および4から選択される]
    で表される化合物またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩形態を有効量で投与することを含んで成る方法。
  2. Yが結合でありそしてQがNRである請求項1記載の方法。
  3. 環BおよびFの各々がフェニルでありそしてQ’がNRである請求項2記載の方法。
  4. 前記化合物が式(II):
    Figure 2004534751
    で表される請求項3記載の方法。
  5. G−X−WがCHNRC(=O)、C(=O)NRCHおよびC(=O)NRC(=O)から選択される請求項4記載の方法。
  6. がHであり、RおよびRが独立してH、アルキル、Cl、Br、CHOH、CHSOCHCH、CHSOCHCH、NHCONHC、CHSCHCH、CHS−フェニル、CHS−ピリジル、CHNHCOCH、CHOC(=O)NHCHCH、N(CH、CH=NNH、CHN(CHおよびCHOCHCHから選択され、RがHおよびアルキルから選択されそしてR15およびR16が独立してH、アルキル、OH、CHOH、アルコキシおよびCOアルキルから選択される請求項5記載の方法。
  7. 前記化合物が式(III)、(IV)、(V)、(VIII)および(IX):
    Figure 2004534751
    から選択される請求項1記載の方法。
  8. 前記化合物が式(V):
    Figure 2004534751
    で表される請求項6記載の方法。
  9. 前記化合物を前記被験体に充分に痛み開始前に投与する請求項1記載の方法。
  10. 前記化合物を前記被験体に痛み開始の約1分から約48時間前に投与する請求項9記載の方法。
  11. 前記化合物を前記被験体に痛み開始の約1時間から約24時間前に投与する請求項10記載の方法。
  12. 痛みの治療または予防を必要としている被験体におけるそれを治療または予防する方法であって、前記被験体に応力で活性化する蛋白質キナーゼの阻害剤を有効量で投与することを含んで成る方法。
  13. 前記応力で活性化する蛋白質キナーゼの阻害剤が縮合ピロロカルバゾール化合物である請求項12記載の方法。
  14. 前記キナーゼの阻害剤でJNK1、JNK2およびJNK3から選択される応力で活性化する蛋白質キナーゼの経路に関与する基質を阻害する請求項13記載の方法。
  15. 前記縮合ピロロカルバゾール化合物が式(I):
    Figure 2004534751
    [式中、
    環Dは、フェニルおよび二重結合a−bを有するシクロヘキセンから選択され、
    環Bおよび環Fは、独立して、
    (a)1から3個の炭素原子がヘテロ原子に置き換わっていてもよい6員の芳香環、
    (b)(1)1個の炭素原子が酸素、窒素または硫黄原子に置き換わっているか、
    (2)2個の炭素原子が硫黄と窒素原子にか、酸素と窒素原子にか或は2個の窒素原子に置き換わっているか、或は
    (3)3個の炭素原子が3個の窒素原子にか、1個の酸素と2個の窒素原子にか或は1個の硫黄と2個の窒素原子に置き換わっている、
    5員の芳香環、
    から選択され、
    G−X−Wは、
    (a)(Z)C−N(R)−C(Z)、
    (b)CH(R)−C(=O)−N(R)、および
    (c)N(R)−C(=O)−CH(R)、
    から選択され、
    およびZは、各場合とも独立して、H、H;H、OR;H、SR;H、N(R);およびZおよびZが一緒になって=O、=Sおよび=NRから選択される部分を形成している基から選択されるが、但しZとZの対の中の少なくとも1つの対が=Oを形成していることを条件とし、
    Rは、独立して、H、場合により置換されていてもよいアルキル、C(=O)R1a、C(=O)NR1c1d、(CHNR1c1d、(CHOR1b、場合により置換されていてもよいアリールアルキルおよび場合により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルから選択され、
    は、独立して、
    (a)H、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロアリールおよび場合により置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、
    (b)C(=O)R1a
    (c)OR1b
    (d)C(=O)NHR1b、NR1c1d、(CHNR1c1d、(CHOR1b、O(CHOR1bおよびO(CHNR1c1d
    から選択され、
    1aは、独立して、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリールおよび場合により置換されていてもよいヘテロアリールから選択され、
    1bは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択され、
    1cおよびR1dは、各々独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
    は、独立して、O、SおよびCHから選択され、
    Qは、NRであり、
    は、H、SO2e、CO2e、C(=O)R2a、C(=O)NR2c2d、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニルから選択され、ここで、前記場合による置換基は1から約3個のR基であり、
    2aは、独立して、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、OR2b、CONH、NR2c2d、(CHNR2c2dおよびO(CHNR2c2dから選択され、
    2bは、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択され、
    2cおよびR2dは、各々独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
    2eは、H、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、CONH、NR2c2dおよび(CHNR2c2dから選択され、
    およびRは、各々独立して、
    (a)H、アリール、ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CN、CF、NO、OH、OR、O(CHNR1112、OC(=O)R、OC(=O)NR1112、O(CHOR10、CHOR10、NR1112、NR10S(=O)およびNR10C(=O)R
    (b)CHOR14
    (c)NR10C(=O)NR1112、CO10、C(=O)R、C(=O)NR1112、CH=NOR10、CH=NR10、(CHNR1112、(CHNHR14およびCH=NNR1112
    (d)S(O)、(CHS(O)およびCHS(O)14
    (e)場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニル(ここで、前記場合による置換基は1から約3個のR基である)、
    から選択され、
    は、アルキル、(CHアリールおよび(CHヘテロアリールから選択され、
    10は、H、アルキル、(CHアリールおよび(CHヘテロアリールから選択され、
    11およびR12は、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
    は、アリール、ヘテロアリール、アリールアルコキシ、F、Cl、Br、I、CN、NO、OH、OR、OC(=O)R、OC(=O)NHR10、O−テトラヒドロピラニル、NR1112、NR10C(=O)R、NR10CO、NR10C(=O)NR1112、NHC(=NH)NH、NR10S(O)、S(O)、CO10、C(=O)NR1112、C(=O)R、CHOR10、CH=NNR1112、CH=NOR10、CH=NR、CH=NNHCH(N=NH)NH、S(=O)NR1112、P(=O)(OR10、OR14および単糖から選択され、ここで、前記単糖の各ヒドロキシル基は独立して置換されていないか或はH、アルキル、アルキルカルボニルオキシまたはアルコキシに置き換わっており、
    Yは、
    (a)直接結合、
    (b)場合により置換されていてもよいCH、CHCHまたはCHCHCH(ここで、前記場合による置換基は1から約3個のR19基である)、および
    (c)CH=CH、CH(OH)−CH(OH)、O、S、S(=O)、S(=O)、C(R18、C=C(R19、C(=O)、C(=NOR20a)、C(OR20a)R20、C(=O)CH(R18)、CH(R18)C(=O)、C(=NOR20a)CH(R18)、CHR21C(=NOR20a)、C(=O)N(R21)、N(R21)C(=O)、CHZ、ZCHおよびCHZCH(ここで、ZはC(R20、O、S、CO20a、C(=NOR20a)およびN(R20)から選択される)、
    から選択され、
    18は、独立して、H、SO18a、CO18a、C(=O)R18a、C(=O)NR18c18d、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニルから選択され、
    18aは、独立して、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、場合により置換されていてもよいカルボシクリルおよび場合により置換されていてもよいヘテロシクリルから選択され、
    18cおよびR18dは、各々独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいアルキルから選択されるか、或は一緒になって式(CH−X−(CHで表される連結基を形成しており、
    19は、独立して、R20、チオアルキル、ハロゲン、場合により置換されていてもよいアルキル、場合により置換されていてもよいアルケニルおよび場合により置換されていてもよいアルキニルから選択され、
    20は、独立して、H、アルキル、OH、アルコキシ、OC(=O)R18a、OC(=O)NR18c18d、OC(=S)NR18c18d、O(CHNR18c18d、O(CHOR21、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロシクリルアルキルおよび場合により置換されていてもよいカルボシクリルから選択され、
    20aは、独立して、H、アルキル、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロシクリルアルキルおよび場合により置換されていてもよいカルボシクリルから選択され、
    21は、独立して、Hおよびアルキルから選択され、
    Q’は、結合、または
    (a)場合により置換されていてもよいCH、CHCHまたはCHCHCH
    (b)CR2224、および
    (c)CH=CH、CH(OH)CH(OH)、O、S、S(=O)、S(=O)、C(=O)、C(=NOR11)、C(OR11)(R12)、C(=O)CH(R13)、CH(R13)C(=O)、C(R10、C(=NOR11)CH(R13)、CH(R13)C(=NOR11)、CHZ’、Z’−CHおよびCHZ’CH
    から選択されるが、但しYおよびQ’の中の一方が結合でありそしてもう一方が結合でないことを条件とし、
    Z’は、C(R11)(OR12)、O、S、C(=O)、C(=NOR11)およびNR11から選択されるか、別法としてQがNRでありそしてQ’がC(R10の時にはRとR10の1つが一緒に連結して下記:
    Figure 2004534751
    を形成しており、ここで、
    およびRは、各々独立して、H、OH、アルキル、アルコキシ、場合により置換されていてもよいアリールアルキル、場合により置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、(CHOR10、(CHOC(=O)NR1112および(CHNR1112から選択されるか、或はRとRが一緒になって式CH−X−CHで表される連結基を形成しており、
    は、結合、O、SまたはNR10であり、
    Jは、結合、O、CH=CH、S、C(=O)、CH(OR10)、N(R10)、N(OR10)、CH(NR1112)、C(=O)N(R17)、N(R17)C(=O)、N(S(O))、N(S(O)NR1112)、N(C(=O)R17)、C(R1516)、N(O)(R10)、CH(OH)CH(OH)およびCH(O(C=O)R)CH(OC(=O)R)から選択され、
    J’は、O、S、N(R10)、N(O)(R10)、N(OR10)およびCHから選択され、
    13は、アルキル、アリールおよびアリールアルキルから選択され、
    14は、カルボキシル基のヒドロキシル基が除去された後のアミノ酸残基であり、
    15およびR16は、独立して、H、OH、C(=O)R10、O(C=O)R、アルキル−OH、アルキル、アルコキシおよびCO10から選択され、
    17は、H、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    22は、
    Figure 2004534751
    であり、
    およびXは、独立して、O、N、S、CHR26、C(OH)R26、C(=O)およびCH=Cから選択され、
    およびXは、独立して、結合、O、N、S、CHR26、C(OH)R26、C(=O)およびCH=Cから選択され、
    およびX10は、独立して、結合、O、N、S、C(=O)およびCHR26から選択され、
    11は、結合、または場合によりNR1112またはOR30で置換されていてもよいアルキレンであり、
    24は、R、チオアルキルおよびハロゲンから選択され、
    25は、RおよびOC(=O)NR1c1dから選択され、
    26は、H、場合により置換されていてもよいアルキルおよび場合により置換されていてもよいアルコキシから選択され、ここで、
    (1)環Gは環ヘテロ原子を0から約3個含有し、
    (2)環Gの隣接するいずれか2つのヒドロキシル基が連結してジオキソラン環を形成していてもよく、
    (3)環Gの隣接するいずれか2つの環炭素原子が連結して縮合アリールまたはヘテロアリール環を形成していてもよいが、但し
    (a)X11が結合の時には環Gがヘテロアリールであってもよく、そして
    (b)環Gが
    (i)飽和状態の炭素原子を少なくとも1個含有し、
    (ii)隣接する2個の環O原子を含有せず、
    (iii)含有するC(=O)基が最大で2個である、
    ことを条件とし、
    30は、H、アルキル、アシルおよびC(=O)NR1112から選択され、
    mおよびnは、独立して、0、1および2から選択され、
    pは、独立して、1、2、3および4から選択され、
    rは、独立して、0、1および2から選択され、
    yは、独立して、0、1および2から選択され、そして
    zは、0、1、2、3および4から選択される]
    またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩形態で表される請求項13記載の方法。
  16. 前記痛みが炎症性の痛み以外である請求項15記載の方法。
  17. 前記化合物でJNK1、JNK2およびJNK3から選択される応力で活性化する蛋白質キナーゼの経路に関与する基質を阻害する請求項16記載の方法。
  18. 前記化合物を前記被験体に充分に痛み開始前に投与する請求項12記載の方法。
  19. 前記化合物を前記被験体に痛み開始の約1分から約48時間前に投与する請求項18記載の方法。
  20. 前記化合物を前記被験体に痛み開始の約1時間から約24時間前に投与する請求項19記載の方法。
  21. 前記縮合ピロロカルバゾール化合物が式(II−i):
    Figure 2004534751
    で表される請求項4記載の方法。
  22. GがCHであり、XがNHであり、Wが=Oでありそしてrが1である請求項21記載の方法。
  23. 前記化合物が式(VI):
    Figure 2004534751
    [式中、
    Wは、NH、N−アルキル、N−シクロアルキル、N−O−アルキルおよびNC(O)アルキルから選択され、
    Yは、CまたはNであり、
    は、アルキルであり、
    は、H、ハロゲン、アルキル、CNおよびCFから選択され、
    は、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−O−アルキル、NHC(O)アルキル、NH−アラルキルおよびFから選択され、そして
    rは、1、2および3から選択される]
    またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩で表されるが、但し前記痛みが炎症性の痛み以外である請求項12記載の方法。
  24. 前記化合物でJNK1、JNK2およびJNK3から選択される応力で活性化する蛋白質キナーゼの経路に関与する基質を阻害する請求項23記載の方法。
  25. WがN−シクロアルキルである請求項24記載の方法。
  26. 前記化合物が式(VII):
    Figure 2004534751
    で表される請求項25記載の方法。
  27. 前記痛みが炎症性の痛み以外である請求項1記載の方法。
  28. 前記痛みが炎症性の痛み以外である請求項12記載の方法。
  29. 前記縮合ピロロカルバゾールが式(VIII)および(IX):
    Figure 2004534751
    から選択される請求項27記載の方法。
  30. 前記化合物が式(X):
    Figure 2004534751
    [式中、
    は、=−R1a、≡−R1a、アリールおよびヘテロアリール(これらは各々1個以上のOR、COR、COOR、CONR、NR、NO、CN、SONR、SO、ハロゲン、パーフルオロアルキル、低級アルキル;R1’、ハロゲン、シクロアルキルまたは複素環で置換されている低級アルキル;シクロアルキル;またはR1’、ハロゲン、低級アルキルまたは複素環で置換されているシクロアルキル;または複素環;またはR1’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環で置換されていてもよい)から選択され、
    1aは、R1’で置換されている低級アルキル、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、R1a’で置換されているアリール、R1a’で置換されているアリールオキシ、R1a’で置換されているヘテロアリール、R1a’で置換されているヘテロアリールオキシ、パーフルオロアルキル、シクロアルキル、R1’または低級アルキルで置換されているシクロアルキル;複素環、およびR1’または低級アルキルで置換されている複素環から選択され、
    1’は、水素、ハロゲン、OR、NR、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、NO、SOおよびSONRから選択され、
    1a’は、水素、OR、NR、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、NO、SO、SONR、低級アルキル、R1’で置換されている低級アルキル;シクロアルキル、R1’で置換されているシクロアルキル;複素環、R1’で置換されている複素環;アリール、R1’、パーフルオロアルキル、低級アルキル、R1’で置換されている低級アルキル、シクロアルキル、R1’で置換されているシクロアルキル、複素環、またはR1’で置換されている複素環で置換されているアリール;ヘテロアリール、およびR1’、パーフルオロアルキル、低級アルキル、R1’で置換されている低級アルキル、シクロアルキル、R1’で置換されているシクロアルキル、複素環、またはR1’で置換されている複素環で置換されているヘテロアリールから選択され、
    は、水素、OR、COR、COOR、CONR、NR、ハロゲン、NO、CN、SONR、SO、パーフルオロアルキル、低級アルキル、およびOR、NR、COR、COORまたはCONRで置換されている低級アルキルから選択され、
    は、水素、OR、COR、OCOR、COOR、CONR、NR、ハロゲン、CN、パーフルオロアルキル、低級アルキル、およびOR、NR、COR、COORまたはCONRで置換されている低級アルキルから選択され、
    は、水素、低級アルキル、R4’、シクロアルキルまたは複素環で置換されている低級アルキル;シクロアルキル、またはR4’、低級アルキルまたは複素環で置換されているシクロアルキル;および複素環、またはR4’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環から選択され、
    4’は、OR、COOR、COR、CONR、NR、CN、NO、SOおよびSONRから選択され、
    は、水素、COR、CONR、低級アルキル、またはOR、NR10、N(COR)R10、COR、CONR10およびCOORで置換されている低級アルキルから選択され、
    およびRは、各々独立して、水素、COR、COOR、CONR、SO、SONR、低級アルキル、
    (a)シクロアルキル、
    (b)R6’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されているシクロアルキル、
    (c)複素環、
    (d)R6’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環、
    (e)アリール、
    (f)R6’、低級アルキル、シクロアルキルまたは複素環で置換されているアリール、
    (g)ヘテロアリール、
    (h)R6’、低級アルキル、シクロアルキルまたは複素環で置換されているヘテロアリール、
    で置換されている低級アルキル;シクロアルキル、R6’、低級アルキルまたは複素環で置換されているシクロアルキル;複素環、R6’、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環;アリール、R6’、低級アルキル、複素環またはシクロアルキルで置換されているアリール;ヘテロアリール、R6’、低級アルキル、複素環またはシクロアルキルで置換されているヘテロアリールから選択されるか、
    別法として、NRが原子数が3から7の環を形成しており、ここで、前記環は場合により追加的ヘテロ原子を1つ以上含有していてもよくかつ場合により低級アルキル、OR、COR、COOR、CONRおよびNRから選択される1個以上の基で置換されていてもよく、
    6’は、OR、COOR、COR、CONR、NR、CN、NO、SOおよびSONRから選択され、
    は、水素、低級アルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、OR、NR10またはN(COR)R10で置換されている低級アルキル;アリール、R8’、低級アルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲンまたはSOFで置換されているアリール;ヘテロアリール、R8’、低級アルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲンまたはSOFで置換されているヘテロアリール;シクロアルキル、R8’、低級アルキル、複素環またはアリールで置換されているシクロアルキル;複素環、およびR8’、低級アルキル、シクロアルキルまたはアリールで置換されている複素環から選択され、
    8’は、OR、COOR、COR、CONR10、NR10、CN、NO、SOおよびSONR10から選択され、
    およびR10は、各々独立して、水素、低級アルキルおよびアリールから選択され、そして
    Xは、NおよびCHから選択される]
    またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩形態で表されるが、但し前記痛みが炎症性の痛み以外である請求項12記載の方法。
  31. が水素、低級アルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、OR、NR10またはN(COR)R10で置換されている低級アルキル;アリール、R8’、低級アルキル、シクロアルキルまたは複素環で置換されているアリール;ヘテロアリール、R8’、低級アルキル、シクロアルキル、複素環で置換されているヘテロアリール;シクロアルキル、R8’、低級アルキル、複素環またはアリールで置換されているシクロアルキル;複素環、およびR8’、低級アルキル、シクロアルキルまたはアリールで置換されている複素環から選択され、
    およびR10が各々独立して水素、低級アルキルから選択される
    請求項30記載の方法。
  32. 前記化合物が式(X−i):
    Figure 2004534751
    [式中、
    1”は、水素、OR、COR、COOR、CONR、NR、NO、CN、SONR、SO、ハロゲン、パーフルオロアルキル、低級アルキル、R1’、ハロゲン、シクロアルキルまたは複素環で置換されている低級アルキル;シクロアルキル、またはR1’、ハロゲン、低級アルキルまたは複素環で置換されているシクロアルキル;および複素環、またはR1’、ハロゲン、低級アルキルまたはシクロアルキルで置換されている複素環から選択される]
    で表される請求項31記載の方法。
  33. が水素、OR、COOR、CONR、NR、NO、パーフルオロアルキル、ハロゲン、低級アルキル、およびORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択される請求項32記載の方法。
  34. が水素、OR、NR、低級アルキル、およびORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択される請求項33記載の方法。
  35. が水素、低級アルキル、OR、COOR、COR、NRまたはCONRで置換されている低級アルキルから選択される請求項34記載の方法。
  36. が水素、COR、CONRおよび低級アルキルから選択される請求項35記載の方法。
  37. およびRが各々独立して水素、COR、COOR、CONR、SO、アリール、ヘテロアリール、低級アルキル、およびORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択される請求項36記載の方法。
  38. 1aがヒドロキシ、低級アルコキシ、ジ−(低級アルキル)−アミノ、ジ−(低級アルキル)−アミノ−低級アルコキシ、モルホリノ−低級アルキル、カルボキシ−低級アルコキシおよび低級アルカノイルアミノから選択される1から3個の置換基で置換されているフェニルで置換されている低級アルキルである請求項30記載の方法。
  39. 前記化合物が式(XI):
    Figure 2004534751
    [式中、
    およびRは、独立して、水素、OR、COR、COOR、CONR、NR、場合により
    (a)R1’(ここで、R1’は、ハロゲン、OR、NR、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、SOおよびSONRから選択される)、
    (b)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよい低級アルキル、場合により
    (a)R1’
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいシクロアルキル、場合により
    (a)R1’
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよい複素環、場合により
    (a)R1”(ここで、R1”は、ハロゲン、OR、NR、ハロゲン、NO、パーフルオロアルキル、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、SOおよびSONRから選択される)、
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいアリール、場合により
    (a)R1”
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいヘテロアリール、
    から選択されるか、別法として、
    とRが連結して原子数が5−7の環を形成しており、ここで、前記環は場合によりヘテロ原子を1つ以上含有していてもよくかつ場合によりOR、COR、COOR、OCOR、CONR、NRまたは低級アルキル(これは基R11で置換されていてもよい)から成る群の一員で置換されていてもよく、
    は、水素、OR、COR、OCOR、COOR、CONR、NR、ハロゲン、CN、パーフルオロアルキル、低級アルキル、およびOR、OCORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択され、
    は、水素、場合により
    (a)R4’(ここで、R4’は、OR、COR、COOR、CONR、NR、SO、SONRから選択される)、
    (b)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよい低級アルキル、場合により
    (a)R4’
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいシクロアルキル、場合により
    (a)R4’
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよい複素環、場合により
    (a)R4”(ここで、R4”は、ハロゲン、OR、NR、ハロゲン、NO、パーフルオロアルキル、COR、COOR、CONR、SOおよびSONRから選択される)、
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいアリール、場合により
    (a)R4”
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいヘテロアリール、
    から選択され、
    およびRは、各々独立して、水素、COR、COOR、CONR、場合により
    (a)R5’(ここで、R5’は、ハロゲン、OR、NR、COR、COOR、CONR、SOおよびSONRから選択される)、
    (b)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよい低級アルキル、場合により
    (a)R5’
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいシクロアルキル、場合により
    (a)R5’
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよい複素環、場合により
    (a)R5”(ここで、R5”は、ハロゲン、OR、NR、ハロゲン、NO、パーフルオロアルキル、COR、COOR、CONR、SOおよびSONRから選択される)、
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいアリール、場合により
    (a)R5”
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいヘテロアリール、
    から選択されるか、別法として、
    とRが連結して原子数が3−7の環を形成しており、ここで、前記環は場合により追加的ヘテロ原子を1つ以上含有していてもよくかつ場合により低級アルキル、OR、COR、COOR、CONRまたはNRで置換されていてもよく、
    は、水素、または場合によりシクロアルキル、複素環、アリール、ヘテロアリール、ORおよびNRから選択される基で置換されていてもよい低級アルキルから選択され、
    は、水素、COR、CONR10、および場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキルから選択され、
    およびR10は、各々独立して、水素または低級アルキルから選択され、
    11は、OR、COR、COOR、OCOR、CONR10、NR10、N(COR)R10、SOおよびSONR10から選択され、
    12は、OR、COR、COOR、OCOR、CONR10、NR10、N(COR)R10、SO、SONR10、ハロゲン、CN、NOまたはパーフルオロアルキルから選択され、そして
    Xは、NおよびCHから選択される]
    またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩形態で表されるが、但し前記痛みが炎症性の痛み以外である請求項12記載の方法。
  40. およびRが独立して水素、NR、場合により
    (a)ハロゲン、OR、NR、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、SOまたはSONR
    (b)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよい低級アルキル、場合により
    (a)R1’
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいシクロアルキル、場合により
    (a)R1’
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよい複素環、場合により
    (a)R1”(ここで、R1”は、ハロゲン、OR、NR、ハロゲン、NO、パーフルオロアルキル、COR、COOR、OCOR、CONR、CN、SOおよびSONRから選択される)、
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいアリール、および場合により
    (a)R1”
    (b)場合によりR11で置換されていてもよい低級アルキル、
    (c)場合によりR11で置換されていてもよいシクロアルキル、
    (d)場合によりR11で置換されていてもよい複素環、
    (e)場合によりR12で置換されていてもよいアリール、
    (f)場合によりR12で置換されていてもよいヘテロアリール、
    で置換されていてもよいヘテロアリール、
    から選択されるか、別法として、
    とRが連結して原子数が5−7の環を形成しており、ここで、前記環が場合によりヘテロ原子を1つ以上含有していてもよくかつ場合によりOR、COR、COOR、OCOR、CONR、NRまたは低級アルキル(これは基R11で置換されていてもよい)から成る群の一員で置換されていてもよい、
    請求項39記載の方法。
  41. が水素、OR、NR、およびORまたはNRで置換されている低級アルキルから選択される請求項40記載の方法。
  42. 前記化合物が式(XII)または(XIII):
    Figure 2004534751
    [式中、
    Yは、(CH)Q、CO−Q、CONHQ、COO−Q、SOおよびSONHQから選択され、
    は、低級アルキル、低級アルケニル、5−7員の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環、9−14員の二環状もしくは三環状の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環から選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、環もしくは環系は場合により各々が独立してNH、NHR、N(R)、NO、OH、OR、CF、ハロゲン、CN、COH、CONH、CONHR、CON(R)、COR、SR、S(O)R、SOR、SONHRおよびRから選択される1から4個の置換基で置換されていてもよく、
    Wは、CおよびNから選択されるが、WがNの時にはRは孤立電子対であり、
    は、NおよびCRから選択され、
    は、NおよびCRから選択され、
    は、NおよびCRから選択され、
    は、NおよびCRから選択されるが、但しA、A、AおよびAの中の少なくとも1つがN以外であることを条件とし、
    は、NHR、OR、SRおよびRから選択され、
    、RおよびRは、独立して、CONH、CONHR、CON(R)、NHR、NHCH、OR、SR、R、NHCOR、NHCONHR、NHCONHCOR、NHCOOR、NHSO、NHSONHR、COOH、COOR、COQ、CONHQ、CONRQ、COOQ、SOおよびSONHQから選択され、
    およびRは、各々独立して、水素、N(R)、NHOH、NO、COOR、ハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、5−7員の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環、9−14員の二環状もしくは三環状の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環から選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、環もしくは環系は場合により各々が独立してNH、NHR、NHCOOR、N(R)、NO、OH、OR、CF、ハロゲン、CN、Si(R)、COH、COOR、CONH、CONHR、CON(R)、COR、SR、S(O)R、SOR、SONHRおよびRから選択される1から4個の置換基で置換されていてもよく、
    は、水素、低級アルキル、低級アルケニル、5−7員の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環および9−14員の二環状もしくは三環状の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環から選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、環もしくは環系は場合により各々が独立してNH、NHR、N(R)、NO、OH、OR、CF、ハロゲン、CN、COH、CONH、CONHR、CON(R)、COR、SR、S(O)R、SOR、SONHRおよびRから選択される1から4個の置換基で置換されていてもよく、
    Rは、低級アルキル、低級アルケニル、5−7員の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環および9−10員の二環状の芳香もしくは非芳香炭素環状もしくは複素環状環系から選択され、そして
    zは、CHおよびNから選択される]
    またはこれの立体異性体または薬学的に受け入れられる塩で表されるが、但し前記痛みが炎症性の痛み以外である請求項12記載の方法。
  43. Yが(CH)QでありそしてQが置換されているフェニルである請求項42記載の方法。
  44. 前記化合物が式(XIV):
    Figure 2004534751
    [式中、
    およびRは、任意の置換基であり、これらは同一もしくは異なり、独立して、アルキル、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、スルホニル、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキルオキシ、アリールアルキル、シクロアルキルアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノアルコキシ、または式(a)、(b)、(c)または(d):
    Figure 2004534751
    で表される基を表し、
    とRは、一緒になって、アルキリデンまたはヘテロ原子含有アルキリデンを表すか、或はRおよびRは、同一もしくは異なり、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールオキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシアミノまたはアルコキシ(モノ−もしくはジ−アルキルアミノ)を表し、
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ、シクロアルキルアミノまたはシクロアルキルアルキルアミノを表し、そして
    mおよびnは、独立して、0、1または2であるが、
    但し少なくともRまたはRが存在することを条件とする]
    またはこれの薬学的に受け入れられる塩で表されるが、但し前記痛みが炎症性の痛み以外である請求項12記載の方法。
  45. 前記化合物が式(XIV−i)または(XIV−ii):
    Figure 2004534751
    で表される請求項44記載の化合物。
  46. 前記化合物が式(XIV−iii)、(XIV−iv)または(XIV−v):
    Figure 2004534751
    で表される請求項44記載の化合物。
  47. およびR
    Figure 2004534751
    である請求項45記載の化合物。
  48. およびR
    Figure 2004534751
    である請求項45記載の化合物。
  49. およびR
    Figure 2004534751
    である請求項45記載の化合物。
  50. およびR
    Figure 2004534751
    である請求項45記載の化合物。
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