JP2004534668A - 極めて多様な混合物、それらの製造方法およびそれらの使用 - Google Patents
極めて多様な混合物、それらの製造方法およびそれらの使用 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、使用される成分の濃度が非常に簡単な方法で前もって定められた範囲の全域で連続的に変えることができる、多数の成分から混合物を製造する方法に関する。このために、混合物はミキサー中において連続プロセスで製造されて、それらのさらなる加工処理に適した形態に連続的にもたらされる。この発明方法は、例えば、プラスチック工業における高処理量選別用の物質ライブラリー、特に重合体相互の混合物および重合体と他の添加剤との混合物の物質ライブラリーを製造するために使用することができる。
Description
【0001】
物質の活性を試験する高度に自動化された組合せ方法は、製剤分野および作物保護分野において研究の確立した要素方法(well-established constituent of research)である。用語・組合せ技術(combinatorial techniques)は、ここでは、一般に、多数の化学的に異なる化合物または混合物の製造、およびそれに続くこれら物質ライブラリーの1つまたは2つ以上の性質を速やかに試験することを指す。類義語の用語・高処理量選別(high-throughput screening)も、ある特定の利点、とりわけ、これらの方法で成し遂げ得る利点が有意に速い試料処理量であるために使用される。
【0002】
例えば、これら方法の使用は、数万の物質の活性を、活性成分の探索で毎日チェックするのを可能にする。組合せ方法の使用例は、
−Lowe著・JCS Reviews, 309-317(1995)、
−N. K. Terrett著・Combinatorial Chemistry、Oxford University Press社、オックスフォード市、1998年、
−Combinatorial Chemistry and Molecular Diversity in Drug Discovery(編集:E. M. Gordon、J. F. Kerwin)、Wiley社、ニューヨーク市、1998年
によって挙げられている。
【0003】
最近、組合せ化学および高処理量選別のこれらの方法が、材料科学において、例えば光学用途を持つ材料の開発または新しい触媒の発見において高い注目を受けている。これらの比較的新しい開発についての総説の1例が、B. Jandeleit、D. J. Schafer、T. S. Powers、H. W. Turner、W. H. Weinbergによる論文・Angewandte Chemie、1999、111、2648-2689に認められる。
【0004】
今までのところ利用できる知識と経験に基づくと、意図が、次の性質の1つまたは2つ以上が当てはまる錯体系を分析および/または合成することであるときは、組合せ方法の使用が常に推奨される:
1)知識が構造−性質関係または作用機構に関してほとんどまたは全く利用できない。
【0005】
2)これら系の製造および試験に関して結果を得るために、今まで非常に複雑で時間の掛かる実験がほとんど必要とされてきた。
3)これら系は、詳細には知られていない異なる機能を持つ比較的多数の物質成分およびプロセスパラメーター、およびそれら成分とパラメーターとの間の相互作用から構成される。
【0006】
組合せ方法が配合物分野、特に重合体組成物における研究および開発で用いられることは、今までめったになかった。
重合体または重合体組成物のものを含めて物質ライブラリーの製造および試験について従来説明されたアプローチは、混合物を生成させ、次いで試験する別個の空間的に離れた容器(区画室)に基づいている。
【0007】
米国特許第5,985,356号明細書は、大きさが3×3×5mmの16個の区画室から構成される配置でのスチレンとアクリロニトリルとのトルエン中における共重合について記載している。これは単量体および開始剤を精密に計量供給する複雑な装置を必要とする。
【0008】
WO99/52962号明細書は、8×14個の反応容器配置中でジオール成分およびジカルボン酸成分をそれぞれ規則正しく変えることによって交互共重合体を製造する方法について記載している。
【0009】
WO00/40331号明細書は、平行に配置された反応器中における単量体の重合用装置について記載している。
National Institute of Standards and Technologyからの論文(2000年3月12−15日のワシントンDCでのFire Retardant Chemicals AssociationにおけるM.R. Nyden、J. W. Gilman著・予稿集第1−5頁、2000年)は、重合体組成物の連続製造に言及している。(インターネットアドレス:http://fire.nist.qov/bfrlpubs/fire00/PF/f00017.pdf)。その刊行物は、難燃剤を含む重合体組成物の連続製造および試験の方法について議論するもので、その目的についてコンピューター制御・重量測定固体供給装置および押出機から構成されるシステム(これ以上詳細には説明されていない)を提案している。その配置は、難燃剤添加剤を予めプログラムされた濃度で含む重合体を押し出し、次いでこれらをオンラインで分析し、そして難燃性能について試験しようとするものである。
【0010】
難燃剤添加剤の濃度変更は、前もって設定された濃度工程でコンピューター制御・重量測定供給装置によって決定論的に起こそうとするものである。プロセスパラメーター、例えば計量供給量または計量供給速度の変化は、初めミキサーの非定常状態挙動に導き、その後で一定の明確な生成物構成がミキサー出口で再び得られる。前もってプログラムされた構成を持つ生成物が何も得られない非定常状態段階の継続期間は、滞留時間と同じくらい長いこともできるし、或いはそれよりさらに長いこともできる。溶融物押出機中の一般に広い滞留時間分布は、従って、高処理量選別へのこのアプローチの著しい制限であることを意味する。その刊行物は、重合体組成物の連続製造と組合せ方法および高処理量選別との間の何らかの関係を開示または提案していない。
【0011】
溶融加工することが可能な重合体は、通常、溶融物押出工程によって追加の成分と連続的に混合され、そして直接的にかまたはバッチ式かのいずれかでさらに加工されて成形物を与える。
【0012】
重合体組成物のこの連続製造の組合せ方法および高処理量選別に対する適用は、従来示されていなかった。
本発明の1つの目的は、従来技術の欠点を取り除くために単純な方法を使用することである。本発明のさらにもう1つの目的は、重合体組成物の高処理量選別の方法を初めて提供することにある。この目的は、少なくとも1種の熱可塑性重合体および少なくとも1種の添加剤から混合物を連続製造する方法であって、少なくとも1種の熱可塑性重合体を混合集成装置(mixing assembly)に連続的に供給し、そして同重合体を溶融し、次いで同重合体を1種または2種以上の添加剤と混合し、この場合少なくとも1種の添加剤の濃度は連続的に変えられ、それから重合体混合物を上記混合集成装置から連続的に排出し、そして同混合物をさらなる加工および試験に付すことができる形態に転化する工程を含む上記の方法によって達成される。
【0013】
本発明の方法は、また、2種または3種以上の添加剤を色々な濃度で選別実験へと同時計量供給することを可能にするもので、これら添加剤の濃度の同時変更によって物質ライブラリーをもたらすことができる。本発明の方法によって製造される混合物は、多成分混合物の相図の容積の一部を取り囲むことができ、この容積は相対的に非常に多数の次元を有することができる;従って、それは広範囲の高処理量選別に適している;ここでは、1%未満の濃度範囲が包含され得る。
【0014】
また、驚くべきことに、混合集成装置の滞留時間特性(これ自体は欠点であるが)を本発明の方法で利用することによって、1種または2種以上の熱可塑性重合体および1種または2種以上の添加剤から成る、使用される成分の濃度に非常に高度の多様性を持つ混合物を、非常に速やかかつ単純に、そして連続的に製造することが可能であることも見いだされた。混合集成装置で連続製造された混合物は、さらなる加工および試験に付すことができる形態に連続的に転化される。
【0015】
本発明の1つの有利な態様は、少なくとも1種の熱可塑性重合体および少なくとも1種の添加剤から混合物を連続製造する方法であって、少なくとも1種の熱可塑性重合体を混合集成装置に連続的に供給し、そして同重合体を溶融し、次いで同重合体を1種または2種以上の添加剤と混合し、この場合1種または2種以上の添加剤は、上記混合集成装置に、その混合集成装置の滞留時間特性が排出重合体混合物中に1種または2種以上の添加剤の初め上昇し(以後「ヘディング(heading)」とも称される)、次いで降下する(以後「テーリング(tailing)」とも称される)濃度勾配を生じさせるような仕方で供給され、それから重合体混合物を上記混合集成装置から連続的に排出し、そして同混合物をさらなる加工および試験に付すことができる形態に転化する工程を含む上記の方法である。
【0016】
1種または2種以上の添加剤の計量供給分布としては、例を挙げると、濃度パルスおよび/または濃度パルス列および/または濃度傾斜の形をとることができる。
本発明の方法およびその多様な態様の使用によって、どんな予備プログラムされた制御も、そして多成分混合物の相図中における規定点の設定も省き、同時に、やはり多次元相図の前もって定められた部分容積を取り囲む物質ライブラリーを生じさせることが可能である。本発明の方法を通じて、実験用配置の定常状態運転条件間における変換の所要時間に因る非生産待機時間はない。この方法は、従って、コスト効果のある高処理量選別の基礎を初めて提供する。特に、非常に小さい濃度の1種または2種以上の成分が、混合集成装置のテーリング特性を、添加剤の、例えば濃度パルスによる添加後に利用することによって設定および研究することができる。区画室中での物質ライブラリーのバッチ式製造とは対照的に、本発明の方法は工業的製造方法からのパラメーターに極めて近似したプロセスパラメーターを有する混合物の製造を可能にする。
【0017】
本発明の方法で製造される混合物のもう1つの利点は、連続的に製造された生成物は所望とされる任意の大きさのばらばらの断片に容易に分割することができるということであるが、これに対して従来技術の方法は、その方法によっても、性質が実験の実行前に個々に計画されなければならず、しかも、たとえ生成物の連続流れがある特定の研究方法に有利であるとしても、そのような連続流れに転化され得ないばらばらの断片しか与えることができない。
【0018】
この技術分野の当業者は、混合集成装置の1つまたは2つ以上のプロセスパラメーター―これらもまた機械的および熱的応力の履歴における変化の結果として、材料または生成物の性質をかなり変えることが可能であるが―の変更によって、テーリングまたはヘディングまたは混合のような記載した効果に影響を及ぼすことがあり得ることを知っている。この情況は、記載した効果を高めるかまたは減ずるために有利に利用することができる。ここで関連のあるプロセスパラメーターの例は、混合集成装置の回転速度、バレル形状とスクリュー形状、供給材料の場所(1つまたは複数)、揮発分除去の場所(1つまたは複数)、バレル温度等々であるが、これらパラメーターは、方法の最適化に使用することができる押出物を製造するために、連続的に、或いは個々の段階で、または小さい段階の系列で変えることができる。
【0019】
本発明の方法の1つの好ましい態様において、混合集成装置は少なくとも1つのスクリュー系機械から構成される。1つの好ましい態様では、押出機がスクリュー系機械として用いられ、二軸スクリュー押出機の使用が特に好ましい。
【0020】
1つの好ましい態様においては、搬送方向に勾配(以後「長手方向勾配」)を達成するだけでなく、搬送方向に対して垂直な勾配ランニング(gradient running)(以後「横断方向勾配」)も達成するのに適したダイデザインが用いられ、その結果は得られる混合物の長手および横断方向の変化である。流れ線に沿った圧力降下に関係させてのダイ形状の選択は、横断方向勾配の排除に決定的な影響を及ぼすことが知られている。本発明によれば、この横断方向勾配は、混合物の多様性を何倍にも増加させるためにとりわけ使用することができる。この横断方向勾配はダイ形状の特定の選択によって生じさせることができる。
【0021】
本発明は、さらに、本発明の方法で製造される極めて多様な混合物の、高処理量選別および組合せ方法のための物質ライブラリーとしての使用を提供する。
本発明は、また、本発明の方法によって混合物から製造された成形物も提供する。1つの好ましい態様において、これら成形物はフィルムのストリップ、押出物、およびこれら押出物から製造されたペレットである。
【0022】
添加剤の精密な滞留時間特性を知るために、混合集成装置の校正が、特に多成分混合物、即ち重合体と、仕上げ混合物中に相互に独立の濃度勾配で存在することが予定される2種または3種以上の添加剤との混合物の製造に有利である。このやり方で、各種添加剤の添加を、適切な場合は、本発明の混合物が目的の濃度勾配を有するために、空間的におよび/または経時的に、互いに別個に着手することができる。
【0023】
本発明の混合物は連続的に製造され、そして使用される添加剤の少なくとも1つの濃度勾配を有する。本発明の目的には、連続的にとは、この方法が連続的に行われ、そして最終生成物が、混合集成装置から、特にばらばらの断片の形態を有しない連続の生成物流れとして排出されることを意味する。例として挙げると、この混合物の好ましい形態は押出物の形態またはフィルムの自立性ストリップの形態であり、その結果は、これらの形態が、例としてであるが、フィルムストリップの細断または打抜き、或いは押出物のペレット化によってばらばらの断片に容易に転化(このことが後続の加工処理または研究に有利であるならば)することができるということである。本発明の方法によって製造される混合物は、連続混合集成装置で製造される押出物に対して長手方向に少なくとも1種の添加剤の濃度勾配を持つことが特長である。
【0024】
これは、添加剤の混合物中濃度が変化していることを意味する。押出物に沿う濃度分布は、混合集成装置の滞留時間特性に、および添加剤それぞれの供給点と押出ダイとの間の空間的分離に依存する。本発明の1つの有利な態様では、少なくとも1種の添加剤が、有利には濃度パルスおよび/または濃度パルス列および/または濃度傾斜の形で加えられ、その結果得られる混合物中の少なくとも1種の添加剤の濃度は、時間およびこの濃度パルス後に排出される混合物の量の関数として変化する。供給パルスには比較的急勾配のヘディング特性および平坦なテーリング特性を達成することが有利である。
【0025】
本発明に従って製造される混合物は、有利には重合体組成物である。重合体組成物は、重合体と1種または2種以上の他の重合体との、および/または有機および/または無機添加剤との混合物であると理解される。添加剤は液体でも、或いは固体でもよく、またそれらの加工性は高範囲に変わることができる。加工性の例は、粘度、密度、または液体の場合に表面張力、或いは固体添加剤の場合に粒度、粒子形状、粒度分布、硬度、流動性、接着性または嵩密度である。添加剤は重合体組成物にそれぞれの用途によって要求される性質を与える。挙げることができるこの技術分野の当業者に知られる多数の添加剤の例は充填材であって、それらは10nm〜数ミリメートルの寸法を持つビーズ、繊維または薄板の形態で使用することができる。それら充填材は、主として、重合体組成物の機械的性質を調整するために用いられる。
【0026】
他の添加剤の例は、光安定剤、特にUV線および可視光による損傷を防ぐ安定剤、難燃剤、加工助剤、顔料、潤滑剤と摩擦調節添加剤(friction additives)、カップリング剤、耐衝撃性改良剤、流れ調節添加剤(flow agent)、離型剤、成核剤、酸掃去剤、塩基掃去剤、酸化防止剤である。プラスチック用のこれら添加剤は、例として挙げると、ここで参照することにより本明細書に含められるPlastics Additives Handbook、第5版、Hanser Verlag 2000にH. Zweifelによって記載されている。使用することができる他の添加剤は熱可塑性および/または非熱可塑性重合体、特に熱可塑性重合体であって、これらは、かくして、濃度勾配を持つブレンドおよびポリマーアロイを製造する。
【0027】
本発明の目的には、用語・重合体は、基本的には、既知の合成、天然産および変性天然産重合体、即ち溶融押出法で加工することができる熱可塑性重合体の全てを包含する。例として次のものを挙げることができる:
ポリ(ピバロラクトン)、ポリ(カプロラクトン)等のようなポリラクトン;
ジイソシアネート、例えばナフタレン 1,5−ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、トリレン 2,4−ジイソシアネート、トリレン 2,6−ジイソシアネート、ジフェニルメタン 4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルビフェニル 4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルイソプロピリデン 4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニル 4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン 4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシビフェニル 4,4’−ジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、トルイジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、ヘキサメチレン 1,6−ジイソシアネートまたはジシクロヘキシルメタン 4,4’−ジイソシアネート等と、長鎖ジオール、例えばポリ(テトラメチレンアジペート)、ポリ(エチレンアジペート)、ポリ(ブチレン 1,4−アジペート)、ポリ(エチレンスクシネート)、ポリ(ブチレン 2,3−スクシネート)との、ポリエーテルジオールとの、および/またはエチレングリコール、プロピレングリコールのような1種以上のジオールとの、および/またはジエチレングリコール、トリエチレングリコールおよび/またはテトラエチレングリコール等のようなポリジオールとの重合反応生成物のようなポリウレタン;
ポリ[メタンビス(フェニル 4−カーボネート)]、ポリ[1,1−エーテルビス(フェニル 4−カーボネート)]、ポリ[ジフェニルメタンビス(フェニル 4−カーボネート)]、ポリ[1,1−シクロヘキサンビス(フェニルカーボネート)]等のようなポリカーボネート;
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンまたは4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルのナトリウム塩と4,4’−ジクロロジフェニルスルホン等との反応生成物のようなポリスルホン;
ヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンまたは4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンと、4,4’−ジハロジフェニルスルホン、4,4’−ジハロジベンゾフェノン、ビス(4,4’−ジハロベンゾイル)ベンゼン、4,4’−ジハロビフェニル等で表されるタイプのジハロゲン化、特にジフッ素化またはジ塩素化芳香族化合物との重合反応生成物のようなポリエーテル、ポリケトンおよびポリエーテルケトン;
ポリ(4−アミノブタン酸)、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)、ポリ(6−アミノヘキサン酸)、ポリ(m−キシリレンアジパミド)、ポリ(p−キシリレンセバカミド)、ポリ(2,2,2−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)(NOMEX)、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(KEVLAR)等のようなポリアミド;
ポリ(エチレンアセテート)、ポリ(エチレン 1,5−ナフタレート)、ポリ(シクロヘキサン−1,4−ジメチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンオキシベンゾエート)(A-TELL)、ポリ(パラヒドロキシベンゾエート)(EKONOL)、ポリ(シクロヘキシリデン−1,4−ジメチレンテレフタレート)(KODEL)、(シス)ポリ(シクロヘキシリデン−1,4−ジメチレンテレフタレート)(Kodel)、ポリエチレンテレフタレート)、ポリブチレンテレフタレート等のようなポリエステル;
ポリ(2,6−ジメチルフェニレン 1,4−オキシド)、ポリ(2,6−ジフェニルフェニレン 1,4−オキシド)等のようなポリ(アリーレンオキシド);
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸、4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフタレンジカルボン酸、ヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4−アミノフェノール等より成る単量体の群からの重縮合反応生成物のような液晶重合体;
ポリ(フェニレンスルフィド)、ポリ(フェニレンスルフィドケトン)、ポリ(フェニレンスルフィドスルホン)等のようなポリ(アリーレンスルフィド);
ポリエーテルイミド;
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のようなビニル重合体およびそれらの共重合体;
ポリエチルアクリレート、ポリ(n−ブチルアクリレート)、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリ(n−ブチルメタクリレート)、ポリ(n−プロピルメタクリレート)、ポリアクリロニトリル、水不溶性エチレン−アクリル酸共重合体、水不溶性エチレン−ビニルアルコール共重合体、アクリロニトリル共重合体、メチルメタクリレート−スチレン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等のようなポリアクリル誘導体、ポリアクリレートおよびその共重合体;
低密度ポリ(エチレン)、ポリプロピレン、塩素化低密度ポリ(エチレン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリ(エチレン)、ポリ(スチレン)等のようなポリオレフィン;
水不溶性イオノマー;ポリ(エピクロロヒドリン);
ポリ(フラン)のようなフラン重合体;
酢酸セルロース、酢酸・酪酸セルロース、プロピオン酸セルロース等のようなセルロースエステル;
ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ジメチルシロキサン−コ−フェニルメチルシロキサン)等のようなシリコーン;
蛋白質系熱可塑性樹脂;
そしてまた、上記重合体の2種または3種以上の混合物およびアロイ(混和性および不混和性ブレンド)の全て。
【0028】
本発明の目的には、熱可塑性重合体は、また、例えば次の重合体の1種または2種以上から誘導される熱可塑性エラストマーも包含する:
臭素化ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、ポリウレタンエラストマー、フルオロエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ブタジエン−アクリロニトリルエラストマー、シリコーンエラストマー、ポリ(ブタジエン)、ポリ(イソブチレン)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、スルホン化エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリ(クロロプレン)、ポリ(2,3−ジメチルブタジエン)、ポリ(ブタジエン−ペンタジエン)、クロロスルホン化ポリ(エチレン)、ポリ(スルフィド)エラストマー;ポリ(スチレン)、ポリ(ビニルトルエン)ポリ(tert−ブチルスチレン)、ポリエステル等のような非晶質または(半)結晶性ブロックのセグメントと、ポリ(ブタジエン)、ポリ(イソプレン)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブチレン共重合体、エチレン−イソプレン共重合体およびこれらのハロゲン化誘導体、例えばSEBS、SEPS、SEEPS、そしてまた1,2−結合イソプレンを比較的高割合で含むハロゲン化エチレン−イソプレン共重合体、ポリエーテル等のようなエラストマーブロックのセグメントから造られているブロック共重合体、例えばKraton Polymers社が商標名・KRATON(登録商標)で市販する製品。
【0029】
計量供給プロセスの目的は、純粋な形か、またはマスターバッチに予備混合されているかのいずれかの粉末または液体またはペレットを混合集成装置に供給することである。重合体(1種または2種以上)の、および適切な場合は他の添加剤のこの供給は連続的に行われる。
【0030】
本発明の方法には、混合集成装置に個々の成分を供給する従来技術の計量供給方法が使用できる。工業分野で使用される計量供給システムについての包括的説明は、1989年に“Dosieren von Feststoffen (Schuttgutern)”[(塊状)固体の計量供給]においてGericke社によって発表された。その刊行物の補遺であるVDIレポート“Kunststoffe im Automobibau”[自動車構造におけるプラスチック]、第4224巻(2000年)は、通常使用される計量供給システムに関する最新のセクションを含む。これらの刊行物はここで参照することにより本明細書に含められる。
【0031】
計量供給法内では、単一流れ計量供給法とマルチ流れ計量供給法との間で区別がなされる。単一流れ計量供給法では、重合体は添加剤と共に混合集成装置の主投入装置の中に計量供給される。このために、供給ホッパーおよび/または水平若しくは垂直スクリューを備える補助投入装置が使用される。マルチ流れ計量供給法は、細分化計量供給技術または分割供給技術とも称される。ここでは、色々な構成成分が別々に加えられる。容量測定計量供給と重量測定計量供給の間でも区別がなされる。容量測定計量供給の場合、ペレット、粉末、繊維およびチップ用に適切に設計されたスクリューは、ばら材料の流動挙動によって必要とされるデコンパクター(decompactor)として知られるものを有する。スクリューの外に、ペレット、粗粒粉末、繊維またはフレークの容量測定計量供給に、振動トラフまたはベルト計量供給システムも使用される。
【0032】
使用される重量測定計量供給装置は、速度調節および重量調節計量供給ベルト秤量器、計量供給スクリュー秤量器、スクリューまたは振動トラフを有する差動式計量供給秤量器、および疑似連続ホッパー秤量器を含む。
【0033】
非常に少量の粉末(約10g/時)の容量測定または重量測定計量供給には環状溝計量供給システムが使用されるが、これはスクリュー計量供給システムが役に立たない場合である。液体成分は、例としてであるが、容量測定計量供給ポンプを通して混合集成装置に供給される。計量供給ポンプが差動式秤量器によって調節されるならば、液体の添加に重量測定計量供給も可能である。
【0034】
もう1つの可能性は、他の計量供給装置による添加剤のパルス式または傾斜式添加である。例として挙げると、エジェクター秤量器がパルス式添加に使用される。計量供給法において、重量測定計量添加および容量測定計量添加との間で区別がなされる。
【0035】
製造された混合物は、ある特定期間または混合集成装置の下流のある特定距離にわたって、ある規定された環境または処理或いは処理通路に曝露することができる。この方法において、混合物はある特定の温度および湿度条件に、または温度分布に、または1種若しくは2種以上の液体に、または水分に、または1種若しくは2種以上の気体に、または1種若しくは2種以上の固体に,または液体と気体と固体の混合物に、または1つ若しくは2つ以上のタイプの電磁線に曝露することができる。このような関係においては、液体または固体は、有機若しくは無機の液体物質および/または固体物質および/または生物材料または同物質のどれであってもよい。もう1つ可能な処理は機械荷重である。
物質の活性を試験する高度に自動化された組合せ方法は、製剤分野および作物保護分野において研究の確立した要素方法(well-established constituent of research)である。用語・組合せ技術(combinatorial techniques)は、ここでは、一般に、多数の化学的に異なる化合物または混合物の製造、およびそれに続くこれら物質ライブラリーの1つまたは2つ以上の性質を速やかに試験することを指す。類義語の用語・高処理量選別(high-throughput screening)も、ある特定の利点、とりわけ、これらの方法で成し遂げ得る利点が有意に速い試料処理量であるために使用される。
【0002】
例えば、これら方法の使用は、数万の物質の活性を、活性成分の探索で毎日チェックするのを可能にする。組合せ方法の使用例は、
−Lowe著・JCS Reviews, 309-317(1995)、
−N. K. Terrett著・Combinatorial Chemistry、Oxford University Press社、オックスフォード市、1998年、
−Combinatorial Chemistry and Molecular Diversity in Drug Discovery(編集:E. M. Gordon、J. F. Kerwin)、Wiley社、ニューヨーク市、1998年
によって挙げられている。
【0003】
最近、組合せ化学および高処理量選別のこれらの方法が、材料科学において、例えば光学用途を持つ材料の開発または新しい触媒の発見において高い注目を受けている。これらの比較的新しい開発についての総説の1例が、B. Jandeleit、D. J. Schafer、T. S. Powers、H. W. Turner、W. H. Weinbergによる論文・Angewandte Chemie、1999、111、2648-2689に認められる。
【0004】
今までのところ利用できる知識と経験に基づくと、意図が、次の性質の1つまたは2つ以上が当てはまる錯体系を分析および/または合成することであるときは、組合せ方法の使用が常に推奨される:
1)知識が構造−性質関係または作用機構に関してほとんどまたは全く利用できない。
【0005】
2)これら系の製造および試験に関して結果を得るために、今まで非常に複雑で時間の掛かる実験がほとんど必要とされてきた。
3)これら系は、詳細には知られていない異なる機能を持つ比較的多数の物質成分およびプロセスパラメーター、およびそれら成分とパラメーターとの間の相互作用から構成される。
【0006】
組合せ方法が配合物分野、特に重合体組成物における研究および開発で用いられることは、今までめったになかった。
重合体または重合体組成物のものを含めて物質ライブラリーの製造および試験について従来説明されたアプローチは、混合物を生成させ、次いで試験する別個の空間的に離れた容器(区画室)に基づいている。
【0007】
米国特許第5,985,356号明細書は、大きさが3×3×5mmの16個の区画室から構成される配置でのスチレンとアクリロニトリルとのトルエン中における共重合について記載している。これは単量体および開始剤を精密に計量供給する複雑な装置を必要とする。
【0008】
WO99/52962号明細書は、8×14個の反応容器配置中でジオール成分およびジカルボン酸成分をそれぞれ規則正しく変えることによって交互共重合体を製造する方法について記載している。
【0009】
WO00/40331号明細書は、平行に配置された反応器中における単量体の重合用装置について記載している。
National Institute of Standards and Technologyからの論文(2000年3月12−15日のワシントンDCでのFire Retardant Chemicals AssociationにおけるM.R. Nyden、J. W. Gilman著・予稿集第1−5頁、2000年)は、重合体組成物の連続製造に言及している。(インターネットアドレス:http://fire.nist.qov/bfrlpubs/fire00/PF/f00017.pdf)。その刊行物は、難燃剤を含む重合体組成物の連続製造および試験の方法について議論するもので、その目的についてコンピューター制御・重量測定固体供給装置および押出機から構成されるシステム(これ以上詳細には説明されていない)を提案している。その配置は、難燃剤添加剤を予めプログラムされた濃度で含む重合体を押し出し、次いでこれらをオンラインで分析し、そして難燃性能について試験しようとするものである。
【0010】
難燃剤添加剤の濃度変更は、前もって設定された濃度工程でコンピューター制御・重量測定供給装置によって決定論的に起こそうとするものである。プロセスパラメーター、例えば計量供給量または計量供給速度の変化は、初めミキサーの非定常状態挙動に導き、その後で一定の明確な生成物構成がミキサー出口で再び得られる。前もってプログラムされた構成を持つ生成物が何も得られない非定常状態段階の継続期間は、滞留時間と同じくらい長いこともできるし、或いはそれよりさらに長いこともできる。溶融物押出機中の一般に広い滞留時間分布は、従って、高処理量選別へのこのアプローチの著しい制限であることを意味する。その刊行物は、重合体組成物の連続製造と組合せ方法および高処理量選別との間の何らかの関係を開示または提案していない。
【0011】
溶融加工することが可能な重合体は、通常、溶融物押出工程によって追加の成分と連続的に混合され、そして直接的にかまたはバッチ式かのいずれかでさらに加工されて成形物を与える。
【0012】
重合体組成物のこの連続製造の組合せ方法および高処理量選別に対する適用は、従来示されていなかった。
本発明の1つの目的は、従来技術の欠点を取り除くために単純な方法を使用することである。本発明のさらにもう1つの目的は、重合体組成物の高処理量選別の方法を初めて提供することにある。この目的は、少なくとも1種の熱可塑性重合体および少なくとも1種の添加剤から混合物を連続製造する方法であって、少なくとも1種の熱可塑性重合体を混合集成装置(mixing assembly)に連続的に供給し、そして同重合体を溶融し、次いで同重合体を1種または2種以上の添加剤と混合し、この場合少なくとも1種の添加剤の濃度は連続的に変えられ、それから重合体混合物を上記混合集成装置から連続的に排出し、そして同混合物をさらなる加工および試験に付すことができる形態に転化する工程を含む上記の方法によって達成される。
【0013】
本発明の方法は、また、2種または3種以上の添加剤を色々な濃度で選別実験へと同時計量供給することを可能にするもので、これら添加剤の濃度の同時変更によって物質ライブラリーをもたらすことができる。本発明の方法によって製造される混合物は、多成分混合物の相図の容積の一部を取り囲むことができ、この容積は相対的に非常に多数の次元を有することができる;従って、それは広範囲の高処理量選別に適している;ここでは、1%未満の濃度範囲が包含され得る。
【0014】
また、驚くべきことに、混合集成装置の滞留時間特性(これ自体は欠点であるが)を本発明の方法で利用することによって、1種または2種以上の熱可塑性重合体および1種または2種以上の添加剤から成る、使用される成分の濃度に非常に高度の多様性を持つ混合物を、非常に速やかかつ単純に、そして連続的に製造することが可能であることも見いだされた。混合集成装置で連続製造された混合物は、さらなる加工および試験に付すことができる形態に連続的に転化される。
【0015】
本発明の1つの有利な態様は、少なくとも1種の熱可塑性重合体および少なくとも1種の添加剤から混合物を連続製造する方法であって、少なくとも1種の熱可塑性重合体を混合集成装置に連続的に供給し、そして同重合体を溶融し、次いで同重合体を1種または2種以上の添加剤と混合し、この場合1種または2種以上の添加剤は、上記混合集成装置に、その混合集成装置の滞留時間特性が排出重合体混合物中に1種または2種以上の添加剤の初め上昇し(以後「ヘディング(heading)」とも称される)、次いで降下する(以後「テーリング(tailing)」とも称される)濃度勾配を生じさせるような仕方で供給され、それから重合体混合物を上記混合集成装置から連続的に排出し、そして同混合物をさらなる加工および試験に付すことができる形態に転化する工程を含む上記の方法である。
【0016】
1種または2種以上の添加剤の計量供給分布としては、例を挙げると、濃度パルスおよび/または濃度パルス列および/または濃度傾斜の形をとることができる。
本発明の方法およびその多様な態様の使用によって、どんな予備プログラムされた制御も、そして多成分混合物の相図中における規定点の設定も省き、同時に、やはり多次元相図の前もって定められた部分容積を取り囲む物質ライブラリーを生じさせることが可能である。本発明の方法を通じて、実験用配置の定常状態運転条件間における変換の所要時間に因る非生産待機時間はない。この方法は、従って、コスト効果のある高処理量選別の基礎を初めて提供する。特に、非常に小さい濃度の1種または2種以上の成分が、混合集成装置のテーリング特性を、添加剤の、例えば濃度パルスによる添加後に利用することによって設定および研究することができる。区画室中での物質ライブラリーのバッチ式製造とは対照的に、本発明の方法は工業的製造方法からのパラメーターに極めて近似したプロセスパラメーターを有する混合物の製造を可能にする。
【0017】
本発明の方法で製造される混合物のもう1つの利点は、連続的に製造された生成物は所望とされる任意の大きさのばらばらの断片に容易に分割することができるということであるが、これに対して従来技術の方法は、その方法によっても、性質が実験の実行前に個々に計画されなければならず、しかも、たとえ生成物の連続流れがある特定の研究方法に有利であるとしても、そのような連続流れに転化され得ないばらばらの断片しか与えることができない。
【0018】
この技術分野の当業者は、混合集成装置の1つまたは2つ以上のプロセスパラメーター―これらもまた機械的および熱的応力の履歴における変化の結果として、材料または生成物の性質をかなり変えることが可能であるが―の変更によって、テーリングまたはヘディングまたは混合のような記載した効果に影響を及ぼすことがあり得ることを知っている。この情況は、記載した効果を高めるかまたは減ずるために有利に利用することができる。ここで関連のあるプロセスパラメーターの例は、混合集成装置の回転速度、バレル形状とスクリュー形状、供給材料の場所(1つまたは複数)、揮発分除去の場所(1つまたは複数)、バレル温度等々であるが、これらパラメーターは、方法の最適化に使用することができる押出物を製造するために、連続的に、或いは個々の段階で、または小さい段階の系列で変えることができる。
【0019】
本発明の方法の1つの好ましい態様において、混合集成装置は少なくとも1つのスクリュー系機械から構成される。1つの好ましい態様では、押出機がスクリュー系機械として用いられ、二軸スクリュー押出機の使用が特に好ましい。
【0020】
1つの好ましい態様においては、搬送方向に勾配(以後「長手方向勾配」)を達成するだけでなく、搬送方向に対して垂直な勾配ランニング(gradient running)(以後「横断方向勾配」)も達成するのに適したダイデザインが用いられ、その結果は得られる混合物の長手および横断方向の変化である。流れ線に沿った圧力降下に関係させてのダイ形状の選択は、横断方向勾配の排除に決定的な影響を及ぼすことが知られている。本発明によれば、この横断方向勾配は、混合物の多様性を何倍にも増加させるためにとりわけ使用することができる。この横断方向勾配はダイ形状の特定の選択によって生じさせることができる。
【0021】
本発明は、さらに、本発明の方法で製造される極めて多様な混合物の、高処理量選別および組合せ方法のための物質ライブラリーとしての使用を提供する。
本発明は、また、本発明の方法によって混合物から製造された成形物も提供する。1つの好ましい態様において、これら成形物はフィルムのストリップ、押出物、およびこれら押出物から製造されたペレットである。
【0022】
添加剤の精密な滞留時間特性を知るために、混合集成装置の校正が、特に多成分混合物、即ち重合体と、仕上げ混合物中に相互に独立の濃度勾配で存在することが予定される2種または3種以上の添加剤との混合物の製造に有利である。このやり方で、各種添加剤の添加を、適切な場合は、本発明の混合物が目的の濃度勾配を有するために、空間的におよび/または経時的に、互いに別個に着手することができる。
【0023】
本発明の混合物は連続的に製造され、そして使用される添加剤の少なくとも1つの濃度勾配を有する。本発明の目的には、連続的にとは、この方法が連続的に行われ、そして最終生成物が、混合集成装置から、特にばらばらの断片の形態を有しない連続の生成物流れとして排出されることを意味する。例として挙げると、この混合物の好ましい形態は押出物の形態またはフィルムの自立性ストリップの形態であり、その結果は、これらの形態が、例としてであるが、フィルムストリップの細断または打抜き、或いは押出物のペレット化によってばらばらの断片に容易に転化(このことが後続の加工処理または研究に有利であるならば)することができるということである。本発明の方法によって製造される混合物は、連続混合集成装置で製造される押出物に対して長手方向に少なくとも1種の添加剤の濃度勾配を持つことが特長である。
【0024】
これは、添加剤の混合物中濃度が変化していることを意味する。押出物に沿う濃度分布は、混合集成装置の滞留時間特性に、および添加剤それぞれの供給点と押出ダイとの間の空間的分離に依存する。本発明の1つの有利な態様では、少なくとも1種の添加剤が、有利には濃度パルスおよび/または濃度パルス列および/または濃度傾斜の形で加えられ、その結果得られる混合物中の少なくとも1種の添加剤の濃度は、時間およびこの濃度パルス後に排出される混合物の量の関数として変化する。供給パルスには比較的急勾配のヘディング特性および平坦なテーリング特性を達成することが有利である。
【0025】
本発明に従って製造される混合物は、有利には重合体組成物である。重合体組成物は、重合体と1種または2種以上の他の重合体との、および/または有機および/または無機添加剤との混合物であると理解される。添加剤は液体でも、或いは固体でもよく、またそれらの加工性は高範囲に変わることができる。加工性の例は、粘度、密度、または液体の場合に表面張力、或いは固体添加剤の場合に粒度、粒子形状、粒度分布、硬度、流動性、接着性または嵩密度である。添加剤は重合体組成物にそれぞれの用途によって要求される性質を与える。挙げることができるこの技術分野の当業者に知られる多数の添加剤の例は充填材であって、それらは10nm〜数ミリメートルの寸法を持つビーズ、繊維または薄板の形態で使用することができる。それら充填材は、主として、重合体組成物の機械的性質を調整するために用いられる。
【0026】
他の添加剤の例は、光安定剤、特にUV線および可視光による損傷を防ぐ安定剤、難燃剤、加工助剤、顔料、潤滑剤と摩擦調節添加剤(friction additives)、カップリング剤、耐衝撃性改良剤、流れ調節添加剤(flow agent)、離型剤、成核剤、酸掃去剤、塩基掃去剤、酸化防止剤である。プラスチック用のこれら添加剤は、例として挙げると、ここで参照することにより本明細書に含められるPlastics Additives Handbook、第5版、Hanser Verlag 2000にH. Zweifelによって記載されている。使用することができる他の添加剤は熱可塑性および/または非熱可塑性重合体、特に熱可塑性重合体であって、これらは、かくして、濃度勾配を持つブレンドおよびポリマーアロイを製造する。
【0027】
本発明の目的には、用語・重合体は、基本的には、既知の合成、天然産および変性天然産重合体、即ち溶融押出法で加工することができる熱可塑性重合体の全てを包含する。例として次のものを挙げることができる:
ポリ(ピバロラクトン)、ポリ(カプロラクトン)等のようなポリラクトン;
ジイソシアネート、例えばナフタレン 1,5−ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、トリレン 2,4−ジイソシアネート、トリレン 2,6−ジイソシアネート、ジフェニルメタン 4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルビフェニル 4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルイソプロピリデン 4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニル 4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン 4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシビフェニル 4,4’−ジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、トルイジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、ヘキサメチレン 1,6−ジイソシアネートまたはジシクロヘキシルメタン 4,4’−ジイソシアネート等と、長鎖ジオール、例えばポリ(テトラメチレンアジペート)、ポリ(エチレンアジペート)、ポリ(ブチレン 1,4−アジペート)、ポリ(エチレンスクシネート)、ポリ(ブチレン 2,3−スクシネート)との、ポリエーテルジオールとの、および/またはエチレングリコール、プロピレングリコールのような1種以上のジオールとの、および/またはジエチレングリコール、トリエチレングリコールおよび/またはテトラエチレングリコール等のようなポリジオールとの重合反応生成物のようなポリウレタン;
ポリ[メタンビス(フェニル 4−カーボネート)]、ポリ[1,1−エーテルビス(フェニル 4−カーボネート)]、ポリ[ジフェニルメタンビス(フェニル 4−カーボネート)]、ポリ[1,1−シクロヘキサンビス(フェニルカーボネート)]等のようなポリカーボネート;
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンまたは4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルのナトリウム塩と4,4’−ジクロロジフェニルスルホン等との反応生成物のようなポリスルホン;
ヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンまたは4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンと、4,4’−ジハロジフェニルスルホン、4,4’−ジハロジベンゾフェノン、ビス(4,4’−ジハロベンゾイル)ベンゼン、4,4’−ジハロビフェニル等で表されるタイプのジハロゲン化、特にジフッ素化またはジ塩素化芳香族化合物との重合反応生成物のようなポリエーテル、ポリケトンおよびポリエーテルケトン;
ポリ(4−アミノブタン酸)、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)、ポリ(6−アミノヘキサン酸)、ポリ(m−キシリレンアジパミド)、ポリ(p−キシリレンセバカミド)、ポリ(2,2,2−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)(NOMEX)、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(KEVLAR)等のようなポリアミド;
ポリ(エチレンアセテート)、ポリ(エチレン 1,5−ナフタレート)、ポリ(シクロヘキサン−1,4−ジメチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンオキシベンゾエート)(A-TELL)、ポリ(パラヒドロキシベンゾエート)(EKONOL)、ポリ(シクロヘキシリデン−1,4−ジメチレンテレフタレート)(KODEL)、(シス)ポリ(シクロヘキシリデン−1,4−ジメチレンテレフタレート)(Kodel)、ポリエチレンテレフタレート)、ポリブチレンテレフタレート等のようなポリエステル;
ポリ(2,6−ジメチルフェニレン 1,4−オキシド)、ポリ(2,6−ジフェニルフェニレン 1,4−オキシド)等のようなポリ(アリーレンオキシド);
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸、4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフタレンジカルボン酸、ヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4−アミノフェノール等より成る単量体の群からの重縮合反応生成物のような液晶重合体;
ポリ(フェニレンスルフィド)、ポリ(フェニレンスルフィドケトン)、ポリ(フェニレンスルフィドスルホン)等のようなポリ(アリーレンスルフィド);
ポリエーテルイミド;
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のようなビニル重合体およびそれらの共重合体;
ポリエチルアクリレート、ポリ(n−ブチルアクリレート)、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリ(n−ブチルメタクリレート)、ポリ(n−プロピルメタクリレート)、ポリアクリロニトリル、水不溶性エチレン−アクリル酸共重合体、水不溶性エチレン−ビニルアルコール共重合体、アクリロニトリル共重合体、メチルメタクリレート−スチレン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等のようなポリアクリル誘導体、ポリアクリレートおよびその共重合体;
低密度ポリ(エチレン)、ポリプロピレン、塩素化低密度ポリ(エチレン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリ(エチレン)、ポリ(スチレン)等のようなポリオレフィン;
水不溶性イオノマー;ポリ(エピクロロヒドリン);
ポリ(フラン)のようなフラン重合体;
酢酸セルロース、酢酸・酪酸セルロース、プロピオン酸セルロース等のようなセルロースエステル;
ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ジメチルシロキサン−コ−フェニルメチルシロキサン)等のようなシリコーン;
蛋白質系熱可塑性樹脂;
そしてまた、上記重合体の2種または3種以上の混合物およびアロイ(混和性および不混和性ブレンド)の全て。
【0028】
本発明の目的には、熱可塑性重合体は、また、例えば次の重合体の1種または2種以上から誘導される熱可塑性エラストマーも包含する:
臭素化ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、ポリウレタンエラストマー、フルオロエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ブタジエン−アクリロニトリルエラストマー、シリコーンエラストマー、ポリ(ブタジエン)、ポリ(イソブチレン)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、スルホン化エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリ(クロロプレン)、ポリ(2,3−ジメチルブタジエン)、ポリ(ブタジエン−ペンタジエン)、クロロスルホン化ポリ(エチレン)、ポリ(スルフィド)エラストマー;ポリ(スチレン)、ポリ(ビニルトルエン)ポリ(tert−ブチルスチレン)、ポリエステル等のような非晶質または(半)結晶性ブロックのセグメントと、ポリ(ブタジエン)、ポリ(イソプレン)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブチレン共重合体、エチレン−イソプレン共重合体およびこれらのハロゲン化誘導体、例えばSEBS、SEPS、SEEPS、そしてまた1,2−結合イソプレンを比較的高割合で含むハロゲン化エチレン−イソプレン共重合体、ポリエーテル等のようなエラストマーブロックのセグメントから造られているブロック共重合体、例えばKraton Polymers社が商標名・KRATON(登録商標)で市販する製品。
【0029】
計量供給プロセスの目的は、純粋な形か、またはマスターバッチに予備混合されているかのいずれかの粉末または液体またはペレットを混合集成装置に供給することである。重合体(1種または2種以上)の、および適切な場合は他の添加剤のこの供給は連続的に行われる。
【0030】
本発明の方法には、混合集成装置に個々の成分を供給する従来技術の計量供給方法が使用できる。工業分野で使用される計量供給システムについての包括的説明は、1989年に“Dosieren von Feststoffen (Schuttgutern)”[(塊状)固体の計量供給]においてGericke社によって発表された。その刊行物の補遺であるVDIレポート“Kunststoffe im Automobibau”[自動車構造におけるプラスチック]、第4224巻(2000年)は、通常使用される計量供給システムに関する最新のセクションを含む。これらの刊行物はここで参照することにより本明細書に含められる。
【0031】
計量供給法内では、単一流れ計量供給法とマルチ流れ計量供給法との間で区別がなされる。単一流れ計量供給法では、重合体は添加剤と共に混合集成装置の主投入装置の中に計量供給される。このために、供給ホッパーおよび/または水平若しくは垂直スクリューを備える補助投入装置が使用される。マルチ流れ計量供給法は、細分化計量供給技術または分割供給技術とも称される。ここでは、色々な構成成分が別々に加えられる。容量測定計量供給と重量測定計量供給の間でも区別がなされる。容量測定計量供給の場合、ペレット、粉末、繊維およびチップ用に適切に設計されたスクリューは、ばら材料の流動挙動によって必要とされるデコンパクター(decompactor)として知られるものを有する。スクリューの外に、ペレット、粗粒粉末、繊維またはフレークの容量測定計量供給に、振動トラフまたはベルト計量供給システムも使用される。
【0032】
使用される重量測定計量供給装置は、速度調節および重量調節計量供給ベルト秤量器、計量供給スクリュー秤量器、スクリューまたは振動トラフを有する差動式計量供給秤量器、および疑似連続ホッパー秤量器を含む。
【0033】
非常に少量の粉末(約10g/時)の容量測定または重量測定計量供給には環状溝計量供給システムが使用されるが、これはスクリュー計量供給システムが役に立たない場合である。液体成分は、例としてであるが、容量測定計量供給ポンプを通して混合集成装置に供給される。計量供給ポンプが差動式秤量器によって調節されるならば、液体の添加に重量測定計量供給も可能である。
【0034】
もう1つの可能性は、他の計量供給装置による添加剤のパルス式または傾斜式添加である。例として挙げると、エジェクター秤量器がパルス式添加に使用される。計量供給法において、重量測定計量添加および容量測定計量添加との間で区別がなされる。
【0035】
製造された混合物は、ある特定期間または混合集成装置の下流のある特定距離にわたって、ある規定された環境または処理或いは処理通路に曝露することができる。この方法において、混合物はある特定の温度および湿度条件に、または温度分布に、または1種若しくは2種以上の液体に、または水分に、または1種若しくは2種以上の気体に、または1種若しくは2種以上の固体に,または液体と気体と固体の混合物に、または1つ若しくは2つ以上のタイプの電磁線に曝露することができる。このような関係においては、液体または固体は、有機若しくは無機の液体物質および/または固体物質および/または生物材料または同物質のどれであってもよい。もう1つ可能な処理は機械荷重である。
Claims (15)
- 少なくとも1種の熱可塑性重合体および少なくとも1種の添加剤から混合物を連続製造する方法であって、少なくとも1種の熱可塑性重合体を混合集成装置に連続的に供給し、そして同重合体を溶融し、次いで同重合体を1種または2種以上の添加剤と混合し、この場合少なくとも1種の添加剤の濃度は連続的に変えられ、それから重合体混合物を上記混合集成装置から連続的に排出し、そして同混合物をさらなる加工および試験に付すことができる形態に転化する工程を含む上記の方法。
- 少なくとも1種の熱可塑性重合体および少なくとも1種の添加剤から混合物を連続製造する方法であって、少なくとも1種の熱可塑性重合体を混合集成装置に連続的に供給し、そして同重合体を溶融し、次いで同重合体を1種または2種以上の添加剤と混合し、この場合1種または2種以上の添加剤は、上記混合集成装置に、その混合集成装置の滞留時間特性が排出重合体混合物中において1種または2種以上の添加剤の初め上昇し次いで降下する濃度勾配を生じさせるような仕方で供給され、それから重合体混合物を上記混合集成装置から連続的に排出し、そして同混合物をさらなる加工および試験に付すことができる形態に転化する工程を含む上記の方法。
- 1種または2種以上の添加剤が濃度パルスおよび/または濃度パルス列の形で、および/または濃度傾斜の形で供給される、請求項1〜2の1つまたは2つの項に記載の方法。
- 混合集成装置として少なくとも1つのスクリュー系機械を用いる、請求項1〜3の1つまたは2つ以上の項に記載の方法。
- 添加剤として少なくとも1種の重合体を用いる、請求項1〜4の1つまたは2つ以上の項に記載の方法。
- 添加剤として少なくとも1種の熱可塑性重合体を用いる、請求項1〜5の1つまたは2つ以上の項に記載の方法。
- 混合物を混合集成装置から連続的に排出し、そして同混合物を加工して成形物を与える、請求項1〜6の1つまたは2つ以上の項に記載の方法。
- 成形物がフィルムのストリップまたは押出物である、請求項7に記載の方法。
- 混合集成装置のダイのデザインがその混合集成装置の搬送方向に垂直な濃度勾配を生じさせる、請求項1〜8の1つまたは2つ以上の項に記載の方法。
- 混合物を混合集成装置から連続的に排出し、そして加工してフィルムの自立性ストリップまたは押出物を与え、そしてばらばらの断片に転化させる、前記請求項の1つまたは2つ以上の項に記載の方法。
- 混合物をフィルムのストリップまたは押出物の細断、打抜きまたはペレット化によってばらばらの断片に転化させる、請求項10に記載の方法。
- 長手方向および/または横断方向に1種または2種以上の添加剤の少なくとも1つの濃度勾配を有する重合体組成物から製造された成形物。
- 請求項1〜11の1つまたは2つ以上の項に記載の方法によって得られる、請求項12に記載の成形物。
- 特に、重合体組成物の高処理量選別のための物質ライブラリーまたは物質ライブラリーの構成成分としての、重合体組成物を高処理量選別するための、請求項12または13に記載の成形物の使用。
- 重合体組成物の高処理量選別用の物質ライブラリーを製造するための、請求項1〜11の1つまたは2つ以上の項に記載の方法の使用。
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