JP2004534443A - 一段スイッチの構造 - Google Patents
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Abstract
一段グルーミング(grooming)・スイッチが、時間および空間領域の両方で、SONET STS−48のような多重化トラフィックのストリームを切り換える目的で提供される。詳細には、このスイッチは、低減したレイアウト・サイズで、任意の入力タイムスロットと任意の出力タイムスロットの間を切り換える分散多重分離化構造を実現する。さらに、分散多重分離化構造により、出力順列の再構成に関する待ち時間がナノ秒オーダーに短くなる。
【選択図】図6
【選択図】図6
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、時間領域および空間領域の両方において、多重化トラフィックのストリームを切り換えるスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
遠距離通信チャネルは、複数のソースから多重化されたトラフィックを搬送することが多い。例えば、2.488Gb/sのSONET STS−48チャネルは、バイト単位で時間多重化された48の51.84Mb/sのSONET STS−1チャネルを搬送する。すなわち、チャネルはバイト1.1,2.1,3.1,…,48.1,1.2,2.2,3.2,…,48.2,1.3,2.3,…を搬送する。ここでn.mはサブチャネルnのバイトmを示す。SONETフォーマットの詳細は、Ming-Chwan Chow, Understanding SONET/SDH: Standards & Application, Andan Pub, ISBN 096544823, 1995(非特許文献1)およびANSI規格T1.105−1995(非特許文献2)に記載されている。
【0003】
STS−1 SONETフレームは、9行×90列に配置される810バイトの反復構造体である。このフレーム構造体は行を主体とした順序で伝送される。すなわち、行0の90バイトすべてが伝送され、その後に行1の90バイトすべてが伝送される。以下同様の順で伝送される。高い多重化率では、STS−1フレームの各バイトは、多重化された複数のソースそれぞれからの複数のバイトで置き換えられる。例えば、STS−48では、48のSTS−1サブフレームそれぞれからの48バイトが各列区間中に伝送される。この場合、伝送の順番は、1つの列の48サブフレームの全バイトを伝送後に次の列に移動し、1行の全列を伝送後に次の行に移動する。
【0004】
ディジタル・クロス・コネクトはネットワーク要素であり、この要素は、複数の多重化データ・チャネル(例えば、72のSTS−48チャネル)を受け取り、複数の多重化出力チャネル(各出力チャネルは全入力ポートの全体からの任意のサブチャネルセットを搬送する)を生成する。例えば、STS−48出力チャネルの1つは、最初に入力されていた順序とは異なる順序で種々の入力チャネルからのSTS−1チャネルを含むことができる。
【0005】
図1はディジタル・クロス・コネクト動作の例を示す。図1は、2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有するクロス・コネクト30を示す。これらポートのそれぞれは4つのタイムスロットを含む。入力ポート1(上側の入力ポート)は4つのスロットでサブチャネルA,B,C,Dを搬送し、入力ポート2(下側の入力ポート)は4つのタイムスロットでサブチャネルE,F,G,Hを搬送する。各出力ポートの各タイムスロットは、任意の入力ポートの任意のタイムスロットを選択できる。例えば、出力ポート1(上側)は2.4,1.4,2.2,1.1からサブチャネルH,D,F,Aを搬送できる(ここで、x.yは入力ポートx、タイムスロットyを示す)。入力タイムスロットは、空間および時間の両方を切り換える必要がある。例えば、出力ポート1の第1タイムスロットは、時間的にはスロット4からスロット1に、空間的にはポート2からポート1に切り換える必要がある。また、タイムスロットによっては、複写(マルチキャスト)されることもあり、また別のタイムスロットは削除されることもある。例えば、サブチャネルAは出力タイムスロット1.4および2.2内に現れ、サブチャネルGは削除されて、出力タイムスロットには現れない。
【0006】
ディジタル・クロス・コネクトは、各入力ポートを多重分離し、空間スイッチにより全入力ポートのすべてのタイムスロットを切り換え、その後、各出力ポートを多重化することにより、直接的に実現できる。図2はこの技術を示している。入力ポート1の4つのタイムスロットはデマルチプレクサ(Demux)32で多重分離され、それぞれが別個のラインで搬送されるようにする。次に、これら多重分離されたラインのすべては、空間スイッチ34によって適切な出力タイムスロットに切り換えられる。最後に、マルチプレクサ(Mux)36のセットが各出力チャネルのタイムスロットを各出力ポート上に多重化する。この技術は、例えば、米国特許第3,735,049号(特許文献1)および第4,967,405号(特許文献2)に記載されたシステムにおいて使用されている。
【0007】
図2に示されるディジタル・クロス・コネクトの空間スイッチ構造の利点は、概念的に単純であり、任意のユニキャストおよびマルチキャスト・トラフィックを厳しくブロックしないことである。しかし、その結果、大規模なクロス・コネクトに対して経済的に使用するには必要以上に大型の空間スイッチを必要とする。例えば、R=72のポートとT=48のタイムスロットを有するディジタル・クロス・コネクトは、R2T2=11,943,936のクロス・ポイントを有するRT×RT(3456×3456)空間スイッチを必要とする。さらに、この大型スイッチは、極めて低速度で作動する。Tバイトを受け取った後に、入力タイムスロットの新しい一群を切り換えることのみを必要とする。したがって、前記大型スイッチは1/Tのバイト速度で作動する。
【0008】
さらに経済的なディジタル・クロス・コネクトは、図3に示す3段の時間−空間−時間(T−S−T)スイッチ構造を使用して実現される。ここで、各入力ポートは、タイムスロット・インターチェンジャ(TSI)38への入力である。TSIは、タイムスロットの位置を入れ替えることによって、多重化された入力ストリームを時間的に切り換える。タイムスロットiをタイムスロットjに切り換えるには、例えば、スロットiをT+j−iバイト時間だけ遅延させる。入力TSIから出る多重化ストリームは、次に、R×R空間スイッチ40によって切り換えられ、各タイムスロットで再構成される。この空間スイッチの出力は、出力TSI42のセットにより再度時間的に切り換えられる。このT−S−T構造は、例えば、米国特許第3,736,381号(特許文献3)および第3,927,267号(特許文献4)に記載されたシステムで採用されている。
【0009】
図4は、図2の構成におけるT−S−Tディジタル・クロス・コネクトの動作例を示す。ここで、入力ポート1に対するTSIは入力タイムスロットの位置を変更しない。しかし、ポート2に対する入力TSIはこのタイムスロットを、入力E,F,G,Hから−,F,H,Eに順列る。ここで、Gはいずれの出力ポートでも使用されないため、削除される。空間スイッチは、2つの入力TSIの出力を取り込み、タイムスロットを変更せずにこれらを切り換えて、ストリームA,F,H,DとA,B,C,Eを生成する。なお、両出力には、タイムスロットAのマルチキャストを含む。最後に、出力TSIはこれらストリームを順列て、出力ストリームH,D,F,AとE,A,B,Cを提供する。
【0010】
3段T−S−Tディジタル・クロス・コネクトは、R T×T入力段、T R×R中間段、およびR T×T出力段を有する3段Closネットワークと論理的に等価である。入力タイムスロットの構成をこのようなスイッチで出力タイムスロットにルーティングするには、中間段タイムスロットを各接続に割り当てる必要がある。このルーティングについては、Clos, Charles,「ブロックされない切換えネットワークの検討(“Study of Non-Blocking Switching Networks)」, Bell System Technical Journal, Mar.1953, pp.406-424(非特許文献3),およびV.E. Benes, 「再構成可能な3段接続ネットワークにおいて(On Rearrangeable Three-Stage Connecting Networks)」, The Bell System Technical Journal, vol. XLI, No.5, Sep.1962, pp.1481-1492(非特許文献4)で詳細に記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
グルーミング・スイッチを有するディジタル・クロス・コネクトは、一般に、いくつかの欠点を有する。第1は、図2に示すように、完全に多重分離されるグルーミング・スイッチのサイズは、一般に、タイムスロット数×ポート数の自乗で増加する。例えば、単純なDEMUX/MUX構造では、多重化された入力トラフィックはその成分タイムスロットに多重分離される。STS−48トラフィックに対しては、48のタイムスロットに対応する48の個別のバイト幅バスをスイッチに入力する必要がある。したがって、ポート総数が72ポートの場合、3456のバイト幅バスをスイッチの入力に接続する必要がある。これにより、サイズ要件によっては、物理的に実現不可能ないくつかのスイッチ構造が発生する。
【0012】
図3および4に示すような多段スイッチ構造では、レイアウト・サイズの問題は大幅に低減する。しかし、m秒オーダーの長い待ち時間が、入力−出力接続の再構成に関連して生じる。入力−出力接続は、入力タイムスロットと出力タイムスロットとの間の繋がりであり、空間および時間において、スイッチを通るデータ・パスを画定する。このような入力−出力接続は入力―出力の順列およびマルチキャスト接続を含む。このような待ち時間の発生源は一般に、多段クロス・コネクトによりこれら接続を再構成するのに使用される複雑なスケジューリング計算に起因する。この計算は一般に、特定の入力タイムスロットからの要求を特定の出力タイムスロットにルーティングするために、中間段タイムスロットを選択することを含む。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の実施形態は、時間領域および空間領域の両方において、多重化トラフィックのストリームを切り換えるスイッチを提供する。このような実施形態は、任意の入力タイムスロットを任意の出力タイムスロットに切り換える、減少したレイアウト・サイズの分散多重分離構造を実現する。さらに、これらの実施形態はまた、入力−出力接続の再構成に関して、ナノセカンドのオーダーの短い待ち時間を実現する。
【0014】
本発明の実施形態は、外部入力リンクからデータを受け入れる複数の入力と、外部出力リンクにデータを転送する複数の出力とを有する。分散多重分離スイッチ構造が、各入力にそれぞれ接続された中間ストレージ・ユニットを有して実現される。各中間ストレージ・ユニットは、入力からの入力データを格納し、入力と出力サブセットとの間のインタフェースを提供する。出力サブセットは、複数出力を含むことができる。プログラマブル選択ストレージにより、中間ストレージ・ユニットから選択されたデータを出力に転送できる。
【0015】
各中間ストレージ・ユニットはP個の読み出しポートを有することができ、R/P個の中間ストレージ・ユニットが各入力に接続される。一実施形態によれば、Pは8ポートである。
【0016】
各中間ストレージ・ユニットは2N個の格納場所を有することができる。ただし、Nは、多重化サイクルにおける多重間隔の数である。一実施形態によれば、Nは48個の多重間隔に等しい。各中間ストレージ・ユニットに対し、2N個の格納場所の第1部分はNSTS−1フレームからの現在の列を格納し、一方で、2N個の格納場所の第2部分はN STS−1フレームからの前の列を格納する。第2部分はN STS−1タイムスロットとしてアドレス指定できる。
【0017】
別の実施形態によれば、各中間ストレージ・ユニットはN個の格納場所を含むことができる。ただし、Nは多重化サイクルにおける多重間隔の数である。一実施形態によれば、Nは48個の多重間隔に等しい。このような中間ストレージ・ユニットの読出しおよび書込みは同一場所をアクセスするため、各出力に遅延メモリが接続される。出力が選択された中間ストレージ・ユニットから現在のデータを読み出す場合、出力は遅延メモリから読み出す。出力が選択された中間ストレージ・ユニットから前のデータを読み出す場合、出力は選択された中間ストレージ・ユニットから読み出す。
【0018】
プログラマブル選択ストレージは、中間ストレージ・ユニットからデータを選択するアドレス信号と、種々の入力に接続された中間ストレージ・ユニットの1つからの出力を有効にするイネーブル信号とを提供する。一実施形態によれば、選択ストレージは複数の選択ストレージ・ユニットを有し、各ユニットがそれぞれ出力に接続されている。
【0019】
本発明の別の実施形態は、「複数ポンピング」によってスイッチ・レイアウト・サイズの一層の低減を実現する。複数ポンピングでは、中間ストレージ・ユニットの各読出しポートは、逐次有効になる複数出力に接続される。一実施形態によれば、2つ以上の出力が、中間ストレージ・ユニットのP個の読出しポートそれぞれに接続される。中間ストレージ・ユニットは、単一のクロック・サイクル内に2つ以上の出力から読み出され、入力当たりの中間ストレージ・ユニットの数を低減する。
【0020】
中間ストレージ・ユニットは、多重分離レジスタ・ファイル(DRF:demultiplexing register file)であってもよい。一実施形態によれば、多重分離レジスタ・ファイルは、入力タイムスロットからのデータを格納する少なくともN個の格納場所を有するセル・アレイと、このセル・アレイ内の1つの格納場所に入力タイムスロットの1つからのデータを書込み可能にする、セル・アレイに接続された書込み選択部とを備える。DRFはさらに、セル・アレイに接続された複数の読出デコーダを有することができ、各読出デコーダはそれぞれ選択ストレージ・ユニットに接続されている。各読出デコーダは選択ストレージ・ユニットからアドレス信号を受け取り、このアドレス信号を用いてセル・アレイ内の格納場所からデータを選択し、出力に読み出す。DRFはさらに、選択ストレージ・ユニットからイネーブル信号(有効信号)を受け取り、このイネーブル信号を入力ポート識別子と比較する比較器を備えることができる。イネーブル信号が入力ポート識別子と一致すると、比較器はセル・アレイから選択されたデータを出力に対して有効にする。
【0021】
DRFのセル・アレイの実施形態は、読出し回路と、少なくとも1つのストレージ・セルと、少なくとも1つの書込み回路とを有する。書込み回路は入力からストレージ・セル内にデータを転送し、読出し回路はストレージ・セル内の値を出力に送り出す。セル・アレイは2つ以上のストレージ・セルを有し、読出し回路がこれら2つ以上のストレージ・セルで共有されることができる。読出し回路はマルチプレクサにより駆動され、このマルチプレクサが、出力に読み出される値を有する2つ以上のストレージ・セルから1つのストレージ・セルを選択する。
【0022】
セル・アレイの実施形態はさらに、書込み選択回路と2つ以上の書込み回路とを有する。書込み選択回路は、2つ以上の書込み回路を引き続いて書込み可能にする。別の実施形態によれば、2つ以上のストレージ・セルがマスタ・ストレージ・セルとスレーブ・ストレージ・セルとを有することができる。少なくとも1つの書込み回路がマスタ・ストレージ・セルにデータを書き込む。次に、マスタ・ストレージ・セルがスレーブ・ストレージ・セルにデータを転送する。最後に、データは、読出し回路により、スレーブ・ストレージ・セルから出力に読み出される。
【0023】
本発明の別の実施形態によれば、スイッチの構成を変更して、フレーム・データを破損することなく入力−出力接続を動的に変更することができる。この実施形態は、ヒットレス(hitless)構成切換と呼ばれる。構成切換は、各出力に対して画定された入力−出力接続を選択ストレージ・ユニットで書き換えることにより実行できる。ヒットレス構成切換の実施形態では、フレームの第1列の全サブフレームに固定値(例えば、SONETフレームでは“F6”)を上書きする、各出力それぞれの出力プロセッサを有することができる。これにより、新しい入力フレームの最初の部分が、入力−出力接続の再構成に起因して破損されないことを保証する。
【0024】
ヒットレス構成切換の別の実施形態によれば、各入力は入力プロセッサを備え、また各出力は出力プロセッサを備える。各入力プロセッサは、入力フレームの列を入力に接続された中間ストレージ・ユニットに書き込む。出力側では、各出力プロセッサが、出力に接続された中間ストレージ・ユニットまたは遅延メモリから、出力フレームの列を読み出す。ヒットレス構成切換を保証するため、中間ストレージ・ユニットは入力プロセッサおよび出力プロセッサの周波数に比べて高い周波数で作動することができる。一実施形態によれば、中間ストレージ・ユニットは入力プロセッサおよび出力プロセッサの周波数のC+1/C倍の周波数で作動できる(ここで、Cはフレームの列区間の数である)。すなわち、中間ストレージ・ユニットは、フレーム期間中にC+1個の列を有するようになる周波数で作動し、一方で、入力プロセッサおよび出力プロセッサは同一期間中にC個の列を有するようになる周波数で作動することができる。一実施形態によれば、Cは810列に等しい。フレームのC+1番目の列の間は、中間ストレージ・ユニットには書込みがされず、またフレームの第1列の間は、出力プロセッサにデータが出力されない。一実施形態によれば、入力FIFO(先入れ、先出し待ち行列)が入力プロセッサと中間ストレージ・ユニットとの間に接続され、出力FIFOが中間ストレージ・ユニットと出力プロセッサとの間に接続される。
【0025】
本発明は特に、データを内部で集合および分離して、効率的にトラフィックをルーティングするクロス・コネクト・スイッチである、グルーミング・スイッチに適用できる。集合は、種々の場所からのトラフィックを1つの場所に集約することである。分離は、トラフィックを切り離すことである。例えば、STS−1を単位とする72のSTS−48入力および出力ポートを有するSONETグルーミング・スイッチは、72×48=3,456の入力STS−1信号のいずれか1つを、3,456の出力STS−1のいずれか1つにルーティングする。このグルーミング・スイッチはユニキャスト(注:1対1通信)・トラフィックをブロックしない。ここで、「ブロック」は、有効入力を出力に接続できないときに生じる。
【0026】
本発明の前述およびその他の目的、特徴、および利点は、添付図面に示す本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明で明らかになるであろう。図面では、同一参照符号は異なる図面においても同一部品を指す。図面は必ずしも縮尺通りでなく、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の好ましい実施形態を以下に説明する。
【0028】
図5は、一実施形態による分散多重分離構造を有するスイッチを示す。この実施形態により、スイッチ・レイアウトに必要な面積が減少し、小型スイッチング装置および/またはポート数の増加が実現する。さらに、この実施形態により、短い待ち時間で入力−出力接続のスイッチ再構成が得られる。
【0029】
スイッチ100は、外部入力リンク(I1,I2,…In)と外部出力リンク(O1,O2,…On)とを相互接続する物理ポート接続を提供する。本発明の実施形態は、72×72ポートのスイッチおよび144×144ポートのスイッチを含む。しかし、当業者には、スイッチの実施形態は任意の数の入力および出力で確立できること、ならびに入力の数は出力の数と同一である必要はないことが理解されるであろう。
【0030】
スイッチ100は、時間領域多重化(TDM)信号の時間および空間切換を実行して、各出力ポートの各出力タイムスロットを任意の入力ポートの任意の入力タイムスロットに接続することができる。一実施形態によれば、TDM信号はSONETSTS−48のビット・シリアル・ストリームである。STS−48(同期転送信号−48)のビット・シリアル・ストリームは、48のSTS−1タイムスロット・チャネルに多重化される、さまざまなソースから発生するデータ・トラフィックを含む。しかし、当業者には、本発明の実施形態は、48未満または48よりも大きい任意の程度の「N」の多重化を実現できることは理解されるであろう。
【0031】
図6は、一実施形態による分散多重分離のスイッチの構造を示す。詳細には、図6は72×72ポートのスイッチの構造を示す。各入力リンクI1〜I72は、直並列変換回路110および入力プロセッサ(IP)120を有する物理入力ポートを介してスイッチに接続される。
【0032】
直並列変換回路110は、2.488Gb/sのビット・シリアル・ストリームを8ビット幅の311MHzのバイト・ストリームに変換する。しかし、当業者には、本発明の実施形態は311MHz以外のクロック周波数を用いても実現できることは理解されるであろう。バイト・ストリームは、バイト・ストリームを整列する入力プロセッサ(IP)120に入る。各クロック・サイクル中に全ての入力プロセッサ120が同一の列およびサブフレームを出力するように、バイト・ストリームは整列される。すなわち、SONETフレームの第n列の多重化入力ストリーム内の第n番のSTS−1入力タイムスロットに対応するバイトが、全入力にわたる列同期パルスの後に、第nクロック・サイクル中に現れる。入力プロセッサ120はまた、セクションの監視および終了、ラインおよびパスのオーバーヘッド(これらは当技術分野では公知である)を含む、SONETフレーム機能を実行する。
【0033】
各出力リンクO1〜O72は、出力プロセッサ(OP)130および並直列変換回路140を有する物理出力ポートを介してスイッチ100に接続される。出力プロセッサ130は、バイト幅の出力バス135を介して、選択された入力ポートの選択されたSTS−1タイムスロットから切り換えられたデータを受け取る。出力プロセッサ130は、このデータに一連のSONETフレーム機能を実行し、バイトおよびSONETフレームデータをSTS−48のバイト・ストリームに挿入する。次に、並直列変換回路140は、311MHzのバイト・ストリームを2.488Gb/sのビット・シリアル・ストリームに戻す。
【0034】
分散多重分離スイッチ構造の実施形態は、水平方向のバイト幅入力バス125を介して各入力に接続されている複数の中間ストレージ・ユニット150を含む。各中間ストレージ・ユニット150は、このユニットに接続された入力から受け取るデータを格納し、入力と出力サブセットとの間をインタフェースする。
【0035】
一実施形態によれば、中間ストレージ・ユニット150は多重分離レジスタ・ファイル(DRF)である。各DRF150は、入力バス125に接続された書込みポート152と、出力バス135にそれぞれ接続されたP個の読出しポート154を介してアクセスされる。特定の実施形態では、各DRF150は2N個の格納場所を有するメモリ158を有する。ここで、Nは1つの多重化サイクルにおける多重間隔の数である。例えば、2N個の格納場所の第1部分はN個のSTS−1フレームからの現在の列を格納してもよく、一方で、2N個の格納場所の第2部分はN個 STS−1フレームからの前の列を格納してもよい。一実施形態によれば、各DRF150は96個の格納場所を有する96バイト・メモリを有し、このメモリにSTS−48フレームの現在および前の48バイトの列を格納する。
【0036】
図6を参照すると、多重分離レジスタ・ファイル(DRF)150はP交点ごとに置かれる。各DRF150は1つの書込みポート152とP=4個の読出しポート154とを有してもよい。したがって、各DRF150は1つの入力と4つの出力との間に接続される。読出しポート154の数が増加すると、入力横行ごとに接続されるDRFの数は減少する。DRF150によって占有されるのは小さい面積であるため、スイッチのレイアウトにおける全体面積の減少に関連する。入力横行当たりのDRF150の数は以下の式で計算できる。
【0037】
M=R/P (1)
ここで、Mは入力横行当たりのDRFの数であり、Rは出力の数、PはDRF当たりの読出しポートの数である。したがって、R=72、P=4のスイッチに対しては、横行当たり18のDRFで、全体で1,296のDRFが実現される。しかし、DRF当たりの読出しポート数が8に増加すると、入力当たりのDRF数は、半分の9に減少する。R=144、P=8のスイッチに対しては、横行当たり18のDRFで、全体で2,592のDRFが実現される。
【0038】
図7は、本発明による図6のスイッチの動作を示す。各入力からのSTS−48バイト・ストリームは、96バイト・メモリ158に、DRF150全体にわたって並行して書き込まれる。入ってくるSONETフレーム内の一対の列ごとのバイトは、DRF158に順次書き込まれる。すなわち、メモリ158のバイト0は偶数番号列の第1STS−1によって書き込まれ、またバイト1は同一列の第2STS−1によって書き込まれ、以下同様になる。
【0039】
書込みシーケンスは偶数列を通じて続行され、後続の奇数列の第1STS−1によって書き込まれるバイト48まで続く。同様に、書込みシーケンスは奇数列を通じて続行され、奇数列の最終STS−1によって書き込まれるバイト95まで続く。このプロセスは、後続の偶数列の第1STS−1によって書き込まれるバイト0により、繰り返される。一実施形態によれば、SONETフレームの前および現在の列は、それぞれ、96バイト・メモリ158の48バイト部分に格納される。
【0040】
出力側では、各出力ポートが、選択された入力ポートの選択されたSTS−1入力タイムスロットから転送される入力データからSTS−48出力データ・ストリームを生成する。特定の実施形態では、スイッチは入力−出力接続で構成され、出力ポートの各出力タイムスロットが入力ポートの入力タイムスロットに関連付けされる。したがって、第nクロック・サイクルでは、各出力ポートは入力ポートの入力タイムスロットからのデータ転送を可能にし、第n出力タイムスロットにデータを配置する。出力ポートは、出力ポートの出力バス135に接続されたDRF150の1つを選択し、さらに選択したDRF150の96バイト・メモリ158の48バイト部分内に含まれる前の列のバイトの1つを選択することによって、データを転送する。
【0041】
特定の実施形態では、プログラマブル選択ストレージ(PR)160が、中間ストレージ・ユニット150から選択したデータの出力への転送を可能にする。各クロック・サイクルにおいて、選択ストレージ160は、タイムスロット選択信号を供給して中間ストレージ・ユニット150からデータを選択し、またポート選択信号を供給して、種々の入力に接続されている中間ストレージ・ユニット150の1つからの出力を有効にする。
【0042】
ポート選択信号が入力DRFの1つのトライステート・バッファ156を有効にし、一方で、アドレス信号が、有効になったDRF150の96バイト・バッファ158内の特定のタイムスロットを選択する。これに応じて、選択された入力ポートの選択された入力タイムスロットのデータは、出て行くSTS−48バイト・ストリームのSTS−1タイムスロットに挿入され、バイト幅出力バス135上を出力プロセッサ130に転送される。
【0043】
一実施形態によれば、各出力ポートは、順列(permutation)ランダム・アクセス・メモリ(P−RAM)と呼ばれる選択ストレージ・ユニット160を個々に備える。順列は入力タイムスロットと出力タイムスロットの間の繋がりであり、この繋がりがスイッチを通るデータ・パスを空間および時間において画定する。しかし、本発明の実施形態は、順列である入力−出力接続を有することに限定されない。例えば、入力−出力接続はマルチキャスト接続であってもよい。
【0044】
STS−48アプリケーションの場合、各P−RAM160は、順次に読み出される48の格納場所を備え、クロック・サイクル毎に、ポート選択およびタイムスロット選択信号を発生する。これら格納場所のそれぞれは2つのフィールド、すなわち、ポート選択フィールド166とタイムスロット選択フィールド168とを含む。生じる信号は、ポート選択バス162およびタイムスロット選択バス164を通して、P−RAM160から、出力に接続された各DRF150に転送される。
【0045】
一実施形態によれば、ポート選択フィールド166は、log2(R)ビット(例えば、144の入力ポートから選択するために8ビット)を含む。ポート選択フィールド166は、トライステート・バッファ156を有効にすることにより、RDRFバッファの1つを選択する。このR DRFバッファは、ポート選択フィールド166が行アドレスに一致すると、メモリ158の出力を出力バス135上に送出する
【0046】
特定の実施形態では、ポート選択バス162は、複数の比較器260(各比較器は入力行に対応する)に接続される。比較器260は、P−RAM160からのポート選択信号を、現在の入力行番号と比較し、両者が一致すると、トライステート・バッファ156を有効にして、DRF150から出力ライン135上にデータを読み出すことを可能にする。
【0047】
一実施形態によれば、タイムスロット選択フィールド168は、log2(N)ビット(例えば、48のタイムスロットから選択するために6ビット)を有し、また、特定の入力タイムスロットからのデータを格納するメモリ158内のバイトに対する読出しアドレスとして用いられる。2つのフィールド値166および168の組み合わせは、特定の入力ポート上の特定の入力タイムスロットを画定し、このデータは対応する出力タイムロット上を転送される。したがって、所定の選択ストレージ・ユニット160における48の格納場所それぞれの2つのフィールドに適切な値を入れることにより、各出力タイムスロットを任意の入力ポートの任意の入力タイムスロットに接続する。
【0048】
データを同時に読出しおよび書込みするときに発生する不整合を避けるために、出力ポートが奇数列を読み出す間、入力ポートは偶数列に書込みをする(および、これの逆を実行する)。したがって、出力ポートのフレームのタイミングは常に、入力ポートのタイミングの後に1つの列がくる。一実施形態によれば、各DRFメモリ158の各ポートに対するタイムスロット読出しアドレスの上位ビットは、奇数および偶数列のいずれかを選択し、すべてのDRFに対して同一である。
【0049】
当業者には、R選択ストレージ・ユニット160のそれぞれに48の格納場所の複数バージョンを備えるのが有利であることが理解されるであろう。例えば、48の格納場所の4つのコピーが可能である。格納場所を複写して、1セットの格納場所が使用中の間に、他のセットを更新するようにできる。また格納場所を再び複写して、別々の作業保護入力タイムスロットを、各出力ポートの各出力タイムスロットに対して指定することができる。
【0050】
さらに、当業者にはまた、ポートおよびタイムスロット選択フィールド166,168の符号化には多くの可能な手法があることは理解されるであろう。一実施形態によれば、これらフィールドは、DRFアレイを駆動する前に高基数形式に前もって復号されている場合を除いて、2進符号化を利用して格納される。各高基数数字は「ワン・ホット(one-hot)」2進ベクトルで表わされる。例えば、144ポートの1つを選択するポート選択フィールドは、9フィールド中の1つおよび2つの4フィールド中の1つのフィールドに復号化され、一方で、48タイムスロットの1つを選択するタイムスロット選択フィールドは、8フィールド中の1つおよび6フィールド中の1つに復号化される。この符号化はアレイの電力を低減させる。
【0051】
このシステムの利点は、P−RFM160が、出力ポートおよび出力タイムスロットに現れる入力ポートおよび入力タイムスロットを直接選択することである。この実施形態により、入力−出力接続の再構成が容易になる。再構成は、各出力タイムスロットについて、出力に接続されたP−RAM160を再構成された入力−出力接続フィールド値166,168で書き換えることによって実現する。
【0052】
この構造の全体配線の複雑性は小さい。R個の8ビット入力バス125が存在し、これらはR/P個のDRF150全ての入力につながっている。同様に、R個のDRF150の縦列に接続する8ビット出力バス135が存在する。アドレスもまた、各出力プロセッサ117に接続された単一のP−RAM160からその縦列のDRFに垂直に分配される。
【0053】
この構造の大部分の面積および電力コストはDRF150である。この構成には、それぞれが768ビット(96×8)のストレージとP+1のポートを持つ、R2/P個のDRF(例えば、R=72およびP=4の場合、1296個)を必要とする。以下の表は、P=2,4,8におけるR=72およびR=144のポートネットワークに対する、DRF(N)の全ビット数“b”および見積り面積“a”を示す。面積見積り値は、P+1個のポート・レジスタ・ビットが、(4+P+1)金属トラック(track:導電路)幅×(5+P+1)金属トラック幅の面積を必要とすると仮定している。“a”で表記される縦の欄は金属トラックの面積を示す。最後の縦の欄はこれを平方ミリメートルに変換しており、0.13μmに対し0.5μmのトラック・ピッチ技術を使用する。この計算値は周辺回路を計算に入れていないため、小さいレジスタ・ファイルではこれら面積値を2倍してもよい。
【0054】
【表1】
【0055】
面積“a”を2倍して、周辺回路および数えていない論理回路を考慮するとしても、この構成はR=72のポート・グルーミング・スイッチが適当である。P=4に対して、約1Mb(メガビット)のDRFは22.4mm2を必要とする。これを2倍してオーバーヘッドを考慮に入れると、一辺約7mmのスイッチ・コアを必要とし、これが現在の構成と競合することになる。R=144ポートのスイッチは実現可能性の限界にあるが、面積見積もり値“a”を2倍すると、スイッチ・コアは一辺当たり13mm以上の面積を必要とする。
【0056】
図8は、別の実施形態による面積を低減した分散多重分離構造を使用するスイッチを示す。この実施形態では、各中間ストレージ・ユニットはN個の格納場所を有する。ここでのNは多重化サイクルにおける多重間隔の数である。STS−48アプリケーションに対しては、N=48個の格納場所がある。したがって、図6および図7の実施形態と比較すると、DRFメモリ158は48バイトに減少し、偶数および奇数の列が同一場所に書き込まれるようになる。
【0057】
この実施形態では、各DRF内に単一列のメモリ158のみがあるため、出力ポートは、入力ポートが書き込んでいるのと同一のメモリ格納場所を読み出す。詳細には、出力ポートが入力ポートに先行して読み出すとき(すなわち、出力タイムスロットjが入力タイムスロットiを読み出し、i>jである)、出力ポートは前の列(列c−1)から値を読み出す。出力ポートが入力ポートの後で読み出すとき(すなわち、出力タイムスロットjが入力タイムスロットiを読み出し、i<=jである)、出力ポートは現在の列(列c)から値を読み出す。
【0058】
この列の混乱を修正するために、各列のDRF150から読み出された最新の48バイトを格納する遅延メモリ・ユニット(DR)170が追加される。詳細には、先の列から読み出されるバイトをそのまま通過させている間に、現在の列から読み出されるバイトに対して1列分の遅延を与える。この結果、DR170からの全バイト出力は前の列(c−1)からのバイトになる。この別の構成により、遅延メモリ・ユニット170と図12に記載された構成切換を扱う複雑性とが追加される代わりに、DRFアレイ内に必要とされる格納量が低減する。
【0059】
図9は、図8の実施形態による多重分離レジスタ・ファイル(DRF)の構成要素を示す。図のDRFは、P=2の出力ポートを持つ48バイトDRFであるが、詳細な点は、(1)異なるサイズのメモリを持つDRF(例えば、96バイトDRF)、(2)3つ以上の出力ポートを持つDRF、(3)異なる縦横比のセル・アレイを持つDRFも同様である。
【0060】
一実施形態によれば、48バイト・メモリは24行×16列のセル・アレイ210として実現され、各行は交互配置(interleave:インターリーブ)した2バイトを含む(簡単化のために交互配置は示していない)。DRFへの書込みに関しては、入力データ“wd”が両方のバイトに供給され、その間、別々の書込み選択ラインにより、データ“wd”をサイクル毎に1つのバイトに書き込みできる。書込みイネーブル(書込み可能)“w”が書込み選択ブロック220によって発生される。このブロック220は、各列の開始時に同期化パルス“synch”を受け取り、続いて起こる48サイクルの間に48の書込みイネーブル“w”を順に実行する。このブロック220は、例えば、シフト・レジスタを使用して実現できる。
【0061】
各出力ポートに対するDRFからの読出しに関しては、各タイムスロット読出しアドレスの上位5ビット“rax[5:1]”が、メモリ210の24行の内の1行を選択する読出デコーダ230,240に入力される。各読出しアドレスの下位ビット“rax[0]”が、出力ポートごとのバイト幅列マルチプレクサ250を使用して行内のバイトを選択する。
【0062】
最後に、比較器260は、各出力ポートxに対するP−RAM160からのポート選択フィールド166(rax[13:6])を現在の行番号と比較し、出力ライン(dx)上へDRF150から読み出されたデータを有効にする。このイネーブル信号(有効信号)を利用して、この行が選択されないときに読出デコーダを動作停止させて、電力を節減することもできる。
【0063】
図10は一実施形態による遅延メモリ・ユニットを示す。遅延メモリ・ユニット170は、1つの読出しポート“din”と1つの書込みポート“dold”とを有する48バイト・メモリ172を備え、特定の出力に対してDRFから読み出された前の48バイトを格納する。メモリ172は「書き込む前に読み出す(read-before-write)」タイプであり、同一サイクル中に同一格納場所が読出しおよび書込みのためにアクセスされたとき、メモリに格納された古い値が最初に読み出され、その後、新しい値が書き込まれる。
【0064】
各サイクルで、DRFから読み出されたデータは書込み選択論理174により決定された格納場所に順次格納される。この論理は、列同期パルス“sync”により、各列の開始時に第1格納場所に初期化される。同様に、読出し選択論理176により、遅延メモリ172から値が順次読み出される。この方法によって同一格納場所に読出しおよび書込みすることにより、遅延メモリ172は列遅延として機能し、先の列(すなわち、N=48バイト時間前)から格納された値を読み出し、現在の列からの値を書き込む。
【0065】
マルチプレクサ178は、DRFから読み出された現在のデータ“din”および遅延メモリから読み出された古いデータ“dold”のいずれかを選択する。マルチプレクサ178はカウントおよび比較回路180により制御される。この回路は、入力プロセッサ(IP)120によりDRF150内に書き込まれている現在のタイムスロット・カウントを保持し、この値をPR160からのタイムスロット選択フィールド168と比較する。タイムスロット選択フィールドが現在のタイムスロット・カウントよりも大きい場合、DRF150からの値は、先の列(列c−1)からのデータであり、マルチプレクサ178は“din”を選択する。タイムスロット選択フィールドが現在のタイムスロット・カウントよりも大きくない場合は、DRF150からの値は現在の列(列c)からのデータであり、マルチプレクサ178は列(c−1)からのデータである“dold”を選択する。
【0066】
図11Aおよび図11Bは、図8〜図10とは別の実施形態による遅延メモリを有するスイッチの動作例を示す。詳細には、列当たりN=4個のタイムスロットと、R=2個の入力ポートとを持つスイッチの1つの出力部分の2つの列の動作を示す。P−RAM160は出力スロット0に対してポート0、スロット3を、出力スロット1に対してポート0、スロット0を、出力ポート2に対してポート1、スロット3を、出力スロット3に対してポート0、スロット1を選択する。列(c−1)からのDRF150内の最初の値は空白である。
【0067】
各サイクルにおいて、選択されたDRF150から読み出される値はクロスハッチングで示され、マルチプレクサ178の選択された入力は太線で示される。サイクル0,1,2,3の間、入力ポート0および1は、2つのDRF150にそれぞれ“a,b,c,d”および“m,n,o,p”を書き込む。
【0068】
サイクル0および2の間、出力ポートは入力ポートに先行して読出しを実行し、したがって、列(c−1)からの「空白」値をDR172内に読み出す。これらサイクルの間、マルチプレクサ178は上側入力を選択し、DRF150から直接読み出す。
【0069】
サイクル1および3の間、出力ポートは入力ポートの後で読出しを実行し、DR170に格納される値“a”および“b”を読み出す。これらサイクルの間、マルチプレクサ178は下側入力を選択し、DRF172から古い値(これも列(c−1)からの値である)を読み出す。
【0070】
同様にして、動作は、図11Bに示されるサイクル4,5,6,7において進行する。出力ポートは、サイクル4および6においてDRF150から値“d”および“p”を直接読み出し、サイクル5および7においてDRF172から値“a”および“b”を読み出す。最終結果は、出力値“d,a,p,b”がすべて同一列からとなり、この例では列0である。
【0071】
図8〜図11に示す実施形態はスイッチを実現するのに必要な全体のメモリ量を大幅に低減する利点を有するが、構成の変更を扱うのが複雑になる。構成変更は、特定の出力ポートに接続された順列メモリ160の1つのバージョンが別のバージョンに交換されるときに発生し、結果として異なる入力−出力接続を生じる。「ヒットレス(hitless)」切換を実行するために、構成切換はフレーム境界で生じる必要がある。このフレーム同期化切換は「ヒットレス」と呼ばれるが、この理由は、いかなるフレームの内容にも影響(hit)を与えずまたは破損を与えないからである。例えば、ヒットレス再構成では、古い構成が、あるフレームの最終列(列809)に対して使用され、一方、新しい再構成が、新しいフレームの第1列(列0)に対して使用される。
【0072】
しかし、図8〜図11に示す実施形態では、列0の間にDRF150から読み出される値のいくつかは列0(新しいフレーム)からの値であり、また、いくつかの値は列809(古いフレーム)からの値である。さらに、いずれかのタイムスロット“t”において、構成が書込みポインタ後の読出しから書込みポインタ前の読出しに切り換わる場合、DRF読出しポート154は同一サイクル内で2回の読出しを実行する必要がある。この理由は、古い構成の列809および新しい構成の列0の両方が、列0のタイムスロット“t”の間に読み出される必要があるからである。これに関連して、列0は入力タイミングを指す。出力ポートは入力ポート後の1つの列であり、したがって、入力ポートが列0を処理する間に、列809を処理する。
【0073】
一実施形態によれば、この構成切換問題への対処は、SONETフレームの第1列が各バイト中に固定の16進数“F6” (SONETフレーム文字“A1”を表わす)を含む、という利点を得ることにより行われる。したがって、SONETフレームだけを扱う場合、フレームの第1バイトのデータ・エラーは許容され、このバイトを既知の値“F6”に置き換えることも許容される。この場合、構成は列0の開始時よりもむしろ列1の開始時に切り換えられる。これにより、列0の間に列809のデータを直接読み出して、古いフレームの最終列が破損されないようにすることができる。列1の間、DR170からのいずれの読出しも不正確になる。しかし、これらを固定値“F6”に置換して、正しい状態に戻すことができる。一実施形態によれば、出力プロセッサ(OP)130は、フレームの第1列のサブフレーム全てに固定値(すなわち、“F6”)を上書きする機能を実行する。
【0074】
図12Aは、別の実施形態によるヒットレス構成切換を得るために、フレームを同期化する方法を示す。図に示すように、ヒットレス構成切換は、入力プロセッサ120および出力プロセッサ130の周波数に比べて高い周波数でDRF150の作動によって実行され、フレームの第1バイトの値を保存することができる。特定の実施形態では、DRFセル・アレイ210と、入力プロセッサ(IP)および出力プロセッサ(OP)130の「内部」とを、IP120およびOP130の外部よりもわずかに高速のクロック・レートで作動することができる。一般にフレーム当たり810列があるSONETフレームにおいては、セル・アレイ210はIP120およびOP130の外部の811/810倍の速度のクロック・レートで動作し、セル・アレイはフレーム当たり811列区間を有することになる。
【0075】
図12Bに示すように、入力および出力プロセッサ120,130と異なる周波数でコアを作動させるには、入力プロセッサ(IP)120とスイッチのコアとの間に、入力FIFO(先入れ、先出し待ち行列)410を追加することも必要である。同様に、遅延メモリ・ユニット170と出力プロセッサ(OP)130との間に、出力FIFO420が追加される。
【0076】
図12Aを再度参照して、1度に1バイトのSONET STS−48ストリームに作用するスイッチに対しては、列当たり48サイクルが存在する。行“e”および“f”で示すように、入力プロセッサ(IP)120および出力プロセッサ(OP)130は810の列を通して循環する(このとき、OP130はIP120の後を1列遅れる)。特定の実施形態では、IP120は、コア列を開始する前にFIFO410内に少なくともNバイト(STS−48アプリケーションの場合は48)を格納して、入力プロセッサ120がフレームの終端以前に810列の列時間を完了するとき、FIFO410にデータがないために正常に作動しなくなることを防ぐ。出力側では、出力FIFO420はフレームの終端時点で少なくとも48バイト長さに達し、その後、出力FIFOに書込みが実行されないときは、OP列809の間に48バイトを排出する。
【0077】
行“a”に示すように、セル・アレイ210すなわち「コア」は、IP120およびOP130よりも高速に作動し、同一時間内に811個の列を通して循環する。
【0078】
行“b”に示すように、各入力プロセッサ120は、最初の810列の間に、前述のようにDRF150の行に入力データを書き込む。最終列(c=810)の間は、書込みが実行されず、DRFの内容は変化せずにそのままである(すなわち、“nop”は“no operation(操作なし)”の頭文字である)。
【0079】
行“c”に示すように、各出力プロセッサ(OP)130は、811サイクルそれぞれにおいてDRF150の列を読み出す。第1列期間の間に、OP130は、書込みポインタに先行して読み出すときは列809から値を読み出し、書込ポインタ後に読み出すときは列0から読み出す。したがって、この列期間は809/0と表記される。DRFはこのようにして、第811番目の期間まで読出しを続行する。DRFの第811番目のサイクルに対しては書込みが存在しないため、これら読出しはすべて、列809を読み出す。
【0080】
遅延メモリ・ユニット170を使用して、行“d”に示すように、行“c”の下に示された2個の列の古い方の列が常に出力FIFO420に書き込まれる(ただし、出力FIFO420に値が書き込まれないときの、811列の第1番目の列を除く)。
【0081】
構成を切り換えるときは、コア列810後のフレームの終端時にPR160の高位のアドレス・ビットを変更することにより、異なる順列メモリが選択される。構成切換後の第1サイクルの間に、DRFは読み出されるが、出力FIFO420にデータは出力されない。これにより、遅延メモリに新しい構成に相当するデータを与えて、新しい構成の第2列の間の遅延メモリ172からの読出しを修正することができる。
【0082】
図12Aに示すグルーミング・スイッチを作動するために、図12Bに示すような、入力プロセッサ(IP)120および出力プロセッサ(OP)130の周波数の811/810倍の周波数のコア・クロック“ck”を発生する必要がある。これを達成するには、フェーズロック・ループ技術を使用するか、クロック挿入(clock interpolation)、または当業者には公知の別のクロック増(clock multiplication)技術を使用する。
【0083】
図13、は一実施形態による図9のセル・アレイの構成要素を示す。マルチポート・メモリ・セル210は3つの主要な構成要素を有する。一対の交差して接続されたインバータが、一度書き込みされたバイナリの1または0を保持するストレージ・セル310を形成する。書込み回路320は、書込み選択“w”がアクティブになると、書込みデータ・ライン“wd”からストレージ・セル310にデータを転送する。最後に、読出し回路330が、対応する読出し選択ライン“rx”がアクティブになると、ストレージ・セル310内の値を出力ポートの1つ“rdx”上に送出する。2つのポートを有する読出し回路330を図示しているが、8本の読出し選択ラインおよび8本の読出しデータ・ラインを持つ8ポートの読出し回路が好ましい。
【0084】
さらに、NMOSのオープン・ドレインの読出し回路が示されているが、この回路は読出しサイクル開始の前に、読出しデータ・ラインをプレチャージする必要がある。代わりに、抵抗性負荷を持つ読出しデータ・ラインを使用することもできる。
【0085】
当業者には、メモリはさまざまなタイプのストレージ・セル(例えば、ダイナミック・セル)、書込み回路、および読出し回路を用いて実現できることが理解されるであろう。詳細には、本説明はシングル・エンド読出しおよびシングル・エンド書込みポートを持つセルについて述べているが、当業者には、セルは差動読出しおよび差動書込みポート、または差動ポートおよびシングル・エンド・ポートの混合を用いて実現できることは理解されるであろう。ここで述べた構成は、さまざまな回路を持つメモリ・セルの具体化に応用できる。
【0086】
図14および図15は、DRFの2つの実施形態を示す。この実施形態では、96バイトDRFが、1つの読出し回路を一対のセルで共有することにより、一般に要求される面積に比べて小さい面積で実現されている。この共有が可能な理由は、出力プロセッサ(OP)130が偶数(奇数)列のセルだけを読み出すのに対して、入力プロセッサ(IP)120が奇数(偶数)列のセルに書き込むからである。これより、OP130が同時に奇数列のセルと偶数列のセルの両方を読み出す必要がないため、DRF150の奇数列のセルは、DRF150の偶数列の対応するセルと読出し回路を共有できる。8ポートの構成では、読出し回路がセル領域の大部分を占めており、この共有による節減効果が大きい。
【0087】
図14は、一実施形態による減少した面積を持つ96バイトDRFのセル・アレイを示す。この実施形態では、書込み回路およびストレージ・セルは2組用意され(すなわち、310a,310bおよび320a,320b)、1つは“w0”と書かれた奇数列用で、1つは“w1”と書かれた偶数列用である。2N個の出力(例えば、96個の出力)を持つ図12の書込み選択回路220は、奇数および偶数列に対してこれら別々の書込みを実行する。マルチプレクサ340は奇数列セルと偶数列セルを切り換えて、読出し回路330を駆動する。マルチプレクサ340は、書込み選択回路220で発生する奇数/偶数選択ライン“sel”により制御され、偶数セルが書き込まれるときはマルチプレクサが奇数セルを選択し、奇数セルが書き込まれるときはマルチプレクサが偶数セルを選択する。一実施形態によれば、読出し回路330は図13と同一である。
【0088】
図15は、別の実施形態による減少した面積を持つ96バイトDRFのセル・アレイを示す。この実施形態では、ストレージ・セル内で、単一の読出し回路が別の実施形態による2つのビット・ストレージで共有される。このセルでは、書込み選択ライン(w)がアクティブのときに、マスタ・ストレージ・セルと呼ばれる下側のストレージ・セル370のみが書込みデータ・ラインからデータを直接書き込まれる。図12に示すように、各DRF内にこの選択ラインがN本ある。マスタ・ストレージ・セル370からのデータは、転送ライン“xfer”がアクティブのとき、スレーブ・ストレージ・セル350に転送される。スレーブ・ストレージ・セル350からのデータは、図13の回路と同様に、読出しデータ・ライン上に読み出される。
【0089】
動作状態では、入力ユニットが48個の格納場所すべてのマスタ・ストレージ・セル370に偶数列からのデータを書き込む。次に、転送ラインをアクティブにして、48個の格納場所すべてをスレーブ・セル350にコピーする。このコピーを実行後、入力ユニットは48個のマスター格納場所すべてに奇数列からのデータを書き込む。この奇数書込みを実行している間、出力ユニットがスレーブ・セル350から偶数データを読み出す。このSONET列の終端で、xferラインは再度アクティブになり、奇数データがスレーブ・セル350に転送される。
【0090】
図14の回路でデータを順次に書き込み、読み出し、および転送するために、2相タイミング方式が実現される。この2相タイミング方式では、書込み選択ラインおよび読出し選択ラインを、位相ゼロ(クロック高レベル)のときのみアクティブにし、xferラインおよび読出しデータ・プリチャージ・ラインを位相1(クロック低レベル)のときのみアクティブにする。第1偶数(奇数)書込みにより奇数(偶数)データが破損されるのを避けるために、列の第1書込み選択ラインが高レベルになる前に、“xfer”ラインが完全に低レベルになる必要がある。
【0091】
図16は一実施形態による複数ポンピングにより、複数出力間でDRFを共有する回路を示す。この実施形態はさらに、スイッチ・レイアウトの面積を低減させ、すなわちスイッチのポート密度を増加することができる。複数ポンピングは、クロック・サイクル毎に1回ではなく、311MHzクロック・サイクル当たり複数回数読み出される各DRFを含む。複数ポンピングの実施形態により、2つ以上のP−RAM160および出力プロセッサ130をDRF150の各読出しポート132に接続し、入力列当たりのDRF150の数を低減できる。
【0092】
複数ポンピングは0.13μmCMOS製造技術により得られ、50p秒オーダーのゲート遅延を実現する。311MHzクロック・サイクルの周期は約3.2n秒であるため、DRF150内のRAMバッファは、約1n秒で読み出すのには十分な速度を有する。したがって、最終列バッファ134は311MHzクロック・サイクル内に少なくとも2または3回読出し可能であり、2または3つの出力プロセッサ130を単一の読出しポート132に接続できる。
【0093】
図16を参照すると、データを622MHzまたは933MHzで読み出す場合、DRF150の2つの読出しポートをそれぞれ4または6ポートDRFとして扱うことができる。一実施形態によれば、一対の出力ポート(OP)130が垂直方向の出力バス135を介して各読出しポート154に接続される。例えば、出力プロセッサOP0およびOP1が2つの読出しポートの1つに接続される。アドレス・バスおよびイネーブル・バスは、対応する一対のP−RAM160(例えば、PR0およびPR1)から2つの別々のマルチプレクサ190および192に延びる。マルチプレクサ190は、ポート選択信号を伝送する、P−RAMPR0およびPR1からのイネーブル・バスを多重化する。同様に、マルチプレクサ192は、タイムスロット選択信号を伝送する、P−RAMPR0およびPR1からのアドレス・バスを多重化する。
【0094】
各マルチプレクサ190および192に対して、位相信号PHASEは2つの入力間で交互に切り換わり、その結果、DRFの読出しポートが、スイッチの単一のクロック・サイクル(例えば、311MHz)内で出力プロセッサOP0およびOP1の間で交互に読み出される。位相信号はスイッチ・クロック・サイクルの倍数、例えば622MHおよび933MHzで駆動できる。
【0095】
動作中において、第1P−RAM PR0は、クロックが高レベルになると、出力プロセッサOP0に読み出されるデータを選択する。第2P−RAMPR1は、クロックが低レベルになると、同一機能を実行する。このようにして、データは同一311MHzクロック・サイクル内に、2つの別々の出力プロセッサOP0およびOP1に転送される。代わりに、2つの出力の順列フィールドを、622MHzのクロック速度の単一のP−RAM内に共に配置してもよい。
【0096】
複数ポンピングを用いて、複数出力プロセッサをDRFの単一の読出しポートに接続し、入力行当たりのDRF数を半分に減少できる。例えば、72出力のスイッチが4つの多重化ポートを持つDRFを有する場合、入力行当たり18のDRFが必要である。しかし、二重ポンピングを用いると、DRFの数は18から9に減少する。スイッチ・レイアウトのこの低減により、スイッチ当たりのポート密度の増加が可能になる。
【0097】
本発明を好ましい実施形態により図示し、説明してきたが、当業者には、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲から逸脱することなく、形態または細部に各種の変更を加えるのが可能であることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】従来技術において公知のディジタル・クロス・コネクトを示す。
【図2】従来技術において公知の単純なDEMUX/MUXディジタル・クロス・コネクトを示す。
【図3】従来技術において公知の3段の時間−空間−時間(TST)ディジタル・クロス・コネクトを示す。
【図4】図3の3段TSTディジタル・クロス・コネクトの動作を示す。
【図5】一実施形態による分散多重分離構造を有するスイッチを示す。
【図6】一実施形態によるスイッチの分散多重分離構造を示す。
【図7】一実施形態による図6のスイッチの動作を示す。
【図8】別の実施形態による、減少した面積を持つ分散多重分離構造を利用するスイッチを示す。
【図9】図8の実施形態による、多重分離レジスタ・ファイル(DRF)の構成要素を示す。
【図10】一実施形態による遅延メモリ・ユニットを示す。
【図11A】図8〜図10の別の実施形態による、遅延メモリを持つスイッチの典型的な動作を示す。
【図11B】図8〜図10の別の実施形態による、遅延メモリを持つスイッチの典型的な動作を示す。
【図12A】別の実施形態による、ヒットレス構成切換を得るためのフレーム同期の方法を示す。
【図12B】一実施形態による、混合周波数で動作するスイッチの分散多重分離構造を示す。
【図13】一実施形態による、図9のセル・アレイの構成要素を示す。
【図14】一実施形態による、減少した面積を持つ96バイトDRFのセル・アレイを示す。
【図15】別の実施形態による、減少した面積を持つ96バイトDRFのセル・アレイを示す。
【図16】一実施形態による、複数ポンピングにより複数出力の間でDRFを共有する回路を示す。
【符号の説明】
【0099】
100…スイッチ
150…中間ストレージ・ユニット
160…プログラマブル選択ストレージ
【0001】
本発明は、時間領域および空間領域の両方において、多重化トラフィックのストリームを切り換えるスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
遠距離通信チャネルは、複数のソースから多重化されたトラフィックを搬送することが多い。例えば、2.488Gb/sのSONET STS−48チャネルは、バイト単位で時間多重化された48の51.84Mb/sのSONET STS−1チャネルを搬送する。すなわち、チャネルはバイト1.1,2.1,3.1,…,48.1,1.2,2.2,3.2,…,48.2,1.3,2.3,…を搬送する。ここでn.mはサブチャネルnのバイトmを示す。SONETフォーマットの詳細は、Ming-Chwan Chow, Understanding SONET/SDH: Standards & Application, Andan Pub, ISBN 096544823, 1995(非特許文献1)およびANSI規格T1.105−1995(非特許文献2)に記載されている。
【0003】
STS−1 SONETフレームは、9行×90列に配置される810バイトの反復構造体である。このフレーム構造体は行を主体とした順序で伝送される。すなわち、行0の90バイトすべてが伝送され、その後に行1の90バイトすべてが伝送される。以下同様の順で伝送される。高い多重化率では、STS−1フレームの各バイトは、多重化された複数のソースそれぞれからの複数のバイトで置き換えられる。例えば、STS−48では、48のSTS−1サブフレームそれぞれからの48バイトが各列区間中に伝送される。この場合、伝送の順番は、1つの列の48サブフレームの全バイトを伝送後に次の列に移動し、1行の全列を伝送後に次の行に移動する。
【0004】
ディジタル・クロス・コネクトはネットワーク要素であり、この要素は、複数の多重化データ・チャネル(例えば、72のSTS−48チャネル)を受け取り、複数の多重化出力チャネル(各出力チャネルは全入力ポートの全体からの任意のサブチャネルセットを搬送する)を生成する。例えば、STS−48出力チャネルの1つは、最初に入力されていた順序とは異なる順序で種々の入力チャネルからのSTS−1チャネルを含むことができる。
【0005】
図1はディジタル・クロス・コネクト動作の例を示す。図1は、2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有するクロス・コネクト30を示す。これらポートのそれぞれは4つのタイムスロットを含む。入力ポート1(上側の入力ポート)は4つのスロットでサブチャネルA,B,C,Dを搬送し、入力ポート2(下側の入力ポート)は4つのタイムスロットでサブチャネルE,F,G,Hを搬送する。各出力ポートの各タイムスロットは、任意の入力ポートの任意のタイムスロットを選択できる。例えば、出力ポート1(上側)は2.4,1.4,2.2,1.1からサブチャネルH,D,F,Aを搬送できる(ここで、x.yは入力ポートx、タイムスロットyを示す)。入力タイムスロットは、空間および時間の両方を切り換える必要がある。例えば、出力ポート1の第1タイムスロットは、時間的にはスロット4からスロット1に、空間的にはポート2からポート1に切り換える必要がある。また、タイムスロットによっては、複写(マルチキャスト)されることもあり、また別のタイムスロットは削除されることもある。例えば、サブチャネルAは出力タイムスロット1.4および2.2内に現れ、サブチャネルGは削除されて、出力タイムスロットには現れない。
【0006】
ディジタル・クロス・コネクトは、各入力ポートを多重分離し、空間スイッチにより全入力ポートのすべてのタイムスロットを切り換え、その後、各出力ポートを多重化することにより、直接的に実現できる。図2はこの技術を示している。入力ポート1の4つのタイムスロットはデマルチプレクサ(Demux)32で多重分離され、それぞれが別個のラインで搬送されるようにする。次に、これら多重分離されたラインのすべては、空間スイッチ34によって適切な出力タイムスロットに切り換えられる。最後に、マルチプレクサ(Mux)36のセットが各出力チャネルのタイムスロットを各出力ポート上に多重化する。この技術は、例えば、米国特許第3,735,049号(特許文献1)および第4,967,405号(特許文献2)に記載されたシステムにおいて使用されている。
【0007】
図2に示されるディジタル・クロス・コネクトの空間スイッチ構造の利点は、概念的に単純であり、任意のユニキャストおよびマルチキャスト・トラフィックを厳しくブロックしないことである。しかし、その結果、大規模なクロス・コネクトに対して経済的に使用するには必要以上に大型の空間スイッチを必要とする。例えば、R=72のポートとT=48のタイムスロットを有するディジタル・クロス・コネクトは、R2T2=11,943,936のクロス・ポイントを有するRT×RT(3456×3456)空間スイッチを必要とする。さらに、この大型スイッチは、極めて低速度で作動する。Tバイトを受け取った後に、入力タイムスロットの新しい一群を切り換えることのみを必要とする。したがって、前記大型スイッチは1/Tのバイト速度で作動する。
【0008】
さらに経済的なディジタル・クロス・コネクトは、図3に示す3段の時間−空間−時間(T−S−T)スイッチ構造を使用して実現される。ここで、各入力ポートは、タイムスロット・インターチェンジャ(TSI)38への入力である。TSIは、タイムスロットの位置を入れ替えることによって、多重化された入力ストリームを時間的に切り換える。タイムスロットiをタイムスロットjに切り換えるには、例えば、スロットiをT+j−iバイト時間だけ遅延させる。入力TSIから出る多重化ストリームは、次に、R×R空間スイッチ40によって切り換えられ、各タイムスロットで再構成される。この空間スイッチの出力は、出力TSI42のセットにより再度時間的に切り換えられる。このT−S−T構造は、例えば、米国特許第3,736,381号(特許文献3)および第3,927,267号(特許文献4)に記載されたシステムで採用されている。
【0009】
図4は、図2の構成におけるT−S−Tディジタル・クロス・コネクトの動作例を示す。ここで、入力ポート1に対するTSIは入力タイムスロットの位置を変更しない。しかし、ポート2に対する入力TSIはこのタイムスロットを、入力E,F,G,Hから−,F,H,Eに順列る。ここで、Gはいずれの出力ポートでも使用されないため、削除される。空間スイッチは、2つの入力TSIの出力を取り込み、タイムスロットを変更せずにこれらを切り換えて、ストリームA,F,H,DとA,B,C,Eを生成する。なお、両出力には、タイムスロットAのマルチキャストを含む。最後に、出力TSIはこれらストリームを順列て、出力ストリームH,D,F,AとE,A,B,Cを提供する。
【0010】
3段T−S−Tディジタル・クロス・コネクトは、R T×T入力段、T R×R中間段、およびR T×T出力段を有する3段Closネットワークと論理的に等価である。入力タイムスロットの構成をこのようなスイッチで出力タイムスロットにルーティングするには、中間段タイムスロットを各接続に割り当てる必要がある。このルーティングについては、Clos, Charles,「ブロックされない切換えネットワークの検討(“Study of Non-Blocking Switching Networks)」, Bell System Technical Journal, Mar.1953, pp.406-424(非特許文献3),およびV.E. Benes, 「再構成可能な3段接続ネットワークにおいて(On Rearrangeable Three-Stage Connecting Networks)」, The Bell System Technical Journal, vol. XLI, No.5, Sep.1962, pp.1481-1492(非特許文献4)で詳細に記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
グルーミング・スイッチを有するディジタル・クロス・コネクトは、一般に、いくつかの欠点を有する。第1は、図2に示すように、完全に多重分離されるグルーミング・スイッチのサイズは、一般に、タイムスロット数×ポート数の自乗で増加する。例えば、単純なDEMUX/MUX構造では、多重化された入力トラフィックはその成分タイムスロットに多重分離される。STS−48トラフィックに対しては、48のタイムスロットに対応する48の個別のバイト幅バスをスイッチに入力する必要がある。したがって、ポート総数が72ポートの場合、3456のバイト幅バスをスイッチの入力に接続する必要がある。これにより、サイズ要件によっては、物理的に実現不可能ないくつかのスイッチ構造が発生する。
【0012】
図3および4に示すような多段スイッチ構造では、レイアウト・サイズの問題は大幅に低減する。しかし、m秒オーダーの長い待ち時間が、入力−出力接続の再構成に関連して生じる。入力−出力接続は、入力タイムスロットと出力タイムスロットとの間の繋がりであり、空間および時間において、スイッチを通るデータ・パスを画定する。このような入力−出力接続は入力―出力の順列およびマルチキャスト接続を含む。このような待ち時間の発生源は一般に、多段クロス・コネクトによりこれら接続を再構成するのに使用される複雑なスケジューリング計算に起因する。この計算は一般に、特定の入力タイムスロットからの要求を特定の出力タイムスロットにルーティングするために、中間段タイムスロットを選択することを含む。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の実施形態は、時間領域および空間領域の両方において、多重化トラフィックのストリームを切り換えるスイッチを提供する。このような実施形態は、任意の入力タイムスロットを任意の出力タイムスロットに切り換える、減少したレイアウト・サイズの分散多重分離構造を実現する。さらに、これらの実施形態はまた、入力−出力接続の再構成に関して、ナノセカンドのオーダーの短い待ち時間を実現する。
【0014】
本発明の実施形態は、外部入力リンクからデータを受け入れる複数の入力と、外部出力リンクにデータを転送する複数の出力とを有する。分散多重分離スイッチ構造が、各入力にそれぞれ接続された中間ストレージ・ユニットを有して実現される。各中間ストレージ・ユニットは、入力からの入力データを格納し、入力と出力サブセットとの間のインタフェースを提供する。出力サブセットは、複数出力を含むことができる。プログラマブル選択ストレージにより、中間ストレージ・ユニットから選択されたデータを出力に転送できる。
【0015】
各中間ストレージ・ユニットはP個の読み出しポートを有することができ、R/P個の中間ストレージ・ユニットが各入力に接続される。一実施形態によれば、Pは8ポートである。
【0016】
各中間ストレージ・ユニットは2N個の格納場所を有することができる。ただし、Nは、多重化サイクルにおける多重間隔の数である。一実施形態によれば、Nは48個の多重間隔に等しい。各中間ストレージ・ユニットに対し、2N個の格納場所の第1部分はNSTS−1フレームからの現在の列を格納し、一方で、2N個の格納場所の第2部分はN STS−1フレームからの前の列を格納する。第2部分はN STS−1タイムスロットとしてアドレス指定できる。
【0017】
別の実施形態によれば、各中間ストレージ・ユニットはN個の格納場所を含むことができる。ただし、Nは多重化サイクルにおける多重間隔の数である。一実施形態によれば、Nは48個の多重間隔に等しい。このような中間ストレージ・ユニットの読出しおよび書込みは同一場所をアクセスするため、各出力に遅延メモリが接続される。出力が選択された中間ストレージ・ユニットから現在のデータを読み出す場合、出力は遅延メモリから読み出す。出力が選択された中間ストレージ・ユニットから前のデータを読み出す場合、出力は選択された中間ストレージ・ユニットから読み出す。
【0018】
プログラマブル選択ストレージは、中間ストレージ・ユニットからデータを選択するアドレス信号と、種々の入力に接続された中間ストレージ・ユニットの1つからの出力を有効にするイネーブル信号とを提供する。一実施形態によれば、選択ストレージは複数の選択ストレージ・ユニットを有し、各ユニットがそれぞれ出力に接続されている。
【0019】
本発明の別の実施形態は、「複数ポンピング」によってスイッチ・レイアウト・サイズの一層の低減を実現する。複数ポンピングでは、中間ストレージ・ユニットの各読出しポートは、逐次有効になる複数出力に接続される。一実施形態によれば、2つ以上の出力が、中間ストレージ・ユニットのP個の読出しポートそれぞれに接続される。中間ストレージ・ユニットは、単一のクロック・サイクル内に2つ以上の出力から読み出され、入力当たりの中間ストレージ・ユニットの数を低減する。
【0020】
中間ストレージ・ユニットは、多重分離レジスタ・ファイル(DRF:demultiplexing register file)であってもよい。一実施形態によれば、多重分離レジスタ・ファイルは、入力タイムスロットからのデータを格納する少なくともN個の格納場所を有するセル・アレイと、このセル・アレイ内の1つの格納場所に入力タイムスロットの1つからのデータを書込み可能にする、セル・アレイに接続された書込み選択部とを備える。DRFはさらに、セル・アレイに接続された複数の読出デコーダを有することができ、各読出デコーダはそれぞれ選択ストレージ・ユニットに接続されている。各読出デコーダは選択ストレージ・ユニットからアドレス信号を受け取り、このアドレス信号を用いてセル・アレイ内の格納場所からデータを選択し、出力に読み出す。DRFはさらに、選択ストレージ・ユニットからイネーブル信号(有効信号)を受け取り、このイネーブル信号を入力ポート識別子と比較する比較器を備えることができる。イネーブル信号が入力ポート識別子と一致すると、比較器はセル・アレイから選択されたデータを出力に対して有効にする。
【0021】
DRFのセル・アレイの実施形態は、読出し回路と、少なくとも1つのストレージ・セルと、少なくとも1つの書込み回路とを有する。書込み回路は入力からストレージ・セル内にデータを転送し、読出し回路はストレージ・セル内の値を出力に送り出す。セル・アレイは2つ以上のストレージ・セルを有し、読出し回路がこれら2つ以上のストレージ・セルで共有されることができる。読出し回路はマルチプレクサにより駆動され、このマルチプレクサが、出力に読み出される値を有する2つ以上のストレージ・セルから1つのストレージ・セルを選択する。
【0022】
セル・アレイの実施形態はさらに、書込み選択回路と2つ以上の書込み回路とを有する。書込み選択回路は、2つ以上の書込み回路を引き続いて書込み可能にする。別の実施形態によれば、2つ以上のストレージ・セルがマスタ・ストレージ・セルとスレーブ・ストレージ・セルとを有することができる。少なくとも1つの書込み回路がマスタ・ストレージ・セルにデータを書き込む。次に、マスタ・ストレージ・セルがスレーブ・ストレージ・セルにデータを転送する。最後に、データは、読出し回路により、スレーブ・ストレージ・セルから出力に読み出される。
【0023】
本発明の別の実施形態によれば、スイッチの構成を変更して、フレーム・データを破損することなく入力−出力接続を動的に変更することができる。この実施形態は、ヒットレス(hitless)構成切換と呼ばれる。構成切換は、各出力に対して画定された入力−出力接続を選択ストレージ・ユニットで書き換えることにより実行できる。ヒットレス構成切換の実施形態では、フレームの第1列の全サブフレームに固定値(例えば、SONETフレームでは“F6”)を上書きする、各出力それぞれの出力プロセッサを有することができる。これにより、新しい入力フレームの最初の部分が、入力−出力接続の再構成に起因して破損されないことを保証する。
【0024】
ヒットレス構成切換の別の実施形態によれば、各入力は入力プロセッサを備え、また各出力は出力プロセッサを備える。各入力プロセッサは、入力フレームの列を入力に接続された中間ストレージ・ユニットに書き込む。出力側では、各出力プロセッサが、出力に接続された中間ストレージ・ユニットまたは遅延メモリから、出力フレームの列を読み出す。ヒットレス構成切換を保証するため、中間ストレージ・ユニットは入力プロセッサおよび出力プロセッサの周波数に比べて高い周波数で作動することができる。一実施形態によれば、中間ストレージ・ユニットは入力プロセッサおよび出力プロセッサの周波数のC+1/C倍の周波数で作動できる(ここで、Cはフレームの列区間の数である)。すなわち、中間ストレージ・ユニットは、フレーム期間中にC+1個の列を有するようになる周波数で作動し、一方で、入力プロセッサおよび出力プロセッサは同一期間中にC個の列を有するようになる周波数で作動することができる。一実施形態によれば、Cは810列に等しい。フレームのC+1番目の列の間は、中間ストレージ・ユニットには書込みがされず、またフレームの第1列の間は、出力プロセッサにデータが出力されない。一実施形態によれば、入力FIFO(先入れ、先出し待ち行列)が入力プロセッサと中間ストレージ・ユニットとの間に接続され、出力FIFOが中間ストレージ・ユニットと出力プロセッサとの間に接続される。
【0025】
本発明は特に、データを内部で集合および分離して、効率的にトラフィックをルーティングするクロス・コネクト・スイッチである、グルーミング・スイッチに適用できる。集合は、種々の場所からのトラフィックを1つの場所に集約することである。分離は、トラフィックを切り離すことである。例えば、STS−1を単位とする72のSTS−48入力および出力ポートを有するSONETグルーミング・スイッチは、72×48=3,456の入力STS−1信号のいずれか1つを、3,456の出力STS−1のいずれか1つにルーティングする。このグルーミング・スイッチはユニキャスト(注:1対1通信)・トラフィックをブロックしない。ここで、「ブロック」は、有効入力を出力に接続できないときに生じる。
【0026】
本発明の前述およびその他の目的、特徴、および利点は、添付図面に示す本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明で明らかになるであろう。図面では、同一参照符号は異なる図面においても同一部品を指す。図面は必ずしも縮尺通りでなく、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の好ましい実施形態を以下に説明する。
【0028】
図5は、一実施形態による分散多重分離構造を有するスイッチを示す。この実施形態により、スイッチ・レイアウトに必要な面積が減少し、小型スイッチング装置および/またはポート数の増加が実現する。さらに、この実施形態により、短い待ち時間で入力−出力接続のスイッチ再構成が得られる。
【0029】
スイッチ100は、外部入力リンク(I1,I2,…In)と外部出力リンク(O1,O2,…On)とを相互接続する物理ポート接続を提供する。本発明の実施形態は、72×72ポートのスイッチおよび144×144ポートのスイッチを含む。しかし、当業者には、スイッチの実施形態は任意の数の入力および出力で確立できること、ならびに入力の数は出力の数と同一である必要はないことが理解されるであろう。
【0030】
スイッチ100は、時間領域多重化(TDM)信号の時間および空間切換を実行して、各出力ポートの各出力タイムスロットを任意の入力ポートの任意の入力タイムスロットに接続することができる。一実施形態によれば、TDM信号はSONETSTS−48のビット・シリアル・ストリームである。STS−48(同期転送信号−48)のビット・シリアル・ストリームは、48のSTS−1タイムスロット・チャネルに多重化される、さまざまなソースから発生するデータ・トラフィックを含む。しかし、当業者には、本発明の実施形態は、48未満または48よりも大きい任意の程度の「N」の多重化を実現できることは理解されるであろう。
【0031】
図6は、一実施形態による分散多重分離のスイッチの構造を示す。詳細には、図6は72×72ポートのスイッチの構造を示す。各入力リンクI1〜I72は、直並列変換回路110および入力プロセッサ(IP)120を有する物理入力ポートを介してスイッチに接続される。
【0032】
直並列変換回路110は、2.488Gb/sのビット・シリアル・ストリームを8ビット幅の311MHzのバイト・ストリームに変換する。しかし、当業者には、本発明の実施形態は311MHz以外のクロック周波数を用いても実現できることは理解されるであろう。バイト・ストリームは、バイト・ストリームを整列する入力プロセッサ(IP)120に入る。各クロック・サイクル中に全ての入力プロセッサ120が同一の列およびサブフレームを出力するように、バイト・ストリームは整列される。すなわち、SONETフレームの第n列の多重化入力ストリーム内の第n番のSTS−1入力タイムスロットに対応するバイトが、全入力にわたる列同期パルスの後に、第nクロック・サイクル中に現れる。入力プロセッサ120はまた、セクションの監視および終了、ラインおよびパスのオーバーヘッド(これらは当技術分野では公知である)を含む、SONETフレーム機能を実行する。
【0033】
各出力リンクO1〜O72は、出力プロセッサ(OP)130および並直列変換回路140を有する物理出力ポートを介してスイッチ100に接続される。出力プロセッサ130は、バイト幅の出力バス135を介して、選択された入力ポートの選択されたSTS−1タイムスロットから切り換えられたデータを受け取る。出力プロセッサ130は、このデータに一連のSONETフレーム機能を実行し、バイトおよびSONETフレームデータをSTS−48のバイト・ストリームに挿入する。次に、並直列変換回路140は、311MHzのバイト・ストリームを2.488Gb/sのビット・シリアル・ストリームに戻す。
【0034】
分散多重分離スイッチ構造の実施形態は、水平方向のバイト幅入力バス125を介して各入力に接続されている複数の中間ストレージ・ユニット150を含む。各中間ストレージ・ユニット150は、このユニットに接続された入力から受け取るデータを格納し、入力と出力サブセットとの間をインタフェースする。
【0035】
一実施形態によれば、中間ストレージ・ユニット150は多重分離レジスタ・ファイル(DRF)である。各DRF150は、入力バス125に接続された書込みポート152と、出力バス135にそれぞれ接続されたP個の読出しポート154を介してアクセスされる。特定の実施形態では、各DRF150は2N個の格納場所を有するメモリ158を有する。ここで、Nは1つの多重化サイクルにおける多重間隔の数である。例えば、2N個の格納場所の第1部分はN個のSTS−1フレームからの現在の列を格納してもよく、一方で、2N個の格納場所の第2部分はN個 STS−1フレームからの前の列を格納してもよい。一実施形態によれば、各DRF150は96個の格納場所を有する96バイト・メモリを有し、このメモリにSTS−48フレームの現在および前の48バイトの列を格納する。
【0036】
図6を参照すると、多重分離レジスタ・ファイル(DRF)150はP交点ごとに置かれる。各DRF150は1つの書込みポート152とP=4個の読出しポート154とを有してもよい。したがって、各DRF150は1つの入力と4つの出力との間に接続される。読出しポート154の数が増加すると、入力横行ごとに接続されるDRFの数は減少する。DRF150によって占有されるのは小さい面積であるため、スイッチのレイアウトにおける全体面積の減少に関連する。入力横行当たりのDRF150の数は以下の式で計算できる。
【0037】
M=R/P (1)
ここで、Mは入力横行当たりのDRFの数であり、Rは出力の数、PはDRF当たりの読出しポートの数である。したがって、R=72、P=4のスイッチに対しては、横行当たり18のDRFで、全体で1,296のDRFが実現される。しかし、DRF当たりの読出しポート数が8に増加すると、入力当たりのDRF数は、半分の9に減少する。R=144、P=8のスイッチに対しては、横行当たり18のDRFで、全体で2,592のDRFが実現される。
【0038】
図7は、本発明による図6のスイッチの動作を示す。各入力からのSTS−48バイト・ストリームは、96バイト・メモリ158に、DRF150全体にわたって並行して書き込まれる。入ってくるSONETフレーム内の一対の列ごとのバイトは、DRF158に順次書き込まれる。すなわち、メモリ158のバイト0は偶数番号列の第1STS−1によって書き込まれ、またバイト1は同一列の第2STS−1によって書き込まれ、以下同様になる。
【0039】
書込みシーケンスは偶数列を通じて続行され、後続の奇数列の第1STS−1によって書き込まれるバイト48まで続く。同様に、書込みシーケンスは奇数列を通じて続行され、奇数列の最終STS−1によって書き込まれるバイト95まで続く。このプロセスは、後続の偶数列の第1STS−1によって書き込まれるバイト0により、繰り返される。一実施形態によれば、SONETフレームの前および現在の列は、それぞれ、96バイト・メモリ158の48バイト部分に格納される。
【0040】
出力側では、各出力ポートが、選択された入力ポートの選択されたSTS−1入力タイムスロットから転送される入力データからSTS−48出力データ・ストリームを生成する。特定の実施形態では、スイッチは入力−出力接続で構成され、出力ポートの各出力タイムスロットが入力ポートの入力タイムスロットに関連付けされる。したがって、第nクロック・サイクルでは、各出力ポートは入力ポートの入力タイムスロットからのデータ転送を可能にし、第n出力タイムスロットにデータを配置する。出力ポートは、出力ポートの出力バス135に接続されたDRF150の1つを選択し、さらに選択したDRF150の96バイト・メモリ158の48バイト部分内に含まれる前の列のバイトの1つを選択することによって、データを転送する。
【0041】
特定の実施形態では、プログラマブル選択ストレージ(PR)160が、中間ストレージ・ユニット150から選択したデータの出力への転送を可能にする。各クロック・サイクルにおいて、選択ストレージ160は、タイムスロット選択信号を供給して中間ストレージ・ユニット150からデータを選択し、またポート選択信号を供給して、種々の入力に接続されている中間ストレージ・ユニット150の1つからの出力を有効にする。
【0042】
ポート選択信号が入力DRFの1つのトライステート・バッファ156を有効にし、一方で、アドレス信号が、有効になったDRF150の96バイト・バッファ158内の特定のタイムスロットを選択する。これに応じて、選択された入力ポートの選択された入力タイムスロットのデータは、出て行くSTS−48バイト・ストリームのSTS−1タイムスロットに挿入され、バイト幅出力バス135上を出力プロセッサ130に転送される。
【0043】
一実施形態によれば、各出力ポートは、順列(permutation)ランダム・アクセス・メモリ(P−RAM)と呼ばれる選択ストレージ・ユニット160を個々に備える。順列は入力タイムスロットと出力タイムスロットの間の繋がりであり、この繋がりがスイッチを通るデータ・パスを空間および時間において画定する。しかし、本発明の実施形態は、順列である入力−出力接続を有することに限定されない。例えば、入力−出力接続はマルチキャスト接続であってもよい。
【0044】
STS−48アプリケーションの場合、各P−RAM160は、順次に読み出される48の格納場所を備え、クロック・サイクル毎に、ポート選択およびタイムスロット選択信号を発生する。これら格納場所のそれぞれは2つのフィールド、すなわち、ポート選択フィールド166とタイムスロット選択フィールド168とを含む。生じる信号は、ポート選択バス162およびタイムスロット選択バス164を通して、P−RAM160から、出力に接続された各DRF150に転送される。
【0045】
一実施形態によれば、ポート選択フィールド166は、log2(R)ビット(例えば、144の入力ポートから選択するために8ビット)を含む。ポート選択フィールド166は、トライステート・バッファ156を有効にすることにより、RDRFバッファの1つを選択する。このR DRFバッファは、ポート選択フィールド166が行アドレスに一致すると、メモリ158の出力を出力バス135上に送出する
【0046】
特定の実施形態では、ポート選択バス162は、複数の比較器260(各比較器は入力行に対応する)に接続される。比較器260は、P−RAM160からのポート選択信号を、現在の入力行番号と比較し、両者が一致すると、トライステート・バッファ156を有効にして、DRF150から出力ライン135上にデータを読み出すことを可能にする。
【0047】
一実施形態によれば、タイムスロット選択フィールド168は、log2(N)ビット(例えば、48のタイムスロットから選択するために6ビット)を有し、また、特定の入力タイムスロットからのデータを格納するメモリ158内のバイトに対する読出しアドレスとして用いられる。2つのフィールド値166および168の組み合わせは、特定の入力ポート上の特定の入力タイムスロットを画定し、このデータは対応する出力タイムロット上を転送される。したがって、所定の選択ストレージ・ユニット160における48の格納場所それぞれの2つのフィールドに適切な値を入れることにより、各出力タイムスロットを任意の入力ポートの任意の入力タイムスロットに接続する。
【0048】
データを同時に読出しおよび書込みするときに発生する不整合を避けるために、出力ポートが奇数列を読み出す間、入力ポートは偶数列に書込みをする(および、これの逆を実行する)。したがって、出力ポートのフレームのタイミングは常に、入力ポートのタイミングの後に1つの列がくる。一実施形態によれば、各DRFメモリ158の各ポートに対するタイムスロット読出しアドレスの上位ビットは、奇数および偶数列のいずれかを選択し、すべてのDRFに対して同一である。
【0049】
当業者には、R選択ストレージ・ユニット160のそれぞれに48の格納場所の複数バージョンを備えるのが有利であることが理解されるであろう。例えば、48の格納場所の4つのコピーが可能である。格納場所を複写して、1セットの格納場所が使用中の間に、他のセットを更新するようにできる。また格納場所を再び複写して、別々の作業保護入力タイムスロットを、各出力ポートの各出力タイムスロットに対して指定することができる。
【0050】
さらに、当業者にはまた、ポートおよびタイムスロット選択フィールド166,168の符号化には多くの可能な手法があることは理解されるであろう。一実施形態によれば、これらフィールドは、DRFアレイを駆動する前に高基数形式に前もって復号されている場合を除いて、2進符号化を利用して格納される。各高基数数字は「ワン・ホット(one-hot)」2進ベクトルで表わされる。例えば、144ポートの1つを選択するポート選択フィールドは、9フィールド中の1つおよび2つの4フィールド中の1つのフィールドに復号化され、一方で、48タイムスロットの1つを選択するタイムスロット選択フィールドは、8フィールド中の1つおよび6フィールド中の1つに復号化される。この符号化はアレイの電力を低減させる。
【0051】
このシステムの利点は、P−RFM160が、出力ポートおよび出力タイムスロットに現れる入力ポートおよび入力タイムスロットを直接選択することである。この実施形態により、入力−出力接続の再構成が容易になる。再構成は、各出力タイムスロットについて、出力に接続されたP−RAM160を再構成された入力−出力接続フィールド値166,168で書き換えることによって実現する。
【0052】
この構造の全体配線の複雑性は小さい。R個の8ビット入力バス125が存在し、これらはR/P個のDRF150全ての入力につながっている。同様に、R個のDRF150の縦列に接続する8ビット出力バス135が存在する。アドレスもまた、各出力プロセッサ117に接続された単一のP−RAM160からその縦列のDRFに垂直に分配される。
【0053】
この構造の大部分の面積および電力コストはDRF150である。この構成には、それぞれが768ビット(96×8)のストレージとP+1のポートを持つ、R2/P個のDRF(例えば、R=72およびP=4の場合、1296個)を必要とする。以下の表は、P=2,4,8におけるR=72およびR=144のポートネットワークに対する、DRF(N)の全ビット数“b”および見積り面積“a”を示す。面積見積り値は、P+1個のポート・レジスタ・ビットが、(4+P+1)金属トラック(track:導電路)幅×(5+P+1)金属トラック幅の面積を必要とすると仮定している。“a”で表記される縦の欄は金属トラックの面積を示す。最後の縦の欄はこれを平方ミリメートルに変換しており、0.13μmに対し0.5μmのトラック・ピッチ技術を使用する。この計算値は周辺回路を計算に入れていないため、小さいレジスタ・ファイルではこれら面積値を2倍してもよい。
【0054】
【表1】
【0055】
面積“a”を2倍して、周辺回路および数えていない論理回路を考慮するとしても、この構成はR=72のポート・グルーミング・スイッチが適当である。P=4に対して、約1Mb(メガビット)のDRFは22.4mm2を必要とする。これを2倍してオーバーヘッドを考慮に入れると、一辺約7mmのスイッチ・コアを必要とし、これが現在の構成と競合することになる。R=144ポートのスイッチは実現可能性の限界にあるが、面積見積もり値“a”を2倍すると、スイッチ・コアは一辺当たり13mm以上の面積を必要とする。
【0056】
図8は、別の実施形態による面積を低減した分散多重分離構造を使用するスイッチを示す。この実施形態では、各中間ストレージ・ユニットはN個の格納場所を有する。ここでのNは多重化サイクルにおける多重間隔の数である。STS−48アプリケーションに対しては、N=48個の格納場所がある。したがって、図6および図7の実施形態と比較すると、DRFメモリ158は48バイトに減少し、偶数および奇数の列が同一場所に書き込まれるようになる。
【0057】
この実施形態では、各DRF内に単一列のメモリ158のみがあるため、出力ポートは、入力ポートが書き込んでいるのと同一のメモリ格納場所を読み出す。詳細には、出力ポートが入力ポートに先行して読み出すとき(すなわち、出力タイムスロットjが入力タイムスロットiを読み出し、i>jである)、出力ポートは前の列(列c−1)から値を読み出す。出力ポートが入力ポートの後で読み出すとき(すなわち、出力タイムスロットjが入力タイムスロットiを読み出し、i<=jである)、出力ポートは現在の列(列c)から値を読み出す。
【0058】
この列の混乱を修正するために、各列のDRF150から読み出された最新の48バイトを格納する遅延メモリ・ユニット(DR)170が追加される。詳細には、先の列から読み出されるバイトをそのまま通過させている間に、現在の列から読み出されるバイトに対して1列分の遅延を与える。この結果、DR170からの全バイト出力は前の列(c−1)からのバイトになる。この別の構成により、遅延メモリ・ユニット170と図12に記載された構成切換を扱う複雑性とが追加される代わりに、DRFアレイ内に必要とされる格納量が低減する。
【0059】
図9は、図8の実施形態による多重分離レジスタ・ファイル(DRF)の構成要素を示す。図のDRFは、P=2の出力ポートを持つ48バイトDRFであるが、詳細な点は、(1)異なるサイズのメモリを持つDRF(例えば、96バイトDRF)、(2)3つ以上の出力ポートを持つDRF、(3)異なる縦横比のセル・アレイを持つDRFも同様である。
【0060】
一実施形態によれば、48バイト・メモリは24行×16列のセル・アレイ210として実現され、各行は交互配置(interleave:インターリーブ)した2バイトを含む(簡単化のために交互配置は示していない)。DRFへの書込みに関しては、入力データ“wd”が両方のバイトに供給され、その間、別々の書込み選択ラインにより、データ“wd”をサイクル毎に1つのバイトに書き込みできる。書込みイネーブル(書込み可能)“w”が書込み選択ブロック220によって発生される。このブロック220は、各列の開始時に同期化パルス“synch”を受け取り、続いて起こる48サイクルの間に48の書込みイネーブル“w”を順に実行する。このブロック220は、例えば、シフト・レジスタを使用して実現できる。
【0061】
各出力ポートに対するDRFからの読出しに関しては、各タイムスロット読出しアドレスの上位5ビット“rax[5:1]”が、メモリ210の24行の内の1行を選択する読出デコーダ230,240に入力される。各読出しアドレスの下位ビット“rax[0]”が、出力ポートごとのバイト幅列マルチプレクサ250を使用して行内のバイトを選択する。
【0062】
最後に、比較器260は、各出力ポートxに対するP−RAM160からのポート選択フィールド166(rax[13:6])を現在の行番号と比較し、出力ライン(dx)上へDRF150から読み出されたデータを有効にする。このイネーブル信号(有効信号)を利用して、この行が選択されないときに読出デコーダを動作停止させて、電力を節減することもできる。
【0063】
図10は一実施形態による遅延メモリ・ユニットを示す。遅延メモリ・ユニット170は、1つの読出しポート“din”と1つの書込みポート“dold”とを有する48バイト・メモリ172を備え、特定の出力に対してDRFから読み出された前の48バイトを格納する。メモリ172は「書き込む前に読み出す(read-before-write)」タイプであり、同一サイクル中に同一格納場所が読出しおよび書込みのためにアクセスされたとき、メモリに格納された古い値が最初に読み出され、その後、新しい値が書き込まれる。
【0064】
各サイクルで、DRFから読み出されたデータは書込み選択論理174により決定された格納場所に順次格納される。この論理は、列同期パルス“sync”により、各列の開始時に第1格納場所に初期化される。同様に、読出し選択論理176により、遅延メモリ172から値が順次読み出される。この方法によって同一格納場所に読出しおよび書込みすることにより、遅延メモリ172は列遅延として機能し、先の列(すなわち、N=48バイト時間前)から格納された値を読み出し、現在の列からの値を書き込む。
【0065】
マルチプレクサ178は、DRFから読み出された現在のデータ“din”および遅延メモリから読み出された古いデータ“dold”のいずれかを選択する。マルチプレクサ178はカウントおよび比較回路180により制御される。この回路は、入力プロセッサ(IP)120によりDRF150内に書き込まれている現在のタイムスロット・カウントを保持し、この値をPR160からのタイムスロット選択フィールド168と比較する。タイムスロット選択フィールドが現在のタイムスロット・カウントよりも大きい場合、DRF150からの値は、先の列(列c−1)からのデータであり、マルチプレクサ178は“din”を選択する。タイムスロット選択フィールドが現在のタイムスロット・カウントよりも大きくない場合は、DRF150からの値は現在の列(列c)からのデータであり、マルチプレクサ178は列(c−1)からのデータである“dold”を選択する。
【0066】
図11Aおよび図11Bは、図8〜図10とは別の実施形態による遅延メモリを有するスイッチの動作例を示す。詳細には、列当たりN=4個のタイムスロットと、R=2個の入力ポートとを持つスイッチの1つの出力部分の2つの列の動作を示す。P−RAM160は出力スロット0に対してポート0、スロット3を、出力スロット1に対してポート0、スロット0を、出力ポート2に対してポート1、スロット3を、出力スロット3に対してポート0、スロット1を選択する。列(c−1)からのDRF150内の最初の値は空白である。
【0067】
各サイクルにおいて、選択されたDRF150から読み出される値はクロスハッチングで示され、マルチプレクサ178の選択された入力は太線で示される。サイクル0,1,2,3の間、入力ポート0および1は、2つのDRF150にそれぞれ“a,b,c,d”および“m,n,o,p”を書き込む。
【0068】
サイクル0および2の間、出力ポートは入力ポートに先行して読出しを実行し、したがって、列(c−1)からの「空白」値をDR172内に読み出す。これらサイクルの間、マルチプレクサ178は上側入力を選択し、DRF150から直接読み出す。
【0069】
サイクル1および3の間、出力ポートは入力ポートの後で読出しを実行し、DR170に格納される値“a”および“b”を読み出す。これらサイクルの間、マルチプレクサ178は下側入力を選択し、DRF172から古い値(これも列(c−1)からの値である)を読み出す。
【0070】
同様にして、動作は、図11Bに示されるサイクル4,5,6,7において進行する。出力ポートは、サイクル4および6においてDRF150から値“d”および“p”を直接読み出し、サイクル5および7においてDRF172から値“a”および“b”を読み出す。最終結果は、出力値“d,a,p,b”がすべて同一列からとなり、この例では列0である。
【0071】
図8〜図11に示す実施形態はスイッチを実現するのに必要な全体のメモリ量を大幅に低減する利点を有するが、構成の変更を扱うのが複雑になる。構成変更は、特定の出力ポートに接続された順列メモリ160の1つのバージョンが別のバージョンに交換されるときに発生し、結果として異なる入力−出力接続を生じる。「ヒットレス(hitless)」切換を実行するために、構成切換はフレーム境界で生じる必要がある。このフレーム同期化切換は「ヒットレス」と呼ばれるが、この理由は、いかなるフレームの内容にも影響(hit)を与えずまたは破損を与えないからである。例えば、ヒットレス再構成では、古い構成が、あるフレームの最終列(列809)に対して使用され、一方、新しい再構成が、新しいフレームの第1列(列0)に対して使用される。
【0072】
しかし、図8〜図11に示す実施形態では、列0の間にDRF150から読み出される値のいくつかは列0(新しいフレーム)からの値であり、また、いくつかの値は列809(古いフレーム)からの値である。さらに、いずれかのタイムスロット“t”において、構成が書込みポインタ後の読出しから書込みポインタ前の読出しに切り換わる場合、DRF読出しポート154は同一サイクル内で2回の読出しを実行する必要がある。この理由は、古い構成の列809および新しい構成の列0の両方が、列0のタイムスロット“t”の間に読み出される必要があるからである。これに関連して、列0は入力タイミングを指す。出力ポートは入力ポート後の1つの列であり、したがって、入力ポートが列0を処理する間に、列809を処理する。
【0073】
一実施形態によれば、この構成切換問題への対処は、SONETフレームの第1列が各バイト中に固定の16進数“F6” (SONETフレーム文字“A1”を表わす)を含む、という利点を得ることにより行われる。したがって、SONETフレームだけを扱う場合、フレームの第1バイトのデータ・エラーは許容され、このバイトを既知の値“F6”に置き換えることも許容される。この場合、構成は列0の開始時よりもむしろ列1の開始時に切り換えられる。これにより、列0の間に列809のデータを直接読み出して、古いフレームの最終列が破損されないようにすることができる。列1の間、DR170からのいずれの読出しも不正確になる。しかし、これらを固定値“F6”に置換して、正しい状態に戻すことができる。一実施形態によれば、出力プロセッサ(OP)130は、フレームの第1列のサブフレーム全てに固定値(すなわち、“F6”)を上書きする機能を実行する。
【0074】
図12Aは、別の実施形態によるヒットレス構成切換を得るために、フレームを同期化する方法を示す。図に示すように、ヒットレス構成切換は、入力プロセッサ120および出力プロセッサ130の周波数に比べて高い周波数でDRF150の作動によって実行され、フレームの第1バイトの値を保存することができる。特定の実施形態では、DRFセル・アレイ210と、入力プロセッサ(IP)および出力プロセッサ(OP)130の「内部」とを、IP120およびOP130の外部よりもわずかに高速のクロック・レートで作動することができる。一般にフレーム当たり810列があるSONETフレームにおいては、セル・アレイ210はIP120およびOP130の外部の811/810倍の速度のクロック・レートで動作し、セル・アレイはフレーム当たり811列区間を有することになる。
【0075】
図12Bに示すように、入力および出力プロセッサ120,130と異なる周波数でコアを作動させるには、入力プロセッサ(IP)120とスイッチのコアとの間に、入力FIFO(先入れ、先出し待ち行列)410を追加することも必要である。同様に、遅延メモリ・ユニット170と出力プロセッサ(OP)130との間に、出力FIFO420が追加される。
【0076】
図12Aを再度参照して、1度に1バイトのSONET STS−48ストリームに作用するスイッチに対しては、列当たり48サイクルが存在する。行“e”および“f”で示すように、入力プロセッサ(IP)120および出力プロセッサ(OP)130は810の列を通して循環する(このとき、OP130はIP120の後を1列遅れる)。特定の実施形態では、IP120は、コア列を開始する前にFIFO410内に少なくともNバイト(STS−48アプリケーションの場合は48)を格納して、入力プロセッサ120がフレームの終端以前に810列の列時間を完了するとき、FIFO410にデータがないために正常に作動しなくなることを防ぐ。出力側では、出力FIFO420はフレームの終端時点で少なくとも48バイト長さに達し、その後、出力FIFOに書込みが実行されないときは、OP列809の間に48バイトを排出する。
【0077】
行“a”に示すように、セル・アレイ210すなわち「コア」は、IP120およびOP130よりも高速に作動し、同一時間内に811個の列を通して循環する。
【0078】
行“b”に示すように、各入力プロセッサ120は、最初の810列の間に、前述のようにDRF150の行に入力データを書き込む。最終列(c=810)の間は、書込みが実行されず、DRFの内容は変化せずにそのままである(すなわち、“nop”は“no operation(操作なし)”の頭文字である)。
【0079】
行“c”に示すように、各出力プロセッサ(OP)130は、811サイクルそれぞれにおいてDRF150の列を読み出す。第1列期間の間に、OP130は、書込みポインタに先行して読み出すときは列809から値を読み出し、書込ポインタ後に読み出すときは列0から読み出す。したがって、この列期間は809/0と表記される。DRFはこのようにして、第811番目の期間まで読出しを続行する。DRFの第811番目のサイクルに対しては書込みが存在しないため、これら読出しはすべて、列809を読み出す。
【0080】
遅延メモリ・ユニット170を使用して、行“d”に示すように、行“c”の下に示された2個の列の古い方の列が常に出力FIFO420に書き込まれる(ただし、出力FIFO420に値が書き込まれないときの、811列の第1番目の列を除く)。
【0081】
構成を切り換えるときは、コア列810後のフレームの終端時にPR160の高位のアドレス・ビットを変更することにより、異なる順列メモリが選択される。構成切換後の第1サイクルの間に、DRFは読み出されるが、出力FIFO420にデータは出力されない。これにより、遅延メモリに新しい構成に相当するデータを与えて、新しい構成の第2列の間の遅延メモリ172からの読出しを修正することができる。
【0082】
図12Aに示すグルーミング・スイッチを作動するために、図12Bに示すような、入力プロセッサ(IP)120および出力プロセッサ(OP)130の周波数の811/810倍の周波数のコア・クロック“ck”を発生する必要がある。これを達成するには、フェーズロック・ループ技術を使用するか、クロック挿入(clock interpolation)、または当業者には公知の別のクロック増(clock multiplication)技術を使用する。
【0083】
図13、は一実施形態による図9のセル・アレイの構成要素を示す。マルチポート・メモリ・セル210は3つの主要な構成要素を有する。一対の交差して接続されたインバータが、一度書き込みされたバイナリの1または0を保持するストレージ・セル310を形成する。書込み回路320は、書込み選択“w”がアクティブになると、書込みデータ・ライン“wd”からストレージ・セル310にデータを転送する。最後に、読出し回路330が、対応する読出し選択ライン“rx”がアクティブになると、ストレージ・セル310内の値を出力ポートの1つ“rdx”上に送出する。2つのポートを有する読出し回路330を図示しているが、8本の読出し選択ラインおよび8本の読出しデータ・ラインを持つ8ポートの読出し回路が好ましい。
【0084】
さらに、NMOSのオープン・ドレインの読出し回路が示されているが、この回路は読出しサイクル開始の前に、読出しデータ・ラインをプレチャージする必要がある。代わりに、抵抗性負荷を持つ読出しデータ・ラインを使用することもできる。
【0085】
当業者には、メモリはさまざまなタイプのストレージ・セル(例えば、ダイナミック・セル)、書込み回路、および読出し回路を用いて実現できることが理解されるであろう。詳細には、本説明はシングル・エンド読出しおよびシングル・エンド書込みポートを持つセルについて述べているが、当業者には、セルは差動読出しおよび差動書込みポート、または差動ポートおよびシングル・エンド・ポートの混合を用いて実現できることは理解されるであろう。ここで述べた構成は、さまざまな回路を持つメモリ・セルの具体化に応用できる。
【0086】
図14および図15は、DRFの2つの実施形態を示す。この実施形態では、96バイトDRFが、1つの読出し回路を一対のセルで共有することにより、一般に要求される面積に比べて小さい面積で実現されている。この共有が可能な理由は、出力プロセッサ(OP)130が偶数(奇数)列のセルだけを読み出すのに対して、入力プロセッサ(IP)120が奇数(偶数)列のセルに書き込むからである。これより、OP130が同時に奇数列のセルと偶数列のセルの両方を読み出す必要がないため、DRF150の奇数列のセルは、DRF150の偶数列の対応するセルと読出し回路を共有できる。8ポートの構成では、読出し回路がセル領域の大部分を占めており、この共有による節減効果が大きい。
【0087】
図14は、一実施形態による減少した面積を持つ96バイトDRFのセル・アレイを示す。この実施形態では、書込み回路およびストレージ・セルは2組用意され(すなわち、310a,310bおよび320a,320b)、1つは“w0”と書かれた奇数列用で、1つは“w1”と書かれた偶数列用である。2N個の出力(例えば、96個の出力)を持つ図12の書込み選択回路220は、奇数および偶数列に対してこれら別々の書込みを実行する。マルチプレクサ340は奇数列セルと偶数列セルを切り換えて、読出し回路330を駆動する。マルチプレクサ340は、書込み選択回路220で発生する奇数/偶数選択ライン“sel”により制御され、偶数セルが書き込まれるときはマルチプレクサが奇数セルを選択し、奇数セルが書き込まれるときはマルチプレクサが偶数セルを選択する。一実施形態によれば、読出し回路330は図13と同一である。
【0088】
図15は、別の実施形態による減少した面積を持つ96バイトDRFのセル・アレイを示す。この実施形態では、ストレージ・セル内で、単一の読出し回路が別の実施形態による2つのビット・ストレージで共有される。このセルでは、書込み選択ライン(w)がアクティブのときに、マスタ・ストレージ・セルと呼ばれる下側のストレージ・セル370のみが書込みデータ・ラインからデータを直接書き込まれる。図12に示すように、各DRF内にこの選択ラインがN本ある。マスタ・ストレージ・セル370からのデータは、転送ライン“xfer”がアクティブのとき、スレーブ・ストレージ・セル350に転送される。スレーブ・ストレージ・セル350からのデータは、図13の回路と同様に、読出しデータ・ライン上に読み出される。
【0089】
動作状態では、入力ユニットが48個の格納場所すべてのマスタ・ストレージ・セル370に偶数列からのデータを書き込む。次に、転送ラインをアクティブにして、48個の格納場所すべてをスレーブ・セル350にコピーする。このコピーを実行後、入力ユニットは48個のマスター格納場所すべてに奇数列からのデータを書き込む。この奇数書込みを実行している間、出力ユニットがスレーブ・セル350から偶数データを読み出す。このSONET列の終端で、xferラインは再度アクティブになり、奇数データがスレーブ・セル350に転送される。
【0090】
図14の回路でデータを順次に書き込み、読み出し、および転送するために、2相タイミング方式が実現される。この2相タイミング方式では、書込み選択ラインおよび読出し選択ラインを、位相ゼロ(クロック高レベル)のときのみアクティブにし、xferラインおよび読出しデータ・プリチャージ・ラインを位相1(クロック低レベル)のときのみアクティブにする。第1偶数(奇数)書込みにより奇数(偶数)データが破損されるのを避けるために、列の第1書込み選択ラインが高レベルになる前に、“xfer”ラインが完全に低レベルになる必要がある。
【0091】
図16は一実施形態による複数ポンピングにより、複数出力間でDRFを共有する回路を示す。この実施形態はさらに、スイッチ・レイアウトの面積を低減させ、すなわちスイッチのポート密度を増加することができる。複数ポンピングは、クロック・サイクル毎に1回ではなく、311MHzクロック・サイクル当たり複数回数読み出される各DRFを含む。複数ポンピングの実施形態により、2つ以上のP−RAM160および出力プロセッサ130をDRF150の各読出しポート132に接続し、入力列当たりのDRF150の数を低減できる。
【0092】
複数ポンピングは0.13μmCMOS製造技術により得られ、50p秒オーダーのゲート遅延を実現する。311MHzクロック・サイクルの周期は約3.2n秒であるため、DRF150内のRAMバッファは、約1n秒で読み出すのには十分な速度を有する。したがって、最終列バッファ134は311MHzクロック・サイクル内に少なくとも2または3回読出し可能であり、2または3つの出力プロセッサ130を単一の読出しポート132に接続できる。
【0093】
図16を参照すると、データを622MHzまたは933MHzで読み出す場合、DRF150の2つの読出しポートをそれぞれ4または6ポートDRFとして扱うことができる。一実施形態によれば、一対の出力ポート(OP)130が垂直方向の出力バス135を介して各読出しポート154に接続される。例えば、出力プロセッサOP0およびOP1が2つの読出しポートの1つに接続される。アドレス・バスおよびイネーブル・バスは、対応する一対のP−RAM160(例えば、PR0およびPR1)から2つの別々のマルチプレクサ190および192に延びる。マルチプレクサ190は、ポート選択信号を伝送する、P−RAMPR0およびPR1からのイネーブル・バスを多重化する。同様に、マルチプレクサ192は、タイムスロット選択信号を伝送する、P−RAMPR0およびPR1からのアドレス・バスを多重化する。
【0094】
各マルチプレクサ190および192に対して、位相信号PHASEは2つの入力間で交互に切り換わり、その結果、DRFの読出しポートが、スイッチの単一のクロック・サイクル(例えば、311MHz)内で出力プロセッサOP0およびOP1の間で交互に読み出される。位相信号はスイッチ・クロック・サイクルの倍数、例えば622MHおよび933MHzで駆動できる。
【0095】
動作中において、第1P−RAM PR0は、クロックが高レベルになると、出力プロセッサOP0に読み出されるデータを選択する。第2P−RAMPR1は、クロックが低レベルになると、同一機能を実行する。このようにして、データは同一311MHzクロック・サイクル内に、2つの別々の出力プロセッサOP0およびOP1に転送される。代わりに、2つの出力の順列フィールドを、622MHzのクロック速度の単一のP−RAM内に共に配置してもよい。
【0096】
複数ポンピングを用いて、複数出力プロセッサをDRFの単一の読出しポートに接続し、入力行当たりのDRF数を半分に減少できる。例えば、72出力のスイッチが4つの多重化ポートを持つDRFを有する場合、入力行当たり18のDRFが必要である。しかし、二重ポンピングを用いると、DRFの数は18から9に減少する。スイッチ・レイアウトのこの低減により、スイッチ当たりのポート密度の増加が可能になる。
【0097】
本発明を好ましい実施形態により図示し、説明してきたが、当業者には、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲から逸脱することなく、形態または細部に各種の変更を加えるのが可能であることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】従来技術において公知のディジタル・クロス・コネクトを示す。
【図2】従来技術において公知の単純なDEMUX/MUXディジタル・クロス・コネクトを示す。
【図3】従来技術において公知の3段の時間−空間−時間(TST)ディジタル・クロス・コネクトを示す。
【図4】図3の3段TSTディジタル・クロス・コネクトの動作を示す。
【図5】一実施形態による分散多重分離構造を有するスイッチを示す。
【図6】一実施形態によるスイッチの分散多重分離構造を示す。
【図7】一実施形態による図6のスイッチの動作を示す。
【図8】別の実施形態による、減少した面積を持つ分散多重分離構造を利用するスイッチを示す。
【図9】図8の実施形態による、多重分離レジスタ・ファイル(DRF)の構成要素を示す。
【図10】一実施形態による遅延メモリ・ユニットを示す。
【図11A】図8〜図10の別の実施形態による、遅延メモリを持つスイッチの典型的な動作を示す。
【図11B】図8〜図10の別の実施形態による、遅延メモリを持つスイッチの典型的な動作を示す。
【図12A】別の実施形態による、ヒットレス構成切換を得るためのフレーム同期の方法を示す。
【図12B】一実施形態による、混合周波数で動作するスイッチの分散多重分離構造を示す。
【図13】一実施形態による、図9のセル・アレイの構成要素を示す。
【図14】一実施形態による、減少した面積を持つ96バイトDRFのセル・アレイを示す。
【図15】別の実施形態による、減少した面積を持つ96バイトDRFのセル・アレイを示す。
【図16】一実施形態による、複数ポンピングにより複数出力の間でDRFを共有する回路を示す。
【符号の説明】
【0099】
100…スイッチ
150…中間ストレージ・ユニット
160…プログラマブル選択ストレージ
Claims (65)
- 複数の外部入力リンクから複数の外部出力リンクにデータを転送するスイッチであって、
外部入力リンクからデータを受け取る複数入力と、
外部出力リンクにデータを転送する複数出力と、
前記複数入力それぞれに接続された複数中間ストレージ・ユニットであって、各中間ストレージ・ユニットは入力からの入力データを格納し、前記入力と前記複数出力のサブセットとの間のインタフェースを提供する、中間ストレージ・ユニットと、
前記中間ストレージ・ユニットから前記複数の出力に、選択されたデータを転送可能にするプログラマブル選択ストレージとを備えたスイッチ。 - 請求項1において、前記出力サブセットが複数の出力を備えたスイッチ。
- 請求項1において、前記各中間ストレージ・ユニットがP個の読出しポートを備え、出力の数Rに対してR/P個の中間ストレージ・ユニットが各入力に接続されたスイッチ。
- 請求項3において、Pが8ポートに等しいスイッチ。
- 請求項1において、前記各中間ストレージ・ユニットが2N個の格納場所を備え、Nが多重化サイクルの多重間隔の数であるスイッチ。
- 請求項5において、Nが48個の多重間隔に等しいスイッチ。
- 請求項5において、前記2N個の格納場所の第1部分がN STS−1フレームから現在の列を格納し、
前記2N個の格納場所の第2部分がN STS−1フレームから前の列を格納するスイッチ。 - 請求項1において、前記選択ストレージが、中間ストレージ・ユニットからデータを選択するアドレス信号と、種々の入力に接続された複数の中間ストレージ・ユニットの1つからの出力を有効にするイネーブル信号とを供給するスイッチ。
- 請求項1において、前記選択ストレージが選択ストレージ・ユニットを備え、各選択ストレージ・ユニットがそれぞれ各出力に接続されたスイッチ。
- 請求項1において、前記複数の中間ストレージ・ユニットが多重分離レジスタ・ファイルであるスイッチ。
- 請求項1において、各中間ストレージ・ユニットがN個の格納場所を備え、Nが多重化サイクルの多重間隔の数であるスイッチ。
- 請求項11において、Nが48個の多重間隔に等しいスイッチ。
- 請求項11において、さらに、各出力に接続された遅延メモリを備え、
出力が、選択された中間ストレージ・ユニットから現在のデータを読み出す場合、出力は前記遅延メモリから読み出すスイッチ。 - 請求項13において、出力が、選択された中間ストレージ・ユニットから前のデータを読み出す場合、出力は選択された中間ストレージ・ユニットから直接読み出すスイッチ。
- 請求項11において、各出力が出力プロセッサを備え、この出力プロセッサがフレームの第1列の全サブフレームに固定値を上書きするスイッチ。
- 請求項1において、中間ストレージ・ユニットが、
入力タイムスロットからのデータを格納する、少なくともN個の格納場所を備えたセル・アレイと、
前記セル・アレイの格納場所に、前記入力タイムスロットの1つからのデータ書込みを可能にする、前記セル・アレイに接続された書込み選択部とを備えたスイッチ。 - 請求項16において、前記中間ストレージ・ユニットが、さらに、
前記セル・アレイに接続され、それぞれが選択ストレージ・ユニットに接続された複数の読出デコーダを備え、
各読出デコーダは、前記選択ストレージ・ユニットからアドレス信号を受け取り、このアドレス信号を用いて前記セル・アレイの格納場所からデータを選択して、出力データを読み出すスイッチ。 - 請求項17において、前記中間ストレージ・ユニットが、さらに、
前記選択ストレージ・ユニットからイネーブル信号を受け取って、このイネーブル信号を入力ポート識別子と比較する比較器を備え、
この比較器は、前記イネーブル信号が入力ポート識別子と一致すると、前記セル・アレイから選択されたデータを出力に対して有効にするスイッチ。 - 請求項16において、前記セル・アレイが、
読出し回路と、
少なくとも1つのストレージ・セルと、
少なくとも1つの書込み回路とを備え、
前記書込み回路が入力から前記ストレージ・セル内にデータを転送し、前記読出し回路が前記ストレージ・セル内の値を出力に送出するスイッチ。 - 請求項19において、前記セル・アレイが2つ以上のストレージ・セルを備え、
前記読出し回路が前記2つ以上のストレージ・セル間で共有される、スイッチ。 - 請求項20において、前記読出し回路がマルチプレクサにより駆動され、
前記マルチプレクサが、出力に読み出される値を有する前記2つ以上のストレージ・セルから1つのストレージ・セルを選択する、スイッチ。 - 請求項20において、さらに、書込み選択回路を備え、
前記セル・アレイがさらに、2つ以上の書込み回路を有し、
前記書込み選択回路が、2つ以上の書込み回路を引き続いて書込み可能にする、スイッチ。 - 請求項20において、前記2つ以上のストレージ・セルが、
マスタ・ストレージ・セルと、
スレーブ・ストレージ・セルとを備え、
前記少なくとも1つの書込み回路が前記マスタ・ストレージ・セルにデータを書き込み、
前記マスタ・ストレージ・セルがこのデータを前記スレーブ・ストレージ・セルに転送し、
このデータが読出し回路によって前記スレーブ・ストレージ・セルから読み出されるスイッチ。 - 請求項1において、前記中間ストレージ・ユニットの各読出しポートが、逐次有効になる複数の出力に接続されるスイッチ。
- 請求項24において、2つ以上の出力が、中間ストレージ・ユニットの前記読出しポートのそれぞれに接続されるスイッチ。
- 請求項25において、前記中間ストレージ・ユニットは、単一のクロック・サイクル内に前記2つ以上の出力から読み出され、入力当たりの中間ストレージ・ユニットの数を低減する、スイッチ。
- 請求項13において、
前記複数の入力のそれぞれが入力プロセッサを備え、
前記複数の出力のそれぞれが出力プロセッサを備え、
前記入力プロセッサは入力フレームの列を前記入力に接続された中間ストレージ・ユニットに書き込み、
前記出力プロセッサは、前記出力に接続された中間ストレージ・ユニットまたは遅延メモリから、出力フレームの列を読み出し、
前記複数の中間ストレージ・ユニットが、前記入力プロセッサおよび前記出力プロセッサの周波数よりも高い周波数で作動するスイッチ。 - 請求項27において、前記中間ストレージ・ユニットが、前記入力プロセッサおよび前記出力プロセッサの周波数のC+1/C倍の周波数で作動し、このCがフレームの列区間の数であるスイッチ。
- 請求項27において、前記中間ストレージ・ユニットが1フレーム期間中にC+1個の列を有し、一方で、前記入力プロセッサおよび前記出力プロセッサが同一のフレーム期間中にC個の列を有するようになる周波数で、前記中間ストレージ・ユニットが作動する、スイッチ。
- 請求項28において、Cが810個の列に等しいスイッチ。
- 請求項28において、フレームの第C+1番目の列の間は前記中間ストレージ・ユニットにデータが入力されず、
フレームの第1列の間は前記出力プロセッサにデータが出力されないスイッチ。 - 請求項27において、入力FIFOが前記入力プロセッサと前記中間ストレージ・ユニットとの間に接続され、
出力FIFOが前記中間ストレージ・ユニットと前記出力プロセッサとの間に接続されるスイッチ。 - 複数の外部入力リンクから複数の外部出力リンクにデータを転送する方法であって、
外部入力リンクからのデータを複数の入力で受け取り、
複数の入力から外部出力リンクにデータを転送し、
複数の中間ストレージ・ユニットを前記複数の入力それぞれに接続し、前記複数の中間ストレージ・ユニットのそれぞれが、前記入力と前記複数出力のサブセットとの間のインタフェースを提供し、
入力からの入力データを各中間ストレージ・ユニットに格納し、
選択されたデータを、前記中間ストレージ・ユニットから前記複数の出力に転送可能にするデータ転送方法。 - 請求項33において、前記出力サブセットが複数の出力を備えたデータ転送方法。
- 請求項33において、さらに、P個の読出しポートを各中間ストレージ・ユニットに設け、各入力にR/P個の中間ストレージ・ユニットを接続するデータ転送方法。
- 請求項35において、Pが8ポートに等しいデータ転送方法。
- 請求項33において、さらに、各中間ストレージ・ユニットに2N個の格納場所を設け、Nが多重化サイクルの多重間隔の数であるデータ転送方法。
- 請求項37において、Nが48個の多重間隔に等しいデータ転送方法。
- 請求項37において、さらに、
前記2N個の格納場所の第1部分にN STS−1フレームから現在の列を格納し、
前記2N個の格納場所の第2部分にN STS−1フレームから前の列を格納するデータ転送方法。 - 請求項33において、選択されたデータの転送を可能にする工程が、さらに、
中間ストレージ・ユニットからデータを選択するアドレス信号を供給し、
種々の入力に接続された複数の中間ストレージ・ユニットの1つからの出力を有効にするイネーブル信号を供給する、データ転送方法。 - 請求項33において、さらに、
前記中間ストレージ・ユニットから前記複数の出力への選択されたデータの転送を可能にする、複数の選択ストレージ・ユニットを設け、
前記複数の選択ストレージ・ユニットをそれぞれ各出力に接続する、データ転送方法。 - 請求項33において、前記複数の中間ストレージ・ユニットが多重分離レジスタ・ファイルであるデータ転送方法。
- 請求項33において、さらに、
各中間ストレージ・ユニットにN個の格納場所を設け、Nが多重化サイクルの多重間隔の数であるデータ転送方法。 - 請求項43において、Nが48個の多重間隔に等しいデータ転送方法。
- 請求項43において、さらに、
各出力に遅延メモリを接続し、
出力が、選択された中間ストレージ・ユニットから現在のデータを読み出す場合、前記遅延メモリからデータを読み出す、データ転送方法。 - 請求項45において、さらに、前記出力が、前記選択された中間ストレージ・ユニットから前のデータを読み出す場合、この選択された中間ストレージ・ユニットから直接データを読み出す、データ転送方法。
- 請求項43において、さらに、フレームの第1列の全サブフレームに固定値を上書きする、データ転送方法。
- 請求項33において、さらに、
各中間ストレージ・ユニットに、入力タイムスロットからのデータを格納する、少なくともN個の格納場所を備えたセル・アレイを設け、
前記セル・アレイに接続された書込み選択部によって、前記セル・アレイの格納場所に、前記入力タイムスロットの1つからのデータを書込み可能にする、データ転送方法。 - 請求項48において、さらに、
前記セル・アレイに複数の読出デコーダを接続し、
前記複数の読出デコーダそれぞれを選択ストレージ・ユニットに接続し、
選択ストレージ・ユニットから読出しデコーダにアドレス信号を転送し、
前記アドレス信号を用いて前記セル・アレイの格納場所からデータを選択して、このデータを前記読出しデコーダを用いて出力に読み出すデータ転送方法。 - 請求項49において、さらに、
各中間ストレージ・ユニットに比較器を設け、
前記選択ストレージ・ユニットから前記比較器にイネーブル信号を転送し、
前記比較器を用いて、前記イネーブル信号を入力ポート識別子と比較し、
前記イネーブル信号が入力ポート識別子に一致すると、前記比較器を用いて、前記セル・アレイから選択されたデータを出力に対して有効にするデータ転送方法。 - 請求項48において、さらに、
前記セル・アレイに読出し回路を設け、
前記セル・アレイに少なくとも1つのストレージ・セルを設け、
前記セル・アレイに少なくとも1つの書込み回路を設け、
前記少なくとも1つの書込み回路により、入力から前記ストレージ・セル内にデータを転送し、
前記読出し回路により、前記ストレージ・セル内の値を出力に送出するデータ転送方法。 - 請求項51において、前記セル・アレイが2つ以上のストレージ・セルを備え、さらに、
前記読出し回路を前記2つ以上のストレージ・セル間で共有するデータ転送方法。 - 請求項52において、さらに、出力に読み出される値を有する、前記2つ以上のストレージ・セルから1つのストレージ・セルを選択することにより、マルチプレクサを用いて前記読出し回路を駆動するデータ転送方法。
- 請求項52おいて、前記セル・アレイが2つ以上の書込み回路を備え、さらに、
書込み回路を前記セル・アレイに接続し、
前記書込み選択回路により、前記2つ以上の書込み回路を引き続いて書込み可能にするデータ転送方法。 - 請求項52において、さらに、
前記2つ以上のストレージ・セルに、マスタ・ストレージ・セルおよびスレーブ・ストレージ・セルを設け、
前記少なくとも1つの読込み回路により、前記マスタ・ストレージ・セルにデータを書き込み、
前記マスタ・ストレージ・セルから前記スレーブ・ストレージ・セルにこのデータを転送し、
前記読出し回路により、前記スレーブ・ストレージ・セルからこのデータを読み出すデータ転送方法。 - 請求項33において、さらに、
前記中間ストレージ・ユニットの各読出しポートを複数の出力に接続し、
前記読出しポートに接続された前記複数の出力のそれぞれを逐次に有効にするデータ転送方法。 - 請求項56において、2つ以上の出力が、前記中間ストレージ・ユニットの各読出しポートに接続されているデータ転送方法。
- 請求項57において、さらに、
前記中間ストレージ・ユニットを単一クロック・サイクル内に前記2つ以上の出力から読み出すことにより、入力当たりの中間ストレージ・ユニットの数を低減する、データ転送方法。 - 請求項45において、さらに、
前記複数の入力のそれぞれに入力プロセッサを設け、
前記複数の出力のそれぞれに出力プロセッサを設け、
前記入力プロセッサにより、入力フレームの列を前記入力に接続された中間ストレージ・ユニットに書き込み、
前記出力プロセッサにより、前記出力に接続された中間ストレージ・ユニットまたは遅延メモリから出力フレームの列を読み出し、
前記複数の中間ストレージ・ユニットを、前記入力プロセッサおよび前記出力プロセッサの周波数よりも高い周波数で作動させるデータ転送方法。 - 請求項59において、前記中間ストレージ・ユニットが、前記入力プロセッサおよび前記出力プロセッサの周波数のC+1/C倍の周波数で作動し、このCがフレームの列区間の数であるデータ転送方法。
- 請求項59において、前記中間ストレージ・ユニットが1フレーム期間中にC+1個の列を有し、一方で、前記入力プロセッサおよび前記出力プロセッサが同一のフレーム期間中にC個の列を有するようになる周波数で、前記中間ストレージ・ユニットが作動する、データ転送方法。
- 請求項60において、Cが810個の列に等しいデータ転送方法。
- 請求項60において、さらに、
フレームの第C+1番目の列の間は前記中間ストレージ・ユニットにデータを入力せず、
フレームの第1列の間は前記出力プロセッサにデータを出力しない、データ転送方法。 - 請求項59において、さらに、
前記入力プロセッサと前記中間ストレージ・ユニットとの間に入力FIFOを接続し、
前記中間ストレージ・ユニットと前記出力プロセッサとの間に出力FIFOを接続する、データ転送方法。 - 複数の外部入力リンクから複数の外部出力リンクにデータを転送するスイッチであって、
外部入力リンクからデータを受け取る複数の入力と、
外部出力リンクにデータを転送する複数の出力と、
入力からの入力データを格納し、前記入力と前記複数出力のサブセットとの間のインタフェースを提供する、複数の格納およびインタフェース提供手段と、
前記格納およびインタフェース提供手段から前記複数の出力に、選択されたデータを転送可能にする手段とを備えたスイッチ。
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